JP6418064B2 - 燃料電池自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池が発生させる電力で走行する燃料電池自動二輪車に関する。
従来、燃料電池が発生させる電力で走行する燃料電池自動二輪車が知られている。上記の燃料電池は、酸素と水素(燃料)の化学反応によって電力を発生させる。そのため、燃料電池自動二輪車には、通常、酸素を含む空気を燃料電池に供給するための機構が設けられている。
例えば、特許文献1には、車両を走行させるための駆動力を発生させる駆動モーター(特許文献1の「モータ3」参照)と、駆動モーターに供給される電力を発生させる燃料電池(特許文献1の「セルスタック体7」参照)と、燃料電池へと空気を導くための吸気ダクト(特許文献1の「空気入口ダクト13a」参照)と、吸気ダクト内の空気を燃料電池へと向かわせるファン(特許文献1の「送風ファン27」参照)と、を備えた燃料電池自動二輪車が開示されている。
特開2001−130468号公報
特許文献1のようにファンを用いて燃料電池に空気を供給すると、ファンから作動音(風切音)が発生し、燃料電池自動二輪車の静粛性が低下する。このような静粛性の低下を回避するためには、吸気ダクトにレゾネーター(消音装置)を接続するのが有効な手段であるが、十分な容量を有するレゾネーターの設置スペースを確保するのは難しいのが現状である。
そこで、本発明は上記の事情を考慮し、ファンの作動音を効果的に低減させることを目的とする。
本発明の燃料電池自動二輪車は、車両を走行させるための駆動力を発生させる駆動モーターと、前記駆動モーターに供給される電力を発生させる燃料電池と、前記燃料電池へと空気を導くための吸気ダクトと、前記吸気ダクト内の空気を前記燃料電池へと向かわせるファンと、前記吸気ダクトに接続され、前記ファンの作動音を低減させるレゾネーターと、を備え、前記レゾネーターは、前記吸気ダクトの下方且つ後輪の前方に設けられていることを特徴とする。
上記のように吸気ダクトに接続されるレゾネーターによってファンの作動音を低減させることで、燃料電池自動二輪車の静粛性を向上させることが可能となる。
また、吸気ダクトの下方且つ後輪の前方にある比較的大きなスペースをレゾネーターの設置スペースとして利用することで、他の部品とレゾネーターの干渉を抑制しつつ、十分な容量を有するレゾネーターを設置することができる。そのため、ファンの作動音を効果的に低減させることが可能となり、燃料電池自動二輪車の静粛性を更に向上させることができる。
前記レゾネーターの後面は、前記後輪の外周面に対向すると共に、前方に向かって凹んでいても良い。
このような構成を採用することで、レゾネーターの後面が後輪の外周面に接触するのを抑制することができる。
前記燃料電池自動二輪車は、前記後輪を回転可能に支持するスイングアームと、前記スイングアームを揺動可能に支持する車体フレームと、を更に備え、前記レゾネーターは、側面視で前記スイングアームと少なくとも部分的に重なるように配置されていても良い。
このような構成を採用することで、スイングアームの側方のスペースをレゾネーターの設置スペースとして利用することができ、レゾネーターの設置スペースを容易に確保することが可能となる。
本発明によれば、ファンの作動音を効果的に低減させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車において、空気流路内の空気の流れを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車において、レゾネーター及びその周辺を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車において、レゾネーター及びその周辺を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車において、レゾネーター及びその周辺を示す底面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るレゾネーターを示す平面図である。(b)は、本発明の一実施形態に係るレゾネーターを示す側面図である。(c)は、本発明の一実施形態に係るレゾネーターを示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車において、ファンの作動音の広がりを示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車1(以下、単に「自動二輪車1」と称する)について説明する。本実施形態では、本発明をスクーター型の自動二輪車1に適用した場合について説明する。以下、上下、左右、前後等の方向を示す語は、自動二輪車1に乗車する運転者から見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ自動二輪車1の前方、後方、左方、右方、上方、下方を示している。
