JP2014097618A - インクジェット印刷装置及びノズル詰り回復方法 - Google Patents

インクジェット印刷装置及びノズル詰り回復方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルのメニスカスを破壊することなく詰まったノズルを回復させること。
【解決手段】このノズル吸引装置100では、インクジェットプリンタのヘッド101のノズル面102に形成した複数のノズル103の一部に圧力センサー2を有するキャップ1を被せ、キャップ1を被せていないノズル103のメニスカスを破壊する圧力より高い圧力目標で前記キャップ1内を吸引する。そして、予め記憶してある前記キャップ1により詰りのないノズル103を吸引したときの基準圧力値120と、前記圧力センサー2の出力する圧力値とを比較してノズル103の回復を判定する。これにより、ノズル103のメニスカスを破壊することなく詰まったノズル103を回復できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノズルに詰まった凝集物等を吸引してノズル詰りを回復させるインクジェット印刷装置及びノズル詰り回復方法に関するものである。
図10は、従来のインクジェットヘッドの回復に用いるキャップユニットを示す構成図である。このキャップユニット900は、複数のノズル901が形成されたノズル面902に対して当接するキャップ903と、キャップ903を支持移動させると共にノズル面902をカバーするベルト部材904と、このベルト部材904を移動送りするプーリ905及びモータ(図示省略)とを備えている。キャップ903には、チューブ906が接続され且つ当該チューブ906には廃液タンク(図示省略)が接続されている。
このキャップユニット900では、凝集物等が詰まったノズル901の部分に前記バンド部材904を移動させて前記キャップ903を位置させ、このキャップ903によりノズル901の吸引を行う。ベルト部材904は吸引していないノズル901を塞ぐようにノズル面902に当接している。
特開平2−525号公報
しかしながら、上記従来のキャップユニット900では、ノズル901の詰りを回復させる過程において、ベルト部材904によりノズル面902を塞ぐため、インクがベルト部材904とノズル面902との隙間に入り込んで滲み出してしまい、ノズル901のメニスカスが破壊される可能性あるという問題点があった。
そこで、本発明では、ノズルのメニスカスを破壊することなく詰まったノズルを回復させることを目的とする。
本発明に係るインクジェット印刷装置は、インクジェットプリンタのヘッドのノズル面に形成した複数のノズルの一部に被せるキャップと、前記一部のノズルに被せた状態のキャップ内の圧力を取得する圧力センサーと、当該キャップを被せていないノズルのメニスカスが破壊される負圧より低い圧力で前記キャップ内を吸引する吸引手段と、前記キャップを詰りのないノズルに被せて吸引したときに得られ且つ予め記憶してある基準圧力値と、当該基準圧力値と前記圧力センサーの出力する圧力値とを比較してノズルの回復を判定するノズル回復判定手段とを備えたことを特徴とする。
この発明では、メニスカスの破壊が生じる負圧より低い圧力でキャップ内を吸引し、その吸引結果を、圧力センサーによる出力値と予め記憶してある前記詰りのないノズルを吸引したときの基準圧力値とを比較することで、ノズルの詰りからの回復を判定する。このため、ノズルのメニスカスを破壊することなくノズルを回復させ、その回復を判定できる。
また、上記インクジェット印刷装置において、全ノズルのうち詰まったノズルの位置及び数を取得し、前記キャップを被せていない当該詰まったノズルの位置及び数を取得して当該位置及び数に基づき、前記キャップを被せていない詰まりのないノズルのメニスカスが破壊される負圧を取得するメニスカス破壊圧力取得手段を設けても良い。
また、上記インクジェット印刷装置において、前記吸引手段により、前記メニスカスが破壊される負圧より低い第一の圧力で前記キャップ内を吸引し、その後、第一の圧力より高い負圧となる第二の圧力で前記キャップ内を吸引するようにしても良い。
また、上記インクジェット印刷装置において、予め記憶してあるリーク判定の閾値となる圧力値と、前記圧力センサーの出力する圧力値とを比較してキャップのリークを判定するリーク判定手段を備えるようにしても良い。
