JP6432921B2 - ビーム整形装置、及びレーザ発振器 - Google Patents

ビーム整形装置、及びレーザ発振器 Download PDF

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Description

この発明は、発光装置からのレーザ光をコリメートするビーム整形装置、及びレーザ発振器に関するものである。
例えば部材の切断又は部材同士の溶接等に用いられるレーザのうち、YAGレーザ、YVO4レーザ、ファイバレーザ等は、半導体レーザ(LD)を励起光源としている。例えば800nm帯又は900nm帯の波長を持つ半導体レーザの励起光は、光ファイバを介して又は直接、レーザ媒質に照射され、1000nm帯の波長を持つ発振光に変換される。また、近年では、900nm帯又は1000nm帯の波長を持つ半導体レーザのレーザ光を部材の加工に直接用いるケースも見られるようになっている。
部材の加工には高エネルギーのレーザ光が必要になるので、励起光を発生する半導体レーザにも高出力化が求められている。そこで、半導体レーザの高出力化を図るために、半導体素子の発光層(活性層ストライプ)を一次元方向へ複数並べたLDバーが用いられている。例えば、幅50μm〜200μmの発光層が等ピッチに並べられた幅10mm程度のLDバーでは、各発光層の端面から10本〜50本のレーザ光が平行に出射される。このようなLDバーでは数10Wの出力が得られ、近年では数100Wを出力するLDバーも入手可能になっている。
上記のLDバーから出射されるレーザ光を、例えば光ファイバに入射させたり、又は加工対象に直接照射したりして用いる場合、レーザ光を一度、平行化、即ちコリメートすることが一般的である。半導体素子の発光層の幅は50μm〜200μmであるのに対して、半導体素子の発光層の厚さは1μm程度であることから、レーザ光の発散角は、発光層の幅方向について7deg〜11degであるのに対して、発光層の厚さ方向については45deg〜60degであり、幅方向と厚さ方向とで大きく異なっている。レーザ光の発散角が大きい厚さ方向を速軸方向と呼び、レーザ光の発散角が小さい幅方向を遅軸方向と呼んでいる。
従来、半導体レーザから出射される複数のレーザ光をコリメートするために、シリンドリカルレンズを速軸方向と遅軸方向とで別々に配置し、かつ遅軸方向については各レーザ光に対応する複数のシリンドリカルレンズを並べたシリンドリカルレンズアレイを形成しているビーム整形装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような従来のビーム整形装置では、複数の発光層から出射されたレーザ光を遅軸方向について個別にコリメートすることができ、かつレーザ光を速軸方向と遅軸方向とで別々にコリメートすることができる。速軸方向のコリメータレンズをFAC(Fast Axis Collimator)と呼び、遅軸方向のコリメータレンズをSAC(Slow Axis Collimator)と呼んでいる。
また、従来、LDバーから出射されるレーザ光をコリメートするために、FACを透過した各レーザ光を、光路変換素子によって光軸回りに90degだけ回転させて速軸方向と遅軸方向とを入れ替えた後、SACに入射させるビーム整形装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような従来のビーム整形装置では、レーザ媒質に照射するとき、又は光ファイバに入射させるときのレーザ光における速軸方向と遅軸方向との品質の差異、即ちレーザ光の幅及び発散角の差が小さく抑えられる。
米国特許第5861992号 特開平7−98402号公報
半導体レーザから出射されるレーザ光の発散角は、遅軸方向よりも速軸方向のほうが大きい。従って、特許文献1及び2に示されているビーム整形装置では、FACがSACよりもLDバーに近い位置に配置されている。
近年、LDバーの高出力化が進み、数100Wを出力するLDバーも得られるようになっている。このような高出力のLDバーでは、発光層の数が多くなるので、その分だけ各発光層間のピッチが狭くなる。例えば、発光層の幅100μmに対して各発光層間のピッチが200μmとなっており、幅10mmのLDバーに50本近い発光層が並べられる。これにより、高出力のLDバーでは、各発光層間のピッチに対する発光層の幅の占める割合、即ちフィルファクタが大きくなる。
LDバーでは各発光層が遅軸方向へ並んでいるので、各発光層間のピッチが狭くなると、互いに隣り合うそれぞれの発光層からのレーザ光が、LDバーの端面から比較的短い距離で、互いに重なり始めてしまう。従って、レーザ光の重なりが生じるまでにレーザ光をコリメートするためには、SACの焦点距離を短くし、SACをより微細なシリンドリカルレンズアレイにする必要がある。この場合、LDバーとSACとの間に配置されるFACの焦点距離はさらに短くなり、FACのレンズ面の曲率半径は0.1mm程度にまで小さくなることもある。FACの長さはLDバーの幅以上の長さにする必要があるため、FACは非常に細長い形状のシリンドリカルレンズとなる。このようなレンズの取り扱いは難しく、細心の注意を必要とする。また、FACのレンズ面の曲率半径が小さくなるので、FACの成形及び研磨に手間がかかってしまいFACの製造も難しくなってしまう。今後、LDバーの高出力化及び各発光層間の狭ピッチ化がさらに進むと、SAC及びFACの取り扱い及び製造の難しさがさらに増すことになる。
SAC及びFACの取り扱い及び製造を容易にするために、SAC及びFACを大きくすると、LDバーからSACまでの距離が拡大してしまい、SACのシリンドリカルレンズアレイのうち、発光層に対向するシリンダ面だけでなく隣のシリンダ面にもレーザ光が入射してしまう。従って、レーザ光のうち隣のシリンダ面に入射した分は意図しない方向へ出射されるため、SACを透過した後のレーザ光の利用効率が低下してしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、取り扱い及び製造を容易にすることができるとともに、レーザ光の利用効率の低下を防止することができるビーム整形装置、及びレーザ発振器を得ることを目的とする。
この発明によるビーム整形装置は、発光装置において第1の方向へ並んでいる複数の発光部のそれぞれの出射端面から、第1の方向に直交する光軸方向へ出射される複数のレーザ光をコリメートするビーム整形装置であって、第1の方向に発散するレーザ光をコリメートする第1のコリメータレンズ、及び光軸方向及び第1の方向のいずれにも直交する方向である第2の方向に発散するレーザ光をコリメートする第2のコリメータレンズを備え、第1のコリメータレンズは、発光装置と第2のコリメータレンズとの間に配置され、第1のコリメータレンズには、レーザ光が入射する第1の入射面と、レーザ光が出射する第1の出射面とが設けられており、第1の入射面は、第1の方向へ並んでいる複数の入射側レンズ面を有し、各入射側レンズ面の形状は、第2の方向に直交する断面において第1のコリメータレンズの外側へ凸になる形状であって、かつ第1の方向に直交する断面において第1のコリメータレンズの内側へ凹になる形状であり、第1の入射面及び第1の出射面のそれぞれの形状は、第1の方向に直交する断面において、発光部の出射端面上の点を中心とする同心の円弧状である。
この発明によるビーム整形装置、及びレーザ発振器によれば、第1のコリメータレンズ及び第2のコリメータレンズの取り扱い及び製造を容易にすることができる。また、各発光部間のピッチが狭くなっても、不要な収差の発生を防止することができ、レーザ光の利用効率の低下を防止することができる。