図1は、自動二輪車1を真横よりも僅かに後方から視た斜視図である。図1に示されるように、自動二輪車1は、車両の骨組を構成する車体フレーム2を備えている。車体フレーム2の外周は、外装カバー(図示略)によって覆われている。
車体フレーム2は、その前部上端に設けられるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3の上下方向略中央部から後下方に向かって延びる上部ダウンフレーム4と、ヘッドパイプ3の下部から後下方に向かって延びる下部ダウンフレーム5と、下部ダウンフレーム5を左右両側から挟むように設けられる左右一対の下部メインフレーム6と、左右一対の下部メインフレーム6にそれぞれ接続される左右一対の上部メインフレーム7と、を備えている。
車体フレーム2のヘッドパイプ3には、ステアリング機構10が左右に回転可能に支持されている。ステアリング機構10は、左右一対のフロントフォーク11と、左右一対のフロントフォーク11の上端部に接続されるハンドル12と、を備えている。左右一対のフロントフォーク11の下端部には、前輪13が回転可能に支持されている。
車体フレーム2の各下部メインフレーム6は、後下方に向かって延びる前側フレーム部16と、前側フレーム部16の下端部から後方に向かって延びる中央フレーム部17と、中央フレーム部17の後端部から後上方に向かって延びる後側フレーム部18と、を備えている。前側フレーム部16の上端部は、ヘッドパイプ3の下部に接続されている。前側フレーム部16の上端部近傍には、電装品用バッテリー21が設けられている。電装品用バッテリー21は、メーターやランプなどの車載電装品(図示略)に電力を供給するためのバッテリーである。前側フレーム部16の上下方向中央部の近傍には、電装品用DC−DCコンバータ22が設けられている。前側フレーム部16の下部には、運転者が足を置くための前側フットレスト19が設けられている。後側フレーム部18の上部には、同乗者が足を置くための後側フットレスト20が設けられている。
車体フレーム2の各上部メインフレーム7の前部は、前後方向に沿って略水平に延びている。各上部メインフレーム7の後部は、後上方に傾斜している。各上部メインフレーム7の前端部は、各下部メインフレーム6の前側フレーム部16の上下方向略中央部に接続されている。各上部メインフレーム7の前後方向略中央部には、各下部メインフレーム6の後側フレーム部18の上端部が接続されている。
車体フレーム2の各上部メインフレーム7の後部にはピボット軸29が架設されており、このピボット軸29を介してスイングアーム28が各上部メインフレーム7に揺動可能に支持されている。スイングアーム28の後端部には、後輪30(駆動輪)が回転可能に支持されている。
スイングアーム28は、平面視略コ字状を成しており、後輪30の前側と左右両側に配置されている。詳細には、スイングアーム28は、後輪30の左側(図1における奥側)及び前側に配置される第1アーム部31と、後輪30の右側(図1における手前側)に配置される第2アーム部32と、を備えている。なお、第1アーム部31は、図4では記載が省略されている。
図1に示されるように、車体フレーム2の各上部メインフレーム7の後端部とスイングアーム28の第1、第2アーム部31、32の後端部の間には、それぞれショックアブソーバ33が介装されている。
スイングアーム28の第1アーム部31は、後輪30の左側から前後方向に沿って前方に延びる左壁部34と、左壁部34の前端部から左右方向(車幅方向)に沿って右方に延びる前壁部35と、前壁部35の右端部から前後方向に沿って後方に延びる連結壁部36と、を備えている。左壁部34の後部には、駆動モーター37が一体的に取り付けられており、この駆動モーター37から後輪30に駆動力が伝達されることで、車両が走行する。つまり、駆動モーター37は、車両を走行させるための駆動力を発生させるモーターである。
スイングアーム28の第2アーム部32は、後輪30の右側から前後方向に沿って前方に延びている。第2アーム部32の前端部は、第1アーム部31の連結壁部36の後端部に連結されている。これにより、第1アーム部31と第2アーム部32が一体化されている。第2アーム部32の後上部には、ショックアブソーバ33の前方にブレーキキャリパ(図示略)が取り付けられている。
車体フレーム2の左右一対の上部メインフレーム7の間には、駆動モーター用バッテリー40が配置されている。駆動モーター用バッテリー40は、後述する燃料電池54が電力を発生させない時(例えば、イオン交換膜の加湿処理時)に、駆動モーター37に電力を供給する補助的なバッテリーである。駆動モーター用バッテリー40は、例えばリチウムイオンバッテリーによって構成されている。駆動モーター用バッテリー40の下方には、水素タンク41(燃料タンク)が配置されている。水素タンク41には、水素(燃料)が充填されている。水素タンク41の側方には、駆動モーター用DC−DCコンバータ42が設けられている。
車体フレーム2の各上部メインフレーム7の上方には、シート45が設けられている。シート45の前部には、運転者が座るための前側座席46が設けられ、シート45の後部には、同乗者が座るための後側座席47が設けられている。
図2に示されるように、シート45の下方には、前後方向に沿って空気流路50が設けられている。以下、この空気流路50を構成する各部材について詳細に説明する。なお、図2に複数の白抜き矢印で示されるように、本実施形態では、空気流路50内を前側から後側に向かって空気が流れるようになっている。以下、単に「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、空気流路50内における空気の流動方向の上流側又は下流側を指すものとする。
空気流路50には、前側(上流側)から後側(下流側)に向かって順番に、吸気室51と、吸気ダクト52と、フィルター53と、燃料電池54と、ファン55と、ルーバー56と、排気ダクト57と、が設けられている。
吸気室51は、駆動モーター用バッテリー40の上方に設けられている。吸気室51の前側には前方開口部60が設けられ、吸気室51の左右両側には側方開口部61が設けられている。そして、前方開口部60及び各側方開口部61を介して、吸気室51に空気が導入されるようになっている。
吸気ダクト52は、後輪30の前上方に設けられており、前後方向に沿って延びている。吸気ダクト52は、円筒状を成している。吸気ダクト52は、前側ダクト部64と、前側ダクト部64の後側(下流側)に設けられる後側ダクト部65と、を備えている。前側ダクト部64は、前端部から後端部まで略同一径で設けられている。前側ダクト部64の後下部には、連通穴66が設けられている。後側ダクト部65は、前側(上流側)から後側(下流側)に向かって徐々に拡径している。
フィルター53は、後輪30の前上方に前傾姿勢で設けられている。フィルター53は、空気流路50内を流れる空気(燃料電池54に取り込まれる前の空気)から不純物を除去する機能を有している。
燃料電池54は、後輪30の前上方に前傾姿勢で設けられている。燃料電池54は、水素タンク41に接続されており、水素タンク41から燃料電池54に水素が供給されるようになっている。燃料電池54は、水素タンク41から供給される水素と空気流路50内を流れる空気に含まれる酸素とを化学反応させて、電力を発生させる機能を有している。
ファン55は、後輪30の前上方に前傾姿勢で設けられている。ファン55は、例えば、回転軸(図示略)と、この回転軸から放射状に延びる複数のフィン(図示略)と、を備えている。ファン55は、回転可能に設けられており、ファン55の回転に伴って前側(上流側)から後側(下流側)に向かう空気の流れが空気流路50内に発生して、吸気ダクト52内の空気が燃料電池54へと向かうようになっている。
ルーバー56は、後輪30の上方に前傾姿勢で設けられている。ルーバー56は、例えば、複数の羽板(図示略)を備えている。ルーバー56は、空気流路50内を流れる空気を整流する機能及び前側(上流側)への異物の侵入を防止する機能を有している。
排気ダクト57は、後輪30の上方に設けられており、後方に向かって上方に傾斜する方向に延びている。排気ダクト57の後端部は、後下方に向かって湾曲している。
図2〜図5に示されるように、吸気ダクト52の下方且つ後輪30の前方には、レゾネーター70が設けられている。以下、このレゾネーター70について詳細に説明する。
図6(a)〜図6(c)に示されるように、レゾネーター70は、略直方体の箱型形状を成すケース71と、ケース71の上面の前部から上方に突出する連通筒72と、を備えている。
図2に示されるように、レゾネーター70のケース71の内部には、共鳴空間73が形成されている。ケース71の下端部は、後輪30の車軸30aと略同一の高さに位置している。ケース71の上端部は、後輪30の上端部よりも下方に位置している。ケース71は、後輪30と水素タンク41の間に配置されている。
図3に示されるように、レゾネーター70のケース71は、後輪30の車軸30aとピボット軸29の間に配置され、スイングアーム28によって前側及び左右両側を部分的に覆われている。つまり、レゾネーター70のケース71は、後輪30、スイングアーム28、ピボット軸29に囲まれた空間に配置されている。ケース71は、右側面視で(図3の手前側から視て)、スイングアーム28の第1アーム部31の連結壁部36及びスイングアーム28の第2アーム部32と部分的に重なっている。ケース71は、左側面視で(図3の奥側から視て)、スイングアーム28の第1アーム部31の左壁部34と部分的に重なっている。
図4、図5に示されるように、レゾネーター70のケース71の後面71Rrは、後輪30の外周面に直接対向している。ケース71の後面71Rrは、後輪30の外周面の形状に対応して、前方に向かって円弧状に凹んでいる。そのため、ケース71の後面71Rrの左右方向中央部(車幅方向中央部)は、ケース71の後面71Rrの左右両側部(車幅方向両側部)よりも前方に位置している。
図2に示されるように、レゾネーター70の連通筒72は、上下方向に沿って延びている。連通筒72の内部には、連通空間74が設けられている。連通空間74の下端部は、ケース71の共鳴空間73に連通している。連通空間74の上端部は、連通穴66を介して吸気ダクト52の前側ダクト部64の内部空間に連通している。このような構成により、吸気ダクト52の前側ダクト部64の内部空間が連通空間74を介して共鳴空間73と連通している。
図3に示されるように、レゾネーター70の連通筒72の上端部は、連通穴66の周囲において、吸気ダクト52の前側ダクト部64の下面に接続されている。図6(a)に示されるように、連通筒72は、左右方向(車幅方向)に長い形状を成している。図6(b)に示されるように、連通筒72の上端部は、側面視で、上方に向かって円弧状に突出している。図6(c)に示されるように、連通筒72の上端部は、正面視で、下方に向かって円弧状に凹んでいる。
上記のように構成された自動二輪車1において、ファン55が回転すると、空気流路50内を前側(上流側)から後側(下流側)に向かう空気の流れが発生する(図2の複数の白抜き矢印参照)。これに伴って、吸気室51の前側を漂う空気が前方開口部60を介して吸気室51に導入されると共に、吸気室51の左右両側を漂う空気が各側方開口部61を介して吸気室51に導入される。吸気室51に導入された空気は、前側ダクト部64の前端部から吸気ダクト52内に流入し、吸気ダクト52内を前側ダクト部64、後側ダクト部65の順に通過し、フィルター53によって不純物を除去された後、燃料電池54に取り込まれる。以上のように、吸気ダクト52とフィルター53によって燃料電池54へと空気が導かれる。
燃料電池54は、上記のように取り込んだ空気に含まれる酸素を水素タンク41から供給される水素と化学反応させて、電力を発生させる。このように燃料電池54が発生させた電力は、駆動モーター37に供給される。これにより、駆動モーター37が駆動し、駆動モーター37が後輪30を回転させて、車両が走行する。燃料電池54を通過した空気は、ファン55、ルーバー56及び排気ダクト57を順番に通過して、排気ダクト57の後端部から車両後方に排出される。
以上のように、本実施形態の自動二輪車1では、燃料電池54が発生させる電力によって駆動する駆動モーター37を車両走行用の駆動源として用いている。そのため、エンジンを駆動源とする一般的な自動二輪車と比較して、騒音を低減させることができ、自動二輪車1の静粛性を高めることが可能となる。
一方で、本実施形態では、ファン55を用いて燃料電池54に空気を供給しているため、図7に一点鎖線で示されるように、ファン55の作動音が発生する。このファン55の作動音がそのまま吸気ダクト52を通過すると、図7に二点鎖線で示されるように、ファン55の作動音が空気流路50の外部に漏れてしまい、自動二輪車1の静粛性が低下する。
そこで、本実施形態では、吸気ダクト52にレゾネーター70を接続している。このような構成を採用することで、ファン55の作動音は、吸気ダクト52からレゾネーター70の連通空間74を介してレゾネーター70の共鳴空間73に導入され、共鳴作用によって打ち消される。これにより、ファン55の作動音が空気流路50の外部に漏れるのを防止することができ、ファン55の作動音を低減させて、自動二輪車1の静粛性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、吸気ダクト52の下方且つ後輪30の前方にある比較的大きなスペースをレゾネーター70の設置スペースとして利用している。これに伴って、他の部品とレゾネーター70の干渉を抑制しつつ、十分な容量を有するレゾネーター70を設置することができる。そのため、ファン55の作動音を効果的に低減させることが可能となり、自動二輪車1の静粛性を更に向上させることができる。
また、上記のように吸気ダクト52の下方且つ後輪30の前方にある比較的大きなスペースをレゾネーター70の設置スペースとして利用しているため、ファン55の作動音の周波数(ファン55の回転数に応じて決まる一定の周波数)に合わせて、レゾネーター70の形状や大きさを自由に調節することが可能となる。これにより、特定の周波数を有するファン55の作動音を確実に打ち消すことができ、レゾネーター70によるファン55の作動音の低減効果を一層大きくして、自動二輪車1の静粛性を一層向上させることが可能となる。
また、レゾネーター70のケース71の後面71Rrは、前方に向かって円弧状に凹んでいる。このような構成を採用することで、ケース71の後面71Rrが後輪30の外周面に接触するのを抑制することができる。
また、レゾネーター70は、側面視でスイングアーム28と部分的に重なるように配置されている。このような構成を採用することで、スイングアーム28の側方やスイングアーム28の第1アーム部31と第2アーム部32の間のスペースをレゾネーター70の設置スペースとして利用することができ、レゾネーター70の設置スペースを容易に確保することが可能となる。
本実施形態では、燃料電池54が吸気ダクト52の外部に設けられる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、燃料電池54が吸気ダクト52の内部に設けられていても良い。
本実施形態では、レゾネーター70のケース71の後面71Rrが後輪30の外周面に直接対向する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、レゾネーター70のケース71の後面71Rrが後輪30の外周面に他の部材(例えば、スイングアーム28)を介して対向しても良い。
本実施形態では、燃料電池54よりも後側(下流側)にファン55が設けられる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、燃料電池54よりも前側(上流側)にファン55が設けられていても良い。つまり、ファン55は空気流路50内のどこに設けられていても良い。
本実施形態では、レゾネーター70が吸気ダクト52の真下に設けられる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、レゾネーター70が吸気ダクト52の前下方、後下方、左下方又は右下方に設けられていても良い。
本実施形態では、スクーター型の自動二輪車1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、スポーツ型やオフロード型などのスクーター型以外の自動二輪車に本発明の構成を適用しても良い。
1 燃料電池自動二輪車
2 車体フレーム
28 スイングアーム
30 後輪
37 駆動モーター
52 吸気ダクト
54 燃料電池
55 ファン
70 レゾネーター

Claims (3)

  1. 車両を走行させるための駆動力を発生させる駆動モーターと、
    前記駆動モーターに供給される電力を発生させる燃料電池と、
    前記燃料電池へと空気を導くための吸気ダクトと、
    前記吸気ダクト内の空気を前記燃料電池へと向かわせるファンと、
    前記吸気ダクトに接続され、前記ファンの作動音を低減させるレゾネーターと、を備え、
    前記レゾネーターは、前記吸気ダクトの下方且つ後輪の前方に設けられていることを特徴とする燃料電池自動二輪車。
  2. 前記レゾネーターの後面は、前記後輪の外周面に対向すると共に、前方に向かって凹んでいることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池自動二輪車。
  3. 前記後輪を回転可能に支持するスイングアームと、
    前記スイングアームを揺動可能に支持する車体フレームと、を更に備え、
    前記レゾネーターは、側面視で前記スイングアームと少なくとも部分的に重なるように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池自動二輪車。
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