JP2002239773A - 半導体レーザー加工装置および半導体レーザー加工方法 - Google Patents

半導体レーザー加工装置および半導体レーザー加工方法

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JP2002239773A
JP2002239773A JP2001373515A JP2001373515A JP2002239773A JP 2002239773 A JP2002239773 A JP 2002239773A JP 2001373515 A JP2001373515 A JP 2001373515A JP 2001373515 A JP2001373515 A JP 2001373515A JP 2002239773 A JP2002239773 A JP 2002239773A
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laser beam
axis direction
laser
semiconductor laser
slow
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English (en)
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Koji Funemi
浩司 船見
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非対称なレーザービーム特性を持つ、半導体
レーザーアレイスタックからでるレーザービームを、対
称的な微小スポットに集光する半導体レーザー加工装置
を提供する。 【解決手段】 マルチビームサーキュレータ9を用い
て、コリメートされたレーザービームを複数個に分割
し、かつ、分割された各々のレーザービームを90度回
転させた後、集光光学系11で集光することにより、微
小スポットに絞る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1次元配列の半導
体レーザーアレイを積層して形成される2次元配列の半
導体レーザーアレイスタックにおいて、その半導体レー
ザーアレイスタックから発振されるレーザービームを、
微小スポットに集光するための集光光学系を備えた半導
体レーザー加工装置および半導体レーザー加工方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】1次元配列の半導体レーザーアレイ1
は、図1に示す様な形態をしており、主として、半導体
レーザーアレイチップ2とヒートシンク3から構成され
ている。
【0003】半導体レーザーアレイチップ2は、半導体
レーザーエミッタ4が一定のピッチで複数個、直線状に
並べられている。例えば、この半導体レーザーエミッタ
4は、その厚さは約1μmと狭く、逆に、その幅は約1
00μmと広くなっている。更に、その半導体レーザー
エミッタ4は、約200μmのピッチで、その幅方向
に、約50個並んでいる。そのため、半導体レーザーア
レイチップ2の幅寸法は、約10mmとなっている。半
導体レーザーエミッタ4からのレーザー出力が1Wの場
合、それが50個あれば、50Wのレーザー出力とな
る。
【0004】ヒートシンク3は、半導体レーザーアレイ
チップ2からの発熱を放熱させるためのものであり、水
冷、又は空冷構造となっており、その厚みは約2mmで
ある。
【0005】半導体レーザーエミッタ4から出るレーザ
ービーム拡がり角(全角)は、その厚さ方向に対して約
35度、幅方向に対して約10度となっている。また、
レーザー発振出口のレーザービーム径は、半導体レーザ
ーエミッタ4の活性層サイズに相当するため、厚さ方向
が1μm、幅方向が100μmとなる。
【0006】この半導体レーザーエミッタ4を複数個合
わさった半導体レーザーアレイチップ2においては、複
数個の半導体レーザーエミッタ4がその幅方向に一直線
上に並んでいるため、そのレーザービーム拡がり角は、
個々のその半導体レーザーエミッタ4の場合と同じとな
り、厚さ方向に対して約35度、幅方向に対して約10
度となる。但し、出口のレーザービーム径は、厚さ方向
が1μmであるが、幅方向は10mmとなる。
【0007】更に、図2に示すように、1次元配列の半
導体レーザーアレイ1をその厚さ方向に積層したもの
が、半導体レーザーアレイスタック5である。例えば、
20個の半導体レーザーアレイ1を積層すれば、約1k
Wのレーザー出力が得られる(50W×20個)。その
ときの、半導体レーザーアレイスタック5からのレーザ
ービーム径(レーザー発光面)は、厚さ方向で40mm
(半導体レーザーアレイ1の厚み2mm×20個)、幅
方向で10mmとなる。また、レーザービーム拡がり角
が、半導体レーザーアレイ1の場合と同じで、厚さ方向
に対して約35度、幅方向に対して約10度となる。
【0008】一般に、上述してきた、半導体レーザーエ
ミッタ4に対して、その厚さ方向の光軸をファーストア
クシス(FAST AXIS)、逆に、その幅方向の光
軸をスローアクシス(SLOW AXIS)と呼んでい
る。
【0009】このように、1kWオーダの高出力が得ら
れる半導体レーザーアレイスタック5を、レーザー加工
にダイレクトに使っていくためには、その半導体レーザ
ーアレイスタック5から出るレーザービームを微小スポ
ットに絞る必要がある。そのためには、レーザービーム
の拡がり角の改善が必要である。
【0010】一般に、ファーストアクシスにおいては、
レーザービーム拡がり角(θ1 )が約35度とかなり大