この発明の実施の形態1によるビーム整形装置及びLDバーを示す斜視図である。 図1の速軸方向Yに直交するXZ平面におけるLDバー及びビーム整形装置を示す断面図である。 図1の遅軸方向Xに直交するYZ平面におけるLDバー及びビーム整形装置を示す断面図である。 図1のSACに対するプレス成型に用いるSAC用金型のうち、第1の入射面を成型する金型面が形成されている部分を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2によるビーム整形装置及びLDバーを示す断面図である。 図5のSACを示す斜視図である。 この発明の実施の形態3によるビーム整形装置及びLDバーを、発光層の速軸方向Yに直交するXZ平面で切断したときの状態を示す断面図である。 図7のビーム整形装置及びLDバーを、発光層の遅軸方向Xに直交するYZ平面で切断したときの状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態4によるビーム整形装置及びLDバーを、発光層の速軸方向Yに直交するXZ平面で切断したときの状態を示す断面図である。 図9のビーム整形装置及びLDバーを、発光層の遅軸方向Xに直交するYZ平面で切断したときの状態を示す断面図である。 図2の1本分の発光層と、1本分の発光層に光軸方向Zについて対向するSACの部分とを示す拡大断面図である。 図9の1本分の発光層と、1本分の発光層に光軸方向Zについて対向するSACの部分とを示す拡大断面図である。 遅軸方向Xについての残存発散角ξとフィルファクタFとの関係を、実施の形態1と実施の形態4とで比較するグラフである。 この発明の実施の形態5によるレーザ発振器を発光層の速軸方向Yに沿って見たときの状態を示す図である。 この発明の実施の形態6によるレーザ発振器を発光層の速軸方向Yに沿って見たときの状態を示す図である。 図15の光路変換素子を、速軸方向Yに直交するXZ平面で切断したときの状態を示す断面図である。 図15の光路変換素子を光軸方向Zに沿って見たときの状態を示す図である。 この発明の実施の形態7によるレーザ発振器を発光層の速軸方向Yに沿って見たときの状態を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるビーム整形装置及びLDバーを示す斜視図である。図において、発光装置であるLDバー1は、レーザ光3をそれぞれ出射する複数の発光層2が発光部として設けられている半導体レーザである。LDバー1は、リソグラフィに代表される半導体プロセスをInGaAs基板又はAlGaAs基板に対して実施することにより製造される。なお、図1では、LDバー1を冷却するためのヒートシンク、LDバー1とヒートシンクとの間に介在するサブマウント、LDバー1への通電のための電極及び金ワイヤの図示を省略している。
各発光層2は、図1のX方向(一次元方向)である第1の方向へ互いに間隔を置いて並んでいる。この例では、10本〜50本程度の発光層2が図1のX方向へ等ピッチPで並んでいる。なお、図1では、簡単のため、発光層2の数を7本にしている。各発光層2のそれぞれの光軸は、図1のX方向にそれぞれ直交し、かつ互いに平行になっている。各発光層2の光軸に沿った方向は、図1のZ方向と一致している。レーザ光3は、発光層2の出射端面2aから、発光層2の光軸に沿った方向、即ち図1のZ方向(以下、「光軸方向Z」という)へ出射される。各発光層2の出射端面2aは、図1のX方向に沿った直線上に並んでいる。
各発光層2の幅Wは、発光層2の厚さよりも大きくなっている。この例では、各発光層2の幅Wが50μm〜200μm程度になっており、各発光層2の厚さが1μm程度になっている。なお、発光層2の幅Wを発光層2のピッチPで割った値W/Pは、フィルファクタFと呼ばれている。
各発光層2は、各発光層2が並ぶ方向である図1のX方向に発光層2の幅方向を一致させ、図1のX方向及び光軸方向Zのいずれにも直交する第2の方向であるY方向に発光層2の厚さ方向を一致させた状態で配置されている。発光層2の出射端面2aから出射されるレーザ光3のうち、発光層2の幅方向についてのレーザ光3の発散角は、発光層2の厚さ方向についてのレーザ光3の発散角よりも小さくなっている。発光層2の幅方向及び厚さ方向のうち、レーザ光3の発散角の小さい方向が遅軸方向、レーザ光3の発散角の大きい方向が速軸方向になっている。この例では、発光層2の遅軸方向についてのレーザ光3の発散角が7deg〜11degとなり、発光層2の速軸方向についてのレーザ光3の発散角が45deg〜60degとなっている。従って、発光層2の遅軸方向は図1のX方向と一致し、発光層2の速軸方向は図1のY方向と一致している。
LDバー1の各発光層2のそれぞれの出射端面2aから出射される複数のレーザ光3は、ビーム整形装置5によってコリメート、即ち平行化される。ビーム整形装置5は、図1のX方向、即ち遅軸方向(以下、「遅軸方向X」という)に発散するレーザ光3をコリメートする第1のコリメータレンズであるSAC6と、図1のY方向、即ち速軸方向(以下、「速軸方向Y」という)に発散するレーザ光3をコリメートする第2のコリメータレンズであるFAC7とを有している。SAC6は、光軸方向ZについてLDバー1とFAC7との間に配置されている。
図2は、図1の速軸方向Yに直交するXZ平面におけるLDバー1及びビーム整形装置5を示す断面図である。また、図3は、図1の遅軸方向Xに直交するYZ平面におけるLDバー1及びビーム整形装置5を示す断面図である。SAC6には、各レーザ光3が入射する第1の入射面61と、SAC6に入射した各レーザ光3が出射する第1の出射面62とが設けられている。SAC6は、第1の入射面61をLDバー1側に向け、第1の出射面62を、LDバー1側とは反対側、即ちFAC7側に向けた状態で配置されている。
第1の入射面61は、遅軸方向Xへ並ぶ複数の入射側レンズ面61aを有するマイクロレンズアレイになっている。各入射側レンズ面61aは、遅軸方向Xについて各発光層2の位置に合わせて配置されている。
各入射側レンズ面61aのそれぞれの形状は、速軸方向Yに直交するXZ平面での断面(以下、「XZ断面」という)において、図2に示すようにSAC6の外側へ凸になる形状であって、かつ遅軸方向Xに直交するYZ平面での断面(以下、「YZ断面」という)において、図3に示すようにSAC6の内側へ凹になる形状である。
これに対して、第1の出射面62の形状は、XZ断面において、図2に示すように直線状であって、かつYZ断面において、図3に示すようにSAC6の外側へ凸になる形状である。即ち、第1の出射面62は、SAC6の外側へ凸になる1つのレンズ面であって、かつ遅軸方向Xに沿った母線を持つシリンダ形状のレンズ面である。
XZ断面では、図2に示すように、発光層2の出射端面2aから第1の入射面61までの距離が、各入射側レンズ面61aの焦点距離fsと等しくなっている。即ち、各発光層2の出射端面2aは、各入射側レンズ面61aの焦点位置に位置しており、各出射端面2aから出射されたレーザ光3は、第1の入射面61の各入射側レンズ面61aで遅軸方向Xについてそれぞれコリメートされる。第1の出射面62では、第1の入射面61でコリメートされた各レーザ光3がXZ断面において屈折されることなくそのまま通過する。
第1の入射面61及び第1の出射面62のそれぞれの形状は、YZ断面において、図3に示すように、発光層2の出射端面2a上の点を中心とする同心の円弧状になっている。これにより、YZ断面では、出射端面2aから出射された各レーザ光3が屈折することなくSAC6をそのまま透過される。従って、YZ断面では、各レーザ光3がSAC6を透過しても、レーザ光3の収差が生じることはない。また、YZ断面における第1の入射面61の曲率半径Rcは、各入射側レンズ面61aの焦点距離fsと等しくなっている。
XZ断面における各入射側レンズ面61aの曲率半径Rvは、各入射側レンズ面61aの焦点距離fsが長くなるほど大きくなる。従って、SAC6の製造は、各入射側レンズ面61aの焦点距離fsが長くなるほど容易になる。しかし、焦点距離fsが長くなると、遅軸方向Xについて互いに隣り合う2つの発光層2からのレーザ光3同士が重なることになってしまい、レーザ光3の利用効率が低下してしまう。
