JP2013216223A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気エミッションの悪化を抑制する。
【解決手段】エンジンが始動され、エンジンの空燃比を理論空燃比より大きいリーン空燃比として浄化触媒が暖機されるようエンジンを制御する触媒暖機制御を実行した後に(S100〜S140)、エンジンの空燃比を理論空燃比より小さいリッチ空燃比として浄化触媒の浄化能力が回復するようエンジンを制御する触媒回復制御を実行する(S140〜S170)。そして、触媒回復制御を終了するまではエンジンの運転停止を禁止する(S200)。これにより、次にエンジンが始動されたときの排気エミッションの悪化を抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関し、詳しくは、排気を浄化する浄化触媒を有する浄化装置が排気系に設けられたエンジンと走行用のモータとを備え、エンジンの間欠運転を伴って走行するハイブリッド車両に関する。
従来、エンジンに関する技術として、排気通路に排気浄化触媒が配置された複数の気筒を有するエンジンの制御装置であって、エンジンの冷間始動時に、排気浄化触媒の温度が所定温度に到達するまでは、全ての気筒をリッチ運転するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置では、これにより、エンジンの始動時に触媒を暖機して触媒の早期活性化を実現するものとしている。
特開平11−311139号公報
排気通路に排気浄化触媒が配置されたエンジンに加えて、走行用のモータを備え、エンジンの間欠運転を伴って走行するハイブリッド車両では、エンジンが始動されてリッチ運転が行なわれている最中にエンジンの運転が停止されると、次にエンジンが始動されたときに窒素酸化物(NOx)が排出されて排気エミッションが悪化する場合がある。このため、こうした排気エミッションの悪化を抑制することが重要な課題の1つとされている。
本発明のハイブリッド車両は、排気エミッションの悪化を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車両は、
排気を浄化する浄化触媒を有する浄化装置が排気系に設けられたエンジンと走行用のモータとを備え、前記エンジンの間欠運転を伴って走行するハイブリッド車両であって、
前記エンジンが始動され、前記エンジンの空燃比を理論空燃比より大きいリーン空燃比として前記浄化触媒が暖機されるよう前記エンジンを制御する触媒暖機制御を実行した後に、前記エンジンの空燃比を理論空燃比より小さいリッチ空燃比として前記浄化触媒の浄化能力が回復するよう前記エンジンを制御する触媒回復制御を実行するエンジン制御手段を備え、
前記エンジン制御手段は、前記触媒回復制御を終了するまでは前記エンジンの運転停止を禁止する手段である、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド車両では、エンジンが始動され、エンジンの空燃比を理論空燃比より大きいリーン空燃比として浄化触媒が暖機されるようエンジンを制御する触媒暖機制御を実行した後に、エンジンの空燃比を理論空燃比より小さいリッチ空燃比として浄化触媒の浄化能力が回復するようエンジンを制御する触媒回復制御を実行する。そして、触媒回復制御を終了するまではエンジンの運転停止を禁止する。浄化触媒の浄化能力を回復させる触媒回復制御を実行している最中に、エンジンの運転が停止されると、次にエンジンが始動されたときに浄化触媒の浄化能力が回復しておらず、排気エミッションが悪化する場合がある。これに対し、触媒回復制御を終了するまでエンジンの運転停止を禁止する(即ち、エンジンの運転を継続する)から、次にエンジンが始動されたときの排気エミッションの悪化を抑制することができる。
こうした本発明のハイブリッド車両において、前記エンジンは、筒内に燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有し、前記エンジン制御手段は、前記触媒暖機制御および前記触媒回復制御として、前記筒内用燃料噴射弁からの燃料噴射が行なわれるよう制御する手段である、ものとすることもできる。筒内用燃料噴射弁を有するエンジンでは、エンジンが始動され、エンジンの空燃比をリーン空燃比として筒内用燃料噴射弁からの燃料噴射を行なう成層燃焼によって浄化触媒が暖機されるようエンジンを制御する触媒暖機制御を実行する場合がある。したがって、こうした触媒暖機制御を実行した後に、触媒回復制御を終了するまでエンジンの運転停止を禁止することにより、筒内用燃料噴射弁を有するエンジンの排気エミッションの悪化を抑制することができる。
また、本発明のハイブリッド車両において、 前記エンジン制御手段は、前記触媒回復制御を終了すると共に前記エンジンの冷却用の冷却液の温度が予め定められた閾値以上となるまで前記エンジンの運転停止を禁止する手段である、ものとすることもできる。
