JP2018105021A - 壁材留具及びこれを用いた外壁構造 - Google Patents

壁材留具及びこれを用いた外壁構造 Download PDF

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Abstract

【課題】強風等により壁材が屋内外方向に動いたとしても、壁材と壁材留具との擦れによる音が発生し難い壁材留具及び外壁構造を提供する。【解決手段】壁材留具1は、壁材7を壁下地90に留め付けるための壁材留具1であって、壁下地90側から屋外側に向かって突出し、壁材7の端部を保持する保持部3を備えている。保持部3は、壁材7の端面と対向する対向片35を有している。対向片35には、壁材7の端面に接触する突起33が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は壁材留具及びこれを用いた外壁構造に関する。
特許文献1には、外装材を建物の壁下地に取り付けるための外装材取付金具の一例が開示されている。この種の外装材取付金具は、壁下地に固定される固定板と、固定板から前方に突出した水平片と、水平片の前端から上方に突出して上側の外装材を支持する上支持片と、水平片の前端から下方に突出して下側の外装材を支持する下支持片とを備えている。
特許4546301号公報
ところで、上述のような取付金具を用いた外壁構造においては、例えば強風により外装材の屋外側に負圧が発生して、外装材が屋内外方向にわずかに動いたときに、外装材取付金具の水平片とこの水平片と対向する外装材の端面とが擦れて音が発生する可能性がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、強風等を要因として壁材が屋内外方向に動いたとしても、壁材との擦れによる音が発生し難い壁材留具及びこれを用いた外壁構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る一態様の壁材留具は、壁下地に固定され、壁材を前記壁下地に留め付けるための壁材留具であって、前記壁下地側から屋外側に向かって突出し、前記壁材の端部を保持する保持部を備え、前記保持部は、前記壁材の端面と対向する対向片を有し、前記対向片には、前記壁材の端面に接触する突起が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る一態様の外壁構造は、前記壁下地に固定された外壁構造であって、前記壁材が前記保持部によって保持され、前記突起が、前記壁材の端面に接触していることを特徴とする。
本発明に係る一態様の壁材留具及び外壁構造にあっては、強風等により壁材が屋内外方向に動いたとしても、壁材と壁材留具との擦れによる音が発生し難い。
図1A及び図1Bは、本発明に係る一実施形態の壁材留具を示し、図1Aは壁材留具の正面図であり、図1Bは壁材留具の側面図である。 図2は、同上の壁材留具の平面図である。 図3Aは、図1AのA−A線断面図であり、図3Bは図1AのB−B線断面図である。 図4は、同上の壁材留具を利用した外壁構造の縦断面図である。 図5は、図4のC部拡大図である。
以下に示す実施形態は、壁材留具及び外壁構造に関し、詳しくは、壁下地に固定されて壁材の端部を保持する壁材留具及びこれを備えた外壁構造に関する。
図1A〜図3Bに本実施形態の壁材留具1を示す。壁材留具1は、壁下地90に固定され、壁材7,8を壁下地90に留め付けるために用いられる。本実施形態の壁材留具1は、図4に示すように壁下地90に取り付けられ、上下方向に隣り合う両壁材7,8の対向する端部を保持する。
なお、以下では、壁材留具1について、図4に示す設置状態における方向を用いて説明する。具体的には、屋内外方向を前後方向と定義し、特に壁材留具1から屋外に向かう方向を前方、壁材留具1から屋内に向かう方向を後方と定義する。また、平面視で屋内外方向と直交する方向を左右方向と定義する。また、必要に応じて、上下方向に隣り合う両壁材7,8のうち、下側に配置される壁材7を下段壁材7といい、上側に配置される壁材8を上段壁材8という。
図1A〜図3Bに示す壁材留具1は、例えば金属製であり、金属板を部分的に切断して曲加工をすることで形成される。壁材留具1は、固定部2と保持部3とを備えている。加えて、本実施形態の壁材留具1は、一対の壁材受部5,5を備えている。
固定部2は、図4に示すように、壁下地90の屋外側面に沿って配置され、壁下地90に固定される。一対の壁材受部5,5は、図2に示すように固定部2の左右両端部から前方に向かってそれぞれ突出し、図4に示すように上下の壁材7,8の屋内側面に沿って配置されて上下の壁材7,8の屋内側への移動を規制する。
保持部3は、壁下地90側から屋外側に向かって突出している。本実施形態の保持部3は、対向片35と、複数の係合部41、42とを有している。
対向片35は、固定部2の上下方向の中間部から前方(水平方向)に向かって突出した板状に形成されており、左右方向に延びている。対向片35は、上下の壁材7,8の各々の端面に対向する。
図1A及び図1Bに示すように複数の係合部41,42は、対向片3の前端部から下方に突出した左右一対の係合部41と、対向片3の前端部から上方に突出した係合部42とを含む。以下、係合部41を第1係合部41といい、係合部42を第2係合部42という。
図4に示すように、各第1係合部41は下段壁材7の上端部に係合して下段壁材7の前方(屋外側)への移動を規制する。なお、各第1係合部41の下端面と下段壁材7の上端面との間には隙間が形成されており、各第1係合部41の下端面は下段壁材7の上端面に接していない。
第2係合部42は上段壁材8の下端部に係合し、上段壁材8を下方から支持すると共に、上段壁材8の前方への移動を規制する。以下、壁材留具1の各部について詳述する。
(固定部)
図1A〜図3Bに示す固定部2は厚み方向が前後方向と平行であり、外形が矩形の板状に形成されている。本実施形態の対向片35は壁材留具1を構成する金属板において固定部2に隣接する部分を切り起こすことで形成される。このため、固定部2の下半部分には、対向片3を切り起こすことで形成された前後方向に貫通する左右方向に長い略矩形状の孔20が形成されている。
固定部2における孔20の上方部には、前方に向かって突出するように屈曲した屈曲部21が形成されている。屈曲部21は固定部2の左右方向の全長に亘って形成されている。
屈曲部21は、左右方向と直交する断面の形状がく字状であり、前端に近い部分程下方に位置する第1傾斜片部211と、前端が第1傾斜片部211の前端に繋がり、前端に近い部分程上方に位置する第2傾斜片部212とで構成されている。
固定部2における孔20の上方部分には、複数の固定用孔221,222が設けられている。図4に示すように、各固定用孔221,222には、釘又はビスからなる固定具91,92が挿通され、各固定具91,92が壁下地90に打ち込まれることで、固定部2は壁下地90に固定される。
図1Aに示すように、複数の固定用孔221,222は、第1傾斜片部211に形成された複数の第1固定用孔221と、固定部2における屈曲部21の下方部に形成された第2固定用孔222とを含む。
複数の第1固定用孔221は、左右方向に並んでいる。各第1固定用孔221は第1傾斜片部211の厚み方向に貫通している。
第2固定用孔222は、固定部2を前後方向に貫通している。第2固定用孔222は固定部2の左右方向における中央部に位置している。
(壁材受部)
固定部2の左右両端部には、上下の壁材7,8の後方への移動を規制する一対の壁材受部5,5がそれぞれ設けられている。図1A及び図1Bに示すように、各壁材受部5,5は、固定部2から前方に突出した突出片50と、突出片50の先端部(前端部)に形成された複数の受片51,52とを備えている。
各壁材受部5,5の前端部に設けられた複数の受片51,52は、固定部2から前方に離れて位置している。各壁材受部5,5の複数の受片51,52は、突出片50の前端部から左右方向における固定部2側(他方の壁材受部5側)に向かって突出した第1受片51と、突出片50の前端部から左右方向における固定部2側とは反対側(他方の壁材受部5とは反対側)に向かって突出した1対の第2受片52,52とを含む。
図1Aに示すように、各第1受片51は、対応する突出片50の上下方向の中間部に設けられている。各第1受片51は、厚み方向が前後方向と平行な板状に形成されており、対向片35の下方に位置している。各第1受片51の上端面は、対向片35の下面に沿っている。このため、対向片35に対して上段壁材8から下向きの荷重が掛かっても、この荷重は対向片35を下方から支持する第1受片51に掛かり、対向片35が垂れ下がり難い。
各壁材受部5,5の一対の第2受片52,52は、第1受片51の上下両側にそれぞれ設けられている。すなわち、各突出片50の前端部には、第1受片51と第2受片52とが交互に設けられている。
(対向片)
図1A〜図3Bに示すように、固定部2には前方に突出した対向片35が設けられている。対向片35は、固定部2の孔20の上縁部から前方に突出しており、固定部2における上下方向の中間部に位置している。
図2に示すように対向片35の平面視中央部には、上方に向かって突出した凸部30が形成されている。凸部30は例えば絞り加工により形成される。
凸部30の上端部には、平面視U字状のスリット31と、スリット31で囲まれた受止片32とが形成されている。
図3Aに示すように、受止片32は、凸部30の後部から前斜め上方に向かって突出しており、受止片32の先端部は、凸部30の受止片32を除く部分の上面よりも上方に位置している。
図1A〜図2に示すように、対向片35の下面の屋外側端部には、先端(下端)が下段壁材7の端面に対して接触する突起33,33が形成されている。本実施形態では、対向片35の左右両端部に、1対の突起33,33がそれぞれ形成されており、両突起33,33は、左右方向に離れて位置している。
各突起33,33は、対向片35から下方に突出している。各突起33,33は、下方ほど外径が小さくなる球面状に形成されており、各突起33の先端(下端)は、対向片35の突起33を除く部分の下面よりもわずかに下方に位置している。
本実施形態の各突起33は、直径約1mm以上2mm以下の平面視円形で対向片35からの突出量が約0.5mmの微小突起であり、例えば対向片35における対応箇所にポンチを打ち込むことで形成される。なお、突起33の形状は、円形に限定されず、上記直径の円に相当する接触面積を有するものであればよい。
(第1係合部)
対向片35の前端部には、下方に向かって突出し、下段壁材7の上端部に係合する第1係合部41,41が設けられている。本実施形態では、図2に示すように対向片35において凸部30を挟んだ左右両側の部分に、一対の第1係合部41,41がそれぞれ設けられており、一対の第1係合部41,41は、左右方向において一対の突起33,33の間に位置している。
各第1係合部41,41は、壁材留具1を構成する金属板において対向片35に隣接する部分を切り起こすことで形成される。対向片35の左右両側部分には、上下方向に貫通する孔34,34がそれぞれ形成されている。これら孔34,34は、第1係合部41,41を切り起こすことで形成されている。図3Bに示すように、各第1係合部41,41の後面には、突起部43,43が形成されている。
(第2係合部)
図1A〜図3Bに示すように、対向片35の前端部には、上方に向かって突出し、上段壁材8の下端部に係合する第2係合部42が設けられている。第2係合部42は、対向片35の左右方向の全長に亘っている。
(ビード)
壁材留具1には、壁材留具1の強度を高めるため、図1A〜図3Bに示す複数のビード11〜15が形成されている。複数のビード11〜15の各々は、絞り加工(ビード加工)により形成されている。
複数のビード11〜15は、複数の第1ビード11,11、複数の第2ビード12,12、第3ビード13、複数の第4ビード14,14及び複数の第5ビード15,15を含む。
図1Aに示すように各第1ビード11,11は、固定部2における孔20の上方部分に形成されており、第1傾斜片部211から固定部2の上縁まで延びている。
各第2ビード12,12は、固定部2における孔20の上方部分に形成されており、第2傾斜片部212から、第2傾斜片部212の下方部まで延びている。
図3A及び図3Bに示すように、第3ビード13は、固定部2の下端部(固定部2における孔20の下方部分)に形成されており、固定部2の左右方向の全長に亘っている。
図2に示すように、各第4ビード14,14は、固定部2と対向片35とに亘っている。
図1Bに示すように、複数の第5ビード15,15は、一対の突出片50にそれぞれ形成されている。各第5ビード15,15は、対向片35より上方の位置から対向片35より下方の位置まで延びている。
(外壁構造)
壁材留具1を用いて形成した外壁構造を図4に示す。この外壁構造は、壁下地90と、壁下地90に取り付けられた下段壁材7と、壁下地90に取り付けられて下段壁材7の上端部を支持した壁材留具1と、下端部が壁材留具1に支持された状態で壁下地90に取り付けられた上段壁材8とを備えている。
(壁材)
各壁材7,8は、例えば窯業系パネルで構成される。各壁材7,8は横張用の壁材であり、矩形板状に形成されている。
(下段壁材)
下段壁材7は隙間94を介して壁下地90の屋外側に配置されている。下段壁材7の上端部の屋内側部分には、上方の上段壁材8に向かって突出した係合凸部711が形成されている。以下、この係合凸部711を第1係合凸部711という。
第1係合凸部711は下段壁材7の左右方向の全長に亘っている。第1係合凸部711の上端面は、水平な平面であり、第1係合凸部711の屋外側面は、鉛直な平面である。
下段壁材7の上端部の屋外側部分には、下方に向かって凹み、屋外側に開口した係合凹部721が形成されている。以下、この係合凹部721を第1係合凹部721という。
第1係合凹部721は下段壁材7の左右方向の全長に亘っている。第1係合凹部721の屋内側面は、第1係合凸部711の屋外側面で構成されている。
本実施形態の第1係合凸部711の屋外側面には、左右方向に延びた止水材85が取り付けられている。
(壁材留具)
下段壁材7の上方には、壁材留具1が設けられている。なお、壁材留具1は、一枚の下段壁材7に対して左右方向に複数並べて設けられてもよいし、1つだけ設けられてもよい。
壁材留具1の固定部2は、壁下地90の屋外側面に沿って配置されている。壁材留具1の各壁材受部5が有する複数の受片51,52のうち、対向片35よりも下方の受片51,52は、下段壁材7の屋内側面に沿って配置されている。
図5に示すように、壁材留具1の対向片35において一対の壁材受部5よりも前方に突出した部分は、第1係合凸部711の上面に対向している。すなわち、第1係合凸部711は、対向片35に向かって突出している。
対向片35に形成された一対の突起33,33の先端(下端)は、第1係合凸部711の上面(対向片35に対向する面)に点接触している。ここで、「点接触」とは、下段壁材7の端面と各突起33,33の先端とが擦れたときに音が生じないよう、各突起33,33の先端が下段壁材7の端面に対して非常に小さな接触面積で接触することを意味し、各突起33,33の先端が下段壁材7の端面に対して点状に接触する場合は勿論、接触領域の形状に関わらず点状に接触したとみなせる程度の小さな接触面積で接触する場合も含まれる。
壁材留具1の各第1係合部41,41は、下段壁材7の第1係合凸部711の屋外側面に対向している。壁材留具1の各第1係合部41に形成された突起部43,43は、係合凸部711の屋外側面に接触しており、これにより各第1係合部41,41は第1係合凸部711の屋外側面に係合している。
図4に示すように、壁材留具1の固定部2において対向片35よりも上方の部分は、下段壁材7よりも上方に配置されている。固定部2の各固定用孔221,222には、固定具91,92が挿通されており、各固定用孔221,222に挿通された固定具91,92は壁下地90に打ち込まれている。これにより、壁材留具1は壁下地90に対して固定されている。
各第1固定用孔221に挿通される固定具91は例えば釘であり、また、第2固定用孔222に挿通される固定具92は例えばビスである。固定具91と固定具92とは壁下地90に対する打ち込み角度が異なる。このため、壁材留具1は壁下地90に対して強固に取り付けられる。
下段壁材7は、壁材留具1の対向片35よりも下方に位置する受片51,52により、屋内側への移動が規制されている。下段壁材7は、対向片35によって下段壁材7の上方への移動が規制されている。また、下段壁材7は、壁材留具1の各第1係合部41,41によって、屋外側への移動が規制されている。
(上段壁材)
壁材留具1の上方に位置する上段壁材8は、隙間93を介して壁下地90の屋外側に配置されている。上段壁材8の屋内側面は、壁材留具1の各壁材受部5が有する複数の受片51,52のうちの対向片35よりも上方に位置する受片52に沿っている。
上段壁材8と壁下地90との間に形成された隙間93と、下段壁材7と壁下地90との間に形成された隙間94とは通じており、隙間93と隙間94とで連続した通気用の空間が構成されている。
上段壁材8の下端部の屋外側部分には、下方の下段壁材7に向かって突出した係合凸部812が形成されている。以下、この係合凸部812を第2係合凸部812という。第2係合凸部812は、上段壁材8の左右方向の全長に亘って形成されている。
上段壁材8の下端部の屋内側部分には、上方に向かって凹み、屋内側に開口した係合凹部822が形成されている。以下、この係合凹部822を第2係合凹部822という。
第2係合凹部822は上段壁材8の左右方向の全長に亘っている。第2係合凹部822の屋外側面は、第2係合凸部812の屋内側面で構成されている。
第2係合凸部812は下段壁材7の第1係合凹部721に配置されており、第2係合凹部822には、下段壁材7の第1係合凸部711が配置されている。すなわち、上段壁材8の下端部は、下段壁材7の上端部に相じゃくり接合されている。また、本実施形態では、第1係合凸部711と第2係合凸部812との間が、止水材85によって止水されている。
図5に示すように第2係合凹部822の上面の屋外側端部には、下段壁材7とは反対側となる上方に向かって凹んだ掛止凹所83が形成されている。掛止凹所83は上段壁材8の左右方向の全長に亘っている。
掛止凹所83には、壁材留具1の第2係合部42が配置されている。第2係合部42は掛止凹所83の上面に接しており、上段壁材8を下方から支持している。また、第2係合部42は掛止凹所83の屋内側面に係合しており、これにより上段壁材8の下端部の屋外側への移動が規制されている。
第2係合凹部822の上面には、掛止凹所83の屋内側において下方に突出した嵌込突部84が形成されている。嵌込突部84は上段壁材8の左右方向の全長に亘っている。嵌込突部84の屋外側面は、掛止凹所83の屋内側面で構成されている。
嵌込突部84は、壁材留具1の第2係合部42と、対向片35よりも上方に位置する受片52との間に嵌め込まれている。嵌込突部84の下面には、受止片32が弾接している。
例えば上段壁材8が強風の影響で上下にがたつく等して下方に動いたとき、受止片32は嵌込突部84によって下方に押されて弾性変形する。このとき、嵌込突部84は弾性変形した受止片32から上向きの反力を受ける。このため、上段壁材8の下端面が下段壁材7の上端面に勢いよく衝突して破損等が生じることが抑制される。
壁材留具1の一対の第1係合部41と第2係合部42は、第2係合凸部812によって屋外側が覆われている。
なお、下段壁材7の下端部は、例えば上段壁材8の下端部と同形状に形成され、上段壁材8の下端部と同様に、壁材留具1によって保持される。また、上段壁材8の上端部は、例えば下段壁材7の上端部と同形状に形成され、下段壁材7上端部と同様に、壁材留具1によって保持される。
ところで、本実施形態の外壁構造では、壁材留具1の一対の第1係合部41,41により、下段壁材7の上端部の屋外側への移動が規制されているが、例えば強風により下段壁材7の屋外側に負圧が発生した場合には、下段壁材7の上端部が、一対の第1係合部41,41を弾性変形させながら屋外側にわずかに移動し、この後、一対の第1係合部41,41の復元力によって屋内側に移動する可能性がある。このように下段壁材7の上端部が屋内外方向に移動した(がたついた)場合、仮に対向片35の下面が下段壁材7の第1係合凸部711の上面に大きな接触面積で面接触していると、対向片35と第1係合凸部711の上面とが擦れて音が発生する可能性がある。しかし、本実施形態の外壁構造にあっては、第1係合凸部711の上面には、対向片35の下面に形成された一対の突起33,33の先端が接触するだけで、対向片35の他部の下面は第1係合凸部711の上面に接触しない。このため、負圧等によって下段壁材7が屋内外方向にがたついたとしても、前記音は生じ難い。
また、本実施形態の壁材留具1は、突起33が対向片35の屋外側端部に形成されているため、負圧によって下段壁材7が屋外側に動いても突起33がより確実に下段壁材7の端面に当たる。このため、下段壁材7と対向片35との擦れによる音は、一層発生し難い。
また、本実施形態の壁材留具1は、対向片35における左右両端部に形成されているため、左右方向に離れた2つの突起33が、下段壁材7の端面に接触するようになる。このため、前記音の発生を抑制しつつ、下段壁材7を確実に保持することができる。
(施工方法)
次に図4及び図5に基づいて上述した外壁構造の施工方法について説明する。外壁構造の施工は、例えば以下のように行われる。
まず、作業者は、下端部が壁下地90に対して固定された下段壁材7の上方から壁材留具1を下方に移動させ、壁材留具1の対向片35よりも下方に位置する受片51,52を、下段壁材7と壁下地90との間に挿入すると共に、壁材留具1の固定部2を壁下地90の屋外側面に沿って配置する。これにより、壁材留具1の対向片35よりも下方に位置する受片51,52は、下段壁材7の屋内側面に沿って配置され、壁材留具1の一対の第1係合部41が下段壁材7の第1係合凸部711の屋外側面に沿って配置される。また、壁材留具1の各突起33,33は、下段壁材7の第1係合凸部711の上面に接触する。
次に作業者は、固定部2の各固定用孔221,222に固定具91,92を屋外側から挿入して壁下地90に打ち付けることにより、壁材留具1を壁下地90に固定する。このとき壁材留具1の各突起部43が、係合凸部711の屋外側面に食い込み、これによって下段壁材7のがたつきが抑制される。
次に作業者は、上段壁材8を壁材留具1の上方から下方に移動させ、壁材留具1の第2係合部42と、対向片35よりも上方に位置する受片52との間に挿入する。これにより、壁材留具1の対向片35よりも上方に位置する受片52は、上段壁材8の屋内側面に沿って配置される。また、上段壁材8の掛止凹所83に、壁材留具1の第2係合部42が挿入され、第2係合部42が掛止凹所83の上面に接する。また、上段壁材8の第2係合凸部812が、下段壁材7の第1係合凹部721に配置される。
(補足)
本実施形態の壁材留具1及び外壁構造は、適宜設計変更可能である。例えば、本実施形態の壁材留具1は、一対の突起33,33を備えているが、突起33の数はこれに制限されない。例えば壁材留具1には突起33が1つだけ設けられてもよい。また、突起33が、例えば対向片35の左右両端部と左右方向の中間部とに設けられる等、壁材留具1は3以上の突起33を備えてもよい。また、第1係合部41の数及び壁材受部5の数も、本実施形態のものに制限されず、また、各壁材受部5における第1受片51の数及び第2受片52の数も本実施形態のものに制限されない。
また、壁材留具1は、突起33が上段壁材8の下端面に接触するものであってもよい。また、壁材留具1は、上段壁材8の下端面に点接触する突起と下段壁材7の上端面に点接触する突起とを有するものであってもよい。また、壁材留具1は、左右方向に隣り合う壁材の対向する端部を保持するものであってもよく、この場合、壁材留具1は、左右方向に隣合う壁材のうち、少なくとも一方の壁材の端面に接触する突起を有する。
また、壁材7,8は窯業系パネルに限られず、例えば金属サイディングであってもよい。
(効果)
以上説明した本実施形態の壁材留具1は、壁下地90に固定され、壁材(下段壁材)7を壁下地90に留め付けるための壁材留具1であって、以下に示す特徴を有している。壁材留具1は、壁下地90側から屋外側に向かって突出し、壁材7の端部を保持する保持部3を備えている。保持部3は、壁材7の端面と対向する対向片35を有している。対向片35には、壁材7の端面に接触する突起33が形成されている。以下、この特徴を有する壁材留具1を第1の態様の壁材留具1という。
第1の態様の壁材留具1は、突起33の先端が壁材7の端面に接触した状態で、壁材7を保持できる。このため、例えば強風により壁材7の屋外側に負圧が発生して、壁材7が屋内外方向にがたついたとしても、壁材7と対向片35との擦れによる音が発生し難い。
また、本実施形態の壁材留具1は、第1の態様の壁材留具1が有する特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有している。突起33は、対向片35の屋外側端部に形成されている。以下、この壁材留具1を第2の態様の壁材留具1という。
第2の態様の壁材留具1にあっては、負圧によって壁材7が屋外側に動いても突起33がより確実に壁材7の端面に当たるようになる。このため、壁材7と対向片35との擦れによる音は、一層発生し難くなる。
また、本実施形態の壁材留具1は、第1又は第2の態様の壁材留具1が有する特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有している。対向片35は、屋内外方向と直交する方向に延びている。突起33は、対向片35における前記直交する方向の少なくとも両端部に形成されている。以下、この壁材留具1を第3の態様の壁材留具1という。
第3の態様の壁材留具1にあっては、前記直交する方向に離れた2点の突起33が、壁材7の端面に接触するので、前記音の発生を抑制しつつ、壁材7を確実に保持することができる。
また、本実施形態の壁材留具1は、第1乃至第3のいずれか1つの態様の壁材留具1が有する特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有している。対向片35は、水平方向に突出している。突起33は、対向片35の下面に形成されている。以下、この壁材留具1を第4の態様の壁材留具1という。
第4の態様の壁材留具1にあっては、突起33が壁材7の上端面に接触するので、音が発生しやすい壁材7の上端部と対向片35との擦れによる音の発生が抑制される。
また、本実施形態の外壁構造は、壁下地90と、第1乃至第4のいずれか1つの態様の壁材留具1を用いた外壁構造であって、以下に示す特徴を有している。壁材7が保持部3によって保持され、突起33が壁材7の端面に接触している。以下、この特徴を有する外壁構造を第1の態様の外壁構造という。
第1の態様の外壁構造は、突起33の先端が壁材7の端面に接触した状態で、壁材7が保持される。このため、例えば強風により壁材7の屋外側に負圧が発生して、壁材7が屋内外方向にがたついたとしても、壁材7と対向片35との擦れによる音が発生し難い。
1 壁材留具
2 固定部
3 保持部
33 突起
35 対向片
41 係合部(第1係合部)
7 壁材(下段壁材)
711 係合凸部(第1係合凸部)
90 壁下地

Claims (5)

  1. 壁下地に固定され、壁材を前記壁下地に留め付ける壁材留具であって、
    前記壁下地側から屋外側に向かって突出し、前記壁材の端部を保持する保持部を備え、
    前記保持部は、前記壁材の端面と対向する対向片を有し、
    前記対向片には、前記壁材の端面に接触する突起が形成されていることを特徴とする壁材留具。
  2. 請求項1に記載の壁材留具において、
    前記突起は、前記対向片の屋外側端部に形成されていることを特徴とする壁材留具。
  3. 請求項1又は2に記載の壁材留具において、
    前記対向片は、屋内外方向と直交する方向に延びており、
    前記突起は、前記対向片における前記直交する方向の少なくとも両端部に形成されていることを特徴とする壁材留具。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の壁材留具において、
    前記対向片は、水平方向に突出し、前記突起は、前記対向片の下面に形成されていることを特徴とする壁材留具。
  5. 前記壁下地に固定された請求項1乃至4のいずれか1項に記載の壁材留具を用いた外壁構造であって、
    前記壁材が前記保持部によって保持され、前記突起が前記壁材の端面に接触していることを特徴とする外壁構造。
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