JP6410406B2 - 投影光学系、露光装置および物品の製造方法 - Google Patents

投影光学系、露光装置および物品の製造方法 Download PDF

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本発明は、投影光学系、それを用いた露光装置および物品の製造方法に関する。
半導体デバイスやフラットパネルディスプレイ(FPD)などは、フォトリソグラフィ工程を経て製造される。フォトリソグラフィ工程には、マスクやレチクルなどの原版のパターンを、レジストが塗布されたウェハやガラスプレートなどの基板に投影し、当該基板を露光する露光工程が含まれる。そして、このような露光工程には、原版のパターンを基板に投影する投影光学系を有する露光装置が用いられている。
半導体デバイスなどの製造では、一般に、複数のフォトリソグラフィ工程によって複数のパターンが基板上に重ねて形成される。そのため、露光装置において、基板上のパターンに原版のパターンを高精度に重ね合わせて当該基板を露光することが重要である。しかしながら、基板上のパターンに原版のパターンを高精度に重ね合わせる際、露光光の影響などによって原版や基板が伸縮し、基板上のパターンと原版のパターンとの間に倍率誤差が生じることがある。このように倍率誤差が生じている場合、基板上に複数のパターンを重ねて形成していくと、複数のパターン間で重ね合わせ誤差が生じてしまう。そこで、特許文献1には、球面レンズやシリンドリカルレンズなどによって構成された3つの光学系を光路上に配置し、倍率誤差を、それ以外の光学性能(特に非点収差)に影響を及ぼすことなく補正する投影光学系が提案されている。
特開2011−082311号公報
本発明は、投影光学系の光学性能を補正する上で有利な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての投影光学系は、物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、前記物体面と瞳面との間に配置された第1凹反射面と、前記瞳面と前記像面との間に配置された第2凹反射面と、第1方向に並んだ2枚の第1光学部材を含み、前記第1方向に直交する方向における前記2枚の第1光学部材の相対的な移動を行うことにより、投影倍率および非点収差を変更可能に構成された第1光学系と、第2方向に並んだ2枚の第2光学部材を含み、前記2枚の第2光学部材の相対的な移動を行うことにより、投影倍率および非点収差を変更可能に構成された第2光学系と、を含み、前記2枚の第1光学部材において互いに対面する面は非球面を有し、前記第1光学系および前記第2光学系の一方は、前記物体面と前記第1凹反射面との間の光路に配置され、前記第1光学系および前記第2光学系の他方は、前記像面と前記第2凹反射面との間の光路に配置され、前記第1光学系により変更される投影倍率と前記第2光学系により変更される投影倍率とを組み合わせた投影倍率、および前記第1光学系により変更される非点収差と前記第2光学系により変更される非点収差とを組み合わせた非点収差がそれぞれ目標性能になるように、前記2枚の第1光学部材の相対的な移動および前記2枚の第2光学部材の相対的な移動を行う、ことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、投影光学系の光学性能を補正する上で有利な技術を提供することができる。
本発明の第1実施形態における露光装置を示す図である。 マスク上に形成された露光領域を示す図である。 第1実施形態の第1光学系を示す図である。 基板上に形成された露光領域を示す図である。 第1実施形態の投影光学系においてディストーションおよび非点収差を示す図である。 第1実施形態の投影光学系においてディストーションおよび非点収差を示す図である。 第1実施形態の投影光学系においてディストーションおよび非点収差を示す図である。 第1実施形態の投影光学系においてディストーションおよび非点収差を示す図である。 本発明の第2実施形態における露光装置を示す図である。 第2実施形態の第2光学系を示す図である。 第2実施形態の投影光学系においてディストーションおよび非点収差を示す図である。 第2実施形態の投影光学系においてディストーションおよび非点収差を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。また、各図において、基板面上で互いに直交する方向をそれぞれx方向およびy方向とし、基板面に垂直な方向をz方向とする。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態における露光装置100について、図1を参照して説明する。図1は、第1実施形態の露光装置100を示す概略図である。露光装置100は、照明光学系IL、投影光学系PO、マスク1を保持して移動可能なマスクステージ2、基板11を保持して移動可能な基板ステージ12を含む。そして、第1実施形態の露光装置100は、マスクステージ2と基板ステージ12とを同一方向(例えば、y方向)に同期して走査し、マスク1に形成されたパターンを基板11に転写する走査型の露光装置である。