さらに、本発明のハイブリッド車両において、前記エンジン制御手段は、前記触媒回復制御を開始してからの前記エンジンの吸入空気量の積算値が所定量になる条件が成立したときに、前記触媒回復制御を終了する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、触媒回復制御を終了するタイミング、即ち、エンジンの運転停止を許可するタイミングをより適正なものとすることができる。この場合、前記触媒暖機制御は、前記リーン空燃比として予め定められた空燃比を用いる制御であり、前記所定量は、前記触媒暖機制御の実行中の前記エンジンの吸入空気量の積算値が大きいほど大きくなる傾向に定められる量、または、前記触媒暖機制御を実行した時間が長いほど長くなる傾向に定められる量である、ものとすることもできる。こうすれば、触媒回復制御を終了するタイミング、即ち、エンジンの運転停止を許可するタイミングを更に適正なものとすることができる。
あるいは、本発明のハイブリッド車両において、前記エンジン制御手段は、前記触媒回復制御を開始してからの経過時間が所定時間になる条件が成立したときに、前記触媒回復制御を終了する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、触媒回復制御を終了するタイミング、即ち、エンジンの運転停止を許可するタイミングをより適正なものとすることができる。この場合、前記触媒暖機制御は、前記リーン空燃比として予め定められた空燃比を用いる制御であり、前記所定時間は、前記触媒暖機制御を実行した時間が長いほど長くなる傾向に定められる時間、または、前記触媒暖機制御の実行中の前記エンジンの吸入空気量の積算値が大きいほど大きくなる傾向に定められる時間である、ものとすることもできる。こうすれば、触媒回復制御を終了するタイミング、即ち、エンジンの運転停止を許可するタイミングを更に適正なものとすることができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 HVECU70により実行されるエンジン始動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジン22の制御とエンジン22の間欠運転の許可または禁止との時間変化の様子の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車420の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸36に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42を制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
図2は、エンジン22の構成の概略を示す構成図である。エンジン22は、図示するように、筒内に直接燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁125を有する内燃機関として構成されており、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に吸気行程の途中あるいは圧縮行程に至ってから筒内用燃料噴射弁125から燃料を噴射し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)134aを有する浄化装置134を介して外気へ排出される。浄化触媒(三元触媒)134aは、白金(Pt)やパラジウム(Pd)などの酸化触媒と、ロジウム(Rh)などの還元触媒と、セリア(CeO2)などの助触媒などで構成される。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションθcrやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジションθca,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度TH,吸気管に取り付けられて吸入空気の質量流量を検出するエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温Ta,排気系に取り付けられた空燃比センサ135aからの空燃比AF,同じく排気系に取り付けられた酸素センサ135bからの酸素信号O2などが入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、筒内用燃料噴射弁125への駆動信号やスロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号,吸気バルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、エンジンECU24は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転角速度ωm1,ωm2や回転数Nm1,Nm2を演算したりしている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧Vbやバッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりHVECU70に送信する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号やシフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。HVECU70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を計算し、この要求トルクTr*に対応する要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード,エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を駆動軸36に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードとは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
エンジン運転モードでは、HVECU70は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算し、計算した走行用パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じてエンジン22から出力すべきパワーとしての要求パワーPe*を設定する。そして、要求パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の回転数NeとトルクTeとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によってモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてはエンジンECU24に送信し、トルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行ない、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22を効率よく運転しながらバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を駆動軸36に出力して走行することができる。
モータ運転モードでは、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22を運転停止した状態でバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を駆動軸36に出力して走行することができる。
エンジン運転モードからモータ運転モードへの切り替えは、エンジン運転モードで、エンジン22の要求パワーPe*がエンジン22を運転停止した方がよい要求パワーPe*の範囲の上限として定められた停止用閾値Pstop以下に至ったときなどに、エンジン22の停止条件が成立したと判定して、エンジン22の運転を停止してモータ運転モードに移行する、ことによって行なわれる。モータ運転モードからエンジン運転モードへの切り替えは、モータ運転モードで、要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じて得られる走行用パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じて得られるエンジン22の要求パワーPe*がエンジン22を始動した方がよい要求パワーPe*の範囲の下限として定められた始動用閾値Pstart以上に至ったときなどに、エンジン22の始動条件が成立したと判定して、エンジン22を始動してエンジン運転モードに移行する、ことにより行なわれる。エンジン22の始動は、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22をクランキングするためのクランキングトルクをモータMG1から出力すると共にこのトルクの出力に伴って駆動軸36に作用するトルクをキャンセルするためのトルクをモータMG2から出力することによってエンジン22をクランキングし、エンジン22の回転数Neが所定回転数Nest(例えば1000rpm)に至ったときに燃料噴射制御や点火制御などを開始する、ことによって行なわれる。実施例のハイブリッド自動車20では、こうしてエンジン運転モードとモータ運転モードとを切り替えてエンジン22とモータMG1,MG2とを駆動制御することによって、エンジン22の運転と運転停止とを行ないながら(即ち、エンジン22の間欠運転を伴って)走行する。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエンジン22が始動され浄化装置134の浄化触媒134aを暖機する際の動作について説明する。図2は、HVECU70により実行されるエンジン始動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22の始動が完了したときに所定の触媒暖機条件の成立に応じて実行される。所定の触媒暖機条件としては、例えば、空燃比センサ135aが未活性の状態と推定される、車両のシステム起動後に最初にエンジン22が始動された条件などを用いることができる。
エンジン始動時制御ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、浄化装置134の浄化触媒134aを暖機するための触媒暖機制御の実行開始をエンジンECU24に指示すると共に(ステップS100)、エンジン22の間欠運転が禁止されるようエンジン22の運転停止の禁止をエンジンECU24に指示する(ステップS110)。触媒暖機制御の実行開始の指示を受けたエンジンECU24は、浄化触媒134aの暖機が促進されるよう筒内用燃料噴射弁125からの燃料噴射により成層燃焼を行なうと共に点火時期をエンジン22の運転状態に基づく基準時期より遅い(遅角側の)時期とする点火遅角を行なうことによって、エンジン22の燃料噴射制御や点火制御などの運転制御(触媒暖機制御)を開始する。成層燃焼は、エンジン22の空燃比が理論空燃比より大きいリーン側の空燃比として予め定められたリーン空燃比(例えば14.9や15など)となるよう圧縮行程後半に筒内用燃料噴射弁125からの燃料噴射を行なうことにより実現するものとした。なお、エンジン22の運転は、例えば、予め定められたアイドリング回転数でアイドリング運転するものとしたり、一定回転数で若干のトルクを出力するようエンジン22を運転するものとしたりすることができる。このとき、モータMG1を駆動停止すると共に要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2を駆動制御したり、エンジン22からの若干のトルクを受け止めるトルクが出力されるようモータMG1を駆動制御すると共にモータMG1から駆動軸36に作用するトルクを要求トルクTr*から減じたトルクが出力されるようモータMG2を駆動制御したりすることができる。
続いて、触媒暖機制御を開始してからの(本ルーチを実行開始してからの)エンジン22の吸入空気量Qaの積算値である積算吸入空気量Qas1を入力すると共に(ステップS120)、入力した積算吸入空気量Qas1と触媒暖機制御の終了を判定するために予め定められた閾値Qref1とを比較し(ステップS130)、積算吸入空気量Qas1が閾値Qref1未満と判定されたときには、ステップS120の処理に戻る。ここで、積算吸入空気量Qas1は、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaを積算したものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、閾値Qref1は、実施例では、前述のリーン空燃比を用いて触媒暖機制御を行なったときに浄化触媒134aを暖機するのに十分な空気量として予め実験などにより求められたもの(例えば数十gなど)を用いるものとした。
積算吸入空気量Qas1が閾値Qref1以上と判定されたときには、触媒暖機制御の実行終了、及び、浄化触媒134aの浄化能力を回復させるための触媒回復制御の実行開始をエンジンECU24に指示する(ステップS140)。触媒暖機制御の実行終了と触媒回復制御の実行開始の指示とを受けたエンジンECU24は、浄化触媒134aの浄化能力(ここでは窒素酸化物(NOx)の浄化能力)が回復するように、エンジン22の空燃比が理論空燃比より若干小さいリッチ側の空燃比として予め定められたリッチ空燃比(例えば14.4や14.5など)となるよう筒内用燃料噴射弁125からの燃料噴射を行なうと共に点火時期をエンジン22の運転状態に基づく基準時期とするエンジン22の燃料噴射制御や点火制御などの運転制御(触媒回復制御)を開始する。触媒回復制御は、エンジン22の空燃比をリーン空燃比とする触媒暖機制御によって浄化触媒134aの浄化能力が低下した後に、空燃比をリッチ空燃比としてエンジン22を運転することによって、浄化触媒134aの浄化能力を理論空燃比近傍でエンジン22を定常運転したときの状態まで回復させるためのものである。なお、エンジン22の運転やモータMG1,MG2の駆動制御は、触媒暖機制御の実行中と同様に行なうことができる。
続いて、触媒回復制御を開始してからのエンジン22の吸入空気量Qaの積算値としての積算吸入空気量Qas2を入力すると共に(ステップS150)、入力した積算吸入空気量Qas2と触媒回復制御の終了を判定するために予め定められた閾値Qref2とを比較し(ステップS160)、積算吸入空気量Qas2が閾値Qref2未満と判定されたときには、ステップS150の処理に戻る。ここで、閾値Qref2は、実施例では、前述した触媒暖機制御を終了した後に浄化触媒134aの浄化能力を回復させるのに十分な空気量として予め実験などにより求められたもの(例えば閾値Qref1の2倍程度など)を用いるものとした。
積算吸入空気量Qas2が閾値Qref2以上と判定されたときには、触媒回復制御の実行終了をエンジンECU24に指示する(ステップS170)。触媒回復制御の実行終了の指示を受けたエンジンECU24は、触媒回復制御を終了する。そして、活性化した空燃比センサ135aからの空燃比AFを用いた空燃比フィードバック制御による燃料噴射制御や点火制御などのエンジン22の通常の運転制御を行なう。
さらに、水温センサ142により検出されたエンジン22の冷却水温TwをエンジンECU24から入力し(ステップS180)、入力した冷却水温Twと予め定められた閾値Twrefとを比較し(ステップS190)、冷却水温Twが閾値Twref未満と判定されたときには、ステップS180の処理に戻る。ここで、閾値Twrefは、実施例では、エンジン22の間欠運転を許可してもよい水温範囲の下限であり、エンジン22の暖機が完了したときより十分に低い温度(例えば、35℃や45℃など)を用いるものとした。
エンジン22の冷却水温Twが閾値Twref以上と判定されたときには、エンジン22の間欠運転が許可されるようエンジン22の運転停止の許可をエンジンECU24に指示して(ステップS200)、本ルーチンを終了する。
図4に、エンジン22の制御とエンジン22の間欠運転の許可または禁止との時間変化の様子の一例を示す。図の例では、時刻t1でエンジン22の始動が完了すると、リーン空燃比でエンジン22を運転(リーン運転)する触媒暖機制御が開始され、その後、時刻t2で触媒暖機制御を終了すると共にリッチ空燃比でエンジン22を運転(リッチ運転)する触媒回復制御が開始され、更にその後、時刻t3で触媒回復制御が終了する。また、時刻t1で触媒暖機制御が開始されてから、時刻t3で触媒回復制御が終了するまでは、エンジン22の間欠運転が禁止され、エンジン22の運転は停止されない。そして、時刻t3で触媒回復制御が終了したとき以降は、エンジン22の間欠運転が許可されるため、エンジン運転モードで走行中にアクセルオフされるなどによりエンジン22の停止条件が成立したときにはエンジン22の運転が停止される。
ここで、積算吸入空気量Qasが閾値Qref2以上になり浄化触媒134aの浄化能力が回復したことを条件に触媒回復制御を終了すると共に少なくとも触媒回復制御を終了するまではエンジン22の間欠運転を禁止する実施例に対して、浄化触媒134aの浄化能力が回復したことを条件に触媒回復制御を終了すると共に触媒回復制御を終了してないときでもエンジン22の間欠運転を許可する比較例を考える。比較例の場合には、触媒回復制御が終了していないときであっても、冷却水温Twがエンジン22の暖機完了を示す温度より低い閾値Twref以上となったときにはエンジン22の間欠運転は許可されるため、触媒回復制御が実行されている最中にエンジン22の運転が停止される場合が生じ、こうしてエンジン22の運転が停止されると、次にエンジン22が始動されたときに浄化触媒134aの浄化能力が回復しておらず、窒素酸化物(NOx)の排出による排気エミッションの悪化が生じてしまう。これに対し、実施例の場合には、少なくとも触媒回復制御を終了するまではエンジン22の間欠運転を禁止するから、エンジン22の運転停止後に次にエンジン22が始動されたときの排気エミッションの悪化を抑制することができる。また、実施例では、エンジン22の間欠運転を許可する冷却水温Twの閾値Twrefとして、エンジン22の暖機完了を示す温度より十分に低い温度を用いたから、エンジン22の運転が停止される頻度が増加して車両のエネルギ効率(燃費)を向上させることもできる。したがって、冷却水温Twが比較的低い閾値Twref以上となるまではエンジン22の間欠運転を禁止するものとしても、触媒回復制御が終了するまではエンジン22の間欠運転は禁止されることになるから、排気エミッションの悪化とエネルギ効率(燃費)の向上とを両立させることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22が始動され、エンジン22の空燃比を理論空燃比より大きいリーン空燃比として浄化触媒134aが暖機されるようエンジン22を制御する触媒暖機制御を実行した後に、エンジン22の空燃比を理論空燃比より小さいリッチ空燃比として浄化触媒134aの浄化能力が回復するようエンジン22を制御する触媒回復制御を実行する。そして、触媒回復制御を終了するまではエンジン22の運転停止を禁止する。これにより、次にエンジン22が始動されたときの排気エミッションの悪化を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、触媒回復制御の終了を判定するために積算吸入空気量Qas2と比較する閾値Qref2として予め定められた一定の値を用いるものとしたが、この閾値Qref2に代えて、触媒暖機制御を実行した時間が長いほど長くなるように定められる閾値を用いるものとしてもよい。また、例えば触媒暖機制御を一定時間行なうなどとした場合、この閾値Qref2に代えて、触媒暖機制御の実行中の吸入空気量Qaの積算値が大きいほど大きくなるように定められる閾値を用いるものとしてもよい。こうすれば、触媒暖機制御が比較的短い時間で終了したときには触媒回復制御を比較的短い時間で終了しやすくすることができ、エンジン22の間欠運転を許可するタイミングが早くなり車両のエネルギ効率の向上を図ることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、積算吸入空気量Qas2と閾値Qref2とを比較して触媒回復制御の終了を判定するものとしたが、これに代えて又は加えて、触媒回復制御を開始してからの経過時間を図示しないタイマにより計測すると共に、タイマによる計測時間が触媒回復制御の終了を判定するために予め定められた閾値Trefとなったときに触媒回復制御を終了してよいと判定するものとしても構わない。この場合、閾値Trefは、一定値に限られず、触媒暖機制御を実行した時間が長いほど長くなるように定められる閾値を用いるものとしてもよいし、触媒暖機制御の実行中の吸入空気量Qaの積算値が大きいほど大きくなるように定められる閾値を用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、積算吸入空気量Qas2が閾値Qref2以上と判定されたときに触媒回復制御を終了し、エンジン22の冷却水温Twと閾値Twrefとを比較して冷却水温Twが閾値Twref以上と判定されたときにエンジン22の運転停止を許可するものとしたが、こうした冷却水温Twの判定を行なうことなく、積算吸入空気量Qas2が閾値Qref2以上と判定されたときに触媒回復制御を終了してエンジン22の運転停止を許可するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、筒内用燃料噴射弁125のみを有するエンジン22を備えるものとしたが、筒内用燃料噴射弁125に代えて又は加えて、吸気ポートに燃料を噴射するポート用燃料噴射弁を有するエンジンを備えるものとしてもよい。例えば、筒内用燃料噴射弁とポート用燃料噴射弁とを有するエンジンでは、これら2種類の燃料噴射弁からの燃料噴射による成層燃焼によって空燃比をリーン空燃比とする触媒暖機制御を行なうと共に2種類の燃料噴射弁からの燃料噴射によって空燃比をリッチ空燃比とする触媒回復制御を行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2からの動力を駆動軸36に出力するものとしたが、図5の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2からの動力を駆動軸36が接続された車軸(駆動輪38a,38bが接続された車軸)とは異なる車軸(図5における車輪39a,39bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232と駆動輪38a,38bに動力を出力する駆動軸36に接続されたアウターロータ234とを有しエンジン22からの動力の一部を駆動軸36に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動軸36に出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸に変速機330を介してモータMGを取り付け、モータMGの回転軸にクラッチ329を介してエンジン22を接続する構成とし、エンジン22からの動力をモータMGの回転軸と変速機330とを介して駆動軸36に出力すると共にモータMGからの動力を変速機330を介して駆動軸に出力するものとしてもよい。あるいは、図8の変形例のハイブリッド自動車420に例示するように、エンジン22からの動力を変速機430を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸に出力すると共にモータMGからの動力を駆動輪38a,38bが接続された車軸とは異なる車軸(図8における車輪39a,39bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。即ち、エンジンと走行用のモータとを備えるものであれば如何なるタイプのハイブリッド自動車としてもよいのである。
実施例では、本発明をハイブリッド自動車20の形態として説明したが、自動車以外のハイブリッド車両(例えば、列車など)の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG2が「モータ」に相当し、エンジン22の空燃比を予め定められたリーン空燃比とする成層燃焼によって浄化触媒134aを暖機する触媒暖機制御の終了とエンジン22の空燃比を予め定められたリッチ空燃比として浄化触媒134aの浄化能力を回復させる触媒回復制御の開始とを指示し、触媒回復制御を開始してからの積算吸入空気量Qas2が閾値Qref2以上と判定されることを条件に触媒回復制御の終了を指示してエンジン22の運転停止を許可する図3のエンジン始動時制御ルーチンのステップS140〜S170,S200の処理を実行するエンジン始動時制御ルーチンを実行するHVECU70と指示を受けてエンジン22の触媒回復制御を行なうエンジンECU24とが「エンジン制御手段」に相当する。
ここで、「エンジン」としては、筒内用燃料噴射弁125のみを有するものに限定されるものではなく、ポート用燃料噴射弁を有するものなど他のタイプのエンジンであっても構わない。「モータ」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、走行用のモータであれば、誘導電動機など、他のタイプのモータであっても構わない。「エンジン制御手段」としては、HVECU70とエンジンECU24との組み合わせに限定されるものではなく、単一の電子制御ユニットにより構成されるものとしても構わない。また、「エンジン制御手段」としては、エンジン22の空燃比を予め定められたリーン空燃比とする成層燃焼によって浄化触媒134aを暖機する触媒暖機制御を終了してエンジン22の空燃比を予め定められたリッチ空燃比として浄化触媒134aの浄化能力を回復させる触媒回復制御を行ない、触媒回復制御を開始してからの積算吸入空気量Qas2が閾値Qref2以上と判定されることを条件に触媒回復制御の終了を指示してエンジン22の運転停止を許可するものに限定されるものではなく、エンジンが始動され、エンジンの空燃比を理論空燃比より大きいリーン空燃比として浄化触媒が暖機されるようエンジンを制御する触媒暖機制御を実行した後に、エンジンの空燃比を理論空燃比より小さいリッチ空燃比として浄化触媒の浄化能力が回復するようエンジンを制御する触媒回復制御を実行するものであって、触媒回復制御を終了するまではエンジンの運転停止を禁止するものであれば、如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車両の製造産業などに利用可能である。
20,120,320,420 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、39a,39b 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、125 筒内用燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、134a 浄化触媒、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、329 クラッチ、330,430 変速機、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (7)

  1. 排気を浄化する浄化触媒を有する浄化装置が排気系に設けられたエンジンと走行用のモータとを備え、前記エンジンの間欠運転を伴って走行するハイブリッド車両であって、
    前記エンジンが始動され、前記エンジンの空燃比を理論空燃比より大きいリーン空燃比として前記浄化触媒が暖機されるよう前記エンジンを制御する触媒暖機制御を実行した後に、前記エンジンの空燃比を理論空燃比より小さいリッチ空燃比として前記浄化触媒の浄化能力が回復するよう前記エンジンを制御する触媒回復制御を実行するエンジン制御手段を備え、
    前記エンジン制御手段は、前記触媒回復制御を終了するまでは前記エンジンの運転停止を禁止する手段である、
    ハイブリッド車両。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両であって、
    前記エンジンは、筒内に燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有し、
    前記エンジン制御手段は、前記触媒暖機制御および前記触媒回復制御として、前記筒内用燃料噴射弁からの燃料噴射が行なわれるよう制御する手段である、
    ハイブリッド車両。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車両であって、
    前記エンジン制御手段は、前記触媒回復制御を終了すると共に前記エンジンの冷却用の冷却液の温度が予め定められた閾値以上となるまで前記エンジンの運転停止を禁止する手段である、
    ハイブリッド車両。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車両であって、
    前記エンジン制御手段は、前記触媒回復制御を開始してからの前記エンジンの吸入空気量の積算値が所定量になる条件が成立したときに、前記触媒回復制御を終了する手段である、
    ハイブリッド車両。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車両であって、
    前記エンジン制御手段は、前記触媒回復制御を開始してからの経過時間が所定時間になる条件が成立したときに、前記触媒回復制御を終了する手段である、
    ハイブリッド車両。
  6. 請求項4記載のハイブリッド車両であって、
    前記触媒暖機制御は、前記リーン空燃比として予め定められた空燃比を用いる制御であり、
    前記所定量は、前記触媒暖機制御の実行中の前記エンジンの吸入空気量の積算値が大きいほど大きくなる傾向に定められる量、または、前記触媒暖機制御を実行した時間が長いほど長くなる傾向に定められる量である、
    ハイブリッド車両。
  7. 請求項5記載のハイブリッド車両であって、
    前記触媒暖機制御は、前記リーン空燃比として予め定められた空燃比を用いる制御であり、
    前記所定時間は、前記触媒暖機制御を実行した時間が長いほど長くなる傾向に定められる時間、または、前記触媒暖機制御の実行中の前記エンジンの吸入空気量の積算値が大きいほど大きくなる傾向に定められる時間である、
    ハイブリッド車両。
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