JP6432493B2 - 鉄骨柱の合成被覆耐火構造およびその施工方法 - Google Patents
鉄骨柱の合成被覆耐火構造およびその施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6432493B2 JP6432493B2 JP2015232860A JP2015232860A JP6432493B2 JP 6432493 B2 JP6432493 B2 JP 6432493B2 JP 2015232860 A JP2015232860 A JP 2015232860A JP 2015232860 A JP2015232860 A JP 2015232860A JP 6432493 B2 JP6432493 B2 JP 6432493B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- wall
- steel column
- fireproof
- wall material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
鉄骨柱については、寸法形状は限定しないが、以下では□−300×300×9(単位:mm、以下同じ)の角形鋼管柱(以下、鋼管柱)を例に説明する。また、鋼管柱の壁材に向く面を前面、鋼管柱の壁材の面に直交する方向の面を側面と定義する。
壁材は、ALC板であり、厚さは限定しないが、厚さ100mmを例に説明する。壁材の取り付け方法は、柱あるいは間柱にファスナーを用いて固定する横張工法である。以下の説明では、壁材の鋼管柱に向く面を屋内面と定義する。
耐火被覆材は、吹付けロックウールであり、被覆厚さは限定しないが、被覆厚さ25mmを例に説明する。
壁下地材は、柱高さの全長に亘らせたアングル部材(以下、定規アングルという。)を用いる。構造耐力上必要な断面寸法以上であれば任意の形状寸法を選択できるが、L−50×50×6(単位mm、以下同じ)の定規アングルを例に説明する。
連結材は、鋼管柱と定規アングルとを連結するためのものであり、下地鋼材を用いる。この下地鋼材の一端は、鋼管柱の前面に取り付けられ、他端は定規アングルに取り付けられ、定規アングルを支持する。下地鋼材は、鋼管柱と壁材の離隔距離に応じて寸法形状、取り付け形態を任意に設定できるが、[−75×40×5×7(単位:mm、以下同じ)を例に説明する。
ファスナーは、壁材を定規アングルに固定するためのものである。ファスナーとしては、例えば、L型のフックボルトを用いて壁材を貫通して固定する方法と、壁材にボルトナットで固定した鋼製プレート(通称イナズマプレート)によって定規アングルを挟持する方法があり、任意に選択できるが、イナズマプレートを例に説明する。
力骨は、後述するラスを固定する下地となるものである。力骨としては、通常はφ9程度の鉄筋が用いられ、鋼管柱の側面から壁材に亘らせるように、鋼管柱の高さ方向に概ね450〜500mm間隔を標準として配置固定する。
耐火被覆下地材は、鋼管柱と壁材の離隔部分の耐火被覆材の下地であり、網状のラスを用いる。ラスは、力骨に結束線等を用いて固定される。
次に、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、本実施の形態1の鉄骨柱の合成被覆耐火構造の部分透視斜視図であり、図2は、水平断面図である。これらの図に示すように、この合成被覆耐火構造は、鋼管柱1と壁材2と耐火被覆材3と定規アングル4を備える。離隔部10における鋼管柱1と壁材2の離隔距離は100mmとしている。
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図4は、本実施の形態2の鉄骨柱の合成被覆耐火構造の部分透視斜視図であり、図5は、水平断面図である。これらの図に示すように、この合成被覆耐火構造は、鋼管柱1と壁材2と耐火被覆材3と定規アングル4を備える。離隔部10における鋼管柱1と壁材2の離隔距離は100mmとしている。
次に、本発明に係る実施例1について図6を参照しながら説明する。
本実施例は、上記の実施の形態1の変形例であり、鋼管柱1としてφ−267.4×12.7(単位:mm)の円形鋼管を用いている。なお、円形鋼管の代わりに角形鋼管を使用する場合にも準用することができる。以下の説明では上記の実施の形態1と同じ部材等については、説明を省略する。
次に、本発明に係る実施例2について図7を参照しながら説明する。
本実施例は、上記の実施の形態2の変形例であり、上記の実施例1と同じく鋼管柱1としてφ−267.4×12.7の円形鋼管を用いている。なお、円形鋼管の代わりに角形鋼管を使用する場合にも準用することができる。以下の説明では上記の実施の形態2と同じ部材等については、説明を省略する。
1a 前面
1b 側面
10 離隔部
2 壁材
2a 屋内面
2b 屋外面
3 耐火被覆材
4 定規アングル(壁下地材)
5 下地鋼材(連結材)
51 アングルピース
52,521,55 ブラケット
53 溝形鋼
54 アングル部材
6 ファスナー
7 力骨
8 ラス(耐火被覆下地材)
91 縦目地
92 シーリング材
93 バックアップ材
94 横目地
Claims (4)
- 鉄骨柱に近接する横張りの壁材と、その壁材と鉄骨柱の対向範囲外の部分に吹付け材からなる耐火被覆材を配し、かつ、当該耐火被覆材を、鉄骨柱から壁材まで延長配置した鉄骨柱の合成被覆耐火構造において、
鉄骨柱から壁材に向けて延長配置する耐火被覆材の壁材側の端部には、壁材を固定する壁下地材が壁材の横目地を跨ぐ態様で高さ方向に延在配置されており、当該部分を壁材の固定部としたことを特徴とする鉄骨柱の合成被覆耐火構造。 - 鉄骨柱に近接する壁材と、その壁材と鉄骨柱の対向範囲外の部分に吹付け材からなる耐火被覆材を配し、かつ、当該耐火被覆材を、鉄骨柱から壁材まで延長配置した鉄骨柱の合成被覆耐火構造において、
鉄骨柱から壁材に向けて延長配置する耐火被覆材の壁材側の端部には、壁材を固定する壁下地材が高さ方向に延在配置されており、当該部分を壁材の固定部としたものであり、
壁下地材と鉄骨柱とを連結するために双方間に架設される連結材と、壁下地材と鉄骨柱で構成される空間部を被覆して配される網状体からなる耐火被覆下地材と、この耐火被覆下地材および壁材の鉄骨柱の対向面の目地部に設けられた吹付け材からなる耐火被覆材とを備えたことを特徴とする鉄骨柱の合成被覆耐火構造。 - 耐火被覆下地材の網目は菱形状であり、この菱形状の対角線の寸法はそれぞれ32±3mm以上および16±3mm以上であることを特徴とする請求項2に記載の鉄骨柱の合成被覆耐火構造。
- 請求項2または3に記載の鉄骨柱の合成被覆耐火構造を施工する方法であって、
吹付け材からなる耐火被覆材の吹付け施工に際し、鉄骨柱から壁材に向けて延長配置する耐火被覆下地材の網目を通して、吹付け材を壁材の鉄骨柱の対向範囲内の少なくとも横目地に吹付けることを特徴とする鉄骨柱の合成被覆耐火構造の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015232860A JP6432493B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | 鉄骨柱の合成被覆耐火構造およびその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015232860A JP6432493B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | 鉄骨柱の合成被覆耐火構造およびその施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017101387A JP2017101387A (ja) | 2017-06-08 |
JP6432493B2 true JP6432493B2 (ja) | 2018-12-05 |
Family
ID=59016225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015232860A Active JP6432493B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | 鉄骨柱の合成被覆耐火構造およびその施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6432493B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7145590B2 (ja) * | 2017-07-04 | 2022-10-03 | 清水建設株式会社 | 耐火被覆構造 |
JP6993904B2 (ja) * | 2018-03-05 | 2022-01-14 | 日鉄建材株式会社 | 鉄骨柱に対する耐火被覆材の被覆方法 |
JP7009279B2 (ja) * | 2018-03-28 | 2022-01-25 | 大建工業株式会社 | 耐火被覆構造及びその施工方法 |
JP7201109B2 (ja) * | 2018-08-30 | 2023-01-10 | Jfeスチール株式会社 | 鉄骨柱の合成被覆耐火構造及び施工方法 |
JP7059870B2 (ja) * | 2018-08-30 | 2022-04-26 | Jfeスチール株式会社 | 鉄骨柱の合成被覆耐火構造及び施工方法 |
JP7175683B2 (ja) * | 2018-09-10 | 2022-11-21 | Ihi運搬機械株式会社 | 耐火被覆下地、および、耐火被覆下地施工方法、並びに、耐火被覆施工方法 |
JP6947235B2 (ja) * | 2019-02-05 | 2021-10-13 | Jfeスチール株式会社 | 鋼管柱の合成被覆耐火構造 |
JP7210360B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2023-01-23 | 株式会社エーアンドエーマテリアル | ラス材支持具及びこれを使用する吹付け被覆材の施工方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2525050Y2 (ja) * | 1990-05-31 | 1997-02-05 | 大成建設株式会社 | 合成耐火被覆構造 |
US5356446A (en) * | 1993-07-07 | 1994-10-18 | Smetana David A | Low density insulating and fire-resistant perlite concrete |
JP3621480B2 (ja) * | 1995-10-05 | 2005-02-16 | 旭化成ホームズ株式会社 | 鉄骨柱の耐火被覆構造 |
JP2003074166A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Masao Koyama | 成形板の取付工法及びそれに用いる回転防止板 |
-
2015
- 2015-11-30 JP JP2015232860A patent/JP6432493B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017101387A (ja) | 2017-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6432493B2 (ja) | 鉄骨柱の合成被覆耐火構造およびその施工方法 | |
US10655327B2 (en) | Wall construction system with drywall composite columns and method for wall construction | |
JP2013204261A (ja) | 木造建築物の耐火構造 | |
EA013175B1 (ru) | Наружная стена многоэтажного каркасного здания системы аркос и способ ее возведения | |
JP2016084665A (ja) | 耐火構造 | |
JP2007169953A (ja) | プレキャストバルコニー構造体及びバルコニーを備えた鉄筋コンクリート造外断熱壁構造 | |
JP6508289B2 (ja) | 鉄骨柱の合成被覆耐火構造の施工方法 | |
JP2019070272A (ja) | タイル係止部材の固定金具 | |
JP6314895B2 (ja) | 鉄骨柱の合成被覆耐火構造およびその施工方法 | |
JP6909094B2 (ja) | 耐火壁構造 | |
JP5944245B2 (ja) | 現し梁の耐火構造 | |
JP6940655B2 (ja) | 鉄骨造の外壁耐火構造 | |
JP6893427B2 (ja) | 建物 | |
JP2020084508A (ja) | 壁用パネルの製造方法 | |
JP2013060764A (ja) | 耐火ボード目地構造、及びこれを備えた鉄骨梁の複合耐火被覆構造 | |
JP6368540B2 (ja) | 床構造 | |
JP6225058B2 (ja) | 天井の耐震構造 | |
JP2016084664A (ja) | 耐火構造 | |
JP6256907B2 (ja) | 外装用壁構造 | |
JP2004316171A (ja) | 表面被覆施工方法 | |
JP2002369891A (ja) | 防火区画壁 | |
JP2011026827A (ja) | Alcパネル用アンカー金具およびalcパネル | |
JP6308980B2 (ja) | 耐火柱及び耐火梁 | |
JP6043072B2 (ja) | 耐震断熱改修構造 | |
JP7040755B2 (ja) | 外壁構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170623 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180320 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180424 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180625 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181009 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181022 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6432493 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |