JP6411160B2 - 回転速度情報検出装置 - Google Patents
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また、 タイヤの回転センサ信号からスリップ率等を推定する方法が提示されており、数回転にわたるタイヤの回転信号から回転同期成分を平均化して検出する方法も提示されている(例えば、特許文献4)。
前記信号処理ユニット3は、
前記回転センサ2から出力された前記回転信号につき、前記エンコーダ2aのピッチ誤差、取り付け誤差、およびセンサ誤差の少なくとも一つを誤差補正用パターンで補正するセンサ誤差補正手段4と、
この補正された回転信号から回転に同期した回転速度変動パターンを算出する回転変動パターン抽出処理手段5とを有する。
この回転変動パターン抽出処理手段5は、入力された前記回転信号を所定の回転数毎に評価して抽出するか否かを判別する抽出判別部5aと、この抽出判別部5aで抽出すると判別された前記回転信号を用い定められた規則に従って前記回転速度変動パターンを算出するパターン算出部5bとを含む
ことを特徴とする。
このように、入力された回転センサ2の回転信号を、所定の回転数毎に評価して満足する評価が得られた場合のみ抽出し、その抽出した回転センサ2から回転速度変動パターンを算出するため、不要な外乱や運転条件の変化がある場合は抽出されないように評価基準を適宜定めておくことで、このような外乱等の影響のない回転速度変動パターンが算出できる。この回転速度変動パターンは、パターン算出部5bにより、定められた規則に従って算出するため、被回転検出体の1回転当たりの回転速度変動パターンとなる。
また、回転センサ2から出力された回転信号は、センサ誤差補正手段4により、エンコーダ2aのピッチ誤差、取り付け誤差、センサ誤差等を誤差補正用パターンで補正しておくため、より精度の高い回転速度変動パターンが算出できる。前記センサ誤差は、センサ2aが持つ非線形性等の誤差である。
これらのため、前記回転速度変動パターンとして、S/N比の高い回転速度変動成分を取得できて、微小な回転変動の情報を高精度に取得することができる。
抽出処理に平均化処理や積算処理を適用することで、効果的にタイヤ等の非回転検出体の回転に同期しないランダムな回転変動の影響が排除される。例えば、路面の凹凸などによる回転非同期の外乱の影響が排除される。
これにより、一定の基準を満たした回転信号を適切に選ぶことができる。
これによっても、一定の基準を満たした回転信号を適切に選ぶことができる。
この発明における第2の発明の回転速度情報検出装置は、被回転検出体と共に回転するエンコーダおよびこのエンコーダを読み取るセンサを有する回転センサと、この回転センサから出力された回転信号を処理する信号処理ユニットとを備え、前記信号処理ユニットは、前記回転センサから出力された前記回転信号につき、前記エンコーダのピッチ誤差、取り付け誤差、およびセンサ誤差の少なくとも一つを誤差補正用パターンで補正するセンサ誤差補正手段と、この補正された回転信号から回転に同期した回転速度変動パターンを算出する回転変動パターン抽出処理手段とを有し、この回転変動パターン抽出処理手段は、入力された前記回転信号を所定の回転数毎に評価して抽出するか否かを判別する抽出判別部と、この抽出判別部で抽出すると判別された前記回転信号を用い定められた規則に従って前記回転速度変動パターンを算出するパターン算出部とを含み、前記回転変動パターン抽出処理手段の前記抽出判別部は、前記回転信号を抽出するか否かの判断を、判断対象とする前記所定の回転数毎の標準偏差σまたは分散σ2につき所定の規格化を行った値を用いて行うため、S/N比の高い回転速度変動成分を取得できて、微小な回転変動の情報を高精度に取得することができる。
回転速度信号判別部6は、回転センサ2が出力した回転センサ信号が入力され、走行中の車輪の回転速度を判別する。回転速度信号判別部6は、前記回転速度を判別の結果を、回転速度値として出力するようにしても、また複数段階に適宜に区分されたどの回転速度領域に属するかの情報として出力するようにしても良い。
誤差補正処理部7は、誤差補正メモリ8に記憶された誤差補正パターンを用い、回転速度判別部6で判別された回転速度に応じて前記回転信号の前記誤差の補正を行う。
平均化処理の例を示すと、回転センサ2の出力する回転信号を、1回転を周期として複数回転分のエンコーダ2aの個々の磁極の通過速度または通過所要時間を平均して回転速度パターンを計算する。単純平均をとるだけでなく、過去の値よりも直前の値に重きを置いた加重平均をとれば、常に最新の回転特性を得ることができ、タイヤ特性等の経時変化に追従することができる。
また、前記回転信号を抽出するか否かの判断を、判断対象とする前記回転数毎の標準偏差σまたは分散σ2につき平均速度vで規格化した値を用いて行うようにしても良い。
・抽出する速度範囲を限定する。これにより所望の特性を検知することが可能となる。
・所定回転数(例えば1回転)毎に、パルス長の分散σ2、または換算した速度の分散を算出し、その分散が規定した値を超えるとき、その回転数分のデータを除外する。これにより、車両や路面情報の検出精度が向上する。
・例えば、1回転ごとのパルス長の分散または換算した速度の分散を算出し、各場合の分散をいずれもσ2とすると、σ2>X(Xはしきい値、つまり規定した値)となったデータを除外する(図2)。同図は、前記所定回転数1を1回転とし、パルス長の分散σ2を判断する例を示す。
(1) 任意の速度範囲で回転信号からなるデータを抽出する。
(2) データのばらつき(標準偏差(σ)や分散(σ2))を算出する。
(3) しきい値Xで前記ばらつきを判断して、外れ値を含む場合はその回転数分のデータである回転信号を除外する。
(4) このように抽出判別部5aで抽出する回転信号を判別し、抽出された回転信号のデータをパターン算出部5bで用いて、例えば上記のようにパルス毎に積算データを作成する。
・抽出するデータである回転信号の車両速度バラツキを補正することにより、S/Nの高い回転速度変動成分を取得できる。
・これにより、路面、タイヤ、軸受、およびドライブシャフト等から入力される駆動力などにより発生する微小な回転変動を、より高精度に取得可能となる。
・特に、前記所定の回転数とする少回転数毎に抽出する回転信号のデータを選択することで、路面の凸凹やマンホールなどのタイヤへの突発的な外力の影響を受けることがないため、上記の微小な回転変動を精度の高い情報として出力できる。
これら磁気エンコーダ2aやギヤ型のパルサリングを用いた磁気式の回転センサ2によると、温度変化や汚れなどの劣悪な環境に強い。磁気式の場合、光学式に比べて磁極を細かく設けることが困難であるが、逓倍回路2caを有すると、回転速度変動パターンを検出するために必要な分解能の回転信号が得られる。
1a…タイヤ
2…回転センサ
2a…磁気エンコーダ
2b…磁気センサ
2C…逓倍手段
3…信号処理ユニット
4…センサ誤差補正手段
5…回転変動パターン抽出処理手段
5a…抽出判断部
5b…パターン算出部6…回転速度判別部
6…回転速度判別部
7…誤差補正処理部
8…誤差補正メモリ
Claims (6)
- 被回転検出体と共に回転するエンコーダおよびこのエンコーダを読み取るセンサを有する回転センサと、この回転センサから出力された回転信号を処理する信号処理ユニットとを備え、
前記信号処理ユニットは、
前記回転センサから出力された前記回転信号につき、前記エンコーダのピッチ誤差、取り付け誤差、およびセンサ誤差の少なくとも一つを誤差補正用パターンで補正するセンサ誤差補正手段と、
この補正された回転信号から回転に同期した回転速度変動パターンを算出する回転変動パターン抽出処理手段とを有し、
この回転変動パターン抽出処理手段は、入力された前記回転信号を所定の回転数毎に評価して抽出するか否かを判別する抽出判別部と、この抽出判別部で抽出すると判別された前記回転信号を用い定められた規則に従って前記回転速度変動パターンを算出するパターン算出部とを含み、
前記回転変動パターン抽出処理手段の前記抽出判別部は、前記回転信号を抽出するか否かの判断を、判断対象とする前記所定の回転数毎の回転信号の標準偏差σまたは分散σ2を、設定されたしきい値と比較することで行う回転速度情報検出装置。 - 被回転検出体と共に回転するエンコーダおよびこのエンコーダを読み取るセンサを有する回転センサと、この回転センサから出力された回転信号を処理する信号処理ユニットとを備え、
前記信号処理ユニットは、
前記回転センサから出力された前記回転信号につき、前記エンコーダのピッチ誤差、取り付け誤差、およびセンサ誤差の少なくとも一つを誤差補正用パターンで補正するセンサ誤差補正手段と、
この補正された回転信号から回転に同期した回転速度変動パターンを算出する回転変動パターン抽出処理手段とを有し、
この回転変動パターン抽出処理手段は、入力された前記回転信号を所定の回転数毎に評価して抽出するか否かを判別する抽出判別部と、この抽出判別部で抽出すると判別された前記回転信号を用い定められた規則に従って前記回転速度変動パターンを算出するパターン算出部とを含み、
前記回転変動パターン抽出処理手段の前記抽出判別部は、前記回転信号を抽出するか否かの判断を、判断対象とする前記所定の回転数毎の標準偏差σまたは分散σ2につき所定の規格化を行った値を用いて行う回転速度情報検出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の回転速度情報検出装置において、前記回転変動パターン抽出処理手段の前記パターン算出部は、前記定められた規則として、回転に同期して平均化または積算する処理を行い、前記回転速度変動パターンを算出する回転速度情報検出装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の回転速度情報検出装置において、前記回転センサが、逓倍機能を備えた磁気エンコーダ型の回転センサである回転速度情報検出装置。
- 請求項1ないし請求項4に記載の回転速度情報検出装置において、前記所定の回転数毎に評価する回転数が、1回転である回転速度情報検出装置。
- 請求項1ないし請求項5に記載の回転速度情報検出装置において、前記被回転検出体が車輪用軸受の回転輪である回転速度情報検出装置。
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