JPH11163446A - 固体レーザロッド励起モジュール - Google Patents

固体レーザロッド励起モジュール

Info

Publication number
JPH11163446A
JPH11163446A JP32933997A JP32933997A JPH11163446A JP H11163446 A JPH11163446 A JP H11163446A JP 32933997 A JP32933997 A JP 32933997A JP 32933997 A JP32933997 A JP 32933997A JP H11163446 A JPH11163446 A JP H11163446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser light
semiconductor laser
solid
rod
state laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32933997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3587969B2 (ja
Inventor
Yoshihito Hirano
嘉仁 平野
Shuhei Yamamoto
修平 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP32933997A priority Critical patent/JP3587969B2/ja
Publication of JPH11163446A publication Critical patent/JPH11163446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3587969B2 publication Critical patent/JP3587969B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体レーザロッドを高パワーで高効率に励起
できず、また高ビーム品質のレーザ光が得られなかっ
た。 【解決手段】 拡散性反射筒4と、スタック型半導体レ
ーザ5と、半導体レーザ光集光手段6と、半導体レーザ
光集光手段6により集光された半導体レーザ光を、バー
状素子の積層方向と平行な方向の大きさを略保持して拡
散性反射筒4の内部に導入する半導体レーザ光導入手段
7と、半導体レーザ光導入手段7により導入された半導
体レーザ光を拡散する半導体レーザ光拡散手段8と、半
導体レーザ光導入手段7により導入された半導体レーザ
光の進行方向を固体レーザロッド2の方向から逸らす半
導体レーザ光方向変換手段9とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体レーザを
用いて固体レーザロッドを励起しレーザ光を得る固体レ
ーザロッド励起モジュールに関し、特にスタック型半導
体レーザを用いて固体レーザロッドを高パワーで高効率
に励起し高ビーム品質のレーザ光を得る固体レーザロッ
ド励起モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体レーザロッド励起モジュールは、半
導体レーザから出射されたレーザ光(以下、半導体レー
ザ光という場合もある)を固体レーザロッドに吸収させ
て固体レーザロッドを励起しレーザ光を得るものであ
る。このため、半導体レーザ光をいかに効率良く固体レ
ーザロッドに吸収させるかが固体レーザロッドの励起の
効率に影響を与える。
【0003】一般に、半導体レーザのレーザ光の出射端
を固体レーザロッドの軸方向と平行な方向に複数集積す
ることにより高出力化を図る側面励起方式の固体レーザ
ロッド励起モジュールにおいては、半導体レーザ光が固
体レーザロッドを単一通過する構成では、固体レーザロ
ッドの断面積が小さいため、固体レーザロッドの高効率
な励起ができない。このため、従来、半導体レーザ光
を、固体レーザロッドを取り囲んで配置された反射筒の
内部に導入して反射筒の内部に閉じ込めることで、固体
レーザロッドを複数回通過させて固体レーザロッドの高
効率な励起を行う方法が用いられている。
【0004】この方法では、反射筒の内部での半導体レ
ーザ光の閉じ込めが高いとき、固体レーザロッドの励起
の効率が高くなるが、反射筒の内部での半導体レーザ光
の閉じ込めを高くするためには、反射筒に設けられた半
導体レーザ光導入口からの半導体レーザ光の逃げを小さ
くすること、すなわち半導体レーザ光導入口をできるだ
け小さくすることが必要となる。
【0005】また、一般に、さらに高出力化を図るため
に、半導体レーザとしてスタック型半導体レーザを用い
る。スタック型半導体レーザは、レーザ光の出射端を固
体レーザロッドの軸方向と平行な方向に複数集積して構
成されたバー状素子を、固体レーザロッドの軸方向と垂
直な方向に複数積層して構成されるものである。
【0006】ただし、スタック型半導体レーザを用いる
場合には、各バー状素子から出射されたレーザ光を、反
射筒に設けられた半導体レーザ光導入口から反射筒の内
部に導入することができるように集光することが困難で
ある。このため、固体レーザロッドの高効率な励起はこ
れまで実現されていない。また、固体レーザロッドを励
起し高ビーム品質のレーザ光を得るためには、固体レー
ザロッドの励起時に固体レーザロッド内に発生する熱に
よる固体レーザロッド自身の波面収差を低く抑える必要
がある。このため、固体レーザロッドに半導体レーザ光
をできるだけ均一に照射し、固体レーザロッド内での半
導体レーザ光の強度分布を軸対称で均一なものとし、固
体レーザロッド内での温度分布を2次の軸対称分布とす
ることで、固体レーザロッドを波面収差のない理想的な
グレーディッド・リフラクティブインデックス・レンズ
とすることが望ましい。
【0007】しかし、従来の固体レーザロッド励起モジ
ュールでは、半導体レーザ光導入口から導入された半導
体レーザ光が最初に固体レーザロッドに入射する部分の
半導体レーザ光の強度が高いため、固体レーザロッド内
での温度分布が2次の軸対称分布となり難い。このた
め、従来の固体レーザロッド励起モジュールにおいて、
低ビーム品質のレーザ光として平均パワーが1kW程度
のものが実現されているが、高ビーム品質のレーザ光と
して平均パワーが100W程度のものしか実現されてい
ない。
【0008】従来例1.図13は、例えば、文献1
「S.Fujikawa et al., intec
hnical digest of Advanced
Solid−State Laser’97, p2
96, 1997」に示された従来例1の固体レーザロ
ッド励起モジュールの構成を示す断面図である。図13
において、101は固体レーザロッド励起モジュール、
102は固体レーザロッド、103は固体レーザロッド
102と略同軸に固体レーザロッド102を取り囲んで
配置された、固体レーザロッド102を冷却するための
冷却液を閉じ込める、半導体レーザ光に対して透明な筒
状のクーリングスリーブ、104は固体レーザロッド1
02と略同軸に固体レーザロッド102およびクーリン
グスリーブ103を取り囲んで配置された、半導体レー
ザ光を反射し閉じ込める、半導体レーザ光に対して拡散
性の筒状の拡散性反射筒、105はレーザ光の出射端を
固体レーザロッド102の軸方向と平行な方向に複数集
積して構成された半導体レーザ、107は拡散性反射筒
104に設けられた、半導体レーザ105から出射され
たレーザ光を拡散性反射筒104の内部に固体レーザロ
ッド102に向けて導入する、薄板ガラスから成る半導
体レーザ光導入手段である。
【0009】次に動作について説明する。半導体レーザ
105から出射されたレーザ光は半導体レーザ光導入手
段107としての薄板ガラスの上下面で全反射しながら
拡散性反射筒104の内部に固体レーザロッド102に
向けて導入される。拡散性反射筒104の内部に導入さ
れた半導体レーザ光は、固体レーザロッド102に入射
し、一部吸収される。固体レーザロッド102を透過し
た残りの半導体レーザ光は拡散性反射筒104により拡
散反射され、拡散性反射筒104の内部で均一に分布さ
れる。図13には、この様子が破線で示す矢印により示
されている。均一に分布された半導体レーザ光は固体レ
ーザロッド102を均一に照射する。固体レーザロッド
102内で発生した熱は、クーリングスリーブ103に
閉じ込められた冷却液により固体レーザロッド102の
外周から排除される。
【0010】この従来例1の固体レーザロッド励起モジ
ュール101では、薄板ガラスから成る半導体レーザ光
導入手段107の、拡散性反射筒104の内面に位置す
る部分の面積が小さいため、半導体レーザ光導入手段1
07からの半導体レーザ光の逃げが小さく、固体レーザ
ロッド102の高効率な励起が行われる。
【0011】従来例2.図14は、例えば、文献2
「H.Bruesselback et al.,in
technical digest of Adva
nced Solid−State Laser’9
7, p285, 1997」に示された従来例2の固
体レーザロッド励起モジュールの構成を示す断面図であ
る。図14において、111は固体レーザロッド励起モ
ジュール、112は固体レーザロッド、113は固体レ
ーザロッド112と略同軸に固体レーザロッド112を
取り囲んで配置された、固体レーザロッド112を冷却
するための冷却液を閉じ込める、半導体レーザ光に対し
て透明な筒状のクーリングスリーブ、114は固体レー
ザロッド112と略同軸に固体レーザロッド112およ
びクーリングスリーブ113を取り囲んで配置された、
半導体レーザ光を反射し閉じ込める、半導体レーザ光に
対して鏡面反射性の筒状の鏡面反射性反射筒、115は
レーザ光の出射端を固体レーザロッド112の軸方向と
平行な方向に複数集積して構成されたバー状素子を、固
体レーザロッド112の軸方向と垂直な方向に複数積層
