JP6416658B2 - レベルシフタ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、物、方法、または、製造方法に関する。または、本発明は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。特に、本発明の一態様は、例えば、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法に関する。特に、本発明の一態様は、例えば、酸化物半導体を有する半導体装置、表示装置、または、発光装置に関する。
FPGA(LSI)は一般的な回路と同様に論理動作を低電圧化することにより回路の消費電力を低減することが可能である。一方で、I/O端子を介して出力される信号は安定した回路動作を補償するためや、外部回路との電圧整合のために外部回路の電圧と同程度にする必要がある。一般には内部の低電圧信号から、昇圧回路やレベルシフタのようなDC−DC変換回路を用いて、外部出力用の高電圧信号を生成する。
消費電力を低減するためには、高電圧回路の電源供給を停止させる動作が非常に有効である。一方で高電圧回路の電源供給を停止する場合、高電圧回路の電源系を低電圧回路で制御する必要が出てくる。低電圧回路がしきい値電圧以下の低電圧領域で動作する場合、トランジスタはオン電流が非常に小さく、大きな負荷を駆動するために長時間を必要とする。また、低電圧回路により高電圧回路を直接駆動する場合には貫通電流が発生する等の問題が生じるため、低電圧回路による高電圧回路の駆動制御は困難である。上記課題を解決する構成として、下記非特許文献1に低電圧信号を高速に高電圧信号に変換することを目的としたレベルシフタの構成が示されている。
『A Robust Low Power, High Speed Voltage Level Shifter With Built−in Short Circuit Current Reduction』(ECCTD2011, PP142−145)
しかしながら、上記論文の一構成においてnチャネル型シリコントランジスタ(以下、n型Si−FET)のオフリーク電流が待機時のレベルシフタの消費電力増大の主要因となっている。本発明の一態様では低電圧で動作可能なレベルシフタの待機時のリーク電流を低減することを課題とする。または、本発明の一態様は、新規な半導体装置を提供することを課題とする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの課題の全てを解決する必要はない。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
上記、従来技術の課題を解決するためにレベルシフタの出力信号線とGND電源線との間にn型Si−FETと酸化物半導体トランジスタ(以下、OS−FET)を直列に設ける。OS−FETはn型Si−FETと比較してオフリーク電流が極めて小さいため、待機時にオフリーク電流パスを形成する場合であってもオフリーク電流を低減できる。上記OS−FETのゲート電極の電位を出力信号線との容量結合によって入力信号電圧よりも高い電位に上昇させることで、OS−FETのVgsを増加し、オン電流を増加させる。n型Si−FETのオン電流特性と同等以上のオン電流特性をOS−FETが有することで、従来のレベルシフタと変わらない応答速度を維持することが可能となる。なお、容量結合によって上昇した電位を維持するために電位上昇したゲート電極が浮遊状態になるような回路構成を有する。
本発明の一態様は、出力信号線と低電位電源線との間に、nチャネル型シリコントランジスタと酸化物半導体トランジスタとを直列に有し、酸化物半導体トランジスタのゲート電極の電位を容量結合によって入力信号電圧よりも高い電位に上昇させることで酸化物半導体トランジスタのオン電流を増加させることを特徴とするレベルシフタ回路である。
本発明の別の一態様は、第1及び第2のpチャネル型シリコントランジスタと、第1、第2、第5乃至第8のnチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、第1及び第2の容量素子と、高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、出力信号線と電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、高電位電源線と電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、高電位電源線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転入力信号線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第1の容量素子の第1の電極は、出力信号線と電気的に接続され、第1の容量素子の第2の電極は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の容量素子の第1の電極は、反転出力信号線と電気的に接続され、第2の容量素子の第2の電極は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路である。
本発明の別の一態様は、第1及び第2のpチャネル型シリコントランジスタと、第1、第2、第5、第6のnチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、第1及び第2の容量素子と、第1及び第2の抵抗素子と、高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転入力信号線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第1の抵抗素子の第1の端子は、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第1の抵抗素子の第2の端子は、出力信号線と電気的に接続され、第2の抵抗素子の第1の端子は、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の抵抗素子の第2の端子は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1の容量素子の第1の電極は、出力信号線と電気的に接続され、第1の容量素子の第2の電極は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の容量素子の第1の電極は、反転出力信号線と電気的に接続され、第2の容量素子の第2の電極は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路である。
本発明の別の一態様は、第1乃至第4のpチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第4のnチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、第1及び第2の容量素子と、高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第3のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転入力信号線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第1の容量素子の第1の電極は、出力信号線と電気的に接続され、第1の容量素子の第2の電極は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の容量素子の第1の電極は、反転出力信号線と電気的に接続され、第2の容量素子の第2の電極は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路である。
本発明の別の一態様は、第1乃至第4のpチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第8のnチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、第1及び第2の容量素子と、高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第3のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、高電位電源線と電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、高電位電源線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転入力信号線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第1の容量素子の第1の電極は、出力信号線と電気的に接続され、第1の容量素子の第2の電極は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の容量素子の第1の電極は、反転出力信号線と電気的に接続され、第2の容量素子の第2の電極は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路である。
本発明の別の一態様は、第1及び第2のpチャネル型シリコントランジスタと、第1、第2、第5乃至第8のnチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、出力信号線と電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、高電位電源線と電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、高電位電源線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転入力信号線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路。
本発明の別の一態様は、第1及び第2のpチャネル型シリコントランジスタと、第1、第2、第5、第6のnチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、第1及び第2の抵抗素子と、高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転入力信号線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第1の抵抗素子の第1の端子は、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第1の抵抗素子の第2の端子は、出力信号線と電気的に接続され、第2の抵抗素子の第1の端子は、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の抵抗素子の第2の端子は、反転出力信号線と電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路である。
本発明の別の一態様は、第1乃至第4のpチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第4のnチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第3のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転入力信号線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路である。
本発明の別の一態様は、第1乃至第4のpチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第8のnチャネル型シリコントランジスタと、第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、高電位電源線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転出力信号線と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、出力信号線と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第3のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第5のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、入力信号線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第6のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、反転入力信号線と電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第7のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、高電位電源線と電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、第8のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、高電位電源線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、入力信号線と電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、反転入力信号線と電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、低電位電源線と電気的に接続され、第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続され、第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、接地電位電源線と電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路である。
本発明の一態様は、オフリーク電流パスにn型Si−FETとOS−FETを直列に設けることで、静的なリーク電流を低減し、消費電力を低減する。または、本発明の一態様は、新規な半導体装置を提供する。なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
本発明の一態様のレベルシフタの回路図。 本発明の一態様のレベルシフタ回路の動作タイミングチャート。 本発明の一態様のレベルシフタの回路図。 本発明の一態様のレベルシフタの回路図。 本発明の一態様のレベルシフタの回路図。 本発明の一態様のトランジスタの構成の一例を説明する図。 本発明の一態様のトランジスタの構成の一例を説明する図。 本発明の一態様のトランジスタの構成の一例を説明する図。 本発明の一態様のトランジスタの構成の一例を説明する図。 CAAC−OSの断面におけるCs補正高分解能TEM像、およびCAAC−OSの断面模式図。 CAAC−OSの平面におけるCs補正高分解能TEM像。 CAAC−OSおよび単結晶酸化物半導体のXRDによる構造解析を説明する図。 CAAC−OSの電子回折パターンを示す図。 In−Ga−Zn酸化物の電子照射による結晶部の変化を示す図。 電子機器を説明する図。
(実施の形態1)
本発明の一態様であるレベルシフタについて、図1を用いて説明する。
図1に本発明の一態様のレベルシフタの回路図を示す。本発明の一態様のレベルシフタは、第1のpチャネル型シリコントランジスタ(以下、p型Si−FET)101と、第2のp型Si−FET102と、第3のp型Si−FET103と、第4のp型Si−FET104と、第1のnチャネル型シリコントランジスタ(以下、n型Si−FET)111と、第2のn型Si−FET112と、第3のn型Si−FET113と、第4のn型Si−FET114と、第1の酸化物半導体トランジスタ(以下、OS−FET)121と、第2のOS−FET122と、第3のOS−FET123と、第4のOS−FET124と、第1の容量素子(C1)131と、第2の容量素子(C2)132と、接地電源線(GND)141と、低電位電源線(VDD_L)142と、高電位電源線(VDD_H)143と、入力信号線(IN)151と、反転入力信号線(INB)152と、出力信号線(OUT)161と、反転出力信号線(OUTB)162で構成される。
第1のp型Si−FET101のゲート端子は、第4のp型Si−FET104のゲート端子と、第4のp型Si−FET104のソースまたはドレインの他方の端子、および第4のn型Si−FET114のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。また、第1のp型Si−FET101のソースまたはドレインの一方の端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。また、第1のp型Si−FET101のソースまたはドレインの他方の端子は、第3のp型Si−FET103のソースまたはドレインの一方の端子と、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの一方の端子と、第2の容量素子(C2)132の一方の端子、および反転出力信号線(OUTB)162と接続する。なお、第1のp型Si−FET101のゲート端子が接続されるノードをN2と呼ぶことができる。
第2のp型Si−FET102のゲート端子は、第3のp型Si−FET103のゲート端子と、第3のp型Si−FET103のソースまたはドレインの他方の端子、および第3のn型Si−FET113のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。また、第2のp型Si−FET102のソースまたはドレインの一方の端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。また、第2のp型Si−FET102のソースまたはドレインの他方の端子は、第4のp型Si−FET104のソースまたはドレインの一方の端子と、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの一方の端子と、第1の容量素子(C1)131の一方の端子、および出力信号線(OUT)161と接続する。なお、第2のp型Si−FET102のゲート端子が接続されるノードをN1とと呼ぶことができる。
第1のn型Si−FET111のゲート端子は、入力信号線(IN)151と、第3のn型Si−FET113のゲート端子と、第1のOS−FET121のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。また、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの他方の端子は、第3のOS−FET123のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。なお、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN3と呼ぶことができる。
第2のn型Si−FET112のゲート端子は、反転入力信号線(INB)152と、第4のn型Si−FET114のゲート端子と、第2のOS−FET122のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。また、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの他方の端子は、第4のOS−FET124のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。なお、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN4と呼ぶことができる。
第3のn型Si−FET113のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第4のn型Si−FET114のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第1のOS−FET121のゲート端子は、低電位電源線(VDD_L)142と接続する。また、第1のOS−FET121のソースまたはドレインの他方の端子は、第3のOS−FET123のゲート端子と、第1の容量素子(C1)131の他方の端子と接続する。なお、第1のOS−FET121のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN5と呼ぶことができる。
第2のOS−FET122のゲート端子は、低電位電源線(VDD_L)142と接続する。第2のOS−FET122のソースまたはドレインの他方の端子は、第4のOS−FET124のゲート端子と第2の容量素子(C2)132の他方の端子と接続する。なお、第2のOS−FET122のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN6と呼ぶことができる。
第3のOS−FET123のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第4のOS−FET124のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第1のp型Si−FET101は、N2の電位に応じて高電位電源線(VDD_H)143の電源供給を制御する機能を有する。
第2のp型Si−FET102は、N1の電位に応じて高電位電源線(VDD_H)143の電源供給を制御する機能を有する。
第3のp型Si−FET103は、ダイオード接続する構成とすることにより、第1のp型Si−FET101を介した高電位電源線(VDD_H)143の電位供給を制限し、N1の電位を完全に高電位電源線(VDD_H)143の電位に上昇させないことで第3のn型Si−FET113を介した接地電源線(GND)141の電位供給を容易にする機能を有する。
第4のp型Si−FET104はダイオード接続する構成とすることにより、第2のp型Si−FET102を介した高電位電源線(VDD_H)143の電位供給を制限し、N2の電位を完全に高電位電源線(VDD_H)143の電位に上昇させないことで第4のn型Si−FET114を介した接地電源線(GND)141の電位供給を容易にする機能を有する。
第1のn型Si−FET111は、第3のOS−FET123よりも早くオフ状態になることで貫通電流の発生を抑制する機能を有する。
第2のn型Si−FET112は、第4のOS−FET124よりも早くオフ状態になることで貫通電流の発生を抑制する機能を有する。
第3のn型Si−FET113は、N1への接地電源線(GND)141の電源供給を制御する機能を有する。
第4のn型Si−FET114は、N2への接地電源線(GND)141の電源供給を制御する機能を有する。
第1のOS−FET121は、IN151の電位がH電位の時に、N5の電位が容量結合によって低電位電源線(VDD_L)142の電位より高い電位に上昇した場合、オフ状態となり、N5の上昇電位を維持する機能を有する。
第2のOS−FET122は、INB152の電位がH電位の時に、N6の電位が容量結合によって、低電位電源線(VDD_L)142の電位より高い電位に上昇した場合、オフ状態となり、N6の上昇電位を維持する機能を有する。
第3のOS−FET123は、オフ状態の時にリーク電流を低減する機能を有する。
第4のOS−FET124はオフ状態の時にリーク電流を低減する機能を有する。
第1の容量素子(C1)131は、N5とOUT161との間でN5に容量結合による高い電位を与え、第3のOS−FET123のオン電流を向上させる機能を有する。なお、第1の容量素子(C1)131は容量結合による十分な電位上昇が得られれば、配線間の寄生容量等で代替することも可能である。
第2の容量素子(C2)132は、N6とOUTB162との間でN6に容量結合による高い電位を与え、第4のOS−FET124のオン電流を向上させる機能を有する。なお、第2の容量素子(C2)132は、容量結合による十分な電位上昇が得られれば、配線間の寄生容量等で代替することも可能である。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
図2に示すタイミングチャートを用いて図1のレベルシフタの回路動作を説明する。
初期状態として、IN151の電位がL電位、INB152の電位がH電位を維持しているとする。IN151、INB152に供給される信号は低電位電源回路による信号であるため、H電位は低電位電源線(VDD_L)142の電位である。このとき、N1の電位はH電位であるが、第3のp型Si−FET103によるしきい値電圧分だけ高電位電源線(VDD_H)143の電位よりも低い電位がN1へ印加される。また、N2の電位、N5の電位は共にL電位であり、N6の電位はOUTB162との容量結合により入力信号のH電位である低電位電源線(VDD_L)142の電位よりも高い電位が印加される。
時刻T0において、IN151の電位がH電位になると、第1のn型Si−FET111と第3のn型Si−FET113と第3のOS−FET123がオン状態となり、INB152の電位がL電位になると、第2のn型Si−FET112と第4のn型Si−FET114がオフ状態となる。第4のOS−FET124は、第2のOS−FET122を介してINB152の電位が供給され、ゲート電位がL電位(GND)に下がりきるまでオン状態を維持する。なお、第4のOS−FET124がどの程度の時間オン状態を維持するかは、第2のOS−FET122のオン電流に依存する。IN151の電位がH電位になり第3のn型Si−FET113がオン状態になることでN1の電位が低下する。その結果、第2のp型Si−FET102を介して高電位電源線(VDD_H)143の電位がOUT161に供給され、OUT161の電位が上昇し始める。OUT161の電位が上昇すると、第4のp型Si−FET104を介してN2に高電位電源線(VDD_H)143の電位が供給される。
また、IN151の電位がH電位になることでN5の電位が低電位電源線(VDD_L)142の電位まで上昇する。続いて、OUT161の電位が上昇することで、第1の容量素子(C1)131を介して容量結合が発生し、N5の電位が低電位電源線(VDD_L)142の電位よりも高い電位に上昇する。したがって、第3のOS−FET123のオン電流が第1のn型Si−FET111のオン電流よりも大きくなることで従来のレベルシフタの応答速度と変わらずに昇圧動作を可能とする。
時刻T0から時刻T1の間は、第1のp型Si−FET101と第1のn型Si−FET111と第3のOS−FET123を介して高電位電源線(VDD_H)143と接地電源線(GND)141が接続された状態にあり、貫通電流が発生する。この貫通電流量は、第1のn型Si−FET111、もしくは第3のOS−FET123のどちらか一方のオン電流の小さいFETに依存する。なお、低電位電源駆動のn型Si−FETと高電位電源駆動のp型Si−FETではVgsが異なることで、接地電源線(GND)141の電位を供給するn型Si−FETのオン電流に比べて高電位電源線(VDD_H)143の電位を供給するp型Si−FETのオン電流が大きいため、貫通電流発生時においてもOUTB162の電位はH電位を維持する。同様にN1の電位も高電位電源線(VDD_H)143の電位を供給する第1のp型Si−FET101と第3のp型Si−FET103は、接地電源線(GND)141の電位を供給する第3のn型Si−FET113よりもオン電流が大きいため、H電位を維持する。
時刻T1において、N2の電位が高電位電源線(VDD_H)143の電位よりも第4のp型Si−FET104によるしきい値電圧分だけ低い電位まで上昇すると、第1のp型Si−FET101がオフ状態になる。OUTB162への高電位電源線(VDD_H)143からの電源供給が停止し、第1のn型Si−FET111と第3のOS−FET123を介して接地電源線(GND)141から電源供給され、OUTB162の電位が低下する。また、OUTB162の電位が低下すると、第2の容量素子(C2)132を介した容量結合によりN6の電位が低下する。もしN6の電位が接地電源線(GND)141の電位、すなわち、L電位であればその状態を維持する。N6の電位がL電位になると、第4のOS−FET124がオフ状態になる。OS−FETはSi−FETに比べてオフ電流が極めて小さいため、接地電源線(GND)141にリークする電流量を低減することができ、OUT161のH電位の低下を抑えることができる。なお、N4の電位は第2のn型Si−FET112のオフリーク電流によって徐々に電位が上昇する。N4の電位上昇に伴い、第2のn型Si−FET112と第4のOS−FET124のVdsが変化するため、第2のn型Si−FET112のオフ電流の値はトランジスタのVds特性に合わせて変化する。
また、第1のp型Si−FET101がオフ状態になることで、第3のn型Si−FET113を介した接地電源線(GND)141の電位が供給され、OUTB162の電位変化と同時にN1の電位も低下する。
時刻T2において、OUTB162、N1、N6の電位がL電位になることで、低電位信号の昇圧化が完了する。
時刻T3から時刻T5における動作は図1の回路が左右で対称性を有することから各動作の素子またはノードが入れ替わるのみで時刻T0から時刻T2での動作と同じであるため、説明を省略する。
以上の回路動作により、第4のOS−FET124または第3のOS−FET123がオン状態になる時に容量結合によってゲート電位を上昇させ、第4のOS−FET124または第3のOS−FET123のオン電流を、n型Si−FETのオン電流よりも大きくすることでOS−FETを追加してもレベルシフタの動作を正常に保ち、応答速度を従来のレベルシフタと変わらずに構成することが可能である。また、OS−FETがn型Si−FETよりもオフ電流が極めて小さいため、第4のOS−FET124または第3のOS−FET123がオフ状態になることで、OUT161またはOUTB162の電位がH電位を出力する時に、接地電源線(GND)141にリークする電流量を低減することができる。結果、固定電位出力状態である待機時における消費電力を低減することができる。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態3)
本発明の一態様のレベルシフタの別構成について、図3を用いて説明する。
図3にレベルシフタの回路図を示す。本発明の一態様のレベルシフタは、第1のp型Si−FET101及び第2のp型Si−FET102と、第1のn型Si−FET111、第2のn型Si−FET112、第5のn型Si−FET115、第6のn型Si−FET116、第7のn型Si−FET117、第8のn型Si−FET118と、第1のOS−FET121、第2のOS−FET122、第3のOS−FET123、第4のOS−FET124、第1の容量素子(C1)131、第2の容量素子(C2)132、接地電源線(GND)141、低電位電源線(VDD_L)142、高電位電源線(VDD_H)143、入力信号線(IN)151、反転入力信号線(INB)152、出力信号線(OUT)161、反転出力信号線(OUTB)162で構成される。
第1のp型Si−FET101のゲート端子は、第6のn型Si−FET116のソースまたはドレインの一方の端子と第7のn型Si−FET117のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。また、第1のp型Si−FET101のソースまたはドレインの一方の端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。また、第1のp型Si−FET101のソースまたはドレインの他方の端子は、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの一方の端子と、第8のn型Si−FET118のソースまたはドレインの他方の端子と、第2の容量素子(C2)132の一方の端子と反転出力信号線(OUTB)162と接続する。
第2のp型Si−FET102のゲート端子は、第5のn型Si−FET115のソースまたはドレインの一方の端子と、第8のn型Si−FET118のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。第2のp型Si−FET102のソースまたはドレインの一方の端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。第2のp型Si−FET102のソースまたはドレインの他方の端子は、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの一方の端子と、第7のn型Si−FET117のソースまたはドレインの他方の端子と、第1の容量素子(C1)131の一方の端子と出力信号線(OUT)161と接続する。
第1のn型Si−FET111のゲート端子は、入力信号線(IN)151と第5のn型Si−FET115のゲート端子と、第1のOS−FET121のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの他方の端子は、第3のOS−FET123のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。なお、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN3と呼ぶことができる。
第2のn型Si−FET112のゲート端子は、反転入力信号線(INB)152と第6のn型Si−FET116のゲート端子と、第2のOS−FET122のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。第2のn型Si−FET112のソース、またはドレインの他方の端子は、第4のOS−FET124のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。なお、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN4と呼ぶことができる。
第5のn型Si−FET115のソース、またはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第6のn型Si−FET116のソース、またはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第7のn型Si−FET117のゲート端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。
第8のn型Si−FET118のゲート端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。
第1のOS−FET121のゲート端子は、低電位電源線(VDD_L)142と接続する。第1のOS−FET121のソース、またはドレインの他方の端子は、第3のOS−FET123のゲート端子と、第1の容量素子(C1)131の他方の端子と接続する。なお、第1のOS−FET121のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN5と呼ぶことができる。
第2のOS−FET122のゲート端子は、低電位電源線(VDD_L)142と、第2のOS−FET122のソースまたはドレインの他方の端子は第4のOS−FET124のゲート端子と第2の容量素子(C2)132の他方の端子と接続する。なお、第2のOS−FET122のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN6と呼ぶことができる。
第3のOS−FET123のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第4のOS−FET124のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第1のp型Si−FET101は、第1のp型Si−FET101のゲート端子の電位に応じて高電位電源線(VDD_H)143の電源供給を制御する機能を有する。
第2のp型Si−FET102は、第2のp型Si−FET102のゲート端子の電位に応じて高電位電源線(VDD_H)143の電源供給を制御する機能を有する。
第1のn型Si−FET111は、第3のOS−FET123よりも早くオフ状態になることで貫通電流の発生を抑制する機能を有する。
第2のn型Si−FET112は第4のOS−FET124よりも早くオフ状態になることで貫通電流の発生を抑制する機能を有する。
第5のn型Si−FET115は、第2のp型Si−FET102のゲート端子に直接接地電源線(GND)141の電位を与えることで、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第6のn型Si−FET116は、第1のp型Si−FET101のゲート端子に直接接地電源線(GND)141の電位を与えることで、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第7のn型Si−FET117はソースまたはドレインの電位に応じて抵抗が変化する可変抵抗として機能し、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第8のn型Si−FET118は、ソースまたはドレインの電位に応じて抵抗が変化する可変抵抗として機能し、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第1のOS−FET121は、入力信号線(IN)151の電位がH電位の時に、N5の電位が容量結合によって低電位電源線(VDD_L)142の電位より高い電位に上昇した場合、オフ状態となり、N5の上昇電位を維持する機能を有する。
第2のOS−FET122は、反転入力信号線(INB)152の電位がH電位の時に、N6の電位が容量結合によって低電位電源線(VDD_L)142の電位より高い電位に上昇した場合、オフ状態となり、N6の上昇電位を維持する機能を有する。
第3のOS−FET123は、オフ状態の時にリーク電流を低減する機能を有する。
第4のOS−FET124は、オフ状態の時にリーク電流を低減する機能を有する。
第1の容量素子(C1)131は、N5と出力信号線(OUT)161との間でN5に容量結合による高い電位を与え、第3のOS−FET123のオン電流を向上させる機能を有する。なお、第1の容量素子(C1)131は、容量結合による十分な電位上昇が得られれば、配線間の寄生容量等で代替することが可能である。
第2の容量素子(C2)132は、N6と反転出力信号線(OUTB)162との間でN6に容量結合による高い電位を発生させ、第4のOS−FET124のオン電流を向上させる機能を有する。なお、第2の容量素子(C2)132は容量結合による十分な電位上昇が得られれば、配線間の寄生容量等で代替することも可能である。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態4)
本発明の一態様のレベルシフタの別構成について、図4を用いて説明する。
図4にレベルシフタの回路図を示す。本発明の一態様のレベルシフタは、第1のp型Si−FET101、第2のp型Si−FET102と、第1のn型Si−FET111、第2のn型Si−FET112、第5のn型Si−FET115、第6のn型Si−FET116と、第1のOS−FET121、第2のOS−FET122、第3のOS−FET123、第4のOS−FET124と、第1の容量素子(C1)131、第2の容量素子(C2)132、第1の抵抗素子171、第2の抵抗素子172、接地電源線(GND)141、低電位電源線(VDD_L)142、高電位電源線(VDD_H)143、入力信号線(IN)151、反転入力信号線(INB)152、出力信号線(OUT)161、反転出力信号線(OUTB)162で構成される。
第1のp型Si−FET101のゲート端子は、第6のn型Si−FET116のソースまたはドレインの一方の端子と、第1の抵抗素子171の一方の端子と接続する。また、第1のp型Si−FET101のソースまたはドレインの一方の端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。また、第1のp型Si−FET101のソースまたはドレインの他方の端子は、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの一方の端子と第2の抵抗素子172の一方の端子と、第2の容量素子(C2)132の一方の端子と反転出力信号線(OUTB)162と接続する。
第2のp型Si−FET102のゲート端子は、第5のn型Si−FET115のソースまたはドレインの一方の端子と第2の抵抗素子172の他方の端子と接続する。また、第2のp型Si−FET102のソースまたはドレインの一方の端子は高電位電源線(VDD_H)143と接続する。また、第2のp型Si−FET102のソースまたはドレインの他方の端子は、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの一方の端子と、第1の抵抗素子171の他方の端子と、第1の容量素子(C1)131の一方の端子と、出力信号線(OUT)161と接続する。
第1のn型Si−FET111のゲート端子は、入力信号線(IN)151と、第1のOS−FET121のソースまたはドレインの一方の端子と、第5のn型Si−FET115のゲート端子と接続する。また、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの他方の端子は、第3のOS−FET123のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。なお、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN3と呼ぶことができる。
第2のn型Si−FET112のゲート端子は、反転入力信号線(INB)152と第2のOS−FET122のソースまたはドレインの一方の端子と第6のn型Si−FET116のゲート端子と接続する。また、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの他方の端子は、第4のOS−FET124のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。なお、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN4と呼ぶことができる。
第5のn型Si−FET115のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第6のn型Si−FET116のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第1のOS−FET121のゲート端子は、低電位電源線(VDD_L)142と接続する。また、第1のOS−FET121のソースまたはドレインの他方の端子は、第3のOS−FET123のゲート端子と第1の容量素子(C1)131の他方の端子と接続する。なお、第1のOS−FET121のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN5と呼ぶことができる。
第2のOS−FET122のゲート端子は、低電位電源線(VDD_L)142と接続する。また、第2のOS−FET122のソース、またはドレインの他方の端子は、第4のOS−FET124のゲート端子と、第2の容量素子(C2)132の他方の端子と接続する。なお、第2のOS−FET122のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN6と呼ぶことができる。
第3のOS−FET123のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第4のOS−FET124のソース、またはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第1の抵抗素子171の他方の端子は、出力信号線(OUT)161と接続する。
第2の抵抗素子172の一方の端子は、反転出力信号線(OUTB)162と接続する。
第1のp型Si−FET101は、第1のp型Si−FET101のゲート端子の電位に応じて高電位電源線(VDD_H)143の電源供給を制御する機能を有する。
第2のp型Si−FET102は、第2のp型Si−FET102のゲート端子の電位に応じて高電位電源線(VDD_H)143の電源供給を制御する機能を有する。
第1のn型Si−FET111は、第3のOS−FET123よりも早くオフ状態になることで貫通電流の発生を抑制する機能を有する。
第2のn型Si−FET112は、第4のOS−FET124よりも早くオフ状態になることで貫通電流の発生を抑制する機能を有する。
第5のn型Si−FET115は、第2のp型Si−FET102のゲート端子に直接接地電源線(GND)141の電位を与えることで、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第6のn型Si−FET116は、第1のp型Si−FET101のゲート端子に直接接地電源線(GND)141の電位を与えることで、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第1のOS−FET121は、入力信号線(IN)151の電位がH電位の時に、N5の電位が容量結合によって低電位電源線(VDD_L)142の電位より高い電位に上昇した場合、オフ状態となり、N5の上昇電位を維持する機能を有する。
第2のOS−FET122は、反転入力信号線(INB)152の電位がH電位の時に、N6の電位が容量結合によって低電位電源線(VDD_L)142の電位より高い電位に上昇した場合、オフ状態となり、N6の上昇電位を維持する機能を有する。
第3のOS−FET123、はオフ状態の時にリーク電流を低減する機能を有する。
第4のOS−FET124はオフ状態の時にリーク電流を低減する機能を有する。
第1の容量素子(C1)131は、N5と出力信号線(OUT)161との間でN5に容量結合による高い電位を与え、第3のOS−FET123のオン電流を向上させる機能を有する。なお、第1の容量素子(C1)131は容量結合による十分な電位上昇が得られれば、配線間の寄生容量等で代替することも可能である。
第2の容量素子(C2)132は、N6と反転出力信号線(OUTB)162との間で、N6に容量結合による高い電位を与え、第4のOS−FET124のオン電流を向上させる機能を有する。なお、第2の容量素子(C2)132は容量結合による十分な電位上昇が得られれば、配線間の寄生容量等で代替することも可能である。
第1の抵抗素子171は、第1のp型Si−FET101を介した高電位電源線(VDD_H)143の電位供給を制限する抵抗としての機能を有する。これにより、第6のn型Si−FET116を介した接地電源線(GND)141の電位供給を容易にし、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第2の抵抗素子172は、第2のp型Si−FET102を介した高電位電源線(VDD_H)143の電位供給を制限する抵抗としての機能を有する。これにより、第5のn型Si−FET115を介した接地電源線(GND)141の電位供給を容易にし、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態5)
本発明の一態様のレベルシフタの別構成例について、図5を用いて説明する。
図5にレベルシフタの回路図を示す。本発明の一態様のレベルシフタは、第1のp型Si−FET101、第2のp型Si−FET102、第3のp型Si−FET103、および第4のp型Si−FET104と、第1のn型Si−FET111、第2のn型Si−FET112、第3のn型Si−FET113、第4のn型Si−FET114、第5のn型Si−FET115、第6のn型Si−FET116、第7のn型Si−FET117、および第8のn型Si−FET118と、第1のOS−FET121、第2のOS−FET122、第3のOS−FET123、および第4のOS−FET124と、第1の容量素子(C1)131、第2の容量素子(C2)132、接地電源線(GND)141、低電位電源線(VDD_L)142、高電位電源線(VDD_H)143、入力信号線(IN)151、反転入力信号線(INB)152、出力信号線(OUT)161、反転出力信号線(OUTB)162で構成される。
第1のp型Si−FET101のゲート端子は、第6のn型Si−FET116のソースまたはドレインの一方の端子と第7のn型Si−FET117のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。また、第1のp型Si−FET101のソース、またはドレインの一方の端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。また、第1のp型Si−FET101のソース、またはドレインの他方の端子は、第3のp型Si−FET103のソース、またはドレインの一方の端子と、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの一方の端子と、第2の容量素子(C2)132の一方の端子と、反転出力信号線(OUTB)162と接続する。
第2のp型Si−FET102のゲート端子は、第5のn型Si−FET115のソース、またはドレインの一方の端子と、第8のn型Si−FET118のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。また、第2のp型Si−FET102のソース、またはドレインの一方の端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。また、第2のp型Si−FET102のソース、またはドレインの他方の端子は、第4のp型Si−FET104のソース、またはドレインの一方の端子と、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの一方の端子と、第1の容量素子(C1)131の一方の端子と、出力信号線(OUT)161と接続する。
第3のp型Si−FET103のゲート端子は、第3のp型Si−FET103のソースまたはドレインの他方の端子と、第3のn型Si−FET113のソースまたはドレインの一方の端子と、第8のn型Si−FET118のソース、またはドレインの他方の端子と接続する。
第4のp型Si−FET104のゲート端子は、第4のp型Si−FET104のソース、またはドレインの他方の端子と、第4のn型Si−FET114のソース、またはドレインの一方の端子と、第7のn型Si−FET117のソースまたはドレインの他方の端子と接続する。
第1のn型Si−FET111のゲート端子は、入力信号線(IN)151と第3のn型Si−FET113のゲート端子と、第5のn型Si−FET115のゲート端子と、第1のOS−FET121のソース、またはドレインの一方の端子と接続する。また、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの他方の端子は、第3のOS−FET123のソース、またはドレインの一方の端子と接続する。なお、第1のn型Si−FET111のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN3と呼ぶことができる。
第2のn型Si−FET112のゲート端子は、反転入力信号線(INB)152と、第4のn型Si−FET114のゲート端子と、第6のn型Si−FET116のゲート端子と、第2のOS−FET122のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。また、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの他方の端子は、第4のOS−FET124のソースまたはドレインの一方の端子と接続する。なお、第2のn型Si−FET112のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN4と呼ぶことができる。
第3のn型Si−FET113のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第4のn型Si−FET114のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第5のn型Si−FET115のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第6のn型Si−FET116のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第7のn型Si−FET117のゲート端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。
第8のn型Si−FET118のゲート端子は、高電位電源線(VDD_H)143と接続する。
第1のOS−FET121のゲート端子は、低電位電源線(VDD_L)142と接続する。また、第1のOS−FET121のソースまたはドレインの他方の端子は、第3のOS−FET123のゲート端子と、第1の容量素子(C1)131の他方の端子と接続する。なお、第1のOS−FET121のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN5と呼ぶことができる。
第2のOS−FET122のゲート端子は、低電位電源線(VDD_L)142と接続する。第2のOS−FET122のソースまたはドレインの他方の端子は、第4のOS−FET124のゲート端子と、第2の容量素子(C2)132の他方の端子と接続する。なお、第2のOS−FET122のソースまたはドレインの他方の端子が接続されるノードをN6と呼ぶことができる。
第3のOS−FET123のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第4のOS−FET124のソースまたはドレインの他方の端子は、接地電源線(GND)141と接続する。
第1のp型Si−FET101は、第1のp型Si−FET101のゲート端子の電位に応じて高電位電源線(VDD_H)143の電源供給を制御する機能を有する。
第2のp型Si−FET102は、第2のp型Si−FET102のゲート端子の電位に応じて高電位電源線(VDD_H)143の電源供給を制御する機能を有する。
第3のp型Si−FET103は、ダイオード接続構成により、第1のp型Si−FET101を介した高電位電源線(VDD_H)143の電位供給を制限し、ゲート端子の電位を完全に高電位電源線(VDD_H)143の電位に上昇させないことで第3のn型Si−FET113を介した接地電源線(GND)141の電位供給を容易にする機能を有する。
第4のp型Si−FET104はダイオード接続構成により、第2のp型Si−FET102を介した高電位電源線(VDD_H)143の電位供給を制限し、ゲート端子の電位を完全に高電位電源線(VDD_H)143の電位に上昇させないことで第4のn型Si−FET114を介した接地電源線(GND)141の電位供給を容易にする機能を有する。
第1のn型Si−FET111は第3のOS−FET123よりも早くオフ状態になることで貫通電流の発生を低減する機能を有する。
第2のn型Si−FET112は第4のOS−FET124よりも早くオフ状態になることで貫通電流の発生を低減する機能を有する。
第3のn型Si−FET113は第3のp型Si−FET103のゲート端子に接地電源線(GND)141の電源供給を制御する機能を有する。
第4のn型Si−FET114は第4のp型Si−FET104のゲート端子に接地電源線(GND)141の電源供給を制御する機能を有する。
第5のn型Si−FET115は第2のp型Si−FET102のゲート端子に直接接地電源線(GND)141の電位を与えることで、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第6のn型Si−FET116は第1のp型Si−FET101のゲート端子に直接接地電源線(GND)141の電位を与えることで、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第7のn型Si−FET117はソースまたはドレインの電位に応じて抵抗が変化する可変抵抗として機能し、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第8のn型Si−FET118はソースまたはドレインの電位に応じて抵抗が変化する可変抵抗として機能し、レベルシフタの遷移動作を容易にする機能を有する。
第1のOS−FET121は入力信号線(IN)151の電位がH電位の時に、N5の電位が容量結合によって低電位電源線(VDD_L)142の電位より高い電位に上昇した場合、オフ状態となり、N5の上昇電位を維持する機能を有する。
第2のOS−FET122は反転入力信号線(INB)152の電位がH電位の時に、N6の電位が容量結合によって低電位電源線(VDD_L)142の電位より高い電位に上昇した場合、オフ状態となり、N6の上昇電位を維持する機能を有する。
第3のOS−FET123はオフ状態の時にリーク電流を低減する機能を有する。
第4のOS−FET124はオフ状態の時にリーク電流を低減する機能を有する。
第1の容量素子(C1)131はN5と出力信号線(OUT)161との間でN5に容量結合による高い電位を与え、第3のOS−FET123のオン電流を向上させる機能を有する。なお、第1の容量素子(C1)131は容量結合による十分な電位上昇が得られれば、配線間の寄生容量等で代替することも可能である。
第2の容量素子(C2)132はN6と反転出力信号線(OUTB)162との間でN6に容量結合による高い電位を与え、第4のOS−FET124のオン電流を向上させる機能を有する。なお、第2の容量素子(C2)132は容量結合による十分な電位上昇が得られれば、配線間の寄生容量等で代替することも可能である。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の一態様であるレベルシフタ回路に用いることができる、トランジスタの構成例について説明する。
〈トランジスタの構造について〉
図6に、トランジスタの断面構造を示す。図6では、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタ(以下、OSトランジスタともいう)1101が、単結晶のシリコン基板にチャネル形成領域を有するトランジスタ(以下、Siトランジスタともいう)1102上に形成されている場合を示している。例えば、トランジスタ1101としてOS−FET121、トランジスタ1102としてn型Si−FET113を用いることができる。
トランジスタ1102は、非晶質、微結晶、多結晶または単結晶である、シリコン又はゲルマニウムなどの半導体膜または半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。或いは、トランジスタ1102は、酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。全てのトランジスタが酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有している場合、トランジスタ1101はトランジスタ1102上に積層されていなくとも良く、トランジスタ1101とトランジスタ1102とは、同一の層に形成されていても良い。
シリコンの薄膜を用いてトランジスタ1102を形成する場合、当該薄膜には、プラズマCVD法などの気相成長法若しくはスパッタリング法で作製された非晶質シリコン、非晶質シリコンにレーザーを照射する等の処理により結晶化させた多結晶シリコン、単結晶シリコンウェハに水素イオン等を注入して表層部を剥離した単結晶シリコンなどを用いることができる。
トランジスタ1102が形成される半導体基板801は、例えば、シリコン基板、ゲルマニウム基板、シリコンゲルマニウム基板等を用いることができる。図6では、単結晶シリコン基板を半導体基板801として用いる場合を例示している。
また、トランジスタ1102は、素子分離法により電気的に分離されている。素子分離法として、選択酸化法(LOCOS法:Local Oxidation of Silicon法)、トレンチ分離法(STI法:Shallow Trench Isolation)等を用いることができる。図6では、トレンチ分離法を用いてトランジスタ1102を電気的に分離する場合を例示している。具体的に、図6では、半導体基板801にエッチング等によりトレンチを形成した後、酸化珪素などを含む絶縁物を当該トレンチに埋め込むことで形成される素子分離領域810により、トランジスタ1102を素子分離させる場合を例示している。
トランジスタ1102上には、絶縁膜811が設けられている。絶縁膜811には開口部が形成されている。そして、上記開口部には、トランジスタ1102のソース及びドレインにそれぞれ電気的に接続されている導電膜825及び導電膜826と、トランジスタ1102のゲートに電気的に接続されている導電膜827とが、形成されている。
そして、導電膜825は、絶縁膜811上に形成された導電膜834に電気的に接続されており、導電膜826は、絶縁膜811上に形成された導電膜835に電気的に接続されており、導電膜827は、絶縁膜811上に形成された導電膜836に電気的に接続されている。
導電膜834乃至導電膜836上には、絶縁膜812が形成されている。絶縁膜812には開口部が形成されており、上記開口部に、導電膜836に電気的に接続された導電膜837が形成されている。そして、導電膜837は、絶縁膜812上に形成された導電膜851に、電気的に接続されている。
また、導電膜851上には、絶縁膜813が形成されている。絶縁膜813には開口部が形成されており、上記開口部に、導電膜851に電気的に接続された導電膜852が形成されている。そして、導電膜852は、絶縁膜813上に形成された導電膜853に、電気的に接続されている。また、絶縁膜813上には、導電膜844が形成されている。
導電膜853及び導電膜844上には絶縁膜861が形成されている。そして、図6では、絶縁膜861上にトランジスタ1101が形成されている。
トランジスタ1101は、絶縁膜861上に、酸化物半導体を含む半導体膜901と、半導体膜901上の、ソースまたはドレインとして機能する導電膜921及び導電膜922と、半導体膜901、導電膜921及び導電膜922上のゲート絶縁膜862と、ゲート絶縁膜862上に位置し、導電膜921と導電膜922の間において半導体膜901と重なっているゲート電極931と、を有する。なお、導電膜922は、絶縁膜861に設けられた開口部において、導電膜853に電気的に接続されている。
そして、トランジスタ1101では、半導体膜901において、導電膜921に重なる領域と、ゲート電極931に重なる領域との間に、領域910が存在する。また、トランジスタ1101では、半導体膜901において、導電膜922に重なる領域と、ゲート電極931に重なる領域との間に、領域911が存在する。領域910及び領域911に、導電膜921、導電膜922、及びゲート電極931をマスクとしてアルゴン、p型の導電型を半導体膜901に付与する不純物、或いは、n型の導電型を半導体膜901に付与する不純物を添加することで、半導体膜901のうちゲート電極931に重なる領域よりも、領域910及び領域911の抵抗率を下げることができる。
そして、トランジスタ1101上に、絶縁膜863が設けられている。
なお、図6において、トランジスタ1101は、ゲート電極931を半導体膜901の片側において少なくとも有していれば良いが、半導体膜901を間に挟んで存在する一対のゲート電極を有していても良い。
トランジスタ1101が、半導体膜901を間に挟んで存在する一対のゲート電極を有している場合、一方のゲート電極には導通状態または非導通状態を制御するための信号が与えられ、他方のゲート電極は、電位が他の素子から与えられている状態であっても良い。この場合、一対のゲート電極に、同じ高さの電位が与えられていても良いし、他方のゲート電極にのみ接地電位などの固定の電位が与えられていても良い。他方のゲート電極に与える電位の高さを制御することで、トランジスタの閾値電圧を制御することができる。
また、図6では、トランジスタ1101が、一のゲート電極931に対応した一のチャネル形成領域を有する、シングルゲート構造である場合を例示している。しかし、トランジスタ1101は、電気的に接続された複数のゲート電極を有することで、一の活性層にチャネル形成領域を複数有する、マルチゲート構造であっても良い。
〈トランジスタの別構成例〉
次いで、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタ90の構成例について図7を用いて説明する。
図7に、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタ90の構成を、一例として示す。図7(A)には、トランジスタ90の上面図を示す。なお、図7(A)では、トランジスタ90のレイアウトを明確にするために、各種の絶縁膜を省略している。また、図7(A)に示した上面図の、一点鎖線A1−A2における断面図を図7(B)に示し、一点鎖線A3−A4における断面図を図7(C)に示す。
図7に示すように、トランジスタ90は、基板97に形成された絶縁膜91上において順に積層された酸化物半導体膜92a及び酸化物半導体膜92bと、酸化物半導体膜92bに電気的に接続され、ソース電極またはドレイン電極としての機能を有する導電膜93及び導電膜94と、酸化物半導体膜92b、導電膜93及び導電膜94上の酸化物半導体膜92cと、ゲート絶縁膜としての機能を有し、なおかつ酸化物半導体膜92c上に位置する絶縁膜95と、ゲート電極としての機能を有し、なおかつ絶縁膜95上において酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cと重なる導電膜96とを有する。なお、基板97は、ガラス基板や半導体基板などであってもよいし、ガラス基板や半導体基板上に半導体素子が形成された素子基板であってもよい。
また、トランジスタ90の、具体的な構成の別の一例を、図8に示す。図8(A)には、トランジスタ90の上面図を示す。なお、図8(A)では、トランジスタ90のレイアウトを明確にするために、各種の絶縁膜を省略している。また、図8(A)に示した上面図の、一点鎖線A1−A2における断面図を図8(B)に示し、一点鎖線A3−A4における断面図を図8(C)に示す。
図8に示すように、トランジスタ90は、絶縁膜91上において順に積層された酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cと、酸化物半導体膜92cに電気的に接続され、ソース電極またはドレイン電極としての機能を有する導電膜93及び導電膜94と、ゲート絶縁膜としての機能を有し、なおかつ酸化物半導体膜92c、導電膜93及び導電膜94上に位置する絶縁膜95と、ゲート電極としての機能を有し、なおかつ絶縁膜95上において酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cと重なる導電膜96とを有する。
なお、図7及び図8では、積層された酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cを用いるトランジスタ90の構成を例示している。トランジスタ90が有する酸化物半導体膜は、積層された複数の酸化物半導体膜で構成されているとは限らず、単膜の酸化物半導体膜で構成されていても良い。
酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cが順に積層されている半導体膜をトランジスタ90が有する場合、酸化物半導体膜92a及び酸化物半導体膜92cは、酸化物半導体膜92bを構成する金属元素の少なくとも1つを、その構成要素に含み、伝導帯下端のエネルギーが酸化物半導体膜92bよりも0.05eV以上、0.07eV以上、0.1eV以上または0.15eV以上、かつ2eV以下、1eV以下、0.5eV以下または0.4eV以下、真空準位に近い酸化物膜である。さらに、酸化物半導体膜92bは、少なくともインジウムを含むと、キャリア移動度が高くなるため好ましい。
上記構成の半導体膜をトランジスタ90が有する場合、ゲート電極に電圧を印加することで、半導体膜に電界が加わると、半導体膜のうち、伝導帯下端のエネルギーが小さい酸化物半導体膜92bにチャネル領域が形成される。即ち、酸化物半導体膜92bと絶縁膜95との間に酸化物半導体膜92cが設けられていることによって、絶縁膜95と離隔している酸化物半導体膜92bに、チャネル領域を形成することができる。
また、酸化物半導体膜92cは、酸化物半導体膜92bを構成する金属元素の少なくとも1つをその構成要素に含むため、酸化物半導体膜92bと酸化物半導体膜92cの界面では、界面散乱が起こりにくい。従って、当該界面においてキャリアの動きが阻害されにくいため、トランジスタ90の電界効果移動度が高くなる。
また、酸化物半導体膜92bと酸化物半導体膜92aの界面に界面準位が形成されると、界面近傍の領域にもチャネル領域が形成されるために、トランジスタ90の閾値電圧が変動してしまう。しかし、酸化物半導体膜92aは、酸化物半導体膜92bを構成する金属元素の少なくとも1つをその構成要素に含むため、酸化物半導体膜92bと酸化物半導体膜92aの界面には、界面準位が形成されにくい。よって、上記構成により、トランジスタ90の閾値電圧等の電気的特性のばらつきを、低減することができる。
また、酸化物半導体膜間に不純物が存在することによって、各膜の界面にキャリアの流れを阻害する界面準位が形成されることがないよう、複数の酸化物半導体膜を積層させることが望ましい。積層された酸化物半導体膜の膜間に不純物が存在していると、酸化物半導体膜間における伝導帯下端のエネルギーの連続性が失われ、界面近傍において、キャリアがトラップされるか、あるいは再結合により消滅してしまうからである。膜間における不純物を低減させることで、主成分である一の金属を少なくとも共に有する複数の酸化物半導体膜を、単に積層させるよりも、連続接合(ここでは特に伝導帯下端のエネルギーが各膜の間で連続的に変化するU字型の井戸構造を有している状態)が形成されやすくなる。
連続接合を形成するためには、ロードロック室を備えたマルチチャンバー方式の成膜装置(スパッタリング装置)を用いて各膜を大気に触れさせることなく連続して積層することが必要となる。スパッタリング装置における各チャンバーは、酸化物半導体にとって不純物となる水等を可能な限り除去すべくクライオポンプのような吸着式の真空排気ポンプを用いて高真空排気(5×10−7Pa乃至1×10−4Pa程度まで)することが好ましい。または、ターボ分子ポンプとコールドトラップを組み合わせて排気系からチャンバー内に気体が逆流しないようにしておくことが好ましい。
高純度の真性な酸化物半導体を得るためには、各チャンバー内を高真空排気するのみならず、スパッタリングに用いるガスの高純度化も重要である。上記ガスとして用いる酸素ガスやアルゴンガスの露点を、−40℃以下、好ましくは−80℃以下、より好ましくは−100℃以下とし、使用するガスの高純度化を図ることで、酸化物半導体膜に水分等が取り込まれることを可能な限り防ぐことができる。具体的に、酸化物半導体膜92bがIn−M−Zn酸化物(Mは、Ga、Y、Zr、La、Ce、またはNd)の場合、酸化物半導体膜92bを成膜するために用いるターゲットにおいて、金属元素の原子数比をIn:M:Zn=x1:y1:z1とすると、x1/y1は、1/3以上6以下、さらには1以上6以下であって、z1/y1は、1/3以上6以下、さらには1以上6以下であることが好ましい。なお、z1/y1を1以上6以下とすることで、酸化物半導体膜92bとしてCAAC−OS膜が形成されやすくなる。ターゲットの金属元素の原子数比の代表例としては、In:M:Zn=1:1:1、In:M:Zn=3:1:2等がある。
具体的に、酸化物半導体膜92a、酸化物半導体膜92cがIn−M−Zn酸化物(Mは、Ga、Y、Zr、La、Ce、またはNd)の場合、酸化物半導体膜92a、酸化物半導体膜92cを成膜するために用いるターゲットにおいて、金属元素の原子数比をIn:M:Zn=x2:y2:z2とすると、x2/y2<x1/y1であって、z2/y2は、1/3以上6以下、さらには1以上6以下であることが好ましい。なお、z2/y2を1以上6以下とすることで、酸化物半導体膜92a、酸化物半導体膜92cとしてCAAC−OS膜が形成されやすくなる。ターゲットの金属元素の原子数比の代表例としては、In:M:Zn=1:3:2、In:M:Zn=1:3:4、In:M:Zn=1:3:6、In:M:Zn=1:3:8等がある。
なお、酸化物半導体膜92a及び酸化物半導体膜92cの厚さは、3nm以上100nm以下、好ましくは3nm以上50nm以下とする。また、酸化物半導体膜92bの厚さは、3nm以上200nm以下、好ましくは3nm以上100nm以下であり、さらに好ましくは3nm以上50nm以下である。
3層構造の半導体膜において、酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cは、非晶質または結晶質の両方の形態を取りうる。ただし、チャネル領域が形成される酸化物半導体膜92bが結晶質であることにより、トランジスタ90に安定した電気的特性を付与することができるため、酸化物半導体膜92bは結晶質であることが好ましい。
なお、チャネル形成領域とは、トランジスタ90の半導体膜のうち、ゲート電極と重なり、かつソース電極とドレイン電極に挟まれる領域を意味する。また、チャネル領域とは、チャネル形成領域において、電流が主として流れる領域をいう。
例えば、酸化物半導体膜92a及び酸化物半導体膜92cとして、スパッタリング法により形成したIn−Ga−Zn酸化物膜を用いる場合、酸化物半導体膜92a及び酸化物半導体膜92cの成膜には、In−Ga−Zn酸化物(In:Ga:Zn=1:3:2[原子数比])であるターゲットを用いることができる。成膜条件は、例えば、成膜ガスとしてアルゴンガスを30sccm、酸素ガスを15sccm用い、圧力0.4Paとし、基板温度を200℃とし、DC電力0.5kWとすればよい。
また、酸化物半導体膜92bをCAAC−OS膜とする場合、酸化物半導体膜92bの成膜には、In−Ga−Zn酸化物(In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比])を含む多結晶ターゲットを用いることが好ましい。成膜条件は、例えば、成膜ガスとしてアルゴンガスを30sccm、酸素ガスを15sccm用い、圧力を0.4Paとし、基板の温度300℃とし、DC電力0.5kWとすることができる。また、酸化物半導体膜92bをCAAC−OS膜とする場合、酸化物半導体膜92bの成膜には、In−Ga−Zn酸化物(In:Ga:Zn=2:1:3[原子数比])をターゲットに用いてもよい。このようなターゲットを用いて成膜されたCAAC−OS膜は、一定の範囲におけるCAAC−OSの回折パターンが観測される領域の割合(CAAC化率ともいう)を高くすることができるので、当該CAAC−OS膜にチャネル形成領域を有するトランジスタの周波数特性(f特)を高めることができる。
なお、酸化物半導体膜92a乃至92cは、スパッタリング法により形成することができる。
なお、電子供与体(ドナー)となる水分または水素などの不純物が低減され、なおかつ酸素欠損が低減されることにより高純度化された酸化物半導体(purified Oxide Semiconductor)は、キャリア発生源が少ないため、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近くすることができる。そのため、高純度化された酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタは、オフ電流が著しく小さく、信頼性が高い。そして、当該酸化物半導体膜にチャネル形成領域が形成されるトランジスタは、閾値電圧がプラスとなる電気的特性(ノーマリーオフ特性ともいう。)になりやすい。
具体的に、高純度化された酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタのオフ電流が小さいことは、いろいろな実験により証明できる。例えば、チャネル幅が1×10μmでチャネル長が10μmの素子であっても、ソース電極とドレイン電極間の電圧(ドレイン電圧)が1Vから10Vの範囲において、オフ電流が、半導体パラメータアナライザの測定限界以下、すなわち1×10−13A以下という特性を得ることができる。この場合、トランジスタのチャネル幅で規格化したオフ電流は、100zA/μm以下であることが分かる。また、容量素子とトランジスタとを接続して、容量素子に流入または容量素子から流出する電荷を当該トランジスタで制御する回路を用いて、オフ電流の測定を行った。当該測定では、高純度化された酸化物半導体膜を上記トランジスタのチャネル形成領域に用い、容量素子の単位時間あたりの電荷量の推移から当該トランジスタのオフ電流を測定した。その結果、トランジスタのソース電極とドレイン電極間の電圧が3Vの場合に、数十yA/μmという、さらに小さいオフ電流が得られることが分かった。従って、高純度化された酸化物半導体膜をチャネル形成領域に用いたトランジスタは、オフ電流が、結晶性を有するシリコンを用いたトランジスタに比べて著しく小さい。
なお、半導体膜として酸化物半導体膜を用いる場合、酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)あるいは亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用いたトランジスタの電気的特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとして、それらに加えてガリウム(Ga)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてスズ(Sn)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてハフニウム(Hf)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてアルミニウム(Al)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてジルコニウム(Zr)を含むことが好ましい。
酸化物半導体の中でもIn−Ga−Zn酸化物、In−Sn−Zn酸化物などは、炭化シリコン、窒化ガリウム、または酸化ガリウムとは異なり、スパッタリング法や湿式法により電気的特性の優れたトランジスタを作製することが可能であり、量産性に優れるといった利点がある。また、炭化シリコン、窒化ガリウム、または酸化ガリウムとは異なり、上記In−Ga−Zn酸化物は、ガラス基板上に、電気的特性の優れたトランジスタを作製することが可能である。また、基板の大型化にも対応が可能である。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)のいずれか一種または複数種を含んでいてもよい。
例えば、酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化ガリウム、酸化スズ、酸化亜鉛、In−Zn酸化物、Sn−Zn酸化物、Al−Zn酸化物、Zn−Mg酸化物、Sn−Mg酸化物、In−Mg酸化物、In−Ga酸化物、In−Ga−Zn酸化物(IGZOとも表記する)、In−Al−Zn酸化物、In−Sn−Zn酸化物、Sn−Ga−Zn酸化物、Al−Ga−Zn酸化物、Sn−Al−Zn酸化物、In−Hf−Zn酸化物、In−La−Zn酸化物、In−Pr−Zn酸化物、In−Nd−Zn酸化物、In−Ce−Zn酸化物、In−Sm−Zn酸化物、In−Eu−Zn酸化物、In−Gd−Zn酸化物、In−Tb−Zn酸化物、In−Dy−Zn酸化物、In−Ho−Zn酸化物、In−Er−Zn酸化物、In−Tm−Zn酸化物、In−Yb−Zn酸化物、In−Lu−Zn酸化物、In−Sn−Ga−Zn酸化物、In−Hf−Ga−Zn酸化物、In−Al−Ga−Zn酸化物、In−Sn−Al−Zn酸化物、In−Sn−Hf−Zn酸化物、In−Hf−Al−Zn酸化物を用いることができる。
なお、例えば、In−Ga−Zn酸化物とは、InとGaとZnを含む酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素を含んでいてもよい。In−Ga−Zn酸化物は、無電界時の抵抗が十分に高くオフ電流を十分に小さくすることが可能であり、また、移動度も高い。
例えば、In−Sn−Zn酸化物では比較的容易に高い移動度が得られる。しかしながら、In−Ga−Zn酸化物でも、バルク内欠陥密度を低減することにより移動度を上げることができる。
また、トランジスタ90において、ソース電極及びドレイン電極に用いられる導電性材料によっては、ソース電極及びドレイン電極中の金属が、酸化物半導体膜から酸素を引き抜くことがある。この場合、酸化物半導体膜のうち、ソース電極及びドレイン電極に接する領域が、酸素欠損の形成によりn型化される。n型化された領域は、ソース領域またはドレイン領域として機能するため、酸化物半導体膜とソース電極及びドレイン電極との間におけるコンタクト抵抗を下げることができる。よって、n型化された領域が形成されることで、トランジスタ90の移動度及びオン電流を高めることができ、それにより、トランジスタ90を用いた半導体装置の高速動作を実現することができる。
なお、ソース電極及びドレイン電極中の金属による酸素の引き抜きは、ソース電極及びドレイン電極をスパッタリング法などにより形成する際に起こりうるし、ソース電極及びドレイン電極を形成した後に行われる加熱処理によっても起こりうる。また、n型化される領域は、酸素と結合し易い導電性材料をソース電極及びドレイン電極に用いることで、より形成されやすくなる。上記導電性材料としては、例えば、Al、Cr、Cu、Ta、Ti、Mo、Wなどが挙げられる。
複数の積層された酸化物半導体膜を有する半導体膜をトランジスタ90に用いる場合、n型化される領域は、チャネル領域となる酸化物半導体膜92bにまで達していることが、トランジスタ90の移動度及びオン電流を高め、半導体装置の高速動作を実現する上で好ましい。
絶縁膜91は、加熱により上記酸素の一部を酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cに供給する機能を有する絶縁膜であることが望ましい。また、絶縁膜91は、欠陥が少ないことが好ましく、代表的には、ESR測定により得られる、シリコンのダングリングボンドに由来するg=2.001を持つスピンの密度が1×1018spins/cm3以下であることが好ましい。
絶縁膜91は、加熱により上記酸素の一部を酸化物半導体膜92a乃至酸化物半導体膜92cに供給する機能を有するため、酸化物であることが望ましく、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルなどを用いることができる。絶縁膜91は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法またはスパッタリング法等により、形成することができる。
なお、本明細書中において、酸化窒化物は、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多い材料を指し、窒化酸化物は、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多い材料を指す。
なお、図7、及び図8に示すトランジスタ90は、チャネル領域が形成される酸化物半導体膜92bの端部のうち、導電膜93及び導電膜94とは重ならない端部、言い換えると、導電膜93及び導電膜94が位置する領域とは異なる領域に位置する端部と、導電膜96とが、重なる構成を有する。酸化物半導体膜92bの端部は、当該端部を形成するためのエッチングでプラズマに曝されるときに、エッチングガスから生じた塩素ラジカル、フッ素ラジカル等が、酸化物半導体を構成する金属元素と結合しやすい。よって、酸化物半導体膜の端部では、当該金属元素と結合していた酸素が脱離しやすい状態にあるため、酸素欠損が形成され、n型化しやすい。しかし、図7、及び図8に示すトランジスタ90では、導電膜93及び導電膜94とは重ならない酸化物半導体膜92bの端部と、導電膜96とが重なるため、導電膜96の電位を制御することにより、当該端部にかかる電界を制御することができる。よって、酸化物半導体膜92bの端部を介して導電膜93と導電膜94の間に流れる電流を、導電膜96に与える電位によって制御することができる。このようなトランジスタ90の構造を、Surrounded Channel(S−Channel)構造とよぶ。
具体的に、S−Channel構造の場合、トランジスタ90がオフとなるような電位を導電膜96に与えたときは、当該端部を介して導電膜93と導電膜94の間に流れるオフ電流を小さく抑えることができる。そのため、トランジスタ90では、大きなオン電流を得るためにチャネル長を短くし、その結果、酸化物半導体膜92bの端部における導電膜93と導電膜94の間の長さが短くなっても、トランジスタ90のオフ電流を小さく抑えることができる。よって、トランジスタ90は、チャネル長を短くすることで、オンのときには大きいオン電流を得ることができ、オフのときにはオフ電流を小さく抑えることができる。
また、具体的に、S−Channel構造の場合、トランジスタ90がオンとなるような電位を導電膜96に与えたときは、当該端部を介して導電膜93と導電膜94の間に流れる電流を大きくすることができる。当該電流は、トランジスタ90の電界効果移動度とオン電流の増大に寄与する。そして、酸化物半導体膜92bの端部と、導電膜96とが重なることで、酸化物半導体膜92bにおいてキャリアの流れる領域が、絶縁膜95に近い酸化物半導体膜92bの界面近傍のみでなく、酸化物半導体膜92bの広い範囲においてキャリアが流れるため、トランジスタ90におけるキャリアの移動量が増加する。この結果、トランジスタ90のオン電流が大きくなると共に、電界効果移動度が高くなり、代表的には電界効果移動度が10cm/V・s以上、さらには20cm/V・s以上となる。なお、ここでの電界効果移動度は、酸化物半導体膜の物性値としての移動度の近似値ではなく、トランジスタの飽和領域における電流駆動力の指標であり、見かけ上の電界効果移動度である。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、図6とは異なる構造を有する半導体装置の一例について説明する。
図9に、図1におけるOS−FET121とn型Si−FET113に対応するFETを有する半導体装置の断面構造を、一例として示す。なお、破線A1−A2で示す領域では、トランジスタ1102及びトランジスタ1101のチャネル長方向における構造を示しており、破線A3−A4で示す領域では、トランジスタ1102及びトランジスタ1101のチャネル幅方向における構造を示している。ただし、本発明の一態様では、トランジスタ1102のチャネル長方向とトランジスタ1101のチャネル長方向とが、必ずしも一致していなくともよい。
なお、トランジスタのチャネル長方向とは、ソース(ソース領域またはソース電極)及びドレイン(ドレイン領域またはドレイン電極)間において、キャリアが移動する方向を意味し、チャネル幅方向は、基板と水平な面内において、チャネル長方向に対して垂直の方向を意味する。
また、図9では、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタ1101が、単結晶のシリコン基板にチャネル形成領域を有するトランジスタ1102上に形成されている場合を例示している。なお、このようにSiトランジスタとOSトランジスタが積層された構成は、図1におけるOS−FET121とn型Si−FET113、OS−FET122とn型Si−FET114に適宜用いることができる。例えば、図1におけるp型Si−FET101、102、103、104及びn型Si−FET111、112、113、114をSiトランジスタとして、図9におけるトランジスタ1102のように単結晶のシリコン基板を用いて作製し、図1におけるOS−FET121、122、123、124をOSトランジスタとして、図9におけるトランジスタ1101のように単結晶のシリコン基板を用いて作製されたトランジスタの上方に設けることができる。
トランジスタ1102は、非晶質、微結晶、多結晶または単結晶である、シリコン又はゲルマニウムなどの半導体膜または半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。或いは、トランジスタ1102は、酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有していても良い。全てのトランジスタが酸化物半導体膜または酸化物半導体基板に、チャネル形成領域を有している場合、トランジスタ1101はトランジスタ1102上に積層されていなくとも良く、トランジスタ1101とトランジスタ1102とは、同一の層に形成されていても良い。
シリコンの薄膜を用いてトランジスタ1102を形成する場合、当該薄膜には、プラズマCVD法などの気相成長法若しくはスパッタリング法で作製された非晶質シリコン、非晶質シリコンをレーザーの照射などの処理により結晶化させた多結晶シリコン、単結晶シリコンウェハに水素イオン等を注入して表層部を剥離した単結晶シリコンなどを用いることができる。
トランジスタ1102が形成される基板1000は、例えば、シリコン基板、ゲルマニウム基板、シリコンゲルマニウム基板等を用いることができる。図9では、単結晶シリコン基板を基板1000として用いる場合を例示している。
また、トランジスタ1102は、素子分離法により電気的に分離されている。素子分離法として、トレンチ分離法(STI法:Shallow Trench Isolation)等を用いることができる。図9では、トレンチ分離法を用いてトランジスタ1102を電気的に分離する場合を例示している。具体的に、図9では、エッチング等により基板1000に形成されたトレンチに、酸化珪素などが含まれる絶縁物を埋め込んだ後、当該絶縁物をエッチング等により部分的に除去することで形成される素子分離領域1001により、トランジスタ1102を素子分離させる場合を例示している。
また、トレンチ以外の領域に存在する基板1000の凸部には、トランジスタ1102の不純物領域1002及び不純物領域1003と、不純物領域1002及び不純物領域1003に挟まれたチャネル形成領域1004とが設けられている。さらに、トランジスタ1102は、チャネル形成領域1004を覆う絶縁膜1005と、絶縁膜1005を間に挟んでチャネル形成領域1004と重なるゲート電極1006とを有する。
トランジスタ1102では、チャネル形成領域1004における凸部の側部及び上部と、ゲート電極1006とが絶縁膜1005を間に挟んで重なることで、チャネル形成領域1004の側部と上部を含めた広い範囲においてキャリアが流れる。そのため、トランジスタ1102の基板上における占有面積を小さく抑えつつ、トランジスタ1102におけるキャリアの移動量を増加させることができる。その結果、トランジスタ1102は、オン電流が大きくなると共に、電界効果移動度が高められる。特に、チャネル形成領域1004における凸部のチャネル幅方向の長さ(チャネル幅)をW、チャネル形成領域1004における凸部の膜厚をTとすると、チャネル幅Wに対する膜厚Tの比に相当するアスペクト比が高い場合、キャリアが流れる範囲はより広くなるため、トランジスタ1102のオン電流をより大きくすることができ、電界効果移動度もより高められる。
なお、バルクの半導体基板を用いたトランジスタ1102の場合、アスペクト比は0.5以上であることが望ましく、1以上であることがより望ましい。
トランジスタ1102上には、絶縁膜1011が設けられている。絶縁膜1011には開口部が形成されている。そして、上記開口部には、不純物領域1002、不純物領域1003にそれぞれ電気的に接続されている導電膜1012、導電膜1013と、ゲート電極1006に電気的に接続されている導電膜1014とが、形成されている。
そして、導電膜1012は、絶縁膜1011上に形成された導電膜1016に電気的に接続されており、導電膜1013は、絶縁膜1011上に形成された導電膜1017に電気的に接続されており、導電膜1014は、絶縁膜1011上に形成された導電膜1018に電気的に接続されている。
導電膜1016乃至導電膜1018上には、絶縁膜1020が設けられている。そして、絶縁膜1020上には、酸素、水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を有する絶縁膜1021が設けられている。絶縁膜1021は、密度が高くて緻密である程、また未結合手が少なく化学的に安定である程、より高いブロッキング効果を示す。酸素、水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を示す絶縁膜1021として、例えば、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化窒化ガリウム、酸化イットリウム、酸化窒化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化窒化ハフニウム等を用いることができる。水素、水の拡散を防ぐブロッキング効果を示す絶縁膜1021として、例えば、窒化シリコン、窒化酸化シリコン等を用いることができる。
絶縁膜1021上には絶縁膜1022が設けられており、絶縁膜1022上には、トランジスタ1101が設けられている。
トランジスタ1101は、絶縁膜1022上に、酸化物半導体を含む半導体膜1030と、半導体膜1030に電気的に接続された、ソース電極またはドレイン電極として機能する導電膜1032及び導電膜1033と、半導体膜1030を覆っているゲート絶縁膜1031と、ゲート絶縁膜1031を間に挟んで半導体膜1030と重なるゲート電極1034と、を有する。なお、絶縁膜1020乃至絶縁膜1022には開口部が設けられており、導電膜1033は、上記開口部において導電膜1018に接続されている。
なお、図9において、トランジスタ1101は、ゲート電極1034を半導体膜1030の片側において少なくとも有していれば良いが、絶縁膜1022を間に挟んで半導体膜1030と重なるゲート電極を、さらに有していても良い。
トランジスタ1101が、一対のゲート電極を有している場合、一方のゲート電極には導通状態または非導通状態を制御するための信号が与えられ、他方のゲート電極は、電位が他から与えられている状態であっても良い。この場合、一対のゲート電極に、同じ高さの電位が与えられていても良いし、他方のゲート電極にのみ接地電位などの固定の電位が与えられていても良い。他方のゲート電極に与える電位の高さを制御することで、トランジスタの閾値電圧を制御することができる。
また、図9では、トランジスタ1101が、一のゲート電極1034に対応した一のチャネル形成領域を有する、シングルゲート構造である場合を例示している。しかし、トランジスタ1101は、電気的に接続された複数のゲート電極を有することで、一の活性層にチャネル形成領域を複数有する、マルチゲート構造であっても良い。
また、図9に示すように、トランジスタ1101は、半導体膜1030が、絶縁膜1022上において順に積層された酸化物半導体膜1030a乃至酸化物半導体膜1030cを有する場合を例示している。ただし、本発明の一態様では、トランジスタ1101が有する半導体膜1030が、単膜の金属酸化物膜で構成されていても良い。
また、トランジスタを作製する上で、導電膜、半導体膜、絶縁膜など様々な膜はスパッタ法やプラズマCVD法により形成することができるが、他の方法、例えば、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成してもよい。熱CVD法の例としてMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法やALD(Atomic Layer Deposition)法を使っても良い。
熱CVD法は、プラズマを使わない成膜方法のため、プラズマダメージにより欠陥が生成されることが無いという利点を有する。
熱CVD法は、原料ガスと酸化剤を同時にチャンバー内に送り、チャンバー内を大気圧または減圧下とし、基板近傍または基板上で反応させて基板上に堆積させることで成膜を行ってもよい。
また、ALD法は、チャンバー内を大気圧または減圧下とし、反応のための原料ガスが順次にチャンバーに導入され、そのガス導入の順序を繰り返すことで成膜を行ってもよい。例えば、それぞれのスイッチングバルブ(高速バルブとも呼ぶ)を切り替えて2種類以上の原料ガスを順番にチャンバーに供給し、複数種の原料ガスが混ざらないように第1の原料ガスと同時またはその後に不活性ガス(アルゴン、或いは窒素など)などを導入し、第2の原料ガスを導入する。なお、同時に不活性ガスを導入する場合には、不活性ガスはキャリアガスとなり、また、第2の原料ガスの導入時にも同時に不活性ガスを導入してもよい。また、不活性ガスを導入する代わりに真空排気によって第1の原料ガスを排出した後、第2の原料ガスを導入してもよい。第1の原料ガスが基板の表面に吸着して第1の層を成膜し、後から導入される第2の原料ガスと反応して、第2の層が第1の層上に積層されて薄膜が形成される。このガス導入順序を制御しつつ所望の厚さになるまで複数回繰り返すことで、段差被覆性に優れた薄膜を形成することができる。薄膜の厚さは、ガス導入順序を繰り返す回数によって調節することができるため、精密な膜厚調節が可能であり、微細なFETを作製する場合に、ALD法は適している。
MOCVD法やALD法などの熱CVD法は、これまでに記載した実施形態に開示された導電膜、半導体膜、絶縁膜など様々な膜を形成することができ、例えば、In−Ga−Zn−O膜を成膜する場合には、トリメチルインジウム、トリメチルガリウム、及びジメチル亜鉛を用いる。なお、トリメチルインジウムの化学式は、In(CHである。また、トリメチルガリウムの化学式は、Ga(CHである。また、ジメチル亜鉛の化学式は、Zn(CHである。また、これらの組み合わせに限定されず、トリメチルガリウムに代えてトリエチルガリウム(化学式Ga(C)を用いることもでき、ジメチル亜鉛に代えてジエチル亜鉛(化学式Zn(C)を用いることもできる。
例えば、ALDを利用する成膜装置により酸化ハフニウム膜を形成する場合には、溶媒とハフニウム前駆体化合物を含む液体(ハフニウムアルコキシドや、テトラキスジメチルアミドハフニウム(TDMAH)などのハフニウムアミド)を気化させた原料ガスと、酸化剤としてオゾン(O)の2種類のガスを用いる。なお、テトラキスジメチルアミドハフニウムの化学式はHf[N(CHである。また、他の材料液としては、テトラキス(エチルメチルアミド)ハフニウムなどがある。
例えば、ALDを利用する成膜装置により酸化アルミニウム膜を形成する場合には、溶媒とアルミニウム前駆体化合物を含む液体(トリメチルアルミニウム(TMA)など)を気化させた原料ガスと、酸化剤としてH2Oの2種類のガスを用いる。なお、トリメチルアルミニウムの化学式はAl(CHである。また、他の材料液としては、トリス(ジメチルアミド)アルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、アルミニウムトリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)などがある。
例えば、ALDを利用する成膜装置により酸化シリコン膜を形成する場合には、ヘキサクロロジシランを被成膜面に吸着させ、吸着物に含まれる塩素を除去し、酸化性ガス(O2、一酸化二窒素)のラジカルを供給して吸着物と反応させる。
例えば、ALDを利用する成膜装置によりタングステン膜を成膜する場合には、WFガスとBガスを順次繰り返し導入して初期タングステン膜を形成し、その後、WFガスとHガスを同時に導入してタングステン膜を形成する。なお、Bガスに代えてSiHガスを用いてもよい。
例えば、ALDを利用する成膜装置により酸化物半導体膜、例えばIn−Ga−Zn−O膜を成膜する場合には、In(CHガスとOガスを順次繰り返し導入してIn−O層を形成し、その後、Ga(CHガスとOガスを同時に導入してGaO層を形成し、更にその後Zn(CH)2ガスとOガスを同時に導入してZnO層を形成する。なお、これらの層の順番はこの例に限らない。また、これらのガスを混ぜてIn−Ga−O層やIn−Zn−O層、Ga−Zn−O層などの混合化合物層を形成しても良い。なお、Oガスに変えてAr等の不活性ガスでバブリングして得られたHOガスを用いても良いが、Hを含まないO3ガスを用いる方が好ましい。また、In(CH3)3ガスにかえて、In(Cガスを用いても良い。また、Ga(CHガスにかえて、Ga(Cガスを用いても良い。また、Zn(CHガスを用いても良い。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態8)
<酸化物半導体の構造>
本実施の形態では、酸化物半導体の構造について説明する。
本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「略平行」とは、二つの直線が−30°以上30°以下の角度で配置されている状態をいう。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、85°以上95°以下の場合も含まれる。また、「略垂直」とは、二つの直線が60°以上120°以下の角度で配置されている状態をいう。
また、本明細書において、結晶が三方晶または菱面体晶である場合、六方晶系として表す。
酸化物半導体は、単結晶酸化物半導体と、それ以外の非単結晶酸化物半導体とに分けられる。非単結晶酸化物半導体としては、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)、多結晶酸化物半導体、nc−OS(nanocrystalline Oxide Semiconductor)、擬似非晶質酸化物半導体(a−like OS:amorphous like Oxide Semiconductor)、非晶質酸化物半導体などがある。
また別の観点では、酸化物半導体は、非晶質酸化物半導体と、それ以外の結晶性酸化物半導体とに分けられる。結晶性酸化物半導体としては、単結晶酸化物半導体、CAAC−OS、多結晶酸化物半導体、nc−OSなどがある。
非晶質構造の定義としては、一般に、準安定状態で固定化していないこと、等方的であって不均質構造を持たないことなどが知られている。また、結合角度が柔軟であり、短距離秩序性は有するが、長距離秩序性を有さない構造と言い換えることもできる。
逆の見方をすると、本質的に安定な酸化物半導体の場合、完全な非晶質(completely amorphous)酸化物半導体と呼ぶことはできない。また、等方的でない(例えば、微小な領域において周期構造を有する)酸化物半導体を、完全な非晶質酸化物半導体と呼ぶことはできない。ただし、a−like OSは、微小な領域において周期構造を有するものの、鬆(ボイドともいう。)を有し、不安定な構造である。そのため、物性的には非晶質酸化物半導体に近いといえる。
<CAAC−OS>
まずは、CAAC−OSについて説明する。
CAAC−OSは、c軸配向した複数の結晶部(ペレットともいう。)を有する酸化物半導体の一つである。
透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって、CAAC−OSの明視野像と回折パターンとの複合解析像(高分解能TEM像ともいう。)を観察すると、複数のペレットを確認することができる。一方、高分解能TEM像ではペレット同士の境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を明確に確認することができない。そのため、CAAC−OSは、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
以下では、TEMによって観察したCAAC−OSについて説明する。図10(A)に、試料面と略平行な方向から観察したCAAC−OSの断面の高分解能TEM像を示す。高分解能TEM像の観察には、球面収差補正(Spherical Aberration Corrector)機能を用いた。球面収差補正機能を用いた高分解能TEM像を、特にCs補正高分解能TEM像と呼ぶ。Cs補正高分解能TEM像の取得は、例えば、日本電子株式会社製原子分解能分析電子顕微鏡JEM−ARM200Fなどによって行うことができる。
図10(A)の領域(1)を拡大したCs補正高分解能TEM像を図10(B)に示す。図10(B)より、ペレットにおいて、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層の配列は、CAAC−OSの膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映しており、CAAC−OSの被形成面または上面と平行となる。
図10(B)に示すように、CAAC−OSは特徴的な原子配列を有する。図10(C)は、特徴的な原子配列を、補助線で示したものである。図10(B)および図10(C)より、ペレット一つの大きさは1nm以上3nm以下程度であり、ペレットとペレットとの傾きにより生じる隙間の大きさは0.8nm程度であることがわかる。したがって、ペレットを、ナノ結晶(nc:nanocrystal)と呼ぶこともできる。また、CAAC−OSを、CANC(C−Axis Aligned nanocrystals)を有する酸化物半導体と呼ぶこともできる。
ここで、Cs補正高分解能TEM像をもとに、基板5120上のCAAC−OSのペレット5100の配置を模式的に示すと、レンガまたはブロックが積み重なったような構造となる(図10(D)参照。)。図10(C)で観察されたペレットとペレットとの間で傾きが生じている箇所は、図10(D)に示す領域5161に相当する。
また、図11(A)に、試料面と略垂直な方向から観察したCAAC−OSの平面のCs補正高分解能TEM像を示す。図11(A)の領域(1)、領域(2)および領域(3)を拡大したCs補正高分解能TEM像を、それぞれ図11(B)、図11(C)および図11(D)に示す。図11(B)、図11(C)および図11(D)より、ペレットは、金属原子が三角形状、四角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なるペレット間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
次に、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)によって解析したCAAC−OSについて説明する。例えば、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OSに対し、out−of−plane法による構造解析を行うと、図12(A)に示すように回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OSの結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に略垂直な方向を向いていることが確認できる。
なお、CAAC−OSのout−of−plane法による構造解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。より好ましいCAAC−OSは、out−of−plane法による構造解析では、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さない。
一方、CAAC−OSに対し、c軸に略垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による構造解析を行うと、2θが56°近傍にピークが現れる。このピークは、InGaZnOの結晶の(110)面に帰属される。CAAC−OSの場合は、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行っても、図12(B)に示すように明瞭なピークは現れない。これに対し、InGaZnOの単結晶酸化物半導体であれば、2θを56°近傍に固定してφスキャンした場合、図12(C)に示すように(110)面と等価な結晶面に帰属されるピークが6本観察される。したがって、XRDを用いた構造解析から、CAAC−OSは、a軸およびb軸の配向が不規則であることが確認できる。
次に、電子回折によって解析したCAAC−OSについて説明する。例えば、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OSに対し、試料面に平行にプローブ径が300nmの電子線を入射させると、図13(A)に示すような回折パターン(制限視野透過電子回折パターンともいう。)が現れる場合がある。この回折パターンには、InGaZnOの結晶の(009)面に起因するスポットが含まれる。したがって、電子回折によっても、CAAC−OSに含まれるペレットがc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に略垂直な方向を向いていることがわかる。一方、同じ試料に対し、試料面に垂直にプローブ径が300nmの電子線を入射させたときの回折パターンを図13(B)に示す。図13(B)より、リング状の回折パターンが確認される。したがって、電子回折によっても、CAAC−OSに含まれるペレットのa軸およびb軸は配向性を有さないことがわかる。なお、図13(B)における第1リングは、InGaZnOの結晶の(010)面および(100)面などに起因すると考えられる。また、図13(B)における第2リングは(110)面などに起因すると考えられる。
上述したように、CAAC−OSは結晶性の高い酸化物半導体である。酸化物半導体の結晶性は不純物の混入や欠陥の生成などによって低下する場合があるため、逆の見方をするとCAAC−OSは不純物や欠陥(酸素欠損など)の少ない酸化物半導体ともいえる。
なお、不純物は、酸化物半導体の主成分以外の元素で、水素、炭素、シリコン、遷移金属元素などがある。例えば、シリコンなどの、酸化物半導体を構成する金属元素よりも酸素との結合力の強い元素は、酸化物半導体から酸素を奪うことで酸化物半導体の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。また、鉄やニッケルなどの重金属、アルゴン、二酸化炭素などは、原子半径(または分子半径)が大きいため、酸化物半導体の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。
酸化物半導体が不純物や欠陥を有する場合、光や熱などによって特性が変動する場合がある。例えば、酸化物半導体に含まれる不純物は、キャリアトラップとなる場合や、キャリア発生源となる場合がある。また、酸化物半導体中の酸素欠損は、キャリアトラップとなる場合や、水素を捕獲することによってキャリア発生源となる場合がある。
不純物および酸素欠損の少ないCAAC−OSは、キャリア密度の低い酸化物半導体である。具体的には、8×1011/cm未満、好ましくは1×1011/cm未満、さらに好ましくは1×1010/cm未満であり、1×10−9/cm以上のキャリア密度の酸化物半導体とすることができる。そのような酸化物半導体を、高純度真性または実質的に高純度真性な酸化物半導体と呼ぶ。CAAC−OSは、不純物濃度が低く、欠陥準位密度が低い。即ち、安定な特性を有する酸化物半導体であるといえる。
<nc−OS>
次に、nc−OSについて説明する。
nc−OSは、高分解能TEM像において、結晶部を確認することのできる領域と、明確な結晶部を確認することのできない領域と、を有する。nc−OSに含まれる結晶部は、1nm以上10nm以下、または1nm以上3nm以下の大きさであることが多い。なお、結晶部の大きさが10nmより大きく100nm以下である酸化物半導体を微結晶酸化物半導体と呼ぶことがある。nc−OSは、例えば、高分解能TEM像では、結晶粒界を明確に確認できない場合がある。なお、ナノ結晶は、CAAC−OSにおけるペレットと起源を同じくする可能性がある。そのため、以下ではnc−OSの結晶部をペレットと呼ぶ場合がある。
nc−OSは、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc−OSは、異なるペレット間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。したがって、nc−OSは、分析方法によっては、a−like OSや非晶質酸化物半導体と区別が付かない場合がある。例えば、nc−OSに対し、ペレットよりも大きい径のX線を用いた場合、out−of−plane法による解析では、結晶面を示すピークは検出されない。また、nc−OSに対し、ペレットよりも大きいプローブ径(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子回折を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。一方、nc−OSに対し、ペレットの大きさと近いかペレットより小さいプローブ径の電子線を用いるナノビーム電子回折を行うと、スポットが観測される。また、nc−OSに対しナノビーム電子回折を行うと、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される場合がある。さらに、リング状の領域内に複数のスポットが観測される場合がある。
このように、ペレット(ナノ結晶)間では結晶方位が規則性を有さないことから、nc−OSを、RANC(Random Aligned nanocrystals)を有する酸化物半導体、またはNANC(Non−Aligned nanocrystals)を有する酸化物半導体と呼ぶこともできる。
nc−OSは、非晶質酸化物半導体よりも規則性の高い酸化物半導体である。そのため、nc−OSは、a−like OSや非晶質酸化物半導体よりも欠陥準位密度が低くなる。ただし、nc−OSは、異なるペレット間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、nc−OSは、CAAC−OSと比べて欠陥準位密度が高くなる。
<a−like OS>
a−like OSは、nc−OSと非晶質酸化物半導体との間の構造を有する酸化物半導体である。
a−like OSは、高分解能TEM像において鬆が観察される場合がある。また、高分解能TEM像において、明確に結晶部を確認することのできる領域と、結晶部を確認することのできない領域と、を有する。
鬆を有するため、a−like OSは、不安定な構造である。以下では、a−like OSが、CAAC−OSおよびnc−OSと比べて不安定な構造であることを示すため、電子照射による構造の変化を示す。
電子照射を行う試料として、a−like OS(試料Aと表記する。)、nc−OS(試料Bと表記する。)およびCAAC−OS(試料Cと表記する。)を準備する。いずれの試料もIn−Ga−Zn酸化物である。
まず、各試料の高分解能断面TEM像を取得する。高分解能断面TEM像により、各試料は、いずれも結晶部を有することがわかる。
なお、どの部分を一つの結晶部と見なすかの判定は、以下のように行えばよい。例えば、InGaZnOの結晶の単位格子は、In−O層を3層有し、またGa−Zn−O層を6層有する、計9層がc軸方向に層状に重なった構造を有することが知られている。これらの近接する層同士の間隔は、(009)面の格子面間隔(d値ともいう。)と同程度であり、結晶構造解析からその値は0.29nmと求められている。したがって、格子縞の間隔が0.28nm以上0.30nm以下である箇所を、InGaZnOの結晶部と見なすことができる。なお、格子縞は、InGaZnOの結晶のa−b面に対応する。
図14は、各試料の結晶部(22箇所から45箇所)の平均の大きさを調査した例である。ただし、上述した格子縞の長さを結晶部の大きさとしている。図14より、a−like OSは、電子の累積照射量に応じて結晶部が大きくなっていくことがわかる。具体的には、図14中に(1)で示すように、TEMによる観察初期においては1.2nm程度の大きさだった結晶部(初期核ともいう。)が、累積照射量が4.2×10/nmにおいては2.6nm程度の大きさまで成長していることがわかる。一方、nc−OSおよびCAAC−OSは、電子照射開始時から電子の累積照射量が4.2×10/nmまでの範囲で、結晶部の大きさに変化が見られないことがわかる。具体的には、図14中の(2)および(3)で示すように、電子の累積照射量によらず、nc−OSおよびCAAC−OSの結晶部の大きさは、それぞれ1.4nm程度および2.1nm程度であることがわかる。
このように、a−like OSは、電子照射によって結晶部の成長が見られる場合がある。一方、nc−OSおよびCAAC−OSは、電子照射による結晶部の成長がほとんど見られないことがわかる。即ち、a−like OSは、nc−OSおよびCAAC−OSと比べて、不安定な構造であることがわかる。
また、鬆を有するため、a−like OSは、nc−OSおよびCAAC−OSと比べて密度の低い構造である。具体的には、a−like OSの密度は、同じ組成の単結晶の密度の78.6%以上92.3%未満となる。また、nc−OSの密度およびCAAC−OSの密度は、同じ組成の単結晶の密度の92.3%以上100%未満となる。単結晶の密度の78%未満となる酸化物半導体は、成膜すること自体が困難である。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体において、菱面体晶構造を有する単結晶InGaZnOの密度は6.357g/cmとなる。よって、例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体において、a−like OSの密度は5.0g/cm以上5.9g/cm未満となる。また、例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体において、nc−OSの密度およびCAAC−OSの密度は5.9g/cm以上6.3g/cm未満となる。
なお、同じ組成の単結晶が存在しない場合がある。その場合、任意の割合で組成の異なる単結晶を組み合わせることにより、所望の組成における単結晶に相当する密度を見積もることができる。所望の組成の単結晶に相当する密度は、組成の異なる単結晶を組み合わせる割合に対して、加重平均を用いて見積もればよい。ただし、密度は、可能な限り少ない種類の単結晶を組み合わせて見積もることが好ましい。
以上のように、酸化物半導体は、様々な構造をとり、それぞれが様々な特性を有する。なお、酸化物半導体は、例えば、非晶質酸化物半導体、a−like OS、nc−OS、CAAC−OSのうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態9)
本発明の一態様に係る半導体装置は、表示機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備えた画像再生装置(代表的にはDVD:Digital Versatile Disc等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを有する装置)に用いることができる。その他に、本発明の一態様に係る半導体装置を用いることができる電子機器として、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯情報端末、電子書籍端末、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤー等)、複写機、ファクシミリ、プリンタ、プリンタ複合機、現金自動預け入れ払い機(ATM)、自動販売機、医療機器などが挙げられる。これら電子機器の具体例を図15に示す。
図15(A)は携帯型ゲーム機であり、筐体5001、筐体5002、表示部5003、表示部5004、マイクロホン5005、スピーカー5006、操作キー5007、スタイラス5008等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、携帯型ゲーム機の各種集積回路に用いることができる。なお、図15(A)に示した携帯型ゲーム機は、2つの表示部5003と表示部5004とを有しているが、携帯型ゲーム機が有する表示部の数は、これに限定されない。
図15(B)は携帯情報端末であり、第1筐体5601、第2筐体5602、第1表示部5603、第2表示部5604、接続部5605、操作キー5606等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、携帯情報端末の各種集積回路に用いることができる。第1表示部5603は第1筐体5601に設けられており、第2表示部5604は第2筐体5602に設けられている。そして、第1筐体5601と第2筐体5602とは、接続部5605により接続されており、第1筐体5601と第2筐体5602の間の角度は、接続部5605により変更が可能である。第1表示部5603における映像を、接続部5605における第1筐体5601と第2筐体5602との間の角度に従って、切り替える構成としても良い。また、第1表示部5603及び第2表示部5604の少なくとも一方に、位置入力装置としての機能が付加された表示装置を用いるようにしても良い。なお、位置入力装置としての機能は、表示装置にタッチパネルを設けることで付加することができる。或いは、位置入力装置としての機能は、フォトセンサとも呼ばれる光電変換素子を表示装置の画素部に設けることでも、付加することができる。
図15(C)はノート型パーソナルコンピュータであり、筐体5401、表示部5402、キーボード5403、ポインティングデバイス5404等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、ノート型パーソナルコンピュータの各種集積回路に用いることができる。
図15(D)は電気冷凍冷蔵庫であり、筐体5301、冷蔵室用扉5302、冷凍室用扉5303等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、電気冷凍冷蔵庫の各種集積回路に用いることができる。
図15(E)はビデオカメラであり、第1筐体5801、第2筐体5802、表示部5803、操作キー5804、レンズ5805、接続部5806等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、ビデオカメラの各種集積回路に用いることができる。操作キー5804及びレンズ5805は第1筐体5801に設けられており、表示部5803は第2筐体5802に設けられている。そして、第1筐体5801と第2筐体5802とは、接続部5806により接続されており、第1筐体5801と第2筐体5802の間の角度は、接続部5806により変更が可能である。表示部5803における映像を、接続部5806における第1筐体5801と第2筐体5802との間の角度に従って切り替える構成としても良い。
図15(F)は普通自動車であり、車体5101、車輪5102、ダッシュボード5103、ライト5104等を有する。本発明の一態様にかかる半導体装置は、普通自動車の各種集積回路に用いることができる。
例えば、本明細書等において、XとYとが接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とを含むものとする。したがって、所定の接続関係、例えば、図または文章に示された接続関係に限定されず、図または文章に示された接続関係以外のものも含むものとする。
ここで、X、Yは、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
XとYとが電気的に接続されている場合の一例としては、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、スイッチは、オンオフが制御される機能を有している。つまり、スイッチは、導通状態(オン状態)、または、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有している。または、スイッチは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有している。
XとYとが機能的に接続されている場合の一例としては、XとYとの機能的な接続を可能とする回路(例えば、論理回路(インバータ、NAND回路、NOR回路など)、信号変換回路(DA変換回路、AD変換回路、ガンマ補正回路など)、電位レベル変換回路(電源回路(昇圧回路、降圧回路など)、信号の電位レベルを変えるレベルシフタ回路など)、電圧源、電流源、切り替え回路、増幅回路(信号振幅または電流量などを大きく出来る回路、オペアンプ、差動増幅回路、ソースフォロワ回路、バッファ回路など)、信号生成回路、記憶回路、制御回路など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、一例として、XとYとの間に別の回路を挟んでいても、Xから出力された信号がYへ伝達される場合は、XとYとは機能的に接続されているものとする。
なお、XとYとが電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟んで接続されている場合)と、XとYとが機能的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の回路を挟んで機能的に接続されている場合)と、XとYとが直接接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟まずに接続されている場合)とを含むものとする。つまり、電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、単に、接続されている、とのみ明示的に記載されている場合と同じであるとする。
なお、例えば、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1を介して(又は介さず)、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2を介して(又は介さず)、Yと電気的に接続されている場合や、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1の一部と直接的に接続され、Z1の別の一部がXと直接的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2の一部と直接的に接続され、Z2の別の一部がYと直接的に接続されている場合では、以下のように表現することが出来る。
例えば、「XとYとトランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とは、互いに電気的に接続されており、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yの順序で電気的に接続されている。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)はYと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この順序で電気的に接続されている」と表現することができる。または、「Xは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とを介して、Yと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この接続順序で設けられている」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続の順序について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。なお、これらの表現方法は、一例であり、これらの表現方法に限定されない。ここで、X、Y、Z1、Z2は、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
なお、回路図上は独立している構成要素同士が電気的に接続しているように図示されている場合であっても、1つの構成要素が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合もある。例えば配線の一部が電極としても機能する場合は、一の導電膜が、配線の機能、及び電極の機能の両方の構成要素の機能を併せ持っている。したがって、本明細書における電気的に接続とは、このような、一の導電膜が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合も、その範疇に含める。
なお、ある一つの実施の形態の中で述べる内容(一部の内容でもよい)は、その実施の形態で述べる別の内容(一部の内容でもよい)、及び/又は、一つ若しくは複数の別の実施の形態で述べる内容(一部の内容でもよい)に対して、適用、組み合わせ、又は置き換えなどを行うことが出来る。
なお、実施の形態の中で述べる内容とは、各々の実施の形態において、様々な図を用いて述べる内容、又は明細書に記載される文章を用いて述べる内容のことである。
なお、ある一つの実施の形態において述べる図(一部でもよい)は、その図の別の部分、その実施の形態において述べる別の図(一部でもよい)、及び/又は、一つ若しくは複数の別の実施の形態において述べる図(一部でもよい)に対して、組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることが出来る。
なお、明細書の中の図面や文章において規定されていない内容について、その内容を除くことを規定した発明の一態様を構成することが出来る。または、ある値について、上限値と下限値などで示される数値範囲が記載されている場合、その範囲を任意に狭めることで、または、その範囲の中の一点を除くことで、その範囲を一部除いた発明の一態様を規定することができる。これらにより、例えば、従来技術が本発明の一態様の技術的範囲内に入らないことを規定することができる。
具体例としては、ある回路において、第1乃至第5のトランジスタを用いている回路図が記載されているとする。その場合、その回路が、第6のトランジスタを有していないことを発明として規定することが可能である。または、その回路が、容量素子を有していないことを規定することが可能である。さらに、その回路が、ある特定の接続構造をとっているような第6のトランジスタを有していない、と規定して発明を構成することができる。または、その回路が、ある特定の接続構造をとっている容量素子を有していない、と規定して発明を構成することができる。例えば、ゲートが第3のトランジスタのゲートと接続されている第6のトランジスタを有していない、と発明を規定することが可能である。または、例えば、第1の電極が第3のトランジスタのゲートと接続されている容量素子を有していない、と発明を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある値について、例えば、「ある電圧が、3V以上10V以下であることが好適である」と記載されているとする。その場合、例えば、ある電圧が、−2V以上1V以下である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。または、例えば、ある電圧が、13V以上である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。なお、例えば、その電圧が、5V以上8V以下であると発明を規定することも可能である。なお、例えば、その電圧が、概略9Vであると発明を規定することも可能である。なお、例えば、その電圧が、3V以上10V以下であるが、9Vである場合を除くと発明を規定することも可能である。なお、ある値について、「このような範囲であることが好ましい」、「これらを満たすことが好適である」となどと記載されていたとしても、ある値は、それらの記載に限定されない。つまり、「好ましい」、「好適である」などと記載されていたとしても、必ずしも、それらの記載には、限定されない。
別の具体例としては、ある値について、例えば、「ある電圧が、10Vであることが好適である」と記載されているとする。その場合、例えば、ある電圧が、−2V以上1V以下である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。または、例えば、ある電圧が、13V以上である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある物質の性質について、例えば、「ある膜は、絶縁膜である」と記載されているとする。その場合、例えば、その絶縁膜が、有機絶縁膜である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。または、例えば、その絶縁膜が、無機絶縁膜である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。または、例えば、その膜が、導電膜である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。または、例えば、その膜が、半導体膜である場合を除く、と発明の一態様を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある積層構造について、例えば、「A膜とB膜との間に、ある膜が設けられている」と記載されているとする。その場合、例えば、その膜が、4層以上の積層膜である場合を除く、と発明を規定することが可能である。または、例えば、A膜とその膜との間に、導電膜が設けられている場合を除く、と発明を規定することが可能である。
なお、本明細書等において記載されている発明の一態様は、さまざまな人が実施することが出来る。しかしながら、その実施は、複数の人にまたがって実施される場合がある。例えば、送受信システムの場合において、A社が送信機を製造および販売し、B社が受信機を製造および販売する場合がある。別の例としては、トランジスタおよび発光素子を有する発光装置の場合において、トランジスタが形成された半導体装置は、A社が製造および販売する。そして、B社がその半導体装置を購入して、その半導体装置に発光素子を成膜して、発光装置として完成させる、という場合がある。
このような場合、A社またはB社のいずれに対しても、特許侵害を主張できるような発明の一態様を、構成することが出来る。つまり、A社のみが実施するような発明の一態様を構成することが可能であり、別の発明の一態様として、B社のみが実施するような発明の一態様を構成することが可能である。また、A社またはB社に対して、特許侵害を主張できるような発明の一態様は、明確であり、本明細書等に記載されていると判断する事が出来る。例えば、送受信システムの場合において、送信機のみの場合の記載や、受信機のみの場合の記載が本明細書等になかったとしても、送信機のみで発明の一態様を構成することができ、受信機のみで別の発明の一態様を構成することができ、それらの発明の一態様は、明確であり、本明細書等に記載されていると判断することが出来る。別の例としては、トランジスタおよび発光素子を有する発光装置の場合において、トランジスタが形成された半導体装置のみの場合の記載や、発光素子を有する発光装置のみの場合の記載が本明細書等になかったとしても、トランジスタが形成された半導体装置のみで発明の一態様を構成することができ、発光素子を有する発光装置のみで発明の一態様を構成することができ、それらの発明の一態様は、明確であり、本明細書等に記載されていると判断することが出来る。
なお、本明細書等においては、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、受動素子(容量素子、抵抗素子など)などが有するすべての端子について、その接続先を特定しなくても、当業者であれば、発明の一態様を構成することは可能な場合がある。つまり、接続先を特定しなくても、発明の一態様が明確であると言える。そして、接続先が特定された内容が、本明細書等に記載されている場合、接続先を特定しない発明の一態様が、本明細書等に記載されていると判断することが可能な場合がある。特に、端子の接続先が複数のケース考えられる場合には、その端子の接続先を特定の箇所に限定する必要はない。したがって、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、受動素子(容量素子、抵抗素子など)などが有する一部の端子についてのみ、その接続先を特定することによって、発明の一態様を構成することが可能な場合がある。
なお、本明細書等においては、ある回路について、少なくとも接続先を特定すれば、当業者であれば、発明を特定することが可能な場合がある。または、ある回路について、少なくとも機能を特定すれば、当業者であれば、発明を特定することが可能な場合がある。つまり、機能を特定すれば、発明の一態様が明確であると言える。そして、機能が特定された発明の一態様が、本明細書等に記載されていると判断することが可能な場合がある。したがって、ある回路について、機能を特定しなくても、接続先を特定すれば、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。または、ある回路について、接続先を特定しなくても、機能を特定すれば、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。また、本明細書において、回路の説明において用いられている「信号」という用語が「回路」を意味することがあり、「回路」という用語が「信号」を意味することがある。
なお、本明細書等においては、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、その一部分を取り出して、発明の一態様を構成することは可能である。したがって、ある部分を述べる図または文章が記載されている場合、その一部分の図または文章を取り出した内容も、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能であるものとする。そして、その発明の一態様は明確であると言える。そのため、例えば、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、配線、受動素子(容量素子、抵抗素子など)、導電層、絶縁層、半導体層、有機材料、無機材料、部品、装置、動作方法、製造方法などが単数もしくは複数記載された図面または文章において、その一部分を取り出して、発明の一態様を構成することが可能であるものとする。例えば、N個(Nは整数)の回路素子(トランジスタ、容量素子等)を有して構成される回路図から、M個(Mは整数で、M<N)の回路素子(トランジスタ、容量素子等)を抜き出して、発明の一態様を構成することは可能である。別の例としては、N個(Nは整数)の層を有して構成される断面図から、M個(Mは整数で、M<N)の層を抜き出して、発明の一態様を構成することは可能である。さらに別の例としては、N個(Nは整数)の要素を有して構成されるフローチャートから、M個(Mは整数で、M<N)の要素を抜き出して、発明の一態様を構成することは可能である。さらに別の例としては、「Aは、B、C、D、E、または、Fを有する」と記載されている文章から、一部の要素を任意に抜き出して、「Aは、BとEとを有する」、「Aは、EとFとを有する」、「Aは、CとEとFとを有する」、または、「Aは、BとCとDとEとを有する」などの発明の一態様を構成することは可能である。
なお、本明細書等においては、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、少なくとも一つの具体例が記載される場合、その具体例の上位概念を導き出すことは、当業者であれば容易に理解される。したがって、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、少なくとも一つの具体例が記載される場合、その具体例の上位概念も、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。そして、その発明の一態様は、明確であると言える。
なお、本明細書等においては、少なくとも図に記載した内容(図の中の一部でもよい)は、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。したがって、ある内容について、図に記載されていれば、文章を用いて述べていなくても、その内容は、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。同様に、図の一部を取り出した図についても、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。そして、その発明の一態様は明確であると言える。
90 トランジスタ
91 絶縁膜
92a 酸化物半導体膜
92b 酸化物半導体膜
92c 酸化物半導体膜
93 導電膜
94 導電膜
95 絶縁膜
96 導電膜
97 基板
101 p型Si−FET
102 p型Si−FET
103 p型Si−FET
104 p型Si−FET
111 n型Si−FET
112 n型Si−FET
113 n型Si−FET
114 n型Si−FET
115 n型Si−FET
116 n型Si−FET
117 n型Si−FET
118 n型Si−FET
121 OS−FET
122 OS−FET
123 OS−FET
124 OS−FET
142−145 PP
151 IN
152 INB
161 OUT
162 OUTB
171 抵抗素子
172 抵抗素子
801 半導体基板
810 素子分離領域
811 絶縁膜
812 絶縁膜
813 絶縁膜
825 導電膜
826 導電膜
827 導電膜
834 導電膜
835 導電膜
836 導電膜
837 導電膜
844 導電膜
851 導電膜
852 導電膜
853 導電膜
861 絶縁膜
862 ゲート絶縁膜
863 絶縁膜
901 半導体膜
910 領域
911 領域
921 導電膜
922 導電膜
931 ゲート電極
1000 基板
1001 素子分離領域
1002 不純物領域
1003 不純物領域
1004 チャネル形成領域
1005 絶縁膜
1006 ゲート電極
1011 絶縁膜
1012 導電膜
1013 導電膜
1014 導電膜
1016 導電膜
1017 導電膜
1018 導電膜
1020 絶縁膜
1021 絶縁膜
1022 絶縁膜
1030 半導体膜
1030a 酸化物半導体膜
1030c 酸化物半導体膜
1031 ゲート絶縁膜
1032 導電膜
1033 導電膜
1034 ゲート電極
1101 トランジスタ
1102 トランジスタ
2011 ECCTD
5001 筐体
5002 筐体
5003 表示部
5004 表示部
5005 マイクロホン
5006 スピーカー
5007 操作キー
5008 スタイラス
5100 ペレット
5101 車体
5102 車輪
5103 ダッシュボード
5104 ライト
5120 基板
5161 領域
5301 筐体
5302 冷蔵室用扉
5303 冷凍室用扉
5401 筐体
5402 表示部
5403 キーボード
5404 ポインティングデバイス
5601 筐体
5602 筐体
5603 表示部
5604 表示部
5605 接続部
5606 操作キー
5801 筐体
5802 筐体
5803 表示部
5804 操作キー
5805 レンズ
5806 接続部

Claims (4)

  1. 第1及び第2のpチャネル型シリコントランジスタと、
    第1、第2、第5乃至第8のnチャネル型シリコントランジスタと、
    第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、
    高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第5のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第6のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第7のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第8のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、前記低電位電源線と電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、前記低電位電源線と電気的に接続され、
    前記第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路。
  2. 第1及び第2のpチャネル型シリコントランジスタと、
    第1、第2、第5、第6のnチャネル型シリコントランジスタと、
    第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、
    第1及び第2の抵抗素子と、
    高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第5のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第6のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、前記低電位電源線と電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、前記低電位電源線と電気的に接続され、
    前記第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第1の抵抗素子の第1の端子は、前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第1の抵抗素子の第2の端子は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第2の抵抗素子の第1の端子は、前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第2の抵抗素子の第2の端子は、前記反転出力信号線と電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路。
  3. 第1乃至第4のpチャネル型シリコントランジスタと、
    第1乃至第4のnチャネル型シリコントランジスタと、
    第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、
    高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第3のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第4のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、前記低電位電源線と電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、前記低電位電源線と電気的に接続され、
    前記第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続されていることを特徴とするレベルシフタ回路。
  4. 第1乃至第4のpチャネル型シリコントランジスタと、
    第1乃至第8のnチャネル型シリコントランジスタと、
    第1乃至第4の酸化物半導体トランジスタと、
    高電位電源線と、接地電位電源線と、低電位電源線と、出力信号線と、反転出力信号線と、入力信号線と、反転入力信号線と、を有し、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第3のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第4のpチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記反転出力信号線と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第1のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記出力信号線と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、
    前記第2のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第3のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第3のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第4のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第4のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第5のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第5のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第6のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第6のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記第1のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第7のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第7のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記第2のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第8のnチャネル型シリコントランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3のpチャネル型シリコントランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第8のnチャネル型シリコントランジスタのゲートは、前記高電位電源線と電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記入力信号線と電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第3の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第1の酸化物半導体トランジスタのゲートは、前記低電位電源線と電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの一方は、前記反転入力信号線と電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第4の酸化物半導体トランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記第2の酸化物半導体トランジスタのゲートは、前記低電位電源線と電気的に接続され、
    前記第3の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続され、
    前記第4の酸化物半導体トランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記接地電位電源線と電気的に接続されている、ことを特徴とするレベルシフタ回路。
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