照明光学系ILに含まれる光源(不図示)は、エキシマレーザーや高圧水銀ランプなどが用いられ、例えば、液晶表示素子の製造では、g線(436nm)やh線(405nm)、i線(365nm)などの高圧水銀ランプが使用されうる。光源から出射された光は、照明光学系ILに含まれるスリット(不図示)によって、例えば、図2に示すようにx方向に長い円弧状の露光領域20を、マスク1上に形成することができる。マスク1および基板11は、マスクステージ2および基板ステージ12によってそれぞれ保持されており、投影光学系POを介して光学的にほぼ共役な位置(投影光学系POの物体面および像面の位置)に配置される。投影光学系POは、所定の投影倍率(例えば1/2倍や1/4倍)を有し、マスク1に形成されたパターンを基板11に投影する。そして、マスクステージ2および基板ステージ12を、投影光学系POの物体面と平行な方向(例えばy方向)に、投影光学系POの投影倍率に応じた速度比で走査させる。これにより、マスク1に形成されたパターンを基板11に転写することができる。
投影光学系POは、例えば、図1に示すように、平面鏡5と、凹面鏡6と、凸面鏡8とを含むように構成されうる。照明光学系ILから出射し、マスク1を透過した露光光は、平面鏡5の第1面5aにより光路を折り曲げられ、凹面鏡6の第1面6aに入射する。凹面鏡6の第1面6aにおいて反射した露光光は、凸面鏡8において反射し、凹面鏡6の第2面6bに入射する。凹面鏡6の第2面6bにおいて反射した露光光は、平面鏡5の第2面5bにより光路を折り曲げられ、基板11上に結像する。このように構成された投影光学系POでは、凸面鏡8の表面が光学的な瞳となるため、瞳(凸面鏡8の表面)の位置には絞り14が備えられている。また、投影光学系POには、絞り14を凸面鏡8と協同して挟み込む透過部材7が含まれる。ここで、第1実施形態の投影光学系POでは、平面鏡5は第1面5aと第2面5bとを含むように、および凹面鏡6は第1面6aと第2面6bとを含むように構成されているが、それに限られるものではない。例えば、平面鏡5を、第1面5aを含む第1平面鏡と第2面5bを含む第2平面鏡とに分割してもよい。同様に、凹面鏡6を、第1面6aを含む第1凹面鏡と第2面6bを含む第2凹面鏡とに分割してもよい。
また、露光装置100は、基板11のパターンとマスク1のパターンとの位置ずれ量(ディストーション)、および投影光学系POの非点収差を計測するため、例えば、TTM(Through The Mirror)方式を採用した計測系14を含む。計測系14は、例えば、基板11上に形成されたマークと、当該マークに重ね合わせるマスク1上のマークとを、投影光学系POを通して同時に計測する。これにより、基板11に形成されたパターンに対する、マスク1のパターンの位置ずれ量(ディストーション)を計測することができる。また、計測系14は、基板ステージ12をz方向に駆動させながら、基板11上のマークあるいは基板ステージ12上に配置されたマーク(不図示)と、マスク1上のマークとの画像コントラストを計測する。これにより、投影光学系POの非点収差を計測することができる。
半導体デバイスなどの製造では、一般に、複数のマスク1を用いることによって複数のパターンが基板11上に重ねて形成される。この際、露光光の影響などによってマスク1や基板11が伸縮し、基板11上のパターンとマスク1のパターンとの間に倍率誤差が生じることがある。このように倍率誤差が生じている場合、基板11上に複数のパターンを重ねて形成していくと、複数のパターン間で重ね合わせ誤差が生じてしまう。そこで、第1実施形態の投影光学系POには、基板11上のパターンとマスク1のパターンとの間の倍率誤差を、それ以外の光学性能(特に非点収差)に影響を及ぼすことなく補正するため、第1光学系3と第2光学系9とが含まれている。ここで、第1光学系3および第2光学系9について説明する。
第1光学系3は、物体面(マスク1)と平面鏡5の第1面5aとの間の光路上に配置されz方向(第1方向)に沿って並んだ2枚の光学部材(3aおよび3b)によって構成されている。光学部材3aおよび3bにおいてマスク1に近い側の面をR、および遠い側の面をRとそれぞれ規定すると、光学部材3aのR面と光学部材3bのR面とには、式(1)によって表される第1形状f(x、y)がそれぞれ形成されている。そして、光学部材3aのR面と光学部材3bのR面は、図3に示すように、互いに対面するように配置されている。ここで、式(1)は、xの3次の項およびyの3次の項を含み、aおよびbは係数である。また、第1実施形態において式(1)の原点は、光学部材3aのR面の中心、および光学部材3bのR面の中心としている。
f(x,y)=a×x+b×y ・・・(1)
光学部材3bには、光学部材3bz方向直交する面(第1実施形態ではxy平面)に沿って駆動する第1駆動部4が備えられている。そして、第1駆動部4によって光学部材3bを駆動させ、光学部材3aと光学部材3bとをz方向(マスク1と平面鏡5の第1面5aとの間の光軸)に直交する面(xy平面)に沿って相対的にずらす。これによりx方向ついての投影光学系POの投影倍率および方向と直交すy方向ついての投影光学系POの投影倍率がそれぞれ調整可能となる。また、第1駆動部4は、制御部13によって制御される。
第2光学系9は、平面鏡5の第2面5bと像面(基板11)との間の光路上に配置され、z方向(第2方向)に沿って並んだ2枚の光学部材(9aおよび9b)によって構成されている。そして、光学部材9aおよび9bにおいてマスク1に近い側の面をR、および遠い側の面をRとそれぞれ規定すると、光学部材9aのR面と光学部材9bのR面とには、式(2)によって表される第2形状g(x、y)がそれぞれ形成されている。そして、光学部材9aのR面と光学部材9bのR面は、図3に示す第1光学系3の光学部材3aおよび3bと同様に、互いに対面するように配置されている。ここで、式(2)は、xの3次の項およびyの3次の項を含み、cおよびdは係数である。また、第1実施形態において式(2)の原点は、光学部材9aのR面の中心、および光学部材9bのR面の中心としている。
g(x,y)=c×x+d×y ・・・(2)
光学部材9aには、光学部材9aをz方向に直交する面(第1実施形態ではxy平面)に沿って駆動する第2駆動部10が備えられている。そして、第2駆動部10によって光学部材9aを駆動させ、光学部材9aと光学部材9bとをz方向(平面鏡5の第2面5bと基板11との間の光軸)に直交する面(xy平面)に沿って相対的にずらす。これにより、x方向についての投影光学系POの投影倍率およびy方向についての投影光学系POの投影倍率がそれぞれ調整可能となる。また、第2駆動部10は、第1駆動部4と同様に、制御部13によって制御される。ここで、第1実施形態の第2光学系9において、光学部材9aのR面と光学部材9bのR面とには、xの3次の項およびyの3次の項を含む式(2)によって表される第2形状g(x,y)が形成されている。しかし、それに限られるものではなく、第2形状g(x,y)は、xの3次の項およびyの3次の項のうち少なくとも一方を含んでいればよい。例えば、光学部材9aのR面および光学部材9bのR面は、xの3次の項のみを含む式(3)によって表される第2形状g(x,y)としてもよい。この場合、第2駆動部10は、光学部材9aをx方向のみに駆動する。
g(x,y)=c×x ・・・(3)
このように、第1光学系3および第2光学系9を含むように投影光学系POを構成することによって、投影光学系POの光学性能(投影倍率や非点収差)が目標性能になるように補正することができる。ここで、第1駆動部4により光学部材3bを、および第2駆動部10により光学部材9aを駆動した際に、投影光学系POのディストーション(x方向の投影倍率、y方向の投影倍率)および非点収差がどのように変化するのかを、図5〜図8を参照して説明する。第1実施形態の投影光学系POでは、式(1)および式(2)における係数a、b、cおよびdは全て10−7とするが、それに限られるものではなく、光学部材3bおよび光学部材9aのストローク量や駆動精度に基づいて決定されうる。
はじめに、図5〜図8におけるグラフの見方について、図4を参照して説明する。図5〜図8において、横軸は基板11上の露光領域における計測点のx方向の位置に対応し、(a)の縦軸は当該計測点におけるx方向およびy方向のディストーションの発生量、(b)の縦軸は当該計測点における非点収差の発生量である。また、図4は、照明光学系ILに含まれるスリットによりマスク1上に形成された露光領域20(図2)を、投影光学系POを介して基板上に投影した際の露光領域30を示す図である。マスク1上の露光領域20は、図2に示したようにx方向に長い円弧状である。そのため、基板11上の露光領域30も、図4の実線で示すようにx方向に長い円弧状となる。そして、図4の実線で示す基板11上の露光領域30において計測点32a〜32eを設定すると、計測点32a〜32eは、例えば、図5におけるプロット42a〜42eにそれぞれ対応する。
また、ディストーションの発生量とは、露光領域30の計測点32a〜32eが、光学部材3bおよび9aの駆動により露光領域30にディストーションを発生させた場合に移動する量のことである。例えば、図4に、露光領域30がx方向およびy方向のそれぞれに拡大するようにディストーションを発生させた場合に基板11上に形成される露光領域31(破線)を示す。この場合、図4の実線で示す露光領域30が、図4の破線で示す露光領域31のように変形し、計測点32a〜32eが計測点33a〜33eにそれぞれ移動する。このとき、露光領域30の各計測点32a〜32eが露光領域31の各計測点33a〜33eに移動する際のx方向の移動量が、図5〜図8におけるx方向のディストーションの発生量となる。例えば、図4に示すように、露光領域30がx方向に拡大するようにディストーションを発生させた場合では、x方向のディストーションの発生量は、図5(a)に示すように、計測点のx方向の位置(横軸)に対して右上がりの傾向となる。一方で、露光領域30がx方向に縮小するようにディストーションを発生させた場合、x方向のディストーションの発生量は、計測点のx方向の位置(横軸)に対して右下がりの傾向となる。同様に、露光領域30の各計測点32a〜32eが露光領域31の各計測点33a〜33eに移動する際のy方向の移動量が、図5〜図8におけるy方向のディストーションの発生量となる。例えば、図4に示すように、露光領域30がy方向に拡大するようにディストーションを発生させた場合では、y方向のディストーションの発生量は、図5(a)に示すように、計測点のx方向の位置(横軸)に対して下に凸の傾向となる。一方で、露光領域30がy方向に縮小するようにディストーションを発生させた場合、y方向のディストーションの発生量は、計測点のx方向の位置(横軸)に対して上に凸の傾向となる。
以下に、光学部材3bおよび光学部材9aを駆動した際に、投影光学系POのディストーション(x方向の投影倍率、y方向の投影倍率)および非点収差がどのように変化するのかを説明する。まず、第2光学系9の光学部材9aを駆動させずに、第1光学系3の光学部材3bのみを第1駆動部4により駆動させた場合について説明する。図5は、第1光学系3の光学部材3bを+x方向および+y方向に駆動させた場合、例えば、光学部材3bをx方向に+155.7μmおよびy方向に+144.0μmだけ駆動させた場合のディストーションの発生量と非点収差の発生量とを示す図である。図5(a)は、ディストーションの発生量であり、図5(b)は非点収差の発生量である。第1光学系3の光学部材3bのみを+x方向および+y方向に駆動させた場合、図5(b)に示す非点収差の発生量にほとんど影響を与えることなく、露光領域30がx方向およびy方向のそれぞれに拡大するようにディストーションを発生させることができる。また、図6は、第1光学系3の光学部材3bを+x方向および−y方向に駆動させた場合、例えば、光学部材3bをx方向に+155.7μmおよびy方向に−144.0μmだけ駆動させた場合のディストーションの発生量と非点収差の発生量とを示す図である。図6(a)は、ディストーションの発生量であり、図6(b)は非点収差の発生量である。第1光学系3の光学部材3bのみを+x方向および−y方向に駆動させた場合、x方向のディストーションは、図5(a)と同様に、拡大するようにディストーションが発生している。それに対し、y方向のディストーションは、図5(b)と逆の傾向(上に凸の傾向)となり、この場合、縮小するようにディストーションが発生していることとなる。そして、この場合、非点収差の発生量は、図6(b)に示すように大きくなってしまう。
このように、第1光学系3の光学部材3bにおけるy方向の駆動を反対方向に変えるだけで、y方向のディストーションの発生量を逆の傾向にすることができる。一方で、この場合、非点収差が大幅に増加してしまうといった問題がある。そのため、第1光学系3の光学部材3bを駆動させることに加えて、第2光学系9の光学部材9aを第2駆動部10によって駆動させることで、様々なディストーションと非点収差との関係を生じさせることができる。
次に、第1光学系3の光学部材3bを+x方向および−y方向に駆動させた状態で、第2光学系9の光学部材9aを第2駆動部10によって駆動させた場合について説明する。図7は、第2光学系9の光学部材9aを−x方向および−y方向に駆動させた場合ディストーションの発生量と非点収差の発生量とを示す図である。図7(a)は、ディストーションの発生量であり、図7(b)は非点収差の発生量である。この場合、ディストーションの発生量は、図7(a)に示すように、第1光学系3の光学部材3bのみを駆動させた場合におけるディストーションの発生量(図6(a))とほぼ等しくなる。一方で、非点収差の発生量は、図7(b)に示すように、第1光学系3の光学部材3bのみを駆動させた場合における非点収差の発生量(図6(b))と比べて抑制することができる。また、図8は、第2光学系9の光学部材9aを+x方向および+y方向に駆動させた場合ディストーションの発生量と非点収差の発生量とを示す図である。図8(a)は、ディストーションの発生量であり、図8(b)は非点収差の発生量である。この場合、ディストーションの発生量は、図8(a)に示すように、ほぼ零となり、x方向のディストーションおよびy方向のディストーションを共に発生させないようにすることができる。その一方で、非点収差の発生量は、図8(b)に示すように、大幅に増加させたままにすることができる。このように、第1実施形態の投影光学系POは、第1光学系3および第2光学系9を含み、第1光学系3の光学部材3aおよび3bをxy平面に沿って相対的に、第2光学系9の光学部材9aおよび9bをxy平面に沿って相対的にずらすことができる。これにより、投影光学系POにおけるx方向の投影倍率、y方向の投影倍率および非点収差をそれぞれ補正することができる。
このように構成された第1実施形態の投影光学系POにおいて、制御部13は、倍率誤差や非点収差などの光学性能が目標性能となるように、第1駆動部4および第2駆動部10を制御する。例えば、制御部13は、第1駆動部4の駆動量とxy方向のディストーションおよび非点収差の発生量との関係、並びに第2駆動部10の駆動量とxy方向のディストーションおよび非点収差の発生量との関係に基づいて第1駆動部4および第2駆動部10を制御する。以下に、これらの関係を取得する一例について説明する。
上述した2つの関係は、例えば、複数のマークを含むパターンが形成された計測用マスクと、当該計測用マスクを使用して計測用マスクのパターンを転写することにより、複数のマークを含む当該パターンが形成された計測用基板とによって取得されうる。まず、初期状態において、計測用マスク上における複数のマークと計測用基板上における複数のマークとのオフセット量(ずれ量)を、計測系14を用いて計測する。初期状態とは、第1駆動部4により光学部材3bを、および第2駆動部10により光学部材9aを駆動させていない状態、即ち、光学部材3aと3bおよび光学部材9aと9bが相対的にずれていない状態のことである。このように計測されたオフセット量は、x方向、y方向およびz方向におけるオフセット量を含み、後述するxy方向のディストーションおよび非点収差の発生量を算出する際に使用される。
次に、初期状態から第1駆動部4により光学部材3bを徐々に駆動させて、xy方向のディストーションおよび非点収差の発生量を計測系14により計測する。例えば、第1駆動部4により光学部材3bを初期状態から10μmステップで+x方向に駆動させ、当該ステップ毎に計測用マスク上における各マークと計測用基板上における各マークとのx方向、y方向およびz方向のずれ量を計測系14により計測する。このx方向のずれ量から上述したx方向におけるオフセット量を減じた値がx方向のディストーションの発生量となる。また、y方向のずれ量からy方向におけるオフセット量を減じた値がy方向のディストーションの発生量となり、z方向のずれ量からz方向におけるオフセット量を減じた値が非点収差の発生量となる。第1駆動部4による光学部材3bのx方向への駆動が終了した後、第1駆動部4により光学部材3bを初期状態となるように駆動し、第1駆動部4により光学部材3bを初期状態から10μmステップで−x方向に駆動する。そして、当該ステップ毎に計測用マスク上における各マークと計測用基板上における各マークとのx方向、y方向およびz方向のずれ量を計測系14により計測する。これにより、第1駆動部4におけるx方向の駆動量とxy方向のディストーションおよび非点収差との関係を取得することができる。同様に、第1駆動部4により光学部材3bを初期状態から1μmステップで±y方向に駆動させ、当該ステップ毎に計測用マスク上における各マークと計測用基板上における各マークとのx方向、y方向およびz方向のずれ量を計測系14により計測する。これにより、第1駆動部4におけるy方向の駆動量とxy方向のディストーションおよび非点収差との関係を取得することができる。
次に、初期状態から第2駆動部10により光学部材9aを徐々に駆動させて、xy方向のディストーションおよび非点収差の発生量を計測系14により計測する。例えば、第2駆動部10により光学部材9aを初期状態から10μmステップで+x方向に駆動させ、当該ステップ毎に計測用マスク上における各マークと計測用基板上における各マークとのx方向、y方向およびz方向のずれ量を計測系14により計測する。このx方向のずれ量から上述したx方向におけるオフセット量を減じた値がx方向のディストーションの発生量となる。また、y方向のずれ量からy方向におけるオフセット量を減じた値がy方向のディストーションの発生量となり、z方向のずれ量からz方向におけるオフセット量を減じた値が非点収差の発生量となる。第2駆動部10による光学部材9aのx方向への駆動が終了した後、第2駆動部10により光学部材9aを初期状態となるように駆動し、第2駆動部10により光学部材9aを初期状態から1μmステップで−x方向に駆動する。そして、当該ステップ毎に計測用マスク上における各マークと計測用基板上における各マークとのx方向、y方向およびz方向のずれ量を計測系14により計測する。これにより、第2駆動部10におけるx方向の駆動量とxy方向のディストーションおよび非点収差との関係を取得することができる。同様に、第2駆動部10により光学部材9aを初期状態から10μmステップで±y方向に駆動させ、当該ステップ毎に計測用マスク上における各マークと計測用基板上における各マークとのx方向、y方向およびz方向のずれ量を計測系14により計測する。これにより、第2駆動部10におけるy方向の駆動量とxy方向のディストーションおよび非点収差との関係を取得することができる。
このように取得された第1駆動部4の駆動量、第2駆動部10の駆動量、xy方向のディストーションおよび非点収差の発生量との関係は、例えば、式やテーブルなどによって表され、制御部13に記憶される。制御部13は、実際に基板11を露光する際において、これらの関係に基づいて、計測系14により計測されたマスク1と基板11とのパターンの位置ずれ量および非点収差が小さくなる第1駆動部4および第2駆動部10の駆動量を決定することができる。このように決定された駆動量により、制御部13は、投影光学系POの光学性能が目標性能となるように第1駆動部4および第2駆動部10を制御することができる。
ここで、第1実施形態の投影光学系POでは、第1光学系3はマスク1と平面鏡5の第1面5aとの間の光路に、第2光学系9は平面鏡5の第2面5bと基板11との間の光路に配置されている。しかし、それに限られるものではなく、第1光学系3は物体面(マスク1)および像面(基板11)のうち一方と投影光学系POの瞳との間の光路、並びに第2光学系9は物体面および像面のうち他方と瞳との間の光路に配置されていればよい。そのため、例えば、第1光学系3を平面鏡5の第1面5aと凹面鏡6の第1面6aとの間の光路に配置し、第2光学系9を凹面鏡6の第2面6bと平面鏡5の第2面5bとの間の光路に配置してもよい。また、物体面(マスク1)と瞳との間の光路上に第2光学系9を配置し、瞳と像面(基板11)との間の光路に第1光学系3を配置してもよい。
上述したように、第1実施形態の露光装置100では、投影光学系POの光路に第1光学系3および第2光学系9が配置されている。第1光学系3および第2光学系9はそれぞれ、z方向に沿って並んだ2枚の光学部材によって構成されており、2枚の光学部材において対面する面は、xの3次の項とyの3次の項とを含む形状となっている。そして、第1光学系3および第2光学系9のそれぞれにおける2枚の光学部材を、x方向およびy方向に相対的にずらすことにより、投影光学系POの光学性能(投影倍率や非点収差)を補正することができる。即ち、第1実施形態の露光装置100において、投影光学系POは、倍率誤差を、それ以外の光学性能(特に非点収差)に影響を及ぼすことなく補正することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態における露光装置200について、図9を参照して説明する。図9は、第2実施形態の露光装置200を示す概略図である。露光装置200は、第1実施形態の露光装置100と同様に、照明光学系IL2、投影光学系PO2、マスク101を保持して移動可能なマスクステージ102、および基板114を保持して移動可能な基板ステージ115、および計測系103を含む。そして、露光装置200は、マスクステージ102と基板ステージ115とを同一方向(例えば、y方向)に同期して走査し、マスク101に形成されたパターンを基板114に転写する走査型の露光装置である。第2実施形態の露光装置200において、照明光学系IL2は、第1実施形態の照明光学系ILと同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
投影光学系POは、例えば、図9に示すように、第1平面鏡106と、第1凹面鏡107と、凸面鏡109と、第2凹面鏡110と、第2平面鏡111とを含むように構成されうる。照明光学系IL2から出射し、マスク101を透過した露光光は、第1平面鏡106により光路を折り曲げられ、第1凹面鏡107に入射する。第1凹面鏡107において反射した露光光は、凸面鏡109において反射し、第2凹面鏡110に入射する。第2凹面鏡110において反射した露光光は、第2平面鏡111により光路を折り曲げられ、基板114上に結像する。このように構成された投影光学系PO2では、凸面鏡109の表面が光学的な瞳となるため、瞳(凸面鏡109の表面)の位置には絞り116が備えられている。また、投影光学系PO2は、絞り116を凸面鏡109と協同して挟み込む透過部材108を含む。
第1光学系104は、物体面(マスク101)と第1平面鏡106との間の光路上に配置されz方向沿って並んだ2枚の光学部材(104aおよび104b)によって構成されている。光学部材104aおよび104bにおいてマスク101に近い側の面をR、遠い側の面をRとそれぞれ規定すると、光学部材104aのR面と光学部材104bのR面とには、式(4)で表される第1形状f(x、y)がそれぞれ形成されている。そして、光学部材104aのR面と光学部材104bのR面は、互いに対面するように配置されている。ここで、式(4)は、xの3次の項およびyの3次の項を含み、hおよびkは係数である。また、第1実施形態において式(4)の原点は、光学部材104aのR面の中心、および光学部材104bのR面の中心としている。
f(x,y)=h×x+k×y ・・・(4)
光学部材104bには、光学部材104bz方向直交する面(第2実施形態ではxy平面)に沿って駆動する第1駆動部105が備えられている。そして、第1駆動部105によって光学部材104bを駆動させ、光学部材104aと光学部材104bとをz方向(マスク101と第1平面鏡106との間の光軸)に直交する面(xy平面)に沿って相対的にずらす。これによりx方向ついての投影光学系PO2の投影倍率およy方向ついての投影光学系PO2の投影倍率がそれぞれ調整可能となる。また、第1駆動部105は、制御部116によって制御される。
第2光学系112は、第2平面鏡111と像面(基板114)との間の光路上に配置されz方向沿って並んだ2枚の光学部材(112aおよび112b)によって構成されている。光学部材112aおよび112bにおいてマスク101に近い側の面をR、遠い側の面をRとそれぞれ規定すると、光学部材112aのR面と光学部材112bのR面とには、アナモルフィック形状(シリンドリカル形状)が形成されている。そして、光学部材112aおよび光学部材112bは、図10に示すように、光学部材112aのR面および光学部材112bのR面が互いに対面するように配置されている。光学部材112aには、光学部材112aをz方向(第2平面鏡111と像面(基板114)との間の光軸)に沿って駆動する第2駆動部113が備えられている。また、第2駆動部113は、第1駆動部105と同様に、制御部116によって制御される。
このように、第1光学系104および第2光学系112を含むように投影光学系PO2を構成することによって、投影光学系PO2の光学性能(投影倍率や非点収差)が目標性能になるように補正することができる。ここで、第1駆動部105により光学部材104bを、および第2駆動部113により光学部材112aを駆動した際において、投影光学系PO2のディストーションおよび非点収差がどのように変化するのかを、図11および図12を参照して説明する。第2実施形態の投影光学系PO2では、式(4)における係数hおよびkは共に10−7とするが、それに限られるものではなく、光学部材104bおよび光学部材112aのストローク量や駆動精度に基づいて決定されうる。なお、図11および図12におけるグラフの見方については、上述した図5〜図8におけるグラフの実からと同様であるため説明を省略する。
まず、第2光学系112の光学部材112aを駆動させずに、第1光学系104の光学部材104bを第1駆動部105により駆動させた場合について、図11を参照して説明する。図11は、第1光学系104の光学部材104bのみを+x方向および−y方向に駆動させた場合、例えばx方向に+155.7μmおよびy方向に−144.0μmだけ駆動させた場合のディストーションの発生量と非点収差の発生量を示す図である。図11(a)は、ディストーションの発生量であり、図11(b)は非点収差の発生量である。第1光学系104の光学部材104bのみを+x方向および−y方向に駆動させた場合、x方向には拡大するようにディストーションが発生しているのに対し、y方向には縮小するようにディストーションが発生している。そして、この場合、非点収差の発生量は、図6(b)に示すように大きくなってしまう。そこで、第1光学系104の光学部材104bを+x方向および−y方向に駆動させた状態で、第2光学系112の光学部材112aを第2駆動部113により+z方向に駆動させる。
次に、第1光学系104の光学部材104bを+x方向および−y方向に駆動させた状態で、第2光学系112の光学部材112aを第2駆動部113により+z方向に駆動させた場合について、図12を参照して説明する。図12は、第1光学系104の光学部材104bを+x方向および−y方向に駆動させた状態で、第2光学系112の光学部材112aを+z方向に駆動させた場合のディストーションの発生量と非点収差の発生量とを示す図である。図12(a)は、ディストーションの発生量であり、図12(b)は非点収差の発生量である。この場合、図12(a)に示すディストーションの発生量は、第2光学系112の光学部材112aを駆動させない場合(図11(a))と比較してほとんど変化しない。それに対して、図12(b)に示す非点収差の発生量は、第2光学系112の光学部材112aを駆動させない場合(図11(b))と比較して大幅に抑制することができる。このように、第2実施形態の投影光学系PO2は、第1光学系104および第2光学系112を含む。そして、第1光学系104の光学部材104aおよび104bをxy平面に沿って相対的に、第2光学系112の光学部材112aおよび112bをz方向に相対的にずらすことができる。これにより、投影光学系PO2のx方向の投影倍率、y方向の投影倍率および非点収差をそれぞれ補正することができる。
このように構成された第2実施形態の投影光学系PO2において、制御部116は、倍率誤差や非点収差などの光学性能が目標性能となるように、第1駆動部105および第2駆動部113を制御する。例えば、制御部116は、第1駆動部105の駆動量、第2駆動部113の駆動量、xy方向のディストーションおよび非点収差の発生量との関係に基づいて第1駆動部105および第2駆動部113を制御する。これらの関係を取得する方法については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
ここで、第2実施形態の投影光学系PO2において、第1光学系104はマスク101と第1平面鏡106との間の光路に、第2光学系112は第2平面鏡111と基板114との間の光路に配置されている。しかし、それに限られるものではなく、第1光学系104は物体面(マスク101)および像面(基板114)のうち一方と投影光学系PO2の瞳との間の光路、並びに第2光学系112は物体面および像面のうち他方と瞳との間の光路に配置されていればよい。そのため、例えば、第1光学系104を第1平面鏡106と第1凹面鏡107との間の光路に配置し、第2光学系112を第2凹面鏡110と第2平面鏡111との間の光路に配置してもよい。また、物体面(マスク101)と瞳との間の光路上に第2光学系112を配置し、瞳と像面(基板114)との間の光路に第1光学系104を配置してもよい。
上述したように、第2実施形態の露光装置200では、投影光学系PO2の光路に第1光学系104および第2光学系112が配置されている。第1光学系104は、z方向に沿って並んだ2枚の光学部材によって構成されており、2枚の光学部材において対面する面は、xの3次の項とyの3次の項とを含む形状となっている。また、第2光学系112は、z方向に沿って並んだ2枚の光学部材によって構成されており、2枚の光学部材において対面する面は、アナモルフィック形状(シリンドリカル形状)となっている。そして、第1光学系104における2枚の光学部材をx方向およびy方向に相対的にずらすこと、および第2光学系112における2枚の光学部材をz方向に相対的にずらすことにより投影光学系PO2の光学性能を補正することができる。即ち、第2実施形態の露光装置200において、投影光学系PO2は、第1実施形態の露光装置100と同様に、倍率誤差を、それ以外の光学性能(特に非点収差)に影響を及ぼすことなく補正することができる。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態にかける物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の走査露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。

Claims (14)

  1. 物体面のパターンを像面に投影する投影光学系であって、
    前記物体面と瞳面との間に配置された第1凹反射面と、
    前記瞳面と前記像面との間に配置された第2凹反射面と、
    第1方向に並んだ2枚の第1光学部材を含み、前記第1方向に直交する方向における前記2枚の第1光学部材の相対的な移動を行うことにより、投影倍率および非点収差を変更可能に構成された第1光学系と、
    第2方向に並んだ2枚の第2光学部材を含み、前記2枚の第2光学部材の相対的な移動を行うことにより、投影倍率および非点収差を変更可能に構成された第2光学系と、
    を含み、
    前記2枚の第1光学部材において互いに対面する面は非球面を有し、
    前記第1光学系および前記第2光学系の一方は、前記物体面と前記第1凹反射面との間の光路に配置され、
    前記第1光学系および前記第2光学系の他方は、前記像面と前記第2凹反射面との間の光路に配置され、
    前記第1光学系により変更される投影倍率と前記第2光学系により変更される投影倍率とを組み合わせた投影倍率、および前記第1光学系により変更される非点収差と前記第2光学系により変更される非点収差とを組み合わせた非点収差がそれぞれ目標性能になるように、前記2枚の第1光学部材の相対的な移動および前記2枚の第2光学部材の相対的な移動を行う、ことを特徴とする投影光学系。
  2. 前記第1光学部材の非球面は、前記第1方向に直交する面上において互いに直交する方向をx方向およびy方向とした場合、xの3次の項およびyの3次の項を含む形状を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の投影光学系。
  3. 前記第2光学系は、前記2枚の第2光学部材の相対的な移動を行うことにより、互いに直交する2つの方向の投影倍率を変更可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の投影光学系。
  4. 前記第1方向に直交する方向における前記2枚の第1光学部材の相対的な移動を行い、かつ、前記第1方向に直交する方向における前記2枚の第1光学部材の相対的な移動を行うことにより生じうる非点収差を低減するように前記2枚の第2光学部材の相対的な移動を行うことにより、前記2つの方向の投影倍率を変化させる、ことを特徴とする請求項3に記載の投影光学系。
  5. 前記第1方向に直交する方向における前記2枚の第1光学部材の相対的な移動を行い、かつ、前記第1方向に直交する方向における前記2枚の第1光学部材の相対的な移動を行うことにより生じうる前記2つの方向の投影倍率の変化を低減するように前記2枚の第2光学部材の相対的な移動を行うことにより、前記投影光学系の非点収差を変化させる、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の投影光学系。
  6. 非点収差を低減するように移動される前記2枚の第2光学部材の相対的な移動と、前記2つの方向の投影倍率を低減するように移動される前記2枚の第2光学部材の相対的な移動とは、移動方向が異なる、ことを特徴とする請求項3乃至5のうちいずれか1項に記載の投影光学系。
  7. 前記2枚の第2光学部材において互いに対面する面は非球面を有し、
    前記第2光学系は、前記第2方向に直交する方向における前記2枚の第2光学部材の相対的な移動を行うことにより、前記2つの方向の投影倍率をそれぞれ変更可能に構成されている、ことを特徴とする請求項3乃至6のうちいずれか1項に記載の投影光学系。
  8. 前記第2光学部材の非球面は、前記第2方向に直交する面上において互いに直交する方向をx方向およびy方向とした場合、xの3次の項およびyの3次の項のうち少なくとも一方を含む形状を有する、ことを特徴とする請求項7に記載の投影光学系。
  9. 前記2枚の第1光学部材のうち少なくとも一方を、前記第1方向に直交する方向に駆動する第1駆動部と、
    前記2枚の第2光学部材のうち少なくとも一方を、前記第2方向に直交する方向に駆動する第2駆動部と、
    前記投影光学系の光学性能が目標性能となるように前記第1駆動部および前記第2駆動部を制御する制御部と、
    を更に含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の投影光学系。
  10. 前記2枚の第2光学部材において互いに対面する面はアナモルフィック形状を有し、
    前記第2方向における前記2枚の第2光学部材の相対的な移動により、互いに直交する2つの方向の少なくとも一方における投影倍率を変更可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の投影光学系。
  11. 前記2枚の第1光学部材のうち少なくとも一方を、前記第1方向に直交する方向に駆動する第1駆動部と、
    前記2枚の第2光学部材のうち少なくとも一方を、前記第2方向に駆動する第2駆動部と、
    前記投影光学系の光学性能が目標性能となるように前記第1駆動部および前記第2駆動部を制御する制御部と、
    を更に含むことを特徴とする請求項10に記載の投影光学系。
  12. 前記第1光学系は、前記物体面と前記第1凹反射面との間の光路に配置され、
    前記第2光学系は、前記像面と前記第2凹反射面との間の光路に配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の投影光学系。
  13. 請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の投影光学系と、
    前記投影光学系を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記2枚の第1光学部材の相対的な移動量と投影倍率および非点収差の発生量との関係、および前記2枚の第2光学部材の相対的な移動量と投影倍率および非点収差の発生量との関係に基づいて、前記2枚の第1光学部材および前記2枚の第2光学部材の相対的な移動を行い、制御された前記投影光学系を用いて前記物体面に配置されたマスクのパターンを前記像面に配置された基板に投影し、前記基板を露光することを特徴とする露光装置。
  14. 請求項13に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    前記ステップで露光された前記基板を現像するステップと、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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