して構成されたスタック型半導体レーザ、115−1〜
115−5はスタック型半導体レーザ115を構成する
バー状素子、116はスタック型半導体レーザ115か
ら出射されたレーザ光を集光する半導体レーザ光集光手
段、116−1〜116−5はスタック型半導体レーザ
115を構成するそれぞれ異なるバー状素子と対向し、
対向するバー状素子から略焦点距離だけ離れた位置に配
置された、対向するバー状素子から出射されたレーザ光
を平行化するシリンドリカルレンズ、116aは5個の
シリンドリカルレンズ116−1〜116−5を5個の
バー状素子115−1〜115−5の積層間隔と同じ間
隔で5個のバー状素子115−1〜115−5の積層方
向と平行な方向に集積して構成されたシルンドリカルレ
ンズアレー、116bは各シリンドリカルレンズ116
−1〜116−5により平行化された半導体レーザ光を
5個のバー状素子115−1〜115−5の積層方向と
平行な方向に集光する集光レンズレット、117は鏡面
反射性反射筒114に設けられた、半導体レーザ光集光
手段116により集光された半導体レーザ光を鏡面反射
性反射筒114の内部に導入する半導体レーザ光導入手
段である。鏡面反射性反射筒114はクーリングスリー
ブ113の外周面に施された高反射コーティング膜によ
り構成され、半導体レーザ光導入手段117はクーリン
グスリーブ113の外周面にスリット状に施された減反
射コーティング膜により構成されている。すなわち、ク
ーリングスリーブ113の外周面は鏡面反射性反射筒1
14としての高反射コーティング膜と、半導体レーザ光
導入手段117としてのスリット状の減反射コーティン
グ膜とで覆われている。
【0012】次に動作について説明する。各バー状素子
115−1〜115−5から出射されたレーザ光は対向
するシリンドリカルレンズにより平行化される。各バー
状素子115−1〜115−5から出射されたレーザ光
は固体レーザロッド112の軸方向と平行な方向に10
°程度の広がり角度を持ち、固体レーザロッド112の
軸方向と垂直な方向に30°程度の広がり角度を持って
いる。平行化された半導体レーザ光は集光レンズレット
116bにより線上に集光される。集光された半導体レ
ーザ光は集光位置近傍に位置する減反射コーティング膜
により構成される半導体レーザ光導入手段117から鏡
面反射性反射筒114の内部に導入される。鏡面反射性
反射筒114の内部に導入された半導体レーザ光は、固
体レーザロッド112に入射し、一部吸収される。固体
レーザロッド112に吸収されなかった半導体レーザ光
は、高反射コーティング膜から成る鏡面反射性反射筒1
14により反射され、再び固体レーザロッド112に入
射し、吸収される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来例1の固体レーザ
ロッド励起モジュールは以上のように構成されているの
で、レーザ光の出射端を固体レーザロッド102の軸方
向と平行な方向に複数集積して構成された半導体レーザ
105では、固体レーザロッド102を高いパワーで励
起できず、高出力化には不向きであるという課題があっ
た。
【0014】また、薄板ガラスから成る半導体レーザ光
導入手段107により拡散性反射筒104の内部に導入
された半導体レーザ光は、最初に固体レーザロッド10
2に入射する。このため、固体レーザロッド102の吸
収率が高くなると、半導体レーザ光が固体レーザロッド
102に最初に入射するときの半導体レーザ光の強度
が、拡散性反射筒104により拡散反射された半導体レ
ーザ光の強度より高くなり、固体レーザロッド102内
での半導体レーザ光の強度分布が半導体レーザ光導入手
段107側で高く固体レーザロッド102内での半導体
レーザ光の強度分布が軸対称で均一なものではなくな
り、半導体レーザロッド102内での温度分布が2次の
軸対称分布からずれ、固体レーザロッド102は波面収
差を持ったグレーディッド・リフラクティブインデック
ス・レンズとなるという課題があった。
【0015】また、従来例2の固体レーザロッド励起モ
ジュールは以上のように構成されているので、半導体レ
ーザ光導入手段117から鏡面反射性反射筒114の内
部に導入された半導体レーザ光のうち、図15に示すよ
うに、固体レーザロッド112に入射しない半導体レー
ザ光は、鏡面反射性反射筒114で複数回反射しても幾
何学的に固体レーザロッド112に入射しない。図15
には、この様子が実線で示す矢印により示されている。
このため、固体レーザロッド112での半導体レーザ光
の高効率な吸収を図るために、集光レンズレット116
bでの集光角度が半導体レーザ光導入手段117から固
体レーザロッド112を見込む角度に収まるように集光
レンズレット116bの焦点距離を調整することが必要
となる。その結果、集光レンズレット116bの焦点距
離により一意に決定される、集光レンズレット116b
により線上に集光された半導体レーザ光の、5個のバー
状素子115−1〜115−5の積層方向と平行な方向
の大きさ(以下、半導体レーザ光の集光点の大きさとい
う場合もある)は、集光レンズレット116bを用いて
得られる最小の大きさとならず、半導体レーザ光導入手
段117の大きさが大きくなり、鏡面反射性反射筒11
4の内部での半導体レーザ光の閉じ込め性能が低下する
という課題があった。なお、半導体レーザ光の集光点の
大きさは、理想的には各レーザ光の出射端の大きさをd
1とし、各シリンドリカルレンズ116−1〜116−
5の焦点距離をf1とし、集光レンズレット116bの
焦点距離をf2としたとき、d1×f2/f1となる
が、実際には、5個のバー状素子115−1〜115−
5の積層間隔のばらつき、シリンドリカルレンズアレー
116aを構成する5個のシリンドリカルレンズ116
−1〜116−5のピッチ誤差、5個のバー状素子11
5−1〜115−5およびシリンドリカルレンズアレー
116aの設置誤差などにより、さらに大きくなる。
【0016】一方、鏡面反射性反射筒114の内部での
半導体レーザ光の閉じ込め性能を上げるため、半導体レ
ーザ光導入手段117の大きさを小さくすると、半導体
レーザ光の集光点の大きさが、半導体レーザ光導入手段
117の大きさより大きくなる。このため、鏡面反射性
反射筒114の内部に導入される半導体レーザ光の割合
が小さくなり、固体レーザロッド112での半導体レー
ザ光の高効率な吸収を図ることができないという課題が
あった。従来例2の場合、シリンドリカルレンズアレー
116aを透過した半導体レーザ光のうち、固体レーザ
ロッド112に吸収される半導体レーザ光は26%と非
常に低い値であった。
【0017】また、半導体レーザ光導入手段117から
鏡面反射性反射筒114の内部に導入された半導体レー
ザ光は、最初に固体レーザロッド112に入射する。こ
のため、固体レーザロッド112の吸収率が高くなる
と、半導体レーザ光が固体レーザロッド112に最初に
入射するときの半導体レーザ光の強度が、鏡面反射性反
射筒114により反射された半導体レーザ光の強度より
高くなり、固体レーザロッド112内での半導体レーザ
光の強度分布が半導体レーザ光導入手段117側で高く
固体レーザロッド112内での半導体レーザ光の強度分
布が軸対称で均一なものではなくなり、半導体レーザロ
ッド112内での温度分布が2次の軸対称分布からず
れ、固体レーザロッド112は波面収差を持ったグレー
ディッド・リフラクティブインデックス・レンズとなる
という課題があった
【0018】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、固体レーザロッドを高パワーで高
効率に励起し高ビーム品質のレーザ光が得られる固体レ
ーザロッド励起モジュールを得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る固体レー
ザロッド励起モジュールは、固体レーザロッドと、クー
リングスリーブと、拡散性反射筒と、スタック型半導体
レーザと、半導体レーザ光集光手段と、拡散性反射筒に
設けられた、半導体レーザ光集光手段により集光された
レーザ光を、バー状素子の積層方向と平行な方向の大き
さを略保持して拡散性反射筒の内部に固体レーザロッド
に向けて導入する半導体レーザ光導入手段と、半導体レ
ーザ光導入手段と固体レーザロッドとの間に設けられ
た、半導体レーザ光導入手段により導入されたレーザ光
を拡散する半導体レーザ光拡散手段および半導体レーザ
光導入手段により導入されたレーザ光の進行方向を固体
レーザロッドの方向から逸らす半導体レーザ光方向変換
手段の少なくとも一方とを備えたものである。
【0020】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、固体レーザロッドと、クーリングスリーブ
と、鏡面反射性反射筒と、スタック型半導体レーザと、
半導体レーザ光集光手段と、鏡面反射性反射筒に設けら
れた、上記半導体レーザ光集光手段により集光されたレ
ーザ光を、鏡面反射性反射筒の内部に導入する半導体レ
ーザ光導入手段と、半導体レーザ光導入手段と固体レー
ザロッドとの間に設けらた、半導体レーザ光導入手段に
より導入されたレーザ光を拡散する半導体レーザ光拡散
手段とを備えたものである。
【0021】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、シリンドリカルレンズをバー状素子の積層間
隔と同じ間隔でバー状素子の積層方向と平行な方向に複
数集積して構成されたシリンドリカルレンズアレーと、
バー状素子の積層方向と平行な方向に屈折力を有する非
球面レンズとを備えた半導体レーザ光集光手段を備え、
シリンドリカルレンズアレーを構成する各シリンドリカ
ルレンズが、スタック型半導体レーザを構成するそれぞ
れ異なるバー状素子と対向し、対向するバー状素子から
各シリンドリカルレンズの略焦点距離だけ離れた位置に
配置され、非球面レンズが、シリンドリカルレンズアレ
