JP2001195697A - 車両検出装置および車両管理システム - Google Patents

車両検出装置および車両管理システム

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JP2001195697A
JP2001195697A JP2000002377A JP2000002377A JP2001195697A JP 2001195697 A JP2001195697 A JP 2001195697A JP 2000002377 A JP2000002377 A JP 2000002377A JP 2000002377 A JP2000002377 A JP 2000002377A JP 2001195697 A JP2001195697 A JP 2001195697A
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vehicle
block
signal
sensor
detection device
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JP2000002377A
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English (en)
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Hideki Takenaga
英樹 武長
Keisuke Saito
啓介 齋藤
Takuya Fujimoto
卓也 藤本
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設置作業が簡単で且つ駐車時の車両が蹴り上げ
た小石等によってセンサが破損することを防止した車両
検出装置および該車両検出装置を適用した車両管理シス
テムを提供する。 【解決手段】車両検出装置30は内部に電磁波を送信
し、該送信した電磁波を受信して対象物の存在を検出す
るインパルスレーダ1が配置されている。車両検出装置
30を構成する2つのブロックはコンクーリートや硬質
の樹脂をから形成されたものであり、電磁波の透過をさ
またげることはない。また、インパルスレーダ1はブロ
ックによって覆われているので、車両が蹴り上げた小石
等がセンサ表面に当たることを防止できる。さらに、車
両を検出するためのセンサを取り付けるポールやアーム
等が不要であることから設置作業も簡単にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駐車場や道路に
おける駐車車両の有無を検出する車両検出装置およびこ
の車両検出装置を適用した車両管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駐車場の車室(車両を停車させる
位置)や道路上の駐車車両の有無を検出する方式とし
て、 車両の有無を検出する位置の上方に超音波センサを設
置し、反射波からこの位置における駐車車両の有無を検
出する方式 車両の有無を検出する位置周辺を撮影するカメラを設
置し、画像処理技術を利用してこの位置における駐車車
両の有無を検出する方式 車両の有無を検出する位置の上方に光センサを設置
し、反射光からこの位置における駐車車両の有無を検出
する方式等が、あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方式では、車両の有無を検出する位置上方に超音波セ
ンサを取り付けるためのアームやポールを設置しなけれ
ばならず、超音波センサの取り付けに手間がかかるとと
もに、上記アームやポールによって駐車場内の美感が損
ねられるという問題があった。また、超音波は風等によ
って流されやすいことから、検出精度が良くないという
問題もあった。
【0004】また、上記の方式でもカメラを取り付け
るためのアームやポールの設置が必要であり、カメラの
設置に手間がかかるとともに、アームやポールが美感を
損ねるという問題があった。また、この方式では画像処
理技術を利用することから、検出装置が高価であり、暗
い場所では照明も必要であった。さらに、天候によっ
て、カメラの撮影画像の精度(特に雨のときの撮影画像
の精度が良くない。)が変化することから、検出精度が
良くないという問題があった。
【0005】さらに、上記の方式でも光センサを取り
付けるアームやポールの設置が必要であり、光センサの
設置に手間がかかるとともに、アームやポールが美感を
損ねるという問題があった。また、この方式は光センサ
における受光量の変化から車両の有無を検出しているの
で、雪や雨等による影響を受けやすく検出精度が良くな
いという問題があった。
【0006】上記問題を解決する方式として、車止め内
部に車両を検出するセンサ(超音波センサ、光センサ
等)を配置することが提案されている(特開平10−6
3998号公報)。この方式では、上記〜の方式の
ようにセンサを取り付けるアームやポールが不要となる
ことから、設置作業が簡単になるとともに、美感が損ね
られることもない。しかし、センサの前面が開口面であ
ることから、センサの表面に土やゴミ等が付着しやす
く、検出精度を確保することができないという問題があ
った。また、センサの前面を開口させた上記方式では車
両のタイヤが蹴り上げた小石等がセンサ表面に当たり、
センサを破損させるという問題もあった。
【0007】この発明の目的は、設置作業が簡単で且つ
駐車時の車両が蹴り上げた小石等によってセンサが破損
することを防止した車両検出装置および該車両検出装置
を適用した車両管理システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の車両検出装置は以下の構成を備えてい
る。
【0009】(1)内側に空洞部が形成されたブロック
と、所定周波数の電磁波を送信する送信器および該電磁
波の反射波を受信する受信器を有するセンサと、上記セ
ンサで検出された反射波を用いて車両の有無を検出する
制御部と、を備え、上記センサは、上記ブロックの空洞
部に配置し、電磁波の送信面および受信面を上記ブロッ
クの周面で覆った。
【0010】(2)上記制御部は、複数のセンサを用い
て車両の有無を検出する。
【0011】(3)上記ブロックは、多面体のブロック
で、周面の1つが開口面である。
【0012】(4)上記ブロックは、上記開口面を覆う
蓋を有する。
【0013】上記構成では、車止めや縁石として利用す
るブロックの内側に空洞部が形成されており、この空洞
部に車両の有無を検出するセンサが配置される。上記空
洞部に配置されるセンサは、電磁波を送信する送信器お
よび該電磁波が照射された物体からの反射波を受信する
受信器を有し、電磁波を利用して物体を検出するもので
あることから、上記ブロックの材質をコンクリートや樹
脂等の電磁波が透過する材質で形成することで、上記セ
ンサにおける電磁波の送信面および反射波の受信面をブ
ロックの周面で覆うことができる。したがって、電磁波
の送信面および反射波の受信面に土やゴミ等が付着する
ことが抑えられ、検出精度が低下することを抑制でき
る。また、車両のタイヤが蹴り上げた小石等が上記送信
面および受信面に当たることもないので、該センサの破
損も防止できる。制御部は、受信器で受信した反射波を
処理して車両の有無を検出する。なお、ブロックは車止
めや縁石として設置するものであることから、車両のタ
イヤの衝突等によって破損しにくい、コンクリートや硬
質の樹脂等を材質とすることが適当である。
【0014】ここで、上記センサおよび制御部を有する
適当なものとして、インパルスレーダがある。具体的に
は、特表平10−511182号公報に開示されてい
る、送信部から広い周波数におよぶ電磁波を照射し、受
信した反射波を遅延サンプリングするインパルスレーダ
がある。以下、このインパルスレーダについて説明す
る。図1は、このインパルスレーダの構成を示すブロッ
ク図である。このインパルスレーダ1は、送信アンテナ
2および受信アンテナ3を有している。受信アンテナ3
は送信アンテナ2から送信された電磁波のエコー(反射
波)を受信する。発振器4は送信クロック(例えば、2
MHz)を出力し、第1のパルス発生回路5が前記送信
クロックにより駆動される。図示するように、第1のパ
ルス発生回路5は送信アンテナ2に接続されており、送
信アンテナ2から送信パルス(電磁波)が送信される構
成である。また、ノイズの影響を考慮して送信アンテナ
2および第1のパルス発生回路5は他の構成要素からシ
ールドされた導波管内に配置している。送信アンテナ1
は抵抗性負荷を有する単極アンテナである。
【0015】受信アンテナ3は、送信アンテナ1から送
信された電磁波が対象物20(例えば車両)に当たって
反射した反射波を受信する。第1のゲート6には受信ア
ンテナ3で受信された反射波が入力され、第2のゲート
7には基準信号が入力される。受信アンテナ3、第1の
ゲート6および第2のゲート7もノイズの影響を考慮し
て他の構成要素からシールドされた導波管内に配置して
いる。パルス形成回路網8は、第1のゲート6および第
2のゲート7に信号を抽出させるサンプリングタイミン
グ信号(以下、サンプリング信号と言う。)を入力す
る。パルス形成回路網8は第2のパルス発生回路9の出
力によって駆動され、第2のパルス発生回路9は指数傾
斜波遅延回路10から出力される遅延の距離に渡って掃
引された受信クロックにより駆動される。上記送信クロ
ックが入力された指数傾斜波発生器11が指数傾斜波遅
延回路10における遅延の掃引を制御する。時間的感度
