JPH0812947A - 隠蔽型粘着テープ及びこれを用いた密封袋 - Google Patents

隠蔽型粘着テープ及びこれを用いた密封袋

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JPH0812947A
JPH0812947A JP17048394A JP17048394A JPH0812947A JP H0812947 A JPH0812947 A JP H0812947A JP 17048394 A JP17048394 A JP 17048394A JP 17048394 A JP17048394 A JP 17048394A JP H0812947 A JPH0812947 A JP H0812947A
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功 豊嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着剤層が表面に露出せず、所定の部位に融
着した後テープを剥離することにより、融着幅と等しい
幅で粘着剤層が露出する隠蔽型粘着テープ及びこれを用
いた再密封可能な密封袋を提供する。 【構成】 延伸されたプラスチックフィルム基材の一方
の面に粘着剤層が積層され、該粘着剤層に、弱い力で任
意の方向に破れる素材フィルム層を介して熱融着性層が
積層されていることを特徴とし、更に、このテープを用
いて袋の一方の面に設けた融着部を開口部とし、該開口
部をテープにより密封した密封袋を製造するにあたり、
開口部となるべき部位を融着せず、開口部となるべき部
位を挟んだ両側を融着することにより、再密封可能な袋
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤層が表面に露出
せず、所定の部位に融着した後テープを剥離することに
より、融着幅と等しい幅で粘着剤層が露出する隠蔽型粘
着テープ及びこれを用いた再密封可能な密封袋に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の粘着テープは粘着剤が表面に露出
しているため、片面粘着テープにあっては基材裏面に剥
離性を付与し、両面粘着テープの場合には離型紙による
粘着面の保護が必須であった。
【0003】通常の密封袋は1本ないし2本のタテ融着
部を設け、次いで両端をヨコ融着したものが多く使用さ
れている。また、従来のテープ貼り袋はタテ融着部とし
てフィルムを環状にして両端縁部を接触させ、裏面か
ら、両面に熱融着性層を有するテープを熱融着した後、
タテ融着部と直交する両端をヨコ融着した袋であった。
テープ貼り袋においては破袋の応力は、合掌貼り袋のよ
うに直接融着部位を剥がす力ではなく、テープとフィル
ムとの間のズレ応力であるため、融着力があまり大きく
なくとも破袋のおそれがないという長所を有する。
【0004】一方、袋の一方の面に存在するタテ融着部
において、フィルムの両端を外側に折曲げて2列の折返
し面を形成し、この部位を粘着テープで覆い、必要時粘
着テープの端部を引張ることにより開封するテープ張り
密封袋が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は粘着剤層がテ
ープの中間部に存在し、保存の状態では粘着性を発現せ
ず、必要部位に融着することが可能で、融着後テープを
引張ることにより粘着剤層が露出する特殊な隠蔽型粘着
テープ及びこのテープを使用した密封袋を提供すること
をを目的とする。
【0006】
【課題解決の手段】本発明は上記目的を達成するもので
あって、その構成は、延伸されたプラスチックフィルム
基材の一方の面に粘着剤層が積層され、該粘着剤層に、
弱い力で任意の方向に破れる素材フィルム層を介して熱
融着性層が積層されていることを特徴とし、更に、この
テープを用いて袋の一方の面に設けた融着部を開口部と
し、該開口部をテープにより密封した密封袋を製造する
にあたり、開口部となるべき部位を融着せず、開口部と
なるべき部位を挟んだ両側を融着することを特徴とす
る。
