JP6429635B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット方式を用いた記録装置に関する。
特許文献1には、記録ヘッドからインクを吸引してノズルの目詰まりを回復する装置が開示されている。特許文献1に記載された装置は、記録ヘッドのノズル列の長さよりも短い吸引手段を、負圧生成手段によって大気圧よりも低い負圧を生成させた状態で、ノズル列の形成方向に当接して移動させてノズル列からインクを吸引することが記載されている。また、負圧生成手段で生成される圧力を変動させる圧力変動手段を付加することが記載されている。
特開平5−201028号公報
しかしながら、上記特許文献1の装置のように、負圧生成手段で生成される圧力を圧力変動手段で制御するだけでは、吸引動作を行う際の実際の負圧値を保障できず、ノズルの目詰まり解消等のノズル回復性能を維持できない場合がある。例えば、吸引キャップの変形やヘタリによりヘッドとの密着性が低下している場合や、負圧生成手段の経時変化や経年劣化により生成可能な負圧が低下している場合、吸引経路の目詰まりが発生している場合等に負圧値を保障できない場合がある。
これにより記録ヘッドのインク吐出不良によって画像不良の印刷物を発生させるおそれがある。また記録装置にノズルの目詰まりを回復させる動作を行わせたとしても十分に改善されず、ユーザー利便性を低下させてしまうおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、記録ヘッドのノズルをより確実にクリーニングすることができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数のノズルが所定の方向に配列されたノズル列が配されたノズル領域と前記ノズル列が配されていない非ノズル領域とが設けられたノズル形成面を有する記録ヘッドと、前記ノズル形成面に当接可能なキャップと、前記キャップの内部の空気を吸引し負圧の状態にする吸引ポンプと、を備え前記キャップを前記ノズル領域と当接させた状態で前記吸引ポンプを駆動し、前記キャップと前記記録ヘッドとを前記所定の方向に相対移動させることによって、前記ノズル列からインクを吸引する吸引動作を行うインクジェット記録装置であって、前記キャップを前記非ノズル領域と当接させた状態で前記吸引ポンプを駆動したときの前記キャップの内部の負圧値を測定する測定手段と、前記測定手段によって測定された負圧値に基づいて、前記吸引動作を行うときに前記キャップの内部に発生する負圧値を調整する調整手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドのノズルをより確実にクリーニングすることができるインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る記録装置の主要部の斜視図である。 本発明の実施形態に係る記録装置の主要部の断面図である。 クリーニング動作時の状態を示す断面図である。 記録ヘッドの構造を示す図である。 ノズルチップの構造を示す図である。 クリーニング機構の構成を示す斜視図である。 クリーニング機構の構成を示す斜視図である。 吸引ユニットの構成を示す図である。 ノズルチップと吸引キャップの位置関係を示す部分拡大図である。 クリーナユニットの構成を示す図である。 クリーニング機構の動作を示す斜視図である。 第1のクリーニング動作を示すフローチャートである。 第2のクリーニング動作を示すフローチャートである。 第3のクリーニング動作を示すフローチャートである。 第4のクリーニング動作を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の実施形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本実施形態に係る記録装置の主要部の構成を示す斜視図である。図2は、図1の断面図である。図3は、記録装置のクリーニング動作時の状態を示す断面図である。
本実施形態に係る記録装置は、シートを搬送方向(第1方向)に搬送しながら、記録ヘッド2を用いてシートに記録を行うプリント装置である。記録装置1は、ロール紙等のシート4を保持するホルダ、シート4を所定の速度で第1方向に搬送する搬送機構7、シート4に対して記録ヘッド2により記録を行う記録部3を備える。シート4はロール紙等の連続シートに限らず、カットシートであってもよい。記録装置1はさらに、記録ヘッド2のノズル面をクリーニングするクリーニング部6を備える。また記録部3のシート搬送方向の下流にはシート4を切断するカッタユニット、シートを乾燥させる乾燥ユニット、排出トレイ等を備える(不図示)。
記録部3は、各色のインクにそれぞれ対応した1つ以上の記録ヘッド2を備える。本実施形態においてはCMYKの4色に対応した4つの記録ヘッド2としているが、これに限定されるものではない。各色のインクはインクタンクからそれぞれチューブを介して記録ヘッド2に供給される。4つの記録ヘッド2はヘッドホルダ5で一体に保持される。ヘッドホルダ5は、記録ヘッド2とシート4の表面との間の距離を変更できるように、上下方向に移動が可能な機構を有している。また第1方向と交差する方向(第2方向)に平行移動が可能な機構を有している。
クリーニング部6は、4つの記録ヘッド2に対応して4つのクリーニング機構9を有している。クリーニング機構9の詳細は後述する。クリーニング部6は駆動モータ(不図示)により、第1方向にスライド移動が可能な構成となっている。図1および図2は記録時の状態を示し、クリーニング部6は記録部3に対してシート搬送方向の下流に位置している。図3はクリーニング動作時の状態を示し、クリーニング部6は記録部3の記録ヘッド2の直下に位置している。図2および図3にクリーニング部6の移動可能な範囲を矢印で示す。
図4は、本実施形態における記録ヘッド2の構造を示す図である。インクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。記録ヘッド2は、使用が想定されるシートの全幅の範囲にわたってインクを吐出するインクジェット方式のノズル列が形成されたライン型記録ヘッドである。ノズル列の並び方向は、第1方向と交差する所定の方向(第2方向)、例えば第1方向と直交する方向である。図4(b)では、ノズル形成面124の上にノズルチップ120が第2方向に沿って配列されている。ノズル形成面124は、ノズル列が配されたノズル領域124aと、ノズル列が配されていない非ノズル領域124bとを有する。
図5は、記録ヘッド2を構成するノズルチップ120の構造を示す模式図である。ノズルチップ120は、インクを吐出する複数のノズル列121が形成されたノズル面122を備える。また各ノズルに対応したエネルギ素子が埋め込まれたノズル基板を有する。ノズルチップ120のノズル基板はノズル形成面124上に設けられている。ノズル基板とノズル形成面124とは電気接続部で接続される。電気接続部は、樹脂材からなる封止部123で被覆され、腐食や断線が起きないように保護されている。図5(b)に示すように、ノズル面122を側面から見たとき、封止部123はノズル形成面124上に形成されている。封止部123はノズル面122よりもインクを吐出する方向に突出した凸部となっている。1つのノズルチップ120において、封止部123はノズル列121の形成方向(第2方向)に対してノズル面122の両端の2箇所の端部近傍に設けられている。このように封止部123は、複数のノズル列121に近接し、かつ、ノズル面122よりも垂直方向になだらかな段差を持って突出するよう盛り上がった形状で設けられている。
図6および図7はクリーニング部6が有する1つのクリーニング機構9の構成を示す斜視図である。図6は、記録ヘッド2の下にクリーニング機構9があるときのクリーニング機構9の状態を示す図である(クリーニング動作時)。図7は、記録ヘッド2の下にクリーニング機構9がないときのクリーニング機構9の状態を示す図である。クリーニング部6にはクリーニング機構9、ヘッドキャップ51、位置決め部材71が設けられている。
クリーニング機構9は、記録ヘッド2のノズル列121からインクを吸引するための吸引ユニット46、吸引ユニット46を払拭方向(第2方向)に沿って移動させる移動機構40、これらを一体に支持するフレーム47を有する。吸引ユニット46は、後述する吸引キャップ11(キャップ)を有するユニットである。移動機構40は、駆動源の駆動により、2本のシャフト45によって案内支持された吸引ユニット46を第2方向に移動させる。駆動源である駆動モータ41の駆動は、減速ギア42、43を介してドライブシャフト37を回転させる。そしてドライブシャフト37の回転がベルト44とプーリで伝達されることで吸引ユニット46を移動させる。
図7において、ヘッドキャップ51はキャップホルダ52に保持されている。キャップホルダ52は、記録ヘッド2のノズル形成面124に対して上方に弾性体であるバネにより付勢され、バネに抗して上下方向に移動可能な構成となっている。フレーム47がキャップ位置にある状態で、記録ヘッド2が上下方向に移動して、ヘッドキャップ51との密着および離間を行う。密着してノズル形成面124をキャッピングすることでノズルの乾燥が抑制される。
位置決め部材71は、クリーニング動作時およびキャッピング時において、ヘッドホルダ5に設けられたヘッド位置決め部材81と当接することで、記録ヘッド2とクリーニング部6との位置関係を決める構成となっている。
図8は、吸引ユニット46の構成を示す図である。吸引ユニット46は、ノズルチップ120に対応して、ノズル形成面124に当接可能な吸引キャップ11(キャップ)を備えている。吸引キャップ11は吸引ホルダ12に保持される。吸引ホルダ12は記録ヘッド2のノズル形成面124に対して上方に弾性体であるバネ14により付勢され、バネに抗して上下方向に移動可能となっている。また弾性体を有する変位機構によって支持されている。この変位機構は、移動中の吸引キャップ11が封止部123を乗り越える際の動きを吸収するためのものである。
吸引キャップ11(キャップ)は、吸引ホルダ12を介してチューブ15に接続されている。チューブ15の先には吸引ポンプ16が接続されている。吸引キャップ11をノズル形成面124に当接させた状態で、吸引ポンプ16を駆動させると、吸引ポンプ16は吸引キャップ11の内部の空気を吸引し、内部を負圧の状態にする。なお本発明のキャップとは、吸引ユニット46のうちインクを吸収するためにノズル形成面124と当接させる部分をいう。例えば、上記の吸引キャップ11の他にも、チューブの先端を直接当接させてインクを吸引する場合には、そのチューブの先端部分もキャップに含まれる。
またチューブ15には、吸引キャップ11と吸引ポンプ16とに連通接続された圧力センサ等の圧力測定手段17(測定手段)が備えられている。圧力測定手段17は、吸引キャップ11をノズル形成面124に当接させた状態で吸引ポンプ16を駆動して内部を負圧の状態にしたときのその内部の負圧値を測定するためのものである。吸引キャップ11の内部の負圧値を測定し、その負圧値に基づいて、吸引動作を行うときに発生させる負圧値を調整する調整動作を行う。詳しくは後述する。
吸引ホルダ12は、吸引キャップ11の記録ヘッド2のノズル形成面124に対する当接量を調整可能な当接量の調整機構21によって支持される。調整機構21はリードスクリュー22を有している。不図示の駆動源によりギア列23を介してリードスクリュー22が回転しその回転が上下移動に変換されることで、吸引ホルダ12を上下方向に移動させることができる。吸引ホルダ12を上下方向に移動させることで、バネ14を介して吸引キャップ11の記録ヘッド2のノズル形成面124に対する当接量を調整することができる。
図9は、記録ヘッド2のノズルチップ120と吸引キャップ11との位置関係を示す部分拡大図である。吸引キャップ11は、第1方向において、対応するノズルチップ120が有する複数のノズル列121をカバーする範囲で配置されている。吸引キャップ11の当接面は、第2方向において幅Dcを有している。幅Dcは第2方向においてノズル列の一部をカバーする範囲であり、ノズル数個〜数十個に相当する幅である。
図10は、吸引キャップ11を清掃可能なクリーナユニット30(清掃手段)である。クリーナユニット30には、吸引ユニット46と対向する位置にクリーナホルダ31が設けられている。クリーナホルダ31には、記録ヘッド2をクリーニングした際に吸引キャップ11に付着したインクやゴミを掻き取るためのブレード状のクリーナ32が保持されている。図10において、矢印方向に吸引ユニット46が移動すると、吸引キャップ11はクリーナ32と接触して、吸引キャップ11に付着したインクやゴミがクリーナ32に掻き取られる。このように吸引キャップ11はクリーナユニット30によって清掃される。
以上が本実施形態に係る記録装置の各構成についての説明である。
以下、本実施形態に係る記録装置における記録ヘッドのクリーニング動作について説明する。
まずは、クリーニング動作における吸引キャップ11による吸引動作について説明する。図11は、吸引キャップ11による記録ヘッド2の吸引動作を説明するための側面図である。動作は、まず吸引キャップ11と記録ヘッド2のノズル形成面124とを接触させる。そして記録ヘッド2の垂直方向(第3方向)における位置(吸引動作位置)を設定し、ノズル形成面124と吸引キャップ11とを当接させた状態にする。その状態で吸引ポンプ16を駆動して吸引キャップ11の内部を負圧の状態にし、吸引ユニット46を記録ヘッド2に対して第2方向に相対移動させる。するとノズル形成面124のノズル領域124aに配列されたノズル列121からインクを吸引することができる。吸引ユニット46が第2方向に相対移動している際に、記録ヘッド2に対してノズル形成面124よりも突出した封止部123があるため、吸引キャップ11は下方に押される。上述したように、吸引ユニット46において吸引ホルダ12は、ノズル面に対して逃げる方向(第3方向)に変位可能となっているため、吸引キャップ11が押されてもその動きは吸引ホルダ12の変位によって吸収される。
図12は、本発明の第1実施形態における第1のクリーニング動作を示すフローチャートである。以下、フローチャートに沿って第1のクリーニング動作を説明する。
第1のクリーニング動作では、吸引キャップ11による吸引動作の前に、吸引キャップ11を非ノズル領域124bに当接させたときの負圧値が所定値でない場合に、調整機構21により当接量を調整して負圧値を調整する(調整手段)ことを特徴とする。
まず、移動機構40によって吸引ユニット46の吸引キャップ11をノズル形成面124の非ノズル領域124bの位置に移動させ、吸引キャップ11とノズル形成面124とを当接させた状態にする(S101)。ここで、非ノズル領域124bの位置に移動させたのは、非ノズル領域124bの位置において吸引動作を行うときの負圧値を調整するためである。ノズル領域124aの位置で負圧値を調整すると調整動作中にもインクを吸引し、インクを浪費してしまうからである。次に吸引キャップ11とノズル形成面124とを当接させた状態で、吸引ポンプ16を駆動し、吸引キャップ11の内部を負圧の状態にする(S102)。そして、圧力測定手段17により吸引キャップ11の内部の負圧値を測定する(S103)。
次に、負圧値が所定値であるか否かを判断する(S104)。ここで所定値とは、ノズル列121からインクを吸引するのに十分な所定の負圧値である。ここでは、所定値は−30kPa程度に設定している。負圧値が所定値であると判断された場合は、その負圧値を維持するよう吸引ポンプ16の駆動を継続する(S105)。そして、その状態のまま吸引ユニット46を第2方向に相対移動させ、ノズル形成面124のノズル領域124aに配列されたノズル列121からインクを吸引する吸引動作を行わせる(S106)。これによって吸引キャップ11により所定の負圧値でノズル列121からインクを吸引することができる。
S104において、負圧値が所定値でないと判断された場合は、調整機構21によって吸引キャップ11のノズル形成面124に対する当接量を調整する(S107)。例えば負圧値が所定値未満であった場合、調整機構21により吸引ホルダ12をノズル形成面124にさらに近づく方向に移動させる。このように調整機構21により吸引ホルダ12をノズル形成面124にさらに近づく方向に移動させることで、吸引キャップ11のノズル形成面124に対する当接量を多くすることができる。これによって吸引キャップ11のノズル形成面124に対する当接圧が強くなり、吸引キャップ11の内部の負圧値を高くすることができる。そして再び負圧値が所定値であるか否かを判断する(S104)。もし所定値であると判断された場合は、その負圧値を維持するよう吸引ポンプ16の駆動を継続する。(S105)。そして、その状態のまま吸引ユニット46を第2方向に相対移動させ、ノズル形成面124のノズル領域124aに配列されたノズル列121からインクを吸引する吸引動作を行わせる(S106)。
このようにS107において当接量を調整して負圧値を調整する動作を行うことによって、吸引キャップ11により所定の負圧値でノズル列121からインクを吸引することができる。
なお、本実施形態では調整機構21によって当接量を調整することとしたが、調整機構21を用いず、移動機構40や記録ヘッド2を上下方向に移動させることで当接量を調整する構成としても良い。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る記録装置の構成は第1実施形態と共通であるため構成の図示および説明は省略する。
第2実施形態では、上記実施形態とは異なる部分である記録ヘッドのクリーニング動作について説明する。
図13は、本発明の第2実施形態における第2のクリーニング動作を示すフローチャートである。以下、フローチャートに沿って第2のクリーニング動作を説明する。
第2のクリーニング動作では、吸引キャップ11による吸引動作の前に、吸引キャップ11を非ノズル領域124bに当接させたときの負圧値が所定値でない場合に、清掃手段により吸引キャップ11を清掃して負圧値を調整する(調整手段)ことを特徴とする。
まず、移動機構40によって吸引ユニット46の吸引キャップ11をノズル形成面124の非ノズル領域124bの位置へ移動させ、吸引キャップ11とノズル形成面124とを当接させた状態にする(S201)。次に、吸引キャップ11とノズル形成面124を当接させた状態で、吸引ポンプ16により吸引キャップ11の内部を負圧の状態にする(S202)。そして、圧力測定手段17により吸引キャップ11の内部の負圧値を測定する(S203)。
次に、負圧値が所定値であるか否かを判断する(S204)。負圧値が所定値であると判断された場合は、その負圧値を維持するよう吸引ポンプ16の駆動を継続する(S205)。そして、その状態のまま吸引ユニット46を第2方向に相対移動させ、吸引キャップ11によりノズル形成面124のノズル領域124aに配列されたノズル列121からインクを吸引する吸引動作を行わせる(S206)。これによって、吸引キャップ11により所定の負圧値でノズル列121からインクを吸引することができる。
S204において、負圧値が所定値でないと判断された場合は、移動機構40によって吸引ユニット46をクリーナユニット30(清掃手段)の位置へ移動させる。そして、クリーナユニット30によって吸引キャップ11に付着したインクやゴミの清掃を行う(S207)。この清掃を行うことで、吸引キャップ11に付着したインクやゴミによって低下していた吸引キャップ11とノズル形成面124との間の密着性が回復し、吸引キャップ11の内部に発生する負圧値の回復が見込まれる。その後、再び移動機構40によって吸引ユニット46の吸引キャップ11をノズル形成面124の非ノズル領域124bの位置へ移動させ、吸引キャップ11とノズル形成面124とを当接させた状態にする(S201)。そして、その状態において負圧値が所定値であるか否かを判断する(S204)。負圧値が所定値であると判断された場合は、その負圧値を維持するよう吸引ポンプ16の駆動を継続する(S205)。そして、その状態のまま吸引ユニット46を第2方向に相対移動させ、吸引キャップ11によりノズル形成面124のノズル領域124aに配列されたノズル列121からインクを吸引する吸引動作を行わせる(S206)。
このようにS207において吸引キャップ11の清掃を行い負圧値を調整する動作を行うことで、吸引キャップ11により所定の負圧値でノズル列121からインクを吸引することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る記録装置の構成は第1実施形態と共通であるため構成の図示および説明は省略する。
第3実施形態では、上記実施形態とは異なる部分である記録ヘッドのクリーニング動作について説明する。
図14は、本発明の第3実施形態における第3のクリーニング動作を示すフローチャートである。以下、フローチャートに沿って第3のクリーニング動作を説明する。
第3のクリーニング動作では、吸引キャップ11による吸引動作の前に、上記の負圧値の調整手段を組み合わせると共に、なおも負圧値が所定値でない場合には、装置利用者に対して吸引キャップの交換、メンテナンスの通知をすることを特徴とする。
まず、移動機構40によって吸引ユニット46の吸引キャップ11をノズル形成面124の非ノズル領域124bの位置へ移動させ、吸引キャップ11とノズル形成面124とを当接させた状態にする(S301)。次に、その状態のまま吸引ポンプ16により吸引キャップ11の内部を負圧の状態にする(S302)。その状態において圧力測定手段17により吸引キャップ11の内部の負圧値を測定する(S303)。そして、負圧値が所定値であるか否かを判断する(S304)。負圧値が所定値であると判断された場合は、その負圧値を維持するよう吸引ポンプ16の駆動を継続する。(S305)。そして、その状態のまま吸引キャップ11によりノズル形成面124のノズル領域124aに配列されたノズル列121からインクを吸引する吸引動作を行わせる(S306)。これによって、吸引キャップ11により所定の負圧値でノズル列121からインクを吸引することができる。
S304において、負圧値が所定値でないと判断された場合は、移動機構40によって吸引ユニット46をクリーナユニット30(清掃手段)の位置へ移動させる。そして、クリーナユニット30によって吸引キャップ11に付着したインクやゴミの清掃を行う(S307)。その後、再び移動機構40によって吸引ユニット46の吸引キャップ11をノズル形成面124の非ノズル領域124bの位置へ移動させ、吸引キャップ11とノズル形成面124とを当接させた状態にする(S301)。その状態のまま吸引ポンプ16により吸引キャップ11の内部を負圧の状態にする(S302)。そして圧力測定手段17により吸引キャップ11の内部の負圧値を測定する(S303)。それでも、負圧値が所定値でないと判断された場合は(S304)、調整機構21によって吸引キャップ11とノズル形成面124との当接量を調整する(S308)。それでもなお、負圧値が所定値でないと判断された場合には(S304)、装置利用者に対して吸引キャップ11の交換時期またはメンテナンス時期である旨を通知する(S309)。
このように記録ヘッド2のインク吐出不良によって画像不良の印刷物が発生する前に、ノズル回復の不良を装置利用者に通知させることで、記録装置の生産性やユーザー利便性を低下させることを防止することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る記録装置の構成は第1実施形態と共通であるため構成の図示および説明は省略する。
第4実施形態では、上記実施形態とは異なる部分である記録ヘッドのクリーニング動作について説明する。
図15は、本発明の第4実施形態における第4のクリーニング動作を示すフローチャートである。以下、フローチャートに沿って第4のクリーニング動作を説明する。
第4のクリーニング動作では、吸引キャップ11による吸引動作の前に、吸引キャップ11を非ノズル領域124bに当接させたときの負圧値が所定値でない場合に、吸引ポンプ16による吸引量を調整して負圧値を調整する(調整手段)ことを特徴とする。
まず、移動機構40によって吸引ユニット46の吸引キャップ11をノズル形成面124の非ノズル領域124bの位置に移動させ、吸引キャップ11とノズル形成面124とを当接させた状態にする(S401)。次に、吸引ポンプ16を駆動し、吸引キャップ11の内部を負圧の状態にする(S402)。そして、圧力測定手段17により吸引キャップ11の内部の負圧値を測定する(S403)。
次に、負圧値が所定値であるか否かを判断する(S404)。負圧値が所定値であると判断された場合は、その負圧値を維持するよう吸引ポンプ16の駆動を継続する(S405)。そして、その状態のまま吸引ユニット46を第2方向に相対移動させ、ノズル列121からインクを吸引する吸引動作を行わせる(S406)。これによって吸引キャップ11により所定の負圧値でノズル列121からインクを吸引することができる。
S404において、負圧値が所定値でないと判断された場合は、吸引ポンプ16の吸引量を調整する(S407)。特に負圧値が所定値未満であった場合、吸引ポンプ16による吸引量を多くして、吸引キャップ11の内部の負圧値を高くする。そして再び負圧値が所定値であるか否かを判断する(S404)。もし所定値であると判断された場合は、その負圧値を維持するよう吸引ポンプ16の駆動を継続する。(S405)。そして、その状態のまま吸引ユニット46を第2方向に相対移動させ、ノズル形成面124のノズル領域124aに配列されたノズル列121からインクを吸引する吸引動作を行わせる(S406)。
このようにS407において吸引ポンプ16の吸引量を調整することで、吸引動作を行うときの負圧値を調整し、吸引キャップ11により所定の負圧値でノズル列121からインクを吸引することができる。
2 記録ヘッド
11 吸引キャップ
16 吸引ポンプ
17 圧力測定手段
21 調整機構
30 クリーナユニット
40 移動機構
46 吸引ユニット
120 ノズルチップ
124 ノズル形成面
124a ノズル領域
124b 非ノズル領域

Claims (9)

  1. インクを吐出する複数のノズルが所定の方向に配列されたノズル列が配されたノズル領域と前記ノズル列が配されていない非ノズル領域とが設けられたノズル形成面を有する記録ヘッドと、
    前記ノズル形成面に当接可能なキャップと、
    前記キャップの内部の空気を吸引し負圧の状態にする吸引ポンプと、を備え、
    前記キャップを前記ノズル領域と当接させた状態で前記吸引ポンプを駆動し、前記キャップと前記記録ヘッドとを前記所定の方向に相対移動させることによって、前記ノズル列からインクを吸引する吸引動作を行うインクジェット記録装置であって、
    前記キャップを前記非ノズル領域と当接させた状態で前記吸引ポンプを駆動したときの前記キャップの内部の負圧値を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された負圧値に基づいて、前記吸引動作を行うときに前記キャップの内部に発生する負圧値を調整する調整手段とを備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記吸引動作の前に、前記調整手段によって前記吸引動作を行うときに前記キャップの内部に発生する負圧値を調整することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記調整手段は、前記測定手段によって測定された負圧値に基づいて、前記キャップの前記非ノズル領域に対する当接量を調整し、前記吸引動作を行うときに前記キャップの内部に発生する負圧値を調整することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記キャップの前記非ノズル領域に対する当接量を調整可能な当接量の調整機構を備えることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記調整手段は、前記測定手段によって測定された負圧値に基づいて、前記吸引ポンプによる吸引量を調整し、前記吸引動作を行うときに前記キャップの内部に発生する負圧値を調整することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記キャップを清掃可能な清掃手段を備え、
    前記調整手段は、前記測定手段によって測定された負圧値に基づいて、前記清掃手段により前記キャップを清掃し、前記吸引動作を行うときに前記キャップの内部に発生する負圧値を調整することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記調整手段は、前記測定手段によって測定された負圧値が所定値未満の場合に、前記吸引動作を行うときに前記キャップの内部に発生する負圧値を調整することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記調整手段によって前記吸引動作を行うときに前記キャップの内部に発生する負圧値を調整した後、前記測定手段によって測定された負圧値が所定値未満の場合には、装置利用者に対して前記キャップの交換時期またはメンテナンス時期である旨を通知することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記記録ヘッドは、使用が想定されるシートの全幅の範囲にわたってインクを吐出するインクジェット方式のノズル列が形成されたライン型記録ヘッドであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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