JP6397346B2 - 補助具取付装置 - Google Patents
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また、支持部やブラケット部を有する複雑な構造の固定金具と、スプリングや軸部材やナット等を有する連結手段と、複雑な形状の可動金具と、ロックピン等により構成されたロック手段が必要であった。このため補助具取付装置は構成部材が多くて構造が複雑であり、製造が面倒で製造費が高く付いた。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、作業台4の天板6は、天壁13と、天壁13の外側部から下方突出した外壁14と、天壁13の外壁14よりも内側方から下方突出した中間壁15とを備え、前記外壁14はその下端から内側方に突出した外リブ16を有し、中間壁15はその下端から外側方に突出した中間リブ17を有しており、前記天板6に補助具3を着脱自在に取り付けるための補助具取付装置であって、
補助具3の上部に固定された固定体33と、固定体33に上部が揺動自在に枢支された揺動体34とを有し、前記固定体33には、外リブ16に下方から当接する受け面58と、この受け面58が外リブ16に当接した状態で内方に移動することにより外壁14に外側方から当接する当接面59と、前記内方移動により中間リブ17に係脱自在に係合して固定体33の上下移動を規制する係合部61とが設けられ、
前記揺動体34には、枢支部51下方に揺動方向に突出したロック部63が設けられ、ロック部63の下部側に、外方に揺動して前記受け面58との間で外リブ16を上下に挟持すると共に前記当接面59との間で外リブ16を内外方向に挟持する円弧状のロック面67が設けられ、このロック面67の始端上側に、受け面58を外リブ16に下から当接するときに外リブ16によって押動されてロック部63を内方へ後退させる押動面68が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、揺動体34は、各起立壁38の外面に沿う一対の側壁39と、一対の側壁39の下部を連結していて天板6外から指掛け可能な指掛け部40とを有し、各側壁39は、上部に起立壁38に枢支される枢支部51が設けられ、この枢支部51下方に外方突出したロック部63が設けられ、固定体33の受け面58が外リブ16に当接しかつ当接面59が外壁14に当接したときに、揺動体34の重心Gが枢支部51よりも天板6内方に位置し、揺動体34の自重によってロック部63のロック面67が外リブ16を天板6外方に押圧するように構成されている点にある。
また、補助具を作業台から取り外す場合、指掛け部に指をかけて内方に押圧して揺動体を内方に揺動させた後、固定体を外方に移動させると、係合部が中間リブから外れ、その後、固定体を下方に移動させると、固定体及び揺動体が天板から下方に離間し、補助具取付装置が天板から外れる。従って、補助具を作業台の天板から簡単に取り外すことができる。
図1〜図7は本発明の第1実施形態を示している。図2及び図3において、本発明の補助具取付装置1によって補助具3が取り付けられる作業台4は、例えば図2に示すように、天板6の長手方向の両端部に脚体7を折畳み自在に有し、各脚体7は、一対の脚支柱8に複数のステップ9を架設してなり、それぞれの脚支柱8に延長支柱10が伸縮自在に内嵌されており、延長支柱10は、所定長さに伸長させた状態で図示省略のロック機構により脚支柱8に締め付け固定され、これにより天板6を任意の高さに設定できるように構成されている。
図2〜図4において、補助具3は、アウトリガー装置により構成され、補助具取付装置1に固着される主支柱20と、該主支柱20から接地面に向けて伸縮自在に延びるスライド支柱21とを備え、スライド支柱21を主支柱20の長手方向に進退自在に挿入している。スライド支柱21の外面に案内凹溝23が長手方向に設けられ、案内凹溝23内に長手方向摺動自在に嵌合保持された摺動体24を有するねじ軸25が主支柱20の下部から取付孔を介して外方突出され、このねじ軸25の外方突出部に蝶ナット26が螺合されており、蝶ナット26を締め付けることによりスライド支柱21を主支柱20に締め付け固定できるようになっている。
図1〜図6において、補助具取付装置1は、補助具3の上部に固定された固定体33と、固定体33に上部が揺動自在に枢支された揺動体34とを有している。固定体33は、底壁37と一対の起立壁38とを側面視コの字状に備え、揺動体34は、各起立壁38の外面に沿う一対の側壁39と、一対の側壁39の下部を連結した指掛け部40とを有し、これら固定体33と揺動体34とはアルミ、鉄板、合成樹脂その他によってそれぞれ一体に形成されている。
即ち、図5に示すように、一対の側壁39の上部に取付孔が設けられ、これに対応して起立壁38の上部に取付孔42が設けられており、対応する側壁39の上部と起立壁38の上部とに取付孔42を介してそれぞれボルト44が挿通され、各ボルト44の挿通端部にナット45を螺合して締め付け、側壁39とボルト44の頭部との間に座金47とスペーサ48とを介在すると共に、ナット45と起立壁38との間に座金49を介在している。これにより、各側壁39の上部にボルト44等を有する枢支部51が設けられ、揺動体34(一対の側壁39)の上部が固定体33(一対の起立壁38)の上部に枢支部51(ボルト44軸)廻りに揺動自在に枢支されている。
一対の起立壁38は底壁37の幅方向両端部から上方突出されている。各起立壁38は直角三角形の山形状に上方突出した支持部54と、外側部に鈎形に上方突出した係合突部55と、支持部54の下部と係合突部55の下部とを連結する受け部56とを有し、受け部56の上面が外リブ16に下方から当接する受け面58とされ、受け面58の長さは外リブ16の突出長さよりも大に設定されている。係合突部55の内端面が外壁14に外側方から当接する当接面59とされている。支持部54の上部に前記取付孔が設けられ、支持部54の内側部に係合部61が設けられている。この係合部61は外方に向けて没入した係合溝により構成されている。
而して、固定体33の受け面58が外リブ16に当接しかつ当接面59が外壁14に当接したときに、揺動体34の重心Gが枢支部51よりも天板6内方に位置し、揺動体34の自重によってロック部63のロック面が外リブ16を天板6外方に押圧するように構成されている。
揺動体34の指掛け部40は前後に長い板状に形成され、その両端部が連結腕69を介して一対の側壁39の下部にそれぞれ連結され、外方上がりに傾斜して配置されて外方から指を掛けることが可能になっている。
その結果、ロック部63のロック面67が外方に揺動して前記受け面58との間で外リブ16を上下に挟持すると共に前記当接面59との間で外リブ16を内外方向に挟持し、係合部61が中間リブ17に係合した状態に保持され、これにより固定体33乃至補助具取付装置1が天板6に固定され、補助具取付装置1を介して補助具3が天板6に取り付けられる。従って、補助具3を作業台4の天板6に簡単に取り付けることができる。
図8及び図9は第2実施形態を示し、一対の側壁39の枢支部51下方であって揺動方向の前後部分に、第1ロック部63(63a)と第2ロック部63(63b)とがそれぞれ設けられている。これら第1ロック部63aと第2ロック部63bには、揺動方向に略対称形状のロック面67と押動面68とが形成され、前記第1ロック部63aのロック面67と第2ロック部63bのロック面67とは枢支部51までの距離が互いに異なる円弧面に形成され、第2ロック部63bのロック面67が第1ロック部63aのロック面67よりも枢支部51までの距離が長くなっている。
また、前記実施形態では、揺動体34の自重によって、ロック部63のロック面67で天板6の外リブ16を外方に押圧するようにしているが、これに代え、揺動体34を外方に付勢するためのバネ等の付勢手段を設け、この付勢手段の付勢力によって、ロック部63のロック面67で天板6の外リブ16を外方に押圧するようにしてもよい。
3 補助具
4 作業台
6 天板
13 天壁
14 外壁
15 中間壁
16 外リブ
17 中間リブ
33 固定体
34 揺動体
37 底壁
38 起立壁
39 側壁
40 指掛け部
51 枢支部
58 受け面
59 当接面
61 係合部
63 ロック部
67 ロック面
68 押動面
G 重心
Claims (4)
- 作業台(4)の天板(6)は、天壁(13)と、天壁(13)の外側部から下方突出した外壁(14)と、天壁(13)の外壁(14)よりも内側方から下方突出した中間壁(15)とを備え、前記外壁(14)はその下端から内側方に突出した外リブ(16)を有し、中間壁(15)はその下端から外側方に突出した中間リブ(17)を有しており、前記天板(6)に補助具(3)を着脱自在に取り付けるための補助具取付装置であって、
補助具(3)の上部に固定された固定体(33)と、固定体(33)に上部が揺動自在に枢支された揺動体(34)とを有し、前記固定体(33)には、外リブ(16)に下方から当接する受け面(58)と、この受け面(58)が外リブ(16)に当接した状態で内方に移動することにより外壁(14)に外側方から当接する当接面(59)と、前記内方移動により中間リブ(17)に係脱自在に係合して固定体(33)の上下移動を規制する係合部(61)とが設けられ、
前記揺動体(34)には、枢支部(51)下方に揺動方向に突出したロック部(63)が設けられ、ロック部(63)の下部側に、外方に揺動して前記受け面(58)との間で外リブ(16)を上下に挟持すると共に前記当接面(59)との間で外リブ(16)を内外方向に挟持する円弧状のロック面(67)が設けられ、このロック面(67)の始端上側に、受け面(58)を外リブ(16)に下から当接するときに外リブ(16)によって押動されてロック部(63)を内方へ後退させる押動面(68)が設けられていることを特徴とする補助具取付装置。 - 固定体(33)は、補助具(3)が固定された底壁(37)と上部が揺動体(34)を枢支する一対の起立壁(38)とを備え、一対の起立壁(38)の下部の外側部分に前記受け面(58)と当接面(59)とが設けられ、下部の内側部分に係合部(61)が設けられ、係合部(61)は外方に向けて没入した係合溝により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の補助具取付装置。
- 揺動体(34)は、各起立壁(38)の外面に沿う一対の側壁(39)と、一対の側壁(39)の下部を連結していて天板(6)外から指掛け可能な指掛け部(40)とを有し、各側壁(39)は、上部に起立壁(38)に枢支される枢支部(51)が設けられ、この枢支部(51)下方に外方突出したロック部(63)が設けられ、固定体(33)の受け面(58)が外リブ(16)に当接しかつ当接面(59)が外壁(14)に当接したときに、揺動体(34)の重心(G)が枢支部(51)よりも天板(6)内方に位置し、揺動体(34)の自重によってロック部(63)のロック面(67)が外リブ(16)を天板(6)外方に押圧するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の補助具取付装置。
- 前記揺動体(34)の揺動方向前後部分に、第1ロック部(63a)と第2ロック部(63b)とが設けられ、第1ロック部(63a)と第2ロック部(63b)には、揺動方向に略対称形状のロック面(67)と押動面(68)とが形成され、前記第1ロック部(63a)のロック面(67)と第2ロック部(63b)のロック面(67)とは枢支部(51)までの距離が異なる円弧面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の補助具取付装置。
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