【0007】本発明の隠蔽型粘着テープは、基材層の上
に粘着剤層、次いで弱い力で任意の方向に破れる素材か
らなる層及び熱融着性層をこの順序で積層してなる。基
材層はポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン等の2
軸延伸フィルムが好ましい。しかし長さ方向に延伸され
ていれば1軸延伸フィルムも使用できる。延伸されてい
ないと引張った時不本意に延びる傾向があり好ましくな
い。粘着剤は特に限定しないが、使用時に架橋剤を配合
する2液型の粘着剤が好ましい。弱い力で任意の方向に
破れる素材からなる層としては、アルミ箔、短繊維から
なる通常の紙、セロハンなどが使用できる。
【0008】本発明の隠蔽型粘着テープを製造するには
上記素材を順次積層すればよく、その順序に限定はない
が、粘着剤層の層間剥離性を向上させ、且つ露出した粘
着剤の粘着力が充分であるようにするためには、本発明
者らの実験によれば、弱い力で任意の方向に破れる素材
フィルム層に粘着剤を施し、次いで基材と積層する方法
が好ましいことが判明した。更に、基材層及び弱い力で
任意の方向に破れる素材フィルム層のそれぞれに粘着剤
を施し、しかる後、粘着剤層同士を積層するとテープが
剥離するとき、粘着剤層で確実に層間剥離が生じる。弱
い力で任意の方向に破れる素材フィルム層と熱融着性層
は前もって積層しておくことが好ましい。
【0009】粘着剤層は必ずしも層間剥離する必要はな
く、粘着剤層と基材層との境界、或いは粘着剤層と弱い
力で任意の方向に破れる素材フィルム層との境界で剥離
しても差支えない。この場合には、テープを剥がした
後、少なくとも一方の面に粘着剤層が露出していること
を要し、その結果、再粘着が可能になる。また、一方の
面に粘着剤層が存在しないか少量であることはその面の
粘着剤によるべとつきを嫌う場合には有効である。
【0010】本発明における密封袋の素材は、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ナイロンなどの
各種プラスチックフィルム及びこれらの積層体或いはこ
れらと他の素材との積層体からなる基材フィルムの内面
に、低融点を有する低密度ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、押出ラミネートポリエチレン、リニ
アローデンシティポリエチレンなどの熱融着性層を設け
たものである。また両面熱融着性のフィルムも使用でき
る。或いは、基材がポリエチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルムなど、それ自体熱融着性のフィルムであれ
ば特に熱融着性層を設けず、単層のフィルムであっても
差支えない。
【0011】袋の形態は本発明による1本のテープ融着
部を袋の一方の面に設けたものであり、テープ融着部が
袋の一方の面の中央部にあっても又端部に偏っていても
それぞれ特有の効果を発現する。また、両端部にガセッ
ト折込みを設けたガセット型の袋も使用でき、この場合
は大量の内容物を充填でき、テープ融着部はガセット折
込みとほぼ平行に設ける。或いは底にマチを有し、起立
性を有するスタンドパックも使用でき、この場合には本
発明でいうテープ融着部はスタンドパックの上方に設け
る。本発明におけるテープ融着部の用語は、袋の一方の
面に設けられた融着部を意味し、直交融着部とは上記テ
ープ融着部と直交する袋の端部に設けられたほぼ平行な
2本の通常の融着部を意味する。
【0012】本発明の密封袋は製袋に先立ち、原料フィ
ルムの対向する両端縁部を接近させ、接触させ、或いは
多少折重なった状態で熱融着性層を内側にして筒状と
し、両端縁部を外側に折返して折返し面を形成する。折
返し面の両端は、折れ目線である折返し線と、フィルム
の切断線である折返し面端縁線であり、折返し面の幅は
8mm〜20mmが好ましい。或いは、両面熱融着性のフィ
ルムを使用する場合には、原料フィルムの対向する両端
縁部を接近させ、接触させ、或いは多少折重なった状態
で筒状としてこの部位に上記隠蔽型粘着テープを本発明
の方法で融着する。
