JP6398943B2 - 車両 - Google Patents

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本発明は、複数の気筒を有するエンジンを備える車両に関する。
特開2014−74336号公報(特許文献1)には、複数の気筒を有するエンジンを備える車両において、複数の気筒の一部に燃焼異常(プレイグニッション)が検出された場合、異常気筒への燃料カットを行ない、正常気筒のみでエンジンを作動させる運転(以下「異常気筒燃料カット運転」ともいう)を実行することが開示されている。
特開2014−74336号公報
上述の異常気筒燃料カット運転が行なわれる際に、エンジンの負荷が高い状態になると、正常気筒への燃料噴射量が増量されてリッチ状態となることに起因して、正常気筒内で燃焼しなかった未燃焼ガスが排気管へ流出し得る。排気管へ流出した未燃焼ガスが異常気筒からの空気(酸素)と反応して燃焼すると、排気管内に設けられる触媒が加熱され、最終的には過熱状態となることが懸念される。
触媒過熱を防止するための方策として、触媒の温度がしきい値以上である場合には、正常気筒を含めた全気筒の燃料カットを行なってエンジンを停止させる運転(以下「全気筒燃料カット運転」という)を行なうことが想定される。
しかしながら、異常気筒燃料カット運転と全気筒燃料カット運転とを触媒の温度に応じて切り替えると、双方の運転の間でハンチングが生じる可能性がある。すなわち、全気筒燃料カット運転中は各気筒から排出される空気によって触媒が冷却されるため触媒の温度が低下する一方、異常気筒燃料カット運転中は上述のように触媒の温度が上昇する傾向にある。したがって、全気筒燃料カット運転によって触媒の温度がしきい値未満に低下して異常気筒燃料カット運転に切り替えられたとしても、異常気筒燃料カット運転への切替後にエンジンの高負荷状態が継続することによって触媒の温度が再びしきい値以上に上昇して全気筒燃料カット運転に戻される現象が繰り返される可能性がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、異常気筒燃料カット運転と全気筒燃料カット運転との間のハンチングを発生し難くすることである。
この発明に係る車両は、複数の気筒を有するエンジンと、エンジンの排気を浄化する触媒と、エンジンを制御する制御装置とを備える。制御装置は、複数の気筒の一部に燃焼異常が生じる異常気筒が含まれ、かつ触媒の温度がしきい値以上である場合、複数の気筒への燃料供給を停止する。制御装置は、複数の気筒の一部に異常気筒が含まれ、かつ触媒の温度がしきい値未満である場合、異常気筒への燃料供給を停止し異常気筒以外の正常気筒へ燃料を供給するとともに、正常気筒の点火時期の遅角量が大きい場合は小さい場合に比べてエンジンのパワーおよび回転速度の少なくとも一方を小さい値にする。
上記構成によれば、異常気筒への燃料供給を停止し正常気筒へ燃料を供給する際(すなわち異常気筒燃料カット運転を行なう際)に、正常気筒の点火時期の遅角量が大きい場合は小さい場合に比べてエンジンの出力(パワーおよび回転速度の少なくとも一方)が制限される。これにより、異常気筒燃料カット運転中に、点火時期の遅角によって排気温が上昇し得る状況になったとしても、エンジンの出力が制限されることによってエンジン全体の発熱量が抑えらるため、トータルとして排気温の上昇が抑えられる。そのため、異常気筒燃料カット運転中において触媒温度の上昇を抑えて、全気筒燃料カット運転に切り替えられ難くすることができる。その結果、異常気筒燃料カット運転と全気筒燃料カット運転との間のハンチングを発生し難くすることができる。
車両の全体ブロック図である。 エンジンおよびその周辺の構成を示す図である。 ECUの処理手順を示すフローチャートである。 点火遅角量と上限エンジンパワーPemaxとの対応関係を模式的に示す図である。 点火遅角量と上限エンジン回転速度Nemaxとの対応関係を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<車両の全体構成>
図1は、この発明の実施の形態による車両1の全体ブロック図である。車両1は、エンジン100と、モータジェネレータ10,20と、動力分割装置40と、減速機50と、パワーコントロールユニット(Power Control Unit、以下「PCU」という)60と、バッテリ70と、駆動輪80と、電子制御ユニット(Electronic Control Unit、以下「ECU」という)200と、を備える。
車両1は、エンジン100とモータジェネレータ20との少なくとも一方の動力を用いて走行するハイブリッド車両である。車両1は、エンジン100を停止しモータジェネレータ20の動力を用いる電気自動車走行(以下「EV走行」という)と、エンジン100およびモータジェネレータ20の双方の動力を用いるハイブリッド自動車走行(以下「HV走行」という)との間で走行態様を切り替えることができる。
エンジン100は、複数(図1に示す例では4つ)の気筒を有し、各気筒の燃焼室に吸入された空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギによってクランクシャフトを回転させる。エンジン100の点火時期、燃料噴射量、吸入空気量などは、ECU200からの制御信号に応じて制御される。
モータジェネレータ10,20は、交流電動機であり、たとえば、三相交流同期電動機である。エンジン100が発生する駆動力は、動力分割装置40によって、減速機50を介して駆動輪80へ伝達される動力と、モータジェネレータ10へ伝達される動力とに分割される。
動力分割装置40は、サンギヤと、ピニオンギヤと、キャリアと、リングギヤとを含む遊星歯車から成る。ピニオンギヤは、サンギヤおよびリングギヤと係合する。キャリアは、ピニオンギヤを自転可能に支持するとともに、エンジン100のクランクシャフトに連結される。サンギヤは、モータジェネレータ10の回転軸に連結される。リングギヤはモータジェネレータ20の回転軸および減速機50に連結される。
PCU60は、ECU200からの制御信号に応じて作動し、バッテリ70とモータジェネレータ10,20との間で電力変換を行なう。バッテリ70は、モータジェネレータ10,20を駆動するための電力を蓄える。バッテリ70は、代表的には、ニッケル水素電池またはリチウムイオン電池等の二次電池である。バッテリ70の出力電圧は、たとえば200ボルト程度である。なお、バッテリ70に代えて、大容量のキャパシタを用いてもよい。
エンジン100から排出される排気ガスは、車両1のフロア下に設けられた排気管120を通って大気に排出される。排気管120は、エンジン100から車両1の後端部まで延在している。排気管120の途中には、排気ガスを浄化する触媒140が設けられる。
ECU200は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵し、当該メモリに記憶されたマップおよびプログラムと各センサの検出結果とに基づいて所定の演算処理を実行し、その演算処理の結果で車両1が所望の状態となるように車両1の各機器を制御する。
<エンジンの構成>
図2は、エンジン100およびその周辺の構成を示す図である。なお、図2には1つの気筒が代表的に示されているが、実際には上述のようにエンジン100は複数の気筒を有する。
このエンジン100においては、エアクリーナ(図示せず)から吸入される空気が、吸気管110を流通して、エンジン100の燃焼室102に導入される。スロットルバルブ114の作動量(スロットル開度)によって、燃焼室102に導入される空気量が調整される。スロットル開度は、ECU200からの信号に基づいて作動するスロットルモータ112により制御される。
インジェクタ104は、フューエルタンク(図示せず)に貯蔵された燃料を気筒内の燃焼室102に噴射する。インジェクタ104は、ECU200からの制御信号に応じて通電されると開弁して燃焼室102へ向けて燃料を噴射する。なお、図1には、インジェクタ104から気筒内に燃料を噴射する場合が示されているが、インジェクタ104から吸気通路内に燃料を噴射するようにしてもよい。
吸気管110から導入された空気と、インジェクタ104から噴射された燃料との混合気が、ECU200からの制御信号により制御されるイグニッションコイル106を用いて着火されて燃焼する。
混合気が燃焼した後の排気は、排気管120に送られて触媒140で浄化された後、車外に放出される。触媒140は、排気中に含まれる有毒物質(炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物など)を浄化処理する。触媒140は、炭化水素と一酸化炭素の酸化反応と、窒素酸化物の還元反応を同時に行なわせることができる三元触媒である。
ECU200には、角度センサ107、水温センサ108、ノックセンサ109、エアフロメータ116、空気温センサ118、空燃比センサ122、酸素センサ124、および温度センサ126からの信号が入力されている。
角度センサ107は、クランク角(エンジン100のクランクシャフトの回転角)CAを検出する。水温センサ108は、エンジン水温(エンジン冷却水の温度)THwを検出する。ノックセンサ109は、エンジン100のノッキングの発生(シリンダブロックの振動)を検出する。エアフロメータ116は、吸入空気量(エンジン100に吸入される単位時間あたりの空気量)Gaを検出する。空気温センサ118は、吸気温(吸入空気の温度)THaを検出する。空燃比センサ122は、排気中における空燃比(燃料質量に対する空気質量の比)A/Fを検出する。酸素センサ124は、排気中の酸素濃度を検出する。温度センサ126は、触媒140の温度(以下「触媒温度」ともいう)THcを検出する。これらのセンサは、検出結果を表わす信号をECU200に送信する。
ECU200は、各センサから送られてきた信号などに基づいて、適正な点火時期となるようにイグニッションコイル106を制御したり、適正なスロットル開度となるようにスロットルモータ112を制御したり、適正な燃料噴射量となるようにインジェクタ104を制御したりする。たとえば、ECU200は、ノックセンサ109がノッキングの発生を検出すると、点火時期を遅角させることによってノッキングの発生を抑制する。
<エンジンの運転モードの切替>
ECU200は、たとえばアクセルペダル操作量の増加に伴なってエンジン作動要求がなされた場合、エンジン100を通常モードまたは燃料カットモードのどちらかの運転モードでエンジン100を運転する。
通常モードは、エンジン100の全気筒に燃料を供給して全気筒の燃焼エネルギによってエンジン100を作動させるモードである。以下では、通常モードによるエンジン100の運転を「通常運転」とも記載する。
燃料カットモードは、エンジン100の複数の気筒の一部に燃焼異常が生じる気筒(以下「異常気筒」ともいう)が含まれる場合に、少なくとも異常気筒への燃料供給を停止するモードである。本実施の形態による燃料カットモードには、2つのモード、すなわち異常気筒燃料カットモードと全気筒燃料カットモードとが含まれる。
異常気筒燃料カットモードは、異常気筒のみ燃料供給を停止し、異常気筒以外の気筒(以下「正常気筒」ともいう)へ燃料を供給して正常気筒の燃焼エネルギでエンジン100を作動させるモードである。以下では、異常気筒燃料カットモードによるエンジン100の運転を「異常気筒燃料カット運転」あるいは「異常気筒FC」(FC:Fuel Cut)とも記載する。
一方、全気筒燃料カットモードは、異常気筒および正常気筒を含む全気筒への燃料供給を停止し、エンジン100を停止させるモードである。したがって、全気筒燃料カットモードが選択された場合には、たとえエンジン作動要求がなされていてもエンジン100は停止され、EV走行が行なわれる。以下では、全気筒燃料カットモードによるエンジン100の運転を「全気筒燃料カット運転」あるいは「全気筒FC」とも記載する。
エンジン作動要求がなされているときに異常気筒が検出された場合、エンジン作動要求に応えるためには、エンジン100が完全に停止される全気筒FCではなく、正常気筒でエンジン100を作動させる異常気筒FCを行なうことが望ましい。しかしながら、異常気筒FC中にエンジン100の負荷が高い状態であると、正常気筒への燃料噴射量が増量されてリッチ状態となることに起因して、正常気筒内で燃焼しなかった未燃焼ガスが正常気筒から排気管120へ流出し得る。排気管120へ流出した未燃焼ガスが異常気筒からの空気(酸素)と反応して燃焼すると、排気管120内に設けられる触媒140が加熱され、最終的には過熱状態となることが懸念される。
そのため、ECU200は、触媒温度THcがしきい値未満である場合(触媒140が過熱状態となる可能性が低い場合)には異常気筒FCを行なうが、触媒温度THcがしきい値以上である場合(触媒140が過熱状態となる可能性が高い場合)には全気筒FCを行なう。これにより、触媒140が過熱状態となることが防止される。
<異常気筒FC中のエンジン出力制限>
上述のように、異常気筒FCと全気筒FCとを触媒温度THcに応じて切り替える場合、双方の運転の間でハンチングが発生する可能性がある。すなわち、全気筒FC中は各気筒から排出される空気によって触媒140が冷却されるため触媒温度THcが低下する一方、異常気筒FC中は上述のように触媒140が加熱されるため触媒温度THcが上昇する傾向にある。したがって、全気筒FC中に触媒温度THcがしきい値未満に低下して異常気筒FCに切り替えられたとしても、異常気筒FCへの切替後にエンジン100の負荷が高い状態が継続すると触媒温度THcが再びしきい値以上に上昇して全気筒FCに戻される現象が繰り返される可能性がある。
そこで、本実施の形態によるECU200は、異常気筒FC中において、正常気筒の点火時期の遅角量に応じてエンジン100の出力(パワーおよび回転速度)を制限する。すなわち、一般的に、点火時期の遅角量(以下「点火遅角量」ともいう)が大きいほど、排気温が上昇することが知られている。そこで、ECU200は、異常気筒FC中において、正常気筒の点火遅角量が大きい場合は小さい場合に比べてエンジン100のパワーおよび回転速度を低下させる。これにより、たとえばノッキングの発生を抑制するために点火時期が遅角されて排気温が上昇し得る状況においても、エンジン100の出力が制限されることによってエンジン100の全体の発熱量が抑えらるため、トータルとして排気温の上昇が抑えられる。そのため、異常気筒FC中において触媒温度THcを上昇させ難くして、全気筒FCに切り替えられ難くすることができる。その結果、異常気筒FCと全気筒FCとの間のハンチングを発生し難くすることができる。
図3は、ECU200がエンジン100を制御する際に行なう処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、所定周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップを「S」と略す)10にて、ECU200は、エンジン作動要求があるか否かを判定する。たとえば、ECU200は、アクセルペダル操作量と車速とからユーザの要求パワーを算出し、要求パワーが所定パワーを超えている場合にエンジン作動要求があると判定する。エンジン作動要求がない場合(S10にてNO)、ECU100は処理を終了させる。
エンジン作動要求がある場合(S10にてYES)、ECU100は、S11にて、エンジン100の複数の気筒の一部に異常気筒が含まれているか否かを判定する。たとえば、ECU200は、複数の気筒にそれぞれ設けられる複数のインジェクタ104の一部に、異常なインジェクタ104(たとえばECU200との断線が検出されたインジェクタ104)が含まれる場合、その異常なインジェクタ104に対応する気筒が異常気筒であると判定する。
異常気筒がない場合(S11にてNO)、ECU200は、S12にて、エンジン100の運転モードとして通常モードを選択する。これにより、エンジン100の通常運転が行なわれる。
一方、異常気筒がある場合(S11にてYES)、ECU200は、エンジン100の運転モードとして燃料カットモードを選択する(S20〜S23)。具体的には、ECU200は、まず、S20にて、温度センサ126によって検出された触媒温度THcがしきい値未満であるか否かを判定する。なお、触媒温度THcを直接的に検出する温度センサ126を備えない車両においては、たとえばエンジン100の運転状況などから触媒温度THcを推定するようにしてもよい。
触媒温度THcがしきい値以上である場合(S20にてNO)、ECU200は、S21にて、上述の全気筒FCを行なう。これにより、触媒140が過熱状態となることが防止される。なお、全気筒FCが行なわれる場合には、エンジン作動要求があるにも関わらずエンジン100が停止されてEV走行が行なわれることになる。エンジン100の停止によって不足するパワーは、モータジェネレータ20の出力によって補うことができる。
一方、触媒温度THcがしきい値未満である場合(S20にてYES)、ECU200は、S22にて上述の異常気筒FCを行なう。これにより、異常気筒がある場合であっても、エンジン作動要求に応えて、正常気筒の燃焼エネルギでエンジン100を作動させることができる。
さらに、ECU200は、S23にて、正常気筒の点火遅角量に応じてエンジン100の出力を制限する。これにより、上述のように異常気筒FC中において触媒温度THcの上昇が抑制され、触媒温度THcがしきい値を超え難くする(全気筒FCに切り替えられ難くする)ことができる。なお、エンジン100の出力制限によって不足するパワーは、モータジェネレータ20の出力によって補うことができる。
S23における制限の対象は、エンジン100のパワーであってもよいし、エンジン100の回転速度であってもよいし、エンジン100のパワーおよび回転速度の双方であってもよい。また、具体的な出力制限の手法は、エンジン100の出力の上限値を低下させるものであってもよいし、同一条件下におけるエンジン100の出力を低下させるものであってもよい。
以下では、S23の処理において、エンジン100のパワーの上限値(以下「上限エンジンパワーPemax」ともいう)およびエンジン100の回転速度の上限値(以下「上限エンジン回転速度Nemax」ともいう)を点火遅角量に応じて制限する場合を例示的に説明する。
図4は、点火遅角量と上限エンジンパワーPemaxとの対応関係を模式的に示す図である。図4に示されるように、ECU200は、点火遅角量が大きいほど、上限エンジンパワーPemaxを小さい値に設定する。
図5は、点火遅角量と上限エンジン回転速度Nemaxとの対応関係を模式的に示す図である。図5に示されるように、ECU200は、点火遅角量が大きいほど、上限エンジン回転速度Nemaxを小さい値に設定する。
このように、本実施の形態によるECU200は、異常気筒FC中において、たとえばノッキングの発生を抑制するために点火時期が遅角されて排気温の上昇が生じ得る状況においても、点火遅角量が大きいほど、上限エンジンパワーPemaxおよび上限エンジン回転速度Nemaxが小さい値に低下される。これにより、エンジン100の全体の発熱量が抑えらるため、トータルとして排気温の上昇が抑えられる。そのため、異常気筒FC中において触媒温度THcを上昇させ難くして、全気筒FCに切り替えられ難くすることができる。その結果、異常気筒FCと全気筒FCとの間のハンチングを発生し難くすることができる。
なお、上述の実施の形態においては駆動源としてエンジン100とモータジェネレータ20とを備えるハイブリッド車両に本発明を適用する場合を説明したが、本発明は、モータジェネレータを備えない通常のエンジン車両にも適用可能である。すなわち、通常のエンジン車両に本発明を適用する場合においても、異常気筒FC中において点火遅角量に応じてエンジン出力を制限することによって触媒温度THcを上昇させ難くして、異常気筒FCと全気筒FCとの間のハンチングを発生し難くすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10,20 モータジェネレータ、40 動力分割装置、50 減速機、60 PCU、70 バッテリ、80 駆動輪、100 エンジン、102 燃焼室、104 インジェクタ、106 イグニッションコイル、107 角度センサ、108 水温センサ、109 ノックセンサ、110 吸気管、112 スロットルモータ、114 スロットルバルブ、116 エアフロメータ、118 センサ、120 排気管、122 空燃比センサ、124 酸素センサ、126 温度センサ、140 触媒、200 ECU。

Claims (1)

  1. 複数の気筒を有するエンジンと、
    前記エンジンの排気を浄化する触媒と、
    前記エンジンを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記複数の気筒の一部に燃焼異常が生じる異常気筒が含まれ、かつ前記触媒の温度がしきい値以上である場合、前記複数の気筒への燃料供給を停止し、
    前記複数の気筒の一部に前記異常気筒が含まれ、かつ前記触媒の温度が前記しきい値未満である場合、前記異常気筒への燃料供給を停止し前記異常気筒以外の正常気筒へ燃料を供給するとともに、前記正常気筒の点火時期の遅角量が大きい場合は小さい場合に比べて前記エンジンのパワーおよび回転速度の少なくとも一方を小さい値にする、車両。
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