ーと半導体レーザ光導入手段との間であって、半導体レ
ーザ光導入手段から非球面レンズの略焦点距離だけ離れ
た位置に配置されたものである。
【0022】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、シリンドリカルレンズアレーを通過したレー
ザ光のバー状素子の積層方向と平行な方向の幅をLとし
たとき、非球面レンズの焦点距離が0.5×L以上であ
る半導体レーザ光集光手段を備えたものである。
【0023】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、シリンドリカルレンズアレーと非球面レンズ
とが一体的に形成された非球面合成レンズを備えた半導
体レーザ光集光手段を備えたものである。
【0024】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、拡散性反射筒に形成されたスリットと、スリ
ット内に配置された六面体形のスラブ導波路と、スラブ
導波路の6端面のうちレーザ光が入射する第1の端面お
よびレーザ光が出射する第2の端面以外の4端面とスリ
ットとの空隙に設けられた、スラブ導波路より屈折率の
小さい接着材層とを備えた半導体レーザ光導入手段を備
えたものである。
【0025】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、第1の端面の面積より第2の端面の面積が小
さい半導体レーザ光導入手段を備えたものである。
【0026】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、スリガラス状に荒らされた、クーリングスリ
ーブの表面から構成された半導体レーザ光拡散手段を備
えたものである。
【0027】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、気泡を内包するクーリングスリーブから構成
された半導体レーザ光拡散手段を備えたものである。
【0028】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、クーリングスリーブがサファイヤから成るも
のである。
【0029】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、スラブ導波路の長手方向に対して非垂直な該
スラブ導波路の第2の端面から構成された半導体レーザ
光方向変換手段を備えたものである。
【0030】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、スタック型半導体レーザと、半導体レーザ光
集光手段と、半導体レーザ光導入手段と、半導体レーザ
光拡散手段および半導体レーザ光方向変換手段の少なく
とも一方とを備えた半導体レーザ光照射手段を、固体レ
ーザロッドの周囲に複数配置したものである。
【0031】この発明に係る固体レーザロッド励起モジ
ュールは、スタック型半導体レーザと、半導体レーザ光
集光手段と、半導体レーザ光導入手段と、半導体レーザ
光拡散手段とを備えた半導体レーザ光照射手段を、固体
レーザロッドの周囲に複数配置したものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による固
体レーザロッド励起モジュールの構成を示す断面図であ
る。図1(B)は図1(A)中のI−I線に沿った断面
図、図1(C)は図1(A)中のA部分の拡大図、図1
(D)は図1(A)中のB部分の拡大図である。図1
(A)〜(D)において、1は固体レーザロッド励起モ
ジュール、2は固体レーザロッド、3は固体レーザロッ
ド2と略同軸に固体レーザロッド2を取り囲んで配置さ
れた、固体レーザロッド2を冷却するための冷却液を閉
じ込める、半導体レーザ光に対して透明な筒状のクーリ
ングスリーブ、4は固体レーザロッド2と略同軸に固体
レーザロッド2およびクーリングスリーブ3を取り囲ん
で配置された、半導体レーザ光を反射し閉じ込める、半
導体レーザ光に対して拡散性の筒状の拡散性反射筒、5
はレーザ光の出射端を固体レーザロッド2の軸方向と平
行な方向に複数集積して構成されたバー状素子を、固体
レーザロッド2の軸方向と垂直な方向に複数積層して構
成されたスタック型半導体レーザ、5−1〜5−5はス
タック型半導体レーザ5を構成するバー状素子、6はス
タック型半導体レーザ5から出射されたレーザ光を集光
する半導体レーザ光集光手段、6−1〜6−5はスタッ
ク型半導体レーザ5を構成するそれぞれ異なるバー状素
子と対向し、対向するバー状素子から略焦点距離だけ離
れた位置に配置された、対向するバー状素子から出射さ
れたレーザ光を平行化するシリンドリカルレンズ、6a
は5個のシリンドリカルレンズ6−1〜6−5を5個の
バー状素子5−1〜5−5の積層間隔と同じ間隔で5個
のバー状素子5−1〜5−5の積層方向と平行な方向に
集積して構成されたシリンドリカルレンズアレー、6b
はシリンドリカルレンズアレー6aと半導体レーザ光導
入手段との間であって、半導体レーザ光導入手段から焦
点距離だけ離れた位置に配置された、5個のバー状素子
5−1〜5−5の積層方向と平行な方向に屈折率を有す
る、各シリンドリカルレンズ6−1〜6−5により平行
化された半導体レーザ光を5個のバー状素子5−1〜5
−5の積層方向と平行な方向に集光する非球面レンズ、
7は拡散性反射筒4に設けられた、半導体レーザ光集光
手段6により集光された半導体レーザ光を、5個のバー
状素子5−1〜5−5の積層方向と平行な方向の大きさ
を略保持して拡散性反射筒4の内部に固体レーザロッド
2に向けて導入する半導体レーザ光導入手段、8は半導
体レーザ光導入手段7と固体レーザロッド2との間に設
けられた、半導体レーザ光導入手段7により導入された
半導体レーザ光を拡散する半導体レーザ光拡散手段、9
は半導体レーザ光導入手段7により導入された半導体レ
ーザ光の進行方向を固体レーザロッド2の方向から逸ら
す半導体レーザ光方向変換手段である。図1(A)にお
いて、矢印Xは固体レーザロッド2の軸方向と垂直な方
向を示し、図1(B)において、矢印Yは固体レーザロ
ッド2の軸方向と平行な方向を示している。図1(B)
には、冷却液が流れる様子が示されている。
【0033】なお、図1には、バー状素子およびシリン
ドリカルレンズをそれぞれ5個備えている場合が示され
ているが、5個以上備えている場合もある。また、図1
には、スタック型半導体レーザ5、半導体レーザ光集光
手段6、半導体レーザ光導入手段7をそれぞれ1個備え
ている場合について説明したが、固体レーザロッドの軸
方向に同一の構成要素が複数備えている場合もある。
【0034】以下、半導体レーザ光集光手段6、半導体
レーザ光導入手段7、半導体レーザ光拡散手段8および
半導体レーザ光方向変換手段9について詳細に説明した
後、固体レーザロッド励起モジュール1の動作について
説明する。
【0035】1.半導体レーザ光集光手段 半導体レーザ光集光手段6は、高出力化を図るために、
スタック型半導体レーザから出射されたレーザ光を集光
するものである。また、半導体レーザ光導入手段7の大
きさを小さくすることにより半導体レーザ光導入手段7
からの半導体レーザ光の逃げを小さくして固体レーザロ
ッド2の高効率な励起を図るために、半導体レーザ光の
集光点の大きさを小さくするものである。
【0036】このため、実施の形態1では、半導体レー
ザ光集光手段6を、シリンドリカルレンズアレー6aと
非球面レンズ6bとから構成している。シリンドリカル
レンズアレー6aは、5個のシリンドリカルレンズ6−
1〜6−5をN個のバー状素子5−1〜5−5の積層間
隔と同じ間隔で5個のバー状素子5−1〜5−5の積層
方向と平行な方向に集積して構成している。各シリンド
リカルレンズ6−1〜6−5を、スタック型半導体レー
ザ5を構成するそれぞれ異なるバー状素子と対向させ、
対向するバー状素子から各シリンドリカルレンズ6−1
〜6−nの略焦点距離だけ離れた位置に配置している。
非球面レンズ6bを、5個のバー状素子5−1〜5−5
の積層方向と平行な方向に屈折力を有し、シリンドリカ
ルレンズアレー6aと半導体レーザ光導入手段7との間
であって、半導体レーザ光導入手段7から非球面レンズ
6bの焦点距離だけ離れた位置に配置している。
【0037】このように半導体レーザ光集光手段6を構
成した場合、各シリンドリカルレンズ6−1〜6−5に
より、対向するバー状素子から出射されたレーザ光は平
行化される。各シリンドリカルレンズ6−1〜6−5に
より平行化された半導体レーザ光は非球面レンズ6bに
より5個のバー状素子5−1〜5−5の積層方向と平行
な方向に線上に集光される。非球面レンズ6bにより線
上に集光された半導体レーザ光の、5個のバー状素子5
−1〜5−5の積層方向と平行な方向の大きさ(すなわ
ち、集光点の大きさ)は、理想的には各レーザ光の出射
端の大きさをd2とし、各シリンドリカルレンズ6−1
〜6−5の焦点距離をf3とし、非球面レンズ6bの焦
点距離をfとしたとき、d2×f/f3となり、例えば
数μmと非常に小さい。
【0038】この場合、シリンドリカルレンズアレー6
aを通過した半導体レーザ光の5個のバー状素子5−1
〜5−5の積層方向と平行な方向の幅は、例えば10〜
20μmと大きく、集光レンズでの集光角度が大きくな
るため、球面収差が生じ集光点の大きさが大きくなる
が、集光レンズとして非球面レンズ6bを用いることに
より球面収差が低く抑えられ、集光点の大きさが小さく
抑えられている。
【0039】また、この場合、5個のバー状素子5−1
〜5−5のいずれかが所定の設置位置からずれると、所
定の設置位置からずれたバー状素子から出射されたレー
ザ光が対向するシリンドリカルレンズにより平行化され
たとき、平行化された半導体レーザ光に所定の方向から
の角度ずれが生じる。例えば、図2には、バー状素子5
−1が所定の設置位置からΔpだけずれ(5個のバー状
素子5−1〜5−5の所定の積層間隔がpであるのに、
バー状素子5−1と隣接するバー状素子5−2との間隔
がp+Δpであるとき)、対向するシリンドリカルレン
ズ6−1により平行化された半導体レーザ光が所定の方
向から角度ずれθ(単位:ラジアン)が生じている場合
を示している。このとき、角度ずれθ1が生じている平
行化された半導体レーザ光の非球面レンズ6bによる集
光位置は、所定の集光位置01から5個のバー状素子5
−1〜5−nの積層方向と平行な方向にf×θ(1fは
非球面レンズ6bの焦点距離)だけずれる。
【0040】所定の集光位置01からのずれを小さくし
集光点の大きさを小さくするためには、非球面レンズ6
bの焦点距離fを小さくすればよいが、焦点距離fを小
さくするに従い、非球面レンズ6bの中心位置から離れ
た位置を通過する半導体レーザ光にコマ収差が生じ集光
点の大きさが大きくなる。図3はシリンドリカルレンズ
アレー6aを通過した半導体レーザ光の5個のバー状素
子5−1〜5−5の積層方向と平行な方向の幅Lで規格
化した非球面レンズ6bの焦点距離fを横軸とし、5個
のバー状素子5−1〜5−5の積層方向と平行な方向に
±θ1の広がり角度を持つシリンドリカルレンズアレー
6aを通過した半導体レーザ光が非球面レンズ6bによ
り線上に集光されたときの集光点の大きさを縦軸として
示したグラフ図である。図3は非球面レンズ6bの非球
面形状を各焦点距離における集光点の大きさが最小にな
るように計算した結果である。図3において、曲線aは
コマ収差が生じる場合であり、曲線bはコマ収差が生じ
ない場合である。図3に示すように、コマ収差が生じな
い場合には、焦点距離が小さくなるに従い、集光点の大
きさは小さくなる。一方、コマ収差が生じる場合には幅
Lで規格化した非球面レンズ6bの焦点距離fが0.7
のとき最小となり、0.5より小さくなると極端に大き
くなる。従って、幅Lで規格化した非球面レンズ6bの
焦点距離fが0.5以上であるとき、すなわち、非球面
レンズの焦点距離fは0.5×L以上であるとき、集光
点の大きさが小さくなるために望ましい。
【0041】なお、シリンドリカルレンズアレー6aと
非球面レンズ6bとの間に、図1(A)に示したI−I
線を回転軸とした、所定の設置位置からの角度ずれが生
じた場合、固体レーザロッド2の軸方向と平行な方向に
所定の間隔だけ離れた2点において、5個のバー状素子
5−1〜5−5の積層方向と平行な方向に、半導体レー
ザ光の非球面レンズ6bによる集光位置のずれが生じ、
集光点の大きさが大きくなる。例えば、1°の角度ずれ
が生じた場合、10mm離れた2点において、集光位置
のずれが170μmとなる。従って、図4に示すよう
に、シリンドリカルレンズアレーと非球面レンズとを一
体的に形成した非球面合成レンズ6cを用いた場合、角
度ずれを0.1°以下に抑えることができ、集光位置の
ずれが小さくなり集光点の大きさが小さくなるために望
ましい。
【0042】また、レーザ光の出射端の集積方向と平行
な方向にも屈折力を有する非球面レンズを用いた場合に
は、各シリンドリカルレンズ6−1〜6−5により平行
化された半導体レーザ光は非球面レンズ6bにより5個
のバー状素子5−1〜5−5の積層方向と平行な方向に
線上に集光されるとともに、レーザ光の出射端の集積方
向と平行な方向にも集光される。従って、レーザ光の出
射端の集積方向と平行な方向にも屈折力を有する非球面
レンズを用いた場合には、半導体レーザ光導入手段7の
大きさを小さくすることにより半導体レーザ光導入手段
7からの半導体レーザ光の逃げを小さくして固体レーザ
ロッド2の高効率な励起をより図ることができるために
望ましい。
【0043】2.半導体レーザ光導入手段 半導体レーザ光導入手段7は、固体レーザロッド2の高
効率な励起を図るために、導体レーザ光集光手段6によ
り集光された半導体レーザ光を、N個のバー状素子5−
1〜5−Nの積層方向と平行な方向の大きさを略保持し
て拡散性反射筒4の内部に固体レーザロッド2に向けて
導入するものである。
【0044】このため、図5に示すように、実施の形態
1では、半導体レーザ光導入手段7を、拡散性反射筒4
に形成されたスリット11と、スリット11内に配置さ
れた六面体形のスラブ導波路12と、スラブ導波路12
の6端面のうち半導体レーザ光が入射する第1の端面1
2aおよび半導体レーザ光が出射する第2の端面12b
以外の4端面とスリット11との空隙に設けられた、ス
ラブ導波路12より屈折率の小さい、光学接着材から成
る接着材層13とから構成することにより構成を簡略化
している。図5(B)は図5(A)中のI−I線に沿っ
た断面図である。
【0045】このように半導体レーザ光導入手段7を構
成した場合、集光位置02において線上に集光された半
導体レーザ光は、第1の端面12aからスラブ導波路1
2に入射する。スラブ導波路12に入射した半導体レー
ザ光は、スラブ導波路12より屈折率の小さい接着材層
13と接触している、スラブ導波路12の端面で全反射
を繰り返し、第2の端面12bから出射し、拡散性反射
筒4の内部に導入される。図5には、この様子が矢印に
より示されている。
【0046】また、この場合、図6に示すように、スラ
ブ導波路12の第1の端面12aの面積より第2の端面
12bの面積が小さければ、半導体レーザ光導入手段7
からの半導体レーザ光の逃げを小さくして固体レーザロ
ッド2の高効率な励起を図ることができるため望まし
い。ただし、第1の端面12aの面積より第2の端面1
2bの面積を小さくし過ぎると、スラブ導波路12の端
面への半導体レーザ光の入射角度が小さくなり、全反射
条件を満たさなくなる恐れがあるため、これを考慮して
第1,第2の端面12a,12bの大きさを設定する必
要がある。また、スラブ導波路12の屈折率をできるだ
け大きくして、全反射条件の臨界角をできるだけ小さく
することが望ましい。図6(B)は図6(A)中のI−
I線に沿った断面図である。
【0047】なお、非球面レンズ6bにより線上に集光
される半導体レーザ光の、5個のバー状素子5−1〜5
−5の積層方向と平行な方向の大きさは、非球面レンズ
6bによる集光位置で最小となるが、その前後で大きく
なる。また、拡散性反射筒4を形成する材料として一般
的に用いられるセラミックス材料やポリマー材料により
拡散性反射筒4を形成する場合には、反射率が拡散性反
射筒4の厚さに大きく依存し、例えば、セラミックス材
料により、反射率98%以上の拡散性反射筒4を形成す
る場合には、拡散性反射筒4の厚さを10mm程度にす
る必要がある。このため、図7に示すように、半導体レ
ーザ光導入手段7を、拡散性反射筒4に形成されたスリ
ット11のみで構成する場合には、スリット11の5個
のバー状素子5−1〜5−5の積層方向と平行な方向の
大きさを大きくしなければならない。例えば、拡散性反
射筒4の厚さが10mm、シリンドリカルレンズアレー
6aを通過した半導体レーザ光の5個のバー状素子5−
1〜5−5の積層方向と平行な幅Lが10μm、非球面
レンズ6bの焦点距離が7μmのとき、非球面レンズ6
bによる集光位置の前後での半導体レーザ光の広がり角
度が70°程度となり、スロット11両端での半導体レ
ーザ光の、5個のバー状素子5−1〜5−5の積層方向
と平行な方向の大きさは7mmとなる。従って、拡散反
射性反射筒4の内部での半導体レーザ光の閉じ込め性能
が低下する。
【0048】3.半導体レーザ光拡散手段および半導体
レーザ光方向変換手段 半導体レーザ光拡散手段8は、固体レーザロッド2内で
の半導体レーザ光の強度分布を均一にすることにより半
導体レーザロッド2内での温度分布を2次の軸対称にし
て高ビーム品質のレーザ光を得るために、半導体レーザ
光導入手段7と固体レーザロッド2との間で、半導体レ
ーザ光導入手段7により導入された半導体レーザ光を拡
散するものである。
【0049】このため、実施の形態1では、半導体レー
ザ光拡散手段8を、スリガラス状に荒らされたクーリン
グスリーブ3の内面から構成していている。半導体レー
ザ光拡散手段8は、スリガラス状の透明材料を固体レー
ザロッド2を囲んで配置することにより構成することが
できるが、クーリングスリーブ3の内面をグランドラフ
としスリガラス状に荒らすことにより構成を簡略化して
いる。グランドラフの表面粗度は、クーリングスリーブ
3の屈折率にもよるが、半導体レーザ光の波長の数倍か
ら10倍程度、すなわち数μmから10μm程度とする
のが良い。グランドラフとする方法には、機械的研磨、
化学処理などの方法があるが、クラックなどの発生を抑
止できることから化学処理を用いることが望ましい。同
じ表面祖度でも、境界の屈折率差が大きい程、拡散性が
高くなるため、クーリングスリーブ3を屈折率の高い材
料により形成することが望ましい。クーリングスリーブ
3として薄くて機械強度が高いことが望まれるため、ク
ーリングスリーブ3をサファイヤにより形成することが
適している。
【0050】このように半導体レーザ光拡散手段8を構
成した場合、図8に示すように、拡散性反射筒4の内部
に導入された指向性のある高強度の半導体レーザ光は、
クーリングスリーブ3の内面で拡散される。図8には、
この様子が矢印により示されている。ただし、図8には
後述する半導体レーザ光方向変換手段9は示されていな
い。拡散された半導体レーザ光は、拡散性反射筒4の内
部で均一に分布され、固体レーザロッド2に入射し吸収
される。このため、固体レーザロッド2内での半導体レ
ーザ光の強度分布が軸対称で均一なものとなり半導体レ
ーザロッド2内での温度分布が2次の軸対称分布となり
固体レーザロッド2は波面収差を持たないグレーディッ
ド・リフラクティブインデックス・レンズとなり、高ビ
ーム品質のレーザ光を得ることができる。
【0051】なお、クーリングスリーブ3を半導体レー
ザ光の波長の数倍から10倍程度、すなわち数μmから
10μm程度の直径の気泡を内包する発砲性ガラスによ
り構成し、これを半導体レーザ光拡散手段8として用い
ることもできる。この場合、拡散性はクーリングスリー
