JP6425883B2 - 自動車用タイヤの空気圧低下検知装置 - Google Patents
自動車用タイヤの空気圧低下検知装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6425883B2 JP6425883B2 JP2013241128A JP2013241128A JP6425883B2 JP 6425883 B2 JP6425883 B2 JP 6425883B2 JP 2013241128 A JP2013241128 A JP 2013241128A JP 2013241128 A JP2013241128 A JP 2013241128A JP 6425883 B2 JP6425883 B2 JP 6425883B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air pressure
- tire
- rotation
- detecting
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C23/00—Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
- B60C23/06—Signalling devices actuated by deformation of the tyre, e.g. tyre mounted deformation sensors or indirect determination of tyre deformation based on wheel speed, wheel-centre to ground distance or inclination of wheel axle
- B60C23/061—Signalling devices actuated by deformation of the tyre, e.g. tyre mounted deformation sensors or indirect determination of tyre deformation based on wheel speed, wheel-centre to ground distance or inclination of wheel axle by monitoring wheel speed
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M17/00—Testing of vehicles
- G01M17/007—Wheeled or endless-tracked vehicles
- G01M17/02—Tyres
- G01M17/025—Tyres using infrasonic, sonic or ultrasonic vibrations
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Description
特許文献2には、車輪速センサの出力を周波数解析し、高周波成分から車速成分を取り除いた接地長を算出することで、タイヤ状態を判定する方法が提示されている。
特許文献3には、タイヤの空気圧評価値となる共振周波数を求めるときに、車輪速度、外気温度、路面の種類ごとに区分けして記憶しておき、以前と同様の条件で求めた共振周波数と比較することで、タイヤの空気圧低下を判定する方法が提示されている。
特許文献4には、自動車の車輪用軸受に回転検出装置を取り付け、信号を逓倍する機能を設けた高分解能回転検出装置が提示されている。
特許文献5には、自動車の車輪用軸受に回転検出装置を取り付けた、絶対角検出を可能とした回転検出装置が提示されている。
特許文献6には、タイヤの回転センサ信号からスリップ率等を推定する方法が提示されており、数回転にわたるタイヤの回転信号から回転同期成分を平均化して検出する方法も提示されている。
これを予防するためには、定期的にタイヤの空気圧を点検し、適正な空気圧を維持することが推奨されている。しかしながら、タイヤの空気圧を点検する場合、一般ユーザがエアゲージを所有していない場合や目視による点検では適正な空気圧かどうか判断が難しいため、適正ではない空気圧で走行し、交通事故に繋がる恐れもある。
TPMS(Tire Pressure Monitoring System;タイヤ空気圧モニタリングシステム)で空気圧をモニタリングすることは可能であるが、タイヤ交換した場合には無線通信IDの再登録作業が必要となり、正しく登録しないと空気圧のモニタリングに問題が発生する。また、無線回路のために電源が必要である。
このため、車体側に設けたセンサで、タイヤ交換時にも使用でき、それほど大きなコストが増加することなしにTPMSに冗長性を持たせて、タイヤの空気圧状態を検出することが望まれている。特に、給油を必要としない電動車両などでは、サービスマンによるタイヤの状況確認機会も少なくなることから、タイヤの空気圧状態を検知して運転者に注意を促すことが望まれる。
前記信号処理ユニット3は、初期状態の空気圧が正常な状態の回転速度変動パターンを前記基準となる回転速度変動パターンとして記憶する基準速度パターン記憶部7を有していて、この基準速度パターン記憶部7は、前記基準となる回転速度変動パターンを更新する機能を有しており、前記信号処理ユニット3は前記回転センサ2の検出した回転信号につき、この回転センサ2の回転信号に重畳する製造上のばらつき程度の微小な誤差成分を補正する誤差補正部を有し、前記回転に同期した回転速度の変動の抽出は、前記誤差成分が補正された回転信号から行う。
空気圧状態判断ユニット4は、このように抽出した回転速度変動パターンの、基準となる回転速度変動パターンとの相互相関パターンを求め、この相互相関パターンに基づいて、あるいは、基準となる回転速度変動パターンの自己相関パターンと前記抽出された回転速度変動パターンの自己相関パターンとの比較に基づいてタイヤ1aの空気圧状態を推定し空気圧情報を出力する。タイヤ1aの空気圧状態を、回転センサ2から取得した信号を用いて走行中に検出することができるため、特殊なセンサを設ける必要がない。そのため、大幅にコストアップすることなく、車両に実装することができる。
このように、タイヤ1aの空気圧状態を、走行中の車輪の回転センサ2の信号から検出することができて、回転側部材に特殊なセンサを設ける必要がなく、大幅にコストアップすることなく、車両に実装することができる。
空気圧の違いによって、相互相関パターンが変化し、そのピーク値やピーク位置の位相Δφも変化する。前記ピーク値、または前記相互相関パターンの位相Δφに基づくと、タイヤ1aの空気圧状態の推定が容易に行える。
1回転の回転信号のデータでは、路面の凹凸などによる影響が現れるが、ある程度の回転回数にわたる期間の回転信号を収集し、平均化または積算処理して特定の回転速度変動パターンを抽出することで、路面の凹凸などによる影響が排除される。
また、回転同期成分を積算もしくは平均化して抽出することにより、ごくわずかな回転変動パターンを検出できるため、タイヤ1aの空気圧の情報を精度よく検知して通知できる。
回転速度変動の発生状況はタイヤ1aの状態に応じて変化するため、走行速度によって影響を受ける。すなわち、回転速度変動成分はタイヤ1aの伝達特性により周波数特性を示し、走行速度によってその位相や振幅が変化する。そのため、回転速度変動パターンを抽出する際には、回転速度が特定の範囲にある状態の信号を用いて処理するのが望ましい。
複数の速度領域で回転速度変動パターンを検出することにより、一つに限定された速度範囲のデータだけを抽出して判別する場合と比較して、より多くの走行データに基づいて総合的な判断が可能になるため、タイヤ1aの空気圧を推定する精度が向上する。また、タイヤの空気圧を、正常、空気圧低下、異常の3段階で示すことで、多数の段階で示すよりも、運転者が知りたい空気圧の必要かつ十分な情報を分かり易く示すことができる。
回転に伴って出力されるアナログ信号を分析すれば、信号に含まれている波形の歪みなどから回転速度の変動を抽出できるため、パルス出力の場合と同様の処理が可能である。また、磁気センサ2bは、光学式のセンサに比べて温度変化や汚れに対して強く、汚れ易い環境下に設置される回転センサ2として、磁気センサが好ましい。
検出対象とする特定の回転速度変動パターンを精度よく検出するためには、車輪1に対して搭載される回転センサ2には十分な検出精度と、十分な空間分解能を備えたものを使用することが望まれる。上記のように磁気エンコーダ2aまたパルサギヤと磁気センサ2bを組み合わせ、検出した磁界信号を逓倍して分解能を高めた回転センサ2は、温度変化や汚れなどの劣悪な環境に強く、かつ、例えば1回転あたり100パルス以上の回転分解能を有するため、本用途に適している。
高分解能な回転センサ2と組み合わせることで、低速走行状態における回転変動成分を、高い分解能で検出できるため、タイヤ1aの空気圧変化の検出精度が高くなる。
タイヤ空気圧推定結果利用手段17は、例えば、空気圧状態判断ユニットト4に対して上位となる車両のコンピュータ16に設ける。タイヤ空気圧推定結果利用手段17は、具体的には、次のいずれかの機能を持つものとされる。
例えば、検出されたタイヤ1aの空気圧状態情報に応じて、車両姿勢制御などの安全制御システム22aのパラメータを変更し、タイヤ1aの能力を考慮して安全制御システム22aを調整してもよい。このように、タイヤ1aの能力を考慮した車両制御が可能になるため、走行条件に応じて適切な運転補助や安全制御を施し、交通事故を防止することができる。
検出されているタイヤ1aの空気圧状態に応じて、晴天時には警告は出さないが、スリップ等が発生し易い雨天時の走行中には警告を出すようにするなど、危険が高いと判断される場合の注意を促すこともできる。
