JP3062654U

JP3062654U - パン用包装袋

Info

Publication number: JP3062654U
Application number: JP1999001693U
Authority: JP
Inventors: 輝義三宅
Original assignee: 中国パール販売株式会社; ダイワ包材株式会社
Priority date: 1999-03-19
Filing date: 1999-03-19
Publication date: 1999-10-08
Anticipated expiration: 2005-03-19

Abstract

(57)【要約】【課題】方形状のパンを包装するのに適した包装袋にお
いて、袋口を開けずに包装されたパンを取り出せるよう
にする。【解決手段】サンドイッチなど方形状のパンを包装する
ためのプラスチックフィルム製の包装袋であって、包装
袋の片面の両側端部間に亘ってカットテープを熱融着
し、このカットテープを抱込ませ包装袋の側端部のシー
ル部に切込みを入れて摘み片となし、この摘み片を引剥
がして包装袋を開封できるように設ける。引裂き方向性
を有する延伸フィルムを用いてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、サンドイッチや菓子パン、食パンなどの方形状のパンの包装に適し、包装されたパンを簡単に取出せるようにした包装袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、方形状のサンドイッチパンを収納する包装袋は、例えば、図７に斜視図で示す如く、包装袋７１の袋口７２を開けて、重ね合わせたサンドイッチパン７Ａを包装袋７１中に収納し、しかるのち、袋口７２を絞り込み、その絞り口を片面粘着テープ７３を用いて巾着状に括って封じたり、また、図示してないが、袋口を紐やリボン等で縛って巾着状に括り、或いは、重ね合わせた袋口のフィルム同士を熱融着する等の方法により封じているものが殆んどである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、図示した従来例の包装袋７１では、袋口７２を開封してサンドイッチパン７Ａを包装袋７１から取出す場合に、縛着してある粘着テープ７３を引剥がすのに手間取り、また、上述のように、袋口を紐やリボン等で縛って封じてあると紐解くのが面倒であり、或いは、袋口が熱融着によりシールされているものにあっては、開封するのに力を要し、てこずるという問題がある。

【０００４】本考案は、上記従来の課題を解決するものであって、包装袋中に収納されているサンドイッチなどのパンを極めて簡単に取出すことのできるパン用包装袋を提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ヒートシール性を有するプラスチックフィルムよりなり、方形状のパンを包装するための包装袋であって、包装袋の片面の両側端部間に亘って引裂くことが可能な開封手段を有して形成したことを特徴とする包装袋である。なお、本考案の包装袋は特に方形状のパンの包装に適するものであるが、パンの種類は問わず、サンドイッチなどの調理パンや菓子パン、食パンなどの包装に利用することができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施態様を図面に基づき具体的に説明する。図１は本考案の包装袋の一実施例を透視斜視図で示し、図２は製袋過程の第一段階を平面図で示し、図３は製袋過程の第二段階を部分透視斜視図で示し、図４は本考案の一実施例の要部を拡大側面図で示し、図５は本考案の他の実施例の要部を一部省略側面図で示し、図６は包装されたサンドイッチパンを取出す状態を斜視図で示す。図示した態様は、サンドイッチパンの包装に用いた場合である。

【０００７】本考案は、図示されているように、ヒートシール性を有するプラスチックフィルム基体１１よりなり、方形状のサンドイッチパンＡを包装するための包装袋１であって、包装袋１の片面（一面Ｘ１又は他面Ｘ２）の両側端部Ｙ，Ｙ′間に引裂き開封手段１４を設けて形成したことを特徴とするものである。

【０００８】即ち、包装袋１の片面の両側端部Ｙ，Ｙ′間に亘ってカットテープ１４１を熱融着し、該カットテープ１４１を抱込ませた状態で包装袋１の側端部Ｙ又はＹ′ のシール部１１２に、略コ字状の切込み１４２を入れて摘み片１４４となし、この摘み片１４４を引っ張って包装袋１を開封するようにしたものであり、また、引裂き方向性を有するプラスチック延伸フィルムを用い、該フィルムの引裂き方向性が包装袋１の側端部Ｙ，Ｙ′間方向となるように設定すると共に、側端部Ｙ，Ｙ′のシール部１１２の内側でフィルム基体１１に切れ目１４３を入れ、該切れ目１４３を跨いでその上に摘み片１４４を接離可能に貼り、この摘み片１４４を引っ張って包装袋１を開封するようにしたものである。

