JP6436612B2 - 透明耐熱容器 - Google Patents
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Description
また、従来、薬液を収容するアンプルには、ガラス製のものが多く用いられている。しかしながら、ガラスアンプルは、収容する薬液のpHが高いとアルカリフレークの溶出を起こす問題がある。また、アンプルを開封する際に手指に切傷を生じ易いという問題や、アンプルが破損する危険性、開封時に生じる破片が薬液中に混入する危険性等の問題もある。さらに、ガラスアンプルに含まれるアルミニウムが薬液中に溶出する危険性について、米国食品医薬品局(FDA)による勧告も出されている。そこで、近年、これらの危険性のないプラスチック製のアンプルにとって代わられつつある。
(ロメラグ社ホームページ参照。http://www.rommelag.com/jp/index_jp.html)
ブロー・フィル・シール法は、筒状の溶融プラスチックパリソンを容器胴部の金型で挟むことでアンプル本体を形成し、続いて薬液を充填した後、ヘッド部を形成するための金型で、頭部の形成と密封を連続的に行うものであって、アンプルの成形、薬液の充填、アンプルの密封を連続的に行うことから、単なるブロー成形法とは大きく異なる方法であるだけでなく、薬液の注入を無菌状態で行うことが可能であり、しかも、大量生産を実現し得るという利点を備えている。
ASTM 1238に準拠し、温度190℃、荷重2.16kgで測定した。
キャピログラフ(東洋精機製作所製)を使用した。190℃で、長さ(L)が8mm,直径(D)が2.095mmのダイから、ピストン降下速度10mm/分で降下させたストランドを10m/分で引き取り、引き取り荷重を溶融張力とした。
温度160℃に設定したマイスナー型一軸伸長粘度計(東洋精機製作所製、商品名:メルテンレオメーター)を用いて測定した。非線型パラメータ(λ)は、ひずみ速度0.07〜0.1s−1の条件で測定した伸長粘度の最大値を、その時間の線形領域の伸長粘度で除した値として求めた。なお、線形領域における伸長粘度の値は、福田猛著,新高分子実験学1,高分子実験の基礎,分子特性解析,“3−4.分子形状および形態”,295(1994).に記載の方法に従い、動的粘弾性より近似式を用いて計算した。得られたλが1を越える場合は歪硬化性ありと判断した。
JIS K6760(1995)に準拠して密度勾配管法で測定した。
(Mw/Mn)〜
重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、および重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)は、GPCによって測定した。GPC装置(東ソー(株)製(商品名)HLC−8121GPC/HT)およびカラム(東ソー(株)製(商品名)TSKgel GMHhr−H(20)HT)を用い、カラム温度を140℃に設定し、溶離液として1,2,4−トリクロロベンゼンを用いて測定した。測定試料は1.0mg/mlの濃度で調製し、0.3ml注入して測定した。分子量の検量線は、分子量既知のポリスチレン試料を用いて校正した。なお、MwおよびMnは直鎖状ポリエチレン換算の値として求めた。
示差走査型熱量計、パーキンエルマー製「DSC−7」を用いて測定した。装置内で試料を200℃で5分間溶融させた後に、10℃/分の冷却速度で30℃まで冷却したものについて、再度10℃/分の昇温速度で昇温させたときに得られる吸熱曲線の最大ピークの位置の温度を融点とした。
200メッシュパスの粉砕試料約2gを精秤し、400mlのn−ヘプタンを加えて50℃で2時間抽出を行い、抽出液から溶媒を蒸発させて、乾燥固化させて得た抽出物の重量の初期重量に対する割合を求めることによって算出した。
評価樹脂を180℃に設定した65mmφの押出スクリューを有するブロー成形機(プラコー社製)に投入し、スクリュー回転数10rpmでパリソンを押し出した。パリソンがリップから600mm垂下するまでにかかる時間を垂下時間として評価した。
△:垂下時間20秒以上30秒未満
×:垂下時間20秒未満
〜ガスバリア性の評価〜
厚み0.6mmフィルムについて、差圧式ガス透過試験機(東洋精機製)を用い、JIS K7126−1に準拠し、23℃、100kPa、測定径70mmにより酸素透過係数を測定した。