従って、この例では、1つの発光層2から出射されたレーザ光3が、対向する1つの入射側レンズ面61aのみに入射し、隣の入射側レンズ面61aには入射しないように焦点距離fsが決められている。即ち、各入射側レンズ面61aの焦点距離fsは、図2から、遅軸方向Xについてのレーザ光3の発散角θと、各発光層2間のピッチPと、発光層2の幅Wとを用いて、fs<(P−W)/2θの関係を満たす値になっている。例えば、発散角θ=4deg、各発光層2間のピッチP=200μm、発光層2の幅W=80μmであるとすると、焦点距離fsの上限は、およそ850μmになる。この例では、図3に示すYZ断面における第1の入射面61の曲率半径Rcが850μmになっている。また、SAC6の屈折率が1.5であるとすると、図2に示すXZ断面における各入射側レンズ面61aの曲率半径Rvは425μmになる。
図3に示すYZ断面では、第1の出射面62の形状が、発光層2の出射端面2a上の点を中心とする円弧状である。従って、第1の出射面62を通過するレーザ光3は、YZ断面において屈折しない。これにより、SAC6の肉厚を自由に選択することができ、例えば、SAC6の取り扱い及び製造を容易にするために、SAC6の肉厚を数mmにすることも可能になる。SAC6の肉厚が3.15mmである場合、YZ断面における第1の出射面62の曲率半径Rbは4.0mmになる。
FAC7は、遅軸方向Xに沿った母線を持つシリンドリカルレンズである。FAC7には、SAC6を透過した各レーザ光3が入射する第2の入射面71と、FAC7に入射した各レーザ光3が出射する第2の出射面72とが設けられている。FAC7は、第2の入射面71をSAC6に向け、第2の出射面72をSAC6とは反対側に向けた状態で配置されている。
第2の入射面71は、光軸方向Zに直交する平面である。なお、第2の入射面71の形状は、遅軸方向Xに沿った母線を持つ曲率半径の極めて大きいシリンダ形状になっていてもよい。
第2の入射面71及び第2の出射面72のそれぞれの形状は、図2に示すXZ断面において、光軸方向Zに直交する直線状になっている。従って、XZ断面では、SAC6を透過した各レーザ光3が屈折することなくFAC7を透過する。
また、図3に示すYZ断面では、第2の入射面71が、光軸方向Zに直交する直線状、又は曲率半径が大きい略直線状の形状になっており、第2の出射面72が、FAC7の外側へ凸になる形状になっている。また、YZ断面における第2の入射面71及び第2の出射面72のそれぞれの形状は、発光層2の光軸に関して対称になっている。これにより、SAC6を透過した各レーザ光3は、FAC7を透過するときに、第2の入射面71及び第2の出射面72のそれぞれで速軸方向Yについてコリメートされる。特に、発散角の大きい速軸方向Yについて各レーザ光3を精度良くコリメートするために、第2の出射面72の形状は、YZ断面において、単純な円弧状ではなく非円弧状になっている。
従って、図3に示すYZ断面では、出射端面2aから出射された各レーザ光3が、SAC6があたかも存在していないかのようにSAC6を透過し、FAC7でコリメートされる。従って、FAC7の設計及び配置は、YZ断面において、SAC6の有無にかかわらず行うことができる。これにより、SAC6に干渉しない範囲で取り扱いやすく製造しやすいサイズにFAC7のサイズを選択することができる。
SAC6及びFAC7のそれぞれは、ガラスで構成されている。また、SAC6及びFAC7は、ガラスに対する例えばプレス成型等で製造されている。なお、例えばLDバー1のレーザ光3の出力又はレーザ光3の波長等によっては、SAC6及びFAC7を樹脂で構成することもできる。従って、例えばポリカーボネートを射出成形した樹脂レンズをSAC6及びFAC7として用いてもよい。
SAC6及びFAC7をプレス成型によって製造する場合には、金型をガラスに転写させることによりSAC6及びFAC7が形成される。従って、金型における金型面の形状は、SAC6及びFAC7の形状を反転させた形状になっている。
図4は、図1のSAC6に対するプレス成型に用いるSAC用金型のうち、第1の入射面61を成型する金型面が形成されている部分を示す斜視図である。図4では、SAC用金型における金型面を加工している状態を示している。SAC用金型8のうち、第1の入射面61を成型する入射側金型面81は、第1の入射面61の形状を反転させた形状になっている。従って、入射側金型面81は、遅軸方向Xへ並ぶ複数の単位成型面81aを有している。各単位成型面81aの形状は、YZ断面において、SAC用金型8の外側へ凸になる形状であって、かつXZ断面において、SAC用金型8の内側へ凹になる形状である。
SAC用金型8の各単位成型面81aの加工は、砥石9の研磨によって行われる。砥石9の形状は、円盤状になっている。砥石9は、砥石9の回転軸の軸線Aを中心に回転可能になっている。各単位成型面81aは、図4に示すように、砥石9の軸線Aを遅軸方向Xに沿って配置し、砥石9の外周部(即ち、エッジ部)91を単位成型面81aに接触させながら軸線Aを中心に砥石9を回転させることにより加工される。各単位成型面81aが砥石9で加工されるときには、砥石9の軸線Aに直交するYZ断面での各単位成型面81aの形状がSAC用金型8の外側へ凸になる形状であるため、砥石9の半径Rwの大きさに制約を受けることはない。一方、SAC用金型8のうち、第1の出射面62を成型する出射側金型面の形状は、YZ断面において、SAC用金型8の内側へ凹になる形状になるが、第1の出射面62の曲率半径Rbは第1の入射側レンズ面61aの曲率半径Rvよりも十分大きいため、SAC用金型8の出射側金型面も砥石9によって問題なく加工することができる。即ち、SAC6の第1の入射面61及び第1の出射面62のうち、第1の入射面61がレンズアレイになっているので、SAC6の製造が容易になっている。
このようなビーム整形装置5では、LDバー1とFAC7との間にSAC6が配置され、SAC6の第1の入射面61は、複数の入射側レンズ面61aが遅軸方向Xへ並ぶレンズアレイとされ、SAC6の第1の入射面61及び第1の出射面62のそれぞれの形状は、遅軸方向Xに直交するYZ断面において、発光層2の出射端面2a上の点を中心とする同心の円弧状になっているので、LDバー1の各発光層2間のピッチPが狭くなっても、LDバー1から出射された各レーザ光3が重なり合うことを防止しながら、SAC6及びFAC7のそれぞれの面の曲率半径が短くなりすぎることを防止することができる。これにより、不要な収差の発生を防止しながら、SAC6及びFAC7の取り扱い及び製造を容易にすることができる。また、SAC6及びFAC7を容易に製造することができるので、LDバー1の各発光層2間のピッチPが狭くなっても、レーザ光3の利用効率の低下を防止しながら、LDバー1のレーザ光3の高出力化をさらに図ることができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2によるビーム整形装置及びLDバーを示す断面図である。LDバー1は、ヒートシンク10の上面に固定されている。ヒートシンク10は、例えば銅製のブロックである。ヒートシンク10の端面10aは、各発光層2の光軸方向Zに直交する平面になっている。この例では、LDバー1の一部が光軸方向Zについてヒートシンク10の端面10aから突出しており、ヒートシンク10の端面10aよりも各発光層2の出射端面2aがSAC6に近い位置に位置している。ヒートシンク10には、冷却水が流れる図示しない配管が設けられている。
SAC6の第1の入射面61及び第1の出射面62のそれぞれの形状は、YZ断面において、発光層2の出射端面2a上の点を中心とする同心の円弧状である。従って、出射端面2aに対するSAC6の位置決めを光軸方向Zについて正確に行う必要がある。また、FAC7の焦点位置も出射端面2aに一致させる必要があるため、出射端面2aに対するFAC7の位置決めも光軸方向Zについて正確に行う必要がある。さらに、SAC6の第1の入射面61及び第1の出射面62の円弧の中心とFAC7の焦点位置とを出射端面2aに一致させるためには、光軸方向Zの位置決めだけでなく速軸方向Yについても、SAC6に対するFAC7の位置決めを正確に行って、SAC6とFAC7との間の芯ずれを速軸方向Yについて抑える必要もある。
