JP7145590B2 - 耐火被覆構造 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 平成27年度 林野庁補助事業 地域材利用拡大緊急対策事業「地域の特性に応じた木質部材・工法の開発・普及等支援事業」成果報告会 開催日 平成29年3月16日
本発明は、鉄骨梁の下部などに木質壁が接合された構造物の耐火被覆構造に関するものである。
従来、鉄骨梁の下部にCLT(直交集成板:Cross Laminated Timber)などからなる木質壁を設置する場合において、鉄骨梁と木質壁との一体性を確保するために、双方を鋼製部材で接合した構造が採用されている(例えば、特許文献1を参照)。鋼製部材は、ベースプレート、ガセットプレート、スプライスプレート、ボルト、ドリフトピンなどで構成される。
火災時に加熱された鉄骨梁の耐力低下によって部材あるいは構造体が崩壊することを防止するために、通常、鉄骨梁には耐火被覆が施される(例えば、特許文献2、3を参照)。一方、木質壁は火災加熱によって自己燃焼してその断面が徐々に失われ最終的には焼失してしまう可能性が高い(ただし消防隊による放水等が行われれば、焼失を免れる可能性はある)。
特願2016-218824号(現時点で未公開) 特開2011-163042号公報 特開2002-13225号公報
ところで、上記の鉄骨梁と木質壁の接合構造では、鉄骨梁には耐火被覆を施すが、木質壁には耐火被覆を施さない場合が多い。また、鉄骨梁と木質壁を接合する鋼製部材(以下、接合鋼製部材ということがある。)に耐火被覆が施されていないと火災時に高温になり、その熱エネルギーが鉄骨梁に流入し、鉄骨梁の耐力低下を助長するおそれがある。そのため、耐火上弱点となる接合鋼製部材の露出部についても鉄骨梁と同様に耐火被覆を施す必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、耐火上弱点となる接合部の温度上昇を抑制することのできる耐火被覆構造を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る耐火被覆構造は、鉄骨梁の下部または上部に鋼製部材を介して木質躯体を接合してなる構造物の耐火被覆構造であって、鉄骨梁と鋼製部材とを同じ被覆厚さで耐火被覆する耐火被覆材を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造は、上述した発明において、構造物は、鉄骨梁の下部または上部に鉄骨梁の長手方向に間隔をあけて配置された二つの鋼製部材を介して木質躯体を接合してなる構造物であり、二つの鋼製部材の間の範囲における鉄骨梁の耐火被覆材の被覆厚さが他の部位の耐火被覆材の被覆厚さよりも厚いことを特徴とする。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造は、上述した発明において、鋼製部材の耐火被覆材の下端または上端は、鋼製部材が接合する直下または直上の木質躯体の上面または下面までの間に設けられ、木質躯体に対して重ね代を設けないことを特徴とする。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造は、上述した発明において、鋼製部材の耐火被覆材の下端または上端は、鋼製部材が接合する直下または直上の木質躯体を被覆する位置に設けられ、木質躯体に対して重ね代を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造は、上述した発明において、木質躯体に対する耐火被覆材の重ね代の長さは、木質躯体を構成する木材の炭化速度と所定の耐火時間との積で得られる長さよりも長いことを特徴とする。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造は、上述した発明において、鉄骨梁は上下フランジを有するH形鋼からなり、鋼製部材が接合した部分の鉄骨梁の上下フランジ間に、この部分の熱容量を大きくするための熱容量割増し用の鋼材が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造は、上述した発明において、鉄骨梁の耐火被覆材は、鉄骨梁を箱張り状に耐火被覆するものであり、熱容量割増し用の鋼材の使用量は、単位長さ当たりの鉄骨梁の鋼材体積と単位長さ当たりの熱容量割増し用の鋼材体積の和で、単位長さ当たりの鉄骨梁の加熱面積を除算した値が122以下という条件を満足する使用量であることを特徴とする。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造は、上述した発明において、鉄骨梁の耐火被覆材は、鉄骨梁を直張り状(鉄骨断面形状に沿ってその周囲を被覆する形状)に耐火被覆するものであり、熱容量割増し用の鋼材の使用量は、単位長さ当たりの鉄骨梁の鋼材体積と単位長さ当たりの熱容量割増し用の鋼材体積の和で、単位長さ当たりの鉄骨梁の加熱面積を除算した値が168以下という条件を満足する使用量であることを特徴とする。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造は、上述した発明において、鋼製部材と木質躯体との間に、加熱を受けると発泡して断熱層を形成する材料が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る耐火被覆構造によれば、鉄骨梁の下部または上部に鋼製部材を介して木質躯体を接合してなる構造物の耐火被覆構造であって、鉄骨梁と鋼製部材とを同じ被覆厚さで耐火被覆する耐火被覆材を備えるので、耐火上弱点となる接合部の温度上昇を抑制でき、耐力部材である鉄骨梁の構造耐火性(非損傷性)を確保することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、構造物は、鉄骨梁の下部または上部に鉄骨梁の長手方向に間隔をあけて配置された二つの鋼製部材を介して木質躯体を接合してなる構造物であり、二つの鋼製部材の間の範囲における鉄骨梁の耐火被覆材の被覆厚さが他の部位の耐火被覆材の被覆厚さよりも厚いので、二つの鋼製部材の間の鉄骨梁の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鋼製部材の耐火被覆材の下端または上端は、鋼製部材が接合する直下または直上の木質躯体の上面または下面までの間に設けられ、木質躯体に対して重ね代を設けないので、鋼製部材および鉄骨梁の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鋼製部材の耐火被覆材の下端または上端は、鋼製部材が接合する直下または直上の木質躯体を被覆する位置に設けられ、木質躯体に対して重ね代を設けたので、鋼製部材および鉄骨梁の温度上昇をより効果的に抑制して、その耐火性能をさらに向上することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、木質躯体に対する耐火被覆材の重ね代の長さは、木質躯体を構成する木材の炭化速度と所定の耐火時間との積で得られる長さよりも長いので、所定の耐火性能を確保することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鉄骨梁は上下フランジを有するH形鋼からなり、鋼製部材が接合した部分の鉄骨梁の上下フランジ間に、この部分の熱容量を大きくするための熱容量割増し用の鋼材が設けられているので、この部分の鉄骨梁の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鉄骨梁の耐火被覆材は、鉄骨梁を箱張り状に耐火被覆するものであり、熱容量割増し用の鋼材の使用量は、単位長さ当たりの鉄骨梁の鋼材体積と単位長さ当たりの熱容量割増し用の鋼材体積の和で、単位長さ当たりの鉄骨梁の加熱面積を除算した値が122以下という条件を満足する使用量であるので、所定の耐火性能を確保することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鉄骨梁の耐火被覆材は、鉄骨梁を直張り状に耐火被覆するものであり、熱容量割増し用の鋼材の使用量は、単位長さ当たりの鉄骨梁の鋼材体積と単位長さ当たりの熱容量割増し用の鋼材体積の和で、単位長さ当たりの鉄骨梁の加熱面積を除算した値が168以下という条件を満足する使用量であるので、所定の耐火性能を確保することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鋼製部材と木質躯体との間に、加熱を受けると発泡して断熱層を形成する材料が設けられているので、鋼製部材および鉄骨梁の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る耐火被覆構造の実施の形態を示す図であり、(1)は正面図、(2)は側断面図である。 図2は、本発明の作用効果を検証するために行った耐火実験の試験体(耐火被覆前)の概要図である。 図3は、試験体の写真図であり、(1)および(2)は耐火被覆前、(3)は耐火被覆後である。 図4は、接合部Aを示す写真図である。 図5は、接合部Bを示す写真図である。 図6は、試験体の温度測定位置を示す図である。 図7は、温度の経時変化を示す図であり、(1)は炉内温度、(2)~(10)は各測定位置の鋼材温度である。 図8は、耐火被覆の態様を示す模式断面図であり、(1)、(2)は箱張り状に耐火被覆する場合、(3)は直張り状に耐火被覆する場合である。
以下に、本発明に係る耐火被覆構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る耐火被覆構造100は、鉄骨梁10の下部に接合鋼製部材12(鋼製部材)を介して木質壁14(木質躯体)を接合してなる構造物の耐火被覆構造であって、鉄骨梁10と接合鋼製部材12とを同じ被覆厚さで耐火被覆する耐火被覆材16を備えるものである。なお、図1の例では、耐火被覆材16の外縁を破線で表示している。
木質壁14は、ラミナが直交するCLTからなる矩形の壁体である。木質壁14の左右上端は、鉄骨梁10に接合鋼製部材12を介して接合され、左右下端は、別の接合鋼製部材12を介して床スラブ18に接合されている。したがって、この構造物は、鉄骨梁10の下部に鉄骨梁10の長手方向に間隔をあけて配置された二つの接合鋼製部材12を介して木質壁12を接合してなる構造物である。なお、本実施の形態では、木質壁14の高さ300cm程度、幅200cm程度、壁厚20cm程度(7層7プライ)、CLTの繊維方向が鉛直面内である場合を想定しているが、本発明はこれに限るものではない。
鉄骨梁10は、上下フランジ22、24とウェブ23を有するH形鋼で構成されている。鉄骨梁10の上面には上階の床スラブ20が設けられる。また、この鉄骨梁10の接合鋼製部材12が取り付く部分の上下フランジ22、24間には、鋼製プレート26(熱容量割増し用の鋼材)が溶接されている。なお、本発明の鉄骨梁はH形鋼に限るものではなく、別の形態の鉄骨で構成されていてもよい。
接合鋼製部材12は、木質壁14の上下左右の四隅に配置されている。上下左右の接合鋼製部材12は同様の構造であるため、以下においては、鉄骨梁10に接合する接合鋼製部材12を例にとり説明する。
接合鋼製部材12は、鉄骨梁10の下面に固定され、木質壁14に向けて突出するプレート28と、木質壁14の上端から鉄骨梁10に向けて突出するとともに木質壁14の内部に挿入配置されるプレート30とを備える。壁内部側のプレート30は壁厚方向の中央に配置される。プレート28、30は上下に突き合わされており、その前後面にはプレート28、30を跨ぐ形でプレート32が配置される。各プレート28、30、32は貫通孔に通された複数の高力ボルト34によって接合されている。木質壁14の外側においてプレート30の左右縁にプレート36が溶接しており、鉄骨梁10側のプレート28の左右縁にもプレート38が溶接している。これらプレート36、38同士もプレート40と複数の高力ボルト42によって接合されている。一方、木質壁14の上端面にはプレート44が当接配置されており、このプレート44と壁内部側のプレート30は溶接されている。
木質壁14と壁内部側のプレート30には、それぞれ対応する位置に水平方向の貫通孔が格子点状に複数設けられており、各貫通孔には連結用のドリフトピン46が通されている。このドリフトピン46によって木質壁14と壁内部側のプレート30は一体的に固定されている。また、割裂に対する補強のためにビス48等が設けられている。
また、端面側のプレート44には貫通孔が複数設けられており、各貫通孔から木質壁14の内部に向けてLSB(ラグスクリューボルト)50が挿入配置されている。LSB50とドリフトピン46は交互に隣接して配置される。なお、LSB50は外周に雄ねじが加工された鋼棒からなる。LSB50の上端部には図示しない開口が形成されており、この開口に連通する中空孔の内周面に雌ねじが加工されている。LSB50の開口が木質壁14の端面側に露出するように、木質壁14にねじ込んで固定しておき、端面側のプレート44の貫通孔からLSB50の雌ねじにボルト52を螺合することによって、木質壁14と端面側のプレート44は一体的に固定される。
なお、本実施の形態では、木質壁14に対する壁内部側のプレート30の埋込長350mm、幅500mm、厚さ12mm程度を想定し、端面側のプレート44の壁厚方向の長さ210mm、幅550mm、厚さ32mm程度を想定している。また、ドリフトピン46の長さ210mm、径φ32mm程度を想定し、木質壁14に対するLSB50の埋込長L=780mm程度、LSB40の径φ24mm程度を想定している。さらに、LSB50の埋込長Lを壁内部側のプレート30の埋込長の2倍程度として想定し、隣り合うLSB50とドリフトピン46の間隔として50mm程度を想定しているが、本発明はこれらの寸法に限るものではない。
耐火被覆材16は、上述したように、鉄骨梁10と接合鋼製部材12とを同じ被覆厚さで耐火被覆するものである。この耐火被覆材16としては、例えば耐熱ロックウール、けい酸カルシウム板などの成形板、熱膨張性の耐火塗装や耐火シートなどの耐火性を有する被覆材で構成することができる。本実施の形態では、被覆厚さ20mm程度の耐熱ロックウールで構成する場合を想定しているが、本発明はこれに限るものではない。
上記のように構成した耐火被覆構造100によれば、耐火上弱点となる接合部(接合鋼製部材12)の温度上昇を抑制でき、耐力部材である鉄骨梁10の構造耐火性(非損傷性)を確保することができる。
また、接合鋼製部材12が接合した部分の鉄骨梁10の上下フランジ22、24間に、この部分の熱容量を大きくするための鋼製プレート26が設けられているので、この部分の鉄骨梁10の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができる。
上記の実施の形態において、左右二つの接合鋼製部材12の間の範囲の鉄骨梁10の耐火被覆材16の被覆厚さを、他の部位の耐火被覆材16の被覆厚さよりも厚くしてもよい。後述の耐火実験の結果からわかるように、左右二つの接合鋼製部材12の間の範囲の鉄骨梁10は加熱時に他の部位よりも高温となりやすい。したがって、この範囲の被覆厚さを他の部位よりも厚くすることで、この範囲の鉄骨梁10の温度上昇を抑制すれば、耐火性能を向上することができる。
また、上記の実施の形態において、接合鋼製部材12を被覆する耐火被覆材16の下端を、接合鋼製部材12が接合する直下の木質壁14の上面までの間とし、木質壁14に対して重ね代を設けないようにしてもよい。このようにすれば、接合鋼製部材12および鉄骨梁10の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができる。
また、上記の実施の形態において、接合鋼製部材12の耐火被覆材16の下端を、接合鋼製部材12が接合する直下の木質壁14まで延長して、木質壁14に対して重ね代を設けてもよい。このようにすれば、接合鋼製部材12および鉄骨梁10の温度上昇をより効果的に抑制して、その耐火性能をさらに向上することができる。
ここで、木質壁14に対する耐火被覆材16の重ね代の長さを、木質壁14を構成する木材の炭化速度と所定の耐火時間との積で得られる長さよりも長くすることが好ましい。このようにすれば、所定の耐火性能を確保することができる。木質壁14に対する重ね代は、下記の式(1)で決定することができる。
Lo≧Vw×tf ・・・ 式(1)
ここに、Lo:重ね代長さ(mm)
Vw:木材の炭化速度:0.6~1.0(mm/min)
tf:耐火時間(min)
例えば、炭化速度を0.7mm/minと仮定し、耐火時間を60分とした場合に必要な重ね代長さは0.7×60=42mm以上となる。
また、上記の実施の形態において、耐火被覆材16が鉄骨梁10を箱張り状に耐火被覆する構成としてもよい。この模式断面図を図8(1)、(2)に示す。この場合、鋼製プレート26(熱容量割増し用の鋼材)の使用量としては、単位長さ当たりの鉄骨梁10の鋼材体積と単位長さ当たりの鋼製プレート26の鋼材体積の和で、単位長さ当たりの鉄骨梁10の加熱面積を除算した値が122以下という条件を満足する使用量に設定することが好ましい。このようにすれば、所定の耐火性能を確保することができる。鋼製プレート26の鋼材量は下記の式(2)で決定することができる。
Ap/(Vs+Vsp)≦122 ・・・ 式(2)
ここに、Ap:単位長さ当たりの鉄骨梁の加熱面積(m/m)
3面加熱を受ける箱張り状に耐火被覆した鉄骨梁の場合、
Ap=(梁成×2+フランジ幅)×単位長さ、という計算式で求める。
Vs:単位長さ当たりの鉄骨梁の鋼材体積(m/m)
Vsp:単位長さ当たりの熱容量割増し用の鋼材体積(m/m)
また、上記の実施の形態において、耐火被覆材16が鉄骨梁10を直張り状に耐火被覆する構成としてもよい。この模式断面図を図8(3)に示す。この場合、鋼製プレート26(熱容量割増し用の鋼材)の使用量としては、単位長さ当たりの鉄骨梁10の鋼材体積と単位長さ当たりの鋼製プレート26の鋼材体積の和で、単位長さ当たりの鉄骨梁10の加熱面積を除算した値が168以下という条件を満足する使用量に設定することが好ましい。このようにすれば、所定の耐火性能を確保することができる。鋼製プレート26の鋼材量は下記の式(3)で決定することができる。
Ap/(Vs+Vsp)≦168 ・・・ 式(3)
ここに、Ap:単位長さ当たりの鉄骨梁の加熱面積(m/m)
3面加熱を受ける直張り状に耐火被覆した鉄骨梁の場合、
Ap=
{(梁成×2+フランジ幅+(フランジ幅-ウェブ厚)×2)×単位長さ
+(鉄骨梁を軸方向に見た場合の熱容量割増し用の鋼製プレート1枚あたりの見付け面積)×2面×単位長さあたりの熱容量割増し用の鋼製プレートの枚数}、という計算式で求める。
Vs:単位長さ当たりの鉄骨梁の鋼材体積(m/m)
Vsp:単位長さ当たりの熱容量割増し用の鋼材体積(m/m)
また、上記の実施の形態において、接合鋼製部材12と木質壁14との間に、加熱を受けると発泡して断熱層を形成する耐火塗料や耐火シートなどの材料を設けてもよい。この場合、例えば、木質壁14に接するプレート44(ベースプレート)の下面をこうした耐火塗料や耐火シートで被覆してもよい。このようにすれば、接合鋼製部材12および鉄骨梁10の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができる。
また、上記の実施の形態において、鉄骨梁10の下部に木質壁14が接合される場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限るものではなく、鉄骨梁の上部に木質壁が接合される場合であってもよい。すなわち、上記の実施の形態において、木質壁14の下部が接合鋼製部材12と鉄骨梁を介して床スラブ18に接合する構成とし、この接合鋼製部材12と鉄骨梁とに同じ被覆厚さの耐火被覆材を設けてもよい。このようにしても上記と同様の作用効果を奏することができる。
(本発明の効果の検証)
次に、本発明の効果を検証するために行った耐火実験と、この耐火実験による検証結果について説明する。
本実験は、実寸大の鉄骨梁と木質壁を接合してなる耐火被覆構造に対する耐火実験によってその性能確認を行ったものである。図2に、本実験に用いた試験体(耐火被覆前)の概略形状を示す。この試験体は上記の実施の形態と同様、鉄骨梁10、接合鋼製部材12、木質壁14で構成されている。鉄骨梁10と接合鋼製部材12を耐熱ロックウール(厚さ20mm)で被覆した。
鉄骨梁10には、H-400×200×8×13、L=5800mmのH形鋼を用いた。鉄骨梁10の左右両端の上面に吊フック60を設けた。木質壁14には、高さ1470×幅1820×厚さ210mmのCLT壁を用いた。接合鋼製部材12には、長さ500×幅210×28mmのベースプレート(プレート44に相当)と、H-500×200×12×19、L=225mmのH形鋼(二つ割り)と、厚さ9mmのスプライスプレート(プレート32、36、38、40等に相当)を用いた。熱容量割増し用の鋼材である鋼製プレート26には、厚さ9mmのスチフナーを用いた。
被覆前および被覆後の試験体の状況写真を図3(1)~(3)に示す。なお、本実験では、左右の接合鋼製部材12の耐火被覆仕様を異なる仕様とした。以下においては、左側の接合鋼製部材12の耐火被覆仕様を接合部A、右側の接合鋼製部材12の耐火被覆仕様を接合部Bと呼ぶことにする。接合部Aの状況写真を図4に、接合部Bの状況写真を図5に示す。これらの図に示すように、接合部Aは耐火被覆材16の木質壁14に対する重ね代を設けない仕様(木質壁14の上面位置まで耐火被覆を施した仕様)、接合部Bは耐火被覆材16の木質壁14に対する重ね代を設けた仕様(木質壁14の上面位置から50mm下まで重ね代をとって耐火被覆を施した仕様)となっている。
接合部Bの重ね代長さは、炭化速度を0.7mm/min、耐火時間を60分として上記の式(1)より算定された長さ42mm以上となる50mmを採用した。
一方、図2に示すように、鉄骨梁10の上下フランジ22、24間に熱容量割増し用の鋼材として、厚さ9mmの鋼製プレート(スチフナー)を片面5枚、ウェブ両面で10枚設置している。この鋼材量は、上記の式(2)にあてはめて算定すると次のとおり122以下となる条件を満たしている。
Vs=0.008192(m/m)
Vsp=0.006140(m/m)
Ap=1.0(m/m)
Ap/(Vs+Vsp)=69.8≦122
試験体の温度測定位置を図6に示し、耐火実験において測定された温度の経時変化を図7に示す。図7(1)は試験体を入れた炉内温度、(2)はスパン中央の鉄骨梁断面鋼材温度、(3)は接合部A外側の鉄骨梁断面鋼材温度、(4)は接合部B外側の鉄骨梁断面鋼材温度、(5)は接合部A直上の鉄骨梁断面鋼材温度、(6)は接合部B直上の鉄骨梁断面鋼材温度、(7)は接合部A内側の鉄骨梁断面鋼材温度、(8)は接合部B内側の鉄骨梁断面鋼材温度、(9)は接合部A・Bのスプライスプレートの鋼材温度、(10)は接合部A・Bのベースプレートの鋼材温度である。
図7に示すように、鉄骨梁が耐力を保持する目安となる鋼材温度は550℃以下である。図7(2)~(8)に示した接合部Aと接合部Bの位置における鉄骨梁の鋼材温度はいずれも550℃以下であり、鉄骨梁が耐力を保持する目安となる温度以下となった。図7(2)~(8)において接合部Aと接合部Bを比較した場合、若干ではあるものの、耐火被覆材の重ね代を木質壁に設けた被覆仕様(接合部B)の方が、鋼材温度が低くなった。要求耐火時間が長くなった場合には重ね代の有効性が増すものと考えられる。
これに対して、図7(2)に示すように、鉄骨梁の一般部(接合部A、Bの影響を受けにくい位置)の鋼材温度は600℃近くまで上昇したことから、左右の接合部A、Bの間の範囲の鉄骨梁の耐火被覆材の被覆厚さを厚くする必要があったと考えられる。
また、図7(9)と(10)に示した接合部A・Bのスプライスプレートの鋼材温度とベースプレートの鋼材温度は概ね550℃以下になったが、60分よりも長い耐火時間が要求された場合、木質壁がない状態で鋼材が直接加熱される時間が長くなり550℃を超える可能性が極めて高い。このため、耐火時間が60分を超える場合は、木質壁に接するベースプレートの下面を、加熱を受けると発泡して断熱層を形成する耐火塗料や耐火シートなどの材料で被覆することが好ましい。
以上説明したように、本発明に係る耐火被覆構造によれば、鉄骨梁の下部または上部に鋼製部材を介して木質躯体を接合してなる構造物の耐火被覆構造であって、鉄骨梁と鋼製部材とを同じ被覆厚さで耐火被覆する耐火被覆材を備えるので、耐火上弱点となる接合部の温度上昇を抑制でき、耐力部材である鉄骨梁の構造耐火性(非損傷性)を確保することができる。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、構造物は、鉄骨梁の下部または上部に鉄骨梁の長手方向に間隔をあけて配置された二つの鋼製部材を介して木質躯体を接合してなる構造物であり、二つの鋼製部材の間の範囲における鉄骨梁の耐火被覆材の被覆厚さが他の部位の耐火被覆材の被覆厚さよりも厚いので、二つの鋼製部材の間の鉄骨梁の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができる。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鋼製部材の耐火被覆材の下端または上端は、鋼製部材が接合する直下または直上の木質躯体の上面または下面までの間に設けられ、木質躯体に対して重ね代を設けないので、鋼製部材および鉄骨梁の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができる。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鋼製部材の耐火被覆材の下端または上端は、鋼製部材が接合する直下または直上の木質躯体を被覆する位置に設けられ、木質躯体に対して重ね代を設けたので、鋼製部材および鉄骨梁の温度上昇をより効果的に抑制して、その耐火性能をさらに向上することができる。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、木質躯体に対する耐火被覆材の重ね代の長さは、木質躯体を構成する木材の炭化速度と所定の耐火時間との積で得られる長さよりも長いので、所定の耐火性能を確保することができる。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鉄骨梁は上下フランジを有するH形鋼からなり、鋼製部材が接合した部分の鉄骨梁の上下フランジ間に、この部分の熱容量を大きくするための熱容量割増し用の鋼材が設けられているので、この部分の鉄骨梁の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができる。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鉄骨梁の耐火被覆材は、鉄骨梁を箱張り状に耐火被覆するものであり、熱容量割増し用の鋼材の使用量は、単位長さ当たりの鉄骨梁の鋼材体積と単位長さ当たりの熱容量割増し用の鋼材体積の和で、単位長さ当たりの鉄骨梁の加熱面積を除算した値が122以下という条件を満足する使用量であるので、所定の耐火性能を確保することができる。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鉄骨梁の耐火被覆材は、鉄骨梁を直張り状に耐火被覆するものであり、熱容量割増し用の鋼材の使用量は、単位長さ当たりの鉄骨梁の鋼材体積と単位長さ当たりの熱容量割増し用の鋼材体積の和で、単位長さ当たりの鉄骨梁の加熱面積を除算した値が168以下という条件を満足する使用量であるので、所定の耐火性能を確保することができる。
また、本発明に係る他の耐火被覆構造によれば、鋼製部材と木質躯体との間に、加熱を受けると発泡して断熱層を形成する材料が設けられているので、鋼製部材および鉄骨梁の温度上昇を抑制して、その耐火性能を向上することができる。
以上のように、本発明に係る耐火被覆構造は、鉄骨梁の下部などに木質壁が接合された構造物に有用であり、特に、耐火上弱点となる接合部の温度上昇を抑制するのに適している。
10 鉄骨梁
12 接合鋼製部材(鋼製部材)
14 木質壁(木質躯体)
16 耐火被覆材
18,20 床スラブ
23 ウェブ
22 上フランジ
24 下フランジ
26 鋼製プレート(熱容量割増し用の鋼材)
28,30,32,36,38,40,44 プレート
34,42 高力ボルト
46 ドリフトピン
48 ビス
50 LSB(ラグスクリューボルト)
52 ボルト
60 吊フック
100 耐火被覆構造

Claims (2)

  1. 鉄骨梁の下部または上部に鋼製部材を介して木質躯体を接合してなる構造物の耐火被覆構造であって、鉄骨梁と鋼製部材とを同じ被覆厚さで耐火被覆する耐火被覆材を備え、
    鋼製部材は、鉄骨梁の下面または上面に固定されるとともに木質躯体に向けて突出する第一のプレートと、木質躯体の上端または下端から鉄骨梁に向けて突出するとともに木質躯体の内部に挿入配置される第二のプレートとを有し、第一のプレートと第二のプレートは上下に突き合わされており、第一のプレートと第二のプレートの前面と後面には第一のプレートと第二のプレートを跨ぐ形で第三のプレートが配置され、第一のプレート、第二のプレート、第三のプレートは貫通孔に通されたボルトによって接合されており、
    鉄骨梁は、上下フランジを有するH形鋼からなり、鋼製部材が接合した部分の鉄骨梁の上下フランジ間に、この部分の熱容量を大きくするための熱容量割増し用の鋼材が設けられており、
    鉄骨梁の耐火被覆材は、鉄骨梁を箱張り状に耐火被覆するものであり、熱容量割増し用の鋼材の使用量は、単位長さ当たりの鉄骨梁の鋼材体積と単位長さ当たりの熱容量割増し用の鋼材体積の和で、単位長さ当たりの鉄骨梁の加熱面積を除算した値が122以下という条件を満足する使用量であることを特徴とする耐火被覆構造。
  2. 鉄骨梁の下部または上部に鋼製部材を介して木質躯体を接合してなる構造物の耐火被覆構造であって、鉄骨梁と鋼製部材とを同じ被覆厚さで耐火被覆する耐火被覆材を備え、
    鋼製部材は、鉄骨梁の下面または上面に固定されるとともに木質躯体に向けて突出する第一のプレートと、木質躯体の上端または下端から鉄骨梁に向けて突出するとともに木質躯体の内部に挿入配置される第二のプレートとを有し、第一のプレートと第二のプレートは上下に突き合わされており、第一のプレートと第二のプレートの前面と後面には第一のプレートと第二のプレートを跨ぐ形で第三のプレートが配置され、第一のプレート、第二のプレート、第三のプレートは貫通孔に通されたボルトによって接合されており、
    鉄骨梁は、上下フランジを有するH形鋼からなり、鋼製部材が接合した部分の鉄骨梁の上下フランジ間に、この部分の熱容量を大きくするための熱容量割増し用の鋼材が設けられており、
    鉄骨梁の耐火被覆材は、鉄骨梁を直張り状に耐火被覆するものであり、熱容量割増し用の鋼材の使用量は、単位長さ当たりの鉄骨梁の鋼材体積と単位長さ当たりの熱容量割増し用の鋼材体積の和で、単位長さ当たりの鉄骨梁の加熱面積を除算した値が168以下という条件を満足する使用量であることを特徴とする耐火被覆構造。
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