JP7130403B2 - 液体吐出装置、回復装置、および回復方法 - Google Patents

液体吐出装置、回復装置、および回復方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出手段を備えた液体吐出装置、およびこれに用いられる回復装置、および回復方法に関する。
インクジェット記録装置では、記録ヘッドの吐出口内に存在する増粘したインク、あるいは塵埃などが含まれるインクなど、吐出口の吐出動作に適さないインクを排出することによって記録ヘッドの吐出性能の維持、回復を行う処理(回復処理)が行われる。回復処理としては、例えば、記録ヘッドの吐出口から強制的にインクを吸引・排出させる吸引回復処理がある。この吸引回復処理は、吐出口を覆うキャップ部材を記録ヘッドに密接させ、ポンプにより発生させた負圧を、廃インク流路を介してキャップ部材に印加することで吐出口から強制的にインクを排出させる処理である。
吸引回復処理によって排出されたインクが、キャップ部材内に残存していた場合、これらが増粘・固化して廃インク流路におけるインクの流通性を低下させ、吸引回復処理が困難になるおそれがある。このため、記録ヘッドから離間させた状態でポンプを駆動し、キャップ部材および廃インク流路内に残存するインクを吸引し、排出させる空吸引処理と称する吸引動作が廃液処理として行われている。
特許文献1には、キャップ部材を記録ヘッドから離間させた状態で、キャップ部材内に排出されたインクをキャップ部材の外部へと排出する空吸引処理を行う構成が開示されている。
特開2005-335126号公報
特許文献1に開示の空吸引処理では、キャップ部材と接続されている流路が、増粘又は固着したインクや異物によって詰まり、流路内の流動性が低下している場合に、キャップ部材に排出された液体を適切に吸引することができない場合があった。
本発明は、キャップ部材に連通する流路内の詰まりを解消し、キャップ部材に排出された液体を吸引・排出することが可能な液体吐出装置、回復装置、および回復方法の提供を目的とする。
本発明は、液体を吐出する吐出口が形成された液体吐出手段と、
前記液体吐出手段に密接、離間可能に設けられ、前記液体吐出手段から排出された液体を受容するキャップ部材と、前記キャップ部材に接続された流路と、前記流路に接続され、前記キャップ部材および前記流路内の流体を前記流路の排出口へ向けて吸引する吸引手段と、前記キャップ部材と前記吸引手段との間における前記流路内の圧力値を検出する検出手段と、前記キャップ部材の内部の大気への開放又は閉塞を切り替え可能な大気開放手段と、を備え、前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ且つ前記大気開放手段によって前記キャップ部材を大気開放した状態で、前記吸引手段を駆動する第1の吸引動作を行い、前記第1の吸引動作において前記検出手段で検出された圧力値が所定の圧力値未満である場合には、前記吸引手段によって前記第1の吸引動作より吸引性能の高い吸引動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、キャップ部材に連通する流路内の詰まりを解消し、キャップ部材に排出された液体を吸引・排出することが可能な液体吐出装置、回復装置、および回復方法を提供することができる。
記録装置の待機状態を示す図である。 記録装置における制御系の構成を示すブロック図である。 記録装置の記録状態を示す図である。 (a)~(c)は、第1カセットから給送された記録媒体の搬送経路図である。 (a)~(c)は、第2カセットから給送された記録媒体の搬送経路図である。 (a)~(d)は、記録媒体の裏面に記録動作を行う場合の搬送経路図である。 記録装置において回復処理が行われている状態を示す図である。 (a)および(b)は、回復ユニットの構成を示す斜視図である。 キャップユニットの構成を模式的に示す図である。 図9に示すキャップ部材を記録ヘッドから離間させた状態を示す図である。 空吸引処理を示すフローチャートである。 第1の吸引動作における廃インク流路の圧力変化を示す図である。 第2の実施形態における空吸引処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態における空吸引処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る液体吐出装置の実施形態を説明する。なお、以下に説明する第1、第2の実施形態では、液体吐出装置として、色材を含んだ液体(インク)を吐出する液体吐出手段(記録ヘッド)を備えたインクジェット記録装置を例に採り説明する。
図1は、本実施形態で使用するインクジェット記録装置1(以下、記録装置1)の内部構成図である。図において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は後述する記録ヘッド8において吐出口が配列される方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
記録装置1は、プリント部2とスキャナ部3を備える複合機であり、記録動作と読取動作に関する様々な処理を、プリント部2とスキャナ部3で個別にあるいは連動して実行することができる。スキャナ部3は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFで自動給紙される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。なお、本実施形態はプリント部2とスキャナ部3を併せ持った複合機であるが、スキャナ部3を備えない形態であってもよい。図1は、記録装置1が記録動作も読取動作も行っていない待機状態にあるときを示す。
プリント部2において、筐体4の鉛直方向下方の底部には、記録媒体(カットシート)Sを収容するための第1カセット5Aと第2カセット5Bが着脱可能に設置されている。第1カセット5AにはA4サイズまでの比較的小さな記録媒体が、第2カセット5BにはA3サイズまでの比較的大きな記録媒体が、平積みに収容されている。第1カセット5A近傍には、収容されている記録媒体を1枚ずつ分離して給送するための第1給送ユニット6Aが設けられている。同様に、第2カセット5B近傍には、第2給送ユニット6Bが設けられている。記録動作が行われる際にはいずれか一方のカセットから選択的に記録媒体Sが給送される。
搬送ローラ7、排出ローラ12、ピンチローラ7a、拍車7b、ガイド18、インナーガイド19およびフラッパ11は、記録媒体Sを所定の方向に導くための搬送機構である。搬送ローラ7は、記録ヘッド8の上流側および下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。ピンチローラ7aは、搬送ローラ7と共に記録媒体Sをニップして回転する従動ローラである。排出ローラ12は、搬送ローラ7の下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。拍車7bは、記録ヘッド8の下流側に配される搬送ローラ7及び排出ローラ12と共に記録媒体Sを挟持して搬送する。
ガイド18は、記録媒体Sの搬送経路に設けられ、記録媒体Sを所定の方向に案内する。インナーガイド19は、y方向に延在する部材で湾曲した側面を有し、当該側面に沿って記録媒体Sを案内する。フラッパ11は、両面記録動作の際に、記録媒体Sが搬送される方向を切り替えるための部材である。排出トレイ13は、記録動作が完了し排出ローラ12によって排出された記録媒体Sを積載・保持するためのトレイである。
本実施形態の記録ヘッド8は、フルラインタイプのカラーインクジェット記録ヘッドであり、記録データに従ってインクを吐出する吐出口が、図1におけるy方向に沿って、使用する記録媒体Sの最大幅に相当する分だけ複数配列されている。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、記録ヘッド8の吐出口面8aは、図1のように鉛直下方を向き、後述のキャップユニット10に設けられたキャップ部材10a(図8(a))によって、吐出口の周囲が覆われた(キャップされた)状態となっている。記録動作を行う際は、後述するプリントコントローラ202によって、吐出口面8aがプラテン9と対向するように記録ヘッド8の向きが変更される。プラテン9は、y方向に延在する平板によって構成され、記録ヘッド8によって記録動作が行われる記録媒体Sを背面から支持する。記録ヘッド8の待機位置から記録位置への移動については、後に詳細に説明する。
インクタンクユニット14は、記録ヘッド8へ供給される4色のインクをそれぞれ貯留する。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14と記録ヘッド8を接続する流路の途中に設けられ、記録ヘッド8内のインクの圧力及び流量を適切な範囲に調整する。本実施形態では循環型のインク供給系を採用しており、インク供給ユニット15は記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力と記録ヘッド8から回収されるインクの流量を適切な範囲に調整する。
メンテナンスユニット16は、記録ヘッドに設けられた吐出口の吐出性能の維持・回復(メンテナンス)を行うものであり、キャップユニット10とワイピングユニット17を備える。これらのユニットを所定のタイミングで作動させることにより、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う。メンテナンス動作については後に詳細に説明する。
図2は、記録装置1における制御系の構成を示すブロック図である。制御系は、主にプリント部2を統括するプリントエンジンユニット200と、スキャナ部3を統括するスキャナエンジンユニット300と、記録装置1全体を統括するコントローラユニット100によって構成されている。プリントコントローラ202は、コントローラユニット100のメインコントローラ101の指示に従ってプリントエンジンユニット200の各種機構を制御する制御手段としての機能を果す。スキャナエンジンユニット300の各種機構は、コントローラユニット100のメインコントローラ101によって制御される。以下に制御系の構成を詳細に説明する。
コントローラユニット100において、CPUにより構成されるメインコントローラ101は、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら記録装置1の全体を制御する。例えば、ホストI/F102またはワイヤレスI/F103を介してホスト装置400から印刷ジョブが入力されると、メインコントローラ101の指示に従って、画像処理部108が受信した画像データに対して所定の画像処理を施す。そして、メインコントローラ101はプリントエンジンI/F105を介して、画像処理を施した画像データをプリントエンジンユニット200へ送信する。
なお、記録装置1は無線通信や有線通信を介してホスト装置400から画像データを取得しても良いし、記録装置1に接続された外部記憶装置(USBメモリ等)から画像データを取得しても良い。無線通信や有線通信に利用される通信方式は限定されない。例えば、無線通信に利用される通信方式として、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)やBluetooth(登録商標)が適用可能である。また、有線通信に利用される通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)等が適用可能である。また、例えばホスト装置400から読取コマンドが入力されると、メインコントローラ101は、スキャナエンジンI/F109を介してこのコマンドをスキャナ部3に送信する。
操作パネル104は、ユーザが記録装置1に対して入出力を行うための機構である。ユーザは、操作パネル104を介してコピーやスキャン等の動作を指示したり、印刷モードを設定したり、記録装置1の情報を認識したりすることができる。
プリントエンジンユニット200において、CPUにより構成されるプリントコントローラ202は、ROM203に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM204をワークエリアとして用いながら、プリント部2が備える各種機構を制御する。コントローラI/F201を介して各種コマンドや画像データが受信されると、プリントコントローラ202は、これを一旦RAM204に保存する。記録ヘッド8が記録動作に利用できるように、プリントコントローラ202は画像処理コントローラ205に、保存した画像データを記録データへ変換させる。記録データが生成されると、プリントコントローラ202は、ヘッドI/F206を介して記録ヘッド8に記録データに基づく記録動作を実行させる。この際、プリントコントローラ202は、搬送制御部207を介して図1に示す給送ユニット6A、6B、搬送ローラ7、排出ローラ12、フラッパ11を駆動して、記録媒体Sを搬送する。プリントコントローラ202の指示に従って、記録媒体Sの搬送動作に連動して記録ヘッド8による記録動作が実行され、印刷処理が行われる。
ヘッドキャリッジ制御部208は、記録装置1のメンテナンス状態や記録状態といった動作状態に応じて記録ヘッド8の向きや位置を変更する。インク供給制御部209は、記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力が適切な範囲に収まるように、インク供給ユニット15を制御する。メンテナンス制御部210は、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う際に、メンテナンスユニット16におけるキャップユニット10やワイピングユニット17の動作を制御する。