【０００９】上記構成において、図４に側面図で、また、図６に斜視図で示すように、包装袋１の側端部Ｙ又はＹ′のシール部１１２に、略コ字状の切込み１４２を入れて形成した摘み片１４４を矢印ｘ方向に引剥がせば、摘み片１４４に抱込まれているカットテープ１４１により、切込み１４２を開封起点として包装袋１の片面（一面Ｘ１又は他面Ｘ２）の両側端部Ｙ，Ｙ′間を切り開き開封することができる。

【００１０】また、図５に側面図で示すように、引裂き方向性を有するプラスチック延伸フィルムを用い、該フィルムの引裂き方向性が包装袋１の側端部Ｙ，Ｙ′間方向となるように設定し、且つ、側端部Ｙ，Ｙ′のシール部１１２の内側で、フィルム基体１１に入れた切れ目１４３を跨ぎ貼着した摘み片１４４を引剥がすことにより包装袋１を開封することができる。

【００１１】以下、本考案の包装袋１を製袋する方法について記述する。即ち、フィルム基体１１としてヒートシール性を有するプラスチックフィルムが用いられ、先ず、図２に平面図で示すように、フィルム基体１１の一面Ｘ１の両側端部Ｙ，Ｙ′間に亘り、フィルム基体１１の表側又は裏側にカットテープ１４１を熱融着させておく。

【００１２】この段階で、フィルム基体１１として引裂き方向性を有する延伸フィルムを用いる場合には、図５に示すように、側端部Ｙ，Ｙ′のシール部１１２の内側でフィルム基体１１に切れ目１４３を入れ、該切れ目１４３を跨ぎ網目模様で示す範囲に亘り、摘み片１４４の貼着部１４５をフィルム基体１１に接離可能に貼っておく。

【００１３】そして、フィルム基体１１の両側端部Ｙ，Ｙ′間の対向する二個所に、シール代１１３を残して各々略Ｖ字状に切込みを入れ切除部１１１，１１１′を並設すると共に、対向する切除部１１１，１１１′の切込み頂点間に亘り外側折込み線部ｚを各々形成し、且つ、フィルム基体１１の中央の両側端部間に亘り内側折込み線部ｙを形成し、しかるのち、図３に斜視図で示すように、両側端部間に並設した略Ｖ字状の切除部１１１，１１１′毎に、その内側のシール代１１３同士を矢印で示す方向に加熱圧着しシールしておく。又は、図示してないが、フィルム基体１１の両側端部の対向位置の二個所を、略Ｖ字状に熱融着してシール部１１２，１１２を形成したのち、該シール部１１２の外側でＶ字状の輪郭に切除しておく。

【００１４】上述の如く、略Ｖ字状の切除部１１１，１１１′毎にシール代１１３を熱融着したのち、内側折込み線部ｙによりフィルム基体１１の両面Ｘ１，Ｘ２を折り重ねれば、フィルム基体１１の側端部Ｙ，Ｙ′に形成したシール代１１３，１１３同士が符合して重なり合うので、この両側端部Ｙ，Ｙ′のシール代１１３，１１３同士を熱融着してシール部１１２を各々形成し、しかるのち、上記の如く、フィルム基体１１にカットテープ１４１を熱融着してある場合には、フィルム基体１１の片面、即ち、図３において一面Ｘ１側の側端部Ｙのシール部１１２に、カットテープ１４１を抱込ませた状態で、略コ字状の切込み１４２を入れて摘み片１４４を形成しておく。

【００１５】得られた包装袋１は、フィルム基体１１の両側端部の対向する二個所間に外側折込み線部ｚが各々形成されるので、フィルム基体１１の中央の両側端部間に亘り形成された内側折込み線部ｙを折込み前の状態に戻せば、自から底部１３が形成され、包装袋１中に方形状のサンドイッチパンＡが収納できる立体空間が形成される。

【００１６】そして、袋口１２からサンドイッチパンＡを収納したのち、袋口１２を従来と同様の手段により熱融着して袋口シール部１２１を形成する。閉じ合わせた袋口１２に粘着テープを貼って封止したり、袋口１２を紐で縛って封止してもよい。開封に際しては、図６に示すように、引裂き開封手段１４の摘み片１４４を引っ張って矢印ｘ方向に引剥がし、この引剥がしにより、矢印方向に開口するフィルム基体１１の一面Ｘ１から、サンドイッチパンＡを簡単に取出すことができる。

【００１７】即ち、引裂き開封手段１４として、上記の如く、摘み片１４４に抱込まれ熱融着されているカットテープ１４１の融着部位は、フィルム基体１１の肉厚にカットテープ１４１の肉厚が重なって引っ張り強度が大きくなっているので、摘み片１４４を矢印ｘ方向に素早く引剥がしても千切れることがなく、包装袋１の片面（一面Ｘ１又は他面Ｘ２）の両側端部Ｙ，Ｙ′間を見事に切り開くことができ、包装袋１中に収納されているサンドイッチパンＡを極めて簡単に取出すことができる。

【００１８】また、上記の如く引裂き方向性を有するプラスチック延伸フィルムをフィルム基体１１として用いる場合は、該フィルム基体１１の引裂き方向性が包装袋１の側端部Ｙ，Ｙ′間方向となるように設定され、図５に示すように、側端部Ｙ又はＹ′のシール部１１２を外した内側で、片面（一面Ｘ１又は他面Ｘ２）のフィルム基体１１に切れ目１４３が入れられ、且つ、その上に摘み片１４４が接離可能に貼着されるので、該摘み片１４４を引剥がせば極めて簡単に開封できる。

【００１９】即ち、この場合には、包装袋１がフィルム基体１１の配向方向に引裂き易くなっているので、図５に示すように、摘み片１４４を貼着部１４５から引剥がせば、切れ目１４３の両端がノッチ効果による開封起点となり、一面Ｘ１が側端部Ｙ，Ｙ′間方向に破線部分で切り開かれて、包装袋１中に収納されているサンドイッチパンＡを極めて簡単に取出すことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の包装袋の一実施例を透視斜視図で示
す。

【図２】製袋過程の第一段階を平面図で示す。

【図３】製袋過程の第二段階を部分透視斜視図で示す。

【図４】本考案の一実施例の要部を拡大側面図で示す。

【図５】本考案の他の実施例の要部を一部省略側面図で
示す。

【図６】包装されたサンドイッチパンを取出す状態を斜
視図で示す。

【図７】従来技術の一例を斜視図で示す。

【符号の説明】

１包装袋１１フィルム基体１１１切除部１１１′ 切除部１１２シール部１１３シール代１２袋口１２１袋口シール部１３底部１４引裂き開封手段１４１カットテープ１４２切込み１４３切れ目１４４摘み片１４５貼着部Ａサンドイッチパン

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ヒートシール性を有するプラスチックフ
ィルムよりなり、サンドイッチなど方形状のパンを包装
するための包装袋であって、包装袋の片面の両側端部間
に亘って引裂くことが可能な開封手段を有して形成され
たことを特徴とするパン用包装袋。
【請求項２】包装袋の片面の両側端部間に亘ってカッ
トテープを熱融着し、該カットテープを抱込ませ包装袋
の側端部のシール部に切込みを入れて摘み片となし、該
摘み片を引剥がして包装袋を開封するようにしたことを
特徴とする請求項１記載のパン用包装袋。
【請求項３】引裂き方向性を有するプラスチック延伸
フィルムを用い、該フィルムの引裂き方向性が包装袋の
側端部間方向となるように設けると共に、側端部のシー
ル部の内側でフィルムに切れ目を入れ、該切れ目を跨い
でその上に摘み片を接離可能に貼り、この摘み片を引っ
張って包装袋を開封するようにしたことを特徴とする請
求項１記載のパン用包装袋。