きいために、図3(a)(b)に示す様に1直線状の半
導体レーザーアレイチップ2の前方に、コリメートレン
ズ(ファーストコリメートレンズ)6を取付けて、ファ
ーストアクシスのレーザービームの拡がり角の低減を図
っている。例えば、コリメートレンズ6として、球面シ
リンドリカルレンズ、非球面シリンドリカルレンズなど
が用いられている。例えば、このコリメートレンズ6を
使用することにより、 ファーストアクシス側のレーザー
ビーム拡がり角(θ2 )が、約35度から0.24度
(4mrad)に改善できる。
【0011】一方、 スローアクシス方向においては、 基
本的に、 レーザービームの発光源が10mm幅のライン
状になっているため、 そのビーム拡がり角を容易に低減
することはできず、 上述したように、 約10度(175
mrad)のビーム拡がり角が生じている。
【0012】つまり、コリメートレンズ6付の半導体レ
ーザーアレイスタック5から出るレーザービームの拡が
り角は、ファーストアクシスで4mrad、スローアク
シスで175mradとアンバランスになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、半導
体レーザーアレイスタック5から出るレーザービームの
拡がり角は、半導体レーザーエミッタ4自身の構造、ひ
いては、半導体レーザーアレイ1、半導体レーザーアレ
イスタック5の構造が原因で、レーザービームの拡がり
角が大きく、かつ、アンバランスが生じている。コリメ
ートレンズ6を用いて、多少は、改善されるが、現状で
は、レーザービーム拡がり角は、ファーストアクシスで
4mrad、スローアクシスで175mradのアンバ
ランスが生じている。また、基本的に、半導体レーザー
エミッタ4が2次元的に配列されているため、レーザー
ビームの発光面も、多点であり、面積的にも大きくなっ
ている。例えば、1kWのレーザー出力(半導体レーザ
ーエミッタ4が50×20個の半導体レーザーアレイス
タック)では、10mm×40mmの発光面となってい
る。
【0014】そのため、通常の球面レンズで集光するだ
けであるならば、その集光レンズでのスポット径も、レ
ーザービーム拡がり角の値に比例した形状となる。例え
ば、焦点距離50mmの集光レンズで集光したときのス
ポット形は、ファーストアクシスで0.2mm(50m
m×4mrad)、スローアクシスで8.75mm(5
0mm×175mrad)となる。
【0015】このようなライン状のスポット径は、その
方向性に制限されるため、取扱いが非常に面倒となり、
対称的なスポット径が望まれている。また、現時点で
は、微小スポット径に絞ることができないため、微細レ
ーザー加工にも不適当である。
【0016】この課題を解決するために、スローアクシ
ス側に、シリンドリカルコリメータを用いて、レーザー
ビームの品質(拡がり角)を改善する方法があるが、光
学系が非常に大きくなってしまうという欠点がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、半導体レーザーアレイを、そのエミッタ配列
方向であるスローアクシス方向に対し直交するファース
トアクシス方向に積層して形成される半導体レーザーア
レイスタックと、各々の半導体レーザーアレイから発振
されるレーザービームを、そのファーストアクシス方向
成分を概略平行ビームにコリメートするファーストコリ
メート光学系と、このコリメートされた各々のレーザー
ビームからなるレーザービーム群のファーストアクシス
方向のレーザービーム径を縮小すると共にそのレーザー
ビーム拡がり角を大きくする縮小シリンドリカルコリメ
ータ光学系と、前記レーザービーム群のスローアクシス
方向のレーザービーム径を拡大すると共にそのレーザー
ビーム拡がり角を小さくする第1拡大シリンドリカルコ
リメータ光学系と、前記光学系より出射したレーザービ
ームを、スローアクシス方向に分割し、分割された各々
のレーザービームを概略90度回転させるマルチビーム
サーキュレータと、このマルチビームサーキュレータよ
り出射したレーザービームのファーストアクシス方向の
レーザービーム径を拡大すると共にそのレーザービーム
拡がり角を小さくする第2拡大シリンドリカルコリメー
タ光学系と、前記光学系より出射したレーザービームを
集光する集光光学系とを備えたことを特徴とする。
【0018】また本発明は上記課題を解決するため、半
導体レーザーアレイを、そのエミッタ配列方向であるス
ローアクシス方向に対し直交するファーストアクシス方
向に積層して形成される半導体レーザーアレイスタック
と、各々の半導体レーザーアレイから発振されるレーザ
ービームを、そのファーストアクシス方向成分を概略平
行ビームにコリメートするファーストコリメート光学系
と、各々の半導体レーザーアレイから発振されるレーザ
ービームを、そのスローアクシス方向成分のレーザービ
ーム拡がり角を低減するスローコリメート光学系と、こ
のコリメートされた各々のレーザービームからなるレー
ザービーム群のファーストアクシス方向のレーザービー
ム径を縮小すると共にそのレーザービーム拡がり角を大
きくする縮小シリンドリカルコリメータ光学系と、前記
レーザービーム群のスローアクシス方向のレーザービー
ム径を拡大すると共にそのレーザービーム拡がり角を小
さくする第1拡大シリンドリカルコリメータ光学系と、
前記光学系より出射したレーザービームを、スローアク
シス方向に分割し、分割された各々のレーザービームを
概略90度回転させるマルチビームサーキュレータと、
このマルチビームサーキュレータより出射したレーザー