【0013】テープを融着するにあたり、2本の折返し
線或いは2本のフィルム端縁線を融着してはならない。
この部位を避けてその両側を2本の線状に熱融着する。
場合によっては2本以上の融着線を設けてもよい。1対
の融着線の位置は2本の折返し線或いは2本のフィルム
端縁線に対し対称的であることが好ましい。
【0014】直交融着部は密封袋の最も端の部位に設け
てもよいが、直交融着部の外側に指でつまめる長さ、す
なわち4〜15mm残して内側を融着することが好まし
い。このように融着すると直交融着部の外側のつまみ片
をつまむことが容易であり、テープを端部から容易に剥
がすことができ、一方の直交融着部から他方の直交融着
部に向かってテープ融着部が順次開封していく。
【0015】本発明隠蔽型粘着テープの他の使用法とし
ては、両面粘着テープ的用法がある。例えばプラスチッ
ク板、プラスチックシート、壁面等の一部に粘着性を付
与したい場合には、本発明のテープを一定幅で加熱押圧
することにより熱融着性層を強固に固定させ、次いでテ
ープを剥がすことにより粘着面が露出する。
【0016】
【作用】本発明の隠蔽型粘着テープは、基材の一方の面
に粘着剤層、弱い力で任意の方向に破れる素材フィルム
層及び熱融着性層が順次積層して設けられている。した
がって、テープの状態では粘着性を示さず通常のテープ
と同様に取扱える。一方の面が熱融着性層であるため、
プラスチック、紙、金属その他の素材の表面に融着する
ことが可能である。すなわち熱を加えた幅と等しい幅で
熱融着性層が被融着物に強固に接着する。
【0017】接着した上でテープを一方の端から引張る
と、熱融着が強固に行われているため剥がれる部位は粘
着剤層であり、粘着剤層とこれと隣接する層との間或い
は粘着剤層自体が剥離する。アルミ箔や紙のような破れ
易い素材はテープを剥がす際に、融着部位と非融着部位
との境界部でほぼ正確に千切れる。一方、熱融着性層は
引張るだけで破れる素材ではないが、アルミ箔等の弱い
力で任意の方向に破れる素材フィルム層と積層されてい
るため、引き延ばされがちな特性が消失してアルミ箔と
共に容易に千切れて、剥離したテープ面、被融着部或い
はその両面に粘着剤層が融着幅で残る。
【0018】このテープを製袋に応用する場合には、熱
融着性層を密封袋の開口部に、折返し線や端縁線を残し
てその両端部を融着する。したがって、袋の開封すべき
部位は融着されていない状態であり、その両側が融着さ
れているために密封性が維持される。開封するにあたっ
ては、テープを一方の端から引張ると、上記のように粘
着剤層における剥離が生じ、剥離したテープ面、密封袋
の開口部近傍の融着した部位或いはその両者に粘着剤層
が線状に残る。
【0019】剥離したテープを再度袋の開口部に露出し
た粘着剤に重ねることにより容易に再密封することがで
きる。更にテープを廃棄しても袋の開口部に残った2本
の線状の粘着剤同士を密着させることにより容易に再密
封することができる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の作用を示すテープの厚みを極
度に拡大した断面説明図であり、(a)はテープにヒー
トシーラーを押圧して被融着物に融着した状態、(b)
はこのテープを剥がした状態を示す。図2は本発明の1
実施例のテープ融着部を設けた側の平面図であり、図3
は図2の中央部の拡大端面図であり、図4はテープ張り
部分を拡大した断面図であり、(a)は剥がしたテープ
の状態を示し、(b)はテープを剥がした後の開封部の
状態を示し、図5は開封途中の状態を示す斜視図、図6
は他の実施例を示し、(a)はテープ融着部を設けた側
の平面図であり、(b)は開封後袋口を密封した状態を
示し、図7は図6(b)の1点鎖線で示した部位を厚み
を極度に拡大して示した断面説明図であり、図8は他の
実施例のテープ融着部を設けた側の平面図である。
【0021】図1において、本発明の隠蔽型テープ5
は、基材層8、粘着剤層10、弱い力で任意の方向に破
れるフィルム層としてアルミ箔11及び熱融着性層12
の少なくとも4層を有する。必要なら基材層8に印刷を
施す。本実施例においては、基材層8として2軸延伸ポ
リエステルフィルムを用い、簡単な印刷を施し、印刷面
を介して基材層8と粘着剤層10が積層されている。弱
い力で任意の方向に破れるフィルム層としては本実施例
ではアルミ箔11を用い、粘着剤層10とアルミ箔11
の間にアンカーコート処理を行い各層間の結合力を増加
させた。アルミ箔11には押出ラミネートポリエチレン
からなる熱融着性層12を積層してある。
【0022】被融着物9の上に、融着性層12を接触さ
せて隠蔽型テープ5を載せ、図1(a)に示すようにヒ
ートシーラー16を用いて隠蔽型テープ5を局部的に加
熱押圧した。その結果、加熱押圧された熱融着性層12
が融着して融着部6となった。このテープを図1(b)
に示すように引剥がすと、粘着剤層10において層間剥
離が生じる。このとき、融着部6は被融着物9に強固に
固定し、ヒートシーラー16で押圧されなかった部位は
元来剥離しているため、アルミ箔11及び熱融着性層1
2に千切れる力が加わる。アルミ箔11は脆いため容易
に融着部位と非融着部位との境界に沿って破れる。熱融
着性層12は千切れ易い特性はないが、千切れ易いアル
ミ箔11と積層されているためアルミ箔の特性により容
易に千切れて図1(b)の状態になった。
【0023】図1に示した実施例においては、テープを
剥がすことにより粘着剤層自体が剥離する層間剥離を示
したが、粘着剤層10と基材層8との境界で剥離して
も、また、粘着剤層10とアルミ箔11との境界で剥離
しても本発明の効果を有する。
【0024】次に本発明隠蔽型粘着テープを用いた密封
袋を説明する。1は密封袋、2はフィルムの長さ方向の
両端縁線を外側に折返してなる折返し面である。折返し
面2は一端が折返し線3であり、他端が端縁線4であ
る。折返し線3は図2においてはわずかに開いている
が、正確に接触して1本の線を形成していても、場合に
よっては多少折重なっていても差支えない。折返し面2
の幅は14mmであり、両折返し面の和は28mmであっ
た。図2においては折返し面4の幅がテープ幅より広い
が、折返し面4の幅はテープ幅より狭くても、また等し
くても差支えない。但し、折返し面の幅が融着部6の幅
より狭くてはならない。
【0025】両折返し面2上の中央部には隠蔽型テープ
5を融着した。隠蔽型テープ5の幅は26mmであり、両
端縁部に各5mm、中央部に6mm残して各折返し面2
上に各1本の幅5mmの融着部6を線状に設けた。融着
にあたっては2本の融着部6と同一形状の加熱された押
圧具で押圧した。両融着部6の外側に融着されずに残す
幅は4mm以上が好ましい。4mm未満では隠蔽型テー
プ5を脇から剥がし始めるときに手でつまみ難いためで
ある。その結果、図3に示すように、折返し線3は融着
されず、折返し線3を挟む両脇が融着され全体として袋
は密封された。7は直交融着部である。13は袋素材の
基材層、14は袋素材の熱融着性層である。
【0026】本実施例の袋素材は内面のみが熱融着性で
あるが、折返し面2においては熱融着性層が露出してい
る。この面と本発明の隠蔽型テープの熱融着性層を接触
させて融着した。この場合、開口部20となるべき折返
し線3付近を残して、しかも折返し線3の両側を挟む部
位を押圧することにより開口部20を融着せずに袋を密
封することができた。図2における15は一方の直交融
着部7の外側に融着せずに残したつまみ片であって、こ
のつまみ片15を持って引張ることにより、隠蔽型テー
プ5は剥離しようとするが、融着部6が強固に融着され
ているためテープの粘着剤層10が層間剥離しながら破
れた。
【0027】図4に示すように、粘着剤層10の上に設
けられたアルミ箔11及び融着されずに残った熱融着性
層12は脆いため千切れて、融着された部位では折返し
面2側に残り、融着されていない部位では隠蔽型テープ
5の基材8側に残り、層間剥離した粘着剤は融着された
部位の折返し面2と基材8の面とに露出した状態になっ
た。図4の(a)は剥離された隠蔽型テープ5の状態で
あり、(b)は隠蔽型テープ5が剥離された後の密封袋
1の開口部の状態である。隠蔽型テープ5を剥がすこと
により、フィルム両端部の折返し線3が相互に離れて開
口部となり、ここから内容物を取出すことができた。隠
蔽型テープ5を剥離することにより、図5に示すよう
に、アルミ箔により金属色であったテープはアルミ箔が
剥離して生じた2本の線状の透明部位が残り、折返し面
2にはアルミ箔と共に粘着剤が付着した2本の金属色の
線が生じた。
【0028】再密封にあたっては、一旦剥離した隠蔽型
テープ5を再び折返し面2上に貼着しても両面に粘着剤
が付着しているため容易に再密封できる。また、隠蔽型
テープ5を廃棄し、図4(b)に示すように折返し面2
を互いに接触するように立てることにより粘着剤同士が
接触し、容易に再密封することができる。
【0029】図6(a)には袋素材として両面熱融着性
フィルムを使用し、開口部のフィルムを折返すことな
く、わずかに重なった状態に保持したスタンドパック2
1の実施例を示した。7は直交融着部であり、フィルム
底を形成するためにマチ17を折込み、18は袋底部
位、19は融着部位である。開口部を形成するフィルム
の端縁線4はわずかに開いた状態にあった。隠蔽型テー
プ5を融着部6で融着して袋口を密着した。現実には開
口部を形成するフィルムの端縁線4は単に接触している
状態でも、わずかに開いた状態でも差支えない。但し、
融着部6は2本の端縁線4のいずれと重なっても開封す
ることができない。
【0030】本実施例においてはつまみ片15を一方の
端部に設けたが、つまみ片がない場合には融着部6外側
に残ったテープの非融着部位から剥がすこともできる。
更に開口部を直線としているが、内容物が流動性の場合
には浅いV字型にして幅広い隠蔽型テープ5を融着する
こともできる。この場合にはV字の折れ曲がり部から流
動体を円滑に流出させることができる。
【0031】使用にあたっては、つまみ片15をつまん
で引張ることにより融着部6で粘着剤層10が層間剥離
し、テープが剥がれ融着されていない端縁線4が開口し
た。再密着するには、再びテープを貼着することもでき
るが、テープを廃棄し、図6の(b)に示すように端縁
線4の部位を折曲げると端縁線4を挟む2本の融着部6
が重なり合い、粘着してあたかも封筒の口のように密着
される。一般にスタンドパックは厚手のフィルムが使用
されるが、一方のフィルムが切断されている場合には他
方のフィルムは1層であり、この切断部位では折れ曲が
り易くなり、再密封、再開封が容易、且つ体裁よく行わ
れる。
【0032】図7には上記の方法で再密封した状態を示
した。2本の端縁線4の間には開口部20が残っている
が、スタンドパック21のヨコ融着部22は融着された
状態にあり、両側の粘着剤層6は粘着しているので内容
物は密封状態に保たれる。23はテープ融着部を設けた
側のフィルム、24はテープ融着部を設けない側のフィ
ルムであり、両フィルム23、24に囲まれた部位が内
容空間である。このような実施例の場合には融着部6と
融着部6の間隔を広くとり、広幅のテープを使用するこ
ともできる。
【0033】図8にはラベルシール袋の実施例を示し
た。本実施例においては袋底26は折り返した。27は
ラベルシールであり、約30〜50mmであり、中央部
にフック孔28を穿設した。本発明の隠蔽型テープ5を
貼着した開封部はラベルシール27の近辺に設けた。テ
ープの端部の融着せずに残したつまみ片15をつまんで
引張ると図6の場合のように開封する。再密封にあたっ
ては、剥離したテープを再び開封部に貼着することがで
きる。また、図6(b)及び図7に示すように開封部を
折たたんで密封することもできる。更に隠蔽型粘着テー
プを廃棄した場合には、開口部を形成するフィルムの両
端縁線4を引き寄せ、両方の融着部6同士を貼着するこ
とによっても再密封が可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、通常の状態で全く粘着
性がなく、被融着物に局部的に熱融着し次いでテープを
剥がすことにより、その部位のみの粘着剤層が剥離して
破れ、粘着剤層が露出する特殊なテープ及びこれを用い
た再密封可能な密封袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の作用を示す断面説明図であり、