スキャナエンジンユニット300においては、メインコントローラ101が、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとして用いながら、スキャナコントローラ302のハードウェアリソースを制御する。これにより、スキャナ部3が備える各種機構は制御される。例えばコントローラI/F301を介してメインコントローラ101がスキャナコントローラ302内のハードウェアリソースを制御することにより、ユーザによってADFに搭載された原稿を、搬送制御部207を介して搬送し、センサ305によって読み取る。そして、スキャナコントローラ302は読み取った画像データをRAM303に保存する。なお、プリントコントローラ202は、上述のように取得された画像データを記録データに変換することで、記録ヘッド8に、スキャナコントローラ302で読み取った画像データに基づく記録動作を実行させることが可能である。
図3は、記録装置1が記録状態にあるときを示す。図1に示した待機状態と比較すると、キャップユニット10が記録ヘッド8の吐出口面8aから離間し、吐出口面8aがプラテン9と対向している。本実施形態において、プラテン9の平面は水平方向に対して約45度傾いており、記録位置における記録ヘッド8の吐出口面8aも、プラテン9との距離が一定に維持されるように水平方向に対して約45度傾いている。
記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図3に示す記録位置に移動する際、プリントコントローラ202は、メンテナンス制御部210を用いて、キャップユニット10を図3に示す退避位置まで降下させる。これにより、記録ヘッド8の吐出口面8aは、キャップ部材10aと離間する。その後、プリントコントローラ202は、ヘッドキャリッジ制御部208を用いて記録ヘッド8の鉛直方向の高さを調整しながら45度回転させ、吐出口面8aをプラテン9と対向させる。記録動作が完了し、記録ヘッド8が記録位置から待機位置に移動する際は、プリントコントローラ202によって上記と逆の工程が行われる。
次に、プリント部2における記録媒体Sの搬送経路について説明する。記録コマンドが入力されると、プリントコントローラ202は、まず、メンテナンス制御部210およびヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を図3に示す記録位置に移動する。その後、プリントコントローラ202は搬送制御部207を用い、記録コマンドに従って第1給送ユニット6Aおよび第2給送ユニット6Bのいずれかを駆動し、記録媒体Sを給送する。
図4(a)~(c)は、第1カセット5Aに収容されているA4サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第1カセット5A内の1番上に積載された記録媒体Sは、第1給送ユニット6Aによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。図4(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、第1給送ユニット6Aに給送されて記録領域Pに到達する間に、水平方向(x方向)から、水平方向に対して約45度傾いた方向に変更される。
記録領域Pでは、記録ヘッド8に設けられた複数の吐出口から記録媒体Sに向けてインクが吐出される。インクが付与される領域の記録媒体Sは、プラテン9によってその背面が支持されており、吐出口面8aと記録媒体Sの距離が一定に保たれている。インクが付与された後の記録媒体Sは、搬送ローラ7と拍車7bに案内されながら、先端が右に傾いているフラッパ11の左側を通り、ガイド18に沿って記録装置1の鉛直方向上方へ搬送される。図4(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、水平方向に対し約45度傾いた記録領域Pの位置から、搬送ローラ7と拍車7bによって鉛直方向上方に変更されている。
記録媒体Sは、鉛直方向上方に搬送された後、排出ローラ12と拍車7bによって排出トレイ13に排出される。図4(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。排出された記録媒体Sは、記録ヘッド8によって画像が記録された面を下にした状態で、排出トレイ13上に保持される。
図5(a)~(c)は、第2カセット5Bに収容されているA3サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第2カセット5B内の1番上に積載された記録媒体Sは、第2給送ユニット6Bによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。
図5(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。第2給送ユニット6Bに給送されて記録領域Pに到達するまでの搬送経路には、複数の搬送ローラ7とピンチローラ7aおよびインナーガイド19が配されることで、記録媒体SはS字上に湾曲されてプラテン9まで搬送される。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示したA4サイズの記録媒体Sの場合と同様である。図5(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。図5(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
図6(a)~(d)は、A4サイズの記録媒体Sの裏面(第2面)に対して記録動作(両面記録)を行う場合の搬送経路を示す。両面記録を行う場合、第1面(表面)を記録した後に第2面(裏面)に記録動作を行う。第1面を記録する際の搬送工程は図4(a)~(c)と同様であるので、ここでは説明を省略する。以後、図4(c)以後の搬送工程について説明する。
記録ヘッド8による第1面への記録動作が完了し、記録媒体Sの後端がフラッパ11を通過すると、プリントコントローラ202は、搬送ローラ7を逆回転させて記録媒体Sを記録装置1の内部へ搬送する。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータによってその先端が左側に傾くように制御されるため、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)はフラッパ11の右側を通過して鉛直方向下方へ搬送される。図6(a)は、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)が、フラッパ11の右側を通過する状態を示す。
その後記録媒体Sは、インナーガイド19の湾曲した外周面に沿って搬送され、再び記録ヘッド8とプラテン9の間の記録領域Pに搬送される。この際、記録ヘッド8の吐出口面8aに、記録媒体Sの第2面が対向する。図6(b)は、第2面の記録動作のために、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示した第1面記録の場合と同様である。図6(c)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータにより先端が右側に傾いた位置に移動するように制御される。図6(d)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
次に、記録ヘッド8に設けられている吐出口の吐出特性の維持、回復を行う回復動作(メンテナンス動作)について説明する。図1でも説明したように、本実施形態のメンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17とを備え、所定のタイミングにこれらを作動させてメンテナンス動作を行う。
図7は、記録装置1がメンテナンス状態のときの図である。記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向において上方に移動させるとともにキャップユニット10を鉛直方向下方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から図7における右方向に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
一方、記録ヘッド8を図3に示す記録位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を45度回転させつつ鉛直方向上方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から右方向に移動させる。その後プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させて、メンテナンスユニット16によるメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
図8(a)はメンテナンスユニット16が待機位置にある状態を示す斜視図であり、図8(b)はメンテナンスユニット16がメンテナンス位置にある状態を示す斜視図である。図8(a)は図1に対応し、図8(b)は図7に対応している。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、メンテナンスユニット16は図8(a)に示す待機位置にあり、キャップユニット10は鉛直方向上方に移動しており、ワイピングユニット17はメンテナンスユニット16の内部に収納されている。キャップユニット10はy方向に延在する箱形のキャップ部材10aを有しており、キャップ部材10aの内部には、記録ヘッド8から排出されたインクを吸収するインク吸収体(液体吸収体)10cが設けられている。なお、キャップユニット10については、後に詳しく説明する。
一方、図8(b)に示すメンテナンス位置において、キャップユニット10は鉛直方向下方に移動しており、ワイピングユニット17がメンテナンスユニット16から引き出されている。ワイピングユニット17は、ブレードワイパユニット171とバキュームワイパユニット172の2つのワイパユニットを備えている。
ブレードワイパユニット171は、吐出口の配列領域に相当する長さだけy方向に配されているブレードワイパ171aをx方向に沿って移動させる(ワイピングさせる)ことによって吐出口面8aに付着しているインクを拭き取るものである。
また、バキュームワイパユニット172は、y方向に延在する開口部を有する平板172aと、開口部内をy方向に移動可能なキャリッジ172bと、キャリッジ172bに搭載されたバキュームワイパ172cとを有する。バキュームワイパ172cの先端には、不図示の吸引ポンプに接続された吸引口が形成されている。吸引ポンプを作動させながらキャリッジ172bをy方向に移動することにより、記録ヘッド8の吐出口面8aに付着したインク等を、バキュームワイパ172cによって拭き寄せられながら吸引口に吸い込むことができる。
図9および図10は、上述のメンテナンスユニット16に設けられた回復装置としての構成を有するキャップユニット10を模式的に示す図である。キャップユニット10は、図8ないし図10に示すように、y方向に延在する箱型のキャップ部材10aを備える。キャップ部材10aは、キャップユニット10と共に鉛直方向に沿って上方(Z1方向)および下方(Z2方向)へと移動し、記録ヘッド8に対して密接、離間可能になっている。すなわち、記録ヘッド8が待機位置にあるときに(図1)、キャップユニット10が上方へと移動することにより、キャップ部材10aの開口部端縁に形成された当接部10bが、図9に示すようにキャップ吐出口面8aに密接する。これにより、吐出口はキャップ部材10aに覆われた(キャップされた)状態となる。また、キャップユニット10の下降に伴って、キャップ部材10aは図10に示すように吐出口面8aから離間し、吐出口は大気に開放された状態となる。
キャップ部材10aの底部には、廃インク流路20と大気開放流路60が接続されている。大気開放流路60は、キャップ部材10aの内部と大気とを連通させる流路であり、その両端に形成される開口部60a、60bの間には同流路の閉塞、開放を行う大気開放バルブ61が設けられている。
一方、廃インク流路20は、キャップ部材10aに排出された液体をキャップ部材10aの外部へと排出させるための流路である。この廃インク流路20には、同流路内の流体(液体および気体)を排出口22へ向けて吸引・排出させる吸引ポンプ30が接続されている。廃インク流路20の吸引口21から吸引ポンプ30に至る部分には、廃インク流路20の閉塞、開放を行う流路開閉バルブ50が設けられている。
廃インク流路20における流路開閉バルブ50と吸引ポンプ30の間には、分岐流路23を介して圧力検出手段70が接続されている。圧力検出手段70は、吸引ポンプ30より上流側(キャップ部材10a側)に位置する廃インク流路20内の圧力を検出するものであり、その検出値はプリントコントローラ202へと送信される。
なお、流路開閉バルブ50および大気開放バルブ61の開閉、および吸引ポンプ30の駆動・停止などの制御は、前述のプリントコントローラ202がメンテナンス制御部210(図2)を制御することによって行う。また、メンテナンス制御部210を制御するプリントコントローラ202と吸引ポンプ30とにより本発明における吸引手段が構成されている。
キャップユニット10は、記録ヘッド8の吐出性能の維持・回復を行う回復処理などに用いられる。回復処理としては、記録ヘッド8の吐出口に負圧を印加して強制的にインクを吐出口から排出させる吸引回復処理、記録ヘッド8内に正圧を印加して強制的に吐出口からインクを排出させる加圧回復処理などがある。また、吐出口内に設けられた吐出エネルギ発生素子(例えば、ヒータ)を駆動することによって、吐出口内のインクを記録動作に関係なく排出させる予備吐出なども回復処理に含まれる。いずれの回復処理においても、吐出口から排出されたインクは、キャップ部材10aへと排出される。
回復処理の一例として、吸引回復処理の概略を説明する。吸引回復処理では、図9に示すように、キャップ部材10aの当接部10bを記録ヘッド8の吐出口の周囲に密接させた状態で吸引ポンプ30を駆動する。このとき、流路開閉バルブ50は開状態、大気開放バルブ61は閉状態としておく。吸引ポンプ30の吸引動作によって、キャップ部材10aと記録ヘッド8とに囲まれた空間S内の圧力は負圧となり、その負圧によって吐出口内に存在しているインクが強制的に排出され、代わりに吐出に適したフレッシュなインクが吐出口内に充填される。
上記のような回復処理によって記録ヘッド8の吐出性能は良好な状態に回復する。しかし、キャップ部材10aに排出されたインクがそのまま放置された場合、キャップ部材10a内でインクが増粘・固化し、次の吸引回復処理に支障を来すこととなる。このため、回復処理が行われた場合には、キャップ部材10aに排出されたインクをキャップ部材の外部へと排出させる空吸引処理を行う必要がある。以下、本実施形態により行われる空吸引処理を説明する。
本実施形態では、プリントエンジンユニット200(図2参照)のプリントコントローラ202が、図11に示すフローチャートに示す各ステップを実行することにより、メンテナンス制御部210を介して空吸引処理を行う。なお、図11に記載の「S」は、本フローチャートで行われるステップを意味する。
空吸引処理を行う際には、図9に示すように、キャップ部材10aをZ1方向へと移動させ、記録ヘッド8の吐出口面に密接させて、大気開放バルブ61を開(S1)。次に、流路開閉バルブ50を開き(S2)、キャップ部材10aから吸引ポンプ30に至る廃インク流路20を開状態(連通状態)とする。この状態で吸引ポンプ30を駆動し、第1の吸引動作を開始させ(S3)、所定の時間(第1の時間)T1が経過した時点で、吸引ポンプ30の駆動を停止させて第1の吸引動作を停止させる(S4、S5)。この第1の吸引動作によって、廃インク流路20内に存在する流体(インクおよび気体(空気))の少なくとも一部が排出口22から排出される。ここで、プリントコントローラ202は、第1の吸引動作中に圧力検出手段70によって検出された圧力値P、すなわち廃インク流路20の圧力値Pを取得し、取得した圧力値Pが所定の圧力値(第1の判定値)PTh1を上回っているか否かを判断する(S6)。 S6においてP>PTh1ではないと判断された場合には、廃インク流路20内の負圧が通常より強くなっており、廃インク流路20内の流体(インクまたは空気)が廃インク流路20内をスムーズに流動していないと判断される。廃インク流路20において流体がスムーズに流動しない原因としては、廃インク流路20と大気開放流路60のいずれか一方または双方が閉塞されていることが考えられる。すなわち、流路(廃インク流路20及び/又は大気開放流路60)内に増粘、固化したインクや異物が存在することにより、流路内が閉塞されることによって負圧値が強い状態にあると判断される。なお、流路内が閉塞された状態とは、流路における流体の流通が完全に遮断されている状態だけでなく、流路の横断面のうち一部が閉塞される、あるいは流路内の流体が増粘して流動性が低下している状態をも含む。
図12に、第1の吸引動作によって廃インク流路内に生じる圧力の変化を示す。なお、図12の縦軸は廃インク流路20内の圧力(負圧値)[-kPa]を、横軸は時間[秒(s)]をそれぞれ示している。また、P0は大気圧を示しており、これより下側に向かうに従って圧力は減少する。すなわち、P0から下側に向かうに従って負圧は増大する。
図12において実線で表される曲線は、流路(廃インク流路20と大気開放流路60)に閉塞が生じておらず正常に流体が流動する場合を示し、破線で表される曲線は、流路に閉塞が生じている場合を示している。流路に閉塞が生じていない場合、廃インク流路20内の圧力は、第1の吸引動作開始(T0)から比較的緩やかに減少し、第1の吸引動作が終了した時点(T1)では、所定の圧力値PTh1より高い圧力P1に保たれる。これに対し、流路に閉塞が生じている場合、廃インク流路20内の圧力は、第1の吸引動作の開始(T0)から急速に減少し、第1の吸引動作が終了した時点(T1)では、所定の圧力値PTh1を下回る圧力P2に達する。圧力検出手段70は、このような圧力変化を検出することができる。
S6においてP>PTh1と判断された場合には、キャップ部材10aおよび廃インク流路20内のインクがスムーズにインク回収部40へと排出されているため、空吸引動作は終了する。
一方、S6において廃インク流路20が閉塞されていると判断された場合にはS7へと移行し、吸引ポンプ30を駆動して第2の吸引動作を開始する。この後、所定の時間(第2の時間)T2が経過した時点で第2の吸引動作を停止させる(S8、S9)。この第2の吸引動作では、第1の吸引動作より、総排出量が大きくなるような吸引動作を行う。本実施形態では、第2の吸引動作における吸引ポンプ30の駆動時間(第2の時間)T2を、第1の吸引動作における吸引ポンプ30の駆動時間(第1の時間)T1よりも長く設定している。つまり、第2の吸引動作では、第1の吸引動作に比べ、より吸引性能の高い吸引動作を行うこととなる。この第2の吸引動作により、廃インク流路20および大気開放流路60を閉塞していた増粘、固化したインクあるいは異物が排出口22から排出される。すなわち、第1の吸引動作によって解消されない廃インク流路20および大気開放流路60内の閉塞を第2の吸引動作によって解消することが可能になる。
なお、第1の吸引動作より吸引性能の高い第2の吸引動作としては、上述のように第1の吸引動作より長時間にわたって吸引動作を行う方法の他、吸引ポンプ30の単位時間当たりの回転数を第1の吸引動作より増大させる方法もある。このような方法で第2の吸引動作を行った場合にも、第1の吸引動作より吸引性能の高い吸引動作を行うことが可能である。
ここで、プリントコントローラ202は、第2の吸引動作中に圧力検出手段70によって検出された圧力値Pを取得し、取得した圧力値Pが第1の判定値PTh1を上回っているか否か(P>PTh1か否か)を判断する(S10)。ここで、P>PTh1であると判断された場合には、キャップ部材10aおよび廃インク流路20および大気開放流路60内のインクがスムーズにインク回収部40へと排出されていることとなるため、処理を終了する。一方、S10においてP>PThではないと判断された場合には、第2の吸引動作によっても解消できない流路の閉塞が生じているとみなし、所定の通知手段を駆動してエラー通知を行い(S11)、処理を終了する。
このように、本実施形態における空吸引処理では、第1の吸引動作で流路の閉塞が解消されない場合に、より吸引性能の高い第2の吸引動作を行うため、第1の吸引動作によって解消されなかった流路内の閉塞を解消することが可能になる。また、本実施形態では、第1の吸引動作で流路内の閉塞が解消しない場合にのみ、第2の吸引動作を行う。このため、必要以上に空吸引に時間が費やされることはなくなり、空吸引処理に起因するダウンタイムの増大を抑制することも可能になる。さらに、吸引ポンプが必要以上に駆動されることがないため、吸引ポンプの寿命も向上する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、図1ないし図10に示す構成を備え、図11におけるS1~S6に示す動作を第1の実施形態と同様に行う。但し、第2の実施形態では、S6の判断においてにおいてP>PTh1ではないと判断された後に行われる吸引動作が、第1の実施形態と相違する。
以下、第2の実施形態において実施される空吸引処理を、図13のフローチャートに従って説明する。なお、ここでは第2の吸引動作と相違する吸引動作(第3の吸引動作)を中心に説明を行う。
S1~S5によって第1の実施形態と同様に第1の吸引動作を行った後、S6において圧力値Pが第1の判定値PTh1以下(所定の圧力以下)である(P>PTh1ではない)と判定された場合、本実施形態では、S20~S31に示す動作を行う。なお、S20~S31を通して大気開放バルブ61は開いた状態で行われる。
S20では流路開閉バルブ50を閉状態とした後、吸引ポンプ30の駆動を開始させる(S21)。これにより、流路開閉バルブ50から吸引ポンプ30に至る廃インク流路20における負圧の蓄積動作が開始される。この後、所定時間T3が経過すると吸引ポンプ30の駆動を停止し(S22、23)、S24へと移行する。
S24では、圧力検出手段70によって検出されている圧力値Pと目標とする負圧値Ptとを比較し、圧力値Pが負圧値Pt以下(P≦Pt)になっているか否かを判断する。ここで、P≦Ptになっていないと判断されれば、吸引ポンプ30、流路開閉バルブ50、大気開放バルブ61、廃インク流路20、大気開放流路60の少なくとも一箇所に異常が発生している可能性があるため、エラー表示を行う(S25)。
また、S24においてP≦Ptになっていると判断された場合には、廃インク流路20内に目標とする負圧値Pt以上の負圧が蓄積された(負圧値Pt以下の圧力値になった)と判断し、流路開閉バルブ50を開状態に切り換える(S26)。流路開閉バルブ50が開状態に切り換えられると、それまでに蓄積された負圧によって、流路開閉バルブ50より上流側の流体(インクおよび気体(空気))を、流路開閉バルブ50より下流側に強力に吸引する。その結果、流路(廃インク流路20および大気開放流路60)内の流体(インクおよび気体)は高速で下流へと流動し、流路内を閉塞していた増粘、固化したインクあるいは異物は、排出口22から排出される。これにより流路内の閉塞は解消される。
仮に、S20において大気開放バルブ61を流路開閉バルブ50と共に閉じた場合は、S26において流路開閉バルブ50と一緒に大気開放バルブ61も開放するようにプリントコントローラ202よって制御される。
S26において流路開閉バルブ50が開状態となった後、吸引ポンプ30は駆動を開始し(S27)、所定時間T4が経過した時点で停止する(S28、S29)。この駆動時間T4は、第1~第3の吸引動作の後、キャップ部材10aからインクを吸引排出できる時間であればよく、必要に応じて適宜設定可能である。
吸引ポンプ30の駆動が停止すると、S30において、吸引ポンプ30の駆動中に圧力検出手段70により検出された圧力値Ptと第1の判定値PTh1とを比較し、P>PTh1であるか否かの判断を行う。その結果、P>PTh1であると判断された場合には、S20からS26の第3の吸引動作(空吸引処理)によって、廃インク流路20におけるインクがスムーズに流動できる状態に回復されているとみなし、処理を終了する。また、S30においてP>PTh1であると判断された場合には、第3の吸引動作によっても流路内の流動性を回復させることができない強固な詰まりが発生していると判断し、エラー通知を行う(S31)。
以上のように、第2の実施形態における空吸引処理においても、第1の吸引動作で流路の閉塞が解消されない場合に、より吸引性能の高い第3の吸引動作を行うため、第1の吸引動作によって解消されなかった流路内の閉塞を解消することが可能になる。また、この第3の吸引動作は、流路開閉バルブ50から吸引ポンプ30に至る廃インク流路20に負圧を蓄積し、その強い負圧によって廃インク流路20および大気開放流路60内の流体を吸引する。このため、第1の実施形態に比べ、より確実に流路内の閉塞を解消することが可能になる。さらに、第3の吸引動作は、第1の吸引動作でインク詰まりが解消されない場合にのみ行うため、必要以上に空吸引に時間が費やされることはなくなり、空吸引処理に起因するダウンタイムの増大を抑制することができる。さらに、吸引ポンプが必要以上に駆動されることがないため、吸引ポンプの寿命も向上する。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。なお、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図1ないし図10に示す構成を備える。
上記第1、第2の実施形態では、S1~S5で第1の吸引動作を行った後、S6において流路に閉塞が生じていると判断された場合(P>PTh1でないと判断された場合)、第1の実施形態では第2の吸引動作を行い、第2の実施形態では第3の吸引動作を行う。これに対し、図14に示す第3の実施形態では、S1からS5において第1の吸引動作を行い、S6でP>PTh1ではないと判断された場合にはS6aへと移行し、ここでさらに廃インク流路20内の圧力値Pの大きさを第2の判定値PTh2に基づいて判定する。すなわち、S6aでは、廃インク流路20内の圧力Pが第2の判定値PTh2より高いか否か(P>PTh2であるか否か)の判定を行う。第2の判定値PTh2は、第1の判定値PTh1より低い圧力値(PTh1>PTh2)、つまり第2の判定値PTh1より大きな負圧値に設定されている。
S6aにおいて第2の判定値PTh2より高い圧力である(小さな負圧である)と判定された場合には、S7~S9の吸引動作(第2の吸引動作)を行う。ここで行う第2の吸引動作は、前述の第1の実施形態で行った第2の吸引動作と同様である。
第2の吸引動作後は、廃インク流路20内の圧力値Pが第1の判定値PTh1より大きいか否かを判定する。その結果、P>PTh1であれば、キャップ部材10aおよび廃インク流路20および大気開放流路60内のインクがスムーズにインク回収部40へと排出されていることとなるため、処理を終了する。また、S10においてP>PTh1でないと判定された場合には、未だ、流路における閉塞が解消されていないと判断し、S40へと移行する。
一方、S6aにおいて圧力値PがPTh2以下である(P>PT2ではない)と判定された場合、すなわち第1の吸引動作後も流路の閉塞が殆ど解消されず、流路内の負圧がPTh1よりも低い第2の判定値PT2以下となっている場合には、S40へと移行する。
このように本実施形態では、第1、第2の吸引動作を行っても十分に閉塞が解消されない場合、あるいは第1の吸引動作によって流路の閉塞が殆ど解消されない場合には、S40へ移行し、S40~S51の処理を実行する。このS40~S51の処理は、図13におけるS20~S31の処理と略同様の処理となっている。すなわち、S40において流路開閉バルブ50を閉じ、S41~S43で吸引ポンプ30を駆動して廃インク流路20内の圧力を目標値Pt以下まで下げ(負圧を蓄積し)、S46にて流路開閉バルブ50を開く、という第3の吸引動作を行う。但し、本実施形態における第3の吸引動作では、S41~S44で行われる吸引ポンプ30の駆動時間をT5としている。この駆動時間T5は、図13における吸引ポンプ30の駆動時間T3とは必ずしも一致しなくてもよく、第1、第2の吸引動作による効果などを考慮した時間に設定されていてもよい。
S46において流路開閉バルブ50が開状態となった後、吸引ポンプ30は駆動を開始し(S47)、所定時間T6が経過した時点で停止する(S48、S49)。この駆動時間T6は、第1~第3の吸引動作の後、キャップ部材10aからインクを吸引排出できる時間であればよく、必要に応じて適宜設定可能である。
以上のように、第3の実施形態における空吸引処理においても、第1、第2の吸引動作で流路の閉塞が解消されない場合に、より吸引性能の高い第3の吸引動作を行うため、第1の吸引動作によって解消されなかった流路内の閉塞を解消することが可能になる。さらに、第3の吸引動作は、第1の吸引動作の後、流路の詰まりの程度を示す流路内の圧力に応じて、第2の吸引動作と第3の吸引動作を選択的に行う。このため、空吸引処理に費やす時間を、より適切に制御することが可能になり、空吸引処理に起因するダウンタイムの増大をより確実に抑制することができる。さらに、吸引ポンプ30の過剰な駆動をより適切に抑制することができるため、吸引ポンプ30の寿命をより向上させることができる。
(他の実施形態)
上記第3の実施形態では、S6aにおいてP>PTh2であると判定された場合、またはS10においてP>PTh1であると判定された場合に、廃インク流路20に蓄積した負圧による第3の吸引動作(S40~S46)を行う例を示した。しかし、S40~S46による第3の吸引動作に代えて、第1の吸引動作より総排出量において上回る第2の吸引動作を、第1の吸引動作または第1、第2の吸引動作の後に、さらに2回目の第2の吸引動作を行うようにすることも可能である。この場合、2回目の第2の吸引動作では、S7~S9で行われる1回目の第2の吸引動作より、総排出量で上回る吸引動作を行うことが好ましい。2回目の吸引動作としては、吸引ポンプの駆動時間を制御する方法、あるいは吸引ポンプの単位時間当たりの回転数を制御する方法のいずれを採用してもよい。これによれば、上述の第3の実施形態と同様の効果を期待できる。
また、第3の実施形態では、S50においてP>PTh1でないと判定された場合に、エラー通知を行うようにしたが、S50においてP>PTh1でないと判定された場合にさらに第2の吸引動作、あるいは第3の吸引動作を行うようにすることも可能である。この場合、S50の後に行う第2の吸引動作または第3の吸引動作は、それ以前に行われた第2の吸引動作および第3の吸引動作よりさらに吸引性能の高い吸引動作とすることが好ましい。なお、エラー通知は、この吸引動作によって流路の閉塞が解消しない場合(P>PTh1の場合)に行うようにする。この例によれば、より確実に流路の閉塞を解消することが可能になる。
以上、本発明をインクジェット記録装置に適用した例について説明したが、本発明は、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置およびこれに用いられる回復装置にも適用可能である。すなわち、インク以外の液体を吐出する液体吐出手段から排出された液体をキャップ部材によって受容し、キャップ部材やこれに接続された廃液流路内の流体を、廃液流路の排出口へ向けて流動させる吸引手段を備える構成であれば、本発明を適用可能である。
1 インクジェット記録装置(液体吐出装置)
8 記録ヘッド(液体吐出手段)
10a キャップ部材(液体受容部材)
20 廃インク流路(廃液流路)
22 排出口
30 吸引ポンプ
60 大気開放流路
61 大気開閉バルブ
70 圧力検出手段(検出手段)
202 プリントコントローラ(制御手段)

Claims (15)

  1. 液体を吐出する吐出口が形成された液体吐出手段と、
    前記液体吐出手段に密接、離間可能に設けられ、前記液体吐出手段から排出された液体を受容するキャップ部材と、
    前記キャップ部材に接続された流路と、
    前記流路に接続され、前記キャップ部材および前記流路内の流体を前記流路の排出口へ向けて吸引する吸引手段と、
    前記キャップ部材と前記吸引手段との間における前記流路内の圧力値を検出する検出手段と、
    前記キャップ部材の内部の大気への開放又は閉塞を切り替え可能な大気開放手段と、を備え、
    前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ且つ前記大気開放手段によって前記キャップ部材を大気開放した状態で、前記吸引手段を駆動する第1の吸引動作を行い、前記第1の吸引動作において前記検出手段で検出された圧力値が所定の圧力値未満である場合には、前記吸引手段によって前記第1の吸引動作より吸引性能の高い吸引動作を行うことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第1の吸引動作より吸引性能の高い吸引動作は、前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ且つ前記大気開放手段によって前記キャップ部材を大気に開放した状態で、前記第1の吸引動作における前記吸引手段の総排出量より大きな総排出量が得られるように前記吸引手段を駆動する第2の吸引動作であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記流路に接続され、前記キャップ部材と前記吸引手段の間で前記流路を開閉する開閉手段をさらに備え
    前記第1の吸引動作より吸引性能の高い吸引動作は、前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ且つ前記大気開放手段によってキャップ部材内部を大気開放した状態で、前記開閉手段を閉状態として前記吸引手段を駆動し、前記流路内の圧力値が所定の圧力値未満となった時点で、前記開閉手段を開状態とすることにより行われる第3の吸引動作であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1の吸引動作において、前記検出手段で検出された圧力値が、大気圧より低い第1の圧力値未満であり、かつ前記第1の圧力値より低い第2の圧力値より高い場合には、前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ且つ前記大気開放手段によって前記キャップ部材を大気に開放した状態で、前記第1の吸引動作における前記吸引手段の総排出量より大きな総排出量が得られるように前記吸引手段を駆動する第2の吸引動作を行い、
    前記第1の吸引動作において、前記検出手段で検出された圧力値が前記第2の圧力値未満である場合には、前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ且つ前記大気開放手段によってキャップ部材内部を大気に開放した状態で、前記流路に接続され前記キャップ部材と前記吸引手段の間で前記流路を開閉する開閉手段を閉状態として前記吸引手段を駆動し、前記流路内の圧力値が所定の圧力値未満となった時点で、前記開閉手段を開状態とする第3の吸引動作を行い、
    前記第2の吸引動作において前記検出手段で検出された圧力値が前記第1の圧力値より低い場合には前記第3の吸引動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第2の吸引動作は、前記第1の吸引動作における前記吸引手段の駆動時間より長い駆動時間で前記吸引手段を駆動することを特徴とする請求項2または4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第2の吸引動作は、前記吸引手段による単位時間当たりの排出量を、前記第1の吸引動作より大きくすることによって行われることを特徴とする請求項2または4に記載の液体吐出装置。
  7. 前記第3の吸引動作の後、前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ且つ前記大気開放手段によってキャップ部材内部を大気開放した状態で、前記吸引手段を駆動する吸引動作を行い、前記検出手段で検出された圧力値が、大気圧より低い第1の圧力値より低いか否かを判定することを特徴とする請求項3または4に記載の液体吐出装置。
  8. 前記判定により、前記検出手段で検出された圧力値が前記第1の圧力値より低いと判定された場合には、エラーを通知することを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記判定により、前記検出手段で検出された圧力値が前記第1の圧力値より低いと判定された場合には、前記第3の吸引動作より吸引性能の高い吸引動作をさらに行うことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  10. 記大気開放手段は、前記キャップ部材の内部と大気とを連通させる大気開放流路と、当該大気開放流路を開閉する大気開放バルブとを備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  11. 前記キャップ部材には、前記液体吐出手段から排出された液体を吸収する液体吸収体が収容されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  12. 前記第1の吸引動作において、前記検出手段で検出された圧力値が、大気圧より低い第1の圧力値未満であり、かつ前記第1の圧力値より低い第2の圧力値より高い場合には、前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ且つ前記大気開放手段によって前記キャップ部材を大気に開放した状態で、前記第1の吸引動作における前記吸引手段の総排出量より大きな総排出量が得られるように前記吸引手段を駆動する第2の吸引動作を行い、
    前記第2の吸引動作において前記検出手段で検出された圧力値が前記第1の圧力値より低い場合には前記第2の吸引動作を繰り返し行うことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  13. 液体吐出手段に密接、離間可能に設けられ、前記液体吐出手段から排出された液体を受容するキャップ部材と、
    前記キャップ部材に接続された流路と、
    前記流路に接続され、前記キャップ部材および前記流路内の流体を前記流路の排出口へ向けて吸引する吸引手段と、
    前記キャップ部材の内部の大気への開放又は閉塞を切り替え可能な大気開放手段と、を備え、
    前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ且つ前記大気開放手段によって前記キャップ部材を大気から閉塞した状態で前記吸引手段を駆動することにより、前記液体吐出手段から前記キャップ部材へと強制的に液体を排出させて前記液体吐出手段にフレッシュな液体を供給することにより、前記液体吐出手段の吐出性能を回復させるための回復処理を行う回復装置であって、
    前記キャップ部材と前記吸引手段との間における前記流路内の圧力値を検出する検出手段を更に備え、
    前記回復処理の後、前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ且つ前記大気開放手段によって前記キャップ部材を大気開放した状態で前記吸引手段を駆動する第1の吸引動作を行い、前記第1の吸引動作において前記検出手段で検出された圧力値が所定の圧力値未満である場合には、前記第1の吸引動作より吸引性能の高い吸引動作を行うことにより、前記回復処理によって前記液体吐出手段から前記キャップ部材の内部および前記流路に排出された液体を外部に排出することを特徴とする回復装置。
  14. 液体吐出手段に密接、離間可能に設けられたキャップ部材を液体吐出手段に密接させ、前記キャップ部材に流路を介して接続された吸引手段を駆動することにより、前記液体吐出手段から前記キャップ部材へと強制的に液体を排出させて前記液体吐出手段にフレッシュな液体を供給することにより、前記液体吐出手段の吐出性能を回復させるための回復処理を行う回復方法であって、
    前記回復処理の後、前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させた状態で前記キャップ部材の内部を大気に開放する工程と、
    前記キャップ部材の内部を大気開放した状態で前記吸引手段を駆動することにより前記流路内の流体を吸引する第1の吸引工程と、
    前記第1の吸引工程により前記流路内の圧力値が所定の圧力値未満となった場合には、前記第1の吸引工程より吸引性能の高い吸引動作を行うことにより、前記回復処理によって前記液体吐出手段から前記キャップ部材の内部および前記流路に排出された液体を更に外部に排出する工程と、を備えることを特徴とする回復方法。
  15. 液体を吐出する吐出口が形成された液体吐出手段と
    前記液体吐出手段に密接、離間可能に設けられ、前記液体吐出手段から排出された液体を受容するキャップ部材と、
    前記キャップ部材に接続された流路と、
    前記流路に接続され、前記キャップ部材および前記流路内の流体を前記流路の排出口へ向けて吸引可能な吸引手段と、
    前記キャップ部材の内部の大気への開放又は閉塞を切り替え可能な大気開放手段と
    を備える液体吐出装置の回復方法であって、
    前記キャップ部材を前記液体吐出手段に密接させ、更に前記大気開放手段を用いて前記キャップ部材を大気に開放する密着開放工程と、
    前記密着開放工程が行われた状態で、前記吸引手段を駆動する第1吸引工程と、
    前記第1吸引工程において、前記流路内の圧力値を検出する検出工程と、
    前記検出工程で検出された圧力値が所定の圧力値未満である場合には、前記吸引手段によって前記第1吸引工程よりも吸引性能の高い吸引動作を行う第2吸引工程と
    を有することを特徴とする、前記液体吐出装置の回復方法。
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