日本薬局方に準拠し、高圧蒸気滅菌法により、オートクレーブ内に容器をセットした後、115℃の温度で30分間滅菌処理した後、容器を取り出し、容器の外観を以下の項目について観察して評価した。
ブロッキング:容器の内面同志の溶着状態を観察した。
変形:容器の波打ち状態を観察した。
肌荒れ:容器表面の荒れ状態を観察した。
日立製作所製「 紫外可視分光光度計220A」 を用いて、滅菌後の容器から幅9.5mm、長さ50mmのサンプル片を切り出し、純水中で波長450nmの透過率を測定した。
チューブ状フィルムを一定の大きさに切断して容器化した後、1μm以上の微粒子数が0個/10mlであることが確認された純水を用いて洗浄し、純水100ml、クリーンエアー10mlを封入した後、121℃で20分間または126℃で16分間の熱水滅菌処理を実施し、1日放置後、HIAC/ROYCO製微粒子カウンター「 M−3000・4100・HR−60HA」 を用いて2μm以上の微粒子数を測定した。尚、これらの操作は、すべてクラス1000のクリーンルーム中で行った。
実施例5に示す方法によりプラスチックアンプルを作製し、アンプルのバリ取り性を評価した。バリ取り性が良好なものを○、バリ取り性が悪いものを×とした。
上記の成形で得られたアンプルの内側を観察した。シャークスキン、メルトフラクチャーの発生がないものを○、発生したものを×とした。
以下に、実施例、比較例で使用したエチレン・α−オレフィン共重合体を以下に示す。
PE−2:東ソー(株)製、(商品名)東ソーHMS CK37(MFR3.3g/10分、密度935kg/m3、溶融張力57mN、Mn17,000、Mw/Mn5.6)
PE−3:東ソー(株)製、(商品名)東ソーHMS CK38(MFR0.8g/10分、密度938kg/m3、溶融張力100mN、Mn25,000、Mw/Mn4.4)
PE−4:東ソー(株)製、(商品名)東ソーHMS CK47(MFR4.0g/10分、密度940kg/m3、溶融張力72mN、Mn23,000、Mw/Mn3.7)
実施例1〜4
上記エチレン・α−オレフィン共重合体をプラコー製45mmΦ単層水冷インフレーション成形機にて、下記の条件で、折り径80mm、厚みが150μmのフィルムを成形した。
シリンダー温度C1:200℃シリンダー温度C2:200℃アダプター温度AD:200℃ジョイント温度J:200℃ダイス温度D1:200℃ダイス温度D2:200℃
容器の製造
上記成形方法によって成形した、チューブ状フィルムから長さ250mmのサンプルを切り出し、富士インパルス製インパルスシーラーで一方の端を10mm幅でシールした。次に、100mlの蒸留水を内部に注入し、もう一方の端をインパルスシーラーで、10mm幅でシールした。この時、容器の内の空気量は、約30mlと一定になるように治具を用いて調整し、最終的に、容器の長さが160mmになるように容器を製造した。
上記の方法によって作成した容器を、日阪製作所製高温高圧調理殺菌機を用いて、115℃で30分間高圧蒸気滅菌し、室温まで冷却した。
エチレン・α−オレフィン共重合体に代えて高圧法により製造された市販の低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、(商品名)ペトロセン186;MFR=3.0g/10分、密度=924kg/m3、溶融張力90mN、歪硬化性あり、Mn16,000、Mw/Mn3.9)を用いた以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
エチレン・α−オレフィン共重合体に代えて高圧法により製造された市販の低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、(商品名)ペトロセン172;MFR0.3g/10分、密度920kg/m3、溶融張力230mN、歪硬化性あり、Mn19,000、Mw/Mn5.5)を用いた以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
エチレン・α−オレフィン共重合体に代えてチグラー・ナッタ型触媒を用いて製造された市販の直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、(商品名)ニポロン−LM50;MFR3.0g/10分、密度936kg/m3、溶融張力9mN、歪硬化性なし、Mn25,000、Mw/Mn3.5)を用いた以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
エチレン・α−オレフィン共重合体に代えてチグラー・ナッタ型触媒を用いて製造された市販の直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、(商品名)ニポロン−LF13;MFR0.5g/10分、密度920kg/m3、溶融張力45mN、歪硬化性なし、Mn23,000、Mw/Mn3.7)を用いた以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
〜容器の製造〜
ブロー用ダイスを備えるブロー・フィル・シール機を用いて、内部に純水10mlを充填してなる図1に示す形状を有するプラスチックアンプル(内容積10ml)を製造した。このアンプルは、胴部の肉厚が600μmであった。
上記の方法によって作成した容器を、日阪製作所製高温高圧調理殺菌機を用いて、115℃で30分間高圧蒸気滅菌し、室温まで冷却した。
エチレン・α−オレフィン共重合体に代えて高圧法により製造された市販の低密度ポリエチレン(東ソー製、(商品名)ペトロセン186;MFR3.0g/10分、密度924kg/m3、溶融張力90mN、歪硬化性あり、Mn16,000、Mw/Mn3.9)を用いた以外は実施例5と同様に行った。結果を表4に示す。
エチレン・α−オレフィン共重合体に代えて高圧法により製造された市販の低密度ポリエチレン(東ソー製、(商品名)ペトロセン172;MFR0.3g/10分、密度920kg/m3、溶融張力230mN、歪硬化性あり、Mn19,000、Mw/Mn5.5)を用いた以外は実施例5と同様に行った。結果を表4に示す。
エチレン・α−オレフィン共重合体に代えてチグラー・ナッタ型触媒を用いて製造された市販の直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー製、(商品名)ニポロン−LM50;MFR3.0g/10分、密度936kg/m3、溶融張力9mN、歪硬化性なし、Mn25,000、Mw/Mn3.5)を用いた以外は実施例5と同様に行った。結果を表4に示す。
エチレン・α−オレフィン共重合体に代えてチグラー・ナッタ型触媒を用いて製造された市販の直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー製、(商品名)ニポロン−LF13;MFR0.5g/10分、密度920kg/m3、溶融張力45mN、歪硬化性なし、Mn23,000、Mw/Mn3.7)を用いた以外は実施例5と同様に行った。結果を表4に示す。
Claims (7)
- ASTM 1238に準拠し、190℃、荷重2.16kgで測定したメルトフローレートが0.1g/10分以上10g/10分未満、160℃における溶融張力が40mN以上で、歪硬化性を有し、JIS K6760に準拠した密度が925kg/m3以上955kg/m3以下、DSCにより測定される融点が1つであり、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3.5〜6.0であるエチレン・α−オレフィン共重合体からなる透明耐熱容器。
- JIS K7126−1に準拠し、23℃、100kPaで測定した酸素透過係数が6×10−16(mol×m)/(m2×s×Pa)以下であることを特徴とする請求項1に記載の透明耐熱容器。
- 1μm以上の微粒子が0個/10mlであることが確認された純水を充填し、115℃以上の条件下で高圧蒸気滅菌した後に測定される2μm以上の微粒子が30個/10ml以下であること特徴とする請求項1又は2に記載の透明耐熱容器。
- 115℃以上の条件下で高圧蒸気滅菌した後の、水を対照として測定した時の波長450nmの透過率が55%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の透明耐熱容器。
- 透明耐熱容器が医療用容器であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の透明耐熱容器。
- 透明耐熱容器が輸液バックであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の透明耐熱容器。
- 透明耐熱容器がプラスチックアンプルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の透明耐熱容器。
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