JP5426408B2 - エアクリーナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアクリーナ装置内において電装品を配置するエアクリーナ装置に関する。
従来より、エアクリーナ装置のエアクリーナボックス内に電装品(レギュレータ等の発熱部品)を配置することが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開昭57−18451号公報
ところで上記従来のエアクリーナ装置では、エアクリーナボックス内に電装品を配置しているものの、吸気口及び導入口(特許文献1の第1図に参照される吸気口19及び導入口20)から離れた位置に配置されているため、積極的な風冷を得られず、冷却効果を最大限引き出すことができなかった。また、エアクリーナボックスのメンテナンス用の蓋に電装品を取り付ける構成であるため、エアクリーナのメンテナンス時に当該蓋と一緒に電装品及び電装品に接続されるハーネス類も動かすことになってしまい、メンテナンスが煩雑になってしまうという課題もあった。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、十分な冷却効果を得ることができるとともに、メンテナンス性に優れるエアクリーナ装置の提供を目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、開口部(43)を備えたエアクリーナボックス(41)と、当該開口部(43)を通してメンテナンス可能とされ、該エアクリーナボックス(41)に配置されるエレメント(46B)と、前記開口部(43)を覆う蓋部材(42)とを備えるエアクリーナ装置(40)であって、前記蓋部材(42)に前記開口部(43)に連通する吸気口(53)を設けるとともに、前記エアクリーナボックス(41)の外壁面(47A)に電装品(49)を取り付け、前記吸気口(53)を、前記電装品(49)を覆うようにして前記エアクリーナボックス(41)の外壁面(47A)まで延ばして形成し、前記吸気口(53)と前記開口部(43)とを結ぶ吸気通路(W)内に前記電装品(49)を臨ませたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記電装品(49)は、基板を収容する基板部(50)とその上面に立設された放熱フィン(51)とを備え、前記エアクリーナボックス(41)の外壁面(47A)に凹部(48)を設け、該凹部(48)に前記電装品(49)の前記基板部(50)を配置するととともに、該凹部(48)から前記放熱フィン(51)を露出させたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記エアクリーナボックス(41)の外壁面(47A)に、前記吸気口(53)から導入される吸気風を前記放熱フィン(51)へ導くガイド部(90)を形成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記電装品(49)は、前記放熱フィン(51)が前記吸気口(53)から導入される吸気風の流速方向と平行になるようにして配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記電装品(49)よりも下流側に吸気温度センサ(45)を取付け、該吸気温度センサ(45)の出力に応じて燃料噴射装置の噴射量を補正可能としたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記吸気温度センサ(45)は、前記エレメント(46B)よりも上流側であって、前記エアクリーナボックス(41)の内壁面(44)に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、開口部(65)を備えたエアクリーナボックス(61)と、当該開口部(65)を通してメンテナンス可能とされ、該エアクリーナボックス(61)内に配置されるエレメント(46B)と、前記開口部(65)を覆う蓋部材(62)とを備えるエアクリーナ装置(60)であって、前記蓋部材(62)を少なくとも第1の蓋部(62)と第2の蓋部(63)に分割し、前記第1の蓋部(62)に前記開口部(65)に連通する吸気口(79)を設けるとともに、前記第2の蓋部(63)の上面に電装品(49)を取り付け、前記吸気口(79)を、前記電装品(49)を覆うようにして前記第2の蓋部(63)まで延ばして形成し、前記吸気口(79)と前記開口部(65)とを結ぶ吸気通路(W’)内に前記電装品(49)を臨ませたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、前記電装品(49)は、基板を収容する基板部(50)とその上面に立設する放熱フィン(51)とを備え、前記第2の蓋部(63)の上面に凹部(75)を設け、該凹部(75)に前記電装品(49)の前記基板部(50)を配置するとともに、該凹部(75)から前記放熱フィン(51)を露出させたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、前記第2の蓋部(63)の上面に、前記吸気口(79)から導入される吸気風を前記放熱フィン(51)へ導くガイド部(90)を形成したことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、前記電装品(49)は、前記放熱フィン(51)が前記吸気口(79)から導入される吸気風の流速方向と平行になるようにして配置されることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、前記電装品(49)よりも下流側に吸気温度センサ(45)を取付け、該吸気温度センサ(45)の出力に応じて燃料噴射装置の噴射量を補正可能としたことを特徴とすることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、前記吸気温度センサ(45)は、前記エレメント(46B)よりも上流側であって、前記エアクリーナボックス(61)の内壁面(69)に配置されることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、前記エアクリーナボックス(61)には、開口部(67)を有してバッテリ(70)を収容するバッテリ収容部(68)が一体に設けられ、該バッテリ収容部(68)の前記開口部(67)を前記第2の蓋部(63)で覆ったことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、開口部(43)を備えたエアクリーナボックス(41)と、当該開口部(43)を通してメンテナンス可能とされ、該エアクリーナボックス(41)に配置されるエレメント(46B)と、前記開口部(43)を覆う蓋部材(101)とを備えるエアクリーナ装置(100)であって、前記エアクリーナボックス(41)の外壁面(47A)に電装品(49)を取り付け、前記エアクリーナボックス(41)内に連通する吸気口(102)を、前記電装品(49)の近傍で且つ前記電装品(49)に向けて形成したことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、前記電装品(49)は、前記エアクリーナボックス(111)における車体前側の壁面(114)に取り付けられることを特徴とする。
請求項1,7に記載の発明によれば、吸気口内に電装品が配置されるため、積極的な風冷が得られて電装品の冷却効率を向上させることができる。また、車両の走行時、停止時のどちらにおいても、安定的に吸気風(冷却風)を電装品に供給できるので、電装品の温度上昇を効果的に抑制することができる。さらに、エアクリーナのエレメント交換等のメンテナンス時には、蓋部材を外してエアクリーナ内へアクセスするが、請求項1の発明では、電装品は蓋部材ではなくエアクリーナボックス側に取り付けられており、請求項7の発明では、電装品は第1の蓋部ではなく第2の蓋部に取付けられているため、メンテナンス時、特にエレメント交換の際の蓋部材の取り外し時に電装品が邪魔になることがない。したがって、電装品の積極的な冷却を可能としながら、エアクリーナのメンテナンス性を向上できる。
請求項2,8に記載の発明によれば、放熱フィンのみを吸気通路上に露出させることで、吸気抵抗を低減できる。したがって、放熱フィンに安定した吸気風(冷却風)を供給して冷却効率を高めながら、吸気抵抗を低減できる。
請求項3,9に記載の発明によれば、放熱フィンへ吸気風を集めることができ、冷却効率をより向上させることができる。さらに、ガイド部によって基板部ではなく放熱フィンへ吸気風を導くため、これによっても吸気抵抗を低減することができる。
請求項4,10に記載の発明によれば、電装品の放熱フィンが吸気風の流速方向と平行になるようにしたので、電装品の冷却効率を高めながら、吸気抵抗を低減することができる。
請求項5,11に記載の発明によれば、エアクリーナボックスの吸気口内に発熱する電装部品を配置したことで吸気温度が上昇した場合でも、下流側で、かかる温度上昇を考慮した温度検知が可能であるため、最適な燃料噴射を行うことができ、エンジン出力を効率的に引き出すことができる。
請求項6,12に記載の発明によれば、吸気温度センサをエアクリーナボックスの内壁面に配置したので、蓋部材を外してエアクリーナのエレメント交換等のメンテナンスを行う場合に、請求項6の発明では、吸気温度センサは蓋部材でなく、エアクリーナボックス側に取り付けられ、請求項12の発明では、吸気温度センサは第1の蓋部ではなくエアクリーナボックス側に取付けられているため、メンテナンス時、特にエレメント交換の際の蓋部材の取り外し時に吸気温度センサが邪魔になることがない。また、吸気温度センサをエアクリーナボックスに支持させるため、吸気温度センサの取り付けが行いやすい。したがって、組立性及びメンテナンス性を向上させることができる。
請求項13に記載の発明によれば、電装品とバッテリを近接配置することができ、ハーネス長を抑えることができる。
請求項14に記載の発明によれば、吸気口の近傍のエアクリーナボックスの外壁面に電装品を配置したので、走行風を直接電装品に当てることによる冷却に加え、吸気口に入る吸気風による積極的な風冷が得られ、電装品の冷却効率を向上させることができる。さらに、エアクリーナのエレメント交換等のメンテナンス時には、蓋部材を外してエアクリーナ内へアクセスするが、電装品は蓋部材ではなくエアクリーナボックス側に取り付けられているため、メンテナンス時に電装品が邪魔になることがない。したがって、電装品の積極的な冷却を可能としながら、エアクリーナのメンテナンス性を向上させることができる。
請求項15に記載の発明によれば、走行風があたりやすい部分に電装品が配置されるので、冷却効率が向上する。
本発明の実施形態に係る鞍乗り型四輪車の側面図である。 第1の実施形態に係るエアクリーナ装置の斜視図である。 第1の実施形態に係るエアクリーナ装置の縦断面図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 エアクリーナ装置に導入される吸気風の吸気温と燃料噴射装置の噴射量の補正の関係を示した図である。 第2の実施形態に係るエアクリーナ装置の斜視図である。 第2の実施形態に係るエアクリーナ装置の縦断面図である。 図6のB−B線に沿った断面図である。 第3の実施形態に係るエアクリーナ装置の部分拡大図である。 第4の実施形態に係るエアクリーナ装置の縦断面図である。 第5の実施形態に係るエアクリーナ装置の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
<第1の実施形態>
図1には本発明の第1の実施形態に係るエアクリーナ装置が搭載された車両の一例としての鞍乗り型四輪車1が示されている。ここで先ず鞍乗り型四輪車1の説明を行う。なお、以下の説明に用いる図面において、矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示しており、以下の説明にあたり適宜これらの方向を用いるものとする。また、鞍乗り型四輪車1は本発明に係るエアクリーナ装置を搭載可能な車両の一例であって、例えば自動二輪車等の他の車両においても搭載可能である。
鞍乗り型四輪車(車両)1は所謂ATV(All Terrain Vehicle)であり、車両の骨格をなす車体フレーム2の前後に、比較的大径の低圧バルーンタイヤである左右の前輪3及び後輪4を配設するとともに、車体フレーム2において前輪3及び後輪4の間にエンジンユニット5を搭載している。
車体フレーム2は、複数種類の鋼材を溶接等によって結合して構成されるものであり、主として、エンジンユニット5が搭載されるセンターフレーム部6と、前輪3を懸架するようにしてセンターフレーム部6の前部に連設されるフロントフレーム部7と、乗車用シート8を支持するシートレール9を有してセンターフレーム部6の後部に連設されるリヤフレーム部10とで構成されている。
センターフレーム部6は、左右一対のアッパパイプ11,11及び左右一対のロアパイプ12,12とからなり、これらアッパパイプ11,11及びロアパイプ12,12はともに1本の鋼管を曲げ加工することで形成されている。アッパパイプ11,11は、エンジンユニット5の上方において後下がりに傾斜した上部傾斜部11aと、該上部傾斜部11aと鋭角をなすようにして上部傾斜部11aの前端から後下がりに延びる前部傾斜部11bと、前記上部傾斜部11aと鈍角をなすようにして上部傾斜部11aの後端から後下がりに延びる後部傾斜部11cとを一体に有し、一方、ロアパイプ12,12は、前後方向に略水平に延びる下部水平部12aと、前方に凸に彎曲するようにして下部水平部12aの前端から内側に延びる連結部12bと、下部水平部12aと鋭角をなすようにして下部水平部12aの後端から後上がりに延びる後部傾斜部12cとを一体に有し、左右一対のロアパイプ12,12の連結部12bは相互に連結されている。アッパパイプ11,11における前部傾斜部11bの下端はロアパイプ12,12における下部水平部12aの前端に接合され、アッパパイプ11,11における後部傾斜部11cの下端はロアパイプ12,12における後部傾斜部12cの中間部に接合されており、アッパパイプ11,11とロアパイプ12,12とが一体になってセンターフレーム部6が構成されている。
なお、左右のアッパパイプ11,11は適所で図示しないクロスメンバを架設され、左右のロアパイプ12,12も同様に適所で図示しないクロスメンバを架設されており、これらは相互に結合されて一体となっている。
フロントフレーム部7は、前半部が前上がりに傾斜するとともに後半部が略水平に延びるようにして後端部が両ロアパイプ12,12における連結部12bに接合される左右一対のフロントロアパイプ13,13と、アッパパイプ11,11における上部傾斜部11a及び前部傾斜部11bの連設部ならびにフロントロアパイプ13の前端部間を連結する左右一対のフロントクッションパイプ14,14と、それらのフロントクッションパイプ14,14の中間部ならびにアッパパイプ11,11における前部傾斜部11bの上下方向略中央の領域に連結される左右一対のフロントサブパイプ15,15とから構成されている。
フロントクッションパイプ14,14は、その上半部よりも下半部が前方に位置するようにしてクランク状に形成されている。また、左右のフロントロアパイプ13,13は適所で図示しないクロスメンバを架設され、フロントサブパイプ15,15も同様に適所で図示しないクロスメンバを架設されており、これらは相互に結合されて一体となっている。
リヤフレーム部10は、アッパパイプ11,11における上部傾斜部11a及び後部傾斜部11cの連設部に前端が接合されて後方に略水平に延びる左右一対のシートレール9,9と、ロアパイプ12,12における後部傾斜部12cの中間部及びシートレール9,9の後端間を結ぶ左右一対のリヤサブパイプ16,16と、ロアパイプ12,12における後部傾斜部12cの後半部とで構成されている。ここで、後部傾斜部12cの後端はシートレール9の中間部に接合されるようになっており、また、左右のシートレール9,9は適所で図示しないクロスメンバを架設されており、相互に結合されて一体となっている。
エンジンユニット5は、車体フレーム2のセンターフレーム部6に搭載されており、エンジンユニット5におけるエンジンは、例えば水冷式単気筒に構成されるもので、図示しないクランクシャフトの軸線を車両前後方向に沿わせた所謂縦置きのレイアウトとなっている。エンジンユニット5の上方の車体フレーム2のセンターフレーム部6には燃料タンク17が搭載され、この燃料タンク17の下方には燃料ポンプ18が配置されている。
車体フレーム2に搭載される各種部材について説明すると、センターフレーム部6においてアッパパイプ11,11における上部傾斜部11aの前端部間には、車両の幅方向中心部に位置するステアリングコラム19が支持されており、該ステアリングコラム19には操向可能に支承されたステアリングシャフト20が挿通されている。そしてステアリングシャフト20の上端部には操向ハンドル21が連結されるとともに、ステアリングシャフト20の下端部は前輪操作機構22に連結されている。
また、フロントフレーム部7には、前輪3が懸架されるようにして搭載されるとともに、走行時における前輪3からの入力を緩和するフロントクッションユニット23が搭載され、また、後輪4は、スイングアーム24及びリヤクッションユニット25を介して車体フレーム2に懸架されている。詳しくは、スイングアーム24の前端部は車体フレーム2のセンターフレーム部6に設けられた左右一対の下部ブラケット26に揺動可能に支承され、スイングアーム24の後端部に後輪4が支持されている。
ところで、エンジンユニット5は、クランクケース27の前部及び後部側壁からそれぞれ前ドライブシャフト28及び後ドライブシャフト29を突出させており、これらを介して前輪3及び後輪4に回転動力を伝達するように構成されている。かかる伝達機構について詳しく説明すると、前ドライブシャフト28は前輪3の近傍においてフロントフレーム部7に支持された前ファイナルリダクションギヤユニット30と連結するとともに、後ドライブシャフト29はスイングアーム24の後端部に支持された後ファイナルリダクションギヤユニット31と連結しており、前ドライブシャフト28及び前ファイナルリダクションギヤユニット30を介してエンジンユニット5からの回転動力が前輪3に伝達されるとともに、後ドライブシャフト29及び後ファイナルリダクションギヤユニット31を介して後輪4に伝達されるようになっている。
そして、エンジンユニット5は、上述のようにクランクケース27の前部及び後部側壁から前ドライブシャフト28及び後ドライブシャフト29を突出させる一方で、クランクケース27に立設されピストンが内挿されるシリンダ部32を有している。そして、このシリンダ部32の後部にスロットルボディ33が接続され、スロットルボディ33の上流端にエアクリーナ装置40が接続されている。
エアクリーナ装置40は、シート8の下方においてシートレール9に適所を支持されて、車幅方向の略中央に配置され、その前面側でスロットルボディ33と接続している。なお、図1において符号34はシリンダ部32の前部に上流端部が接続される排気管を示し、符号35は排気管34と接続されるマフラを示している。以下、エアクリーナ装置40について詳しく説明する。
図2にはエアクリーナ装置40の外観構成が示されている。本図に示すようにエアクリーナ装置40は、エアクリーナボックス41と、エアクリーナボックス41の上部に着脱可能に取付けられたリッド42とを備えている。
エアクリーナボックス41は樹脂材料から形成されるものであって、その長手方向を車両の前後方向に沿わした横長の略直方体形状を呈し(図1も参照のこと)、図3に示すように、エアクリーナボックス41の上壁部47の長手方向一側には上方へ開口する開口部43が形成されている。なお、この開口部43は、エアクリーナ装置40を鞍乗り型四輪車1に搭載する際に前方に配置される側に寄せて形成されている。
開口部43が形成される側においてエアクリーナボックス41の縦壁をなす一側縦壁部44には、上方向から下方向に向けて順に吸気温度センサ45、コネクティングチューブ46Aが配設されており、コネクティングチューブ46Aにはエレメント46Bが接続されている。吸気温度センサ45、コネクティングチューブ46Aはともに一側縦壁部44に貫通した状態で着脱可能に支持され、吸気温度センサ45はその検出部をエアクリーナボックス41内に配置し、コネクティングチューブ46Aはそのエアクリーナボックス41内に位置する端部にエレメント46Bを着脱可能に取付けている。吸気温度センサ45はエアクリーナボックス41内に導入された外気の温度を検出するものであって、エレメント46Bはフィルタによってエアクリーナボックス41内に導入された外気から塵埃等を除去するものであり、コネクティングチューブ46Aはエレメント46Bによって清浄化された空気を上述したスロットルボディ33に送り込むものである。
また、開口部43が形成されたエアクリーナボックス41の上壁部47には、矩形状にへこむ凹部48が形成され、この凹部48には電装部品であるレギュレータ49が着脱可能に取付けられている。レギュレータ49は、基板を収容する基板部50とその上面に立設された放熱フィン51とで構成されており、凹部48に基板部50を埋設し、放熱フィン51を凹部48から露出させた状態で取付けられている。また、図4に示すように、放熱フィン51は板状の部材であり、レギュレータ49は、放熱フィン51の延び方向をエアクリーナボックス41の長手方向に平行にした状態で凹部48に取付けられている。なお、基板部50にはレギュレータ用ハーネス52が接続されており、このハーネス52は鞍乗り型四輪車1に搭載された図示しないECU(Engine Control Unit)に接続されている。
一方、図2,図3を参照し、リッド42はエアクリーナボックス41の開口部43及び上壁部47を覆う部材であって、エアクリーナボックス41の上方から取付けられて、エアクリーナボックス41の上部全体を覆うものである。そして、このリッド42には、エアクリーナボックス41の開口部43と連通して外気をエアクリーナボックス41内に送り込む吸気口53が形成されている。
図3に示すようにリッド42には、リッド42の下部に位置するエアクリーナボックス41の開口部43からリッド42の長手方向に沿って延びる断面四角形状のダクト部としての膨出部54が形成されており、吸気口53は膨出部54の端部を開口させることで形成されている。より詳しくは、膨出部54は、エアクリーナボックス41の上壁部47に取付けられたレギュレータ49を覆うようにして上壁部47の上面である外壁面47Aの上方に延びるように形成されており、レギュレータ49を覆った後にその端部を開口させることで吸気口53を形成している。すなわち、本実施形態に係るエアクリーナ装置40で吸気口53は、リッド42の壁面に形成された開口がダクト部としての膨出部54によってレギュレータ49を覆うように延ばされることで形成されている。
そして、上述のような吸気口53が形成されることで、図3に示すようにエアクリーナ装置40においては外気を吸入する吸気通路Wが膨出部54と上壁部47(外壁面47A)とにより構成され、この吸気通路Wから外気を吸入可能となっており、導入した外気をエレメント46Bによって清浄化してスロットルボディ33に送り込むようになっている。そして、この吸気通路W内にレギュレータ49が臨んだ状態で配置されるようになっており、また、吸気口53によって覆われたレギュレータ49のレギュレータ用ハーネス52は、吸気口53の開口から外部に引き出されている。
したがって、以上に説明した第1の実施形態では、吸気口53内に電装品であるレギュレータ49が配置されるため、積極的な風冷が得られて電装品の冷却効率を向上させることができ、また、車両の走行時、停止時のどちらにおいても、安定的に吸気風(冷却風)をレギュレータ49に供給できるので、レギュレータ49の温度上昇を効果的に抑制することができる。さらに、エアクリーナ装置40のエレメント46B交換等のメンテナンス時には、リッド42を外してエアクリーナボックス41内へアクセスするが、レギュレータ49はリッド42ではなくエアクリーナボックス41側に取り付けられているため、メンテナンス時、特にエレメント46B交換の際のリッド42の取り外し時にレギュレータ49が邪魔になることがない。したがって、レギュレータ49の積極的な冷却を可能としながら、エアクリーナ装置40のメンテナンス性を向上できる。
また、レギュレータ49は基板部50をエアクリーナボックス41の凹部48に配置して、放熱フィン51のみを図3に示すように吸気通路W上に露出させるため、エアクリーナボックス41内に導入される外気(吸気風)の吸気抵抗を低減でき、したがって、放熱フィン51に安定した吸気風を供給して冷却効率を高めながら、吸気抵抗を低減できる。 さらに、放熱フィン51は吸気風の流速方向と平行になるようにされるため、レギュレータ49の冷却効率を高めながら、吸気抵抗を低減することができる。
また、エアクリーナボックス41の吸気口53内に発熱電装部品であるレギュレータ49を配置し、レギュレータ49よりも下流側に吸気温度センサ45を設けたことで、レギュレータ49により吸気温度が上昇した場合でも、かかる温度上昇を考慮した温度検知を下流側で行うことが可能であるため、最適な燃料噴射を行うことができ、エンジン出力を効率的に引き出すことができる。
ここで、図5には最適な燃料噴射を行うための吸気風の吸気温と燃料噴射装置の噴射量の補正の関係の一例が示してある。図5において、横軸は燃料噴射装置の燃料噴射量の補正値を示し、縦軸は吸気風の吸気温を示しており、この例では、吸気温が低いほど酸素量が多くなるため燃料噴射量を多くするようにし(補正値を+方向にシフトする)、吸気温が高いほど酸素量が少なくなるため燃料噴射量を少なくするようにする(補正値を−方向にシフトする)燃料噴射制御のためのパラメータが示されている。すなわち、吸気風の吸気温の変動による酸素の増減は、吸気風に混合される最適な燃料の量に影響を及ぼすものであり、吸気温の正確な検知は、最適な燃料噴射制御において極めて重要である。したがって、エアクリーナボックス41の吸気口53内にレギュレータ49を配置すれば、吸気風の下流においてレギュレータ49の温度上昇を考慮した正確な温度検知が可能であるため、最適な燃料噴射を行うことができ、エンジン出力を効率的に引き出すようにできる。
また、吸気温度センサ45は、図3に示すように、エレメント46Bよりも吸気風の流れにおいて上流側であって、エアクリーナボックス41の内壁面である一側縦壁部44に配置されているので、リッド42を外してエアクリーナ装置40のエレメント46B交換等のメンテナンスを行う場合に、吸気温度センサ45はリッド42でなく、エアクリーナボックス41側に取り付けられているため、メンテナンス時、特にエレメント交換の際の蓋部材の取り外し時に吸気温度センサ45が邪魔になることがない。また、吸気温度センサ45は、エアクリーナボックス41に支持されるため、吸気温度センサ45の取り付けも容易にできる。したがって、組立性及びメンテナンス性を向上させることができる。
<第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態について説明する。図6には本実施形態に係るエアクリーナ装置60の外観構成が示されている。なお、エアクリーナ装置60は、第1の実施形態と同様に鞍乗り型四輪車1に搭載されるものであり、鞍乗り型四輪車1における配置位置等は第1の実施形態と同様とし説明は省略する。また、第1の実施形態と同様の構成要素については同一符号を付すものとし、一部説明を省略するものとする。
図6に示すように本実施形態においてエアクリーナ装置60は、エアクリーナボックス61と、エアクリーナボックス61の上部に着脱可能に取付けられた第一リッド62及び第二リッド63とを備えている。
エアクリーナボックス61は樹脂材料から形成されるものであって、その長手方向を車両の前後方向に沿わした横長の略直方体形状を呈し(図1も参照のこと)、図7に示すように、その内部において長手方向の中央近傍に仕切り壁64が立設されることで、その内部空間を上方に開口した開口部65を有する第一収容部66と上方に開口した開口部67を有する第二収容部68とに分割している。なお、エアクリーナボックス61において第一収容部66が形成された側は、鞍乗り型四輪車1の搭載時に前方に向けて配置される側である。
第一収容部66において仕切り壁64と対向する車両前側の第一縦壁部69には、上方向から下方向に向けて順に吸気温度センサ45、コネクティングチューブ46Aが配設されており、コネクティングチューブ46Aにはエレメント46Bが接続されている。吸気温度センサ45、コネクティングチューブ46Aはともに、第一縦壁部69に貫通した状態で着脱可能に支持されている。コネクティングチューブ46Aはそのエアクリーナボックス61内に位置する端部にエレメント46Bを着脱可能に取付けている。
また、第二収容部68にはバッテリ70が収容されており、バッテリ70のプラス、マイナスそれぞれの電極端子にはバッテリハーネス71,72が接続されている(図6も参照のこと)。また、第二収容部68において仕切り壁64と対向する車両後側の第二縦壁部73は、仕切り壁64よりも低く形成されており、その外壁面には詳細は後述する第二リッド63を係止するための係合部74が形成されている。
次に、第一リッド62は第一収容部66の開口部65を覆う部材であって、エアクリーナボックス61の上方から取付けられ、第一収容部66の上部全体を覆うように長さ及び幅寸法を設定されるものである。また、第二リッド63は第二収容部68のバッテリ開口部67を覆う部材であって、エアクリーナボックス61の上方から取付けられ、第二収容部68の上部全体を覆うように長さ及び幅寸法を設定されるものである。
ここで、先ず第二リッド63は、その上面に矩形状にへこむ凹部75が形成され、この凹部75には電装部品であるレギュレータ49が着脱可能に取付けられている。レギュレータ49は第1の実施形態と説明したものと同様のものであって、基板を収容する基板部50とその上面に立設された放熱フィン51とで構成されており、凹部75には基板部50が埋設され、放熱フィン51は凹部75から露出された状態になっている。また、図8に示すようにレギュレータ49は、放熱フィン51の延び方向をエアクリーナボックス61の長手方向に平行にした状態で凹部75に収容されていることも第1の実施形態と同様である。
また、第二リッド63において第一リッド62側と反対側に位置する縁部には、ハーネス用開口部76,77が並んで形成されており(図6も参照のこと)、これらハーネス用開口部76,77との間には下方に突出する係合爪78が形成されている。ハーネス用開口部76,77からはバッテリ70のバッテリハーネス71,72が外部に引き出され、係合爪78は第二収容部68の第二縦壁部73に形成された係合部74に係合されている。
そして、第一リッド62には、エアクリーナボックス61の開口部65と連通して外気をエアクリーナボックス61内に送り込む吸気口79が形成されている。
図7に示すように、第一リッド62には、その略中央領域にエアクリーナボックス61の開口部65の一部と重なって、該開口部65に連通する導入口62Aが形成され、さらに、この導入口62Aから第一リッド62の長手方向に沿って延びる断面矩形状のダクト部としての膨出部80が形成されており、そして、吸気口79はこの膨出部80の端部を開口させることで形成されている。より詳しくは、膨出部80は、第一収容部66に隣接する第二収容部68上の第二リッド63に取付けられたレギュレータ49を覆うようにして第一リッド62の上壁部66A、第二リッド63の上面である外壁面63Aの上方に延びるように形成されており、レギュレータ49を覆った後にその端部を開口させることで吸気口79を形成している。すなわち、本実施形態に係るエアクリーナ装置60で吸気口79は、第一リッド62の壁面に形成された開口がダクト部としての膨出部80によってレギュレータ49を覆うように延ばされることで形成されている。
そして、上述のような吸気口79が形成されることで、図7に示すようにエアクリーナ装置60においては外気を吸入する吸気通路W’が膨出部80、第二リッド63の外壁面63A及び第一リッドの上壁部66Aにより構成され、この吸気通路W’から外気を吸入可能となっており、導入した外気をエレメント46Bによって清浄化してスロットルボディ33に送り込むようになっている。そして、この吸気通路W’内にレギュレータ49が臨んだ状態で配置されるようになっており、また、吸気口79によって覆われたレギュレータ49のレギュレータ用ハーネス52は、吸気口79の開口から外部に延出されている。
したがって、以上に説明した第2の実施形態では、吸気口79内に電装品であるレギュレータ49が配置されるため、積極的な風冷が得られて電装品の冷却効率を向上させることができ、また、車両の走行時、停止時のどちらにおいても、安定的に吸気風(冷却風)をレギュレータ49に供給できるので、レギュレータ49の温度上昇を効果的に抑制することができる。さらに、エアクリーナ装置60のエレメント46B交換等のメンテナンス時には、第一リッド62を外してエアクリーナボックス1内へアクセスするが、レギュレータ49は第一リッド62ではなくエアクリーナボックス61側に取り付けられているため、メンテナンス時、特にエレメント46B交換の際の第一リッド62の取り外し時にレギュレータ49が邪魔になることがない。したがって、レギュレータ49の積極的な冷却を可能としながら、エアクリーナ装置60のメンテナンス性を向上できる。
また、レギュレータ49は基板部50をエアクリーナボックス61の凹部75に配置して、放熱フィン51のみを図7に示すように吸気通路W’上に露出させるため、エアクリーナボックス61内に導入される外気(吸気風)の吸気抵抗を低減でき、したがって、放熱フィン51に安定した吸気風を供給して冷却効率を高めながら、吸気抵抗を低減できる。 さらに、放熱フィン51は吸気風の流速方向と平行になるようにされるため、レギュレータ49の冷却効率を高めながら、吸気抵抗を低減することができる。
また、エアクリーナボックス61の吸気口79内に発熱電装部品であるレギュレータ49を配置し、レギュレータ49よりも下流側に吸気温度センサ45を設けたことで、レギュレータ49により吸気温度が上昇した場合でも、かかる温度上昇を考慮した温度検知を下流側で行うことが可能であるため、最適な燃料噴射を行うことができ、エンジン出力を効率的に引き出すことができる。そして、吸気温度センサ45は、図7に示すように、エレメント46Bよりも吸気風の流れにおいて上流側であって、エアクリーナボックス61における第一収容部66の内壁面である第一縦壁部69に配置したので、第一リッド62を外してエアクリーナ装置60のエレメント46B交換等のメンテナンスを行う場合に、吸気温度センサ45は第一リッド62でなく、エアクリーナボックス61側に取り付けられているため、メンテナンス時、特にエレメント交換の際の蓋部材の取り外し時に吸気温度センサ45が邪魔になることがない。また、吸気温度センサ45は、エアクリーナボックス61に支持されるため、吸気温度センサ45の取り付けも容易にできる。したがって、組立性及びメンテナンス性を向上させることができる。
また、エアクリーナボックス61に、バッテリ開口部67を有してバッテリ70を収容する第二収容部68を一体に設け、第二収容部68のバッテリ開口部67を第二リッド63で覆い、この第二リッド63にはレギュレータ49が配置されているため、レギュレータ49とバッテリ70を近接配置することができ、ハーネス長を抑えることができる。
<第3の実施形態>
次に本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は第1の実施形態においてレギュレータ49を収容する凹部48の構造を変形し、冷却効率の向上を図るようにしたものである。図9には、本実施形態におけるレギュレータ49の収容部位が拡大して示してある。なお、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付すものとする。
すなわち、本実施形態では、図9に示すようにレギュレータ49を収容する凹部48がエアクリーナボックス41の上壁部47の基準面D1から基板部50の高さ分だけ高い位置に形成されており、上壁部47には、この上壁部47から凹部48の周縁にかけて吸気風の流れ方向(両方向)に沿って次第に立ち上がる、吸気口53の入り口側に位置するガイド部90と、エアクリーナボックス41側に位置するガイド部91とが形成されている。
したがって、このような第3の実施形態では、吸気口53から導入された吸気風W1がガイド部90の傾斜面に沿って放熱フィン51に滑らかに導かれ、放熱フィン51を通過した吸気風W2がガイド部91の傾斜面に沿ってエアクリーナボックス41側に滑らかに送り込まれるようになっており、放熱フィン51へ吸気風を集めることができ、冷却効率をより向上させることができるとともに、ガイド部90,91によって基板部50ではなく放熱フィン51へ吸気を導くため、吸気抵抗を低減することができる。
なお、第3の実施形態では、第1の実施形態の変形例を示したが、上記のようなガイド部90,91を第2の実施形態に適用し、第二リッド63の上面に形成しても良く、この場合も上述した効果を同様に得ることができる。
<第4の実施形態>
次に本発明の第4の実施形態について説明する。図10に本実施形態に係るエアクリーナ装置100の縦断面を示す。
本実施形態に係るエアクリーナ装置100は、エアクリーナボックス41と、エアクリーナボックス41の上部に着脱可能に取付けられたリッド101とを備えている。以下では、第1の実施形態と同様の部位については同一符合で示して説明を省略し、相違点を中心に本実施形態を説明する。
リッド101には、エアクリーナボックス41の開口部43と連通して外気をエアクリーナボックス41内に送り込む吸気口102が形成され、この吸気口102は、リッド101に形成されて、リッド101の下部に位置するエアクリーナボックス41の開口部43からリッド101の長手方向に沿って延びる断面四角形状のダクト部としての膨出部103の端部を開口させることで形成されている。
膨出部103は、開口部43からエアクリーナボックス41の上壁部47に取付けられたレギュレータ49の直前(近傍)まで延びるように形成されており、その端部が開口されることで、上記の吸気口102が形成されている。すなわち、本実施形態に係るエアクリーナ装置100で吸気口102は、レギュレータ49の近傍で且つレギュレータ49に向けて形成されている。
また本実施形態でエアクリーナ装置100は、図中矢印FRに参照されるように吸気口102が車両前方に向くように配置される。この場合、本実施形態に係るエアクリーナ装置100が搭載される車両は、エアクリーナ装置100の後方にスロットルボディを配置する車両となる。
このような第4の実施形態に係るエアクリーナ装置100では、吸気口102の近傍のエアクリーナボックス41の外壁面である上壁部47にレギュレータ49を配置し、吸気口102をレギュレータ49に向けたので、走行風を直接レギュレータ49に当てることによる冷却に加え、吸気口102に入る吸気風による積極的な風冷が得られ、レギュレータ49の冷却効率を向上させることができる。さらに、エアクリーナ装置100のエレメント46B交換等のメンテナンス時には、リッド101を外してエアクリーナ内へアクセスするが、レギュレータ49はリッド101ではなくエアクリーナボックス41側に取り付けられているため、メンテナンス時にレギュレータ49が邪魔になることがない。したがって、電装品の積極的な冷却を可能としながら、エアクリーナのメンテナンス性を向上させることができる。なお、本実施形態では吸気口102が車両前方に向くようにエアクリーナ装置100を配置したが、車両後方に向ける態様であっても構わない。
<第5の実施形態>
次に本発明の第5の実施形態について説明する。図11に本実施形態に係るエアクリーナ装置110の縦断面を示す。以下では、第1の実施形態と同様の部位については同一符合で示して説明を省略する。
本実施形態に係るエアクリーナ装置110は、上方を開口を有するエアクリーナボックス111と、エアクリーナボックス111の上部に着脱可能に取付けられたリッド112とを備えている。
エアクリーナボックス111は、その長手方向を車両の前後方向に沿わした横長の略直方体形状を呈しており、その長手方向一側において縦壁をなす一側縦壁部113には、コネクティングチューブ46Aが設けられ、コネクティングチューブ46Aにはエレメント46Bが接続されている。またエアクリーナボックス111の底壁には、その検出部をエアクリーナボックス111内に配置した吸気温度センサ45が設けられている。
図中矢印FRを参照し、エアクリーナ装置110が車両に搭載される際は、コネクティングチューブ46Aは車両後方に引き出されるようになっており、本実施形態に係るエアクリーナ装置110が搭載される車両は、エアクリーナ装置110の後方にスロットルボディを配置する車両となっている。すなわち、エアクリーナ装置110で一側縦壁部113は車両後方に向けた状態で車両に配置される部位となっている。
エアクリーナボックス111において一側縦壁部113と対向する他側縦壁部114は車両搭載時に車両前側に向けられる部分であり、この他側縦壁部114の外壁面には、レギュレータ49が着脱可能に取付けられている。レギュレータ49の取付は第1実施形態と同様であり、レギュレータ49は他側縦壁部114の外壁面に基板部50を埋設し、その放熱フィン51は外部に露出させるように取付けられている。またレギュレータ用ハーネス52は下方に向けて引き出されている。
そしてレギュレータ49の上方であって他側縦壁部114には、エアクリーナボックス111内に連通してエアクリーナボックス111内に外気を送り込む吸気口115が形成されている。この吸気口115は他側縦壁部114においてレギュレータ49に近接した位置に形成され、レギュレータ40に向けて、すなわち、下方に向けて形成されている。
このような第5の実施形態に係るエアクリーナ装置110では、上記第4の実施形態で述べた効果に加え、走行風があたりやすい部分である車体前側に位置する他側縦壁部114にレギュレータ49が配置されるので、冷却効率を向上させることができる。
以上で、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、部品構成や構造、形状、大きさ、数及び配置等を含め、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。例えば本実施形態ではエアクリーナボックス41およびエアクリーナボックス61が車両の前後方向に延びる横長の略直方体形状の例を説明したが、略立方体となる形状でも良いし、車両の上下方向に延びる縦長の直方体形状等であっても良い。
40,60,100,110 エアクリーナ装置
41,61,111 エアクリーナボックス
42,101,112 リッド(蓋部材)
43,65,67 開口部
44 一側縦壁部(内壁面)
45 吸気温度センサ
46B エレメント
47A,63A 外壁面
49 レギュレータ(電装品)
50 基板部
51 放熱フィン
53,79,102,115 吸気口
48,75 凹部
62 第一リッド(蓋部材,第1の蓋部)
63 第二リッド(蓋部材,第2の蓋部)
68 第二収納部(バッテリ収納部)
69 第一縦壁部(内壁面)
70 バッテリ
90,91 ガイド部
114 他側縦壁部

Claims (15)

  1. 開口部(43)を備えたエアクリーナボックス(41)と、当該開口部(43)を通してメンテナンス可能とされ、該エアクリーナボックス(41)に配置されるエレメント(46B)と、前記開口部(43)を覆う蓋部材(42)とを備えるエアクリーナ装置(40)であって、
    前記蓋部材(42)に前記開口部(43)に連通する吸気口(53)を設けるとともに、前記エアクリーナボックス(41)の外壁面(47A)に電装品(49)を取り付け、前記吸気口(53)を、前記電装品(49)を覆うようにして前記エアクリーナボックス(41)の外壁面(47A)まで延ばして形成し、前記吸気口(53)と前記開口部(43)とを結ぶ吸気通路(W)内に前記電装品(49)を臨ませたことを特徴とするエアクリーナ装置。
  2. 前記電装品(49)は、基板を収容する基板部(50)とその上面に立設された放熱フィン(51)とを備え、
    前記エアクリーナボックス(41)の外壁面(47A)に凹部(48)を設け、該凹部(48)に前記電装品(49)の前記基板部(50)を配置するととともに、該凹部(48)から前記放熱フィン(51)を露出させたことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ装置。
  3. 前記エアクリーナボックス(41)の外壁面(47A)に、前記吸気口(53)から導入される吸気風を前記放熱フィン(51)へ導くガイド部(90)を形成したことを特徴とする請求項2に記載のエアクリーナ装置。
  4. 前記電装品(49)は、前記放熱フィン(51)が前記吸気口(53)から導入される吸気風の流速方向と平行になるようにして配置されることを特徴とする請求項2又は3に記載にエアクリーナ装置。
  5. 前記電装品(49)よりも下流側に吸気温度センサ(45)を取付け、該吸気温度センサ(45)の出力に応じて燃料噴射装置の噴射量を補正可能としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアクリーナ装置。
  6. 前記吸気温度センサ(45)は、前記エレメント(46B)よりも上流側であって、前記エアクリーナボックス(41)の内壁面(44)に配置されることを特徴とする請求項5に記載のエアクリーナ装置。
  7. 開口部(65)を備えたエアクリーナボックス(61)と、当該開口部(65)を通してメンテナンス可能とされ、該エアクリーナボックス(61)内に配置されるエレメント(46B)と、前記開口部(65)を覆う蓋部材(62)とを備えるエアクリーナ装置(60)であって、
    前記蓋部材(62)を少なくとも第1の蓋部(62)と第2の蓋部(63)に分割し、前記第1の蓋部(62)に前記開口部(65)に連通する吸気口(79)を設けるとともに、前記第2の蓋部(63)の上面に電装品(49)を取り付け、
    前記吸気口(79)を、前記電装品(49)を覆うようにして前記第2の蓋部(63)まで延ばして形成し、前記吸気口(79)と前記開口部(65)とを結ぶ吸気通路(W’)内に前記電装品(49)を臨ませたことを特徴とするエアクリーナ装置。
  8. 前記電装品(49)は、基板を収容する基板部(50)とその上面に立設する放熱フィン(51)とを備え、
    前記第2の蓋部(63)の上面に凹部(75)を設け、該凹部(75)に前記電装品(49)の前記基板部(50)を配置するとともに、該凹部(75)から前記放熱フィン(51)を露出させたことを特徴とする請求項7に記載のエアクリーナ装置。
  9. 前記第2の蓋部(63)の上面に、前記吸気口(79)から導入される吸気風を前記放熱フィン(51)へ導くガイド部(90)を形成したことを特徴とする請求項8に記載のエアクリーナ装置。
  10. 前記電装品(49)は、前記放熱フィン(51)が前記吸気口(79)から導入される吸気風の流速方向と平行になるようにして配置されることを特徴とする請求項8又は9に記載のエアクリーナ装置。
  11. 前記電装品(49)よりも下流側に吸気温度センサ(45)を取付け、該吸気温度センサ(45)の出力に応じて燃料噴射装置の噴射量を補正可能としたことを特徴とすることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載のエアクリーナ装置。
  12. 前記吸気温度センサ(45)は、前記エレメント(46B)よりも上流側であって、前記エアクリーナボックス(61)の内壁面(69)に配置されることを特徴とする請求項11に記載のエアクリーナ装置。
  13. 前記エアクリーナボックス(61)には、開口部(67)を有してバッテリ(70)を収容するバッテリ収容部(68)が一体に設けられ、該バッテリ収容部(68)の前記開口部(67)を前記第2の蓋部(63)で覆ったことを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項に記載のエアクリーナ装置。
  14. 開口部(43)を備えたエアクリーナボックス(41)と、当該開口部(43)を通してメンテナンス可能とされ、該エアクリーナボックス(41)に配置されるエレメント(46B)と、前記開口部(43)を覆う蓋部材(101)とを備えるエアクリーナ装置(100)であって、
    前記エアクリーナボックス(41)の外壁面(47A)に電装品(49)を取り付け、前記エアクリーナボックス(41)内に連通する吸気口(102)を、前記電装品(49)の近傍で且つ前記電装品(49)に向けて形成したことを特徴とするエアクリーナ装置。
  15. 前記電装品(49)は、前記エアクリーナボックス(111)における車体前側の壁面(114)に取り付けられることを特徴とする請求項14に記載のエアクリーナ装置。
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