JP6437111B2 - 開封片付き包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、開封片が包装体に接合されている開封片付き包装体および当該開封片に関する。
ソーセージ等の内容物が密封された包装体は、一般的に、筒状に貼り合わせた包装フィルムに内容物を充填した後に、上下端を収束し結紮することによって製造されている。このような包装体の開封を容易にするために、小さなフィルムで形成された開封片を包装体に溶着することがある。
図8に、開封片が包装体に溶着されている開封片付き包装体の一部分を示す正面図を示す。図8に示すように、開封片12は、包装体11の胴周方向に延びる直線状の溶着部13で溶着されているのが一般的である(特許文献1および2)。
この開封片12をつまんで包装体11の胴周方向にめくると溶着部13が起点となり、包装フィルムに線状の切れ目を与える。その後、切れ目の上方に位置する結紮部14をつまみ、開封片付き包装体20の後方に引き下げることにより、上述の線状の切れ目がきっかけとなり包装フィルムが包装体11の胴周方向に開裂する。包装フィルムの開裂が包装フィルムを筒状に貼り合わせている部分に到達すると、その部分に沿って内容物が露出し、開封片付き包装体20の開封に至る。
日本国公開特許公報「特開2011−51610号公報」(2011年3月17日公開) 日本国公開実用新案公報「実開平3−87671号公報」(1991年9月6日公開)
特許文献1および2に開示されているような開封片付き包装体では、開封片をつまんで胴周方向にめくって剥がすことにより、包装フィルムの開裂のきっかけとなる線状の切れ目を包装フィルムにつける工程と、線状の切れ目の上方に位置する結紮部をつまんで開封片付き包装体の後方に引き下げて内容物を露出する工程との2つの行程を要する。そのため、開封片付き包装体を開封するために手間がかかる上に、剥がした開封片を廃棄するための手間もかかる。
また、上記の2つの工程は、消費者にとっては分かり難く、消費者は開封片付き包装体の開封方法を直感的に理解することが難しい。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、より容易に開封することができる開封片付き包装体を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る開封片付き包装体は、筒状に形成した包装フィルムの内部に内容物を充填し、両端を閉じて形成された包装体と、上記包装体と接合している接合部を有する開封片と、を備え、上記接合部は、上記開封片を所定方向に剥がすことによって、上記包装フィルムを面状に裂くことの起点となる第1接合部と、上記第1接合部よりも上記所定方向の下流側に位置し、上記開封片を上記所定方向に剥がした際に上記第1接合部によって面状に裂かれた上記包装フィルムが到達すると、面状に裂かれる上記包装フィルムの胴周方向の幅をさらに広げることの起点となる第2接合部と、を含む構成を有している。
上記の構成によれば、開封片が第1接合部を有しているため、本発明の一態様に係る開封片付き包装体の開封時に開封片を剥がす際には、まず第1接合部によって包装フィルムが面状に裂かれ、その状態で第2接合部において包装フィルムの裂開が行われる。このように、本発明の一態様に係る開封片付き包装体では、開封片を剥がす際、包装フィルムの裂開が段階的に行われるため、第2接合部において包装フィルムを面状に裂くことができる。
裂かれた包装フィルムをさらに開封片付き包装体の後方に引き下げていくことにより、包装フィルムを筒状に貼り合わせている部分に沿って包装フィルムが開裂していき、開封片付き包装体を開封することができる。この際、第2接合部によって、面状に裂かれる包装フィルムの胴周方向の幅が広がるため、裂かれた包装フィルムを開封片付き包装体の後方に引き下げる際に容易に包装フィルムを包装体の胴周方向に開裂させることができ、より容易に開封片付き包装体を開封することができる。
本発明の一態様によれば、開封片付き包装体をより容易に開封することができる。
本発明の一実施形態に係る開封片付き包装体の一部分を示す正面図である。 図中の(a)〜(d)は、本発明の一実施形態に係る開封片付き包装体の開封片を剥がすまでの各行程を示した図である。 図中の(a)および(b)は、本発明の一実施形態に係る開封片付き包装体を開封するまでの各工程を示した図である。 図中の(a)〜(g)は、本発明の一実施形態に係る開封片付き包装体の第1接合部の変形例を示した図である。 図中の(a)〜(f)は、本発明の一実施形態に係る開封片付き包装体の第2接合部の変形例を示した図である。 図中の(a)〜(e)は、本発明の一実施形態に係る開封片付き包装体の第3接合部の変形例を示した図である。 本発明の一変形例に係る開封片付き包装体の一部分を示す正面図である。 従来技術に係る開封片付き包装体の一部分を示す正面図である。
<実施形態>
図1〜3を参照して、本発明の実施形態に係る開封片付き包装体について説明する。図1に、本実施形態に係る開封片付き包装体の一部分を示す正面図を示す。図1に示すように、開封片付き包装体10は、包装体1、包装体1と接合している接合部を有する開封片2、および包装体1の上下端を結紮している結紮部4を有している。
[包装体]
包装体1は、内容物を内部に密封しているものである。包装体1は、帯状の包装フィルムを筒状に巻き、長手方向Yに延びる両側辺を重ね合わせ、重ね合わせた両側辺を溶着することにより筒状形状を形成した後、その内部に内容物を充填し、上下端を結紮部4によって閉じて形成されている。
包装フィルムの両側辺の重ね合わせは、包装フィルムの長手方向に延びる一方の側辺の表(おもて)面と、他方の側辺の裏面とを重ね合わせる封筒貼り、および包装フィルムの長手方向に延びる両側辺の表面同士または裏面同士を重ね合わせる合掌貼りのいずれの方法で重ね合わせてもよい。
包装フィルムとしては、高分子フィルムが好適に用いられる。高分子フィルムとしては、塩化ビニリデン系樹脂を用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。これにより、包装フィルムを筒状形成する際に、包装フィルムの長手方向に延びる両側辺を熱溶着によって溶着させることができる。
包装体1に充填される内容物は、食用としての魚の肉である魚肉練り肉(魚肉練製品および魚肉ソーセージの原料)が主原料として好適に用いられる。また、獣肉用の練肉あるいはプロセスチーズ等であってもよい。なお包装体1に充填される内容物は、これらに限定されるものではない。
[開封片]
開封片2は、開封フィルムによって形成されており、包装体1の開封を容易にするために包装体1に取り付けられた部材である。開封片2は、開封片2の接合部が包装体1に接合されていることにより包装体1に取り付けられている。なお、開封片2は、包装体1における重ね合わせを貼り合わせた部分に重ならないように、包装体1に取り付けられている。詳細は後述するが、本実施形態では、開封片2を剥離方向A(所定方向)に剥がすことにより、開封片付き包装体10を開封している。
開封フィルムとしては、高分子フィルムが好適に用いられる。高分子フィルムとしては、包装フィルムと同様に塩化ビニリデン系樹脂を用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。
図1では、開封片2は矩形に形成されているが、開封片2を包装体1から剥がすことができる限り、その形状は特に制限されない。例えば、矩形以外にも、正方形、三角形および五角形等の多角形ならびに円形および楕円形等の形状に形成することができる。
[接合部]
接合部は、開封片2において包装体1と接合している部分である。開封片2を包装体1に接合させる方法は、超音波溶着が好適に用いられるが、高周波溶着等の他の溶着方法を用いることもできる。また、開封片2を包装体1に接合させる方法は溶着に限定されず、接着等の方法を用いてもよい。
本実施形態において、接合部は、第1接合部3a、第2接合部3bおよび第3接合部3cを含んでいる。第1接合部3a、第2接合部3bおよび第3接合部3cは、それぞれ独立して包装体1と接合しており、各接合部は互いにつながっていない。
(第1接合部3a)
第1接合部3aは、開封片2を剥離方向Aに剥がした際に、包装フィルムを面状に裂くことの起点となる接合部である。具体的には、第1接合部3aは、開封片2を剥離方向Aに剥がした際に、包装フィルムを面状に裂くことの起点となる切れ目を包装フィルムに与える接合部である。
図1では、第1接合部3aは、逆三角形の形状を有しており、逆三角形の上辺の一部が内部に凹んでいる形状を有している。すなわち、第1接合部3aは、底辺の一部が内部に凹んでいる三角形の形状を有しており、三角形の底辺が胴周方向Xに延び、当該底辺が開封片2の上端側に位置する形状を有している。第1接合部3aでは、三角形の内部領域も含めて包装体1に接合していてもよいし、三角形の辺上だけ包装体1に接合していてもよい。
なお、第1接合部3aの三角形の底辺の一部が内部に凹んでいることにより、第1接合部3aにおいて包装体1に接合する面積が小さくなるため、開封片2を包装体1に良好に接合させることができる。ただし、第1接合部3aは、三角形の底辺の一部が内部に凹んでいない形状を有していてもよい。
ここで、第1接合部3aの胴周方向Xの幅は、第2接合部3bの胴周方向Xの幅よりも小さいことが好ましい。第1接合部3aが、第2接合部3bの胴周方向Xの幅よりも小さい幅を有していると、上述したように、第1接合部3aにおいて包装体1に接合する面積が小さくなるため、開封片2を包装体1に良好に接合させることができる。
(第2接合部3b)
第2接合部3bは、第1接合部3aよりも剥離方向Aの下流側に位置し、開封片2を剥離方向Aに剥がした際に第1接合部3aによって面状に裂かれた包装フィルムが到達すると、面状に裂かれる包装フィルムの胴周方向の幅をさらに広げることの起点となる接合部である。具体的には、第2接合部3bは、開封片2を剥離方向Aに剥がした際に第1接合部3aによって面状に裂かれた包装フィルムが到達すると、面状に裂かれる包装フィルムの胴周方向の幅をさらに広げることの起点となる切れ目を包装フィルムに与える接合部である。
図1では、第2接合部3bは、胴周方向Xに延びる線形状を有している。具体的には、第2接合部3bは、胴周方向Xに延びる直線部分を有しており、当該直線部分には、その両端から開封片2の上端側の2つの角それぞれに向かって延びる2つの斜線部分が形成されている。第2接合部3bでは、直線部分および斜線部分が包装体1に接合されている。
図1のように、第2接合部3bは、線形状を有していることが好ましい。これは、第2接合部3bが線形状を有していることにより、第2接合部3bにおける包装フィルムの裂開時に、面状に裂かれる包装フィルムの胴周方向の幅をさらに広げることの起点となる切れ目を包装フィルムに与えやすくなるためである。なお、線形状には、直線、曲線、弧線、波線またはジグザグ線等、種々の形状の線が含まれる。
なお、第2接合部3bの斜線部分は、開封片付き包装体10をレトルト殺菌するレトルト工程、または開封片付き包装体10を製造する包装工程等において開封片2がめくれてしまうことを抑制する機能を有している。
第2接合部3bの斜線部分は、それぞれ開封片2の上端側の角まで完全に到達していてもよいし、第2接合部3bの各斜線部分と開封片2の上端側の角との間に隙間が存在していてもよく、第2接合部3bの直線部分の両端から、当該直線部分よりも剥離方向Aの下流側に向かって傾斜していればよい。なお、「剥離方向Aの下流側に向かって傾斜している」とは、第2接合部3bの直線部分の端部から開封片2の側端までに伸びる直線から、当該直線部分の端部から当該開封片の上端までに伸びる直線までの間に含まれる斜線を意味する。
第2接合部3bの斜線部分は、それぞれ開封片2の上端側の角まで完全に到達していれば、開封片2のめくれに伴って第2接合部3bの直線部分の端部が意図せずに剥がれてピンホールを生じさせることを抑制することができる。
ただし、第2接合部3bは、斜線部分を有していない形状、すなわち直線部分のみを有している形状であってもよい。また、第2接合部3bの中心部分は、包装体1と接合していなくてもよい。
第1接合部3aによって面状に裂かれた包装フィルムを第2接合部3bに確実に到達させるために、第1接合部3aと第2接合部3bとは対向していることが好ましい。第1接合部3aの具体的な位置に限定はないが、第2接合部3bの中心部分に対向する位置に位置していることが望ましい。
(第3接合部3c)
第3接合部3cは、開封片2を剥離方向Aに剥がした際に、第2接合部3bによって面状に裂かれた包装フィルムを開封片付き包装体10の後方に引き下げると、包装フィルムを包装体1の胴周方向Xに開裂させることの起点となる接合部である。具体的には、第3接合部3cは、第2接合部3bによって面状に裂かれた包装フィルムを開封片付き包装体10の後方に引き下げた際に、包装フィルムを包装体1の胴周方向Xに開裂させることの起点となる切れ目を包装フィルムに与える接合部である。
図1では、第3接合部3cは、開封片2の下端側の2つの角それぞれにおいて、開封片2の下辺から側辺まで延びる斜線形状を有している。ここで、第3接合部3cの胴周方向Xの幅は、第2接合部3bの胴周方向Xの幅よりも小さいことが好ましい。
なお、第3接合部3cは、包装フィルムの開裂をより容易にするために形成されているものであり、接合部として第3接合部3cを形成せず第1接合部3aおよび第2接合部3bのみを形成する構成であっても、包装フィルムを開裂させることはできる。
第3接合部3cには、開封片付き包装体10をレトルト殺菌するレトルト工程、または開封片付き包装体10を製造する包装工程等において開封片2がめくれてしまうことを抑制する機能を持たせることもできる。
第3接合部3cは、開封片2における剥離方向Aの上流側の2つの角それぞれに形成されていてもよいし、第1接合部3aの剥離方向Aの上流側の端部と、第2接合部3bの剥離方向Aの下流側の端部との間に形成されていてもよく、第2接合部3bの剥離方向Aの下流側の端部よりも当該剥離方向Aの上流側の位置に形成されていればよい。ただし、第3接合部3cが、開封片2における剥離方向Aの上流側の2つの角それぞれに形成されていると、開封片2のめくれに伴って第2接合部3bの直線部分の端部が意図せずに剥がれてピンホールを生じさせることを抑制することができる。
[結紮部]
結紮部4は、内容物が充填された包装フィルムの上下端を収束させ、収束させた部分を合成樹脂テープで両側から挟み、収束させた部分を合成樹脂テープと共に加熱溶着し形成されている。合成樹脂テープとしては、包装フィルムと同様に塩化ビニリデン系樹脂を用いることが好ましく、さらに好ましくは塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−メチルメタクリレート共重合体、または塩化ビニリデン−塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体であり、特に好ましくは塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体である。なお、内容物を包装体1内に密封できれば結紮する方法は限定されず、包装フィルムの上下端をアルミワイヤー等で封止する方法、または包装フィルムの収束させた部分を直接溶着する方法等で結紮してもよい。
[接合部の作用機序]
開封片2における接合部の作用機序について、図2および図3を参照にして説明する。図2中の(a)〜(d)は、開封片付き包装体10の開封片2を剥がすまでの各行程を示している。また、図3中の(a)および(b)は、開封片付き包装体10を開封するまでの各工程を示している。
まず、図2の(a)の状態で開封片付き包装体10を保持し、開封片2の下端部分をつまむ。そして、開封片2をつまんだまま上方の結紮部4に向けて、すなわち剥離方向Aに向けて剥がすと、第1接合部3aでは開封片2と包装フィルムとが接合しているため、図2の(b)に示すように、開封片2を剥がすことにより第1接合部3aが包装フィルムに切れ目5aを与える。その切れ目5aが起点となり、包装フィルムは面状に裂かれる。このとき、第3接合部3cでも開封片2と包装フィルムとが接合しているため、開封片2を剥がすことにより第3接合部3cも包装フィルムに切れ目5cを与える。
そのまま開封片2を上方の結紮部4に向けて剥がし、第1接合部3aによって面状に裂かれた包装フィルムが第2接合部3bに到達すると、第2接合部3bでは開封片2と包装フィルムとが接合しているため、図2の(c)に示すように、開封片2を剥がすことにより第2接合部3bが包装フィルムに切れ目5bを与える。その切れ目5bが起点となり、面状に裂かれる包装フィルムの胴周方向の幅が拡大する。
本実施形態に係る開封片付き包装体10では、開封片2が第1接合部3aを有しているため、まず第1接合部3aによって包装フィルムが面状に裂かれ、その状態で第2接合部3bにおいて包装フィルムの裂開が行われる。このように、開封片付き包装体10では、開封片2を剥がす際、包装フィルムの裂開が段階的に行われるため、第2接合部3bにおいて包装フィルムを面状に裂くことができる。
第2接合部3bによって面状に裂かれた包装フィルムを上方の結紮部4に向けてさらに引っ張ることにより、図2の(d)に示すように、面状に裂かれた包装フィルムを上方の結紮部4まで剥がすことができる。
そして、結紮部4まで裂かれた包装フィルムを開封片付き包装体10の後方(矢印B方向)に引っ張り(図3の(a))、さらに開封片付き包装体10の下方の結紮部4(矢印C方向)に向けて引き下げることによって、第2接合部3bによる切れ目5bが起点となって、包装フィルムが包装体1の胴周方向Xに開裂する(図3の(b))。ここで、開封片2が第3接合部3cを有している場合は、第3接合部3cによる切れ目5cが包装フィルムを包装体1の胴周方向Xに開裂させる起点となるため、より容易に包装フィルムを包装体1の胴周方向Xに開裂させることができる。
裂かれた包装フィルムをさらに開封片付き包装体10の下方に引き下げていき、包装フィルムの開裂が包装フィルムを筒状に貼り合わせている部分に到達すると、貼り合わせている部分に沿って包装フィルムが開裂していく。この際、第2接合部3bによって、面状に裂かれる包装フィルムの胴周方向の幅が広がるため、面状に裂かれた包装フィルムを上方の結紮部4まで剥がした際に裂かれる包装フィルムの面積は大きい。そのため、結紮部4まで裂かれた包装フィルムを開封片付き包装体10の後方に引き下げる際に容易に包装フィルムを包装体1の胴周方向Xに開裂させることができ、容易に開封片付き包装体10を開封することができる。
特に、開封片付き包装体10では、剥離方向Aを開封片付き包装体10の長手方向Yとすることにより、図2および図3の工程を一連の工程として実行できるため、1つの工程で開封片付き包装体10の開封に至ることができる。これに対して、従来の開封片付き包装体では、開封片が包装体の胴周方向に延びる直線状の溶着部で溶着されているのが一般的であるが、このような開封片付き包装体では、開封片をつまんで胴周方向にめくって剥がすことにより、包装フィルムの開裂のきっかけとなる線状の切れ目を包装フィルムにつける工程と、線状の切れ目の上方に位置する結紮部をつまんで開封片付き包装体の後方に引き下げて内容物を露出する工程との2つの行程を要する。
このように、従来の開封片付き包装体では、開封片付き包装体を開封するまでに複数の工程を要するが、本実施形態に係る開封片付き包装体10では、1つの工程で開封片付き包装体10の開封にまで至らせることができるため、開封片付き包装体10を開封するために手間がかからない。さらに、開封片2は開封片付き包装体10を開封後も包装フィルム上に残留するため、剥がした開封片2を廃棄するための手間もかからない。
また、開封片2をめくる動作のみで開封片付き包装体10の開封にまで至らせることができるので、開封片付き包装体10の開封動作は消費者にとって分かりやすく、消費者は開封片付き包装体10の開封方法を直感的に理解することができる。
<変形例>
第1接合部3aは、包装フィルムを面状に裂くことが可能であれば特に大きさまたは形状は限定されない。そこで、図4に、第1接合部3aの変形例を示す。
例えば、第1接合部3aとして、円形状の第1接合部13a(図4の(a))、ひし形状の第1接合部23a(図4の(b))、開封片2の胴周方向Xに延びる直線形状の第1接合部33a(図4の(c))、正方形状の第1接合部43a(図4の(d))、V字型の第1接合部53a(図4の(e))、円弧形状の第1接合部63a(図4の(f))、または三角形状の第1接合部73a(図4の(g))等、第1接合部3aとは異なる形状の接合部も適用できる。
なお、図4の(a)の第1接合部13a、図4の(b)の第1接合部23a、図4の(d)の第1接合部43a、および図4の(g)の第1接合部73aについては、各形状の内部領域も含めて包装体1に接合していてもよいし、外形に沿って包装体1に接合していてもよい。
また、第1接合部3aの数に特に限定はなく、第1接合部3aを2つ以上設けてもよい。2つ以上の第1接合部3aを設ける場合、当該2つ以上の第1接合部3aを胴周方向Xに並べて配置することが好ましい。これにより、各第1接合部3aによって包装フィルムが面状に裂かれることになるため、面状に裂かれた包装フィルムが第2接合部3bに到達するまでに第1接合部3aによって裂かれた包装フィルムの面積はより多くなる。それにより、第2接合部3bにおける包装フィルムの裂開がより容易になり、より確実に第2接合部3bにおいて包装フィルムを面状に裂くことができる。
第2接合部3bは、第1接合部3aによって面状に裂かれた包装フィルムが第2接合部3bに到達した際に、面状に裂かれた包装フィルムの胴周方向の幅を広げることが可能であれば、特に大きさまたは形状は限定されない。そこで、図5に、第2接合部3bの変形例を示す。
