JP6273187B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグに関する。
内燃機関に使用されるスパークプラグは、一般に、筒状の主体金具と、この主体金具の内孔に配置された筒状の絶縁体と、この絶縁体の軸孔の先端側に配置された中心電極と、軸孔の後端側に配置された端子金具と、主体金具の先端側に一端が接合され、他端が中心電極と対向して火花放電ギャップを形成する接地電極とを備える。
スパークプラグの一種として、絶縁体に対する中心電極の固定状態をより確実にするために、中心電極の後端部分の周囲に滑石(タルク)等の充填粉末を充填したタイプのスパークプラグが存在する(特許文献1,2)。
特開2011−113836号公報 特開昭57−101365号公報
しかし、本願の発明者は、エンジンの加熱や振動によって充填粉末の固着力が低下してしまうと、スパークプラグの健全性が損なわれる可能性があることを見出した。すなわち、充填粉末の固着力が低下した状態で燃焼ガスの圧力によって中心電極の先端が加圧されると、中心電極のプッシュバック(中心電極が後端側に押されて絶縁体の軸孔内の正規の位置からずれること)が発生する可能性がある。中心電極のプッシュバックが発生すると、スパークプラグの健全性が損なわれる(具体的には火花放電ギャップが増大して発火不良が発生する)という問題がある。
なお、近年では、スパークプラグ100の小型化に伴って各部材の肉厚が薄くなってきているため、各部材の形状に種々の工夫を加えた場合に、スパークプラグの健全性を損い易いという問題がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、軸線の方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、前記軸孔の先端から突出する中心電極と、前記軸孔の後端から突出する端子金具と、前記絶縁体を収容する主体金具とを備え、前記中心電極が、前記絶縁体の前記軸孔の先端から突出する部分を含む先端側電極部と、前記先端側電極部の後端側に設けられ前記先端側電極部よりも外径が大きい鍔部と、前記鍔部の後端側に設けられ前記鍔部よりも外径が小さい後端側電極部とを有し、前記後端側電極部と前記絶縁体の内周面との間に第1の充填粉末が充填されたスパークプラグが提供される。このスパークプラグは、前記絶縁体の前記内周面のうちで、充填された前記第1の充填粉末と接する部位の少なくとも一部に凹凸部が形成されていることを特徴とする。
このスパークプラグによれば、絶縁体の内周面の凹凸部によって、絶縁体と第1の充填粉末の間の固着力が増大するので、中心電極の耐プッシュバック性を高めることができ、スパークプラグの健全性を向上させることが可能である。
(2)上記スパークプラグにおいて、前記絶縁体の先端における前記軸孔の径をφdとし、前記凹凸部のうち、前記第1の充填粉末と接する部位の前記軸線方向における長さをL1としたとき、L1/φd≧0.3mm−1を満たすものとしてもよい。
このスパークプラグによれば、中心電極の耐プッシュバック性を更に高めてスパークプラグの健全性を更に向上させることが可能である。
(3)上記スパークプラグにおいて、前記絶縁体の前記内周面は、後端側に向かうにつれて内径が拡径するとともに自身の少なくとも一部に前記中心電極の前記鍔部が当接する段部を有し、前記軸線方向において、前記絶縁体の後端から前記段部までの長さをL0とし、前記凹凸部の長さをL3としたとき、L3/L0≦0.6を満たすものとしてもよい。
このスパークプラグによれば、凹凸部の長さL3が過度に大きくならないので、絶縁体の内周面における凹凸部が過度に長くなって絶縁体の製造時において絶縁体後端部が曲がってしまうことを防止でき、スパークプラグの健全性が損なわれることを防止できる。
(4)上記スパークプラグにおいて、前記凹凸部は、前記端子金具の雄ネジ部と螺合するために前記軸孔の後端に設けられた雌ネジ部に連続するネジ溝で形成されているものとしてもよい。
このスパークプラグによれば、粉末充填部と勘合する凹凸部を容易に設けることが可能である。
(5)上記スパークプラグにおいて、前記先端側電極部と前記絶縁体の先端側内周面との間に第2の充填粉末が充填されており、前記先端側電極部の外周面に、第2の凹凸部が設けられているものとしてもよい。
このスパークプラグによれば、中心電極の先端側電極部の外周面に設けられた第2の凹凸部によって、中心電極と第2の充填粉末との間の固着力が増大するので、中心電極の耐プッシュバック性を更に高めることができ、スパークプラグの健全性を向上させることが可能である。
(6)上記スパークプラグにおいて、前記第2の凹凸部の前記軸線方向の長さが10mm以上であるものとしてもよい。
このスパークプラグによれば、中心電極と第2の充填粉末との間の固着力が更に増大するので、中心電極の耐プッシュバック性を更に高めることができ、スパークプラグの健全性を向上させることが可能である。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、スパークプラグの製造方法等の形態で実現することができる。
一実施形態としてのスパークプラグを示す正面図。 絶縁体と中心電極と端子金具の断面図。 パラメータL1/φdによるプッシュバック強度への影響を示す説明図。 中心電極の凹凸加工部の長さAによるプッシュバック強度への影響を示す説明図。 パラメータL3/L0による絶縁体の曲がりへの影響を示す説明図。
図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100を示す正面図である。図1において、スパークプラグ100の発火部が存在する下側をスパークプラグ100の先端側と定義し、上側を後端側と定義して説明する。このスパークプラグ100は、絶縁体10と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50とを備えている。絶縁体10は、軸線Oに沿って延びる軸孔を有している。なお、軸線Oを「中心軸」とも呼ぶ。中心電極20は、軸線Oに沿って延びる棒状の電極であり、絶縁体10の軸孔内に挿入された状態で保持されている。接地電極30は、一端が主体金具50の先端52に固定され、他端が中心電極20と対向する電極である。中心電極20の先端と接地電極30との間には火花放電ギャップが形成される。端子金具40は、電力の供給を受けるための端子であり、中心電極20に電気的に接続されている。主体金具50は、絶縁体10の周囲を覆う筒状の部材であり、絶縁体10を内部に固定している。主体金具50の外周には、ねじ部54が形成されている。ねじ部54は、ねじ山が形成された部位であり、スパークプラグ100をエンジンヘッドに取付ける際にエンジンヘッドのねじ孔に螺合する。
図2は、絶縁体10と中心電極20と端子金具40の断面を示している。絶縁体10の軸孔11は、先端側にある小径部11r1と、後端側にある大径部11r2と、それらの間にある段部11stpとを有している。段部11stpは、後端側に向かうにつれて内径が拡径する部分である。
大径部11r2は、段部11stpを起点として絶縁体10の後端まで延びる部分であり、その長さはL0である。この長さL0は、軸線方向において、絶縁体10の後端から段部11stpまでの長さに相当する。この大径部11r2のうち、絶縁体10の後端から長さL3に亘って凹凸部11ueが形成されている。図2の左側に拡大して示すように、凹凸部11ueの凹凸高さはtである。凹凸部11ueは、端子金具40の雄ネジ部と螺合するために軸孔11の後端に設けられた雌ネジ部に連続するネジ溝として形成されている。すなわち、凹凸部11ueの後端部分には、端子金具40が螺合している。なお、軸孔11内の凹凸部11ueの長さL3は、凹凸部11ueが無い部分の大径部11r2の内面に一致する仮想的な円筒面を考え、その円筒面から突出又は陥凹している部分の上端と下端の範囲の長さとして測定される。
中心電極20は、絶縁体10の軸孔1の先端から突出する部分を含む先端側電極部22と、先端側電極部22の後端側に設けられ先端側電極部22よりも外径が大きい鍔部24と、鍔部24の後端側に設けられ鍔部24よりも外径が小さい後端側電極部26とを有する。鍔部24は、絶縁体10の軸孔11の段部11stpの後端側に配置されており、段部11stpの少なくとも一部に当接している。後端側電極部26の後端は、端子金具40の先端部に形成された有底穴に挿入されている。先端側電極部22の先端22eは、絶縁体10の先端部10eから突出している。この絶縁体10の先端部10eの軸孔11は、直径φdを有する。なお、図2の例では、先端側電極部22の外周の表面には、ローレット加工やホーニング加工などの凹凸加工によって加工された凹凸加工部22aが、長さAに亘って形成されている。但し、凹凸加工部22aは省略可能である。なお、凹凸加工部22aを「第2の凹凸部」とも呼ぶ。
絶縁体10の軸孔11の大径部11r2には、第1の充填粉末62が充填された粉末充填部60が長さL2に亘って形成されている。この第1の充填粉末62は、中心電極20の後端側電極部26と絶縁体10の内周面との間を充填することによって両者を固定するための粉末であり、例えば滑石(タルク)等で形成されている。粉末充填部60と軸孔内面の凹凸部11ueとが重なり合う部分の長さ(「勘合長さ」と呼ぶ)はL1である。すなあち、勘合長さL1は、凹凸部11ueのうち、第1の充填粉末62と接する部位の軸線方向における長さである。
絶縁体10の軸孔11の小径部11r1には、第2の充填粉末72が充填されている。この第2の充填粉末72は、中心電極20の先端側電極部22と絶縁体10の先端側内周面との間を充填することによって両者を固定するための粉末である。この第2の充填粉末72としては、例えば、セラミック粉と水ガラスの混合物やセメントなどの各種の無機系接着剤の粉末を利用可能である。
図2における各種の寸法及びそれらの典型的な値の例は以下の通りである。
(a)L0:絶縁体10の軸孔11の大径部11r2の長さ(15〜60mm)
(b)L1:粉末充填部60と凹凸部11ueの勘合長さ(0〜10mm)
(c)L2:粉末充填部60の長さ(10〜30mm)
(d)L3:絶縁体10の軸孔内面の凹凸部11ueの長さ(5〜30mm)
(e)A:中心電極20の先端側電極部22の外面における凹凸加工部22aの長さ(0〜30mm)
(f)φd:絶縁体10の先端部10eにおける軸孔11の直径(1〜4mm)
(g)t:凹凸部11ueの凹凸高さ(0.1〜1.0mm)
なお、粉末充填部60と勘合する凹凸部11ueは、軸孔11の後端に設けられた雌ネジ部に連続する必要は無く、軸孔11の後端に設けられた雌ネジ部から離間していてもよい。但し、凹凸部11ueを、軸孔11の後端に設けられた雌ネジ部に連続するネジ溝として形成すれば、凹凸部11ueを容易に形成できる点で好ましい。
図3は、図2の形状を有する複数のサンプルに関してパラメータL1/φdによるプッシュバック強度への影響を示す説明図である。最初の6つのサンプルS10〜S15は、凹凸部11ueの長さL3を変えることによって、粉末充填部60と凹凸部11ueの勘合長さL1を変えたものであり、他の寸法はサンプルS10〜S15ですべて同じである。次のサンプルS20〜S25も、凹凸部11ueの長さL3を変えることによって、粉末充填部60と凹凸部11ueの勘合長さL1を変えたものであり、他の寸法はサンプルS20〜S25ですべて同じである。但し、サンプルS10〜S15は絶縁体10の先端部10eにおける軸孔11の直径(先端穴径)φdが3.0mmであるのに対して、サンプルS20〜S25は先端穴径φdが2.0mmである点で両者は異なる。
図3の右端から2番目の欄には、各サンプルのパラメータL1/φdの値が記載されており、右端の欄にはプッシュバック強度試験の判定結果が記載されている。プッシュバック強度の判定結果は、図2に示した形状のサンプルの中心電極20の先端22eの端面を、圧縮試験機を用いて軸線Oの方向に押し込んだときの最大荷重に基づいて得られたものである。なお、プッシュバック強度を、「耐プッシュバック性」とも呼ぶ。図3の結果によれば、パラメータL1/φdの値が増大するほどプッシュバック強度が高くなる点で好ましいことが理解できる。
パラメータL1/φdがプッシュバック強度に影響する理由は以下の通りである。すなわち、粉末充填部60と凹凸部11ueの勘合長さL1が長いほど、第1の充填粉末62と、軸孔11内の凹凸部11ueとの間の固着力が強くなる。従って、勘合長さL1の増加に応じてプッシュバック強度も上昇する傾向にある。一方、絶縁体10の先端穴径φdの2乗φdは中心電極20の断面積にほぼ比例するので、φdに比例して中心電極20に係る荷重が大きくなる。従って、φdの増加に応じてプッシュバック強度は低下する傾向にある。これらの点を考慮すれば、プッシュバック強度は、パラメータL1/φdに応じて増大する傾向があると推定することが可能である。図3の結果も、この傾向を示している。
図3の結果によれば、パラメータL1/φdが0の場合(すなわち、粉末充填部60と凹凸部11ueが勘合していない場合)に比べて、パラメータL1/φdが0を越える場合(粉末充填部60と凹凸部11ueが勘合している場合)の方がプッシュバック強度が大きい点で好ましい。また、パラメータL1/φdの値は、0.3mm−1以上とすることが好ましく、0.4mm−1以上とすることが更に好ましく、0.5mm−1以上とすることが最も好ましい。
図4は、中心電極20の凹凸加工部22aの長さAによるプッシュバック強度への影響を示す説明図である。これらの5つのサンプルS31〜S35は、凹凸加工部22aの長さAのみを変えたものであり、他の寸法はサンプルS31〜S35ですべて同じである。また、サンプルS31は、図3のサンプルS12と同じである。図4の結果によれば、凹凸加工部22aの長さAの値が増大するほどプッシュバック強度が高くなる点で好ましい。この理由は、凹凸加工部22aを有する先端側電極部22の周囲には第2の充填粉末72が充填されているので、凹凸加工部22aが長いほど、第2の充填粉末72と凹凸加工部22aとの間の固着力が増加するためである。なお、凹凸加工部22aの長さAは、0mmでも良いが、5mm以上とすることが好ましく、10mm以上とすることが更に好ましい。
なお、図3及び図4のサンプルでは、粉末充填部60の長さL2を20mmとしたが、粉末充填部60の長さL2が大きいほど、プッシュバック強度も増大すると考えられる。この点を考慮すれば、粉末充填部60の長さL2を十分な長さ(例えば15mm以上)に設定することが好ましい。
図5は、パラメータL3/L0による絶縁体10の曲がりへの影響を示す説明図である。本実施形態における絶縁体10は、材料粉末を公知の成形方法で成形した成形体を公知の焼成方法で焼成することにより得られる。ここで、絶縁体10の曲がりとは、成形体の焼成時に成形体が曲がってしまうことで、その結果得られた絶縁体10が曲がっていることを意味する。ここでは、絶縁体10の軸孔11の大径部11r2の長さL0と、絶縁体10の軸孔内面の凹凸部11ueの長さL3と、パラメータL3/L0と、絶縁体10の曲がりの判定結果とが記載されている。絶縁体10の曲がり試験は、単体の絶縁体10の先端側(図2の下側)を保持した状態で絶縁体10を軸線0の回りに回転させ、絶縁体10の後端の頭部が振れる振れ量を測定することによって行った。ここで、「頭部の振れ量」とは、絶縁体10の頭部表面の規定位置から実際の位置までの最大距離である。また、「頭部の規定位置」は、軸線Oから頭部表面までの距離の設計値で与えられる位置である。
絶縁体10の寸法としては、軸孔11の大径部11r2の長さL0と、凹凸部11ueの長さL3の2つの寸法を変えて試験を行った。この理由は、上述した各種の寸法のうち、絶縁体10の曲がりに影響するのは、これらの2つの寸法L0,L3のみであり、他の寸法はほとんど影響しないと考えられるからである。すなわち、寸法L0に対し,寸法L3が大きくなると、軸孔11の大径部11r2を形成する絶縁体10のうち肉厚が薄い部分の割合が大きくなるので、前述の絶縁体10の焼成時にその後端部分が曲がり易い。図2に示した他の寸法は、絶縁体10の後端部分の曲がりにはあまり影響が無い。なお、最初の5つのサンプルS41〜S45は、大径部11r2の長さL0を30mmとし、凹凸部11ueの長さL3を変化させたものである。次の5つのサンプルS51〜S55は、大径部11r2の長さL0を40mmとし、凹凸部11ueの長さL3を変化させたものである。
図5の結果によれば、パラメータL3/L0が小さいほど絶縁体10の曲がりが小さくなる点で好ましいことが理解できる。また、パラメータL3/L0は、0.6以下とすることが好ましく、0.5以下とすることが更に好ましく、0.4以下とすることが最も好ましい。
なお、図5の結果は、粉末充填部60と勘合する凹凸部11ueが、軸孔11の後端に設けられた雌ネジ部に連続して設けられている場合の結果である。すなわち、このときの凹凸部11ueの長さL3は、端子金具40と螺合するための雌ネジ部の長さと、粉末充填部60と勘合するための凹凸部の長さとの和である。但し、上述したように、粉末充填部60と勘合するための凹凸部を、端子金具40と螺合するための雌ネジ部から離間して設けることも可能である。この場合にも、絶縁体10の軸孔内面に設けられる凹凸部の合計長さL3(粉末充填部60と勘合するための凹凸部の長さ+端子金具40と螺合するための雌ネジ部の長さ)が過度に長いと、絶縁体10の後端部分の曲がりが過大になる可能性がある。従って、この場合にも、長さの比L3/L0の値は、0.6以下とすることが好ましく、0.5以下とすることが更に好ましく、0.4以下とすることが最も好ましい。但し、スパークプラグの種類によっては、絶縁体10の曲がりがあまり問題とならない場合もある。この場合にには、長さの比L3/L0を0.6を越える値に設定しても良い。
・変形例
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
・変形例1:
スパークプラグとしては、図1に示したもの以外の種々の構成を有するスパークプラグを本発明に適用することが可能である。特に、端子金具や絶縁体の具体的な形状については、様々な変形が可能である。
・変形例2:
上述した実施形態では、粉末充填部60と勘合する凹凸部11ueは、軸孔11の後端に設けられた雌ネジ部に連続するネジ溝として形成されているものとしたが、凹凸部11ueとしては、これ以外の種々の形状や配置を採用することが可能である。例えば、凹凸部11ueは、ネジ溝以外の他の凹凸形状(例えば複数の島状の凹部又は凸部や、軸線方向に並ぶ複数のリング状の凹部又は凸部)を有していても良い。但し、軸線Oに平行な筋状の溝は、充填粉末と絶縁体10との固着力を強めるという観点からは、他の凹凸形状に劣る。従って、軸線Oに平行な筋状の溝のみで形成された凹凸形状以外の凹凸形状を採用することが望ましい。
10…絶縁体
10e…絶縁体の先端部
11…絶縁体の軸孔
11stp…絶縁体の軸孔の段部
11r1…絶縁体の軸孔の小径部
11r2…絶縁体の軸孔の大径部
11ue…絶縁体の軸孔内面の凹凸部(第1の凹凸部)
20…中心電極
22…中心電極の先端側電極部
22a…中心電極の先端側電極部表面の凹凸加工部(第2の凹凸部)
22e…中心電極の先端
24…中心電極の鍔部
26…中心電極の後端側電極部
30…接地電極
40…端子金具
50…主体金具
52…主体金具の先端
54…主体金具のねじ部
60…粉末充填部
62…第1の充填粉末
72…第2の充填粉末
100…スパークプラグ

Claims (6)

  1. 軸線の方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、前記軸孔の先端から突出する中心電極と、前記軸孔の後端から突出する端子金具と、前記絶縁体を収容する主体金具とを備え、前記中心電極が、前記絶縁体の前記軸孔の先端から突出する部分を含む先端側電極部と、前記先端側電極部の後端側に設けられ前記先端側電極部よりも外径が大きい鍔部と、前記鍔部の後端側に設けられ前記鍔部よりも外径が小さい後端側電極部とを有し、前記後端側電極部と前記絶縁体の内周面との間に第1の充填粉末が充填されたスパークプラグにおいて、
    前記絶縁体の前記内周面のうちで、充填された前記第1の充填粉末と接する部位の少なくとも一部に凹凸部が形成されていることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグにおいて、
    前記絶縁体の先端における前記軸孔の径をφdとし、
    前記凹凸部のうち、前記第1の充填粉末と接する部位の前記軸線方向における長さをL1としたとき、
    L1/φd≧0.3mm−1
    を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  3. 請求項1又は2に記載のスパークプラグにおいて、
    前記絶縁体の前記内周面は、後端側に向かうにつれて内径が拡径するとともに自身の少なくとも一部に前記中心電極の前記鍔部が当接する段部を有し、
    前記軸線方向において、前記絶縁体の後端から前記段部までの長さをL0とし、前記凹凸部の長さをL3としたとき、
    L3/L0≦0.6
    を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のスパークプラグにおいて、
    前記凹凸部は、前記端子金具の雄ネジ部と螺合するために前記軸孔の後端に設けられた雌ネジ部に連続するネジ溝で形成されていることを特徴とするスパークプラグ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のスパークプラグにおいて、
    前記先端側電極部と前記絶縁体の先端側内周面との間に第2の充填粉末が充填されており、
    前記先端側電極部の外周面に、第2の凹凸部が設けられていることを特徴とするスパークプラグ。
  6. 請求項5に記載のスパークプラグにおいて、
    前記第2の凹凸部の前記軸線方向の長さが10mm以上であることを特徴とするスパークプラグ。
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