JP6414737B2 - ガーニッシュ取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、アウターパネルに取り付けられた第1ガーニッシュに、第2ガーニッシュを取り付けるガーニッシュ取付構造に関する。
フェンダーパネル等の車体外板(アウターパネル)には、デザイン性を向上させるためのガーニッシュが取り付けられているものがある。例えば、特許文献1には、フロントピラーの下側部分における意匠の自由度を向上させるためのフェンダーガーニッシュについて開示されている。この例のフェンダーガーニッシュは、クリップにより、フェンダーパネル上部とフロントピラー下部との間に取り付けられている。
上記例のように車体側部にガーニッシュを取り付ける場合には、当該ガーニッシュを車幅方向に突出した構造にはできないため、薄いガーニッシュが求められる。一方、ガーニッシュを薄型にする場合においても、アウターパネルへの締結は十分な強度を確保すると共に、変形等も抑制する必要がある。すなわち、車両が走行している間にガーニッシュが外れないように車体への締結は充分な強度を備え、且つ変形等も最低限としたい。
特開2013−169815号公報
例えば、軽自動車等の車幅の小さな車両では、ガーニッシュを用いて立体的な品質感を付加する場合においても、ガーニッシュを薄くすることや軽くすることが重要となる。例えば、アウターパネルの外面に、第1ガーニッシュが取り付けられ、さらに第2ガーニッシュが第1ガーニッシュに車幅方向に重なるように取り付けられるように構成されるものがある。このような構成でも、立体的な品質感を付加すると共に、薄くすることが求められる。
当該構成では、通常、第1ガーニッシュ及び第2ガーニッシュを係合爪により取り付ける。ガーニッシュに薄さを要求するときに、一般的な弓なりの爪係合では十分な薄さが得られない可能性がある。これに対して、係合爪を平坦にすること等が考えられるが、上記の品質や機能を確保する上で、以下のような問題点がある。
先ず、第1の問題点として、係合爪の弾力で変形して係合するので、係合爪の全長(第2ガーニッシュの短手方向長(幅方向長さ))について、最低限の長さが必要であり、当該幅方向を短くすると、第2ガーニッシュの厚み方向を高くする必要がある。しかし、第2ガーニッシュの形状に大きな制約があるため、幅方向を補足する形状には、限界があることとなる。
また、第2の問題点として、厚み方向を高くすると、係合爪の反力で係止部の第2ガーニッシュの係止部(枠穴形状)を押すこととなり、反対側に第2ガーニッシュの位置規制を設ける必要がある場合がある。
弓なり形状の係合爪は、幅方向に爪が逃げるので、枠穴形状を挿入しやすいが、幅方向にも弾性力があるので、上記の第2の問題点が生じてしまう可能性がある。これに対して、係合爪を平板状にすると、第3の問題点として、係合爪の根元を支点にして、爪先が下方(厚み方向)に移動する変形のみで、枠穴形状に挿入する必要がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、アウターパネルに取り付けられている第1ガーニッシュに第2ガーニッシュを取り付ける構造であって、第2ガーニッシュを取り付けるための取付部の厚さを低減し、デザイン自由度を向上させることができるガーニッシュ取付構造を提供することである。
上記目的を達成するため本発明に係るガーニッシュ取付構造は、車体のアウターパネルに取り付けられている第1ガーニッシュには、少なくとも1つの係止部挿入穴が設けられ、前記係止部挿入穴には、該係止部挿入穴の縁部から穴中央部に向かって延びる係合爪が設けられており、前記第1ガーニッシュに取り付けられる第2ガーニッシュには、前記係止部挿入穴に挿入可能な係止部が設けられている。当該ガーニッシュ取付構造において、前記係合爪は、平板形状であり、該平板形状における前記第2ガーニッシュ側の面は、前記係止部が前記係止部挿入穴に挿入される挿入方向と交差するように形成されおり、前記係止部は、貫通穴が形成された枠穴形状であり、前記係止部が前記係止部挿入穴に挿入されると共に前記係合爪が前記貫通穴に挿入している状態で、前記第2ガーニッシュが前記第1ガーニッシュに取り付けられている。
