JP6437869B2 - 半導体レーザ - Google Patents

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Description

本発明は、InP基板の上に形成され、InGaAsSbからなる井戸層による量子井戸構造の活性層から構成された半導体レーザに関する。
光を用いたガス計測システムは、環境分野や医療応用において重要であり、リアルタイムで高精度な濃度計測が可能なガス計測システムや、ピロリ菌の検出システムなどが実用化されている。これらのシステムでは、ガスの吸収線による光吸収という物理現象を応用したものがほとんどである。ガスの光吸収は、ガスの分子を構成する原子間の結合力に起因した振動や回転のエネルギーに対応した光の吸収により起きる。このガスの吸収線は、個々のガス種に対応した固有の波長を持ち、線幅も0.1nm程度と極めて細いために、光吸収を用いればガス種の同位体さえ特定できるという特徴がある。
光を用いたガス計測システムにおいて、2μm付近の波長領域は特に重要な波長領域である。これは、環境汚染や地球温暖化に関係するCO2、N2O、HCl、NH3、COなどのガスに関して、強度の大きな吸収線がこの波長領域に存在するためである。図11は、1.8μmから2.4μmの波長領域に存在するガス種と、各ガスにおける吸収線の波長を示した特性図である。図11では、吸収線が存在する波長領域を帯状に示してあるが、実際の吸収線は前述したように極めて狭い線幅を持ち、吸収線はこの帯状の波長領域に密集して存在する。
ガス計測で用いる一般的な光源としては、室温付近において単一波長で連続発振し、数nm程度の波長走査が可能であり、さらに1〜10mW程度の光出力を有するなどの素子特性を持つことが望まれる。この要求を満たす光源としては、小型でありかつ消費電力がガスレーザや固体レーザに比べて小さい半導体レーザが用いられることが多い。
2μm付近の波長領域で動作するガス計測に適した半導体レーザとしては、InP基板上のInP、InGaAsPやInGaAsなどの半導体材料から構成した分布帰還型(Distributed Feedback Laser:DFB)レーザがある。ここで、このような半導体レーザでの実使用においては、素子を埋め込む構造とすることになり、再成長による埋め込み構造の形成が重要となる。この技術は、InPの場合については技術が確立されているが、GaAsなどの他の系では確立されていない。このため、このような半導体レーザでは、In基板が用いられている。
上述した半導体レーザの活性層には、In組成比が大きなInGaAsを井戸層とする多重量子井戸(Multiple Quantum Well:MQW)構造を用いることが多い。この場合、InGaAs井戸層の格子定数はInPよりも大きくなるため、井戸層には大きな圧縮歪みが加わることになる。具体的には、2μmを超える発振波長を得るためには、1.5%以上の大きな圧縮歪みが加わったInGaAs井戸層が必要となる(非特許文献1参照)。
さらに、この井戸層は、大きな圧縮歪みが加わっているにも関わらず、薄くすることができない。これは、井戸層を薄くすると、量子サイズ効果により発振波長が短波長化してしまうためである。このように井戸層を薄くできない状況下では、井戸層の大きな圧縮歪みに起因した結晶欠陥が発生し易い。
InP基板を用いて作製された2μm付近の発振波長を持つレーザの多重量子井戸構造の活性層に関し、井戸層の大きな圧縮歪みに起因した結晶欠陥の発生を抑制するため、様々な方法が検討されている。例えば、InGaAs井戸層の成長時に、Sbをサーファクタントに用いて格子緩和を抑制する方法や、InAs井戸層を480℃以下の低温で成長させるなどの方法により、結晶欠陥の発生を抑制する方法などが検討されている。これらの方法を用いることにより、2μmを大きく超える波長で、単一モード発振するDFBレーザが実現されている(非特許文献2、非特許文献3参照)。