例えば、第2接合部3bとして、弧線形状の第2接合部13b(図5の(a))、ジグザグ線形状の第2接合部23b(図5の(b))、波線形状の第2接合部33b(図5の(c))、または胴周方向Xに延びる直線部分を有しており、当該直線部分には、その両端から開封片2の上端側に向かって延びる直線部分が形成されている第2接合部43b(図5の(d))等、第2接合部3bとは異なる線形状の接合部も適用できる。第2接合部のさらなる別の形状として、胴周方向Xに延びる直線部分を有しており、当該直線部分には、その両端から開封片2の上端側の2つの角それぞれに向かって延びる2つの斜線部分が形成されている形状であって、胴周方向Xに延びる直線部分の長さが、第1接合部3aの胴周方向Xにおける幅よりも短い形状である第2接合部53b(図5の(e))、または第2接合部53bにおける胴周方向Xに延びる直線部分を無くし、第2接合部53bの斜線部分のみとした形状に相当する第2接合部63b(図5の(f))も適用できる。
また、第3接合部3cは、面状に裂かれた包装フィルムを開封片付き包装体10の後方に引き下げた際に、包装フィルムを胴周方向Xに開裂することが可能であれば、特に大きさまたは形状は限定されない。そこで、図6に、第3接合部3cの変形例を示す。
例えば、第3接合部3cとして、開封片2の下端側の2つの角それぞれから開封片2の内側に向かって延びる斜線形状の第3接合部13c(図6の(a))、頂点が開封片2の側辺と対向するように配置された三角形状の第3接合部23c(図6の(b))、開封片2の胴周方向Xに延びる直線形状の第3接合部33c(図6の(c))、円形状の第3接合部43c(図6の(d))、または四角形状の第3接合部53c(図6(e))等、第3接合部3cとは異なる形状の接合部も適用できる。
なお、図6の(b)の第3接合部23c、図6の(d)の第3接合部43c、および図6の(e)の第3接合部53cについては、各形状の内部領域も含めて包装体1に接合していてもよいし、外形に沿って包装体1に接合していてもよい。
上述した種々の形状の接合部を組み合わせることにより、開封片付き包装体10を装飾することもできる。例えば、接合部が開封片付き包装体10の装飾をなしている例を図7に示す。図7は、本変形例に係る開封片付き包装体の一部分を示す正面図である。
図7に示すように、図4の(g)の第1接合部63a、図5の(b)の第2接合部23b、および図6の(d)の第3接合部43cを組み合わせ、開封片2に顔をデザインすることもできる。このように、種々の形状の接合部を組み合わせ、当該接合部によって開封片付き包装体10を装飾することにより、開封片付き包装体10のデザイン性を向上させることもできる。
なお、以上では、開封片2を包装体1の長手方向Yに沿って剥がすことにより、開封片付き包装体10を開封する構成を示したが、本発明は必ずしもこれに限定されるわけではない。例えば、開封片2を第2接合部3bが包装体1の長手方向Yに延びるように包装体1に取り付け、当該開封片2を包装体1の胴周方向Xに沿って剥がすことにより、開封片付き包装体10を開封する構成も可能である。ただし、開封片2を包装体1の長手方向Yに沿って剥がすことにより、開封片付き包装体10を開封する構成であれば、開封片付き包装体10を1つの工程で開封することができるため、より好適である。
以上のように、本発明の一態様に係る開封片付き包装体は、筒状に形成した包装フィルムの内部に内容物を充填し、両端を閉じて形成された包装体と、上記包装体と接合している接合部を有する開封片と、を備え、上記接合部は、上記開封片を所定方向に剥がすことによって、上記包装フィルムを面状に裂くことの起点となる第1接合部と、上記第1接合部よりも上記所定方向の下流側に位置し、上記開封片を上記所定方向に剥がした際に上記第1接合部によって面状に裂かれた上記包装フィルムが到達すると、面状に裂かれる上記包装フィルムの胴周方向の幅をさらに広げることの起点となる第2接合部と、を含む構成を有している。
また、本発明に係る開封片付き包装体においては、上記所定方向は、上記開封片付き包装体の長手方向であり、上記第2接合部は、上記胴周方向に延びた線形状を有しており、上記第1接合部は、上記第2接合部よりも上記胴周方向の幅が小さい形状を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、第2接合部における包装フィルムの裂開時に、面状に裂かれる包装フィルムの胴周方向の幅をさらに広げることの起点となる切れ目を包装フィルムに与えることができる。
そして、開封片を開封片付き包装体の長手方向に沿って剥がすことにより、開封片付き包装体を1つの工程で開封することができるため、より好適である。
また、本発明に係る開封片付き包装体においては、上記接合部は、上記開封片を上記所定方向に剥がした際に上記第2接合部によって面状に裂かれた上記包装フィルムを上記開封片付き包装体の後方に引き下げると、上記包装フィルムを上記包装体の胴周方向に開裂させることの起点となる第3接合部をさらに含むことが好ましい。
上記の構成によれば、開封片を包装体より剥がした際に、第3接合部によって包装フィルムにつけられた切れ目が包装フィルムを胴周方向に開裂させる起点となるため、より容易に包装フィルムを包装体の胴周方向に開裂させることができる。結果、開封片付き包装体の開封がより容易になる。
また、本発明に係る開封片付き包装体においては、上記第3接合部は、上記第2接合部よりも上記胴周方向の幅が小さい形状を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、開封片を剥離方向に剥がした際に包装フィルムを包装体の胴周方向に開裂させる起点となる切れ目を包装フィルムに与えることができる。
また、本発明に係る開封片付き包装体においては、上記開封片は、矩形であり、上記第2接合部は、上記線形状の両端から、当該線形状よりも上記所定方向の下流側に向かって傾斜している斜線部分を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、斜線部分は、開封片付き包装体をレトルト殺菌するレトルト工程、または開封片付き包装体を製造する包装工程等において開封片がめくれてしまうことを抑制する機能を有している。
また、本発明に係る開封片付き包装体においては、上記開封片は、矩形であり、上記第3接合部は、上記第2接合部の上記所定方向の下流側の端部よりも上記所定方向の上流側の位置に形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第3接合部は、開封片付き包装体をレトルト殺菌するレトルト工程、または開封片付き包装体を製造する包装工程等において開封片がめくれてしまうことを抑制する機能を有している。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、ソーセージ等の内容物が充填された包装体に利用することができる。
1 包装体
2 開封片
3a 第1接合部
3b 第2接合部
3c 第3接合部
4 結紮部
10 開封片付き包装体
11 包装体
12 開封片
13 溶着部
14 結紮部
20 開封片付き包装体

Claims (4)

  1. 筒状に形成した包装フィルムの内部に内容物を充填し、両端を閉じて形成された包装体と、
    上記包装体と接合している接合部を有する開封片と、を備え、
    上記接合部は、
    上記開封片を長手方向に剥がすことによって、上記包装フィルムを面状に裂くことの起点となる第1接合部と、
    上記第1接合部よりも上記長手方向の下流側に位置し、上記開封片を上記長手方向に剥がした際に上記第1接合部によって面状に裂かれた上記包装フィルムが到達すると、面状に裂かれる上記包装フィルムの胴周方向の幅をさらに広げることの起点となる第2接合部と、を含み、
    上記開封片は、矩形であり、
    上記第1接合部は、底辺の一部が内部に凹んでいる三角形の底辺が胴周方向に延び、当該底辺が開封片の上端側に位置する形状を有しており、
    上記第2接合部は、上記胴周方向に延びた線形状を有しており、
    上記第2接合部は、上記胴周方向に伸びた線形状の両端から、当該線形状よりも上記長手方向の下流側に向かって傾斜している斜線部分を有しており、
    上記第1接合部は、上記第2接合部よりも上記胴周方向の幅が小さい形状を有していることを特徴とする開封片付き包装体。
  2. 上記接合部は、
    上記開封片を上記長手方向に剥がした際に上記第2接合部によって面状に裂かれた上記包装フィルムを上記開封片付き包装体の後方に引き下げると、上記包装フィルムを上記包装体の胴周方向に開裂させることの起点となる第3接合部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の開封片付き包装体。
  3. 上記第3接合部は、上記第2接合部よりも上記胴周方向の幅が小さい形状を有していることを特徴とする請求項に記載の開封片付き包装体。
  4. 上記第3接合部は、上記第2接合部の上記長手方向の下流側の端部よりも上記長手方向の上流側の位置に形成されていることを特徴とする請求項に記載の開封片付き包装体。
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