また、複数の前記係止部挿入穴は、前記第1ガーニッシュの長手方向に沿って互いに間隔を空けて配置されると共に、前記第1ガーニッシュの長手方向に沿って延びる基準線を挟むように該基準線の両側のそれぞれに配置され、前記係合爪は、前記基準線から離れる方向に延びており、前記係止部は、複数の前記係止部挿入穴に対応するように複数設けられ、複数の前記係止部は、前記貫通穴が形成されている面が、前記基準線を介して互いに向き合うように配置されている。
また、前記第1ガーニッシュには、前記アウターパネルにクリップにより取り付けるためのクリップ通し穴が設けられ、該クリップ通し穴は、前記基準線上に配置されている。
また、本発明に係るガーニッシュ取付構造の一態様では、前記第1ガーニッシュには、前記アウターパネルにクリップにより取り付けるためのクリップ通し穴が設けられ、該クリップ通し穴は、前記基準線上に配置されている。
また、本発明に係るガーニッシュ取付構造の一態様では、前記第1ガーニッシュには、前記基準線に沿って延びる2本のリブが設けられ、該2本のリブは、前記基準線を挟むように配置されている。
また、本発明に係るガーニッシュ取付構造の一態様では、前記第2ガーニッシュにおける第1ガーニッシュ側の底面部は、前記底面部と前記係合爪の先端部との距離よりも、前記底面部と前記係合爪の中間部との距離の方が小さくなるように構成されている。
本発明によれば、第1ガーニッシュを若干湾曲させながら第2ガーニッシュを取り付けると、平板形状の係合爪の変形が小さくても、枠穴形状の係止部を挿入することが可能である。特に、第1ガーニッシュ及び第2ガーニッシュの短手方向に対してアウターパネル側に凸となるような湾曲方向に対して、有効である。また、係合した後では、係合爪は枠穴(貫通穴)にささっているだけなので、第1ガーニッシュの短手方向に押すことはなく、意匠ズレの発生を抑制可能に設置することができる。
また、本発明によれば、第1ガーニッシュを若干湾曲させながら第2ガーニッシュを取り付けるときに、係合爪の根元を曲点(基準線)にして曲げると有利である。また、2つの対向する係止部を、基準線を境に短手方向両側(左右)に配置することで、湾曲したときの係合爪の爪先の移動が短手方向両側(左右)で均等になり、複数の係合爪を確実に嵌めこむことが可能である。
また、本発明によれば、クリップ通し穴は、脆弱部となり、湾曲しやすい部分になる。当該クリップ通し穴を、基準線上に配置することにより、第1ガーニッシュは、上記のアウターパネル側に凸となる湾曲をしやすくなる。
また、本発明の一態様によれば、クリップ通し穴に長穴部を設けることで、第1ガーニッシュは、上記のアウターパネル側に凸となる湾曲を、さらにしやすくなる。
前記基準線を中心に湾曲させる場合に、力点を明確にすると予定した湾曲形状を発生させやすい。本発明の一態様によれば、基準線に沿って2本のリブを設けることで、当該リブが力点(線)となって、基準線を中心に山部及び谷部となる湾曲を得ることができる。
また、本発明の一態様によれば、係合爪を平板形状にすることで、第2ガーニッシュを立体形状にすることができる。この場合、第2ガーニッシュの底面と、平板形状の係合爪を隣接させることで、第2ガーニッシュが歪む場合や位置ずれする場合には、適度に支持することができる。
本発明に係るガーニッシュ取付構造の一実施形態を示す斜視図で、フェンダーパネルの上部に第1ガーニッシュ及び第2ガーニッシュが取り付けられた状態を示している。 図1のフェンダーパネルから第1ガーニッシュ等を取り外した状態を示す分解斜視図である。 図2の第1ガーニッシュ及び第2ガーニッシュを拡大して示す拡大斜視図である。 図3の第1ガーニッシュの正面図である。 図1のA−A断面の斜視図で、第1の係合爪と第1の係止部との係合部分の断面を示す斜視図であり、(a)は表側、(b)は裏側を示している。 図1のB−B断面の斜視図で、第2の係合爪と第2の係止部との係合部分の断面を示す斜視図であり、(a)は表側、(b)は裏側を示している。 図1の変形例を示し、第2ガーニッシュが図1の例よりも薄型のものを示している。 図1の変形例を示し、第2ガーニッシュが車幅方向に凹凸を備えている例を示す断面図である。
以下、本発明に係るガーニッシュ取付構造の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態のガーニッシュ取付構造は、車体に外側部を構成するアウターパネル1の外面に取り付けられている第1ガーニッシュ10に、第2ガーニッシュ20を取り付ける構造である。この例のアウターパネル1は、エンジンルーム開口部5の車幅方向外側部に配置されたフェンダーパネル1である。
先ず、フェンダーパネル1に第1ガーニッシュ10が取り付けられている状態について説明する。第1ガーニッシュ10は、図1に示すように、フェンダーパネル1の上部に取り付けられている。
ここで、フェンダーパネル1の上部周辺の構造について説明する。フェンダーパネル1は、最外面部1aと上外面部1bとを備えている。最外面部1aは、フェンダーパネル1の車幅方向最外の部分で、図1及び図2における下側の部分である。上外面部1bは、最外面部1aの車両上部に設けられ、最外面部1aよりもやや車幅方向内側に傾斜部1cを介して形成されている部分である。傾斜部1cは、車幅方向外側から内側に向かうにしたがい車両上方に傾斜している。
図1及び図2に示すように、上外面部1bの上端には、当該上端から車幅方向内側に延びるフランジが設けられている。このフランジの車両後部には、フロントピラー6の下部が当接している。図1に示すように、フロントピラー6の下部と、フェンダーパネル1の上部とは、車幅方向に重なるように配置されている。なお、図1では、フロントピラー6は仮想的に示している。
上外面部1bには、第1ガーニッシュ10が取り付けられるガーニッシュ取付部1dが設けられている。ガーニッシュ取付部1dには、2つのクリップ固定穴2が設けられている。クリップ固定穴2は、クリップ30が挿入された状態で固定される穴で、車両前後方向に沿って間隔を空けて配置されている。なお、図2では、クリップ固定穴2にクリップ30が固定されている。
続いて、第1ガーニッシュ10の構造について説明する。第1ガーニッシュ10は、フェンダーパネル1に取り付けられている状態で、車両前後方向に延びる長板状のパネル部材である。以降、第1ガーニッシュ10の長手方向は、車両前後方向に対応しているものとして説明する。
第1ガーニッシュ10には、4つの係止部挿入穴、すなわち、第1の係止部挿入穴11、第2の係止部挿入穴12、第3の係止部挿入穴13及び第4の係止部挿入穴14が設けられている。第1〜第4の係止部挿入穴11〜14は、第1ガーニッシュ10が、フェンダーパネル1に取り付けられている状態で、車幅方向に貫通している。
第1〜第4の係止部挿入穴11〜14は、第1ガーニッシュ10の長手方向に沿って互いに間隔を空けて配置されると共に、第1ガーニッシュ10の長手方向に沿って延びる基準線を挟んで、該基準線の両側のそれぞれに配置されている。ここで、基準線とは、図4においてXで示される一点鎖線であり、第1ガーニッシュ10の短手方向(図4における上下方向)のほぼ中央で、長手方向(車両前後方向)に延びる仮想的な線である。
図2〜図4に示すように、第1〜第4の係止部挿入穴11〜14は、車両前方から後方に向かって、第1の係止部挿入穴11、第2の係止部挿入穴12、第3の係止部挿入穴13、第4の係止部挿入穴14の順に配置されている。また、第1の係止部挿入穴11及び第4の係止部挿入穴14は、基準線よりも図4における上方に配置され、第2の係止部挿入穴12及び第3の係止部挿入穴13は、基準線よりも図4における下方に配置されている。
第1〜第4の係止部挿入穴11〜14には、それぞれ第1の係合爪11a、第2の係合爪12a、第3の係合爪13a及び第4の係合爪14aが設けられている。
ここで、第1の係止部挿入穴11と、第1の係合爪11aの関係について説明する。第1の係合爪11aは、第1の係止部挿入穴11の縁部から穴中央部に向かって延びる平板形状である。図3に示すように、第1の係止部挿入穴11の図3における下部から車両上方に延びる平板形状である。当該平板形状における第2ガーニッシュ20側の平坦面は、第1の係止部挿入穴11に後述する第1の係止部21が挿入される挿入方向と交差するように形成されている。図5(a)における断面部分では、第1の係止部21は第1の係止部挿入穴11に、図5における上下方向に、挿入されている。この例では、図7に示すように、当該平坦面11a1と、当該挿入方向は、ほぼ直交している。なお、図7では、図5及び図6に示す第2ガーニッシュ20の断面は、仮想線で示している。
また、第1の係合爪11aは、第2ガーニッシュ20側の平坦面と反対側(裏側)の面には、図5(b)に示すように、爪裏リブ18が設けられている。爪裏リブ18は、第1ガーニッシュ10の短手方向(図5における左右方向)に延びている。
第1の係止部挿入穴11は、第1の係合爪11aで一部塞がれるように形成され、車幅方向視で、略コ字状に貫通している。第1の係止部挿入穴11は、車両下方に開くコ字状である。また、第1の係合爪11aは、基準線から離れる方向で、基準線に対して図4における上方に延びている。
第2の係合爪12aは、第2の係止部挿入穴12の図2及び図3における上部から車両下方に延びる平板形状であり、基準線に対して図4における下方に延びている。また、当該平板形状における第2ガーニッシュ20側の平坦面は、第2の係止部挿入穴12に後述する第2の係止部22が挿入される挿入方向とほぼ直交するように形成されている。当該平坦面の裏側には、図5(b)に示すように、爪裏リブ18が設けられている。また、第2の係止部挿入穴12は、第2の係合爪12aで一部塞がれるように形成され、車幅方向視で、車両上方に開く略コ字状である。
第3の係合爪13aは、第2の係合爪12aと同様に、第3の係止部挿入穴13の図2及び図3における上部から車両下方に延びる平板形状であり、基準線に対して図4における下方に延びている。また、当該平板形状における第2ガーニッシュ20側の平坦面は、第3の係止部挿入穴13に後述する第3の係止部23が挿入される挿入方向とほぼ直交する。当該平坦面の裏側には、図5(b)に示すように、爪裏リブ18が設けられている。また、第3の係止部挿入穴13は、第2の係止部挿入穴12と同様に、車幅方向視で、車両上方に開く略コ字状である。
第4の係合爪14aは、第1の係合爪11aと同様に、第4の係止部挿入穴14の図2及び図3における下部から車両上方に延びる平板形状であり、基準線に対して図4における上方に延びている。また、当該平板形状における第2ガーニッシュ20側の平坦面は、第4の係止部挿入穴14に後述する第4の係止部24が挿入される挿入方向とほぼ直交する。当該平坦面の裏側には、爪裏リブ18が設けられている。第4の係止部挿入穴14は、第1の係止部挿入穴11と同様に、車幅方向視で、車両下方に開く略コ字状である。
また、第1ガーニッシュ10には、図2〜図4に示すように、2つのクリップ通し穴(第1クリップ通し穴15及び第2クリップ通し穴16)が設けられている。第1クリップ通し穴15及び第2クリップ通し穴16は、フェンダーパネル1の2つのクリップ固定穴2にそれぞれ対応している。また、第1クリップ通し穴15は、第1の係止部挿入穴11の車両前方に配置され、第2クリップ通し穴16は、第4の係止部挿入穴14の車両後方に配置されている。
図2〜図4に示すように、第1クリップ通し穴15には、第1スライド穴部15aが設けられている。第1スライド穴部15aは、第1クリップ通し穴15の穴中央から離れる方向に延びている。当該第1スライド穴部15aは、図4に示すように、第1クリップ通し穴15の縁部の車両後部から、基準線に沿ってほぼ平行に車両後方に直線的に延びている。第1スライド穴部15aは、後述するクリップ30が車両前後方向に相対的にスライド可能である。
第2クリップ通し穴16にも、第1クリップ通し穴15と同様に、第2スライド穴部16aが設けられている。第2スライド穴部16aは、第2クリップ通し穴16の縁部の車両前部から、基準線に沿って車両前方に直線的に延びている。第2スライド穴部16aは、第1スライド穴部15aと同様に、後述するクリップ30が車両前後方向に相対的にスライド可能である。
第1スライド穴部15aが延びる方向と第2スライド穴部16aが延び方向とは、互いに異なる方向に延びる。この例の第1スライド穴部15aと第2スライド穴部16aとは、対向し、互いに近づくように延びている。すなわち、第1スライド穴部15a及び第2スライド穴部16aは反対方向に延びている。ここで、第1スライド穴部15aが延びる方向は、第1クリップ通し穴15の中央から第1スライド穴部15aの終端部(底部)に向かう方向であり、第2スライド穴部16aが延びる方向は、第2クリップ通し穴1622の中央から第2スライド穴部16aの終端部に向かう方向である。
また、図4に示すように、第1ガーニッシュ10には、基準線に沿って延びる2本の長リブ19が設けられている。2本のリブは、基準線を挟むように配置されている。この例では、長リブ19の方が、爪裏リブ18よりも長い。図5(b)に示すように、第1の係合爪11aに設けられた爪裏リブ18の一方端は、長リブ19に接続されている。同様に、図5(b)及び図6(b)に示すように、第2〜第3の係合爪12a〜14aに設けられた爪裏リブ18の一方端は、長リブ19に接続されている。
ここで、第1ガーニッシュ10がフェンダーパネル1の上外面部1bのガーニッシュ取付部1dに取り付けられている状態について説明する。クリップ30がクリップ固定穴2に挿入された状態で固定されている。第1ガーニッシュ10が、ガーニッシュ取付部1dに取り付けられているときは、第1スライド穴部15aと対応するクリップ固定穴2が連通し、第2スライド穴部16aと対応するクリップ固定穴2が連通している。第1スライド穴部15a及び第2スライド穴部16aが対向するように延びているので、第1スライド穴部15a及び第2スライド穴部16aにクリップ30が挿入されているときは、第1ガーニッシュ10は、フェンダーパネル1のガーニッシュ取付部1dに対して、動かない状態が保持される。
次に、第2ガーニッシュ20の構造について説明する。第2ガーニッシュ20には、第1ガーニッシュ10の第1〜第4の係止部挿入穴11〜14にそれぞれ対応する第1の係止部21、第2の係止部22、第3の係止部23及び第4の係止部24が設けられている。図3では、第1の係止部21及び第4の係止部24が示されている。第1〜第4の係止部21〜24は、第1ガーニッシュ10に面する底面部に設けられ、底面部から第1ガーニッシュ10に向かって突出している。第1〜第4の係止部21〜24は、それぞれ貫通穴25が設けられた四角形の枠穴形状である。
第1の係止部21及び第4の係止部24は、第1ガーニッシュ10の車両上部(図5(b)における右側)に設けられ、第2の係止部22及び第3の係止部23は、車両下部(図5(b)及び図6(b)における左側)に設けられている。図5(b)に示すように、第1の係止部21及び第4の係止部24における貫通穴25が形成されている面と、第2の係止部22及び第3の係止部23における貫通穴25が形成されている面とは、基準線を介して互いに向き合うように配置されている。
図1〜図6の例の変形例として、図7に示すように、第2ガーニッシュ20aの第1ガーニッシュ10側の底面部を、係合爪11a〜14aの平坦面11a1に近づけて、より薄くすることができる。なお、図7において、仮想線で示す第2ガーニッシュ20は、図1〜図3、図5及び図6の第2ガーニッシュ20の断面を示している。
また、図1〜図6の例の別の変形例として、図8に示すように、第2ガーニッシュ20bを車幅方向に凹凸形状を備えるような立体形状とすることもできる。このとき、第2ガーニッシュ20の底面部と第1の係合爪11aの先端部との距離よりも、当該底面部と第1の係合爪11aの平坦面11a1の中間部との距離の方が、小さくなるように構成するとよい。ここで、中間部とは、第1の係合爪11aの長手方向(図8の左右方向)の中間部分である。同様に、第2及び第3の係合爪12a、13aにおいても、底面部と先端部との距離よりも、底面部と中間部との距離の方が小さくなるように構成するとよい。なお、図8において、仮想線で示す第2ガーニッシュ20は、図1〜図3、図5及び図6の第2ガーニッシュ20の断面を示し、他の仮想線で示す第2ガーニッシュ20aは、図7の第2ガーニッシュ20aを示す断面である。
ここで、第2ガーニッシュ20が第1ガーニッシュ10に取り付けられている状態について説明する。第1の係止部21が第1の係止部挿入穴11に挿入されると共に、第1の係合爪11aが第1の係止部21の貫通穴25に挿入し係止されている状態で、第2ガーニッシュ20が第1ガーニッシュ10に取り付けられている。同様に、第2〜第4の係止部24が、それぞれ第2〜第4の係止部挿入穴14に挿入され、第2〜第4の係合爪14aが、各貫通穴25に挿入し係止されている状態で、第2ガーニッシュ20が取り付けられている。また、第2ガーニッシュ20の外側係止部28が、第1ガーニッシュ10の外側係止穴17aや外側係合爪17bに係合することで、第2ガーニッシュ20が第1ガーニッシュ10に取り付けられる。
以上の説明からわかるように本実施形態によれば、第1ガーニッシュ10を若干湾曲させながら第2ガーニッシュ20を取り付けると、平板形状の係合爪11a〜14aの変形が小さくても、枠穴形状の係止部21〜24を挿入して係止することが可能である。特に、第1ガーニッシュ10及び第2ガーニッシュ20の短手方向に対してフェンダーパネル1側に凸となるような湾曲方向に対して、有効である。また、係合した後では、係合爪11a〜14aは枠穴(貫通穴25)にささっているだけなので、第1ガーニッシュ10の短手方向に押すことはなく、意匠ズレの発生を抑制可能に設置することができる
また、本実施形態によれば、第1ガーニッシュ10を若干湾曲させながら第2ガーニッシュ20を取り付けるときに、係合爪11a〜14aの根元を曲点(基準線)にして曲げると有利である。また、2つの対向する係止部21〜24を、基準線を境に短手方向両側(左右)に2つずつ配置することで、湾曲したときの係合爪11a〜14aの爪先の移動が短手方向両側(左右)で均等になり、複数の係合爪11a〜14aを確実に嵌めこむことが可能である。
また、本実施形態に係るクリップ通し穴15、16は、脆弱部となり、湾曲しやすい部分になる。当該クリップ通し穴15、16を、基準線上に配置することにより、第1ガーニッシュ10は、上記のフェンダーパネル1側に凸となる湾曲をしやすくなる。
また、本実施形態によれば、クリップ通し穴15、16にスライド穴部15a、16bを設けることで、第1ガーニッシュ10は、上記のフェンダーパネル1側に凸となる湾曲を、さらにしやすくなる。
また、本実施形態によれば、基準線を中心に湾曲させる場合に、力点を明確にすると予定した湾曲形状を発生させやすい。本実施形態によれば、基準線に沿って2本の長リブ19を設けることで、当該長リブ19が力点(線)となって、基準線を中心に山部及び谷部となる湾曲を得ることができる。
また、本実施形態によれば、係合爪11a〜14aを平板形状にすることで、例えば、図8に示すように、第2ガーニッシュ20を立体形状にすることができる。この場合、第2ガーニッシュ20の底面部と、平板形状の係合爪11aを隣接させることで、第2ガーニッシュ20が歪む場合や位置ずれする場合には、適度に支持することができる。この場合、常に接していなくてもよく、歪んだときに機能すればよい。また、当該支持は、剛体支持でもよいし、弾性支持でもよい。
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、第1ガーニッシュ10側の平板形状の係合爪を4つ設けているが、これに限らない。3つ以下でも、4個より多くてもよい。
また、係合爪11a〜14aにおける平坦面は、係止部挿入穴11〜14に係止部21〜24が挿入される挿入方向に直交しているが、これに限らない。例えば、90度よりも小さくてよく、例えば70度程度でもよい。また、スライド穴部15a、16aは、基準線に沿ってほぼ平行に延びているが、これに限らない。基準線に対して例えば30度程度の角度で傾斜する方向に延びてもよい。
1 フェンダーパネル(アウターパネル)
1a 最外面部
1b 上外面部
1c 傾斜部
1d ガーニッシュ取付部
2 クリップ固定穴
5 エンジンルーム開口部
6 フロントピラー
10 第1ガーニッシュ
11 第1の係止部挿入穴
11a 第1の係合爪
12 第2の係止部挿入穴
12a 第2の係合爪
13 第3の係止部挿入穴
13a 第3の係合爪
14 第4の係止部挿入穴
14a 第4の係合爪
15 第1クリップ通し穴
15a 第1スライド穴部
16 第2クリップ通し穴
16a 第2スライド穴部
17a 外側係合穴
17b 外側係合爪
18 爪裏リブ
19 長リブ
20 第2ガーニッシュ
21 第1の係止部
22 第2の係止部
23 第3の係止部
24 第4の係止部
25 貫通穴
28 外側係止部
30 クリップ

Claims (4)

  1. 車体のアウターパネルに取り付けられている第1ガーニッシュには、少なくとも1つの係止部挿入穴が設けられ、前記係止部挿入穴には、該係止部挿入穴の縁部から穴中央部に向かって延びる係合爪が設けられており、
    前記第1ガーニッシュに取り付けられる第2ガーニッシュには、前記係止部挿入穴に挿入可能な係止部が設けられているガーニッシュ取付構造において、
    前記係合爪は、平板形状であり、該平板形状における前記第2ガーニッシュ側の面は、前記係止部が前記係止部挿入穴に挿入される挿入方向と交差するように形成されおり、
    前記係止部は、貫通穴が形成された枠穴形状であり、
    前記係止部が前記係止部挿入穴に挿入されると共に前記係合爪が前記貫通穴に挿入している状態で、前記第2ガーニッシュが前記第1ガーニッシュに取り付けられ、
    複数の前記係止部挿入穴は、前記第1ガーニッシュの長手方向に沿って互いに間隔を空けて配置されると共に、前記第1ガーニッシュの長手方向に沿って延びる基準線を挟むように該基準線の両側のそれぞれに配置され、
    前記係合爪は、前記基準線から離れる方向に延びており、
    前記係止部は、複数の前記係止部挿入穴に対応するように複数設けられ、
    複数の前記係止部は、前記貫通穴が形成されている面が、前記基準線を介して互いに向き合うように配置され、
    前記第1ガーニッシュには、前記アウターパネルにクリップにより取り付けるためのクリップ通し穴が設けられ、該クリップ通し穴は、前記基準線上に配置されていることを特徴とするガーニッシュ取付構造。
  2. 前記クリップ通し穴には、前記クリップ通し穴の縁部から、前記基準線に沿って延びる長穴部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガーニッシュ取付構造。
  3. 前記第1ガーニッシュには、前記基準線に沿って延びる2本のリブが設けられ、該2本のリブは、前記基準線を挟むように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガーニッシュ取付構造。
  4. 前記第2ガーニッシュにおける前記第1ガーニッシュ側の底面部は、前記底面部と前記係合爪の先端部との距離よりも、前記底面部と前記係合爪の中間部との距離の方が小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のガーニッシュ取付構造。
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