定められた時間内に所定以上の空気圧の低下が確認されたときは、タイヤ1aにパンク等の異常が発生している。この場合は、例えば、警告ランプとなる表示ランプ19aなどの表示による報知と同時に、車両の通信回線18を通じて情報が発信され、必要に応じて車両販売店やサービス店などの営業所20を通じた点検・交換の促進が行われるようにする。これにより、営業所20におけるタイヤ1aの在庫確認等を早期に行い、迅速かつ適切な点検,交換が期待できる。
ここで、回転センサ2に用いられる磁気エンコーダなどの検出ターゲットには、製造上のばらつきなどによるピッチ誤差が含まれている。そのため、初期状態の正常な状態の回転速度変動パターンを基準となる回転速度変動パターンとして、基準速度パターン記憶部7に記憶しておき、回転センサ2の回転信号に重畳する微小な誤差成分を、誤差補正部8で補正する構成としている。
回転速度変動の発生状況はタイヤ1aの状態に応じて変化するため、走行速度によって影響を受ける。すなわち、回転速度変動成分はタイヤ1aの伝達特性により周波数特性を示し、走行速度によってその位相や振幅が変化する。そのため、回転速度変動パターンを抽出する際には、回転速度が特定の範囲にある状態の信号を用いて処理するのが望ましく、信号処理ユニット3には回転速度判別部5aを設けることによって、回転速度の判別機能を備えておく。
図7に示すように、空気圧状態判断ユニット4では、正常な状態(初期状態)の回転速度変動パターン(Pref)を基準パターンとして基準パターン記憶部13に登録しておき、検出された回転速度変動パターン(Pobs)との比較や、検出された回転速度変動パターン(Pref)の自己相関パターン(Pcorr1)と、検出された回転速度変動パターン(Pobs)と基準の回転速度変動パターン(Pref))(以下、単に「基準パターン」と称する場合がある)の相互相関パターン(Pcorr2)との比較から空気圧低下を判断する。
回転センサ2に基準を設けて、回転位相を合わせた状態で走行中の回転速度変動パターンと基準速度パターンとの相関値や相互相関パターンを検出しても良い。
回転位相の判別を容易にするために、Z相信号(零相信号)を備えた回転センサ2を使用してもよいし、レゾルバやその他の絶対角センサを使用してもよい。
さらには、基準パターンの自己相関パターン(Pcorr1)と検出した回転速度変動パターンの自己相関パターン(Pcorr3)との相関値が設定したしきい値よりも小さい場合に、空気圧が低下していると判断してもよい。
なお、パンクして空気圧が極度に低下した場合には、初期に記憶しておいた基準パターンとは全く異なった回転速度変動パターンが抽出されるため、上記の構成による空気圧低下の検知に相当しない条件となる。この状態は、タイヤ種別が違うと判定される状態であるため、走行中に急に状態が変化した場合にはパンクが疑われ、そうでなければ、パンクあるいはタイヤ交換が実施された、等の可能性が提示される。そのため、上位のECU等で判断が必要あり、この実施形態では、後に図4と共に説明する空気圧推定結果利用手段17で判断及び処理を行う。
スタッドレスタイヤの空気圧を変化させて、一回転あたり960回の分解能で回転速度データを収集した。タイヤ1aの空気圧が変化することで、路面と接地面の形状が変化するため、接地面に作用する力が変化するとともに、タイヤ1aが踏み込む位置が変化するため回転変動パターンが変化する。図9に、空気圧0.23 MPaを基準として、(a) 0.20 MPa、(b) 0.14 MPaの回転速度変動パターンとの比較結果を示す。空気圧の違いによって、回転速度変動パターンの位相が変化していることがわかる。
回転速度変動の発生状況はタイヤ1aの状態に応じて変化するため、走行速度によって影響を受けることが示されている。図12に示す波形の点線で示した部分は、回転変動の発生する回転位置で観測された速度変動波形であり、(a) 〜(c) に示されるように走行速度によって波形が変化している。すなわち、回転速度変動成分はタイヤの伝達特性により周波数特性を示し、走行速度によってその位相や振幅が変化する。そのため、回転速度変動パターンを抽出する際には、回転速度が特定の範囲にある状態の信号を用いて処理するのが望ましく、信号処理ユニット3(図2)には、回転速度選別部5aを設けて回転速度の判別機能を備えておく。
同図のように、空気圧低下装置本体15の空気圧状態判断ユニット4(図3)が推定したタイヤ1aの空気圧状態の情報に基づいて、運転者への報知または車両の制御状態を変更する空気圧推定結果利用手段17を設ける。空気圧推定結果利用手段17は、例えば空気圧状態判断ユニット4に対して上位となる車両のコンピュータ16に設ける。タイヤ空気圧状態判断ユニット4は、具体的には、例えば次のいずれかの機能を持つものとされる。
定められた時間内に所定以上の空気圧の低下が確認されたときは、タイヤ1aにパンク等の異常が発生している。この場合は、例えば、警告ランプとなる表示ランプ19aなどの表示による報知と同時に、車両の通信回線18を通じて情報が発信され、必要に応じて車両販売店やサービス店などの営業所20を通じた点検・交換の促進が行われるようにする。これにより、営業所20におけるタイヤ1aの在庫確認等を早期に行い、迅速かつ適切な点検,交換が期待できる。
・タイヤ1aの空気圧状態を、走行中の車輪1aの回転センサ2の信号から検出することができるため、回転側部材に特殊なセンサを設ける必要がない。そのため、大幅にコストアップすることなく、車両に実装することができる。
・従来は目視による点検や専用の測定器を用いた点検のため、見逃す可能性や点検できない場合があったが、車両の回転センサ2によって検出するため、適切な警告を発信して安全確認を促し、予防安全を実現できる。
・タイヤ1aの空気圧が低下した状態で運転していることに気づかない場合であっても、検出信号によって車両が警告を発信できるため、速度を落とすなどの運転操作が可能になる。
・空気圧状態を考慮した車両制御が可能になるため、走行条件に応じて適切な運転補助や安全制御を施せる。
・回転速度の平均値(動半径)の低下と比較して、空気圧の低下をより精度良く推定し、警告することができる。
・回転同期成分を積算もしくは平均化して抽出することにより、極く僅かな回転変動パターンを検出できるため、タイヤ1aの空気圧低下を精度よく検知して通知できる。
・さらに高分解能な回転センサ2と組み合わせることで、低速走行状態における回転変動成分を、高い分解能で検出できるため、空気圧状態の検出精度が高くなる。
情報の抽出処理としては、記憶しておいた初期状態(基本状態)からの偏差・ずれ量
である。検出対象とする現象は、基本状態から相似的に発生するずれである。
これら磁気エンコーダ2aやギヤ型のパルサリングを用いた磁気式の回転センサ2によると、温度変化や汚れなどの劣悪な環境に強い。磁気式の場合、光学式に比べて磁極を細かく設けることが困難であるが、逓倍回路2caを有すると、回転速度変動パターンを検出するために必要な分解能の回転信号が得られる。
信号発生手段41は、前記磁気センサ3の出力である2相の信号sin,cos から、同一の振幅A0 と同一の平均値C0 とを有し、mをn以下の正の整数、iを1〜2m-1 の正の整数として、相次いで互いに2π/2m-1 ずつ位相がずれた、2m-1 個の信号si を生成する手段である。
扇形発生手段42は、2m 個の等しい扇形Pi を定義するようにコード化された、m個のディジタル信号bn-m+1 ,bn-m+2 ,……,bn-1 ,bn を発生する、2m-1 個の信号si によって区切られた2m 個の扇形Pi を検出する手段である。
マルチプレクサ手段43は、上記扇形発生手段42から発生するm個の上記ディジタル信号bn-m+1 ,bn-m+2 ,……,bn-1 ,bn によって制御され、上記信号発生手段41から生成される2m-1 個の上記信号si を処理して、振幅が一連の2m-1 個の上記信号si の上記平均値C0 と第1のしきい値L1 との間にある部分によって構成される一方の信号Aと、振幅が一連の2m-1 個の上記信号si の上記第1のしきい値L1 とこのしきい値よりも高い第2のしきい値L2 との間にある部分によって構成される他方の信号Bとを生成するアナログの手段である。
微細内挿手段44は、所望の分解能を得るために、角度2π/2m の2m 個の上記扇形Pi の各々を角度2π/2n の2n-m 個の同じサブ扇形に細分するようにコード化された、(n−m)個のディジタル信号b1 ,b2 ,……,bn-m-1 ,bn-m (ここではb1 ,b2 ,……,b8 ,b9 )回転パルスに逓倍される。
最も好ましい形態は、トラックやトレーラー、バスなどの大型自動車への適用である。 これら自動車では、乗客や貨物を安全に効率よく運搬することが要求されるため、 常に車両を正常な状態に保つことが重要になる。 日常の運行前点検に加えて、走行中にもタイヤ空気圧をモニタすることにより、運行に影響が出る前にその兆候をつかむことが必要になっている。
1a…タイヤ
2…回転センサ
2a…ターゲット
2b…磁気センサ
2c…逓倍手段
3…信号処理ユニット
4…空気圧状態判断ユニット
5…空気圧低下検知装置本体
5a…回転速度判別部
6…回転変動パターン抽出部
8…誤差補正部
13…初期パターン記憶部
16…上位コンピュータ
17…空気圧推定結果利用手段
19…報知手段
20…営業所
23…基準パターン再登録部
25…天候情報入手手段
Claims (15)
- 車輪速を検出する回転センサと、この回転センサの検出した回転信号から回転に同期した回転速度の変動を抽出し、この抽出した回転速度の変動から回転に同期した回転速度変動パターンを抽出する信号処理ユニットと、基準となる回転速度変動パターンと前記抽出された回転速度変動パターンとの相互相関パターンに基づいてタイヤの空気圧状態を推定し空気圧情報を出力する空気圧状態判断ユニット、とを備え、
前記信号処理ユニットは、初期状態の空気圧が正常な状態の回転速度変動パターンを前記基準となる回転速度変動パターンとして記憶する基準速度パターン記憶部を有していて、この基準速度パターン記憶部は、前記基準となる回転速度変動パターンを更新する機能を有しており、
前記信号処理ユニットは前記回転センサの検出した回転信号につき、この回転センサの回転信号に重畳する製造上のばらつき程度の微小な誤差成分を補正する誤差補正部を有し、前記回転に同期した回転速度の変動の抽出は、前記誤差成分が補正された回転信号から行うタイヤの空気圧低下検知装置。 - 請求項1に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記空気圧状態判断ユニットは、得られた前記相互相関パターンのピーク値に基づいてタイヤの空気圧状態を推定する自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項1に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、空気圧状態判断ユニットは、得られた前記相互相関パターンのピーク位置の位相Δφに基づいてタイヤの空気圧状態を推定する自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 車輪速を検出する回転センサと、この回転センサの検出した回転信号から回転に同期した回転速度の変動を抽出し、この抽出した回転速度の変動から回転に同期した回転速度変動パターンを抽出する信号処理ユニットと、基準となる回転速度変動パターンの自己相関パターンと前記抽出された回転速度変動パターンの自己相関パターンとの比較に基づいてタイヤの空気圧状態を推定し空気圧情報を出力する空気圧状態判断ユニット、とを備えたタイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記信号処理ユニットは、前記回転に同期した回転速度変動パターンを抽出するにつき、前記回転センサの複数回転にわたる回転信号を、回転に同期させた平均化処理または積算処理によって抽出を行う自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記信号処理ユニットは、前記回転に同期した回転速度変動パターンの抽出の処理を、一つ以上設定された走行速度範囲にある状態のときに選択的に行うようにした自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記信号処理ユニットは、前記抽出の処理を複数の走行速度範囲について行い、前記空気圧状態判断ユニットは、それぞれの速度範囲のデータについてそれぞれ空気圧状態の推定処理を行い、これら複数の推定処理の結果からタイヤの空気圧を、正常、空気圧低下、異常の3段階で示す自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記回転センサは、零相を備えた回転センサまたは絶対角検出機能を備えた回転センサで構成し、前記信号処理ユニットは、検出した速度変動パターンの位相を合わせた状態で、基準速度パターンとの差分を求め、変化の大きさを検出する自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記回転センサは、磁気センサとこの磁気センサで検出される被検出極を有する磁気エンコーダまたはパルサギヤとで構成され、回転による磁気強度の変動をアナログ信号で出力する構成とした自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記回転センサは、磁気センサとこの磁気センサで検出される被検出極を有する磁気エンコーダまたはパルサギヤと、前記磁気センサの検出信号を逓倍する回転パルスを出力する逓倍回路を備える自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記空気圧状態判断ユニットが推定したタイヤの空気圧状態情報に基づいて、運転者への報知、または車両の制御状態の変更を行う空気圧推定結果利用手段を設けた自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項11に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記空気圧推定結果利用手段は、前記空気圧状態判断ユニットが推定したタイヤの空気圧状態情報に基づいて、運転席に設けられた報知手段に報知させる自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項11に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記空気圧推定結果利用手段は、前記空気圧状態判断ユニットが推定したタイヤの空気圧状態情報に基づいて、車両制御コンピュータの制御パラメータを変更し、タイヤの能力に応じた定められた安全制御を行わせる自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項11に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記空気圧推定結果利用手段は、前記空気圧状態判断ユニットが推定したタイヤの空気圧状態情報と、天候情報入手手段から得た走行時の天候に基づいて、定められた天候時に警告を出す自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
- 請求項11に記載の自動車用タイヤの空気圧低下検知装置において、前記空気圧推定結果利用手段は、前記空気圧状態判断ユニットが推定した空気圧状態に基づいて、定められた時間内に所定以上の空気圧の低下が確認されたとき、車両に搭載されたコンピュータが通信回線を通じてタイヤの空気圧状態の情報を、車両の点検またはタイヤの交換が可能な定められた営業所へ発信する機能を有する自動車用タイヤの空気圧低下検知装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013241128A JP6425883B2 (ja) | 2013-11-21 | 2013-11-21 | 自動車用タイヤの空気圧低下検知装置 |
PCT/JP2014/080204 WO2015076200A1 (ja) | 2013-11-21 | 2014-11-14 | 自動車用タイヤの空気圧低下検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013241128A JP6425883B2 (ja) | 2013-11-21 | 2013-11-21 | 自動車用タイヤの空気圧低下検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015101125A JP2015101125A (ja) | 2015-06-04 |
JP6425883B2 true JP6425883B2 (ja) | 2018-11-21 |
Family
ID=53179465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013241128A Active JP6425883B2 (ja) | 2013-11-21 | 2013-11-21 | 自動車用タイヤの空気圧低下検知装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6425883B2 (ja) |
WO (1) | WO2015076200A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6509575B2 (ja) * | 2015-02-10 | 2019-05-08 | Ntn株式会社 | 車両の車輪回り走行影響情報検出装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0688483B2 (ja) * | 1985-12-24 | 1994-11-09 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 車輪の空気圧検出装置 |
DE19908701B4 (de) * | 1999-02-26 | 2005-04-14 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Verfahren und Vorrichtung zur Ermittlung des Notlaufzustandes eines Luftreifens |
JP2001195697A (ja) * | 2000-01-11 | 2001-07-19 | Omron Corp | 車両検出装置および車両管理システム |
JP4292955B2 (ja) * | 2003-11-12 | 2009-07-08 | 日本精工株式会社 | スタビリティコントロール装置 |
JP2005170065A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-30 | Hitachi Ltd | 車両情報メモリエリアを持った無線タグ、車両情報メモリエリアを持った無線タグに読み書きする装置、車両情報メモリエリアを持った無線タグに読み書きする方法、車両情報メモリエリアを持った無線タグに読み書きする装置を備えた車両 |
JP4391814B2 (ja) * | 2003-12-24 | 2009-12-24 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ摩耗状態推定装置 |
US6993449B2 (en) * | 2004-01-31 | 2006-01-31 | Continental Teves, Inc. | Tire pressure loss detection |
JP2006131137A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-25 | Denso Corp | 車両用信号処理装置 |
JP5424731B2 (ja) * | 2009-06-15 | 2014-02-26 | Ntn株式会社 | タイヤ空気圧監視システム |
-
2013
- 2013-11-21 JP JP2013241128A patent/JP6425883B2/ja active Active
-
2014
- 2014-11-14 WO PCT/JP2014/080204 patent/WO2015076200A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2015076200A1 (ja) | 2015-05-28 |
JP2015101125A (ja) | 2015-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6227385B2 (ja) | 自動車用タイヤの摩耗量検知装置 | |
JP6425881B2 (ja) | 自動車用タイヤの異常状態検出装置 | |
JP6099819B2 (ja) | 車両用センサユニット | |
JP6526818B2 (ja) | 緩み車輪検出 | |
JP2000255230A (ja) | 空気タイヤの緊急時走行状態を検出する方法と装置 | |
RU2015119381A (ru) | Усовершенствованный способ с использованием системы контроля давления в шинах легковых автомобилей | |
JP2003146036A (ja) | 車両における空気タイヤの走行トレッドの剥離開始の検出方法 | |
KR101507929B1 (ko) | 자동차 허브 베어링 모니터링 시스템 및 모니터링 방법 | |
JP4964328B2 (ja) | タイヤ空気圧低下検出装置、方法およびプログラム | |
WO2015076199A1 (ja) | 自動車用タイヤの種類認識装置 | |
EP3330109B1 (en) | Wheel imbalance detection system and method | |
CN106794729A (zh) | 用于轮缘参数的自动检测的方法、装置和系统 | |
JPH10297228A (ja) | タイヤ空気圧警報装置 | |
JP2019113373A (ja) | 輪荷重推定装置 | |
JP6425883B2 (ja) | 自動車用タイヤの空気圧低下検知装置 | |
JP2006281931A (ja) | タイヤの前後力検出方法、及びそれに用いるタイヤの前後力検出装置 | |
KR20230161387A (ko) | 노면 상태 진단 시스템 및 이를 구비하는 휠베어링 | |
JP2010175398A (ja) | タイヤ内圧低下検出方法および装置、ならびにタイヤ内圧低下検出プログラム | |
US11420486B2 (en) | Wheel release detection | |
JP6442316B2 (ja) | 車輪速回転変動パターン抽出装置およびその基準パターン設定方法 | |
JP6563207B2 (ja) | 車輪速センサの誤差補正構造および回転検出装置付き車輪用軸受 | |
JP2014532578A5 (ja) | ||
JP2014532578A (ja) | 自動車の複数の車輪のタイヤの空気圧の監視装置及び空気圧の監視方法 | |
JP6563206B2 (ja) | 車輪速回転変動パターン抽出装置 | |
JP6411160B2 (ja) | 回転速度情報検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171017 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180417 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180618 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181009 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181024 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6425883 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |