JP6459916B2 - 車両 - Google Patents

車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6459916B2
JP6459916B2 JP2015223030A JP2015223030A JP6459916B2 JP 6459916 B2 JP6459916 B2 JP 6459916B2 JP 2015223030 A JP2015223030 A JP 2015223030A JP 2015223030 A JP2015223030 A JP 2015223030A JP 6459916 B2 JP6459916 B2 JP 6459916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
engine start
time
ecu
start determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015223030A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017089566A (ja
Inventor
英和 縄田
英和 縄田
大吾 安藤
大吾 安藤
良和 浅見
良和 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015223030A priority Critical patent/JP6459916B2/ja
Publication of JP2017089566A publication Critical patent/JP2017089566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6459916B2 publication Critical patent/JP6459916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、エンジンを備える車両に関する。
特開平11−148397号公報(特許文献1)には、エンジンとモータとを備えるハイブリッド車両において、エンジンに燃料を供給してエンジンを始動させるエンジン始動制御を行なうとともに、エンジン始動制御を開始してから所定時間が経過するまでの始動判定時間内にエンジンが始動したか否かを判定するエンジン始動判定を行なうことが開示されている。上記の始動判定時間は、エンジンの温度が低い場合には延長され、エンジンの温度が高い場合には短縮される。これにより、始動判定時間を不必要に延長することなく、エンジンの始動が可能であるのか不能であるのかを精度よく判定することができる。
特開平11−148397号公報
しかしながら、エンジン始動判定によってエンジンが始動せず始動不能と判定された場合に、エンジンの排気を浄化する触媒が過熱状態となることが懸念される。すなわち、始動不能と判定される場合、エンジン始動制御を開始してから始動判定時間が経過するまでの期間はエンジンに燃料を供給しているにも関わらず燃料が燃焼しない状態が継続し、未燃焼の燃料と酸素とがエンジンから排気管に流出することになる。排気管へ流出した未燃焼の燃料と酸素とが排気管内で反応して燃焼すると、排気管内に設けられる触媒(排気浄化触媒)が加熱され、最終的には触媒が過熱状態となることが懸念される。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、触媒の過熱を抑制しつつ、エンジンの始動判定を行なうことである。
この発明に係る車両は、エンジンと、エンジンの排気を浄化する触媒と、制御装置とを備える。制御装置は、エンジンへ燃料を供給してエンジンを始動するための始動制御を行なうとともに、始動制御を開始してから所定時間が経過するまでの始動判定時間内にエンジンが始動したか否かを判定する始動判定を行なう。制御装置は、始動判定によって始動不能と判定された場合、始動不能と判定された回数が所定の回数を超えるまで始動制御を実行するとともに、始動制御を開始する時の触媒の温度が高い場合は低い場合に比べて、始動判定時間を短くする。
上記構成によれば、エンジンの始動制御を開始する時の触媒の温度が高い場合(触媒が過熱し易い状況である場合)には、始動判定時間が短くされる。これにより、エンジンの始動判定中に触媒へ供給される未燃焼の燃料量が低減されるので、始動判定中における触媒の温度上昇量が抑制される。その結果、触媒の過熱を抑制しつつ、エンジンの始動判定を行なうことができる。
車両の全体ブロック図である。 エンジンおよびその周辺の構成を示す図である。 エンジンを始動する場合の状態変化の一例を示す図(その1)である。 エンジンを始動する場合の状態変化の一例を示す図(その2)である。 エンジン始動制御およびエンジン始動判定が行なわれる場合のエンジン回転速度および触媒温度の変化の一例を模式的に示す図である。 ECUの処理手順を示すフローチャート(その1)である。 ECUの処理手順を示すフローチャート(その2)である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<車両の全体構成>
図1は、本実施の形態による車両1の全体ブロック図である。車両1は、エンジン100と、モータジェネレータ10(以下「第1MG」ともいう)と、モータジェネレータ20(以下「第2MG」ともいう)と、動力分割装置40と、減速機50と、パワーコントロールユニット(Power Control Unit、以下「PCU」という)60と、バッテリ70と、駆動輪80と、電子制御ユニット(Electronic Control Unit、以下「ECU」という)200と、を備える。
車両1は、エンジン100と第2MGとの少なくとも一方の動力を用いて走行するハイブリッド車両である。車両1は、エンジン100を停止し第2MGの動力を用いる電気自動車走行(以下「EV走行」という)と、エンジン100および第2MGの双方の動力を用いるハイブリッド自動車走行(以下「HV走行」という)との間で走行態様を切り替えることができる。
エンジン100は、複数(図1に示す例では4つ)の気筒を有し、各気筒の燃焼室に吸入された空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギによってクランクシャフトを回転させる。エンジン100の点火時期、燃料噴射量、吸入空気量などは、ECU200からの制御信号に応じて制御される。
第1MGおよび第2MGは、交流電動機であり、たとえば、三相交流同期電動機である。エンジン100が発生する駆動力は、動力分割装置40によって、減速機50を介して駆動輪80へ伝達される動力と、第1MGへ伝達される動力とに分割される。
動力分割装置40は、サンギヤと、ピニオンギヤと、キャリアと、リングギヤとを含む遊星歯車から成る。ピニオンギヤは、サンギヤおよびリングギヤと係合する。キャリアは、ピニオンギヤを自転可能に支持するとともに、エンジン100のクランクシャフトに連結される。サンギヤは、第1MGの回転軸に連結される。リングギヤは第2MGの回転軸および減速機50に連結される。動力分割装置40が上記のように構成されることによって、サンギヤに連結される第1MGの回転速度(以下「第1MG回転速度Nm1」という)と、キャリアに連結されるエンジン100の回転速度(以下「エンジン回転速度Ne」という)と、リングギヤに連結される第2MGの回転速度(以下「第2MG回転速度Nm2」という)とは、動力分割装置40の共線図上において直線で結ばれる関係(いずれか2つの回転速度が決まれば残り1つの回転速度も決まる関係、以下「共線図の関係」ともいう)を有する。
PCU60は、ECU200からの制御信号に応じて作動し、バッテリ70と第1MGおよび第2MGとの間で電力変換を行なう。バッテリ70は、第1MGおよび第2MGを駆動するための電力を蓄える。バッテリ70は、代表的には、ニッケル水素電池またはリチウムイオン電池等の二次電池である。バッテリ70の出力電圧は、たとえば200ボルト程度である。なお、バッテリ70に代えて、大容量のキャパシタを用いてもよい。
エンジン100から排出される排気ガスは、車両1のフロア下に設けられた排気管120を通って大気に排出される。排気管120の途中には、排気ガスを浄化する触媒140が設けられる。
ECU200は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵し、当該メモリに記憶されたマップおよびプログラムと各センサの検出結果とに基づいて所定の演算処理を実行し、その演算処理の結果に基づいて車両1の各機器を制御する。
<エンジンの構成>
図2は、エンジン100およびその周辺の構成を示す図である。なお、図2には1つの気筒が代表的に示されているが、実際には上述のようにエンジン100は複数の気筒を有する。
このエンジン100においては、エアクリーナ(図示せず)から吸入される空気が、吸気管110を流通して、エンジン100の燃焼室102に導入される。スロットルバルブ114の作動量(スロットル開度)によって、燃焼室102に導入される空気量が調整される。スロットル開度は、ECU200からの信号に基づいて作動するスロットルモータ112により制御される。
インジェクタ104は、フューエルタンク(図示せず)に貯蔵された燃料を気筒内の燃焼室102に噴射(供給)する。インジェクタ104は、ECU200からの制御信号に応じて通電されると開弁して燃焼室102へ向けて燃料を噴射する。なお、図1には、インジェクタ104から気筒内に燃料を噴射する場合が示されているが、インジェクタ104から吸気通路内に燃料を噴射するようにしてもよい。
吸気管110から導入された空気と、インジェクタ104から噴射された燃料との混合気が、ECU200からの制御信号により制御されるイグニッションコイル106を用いて着火されて燃焼する。
混合気が燃焼した後の排気は、排気管120に送られて触媒140で浄化された後、車外に放出される。触媒140は、排気中に含まれる有毒物質(炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物など)を浄化処理する。触媒140は、炭化水素と一酸化炭素の酸化反応と、窒素酸化物の還元反応を同時に行なわせることができる三元触媒である。
ECU200には、角度センサ107、水温センサ108、ノックセンサ109、エアフロメータ116、空気温センサ118、空燃比センサ122、および酸素センサ124からの信号が入力されている。
角度センサ107は、クランク角(エンジン100のクランクシャフトの回転角)CAを検出する。水温センサ108は、エンジン冷却水の温度を検出する。ノックセンサ109は、エンジン100のノッキングの発生(シリンダブロックの振動)を検出する。エアフロメータ116は、エンジン100に吸入される単位時間あたりの空気量を検出する。空気温センサ118は、吸入空気の温度を検出する。空燃比センサ122は、排気中における空燃比(燃料質量に対する空気質量の比)を検出する。酸素センサ124は、排気中の酸素濃度を検出する。これらのセンサは、検出結果を表わす信号をECU200に送信する。
ECU200は、各センサから送られてきた信号などに基づいて、適正な点火時期となるようにイグニッションコイル106を制御したり、適正なスロットル開度となるようにスロットルモータ112を制御したり、適正な燃料噴射量となるようにインジェクタ104を制御したりする。
<エンジン始動制御>
ECU200は、エンジン100の停止中(燃料供給の停止中)に、ユーザによるアクセルペダル操作量などから、エンジン100の始動要求(以下「エンジン始動要求」という)があるか否かを判定する。そして、エンジン始動要求がある場合、ECU200は、エンジン100をクランキングするためのトルクを第1MGが発生するようにPCU60を制御する。クランキングによりエンジン回転速度Neが所定値(クランキング回転速度)に達すると、エンジン100への燃料噴射制御および点火制御を開始してエンジン100を始動させる。以下、これらの一連の制御を「エンジン始動制御」ともいう。
図3は、エンジン100を停止して停車している状態からエンジン100を始動する場合のエンジン100、第1MGおよび第2MGの状態変化の一例を動力分割装置40の共線図上に示す図である。上述したように、第1MG回転速度Nm1とエンジン回転速度Neと第2MG回転速度Nm2とは、いずれか2つの回転速度が決まれば残り1つの回転速度も決まる関係(共線図の関係)を有する。
停車中は、駆動輪80が回転せず、駆動輪80に連結される第2MGも回転しないため、第2MG回転速度Nm2は0となる。エンジン100が停止されてエンジン回転速度Neが0であると、図3の破線に示すように、残りの第1MG回転速度Nm1も0となる。
図3の破線に示す状態からエンジン100を始動する場合、ECU200は、第1MGに正方向のトルクTm1を発生させて第1MG回転速度Nm1を正方向に増加させる。これにより、エンジン100がクランキングされる。この際、第1MGはバッテリ70の電力を消費する(バッテリ70から第1MGに放電される)ため、バッテリ70の蓄電量(以下「SOC」(State Of Charge)ともいう)は低下する。
そして、図3の一点鎖線に示すようにクランキングによりエンジン回転速度Neが所定値に達すると、ECU200は、エンジン100への燃料噴射制御および点火制御を開始する。これにより、エンジン100において燃料が燃焼してエンジントルクTeが発生すると、図3の実線に示すように、エンジントルクTeによってエンジン回転速度Neがしきい値N1よりも高い値に上昇する。この状態が、エンジン始動制御によってエンジン100が始動した状態である。
図4は、エンジン100を停止して走行している状態(EV走行状態)からエンジン100を始動する場合のエンジン100、第1MGおよび第2MGの状態変化の一例を動力分割装置40の共線図上に示す図である。
前進走行中は、第2MG回転速度Nm2は正の値となる。エンジン100が停止されてエンジン回転速度Neが0であると、図4の破線に示すように、残りの第1MG回転速度Nm1は負の値となる。
図4の破線に示す状態からエンジン100を始動する場合、ECU200は、PCU60を制御して第1MGから正方向のトルクTm1を出力させることによって、第1MGに正方向のトルクTm1を出力させて第1MG回転速度Nm1の大きさ(絶対値)を低下させる。これにより、エンジン100がクランキングされる。この際、第1MGは発電し、発電した電力をバッテリ70に供給するため、SOCは増加する。
そして、図4の一点鎖線に示すようにクランキングによりエンジン回転速度Neが所定値に達すると、ECU200は、エンジン100への燃料噴射制御および点火制御を開始する。これにより、エンジン100において燃料が燃焼してエンジントルクTeが発生すると、図4の実線に示すように、エンジントルクTeによってエンジン回転速度Neがしきい値N1よりも高い値に上昇する。この状態が、エンジン始動制御によってエンジン100が始動した状態である。
<エンジン始動判定>
ECU200は、上述のエンジン始動制御を行なう際、エンジン始動制御を開始してから所定時間が経過するまでの時間(以下「エンジン始動判定時間」ともいう)内に、エンジン100が始動したか否かを判定する処理(以下「エンジン始動判定」ともいう)を行なう。
具体的には、ECU200は、エンジン始動判定時間内にエンジン回転速度Neがしきい値N1を超えた場合にエンジン100が始動したと判定し、エンジン始動判定時間が経過してもエンジン回転速度Neがしきい値N1を超えない場合に「始動不能」(何らかの異常によりエンジン100を始動できない状態である)と判定する。
<エンジン始動判定時間の変更>
以上のような構成を有する車両1において、上述のエンジン始動判定によって「始動不能」と判定される場合、触媒140が過熱状態となることが懸念される。すなわち、エンジン始動判定によって「始動不能」と判定される場合、エンジン始動制御を開始してからエンジン始動判定時間が経過するまでの期間はエンジン100に燃料を供給しているにも関わらず燃料が燃焼しない状態が継続し、未燃焼の燃料と酸素とがエンジン100から排気管120に流出することになる。排気管120へ流出した未燃焼の燃料と酸素とが排気管120内で反応して燃焼すると、排気管120内に設けられる触媒140が加熱されて触媒140の温度(以下「触媒温度」という)が上昇し、最終的には触媒140が過熱状態となることが懸念される。
そこで、本実施の形態によるECU200は、エンジン始動判定を行なう際、エンジン始動制御を開始する時の触媒温度に応じてエンジン始動判定時間を変更する。具体的には、ECU200は、エンジン始動制御を開始する時の触媒温度が高い場合は低い場合に比べて、エンジン始動判定時間を短くする。このようにエンジン始動判定時間を短くすることによって、エンジン始動判定中に触媒140へ供給される未燃焼の燃料量が低減されるので、エンジン始動判定中における触媒温度の上昇量が抑制される。そのため、触媒140の過熱を抑制しつつ、エンジン始動判定を行なうことができる。
なお、本実施の形態によるECU200は、始動不能と判定された累積回数(以下「始動不能回数」という)が上限回数C0(たとえば5回)を超えるまでは、エンジン始動処理およびエンジン始動判定の再実行(リトライ)を許容する。なお、始動不能回数は、始動不能と判定される毎にインクリメントされ、エンジン100が正常に始動する毎にリセットされる。
また、本実施の形態によるECU200は、始動不能回数が0回である状態からエンジン始動判定を行なう際には、それまでに「始動不能」と判定されておらず触媒温度の上昇は生じていないと想定されるため、エンジン始動判定時間を予め定められた時間に固定する。一方、始動不能回数が1回以上である状態からエンジン始動判定を行なう際には、それまでに「始動不能」と判定された履歴があり触媒温度が上昇しており今後のエンジン始動制御によって触媒が過熱状態になることが懸念されるため、ECU200は、上述のように触媒温度に応じてエンジン始動判定時間を変更する。
図5は、上述のエンジン始動制御およびエンジン始動判定が行なわれる場合のエンジン回転速度Neおよび触媒温度の変化の一例を模式的に示す図である。
時刻t1にて1回目のエンジン始動要求があると、ECU200は、エンジン始動制御(第1MGによるクランキング、燃料噴射制御、および点火制御)を開始するとともに、エンジン始動判定を開始する。なお、1回目のエンジン始動判定時間D1は予め定められた時間である。
エンジン始動制御を行なっているにも関わらずエンジン100が始動しない場合、エンジン回転速度Neは、しきい値N1未満の値(クランキング回転速度)で停滞する。この際、上述のように、未燃焼の燃料と酸素とが排気管120に流出し続ける。この影響によって、エンジン始動判定時間D1中において触媒温度が上昇している。
時刻t1からエンジン始動判定時間D1が経過する時刻t2までの期間においてエンジン回転速度Neがしきい値N1未満であるため、ECU200は、時刻t2にて始動不能(1回目)と判定し、エンジン始動制御を停止する。
エンジン始動制御を停止した時刻t2から次にエンジン始動制御を再開する時刻t3までの期間(エンジン停止時間T1)中は、エンジン100への燃料供給が停止されているため、触媒温度は低下する。
時刻t3にて2回目のエンジン始動要求があると、ECU200は、1回目のエンジン始動制御中に触媒温度が上昇しており触媒過熱が懸念されることから、時刻t3における触媒温度を推定する。たとえば、ECU200は、エンジン停止時間T1が長いほど、時刻t3における触媒温度を低い値であると推定する。なお、エンジン停止時間T1に加えて初回のエンジン始動判定時間D1を考慮して、時刻t3における触媒温度を推定するようにしてもよい。
そして、ECU200は、推定された触媒温度に基づいて、2回目のエンジン始動判定時間D2を決定する。2回目のエンジン始動判定時間D2は、仮に2回目のエンジン始動制御でエンジン100が正常に始動せず始動不能と判定されたとしても触媒温度が過熱温度を超えないように設定される。図5に示す例では、2回目のエンジン始動制御が開始される時刻t3における触媒温度が1回目のエンジン始動制御が開始される時刻t1における触媒温度よりも高いため、2回目のエンジン始動判定時間D2は、1回目のエンジン始動判定時間D1よりも短い値に設定される。そして、ECU200は、時刻t3にて、2回目のエンジン始動制御およびエンジン始動判定を開始する。
時刻t3からエンジン始動判定時間D2が経過する時刻t4までの期間においてエンジン回転速度Neがしきい値N1未満であるため、ECU200は、時刻t4にて始動不能(2回目)と判定し、エンジン始動制御を停止する。エンジン始動判定時間D2中は、未燃焼の燃料と酸素とが排気管120に流出し続ける影響によって、触媒温度が上昇する。しかしながら、上述のように、2回目のエンジン始動判定時間D2は、1回目のエンジン始動判定時間D1よりも短い値に設定される。これにより、2回目のエンジン始動判定中に触媒140へ供給される未燃焼の燃料量が低減されるので、2回目のエンジン始動判定時間D2中における触媒温度の上昇量が抑制される。その結果、触媒140の過熱を抑制しつつ、2回目のエンジン始動判定を行なうことができる。
従来においては、エンジン始動判定において1回でも始動不能と判定された場合には、触媒過熱が懸念されるため、即座にエンジン100の始動を禁止し、エンジン始動制御およびエンジン始動判定の再実行(リトライ)を許容していなかった。しかしながら、本実施の形態においては、触媒温度に基づいて2回目以降のエンジン始動判定時間を調整することで触媒140の過熱を抑制しているため、エンジン始動制御およびエンジン始動判定の再実行(リトライ)を許容することができる。
時刻t4から時刻t5までの期間(エンジン停止時間T2)中は、エンジン100への燃料供給が停止されているため、触媒温度は低下する。時刻t5にて3回目のエンジン始動要求があると、ECU200は、時刻t5における触媒温度をエンジン始動判定時間D1,D2およびエンジン停止時間T1,T2などから推定し、推定された触媒温度から3回目のエンジン始動判定時間D3を決定する。図5に示す例では、3回目のエンジン始動制御が開始される時刻t5における触媒温度が2回目のエンジン始動制御が開始される時刻t3における触媒温度よりも高いため、3回目のエンジン始動判定時間D3は、2回目のエンジン始動判定時間D2よりも短い値に設定される。そして、ECU200は、時刻t5にて、3回目のエンジン始動制御およびエンジン始動判定を開始する。
3回目のエンジン始動制御においてもエンジン100が始動せず、時刻t6にて始動不能と判定されると、再びエンジン始動制御が停止される。この際、3回目のエンジン始動判定時間D3が2回目のエンジン始動判定時間D2よりも短くされているため、触媒140の過熱が抑制される。
時刻t7にて4回目のエンジン始動要求があると、ECU200は、時刻t7における触媒温度をエンジン始動判定時間D1〜D3およびエンジン停止時間T1〜T3などから推定し、推定された触媒温度から4回目のエンジン始動判定時間D4を決定する。図5に示す例では、4回目のエンジン始動制御が開始される時刻t7における触媒温度が2回目のエンジン始動制御が開始される時刻t3における触媒温度よりも高いが3回目のエンジン始動制御が開始される時刻t5における触媒温度よりも低い。そのため、4回目のエンジン始動判定時間D4は、2回目のエンジン始動判定時間D2よりも短く、かつ3回目のエンジン始動判定時間D3よりも高い値に設定される。そして、ECU200は、時刻t7にて、4回目のエンジン始動制御およびエンジン始動判定を開始する。
4回目のエンジン始動制御によってようやくエンジン100が始動し、時刻t8にてエンジン回転速度Neがしきい値N1を超えると、エンジン100が始動したと判定され、エンジン100の運転が継続される。
図6は、ECU200がエンジン始動制御およびエンジン始動判定を行なう際の処理手順を示すフローチャートである。
ステップ(以下、ステップを「S」と略す)10にて、ECU200は、エンジン始動要求があるか否かを判定する。エンジン始動要求がない場合(S10にてNO)、ECU200は処理を終了する。
エンジン始動要求がある場合(S10にてYES)、ECU200は、S11にて、上述のエンジン始動制御(第1MGトルクTm1によるクランキング、燃料噴射制御、および点火制御)を実行する。
S12にて、ECU200は、エンジン始動制御によってエンジン100が始動したか否かを判定する。具体的には、ECU200は、エンジン回転速度Neがしきい値N1を超えたか否かを判定する。
エンジン100が始動した場合(S12にてYES)、ECU200は、S13にて、エンジン100が始動したと判定してエンジン100の運転を継続する。この際、ECU200は、メモリに記憶されている始動不能回数をリセット(0クリア)する。
エンジン100が始動しない場合(S12にてNO)、ECU200は、S14にて、エンジン始動制御を開始してからエンジン始動判定時間が経過したか否かを判定する。なお、上述したように、今回のエンジン始動制御が1回目である場合(始動不能回数が0回である場合)、エンジン始動判定時間は予め定められた値(図5の「D1」参照)に設定される。今回のエンジン始動制御が2回目以降である場合(始動不能回数が1回以上である場合)、エンジン始動判定時間は後述するS20にて決定された値(図5の「D2」、「D3」、「D4」参照)に設定される。
エンジン始動判定時間が経過していない場合(S14にてNO)、ECU200は、処理をS11に戻し、エンジン始動制御を継続する。
エンジン100が始動することなくエンジン始動判定時間が経過した場合(S14にてYES)、ECU200は、S15にて「始動不能」と判定し、メモリに記憶されている始動不能回数をインクリメントする。そして、ECU200は、S16にて、エンジン始動制御を停止する。
その後、ECU100は、S17にて、次のエンジン始動要求があるか否かを判定する。次のエンジン始動要求がない場合(S17にてNO)、ECU200は、S17の処理を継続し、次のエンジン始動要求があるまで待つ。
次のエンジン始動要求があった場合(S17にてYES)、ECU200は、S18にて、メモリに記憶されている始動不能回数が上限回数C0(たとえば5回)を超えたか否かを判定する。
始動不能回数が上限回数C0を超えていない場合(S18にてNO)、ECU200は、S19にて、これまでのエンジン始動判定時間およびエンジン停止時間などから触媒温度を推定し、推定された触媒温度から次回のエンジン始動判定時間を決定する。上述したように、ECU200は、次回のエンジン始動判定時間を、仮に次回のエンジン始動制御でエンジン100が正常に始動せず始動不能と判定されたとしても触媒温度が過熱温度を超えない値に決定する。ECU200は、推定された触媒温度が高い場合は低い場合に比べて、エンジン始動判定時間を短い値に決定する。ECU200は、たとえば、実験等によって求めた触媒温度とエンジン始動判定時間との対応関係を規定するマップを予め記憶しておき、このマップを参照して、推定された触媒温度に対応するエンジン始動判定時間を決定する。その後、ECU200は、処理をS11に戻し、次回のエンジン始動処理およびエンジン判定処理を行なう。この際、S19にて設定されたエンジン始動判定時間でエンジン判定処理が行なわれる。
始動不能回数が上限回数C0を超えた場合(S18にてYES)、すなわち、エンジン始動処理およびエンジン判定処理を上限回数C0だけ繰り返してもエンジン100が正常に始動しない場合、ECU200は、S20にて、以降のエンジン100の始動を禁止し、EV走行による退避走行を行なう。
以上のように、本実施の形態によるECU200は、エンジン始動判定を行なう際、エンジン始動制御を開始する時の触媒温度に応じてエンジン始動判定時間を変更する。具体的には、ECU200は、エンジン始動制御を開始する時の触媒温度が高い場合は低い場合に比べて、エンジン始動判定時間を短くする。これにより、エンジン始動判定中に触媒140へ供給される未燃焼の燃料量が低減されるので、エンジン始動判定中における触媒温度の上昇量が抑制される。そのため、触媒140の過熱を抑制しつつ、エンジン始動判定を行なうことができる。
<変形例>
上述の実施の形態は、たとえば以下のように変形することができる。
(1) 上述の実施の形態においては、始動不能回数が上限回数C0を超えるまでは、エンジン始動処理およびエンジン始動判定の再実行を許容した。
しかしながら、第1MGによるクランキングによってバッテリ70の電力が消費される状況(上述の図3参照)においては、エンジン始動処理によって第1MGによるクランキングを繰り返すとSOCが低下することが懸念される。
そこで、始動不能回数が上限回数C0よりも少ない所定回数C1(たとえば3回)を超えた場合には、SOCが所定値S1未満であるか否かを判定し、SOCが所定値S1未満である場合には、クランキングを繰り返すことによるSOCの更なる低下を抑制するために、以降のエンジン100の始動を禁止し、EV走行による退避走行を行なうようにしてもよい。これにより、EV走行による退避走行可能距離を確保することができる。
図7は、本変形例によるECU200がエンジン始動制御およびエンジン始動判定を行なう際の処理手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートは、図6のフローチャートに対して、S30の処理を追加したものである。なお、図7に示したステップのうち、前述の図6に示したステップと同じ番号を付しているステップ(S30以外のステップ)については、既に説明したため詳細な説明はここでは繰り返さない。
次のエンジン始動要求があった場合(S17にてYES)、ECU200は、S30にて、始動不能回数が所定回数C1を超えており、かつSOCが所定値S1未満であるか否かを判定する。所定回数C1は、上限回数C0(たとえば5回)よりも少ない値(たとえば3回)である。所定値S1は、EV走行による退避走行距離を所定の基準距離以上確保することが可能な値に設定される。
始動不能回数が所定回数C1を超えいない場合、またはSOCが所定値S1未満でない場合(S30にてNO)、ECU200は、処理をS18に移し、始動不能回数が上限回数C0を超えたか否かを判定する。
一方、始動不能回数が所定回数C1を超えており、かつSOCが所定値S1未満である場合(S30にてYES)、ECU200は、処理をS20に移して、以降のエンジン100の始動を禁止し、EV走行による退避走行を行なう。
このようにすることで、EV走行による退避走行可能距離を確保することができる。
(2) 上述の実施の形態においては、エンジン100の運転状態(エンジン始動判定時間、エンジン停止時間など)から触媒温度を推定する例を示したが、触媒温度を温度センサによって直接的に検出するようにしてもよい。
(3) 上述の実施の形態においては駆動源としてエンジン100とモータジェネレータ20とを備えるハイブリッド車両に本発明を適用する場合を説明したが、本発明は、モータジェネレータを備えない通常のエンジン車両にも適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 モータジェネレータ(第1MG)、20 モータジェネレータ(第2MG)、40 動力分割装置、50 減速機、60 PCU、70 バッテリ、80 駆動輪、100 エンジン、102 燃焼室、104 インジェクタ、106 イグニッションコイル、107 角度センサ、108 水温センサ、109 ノックセンサ、110 吸気管、112 スロットルモータ、114 スロットルバルブ、116 エアフロメータ、118 空気温センサ、120 排気管、122 空燃比センサ、124 酸素センサ、140 触媒、200 ECU。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの排気を浄化する触媒と、
    前記エンジンへ燃料を供給して前記エンジンを始動するための始動制御を行なうとともに、前記始動制御を開始してから所定時間が経過するまでの始動判定時間内に前記エンジンが始動したか否かを判定する始動判定を行なう制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記始動判定によって始動不能と判定された場合、始動不能と判定された回数が所定の回数を超えるまで前記始動制御を実行するとともに、前記始動制御を開始する時の前記触媒の温度が高い場合は低い場合に比べて、前記始動判定時間を短くする、車両。
JP2015223030A 2015-11-13 2015-11-13 車両 Active JP6459916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015223030A JP6459916B2 (ja) 2015-11-13 2015-11-13 車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015223030A JP6459916B2 (ja) 2015-11-13 2015-11-13 車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017089566A JP2017089566A (ja) 2017-05-25
JP6459916B2 true JP6459916B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=58767391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015223030A Active JP6459916B2 (ja) 2015-11-13 2015-11-13 車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6459916B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10169535A (ja) * 1996-12-10 1998-06-23 Mitsubishi Motors Corp エンジンの始動制御装置およびその装置を用いたハイブリッド電気車両
JPH11294220A (ja) * 1998-04-13 1999-10-26 Mitsubishi Electric Corp 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4086022B2 (ja) * 2004-08-23 2008-05-14 トヨタ自動車株式会社 内燃機関制御システム、それを搭載した自動車及び内燃機関制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017089566A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4552921B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4123254B2 (ja) 内燃機関の失火判定装置および内燃機関の失火判定方法
JP4222427B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP2008238965A (ja) ハイブリッド自動車およびその制御方法
JP2008284909A (ja) 車両およびその制御方法
JP2008296726A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP2010179780A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP5494825B2 (ja) 車両および車両の制御方法
JP2008128074A (ja) 内燃機関装置およびその制御方法並びに車両
JP2013193533A (ja) ハイブリッド車
JP2007302185A (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両
JP2011069277A (ja) 内燃機関装置および内燃機関の燃料噴射制御方法並びに車両
JP2005320911A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びにその制御方法
JP2008247128A (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両
JP2013154699A (ja) 車両用制御装置
JP5494398B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP2010105626A (ja) 車両およびその制御方法
JP2007309113A (ja) 動力出力装置、それを搭載した車両及び動力出力装置の制御方法
JP5692008B2 (ja) ハイブリッド車
JP2008239077A (ja) 車両およびその制御方法
JP5246090B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP6459916B2 (ja) 車両
JP2013216223A (ja) ハイブリッド車両
JP2012240485A (ja) 車両の制御装置
JP6398943B2 (ja) 車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181217

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6459916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151