JP2013214449A - トロイダルレンズおよび照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LEDを小型化し、全反射損失回避と狭指向角を独立設定可能で、光束均一度が高いレンズおよび照明装置を提供する。
【解決手段】凸面の法線上の光学中心で交差する回転軸で前記凸面を回転して形成されるトロイダル面1を内側と外側に同軸で設け、外側のトロイダル面の後側反射面3と、内側のトロイダル面の後側屈折面2と、光軸レンズ5と、光学中心に設けた発光素子9から構成する。発光素子9から外側トロイダル面に入射した光が後側反射面で反射して屈折射出面4から射出し、内側トロイダル面の後側屈折面2と光軸レンズ5から全反射損失を伴わずに狭指向角で射出する。複数のトロイダル面で構成されるため小型で60°の広い集光角で、高い光束均一度である。トロイダル面の後側屈折面2と後側反射面による進行方向の差により励起光と蛍光を平均化して混色出来る。
【選択図】図10

Description

本発明はトロイダル面の焦点近傍に配置した発光素子からの光をトロイダル面で集光してから反射面あるいは屈折面によりトロイダルレンズの回転軸方向に射出するLED照明装置などに関するものである。
発光ダイオード(LED)は金属製リードフレームのカップ内に発光素子を設けて樹脂モールドしたリードフレーム型LEDと、発光素子を基板上に樹脂モールドした表面実装型がある。リードフレーム型LEDの多くが円筒の先端部に球面レンズを形成しているので砲弾型LEDとも呼ばれている。焦点距離が球面レンズの半径の約3倍以上あるため、半球面に繋げた円筒部が長いレンズ形状である。球面レンズは図21に示すように周辺光の収差が大きく、寸法が大きいため特許文献1の従来例や特許文献2など多くは図22のように曲率半径の2.5倍程度の長さにして、焦点位置より先端側に設けられている。
樹脂封止表面が平坦な表面実装型LEDの光度半値全角は約120°である。照明装置はこれより半値角を狭めて使用する用途が多く、特許文献3は曲率半径の2倍程度の位置に発光素子が設けられた図22のようなレンズが図示されている。曲率半径の2倍程度の位置に発光素子が設けると放射角は約15°で、LEDの光度半値角が30°などの用途に利用されている。
周辺光と光軸光の光路長を等しくとった楕円レンズは図4、図5などのように平行光として射出可能なので狭指向角の用途に適している。発光素子と楕円レンズ面の先端との距離を規定することによってレンズ面の周辺で外側に射出するようにした楕円レンズのLEDが特許文献1に開示されている。
レンズ付表面実装LEDは先端側に球面レンズが大きく突き出た形状なので、低背化する目的でフレネルレンズを設けた発光装置が特許文献4に開示されている。特許文献4は蛍光体を透明材料に分散して発光素子を覆い、その上部にフレネルレンズを形成した発光装置の提案である。
光度半値角が約120°の表面実装型LEDを照明装置に用いるとき、外部レンズは集光角が約40°以下なので凹面鏡を用いる必要があるが、凹面鏡のような作用をする半球面状レンズが特許文献5に開示されている。特許文献5は射出面を半球面レンズの平面とし、半球面の頂部にLED設置用の凹部入射面が形成された発光装置である。光源からの放射光は凹部入射面を直進して半球面状レンズの内部を拡散し、半球面状レンズの周辺側では臨界角より大きい入射角のため全反射して平面の射出面から射出する。光源からの拡散光も平面の射出面から射出するので、凹面の反射光と光源からの拡散光が混合した光である。放射面側から入射する外光はレンズの頂部付近では臨界角より小さい入射角のため外光を後方へ透過させて擬似点灯を防止する発光装置である。
特許文献6は特許文献5の凹部入射面の一部にLED素子に対面する凸面入射面を形成し、発光素子からレンズ射出面に向かう光を集光している。前記凸面入射面以外への光は特許文献5と同様である。発光素子の正面の凸面で多くが集光されて光束の不均一度が大きくなるため、射出面に微小なレンズを複数配置して配光制御する信号灯の提案である。
特許文献7は特許文献6のレンズ側面の半球面と凹部入射面を拡散処理し、「励起光と蛍光はレンズ中央部で混色される」と記されており、蛍光変換白色LEDの励起光と蛍光の色むらを低減することを目的としている。
円環状レンズの環状溝の周方向に所要の間隔を置いて複数の発光ダイオードを配置し、環状溝内面に入射された光を投光面側へ全反射することによって高効率な照明装置を目的とする提案が特許文献8に開示されている。この円環状レンズは断面視で特許文献6のレンズを外部回転軸で回転した形状である。
特開平11−46013号公報 特開2008−258530号公報 特許第3995906号公報 特開2007−88093号公報 特許第2952127号公報 特開2006−48165号公報 特許第4635741号公報 特開2009−9926号公報
球面レンズの内部の焦点f2に埋設した発光素子からの近軸光線はほぼ平行光になるが、周辺光は図21に示すように球面収差が大きくなる。球面レンズの内部の焦点距離f2は屈折率1.4のシリコーン樹脂で球面の曲率半径rの3.5倍、屈折率1.47のエポキシ樹脂で球面の曲率半径rの3.1倍が必要なので球面レンズに円筒面を繋げた構造である。周辺光の収差が大きい上に寸法が長いため、多くは曲率半径の2〜2.5倍程度にして寸法を短縮し、周辺光の球面収差を緩和している。2.5倍程度でもレンズ頂部が突き出して発光素子の上部寸法が長く、小型化あるいは低背化が困難になっている。
狭指向角のLEDはレンズの円筒部が長いため、発光素子から球面と円筒面の境界付近に入射した光は全反射して球面レンズの頂部付近に集光するが、頂部付近で屈折して側面方向に射出する光と、頂部付近で全反射して発光素子側に戻る光がある。このような全反射光の光跡は図21に示しているが、特許文献1の図8にも示されている。球面レンズの頂部付近で全反射して発光素子側に戻ると多重反射して多くは内部損失になる。従来の楕円レンズは楕円面の外周部で臨界角に近いため、これを超えると全反射が発生して側面方向への漏れと発光素子側に戻る光が増える。
曲率半径の2倍程度の位置に発光素子を設けると、球面と円筒面の境界付近に入射した光は入射角が臨界角以内なので上記全反射を避けることが出来るが放射角が増大する。
特許文献1は楕円レンズにより頂部における全反射で発光素子側に戻る内部損失を回避したシミュレーション結果を基に提案されているが、楕円面外周部における入射角は本願の図4と図5では39.6°で臨界角42.9°に近く、これを超えると全反射が発生する。このため、特許文献1のレンズ面の周辺で外側に射出しているシミュレーション結果は楕円体曲線による効果ではなく、発光素子の位置による効果である。このように全反射を回避して狭指向角を実現するのは従来の楕円レンズでは困難であり、全反射の回避と狭指向角の実現はトレードオフの関係にある。
特許文献4はフレネルレンズによれば低背化出来るという解釈で開口数を非常に大きくしているが、フレネルレンズはレンズ厚自体を薄くすることが出来るだけである。特許文献4の図1のように開口数0.94と無闇に大きくすると、フレネルレンズの周辺部はフレネル凹凸の陰の面が多く、光源に対向する僅かの屈折面に斜め光が入射する。周辺では光源に対向する僅かな面だけが射出に関与する上に、光源からの距離の2乗に反比例して光束密度が低い。光軸付近では光源に近接しているので光束密度が高く、フレネル凹凸の陰の面が少ないので光軸付近に励起光が集中する。このため、光束むらが大きいだけでなく、励起光と蛍光の色バランスが悪くなる。
発光素子近傍の蛍光体からの光だけが上記励起光と同等の集光作用を行ない、それ以外の蛍光体からの光はレンズに対して斜光線なので指向角が非常に大きくなる。図23に示すように、蛍光体からの光の入射角によってはフレネルレンズ面で蛍光体側に全反射して内部損失を生じる。レンズ幅と同等に蛍光体層が広がっているので全反射による内部損失の割合が増大する。蛍光変換LEDの光軸付近は励起光の青みが強く、周辺側ほど蛍光体層内の光路長が長くなるので周辺側は黄色などの蛍光が強くなる。蛍光体からの斜光線により蛍光だけの指向角が非常に大きく、極端に低背化しているので色むらが顕著になる。
特許文献5には「所望角度範囲に放射させる」と記載されているが、光源からの拡散光が平面射出面で屈折すると、臨界角以内では図24のように平面に沿った方向に拡散する。光源からの拡散光が臨界角を超えると平面射出面で全反射して光源側に再帰反射する。球面反射面の周辺部における反射も逆経路で光源側に再帰反射する。半球面方向に射出した光は図24のように半球面に沿って多重反射して周辺部から光軸方向に射出する。このため、光軸方向に射出するのはレンズ中央部と周辺部のみであり、その他は広範囲の拡散光である。このように、前記半球面レンズで所望角度範囲に任意に制御して放射するのは困難である。
特許文献6は特許文献5におけるLED設置凹部にLED素子に対面して凸面を形成し、発光素子の正面の凸面で多くが集光され、図25のように狭い射出範囲に集中して光束の不均一度が大きくなる。半球面方向に放射した光は半球面に沿って多重反射して周辺部から光軸方向に射出するので、特許文献5と同様にレンズ中央部と周辺部のみ光軸方向に射出する。このため、光束の不均一度を緩和するために射出面に微小レンズを多数配置して拡散させているが、表示面の輝度むらの改善は困難である。
特許文献7は特許文献6における射出面側の微小レンズの代わりに半球面の反射面と凹部入射面に拡散処理し、拡散処理によって励起光と蛍光の色むらを低減と同時に光束の不均一度を改善する提案である。しかし、半球面の反射面に凹凸拡散処理を行なうと図26に示すように、拡散した後に平面射出面で全反射して光源側に戻る光と、別の半球面で透過する光と、凹凸面で屈折・透過して光量損失になる光がある。凹部入射面に拡散処理を行なうと平面射出面の周辺部で全反射した後に光源側に戻る光がある。特許文献7の図2のような凹凸があるとレンズを金型から抜くことが出来ない。白色塗料による凹部入射面の拡散処理は拡散した後に平面射出面で全反射して光源側に戻る光、別の半球面で透過する光、凹凸面で屈折・透過する光および反射率による光量損失がある。白色塗料は凹部入射面では透過率70%以上を有し、半球面の反射面では反射率90%以上を有するという矛盾した特性である。「励起光と蛍光はレンズ中央部で混色される」と記されているが、励起光は凹部入射面の凸面でレンズ中心部から垂直方向に射出し、蛍光は半球面の反射面でレンズ中心部に反射すると図26のように射出面に沿って側方に屈折するか全反射するので色むらの低減は出来ない。
特許文献8の図4におけるb光は環状レンズの周方向の光である。発光素子から環状レンズに入射した光は周方向成分を持っており、特許文献8の構造で鉛直方向に射出可能なのは特許文献8の図3における回転軸を通る断面の放射方向の光だけである。発光素子の上方の環状溝底面は周方向の断面では平坦に近く、環状溝底面に傾斜光が入射すると傾斜光として射出する。発光素子から環状溝に平行な光は溝の内周面に入射して外周面で環状溝の周方向に全反射するので環状溝側面の内部を周回する。回転軸を通る放射方向の光を除き、殆どの光は斜め方向に射出するか環状溝側面の内部を周回するので明細書の射出方向の記載とは全く異なり、特許文献8の目的である発光効率の向上を達成出来ない。
屈折率n2の透光物質で、より低屈折率n1の物質との界面に曲率半径rの凸面円弧を形成し、低屈折率n1側の焦点から凸面で屈折して透光物質中に略平行光が伝播するとき、低屈折率n1側の焦点距離f1と高屈折率n2側の焦点距離f2は近軸光線については数1で表される。
図1は凸面頂部を通る法線を回転軸にするのではなく、凸面頂部を通る法線上の焦点f1で交差する別の軸を回転軸6にして、低屈折率側焦点付近の光学中心を回転軸とするトロイダル面1は発光素子9に対面して環状に周回している。円弧だけでなく、楕円、放物線、双曲線など集光作用のある凸面であれば環状のトロイダル面1を形成出来る。ここで、光学中心とは発光素子などの位置を表し、平行光に変換する場合は焦点に一致するが、拡散光に変換する場合は後述するように焦点からずれた位置である。
トロイダルレンズは乱視矯正レンズ、レーザープリンターのfθレンズなどに使用されているが、乱視矯正レンズは乱視の非点収差を逆特性で矯正し、レーザープリンターのfθレンズは感光ドラム上にθに比例して直線的に結像させるために2つの円弧の曲率半径が異なっている。これらは光軸を共通とする2つの円弧の曲率半径が異なるので非点収差があるが、環状のトロイダル面1は焦点7を通る回転軸6を中心に周回しているときの焦点は1点である。
焦点上の発光素子から放射状に射出して環状のトロイダル面1に入射した光は凸面の法線と回転軸のなす角度ωの方向に一定幅2hで円錐状に拡がり、凸面の後方が全て屈折率n2の透光物質の場合はそのまま円錐状に拡がって伝播する。図1は断面図なので光線高hの2倍の一定幅2hで平行に示されているが、平行光ではなく円錐状に拡散して伝播する。
トロイダル面1に入射した光は凸面の法線と回転軸のなす角度ωの方向に幅2hで一定幅の円錐状に拡がって伝播し、この経路に屈折面あるいは反射面を設けると方向変換する。これらの屈折面あるいは反射面を後側屈折面2あるいは後側反射面3と呼び、まず初めに後側屈折面2で変換する場合について述べる。
一定幅の円錐状に拡がって伝播する光は円錐の後側屈折面2で回転軸方向の平行光に変換することが出来る。高屈折率のn2側から低屈折率のn1側に射出し、凸面の中心線と回転軸のなす角度ωの方向から基準面の鉛直方向に変換するとき、後側屈折面2が回転軸となす角度αはスネルの法則から数2が導かれる。
図2はトロイダル面1の焦点7に発光素子9を設け、円錐の後側屈折面2で回転軸に平行な平行光に変換する状態を示す断面図である。回転軸の周囲を空芯にすると直進するのでトロイダルレンズ8を通過した光と整合をとるために光軸周辺にレンズを形成している。回転軸を含む領域のレンズを光軸レンズ5と呼ぶことにし、図面では光軸レンズ5の入射面に指示線を入れている。光軸レンズ5は入射面側の半径よりも射出面側の半径が大きいので入射面側が凹面になり、トロイダル面1と後側屈折面2で構成したときの光軸レンズ5はメニスカスレンズである。
次に、後側反射面3で変換する場合について述べる。トロイダル面1の後側反射面3は一定幅の円錐状に拡がって伝播する光を回転軸方向に近づける反射面で、更に屈折射出面4で回転軸方向に変換しているが、反射方向あるいは射出方向によっては屈折射出面4を直進する場合もある。トロイダル面1、後側反射面2と屈折射出面3で形成される構造を図3に示す。後側反射面3は金属鏡面などを利用することも出来るが、n2より低屈折率の物質との界面で構成すると全反射面になり低コストで製造することが出来る。このため、図3などは全反射面となるように後方に空隙11を設けている。
トロイダル面1の後側反射面3が回転軸となす角度η、トロイダル面の法線が回転軸となす角度ω、反射光方向が回転軸となす角度δは数3で示される。
トロイダル面1の後側反射面3からの反射光が屈折射出面で回転軸に平行に射出するとき、反射光方向が回転軸となす角度δから屈折射出面4が回転軸となす角度βはスネルの法則から数4が導かれる。
トロイダル面1の後側反射面3を通過してから回転軸方向に変換された光と整合を取るために回転軸を含む領域に光軸レンズ5を形成しているが、図3はトロイダルレンズの内側の光軸レンズ5を両凸レンズで構成した表面実装型LEDである。光軸レンズ5の入射面とトロイダル面の境界点と、光軸レンズ5の射出面と後側屈折面の境界を比べると、後側反射面の傾斜、光軸球面レンズの径の設定によって反射光が射出面を通る位置が変化する。このため、トロイダル面1と後側反射面3で構成したときの光軸レンズ5は両凸レンズ、メニスカスレンズ、平凸レンズが存在する。トロイダル面1と後側反射面3で構成し、光軸レンズ5を楕円射出面と球面入射面のメニスカスレンズで構成した例を図4に示す。図3と図4の中間では平凸レンズが存在するが図示は省略する。
楕円面は数5で表され、長軸をxとすると発光素子は射出面から離心率eの遠い側の位置a・eに設ける構造である。
屈折率1.49のポリメチルメタクリレートではほぼa=4、b=3、 e=0.66である。屈折率が異なる物質ではスネル則に基づいた光線追跡あるいは軸光と周辺光の光路長が等しくなる楕円面形状にするとほぼ平行光を射出することが出来る。従来の砲弾型LEDの楕円レンズは楕円面の外周部を超えた円筒面で全反射が発生するが、図4の楕円レンズの集光角を超えるとトロイダル面に入射するので従来のような全反射領域は存在しない。
図4の構造で封止樹脂の凸面と楕円レンズの入射側凹面を密着させようとすると鋭角部分が生じて製造が難しくなるため、トロイダル面を封止樹脂側に設ける構造の表面実装型LEDの例を図5、リードフレーム型LEDの例を図6に示す。図5、図6の場合、図1のトロイダル面の向きとは異なるが、トロイダル面で平行に変換してから後側反射面3のあるレンズの平面に入射して後側反射面3で回転軸方向に変換する。このとき、封止樹脂側のトロイダル面1の焦点距離f2は数1で表される。封止樹脂10の凸面と楕円レンズ21の入射側凹面の接合面17は特にリードフレーム型LEDでは接着すると強固に固定することが出来る。