(a)はテープを被融着物にヒートシーラーを押圧して
融着した状態、(b)はこのテープを剥がした状態を示
す。
【図2】図2は本発明の1実施例のタテ融着部を設けた
側の平面図である。
【図3】図3は図2の中央部の拡大端面図である。
【図4】図4はテープ張り部分を拡大した断面図であ
り、(a)は剥がしたテープの状態を示し、(b)はテ
ープを剥がした後の開封部の状態を示す。
【図5】図5は開封途中の状態を示す斜視図である。
【図6】図6は他の実施例を示し、(a)はテープ融着
部を設けた側の平面図であり、(b)は開封後袋口を密
封した状態を示す平面図である。
【図7】図7は図6(b)の1点鎖線で示した部位を厚
みを極度に拡大して示した断面説明図である。
【図8】図8は他の実施例のテープ融着部を設けた側の
平面図である。
【符号の説明】
1 密封袋 2 折返し面 3 折返し線 4 端縁線 5 隠蔽型テープ 6 融着部 7 直交融着部 8 基材層 9 被融着物 10 粘着剤層 11 アルミ箔 12 熱融着性層 13 袋素材の基材層 14 袋素材の熱融着性層 15 つまみ片 16 ヒートシーラー 17 マチ 18 袋底部位 19 融着部位 20 開口部 21 スタンドパック 22 スタンドパックのヨコ融着部 23 テープ融着部を設けた側のフィルム 24 テープ融着部を設けない側のフィルム 25 ラベルシール袋 26 袋底 27 ラベルシール 28 フック孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延伸されたプラスチックフィルム基材の
    一方の面に粘着剤層が積層され、該粘着剤層に、弱い力
    で任意の方向に破れる素材フィルム層を介して熱融着性
    層が積層されている隠蔽型粘着テープ。
  2. 【請求項2】 弱い力で任意の方向に破れる素材フィル
    ム層がアルミ箔、紙又はセロハンであることを特徴とす
    る請求項第1項記載の隠蔽型粘着テープ。
  3. 【請求項3】 延伸されたプラスチックフィルム基材の
    一方の面に粘着剤層が積層され、該粘着剤層に、弱い力
    で任意の方向に破れる素材フィルム層を介して熱融着性
    層が積層されている隠蔽型粘着テープを設ける一方、内
    側が熱融着性層であるフィルムからなる密封袋であっ
    て、袋の一方の面に存在する融着部において、フィルム
    の両端が外側に折曲げられて2列の折返し線を介して2
    列の折返し面が形成され、該2列の折返し面の折返し線
    を覆って上記隠蔽型粘着テープが熱融着性層と接触して
    重ねられ、2列の折返し線の両側で両折返し面と上記隠
    蔽型粘着テープとが一定幅でそれぞれ熱融着されている
    ことを特徴とする再密封可能なテープ貼り密封袋。
  4. 【請求項4】 延伸されたプラスチックフィルム基材の
    一方の面に粘着剤層が積層され、該粘着剤層に、弱い力
    で任意の方向に破れる素材フィルム層を介して熱融着性
    層が積層されている隠蔽型粘着テープを設ける一方、両
    面が熱融着性層であるフィルムからなる密封袋であっ
    て、袋の一方の面に存在する融着部において、フィルム
    の両端が近接し、重なり合い或いは接触していると共
    に、該フィルムの両端を覆って上記隠蔽型粘着テープが
    重ねられ、2列のフィルム端縁線の両側で、両フィルム
    の端縁線に近い端部と上記隠蔽型粘着テープがそれぞれ
    一定幅で熱融着されていることを特徴とする再密封可能
    なテープ貼り密封袋。
  5. 【請求項5】 隠蔽型粘着テープが袋の一方の面の端部
    に設けられていることを特徴とする請求項第3項または
    第4項に記載する再密封可能なテープ貼り密封袋。
JP17048394A 1994-06-30 1994-06-30 再密封可能なテープ貼り密封袋 Expired - Fee Related JP3509940B2 (ja)

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