本実施の形態では、速軸方向YについてのSAC6の両端部から一対の台座63が取付用台座としてLDバー1側へ突出している。各台座63の突出端部には、発光層2の光軸に直交する平面である端面63aが設けられている。一対の台座63のうち、一方の台座63の端面63aは、ヒートシンク10の端面10aに例えば接着剤等によって固定されている。即ち、一方の台座63の端面63aがヒートシンク10の端面10aに固定されることにより、各発光層2の出射端面2aに対するSAC6の位置決めが行われている。従って、ヒートシンク10の端面10aは、出射端面2aに対するSAC6の光軸方向Zについての位置決めの基準面になっている。台座63をヒートシンク10の端面10aに固定する接着剤としては、例えばアクリル系の紫外線硬化樹脂の接着剤等が用いられている。
一対の台座63は、SAC用金型を用いたプレス成型によって、各台座63とSAC6との間に境界が生じていない状態でSAC6と同一材料で一体になっている。SAC6からの台座63の突出量は、プレス成型で用いられるSAC用金型に依存する。金型の寸法精度は一般的に高精度であるため、SAC6からの台座63の突出量の誤差を極めて小さくすることができ、出射端面2aに対するSAC6の位置決めを光軸方向Zについて高精度に行うことができる。
YZ断面における一対の台座63の位置及び形状は、発光層2の光軸に関して対称になっている。一対の台座63は、速軸方向Yについて第1の入射面61の両側に位置している。また、一対の台座63には、速軸方向Yについて互いに対向する一対の台座テーパ面63bが設けられている。第1の入射面61は、一対の台座テーパ面63bで挟まれている空間に露出している。速軸方向Yについての一対の台座テーパ面63bの間の距離は、LDバー1に向かって連続的に広がっている。この例では、YZ断面において、発光層2の光軸に対する各台座テーパ面63bの勾配が2°〜8°となっている。これにより、プレス成型時にSAC6をSAC用金型から外す際に、SAC6の第1の入射面61がSAC用金型から離型しやすくなる。
FAC7の速軸方向Yについての両端部からは、一対の台座73がSAC6側へ突出している。YZ断面における一対の台座73の位置及び形状は、発光層2の光軸に関して対称になっている。一対の台座73は、速軸方向Yについて第2の入射面71の両側に位置している。SAC6の速軸方向Yついての両端部には、一対の台座73が個別に嵌っている一対の凹部64が設けられている。
各台座73の突出端部には、発光層2の光軸に直交する平面である端面73aが設けられている。各凹部64には、台座73の端面73aを光軸方向Zについて受ける凹部受け面64aが設けられている。凹部受け面64aは、発光層2の光軸に直交する平面である。
各台座73の端面73aは、各凹部64の凹部受け面64aに例えば接着剤等によって固定されている。即ち、各台座73の端面73aがSAC6の凹部受け面64aに固定されることにより、SAC6の凹部受け面64aに対するFAC7の位置決めが光軸方向Zについて行われている。従って、SAC6の凹部受け面64aは、SAC6に対するFAC7の光軸方向Zについての位置決めの基準面になっている。台座73を凹部64の凹部受け面64aに固定する接着剤としては、例えばアクリル系の紫外線硬化樹脂の接着剤等が用いられている。
一対の台座73は、FAC用金型を用いたプレス成型によって、各台座73とFAC7との間に境界が生じていない状態でFAC7と同一材料で一体になっている。FAC7からの台座73の突出量は、プレス成型で用いられるFAC用金型に依存する。金型の寸法精度は一般的に高精度であるため、FAC7からの台座73の突出量の誤差を極めて小さくすることができ、SAC6に対するFAC7の位置決めを光軸方向Zについて高精度に行うことができる。
また、一対の台座73には、速軸方向Yについて互いに対向する一対の台座テーパ面73bが設けられている。第2の入射面71は、一対の台座テーパ面73bで挟まれている空間に露出している。速軸方向Yについての一対の台座テーパ面73bの間の距離は、SAC6に向かって連続的に広がっている。この例では、YZ断面において、発光層2の光軸に対する各台座テーパ面73bの勾配が2°〜8°となっている。これにより、プレス成型時にFAC7をFAC用金型から外す際に、FAC7の第2の入射面71がFAC用金型から離型しやすくなる。
各凹部64には、台座73の台座テーパ面73bに沿った凹部テーパ面64bが設けられている。各凹部テーパ面64bは、各台座テーパ面73bに隙間なく接触している。これにより、SAC6に対するFAC7の位置決めが速軸方向Yについて行われている。SAC6とFAC7との速軸方向Yについての芯ずれは、各台座テーパ面73bを各凹部テーパ面64bで受けることにより防止される。
図6は、図5のSAC6を示す斜視図である。SAC6には、一対の入射側テーパ面65が設けられている。一対の入射側テーパ面65は、遅軸方向Xについて第1の入射面61の両側に位置し、かつ第1の入射面61から延びている。XZ断面における一対の入射側テーパ面65の位置及び形状は、第1の入射面61の中央を通る光軸方向Zに平行な軸に関して対称になっている。XZ断面では、各入射側テーパ面65が発光層2の光軸に対して傾斜しており、かつ、一対の入射側テーパ面65の間の距離が第1の入射面61からLDバー1側へ離れるにつれて連続的に広がっている。一対の入射側テーパ面65は、速軸方向Yについて一対の台座63の間に位置している。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなビーム整形装置5では、一対の台座63がSAC6から突出しており、LDバー1が固定されているヒートシンク10の端面10aに一方の台座63の端面63aが固定されているので、LDバー1の出射端面2aに対するSAC6の光軸方向Zについての位置決めを容易にかつより正確に行うことができる。これにより、レーザ光3の利用効率の低下をさらに確実に防止しながら、LDバー1のレーザ光3の高出力化をさらに図ることができる。
また、一対の台座73がFAC7から突出しており、一対の台座73が個別に嵌っている一対の凹部64がSAC6に設けられているので、SAC6に対するFAC7の速軸方向Y及び光軸方向Zのそれぞれについての位置決めを容易にかつより正確に行うことができる。これにより、レーザ光3の利用効率の低下をさらに確実に防止しながら、LDバー1のレーザ光3の高出力化をさらに図ることができる。
また、FAC7から突出する一対の台座73には、速軸方向Yについて互いに対向する一対の台座テーパ面73bが設けられ、SAC6に設けられている一対の凹部64には、各台座73の台座テーパ面73bに沿った凹部テーパ面64bが設けられているので、FAC7から突出する一対の台座73をSAC6の一対の凹部64に嵌めやすくすることができ、SAC6に対するFAC7の位置決めをさらに容易にすることができる。
また、YZ断面における一対の台座63の位置及び形状が発光層2の光軸に関して対称になっているので、第1の入射面61及び第1の出射面62のそれぞれの形状の精度の向上を図ることができる。さらに、YZ断面における一対の台座73の位置及び形状が発光層2の光軸に関して対称になっているので、第2の入射面71及び第2の出射面72のそれぞれの形状の精度の向上を図ることができる。
また、SAC6には一対の入射側テーパ面65が設けられており、一対の入射側テーパ面65は遅軸方向Xについて第1の入射面61の両側に位置しているので、金型を用いたプレス成型によってSAC6を製造する場合に、SAC6の原料であるガラス及び金型に対する冷却過程において、金型の線膨張率とガラス原料の線膨張率との差を利用して、一対の入射側テーパ面65に沿ってガラスを滑らせ、複数の入射側レンズ面61aが並ぶレンズアレイとなっている第1の入射面61の割れが生じる前に金型からガラスを自然に外れさせることで、第1の入射面61の割れを防止することができる。
また、金型を用いたプレス成型によって一対の台座63とSAC6とを同時に製造することで、一対の台座63とSAC6との間に境界が生じていない状態で一対の台座63がSAC6を一体にすることができる。これにより、一対の台座63によるSAC6の位置決めによってレーザ光3の利用効率の低下の抑制を図りながら、ビーム整形装置5の部品点数及び工数を減らすことができ、コストの低減を図ることができる。
また、一対の台座73とFAC7との間に境界が生じていない状態で一対の台座73がFAC7と一体になっているので、金型を用いたプレス成型によって一対の台座73とFAC7とを同時に製造することができる。これにより、一対の台座73によるFAC7の位置決めによってレーザ光3の利用効率の低下の抑制を図りながら、ビーム整形装置5の部品点数及び工数を減らすことができ、コストの低減を図ることができる。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3によるビーム整形装置及びLDバーを、発光層の速軸方向Yに直交するXZ平面で切断したときの状態を示す断面図である。また、図8は、図7のビーム整形装置及びLDバーを、発光層の遅軸方向Xに直交するYZ平面で切断したときの状態を示す断面図である。ビーム整形装置5は、遅軸方向Xについてのレーザ光3をコリメートする機能と、速軸方向Yについてのレーザ光3をコリメートする機能とを統合した一体型のレンズであるSAC/FAC11を第1のコリメータレンズとして有している。従って、本実施の形態によるビーム整形装置5では、第1のコリメータレンズが存在するだけであり、第2のコリメータレンズは存在しない。
SAC/FAC11には、各レーザ光3が入射する第1の入射面111と、SAC/FAC11に入射した各レーザ光3が出射する第1の出射面112とが設けられている。SAC/FAC11は、第1の入射面111をLDバー1側に向け、第1の出射面112をLDバー1側とは反対側に向けた状態で配置されている。SAC/FAC11は、金型を用いたプレス成型によって形成されている。
第1の入射面111は、実施の形態1におけるSAC6の機能と同様の機能を持つ面である。また、第1の入射面111の構成は、実施の形態1におけるSAC6の第1の入射面61と同様になっている。即ち、第1の入射面111は、遅軸方向Xへ並ぶ複数の入射側レンズ面111aを有するマイクロレンズアレイになっている。各入射側レンズ面111aは、遅軸方向Xについて各発光層2の位置に合わせて配置されている。
各入射側レンズ面111aのそれぞれの形状は、XZ断面において、図7に示すようにSAC/FAC11の外側へ凸になる形状であって、かつYZ断面において、図8に示すようにSAC/FAC11の内側へ凹になる形状である。これにより、第1の入射面111は、各レーザ光3を遅軸方向Xについてコリメートする機能を持つ面になっている。
XZ断面では、図7に示すように、発光層2の出射端面2aから第1の入射面111までの距離が、各入射側レンズ面111aの焦点距離fsと等しくなっている。即ち、各発光層2の出射端面2aは、各入射側レンズ面111aの焦点位置に位置しており、各出射端面2aから出射されたレーザ光3は、第1の入射面111の各入射側レンズ面111aで遅軸方向Xについてそれぞれコリメートされる。
第1の入射面111の形状は、YZ断面において、図8に示すように、発光層2の出射端面2a上の点を中心とする円弧状になっている。これにより、YZ断面では、出射端面2aから出射された各レーザ光3が屈折することなく第1の入射面111をそのまま透過される。即ち、YZ断面では、各レーザ光3が第1の入射面111を透過しても、レーザ光3の収差が生じることはない。また、YZ断面における第1の入射面111の曲率半径Rcは、各入射側レンズ面111aの焦点距離fsと等しくなっている。
一方、第1の出射面112は、実施の形態1におけるFAC7の機能と同様の機能を持つ面である。第1の出射面112の形状は、XZ断面において、図7に示すように直線状であって、かつYZ断面において、図8に示すようにSAC/FAC11の外側へ凸になる形状である。即ち、第1の出射面112は、SAC/FAC11の外側へ凸になる1つのレンズ面であって、かつ遅軸方向Xに沿った母線を持つシリンダ形状のレンズ面である。
従って、第1の入射面111からSAC/FAC11に入射した各レーザ光3は、XZ断面において第1の出射面112で屈折することなくSAC/FAC11から出射され、YZ断面において第1の出射面112でコリメートされてSAC/FAC11から出射される。即ち、第1の入射面111からSAC/FAC11に入射した各レーザ光3は、第1の出射面112を通過するときに、第1の出射面112で速軸方向Yについてコリメートされる。特に、発散角の大きい速軸方向Yについて各レーザ光3を第1の出射面112で精度良くコリメートするために、第1の出射面112の形状は、YZ断面において、単純な円弧状ではなく非円弧状になっている。YZ断面における第1の出射面112の形状としては、光軸方向Zに一致する長軸を持つ楕円形状であることが望ましい。YZ断面における第1の出射面112の形状を、光軸方向Zに一致する長軸を持つ楕円形状とすれば、第1の出射面112でレーザ光3をより精度良くコリメートすることができる。
ビーム整形装置5では、SAC/FAC11の屈折率が高くなるほど、第1の出射面112の曲率が緩くなり、第1の出射面112からのレーザ光3の出射角(即ち、第1の出射面112でコリメートされたレーザ光3と、第1の出射面112の面法線とがなす角度)が小さくなる。第1の出射面112からのレーザ光3の出射角が小さくなると、第1の出射面112におけるレーザ光3の損失が少なくなることから、SAC/FAC11の屈折率は高いほうが好ましい。この例では、SAC/FAC11の屈折率が1.7以上になっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなビーム整形装置5では、SAC/FAC11の第1の入射面111の形状が、YZ断面において、発光層2の出射端面2a上の点を中心とする円弧状であるとともに、SAC/FAC11の第1の出射面112の形状が、YZ断面において、非円弧状であり、SAC/FAC11の第1の入射面111は、複数の入射側レンズ面111aが遅軸方向Xへ並ぶレンズアレイとされているので、各発光層2の出射端面2aからそれぞれ出射されるレーザ光3のうち、遅軸方向Xについてのレーザ光3を第1の入射面111でコリメートし、速軸方向Yについてのレーザ光3を第1の出射面112でコリメートすることができる。これにより、遅軸方向X及び速軸方向Yのいずれの方向についても1つのSAC/FAC11でレーザ光3をコリメートすることができ、部品点数を削減することができる。また、レーザ光3が1つのSAC/FAC11でコリメートされるので、実施の形態1及び2のようなSAC6とFAC7との間の位置決め作業及び固定作業も不要になり、工数を減らすことができ、コストの低減を図ることができる。また、実施の形態1及び2のようなSAC6及びFAC7を有するビーム整形装置5では、第1の入射面61、第1の出射面62、第2の入射面71及び第2の出射面72の4つの面をレーザ光3が透過することになるが、本実施の形態では、SAC/FAC11の第1の入射面111及び第1の出射面112の2つの面のみをレーザ光3が透過するので、レーザ光3が透過する面の数を少なくすることができ、レーザ光3の利用効率を実施の形態1及び2よりもさらに高くすることができる。
また、SAC/FAC11の屈折率は1.7以上であるので、SAC/FAC11の第1の出射面112の曲率を緩やかにすることができ、第1の出射面112でのレーザ光3の損失を少なくすることができる。
また、SAC/FAC11は、金型を用いたプレス成型によって形成されているので、第1の入射面111に対する第1の出射面112の位置の誤差を極めて小さくすることができ、SAC/FAC11によるビーム整形の精度を高くすることができる。
なお、上記の例では、実施の形態2に示す一対の台座63がSAC/FAC11に設けられていないが、SAC/FAC11の速軸方向Yの両端部からLDバー1側へ一対の台座63を突出させてもよい。この場合、一対の台座63とSAC/FAC11との間に境界が生じていない状態で一対の台座63がSAC/FAC11と一体にされる。このようにすれば、実施の形態2と同様に、SAC/FAC11の製造及び取り扱いを容易にすることができ、LDバー1が固定されたヒートシンク10の端面10aに一方の台座63の端面63aを固定することにより、LDバー1に対するSAC/FAC11の位置決めを容易にかつより正確にすることができる。
また、上記の例では、実施の形態2と同様に、光軸方向Zに対して傾斜する一対の入射側テーパ面65をSAC/FAC11に設けてもよい。この場合、一対の入射側テーパ面65は、遅軸方向Xについて第1の入射面111の両側に形成される。また、この場合、XZ断面において、第1の入射面111からLDバー1側へ離れるにつれて一対の入射側テーパ面65の間の距離が連続的に広がるように、一対の入射側テーパ面65がSAC/FAC11に形成される。
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4によるビーム整形装置及びLDバーを、発光層の速軸方向Yに直交するXZ平面で切断したときの状態を示す断面図である。また、図10は、図9のビーム整形装置及びLDバーを、発光層の遅軸方向Xに直交するYZ平面で切断したときの状態を示す断面図である。第1の出射面62は、発光層2の遅軸方向Xへ並ぶ複数の出射側レンズ面62aを有するマイクロレンズアレイになっている。各出射側レンズ面62aは、遅軸方向Xについて第1の入射面61の各入射側レンズ面61aの位置に合わせて配置されている。
各出射側レンズ面62aの形状は、図9に示すように、XZ断面においてSAC6の外側へ凸になる形状であって、かつ図10に示すように、YZ断面においてSAC6の外側へ凸になる形状である。また、XZ断面における各出射側レンズ面62aの曲率半径は、XZ断面における各入射側レンズ面61aの曲率半径と異なっている。さらに、第1の入射面61及び第1の出射面62のそれぞれの形状は、YZ断面において、実施の形態1及び2と同様に、発光層2の出射端面2a上の点を中心とする同心の円弧状になっている。
本実施の形態では、SAC6の第1の入射面61が実施の形態1の第1の入射面61と同様の面であり、入射側レンズ面61aの焦点距離fsも実施の形態1と同様である。また、本実施の形態では、XZ断面において、出射側レンズ面62aの焦点距離がfs×P/W、出射側レンズ面62aの曲率半径RuがRu=Rv×P/W、入射側レンズ面61aと出射側レンズ面62aとの間の距離がn×fs×(1+P/W)とされている。ここでnはSAC6の屈折率である。他の構成は実施の形態1と同様である。
ここで、実施の形態1に示すビーム整形装置5では、LDバー1の発光層2のピッチPに対する発光層2の幅Wの割合、即ちフィルファクタF(F=W/P)が大きくなるに従って、SAC6を透過したレーザ光3の残存発散角が遅軸方向Xについて大きくなる。特に、フィルファクタFが50%を超えると、SAC6を透過したレーザ光3の残存発散角は、発光層2の出射端面2aから出射されたときのレーザ光3の発散角よりも大きくなる。これに対して、本実施の形態に示すビーム整形装置5では、第1の出射面62が、発光層2の遅軸方向Xへ並ぶ複数の出射側レンズ面62aを有するレンズアレイになっていることにより、SAC6を透過したレーザ光3の残存発散角が小さくなる。
図11は、図2の1本分の発光層2と、1本分の発光層2に光軸方向Zについて対向するSAC6の部分とを示す拡大断面図である。また、図12は、図9の1本分の発光層2と、1本分の発光層2に光軸方向Zについて対向するSAC6の部分とを示す拡大断面図である。なお、図11には、実施の形態1に示すビーム整形装置5のSAC6を透過したレーザ光3の遅軸方向Xについての残存発散角ξが示され、図12には、本実施の形態に示すビーム整形装置5のSAC6を透過したレーザ光3の遅軸方向Xについての残存発散角ξが示されている。
図11に示す実施の形態1では、発光層2の出射端面2aの中央の点から発散角θで出射されたレーザ光3a(破線)がSAC6の入射側レンズ面61aによってコリメートされる。従って、実施の形態1では、発光層2の幅Wの両端の点から平行に出射されたレーザ光3b(実線)がXZ断面において残存発散角ξを生じさせる。実施の形態1において、発光層2の幅Wの両端の点から平行に出射されたレーザ光3bは、SAC6の屈折率をnとすると、図11に示すように、入射側レンズ面61aの焦点距離fsとSAC6の屈折率nとの積(n×fs)で特定される位置で一度交差し、そのまま発散することになる。この場合、焦点距離fsをfs=(P−W)/2θとすると、残存発散角ξはξ=F/(1−F)×θになる。
一方、図12に示す本実施の形態では、発光層2の出射端面2aの幅Wの両端の点から平行に出射されたレーザ光3b(実線)が、出射側レンズ面62aの位置で各発光層2間のピッチPの一杯にまで広がり、出射側レンズ面62aでコリメートされる。従って、本実施の形態では、発光層2の出射端面2a上の中央の点から発散角θで出射されたレーザ光3a(破線)がXZ断面において残存発散角ξを生じさせる。本実施の形態において、発光層2の出射端面2a上の中央の点から発散角θで出射されたレーザ光3aによって生じる残存発散角ξは、ξ=F×θになる。
図13は、遅軸方向Xについての残存発散角ξとフィルファクタFとの関係を、実施の形態1と本実施の形態とで比較するグラフである。なお、図13では、発光層2の出射端面2aにおける発散角θの倍数で縦軸の残存発散角ξを示している。また、図13では、本実施の形態の残存発散角ξとフィルファクタFとの関係を実線で示し、実施の形態1の残存発散角ξとフィルファクタFとの関係を破線で示している。
図13をみると、本実施の形態の残存発散角ξが実施の形態1の残存発散角ξよりも小さくなっていることが分かる。また、フィルファクタFの値が増加しても、残存発散角ξの増加は、実施の形態1よりも本実施の形態のほうが抑えられることが分かる。
このようなビーム整形装置5では、SAC6の第1の出射面62が、発光層2の遅軸方向Xへ並ぶ複数の出射側レンズ面62aを有しており、各出射側レンズ面62aの形状は、XZ断面においてSAC6の外側へ凸になる形状であって、かつYZ断面においてSAC6の外側へ凸になる形状であるので、レーザ光3の残存発散角ξを実施の形態1よりも小さくすることができる。これにより、SAC6を透過した後のレーザ光3の損失を少なくすることができ、レーザ光3の利用効率をさらに高くすることができる。
なお、上記の例では、各出射側レンズ面62aの焦点距離がfs×P/Wになっているが、各出射側レンズ面62aの焦点距離はこれに限定されず、各出射側レンズ面62aがXZ断面においてSAC6の外側へ凸になる形状であれば、残存発散角ξを実施の形態1よりも小さくすることができる。
また、上記の例では、実施の形態2に示す一対の台座63がSAC6に設けられていないが、SAC6の速軸方向Yの両端部からLDバー1側へ一対の台座63を突出させてもよい。この場合、一対の台座63とSAC6との間に境界が生じていない状態で一対の台座63がSAC6と一体にされる。このようにすれば、SAC6の製造及び取り扱いを容易にすることができるとともに、LDバー1に対するSAC6の位置決めを容易にかつより正確にすることができる。
また、上記の例では、実施の形態2と同様に、FAC7の速軸方向Yの両端部からSAC6側へ一対の台座73を突出させ、一対の台座73が嵌る一対の凹部64をSAC6に設けてもよい。この場合、一対の台座73とFAC7との間に境界が生じていない状態で一対の台座73がFAC7と一体にされる。このようにすれば、FAC7の製造及び取り扱いを容易にすることができるとともに、SAC6に対するFAC7の位置決めを容易にかつより正確にすることができる。
また、上記の例では、実施の形態2と同様に、光軸方向Zに対して傾斜する一対の入射側テーパ面65をSAC6に設けてもよい。この場合、一対の入射側テーパ面65は、遅軸方向Xについて第1の入射面61の両側に形成される。また、この場合、XZ断面において、第1の入射面61からLDバー1側へ離れるにつれて一対の入射側テーパ面65の間の距離が連続的に広がるように、一対の入射側テーパ面65がSAC6に形成される。
実施の形態5.
図14は、この発明の実施の形態5によるレーザ発振器を発光層の速軸方向Yに沿って見たときの状態を示す図である。レーザ発振器200は、コリメートされた複数のレーザ光3を供給するビーム供給装置201に対して外部共振器構造を設けた波長結合型のレーザ発振器になっている。即ち、レーザ発振器200は、ビーム供給装置201と、集光素子202と、波長結合素子203と、部分反射鏡204とを有している。集光素子202は、各レーザ光3の進行方向についてビーム供給装置201と部分反射鏡204との間に配置されている。波長結合素子203は、各レーザ光3の進行方向について集光素子202と部分反射鏡204との間に配置されている。
ビーム供給装置201は、LDバー1及びビーム整形装置5を有している。LDバー1及びビーム整形装置5のそれぞれの構成及び配置は、実施の形態1と同様である。発光層2の出射端面2aと反対側の端面は、レーザ光3を反射する反射端面2bになっている。LDバー1の出射端面2aから出射された各レーザ光3は、ビーム整形装置5によってコリメートされた後、集光素子202へ進行する。
集光素子202は、ビーム供給装置201から回折により広がる各レーザ光3を再度コリメート、即ち平行化するとともに、各レーザ光3の主光線を波長結合素子203上の一点に集める。集光素子202としては、例えば少なくとも遅軸方向Xに凸のパワーを持つレンズが用いられる。
波長結合素子203は、例えば回折格子である。波長結合素子203は、集光素子202によって主光線が一点に集められた各レーザ光3を例えば1次の回折方向へ回折する。
部分反射鏡204は、波長結合素子203によって回折された各レーザ光3の一部をレーザ光3の進行方向と逆方向へ反射し、各レーザ光3の残りを透過する。
部分反射鏡204で反射されたレーザ光3は、進行してきた光路を逆方向に遡ることによって、波長結合素子203、集光素子202、ビーム整形装置5の順に通過し、各レーザ光3を出射したそれぞれの発光層2に戻る。各発光層2に戻ったレーザ光3は、発光層2内を通って反射端面2bで反射し、再び、発光層2の出射端面2aから、ビーム整形装置5、集光素子202、波長結合素子203の順に通過し、部分反射鏡204に達する。即ち、レーザ発振器200は、発光層2を利得媒質である発振源とし、発光層2の反射端面2bと、部分反射鏡204との間でレーザ光3を共振させる共振器になっている。
各発光層2から出射されたレーザ光3の波長結合素子203に対する入射角は、LDバー1、集光素子202、波長結合素子203のそれぞれの位置等に基づいて決定される。一方、波長結合素子203で回折されるレーザ光3、即ち波長結合素子203から出射されるレーザ光3の出射角は、レーザ光3が部分反射鏡204に対して垂直入射及び垂直反射するように決定される。これら入射角と出射角とから波長がある値に決定されることにより、レーザ発振器200では発振可能な波長が自動的に選択され、選択された波長のレーザ光3がレーザ発振器200から発振する。
各発光層2から出射される各レーザ光3は、波長が少しずつ異なり、各レーザ光3の波長は、遅軸方向Xに沿って段階的に変化している。また、波長結合素子203と部分反射鏡204との間を通るレーザ光3の状態は、複数の波長のレーザ光が1本のレーザ光として重畳された状態になっている。これにより、部分反射鏡204を透過してレーザ発振器200から出射されるレーザ光は、1本の多波長のレーザ光になる。
このようなレーザ発振器200では、実施の形態1によるビーム整形装置5が用いられているので、レーザ発振器200の取り扱い及び製造を容易にすることができるとともに、レーザ発振器200のコストの低減化を図ることができ、レーザ発振器200におけるレーザ光3の利用効率を高くすることができる。また、FAC7が任意の長さの焦点距離を選択することができるので、FAC7の焦点距離を長くすることで、レーザ発振器200の調整感度を緩くすることができる。これにより、温度変化等の外乱に対して強い安定なレーザ発振器200を得ることができる。
実施の形態6.
図15は、この発明の実施の形態6によるレーザ発振器を発光層の速軸方向Yに沿って見たときの状態を示す図である。ビーム供給装置201は、LDバー1と、ビーム整形装置5と、光路変換素子205とを有している。LDバー1及びビーム整形装置5のそれぞれの構成及び配置は、実施の形態1と同様である。光路変換素子205は、各レーザ光3の進行方向についてビーム整形装置5と集光素子202との間に配置されている。
図16は、図15の光路変換素子205を、速軸方向Yに直交するXZ平面で切断したときの状態を示す断面図である。また、図17は、図15の光路変換素子205を光軸方向Zに沿って見たときの状態を示す図である。光路変換素子205には、各レーザ光3が入射する素子入射面215と、光路変換素子205に入射した各レーザ光3が出射する素子出射面225とが設けられている。光路変換素子205は、素子入射面215をビーム整形装置5側に向け、素子出射面225を、ビーム整形装置5側とは反対側、即ち波長結合素子203側に向けた状態で配置されている。
素子入射面215は、発光層2の遅軸方向Xへ並ぶ複数の入射側レンズ面215aを有するマイクロレンズアレイになっている。素子出射面225は、発光層2の遅軸方向Xへ並ぶ複数の出射側レンズ面225aを有するマイクロレンズアレイになっている。各入射側レンズ面215a及び各出射側レンズ面225aは、遅軸方向Xについて互いに位置を合わせて配置されている。また、各入射側レンズ面215a及び各出射側レンズ面225aのそれぞれの形状は、互いに同じになっている。さらに、各入射側レンズ面215a及び各出射側レンズ面225aのそれぞれの形状は、XY平面内で45degの方向に沿った母線を持つシリンダ形状になっている。これにより、母線に垂直な断面における各入射側レンズ面215a及び各出射側レンズ面225aのそれぞれの形状は、光路変換素子205の外側へ凸になる円弧状又は非円弧状になっている。
光路変換素子205は、素子入射面215から入射する光線束の遅軸方向と速軸方向とを入れ替えて素子出射面225から光線束を出射させる。即ち、光路変換素子205は、レーザ光3を光軸方向Zの回りに90degだけ回転させて、レーザ光3の遅軸方向と速軸方向とを入れ替える。これにより、レーザ光3の遅軸方向は、光路変換素子205に入射する前にX方向と一致しているが、光路変換素子205から出射した後はY方向と一致する。また、レーザ光3の速軸方向は、光路変換素子205に入射する前にY方向と一致しているが、光路変換素子205から出射した後はX方向と一致する。ビーム整形装置5からの各レーザ光3は、光路変換素子205によって遅軸方向と速軸方向とを入れ替えた後、集光素子202に達する。他の構成は実施の形態5と同様である。
このようなレーザ発振器200では、ビーム供給装置201が、ビーム整形装置5と集光素子202との間に配置された光路変換素子205を有しているので、ビーム整形装置5からの各レーザ光3の遅軸方向と速軸方向とを入れ替えて各レーザ光3を集光素子202に入射させることができ、レーザ発振器200の小型化を図ることができる。また、遅軸方向及び速軸方向のそれぞれについてビーム整形装置5によってコリメートされたレーザ光3が光路変換素子205に入射されるので、各レーザ光3の遅軸方向及び速軸方向を正確に入れ替えることができ、品質の良好なレーザ光3をレーザ発振器200から出射させることができる。さらに、遅軸方向及び速軸方向のそれぞれについてビーム整形装置5によってコリメートされたレーザ光3が光路変換素子205に入射されるので、光路変換素子205をレーザ光3が通過するときのレーザ光3のケラレ(vignetting)の発生を抑制することもできる。このようなことから、レーザ光3の利用効率が高いレーザ発振器200を得ることができる。
実施の形態7.
図18は、この発明の実施の形態7によるレーザ発振器を発光層の速軸方向Yに沿って見たときの状態を示す図である。実施の形態6では、集光素子202と波長結合素子203との間に光学系要素が配置されていないが、集光素子202と波長結合素子203との間にλ/2板(HWP:Half-Wave Plate)206を配置してもよい。λ/2板206は、各レーザ光3の偏光方向を光軸方向Zの回りに90degだけ回転させる。即ち、集光素子202から出射された各レーザ光3は、λ/2板206で偏光方向を光軸方向Zの回りに90degだけ回転した後、波長結合素子203に入射する。他の構成は実施の形態6と同様である。これにより、波長結合素子203における各レーザ光3の回折効率を高めやすくすることができ、レーザ発振器200でのレーザ光3の利用効率をさらに高めることができる。
なお、上記実施の形態5〜7では、実施の形態1と同様の構成を持つビーム整形装置5がビーム供給装置201に含まれているが、実施の形態2〜4のいずれかと同様の構成を持つビーム整形装置5をビーム供給装置201に含めてもよい。
また、上記実施の形態5〜7では、ビーム供給装置201の数が1個のみであるが、ビーム供給装置201の数を複数にしてもよい。この場合、複数のビーム供給装置201のそれぞれは、各レーザ光3の主光線が波長結合素子203上の一点に集まる位置に配置される。このようにすれば、複数のLDバー1からのレーザ光3を1本のレーザ光に重畳させることができるので、さらに高出力のレーザ発振器200を得ることができる。
1 LDバー、2 発光層(発光部)、2a 出射端面、3 レーザ光、5 ビーム整形装置、6 SAC(第1のコリメータレンズ)、7 FAC(第2のコリメータレンズ)、11 SAC/FAC(第1のコリメータレンズ)、61 第1の入射面、61a 入射側レンズ面、62 第1の出射面、62a 出射側レンズ面、63 台座(取付用台座)、64 凹部、64b 凹部テーパ面、65 入射側テーパ面、73 台座、73b 台座テーパ面、111 第1の入射面、111a 入射側レンズ面、112 第1の出射面、200 レーザ発振器、201 ビーム供給装置、202 集光素子、203 波長結合素子、204 部分反射鏡、205 光路変換素子、206 λ/2板。

Claims (11)

  1. 発光装置において第1の方向へ並んでいる複数の発光部のそれぞれの出射端面から、前記第1の方向に直交する光軸方向へ出射される複数のレーザ光をコリメートするビーム整形装置であって、
    前記第1の方向である遅軸方向に発散する前記レーザ光をコリメートする第1のコリメータレンズ、及び
    前記光軸方向及び前記第1の方向のいずれにも直交する第2の方向である速軸方向に発散する前記レーザ光をコリメートする第2のコリメータレンズ
    を備え、
    前記第1のコリメータレンズは、前記発光装置と前記第2のコリメータレンズとの間に配置され、
    前記第1のコリメータレンズには、前記レーザ光が入射する第1の入射面と、前記レーザ光が出射する第1の出射面とが設けられており、
    前記第1の入射面は、前記第1の方向へ並んでいる複数の入射側レンズ面を有し、
    各前記入射側レンズ面の形状は、前記第2の方向に直交する断面において前記第1のコリメータレンズの外側へ凸になる形状であって、かつ前記第1の方向に直交する断面において前記第1のコリメータレンズの内側へ凹になる形状であり、
    前記第1の入射面及び前記第1の出射面のそれぞれの形状は、前記第1の方向に直交する断面において、前記発光部の出射端面上の点を中心とする同心の円弧状であるビーム整形装置。
  2. 前記第2の方向についての前記第2のコリメータレンズの両端部からは、一対の台座が前記第1のコリメータレンズ側へ突出しており、
    前記第1のコリメータレンズには、前記一対の台座が嵌っている一対の凹部が設けられており、
    前記一対の台座には、前記第2の方向について互いに対向する一対の台座テーパ面が設けられており、
    前記一対の台座テーパ面の間の距離は、前記第1のコリメータレンズに向かって広がっており、
    前記一対の凹部には、前記台座テーパ面に沿った凹部テーパ面が設けられている請求項1に記載のビーム整形装置。
  3. 前記第1の出射面は、前記第1の方向へ並んでいる複数の出射側レンズ面を有し、
    各前記出射側レンズ面の形状は、前記第2の方向に直交する断面において前記第1のコリメータレンズの外側へ凸になる形状であって、かつ前記第1の方向に直交する断面において前記第1のコリメータレンズの外側へ凸になる形状である請求項1又は請求項2に記載のビーム整形装置。
  4. 発光装置において第1の方向へ並んでいる複数の発光部のそれぞれの出射端面から、前記第1の方向に直交する光軸方向へ出射される複数のレーザ光をコリメートするビーム整形装置であって、
    前記第1の方向である遅軸方向に発散するレーザ光と、前記光軸方向及び前記第1の方向のいずれにも直交する第2の方向である速軸方向に発散する前記レーザ光とをコリメートする第1のコリメータレンズ
    を備え、
    前記第1のコリメータレンズには、前記レーザ光が入射する第1の入射面と、前記レーザ光が出射する第1の出射面とが設けられており、
    前記第1の入射面は、前記第1の方向へ並んでいる複数の入射側レンズ面を有し、
    各前記入射側レンズ面の形状は、前記第2の方向に直交する断面において前記第1のコリメータレンズの外側へ凸になる形状であって、かつ前記第1の方向に直交する断面において前記第1のコリメータレンズの内側へ凹になる形状であり、
    前記第1の出射面の形状は、前記第1の方向に直交する断面において、前記第1のコリメータレンズの外側へ凸になる形状で非円弧状であるビーム整形装置。
  5. 前記第1のコリメータレンズの屈折率は、1.7以上である請求項4に記載のビーム整形装置。
  6. 前記第1のコリメータレンズには、一対の入射側テーパ面が設けられており、
    前記一対の入射側テーパ面は、前記第1の方向について前記第1の入射面の両側に位置しており、
    前記第1のコリメータレンズの前記第2の方向に直交する断面では、前記一対の入射側テーパ面が前記光軸方向に対して傾斜しており、かつ前記一対の入射側テーパ面の間の距離が、前記第1の入射面から前記発光装置側へ離れるにつれて連続的に広がっている請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のビーム整形装置。
  7. 前記第1のコリメータレンズからは、取付用台座が前記発光装置側へ突出している請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のビーム整形装置。
  8. 前記発光装置と、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のビーム整形装置とを有するビーム供給装置、
    前記ビーム供給装置から出射される前記複数のレーザ光を集める集光素子、
    前記集光素子で集光された前記複数のレーザ光を回折する波長結合素子、及び
    前記波長結合素子で回折された前記複数のレーザ光の一部を前記レーザ光の進行方向と逆方向へ反射する部分反射鏡
    を備えているレーザ発振器。
  9. 前記ビーム供給装置は、前記ビーム整形装置と前記集光素子との間に配置され前記レーザ光の前記第1の方向と前記第2の方向とを入れ替える光路変換素子を有している請求項8に記載のレーザ発振器。
  10. 前記集光素子と前記波長結合素子との間に配置されているλ/2板
    を備えている請求項8又は請求項9に記載のレーザ発振器。
  11. 複数の前記ビーム供給装置
    を備えている請求項8〜請求項10のいずれか一項に記載のレーザ発振器。
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