調整器12(STC12)は指数傾斜波発生器11の出
力により駆動される。
【0016】第1のゲート6および第2のゲート7で抽
出された信号は差動増幅器13に入力される。差動増幅
器13において差動増幅された信号が時間的感度調整器
12に入力される。時間的感度調整器12は反射波の距
離が増加したときに、受信した反射波の振幅を補償する
ものであり、上述したように指数傾斜波発生器11の出
力により駆動している。時間的感度調整器12の出力は
増幅器14に入力され、増幅器14が距離について正規
化された等価時間信号、すなわち受信アンテナ2におい
て受信した信号、を出力する。増幅器14の出力はシグ
ナルプロセッサ15に入力される。指数傾斜波発生器1
1には、距離掃引発生器16から出力される低周波数
(例えば40Hz)の信号が入力されている。また、距
離掃引発生器16はシグナルプロセッサ14に同期信号
を供給している。
【0017】このインパルスレーダ1では、発振器4か
ら出力された送信クロックによって第1のパルス発生回
路5が駆動され、送信アンテナ1からパルス列の電磁波
が送信される。送信アンテナ2から送信された電磁波が
対象物20に当たって反射されると、この反射波が受信
アンテナ3で受信される。第1のゲート6には受信アン
テナ3で受信された信号が入力され、第2のゲート7に
は基準信号(例えば、グランドレベルの信号)が入力さ
れる。第1のゲート6および第2のゲート7ではパルス
形成回路網8から入力されるサンプリング信号に応じて
入力されている信号を出力する。
【0018】パルス形成回路網8から入力されるサンプ
リング信号は、送信アンテナ2から送信された電磁波の
周波数F1を低周波F2で位相変調した周期信号であ
る。低周波F2の信号は距離掃引発生器16において生
成されており、パルス形成回路網8、第2のパルス発生
回路9、指数傾斜波遅延回路10、指数傾斜波発生器1
1および距離掃引発生器16によって上記サンプリング
信号が生成される。なお、発振器4の出力(送信クロッ
ク)は指数傾斜波発生器11に入力されている。
【0019】上記サンプリング信号を用いて、受信アン
テナ3において受信している受信信号を抽出すると、図
2に示すように該受信信号の時間軸を拡大した信号を得
ることができる。具体的には、第1のゲート6および第
2のゲート7に、受信アンテナ3において1/F1se
c毎に繰り返し受信される受信信号(図2(A)参照)
のサンプリングポイントを少しずつずらす信号をサンプ
リング信号として入力することで、受信アンテナ3で受
信している受信信号の時間軸を拡大した信号を得ている
(図2(B)参照)。
【0020】第1のゲート6で抽出された信号および第
2のゲート7で抽出された信号は差動増幅器13におい
て差動増幅され、受信アンテナ3で受信された受信信号
の振幅(レベル)が補償された信号を得る。差動増幅器
13の出力は時間的感度調整器12に入力され、受信ア
ンテナ3で受信した反射波の距離による振幅が補償され
た信号(時間的感度調整器12の出力)を得ている。時
間的感度調整器12の出力は増幅器14において、適当
なレベルに増幅されてシグナルプロセッサ15に入力さ
れる。
【0021】このように、シグナルプロセッサ15には
受信アンテナ3で受信された反射波の時間軸を拡大した
信号が入力される。したがって、シグナルプロセッサ1
5は受信アンテナ3において高速で繰り返し受信される
受信信号の信号処理が容易に行え、この信号処理によっ
て対象物20の有無や対象物20までの距離を検出する
ことができる。
【0022】(5)また、この発明は、上記(1)〜
(4)のいずれかに記載の車両検出装置を適用した車両
管理システムであって、上記制御部における車両の検出
結果を用いて、車両の駐車状態を管理する駐車車両管理
装置を備えている。
【0023】(6)上記駐車車両管理装置は、車両の駐
車状態に応じた音声メッセージを出力する音声出力部を
有する。
【0024】上記構成の車両管理システムでは、車両の
有無を検出するセンサが車止めや縁石等に内蔵されるの
で、従来のようにセンサを取り付けるためのアームやポ
ールを必要としない。したがって、設置作業が簡単で、
且つ本システムが適用された駐車場や道路の美感を損ね
ることもない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の車両検出装置の
実施形態について説明する。図3は、この発明の実施形
態である車両検出装置に適用されるブロックの外観を示
す図である。このブロックは、図示するように駐車場の
車止めや、道路の縁石に利用されているものと略同じ形
状である。後述するように、このブロックの内側には空
洞部が形成されており、該空洞部に図1に示したインパ
ルスレーダ1が配置されている。このブロックは、地表
部31および地中部32の2つのブロックを組み合わせ
たものである。地表部31は、内側に空洞部が形成さ
れ、底面が開口面である箱型形状である。一方、地中部
32は表面に地表部31の開口面に嵌合する凸部が形成
された形状である。地中部32を地表面から凸部が突出
するように地中に埋めてセメント等で固め、地表部31
を地中に埋めた地中部32の凸部を開口面に嵌合させる
ことで、車止めや縁石として設置することができる。地
表部31は車両のタイヤの衝突等を考慮してコンクリー
トや硬質の樹脂で形成することが望ましい。また、内部
に図1に示したインパルスレーダ1を配置することか
ら、少なくとも地表部31については鉄等の金属で形成
することは適当でない。なぜなら、金属などの電気伝導
性を有する物体は、インパルスレーダ1から送信される
電磁波をほとんど透過させないからである。
【0026】図1に示したインパルスレーダ1は、本願
発明で言うセンサおよび制御部を備えたものである。イ
ンパルスレーダ1は図4に示すように直方体のケースに
格納されている。送信アンテナ2および受信アンテナ3
はそれぞれ導波管内に配置されている。この実施形態の
車両検出装置は、このインパルスレーダ1をブロックに
内蔵したものである。インパルスレーダ1は地表部31
の内側に形成されている空洞部に送受信面(送信アンテ
ナ2および受信アンテナ3の配置面)を斜め上方に向け
て配置する。インパルスレーダ1の構成および動作につ
いては上述したのでここでは説明を省略する。
【0027】次に、この実施形態の車両検出装置30を
駐車場等における車止めとして使用する場合の実施形態
を説明する。車室に図5(A)に示す分離した車止め
(ブロック)を設置する場合、一方のブロックにはイン
パルスレーダ1が配置され、他方のブロックにはインパ
ルスレーダ1および信号処理部35が配置される。ま
た、車室に一体型の車止めを設置する場合、図5(B)
に示す一体型のブロック内の左右両側にそれぞれインパ
ルスレーダ1を配置するとともに、信号処理部35を中
央部に配置する。上述したように、2つのインパルスレ
ーダ1はそれぞれ対象物20の有無を判定し、その結果
を出力するものである。信号処理部35は2つのインパ
ルスレーダ1の出力を取り込んで車室内における駐車車
両の有無を判断し、その結果を出力するものである。こ
のように、この実施形態の車両検出装置1は2つのイン
パルスレーダ1を用いて車両の有無を検出するように構
成されている。なお、ブロック内に配置されるインパル
スレーダ1は送受信面を斜め上方に向けて配置してい
る。なお、インパルスレーダ1の向きは車両が駐車され
る車室側である。
【0028】以下、車室に車両が駐車されているかどう
かを検出する処理について説明する。図6はインパルス
レーダのシグナルプロセッサの処理を示すフローチャー
トである。インパルスレーダ1は、受信アンテナ3で送
信アンテナ2から送信したパルス列の電磁波の受信を行
っている。受信アンテナ3で受信された信号は、上述し
た処理によって時間軸が拡大された信号波形に変換さ
れ、ジグナルプロセッサ15に入力される。シグナルプ
ロセッサ15はメモリを備えており、該メモリの所定の
記憶領域に車室に車両が駐車されていないときの信号波
形を記憶している。具体的には、上記メモリには車室に
車両が駐車されていないときに受信アンテナ3で受信し
た信号について時間軸を拡大した波形(以下、基準波形
と言う。)の波形データを記憶している(図7(A)に
示す波形の波形データを記憶している。)。受信アンテ
ナ3では送信アンテナ2から送信された信号のまわり込
みがあるため、基準波形は最初に振幅の大きい波形が表
れ、その後振幅の小さい波形が連続している。図7
(A)および後述する図7(B)において破線で囲んだ
部分Xが、送信アンテナ2からの直接のまわり込みであ
る。
【0029】シグナルプロセッサ1は、上記メモリから
基準波形のデータを取り込み(n1)、受信アンテナ3
で受信された信号の波形(以下、受信波形と言う。)を
取り込む(n2)。n1で取り込んで基準波形とn2で
取り込んだ受信波形との差を算出し(n3)、その差に
予め設定された閾値を越える箇所があるかどうかを判定
する(n4)。ここで、送信アンテナ2から送信された
電磁波を反射する対象物20、例えば車両、がなけれ
ば、受信波形は基準波形と略同じ波形であり、n4で閾
値を越える箇所が無いと判定される。一方、送信アンテ
ナ2から送信された電磁波を反射する対象物20がある
と、受信アンテナ3で該対象物20からの反射波が受信
されるので、シグナルプロセッサ15には図7(B)に
示す送信アンテナ2から送信された信号の直接まわり込
みの後に、対象物20で反射された反射波の振幅が現れ
た波形が入力される。図7(B)において破線で囲んだ
Yが対象物20で反射された信号である。受信波形にお
いて対象物20からの反射波が現れる位置はインパルス
レーダ1本体と対象物20との距離(送信アンテナ2→
対象物20→受信アンテナ3の距離)によって変化す
る。したがって、車室に送信アンテナ2から送信した電
磁波を反射する対象物20があったときには、n3で対
象物20からの反射波が受信された箇所に振幅のある波
形が得られ(図7(C)参照)、n4においてこの箇所
が予め設定された閾値を越える箇所であると判定され
る。
【0030】シグナルプロセッサ15は、n4で予め設
定された閾値を越える箇所があると判定すると、n3で
得た信号波形から送信アンテナ2から送信した電磁波パ
ルスを反射した対象物20までの距離を算出し、該距離
が予め設定されている所定の距離未満であるかどうかを
判定する(n5)。対象物20までの距離は、n2で取
り込んだ受信波形において、送信アンテナ2から直接ま
わり込んだ波形と対象物20からの反射波の波形との時
間差から算出される。シグナルプロセッサ15は、n5
で対象物20までの距離が所定の距離未満であると判定
すると対象物有りを示す信号を出力する(n6)。この
信号は信号処理部35に入力される。なお、n5では、
対象物20が車室内に存在するのか、車室外の存在する
のかを判定できるように、上記所定の距離が設定されて
いる。また、シグナルプロセッサ15は、n4で閾値を
越える箇所が無いと判定した場合、およびn5で対象物
20が所定の距離以上離れていると判定したときには、
対象物無しを示す信号を出力する(n7)。この対象物
無しの信号も信号処理部35に入力される。
【0031】このように、ブロック内に配置された2つ
のインパルスレーダ1はそれぞれ車室内に対象物20が
存在するかどうかを判定し、その結果を出力している。
【0032】次に、信号処理部35の処理について説明
する。図8は信号処理部の処理を示すフローチャートで
ある。信号処理部35は2つのインパルスレーダから入
力された信号が共に対象物20有りで、且つこの状態が
所定時間(例えば5秒間)以上継続していれば(n1
1、n12)、車室に駐車車両有りを示す信号を出力し
(n13)、これ以外の場合には駐車車両無しを示す信
号を出力する(n14)。
【0033】以上のように、この実施形態の車両検出装
置では、2つのインパルスレーダ1において対象物20
の存在が検出されている時間が所定時間以上継続したと
きに、車室に駐車車両があると判定するようにしたの
で、例えば一方のインパルスレーダ1の近くに人がいる
場合の誤検出が防止できる。また、車両検出装置の近く
を通過した車両を検出して、車室内に駐車車両があると
判定するような誤検出も防止できる。
【0034】なお、上記実施形態では信号処理部35が
2つのインパルスレーダ1の検出結果を取り込んで車室
内に駐車車両があるかどうかを判定する構成としたが、
一方のインパルスレーダ1のシグナルプロセッセ15に
上記信号処理部35の機能を持たせてもよい。この場
合、他方のインパルスレーダ1の検出結果を一方のイン
パルスレーダ1に入力すればよい。
【0035】また、インパルスレーダ1は、ブロックに
内蔵し、送受信面を外部に露出させていないので、車両
が蹴り上げた小石等が当たって破損することもない。
【0036】また、上記インパルスレーダ1のシグナル
プロセッサ15は、メモリに記憶している基準波形を適
当なタイミングで更新する基準波形更新処理を実行して
いる。図9は、基準波形更新処理を示すフローチャート
である。この処理は割り込み処理によって実行される。
シグナルプロッセ15は、基準波形の更新タイミングに
なると割り込み処理がかかり(n21)、現在対象物2
0が検出されている状態であるかどうかを判定する(n
22)。対象物20が検出されている状態であれば、基
準波形を更新することなく本処理を終了する。一方、対
象物20が検出されていない状態であれば、現在受信ア
ンテナ3で受信している受信波形を基準波形としてメモ
リに記憶する(n23)。なお、n23の処理を実行し
なかったときには、対象物20が検出されていない状態
に変化したのち、再度割り込み処理がかかり基準波形の
更新が実行される。
【0037】このように、インパルスレーダ1における
基準波形を適当なタイミングで更新しているので、環境
の変化等の影響も低減でき、常に高精度な検出が行え
る。
【0038】さらに、インパルレーダ1および信号処理
部35を内蔵するブロックが地表部31と地中部32と
に分割できる構成であるので、インパルレーダ1および
信号処理部35の取り付け作業が簡単に行える。また、
ブロックを車止めとして設置する作業も簡単である。
【0039】なお、地中部32を無くして地表部31を
直接地中に埋め込むようにしてもよい。この場合、イン
パルスレーダ1は地表部31の天面や側面に取り付けれ
ばよい。
【0040】次に、上記実施形態の車両検出装置を適用
した駐車場管理システムについて説明する。図10は、
この駐車場管理システムの構成を示すブロック図であ
り、図11はこの駐車場管理システムを抽象的に示した
ポンチ絵である。この実施形態の駐車場管理システム
は、車室毎に車止めとして図5(A)または図5(B)
のいずれかの車両検出装置が設置されている。車両検出
装置は、ブロック内側にインパルスレーダ1および信号
処理部35を配置したものである。各車室に設置された
車両検出装置の出力(信号処理部35の出力)は、管理
装置40に入力されている。管理装置40は駐車場内の
車室の満空状態を管理する装置である。また、管理装置
40には管理室等に設置される管理用表示装置41、利
用者に対して車両を駐車する車室番号を指示する案内装
置42、および、駐車場内に設置して利用者に空いてい
る車室を知らせる場内用表示装置43が接続されてい
る。
【0041】上述したように、各車室に設けられる車両
検出装置1は高精度で車室内に駐車車両が存在するかど
うかをリアルタイムで判定することができる。また、各
車室に設けた車両検出装置の出力を管理装置40に入力
しているので、管理装置40では駐車場内の全ての車室
の満空状態をリアルタイムで管理することができる。し
たがって、管理装置40において、駐車場内のどの車室
が空いていて、どの車室が塞がっているかをリアルタイ
ムで管理できる。
【0042】そして、管理装置40に接続した管理用表
示装置41に車室毎の満空状態を表示することで、駐車
場の利用状況がリアルタイムで確認でき、管理にかかる
手間を大幅に削減することができる。また、駐車場の入
り口に設けた案内装置42から利用者に対して利用すべ
き車室番号を音声で通知することや、駐車場内に設けた
満空表示装置43に駐車場内の車室の満空状態を表示す
ることで、利用者に対するサービスも向上できる。
【0043】さらに、車両の有無を検出するためのセン
サを設置するために、アームやポールを必要としないこ
とから、駐車場内の美感を損ねることがなく、また、ア
ームやポールを不要となったことで駐車場内がすっきり
し、事故の発生を抑えることにもなる。
【0044】次に、上記実施形態の車両検出装置を適用
した無人駐車場管理システムについて説明する。図12
はこの駐車場管理システムの構成を示すブロック図であ
り、図13はこの無人駐車場管理システムを抽象的に示
したポンチ絵である。この実施形態の無人駐車場管理シ
ステムも、車室毎に図5(A)または図5(B)のいず
れかの車止めが車両検出装置として設置されている。各
車室に設置された車両検出装置の出力は、料金精算機5
0に入力されている。
【0045】上記実施形態の無人駐車場管理システムの
料金精算機50は、車室毎に満空状態を監視するだけで
なく、車室に車両が駐車されていることが検出してから
の経過時間をカウントする機能、および駐車料金の精算
を行う機能を有している。
【0046】このように構成することで、無人で利用者
に対して駐車場の利用時間に応じた金額の精算を行わせ
ることができる。
【0047】また、上記実施形態の車両検出装置を駐車
場の車止めではなく、道路の縁石として利用すること
で、パーキングメータシステムを構成することもでき
る。図14はこのパーキングメータシステムの構成を示
すブロック図であり、図15はこのパーキングメータシ
ステムを抽象的に示したポンチ絵である。縁石60の内
部には、インパルスレーダ1および信号処理部35が配
置されている。このパーキングメータシステムの精算機
61は上記無人駐車場システムの精算機と同様のもので
ある。したがって、利用者に対して利用時間に応じた金
額の精算を行わせることができる。
【0048】なお、このシステムでは、信号処理部35
は接続されているインパルスレーダ1が所定時間以上連
続して対象物20を検出したときに、そこに駐車車両が
あると判定する。したがって、通過している車両を駐車
車両として検出することはない。また、上記したように
信号処理部35に複数のインパルスレーダ1を接続して
駐車車両を検出するように構成してもよい。このように
すれば、検出精度を一層向上できる。
【0049】さらに、上記パーキングメータシステムの
料金精算機に換えて図16およびお図17に示すように
音声出力装置71を設けた、違法駐車抑制システムを構
成することもできる。この音声出力装置71は駐車車両
が検出されたときに、該車両の運転主に対して、例えば
『ここは、駐車禁止です。すみやかに移動してくださ
い。』等、車両の移動を促すメッセージを出力する。駐
車車両の検出機能は上記パーキングメータシステムと同
様の手法で行われる。
【0050】この違法駐車抑制システムを幹線道路等に
適用すれば違法駐車を抑制することができ、渋滞の緩和
や事故の発生が抑制できる。
【0051】なお、上記音声出力装置71は縁石60に
取り付ける構成としてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、車止
めや縁石等として利用できるブロック内にセンサを配置
する構成としたので、設置作業も容易に行える。
【0053】また、車両のタイヤが蹴り上げた小石等が
センサに当たることがないので破損が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インパルスレーダの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】インパルスレーダにおいて処理される信号の波
形を示す図である。
【図3】この発明の実施形態であるブロックの外観を示
す図である。
【図4】インパルスレーダの外観を説明する図である。
【図5】この実施形態の車両検出装置の外観を示す図で
ある。
【図6】インパルスレーダのシグナルプロセッサにおけ
る対象物の検出処理を示すフローチャートである。
【図7】受信アンテナにおける受信波形を示す図であ
る。
【図8】信号処理部の処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】基準波形の更新処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】この発明の実施形態である駐車場管理システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図11】この発明の実施形態である駐車場管理システ
ムを抽象的に示した図である。
【図12】この発明の実施形態である無人駐車場管理シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施形態である無人駐車場管理シ
ステムを抽象的に示した図である。
【図14】この発明の実施形態であるパーキングメータ
システムの構成を示すブロック図である。
【図15】この発明の実施形態であるパーキングメータ
システムを抽象的に示した図である。
【図16】この発明の実施形態である違法駐車警告シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図17】この発明の実施形態である違法駐車警告シス
テムを抽象的に示した図である。
【符号の説明】
1−インパルスレーダ 2−送信アンテナ 3−受信アンテナ 15−シグナルプロセッサ 30−車両検出装置 35−信号処理部 31−地表部 32−地中部 40−管理装置 50、61−料金精算機 60−縁石 71−音声出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 卓也 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 2G005 DA04 5H180 AA01 CC12 CC14 KK01 KK07 5J070 AB01 AC02 AD02 AE01 AK22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に空洞部が形成されたブロックと、 所定周波数の電磁波を送信する送信器および該電磁波の
    反射波を受信する受信器を有するセンサと、 上記センサで検出された反射波を用いて車両の有無を検
    出する制御部と、を備え、 上記センサは、上記ブロックの空洞部に配置し、電磁波
    の送信面および受信面を上記ブロックの周面で覆った車
    両検出装置。
  2. 【請求項2】 複数のセンサの検出結果に基づいて車両
    の有無を検出する信号処理部を備えた請求項1に記載の
    車両検出装置。
  3. 【請求項3】 上記ブロックは、多面体のブロックで、
    周面の1つが開口面である請求項1または2に記載の車
    両検出装置。
  4. 【請求項4】 上記ブロックは、上記開口面を塞ぐ蓋を
    有する請求項3に記載の車両検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の車両検
    出装置を適用した車両管理システムであって、 上記制御部における車両の検出結果を用いて、車両の駐
    車状態を管理する駐車車両管理装置を備えた車両管理シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 上記駐車車両管理装置は、車両の駐車状
    態に応じた音声メッセージを出力する音声出力部を有す
    る請求項5に記載の車両管理システム。
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