ビームのファーストアクシス方向のレーザービーム径を
拡大すると共にそのレーザービーム拡がり角を小さくす
る第2拡大シリンドリカルコリメータ光学系と、前記第
2拡大シリンドリカルコリメータ光学系より出射したレ
ーザービームを集光する集光光学系とを備えたことを特
徴とする。
【0019】また本発明は上記課題を解決するため、半
導体レーザーアレイを、そのエミッタ配列方向であるス
ローアクシス方向に対し直交するファーストアクシス方
向に積層して形成される半導体レーザーアレイスタック
と、各々の半導体レーザーアレイから発振されるレーザ
ービームを、そのファーストアクシス方向成分を概略平
行ビームにコリメートするコリメート光学系と、このコ
リメートされた各々のレーザービームからなるレーザー
ビーム群を、そのスローアクシス方向に分割し、そのス
ローアクシス方向の直進性の低いレーザービーム成分を
90度偏向させてファーストアクシス方向のレーザービ
ーム成分と合成するマルチカライドスコープと、このマ
ルチカライドスコープより出射したレーザービームを集
光する集光光学系とを備えたことを特徴とする。
【0020】上記各発明によれば、装置の大型化を招か
ないで、対照的かつ微小なスポット径(0.6mm×
0.6mm程度まで可能。)のスポットにレーザービー
ムを集光することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を、図面を参照し
ながら具体的に説明する。図4、図5は、本発明の第1
実施例を示し、図4は、ファーストアクシス方向、図5
は、スローアクシス方向に対する光学系のレイアウトを
示している。
【0022】図4、図5において、5は半導体レーザー
アレイスタック、6はコリメートレンズ(ファーストコ
リメートレンズ)、7a・7bはファーストアクシス方
向の縮小シリンドリカルコリメータ、8a・8bはスロ
ーアクシス方向の第1拡大シリンドリカルコリメータ、
9はマルチビームサーキュレータ、10a・10bはフ
ァーストアクシス方向の第2拡大シリンドリカルコリメ
ータ、11は集光レンズである。
【0023】次に、具体的に、数値を示しながら、図
4、図5で示した集光光学系の機能について説明をす
る。
【0024】本実施例において、半導体レーザーアレイ
スタック5は、1kWのレーザー出力を有しており、従
来例で述べたように、50個の半導体レーザーエミッタ
4からなる半導体レーザーアレイスタック5を搭載した
半導体レーザーアレイ1が、その厚み方向に20個積層
されている。
【0025】従来例で述べたように、この半導体レーザ
ーアレイスタック5から出るレーザービームの拡がり角
(全角)は、ファーストアクシス方向に35度、スロー
アクシス方向に10度となっている。また、レーザービ
ームの発光面、つまり、出口でのレーザービーム径は、
ファーストアクシス方向に40mm、スローアクシス方
向に10mmとなっている。
【0026】この20個の半導体レーザーアレイ1に搭
載されている半導体レーザーエミッタ4の前方には、そ
れぞれ、コリメートレンズ6が取付けられている。図6
には、1個の半導体レーザーアレイ1と、それに搭載さ
れているコリメートレンズ6の側面図を示している。図
6において、2は半導体レーザーアレイチップ、3はヒ
ートシンク、12は半導体レーザーアレイチップ2から
出たレーザービームである。
【0027】このコリメートレンズ6により、ファース
トアクシス方向に拡がっていくレーザービームを、概略
平行ビームにすることができる。その結果、ファースト
アクシス方向のビーム拡がり角(全角)は、35度から
0. 24度(4mrad)に改善される。一方、スロー
アクシス方向のビーム拡がり角(全角)は、10度、つ
まり175mradとなっている。
【0028】次に、ファーストアクシス方向レーザービ
ームを、縮小シリンドリカルコリメータ7a・7bによ
り、1/3に縮小すると、その拡がり角(全角)は3
倍、つまり、12mradとなる。一方、レーザービー
ム径は1/3、つまり13.33mmとなる。
【0029】スローアクシス方向レーザービームについ
ては、第1拡大シリンドリカルコリメータ8a・8bに
より、5倍に拡大すると、その拡がり角(全角)は1/
5倍、つまり35mradとなる。一方、レーザービー
ム径は5倍、つまり50mmとなる。
【0030】次に、これらの光学系を通ってきたレーザ
ービームに対して、スローアクシス方向に、そのレーザ
ービームを複数個(例えば、10個)に分割する。更に
分割された各々のレーザービームを90度回転させる。
本発明においては、レーザービームを分割し、かつ、分
割された各々のレーザービームを90度回転させる機能
を有する部材を、マルチビームサーキュレータ9と呼ん
でいる。マクロ的にみると、このマルチビームサーキュ
レータ9により、ファーストアクシスとスローアクシス
のレーザービームの拡がり角が入れ替わる。
【0031】そのため、マルチビームサーキュレータ9
を通ってきたレーザービームのファーストアクシス方向
のビーム径は13.33mm、拡がり角は35mrad
となり、スローアクシス方向のビーム径は50mm、拡
がり角は12mradとなる。
【0032】次に、ファーストアクシス方向の第2拡大
シリンドリカルコリメータ10a・10bにより、レー
ザービームはファーストアクシス方向にだけ、3倍に拡
大される。そのため、ファーストアクシス方向のビーム
径は40mm、拡がり角は12mradとなる。
【0033】そして、最後に、集光レンズ11により、
レーザービームが集光される。例えば、集光レンズ11
の焦点距離が50mmのとき、集光スポット径は、0.
6mm×0.6mmとなる。
【0034】このように、本発明によると、集光スポッ
ト径は、0.6mm×0.6mmといった対称的なスポ
ット径を得ることができる。更には、径0.6mmとい
う大きさまで、 集光することができる。
【0035】次に、 マルチビームサーキュレータ9の1
例について、 プリズム14を用いた方式を例に挙げて、
図7以降の図面を参照しながら述べる。
【0036】図7はプリズム14の側面図、 図8はプリ
ズム14の上面図である。本実施例において、 プリズム
は6面体をなしており、 それぞれの面をA、B、C、
D、E、Fとする。面Bと面D、面Eと面Fとは、それ
ぞれ、平行な面である。また、面Aと面Bとのなす角α
と、面Bと面Cとのなす角βとは、等しい。
【0037】次に、このプリズム14の機能を、図9を
用いて説明する。レーザービーム15は、プリズム14
の入射面Aから入射するとき、その入射面Aで屈折す
る。その屈折角度は、プリズム14の屈折率に依存して
いる。更に、入射してきたレーザービーム15は、プリ
ズム14の全反射面Bで全反射する。その後、レーザー
ビーム16は、プリズム14の透過面Cを透過して、プ
リズム14の外部(大気中)に、屈折されたレーザービ
ーム17が出ていく。
【0038】本実施例では、面Aと面Bとのなす角α
と、面Bと面Cとのなす角βとが等しいため、プリズム
14への入射レーザービーム15と出射レーザービーム
17とは平行ビームとなる。また、面Aと面Bとのなす
角α(又は、面Bと面Cとのなす角β)と、全反射面B
の長さとを最適に設定することにより、プリズム14へ
の入射レーザービーム15と出射レーザービーム17と
を、同一光軸上にすることができる。
【0039】次に、図10で示した、入射レーザービー
ム15の像は、プリズム14内部で全反射されるため、
図面上で、上下反転した出射レーザービーム17として
出てくる。具体的には、入射レーザービーム15の上方
向の矢印像が、出射レーザービーム17では下向きの像
となる。つまり、像は、180度回転する。
【0040】また、図11に示したように、プリズム1
4への入射レーザービーム15の像が45度傾いている
とき、その出射レーザービーム17の像は、入射レーザ
ービーム15の像に対して、90度回転する。逆に、入
射レーザービーム15に対して、プリズム14を45度
傾けることにより、プリズム14から出る出射レーザー
ビーム17を90度回転させることができる。
【0041】図12は、このプリズム14を多数並べた
例である。本実施例では、5個のプリズム14を、ずら
せながら、設置している。この集合したマルチプリズム
18に対して、図12(a)に示すように、入射レーザ
ービーム15を45度傾けることにより、出射レーザー
ビーム17を入射レーザービーム15に対して90度回
転させることができる。
【0042】従って、マルチビームサーキュレータ9と
して、マルチプリズム18を、図12(a)に示すよう
に配置することにより、直交している、ファーストアク
シスとスローアクシスとのレーザービーム成分を、図1
2(b)に示すように、入れ替えることができる。な
お、マルチプリズム18は、各プリズム14の全反射面
Bがファーストアクシスとスローアクシスとがなす面に
直交すると共に、ファーストアクシスおよびスローアク
シスの両者にそれぞれ45゜で交差するように配置され
ている。
【0043】次に本発明の第2実施例を、図13、図1
4を参照しながら説明する。
【0044】半導体レーザーアレイスタック5から出た
レーザービームは、コリメートレンズ6で、概略平行な
レーザービームとなり、マルチカライドスコープ19を
用いて、ファーストアクシス方向のレーザービームはそ
のまま直進させ、一方、スローアクシス方向において
は、その方向にレーザービームを複数個に分割し、更
に、そのスローアクシス方向のレーザービーム成分の直
進性が高いレーザービーム成分を直進させ、直進性の低
いレーザービーム成分を90度偏向させ、ファーストア
クシス方向のレーザービーム成分と合成させる。
【0045】マルチカライドスコープ19から出たレー
ザービームは、スローアクシス方向の品質が上がり、逆
に、ファーストアクシス方向の品質が低下し、トータル
的にみると、両軸(ファーストアクシス、スローアクシ
ス)の品質が近づくため、集光レンズ11でそのレーザ
ービームを集光させると、対称的で微小な集光スポット
径が得られる。
【0046】次に、上記で示したマルチカライドスコー
プ19の機能について、図15を参照しながら説明をす
る。図15は、マルチカライドスコープ19の光軸方向
の断面図であり、長方形の断面形状をした角柱のガラス
基板20が、複数個並列に並んでいる。さらに、これら
ガラス基板20は、その入射面がそれぞれ、ファースト
アクシスとスローアクシスとのなす面と平行で、スロー
アクシスに対して45度傾いて配置されている。つま
り、本図において、図面上で、縦軸方向がファーストア
クシス方向、横軸方向がスローアクシス方向となってい
る。
【0047】図16に示すように、ファーストアクシス
方向のレーザービーム成分は、レーザービーム拡がり角
が小さくビームの直進性が高いため、このマルチカライ
ドスコープ19をそのまま直進し、通過していく。
【0048】一方、図17に示すように、スローアクシ
ス方向のレーザービーム成分は、ある程度のビーム拡が
り角を持っている。そのため、そのレーザービーム成分
の直進性の高いレーザービームは、このマルチカライド
スコープ19をそのまま直進し、通過していくが、直進
性の悪いレーザービームは、各々のガラス基板20の側
面で反射され、レーザービームが90度方向を曲げられ
る。その方向は、ファーストアクシス方向となる。
【0049】つまり、このマルチカライドスコープ19
からでるレーザービームのファーストアクシス成分は、
マルチカライドスコープ19に入るレーザービームのフ
ァーストアクシス成分と、マルチカライドスコープ19
に入るレーザービームのスローアクシス成分の直進性が
悪い成分との合成ビームとなる。一方、このマルチカラ
イドスコープ19からでるレーザービームのスローアク
シス成分は、マルチカライドスコープ19に入るレーザ
ービームのスローアクシス成分の直進性が良い成分だけ
となる。
【0050】次に本発明の第3実施例を、図18、図1
9、図20および第1実施例の説明に用いた各図を参照
しながら説明する。
【0051】図18、図19において、5は半導体レー
ザーアレイスタック、6はファーストコリメートレン
ズ、33はスローコリメートレンズ、7a・7bはファ
ーストアクシス方向の縮小シリンドリカルコリメータ、
8a・8bはスローアクシス方向の第1拡大シリンドリ
カルコリメータ、9はマルチビームサーキュレータ、1
0a・10bはファーストアクシス方向の第2拡大シリ
ンドリカルコリメータ、11は集光レンズである。
【0052】次に、具体的に、数値を示しながら、図1
8、図19で示した集光光学系の機能について説明をす
る。
【0053】本実施例において、半導体レーザーアレイ
スタック5(図3参照)は、1kWのレーザー出力を有
しており、従来例で述べたように、50個の半導体レー
ザーエミッタ4からなる半導体レーザーアレイスタック
5を搭載した半導体レーザーアレイ1が、その厚み方向
に20個積層されている。
【0054】従来例で述べたように、この半導体レーザ
ーアレイスタック5から出るレーザービームの拡がり角
(全角)は、ファーストアクシス方向に35度、スロー
アクシス方向に10度となっている。また、レーザービ
ームの発光面、つまり、出口でのレーザービーム径は、
ファーストアクシス方向に40mm、スローアクシス方
向に10mmとなっている。
【0055】この20個の半導体レーザーアレイ1に搭
載されている半導体レーザーエミッタ4の前方には、そ
れぞれ、ファーストコリメートレンズ6が取付けられて
いる。図6には、1個の半導体レーザーアレイ1と、そ
れに搭載されているファーストコリメートレンズ6の側
面図を示している。図6において、2は半導体レーザー
アレイチップ、3はヒートシンク、12は半導体レーザ
ーアレイチップ2から出たレーザービームである。
【0056】このファーストコリメートレンズ6によ
り、ファーストアクシス方向に拡がっていくレーザービ
ームを、概略平行ビームにすることができる。その結
果、ファーストアクシス方向のビーム拡がり角(全角)
は、35度から0. 24度(4mrad)に改善され
る。一方、スローアクシス方向のビーム拡がり角(全
角)は、10度、つまり175mradとなっている。
【0057】さらに、このファーストコリメートレンズ
6の前方にはスローコリメートレンズ33が配設されて
いる。このスローコリメートレンズ33の1例を図20
を参照して説明する。なお、本図においては、スローア
クシス方向のレーザービームの伝播を理解しやすくする
ために、ファーストコリメートレンズ6を省いている。
【0058】図20において、2は半導体レーザーアレ
イチップ、4は半導体レーザーエミッタ、33はスロー
コリメートレンズ(レーザービームのスローアクシス方
向成分のレーザービーム拡がり角を低減するレンズをこ
のように称す。)である。半導体レーザーエミッタ4は
200μmピッチで並べられており、その幅は100μ
m、そのビーム拡がり角(全角)θ3は175mrad
である。スローコリメートレンズ33は、半導体レーザ
ーエミッタ4と同数のシリンドリカルレンズ33aで構
成されている。各シリンドリカルレンズ33aの幅は2
00μmであり、そのピッチも200μmである。また
各シリンドリカルレンズ33aは、対応する半導体レー
ザーエミッタ4の前方に設置されている。
【0059】半導体レーザーエミッタ4から出たレーザ
ービームは、それに対応するシリンドリカルレンズ33
aに入射し、ここを通過したときにレーザービーム拡が
り角θ4が、半導体レーザーエミッタ4から出た際のレ
ーザービーム拡がり角θ3の1/2、すなわち87.5
mradとなる。
【0060】なお本実施例では、各半導体レーザーアレ
イチップ2に対して、それぞれスローコリメートレンズ
33が必要であるが、半導体レーザーアレイチップ2を
積層して半導体レーザースタック5を形成するとき、各
半導体レーザーアレイチップ2の半導体レーザーエミッ
タ4の位置をすべてファーストアクシス方向に1直線上
に揃えるようにすれば、この半導体レーザーアレイスタ
ック5に対し、1個のスローコリメートレンズ33です
ませることができる。
【0061】次に、ファーストアクシス方向レーザービ
ームを、縮小シリンドリカルコリメータ7a・7bによ
り、1/3に縮小すると、その拡がり角(全角)は3
倍、つまり、12mradとなる。一方、レーザービー
ム径は1/3、つまり13.33mmとなる。
【0062】スローアクシス方向レーザービームについ
ては、第1拡大シリンドリカルコリメータ8a・8bに
より、2.5倍に拡大すると、その拡がり角(全角)は
1/2.5倍、つまり35mradとなる。一方、レー
ザービーム径は2.5倍、つまり25mmとなる。
【0063】次に、これらの光学系を通ってきたレーザ
ービームに対して、スローアクシス方向に、そのレーザ
ービームを複数個(例えば、10個)に分割する。更に
分割された各々のレーザービームを90度回転させる。
このようにレーザービームを分割し、かつ、分割された
各々のレーザービームを90度回転させる機能を有する
部材として、第1実施例において詳述したマルチビーム
サーキュレータ9を用いている。そしてマクロ的にみる
と、このマルチビームサーキュレータ9により、ファー
ストアクシスとスローアクシスのレーザービームの拡が
り角が入れ替わる。
【0064】そのため、マルチビームサーキュレータ9
を通ってきたレーザービームのファーストアクシス方向
のビーム径は13.33mm、拡がり角は35mrad
となり、スローアクシス方向のビーム径は25mm、拡
がり角は12mradとなる。
【0065】次に、ファーストアクシス方向の第2拡大
シリンドリカルコリメータ10a・10bにより、レー
ザービームはファーストアクシス方向にだけ、3倍に拡
大される。そのため、ファーストアクシス方向のビーム
径は40mm、拡がり角は12mradとなる。
【0066】そして、最後に、集光レンズ11により、
レーザービームが集光される。例えば、集光レンズ11
の焦点距離が50mmのとき、集光スポット径は、0.
6mm×0.6mmとなる。
【0067】このように、本発明によると、集光スポッ
ト径は、0.6mm×0.6mmといった対称的なスポ
ット径を得ることができる。更には、径0.6mmとい
う大きさまで、 集光することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体レ
ーザー加工装置および半導体レーザー加工方法によれ
ば、コンパクトな光学系を用いながら、幾何学的に対称
的でかつ微小なスポット径のスポットにレーザービーム
を集光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体レーザーアレイの斜視図。
【図2】半導体レーザーアレイスタックの斜視図。
【図3】コリメートレンズを付けた半導体レーザーアレ
イスタックを示し、(a)はその斜視図、(b)は原理
図。
【図4】本発明の第1実施例における集光光学系のファ
ーストアクシス方向の断面図。
【図5】本発明の第1実施例における集光光学系のスロ
ーアクシス方向の断面図。
【図6】ファーストコリメートレンズを付けた半導体レ
ーザーアレイの断面図。
【図7】プリズムの側面図。
【図8】プリズムの上面図。
【図9】プリズムの側面図。
【図10】180度回転するレーザービームの説明図。
【図11】90度回転するレーザービームの説明図。
【図12】マルチプリズムの原理を示し、(a)は側面
図、(b)は変換前後のレーザービーム像を原理的に示
す図。
【図13】本発明の第2実施例におけるマルチカライド
スコープによる集光光学系のファーストアクシス方向の
断面図。
【図14】本発明の第2実施例におけるマルチカライド
スコープによる集光光学系のスローアクシス方向の断面
図。
【図15】マルチカライドスコープの断面図。
【図16】ファーストアクシスレーザービームとマルチ
カライドスコープの断面図。
【図17】スローアクシスレーザービームとマルチカラ
イドスコープの断面図。
【図18】本発明の第3実施例における集光光学系のフ
ァーストアクシス方向の概略図。
【図19】その集光光学系のスローアクシス方向の概略
図。
【図20】スローコリメートレンズと半導体レーザーア
レイとの関係を示す図。
【符号の説明】
1 半導体レーザーアレイ 2 半導体レーザーアレイチップ 3 ヒートシンク 4 半導体レーザーエミッタ 5 半導体レーザーアレイスタック 6 コリメートレンズ(ファーストコリメートレン
ズ) 7a・7b 縮小シリンドリカルコリメータ 8a・8b 第1拡大シリンドリカルコリメータ 9 マルチビームサーキュレータ 10a・10b 第2拡大シリンドリカルコリメータ 11 集光レンズ 14 プリズム 18 マルチプリズム 19 マルチカライドスコープ 20 ガラス基板 33 スローコリメートレンズ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザーアレイを、そのエミッタ
    配列方向であるスローアクシス方向に対し直交するファ
    ーストアクシス方向に積層して形成される半導体レーザ
    ーアレイスタックと、 各々の半導体レーザーアレイから発振されるレーザービ
    ームを、そのファーストアクシス方向成分を概略平行ビ
    ームにコリメートするファーストコリメート光学系と、 このコリメートされた各々のレーザービームからなるレ
    ーザービーム群のファーストアクシス方向のレーザービ
    ーム径を縮小すると共にそのレーザービーム拡がり角を
    大きくする縮小シリンドリカルコリメータ光学系と、 前記レーザービーム群のスローアクシス方向のレーザー
    ビーム径を拡大すると共にそのレーザービーム拡がり角
    を小さくする第1拡大シリンドリカルコリメータ光学系
    と、 前記光学系より出射したレーザービームを、スローアク
    シス方向に分割し、分割された各々のレーザービームを
    概略90度回転させるマルチビームサーキュレータと、 このマルチビームサーキュレータより出射したレーザー
    ビームのファーストアクシス方向のレーザービーム径を
    拡大すると共にそのレーザービーム拡がり角を小さくす
    る第2拡大シリンドリカルコリメータ光学系と、 前記第2拡大シリンドリカルコリメータ光学系より出射
    したレーザービームを集光する集光光学系とを備えたこ
    とを特徴とする半導体レーザー加工装置。
  2. 【請求項2】 半導体レーザーアレイを、そのエミッタ
    配列方向であるスローアクシス方向に対し直交するファ
    ーストアクシス方向に積層して形成される半導体レーザ
    ーアレイスタックと、 各々の半導体レーザーアレイから発振されるレーザービ
    ームを、そのファーストアクシス方向成分を概略平行ビ
    ームにコリメートするファーストコリメート光学系と、 各々の半導体レーザーアレイから発振されるレーザービ
    ームを、そのスローアクシス方向成分のレーザービーム
    拡がり角を低減するスローコリメート光学系と、 このコリメートされた各々のレーザービームからなるレ
    ーザービーム群のファーストアクシス方向のレーザービ
    ーム径を縮小すると共にそのレーザービーム拡がり角を
    大きくする縮小シリンドリカルコリメータ光学系と、 前記レーザービーム群のスローアクシス方向のレーザー
    ビーム径を拡大すると共にそのレーザービーム拡がり角
    を小さくする第1拡大シリンドリカルコリメータ光学系
    と、 前記光学系より出射したレーザービームを、スローアク
    シス方向に分割し、分割された各々のレーザービームを
    概略90度回転させるマルチビームサーキュレータと、 このマルチビームサーキュレータより出射したレーザー
    ビームのファーストアクシス方向のレーザービーム径を
    拡大すると共にそのレーザービーム拡がり角を小さくす
    る第2拡大シリンドリカルコリメータ光学系と、 前記第2拡大シリンドリカルコリメータ光学系より出射
    したレーザービームを集光する集光光学系とを備えたこ
    とを特徴とする半導体レーザー加工装置。
  3. 【請求項3】 マルチビームサーキュレータは、プリズ
    ムを複数個並列に配置したマルチプリズムからなるもの
    である請求項1または2記載の半導体レーザー加工装
    置。
  4. 【請求項4】 プリズムは、入射レーザービームを屈折
    させる面と、プリズムに入射して屈折されたレーザービ
    ームをプリズム内部で全反射する面と、その全反射した
    レーザービームを屈折させてプリズムの外部へ透過させ
    る面とを備えたものである請求項3記載の半導体レーザ
    ー加工装置。
  5. 【請求項5】 入射レーザービームを屈折させる面とプ
    リズム内部で全反射する面とのなす角と、プリズム内部
    で全反射する面とプリズムの外部へ透過させる面とのな
    す角とが、概略同じである請求項4記載の半導体レーザ
    ー加工装置。
  6. 【請求項6】 半導体レーザーアレイをそのエミッタ配
    列方向であるスローアクシス方向に対し直交するファー
    ストアクシス方向に積層して、そこから発振されるレー
    ザービームをそのファーストアクシス方向成分について
    概略平行ビームにコリメートする工程と、このコリメー
    トされた各々のレーザービームを、そのファーストアク
    シス方向のレーザービーム径を縮小すると共にそのレー
    ザービーム拡がり角を大きくする一方、そのスローアク
    シス方向のレーザービーム径を拡大すると共にそのレー
    ザービーム拡がり角を小さくする工程と、次いでレーザ
    ービームをスローアクシス方向に分割し、更に、分割さ
    れた各々のレーザービームを概略90度回転させる工程
    と、ファーストアクシス方向のレーザービーム径を拡大
    すると共にそのレーザービーム拡がり角を小さくする工
    程と、次いでレーザービームを集光する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体レーザー加工方法。
  7. 【請求項7】 半導体レーザーアレイをそのエミッタ配
    列方向であるスローアクシス方向に対し直交するファー
    ストアクシス方向に積層して、そこから発振されるレー
    ザービームをそのファーストアクシス方向成分について
    概略平行ビームにコリメートする工程と、前記レーザー
    ビームをそのスローアクシス方向成分についてビーム拡
    がり角を低減する工程と、このコリメートされ、ビーム
    拡がり角を低減された各々のレーザービームを、そのフ
    ァーストアクシス方向のレーザービーム径を縮小すると
    共にそのレーザービーム拡がり角を大きくする一方、そ
    のスローアクシス方向のレーザービーム径を拡大すると
    共にそのレーザービーム拡がり角を小さくする工程と、
    次いでレーザービームをスローアクシス方向に分割し、
    更に、分割された各々のレーザービームを概略90度回
    転させる工程と、ファーストアクシス方向のレーザービ
    ーム径を拡大すると共にそのレーザービーム拡がり角を
    小さくする工程と、次いでレーザービームを集光する工
    程とを有することを特徴とする半導体レーザー加工方
    法。
  8. 【請求項8】 半導体レーザーアレイを、そのエミッタ
    配列方向であるスローアクシス方向に対し直交するファ
    ーストアクシス方向に積層して形成される半導体レーザ
    ーアレイスタックと、 各々の半導体レーザーアレイから発振されるレーザービ
    ームを、そのファーストアクシス方向成分を概略平行ビ
    ームにコリメートするコリメート光学系と、 このコリメートされた各々のレーザービームからなるレ
    ーザービーム群を、そのスローアクシス方向に分割し、
    そのスローアクシス方向の直進性の低いレーザービーム
    成分を90度偏向させてファーストアクシス方向のレー
    ザービーム成分と合成するマルチカライドスコープと、 このマルチカライドスコープより出射したレーザービー
    ムを集光する集光光学系とを備えたことを特徴とする半
    導体レーザー加工装置。
  9. 【請求項9】 マルチカライドスコープは、長方形断面
    を持った角柱形状のガラス基板を複数個並べ、これらガ
    ラス基板を、その入射面がファーストアクシスとスロー
    アクシスとのなす面に平行で、スローアクシスに対し4
    5度傾斜して配置されたものである請求項8記載の半導
    体レーザー加工装置。
  10. 【請求項10】 半導体レーザーアレイをそのエミッタ
    配列方向であるスローアクシス方向に対し直交するファ
    ーストアクシス方向に積層して、そこから発振されるレ
    ーザービームをそのファーストアクシス方向成分につい
    て概略平行ビームにコリメートする工程と、このコリメ
    ートされた各々のレーザービームを、そのスローアクシ
    ス方向に分割し、更に、そのスローアクシス方向の直進
    性の低いレーザービーム成分を90度偏向させてファー
    ストアクシス方向のレーザービーム成分と合成する工程
    と、次いでレーザービームを集光する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体レーザー加工方法。
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