次に、本発明に係るノズル詰り回復方法は、インクジェットプリンタのヘッドのノズル面に形成した複数のノズルの一部に圧力センサーを有するキャップを被せる被せステップと、キャップを被せていないノズルのメニスカスが破壊される負圧より低い圧力で前記キャップ内を吸引する吸引ステップと、前記キャップを詰りのないノズルに被せて吸引したときに得られ且つ予め記憶してある基準圧力値と、当該基準圧力値と前記圧力センサーの出力する圧力値とを比較してノズルの回復を判定するノズル回復判定ステップとを含むことを特徴とする。
また、上記ノズル詰り回復方法において、全ノズルのうち詰まったノズルの位置及び数を取得し、前記キャップを被せていない当該詰まったノズルの位置及び数を取得して当該位置及び数に基づき、前記キャップを被せていない詰まりのないノズルのメニスカスが破壊される負圧を取得するメニスカス破壊圧力取得ステップを含めても良い。
また、上記ノズル詰り回復方法では、前記吸引ステップでは、前記メニスカスが破壊される負圧より低い第一の圧力で前記キャップ内を吸引し、その後、第一の圧力より高い負圧となる第二の圧力で前記キャップ内を吸引しても良い。
また、上記ノズル詰り回復方法において、予め記憶してあるリーク判定の閾値となる圧力値と、前記圧力センサーの出力する圧力値とを比較してキャップのリークを判定するリーク判定ステップを含めても良い。
本発明によれば、ノズルのメニスカスを破壊することなく詰まったノズルを回復させることができる。また、ノズルの回復も判定できる。
この発明の実施の形態1に係るインクジェットプリンタのノズル吸引装置を示す構成図である。 図1に示したノズル吸引装置を示すブロック図である。 ノズル詰り数を検出するプロセスを示す説明図である。 ノズル詰り数を検出するプロセスを示す説明図である。 ノズル詰り数を検出するプロセスを示すフローチャートである。 リーク判定及びノズルの詰りからの回復の判定を行うプロセスを示すフローチャートである。 キャップ内の圧力の変化を示すグラフ図である。 キャップ内の圧力の変化を示すグラフ図である。 キャップ内の圧力の変化を示すグラフ図である。 従来のインクジェットヘッドの回復に用いるキャップユニットを示す構成図である。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に係るインクジェットプリンタのノズル吸引装置を示す構成図である。このノズル吸引装置100は、インクジェットプリンタのヘッド101のノズル面102に付着させてノズル内のインクを吸引するキャップ1と、キャップ1に接続したチューブ3と、キャップ1の下流に接続したキャップ1内の圧力を取得する圧力センサー2と、前記チューブ3に接続したポンプ4と、ポンプ4の下流にチューブ3を介して接続した廃液タンク5と、キャップ1の上下動を行うエアシリンダー等のアクチュエータ6と、当該アクチュエータ6及びポンプ4の駆動制御を行うコントローラ7とを備えている。キャップ1は、箱状体であって吸引側の端縁はゴム等のノズル面102との機密性を保持できるシール材から構成される。また、キャップ1は、ノズル面102に形成した複数のノズル103の一部に被さる。この実施の形態では、ノズル面102を複数の領域に区別にしてノズル103の一部にキャップ1を被せるようにしている。キャップ1の大きさはノズル数やノズル面102のサイズにより決定する。
前記ヘッド101のノズル面102には、多数のノズル103が形成されている。この実施の形態1では、説明の便宜のためノズル103の配列例として縦4行横25列のノズル面102を例示する。また、前記ヘッド101にはチューブ105を介してサブタンク104が接続されている。サブタンク104はヘッド101を保持するキャリッジ(図示省略)に設けられ、圧力変動を抑えるダンパーとして機能する。また、サブタンク104内は、ノズル103の端縁で所定のメニスカスが形成されるようにポンプ(図示省略)により一定の負圧に維持されている。
図2は、図1に示したノズル吸引装置を示すブロック図である。前記コントローラ7は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)50と、以下のプロセスを実行するプログラムや後述する圧力値等の情報をノズル数毎に記憶したテーブル51を格納するメモリ52とを備える。コントローラ7には、操作パネル等の入力部53と液晶パネル等の表示部54とが接続される。また、前記圧力センサー2、ヘッド101を駆動するヘッド駆動部55、前記アクチュエータ6、及びポンプ4が電気的に接続されている。コントローラ7には、アクチュエータ6やポンプ4のドライバ回路が含まれる。