ブ3の内面をグランドラフとする場合より高い。
【0052】一方、半導体レーザ光方向変換手段9は、
固体レーザロッド2内での半導体レーザ光の強度分布を
均一にすることにより半導体レーザロッド2内での温度
分布を2次の軸対称にして高ビーム品質のレーザ光を得
るために、半導体レーザ光導入手段7と固体レーザロッ
ド2との間で、半導体レーザ光導入手段7により導入さ
れた半導体レーザ光の進行方向を固体レーザロッド2の
方向から逸らすものである。
【0053】このため、実施の形態1では、半導体レー
ザ光方向変換手段9を、スラブ導波路12の長手方向に
対して非垂直なスラブ導波路12の第2の端面12bか
ら構成している。半導体レーザ光方向変換手段9は、く
さび形の透明材料を半導体レーザ光導入手段7と固体レ
ーザロッド2との間に配置することにより構成すること
ができるが、スラブ導波路12の第2の端面12bをス
ラブ導波路12の長手方向に対して非垂直にすることに
より構成を簡略化している。
【0054】このように半導体レーザ光方向変換手段9
を構成した場合、図9に示すように、スラブ導波路12
に入射した半導体レーザ光の進行方向は、第2の端面1
2bから出射する際に、固体レーザロッド2の方向から
逸らされる。そして、拡散性反射筒4で拡散される。図
9には、この様子が矢印により示されている。ただし、
図9には後述する半導体レーザ光方向変換手段9は示さ
れていない。拡散された半導体レーザ光は、拡散性反射
筒4の内部で均一に分布され、固体レーザロッド2に入
射し吸収される。このため、固体レーザロッド2内での
半導体レーザ光の強度分布が軸対称で均一なものとなり
半導体レーザロッド2内での温度分布が2次の軸対称分
布となり固体レーザロッド2は波面収差を持たないグレ
ーディッド・リフラクティブインデックス・レンズとな
り、高ビーム品質のレーザ光を得ることができる。
【0055】上述した説明から理解できるように、高ビ
ーム品質のレーザ光を得るためには、半導体レーザ光拡
散手段8および半導体レーザ光方向変換手段9の少なく
とも一方を備えていればよい。
【0056】なお、半導体レーザ光拡散手段8および半
導体レーザ光方向変換手段9を設けなかった場合には、
図10に示すように、拡散性反射筒4の内部に導入され
た指向性のある高強度の半導体レーザ光は、クーリング
スリーブ3を透過して、固体レーザロッド2に入射し、
一部吸収される。固体レーザロッド2に吸収されなかっ
た残りの半導体レーザ光は、拡散性反射筒4により拡散
反射されて指向性を失い強度が低くなり、拡散性反射筒
4の内部で均一に分布され、再び固体レーザロッド2に
入射し吸収される。図10には、この様子が矢印により
示されている。ただし、図10には前述した半導体レー
ザ光拡散変換手段8は示されていない。このため、固体
レーザロッド2内での半導体レーザ光の強度分布が半導
体レーザ光導入手段7側で高く固体レーザロッド2内で
の半導体レーザ光の強度分布が均一ではなくなり、半導
体レーザロッド2内での温度分布が2次の軸対称分布か
らずれ、固体レーザロッド2は波面収差を持ったグレー
ディッド・リフラクティブインデックス・レンズとな
り、高ビーム品質のレーザ光を得ることができない。
【0057】次に動作について説明する。各バー状素子
5−1〜5−5から出射されたレーザ光は、対向するシ
リンドリカルレンズにより平行化される。各バー状素子
5−1〜5−5から出射されたレーザ光は固体レーザロ
ッド2の軸方向と平行な方向に10°程度の広がり角度
を持ち、固体レーザロッド2の軸方向と垂直な方向に3
0°程度の広がり角度を持っている。平行化された半導
体レーザ光は非球面レンズ6bにより5個のバー状素子
5−1〜5−5の積層方向と平行な方向に線上に集光さ
れる。線上に集光された半導体レーザ光は、第1の端面
12aからスラブ導波路12に入射する。スラブ導波路
に入射した半導体レーザ光は、スラブ導波路12の端面
で全反射を繰り返し、第2の端面12bから出射し、拡
散性反射筒4の内部に導入される。このとき、半導体レ
ーザ光の進行方向はスラブ導波路12の第2の端面12
bにより固体レーザロッド2の方向から逸らされる。図
1(D)には、半導体レーザ光の進行方向がθ2だけ屈
折する様子が示されている。その後、半導体レーザ光
は、クーリングスリーブ3の内面および拡散性反射筒4
で拡散される。図1(C)には、半導体レーザ光がクー
リングスリーブ3の内面で拡散される様子が矢印により
示されている。拡散された半導体レーザ光は、拡散性反
射筒4の内部で均一に分布され、固体レーザロッド2に
入射し吸収される。
【0058】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、固体レーザロッド励起モジュール1を、上述した固
体レーザロッド2と、クーリングスリーブ3と、拡散性
反射筒4と、スタック型半導体レーザ5と、半導体レー
ザ光集光手段6と、半導体レーザ光導入手段7と、半導
体レーザ光拡散手段8と、半導体レーザ光方向変換手段
9とで構成したので、固体レーザロッドを高パワーで高
効率に励起し高ビーム品質のレーザ光を得ることができ
る効果が得られる。
【0059】ここまで、スタック型半導体レーザ5、半
導体レーザ光集光手段6、半導体レーザ光導入手段7、
半導体レーザ光拡散手段8および半導体レーザ光方向変
換手段9から構成される半導体レーザ光照射手段を1個
備えた系について説明したが、図11に示すように、半
導体レーザ光照射手段22を固体レーザロッド2の周囲
に、例えば4個配置して固体レーザロッド励起モジュー
ル21を構成した場合には、固体レーザロッド2内での
半導体レーザ光の強度が高くなり、強度分布もより軸対
称で均一なものとなり、より高パワーで高ビーム品質の
レーザ光を得ることができる。
【0060】実施の形態2.図12はこの発明の実施の
形態2による固体レーザロッド励起モジュールの構成を
示す断面図である。図12(B)は図12(A)中のI
−I線に沿った断面図、図12(C)は図12(A)中
のC部分の拡大図である。図12(A)〜(C)におい
て、31は固体レーザロッド励起モジュール、34は固
体レーザロッド2と略同軸に固体レーザロッド2および
クーリングスリーブ3を取り囲んで配置された、半導体
レーザ光を反射し閉じ込める、半導体レーザ光に対して
鏡面反射性の筒状の鏡面反射性反射筒、37は鏡面反射
性反射筒34に設けられた、半導体レーザ光集光手段6
により集光された半導体レーザ光を、鏡面反射性反射筒
34の内部に導入する半導体レーザ光導入手段である。
その他の構成要素は図1において同一の符号を付して示
したものと同一あるいは同等であるため、その詳細な説
明は省略する。図12(A)において、矢印Xは固体レ
ーザロッド2の軸方向と垂直な方向を示し、図12
(B)において、矢印Yは固体レーザロッド2の軸方向
と平行な方向を示している。図12(B)には、冷却液
が流れる様子が示されている。
【0061】実施の形態2では、鏡面反射性反射筒34
をクーリングスリーブ3の外周面に施した高反射コーテ
ィング膜により構成し、半導体レーザ光導入手段37を
クーリングスリーブ3の外周面にスリット状に施した減
反射コーティング膜により構成している。この場合、ス
リット状に施した減反射コーティング膜により構成され
る半導体レーザ光導入手段37の大きさを、非球面レン
ズ6bにより線上に集光される半導体レーザ光の大きさ
と同じ程度とし、鏡面反射性反射筒34の内部での半導
体レーザ光の閉じ込め性能を高くしている。また、半導
体レーザ拡散手段8を、スリガラス状に荒らされたクー
リングスリーブ3の内面により構成している。
【0062】このように固体レーザロッド励起モジュー
ル31を構成した場合、各バー状素子5−1〜5−5か
ら出射されたレーザ光は、対向するシリンドリカルレン
ズにより平行化される。平行化された半導体レーザ光は
非球面レンズ6bにより5個のバー状素子5−1〜5−
5の積層方向と平行な方向に線上に集光される。線上に
集光された半導体レーザ光は、集光位置に位置する減反
射コーティング膜により構成される半導体レーザ光導入
手段37から鏡面反射性反射筒34の内部に導入され
る。鏡面反射性反射筒34の内部に導入された半導体レ
ーザ光は、クーリングスリーブ3の内面で拡散される。
図12(B),(C)には、半導体レーザ光がクーリン
グスリーブ3の内面で拡散される様子が矢印により示さ
れている。拡散された半導体レーザ光は、拡散性反射筒
4の内部で均一に分布され、固体レーザロッド2に入射
し吸収される。
【0063】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、固体レーザロッド励起モジュール31を、上述した
固体レーザロッド2と、クーリングスリーブ3と、鏡面
反射性反射筒34と、スタック型半導体レーザ5と、半
導体レーザ光集光手段6と、半導体レーザ光導入手段3
7と、半導体レーザ光拡散手段8とで構成したので、固
体レーザロッドを高パワーで高効率に励起し高ビーム品
質のレーザ光を得ることができる。
【0064】なお、半導体レーザ光拡散手段8を設けな
かった場合には、非球面レンズ6bでの集光角度が半導
体レーザ光導入手段37から固体レーザロッド2を見込
む角度に収まるように非球面レンズ6bの焦点距離を調
整することが必要となり、その結果、半導体レーザ光導
入手段37の大きさが大きくなり、鏡面反射性反射筒3
4の内部での半導体レーザ光の閉じ込め性能が低下す
る。
【0065】ここまで、スタック型半導体レーザ5、半
導体レーザ光集光手段6、半導体レーザ光導入手段37
および半導体レーザ光拡散手段8から構成される半導体
レーザ光照射手段を1個用いる系について説明したが、
実施の形態1の場合と同様に、半導体レーザ光照射手段
を固体レーザロッド2の周囲に複数配置して固体レーザ
ロッド励起モジュールを構成した場合には、固体レーザ
ロッド2内での半導体レーザ光の強度が高くなり、強度
分布もより軸対称で均一なものとなり、より高パワーで
高ビーム品質のレーザ光を得ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、固体
レーザロッド励起モジュールを、固体レーザロッドと、
クーリングスリーブと、拡散性反射筒と、スタック型半
導体レーザと、半導体レーザ光集光手段と、拡散性反射
筒に設けられた、半導体レーザ光集光手段により集光さ
れたレーザ光を、バー状素子の積層方向と平行な方向の
大きさを略保持して拡散性反射筒の内部に固体レーザロ
ッドに向けて導入する半導体レーザ光導入手段と、半導
体レーザ光導入手段と固体レーザロッドとの間に設けら
れた、半導体レーザ光導入手段により導入されたレーザ
光を拡散する半導体レーザ光拡散手段および半導体レー
ザ光導入手段により導入されたレーザ光の進行方向を固
体レーザロッドの方向から逸らす半導体レーザ光方向変
換手段の少なくとも一方とを備えるように構成したの
で、固体レーザロッドを高パワーで高効率に励起し高ビ
ーム品質のレーザ光を得ることができる効果がある。
【0067】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、固体レーザロッドと、クーリングスリー
ブと、鏡面反射性反射筒と、スタック型半導体レーザ
と、半導体レーザ光集光手段と、鏡面反射性反射筒に設
けられた、上記半導体レーザ光集光手段により集光され
たレーザ光を、鏡面反射性反射筒の内部に導入する半導
体レーザ光導入手段と、半導体レーザ光導入手段と固体
レーザロッドとの間に設けられた、半導体レーザ光導入
手段により導入されたレーザ光を拡散する半導体レーザ
光拡散手段とを備えるように構成したので、固体レーザ
ロッドを高パワーで高効率に励起し高ビーム品質のレー
ザ光を得ることができる効果がある。
【0068】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、シリンドリカルレンズをバー状素子の積
層間隔と同じ間隔でバー状素子の積層方向と平行な方向
に複数集積して構成されたシリンドリカルレンズアレー
と、バー状素子の積層方向と平行な方向に屈折力を有す
る非球面レンズとを備えた半導体レーザ光集光手段を備
え、シリンドリカルレンズアレーを構成する各シリンド
リカルレンズが、スタック型半導体レーザを構成するそ
れぞれ異なるバー状素子と対向し、対向するバー状素子
から各シリンドリカルレンズの略焦点距離だけ離れた位
置に配置され、非球面レンズが、シリンドリカルレンズ
アレーと半導体レーザ光導入手段との間であって、半導
体レーザ光導入手段から非球面レンズの略焦点距離だけ
離れた位置に配置されるように構成したので、構成を簡
略化できる効果がある。
【0069】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、シリンドリカルレンズアレーを通過した
レーザ光のバー状素子の積層方向と平行な方向の幅をL
としたとき、非球面レンズの焦点距離が0.5×L以上
である半導体レーザ光集光手段を備えるように構成した
ので、集光点の大きさが小さくなる効果がある。
【0070】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、シリンドリカルレンズアレーと非球面レ
ンズとが一体的に形成された非球面合成レンズを備えた
半導体レーザ光集光手段を備えるように構成したので、
集光点の大きさが小さくなる効果がある。
【0071】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、拡散性反射筒に形成されたスリットと、
スリット内に配置された六面体形のスラブ導波路と、ス
ラブ導波路の6端面のうちレーザ光が入射する第1の端
面およびレーザ光が出射する第2の端面以外の4端面と
スリットとの空隙に設けられた、スラブ導波路より屈折
率の小さい接着材層とを備えた半導体レーザ光導入手段
を備えるように構成したので、構成を簡略化できる効果
がある。
【0072】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、第1の端面の面積より第2の端面の面積
が小さい半導体レーザ光導入手段を備えるように構成し
たので、固体レーザロッドを高効率で励起することが効
果がある。
【0073】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、スリガラス状に荒らされた、クーリング
スリーブの表面から構成された半導体レーザ光拡散手段
を備えるように構成したので、構成を簡略化できる効果
がある。
【0074】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、気泡を内包するクーリングスリーブから
構成された半導体レーザ光拡散手段を備えるように構成
したので、構成を簡略化できる効果がある。
【0075】この発明によれば、クーリングスリーブを
サファイヤにより構成したので、クーリングスリーブの
機械的強度が高くなる効果がある。
【0076】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、スラブ導波路の長手方向に対して非垂直
な該スラブ導波路の第2の端面から構成された半導体レ
ーザ光方向変換手段を備えるように構成したので、構成
を簡略化できる効果がある。
【0077】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、スタック型半導体レーザと、半導体レー
ザ光集光手段と、半導体レーザ光導入手段と、半導体レ
ーザ光拡散手段および半導体レーザ光方向変換手段の少
なくとも一方とを備えた半導体レーザ光照射手段を、固
体レーザロッドの周囲に複数配置するように構成したの
で、より高パワーで高ビーム品質のレーザ光を得ること
ができる効果がある。
【0078】この発明によれば、固体レーザロッド励起
モジュールを、スタック型半導体レーザと、半導体レー
ザ光集光手段と、半導体レーザ光導入手段と、半導体レ
ーザ光拡散手段とを備えた半導体レーザ光照射手段を、
固体レーザロッドの周囲に複数配置するように構成した
ので、より高パワーで高ビーム品質のレーザ光を得るこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による固体レーザロ
ッド励起モジュールの構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による固体レーザロ
ッド励起モジュールに用いる半導体レーザ光集光手段の
説明に供する断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による固体レーザロ
ッド励起モジュールに用いる半導体レーザ光集光手段を
構成する非球面レンズの説明に供するグラフ図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による固体レーザロ
ッド励起モジュールに用いる半導体レーザ光集光手段を
構成する非球面合成レンズの構成を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による固体レーザロ
ッド励起モジュールに用いる半導体レーザ光導入手段の
構成を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による固体レーザロ
ッド励起モジュールに用いる別の半導体レーザ光導入手
段の構成を示す断面図である。
【図7】 半導体レーザ光導入手段を、スリットのみで
構成した場合の問題点の説明に供する断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による固体レーザロ
ッド励起モジュールに用いる半導体レーザ光拡散手段の
動作の説明に供する断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による固体レーザロ
ッド励起モジュールに用いる半導体レーザ光方向変換手
段の動作の説明に供する断面図である。
【図10】 半導体レーザ光拡散手段および半導体レー
ザ光方向変換手段を設けなかった場合の問題点の説明に
供する断面図である。
【図11】 半導体レーザ光照射手段が固体レーザロッ
ドの周囲に複数配置されている、この発明の実施の形態
1による固体レーザロッド励起モジュールの構成を示す
断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態2による固体レーザ
ロッド励起モジュールの構成を示す断面図である。
【図13】 従来例1による固体レーザロッド励起モジ
ュールの構成を示す断面図である。
【図14】 従来例2による固体レーザロッド励起モジ
ュールの構成を示す断面図である。
【図15】 従来例2による固体レーザロッド励起モジ
ュールの問題点の説明に供する断面図である。
【符号の説明】
1,21,31 固体レーザロッド励起モジュール、2
固体レーザロッド、3 クーリングスリーブ、4 拡
散性反射筒、5 スタック型半導体レーザ、5−1〜5
−5 バー状素子、6 半導体レーザ光集光手段、6a
シリンドリカルレンズアレー、6b 非球面レンズ、
6c 非球面合成レンズ、6−1〜6−5 シリンドリ
カルレンズ、7,37 半導体レーザ光導入手段、8
半導体レーザ光拡散手段、9 半導体レーザ光方向変換
手段、11 スリット、12 スラブ導波路、12a
第1の端面、12b 第2の端面、13 接着材層、2
2半導体レーザ光照射手段、34 鏡面反射性反射筒。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体レーザロッドと略同軸に上記固体レ
    ーザロッドを取り囲んで配置された筒状のクーリングス
    リーブと、 上記固体レーザロッドと略同軸に上記固体レーザロッド
    および上記クーリングスリーブを取り囲んで配置された
    筒状の拡散性反射筒と、 レーザ光の出射端を上記固体レーザロッドの軸方向と平
    行な方向に複数集積して構成されたバー状素子を、上記
    固体レーザロッドの軸方向と垂直な方向に複数積層して
    構成されたスタック型半導体レーザと、 上記スタック型半導体レーザから出射されたレーザ光を
    集光する半導体レーザ光集光手段と、 上記拡散性反射筒に設けられた、上記半導体レーザ光集
    光手段により集光されたレーザ光を、上記バー状素子の
    積層方向と平行な方向の大きさを略保持して上記拡散性
    反射筒の内部に上記固体レーザロッドに向けて導入する
    半導体レーザ光導入手段と、 上記半導体レーザ光導入手段と上記固体レーザロッドと
    の間に設けられた、上記半導体レーザ光導入手段により
    導入されたレーザ光を拡散する半導体レーザ光拡散手段
    および上記半導体レーザ光導入手段により導入されたレ
    ーザ光の進行方向を上記固体レーザロッドの方向から逸
    らす半導体レーザ光方向変換手段の少なくとも一方とを
    備えたことを特徴とする固体レーザロッド励起モジュー
    ル。
  2. 【請求項2】 固体レーザロッドと略同軸に上記固体レ
    ーザロッドを取り囲んで配置された筒状のクーリングス
    リーブと、 上記固体レーザロッドと略同軸に上記固体レーザロッド
    および上記クーリングスリーブを取り囲んで配置された
    筒状の鏡面反射性反射筒と、 レーザ光の出射端を上記固体レーザロッドの軸方向と平
    行な方向に複数集積して構成されたバー状素子を、上記
    固体レーザロッドの軸方向と垂直な方向に複数積層して
    構成されたスタック型半導体レーザと、 上記スタック型半導体レーザから出射されたレーザ光を
    集光する半導体レーザ光集光手段と、 上記鏡面反射性反射筒に設けられた、上記半導体レーザ
    光集光手段により集光されたレーザ光を、上記鏡面反射
    性反射筒の内部に導入する半導体レーザ光導入手段と、 上記半導体レーザ光導入手段と上記固体レーザロッドと
    の間に設けらた、上記半導体レーザ光導入手段により導
    入されたレーザ光を拡散する半導体レーザ光拡散手段と
    を備えたことを特徴とする固体レーザロッド励起モジュ
    ール。
  3. 【請求項3】 半導体レーザ光集光手段は、 シリンドリカルレンズをバー状素子の積層間隔と同じ間
    隔で上記バー状素子の積層方向と平行な方向に複数集積
    して構成されたシリンドリカルレンズアレーと、上記バ
    ー状素子の積層方向と平行な方向に屈折力を有する非球
    面レンズとを備え、 上記シリンドリカルレンズアレーを構成する各上記シリ
    ンドリカルレンズが、スタック型半導体レーザを構成す
    るそれぞれ異なる上記バー状素子と対向し、対向する上
    記バー状素子から各該シリンドリカルレンズの略焦点距
    離だけ離れた位置に配置され、 上記非球面レンズが、上記シリンドリカルレンズアレー
    と半導体レーザ光導入手段との間であって、上記半導体
    レーザ光導入手段から該非球面レンズの略焦点距離だけ
    離れた位置に配置されたものであることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の固体レーザロッド励起モジ
    ュール。
  4. 【請求項4】 半導体レーザ光集光手段は、シリンドリ
    カルレンズアレーを通過したレーザ光のバー状素子の積
    層方向と平行な方向の幅をLとしたとき、非球面レンズ
    の焦点距離が0.5×L以上であるものであることを特
    徴とする請求項3記載の固体レーザロッド励起モジュー
    ル。
  5. 【請求項5】 半導体レーザ光集光手段は、シリンドリ
    カルレンズアレーと非球面レンズとが一体的に形成され
    た非球面合成レンズを備えたものであることを特徴とす
    る請求項3記載の固体レーザロッド励起モジュール。
  6. 【請求項6】 半導体レーザ光導入手段は、拡散性反射
    筒に形成されたスリットと、上記スリット内に配置され
    た六面体形のスラブ導波路と、上記スラブ導波路の6端
    面のうちレーザ光が入射する第1の端面およびレーザ光
    が出射する第2の端面以外の4端面と上記スリットとの
    空隙に設けられた、上記スラブ導波路より屈折率の小さ
    い接着材層とを備えたものであることを特徴とする請求
    項1記載の固体レーザロッド励起モジュール。
  7. 【請求項7】 半導体レーザ光導入手段は、第1の端面
    の面積より第2の端面の面積が小さいものであることを
    特徴とする請求項6記載の固体レーザロッド励起モジュ
    ール。
  8. 【請求項8】 半導体レーザ光拡散手段は、スリガラス
    状に荒らされた、クーリングスリーブの表面から構成さ
    れたものであることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の固体レーザロッド励起モジュール。
  9. 【請求項9】 半導体レーザ光拡散手段は、気泡を内包
    するクーリングスリーブから構成されたものであること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の固体レーザ
    ロッド励起モジュール。
  10. 【請求項10】 クーリングスリーブがサファイヤから
    成ることを特徴とする請求項8記載の固体レーザロッド
    励起モジュール。
  11. 【請求項11】 半導体レーザ光方向変換手段は、スラ
    ブ導波路の長手方向に対して非垂直な該スラブ導波路の
    第2の端面から構成されたものであることを特徴とする
    請求項6記載の固体レーザロッド励起モジュール。
  12. 【請求項12】 固体レーザロッドと略同軸に上記固体
    レーザロッドを取り囲んで配置された筒状のクーリング
    スリーブと、 上記固体レーザロッドと略同軸に上記固体レーザロッド
    および上記クーリングスリーブを取り囲んで配置された
    筒状の拡散性反射筒と、 上記固体レーザロッドの周囲に複数配置された半導体レ
    ーザ光照射手段とを備え、 上記半導体レーザ光照射手段が、レーザ光の出射端を上
    記固体レーザロッドの軸方向と平行な方向に複数集積し
    て構成されたバー状素子を、上記固体レーザロッドの軸
    方向と垂直な方向に複数積層して構成されたスタック型
    半導体レーザと、上記スタック型半導体レーザから出射
    されたレーザ光を集光する半導体レーザ光集光手段と、
    上記拡散性反射筒に設けられた、上記半導体レーザ光集
    光手段により集光されたレーザ光を、上記バー状素子の
    積層方向と平行な方向の大きさを略保持して上記拡散性
    反射筒の内部に上記固体レーザロッドに向けて導入する
    半導体レーザ光導入手段と、上記半導体レーザ光導入手
    段と上記固体レーザロッドとの間に設けられた、上記半
    導体レーザ光導入手段により導入されたレーザ光を拡散
    する半導体レーザ光拡散手段および上記半導体レーザ光
    導入手段により導入されたレーザ光の進行方向を折り曲
    げて上記固体レーザロッドの方向から逸らす半導体レー
    ザ光方向変換手段の少なくとも一方とを備えたものであ
    ることを特徴とする固体レーザロッド励起モジュール。
  13. 【請求項13】 固体レーザロッドと略同軸に上記固体
    レーザロッドを取り囲んで配置された筒状のクーリング
    スリーブと、 上記固体レーザロッドと略同軸に上記固体レーザロッド
    および上記クーリングスリーブを取り囲んで配置された
    筒状の鏡面反射性反射筒と、 上記固体レーザロッドの周囲に複数配置された半導体レ
    ーザ光照射手段とを備え、 上記半導体レーザ光照射手段が、レーザ光の出射端を上
    記固体レーザロッドの軸方向と平行な方向に複数集積し
    て構成されたバー状素子を、上記固体レーザロッドの軸
    方向と垂直な方向に複数積層して構成されたスタック型
    半導体レーザと、上記スタック型半導体レーザから出射
    されたレーザ光を集光する半導体レーザ光集光手段と、
    上記鏡面反射性反射筒に設けられた、上記半導体レーザ
    光集光手段により集光されたレーザ光を、上記鏡面反射
    性反射筒の内部に導入する半導体レーザ光導入手段と、
    上記半導体レーザ光導入手段と上記固体レーザロッドと
    の間に設けらた、上記半導体レーザ光導入手段により導
    入されたレーザ光を拡散する半導体レーザ光拡散手段と
    を備えたものであることを特徴とする固体レーザロッド
    励起モジュール。
JP32933997A 1997-11-28 1997-11-28 固体レーザロッド励起モジュール Expired - Fee Related JP3587969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32933997A JP3587969B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 固体レーザロッド励起モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32933997A JP3587969B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 固体レーザロッド励起モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11163446A true JPH11163446A (ja) 1999-06-18
JP3587969B2 JP3587969B2 (ja) 2004-11-10

Family

ID=18220355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32933997A Expired - Fee Related JP3587969B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 固体レーザロッド励起モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3587969B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1128505A2 (en) * 2000-02-28 2001-08-29 Nec Corporation Diode-laser side-pumped solid-state laser device
WO2004084364A1 (ja) * 2003-03-17 2004-09-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha レーザ発振器
JP2007110039A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Mitsubishi Electric Corp 固体レーザ励起モジュール
KR100733200B1 (ko) 2005-09-16 2007-06-27 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 레이저 발진기
CN100367580C (zh) * 2003-08-22 2008-02-06 北京光电技术研究所 激光器玻璃聚光腔及其加工方法
JP2008300885A (ja) * 1998-11-12 2008-12-11 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ光出力装置および固体レーザロッド励起モジュール
DE19938555B4 (de) * 1999-08-18 2009-04-16 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Optisch gepumpter Festkörperlaser mit einem Lasermedium

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008300885A (ja) * 1998-11-12 2008-12-11 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ光出力装置および固体レーザロッド励起モジュール
DE19938555B4 (de) * 1999-08-18 2009-04-16 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Optisch gepumpter Festkörperlaser mit einem Lasermedium
EP1128505A2 (en) * 2000-02-28 2001-08-29 Nec Corporation Diode-laser side-pumped solid-state laser device
US6532248B2 (en) 2000-02-28 2003-03-11 Nec Corporation Diode-laser side-pumped solid-state laser device
EP1128505A3 (en) * 2000-02-28 2004-06-16 Nec Corporation Diode-laser side-pumped solid-state laser device
WO2004084364A1 (ja) * 2003-03-17 2004-09-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha レーザ発振器
CN100379099C (zh) * 2003-03-17 2008-04-02 三菱电机株式会社 激光振荡器
US7386022B2 (en) 2003-03-17 2008-06-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Laser beam transmitter
CN100367580C (zh) * 2003-08-22 2008-02-06 北京光电技术研究所 激光器玻璃聚光腔及其加工方法
KR100733200B1 (ko) 2005-09-16 2007-06-27 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 레이저 발진기
JP2007110039A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Mitsubishi Electric Corp 固体レーザ励起モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP3587969B2 (ja) 2004-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3862657B2 (ja) 半導体レーザ装置およびそれを用いた固体レーザ装置
US6757106B2 (en) Optical lens, optical lens unit, stacked type optical lens, optical system and semiconductor laser apparatus
JP3071360B2 (ja) リニアアレイレーザダイオードに用いる光路変換器及びそれを用いたレーザ装置及びその製造方法
US7639722B1 (en) Multifaceted prism to cause the overlap of beams from a stack of diode laser bars
US6377410B1 (en) Optical coupling system for a high-power diode-pumped solid state laser
JP3589299B2 (ja) ビーム整形装置
JP3098200B2 (ja) レーザビームの補正方法及び装置
US7221694B2 (en) Semiconductor laser light emitting apparatus and solid-state laser rod pumping module
JP2004096092A (ja) 半導体レーザ装置およびそれを用いた固体レーザ装置
JP2015072955A (ja) スペクトルビーム結合ファイバレーザ装置
US6873633B2 (en) Solid-state laser
KR20050057117A (ko) 반도체 레이저 장치
JP3587969B2 (ja) 固体レーザロッド励起モジュール
JP4347467B2 (ja) 集光装置
JPH0743643A (ja) 半導体レーザ集光器
JP4927051B2 (ja) 半導体レーザ光出力装置および固体レーザロッド励起モジュール
JPH10275952A (ja) 半導体レーザ励起固体レーザ増幅装置及び半導体レーザ励起固体レーザ装置
JPH07287104A (ja) 光路変換器及び光路変換アレイ
JPH1168197A (ja) 半導体レーザ励起固体レーザ装置
JP3391235B2 (ja) 半導体レーザ励起固体レーザ増幅装置
JP2000077750A (ja) 固体レーザ装置
JPH07287189A (ja) 光路変換器およびそれを用いたレーザ装置
JPH0936462A (ja) 固体レーザ励起方法及び固体レーザ装置
JP2000312043A (ja) 半導体レーザ光出力装置および固体レーザロッド励起モジュール
JPH1117268A (ja) 半導体レーザーアレイ装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040811

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070820

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080820

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080820

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090820

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090820

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100820

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110820

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110820

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120820

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120820

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees