JP2016193664A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリを効率的に冷却できるように配置する。【解決手段】エアクリーナ31をシート15下方の吸気空間36の前部に配置し、この吸気空間36内のエアクリーナ31より後方にバッテリ33を収容したバッテリボックス50を配置する。バッテリボックス50は後傾してエアクリーナ31の吸気上流側に配置され、その下側前端の角部51aがエアクリーナ31と若干の間隙をもって近接配置される。バッテリボックス50内のバッテリ33は、エアクリーナ31へ吸引される吸気の流れa内に位置し、効率的に冷却される。【選択図】図4

Description

この発明は、エアクリーナとバッテリを備えた自動二輪車に係り、特に、バッテリの冷却性を向上させた有利な配置に関する。
エアクリーナケースの内部をエレメントで、ダーティサイドとクリーンサイドに区画し、ダーティサイド側のエアクリーナケース上面に空気取り入れ口を設け、クリーンサイド側となるエアクリーナケースの前面にコネクティングチューブを設けるとともに、コネクティングチューブの側面にバッテリボックスを設け、このバッテリボックス内にバッテリを収容したものがある(特許文献1参照)。
特開2004−011558号公報
ところでバッテリは、充放電時に発熱するため、放熱し易い場所に配置されることが必要である。しかし、上記従来例のように、バッテリをバッテリボックス内に収納するとともに、エアクリーナケースの側方に配置すると、バッテリ近傍の空気が滞留しやすくなり、バッテリの熱が逃げにくくなるため、積極的に冷却するための工夫が必要になる。
そこで、本発明は、エンジンへの吸気の流れを利用してバッテリを効率的に冷却できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載した発明は、エンジン(13)と、このエンジンへ清浄空気を供給するエアクリーナ(31)と、少なくともエンジンの点火系へ電源を供給するバッテリ(33)とを備えた自動二輪車において、
前記エアクリーナ(31)は、外気を吸引するための吸気空間(36)内に配置され、
前記バッテリ(33)は、前記吸気空間(36)内に配置され、
かつ前記エアクリーナ(31)の吸気上流側に近接配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、上記請求項1において、前記バッテリ(33)を、その下端の角部(33a)が前記エアクリーナ(31)へ最も接近するように、前記エアクリーナ(31)に対して傾斜させて配置したことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、上記請求項1又は2において、前記エアクリーナ(31)は、エレメント(40)とこれを取付けるクリーナケース(41)と、前記エレメント(40)を前記クリーナケース(41)へ固定するためのエレメント固定具(43)とを備え、このエレメント固定具(43)を前記クリーナケース(41)側へ着脱自在にするとともに、
前記エレメント固定具(43)における着脱部(73)は、前記傾斜して配置されたバッテリの前記角部(33a)よりも上方に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、上記請求項1において、前記バッテリ(33)を収容するバッテリボックス(50)を備えるとともに、その下端の角部(51a)が前記エアクリーナ(31)へ最も接近するように、前記バッテリボックス(50)を前記エアクリーナ(31)に対して傾斜させて配置したことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、上記請求項4において、前記バッテリボックス(50)は、車両後方側の壁部(53)に通気口(57)を有することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、上記請求項4又は5において、前記バッテリボックス(50)は、四方を囲む壁部を備え、このうちの3つの壁部(52・53)で車体フレーム(21・55)へ固定されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、上記請求項4〜6のいずれか1項において、前記エアクリーナ(31)は、エレメント(40)とこれを取付けるクリーナケース(41)と、前記エレメント(40)を前記クリーナケース(41)へ固定するためのエレメント固定具(43)を備え、このエレメント固定具(43)を前記クリーナケース(41)側へ着脱自在にするとともに、
前記エレメント固定具(43)における着脱部(73)は、前記傾斜して配置されたバッテリボックス(50)の前記角部(51a)よりも上方に配置されることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、上記請求項3又は7において、前記エレメント(40)は傾斜した側面(62)を有し、
前記エレメント固定具(43)における着脱部(73)は、前記エレメント(40)の傾斜した側面(62)上に設けられることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、上記請求項7又は8において、前記エレメント固定具(43)は、前記エレメント(40)へ係合して保持されるエレメント取付部(77)を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、エンジンへ向かう吸気の流れの中にバッテリを配置したので、エンジンへの吸気の流れを利用して、効率的にバッテリを冷却することができる。同時に、エンジンに近接して配置され車両の重心近傍に位置するエアクリーナに対して、その近傍へバッテリを配置したので、重量物であるバッテリをエンジン近傍すなわち車両の重心近傍へ配置することができる。このため、車両の重心に対するマスの集中を図って走行安定性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、エアクリーナに対しバッテリを傾斜させ、その下端部の角部がエアクリーナへ最も接近するように配置したので、エアクリーナとバッテリとの間の空間を確保することができるため、エンジンへの吸気効率を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、エレメント固定具の着脱部をバッテリの角部より上方に配置したので、バッテリを装着した状態で、エレメントの固定部を視認することができる。このため、エレメントの着脱を容易に行うことができる。
請求項4の発明によれば、バッテリをバッテリボックスへ収容するとともに、このバッテリボックスを、エアクリーナに対して傾斜させ、その下端部の角部がエアクリーナへ最も接近するように配置したので、バッテリボックスにてバッテリを保護するとともに、バッテリへの風の流れを形成することができるため、バッテリを冷却することができる。
しかも、エアクリーナとバッテリボックスとの間の空間を確保することができるため、エンジンへの吸気効率を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、バッテリボックスにおいて、車両後方側の壁部に通気口を設けたので、この通気口から吸気の流れをバッテリの周囲へ導くことができる。このため、バッテリボックス内に収容されているバッテリも効率的に冷却することができる。
請求項6の発明によれば、バッテリボックスの四方を囲む壁部のうち3つの壁部を、剛性体である車体フレームへ固定したので、これらの壁部は車体フレームへ強固に支持され、バッテリボックスの支持剛性を高めることができる。
請求項7の発明によれば、エレメント固定具の固定部をバッテリボックスの角部より上方に配置したので、バッテリボックスを装着した状態で、エレメントの着脱部を視認することができるため、エレメントの着脱を容易に行うことができる。
請求項8の発明によれば、エレメント固定具の固定部を、エレメントの傾斜した側面に設けたので、エレメントの側面が傾斜してできた上方の空間へ作業者が手を入れてエレメント固定具を着脱操作できる。したがって、着脱操作の空間を確保して、エレメントの着脱作業を容易にすることができる。
請求項9の発明によれば、エレメントの着脱時において、エレメント固定具に設けたエレメント結合部がエレメントと係合一体化しているので、エレメント固定具がエレメントから脱落することを防ぎ、一体に取り扱えるため、エレメントの着脱作業が容易になる。
実施の形態に係る自動二輪車の右側面図 上記自動二輪車の平面図(シートを除いた状態) 図2における要部の拡大図 図2の4−4線に沿う断面図 図3に示す部分の側面図(シート及びサイドカバーを除いた状態) 図5に示す部分の斜視図 図1の7−7線に沿う断面図 エレメントを示す図 エレメント固定具を示す図 図5の10−10線に沿う断面図
以下、図面に基づいて本願発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明において、前後・左右・上下とは、直進走行状態の車両における各方向を基準とする。また、必要により、図中に前方をFr、左方をL、右方をRと矢示する。
まず、図1及び2により、オフロード用として構成された自動二輪車の全体を概略説明する。なお、図2はシートを除いた状態を示している。
車体フレーム10は、前後に前輪11と後輪12を支持し、前輪11と後輪12の中間部にてエンジン13を支持する。エンジン13は車両の重心近傍に位置し、その上方には燃料タンク14が配置され、その後方にシート15が配置されている。
車体フレーム10は前端のヘッドパイプ16から左右一対でエンジン13の上方を通って斜め下がり後方へ延びるメインフレーム17と、ヘッドパイプ16からエンジン13の前方へ斜め下りに延びる左右一対のピボットフレーム20と、メインフレーム17の後端部より斜め上がりに後方へ延びてシート15を支持する左右一対のシートレール21と、シートレール21の後端部とピボットフレーム20の上下方向中間部とを斜めに連結する左右一対のバックステー22とを有する。
前輪11は左右一対のフロントフォーク23の下端部に支持され、前輪11の上部はヘッドパイプ16へ回動自在に支持されるとともに、ハンドル24にて操舵される。
ピボットフレーム20の下端部にはピボット軸25にてリヤスイングアーム26の前端部が上下方向へ揺動自在に支持され、リヤスイングアーム26の後端部に後輪12が支持される。リヤスイングアーム26の前部とピボットフレーム20の上部との間には、リヤサスペンションのクッションユニット27が配置されている。
エンジン13は前傾したシリンダ部28を備え、前面から排気管29が前方へ延出し、後方へ曲がり返してシリンダ部28の右側方を通り、後輪12上方のマフラー30へ接続している。マフラー30は左右一対で設けられ、排気管29はシリンダ部28の後方にて左右のマフラー30へ枝分かれしている。
シリンダ部28の背面には吸気通路が開口し、ここにシート15の前部下方に配置されたエアクリーナ31から前方へ延びるコネクティングチューブ32が接続されている。
エアクリーナ31の後方かつシート15の下方に形成される空間から外気を吸引している。
燃料タンク14とシート15の前部下方の車体側面は、左右一対のタンクシュラウド34で覆われている。タンクシュラウド34は燃料タンク14の頂部近傍から前方斜め下がりに延出する前部34aと、後方斜め下がりに延出する後部34bと、これらを斜めにつなぐ連結部34cを備える。後部34bの後方へ延出した先端部は燃料タンク14の後方となるエアクリーナ31の上方にてシートレール21の上へ固定されている。
シート15下方の車体側面はタンクシュラウド34とサイドカバー35で覆われている。サイドカバー35は、ピボットフレーム20、シートレール21及びバックステー22で囲まれた側面視略三角形の部分を側方から左右一対で覆い、前端部はタンクシュラウド34の後部34bと接続している。
サイドカバー35の前端部とタンクシュラウド34の後部34b及びメインフレーム17とピボットフレーム20の間には間隙(側方開放部36a)が形成される。
また、サイドカバー35の後部でバッテリボックス50の側方には側部通気口37が形成されている。30aはマフラーカバー、38はリヤフェンダである。
以下、図3〜10により、エアクリーナ31及びバッテリ33の詳細を説明する。なお、図3はシート15を除いた状態を示し、図5及び6はそれぞれ、シート15とサイドカバー35を除いた状態を示す。
まず、エアクリーナ31及びバッテリ33に関する配置の概要を説明する。
図3に示すように、車体中心CL上において、前方にエアクリーナ31、その後方にバッテリ33が一直線状に配置される。この図からは明らかでないが、エアクリーナ31の前方へ延出するコネクティングチューブ32、その入口32a並びに後述する、吸気管28a及び吸気通路28bも車体中心CL上にある。エアクリーナ31は後方から外気を吸入するので、バッテリ33はエアクリーナ31の吸気上流側へ配置されることになる。
図4に示すように、エアクリーナ31はシート15の下方に前傾して配置され、その前方へ延出するコネクティングチューブ32は、エアクリーナ31の上部から斜め下がりに前方へ延出し、吸気管28aを介してシリンダ部28の背面に開口する吸気通路28bへ接続している。28cは排気通路であり、排気管29が接続している。エアクリーナ31がエンジン13へ近接して配置されているため、エアクリーナ31も車両の重心近傍に位置している。
エアクリーナ31は、後方側のエレメント40と、この前部へ取付けられるクリーナケース41を備え、クリーナケースの前側部分であるベース部42に設けられた入口32aへコネクティングチューブ32の後端部(上流側端部)が接続されている。
このエアクリーナ31は、従来のようなボックス状のエアクリーナケースにおいて用いられていたダーティサイドを覆うケースカバーを省略してある。このため、クリーナケース41内はクリーンサイドになるが、ダーティサイドは、エアクリーナ31の後方かつシート15の下方に形成される吸気空間36全体となる。
すなわち、吸気空間36の前部内にエレメント40が収容され、後方の吸気空間36から外気をエアクリーナ31内部へ吸引し、エレメント40で浄化してから、クリーナケース41内部のクリーンサイドを通って、コネクティングチューブ32から浄化空気を吸気通路28bへ送るようになっている。
エアクリーナ31は上方の燃料タンク14及びシート15、左右のシートレール21及びバックステー22、後方のリヤフェンダ38並びに下方のアンダーカバー39で囲まれた吸気空間36内へ収容されている。
この吸気空間36は、左右をアンダーカバー39の側部とサイドカバー35で覆われている。
この吸気空間36は、側方開放部36a、側部通気口37(図1)で車体外側方の外気と連通し、この図では明らかでないが、リヤフェンダ38とシート15との間に形成された間隙及びバッテリボックス50の後部を通して後方の外気と連通している。
エアクリーナ31は吸気空間36から外気を吸入するため、吸気空間36内に後方からエアクリーナ31へ向かう前後方向の吸気の流れaが生じる。
この吸気空間36内には、バッテリ33が上方へ向かって開放されたバッテリボックス50へ収容された状態で、エアクリーナ31の後方へ配置されている。バッテリ33は、エアクリーナ31の上流側からエレメント40へ向かう吸気の流れ(矢示a)中に配置され、この吸気によって冷却される。
バッテリ33及びバッテリボックス50は、略円弧状のリヤフェンダ38において、頂部から前方へ略45度程度の傾いた位置に配置され、リヤフェンダ38の前下がりをなす曲面に沿って後傾して配置され、バッテリボックス50の前側下端部の角部51aはエレメント40の上下方向中間部近傍へ接近するように突出し、エレメント40との間にわずかな間隙を形成している。
エレメント40とクリーナケース41は、エレメント40へ取付けられたエレメント固定具43をクリーナケース41の両側部から上方へ延出する左右一対の側面視略コ字状をした取付金具44へ係合することにより固定される。取付金具44は上下に平行する上辺44a及び下辺44bとこれらを連結する係止部44cを備える。係止部44cはエレメント40の側面に重なっている。
エレメント固定具43の取付金具44に対する係合部(後述するフック部73、本願発明におけるエレメント固定具43の固定部に相当する)は、バッテリボックス50の前側下端部の角部51aより上方に位置する(図5)。
なお、バッテリボックス50内に収容されているバッテリ33も、バッテリボックス50の傾斜によって同様に後傾し、その前側下端部の角部33aもバッテリボックスの角部51aとほぼ同じように、エレメント40に接近した位置にある。
以下、各部のさらに詳細な構造を説明する。
図3に示すように、クリーナケース41の上端部は、ボルト45によりシートレール21上へ固定されている。
エアクリーナ31の前部上方は部分的にシート下カバー47により覆われる。シート下カバー47はシート15の前部下方に設けられ、平面視で後方へ開放された略U字状をなし、車幅方向中間部はエレメント40の上方を開放し、車幅方向端部はタンクシュラウド34の後部34bとシートレール21の中間部にかけて配置され、シートレール21上にて固定される。平面視でエアクリーナ31及びバッテリ33の上方を開放している。
ベース部42の下端部はアンダーカバー39の下端前部へ連結される(図4参照)。
図7に示すように、吸気空間36は下方をアンダーカバー39により覆われ、その内側にエアクリーナ31が収容されている。
アンダーカバー39はリヤフェンダ38の前方下部に連続してその前方へ形成され、横断面が略U字状をなして吸気空間36の下方を覆う。
吸気空間36の上部左右はサイドカバー35で覆われている。また、エアクリーナ31はこの空間内へ上下左右に比較的間隙を有する状態で収容され、エレメント40の全周から外気を吸入できるようになっている。
次に、エレメント40及びエレメント固定具43の各詳細を説明する。
図8はエレメント40の詳細を説明する。Aはエレメント40の平面図、Bは側面図、Cは斜視図である。これらに示すように、エレメント40はウレタンフォーム等の適宜の連通気泡性樹脂よりなり、上面60の中央には中央ホルダ61が設けられている。上面60は略小判状もしくは略長円状をなし、長径側を上下に向け、短径側を左右に向けて配置される。側面62は上面60へ向ってすぼまる傾斜面をなし、全周に形成されている。
下部にはクリーナケース41へ嵌合する小径化した嵌合筒部63が形成されている。
エレメント40の内側には、前方へ向かって開放された凹部64が形成され、凹部64に臨む底面65がエレメントホルダ66に支持されている。エレメントホルダ66は放射状の線状支持部材からなる枠体であり、その中央部に中央ホルダ61の軸方向内側端部が一体化されている。なお、エレメント40及び中央ホルダ61の内側とは凹部64側、外側とは上面60側をいうものとする。
中央ホルダ61はエレメント40の中心(重心位置)に肉厚方向へ貫通して設けられる筒状部材であり、エレメント40の中心に一体化され、軸方向一端部がフランジ状をなして上面60の表面に出ており、他端側が放射状をなすエレメントホルダ66のハブになって
中央ホルダ61はエレメント40の中心(エレメント40の重心位置)に一体化されている。中央ホルダ61には軸方向に貫通する軸穴67が設けられている。軸穴67は軸方向にて上面60側の細径部と、内側の太径部とに穴径が変化し、この穴径の変化部が段差68になっている。
図9はエレメント固定具43の詳細であり、Aは平面図、Bは側面図、Cは斜視図である。これらの図に示すように、金属製線材を略長四辺形にした枠部70と、その長辺中間部の間を連結する板状部71とを備える。枠部70は、一対の長辺部72と、短辺部である一対のフック部73を備える。
枠部70の長辺部72は板状部71の端部で第1屈曲部74にて斜め上がりに傾斜し、フック部73の近傍で第2屈曲部75にて下方へ曲がり、さらにその先のフック部73の付け根で第3屈曲部76により上方へ曲がっている。したがってフック部73は上方へ屈曲し、その付け根の第3屈曲部76に取付金具44を係合できるようになっている。
板状部71の中央には下方へ突出する軸状のエレメント取付部77をなし、その先端に外方へ広がる係合突起部78が形成されている。
エレメント取付部77は中央ホルダ61の軸穴67内へ挿入され、この軸穴67内で係合突起部78が軸穴67内の段差68へ係合するようになっている。
エレメント取付部77を中央ホルダ61の軸穴67内へ挿入して係合突起部78を軸穴67内の段差68へ係合することにより、エレメント固定具43を一体化したエレメント40は、嵌合筒部63をクリーナケース41の開口部の周囲へ嵌合した後、クリーナケース41に設けられた取付金具44に対し、エレメント固定具43を係合することによりクリーナケース41と一体化され、エアクリーナ31が組み立てられる。
このとき、エレメント固定具43の長辺部72は、第1屈曲部74、第2屈曲部75、第3屈曲部76により屈曲しているので、バネ性を有し、長辺部72を曲げてフック部73を取付金具44へ係止することにより、中央ホルダ61を介してエレメント40をクリーナケース41へ強く押し付けて固定できる。
図10に示すように、エレメント40の側面62はテーパー状の斜面をなすため、側面62の上に作業空間82が形成される。フック部73と取付金具44の係止部44Cとの係合部は、側面62上方の作業空間82内にあり、エアクリーナ31の外周部より内側に位置している。このため、上方から作業空間82内に手80を入れてフック部73を係脱することができる。作業空間82は略V字状の空間81の一部である。
図3〜6、特に図4の丸囲み拡大部Aに示すように、バッテリボックス50は、上方へ開放されたボックス状をなし、前壁51、側壁52、後壁53、底部54を有する。バッテリボックス50が後傾して配置されることにより、前壁51の下端部と底部54の間に形成され角部51aは、前方へ突出してエレメント40の上面でかつエレメント固定具43近傍へ、若干の間隔をもって位置する。なお、図4の丸囲み拡大部には、図4中におけるバッテリボックス50を拡大して示してある。
側壁52は上端が外側へ開いたフランジ52aを有し、シートレール21の上に重なってボルト52bにて固定されることにより、シートレール21に支持される(図5参照)。
後壁53の上部は上方へ突出する延出部53aをなし、その上端部が左右のシートレール21間を連結するクロスメンバ55へボルト56にて取付けられている。延出部53aのボルト56より下方には比較的大きな後壁通気口57が前後方向へ貫通形成されている(図6参照)。
後壁通気口57はバッテリ33の上面より上側の近傍位置に開口し、バッテリボックス50の後方から外気をエアクリーナ31へ向かって通過させるとともに、この外気によりバッテリ33の表面を冷却する。
後壁通気口57より下方の後壁53と前壁51とには、ゴム製の固定バンド58が掛け渡され、バッテリ33の上面を押さえつけている。図4の丸囲み拡大部Aに示すように、固定バンド58の後端部58a側は、前方から後方へ後壁通気口57を通過し、後壁53の背面上へ回動自在にヒンジ固定されている。前端側は、図6に示すように、バッテリ33の上面を後方から前方へ横切り、前端部に設けたバックル58bを前壁51に前方へ突出形成されたフック51bへ係止することにより、バッテリ33を着脱自在に固定できるようになっている。
後壁通気口57の開口幅は固定バンド58の幅とほぼ同程度の広いものになっている。
バッテリボックス50に収容されているバッテリ33は、エンジン13の点火系等、各種電装品へ給電する。
バッテリ33は比較的重量のある部材であり、エアクリーナ31へ近接配置することにより、車両の重心近傍へ配置されている。
また、バッテリボックス50へ着脱自在であるが、車両の重心近傍への配置により、着脱時において車両の重心に対する影響を少なくしている。
バッテリ33の上面はプラス(+)極59aとマイナス(−)極59bが設けられ、マイナス極59bはクロスメンバ55へアースされている(図3又は図6参照)。
図4及び図5に示すように、エアクリーナ31は前傾し、バッテリボックス50は後傾しているので、バッテリボックス50の下端部と、その近傍となるエレメント40の上面60における上下方向中間部との間には側面視で略V字状の空間81をなしている。この略V字状の空間81の底部をなすバッテリボックス50の角部51aより上方にエレメント固定具43のフック部73と取付金具44の係止部44cとの係合部が位置する。このため、フック部73と係止部44cとの係合部は略V字状の空間81内にあり、上方から視認できるとともに、上方から手80(図10参照)を入れて、フック部73を係止部44cに対して係脱作業ができるようになっている。
以下、本実施形態の作用を説明する。
図4に示すように、エアクリーナ31が空気を吸引する吸気空間36内においては、エアクリーナ31を通してエンジン13へ向かう吸気の流れ(矢示a)が生じている。この吸気空間36内へ、エアクリーナ31とバッテリ33が配置され、さらにこのバッテリ33はエアクリーナ31の吸気上流側となる後方へ近接して配置されている。
このため、バッテリ33は吸気の流れ中に配置されるので、エンジン13への吸気の流れを利用して、効率的に冷却される。
しかも、バッテリ33をバッテリボックス50内へ収容し、バッテリ33を保護するとともに、この状態でも、バッテリボックス50内のバッテリ33周囲へ吸気の流れが生じるので、バッテリ33の冷却性能が向上する。
また、エンジン13は車両の重心近傍に位置し、エアクリーナ31もエンジン13に近接して配置されることにより車両の重心近傍に位置する。このエアクリーナ31に対して、その近傍へバッテリ33を配置したので、重量物であるバッテリ33をエンジン13の近傍すなわち車両の重心近傍へ配置することができる。このため、車両の重心に対するマスの集中を図って走行安定性を向上させることができる。
そのうえ、バッテリ33を取り外し可能に設けたので、バッテリ不要時にバッテリ33を取り外しても、バッテリ33が車両の重心近傍に配置されているため、重心バランスへの影響を少なくすることができる。
このようなバッテリ不要時は、例えば、キック始動式のレース車両で生じ、このようなレース車両では、バッテリを取り外して軽量化を図ることがある。
バッテリ33の取り外しは、バッテリ33をバッテリボックス50に対して着脱する場合や、バッテリ33と一緒にバッテリボックス50を着脱する場合がある。さらに、バッテリボックスを設けない場合には、バッテリ33を車体に対して直接着脱することになる。
また、バッテリボックス50がエアクリーナ31に対して後傾配置され、前側下端部に設けられた角部51aを、エレメント40の上面60に対して、若干の間隔を形成しつつ最も接近させてある。このため、エアクリーナ31のエレメント40とバッテリボックス50との間に空間を確保して、バッテリボックス50によるエレメント40に対する吸気の流れの支障を少なくすることができ、エンジンへの吸気効率を向上させることができる。
そのうえ、バッテリボックス50の後壁53を円弧状のリヤフェンダ38に沿って配置することで、バッテリボックス50並びにバッテリ33を容易に傾斜保持させることができるとともに、リヤフェンダ38側への突出量が減るため、バッテリボックス50をコンパクトに配置することができる。
さらに、バッテリ33をバッテリボックス50へ収納したので、バッテリボックス50にてバッテリ33を保護するとともに、吸気の流れにより、バッテリ33周囲への風の流れを形成することができるため、バッテリボックス50へ収納されているバッテリ33でも冷却することができる。
そのうえ、後壁53に後壁通気口57を設けたので、この後壁通気口57を通してバッテリボックス50の後方から外気をエアクリーナ31へ向かって通過させるとともに、この外気をバッテリボックス50へ収納されているバッテリ33の近くに通過させて、その表面を効率よく冷却できる。
さらに、バッテリボックス50の左右両側壁部52と後壁53の3壁部が、剛性体であるシートレール21及びクロスメンバ55へ支持されているので、バッテリボックス50の支持剛性を高めることができる。
また、エレメント40をクリーナケース41に対して着脱してメンテナンスするには、エレメント固定具43を取付金具44に対して係脱することによりおこなう。
図3及び図5に示すように、エレメント40をクリーナケース41に固定した状態では、エレメント固定具43のフック部73を取付金具44の係止部44cへ係合している。
この状態で、フック部73を係止部44cから外すと、エレメント40をクリーナケース41から分離して取り外すことができる。取付けは逆手順となり、エレメント40をクリーナケース41の周囲へ嵌合してから、エレメント固定具43のフック部73を取付金具44の係止部44cへ係合する。
このとき、エレメント固定具43のエレメント取付部77が中央ホルダ61の軸穴67内へ挿入され、係合突起78が軸穴67内の段差68に係合することにより、エレメント固定具43がエレメント40へ一体化され、エレメント40から脱落しないようになっている。この一体化状態はエレメント40の着脱中も保たれ、エレメント固定具43の脱落を防いでエレメント40と一体化して取り扱えるため、エレメント40の着脱作業が容易になる。
そのうえ、エレメント固定具43がエレメント40の中心(重心位置)にてエレメント40と一体化されているので、上下部分が対称になり、上下を反転させても同じである。したがって、エレメント40をクリーナケース41へ取付けるとき、上下方向における取付方向性が限定されることなくエレメント40を装着でき、装着作業が容易になる。
また、図4及び図5に示すように、バッテリボックス50は、前傾したエアクリーナ31に対して後傾して配置され、バッテリボックス50とエアクリーナ31の間に略V字形の空間81(図4)を形成している。そのうえ、バッテリボックス50のうちエアクリーナ31へ最も接近する部分であるバッテリボックス50の角部51aより上方に、エレメント固定具43並びにその取付金具44に対する係脱操作による固定部が位置し、略V字形の空間81内に位置する。
このため、バッテリボックス50を装着したままの状態で、エレメント40に一体化されているエレメント固定具43のフック部73を上方から視認することができるため、エレメント40の着脱を容易に行うことができる。
さらに、図10に示すように、取付金具44に対するエレメント固定具43のフック部73を、エレメント40の傾斜した側面62上に配置することで、傾斜した側面62の上に形成された作業空間82にエレメント固定具43のフック部73を配置し、この作業空間82へ作業者が手80を挿入することができるので、エレメント固定具43の着脱作業を容易にして、エレメント40を着脱しやすくすることができる。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。
例えば、エアクリーナはエレメントを覆うクリーナカバーを有するものでもよい。
この場合でも、吸気空間36から吸引するとともに、この同じ、吸気空間36内にバッテリ33を収容配置する。
また、バッテリボックス50を省略することもできる。この場合には、バッテリ33をバッテリボックス50と同様にリヤフェンダ38に沿って後傾配置し、その下端前側の角部33aをエアクリーナ31へ近接させてバッテリボックスの角部51aと同様に配置する。
このとき、バッテリ33の支持は、例えば、略L字形の支持部材としてもよい。図4における丸囲み部Bにこの例を示す。この図において、支持部材50Aは、後部53Aと底部54Aで側面視略L字形にし、この上にバッテリ33を支持する。バッテリ33の支持部材50Aに対する固定は、図6等に示した固定バンド58等の適宜部材を用いる。支持部材50Aの車体フレームに対する支持は、ボルト56Aでクロスメンバ55へ取付けるとともに、必要により、左右を適当なステーによりシートレール21へも支持させるようにする。符号54aは底部54の先端であり、この近傍にバッテリ33の前側下部の角部33aが位置している。この角部33aもしくは底部54の先端54aをエレメント固定具43の近傍に位置させれば、前述したバッテリボックス50の場合と同様になる。
さらに、取付金具44を省略することもでき、この場合にはエレメント固定具43をクリーナケース41の一部に形成された係止部へ直接係合させる。
15:シート、31:エアクリーナ、33a:角部、32:コネクティングチューブ、33:バッテリ、36:吸気空間、40:エレメント、41:クリーナケース、43:エレメント固定具、44:取付金具、51a:角部、62:傾斜した側面、73:フック部、77:エレメント結合部、78:係合突起
エアクリーナケースの内部をエレメントで、ダーティサイドとクリーンサイドに区画し、ダーティサイドのエアクリーナケース上面に空気取り入れ口を設け、クリーンサイドとなるエアクリーナケースの前面にコネクティングチューブを設けるとともに、コネクティングチューブの側面にバッテリボックスを設け、このバッテリボックス内にバッテリを収容したものがある(特許文献1参照)。
上記課題を解決するため請求項1に記載した発明は、エンジン(13)と、このエンジンへ清浄空気を供給するエアクリーナ(31)と、少なくとも前記エンジン(13)の点火系へ電源を供給するバッテリ(33)とを備えた自動二輪車において、
前記エアクリーナ(31)は、外気を吸引するための吸気空間(36)内に配置され、
前記バッテリ(33)は、前記吸気空間(36)内に配置され、
かつ前記エアクリーナ(31)の吸気上流側に近接配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、上記請求項2において、前記エアクリーナ(31)は、エレメント(40)とこれを取付けるクリーナケース(41)と、前記エレメント(40)を前記クリーナケース(41)へ固定するためのエレメント固定具(43)とを備え、このエレメント固定具(43)を前記クリーナケース(41)側へ着脱自在にするとともに、
前記エレメント固定具(43)における着脱部(73)は、前記傾斜して配置されたバッテリの前記角部(33a)よりも上方に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、上記請求項4又は5において、前記バッテリボックス(50)は、前記バッテリ(33)の四方を囲む壁部を備え、このうちの3つの壁部(52・53)で車体フレーム(21・55)へ固定されることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、エレメント固定具の着脱部をバッテリボックスの角部より上方に配置したので、バッテリボックスを装着した状態で、エレメントの固定部を視認することができるため、エレメントの着脱を容易に行うことができる。
請求項8の発明によれば、エレメント固定具の着脱部を、エレメントの傾斜した側面に設けたので、エレメントの側面が傾斜してできた上方の空間へ作業者が手を入れてエレメント固定具を着脱操作できる。したがって、着脱操作の空間を確保して、エレメントの着脱作業を容易にすることができる。
請求項9の発明によれば、エレメントの着脱時において、エレメント固定具に設けたエレメント取付部がエレメントと係合一体化しているので、エレメント固定具がエレメントから脱落することを防ぎ、一体に取り扱えるため、エレメントの着脱作業が容易になる。
実施の形態に係る自動二輪車の右側面図 上記自動二輪車の平面図(シートを除いた状態) 図2における要部の拡大図 図2の4−4線に沿う断面図 図3に示す部分の側面図(シート及びサイドカバーを除いた状態) 図5に示す部分の斜視図 図1の6−6線に沿う断面図 エレメントを示す図 エレメント固定具を示す図 図5の10−10線に沿う断面図
車体フレーム10は前端のヘッドパイプ16から左右一対でエンジン13の上方を通って斜め下がり後方へ延びるメインフレーム17と、ヘッドパイプ16からエンジン13の前方へ斜め下りに延びるダウンフレーム18と、メインフレーム17からエンジン13の後
方へ斜め下がりに延びる左右一対のピボットフレーム20と、メインフレーム17の後端部より斜め上がりに後方へ延びてシート15を支持する左右一対のシートレール21と、シートレール21の後端部とピボットフレーム20の上下方向中間部とを斜めに連結する左右一対のバックステー22とを有する。
前輪11はヘッドパイプ16へ回動自在に支持される左右一対のフロントフォーク23の下端部に支持され、ハンドル24にて操舵される。
ピボットフレーム20の下端部にはピボット軸25にてリヤスイングアーム26の前端部が上下方向へ揺動自在に支持され、リヤスイングアーム26の後端部に後輪12が支持される。リヤスイングアーム26の前部とピボットフレーム20の上部との間には、リヤサスペンションのクッションユニット27が配置されている。
エアクリーナ31は、後方側のエレメント40と、この前部へ取付けられるクリーナケース41を備え、このクリーナケース41の前側部分であるベース部42に設けられた入口32aへコネクティングチューブ32の後端部(上流側端部)が接続されている。
エレメント40とクリーナケース41は、エレメント40へ取付けられたエレメント固定具43をクリーナケース41の両側部から上方へ延出する左右一対の側面視略コ字状をした取付金具44へ係合することにより固定される。取付金具44は上下側で延在する上辺44a及び下辺44bとこれらを連結する係止部44cを備える。係止部44cはエレメント40の側面に重なっている。
エレメント固定具43の取付金具44に対する係合部(後述するフック部73、本願発明におけるエレメント固定具43の着脱部に相当する)は、バッテリボックス50の前側下端部の角部51aより上方に位置する(図5)。
なお、バッテリボックス50内に収容されているバッテリ33も、バッテリボックス50の傾斜によって同様に後傾し、その前側下端部の角部33aもバッテリボックス50の角部51aとほぼ同じように、エレメント40に接近した位置にある。
以下、各部のさらに詳細な構造を説明する。
に示すように、クリーナケース41の上端部は、ボルト45によりシートレール21上へ固定されている。
図3に示すように、エアクリーナ31の前部上方は部分的にシート下カバー47により覆われる。シート下カバー47はシート15の前部下方に設けられ、平面視で後方へ開放された略U字状をなし、車幅方向中間部はエレメント40の上方を開放し、車幅方向端部はタンクシュラウド34の後部34bとシートレール21の中間部にかけて配置され、シートレール21上にて固定される。平面視でエアクリーナ31及びバッテリ33の上方を開放している。
ベース部42の下端部はアンダーカバー39の下端前部へ連結される(図4参照)。
に示すように、吸気空間36は下方をアンダーカバー39により覆われ、その内側にエアクリーナ31が収容されている。
アンダーカバー39はリヤフェンダ38の前方下部に連続してその前方へ形成され、横断面が略U字状をなして吸気空間36の下方を覆う。
吸気空間36の上部左右はサイドカバー35で覆われている。また、エアクリーナ31はこの空間内へ上下左右に比較的間隙を有する状態で収容され、エレメント40の全周から外気を吸入できるようになっている。
中央ホルダ61はエレメント40の中心(重心位置)に肉厚方向へ貫通して設けられる筒状部材であり、エレメント40の中心に一体化され、軸方向一端部がフランジ状をなして上面60の表面に出ており、他端側が放射状をなすエレメントホルダ66のハブになって
中央ホルダ61はエレメント40の中心(エレメント40の重心位置)に一体化されている。中央ホルダ61には軸方向に貫通する軸穴67が設けられている。軸穴67は軸方向にて上面60側の細径部と、この細径部からエレメント40の内側に形成される太径部とに穴径が変化し、この穴径の変化部が段差68になっている。
図10に示すように、エレメント40の側面62はテーパー状の斜面をなすため、側面62の上に作業空間82が形成される。フック部73と取付金具44の係止部44との係合部は、側面62上方の作業空間82内にあり、エアクリーナ31の外周部より内側に位置している。このため、上方から作業空間82内に手80を入れてフック部73を係脱することができる。作業空間82は略V字状の空間81の一部である。
図3〜6、特に図4の丸囲み拡大部Aに示すように、バッテリボックス50は、上方へ開放されたボックス状をなし、前壁51、側壁52、後壁53、底部54を有する。バッテリボックス50が後傾して配置されることにより、前壁51の下端部と底部54の間に形成され角部51aは、前方へ突出してエレメント40の上面でかつエレメント固定具43近傍へ、若干の間隔をもって位置する。なお、図4の丸囲み拡大部には、図4中におけるバッテリボックス50を拡大して示してある。
バッテリボックス50に収容されているバッテリ33は、エンジン13の点火系等、各種電装品へ給電する。
バッテリ33は比較的重量のある部材であり、エアクリーナ31へ近接配置することにより、車両の重心近傍へ配置されている。
また、バッテリボックス50へ着脱自在であるが、車両の重心近傍への配置により、着脱時における車両の重心に対する影響を少なくしている。
バッテリ33の上面はプラス(+)極59aとマイナス(−)極59bが設けられ、マイナス極59bはクロスメンバ55へアースされている(図3又は図6参照)。
そのうえ、バッテリ33を取り外し可能に設けたので、バッテリ不要時にバッテリ33を取り外しても、元々バッテリ33が車両の重心近傍に配置されているため、重心バランスへの影響を少なくすることができる。
そのうえ、後壁53に後壁通気口57を設けたので、この後壁通気口57を通してバッテリボックス50の後方から外気をエアクリーナ31へ向かって通過させるとともに、この外気をバッテリボックス50へ収納されているバッテリ33の近くに通過させて、その表面を効率よく冷却できる。
さらに、バッテリボックス50の左右両側壁52と後壁53の3壁部が、剛性体であるシートレール21及びクロスメンバ55へ支持されているので、バッテリボックス50の支持剛性を高めることができる。
また、エレメント40をクリーナケース41から取り外してメンテナンスするには、エレメント固定具43を取付金具44に対して係脱することによりおこなう。
図3及び図5に示すように、エレメント40をクリーナケース41に固定した状態では、エレメント固定具43のフック部73を取付金具44の係止部44cへ係合している。
また、図4及び図5に示すように、バッテリボックス50は、前傾したエアクリーナ31に対して後傾して配置され、バッテリボックス50とエアクリーナ31の間に略V字形の空間81(図4)を形成している。そのうえ、バッテリボックス50のうちエアクリーナ31へ最も接近する部分であるバッテリボックス50の角部51aより上方に、エレメント固定具43並びにその取付金具44に対する係合操作による固定部が位置し、略V字形の空間81内に位置する。
また、バッテリボックス50を省略することもできる。この場合には、バッテリ33をバッテリボックス50と同様にリヤフェンダ38に沿って後傾配置し、その下端前側の角部33aをエアクリーナ31へ近接させてバッテリボックス50の角部51aと同様に配置する。
このとき、バッテリ33の支持は、例えば、略L字形の支持部材としてもよい。図4における丸囲み部Bにこの例を示す。この図において、支持部材50Aは、後部53Aと底部54Aで側面視略L字形にし、この上にバッテリ33を支持する。バッテリ33の支持部材50Aに対する固定は、図6等に示した固定バンド58等の適宜部材を用いる。支持部材50Aの車体フレームに対する支持は、ボルト56Aでクロスメンバ55へ取付けるとともに、必要により、左右を適当なステーによりシートレール21へも支持させるようにする。符号54aは底部54の先端であり、この近傍にバッテリ33の前側下部の角部33aが位置している。この角部33aもしくは底部54の先端54aをエレメント固定具43の近傍に位置させれば、前述したバッテリボックス50の場合と同様になる。
さらに、取付金具44を省略することもでき、この場合にはエレメント固定具43をクリーナケース41の一部に形成された係止部へ直接係合させる。
15:シート、31:エアクリーナ、33a:角部、32:コネクティングチューブ、33:バッテリ、36:吸気空間、40:エレメント、41:クリーナケース、43:エレメント固定具、44:取付金具、51a:角部、62:傾斜した側面、73:フック部、77:エレメント取付部、78:係合突起

Claims (9)

  1. エンジン(13)と、このエンジンへ清浄空気を供給するエアクリーナ(31)と、少なくともエンジンの点火系へ電源を供給するバッテリ(33)とを備えた自動二輪車において、
    前記エアクリーナ(31)は、外気を吸引するための吸気空間(36)内に配置され、
    前記バッテリ(33)は、前記吸気空間(36)内に配置され、
    かつ前記エアクリーナ(31)の吸気上流側に近接配置されることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記バッテリ(33)を、その下端の角部(33a)が前記エアクリーナ(31)へ最も接近するように、前記エアクリーナ(31)に対して傾斜させて配置したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  3. 前記エアクリーナ(31)は、エレメント(40)とこれを取付けるクリーナケース(41)と、前記エレメント(40)を前記クリーナケース(41)へ固定するためのエレメント固定具(43)とを備え、このエレメント固定具(43)を前記クリーナケース(41)側へ着脱自在にするとともに、
    前記エレメント固定具(43)における着脱部(73)は、前記バッテリの前記角部(33a)よりも上方に配置されることを特徴とする請求項2に記載した自動二輪車。
  4. 前記バッテリ(33)を収容するバッテリボックス(50)を備えるとともに、その下端の角部(51a)が前記エアクリーナ(31)へ最も接近するように、前記バッテリボックス(50)を前記エアクリーナ(31)に対して傾斜させて配置したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  5. 前記バッテリボックス(50)は、車両後方側の壁部(53)に通気口(57)を有することを特徴とする請求項4記載の自動二輪車。
  6. 前記バッテリボックス(50)は、四方を囲む壁部を備え、このうちの3つの壁部(52・53)で車体フレーム(21・55)へ固定されることを特徴とする請求項4又は5記載の自動二輪車。
  7. 前記エアクリーナ(31)は、エレメント(40)とこれを取付けるクリーナケース(41)と、前記エレメント(40)を前記クリーナケース(41)へ固定するためのエレメント固定具(43)を備え、このエレメント固定具(43)を前記クリーナケース(41)側へ着脱自在にするとともに、
    前記エレメント固定具(43)における着脱部(73)は、前記傾斜して配置されたバッテリボックス(50)の前記角部(51a)よりも上方に配置されることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載した自動二輪車。
  8. 前記エレメント(40)は傾斜した側面(62)を有し、
    前記エレメント固定具(43)における着脱部(73)は、前記エレメント(40)の傾斜した側面(62)上に設けられることを特徴とする請求項3又は7に記載した自動二輪車。
  9. 前記エレメント固定具(43)は、前記エレメント(40)へ係合して保持されるエレメント取付部(77)を備えることを特徴とする請求項7又は8記載の自動二輪車。
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