なお、前記コントローラ7に命令を行うプログラムは、インクジェットプリンタに接続可能な記憶手段、外部のコンピュータ(インターネット空間で構築されるリソース形態を含む)等に格納されている場合がある。また、下記において判定の閾値となる値は、実験等により求められ前記テーブル51に記憶されているものとする。
[ノズル詰り数及び位置の検出]
図3及び図4は、ノズル詰り数を検出するプロセスを示す説明図である。図5は、ノズル詰り数を検出するプロセスを示すフローチャートである。前記キャップ1は、開口側の端部が平面視で矩形であり、当該キャップ1を被せることができるノズル数は、ノズル面102の長手方向を横方向とした場合に縦方向4個、横方向3個の合計12個とする。
ノズル詰り数を検出するにあたっては、インクジェットプリンタのヘッド駆動部55によりキャリッジを移動させてヘッド101のA1領域を当該キャップ1上に位置させ、アクチュエータ6により当該キャップ1を上昇させA1領域に被せる(ステップS1)。A1領域は、ノズル面102の図中左端から縦方向4個、横方向3個のノズル103の位置する部分に相当する。ノズル面102に当接したキャップ1は、矩形の端縁がノズル面102の平面部分に密着してキャップ内外を分離する。
この状態で前記第2ポンプ4を駆動してキャップ1内を吸引する(ステップS2)。キャップ1内の圧力は前記圧力センサー2により監視し、当該圧力センサー2の出力値からキャップ1にリークが生じているか否かを判定する(ステップS3)。なお、リーク判定に用いる圧力はノズル103の詰り数判定に用いる圧力より高くする(負圧を低くする)。即ち、ノズル吸引の際の吸引力より小さい吸引力で吸引すること、換言すれば、キャップ1内の負圧をノズル103からインクが吸引されない程度の圧力まで低くしてノズル103からのインクの流出の影響を除くようにする。これにより、ノズル詰り数の判定と独立してリーク判定が可能となる。
キャップ1にリークが生じていない場合、図3(b)に示すように、圧力センサー2によりリーク判定基準圧力値150が検出される。リーク判定基準圧力値150は、リークが生じていない場合における前記吸引力により吸引した際のキャップ1内の圧力値であり、実験的に予め取得しておく。リーク判定基準圧力値150は各ノズル103の形状やインク特性から定まる。例えば、A1領域において、リークが生じていない場合の圧力センサー2により検出される圧力値は、前記リーク判定基準圧力値150と略一致する。
一方、キャップ1にリークが生じている場合、図3(b)に示すように、キャップ1がリーク判定基準圧力値150まで吸引できない。例えばA1領域における検出された圧力値151は、外部からエアが進入するため前記リーク判定基準圧力値150より負圧が低くなる。この場合、キャップ1にリークが生じているものと判断し、ノズル103の詰り数の検出を中止する。
更にA1領域においてノズル103の詰り数を検出する(ステップS4)。ノズル詰り数の検出に用いる圧力は、リーク判定基準圧力値150より高い負圧であるが、後述するノズル回復のための負圧よりも低い負圧で行う。即ち、詰まってインクが流れないノズル103が判別できれば良いのでノズル103内のインクが流れ出るに足る圧力で吸引すれば良い。コントローラ7は、キャップ1内を吸引して圧力センサー2の出力値を取得する。コントローラ7はノズル数毎の圧力値の基準データをテーブル51に保持しており、実際に検出した圧力値を当該基準データと比較することで領域ごとにノズル103の詰り数を判定する。なお、A1領域では、ノズル103の詰りがないものとする。このため、基準データと、前記取得した実際の圧力値が略一致する。
続いて、A1領域での検出が終了した場合、アクチュエータ6によりキャップ1を下降させ、キャリッジを移動させてヘッド101のA2領域を当該キャップ1上に位置させ(ステップS5)、アクチュエータ6により当該キャップ1を上昇させA2領域に被せる(ステップS6、S7)。そして、A2領域においても、上記A1領域と同様の処理によりリークとノズル103の詰り数を判定する(ステップS8、S9)。なお、A2領域でもノズル103の詰りがないものとする。
続いて、A2領域での検出が終了した場合、アクチュエータ6によりキャップ1を下降させ、キャリッジを移動させてヘッド101のA3領域を当該キャップ1上に位置させ、アクチュエータ6により当該キャップ1を上昇させA3領域に被せる(ステップS10 フローチャートでは重複するため以降は図示省略)。そして、A3領域でも同様の判定処理を行う。リークの検出については上記同様である。リークが生じていない場合、ノズル103の詰り数を判定する。A3領域では、2個のノズル103にノズル詰りがあるものとする。ノズル103が2個詰まっていると残り10個のノズル103からインクが吸引されるので、図3(b)に示すように、キャップ1内の負圧が高くなる。コントローラ7は、実際に取得した圧力値と前記基準データを比較してノズル103の詰り数を2個と判定する。
続いて、A3領域での検出が終了した場合、アクチュエータ6によりキャップ1を下降させ、キャリッジを移動させてヘッド101のA4領域を当該キャップ1上に位置させ、アクチュエータ6により当該キャップ1を上昇させA4領域に被せる。そして、A4領域においても、上記A1〜A3領域と同様の処理によりリークとノズル103の詰り数を判定する。なお、A4領域でもノズル103の詰りがないものとする。また、A5領域でも同様の処理をする。
続いて、A5領域での検出が終了した場合、アクチュエータ6によりキャップ1を下降させ、キャリッジを移動させてヘッド101のA6領域を当該キャップ1上に位置させ、アクチュエータ6により当該キャップ1を上昇させA6領域に被せる。そして、A6領域でも同様の判定処理を行う。リークの検出については上記同様である。リークが生じていない場合、ノズル103の詰り数を判定する。A6領域では、4個のノズル103にノズル詰りがあるものとする。ノズル103が4個詰まっていると残り8個のノズル103からインクが吸引されるので、図3(b)に示すように、キャップ1内の負圧が高くなる。コントローラ7は、実際に取得した圧力値と前記基準データを比較してノズル103の詰り数を4個と判定する。
続いて、A6領域での検出が終了した場合、A7領域にキャップ1を被せる。そして、A7領域においても、上記A6領域と同様の処理によりリークとノズル詰りを検出する。なお、A7領域ではノズル103の詰りがないものとする。A8領域でも同様である。
以上のようにして各領域をキャップ1とノズル面102とを相対移動させながら各領域におけるリークとノズル詰り数を判定する。詰まったノズル103の位置は領域単位で取得される。この判定結果は、コントローラ7から読み出すことが可能な場所(メモリ52等)に記憶される。
なお、リークによりノズル詰り数の判定が中止となった場合、別の手段によりノズル詰り数を判定すればよい。例えば、ノズル103のチェックパターンを印刷して詰まったノズル103を判定しても良いし、ノズル103の画像をカメラで撮影することで判定しても良い。
[ノズルの回復]
図6は、リーク判定及びノズルの回復の判定を行うプロセスを示すフローチャートである。図7乃至図9は、キャップ内の圧力の変化を示すグラフ図である。
まず、上記ノズル詰り判定のプロセスによりノズル詰りが検出されたA3領域にキャップ1を位置決めして当該A3領域にキャップ1を被せる。このキャップ1を被せた状態でポンプ4を駆動し、圧力センサー2により監視しつつキャップ1内を吸引する(ステップS1)。ここで、キャップ1内を過渡に吸引すると、他の領域のノズル103にはキャップ1が被さっておらず開放された状態にあるので、ヘッド101内が規定値以上に吸引され、当該他の領域のノズル103のメニスカスが破壊される。当該他の領域のノズル103のメニスカスが破壊される圧力は、当該他の領域のノズル103の個数とそのノズル103のうちインクが詰まっているノズル103の個数で定まる。具体的には、ノズル一つ当たりのメニスカス破壊に至る限界圧力に、詰りのないノズル103の個数、を掛け算すれば良い。このため領域によりメニスカス破壊の限界圧力は異なるものとなる。
第一の圧力は、メニスカス破壊が起きないような余裕を持った圧力設定とする。即ち、メニスカス破壊が生じる限界圧力よりも相当低い負圧でキャップ1内を吸引する。
第一の圧力でキャップ1内を吸引した場合、2個のノズル103に詰りが生じているため、図7(a)に示すように、吸引開始時からキャップ1内の圧力が次第に下がる。そして、ノズル103の詰りが吸引により除去されノズル103が正常に回復した場合、キャップ1内の負圧が低くなり始め、その後、基準圧力値120に落ち着く。当該基準圧力値120は、キャップ1内での全てのノズル103からインクを吸引するために必要となる圧力値である。吸引開始から一定時間は、吸引に要する時間とノズル103の詰りが次第に取れていく時間が必要であるため、ノズル103の回復の判定は、一定時間経過後の安定期間の圧力値を見て判断する(ステップS2、S3)。この安定期間の圧力値が基準圧力値120と略同じ場合、全てのノズル103が回復したものと判定する(ステップS5)。なお、当該安定期間は、インクが廃液タンク5に流れて無駄に消耗するため、なるべく短くすべきである。
一方、リークが生じている場合、図7(b)に示すように、キャップ1内にエアが流れ込むためキャップ1内の負圧が殆ど高くならない(ステップS4)。リーク時のキャップ1内の圧力は実験結果からデータを取得してリーク判定の閾値を設定しておき、当該閾値よりキャップ1内の負圧が高まらない場合、リークと判定する(ステップS6)。なお、リークの場合、吸引開始時から外部からエアがリークするので圧力不足が吸引当初から現れる。
一部のノズル103のみが回復した場合、図7(c)に示すように、キャップ1内の負圧が基準圧力値120まで低くならない。全てのノズル103が回復しない場合、図7(d)に示すように、吸引後にその圧力値を維持するフラットな特性が現れる。
次に、第一の圧力によりノズル103が回復しなかった場合、第二の圧力によりキャップ1内を吸引する(ステップS7)。第二の圧力は、メニスカスが壊れない限界圧力の範囲で前記第一の圧力より高い負圧とする。全てのノズル103が回復しなかった場合で説明する。図8(a)に示すように、第二の圧力でキャップ1内を吸引した場合、2個のノズル103に詰りが生じているため、吸引開始時からキャップ1内の圧力が次第に下がる。そして、ノズル103の詰りが吸引により除去されノズル103が正常に回復した場合、キャップ1内の負圧が低くなり始め、その後、基準圧力値120に落ち着く。この安定期間の圧力が基準圧力値120より小さい場合、全てのノズル103が回復したものと判定する(ステップS8、S9、S5)。
一方、一部のノズル103のみが回復した場合、図8(b)に示すように、安定期間の負圧が基準圧力値120より高くなる。2つのノズル103が回復しない場合、図8(c)に示すように、吸引後の安定期間に圧力がフラットになり維持される。また、第二の圧力を加えたことで、メニスカスは破壊されなかったもののリークが生じた場合、キャップ1内の負圧が一気に低下し、図8(d)に示すように、低い負圧値で安定する。この圧力がリーク判定の閾値を超えている場合(ステップS10)、リークと判定する(ステップS6)。
続いて、ノズル103の全てが回復していない場合、第三の圧力によりキャップ1内を吸引し(ステップS11)、上記同様の判定を続ける。メニスカスが破壊されると考えられる限界圧力付近での吸引は、メニスカスが破壊される可能性が高いものの、諸条件により左右されるため、必ずしも破壊されるともいえない。このため、当該限界圧力付近でも吸引の意義がある。
図9(a)に示すように、第三の圧力で吸引した場合において、キャップ1内の圧力値が基準圧力値120と略同じになれば、全てのノズル103が回復したものと判定する(ステップS12、S13、S5)。一部のノズル103が回復した場合には、基準圧力値120より低い圧力でフラットな出力値が得られる(図示省略)。これ以外の場合、例えば次のようにして原因判定するのが好ましい(ステップS14)。
図9(b)は、メニスカスが破壊された場合の圧力の変動を示す。吸引している領域以外の領域のメニスカスが破壊された場合、そのノズル103からエアがヘッド101内に入るため、キャップ1内の負圧が急速に低くなる。この場合、メニスカスの破壊とリークとのいずれが生じているのかわからないので、安定期間前の圧力変動で判断する(ステップS14)。まず、吸引当初から負圧が低くなる場合には、リークと判定できる(ステップS6)。次に、吸引後に圧力値がリークの閾値より小さくなった場合、リークが原因なのか或いはメニスカス破壊が原因なのかを判定する必要がある。メニスカスの破壊は全てのノズル103で同時発生するとは限らないが、リークは一度生じると大量のエアがキャップ1内に入るので、図9(b)に示すように、圧力値のピークからの立ち上がりの角度に特徴が現れる。このため、立ち上がりが早い場合をリークと判定する。メニスカス破壊の場合は、ノズル単位で順次生じると考えられるので、図9(c)に示すように、圧力の立ち上がりが遅い或いは不安定になるので、これをもってメニスカス破壊と判定する。
リークの場合、ヘッド101に決定的な問題があるわけではないため、キャップ1を交換して再度ノズル回復の処理を行えばよい。一方、メニスカス破壊の場合、キャップ1による吸引ではノズル103の詰りを回復できないので、ヘッド101を交換又は取り外し洗浄するのが好ましい。
なお、メニスカス破壊及びノズル回復のいずれかを判定する場合、ノズル103が回復したときはノズル数に基づく基準圧力値120が出力されるはずであるため、この基準圧力値120の一定の誤差を含めた値の範囲であればノズル103の回復と判断し、この範囲以外であればメニスカスの破壊と判断する。
最後に、ノズル回復のチェックを行う場合、キャップ1を当該領域に被せて基準圧力値120で吸引する。このときは、図9(d)に示すように、キャップ1内の負圧はノズル回復の基準圧力値120より高くなることはなく安定する。
このようにA3領域でノズル103の回復を行った後は、ノズル103に詰りが生じているA6領域にキャップ1を相対移動させて当該A6領域に被せ、上記同様の手順によりノズル103の回復を行う。
以上、この発明のノズル吸引装置100によれば、メニスカスを破壊することなく、ノズル103の回復を行える。また、キャップ1のリークを判定できるので、ノズル103の回復作業において誤った判定をするのを防止できる。
100 ノズル吸引装置
101 ヘッド
103 ノズル
104 サブタンク
1 キャップ
2 圧力センサー
4 ポンプ
5 廃液タンク
6 アクチュエータ
7 コントローラ

Claims (8)

  1. インクジェットプリンタのヘッドのノズル面に形成した複数のノズルの一部に被せるキャップと、
    前記一部のノズルに被せた状態のキャップ内の圧力を取得する圧力センサーと、
    当該キャップを被せていないノズルのメニスカスが破壊される負圧より低い圧力で前記キャップ内を吸引する吸引手段と、
    前記キャップを詰りのないノズルに被せて吸引したときに得られ且つ予め記憶してある基準圧力値と、当該基準圧力値と前記圧力センサーの出力する圧力値とを比較してノズルの回復を判定するノズル回復判定手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 全ノズルのうち詰まったノズルの位置及び数を取得し、前記キャップを被せていない当該詰まったノズルの位置及び数を取得して当該位置及び数に基づき、前記キャップを被せていない詰まりのないノズルのメニスカスが破壊される負圧を取得するメニスカス破壊圧力取得手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記吸引手段は、前記メニスカスが破壊される負圧より低い第一の圧力で前記キャップ内を吸引し、その後、第一の圧力より高い負圧となる第二の圧力で前記キャップ内を吸引することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット印刷装置。
  4. 更に、予め記憶してあるリーク判定の閾値となる圧力値と、前記圧力センサーの出力する圧力値とを比較してキャップのリークを判定するリーク判定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェット印刷装置。
  5. インクジェットプリンタのヘッドのノズル面に形成した複数のノズルの一部に圧力センサーを有するキャップを被せる被せステップと、
    キャップを被せていないノズルのメニスカスが破壊される負圧より低い圧力で前記キャップ内を吸引する吸引ステップと、
    前記キャップを詰りのないノズルに被せて吸引したときに得られ且つ予め記憶してある基準圧力値と、当該基準圧力値と前記圧力センサーの出力する圧力値とを比較してノズルの回復を判定するノズル回復判定ステップと、
    を含むことを特徴とするノズル詰り回復方法。
  6. 更に、全ノズルのうち詰まったノズルの位置及び数を取得し、前記キャップを被せていない当該詰まったノズルの位置及び数を取得して当該位置及び数に基づき、前記キャップを被せていない詰まりのないノズルのメニスカスが破壊される負圧を取得するメニスカス破壊圧力取得ステップを含むことを特徴とする請求項5に記載のノズル詰り回復方法。
  7. 前記吸引ステップでは、前記メニスカスが破壊される負圧より低い第一の圧力で前記キャップ内を吸引し、その後、第一の圧力より高い負圧となる第二の圧力で前記キャップ内を吸引することを特徴とする請求項5又は6に記載のノズル詰り回復方法。
  8. 更に、予め記憶してあるリーク判定の閾値となる圧力値と、前記圧力センサーの出力する圧力値とを比較してキャップのリークを判定するリーク判定ステップを含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれか一つに記載のノズル詰り回復方法。
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