M. Mitsuhara and M. Oishi, "Chapter2: 2 μm wavelength lasers employing InP-based strained-layer quantum wells," in "Long-wavelength infrared semiconductor lasers (ed. H. K. Choi,)", Wiley, New Jersey, 2004. T. Sato, et al., "2.1-μm-Wavelength InGaAs Multiple-Quantum-Well Distributed Feedback Lasers Grown by MOVPE Using Sb Surfactant", IEEE JOURNAL OF SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS, vol.13, no.5, pp.1079-1080, 2007. T. Sato et al., "2.33-μm-Wavelength Distributed Feedback Lasers With InAs-In0.53Ga0.47As Multiple-Quantum Wells on InP Substrates", IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, vol.20, no.12, pp.1045-1047, 2008. S. Weeke et al., "Segregation and desorption of antimony in InP (001) in MOVPE", Journal of Crystal Growth, vol.298, pp.159-162, 2007. C. Grasse et al., "Growth of various antimony-containing alloys by MOVPE", Journal of Crystal Growth, vol.310, pp.4835-4838, 2008. V. S. Sorokin et al., "Novel approach to the calculation of instability regions in GaInAsSb alloys", Journal of Crystal Growth, vol.216, pp.97-103, 2000. C. A. Wang et al., "Evolution of surface structure and phase separation in GaInAsSb", Journal of Crystal Growth, vol.225, pp.377-383, 2001. M. Copel et al., "Surfactants in epitaxial growth", Physical Review Letters, vol.63, no.6, pp.632-635, 1989. H. Shimizu et al., "High-Performance CW 1.26-μm GaInNAsSb-SQW Ridge Lasers", IEEE JOURNAL ON SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS, vol.7, no.2, pp.355-364, 2001.
上述したようにInP基板を用いて作製された2μm付近の発振波長を持つレーザでは、InGaAsやInAsなどから井戸層を構成し、この結晶成長を工夫することによりレーザに応用することが可能な良好な結晶性を持つ活性層が実現されている。しかしながら、InGaAs、InAsのいずれかより井戸層を構成した場合も、下記のような課題がある。
井戸層をInGaAsから構成した場合、2μmを超える発振波長を得るためには、前述のように井戸層に+1.5%を超える圧縮歪みを加える必要がある。一方、光ファイバー通信などに用いられるInP基板上の多重量子井戸構造レーザで、井戸層に加えられる圧縮歪みはほとんどの場合が1%以下である。これは、井戸層の圧縮歪みが大きくなることにより、結晶欠陥が発生し易いためである。2μm付近に発振波長を持つレーザであっても、結晶欠陥の発生を抑制するためには、井戸層に加わる圧縮歪みは小さい方が好ましい。
しかしながら、1%程度の圧縮歪みのInGaAs井戸層から活性層を構成しても、2μm付近に発振波長を持つレーザを実現することは不可能である。さらに、InGaAs井戸層から構成した多重量子井戸構造レーザでは、井戸層に加える圧縮歪みおよび厚さが、結晶欠陥が発生しない限界値近くにあり、これ以上発振波長を長くすることは困難である。具体的には、2%の圧縮歪みを加えたInGaAs井戸層で結晶欠陥が発生しない厚さは、10nm程度であり(非特許文献2参照)、この場合の発振波長は約2.1μmである。この発振波長は、InGaAs井戸層を用いたレーザでは素子特性を劣化させないで作製できる限界に近い波長であり、発振波長が2.15μmよりも長いような多重量子井戸構造レーザの作製は極めて困難である。
一方、InAsは、二元混晶のために、三元混晶であるInGaAsよりは組成的に安定であり、大きな圧縮歪みが加わった状態でも結晶欠陥の発生を抑制することができる。このため、井戸層をInAsから構成した多重量子井戸構造レーザでは、InGaAsから構成した場合に比べて長い発振波長を得ることが容易である。しかしながら、InP基板上でInAsを成長した場合、InAsには3.2%もの圧縮歪みが加わるため、格子歪に起因した結晶欠陥の発生を抑制するにはより薄くする必要がある。具体的には、InP基板上の多重量子井戸構造を構成するInAs井戸層の層厚は5nm程度が限界であり、この井戸層とInGaAs障壁層を用いた多重量子井戸構造における発光ピーク波長は2.3μm程度である。このため、井戸層をInAsから構成した多重量子井戸構造レーザでも、2.35μmより長い発振波長を得ることは難しい。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、InP基板の上に形成した多重量子井戸構造の活性層による半導体レーザで、より長い発振波長が実現できるようにすることを目的とする。
本発明に係る半導体レーザは、InPからなる基板の上に形成された半導体レーザであって、InGaAsSbからなる井戸層およびAsとSbを含むIII−V族化合物半導体からなる障壁層から構成された多重量子井戸構造の活性層を備える。
上記半導体レーザにおいて、障壁層のV族元素に占めるSbの組成比は0.03以上とされてい。また、井戸層のV族元素に占めるSbの組成比は0.03以上、0.3以下とされ、発振波長が2μm以上とされてい
上記半導体レーザにおいて、井戸層は、1%以上、3%以下の圧縮歪みが印加され、層厚が5nm以上、20nm以下とされていればよい。
以上説明したことにより、本発明によれば、InP基板の上に形成した多重量子井戸構造の活性層による半導体レーザで、より長い発振波長が実現できるという優れた効果が得られるようになる。
図1は、本発明の実施の形態1における半導体レーザの一部構成を示す構成図である。 図2は、実施の形態1において実際に作製した素子のX線回折パターンの実験結果(上)とシミュレーション結果(下)を比較した図である。 図3は、実施の形態1において実際に作製した素子より得られる室温でのホトルミネセンス発光のスペクトルを示した特性図である。 図4は、量子井戸ではないバルクのInGaAsSbをInP基板の上に形成した場合について、バンドギャップ波長のSb組成比による変化を計算により求めた特性図ある。 図5は、InGaAsSbについて組成分離が起こり易い組成領域(バイノーダル曲線)を計算した例を示す特性図である。 図6は、1%の圧縮歪みの加わったInGaAsSb井戸層について、井戸層の層厚による量子井戸構造からの発光ピーク波長の変化を計算により求めた結果を示す特性図である。 図7は、2%の圧縮歪みの加わったInGaAsSb井戸層について、井戸層の層厚による量子井戸構造からの発光ピーク波長の変化を計算により求めた結果を示す特性図である。 図8は、3%の圧縮歪みの加わったInGaAsSb井戸層について、井戸層の層厚による量子井戸構造からの発光ピーク波長の変化を計算により求めた結果を示す特性図である。 図9は、InGaAsSb井戸層の組成領域と図5で示した組成分離が起こり易いInGaAsSbの組成領域とを比較した説明図である。 図10は、本発明の実施の形態2における半導体レーザの構成を示す構成図である。 図11は、1.8μmから2.4μmの波長領域に存在するガス種と、各ガスにおける吸収線の波長を示した特性図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における半導体レーザの一部構成を示す構成図である。図1では、半導体レーザの一部断面を模式的に示している。
この半導体レーザは、n型のInPからなる基板101の上に形成されたInPからなる半導体層102と、半導体層102の上に形成され、InGaAsSbからなる井戸層103、およびAsとSbを含むIII−V族化合物半導体からなる障壁層104から構成された多重量子井戸構造の活性層105を備える。活性層105の上には、InPからなる半導体層106を備える。なお、図1では、活性層105を含む要部を示しており、活性層105を上下に挟む光閉じ込め層や回折格子などの共振器構造などは省略している。
製造方法について簡単に説明すると、III族原料ガスにトリメチルインジウム(TMIn)、トリエチルガリウム(TEGa)、V族原料ガスにホスフィン(PH3)、アルシン(AsH3)、トリスジメチルアミノアンチモン(TDMASb)を用いた有機金属分子線エピタキシー法を用いる。まず、基板101の上に膜厚0.2μmのアンドープInPを成長させて半導体層102を形成する。引き続き、InGaAsSbからなる障壁層104およびInGaAsSbからなる井戸層103を交互に成長させて多重量子井戸構造の活性層105を形成する。この後、膜厚0.1μmのアンドープInPを成長して半導体層106を形成する。
活性層105を構成する多重量子井戸構造における井戸層103の数は6である。成長時の基板温度は、多重量子井戸構造の形成では500℃とし、InPからなる半導体層102,106の形成では505℃とすればよい。また、Sb組成比は、井戸層103では0.10とし、障壁層104では0.15とすればよい。
次に、井戸層103における歪みについて説明する。図2は、作製した素子のX線回折パターンの実験結果(上)とシミュレーション結果(下)を比較した図である。この比較の結果、井戸層103は、圧縮歪みが2.05%、層厚が10.5nmであり、障壁層104は、引っ張り歪みが0.40%、層厚が19.8nmであることが分かった。
多重量子井戸構造において組成分離が発生した場合、井戸層と障壁層の間の界面の平坦性が悪化するため、一般的にX線回折パターンのピークはブロードニングを起こす。一方、図2に示す結果では、InGaAsSbから構成した井戸層、InGaAsSbから構成した障壁層に用いた多重量子井戸構造では、シミュレーションとピーク形状がほぼ一致しており、ブロードニングは起こっていないことが分かる。したがって、InGaAsSbを用いても組成分離の影響が少ない多重量子井戸構造が作製できていることが分かる。
図3は、実際に作製した素子より得られる室温でのホトルミネセンス発光のスペクトルを示した特性図である。発光ピーク波長は2230nmである。この発光ピーク波長は、InGaAsから井戸層を構成した多重量子井戸構造では、実現が困難な波長である。図3に示すように、井戸層をInGaAsSbから構成した多重量子井戸構造の発光ピーク強度とピークの半値全幅は、発光ピーク波長が2μm程度となるInGaAs井戸層を用いた多重量子井戸構造と遜色ないものであり、特に劣化は見られなかった。
以上に示した結果より明らかなように、実施の形態1におけるInGaAsSbから井戸層を構成した多重量子井戸構造によれば、Sbの表面偏析やInGaAsSbにおける組成分離の影響を小さくできる。さらに、実施の形態1によれば、InGaAsから構成した井戸層による多重量子井戸構造では実現が困難な長い発光ピーク波長が得られることが分かる。なお、上述では、有機金属分子線エピタキシー法を用いた場合について説明したが、これに限るものではなく、有機金属気相成長法など、他の結晶成長方法を用いても同様である。
以下、本発明について、より詳細に説明する。InGaAsやInAsから井戸層を構成した場合では、より長い発振波長が得られないという問題は、InGaAsやInAsより小さな圧縮歪みでバンドギャップ波長を長くできる(バンドギャップエネルギーを小さくできる)材料から、多重量子井戸構造による活性層の井戸層を構成することで解決できる。この要求を満たす材料が、InGaAsSbである。
図4は、量子井戸ではないバルクのInGaAsSbをInP基板の上に形成した場合について、バンドギャップ波長のSb組成比による変化を計算により求めた特性図ある。図4では、InGaAsSbのInPに対する圧縮歪みが0%、0.2%、0.5%、1.0%、1.5%の場合について計算してあり、格子歪によるバンド端のシフトを考慮してある。この図において、Sb組成比が0の場合がInGaAsの場合である。
図4に示すように、InGaAsSbは結晶に加わる圧縮歪みが小さくても、Sb組成比を増加させることでバンドギャップ波長を長くできることが分かる。ここで、Sb組成比の増加によるバンドギャップ波長の長波長化は、Sb組成比が0.3程度まであり、0.3を超えてSb組成比を増加させていくと逆にバンドギャップ波長は短くなることに注意する必要がある。このため、InGaAsSbを用い、Sb組成比を増加させることでバンドギャップ波長を長くするには、0.3程度までのSb組成比を用いることが好ましい。図4に示すバンドギャップ波長は、バルクのInGaAsSbについての計算結果であるが、InGaAsSbを量子井戸構造にした場合でも量子サイズ効果による短波長化が起こるだけで、Sb組成比によるバンドギャップ波長の長波長化は、傾向的には図4のバルクの場合と同じである。
以上説明したようにInGaAsSbでは、InGaAsよりも小さい圧縮歪みでも長いバンドギャップ波長を得ることが可能なため、このInGaAsSbを多重量子井戸構造による活性層の井戸層に用いれば、InP基板上で2μm付近に発振波長を持つレーザの作製が容易になると考えられる。しかしながら、現在までに、InP基板上でInGaAsSb井戸層を持つ多重量子井戸構造をレーザの活性層に応用し、2μm付近の発振波長を得るという検討はほとんどされてこなかった。この理由としては、下記の2つを上げることができる。
まず、1つめの理由は、InP基板上でSbを含む材料を結晶成長する場合、成長中にSbを供給していなくてもSbが結晶表面に残留し続けることが上げられる。この現象は、Sbの表面偏析として知られている(非特許文献4参照)。この状態においては、表面に残留したSbは、他の原子の取り込み等にも影響を与える。このため、Sbを含んだInGaAsSb井戸層の上に障壁層を成長する場合、障壁層の成長表面にもSbが残留して結晶成長に影響を与え、この結果として障壁層を設計通りに作製することが困難になる。
2つめの理由としては、InGaAsSbでは均一な組成の膜を得ることが困難なことが上げられる。これは、半導体多元混晶における組成分離として知られる現象であり、InGaAsPなどのInP基板上のレーザで一般的に用いられる材料と比べてInGaAsSbではさらに組成分離が起こり易いことによる(非特許文献5参照)。半導体多元混晶における組成分離は、半導体混晶の熱力学的エネルギーを計算することで調べることができる。この計算では、熱力学的な平衡状態を仮定して行われるが、熱的に非平衡状態下で結晶成長が進行する分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy:MBE)や有機金属気相エピタキシー(Metalorganic Vapor Phase Epitaxy:MOVPE)で成長した半導体混晶でも適用できることが知られている(非特許文献5参照)。
図5は、InGaAsSbについて組成分離が起こり易い組成領域(バイノーダル曲線)を計算した例を示す特性図である(非特許文献6参照)。組成分離が起こる領域は、組成だけでなく成長温度にも依存する。図5では、500℃、550℃および600℃の場合について計算してある。各温度とも右側の黒塗りされた領域が組成分離の影響が大きくなる組成範囲であり、成長温度が低くなるにつれて組成分離が起こり易い領域は広くなる。図5には、InPに格子整合するInGaAsSbの組成を破線で示してある。
InPに格子整合するInGaAsSbの場合、Sb組成が大きいほど組成分離の影響が大きいことが分かる。InGaAsSbに組成分離が起きた場合、表面粗れが大きくなり、X線回折ピークがブロードになるなどの結晶劣化が起こる(非参照文献7参照)。この結晶劣化は、レーザの素子特性を悪化させる要因となるため、InGaAsSbのレーザへの応用を困難にする。
以上、説明したようにInGaAsSbは、Sbの成長表面における表面偏析と組成分離が大きいという課題がある。InP基板上の半導体材料には、InGaAsPという成長技術がほぼ確立した材料が有るため、敢えて上記の課題があるInGaAsSbを用い、InP基板上でレーザを作製しようとする検討はほとんど行われてこなかった。
これに対し、発明者らは、量子井戸にInGaAsSbを用いることについて鋭意に検討した結果、InP基板の上にInGaAsSbから構成した量子井戸による量子井戸構造を形成し、これを活性層とした半導体レーザで、より長い発振波長が得られることを見出した。
まず、InGaAsSbを井戸層に用いることが、発振波長が2μmを超える多重量子井戸構造レーザに有用であることを数値計算の結果を用いて説明する。Type−Iの量子井戸構造を持つ多重量子井戸構造において、量子井戸構造からの発光ピーク波長はファブリペローレーザの発振波長とほぼ一致する。このため、InGaAsSbを井戸層に用いた量子井戸構造からの発光ピーク波長を求めることでレーザの発振波長を知ることができる。
まず、圧縮歪み1%のInGaAsSb井戸層を用いた多重量子井戸構造を活性層とする半導体レーザで、圧縮歪み1%のInGaAs井戸層を用いた場合には実現できない2μmよりも長い発振波長が得られることを示す。図6は、1%の圧縮歪みの加わったInGaAsSb井戸層について、井戸層の層厚による量子井戸構造からの発光ピーク波長の変化を計算により求めた結果を示す特性図である。InGaAsSb井戸層のSb組成としては、0、0.03、0.1、0.2、0.3の場合を考えて発光ピーク波長を求めてある。障壁層には、0.4%の引っ張り歪みが加わったInGaAsSbを用いており、Sb組成は井戸層と等しくしてある。
図6において、Sb組成が0の場合がInGaAs井戸層を用いた場合の発光ピーク波長となる。いずれの層厚の場合でも、井戸層としてInGaAsに代えてInGaAsSbを用いることで量子井戸構造からの発光ピーク波長を長くすることができる。具体的には、InGaAsSbのSb組成比を0.03にすることで発光ピーク波長はInGaAsに比べて約20nmだけ長くなり、さらにSb組成比を0.1、0.2、0.3と増やすことにより、それぞれ約80nm、約140nm、約160nmだけ長くすることができる。図6に示すように、InGaAsSb井戸層のSb組成比を0.2〜0.3にし、層厚を10nm程度にすれば、発光ピーク波長として2μmよりも長い波長が得られることが分かる。
前述したようにこの発光ピーク波長とレーザの発振ピーク波長はほぼ一致するため、Sb組成比が0.2〜0.3、層厚が10nm以上のInGaAsSbを井戸層とする多重量子井戸構造による活性層を用いることで、井戸層に加わる圧縮歪みが1%程度であっても発振波長が2μmよりも長いレーザを得ることができる。
図6では、障壁層のSb組成比として井戸層と等しいSb組成比を用いているが、障壁層のSb組成比はサーファクタントとしてではなく、0.03以上のV族組成として含まれていれば良く、Sb組成比を井戸層と等しくする必要はない。これは、障壁層にSbがV族組成として供給されている場合、原料供給により表面に存在するSbの量は、InGaAsSb井戸層からサーファクタントとして表面偏析してくるSbの量に比べて多いため、井戸層から表面偏析してくるSbの障壁層への影響を小さくできるためである。
また、図6では障壁層にInGaAsSbを用いているが、InGaAsSbにAlを加えたInGaAlAsSbやInを含まないGaAsSbを障壁層として用いた場合でも、障壁層にSbがV族組成として0.03以上含まれていれば、2μm近い発振波長のレーザを得ることできる。これは、上述したように障壁層の成長時にも多くのSbが原料供給されるため、井戸層から表面偏析してくるSbの影響が小さくなることに加えて、井戸層の層厚が10nmを超えるような量子井戸構造の場合、量子サイズ効果が小さく、量子井戸構造からの発光ピーク波長へ与える障壁層のバンドギャップの影響が小さいためである。
次に、圧縮歪み2%のInGaAsSb井戸層を用いた多重量子井戸構造レーザであれば、InGaAs井戸層を用いた場合は実現することが困難な長い発光ピーク波長が得られることを示す。図7は、2%の圧縮歪みの加わったInGaAsSb井戸層について、井戸層の層厚による量子井戸構造からの発光ピーク波長の変化を計算により求めた結果を示す特性図である。InGaAsSb井戸層のSb組成としては、0、0.03、0.1、0.2、0.3の場合を考えて発光ピーク波長を求めてある。障壁層は、図6の場合と同様に0.4%の引っ張り歪みが加わったInGaAsSbを用いており、Sb組成は井戸層と等しくしてある。
図7のInGaAsSb井戸層を用いた量子井戸構造からの発光ピーク波長は、図6の井戸層の圧縮歪みが1%の場合と傾向は同じであるが、図7では井戸層の圧縮歪みが2%と大きいためにさらに長い発光ピーク波長を得ることができる。図7より、InGaAsSb井戸層のSb組成が0.03の場合でも、井戸層の層厚を10nm程度に設定することで、発光波長は2.15μmよりも長くできることが分かる。さらに、InGaAsSb井戸層のSb組成比を増やして0.1以上にし、層厚を8nm以上にすれば、発光波長は2.2μmよりも長くできる。このように、InGaAsに代えてInGaAsSbを井戸層に用いた多重量子井戸構造を活性層に用いることで、これまでInGaAsを井戸層とした多重量子井戸構造レーザでは実現することが困難だった2.15μmよりも長い発振波長が可能となる。
次に、InGaAsSb井戸層を用いれば、InAs井戸層を用いたレーザよりさらに長い発振波長を実現できることを示す。図8は、3%の圧縮歪みの加わったInGaAsSb井戸層について、井戸層の層厚による量子井戸構造からの発光ピーク波長の変化を計算により求めた結果を示す特性図である。InGaAsSb井戸層のSb組成としては、0、0.03、0.1、0.2、0.3の場合を考えて発光ピーク波長を求めてある。障壁層の条件は、図6、図7の場合と同じである。
図8のInGaAsSb井戸層を用いた量子井戸構造からの発光ピーク波長は、図6、図7の場合よりも井戸層の圧縮歪みが大きいため、さらに長波長になる。前述したようにInAsから構成した井戸層を用いた多重量子井戸構造レーザの場合、井戸層の圧縮歪みは3.2%、層厚は5nm程度が限界で、この場合のレーザの発振波長は2.3μm程度である。図8の圧縮歪み3%のInGaAsSb井戸層を用いた場合、InAs井戸層よりも圧縮歪みが小さいにも関わらず、層厚5nmにおける発光ピーク波長は、Sb組成比が0.1の場合で2.35μmより長く、さらにSb組成比が0.2以上の場合には2.45μmよりも長くなる。したがって、InGaAsSb井戸層を用いた多重量子井戸構造レーザでは、InAs井戸層を用いた多重量子井戸構造レーザよりもさらに長い発振波長を得ることができる。
図9は、以上説明してきた結果のまとめとして、InGaAsSb井戸層の組成領域と図5で示した組成分離が起こり易いInGaAsSbの組成領域とを比較した説明図である。InGaAsSb井戸層の組成領域は、Sb組成比が0.03と0.3の2つの水平なラインと、結晶に加わる圧縮歪みが1%と3%の2つの斜めのラインに囲まれた領域となる。
図9において、Sb組成比が同じ場合、InPに格子整合するラインよりも左側では、図中の矢印のように左側にいくほどInGaAsSbに加わる圧縮歪みが大きくなる。一方、この図中の矢印の方向に組成が変化する場合、組成分離が起こり易い領域の外側に向かうため、InGaAsSbの組成分離は起こり難くなる。言い換えると、InGaAsSbでは、圧縮歪みが大きいほど組成分離の影響が小さくなる。従って、圧縮歪みの加わったInGaAsSb井戸層を用い、組成分離の影響を抑制しつつ、井戸層の層厚を格子緩和が起こらない範囲に設定すればよい。
具体的には、InGaAsSbの圧縮歪みが1%と3%の場合、InP上に成長した際に格子緩和を回避できる層厚は、各々20nm程度と5nm程度である。このため、InGaAsSbを井戸層にした多重量子井戸構造レーザにおいても、井戸層の層厚として5nm以上、20nm以下の層厚を用いればよい。
ところで、InGaAs井戸層の成長時にSbを使ったものとしては、Sbをサーファクタントに用いた例がある。サーファクタントとは、もともと結晶中にはほとんど取り込まれず表面に残留することにより、成長表面の状態に変化を与える原子のことである(非特許文献8参照)。Sbのサーファクタント効果は、Sbの供給量が多過ぎると逆に得られないことがあり、Sbが組成として膜中に取り込まれることがあってもV族組成比で0.02(2%)以下で用いる場合がほとんどである(非特許文献9参照)。一方、本発明におけるSbはV族組成比で0.03(3%)以上であり、結晶に取り込まれるSbがサーファクタントとして用いる場合に比べて多く、さらにその大きな目的はバンドギャップの制御にある。このため、本発明は、Sbをサーファクタントに用いた従来技術の延長線上にあるものではない。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態2における半導体レーザの構成を示す構成図である。図10では、断面を模式的に示している。
この半導体レーザは、n型のInPから構成した基板201、基板201の上に形成されたn型のInPからなる層厚0.5μmのバッファ層202、バッファ層202の上に形成されたInGaAsPからなる層厚0.1μmの光閉じ込め層203、光閉じ込め層203の上に形成されたInGaAsPからなる層厚0.1μmの光閉じ込め層204を備える。光閉じ込め層203は、バンドギャップ波長が1.1μmとなる組成とされ、光閉じ込め層204は、バンドギャップ波長が1.3μmとなる組成とされている。
また、光閉じ込め層204の上には、InGaAsSbからなる3層の井戸層205と、InGaAsSbからなる4層の障壁層206とによる多重量子井戸構造の活性層207が形成されている。井戸層205は層厚5nmとされ、障壁層206は、層厚20nmとされている。井戸層205は、V族元素に占めるSb組成比が0.2とされ、障壁層206は、V族元素に占めるSb組成比が0.05とされている。井戸層205における圧縮歪みは、2.3%である。活性層207の発光ピーク波長は2.4μmである。
また、活性層207の上には、InGaAsPからなる層厚0.1μmの光閉じ込め層208,InGaAsPからなる層厚0.1μmの光閉じ込め層209が形成されている。光閉じ込め層208は、バンドギャップ波長が1.3μmとなる組成とされ、光閉じ込め層209は、バンドギャップ波長が1.1μmとなる組成とされている。
また、光閉じ込め層209の上には、p型のInPからなる層厚1.8μmのクラッド層210、p型のInGaAsからなるコンタクト層211が形成されている。また、コンタクト層211の上には、p型電極212が接続し、基板201の裏面には、n型電極213が接続している。
各半導体層は、III族原料ガスにトリメチルインジウム(TMIn)、トリエチルガリウム(TEGa)、V族原料ガスにホスフィン(PH3)、アルシン(AsH3)、トリスジメチルアミノアンチモン(TDMASb)を用いた有機金属分子線エピタキシー法により、成長時の基板温度条件を500℃としてエピタキシャル成長することで形成すれば良い。
また、p型電極212は、コンタクト層211の上に酸化シリコンを蒸着して絶縁層を形成した後、公知のリソグラフィー技術およびエッチング術により幅40μmのストライプ状領域を除去し、この除去領域に露出したコンタクト層211に電極金属材料を蒸着した後、熱処理することで形成する。また、各半導体層を形成した後で、基板201の裏面を研磨することで薄層化した後、基板201の裏面に電極金属材料を蒸着した後、熱処理することで形成する。
また、へき開により共振器を形成してファブリペローレーザとした。共振器長は600μmである。このようにして形成した、実施の形態2におけるファブリペローレーザの動作温度15℃での発振ピーク波長は、2.38μmであり、井戸層をInAsから構成した多重量子井戸構造によるレーザよりも長波長での発振ピークが得られた。
なお、上述では、ファブリペローレーザとしたが、これに限るものではなく、分布帰還型レーザ、埋め込み構造を持つレーザ、リッジ導波路型レーザなどに適用しても同様であり、多重量子井戸構造の活性層の利得ピーク波長は大きく変化しないため、発振波長の長波長化に有用なことは言うまでもない。
以上に説明したように、本発明によれば、InP基板の上に、InGaAsSbからなる井戸層およびAsとSbを含むIII−V族化合物半導体からなる障壁層から構成された多重量子井戸構造の活性層を備えるようにしたので、InP基板の上に形成した多重量子井戸構造の活性層による半導体レーザで、より長い発振波長が実現できるようになる。
この構成によれば、井戸層および障壁層におけるSb組成比、井戸層の圧縮歪みなどを調整することにより、InGaAsを井戸層に用いた場合は困難な小さい圧縮歪みの井戸層を用いても2μm以上の発振波長を得ることが可能になる。また、InGaAsSbから構成した井戸層を、従来のInGaAs井戸層やInAs井戸層と同程度の圧縮歪みとする状態としても、従来に比較して発光ピーク波長が長くなるため、レーザにした場合に長い発振ピークが得られる。これらのように、本発明によれば、2μm以上の発振波長を持つ半導体レーザの性能向上、あるいは発振波長の長波長化を容易にし、光吸収を用いたガス計測システムの高感度化や高精度化を実現できるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
101…基板、102…半導体層、103…井戸層、104…障壁層、105…活性層、106…半導体層。

Claims (2)

  1. InPからなる基板の上に形成された半導体レーザであって、
    InGaAsSbからなる井戸層およびAsとSbを含むIII−V族化合物半導体からなる障壁層から構成された多重量子井戸構造の活性層を備え
    前記障壁層のV族元素に占めるSbの組成比は0.03以上とされ、
    前記井戸層のV族元素に占めるSbの組成比は0.03以上、0.3以下とされ、
    発振波長が2μm以上とされてい
    ことを特徴とする半導体レーザ。
  2. 請求項1記載の半導体レーザにおいて、
    前記井戸層は、
    1%以上、3%以下の圧縮歪みが印加され、
    層厚が5nm以上、20nm以下とされている
    ことを特徴とする半導体レーザ。
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