レンズ半径に対する光源からレンズ先端までの比は図22のレンズの約3倍に比べ、トロイダル面1と後側反射面3で形成したトロイダルレンズは約1.4と半分以下に薄型化している。従来の楕円レンズはその比が約2.5倍なので約0.6倍に薄型化出来、全反射光や側面漏れ光がない利点がある。図23のレンズはレンズ半径に対する光源からレンズ先端までの比は約2倍で、全反射を回避出来るが指向角が15°以上である。トロイダルレンズはこれよりも約0.7倍に薄型化出来、全反射を回避してほぼ平行光を射出する。図3〜6では平行光の例を示しているが、指向角は任意に設定出来、15°、30°などの例は図10、図11などで後述する。
図3などの構造ではトロイダルレンズと封止樹脂を低屈折率層で分離する構造が必要である。屈折率n2の透光物質で凸レンズを形成するには屈折率比を大きくする必要から低屈折率n1の物質として屈折率がほぼ1の空気、不活性ガスなどの気体が適し、図3などでは低屈折率層を空隙11と図示している。尚、全反射面を形成するための低屈折率層も空隙11として示している。レンズ内に発光素子を埋設する砲弾型LEDは耐熱性、耐光性が高いエポキシ樹脂、シリコーン樹脂が多く使用されるが、発光素子を埋設しないトロイダルレンズは耐熱性、耐光性に対する要求度が低下する。n2の高屈折率側の透光物質としてポリメチルメタクリレート、シクロオレフィン樹脂、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などが適している。透光物質は透過率が高いだけでなく、焦点距離と収差を小さくするには屈折率が高い方が有利である。ポリカーボネートは屈折率1.59で、これらの内で最も高く、小型化するには有利である。封止樹脂は発光素子を埋設するので耐熱性、耐光性が高い必要があり、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などが適している。
図21の球面レンズは周辺光で球面収差が大きくなっているが、球面収差はsinθ≒θで近似することによって生じる収差である。屈折面を2つ持つ一般のレンズでは光線高hが大きい領域の収差を小さくする方法として非球面レンズが利用されている。
トロイダルレンズの場合は凸面の円弧が離心して回転しているので球面ではないが断面は円弧になっており、球面収差と同じ理由で光線高hによる収差がある。しかし、本願発明のトロイダルレンズはトロイダル面と光軸レンズ5に分割されるため、同一焦点距離、同一開口数の球面レンズと比較して光線高hが小さいので低収差にすることが可能である。図3のトロイダル面の集光角θは15°で、このときの平行からのずれは3.1°だが、トロイダル面を3つ併設した図14では集光角θは8°で、平行からのずれは0.4°である。トロイダル面の集光角θが大きい領域は後側反射面3に凸面を用いて収差補正することも可能である。図4〜図6の光軸レンズ5は集光角が大きいが、周辺光と光軸光の光路長が等しい楕円面によって収差補正している。図3の光軸レンズ5は射出面の傾斜を数2と同様に設定して回転軸に平行に射出している。
焦点からの光はトロイダル面で屈折して図1のように一定幅2hで平行に円錐状に伝播するが、発光素子9は約300μm角などのチップが使われ、チップの中心光と周辺光ではトロイダル面で屈折する方向が異なり、平行性の誤差になる。発光素子9の中心と周辺の寸法差をd、焦点距離をfとして図7に示すと、拡散角度φは数6で示される。
300μm角の発光素子9ではdが0.15mmなので、f=2.1mm、n2=1.49のときの拡散角度φは2.7°である。
蛍光変換白色LEDの場合は蛍光体層の寸法dが発光素子より大きく、拡散角度φが大きくなる。例えば、砲弾型LEDのカップ寸法は半径が約0.5mmなので蛍光体層の寸法d=0.5mm、焦点距離f=2.1mm、n2=1.49とすると、拡散角度φは9°である。
光軸レンズ5を封止樹脂側に設けて、トロイダルレンズ8がトロイダル面1と後側反射面3だけの、光軸付近が空芯の蛍光変換白色LEDを図8に示す。光軸レンズ5は発光素子を埋設した封止樹脂レンズである。この光軸レンズ5は従来の球面や楕円面のLEDレンズに比べて集光角が狭いので収差が小さく、光軸レンズ5の集光角範囲外はトロイダル面なので全反射領域が存在しない。トロイダル面1は空芯のトロイダルレンズ8の側だけでなく、封止樹脂側にも併設して空芯のトロイダルレンズの曲率半径を大きくすることも可能である。後側反射面3からの反射光の方向は光軸側に約12°傾けているので、発光素子を光軸レンズ曲率半径の約1.5倍の位置に設けるとこれにバランスした拡散光を得ることが出来る。図8の例は蛍光体による拡散角を含めトータルで20°である。
光学中心が焦点の場合は図1のように断面視で平行光になるが、蛍光体層の寸法と焦点距離による拡散角度の他に、発光素子を焦点からずらしても拡散光を生じる。図7の発光素子9の周辺からレンズ口径部に入射する光線が光軸と交差する点をGとすると、Gに点光源を設けても同じ拡散角になる。F1の位置に発光素子を設け、レンズの曲率半径rをf/g倍にしても同じ拡散角φになる。トロイダル面1の曲率半径を数1のf/g倍にすると拡散光になる。凸面の屈折射出面で回転軸に平行な方向に変換する表面実装型LEDの構造を図9に示す。
トロイダル面1と後側反射面3、トロイダル面1と後側屈折面2の同心構造で構成し、光軸周辺をメニスカスレンズで構成したときの構造を図10に示す。これはトロイダル面1と後側屈折面2による図9の構造と、トロイダル面1と後側反射面3による図3の構造を同心構造で結合したものである。同心の内側のトロイダル面を内側トロイダル面、同心の外側のトロイダル面を外側トロイダル面と呼ぶことにする。内側トロイダル面の曲率半径を数1のf/g倍にして凸面の屈折射出面で回転軸に平行な方向に変換し、外側トロイダル面から円錐状に拡がって後側反射面と屈折射出面で回転軸方向に変換する同心構造である。
蛍光体分散層の寸法によって拡散角を生じるが、トロイダル面1の後側屈折面2と後側反射面3による進行方向に蛍光体の寸法による拡散角の差を持たせ、励起光と蛍光が同一方向で平均化されて混色するメカニズムについて説明する。後側屈折面2の内側トロイダル面1と、後側反射面3の外側トロイダル面1の交点に発光素子9からの励起光と蛍光体16の両端からの光線が入射している。後側反射面3から励起光が鉛直線方向、蛍光が鉛直線の対称方向に射出しているが、後側屈折面2から一方の蛍光が鉛直方向、励起光が蛍光体の一方の端からの傾斜光方向に一致している。このため、鉛直方向と一方の傾斜光方向は励起光と蛍光が平均化されて混色する。蛍光体の残る一方の端からの傾斜光にはこのような平均化はないが、この傾斜光方向により全体では拡散角15°である。
屈折射出面4を平坦にすると製造が容易になる利点があり、屈折射出面4を平坦にして30°以内を実現する例を図11、図12に示す。図11はトロイダル面1と後側反射面3、トロイダル面1と後側屈折面2を用いて屈折射出面4が平坦なレンズで拡散角度を25°以内に設定した例である。後側反射面3による励起光の射出方向約15°の矢線を最も長く表示し、後側屈折面2による蛍光の射出方向約15°の矢線を最も長く表示すると、これらは同一方向に射出するので平均化される。後側反射面3による蛍光の射出方向約22°の矢線を2番目に長く表示し、屈折射出面2による励起光の射出方向約22°の矢線を2番目に長く表示すると、これらは同一方向に射出するので平均化される。対称方向に射出する右側のトロイダル面と後側反射面、及び左側のトロイダル面と後側屈折面も同様に励起光と蛍光が平均化される。蛍光体層が平坦な構造は傾斜光方向によって蛍光体層の長さが変わるので色むらが出やすいが、平坦な蛍光体層でもこの平均化により拡散角度25°の範囲に色むらなく照明出来る。
図12は光軸周辺に図3のような凸レンズを用いて屈折射出面4を平坦にしているが、上記と同様に励起光と蛍光を平均化によって色むらを緩和し、拡散角度を30°以内に設定した例である。
図10の射出面の構造を単純化して凸レンズと平坦な屈折射出面のリードフレーム型LEDの例を図13に示す。屈折射出面4を平坦にして光軸側に約7°傾け、後側屈折面2と光軸レンズを1つの凸レンズで形成して最大9°の拡散光にすると平均を約7°にバランスさせることが出来る。蛍光体16の寸法による拡散角約7°があり、蛍光体の周辺部からの光を含めて拡散角を20°以内にすることが出来る。図13では上記バランスを簡潔に表すため発光素子9からの光線だけを示している。
トロイダル面1と後側反射面3で構成した図10の構造に、トロイダル面1と後側反射面3を更に追加すると集光角を64°に拡大することが出来る。この構造の表面実装型LEDの例を図14、リードフレーム型LEDの例を図15に示す。後側反射面3が2つあるのでその中間部を保持作用に利用することが出来る。図14では2つのレンズ後側反射面3の中間部をケースで保持しているが、図15のようにトロイダルレンズ8と封止樹脂10の接合部17に利用することも出来る。図15の構造はリードフレームをモールドした封止樹脂部を従来の砲弾型LEDと同様な成型方法で成型し、レンズ部を接合して製造することが出来る。
図14の表面実装型LEDは2つの後側反射面3の傾斜が異なっているが、2つの後側反射面3の傾斜を連続的に変えて後側反射面3を凹面にすることも出来る。蛍光体を用いた場合は拡散光なので後側反射面3の傾斜を連続的に変えても影響がなく、図16は拡散角度を10°に設定した例である。
焦点からレンズの開口径に入射する範囲を口径角θと呼び、この正弦値sinθを開口数NAで表示してレンズの明るさの指標に利用されている。照明装置では光源側の口径角を集光角θと呼んでいるが、放射角が大きければ集光角を大きくすることが出来るので照明装置の放射角に依存する。平行光に変換するコリメーターで集光角を比較すると、両凸レンズでNA0.5の場合は30°、発光素子を埋設した図21の球面レンズは約30°、図4の楕円レンズ単体では約40°である。これに対して、図4の楕円レンズとトロイダルレンズを組み合わせたレンズ全体は焦点を取り囲むように配置されているため62°である。光度半値角は軸対称に表すため光度半値角では124°で、光度半値角120°の表面実装型LEDの半値角範囲内を集光することが出来る。
焦点上の発光素子から凸レンズに入射すると、光束密度は距離の2乗に反比例するので周辺光ほど光束密度が低下する。図3の光軸の両凸レンズは集光角θが30°の方向の距離は光軸方向の1.2倍なので光束密度は光軸の0.69倍である。このレンズ面を仮にNA0.64に相当する40°まで延長すると光束密度は0.48に低下するが、実際は30°以上の範囲はトロイダル面1なのでトロイダル面1の法線方向45°で光束密度0.81、最大口径の60°の点で光束密度0.6であり、光束密度が大幅に均一化されている。両凸の光軸レンズ5に比べ、図10、図14などの内側トロイダル面と後側屈折面を有するレンズは発光素子からの距離がほぼ一定なので光束密度は最小でも0.83である。このように、従来のレンズに比べて本願発明のトロイダルレンズは光束密度の均一度を高めることが出来る。
トロイダル面1と後側屈折面2あるいは後側反射面3からなるトロイダルレンズ8を集合してトロイダルレンズアレイにするとLEDと組み合わせて面照明装置を構成することが出来る。トロイダルレンズアレイの例を図17と図18に示すが、図17は図14の後側反射面3の中間部をアレイ連結部17として利用したものである。図18は射出面が平坦な図12の単体レンズを用いて面照明装置の平坦な外装面として利用する例で、図18の光源側の外観斜視図を図19に示す。
トロイダル面1と後側屈折面2あるいは後側反射面3からなるトロイダルレンズ8は開口数NAが大きく、光束密度の均一度が高いので光ディスク装置の集光レンズや対物レンズなどに使用することも可能である。対物レンズの場合は平行光を焦点にコリメートするので光の進行方向を上記の逆にした利用方法である。光学中心に発光素子を設けず、回転軸方向から平行光を入射して光学中心位置に集光する対物レンズの例を図20に示す。この光学中心の寸法はビームウェスト径と呼ばれ、ビームウェスト径はNAと波長で設定可能なので、内側トロイダル面1と後側屈折面2をNA0.45のCD用、外側トロイダル面1と後側反射面3の一方はNA0.65のDVD用とNA0.85のBD用にして、ディスク厚に応じて焦点距離を変えれば光ディスク用多焦点レンズに利用出来る。
1.従来のレンズ付LEDは球面レンズ円筒部のレンズ長/半径比3.1、楕円レンズ円筒部のレンズ長/半径比2.5でレンズ寸法が長いが、本願トロイダルレンズはレンズ長/半径比1.4で0.6倍以下に小型化される。
2.従来のLEDは球面と円筒面の境界付近で全反射して頂部付近で側面に漏れるか発光素子方向に多重反射して損失になるが、本願トロイダルレンズは発光素子からトロイダル面と光軸レンズに入射して屈折面から射出するのでこのような全反射損失が存在せず、光路が明確である。
3.従来のLEDで全反射損失回避するには広指向角にせざるを得ないが、本願トロイダルレンズはトレードオフの関係がないので全反射損失を伴わずに狭指向角配光を独立して設定出来る。
4.従来の球面レンズのLEDは周辺光が球面収差により拡散光になるが、本願トロイダルレンズはθ15°以内の光をトロイダル面に入射するので低収差である。
5.集光角を約62°に高めることが出来、光度半値角120°の表面実装型LEDを使用しても、発光素子からの殆どの放射光を活用でき、効率改善に寄与する
6.フレネルレンズ付表面実装型LEDのような励起光と蛍光の光束むら、色むらや蛍光の再帰反射損失がなく、内側トロイダル面と後側屈折面を有するレンズは発光素子からの距離がほぼ一定なので図14の例では0.83と、光束均一度を高めることが出来る。
7.半球面レンズは光束むらが大きく、拡散処理により透過損失・再帰反射損失が発生し、拡散処理で励起光と蛍光をレンズ中心部で混色することは出来ない。本願トロイダルレンズはトロイダル面の後側屈折面と後側反射面による進行方向に蛍光体の拡散角の差を設ければ、励起光と蛍光の射出方向をバランスさせて混色することが出来る。
8.環状レンズに多数のLEDを配置する照明装置は周方向成分により斜め射出光や溝内部の周回光で効率が低下するが、本願トロイダルレンズは発光素子からトロイダル面と光軸レンズに入射して屈折面から射出するので光路や指向角分布が明確で、従来例のような周回する全反射損失が存在しない。
トロイダル面1と回転軸6の関係を示す原理図 トロイダル面1と円錐の後側屈折面2のトロイダルレンズ トロイダル面1・後側反射面3と両凸面の光軸レンズ5からなる表面実装型LED トロイダル面1・後側反射面3と楕円面の光軸レンズ5からなる表面実装型LED 封止樹脂側のトロイダル面1、レンズの後側反射面3と楕円レンズからなる表面実装型LED 封止樹脂側のトロイダル面1、レンズの後側反射面3と楕円レンズからなるリードフレーム型LED 発光素子寸法による拡散光と、光学中心を焦点からずらした場合の拡散光 楕円レンズ21を封止樹脂側に形成し、トロイダル面1と後側反射面3からなる空芯のトロイダルレンズ8で構成した表面実装型LED トロイダル面1と凸面の後側屈折面2のトロイダルレンズ8を使用した表面実装型LED トロイダル面1と後側反射面3、トロイダル面1と円錐の後側屈折面2、光軸メニスカスレンズで構成した表面実装型蛍光変換白色LED トロイダル面1と後側反射面3、トロイダル面1と平坦な後側屈折面2の蛍光変換白色LED トロイダル面1と後側反射面3、平凸の光軸レンズ5、平坦な射出面4の蛍光変換白色LED 射出面が凸面と平面からなるリードフレーム型蛍光変換白色LED トロイダル面1と後側反射面3を併設した表面実装型LED トロイダル面1と後側反射面3を併設したリードフレーム型LED 凹面の後側反射面3の蛍光変換白色LED 図14のレンズユニットを組み合わせたトロイダルレンズアレイ 図12の平面射出面のレンズユニットを組み合わせたトロイダルレンズアレイ 図18のトロイダルレンズアレイを光源側から見た斜視図 トロイダルレンズ8を用いた光ディスク用対物レンズ 球面レンズの内部焦点に発光素子を設ける構造の従来のレンズ 球面レンズの内部焦点より先端側に発光素子を設ける構造の従来のレンズ フレネルレンズを用いた従来の表面実装型蛍光白色LED 半球面レンズの側面の全反射光と光源からの拡散光を平面から射出する従来のレンズ 図24の凹部入射面の発光素子対向面に凸面を設けた従来のレンズ 図25の半球面レンズの反射面と凹部入射面に拡散処理した従来のレンズ
実施例1
トロイダル面1と後側反射面3、および楕円面の光軸レンズ5で構成した表面実装型LEDの実施例について図4を用いて説明する。
トロイダル面1への集光角θを15°、全集光角θを62°とすると、トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは47°である。トロイダル面1の後側反射面3は回転軸となす角度ηを18°で設け、全反射面となるように後方に空隙を設けている。数3より反射光方向が回転軸となす角度δは11°である。トロイダル面1の後側反射面3からの反射光は屈折射出面4で回転軸に平行に射出するには、反射光方向が回転軸となす角度δから屈折射出面4が回転軸となす角度νは数4から84°である。光軸側は楕円レンズ21で構成しているのでほぼ平行光を射出することが出来る。楕円面は数5で表され、トロイダルレンズの透光物質として屈折率1.49のポリメチルメタクリレートではほぼa=4、b=3、 e=0.66である。発光素子は射出面から離心率eの遠い側の位置a・eに設ける構造である。
平行光からの誤差は発光素子の寸法の影響などがあり、300μmのチップでは約3°である。封止樹脂は発光素子を埋設するので耐熱性、耐光性が高い必要があり、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などが適している。楕円面の光軸レンズは集光範囲を超えるとトロイダル面1に入射するので従来のような全反射は存在しない。レンズ半径に対する発光素子からレンズ先端までの比は約1.4で、レンズ半径3mmでは発光素子上部寸法は4.2mmである。
実施例2
封止樹脂でトロイダル面1を形成し、平面入射面・後側反射面3と楕円面の光軸レンズ5で構成したレンズからなるリードフレーム型LEDの実施例について図6を用いて説明する。封止樹脂は耐熱性、耐光性が高い必要があり、エポキシ樹脂の屈折率1.47では楕円面の形状はほぼa=4、b=3、 e=0.66である。封止樹脂の球面と光軸レンズ5の入射側凹球面の間に空隙を設けずに密着することが出来る。接合部17を接着すればレンズを強固に固定することが出来る。
封止樹脂のトロイダル面1で平行光に変換してから後側反射面3のあるレンズの平面に入射して後側反射面3で回転軸方向に変換する。封止樹脂側のトロイダル面1の焦点距離f2は数1で求められ、曲率半径が0.8mmで焦点距離は2.5mmである。発光素子からレンズ先端までの長さは5mmなので従来の砲弾型LEDと同等の寸法だが、側面全反射を防止してほぼ平行光が可能である。リードフレームを埋設する構造体なので従来の砲弾型と同様な成型方法で成型し、レンズ部を接合して製造することが出来る。
実施例3
光軸レンズ5を封止樹脂側に形成し、トロイダル面1と後側反射面3からなる空芯のトロイダルレンズ8で構成することにより拡散角20°の表面実装型蛍光変換白色LEDの実施例について図8を用いて説明する。光軸レンズ5を封止樹脂側に設けることにより、トロイダルレンズ8はトロイダル面1と後側反射面3だけの、光軸付近が空芯の指輪のような構造である。光軸レンズ5は発光素子を埋設した封止樹脂レンズである。後側反射面3からの反射光の方向は光軸側に約12°傾けているので、光軸レンズ5はトロイダル面との境界で発光素子からの光が約14°の傾斜光となるように、曲率半径の約1.5倍の位置に発光素子を設けると後側反射面3からの反射光の方向に近い拡散角になる。光軸レンズ5の曲率半径を1.3mm、発光素子からレンズ先端まで2mmである。空芯のトロイダルレンズ8の直径は4.2mm、表面実装型LEDの寸法は幅5mm、高さ3mmである。光軸レンズ5の範囲を超えるとトロイダル面なので全反射領域が存在しない。
実施例4
図10は外側トロイダル面1と後側反射面3、内側トロイダル面1と後側屈折面2、光軸周辺をメニスカスレンズで構成し、トロイダル面の後側屈折面2と後側反射面3の光進行方向に蛍光体による数5の拡散角の差を持たせたときの表面実装型蛍光変換白色LEDの例である。
外側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは45°、後側反射面3が回転軸となす角度15°、屈折射出面4が回転軸となす角度31°で励起光が回転軸方向に射出する。内側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは17°、後側屈折面2が回転軸となす角度33°で蛍光体の一方の端からの光が回転軸方向に射出する。
このため、鉛直方向と一方の傾斜光方向は励起光と蛍光が平均化されて混色する。蛍光体の残る一方の端からの傾斜光はこのような平均化はないが、この傾斜光方向により全体では拡散角15°の範囲に色むらなく照明出来るのでスポットライトなどの照明装置に適している。
実施例5
トロイダル面1と後側屈折面2、トロイダル面1と後側反射面3の屈折射出面4を平坦に構成した表面実装型蛍光変換白色LEDの実施例について図11を用いて説明する。射出面を平坦にすると製造が容易になり、励起光と蛍光の射出方向を揃えることにより色むらを緩和することが出来る構造である。
外側トロイダルレンズの法線が回転軸となす角度ωは45°、後側反射面が回転軸となす角度15°、内側トロイダルレンズの法線が回転軸となす角度ωは17°で、後側反射面3による励起光の射出方向と、後側屈折面2による蛍光の射出方向は同一方向なので平均化される。後側反射面3による蛍光の射出方向と、屈折射出面2による励起光の射出方向は同一方向なので平均化される。上記対称方向も同様に励起光と蛍光が平均化される。この平均化により拡散角度25°の範囲に色むらなく照明出来るのでダウンライト、天井灯などの照明装置に適している。
実施例6
トロイダル面1と後側屈折面2、後側反射面3で構成した図10の構造に、トロイダル面1と後側反射面3を更に追加すると集光角を更に拡大し、2つの後側反射面3の中間部をレンズと封止樹脂の接合部17に利用するリードフレーム型LEDの例について図15を用いて説明する。内側トロイダル面1の後側屈折面2は凸面の図9の構造を用い、内側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは18°、後側屈折面2は凸面の中心部が回転軸となす角度38°、外側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは37°と54°、後側反射面3が回転軸となす角度7°と10°である。内側トロイダル面1の曲率半径1.2mm、後側屈折面2の曲率半径3.6mmである。光軸レンズ5の射出面は曲率半径1mmで前記凸面に連続させている。外側トロイダル面の曲率半径は1mm、後側反射面3が回転軸となす角度は発光素子からレンズ先端までの長さは3.5mmなので従来の砲弾型LEDより小型化され、側面全反射を伴わずに約3°拡散角が可能である。リードフレームをモールドした封止樹脂部は従来の砲弾型LEDと同様な成型方法なので、これにレンズ部を接合して製造することが出来る。
実施例7
外側トロイダル面1と後側反射面3を2つ用い、内側トロイダル面1と後側屈折面2、光軸周辺をメニスカスレンズで構成したトロイダルレンズアレイの実施例について図17を用いて説明する。この単体レンズは図14、図15に相似なレンズで、内側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは18°、後側屈折面2は凸面の中心部が回転軸となす角度38°、外側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは37°と54°、後側反射面3が回転軸となす角度7°と10°である。レンズ単体の焦点にLEDを設けてこれらを複数用いるとヘッドライト、スポットライトなど光量の大きな照明装置に利用することが出来る。照明装置に必要な拡散角に応じて蛍光体による拡散角で焦点距離を設定する必要がある。例えば、LEDの発光面の半径d=1mm、レンズ8に屈折率1.59のポリカーボネートを用い、拡散角度φ10°のとき、数6により焦点距離3.6mm、数1によりトロイダル面の曲率半径2.1mmである。
1:トロイダル面 2:後側屈折面
3:後側反射面 4:屈折射出面
5:光軸レンズ(入射面) 6:回転軸
7:焦点 8:トロイダルレンズ
9:発光素子 10:封止樹脂
11:空隙 12:ケース
13:電極・リードフレーム 14:基板
15:ケース反射面 16:蛍光体
17:接合部・連結部 18:ボンディングワイヤ
19:LED 20:支持物
21:楕円レンズ 22:散乱層
トロイダル面1に入射した光は凸面の法線と回転軸のなす角度ωあるいはχの方向に幅2hで一定幅の円錐状に拡がって伝播し、この経路に屈折面あるいは反射面を設けると方向変換する。これらの屈折面あるいは反射面を後側屈折面2あるいは後側反射面3と呼び、まず初めに後側屈折面2で変換する場合について述べる。
一定幅の円錐状に拡がって伝播する光は円錐の後側屈折面2で回転軸方向の平行光に変換することが出来る。高屈折率のn2側から低屈折率のn1側に射出し、凸面の中心線と回転軸のなす角度χの方向から基準面の鉛直方向に変換するとき、後側屈折面2が回転軸となす角度αはスネルの法則から数2が導かれる。

図2はトロイダル面1の焦点7に発光素子9を設け、円錐の後側屈折面2で回転軸に平行な平行光に変換する状態を示す断面図である。回転軸の周囲を空芯にすると直進するのでトロイダルレンズ8を通過した光と整合をとるために光軸周辺にレンズを形成している。回転軸を含む領域のレンズを光軸レンズ5と呼ぶことにし、図面では光軸レンズ5の入射面に指示線を入れている。図2の光軸レンズ5は入射面側の半径よりも射出面側の半径が大きいので入射面側が凹面になり、トロイダル面1と後側屈折面2で構成したときの光軸レンズ5はメニスカスレンズである。
図4の構造で封止樹脂の凸面と楕円レンズの入射側凹面を密着させようとすると鋭角部分が生じて製造が難しくなるため、トロイダル面を封止樹脂側に設ける構造の表面実装型LEDの例を図5、リードフレーム型LEDの例を図6に示す。図5、図6の場合、図1のトロイダル面の向きとは異なるが、トロイダル面で平行に変換してから後側反射面3のあるレンズの円錐面に入射して後側反射面3で回転軸方向に変換する。このとき、封止樹脂側のトロイダル面1の焦点距離f2は数1で表される。封止樹脂10の凸面と楕円レンズ21の入射側凹面の接合面17は特にリードフレーム型LEDでは接着すると強固に固定することが出来る。
レンズ半径に対する光源からレンズ先端までの比は図21のレンズの約3倍に比べ、トロイダル面1と後側反射面3で形成したトロイダルレンズは約1.4と半分以下に薄型化している。従来の楕円レンズはその比が約2.5倍なので約0.6倍に薄型化出来、全反射光や側面漏れ光がない利点がある。図22のレンズはレンズ半径に対する光源からレンズ先端までの比は約2倍で、全反射を回避出来るが指向角が15°以上である。トロイダルレンズはこれよりも約0.7倍に薄型化出来、全反射を回避してほぼ平行光を射出する。
図3〜6では平行光の例を示しているが、指向角は任意に設定出来、15°、30°などの例は図10、図11などで後述する。
焦点からレンズの開口径に入射する範囲を口径角θと呼び、この正弦値sinθを開口数NAで表示してレンズの明るさの指標に利用されている。照明装置では光源側の口径角を集光角θと呼んでいるが、放射角が大きければ集光角を大きくすることが出来るので照明装置の放射角に依存する。平行光に変換するコリメーターで集光角を比較すると、両凸レンズでNA0.5の場合は30°、発光素子を埋設した図21の球面レンズは約25°、図4の楕円レンズ単体では約30°である。これに対して、図4の楕円レンズとトロイダルレンズを組み合わせたレンズ全体は焦点を取り囲むように配置されているため62°である。光度半値角は軸対称に表すため光度半値角では124°で、光度半値角120°の表面実装型LEDの半値角範囲内を集光することが出来る。
実施例1
トロイダル面1と後側反射面3、および楕円面の光軸レンズ5で構成した表面実装型LEDの実施例について図4を用いて説明する。
トロイダル面1への集光角θを15°、全集光角θを62°とすると、トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは47°である。トロイダル面1の後側反射面3は回転軸となす角度ηを18°で設け、全反射面となるように後方に空隙を設けている。数3より反射光方向が回転軸となす角度δは11°である。トロイダル面1の後側反射面3からの反射光は屈折射出面4で回転軸に平行に射出するには、反射光方向が回転軸となす角度δから屈折射出面4が回転軸となす角度βは数4から48°である。光軸側は楕円レンズ21で構成しているのでほぼ平行光を射出することが出来る。楕円面は数5で表され、トロイダルレンズの透光物質として屈折率1.49のポリメチルメタクリレートではほぼa=4、b=3、e=0.66である。発光素子は射出面から離心率eの遠い側の位置a・eに設ける構造である。
平行光からの誤差は発光素子の寸法の影響などがあり、300μmのチップでは約3°である。封止樹脂は発光素子を埋設するので耐熱性、耐光性が高い必要があり、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などが適している。楕円面の光軸レンズは集光範囲を超えるとトロイダル面1に入射するので従来のような全反射は存在しない。レンズ半径に対する発光素子からレンズ先端までの比は約1.4で、レンズ半径3mmでは発光素子上部寸法は4.2mmである。
実施例4
図10は外側トロイダル面1と後側反射面3、内側トロイダル面1と後側屈折面2、光軸周辺をメニスカスレンズで構成し、トロイダル面の後側屈折面2と後側反射面3の光進行方向に蛍光体による数5の拡散角の差を持たせたときの表面実装型蛍光変換白色LEDの例である。
外側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは45°、後側反射面3が回転軸となす角度15°、屈折射出面4が回転軸となす角度59°で励起光が回転軸方向に射出する。内側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度χは17°、後側屈折面2が回転軸となす角度57°で蛍光体の一方の端からの光が回転軸方向に射出する。このため、鉛直方向と一方の傾斜光方向は励起光と蛍光が平均化されて混色する。蛍光体の残る一方の端からの傾斜光はこのような平均化はないが、この傾斜光方向により全体では拡散角15°の範囲に色むらなく照明出来るのでスポットライトなどの照明装置に適している。
実施例5
トロイダル面1と後側屈折面2、トロイダル面1と後側反射面3の屈折射出面4を平坦に構成した表面実装型蛍光変換白色LEDの実施例について図11を用いて説明する。射出面を平坦にすると製造が容易になり、励起光と蛍光の射出方向を揃えることにより色むらを緩和することが出来る構造である。外側トロイダルレンズの法線が回転軸となす角度ωは45°、後側反射面が回転軸となす角度15°、内側トロイダルレンズの法線が回転軸となす角度χは17°で、後側反射面3による励起光の射出方向と、後側屈折面2による蛍光の射出方向は同一方向なので平均化される。後側反射面3による蛍光の射出方向と、屈折射出面2による励起光の射出方向は同一方向なので平均化される。上記対称方向も同様に励起光と蛍光が平均化される。この平均化により拡散角度25°の範囲に色むらなく照明出来るのでダウンライト、天井灯などの照明装置に適している。
実施例6
トロイダル面1と後側屈折面2、後側反射面3で構成した図10の構造に、トロイダル面1と後側反射面3を更に追加すると集光角を更に拡大し、2つの後側反射面3の中間部をレンズと封止樹脂の接合部17に利用するリードフレーム型LEDの例について図15を用いて説明する。内側トロイダル面1の後側屈折面2は凸面の図9の構造を用い、内側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度χは18°、後側屈折面2は凸面の中心部が回転軸となす角度38°、外側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは37°と54°、後側反射面3が回転軸となす角度14°と20°である。内側トロイダル面1の曲率半径1.2mm、後側屈折面2の曲率半径3.6mmである。光軸レンズ5の射出面は曲率半径1mmで前記凸面に連続させている。外側トロイダル面の曲率半径は1mm、後側反射面3が回転軸となす角度は発光素子からレンズ先端までの長さは3.5mmなので従来の砲弾型LEDより小型化され、側面全反射を伴わずに約3°拡散角が可能である。リードフレームをモールドした封止樹脂部は従来の砲弾型LEDと同様な成型方法なので、これにレンズ部を接合して製造することが出来る。
実施例7
外側トロイダル面1と後側反射面3を2つ用い、内側トロイダル面1と後側屈折面2、光軸周辺をメニスカスレンズで構成したトロイダルレンズアレイの実施例について図17を用いて説明する。この単体レンズは図14、図15に相似なレンズで、内側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度χは18°、後側屈折面2は凸面の中心部が回転軸となす角度38°、外側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは37°と54°、後側反射面3が回転軸となす角度14°と20°である。レンズ単体の焦点にLEDを設けてこれらを複数用いるとヘッドライト、スポットライトなど光量の大きな照明装置に利用することが出来る。照明装置に必要な拡散角に応じて蛍光体による拡散角で焦点距離を設定する必要がある。例えば、LEDの発光面の半径d=1mm、レンズ8に屈折率1.59のポリカーボネートを用い、拡散角度φ10°のとき、数6により焦点距離3.6mm、数1によりトロイダル面の曲率半径2.1mmである。
屈折率n2の透光物質で、より低屈折率n1の物質との界面に曲率半径rの円弧で凸面を形成し、低屈折率n1側の焦点から凸面で屈折して透光物質中に略平行光が伝播するとき、低屈折率n1側の焦点距離f1と高屈折率n2側の焦点距離f2は近軸光線については数1で表される。
図1は凸曲線頂部を通る法線を回転軸にするのではなく、凸曲線頂部を通る法線上の焦点f1において角度ωあるいはχで交差する別の軸を回転軸6にして、低屈折率側焦点付近の光学中心を回転軸とするトロイダル面1は発光素子9に対面して環状に周回している断面図である。円弧だけでなく、楕円、放物線、双曲線など集光作用のある凸曲線であれば環状のトロイダル面1を形成出来る。ここで、光学中心とは発光素子などの位置を表し、平行光に変換する場合は焦点に一致するが、拡散光に変換する場合は後述するように焦点からずれた位置である。
トロイダルレンズは乱視矯正レンズ、レーザープリンターのfθレンズなどに使用されているが、乱視矯正レンズは乱視の非点収差を逆特性で矯正し、レーザープリンターのfθレンズは感光ドラム上にθに比例して直線的に結像させるために2つの円弧の曲率半径が異なっている。これらは光軸を共通とする2つの円弧の曲率半径が異なるので非点収差があるが、環状のトロイダル面1は焦点7を通る回転軸6を中心に周回しているときの焦点は1点である。
焦点上の発光素子から放射状に射出して環状のトロイダル面1に入射した光は凸曲線の法線と回転軸のなす角度ωあるいはχの方向に一定幅2hで円錐状に拡がり、トロイダルの後が全て屈折率n2の透光物質の場合はそのまま円錐状に拡がって伝播する。図1は断面図なので光線高hの2倍の一定幅2hで平行に示されているが、平行光ではなく円錐状に拡散して伝播する。
トロイダル面1に入射した光は凸曲線頂部を通る法線と回転軸のなす角度ωあるいはχの方向に幅2hで一定幅の円錐状に拡がって伝播し、この経路に屈折面あるいは反射面を設けると方向変換する。これらの屈折面あるいは反射面は光学中心を基点にしてトロイダル面1の後側にあるので後側屈折面2あるいは後側反射面3と呼び、まず初めに後側屈折面2で変換する場合について述べる。
一定幅の円錐状に拡がって伝播する光は円錐の後側屈折面2で回転軸方向の平行光に変換することが出来る。高屈折率のn2側から低屈折率のn1側に射出し、凸面の中心線と回転軸のなす角度χの方向から基準面の鉛直方向に変換するとき、後側屈折面2が回転軸となす角度αはスネルの法則から数2が導かれる。
図2はトロイダル面1の焦点7に発光素子9を設け、円錐の後側屈折面2で回転軸に平行な平行光に変換する状態を示す断面図である。回転軸の周囲を空芯にすると直進するのでトロイダルレンズ8を通過した光と整合をとるために光軸周辺にレンズを形成している。回転軸を含む領域のレンズを光軸レンズ5と呼ぶことにし、図面では光軸レンズ5の入射面に指示線を入れている。光軸レンズ5は入射面側の半径よりも射出面側の半径が大きいので入射面側が凹面になり、トロイダル面1と後側屈折面2で構成したときの光軸レンズ5はメニスカスレンズである。
次に、後側反射面3で変換する場合について述べる。トロイダル面1の後側反射面3は回転軸6となす角度ωの方向に一定幅の円錐状に拡がって伝播する光を回転軸方向に近づける反射面で、更に屈折射出面4で回転軸方向に変換しているが、反射方向あるいは射出方向によっては屈折射出面4を直進する場合もある。トロイダル面1、後側反射面と屈折射出面で形成される構造を図3に示す。後側反射面3は金属鏡面などを利用することも出来るが、n2より低屈折率の物質との界面で構成すると全反射面になり低コストで製造することが出来る。このため、図3などは全反射面となるように後方に空隙11を設けている。
トロイダル面1の後側反射面3が回転軸となす角度η、トロイダル面の法線が回転軸となす角度ω、反射光方向が回転軸となす角度δは数3で示される。
トロイダル面1の後側反射面3からの反射光が屈折射出面で回転軸に平行に射出するとき、反射光方向が回転軸となす角度δから屈折射出面4が回転軸となす角度βはスネルの法則から数4が導かれる。
屈折率n2の透光物質で、より低屈折率n1の物質との界面に曲率半径rの円弧で凸面を形成し、低屈折率n1側の焦点から凸面で屈折して透光物質中に略平行光が伝播するとき、低屈折率n1側の焦点距離f1と高屈折率n2側の焦点距離f2は近軸光線については数1で表される。
図1は凸曲線頂部を通る法線を回転軸にするのではなく、凸曲線頂部を通る法線上の焦点f1において角度ωで交差する別の軸を回転軸6にして、低屈折率側焦点付近の光学中心を回転軸とするトロイダル面1は発光素子9に対面して環状に周回している断面図である。円弧だけでなく、楕円、放物線、双曲線など集光作用のある凸曲線であれば環状のトロイダル面1を形成出来る。ここで、光学中心とは発光素子などの位置を表し、平行光に変換する場合は焦点に一致するが、拡散光に変換する場合は後述するように焦点からずれた位置である。
トロイダルレンズは乱視矯正レンズ、レーザープリンターのfθレンズなどに使用されているが、乱視矯正レンズは乱視の非点収差を逆特性で矯正し、レーザープリンターのfθレンズは感光ドラム上にθに比例して直線的に結像させるために2つの円弧の曲率半径が異なっている。これらは光軸を共通とする2つの円弧の曲率半径が異なるので非点収差があるが、環状のトロイダル面1は焦点7を通る回転軸6を中心に周回しているときの焦点は1点である。
焦点上の発光素子から放射状に射出して環状のトロイダル面1に入射した光は凸曲線の法線と回転軸のなす角度ωの方向に一定幅2hで円錐状に拡がり、トロイダルの後が全て屈折率n2の透光物質の場合はそのまま円錐状に拡がって伝播する。図1は断面図なので光線高hの2倍の一定幅2hで平行に示されているが、平行光ではなく円錐状に拡散して伝播する。
トロイダル面1に入射した光は凸曲線頂部を通る法線と回転軸のなす角度ωの方向に幅2hで一定幅の円錐状に拡がって伝播し、この経路に屈折面あるいは反射面を設けると方向変換する。これらの屈折面あるいは反射面は光学中心を基点にしてトロイダル面1の後側にあるので後側屈折面2あるいは後側反射面3と呼び、まず初めに後側屈折面2で変換する場合について述べる。
一定幅の円錐状に拡がって伝播する光は円錐の後側屈折面2で回転軸方向の平行光に変換することが出来る。高屈折率のn2側から低屈折率のn1側に射出し、凸面の中心線と回転軸のなす角度ωの方向から基準面の鉛直方向に変換するとき、後側屈折面2が回転軸となす角度αはスネルの法則から数2が導かれる。
図2はトロイダル面1の焦点7に発光素子9を設け、円錐の後側屈折面2で回転軸に平行な平行光に変換する状態を示す断面図である。回転軸の周囲を空芯にすると直進するのでトロイダルレンズ8を通過した光と整合をとるために光軸周辺にレンズを形成している。回転軸を含む領域のレンズを光軸レンズ5と呼ぶことにし、図面では光軸レンズ5の入射面に指示線を入れている。光軸レンズ5は入射面側の半径よりも射出面側の半径が大きいので入射面側が凹面になり、トロイダル面1と後側屈折面2で構成したときの光軸レンズ5はメニスカスレンズである。
図4の構造で封止樹脂の凸面と楕円レンズの入射側凹面を密着させようとすると鋭角部分が生じて製造が難しくなるため、トロイダル面を封止樹脂側に設ける構造の表面実装型LEDの例を図5、リードフレーム型LEDの例を図6に示す。図5、図6の場合、図1のトロイダル面の向きとは異なるが、トロイダル面で平行に変換してから後側反射面3のあるレンズの面に入射して後側反射面3で回転軸方向に変換する。このとき、封止樹脂側のトロイダル面1の焦点距離f2は数1で表される。封止樹脂10の凸面と楕円レンズ21の入射側凹面の接合面17は特にリードフレーム型LEDでは接着すると強固に固定することが出来る。
焦点からレンズの開口径に入射する範囲を口径角θと呼び、この正弦値sinθを開口数NAで表示してレンズの明るさの指標に利用されている。照明装置では光源側の口径角を集光角θと呼んでいるが、放射角が大きければ集光角を大きくすることが出来るので照明装置の放射角に依存する。平行光に変換するコリメーターで集光角を比較すると、両凸レンズでNA0.5の場合は30°、発光素子を埋設した図21の球面レンズは約30°、図4の楕円レンズ単体では約40°である。これに対して、図4の楕円レンズとトロイダルレンズを組み合わせたレンズ全体は焦点を取り囲むように配置されているため62°である。光度半値角は軸対称に表すため光度半値角では124°で、光度半値角120°の表面実装型LEDの半値角範囲内を集光することが出来る。
実施例1
トロイダル面1と後側反射面3、および楕円面の光軸レンズ5で構成した表面実装型LEDの実施例について図4を用いて説明する。
トロイダル面1への集光角θを15°、全集光角θを62°とすると、トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは47°である。トロイダル面1の後側反射面3は回転軸となす角度ηを18°で設け、全反射面となるように後方に空隙を設けている。数3より反射光方向が回転軸となす角度δは11°である。トロイダル面1の後側反射面3からの反射光は屈折射出面4で回転軸に平行に射出するには、反射光方向が回転軸となす角度δから屈折射出面4が回転軸となす角度νは数4から84°である。光軸側は楕円レンズ21で構成しているのでほぼ平行光を射出することが出来る。楕円面は数5で表され、トロイダルレンズの透光物質として屈折率1.49のポリメチルメタクリレートではほぼa=4、b=3、e=0.66である。発光素子は射出面から離心率eの遠い側の位置a・eに設ける構造である。
平行光からの誤差は発光素子の寸法の影響などがあり、300μmのチップでは約3°である。封止樹脂は発光素子を埋設するので耐熱性、耐光性が高い必要があり、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などが適している。楕円面の光軸レンズは集光範囲を超えるとトロイダル面1に入射するので従来のような全反射は存在しない。レンズ半径に対する発光素子からレンズ先端までの比は約1.4で、レンズ半径3mmでは発光素子上部寸法は4.2mmである。
実施例4
図10は外側トロイダル面1と後側反射面3、内側トロイダル面1と後側屈折面2、光軸周辺をメニスカスレンズで構成し、トロイダル面の後側屈折面2と後側反射面3の光進行方向に蛍光体による数5の拡散角の差を持たせたときの表面実装型蛍光変換白色LEDの例である。
外側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは45°、後側反射面3が回転軸となす角度15°、屈折射出面4が回転軸となす角度31°で励起光が回転軸方向に射出する。内側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは17°、後側屈折面2が回転軸となす角度33°で蛍光体の一方の端からの光が回転軸方向に射出する。このため、鉛直方向と一方の傾斜光方向は励起光と蛍光が平均化されて混色する。蛍光体の残る一方の端からの傾斜光はこのような平均化はないが、この傾斜光方向により全体では拡散角15°の範囲に色むらなく照明出来るのでスポットライトなどの照明装置に適している。
実施例5
トロイダル面1と後側屈折面2、トロイダル面1と後側反射面3の屈折射出面4を平坦に構成した表面実装型蛍光変換白色LEDの実施例について図11を用いて説明する。射出面を平坦にすると製造が容易になり、励起光と蛍光の射出方向を揃えることにより色むらを緩和することが出来る構造である。外側トロイダルレンズの法線が回転軸となす角度ωは45°、後側反射面が回転軸となす角度15°、内側トロイダルレンズの法線が回転軸となす角度ωは17°で、後側反射面3による励起光の射出方向と、後側屈折面2による蛍光の射出方向は同一方向なので平均化される。後側反射面3による蛍光の射出方向と、屈折射出面2による励起光の射出方向は同一方向なので平均化される。上記対称方向も同様に励起光と蛍光が平均化される。この平均化により拡散角度25°の範囲に色むらなく照明出来るのでダウンライト、天井灯などの照明装置に適している。
実施例6
トロイダル面1と後側屈折面2、後側反射面3で構成した図10の構造に、トロイダル面1と後側反射面3を更に追加すると集光角を更に拡大し、2つの後側反射面3の中間部をレンズと封止樹脂の接合部17に利用するリードフレーム型LEDの例について図15を用いて説明する。内側トロイダル面1の後側屈折面2は凸面の図9の構造を用い、内側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは18°、後側屈折面2は凸面の中心部が回転軸となす角度38°、外側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは37°と54°、後側反射面3が回転軸となす角度°と10°である。内側トロイダル面1の曲率半径1.2mm、後側屈折面2の曲率半径3.6mmである。光軸レンズ5の射出面は曲率半径1mmで前記凸面に連続させている。外側トロイダル面の曲率半径は1mm、後側反射面3が回転軸となす角度は発光素子からレンズ先端までの長さは3.5mmなので従来の砲弾型LEDより小型化され、側面全反射を伴わずに約3°拡散角が可能である。リードフレームをモールドした封止樹脂部は従来の砲弾型LEDと同様な成型方法なので、これにレンズ部を接合して製造することが出来る。
実施例7
外側トロイダル面1と後側反射面3を2つ用い、内側トロイダル面1と後側屈折面2、光軸周辺をメニスカスレンズで構成したトロイダルレンズアレイの実施例について図17を用いて説明する。この単体レンズは図14、図15に相似なレンズで、内側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは18°、後側屈折面2は凸面の中心部が回転軸となす角度38°、外側トロイダル面1の法線が回転軸となす角度ωは37°と54°、後側反射面3が回転軸となす角度°と10°である。レンズ単体の焦点にLEDを設けてこれらを複数用いるとヘッドライト、スポットライトなど光量の大きな照明装置に利用することが出来る。照明装置に必要な拡散角に応じて蛍光体による拡散角で焦点距離を設定する必要がある。例えば、LEDの発光面の半径d=1mm、レンズ8に屈折率1.59のポリカーボネートを用い、拡散角度φ10°のとき、数6により焦点距離3.6mm、数1によりトロイダル面の曲率半径2.1mmである。

Claims (12)

  1. 凸面の法線上の光学中心で交差する回転軸で前記凸面を回転して形成されるトロイダル面と、
    トロイダル面の後側反射面と、前記光学中心に設けた発光素子から構成され、
    前記発光素子からトロイダル面に入射した光が後側反射面で反射して射出することを特徴とする照明装置。
  2. トロイダル面とその後側反射面の光軸側に別のトロイダル面とその後側屈折面を設けたことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. トロイダル面の後側反射面の反射光が屈折して射出する方向と、別のトロイダル面の後側屈折面で屈折して射出する方向に蛍光体による拡散角の差を持たせた構成からなり、励起光と蛍光が同一射出方向で平均化されて混色することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. トロイダル面とその後側反射面の光軸側に凸レンズを設けたことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  5. トロイダル面とその後側反射面とを同軸で複数設けたことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  6. 凸面の法線と回転軸が交差する点が凸面外部にあることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  7. 凸面の法線と回転軸が交差する点が凸面内部にあることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  8. トロイダル面とその後側反射面の光軸側に設けた凸レンズが封止樹脂レンズと一体であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  9. トロイダル面の後側反射面を複数用いて、複数の後側反射面の中間部を接合部とすることを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
  10. 凸面の法線上の光学中心で交差する回転軸で前記凸面を回転して形成されるトロイダル面と、
    トロイダル面の後側屈折面と、前記光学中心に設けた発光素子から構成され、
    前記発光素子からトロイダル面に入射した光が後側屈折面で屈折して射出することを特徴とする照明装置。
  11. トロイダル面とその後側屈折面の光軸側にメニスカスレンズを設けたことを特徴とする請求項10に記載の照明装置。
  12. 凸面の法線上の光学中心で交差する回転軸で前記凸面を回転して形成されるトロイダル面と、トロイダル面の後側反射面と、その光軸側に別のトロイダル面とその後側屈折面を設けた構造からなり、回転軸方向から平行光を入射して光学中心位置に集光することを特徴とするトロイダルレンズ。
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