JP6413057B2 - 無人航空機および移動体捕捉システム - Google Patents

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Description

本発明は無人航空機および移動体捕捉システムに関する。
従来、産業用無人ヘリコプターに代表される小型の無人航空機は、機体が高価で入手困難なうえ、安定して飛行させるためには操作に熟練が必要とされるものであった。しかし近年、無人航空機の姿勢制御や自律飛行に用いられるセンサ類およびソフトウェアの改良が大きく進み、これにより無人航空機の操作性が著しく向上するとともに、高性能な機体を安価に入手できるようになった。こうした背景から現在、特に小型のマルチコプターについては、趣味目的だけでなく、広範な分野における種々のミッションへの応用が試行されている。
特開2014−119827号公報 再公表特許WO2007/046194号公報 特開2013−186816号公報
一方、マルチコプターが容易に利用可能となったことにより、例えば壁やフェンスなどの遮蔽物を上空から迂回させて私有地や立ち入り禁止区域の中にマルチコプターを侵入させたり、また、マルチコプターを使って上空から盗撮を行うなど、マルチコプターの悪用に対する対策が急務とされている。
例えば上記特許文献1の警備システムでは、施設の警備にマルチコプターが利用されている。しかし、かかるマルチコプターは、あくまで事後的な捜査の用に供すべく、屋外において侵入者の自動車の特徴を柔軟に撮影することを目的としたものである。特許文献1の警備システムでは、侵入主体がマルチコプターのような飛行体であることは想定されておらず、当然、侵入してきたマルチコプターをその場で無力化するための手段は備えていない。
進入禁止区域に入ってきたマルチコプターをその逃避前に拘束すべく、上記特許文献3のような拘束網発射装置を用いる場合、マルチコプターの飛行位置まで拘束網が届かない可能性がある。上方への飛距離が最も長くなる真上に向かって拘束網を発射すると、捕捉されたマルチコプターが自身の頭上に落下してくるため危険であり、また、落ちてきた拘束網が自身に絡みつくおそれもある。このことから、上方に向かって拘束網を発射するときには斜め上方に向かって発射する必要があり、マルチコプターは多少飛行高度を上げるだけで拘束網による捕捉を免れることができる。
上記問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、所定の空域内に進入した不審物を速やかに無力化することができる無人飛行機、および移動体捕捉システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の無人航空機は、複数の回転翼と、拘束網を射出および展開する拘束網発射装置と、前記拘束網発射装置を保持し、該拘束網発射装置の射出方向を前記無人航空機の機体の向きとは独立して制御可能な射出方向制御装置と、を備えることを特徴とする。
無人航空機に拘束網発射装置を搭載し、空中から拘束網を射出可能とすることにより、例えばマルチコプターのように地上からでは拘束が難しい拘束対象物を捕捉することが可能となる。しかし、拘束網の射出方向を無人航空機の機首方向や高度を変化させることで調節していたのでは、空中を縦横無尽に移動する拘束対象物を捕えることは困難である。本発明の無人航空機は、その機体の向きとは独立して動作可能な射出方向制御装置を備え、主にこの射出方向制御装置で拘束網発射装置の向きを調節することにより、拘束網の射出方向を拘束対象物の動作に柔軟に追従させることが可能とされている。
また、複数の回転翼を備え、これら各回転翼の回転数を調節することで機体の姿勢や飛行動作を制御する無人航空機は、機体を傾斜させることで水平方向への移動やその速度の調節を行うという特徴がある。本発明の無人航空機は、射出方向制御装置を備えていることにより、機体を傾斜させたときでも、拘束網発射装置の向きを所望の方向に保つことができる。
また、本発明の無人航空機によれば、拘束対象物が人や動物である場合、拘束網発射装置を備えた無人航空機を遠隔から操縦することにより、自身は安全な場所にいながら拘束対象物を無力化することができる。
また、前記射出方向制御装置は、複数の前記拘束網発射装置を保持しており、前記複数の拘束網発射装置は、該複数の拘束網発射装置から同時に前記拘束網が射出されたときに、展開された前記各拘束網が互いに接触せず、かつ、これら展開された各拘束網同士に隙間が生じない程度の射出角度で、前記射出方向制御装置に保持されていることが好ましい。
一基の拘束網発射装置だけでは拘束対象物を捕えることが難しい場合でも、複数基の拘束網発射装置を並べて配置し、さらに、これら拘束網発射装置から射出された拘束網による捕捉可能範囲を最大化することにより、拘束対象物をより確実に捕えることが可能となる。この場合、各拘束網は同時に、またはほぼ同時に射出されることが望ましい。
また、前記複数の拘束網発射装置は、拘束対象物の移動特性に基づく予測移動範囲を網羅するために好適な配列および射出角度とされていることが好ましい。
拘束対象物の移動手段、移動速度、移動可能方向、方向転換の敏捷性、または移動上の制約など、その拘束対象物の移動特性に基づき、拘束網の射出時において予測される移動範囲を広くカバーできるように拘束網発射装置を配置することにより、拘束対象物の捕捉成功率を高めることができる。
また、前記複数の拘束網発射装置は、一の前記拘束網発射装置を中心として、その水平方向両側方および鉛直上方に他の前記拘束網発射装置が配置されていることが好ましい。
例えば空中を飛行するマルチコプターが拘束対象物である場合、マルチコプターはその性質上、急に後退したり下降したりすることが難しい。そこで、拘束対象物であるマルチコプターの直進方向、直進方向に対する左右方向、および上昇方向に対して拘束網を展開することにより、マルチコプターの捕捉成功率を高めることができる。
また、前記拘束網は、射出後に展開されることで拘束対象物に絡みつく展開部と、該展開部と前記拘束網発射装置とをつなぐ紐状部と、を有しており、前記拘束網発射装置は、前記紐状部の繰り出しおよび巻き取りが可能な巻き揚げ装置を備えている構成としてもよい。
例えばマルチコプターのように、空中を飛行する物体が拘束対象物である場合、拘束対象物は拘束網で捕捉されることにより地面に墜落する。その墜落地点に構造物や歩行者があった場合、拘束対象物の墜落が事故につながるおそれがある。拘束網の展開部を紐状部で拘束網発射装置につなぎ、拘束対象物の捕捉後には、その捕捉した拘束対象物を機体に吊るすことにより、このような事故を未然に防止することができる。一方、捕捉した拘束対象物を機体に吊るすためには、捕捉した拘束対象物が地面に到達しない程度の長さに紐状部を調節する必要があり、紐状部が拘束網発射装置の有効射程を制限することとなる。本構成の無人航空機は、拘束網発射装置が巻き揚げ装置を備え、展開部が拘束対象物に到達したときに紐状部を巻き取ることにより、拘束網発射装置の有効射程の確保と、捕捉した拘束対象物の吊り下げ機能との両立を図ることができる。
また、前記無人航空機は、拘束対象物の位置、または拘束対象物の位置および速度を取得し、その位置、または位置および速度を基準とした所定の相対位置へ前記無人航空機を自律飛行させる自動追跡手段を備えていることが好ましい。
無人飛行機が自動追跡手段を備え、拘束対象物を捕えやすい位置まで自動的に飛行することにより、無人飛行機のオペレータは、射出方向制御装置の操作と拘束網の発射操作のみに専念することができる。
また、前記無人航空機は、拘束対象物の位置を取得し、前記拘束網発射装置の射出方向を自動的に該拘束対象物の方へ向ける標的捕捉手段を備えていることが好ましい。
無人飛行機が標的捕捉手段を備え、拘束網発射装置を自動的に拘束対象物の方へ向けることにより、無人飛行機のオペレータは、機体の操作と拘束網の発射操作のみに専念することができる。また、無人飛行機がさらに自動追跡手段を備えている場合、オペレータは、拘束網の発射操作のみに専念することができる。
また、前記無人航空機は、前記拘束対象物が前記拘束網発射装置の射程圏内に入った時に、前記拘束網を自動的に射出する自動発射手段を備えていることが好ましい。
無人航空機が拘束対象物の自動追跡手段と拘束網の自動発射手段とを備えることにより、拘束対象物を特定した後の機体操作を全て自動化することができる。これにより、手動では不可能なレベルの瞬間的な判断や動作が可能となり、拘束対象物をより確実に捕えることが可能となる。
また、前記自動発射手段は、前記拘束網の射出から該拘束網の前記拘束対象物への到達までの時間差を踏まえて、前記拘束網の到達時における該拘束対象物の位置を予測し、その予測された位置に基づいて前記拘束網の射出方向を調節することが好ましい。
例えばマルチコプターのように、空中を高速に移動する物体が拘束対象物である場合、拘束網の射出から到達に至るまでのタイムラグにより、拘束対象物が拘束網をすり抜けてしまうおそれがある。このことは、無人航空機と拘束対象物との距離を十分に詰めることが難しいときに特に顕著となる。このような場合には、例えば、拘束網の射出時における拘束対象物の移動方向と移動速度に基づいて、拘束網の到達時における拘束対象物の位置を予測し、その予測された位置に対して拘束網を射出することにより、拘束対象物の捕捉成功率を高めることができる。本構成の無人航空機は、このような方法により、拘束網の射出から到達に至るまでのタイムラグを踏まえて拘束網の射出方向を決定することにより、拘束対象物をより確実に捕えることが可能とされている。
また、前記射出方向制御装置は、複数の前記拘束網発射装置を保持しており、前記自動発射手段は、前記各拘束網発射装置から、順次、前記拘束網を射出することが好ましい。
例えば拘束対象物の移動予測が外れ、拘束対象物に拘束網をすり抜けられた場合でも、予測と射出を複数回繰り返すことにより、予測通りの位置に拘束対象物がくる可能性を高めることができる。
また、前記拘束網は、射出後に展開されることで拘束対象物に絡みつく展開部と、該展開部と前記拘束網発射装置とをつなぐ紐状部と、を有しており、前記無人航空機は、前記拘束対象物を前記拘束網で捕えた後、予め定められた投棄位置まで該拘束対象物を吊るした状態で運び、該拘束対象物をその投棄位置に投棄して帰投するか、または前記投棄位置に着陸する自動投棄手段を備えていることが好ましい。
例えばマルチコプターのように、空中を飛行する物体が拘束対象物である場合、拘束対象物は拘束網で捕捉されることにより地面に墜落する。その墜落地点に構造物や歩行者があった場合、拘束対象物の墜落が事故へとつながるおそれがある。拘束網の展開部を紐状部で拘束網発射装置につなぎ、拘束対象物の捕捉後には、その捕捉した拘束対象物を安全な場所まで機体に吊るして運搬することにより、このような事故を未然に防止することができる。
また、上記課題を解決するため、本発明の移動体捕捉システムは、所定の空間を監視する監視装置と、本発明の無人航空機と、前記監視装置および前記無人航空機と通信可能な中間処理装置と、を備え、前記監視装置は、その監視空間の状態を示す情報である監視情報を取得する監視手段を有しており、前記中間処理装置は、前記監視情報に基づいて、前記監視空間に進入した前記拘束対象物を検知し、該監視空間における前記拘束対象物の位置を特定する位置特定手段を有しており、前記無人航空機は、前記中間処理装置により特定された前記拘束対象物の位置を取得することを特徴とする。
監視情報を取得する監視装置と、監視情報から拘束対象物の位置を特定する中間処理装置と、中間処理装置が特定した位置情報に基づいて拘束対象物を捕える無人航空機とで、拘束対象物の捕捉に必要な機能を分担することにより、拘束対象物である移動体をより確実に、かつ効率的に無力化することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる無人航空機、および移動体捕捉システムによれば、所定の空域内に進入した不審物を速やかに無力化することが可能となる。
第1実施形態にかかるマルチコプターの外観を示す斜視図である。 ネットランチャーの配置方法を示す部分拡大図である。 ネットランチャーから射出された拘束網の構造を示す模式図である。 第1実施形態にかかるマルチコプターの機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態にかかるマルチコプターの外観を示す斜視図である。 第2実施形態にかかるマルチコプターの機能構成を示すブロック図である。 マルチコプターが拘束対象物を捕捉する工程を示す模式図である。 マルチコプターが拘束対象物を投棄して帰投する様子を示す模式図である。 移動体捕捉システムの機能構成を示すブロック図である。 移動体捕捉システムの概要を示す模式図である。 ウインチを備えるネットランチャーを示す模式図である。 ネットランチャーの他の配置方法を示す部分拡大図である。 マルチコプターがネットランチャーを発射した様子を示す模式図である。 複数機のマルチコプターを用いた移動体捕捉システムの概要を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。以下の各実施形態は、本発明の無人航空機または移動体捕捉システムにより、立ち入り禁止区域に進入してきた拘束対象物を捕捉する例である。以下の各実施形態における拘束対象物Tは、無人航空機である小型のマルチコプターである。また、立ち入り禁止区域とは、例えば、民間企業の実験施設や住宅地などの私有地、または、官邸や領事館など要人が滞在する国公有地の敷地内など、許可を得ない者の立ち入りが厳に禁止されている区域を意味している。
〔第1実施形態〕
[全体構成]
図1は、本実施形態にかかるマルチコプター101の外観を示す斜視図である。マルチコプター101は、機体の周方向等間隔に6基のローターRが搭載された無人航空機である。マルチコプター101は、その機体の下部にネットランチャー駆動装置300が連結されており、ネットランチャー駆動装置300には4基のネットランチャーからなるネットランチャー200が並べて配置されている。ネットランチャー200は、拘束網を発射して拘束対象物Tを捕捉する拘束網発射装置である。ネットランチャー駆動装置300は、ネットランチャー200の射出方向を、マルチコプター101の機体の向きとは独立して図1視上下方向および周方向に制御可能な射出方向制御装置である。
本実施形態のマルチコプター101のように、複数の回転翼を備え、これら各回転翼の回転数を調節することで機体の姿勢や飛行動作を制御する無人航空機は、飛行中の機体を傾斜させることで水平方向への移動やその速度の調節を行うという特徴がある。マルチコプター101はネットランチャー駆動装置300を備えていることにより、機体が傾斜したときでも、ネットランチャー200の向きを所望の方向に保つことができる。
[ネットランチャーの構成]
図2は、ネットランチャー200を構成する各ネットランチャーの配置方法を示す部分拡大図である。図2に示すように、ネットランチャー200は、略同一方向に向けられてネットランチャー駆動装置300に固定された、ネットランチャー210,220,230,240により構成されている。
ここで、ネットランチャー210を例として、拘束網の構造について説明する。図3は、ネットランチャー210から射出された拘束網211の構造を示す模式図である。図3に示すように、拘束網211は、射出後に展開されることで拘束対象物Tに絡みつく展開部211wと、この展開部211wとネットランチャー210とをつなぐ紐状部211sと、により構成されている。ネットランチャー210,220,230,240はいずれも同じ装置であり、これらが発射する拘束網211,221,231,241の構造もすべて同じである。以下、これら拘束網211,221,231,241を総称して「拘束網201」ともいい、これら拘束網201の展開部を総称して「展開部201w」、紐状部を総称して「紐状部201s」ともいう。
例えば図3の例のように、拘束対象物Tが空中を飛行するマルチコプターである場合、拘束対象物Tは拘束網などで捕捉されることにより飛行不能となり、地面に墜落する。その墜落地点に構造物や歩行者があった場合、拘束対象物Tの墜落が事故につながるおそれがある。本実施形態のマルチコプター101では、拘束網201の展開部201wが紐状部201sでネットランチャー200につながれており、拘束対象物Tの捕捉後には、その捕捉した拘束対象物Tが機体に吊るされた状態となることにより、このような事故を未然に防止している。なお、マルチコプターである拘束対象物Tは、複数のローターを回転させながら飛行しているため、展開部201wが拘束対象物Tに接触すると、展開部201wはこれらローターに巻き込まれることとなる。これにより展開部201wは、拘束対象物Tに強固に絡みつき、拘束対象物Tを離脱不能に保持する。
なお、本発明の拘束網の構造は本実施形態のものには限られず、例えば拘束対象物が飛行体ではない場合や、捕捉後の拘束対象物が墜落しても特に問題がない場合には、紐状部は不要である。
本実施形態では、捕捉した拘束対象物Tを機体に吊るすため、空中で捕捉した拘束対象物Tが地面に到達しない程度に紐状部201sの長さが調節されている。これは、紐状部201sがネットランチャー200の有効射程を制限しているということでもある。また、紐状部201sの長さが一定である場合、拘束対象物Tの地面への墜落を防ぐためには、紐状部201sの長さよりも高い高度から拘束網201を発射する必要もある。そこで、図11においてネットランチャー210を例として示すように、ネットランチャー210が、紐状部211sの繰り出しおよび巻き取りが可能な巻き揚げ装置であるウインチ202を備え、拘束網211の射出時には、その展開部211wが拘束対象物Tに到達するまで紐状部211sを繰り出し、拘束対象物Tの捕捉後に紐状部211sを巻き取る構成としてもよい。これにより、ネットランチャー200の有効射程の確保と、捕捉した拘束対象物Tの吊り下げ機能との両立を図ることができる。なお、図11ではネットランチャー210のみを例として挙げているが、他のネットランチャー220,230,240についても、それぞれにウインチを設けるか、または、一つのウインチ202でネットランチャー200のすべての紐状部201sを制御する必要がある。
図2に示すように、各ネットランチャー210,220,230,240は、これらから同時に拘束網201が射出され、展開されたときに、その展開部201wが互いに接触せず、かつ、これら展開部201w同士に隙間が生じない程度の射出角度で配置されている。つまり、拘束網201の有効面積(展開部201wの面積)が最大化されている。そのため、一基のネットランチャーだけでは拘束対象物Tを捕えることが難しい場合でも、高い捕捉成功率でこれを捕えることが可能とされている。また、ネットランチャー200を構成するネットランチャーの数を4基よりも多く配置することで、捕捉成功率をさらに高めることも可能である。なお、本実施形態のネットランチャー200は、同じタイミングで一斉に拘束網201を射出する。
図12は、各ネットランチャー210,220,230,240の他の配置方法を示す部分拡大図である。図12のネットランチャー200´は、ネットランチャー210を中心として、その水平方向両側方にネットランチャー220,230が、鉛直上方にネットランチャー240が配置されている。なお、ネットランチャー200´についても、これらの展開部201wが互いに接触せず、かつ、隙間が生じない程度の射出角度で配置されている。
図13は、マルチコプター101がネットランチャー200´を発射した様子を示す模式図である。本実施形態の拘束対象物Tは空中を飛行するマルチコプターである。マルチコプターは、急に後退したり下降したりすることが難しいという性質を有している。そこで、拘束対象物Tであるマルチコプターの直進方向fs、直進方向に沿った左右方向fl,fr、および上昇方向fuに対して拘束網211,212,213,214を展開し、拘束対象物Tの想定される進路を塞ぐことにより、拘束対象物Tの捕捉成功率を高めることができる。
[機能構成]
図4はマルチコプター101の機能構成を示すブロック図である。マルチコプター101は、主に、フライトコントローラFC、6基のローターR、これらローターRの回転を制御するESC141(Electric Speed Controller)、ネットランチャー200、ネットランチャー駆動装置300、および、これらに電力を供給するバッテリー190により構成されている。
各ローターRは、モータ142と、その出力軸に連結されたブレード143とにより構成されている。ESC141は、ローターRのモータ142に接続されており、フライトコントローラFCから指示された速度でモータ142を回転させる。マルチコプター101のローター数は特に限定されず、求められる飛行安定性や許容されるコスト等に応じて、ローターRが3基のトライコプターから、ローターRが8基のオクタコプター、さらには8基よりも多くのローターを備えるものまで適宜変更可能である。
フライトコントローラFCは、マイクロコントローラである制御装置120を備えている。制御装置120は、中央処理装置であるCPU121、ROMやRAMなどの記憶装置であるメモリ122、および、ESC141を介して各モータ142の回転数を制御するPWM(Pulse Width Modulation)コントローラ123を有している。
フライトコントローラFCはさらに、飛行制御センサ群131およびGPS受信器132(以下、これらを総称して「センサ等」ともいう。)を備えており、これらは制御装置120に接続されている。本実施形態におけるマルチコプター101の飛行制御センサ群131には、3軸加速度センサ、3軸角速度センサ、気圧センサ(高度センサ)、地磁気センサ(方位センサ)などが含まれている。制御装置120は、これらセンサ等により、機体の傾きや回転のほか、飛行中の緯度経度、高度、および機首の方位角を含む自機の位置情報を取得可能とされている。
制御装置120のメモリ122には、マルチコプター101の飛行時における姿勢や基本的な飛行動作を制御するアルゴリズムが実装されたプログラムである飛行制御プログラムFCPが記憶されている。飛行制御プログラムFCPは、オペレータ(送信器151)からの指示に従い、センサ等から取得した情報を基に、個々のローターRの回転数を調節し、機体の姿勢や位置の乱れを補正しながらマルチコプター101を飛行させる。
このように、本実施形態におけるマルチコプター101は高度な飛行制御機能を備えている。ただし、本発明における無人航空機は、複数のローターRを備え、これら各ローターRの回転数を調節することにより機体の姿勢や飛行動作を制御する機体であればよく、例えばセンサ等から一部のセンサが省略された機体であってもよい。
ネットランチャー駆動装置300は制御装置120に接続されており、オペレータからの指示に従ってネットランチャー200の射出方向を制御し、同じくオペレータからの指示により拘束網201を一斉に発射する。尚、本実施形態では、一つの送信器151でマルチコプター101の操縦とネットランチャー駆動装置300の操作とを行っているが、これらを別々の送信器を用いて行い、複数人で作業を分担してもよい。また、本実施形態では、マルチコプター101および拘束対象物Tを目視で確認しながらこれを捕捉することを想定しているが、例えばネットランチャー駆動装置300に、ネットランチャー200の射出方向に向けられたカメラを搭載し、そのカメラで撮影した映像を手元で見ながらネットランチャー駆動装置300を操作する構成なども考えられる。
[拘束対象物の捕捉手順]
以下、本実施形態のマルチコプター101を用いた拘束対象物Tの捕捉方法について説明する。
(1)まず、監視者が立ち入り禁止区域への拘束対象物Tの進入を発見する。(2)監視者はその旨をマルチコプター101のオペレータに通知する。監視者自身がマルチコプター101のオペレータであってもよい。(3)オペレータはマルチコプター101を手動で操縦し、マルチコプター101を拘束対象物Tに接近させる。(4)拘束対象物Tがネットランチャー200の射程圏内に入ったら、オペレータはネットランチャー駆動装置300を操作して、拘束対象物Tに向けて拘束網201を一斉に発射する。(5)拘束対象物Tの捕捉後、オペレータは、マルチコプター101の機体から拘束対象物Tを吊り下げた状態で、拘束対象物Tを予め定められた安全な投棄場まで運ぶ。
本実施形態の拘束対象物Tのように、地上からでは捕えることが難しい対象であっても、マルチコプター101がネットランチャー200を備え、空中から拘束網201を発射して拘束対象物Tを捕捉することにより、拘束対象物Tを速やかに無力化することができる。また、空中を縦横無尽に移動する拘束対象物Tを捕えるときに、拘束網201の射出方向をマルチコプター101の機首方向や高度を変化させることで調節していたのでは、拘束対象物Tの機敏な動作に追従することは困難である。マルチコプター101は、その機体の向きとは独立して動作可能なネットランチャー駆動装置300を備えており、主にこのネットランチャー駆動装置300でネットランチャー200の向きを制御することにより、拘束網201の射出方向を拘束対象物Tの移動に柔軟に追従させることが可能とされている。
なお、本実施形態のネットランチャー駆動装置300は、ネットランチャー200の射出方向を上下方向および周方向に制御可能であるが、ネットランチャー200の周方向への制御はマルチコプター101の機体の回転により行い、ネットランチャー200の上下方向の制御のみをネットランチャー駆動装置300で行わせる構成としてもよい。
〔第2実施形態〕
以下に、本発明の第2実施形態について図面を用いて説明する。以下の説明では、先の実施形態と同一または同様の機能を有する構成については、先の実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
[全体構成]
図5は、本実施形態にかかるマルチコプター102の外観を示す斜視図である。マルチコプター102は、機体の周方向等間隔に6基のローターRが搭載された無人航空機である。マルチコプター102は、その機体の下部にネットランチャー駆動装置300が連結されており、ネットランチャー駆動装置300には4基のネットランチャーからなるネットランチャー200が並べて配置されている。なお、ローターRの数が6基でなくてもよいことは第1実施形態のマルチコプター101と同様である。
また、マルチコプター102の機体の下部には、ステレオカメラ410を保持するカメラ駆動装置420が連結されている。カメラ駆動装置420は、ステレオカメラ410の撮影方向を、マルチコプター101の機体の向きとは独立して上下方向および周方向に制御可能な装置である。カメラ駆動装置420は、オペレータが手動で遠隔操作できるほか、後述する画像解析プログラムIAPにより自動で制御することもできる。
ここで、ステレオカメラ410は、例えばCCDやCMOS等の撮像素子を有する1組のカメラで構成されている。これらのカメラは、互いの光軸が平行となるように所定の基線長(光軸間隔)で固定されており、対象の物体を異なる視点から撮像する。ステレオカメラ410の、第1のカメラで取得した物体画像と、第2のカメラで取得した物体画像との視差から、距離を含むその物体との相対位置を三角測量の原理により取得することができる。
[ネットランチャーの構成]
ネットランチャー駆動装置300、および、ネットランチャー200の構成は第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。ネットランチャー210,220,230,240の配置方法がこれに限られないことは第1実施形態のマルチコプター101と同様である。
[機能構成概要]
図6は、マルチコプター102の機能構成を示すブロック図である。マルチコプター102は、第1実施形態のマルチコプター101の機能に加え、マルチコプター102の機体操作を自動化する種々の機能を備えている。また、マルチコプター102は、そのステレオカメラ410で撮影した動画像をリアルタイムでオペレータ端末152に転送することができ、オペレータは、オペレータ端末152に表示されたその動画像から拘束対象物Tを特定し、その領域をテンプレートとしてマルチコプター102に通知することができる。
[自動追跡機能]
マルチコプター102は、拘束対象物Tの位置を取得し、その位置を基準とした所定の相対位置へマルチコプター102を自律飛行させる自動追跡手段を備えている。本実施形態の自動追跡手段は、ステレオカメラ410およびカメラ駆動装置420、ステレオカメラ410で撮影した拘束対象物Tの動画像を処理し、マルチコプター102と拘束対象物Tとの距離を含む相対的な位置関係を取得する画像解析プログラムIAP、および、画像解析プログラムIAPが特定した拘束対象物Tの位置を基準として、拘束網201の発射に好適な位置まで機体を自律的に飛行させる自動追跡プログラムATPにより構成されている。
本実施形態では、オペレータ端末152に表示されたステレオカメラ410の動画像から、オペレータが手動で拘束対象物Tを特定し、その領域をテンプレートとしてマルチコプター102に通知することで、マルチコプター102に追跡対象を設定する。この操作を行うため、本実施形態のマルチコプター102では、拘束対象物Tの位置を特定する手段としてステレオカメラ410が採用されている。
拘束対象物Tの位置特定手段はステレオカメラ410には限られず、マルチコプター102と拘束対象物Tとの相対的な位置関係を算出可能であることを条件として、他の手段を採用することもできる。例えば、いわゆる3D LIDARなどの3次元レーザースキャナや、拘束対象物Tの位置の特定可能な解像度を有するレーダーをマルチコプター102に搭載し、地上から上空を常時計測することで拘束対象物Tを自動的に検知させ、追跡させる方法や、オペレータがマルチコプター102を操縦しながら、ステレオカメラ410などの監視方向において最も近くにある移動体を拘束対象物Tと認識させる方法などが考えられる。
画像解析プログラムIAPは、拘束対象物Tの認識後、常にステレオカメラ410の視野の中央に拘束対象物Tが配置されるように、カメラ駆動装置420の撮影方向を自動制御する。
自動追跡プログラムATPは、マルチコプター102を単に拘束対象物Tの現在位置に向かわせるだけではなく、拘束対象物Tの現在位置を基準として拘束網201の発射に好適な位置(本実施形態の場合は、拘束対象物Tの斜め上方)に向かってマルチコプター102を飛行させる。拘束網201の発射に好適な位置は、機体やネットランチャーの構成や性能、拘束対象物の性質などにより異なるため、条件に応じて調節する必要がある。なお、本実施形態の自動追跡プログラムATPは拘束対象物Tの現在位置のみを基準として飛行先を決定しているが、拘束対象物Tの移動速度も加味して拘束網201の発射に好適な位置を決定する構成としてもよい。
このように、本実施形態では、マルチコプター102が拘束対象物Tを自動的に追跡可能であることにより、マルチコプター102のオペレータは、後述する自動発射機能を備えない場合であっても、ネットランチャー駆動装置300の操作のみに専念することができる。これにより拘束対象物Tの捕捉成功率を高められている。
[標的捕捉機能および自動発射機能]
また、マルチコプター102は、ネットランチャー200の射出方向を自動的に拘束対象物Tの方へ向ける標的捕捉手段と、拘束対象物Tがネットランチャー200の射程圏内に入った時に、拘束網201を自動的に射出する自動発射手段とを備えている。本実施形態の標的捕捉手段は、ステレオカメラ410およびカメラ駆動装置420、画像解析プログラムIAP、画像解析プログラムIAPが特定した拘束対象物Tとマルチコプター102との相対的な位置関係に基づいて、ネットランチャー駆動装置300を制御し、ネットランチャー200の射出方向を自動的に拘束対象物Tの方へ向ける標的捕捉プログラムROPにより構成されている。自動発射手段は、標的捕捉手段と、拘束対象物Tが射程圏内に入ったタイミングで拘束網201を自動的に射出する自動発射プログラムAFPとにより構成されている。
このように、本実施形態では、マルチコプター102が拘束対象物Tの自動追跡手段、拘束対象物Tの標的捕捉手段、および拘束網201の自動発射手段を備えていることにより、拘束対象物Tを特定した後の機体操作が全て自動化されている。これにより、手動では不可能なレベルの瞬間的な判断や動作が可能となり、拘束対象物Tをより確実に捕えることが可能とされている。
ここで、例えば本実施形態のように、空中を高速に移動する物体が拘束対象物Tである場合、拘束網201の射出から到達に至るまでの時間差により、拘束対象物Tが拘束網201をすり抜けてしまうおそれがある。このことは、例えば拘束対象物Tの移動速度がマルチコプター102よりも速く、マルチコプター102と拘束対象物Tとの距離を十分に詰めることが難しいときに顕著となる。
このような場合には、拘束網201の射出から拘束対象物Tへの到達までの時間差を踏まえて、拘束網201の到達時における拘束対象物Tの位置を予測し、その予測された位置に基づいて拘束網201の射出方向を決定することで、拘束対象物Tの捕捉成功率を高めることができる。
図7は本実施形態のマルチコプター102が拘束対象物Tを捕捉する工程を示す模式図である。図7(a)は、標的捕捉プログラムROPが拘束網201の射出方向を調節する様子を示す模式図である。図7(b)は、自動発射プログラムAFPが拘束網201を射出した様子を示す模式図である。
図7(a)において、拘束対象物Tは矢印vの方向に所定の速度で飛行していたものとする。ここで、マルチコプター102の標的捕捉プログラムROPは、拘束対象物Tの現在位置cにネットランチャー200を向けるのではなく、そのときの拘束対象物Tの移動方向と移動速度に基づいて、拘束網201の到達時における拘束対象物Tの位置fを予測し、位置fにネットランチャー200を向ける。そして、図7(b)に示すように、マルチコプター102の自動発射プログラムAFPは、拘束対象物Tがネットランチャー200の射程圏内に入った時に、位置fに向かって拘束網201を発射する。
このように、本実施形態のマルチコプター102は、拘束網201の射出から到達に至るまでの時間差を踏まえて拘束網201の射出方向を決定することにより、高速に移動する拘束対象物Tをより確実に捕えることが可能とされている。
なお、本実施形態の自動発射プログラムAFPは、ネットランチャー200を一斉に発射する構成とされているが、ネットランチャー200は常に一斉に発射する必要はなく、順次発射する構成としてもよい。これにより、例えば拘束対象物Tの移動予測が外れ、拘束対象物Tに拘束網211をすり抜けられた場合でも、予測と射出を複数回繰り返すことにより、予測通りの位置に拘束対象物Tがくる可能性を高めることができる。
[自動投棄機能]
また、マルチコプター102は、拘束対象物Tを拘束網201で捕えた後、予め定められた投棄位置まで拘束対象物Tを吊るした状態で運び、その投棄位置に拘束対象物Tを投棄して帰投する自動投棄手段を備えている。本実施形態の自動投棄手段は、自動投棄プログラムADPにより構成されている。
図8は、マルチコプター102が自動投棄プログラムADPにより、捕捉された拘束対象物Tを投棄場Dに投棄し、離着陸場Pに帰投する様子を示す模式図である。図8に示すように、マルチコプター102は、拘束対象物Tの捕捉を検知すると、機体に拘束対象物Tを吊るした状態で投棄場Dまで自律飛行させ、投棄場Dの上空で紐状部201sを切断したあと、マルチコプター102の離着陸場Pに自動的に帰投し、着陸する。
ここで、自動投棄プログラムADPによる、拘束対象物Tの捕捉の検知は、例えば拘束網201発射前後のホバリング時におけるローターRの回転数の上昇や消費電流の上昇、つまり自重の変化から捕捉の成否を判断したり、その他、紐状部201sの引っ張り応力の増加から捕捉の成否を判断したりすることが考えられる。
本実施形態のように、拘束対象物Tが空中を飛行する物体である場合、拘束対象物Tは拘束網などで捕捉されることにより飛行不能となり、地面に墜落する。その墜落地点に構造物や歩行者があった場合、拘束対象物Tの墜落が事故につながるおそれがある。本実施形態のマルチコプター102では、拘束網201の展開部201wが紐状部201sでネットランチャー200につながれており、拘束対象物Tの捕捉後には、その捕捉した拘束対象物Tを機体に吊るして投棄場Dまで運搬する。これにより、拘束対象物Tの墜落による事故が防止されている。
なお、本実施形態の自動投棄プログラムADPは、拘束対象物Tを投棄場Dに投棄した後、マルチコプター102を離着陸場Pに自動的に帰投させる仕組みとなっているが、例えば、拘束対象物Tとともにマルチコプター102を投棄場Dに着陸させる構成としてもよい。
また、本実施形態では、機体操作を自動化する全てのプログラムを1基の制御装置120で実行しているが、これが過負荷となる場合には、マルチコプター102に複数の制御装置を搭載し、一部のプログラムを他の制御装置で実行してもよい。また、これらのプログラムは常にすべてが実装されている必要はなく、その一部のみが実装されていても相応の効果を得ることができる。例えば、上記機能のうち標的捕捉手段のみを備え、オペレータの任意のタイミングでネットランチャー200を発射できるように構成した機体は、様々な条件下において、拘束対象物を柔軟に、かつ高い捕捉成功率で捕えることが可能である。
[拘束対象物の捕捉手順]
以下、本実施形態のマルチコプター102を用いた拘束対象物Tの捕捉方法について説明する。
(1)まず、監視者が立ち入り禁止区域への拘束対象物Tの進入を発見する。(2)監視者がその旨をマルチコプター102のオペレータに通知する。監視者自身がマルチコプター102のオペレータであってもよい。(3)オペレータは、マルチコプター102を手動で操縦し、ステレオカメラ410で拘束対象物Tを撮影するとともに、その動画像中の拘束対象物Tをマルチコプター102に通知する。(4)マルチコプター102は、自動追跡手段により拘束対象物Tに自動接近する。(5)マルチコプター102は、標的捕捉手段および自動発射手段により、拘束対象物Tの進路を予測し、拘束対象物Tがネットランチャー200の射程圏内に入ったときに拘束網201を一斉に自動発射する。(6)マルチコプター102は、拘束対象物Tの捕捉後、自動投棄手段により、機体に拘束対象物Tを吊り下げたまま投棄場Dまで運び、投棄場Dへの投棄後、マルチコプター102の離着陸場Pまで自動的に帰投する。
なお、例えばマルチコプター102が、そのステレオカメラ410などで立ち入り禁止区域の上空を地上から常時監視し、拘束対象物Tを自動的に検知可能であるきには、上記(1)から(3)の手順は省略することができる。
〔第3実施形態〕
以下に、本発明の第3実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の説明では、先の実施形態と同一または同様の機能を有する構成については、先の実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
[全体構成]
図9は、移動体捕捉システムSの機能構成を示すブロック図である。図10は移動体捕捉システムSの概要を示す模式図である。移動体捕捉システムSは、主に、立ち入り禁止区域を監視する監視装置500、無人航空機であるマルチコプター103、および、監視装置500およびマルチコプター103と通信可能な中間処理装置であるサーバ装置600により構成されている。以下、立ち入り禁止区域のうち、監視装置500により監視されている空間を「監視空間M」という。
[監視装置の構成]
監視装置500は、監視手段である複数台のカメラ510により構成されており、監視空間Mをこれらカメラ510により多方向から撮影することで、監視空間M内の物体の3次元位置を特定する。
監視装置500の監視手段は本実施形態のカメラ510には限定されない。カメラ510以外の監視手段としては、監視空間Mへの移動体の進入を検知することができ、また、監視空間M内におけるその移動体の3次元位置を特定可能な監視情報が得られることを条件として、例えば、いわゆる3D LIDARなどの3次元レーザースキャナや、拘束対象物Tの位置の特定可能な解像度を有するレーダーのほか、音を入力信号として音源の位置を特定する手段などを用いることもできる。
[サーバ装置の構成]
サーバ装置600は、中央処理装置であるCPU610と、主記憶装置であるRAM、補助記憶装置であるHDDなどからなるメモリ620と、を備えた一般的なサーバコンピュータである。
サーバ装置600は、拘束対象物Tの位置特定手段である画像解析プログラムIAPを有している。画像解析プログラムIAPは、監視装置500が撮影した動画像を処理し、監視空間Mへの拘束対象物Tの進入を検知するとともに、監視空間M内における拘束対象物Tの3次元位置を特定する。
[マルチコプターの構成]
マルチコプター103は、第2実施形態のマルチコプター102から、拘束対象物Tの位置の特定に関する構成(ステレオカメラ410,カメラ駆動装置420,画像解析プログラムIAP,オペレータへステレオカメラ410の動画像を転送し、拘束対象物Tのテンプレートを受信する送受信器162)が省略されたものである。他の構成は第2実施形態のマルチコプター102と同様であるため、ここでは説明を省略する。マルチコプター103は、サーバ装置600から拘束対象物Tの3次元位置を取得して、その位置を基準とした所定の相対位置へ自律飛行し、自動的に拘束対象物Tを捕捉、および投棄する。
[拘束対象物の捕捉手順]
以下、本実施形態の移動体捕捉システムSを用いた拘束対象物Tの捕捉方法について説明する。
(1)監視装置500は、監視情報である監視空間Mの動画像を常時サーバ装置600に転送する。(2)サーバ装置600が、監視空間Mへの拘束対象物Tの進入を検知するとともに、その位置の変化を継続的にマルチコプター103に通知する。(3)マルチコプター103は、自動追跡手段により拘束対象物Tに自動接近する。(4)マルチコプター103は、標的捕捉手段および自動発射手段により、拘束対象物Tの進路を予測し、拘束対象物Tがネットランチャー200の射程圏内に入ったときに拘束網201を一斉に自動発射する。(6)マルチコプター103は、拘束対象物Tの捕捉後、自動投棄手段により、機体に拘束対象物Tを吊り下げたまま投棄場Dまで運び、投棄場Dへの投棄後、マルチコプター103の離着陸場Pまで自動的に帰投する。
このように、本実施形態の移動体捕捉システムSは、監視空間Mの監視情報を取得する監視装置500と、監視情報から拘束対象物Tの位置を特定するサーバ装置600と、サーバ装置600が特定した位置情報に基づいて拘束対象物Tを追跡・捕捉するマルチコプター103とで、拘束対象物Tの捕捉に必要な機能を分担することにより、拘束対象物Tをより確実に、かつ効率的に捕えることが可能とされている。
また、移動体捕捉システムSは、マルチコプター103を一機だけでなく複数機備えてもよい。図14は、複数機のマルチコプター103を用いた移動体捕捉システムS´の概要を示す模式図である。図14に示されるように、複数機のマルチコプター103を用いる方法としては、例えば、拘束対象物Tの位置に対する各機の相対的位置を異ならせたり、その他、監視空間Mを複数のエリアに分割し、各機が移動可能なエリアを異ならせたりすることが考えられる。これにより、マルチコプター103が一機だけの場合よりも、拘束対象物Tの捕捉成功率を高めることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、上記各実施形態の拘束対象物Tはいずれもマルチコプターであるが、本発明の無人航空機および移動体捕捉システムは、拘束対象物が人や動物である場合にも有効である。この場合、自身は安全な場所にいながら、遠隔から拘束対象物を無力化することができるという利点がある。

Claims (13)

  1. 複数の回転翼を備える無人航空機であって、
    拘束網を射出および展開する拘束網発射装置と、
    前記拘束網発射装置を保持し、該拘束網発射装置の射出方向を前記無人航空機の機体の向きとは独立して制御可能な射出方向制御装置と、
    移動体である拘束対象物の位置を、カメラ、レーザスキャナ、レーダー、または音により取得し、その位置を基準とした所定の相対位置へ前記無人航空機を自律飛行させる自動追跡手段と、
    前記拘束網発射装置の射出方向を自動的に該拘束対象物の方へ向ける標的捕捉手段と、
    を備えることを特徴とする無人航空機。
  2. 複数の回転翼を備える無人航空機であって、
    拘束網を射出および展開する拘束網発射装置と、
    前記拘束網発射装置を保持し、該拘束網発射装置の射出方向を前記無人航空機の機体の向きとは独立して制御可能な射出方向制御装置と、を備え、
    前記射出方向制御装置は、複数の前記拘束網発射装置を保持しており、
    前記複数の拘束網発射装置は、該複数の拘束網発射装置から同時に前記拘束網が射出されたときに、展開された前記各拘束網が互いに接触せず、かつ、これら展開された各拘束網同士に隙間が生じない程度の射出角度で、前記射出方向制御装置に保持されていることを特徴とする無人航空機。
  3. 前記複数の拘束網発射装置は、拘束対象物の移動特性に基づく予測移動範囲を網羅するために好適な配列および射出角度とされていることを特徴とする請求項2に記載の無人航空機。
  4. 前記複数の拘束網発射装置は、一の前記拘束網発射装置を中心として、その水平方向両側方および鉛直上方に他の前記拘束網発射装置が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の無人航空機。
  5. 複数の回転翼を備える無人航空機であって、
    拘束網を射出および展開する拘束網発射装置を備え、
    前記拘束網は、射出後に展開されることで拘束対象物に絡みつく展開部と、該展開部と前記拘束網発射装置とをつなぐ紐状部と、を有しており、
    前記拘束網発射装置は、前記紐状部の繰り出しおよび巻き取りが可能な巻き揚げ装置を備えていることを特徴とする無人航空機。
  6. 前記拘束対象物が前記拘束網発射装置の射程圏内に入った時に、前記拘束網を自動的に射出する自動発射手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の無人航空機。
  7. 前記自動発射手段は、前記拘束網の射出から該拘束網の前記拘束対象物への到達までの時間差を踏まえて、前記拘束網の到達時における該拘束対象物の位置を予測し、その予測された位置に基づいて前記拘束網の射出方向を調節することを特徴とする請求項6に記載の無人航空機。
  8. 前記射出方向制御装置は、複数の前記拘束網発射装置を保持しており、
    前記自動発射手段は、前記各拘束網発射装置から、順次、前記拘束網を射出することを特徴とする請求項1に記載の無人航空機。
  9. 前記拘束網は、射出後に展開されることで拘束対象物に絡みつく展開部と、該展開部と前記拘束網発射装置とをつなぐ紐状部と、を有しており、
    前記無人航空機は、前記拘束対象物を前記拘束網で捕えた後、予め定められた投棄位置まで該拘束対象物を吊るした状態で運び、該拘束対象物をその投棄位置に投棄して帰投するか、または前記投棄位置に着陸する自動投棄手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の無人航空機。
  10. 所定の空間を監視する監視装置と、
    複数の回転翼を備える無人航空機と、
    前記監視装置および前記無人航空機と通信可能な中間処理装置と、を備え、
    前記無人航空機は、拘束網を射出および展開する拘束網発射装置を有しており、
    前記監視装置は、その監視空間の状態を示す情報である監視情報を取得する監視手段を有しており、
    前記中間処理装置は、前記監視情報に基づいて、前記監視空間に進入した前記拘束対象物を検知し、該監視空間における前記拘束対象物の位置を特定する位置特定手段を有しており、
    前記無人航空機は、前記中間処理装置により特定された前記拘束対象物の位置を取得することを特徴とする移動体捕捉システム。
  11. 複数の前記無人航空機を備えており、
    前記中間処理装置は、前記複数の無人航空機と通信可能であることを特徴とする請求項10に記載の移動体捕捉システム。
  12. 前記各無人航空機の前記自動追跡手段は、前記中間処理装置により特定された前記拘束対象物の位置を取得し、その位置を基準とした互いに異なる相対位置へ該無人航空機を自律飛行させることを特徴とする請求項11に記載の移動体捕捉システム。
  13. 前記各無人航空機は、前記監視空間内における移動可能範囲が互いに異なることを特徴とする請求項11に記載の移動体捕捉システム。
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