JP5337006B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関等の燃焼装置に使用されるスパークプラグに関する。
スパークプラグは、燃焼装置(例えば、内燃機関や燃料改質器等)における点火に用いられるものである。スパークプラグは、例えば、軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、絶縁体の外側に設けられた円筒状の主体金具と、前記軸孔の先端部に配設される中心電極と、軸孔の後端側に配設される端子電極とを備える。また、中心電極及び端子電極は、所定のガラス粉末を含んでなるガラス粉末混合物を圧縮・加熱して形成したガラスシール層により絶縁体に対して封着・固定されるのが一般的である。尚、絶縁体は、十分な耐電圧性能を確保するという観点から、一般的にアルミナを主成分とする絶縁性セラミックにより形成される。
ところで、例えば、ボイラーや燃料電池等においては、熱効率の向上等の観点から、取付けられたスパークプラグを積極的に冷却することが難しい。そのため、ボイラーや燃料電池用改質器等に用いられるスパークプラグは、使用時において非常に高温(例えば、主体金具の座部の温度が500℃以上と)なり得る。従って、溶損のおそれを考慮すると、ガラスシール層により中心電極や端子電極を絶縁体に固着させることは困難である。
そこで、端子電極を絶縁体の後端部にねじ止めするとともに、軸孔内であって中心電極の後端部上にタルク等からなる粉末(充填粉末)を充填することで、中心電極を絶縁体に対して封着・固定する技術が知られている(例えば、特許文献1等参照)。当該技術によれば、高温環境下においても、絶縁体に対する中心電極のより確実な固定を期待することができる。尚、中心電極及び端子電極は、所定の金属材料からなる棒状の中軸によって電気的に接続されており、十分な気密性を確保すべく、中軸の先端部が埋まるようにして前記充填粉末が充填される。
特開昭57−101365号公報
ところで、前記中軸は、銅合金や炭素鋼から形成され得る。ところが、この場合には、使用時において、絶縁体に比べて、中軸が比較的大きく膨張してしまう(延びてしまう)こととなるため、充填粉末が中軸の延びに引きずられる形でずれ動いてしまう。その結果、燃焼装置の作動・停止の繰り返し等に伴い、加熱・冷却が繰り返しなされることで、充填粉末の固着性が低下してしまい、ひいては気密性の低下や中心電極の固定性低下を招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、充填粉末の固着性低下を防止することで、気密性等の飛躍的な向上を図ることができるスパークプラグを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成のスパークプラグは、軸線方向に延びる軸孔を有するとともに、当該軸孔内に段部を備える絶縁体と、
径方向外側に膨出する鍔部を有し、前記段部に前記鍔部が係止された状態で前記軸孔の先端側に挿設される中心電極と、
前記軸孔内に設けられ、前記中心電極の後端部から前記軸孔の後端開口側へと延びる棒状の中軸と、
前記中軸の先端部及び前記軸孔の間において、前記鍔部に接するように充填される充填粉末と
前記軸孔の後端側に挿設され、前記中軸の後端部と接触する端子電極とを備えるスパークプラグであって、
前記中軸のうち、少なくとも前記充填粉末に対して外周面が接触する部位を、常温から500℃において前記絶縁体を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により構成し
前記中軸のうち、少なくとも前記端子電極との接触部位表面に耐熱処理加工を施したことを特徴とする。
尚、「常温」とあるのは、20℃から25℃までの温度をいう。また、「主成分」とあるのは、材料中、最も質量比の高い成分を指すものである(以下、同様)。
上記構成1によれば、中軸のうち少なくとも充填粉末に対して外周面の接触する部位が、常温から500℃において絶縁体を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により構成されている。従って、使用時における、中軸の延び量と絶縁体の延び量との差を比較的小さなものとすることができる。これにより、燃焼装置の作動・停止の繰り返し等に伴い、加熱・冷却が繰り返しなされた場合であっても、充填粉末のずれ動きを極力抑制することができる。その結果、充填粉末の固着性低下をより確実に防止することができ、気密性や中心電極の固定性の飛躍的な向上を図ることができる。
また、構成1によれば、中軸のうち少なくとも端子電極との接触部位表面に耐熱処理加工が施される。このため、例えば、後記する構成2において示されるコバール(Ni及びCoを含んでなる鉄系合金)のように比較的酸化しやすい材料により中軸を構成したとしても、端子電極との接触部位が腐食してしまうことを効果的に防止することができる。その結果、高温環境下で使用した場合であっても、スパークプラグの通電抵抗が増大してしまうことをより確実に抑制でき、長寿命化を図ることができる。
尚、「耐熱処理加工」としては、例えば、Niメッキや銀メッキ、クロムメッキ等のメッキ処理を挙げることができる。
構成2.本構成のスパークプラグは、上記構成1において、前記金属材料は、ニッケル(Ni)を28.0質量%以上30.0質量%以下、コバルト(Co)を15.0質量%以上18.0質量%以下含有し、残部が鉄(Fe)及び不可避不純物からなることを特徴とする。
上記構成2のように、前記金属材料として、所定量のNi及びCoを含んでなる鉄系合金(いわゆるコバール)を用いることとしてもよい。この場合においても、上記構成1と同様の作用効果が奏されることとなる。
構成3.本構成のスパークプラグは、上記構成1又は2において、前記中心電極の鍔部を、常温から500℃において前記絶縁体を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により構成したことを特徴とする。
上記構成3によれば、中軸のうち外周面が充填粉末に接触する部位に加えて、中心電極の鍔部が、常温から500℃において絶縁体を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料によって構成されている。すなわち、中心電極及び中軸のうち、外周面が充填粉末に接触する部位の全域が上述の金属材料によって形成されている。従って、充填粉末のずれ動きをより一層抑制することができ、気密性等の更なる向上を図ることができる。
第1実施形態におけるスパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。 第2実施形態におけるスパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。 気密性評価試験の結果を示すグラフである。 別の実施形態におけるスパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。
〔第1実施形態〕
以下に、実施形態について図面を参照して説明する。図1は、スパークプラグ1を示す一部破断正面図である。尚、図1では、スパークプラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ1は、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2は、アルミナ(Al23)を主成分(例えば、90質量%以上)とし、Si、Mg、Sn、Ca、及び、B等を含んで構成される絶縁性セラミックで形成されている。また、絶縁碍子2は、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれよりも細径に形成された脚長部13とを備えている。加えて、絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、脚長部13は、主体金具3の内部に収容されている。そして、大径部11と中胴部12との連接部にはテーパ部14が形成されており、当該テーパ部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って軸孔4が貫通形成されており、当該軸孔4には、軸線CL1方向先端側へと縮径する段部4Aが形成されている。また、軸孔4の先端側には中心電極5が挿入、固定されている。当該中心電極5は、その後端部において径方向外側に膨出形成された鍔部5Aと、当該鍔部5Aよりも先端側に位置する円柱状の棒状部5Bとを備えている。そして、中心電極5は、前記鍔部5Aが前記軸孔4の段部4Aに係止されるとともに、棒状部5Bの先端部が絶縁碍子2の先端から突出した状態で、軸孔4に挿設されている。尚、前記鍔部5A及び棒状部5Bはそれぞれ異なる材料により構成されており、両者が接合されることで中心電極5が構成されている。
さらに、軸孔4には、前記中心電極5の後端部から軸孔4の後端開口側へと延びる棒状の中軸7が配設されている。当該中軸7は、前記中心電極5の鍔部5Aを構成する金属材料と同一の金属材料(中軸7を構成する金属材料については後に詳述する)により構成されている。すなわち、中軸7及び鍔部5Aは同一の材料により一体的に形成されるとともに、前記棒状部5Bが鍔部5Aに対して接合されることで、中心電極5及び中軸7からなる電極組立体8が構成されている。
また、軸孔4の後端側には、雌ねじ部4Bが形成されるとともに、端子電極6が挿入・固定されている。端子電極6は、その後端側に形成された第1雄ねじ部6Aと、その先端側に形成された第2雄ねじ部6Bとを備えている。前記第1雄ねじ部6Aは、電力供給用のケーブルの先端に設けられた端子(例えば、Y端子や丸端子等)を端子電極6に取付けるにあたって、当該端子を保持するためのナット(図示せず)が取付けられるものである。また、前記第2雄ねじ部6Bは、軸孔4の雌ねじ部4Bに対して所定の接着剤を介して螺合される。これにより、端子電極6は、その後端部が絶縁碍子2の後端から突出した状態で軸孔4に挿設されている。
加えて、前記端子電極6の先端側には、軸孔CL1に沿って延びる挿通穴6Cが形成されており、当該挿通穴6Cに対して前記中軸7の後端部が圧入されている。より詳しくは、前記挿通穴6Cには、内周側へと延びる複数の爪(図示せず)が形成されており、挿通穴6Cに対して中軸7を挿入し、前記爪を潰れ変形させることで、挿通穴6Cに中軸7が圧入されている。
加えて、主体金具3は、SUS310S等の耐熱性合金により筒状に形成されており、その外周面にはスパークプラグ1を内燃機関や燃料電池改質器等の燃焼装置に取付けるためのねじ部15が形成されている。また、ねじ部15の後端側の外周面には座部16が形成され、ねじ部15後端のねじ首17にはリング状のガスケット18が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、スパークプラグ1を燃焼装置に取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部19が設けられるとともに、後端部において絶縁碍子2を保持するための加締め部20が設けられている。
また、主体金具3の内周面には、絶縁碍子2を係止するためのテーパ部21が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3の後端側から先端側に向かって挿入され、自身のテーパ部14が主体金具3のテーパ部21に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定される。尚、絶縁碍子2及び主体金具3双方のテーパ部14,21間には、円環状の板パッキン22が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との間の空間に入り込む燃料空気が外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材23,24が介在され、リング部材23,24間にはタルク(滑石)25の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン22、リング部材23,24及びタルク25を介して絶縁碍子2を保持している。
加えて、前記中心電極5の先端は、主体金具3の先端部よりも突出するように配設されている。そして、中心電極5の先端部と主体金具3の先端部との間に火花放電間隙27が形成されており、当該火花放電間隙27において軸線CL1にほぼ直交する方向に沿って火花放電が行われるようになっている。
また、前記中軸7の先端部と軸孔4との間であって、中心電極5の鍔部5A上にはタルク等からなる充填粉末26が充填されている。さらに、充填粉末26上には、アルミナセメント(図示せず)が充填されている。これにより、中心電極5が絶縁碍子2に対して固定されるとともに、中心電極5と軸孔4との間からの燃焼空気の漏洩防止が図られている。
さらに、本実施形態において、前記中軸7は、Niを28.0質量%以上30.0質量%以下、Coを15.0質量%以上18.0質量%以下含有し、残部がFe及び不可避不純物からなる金属材料(いわゆる、コバール)によって形成されている。尚、当該金属材料は、常温から500℃における線膨張係数が約6.4×10-6(1/K)である。また、前記絶縁碍子2の常温から500℃における線膨張係数は約6.9×10-6(1/K)である。すなわち、中軸7は、常温から500℃において、絶縁碍子2を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により構成されている。加えて、上述した通り、中心電極5の鍔部5Aについても、中軸7と同一の金属材料により形成されている。
尚、中軸7や鍔部5Aを構成する金属材料は、上述したコバールに限定されるものではない。従って、例えば、所定の白金合金(例えば、Pt−20Ir合金等)から中軸7等を形成することとしてもよい。
さらに、前記中軸7の表面全域には、耐熱処理加工としてNiメッキが施されている。
また、端子電極6は、中軸7と同一の金属材料により形成されている。従って、端子電極6は、常温から500℃において絶縁碍子2を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内とされている。尚、本実施形態では、端子電極6のうち少なくとも第1雄ねじ部6A表面には、耐熱処理加工としてNiメッキが施されている。
さらに、端子電極6(第2雄ねじ部6B)と絶縁碍子2(軸孔4)とを固定する前記接着剤として、二酸化ケイ素(SiO2)を主成分とする無機系接着剤が用いられている。尚、接着剤としては、Al23を主成分とする無機系接着剤を用いることとしてもよい。
次に、上記のように構成されてなるスパークプラグ1の製造方法について説明する。
主体金具3は、切削加工等、従来公知の手法により形成する。
一方、前記主体金具3とは別に、絶縁碍子2を成形加工しておく。例えば、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用いて、成型用素地造粒物を調製するとともに、当該成型用素地造粒物を用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体が得られる。そして、得られた成形体に対し、研削加工が施され整形されるとともに、整形されたものが焼成炉で焼成されることにより、絶縁碍子2が得られる。尚、ラバープレス成形に際しては、軸孔4を形成すべく、基端部に雄ねじを有するプレスピンが成型用素地造粒物に埋入される。そして、成形体からプレスピンを取外したときには、軸孔4とともに、前記雄ねじによって雌ねじ部4Bが形成される。
次いで、中心電極5及び中軸7からなる電極組立体8を製造しておく。すなわち、Fe−Ni−Co合金に塑性加工や切削加工等を施すことで、一端部に径方向外側に膨出する部位(鍔部5Aに対応する)を有する棒状の中軸中間体を作製するとともに、所定の金属材料(例えば、インコネル等)に鍛造加工等を施すことで、棒状の中心電極中間体を作製する。そして、中軸中間体の一端部に前記中心電極中間体の端部を溶接することで、中心電極5及び中軸7からなる電極組立体8が得られる。その後、中軸7表面を覆うようにしてNiメッキが施される。
次に、Fe−Ni−Co合金に塑性加工や切削加工等を施すことで端子電極6を作製する。また、端子電極6のうち少なくとも第1雄ねじ部6Aの表面を覆うようにしてNiメッキが施される。
そして、絶縁碍子2に対して、電極組立体8及び端子電極6を封着・固定する。すなわち、絶縁碍子2の軸孔4に電極組立体8を挿入し、前記段部4Aに鍔部5Aを係止させた状態で、筒状の治具を用いて、軸孔4及び電極組立体8(中軸7)の間に充填粉末26を圧縮充填する。次いで、軸孔4の後端側に前記所定の接着剤を塗布した上で、軸孔4の後端側に端子電極6の第2雄ねじ部6Bを螺合する。これにより、端子電極6の挿入穴6Cに電極組立体8(中軸7)の後端部が圧入固定された状態で、絶縁碍子2に対して電極組立体8及び端子電極6が封着固定される。
次いで、上記のように作製された電極組立体8及び端子電極6を備える絶縁碍子2と、主体金具3とが組付けられる。より詳しくは、主体金具3に絶縁碍子2を挿入した上で、比較的薄肉に形成された主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって絶縁碍子2及び主体金具3が組付けられる。
その後、主体金具3のねじ首17にガスケット18を設けることで、上述のスパークプラグ1が得られる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、中軸7が、常温から500℃において絶縁碍子2を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により構成されている。従って、使用時における中軸7の延び量と絶縁碍子2の延び量との差を比較的小さなものとすることができ、燃焼装置の作動・停止の繰り返し等に伴い、加熱・冷却が繰り返しなされたとしても、充填粉末26のずれ動きを極力抑制することができる。その結果、充填粉末26の固着性低下をより確実に防止することができ、気密性や中心電極5の固定性の飛躍的な向上を図ることができる。
さらに、中心電極5の鍔部5Aについても、常温から500℃において絶縁碍子2を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料によって構成されている。従って、充填粉末26におけるずれ動きをより一層抑制することができ、気密性等の更なる向上を図ることができる。
また、中軸7表面にNiメッキが施されるため、本実施形態のように比較的酸化しやすいコバールにより中軸7を構成したとしても、端子電極6との接触部位が酸化してしまうことを効果的に防止することができる。その結果、高温環境下で使用した場合であっても、スパークプラグ1の通電抵抗が増大してしまうことをより確実に抑制でき、長寿命化を図ることができる。
さらに、端子電極6は、常温から500℃において絶縁碍子2を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により構成されている。従って、使用時において、絶縁碍子2の延び量と端子電極6の延び量との差を比較的小さなものとすることができ、その結果、接着剤が絶縁碍子2や端子電極6から剥がれてしまうことを抑制できる。このため、絶縁碍子2に対して端子電極6をより確実に固定することができ、仮に使用に伴い端子電極6が腐食し、端子電極6と前記ナットとが固着してしまった場合であっても、ナットを取外す際に、ナットとともに端子電極6が回転してしまうことを防止できる。その結果、絶縁碍子2からの端子電極6の脱落をより確実に防止することができる。
また、前記接着剤として、SiO2を主成分とする無機系接着剤が用いられているため、高温環境下での使用時における接着剤の劣化を抑制することができる。その結果、端子電極6の脱落をより一層確実に防止することができる。
加えて、端子電極6のうち少なくとも第1雄ねじ部6Aの表面にNiメッキが施されているため、コバールのように比較的酸化しやすい材料により端子電極6を構成したとしても、第1雄ねじ部6Aが腐食してしまうことを効果的に防止することができる。その結果、端子電極6Aに対するナットの固着をより確実に防止することができ、ひいてはナットを取外す際の端子電極6の脱落をより効果的に防止することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について、特に上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。本第2実施形態におけるスパークプラグ51は、図2に示すように、特に電極組立体58の構成が上記第1実施形態と相違する。すなわち、電極組立体58は、上記第1実施形態と同様に中心電極55及び中軸57により構成されているが、中心電極55の鍔部55A及び棒状部55Bが同一の金属材料(例えば、インコネル等)により一体的に形成されており、前記鍔部55Aに対して中軸57の先端部が溶接されている。つまり、中軸57のみが、常温から500℃において絶縁碍子2を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により構成され、鍔部55Aはそれとは異なる金属材料により構成されている。
以上、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態とほぼ同様の作用効果が奏されることとなる。
次いで、上記実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、中軸及び鍔部の双方をコバールにより形成したサンプル(実施例1)、中軸をコバールにより形成したサンプル(実施例2)、及び、中軸を白金合金により形成したサンプル(実施例3)と、炭素鋼により中軸を形成したサンプル(比較例1)、及び、銅合金により中軸を形成したサンプル(比較例2)とをそれぞれ作製し、各サンプルについて気密性評価試験を行った。
尚、気密性評価試験の概要は次の通りである。まず、1時間で500℃まで上昇させるとともに、その後1時間に亘って500℃で加熱し、次いで徐冷することを1サイクルとする冷熱試験を、各サンプルについて1サイクルから100サイクル行った。そして、冷熱試験後のサンプルを容積200ccのチャンバーに組付けた上で、チャンバー内の初期圧力を20kPaとして30分間放置した。その後、30分経過後におけるチャンバー内の圧力(残存圧力)を測定し、初期圧力に対する残存圧力の割合(残存圧力比)を算出した。図3に、各サンプルにおける、冷熱試験のサイクル数と残存圧力比との関係を示す。尚、図3においては、実施例1の試験結果を白抜き丸(○)でプロットし、実施例2の試験結果を黒四角(■)でプロットし、実施例3の試験結果を白抜き菱形(◇)でプロットし、比較例1の試験結果を白抜き三角(△)でプロットし、比較例2の試験結果をバツ印(×)でプロットした。また、絶縁碍子は、各サンプルともにアルミナを主成分とする絶縁性セラミックにより形成した。尚、表1に、常温から500℃における各サンプルの中軸及び絶縁碍子の線膨張係数と、両線膨張係数の差とを示す。
Figure 0005337006
図3に示すように、中軸を炭素鋼や銅合金により構成した比較例1,2のサンプルは、冷熱試験のサイクル数を増大させるにつれて、気密性が大きく低下してしまうことが明らかとなった。これは、表1に示すように、中軸の線膨張係数が比較的大きかったことから、冷熱試験時において軸線に沿った中軸の延び量と絶縁碍子の延び量との差が大きくなってしまい、その結果、充填粉末が大きくずれ動いてしまったことに起因すると考えられる。
これに対して、中軸をコバールや白金合金により構成し、常温から500℃における絶縁碍子を構成する材料との線膨張係数の差を2.0×10-6(1/K)以内とした実施例1,2,3のサンプルは、冷熱試験を繰り返し行った場合でも、残存圧力がほとんど減少することなく、優れた気密性を有することがわかった。これは、加熱時における中軸の延び量と絶縁碍子の延び量との差が極めて小さくなり、ひいては充填粉末のずれ動きが極力抑制されたためであると考えられる。
特に、中軸及び鍔部(つまり、充填粉末に接触する部分の全域)を、絶縁碍子を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内の金属材料により形成した実施例1のサンプルは、100サイクルの冷熱試験を行った後においても、気密性が全く低下しないことが確認された。
以上、上記評価試験の結果を勘案して、気密性の向上を図るべく、常温から500℃において絶縁碍子を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により中軸を構成することが好ましいといえる。また、気密性の更なる向上を図るという観点からは、中軸に加えて、中心電極の鍔部についても、常温から500℃において絶縁碍子を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により構成することが好ましいといえる。
次に、中軸表面をNiメッキで覆ったスパークプラグのサンプルと、中軸表面をNiメッキで覆わなかったスパークプラグのサンプルとを作製し、各サンプルについて、上述の冷熱試験を複数サイクル行った。そして、10サイクル終了後、及び、100サイクル終了後に、各サンプルについて、端子電極から中心電極までの通電経路の抵抗値を測定した。表2に、中軸表面をNiメッキで覆ったサンプル(Niメッキあり)、及び、中軸をNiメッキで覆わなかったサンプル(Niメッキなし)について、初期抵抗値、10サイクル終了後の抵抗値、及び、100サイクル終了後の抵抗値をそれぞれ示す。尚、各サンプルともに、中軸をコバールにより形成した。また、各サンプルの初期抵抗値を0.01kΩとした。
Figure 0005337006
表2に示すように、中軸表面をNiメッキで覆わなかったサンプルは、冷熱試験を繰り返し行うことで、抵抗値が急激に増大してしまうことがわかった。これは、500℃という高温下に置かれることで中軸表面の酸化が急速に進行してしまったことによると考えられる。
一方で、中軸表面をNiメッキで覆ったサンプルは、冷熱試験を複数サイクル行った場合であっても、通電経路の抵抗値が増大しないことが明らかとなった。これは、耐熱性に優れたNiメッキを設けたことで、500℃という高温下においても中軸表面の酸化を防止できたためであると考えられる。
以上より、スパークプラグの通電抵抗値の増大防止を図るという観点から、中軸表面(少なくとも端子電極との接触部位表面)にNiメッキ等の耐熱処理加工を施すことが有意であるといえる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、中軸7,57全体が、常温から500℃において絶縁碍子2を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により形成されているが、中軸7,57のうち少なくとも充填粉末26に対して外周面が接触する部位をこのような金属材料により形成することとしてもよい。
(b)上記実施形態における絶縁碍子2を構成する絶縁性セラミックの組成は例示であって、絶縁性セラミックの組成はこれに限定されるものではない。
(c)上記実施形態におけるスパークプラグ1,51は、中心電極5と主体金具3の先端部との間に火花放電間隙27が形成されているが、主体金具3の先端部から延びる棒状の接地電極を設け、当該接地電極及び中心電極5の間に火花放電間隙を形成することとしてもよい。
(d)上記実施形態では、中軸7の先端部外周面が平滑状に形成されているが、図4に示すように、中軸7の先端部のうち、少なくとも充填粉末26が周囲に位置する部位の表面に、軸線CL1を中心とする環状の溝部7Aを複数形成することとしてもよい(尚、便宜上、図4においては、前記溝部7Aを強調して示している)。また、溝部7Aに代えて、例えばブラスト加工等の粗面化加工を施すことにより、中軸7の先端部外周面に粗面化部を設けることとしてもよい。この場合には、中軸7と充填粉末26との接触面積をより増大させることができるため、充填粉末26の固着性や気密性のより一層の向上を図ることができる。
尚、気密性等の向上をより確実に図るという観点から、溝部7Aを設けるにあたっては、その深さを35μm以上とすることが望ましく、粗面化部を設けるにあたっては、その表面粗さをJIS B0601で規定される35S以上とすることが好ましい。但し、このように粗面化部の表面粗さや溝部7Aの深さを比較的大きくすることで、充填粉末26のずれ動きがより懸念されるところであるが、中軸7を上述した金属材料により構成することで、当該懸念を払拭することができる。つまり、中軸7を上述した金属材料により構成することで、粗面化部の表面粗さや溝部7Aの深さを比較的大きくすることによるデメリットが解消され、粗面化部の表面粗さ等を比較的大きくすることによる気密性等の向上というメリットがより一層確実に、かつ、効果的に発揮されるのである。
(e)上記実施形態では、中軸7の表面全域に耐熱処理加工(Niメッキ)が施されているが、中軸7のうち少なくとも端子電極6との接触部位表面に耐熱処理加工を施すこととしてもよい。また、中軸7に耐熱処理加工を施さないこととしてもよい。
(f)上記実施形態では、端子電極6と絶縁碍子2とを接着する接着剤として無機系接着剤を例示しているが、有機系接着剤を用いることとしてもよい。
(g)上記実施形態では、耐熱処理加工としてNiメッキを例示しているが、例えば、耐熱処理加工としてAgメッキやCrメッキを施すこととしてもよい。
(h)上記実施形態では、工具係合部19は断面六角形状とされているが、工具係合部19の形状に関しては、このような形状に限定されるものではない。例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等とされていてもよい。
(i)本件発明のスパークプラグは、内燃機関等、種々の燃焼装置に用いることができるが、座部16の温度が500℃程度となり得る燃焼装置(例えば、燃料電池改質器やボイラーなど)において特に有意である。
1,51…スパークプラグ、2…絶縁碍子(絶縁体)、4…軸孔、4A…段部、5…中心電極、5A,55A…鍔部、6…端子電極、7,57…中軸、26…充填粉末、CL1…軸線。

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有するとともに、当該軸孔内に段部を備える絶縁体と、
    径方向外側に膨出する鍔部を有し、前記段部に前記鍔部が係止された状態で前記軸孔の先端側に挿設される中心電極と、
    前記軸孔内に設けられ、前記中心電極の後端部から前記軸孔の後端開口側へと延びる棒状の中軸と、
    前記中軸の先端部及び前記軸孔の間において、前記鍔部に接するように充填される充填粉末と
    前記軸孔の後端側に挿設され、前記中軸の後端部と接触する端子電極とを備えるスパークプラグであって、
    前記中軸のうち、少なくとも前記充填粉末に対して外周面が接触する部位を、常温から500℃において前記絶縁体を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により構成し
    前記中軸のうち、少なくとも前記端子電極との接触部位表面に耐熱処理加工を施したことを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記金属材料は、ニッケルを28.0質量%以上30.0質量%以下、コバルトを15.0質量%以上18.0質量%以下含有し、残部が鉄及び不可避不純物からなることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記中心電極の鍔部を、常温から500℃において前記絶縁体を構成する材料との線膨張係数の差が2.0×10-6(1/K)以内となる金属材料により構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
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