JP3113438U - 脚立用の道具類の置き台 - Google Patents
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Abstract
【課題】脚立の所望の側の所望の高さに容易に取り付けでき、長尺もの等の道具類を良好な状態で保持でき、しかも、台を装着したままで脚立の脚をしっかりと閉じることができる簡易な部材からなる有用な脚立用の道具類の置き台の提供。
【解決手段】脚立の踏み板に取り付けて使用される脚立用の道具類の置き台であって、脚立の対峙する2つの踏み板にそれぞれに取り付けられる構造の1対の踏み板取り付け部材と、該踏み板取り付け部材からそれぞれに引き出される構造の1対のアームと、該アームの一方の先端に回動自在な状態で固定され、且つ、他方のアームが掛合して固定される構造を有する連結部材とからなり、該連結部と上記1対のアームとによって、作業道具等を保持できる、脚立側の一辺が開放されてなる枠状の台が形成されるように構成されている脚立用の道具類の置き台。
【選択図】図1
【解決手段】脚立の踏み板に取り付けて使用される脚立用の道具類の置き台であって、脚立の対峙する2つの踏み板にそれぞれに取り付けられる構造の1対の踏み板取り付け部材と、該踏み板取り付け部材からそれぞれに引き出される構造の1対のアームと、該アームの一方の先端に回動自在な状態で固定され、且つ、他方のアームが掛合して固定される構造を有する連結部材とからなり、該連結部と上記1対のアームとによって、作業道具等を保持できる、脚立側の一辺が開放されてなる枠状の台が形成されるように構成されている脚立用の道具類の置き台。
【選択図】図1
Description
本考案は、脚立用の道具類の置き台に関し、更に詳しくは、非常に簡単に、脚立に着脱させることができ、しかも、脚立に装着した状態で脚立を折り畳むことができる、脚立を用いての高所作業時に必要となる材料や工具等の道具類を身近に置くための脚立用の道具類の置き台に関する。
従来より、大工、左官、塗装工、電気や電話の工事人等、高所で作業を行う人々は、布又は革製の工具ホルダに作業に必要となる工具や金具等の道具を収納し、該工具ホルダを腰に巻き付けた状態で脚立等の上で作業をし、必要に応じて、工具ホルダから道具等を取り出し作業を行っている。
しかし、腰に巻き付ける方式の工具ホルダでは、収納できるものの大きさや量に制限があり、必要となる全ての道具を収納することはできず、特に、長尺の工具や材料等の大型の道具等を収納することは不可能である。また、例えば、ノミ等の刃物や鋭利な先端部分を有する工具等を布製の工具ホルダに収納することは、該工具ホルダの耐久性を損ねる原因となるばかりでなく、不注意による怪我の原因となり、安全上の点からも好ましくない。従って、理想的には、これらの危険性が懸念される工具類は、工具ホルダに収納せずに安全な状態に置かれることが望まれる。
更に、脚立の踏み板は、非常に狭く、作業過程で必要となる材料を身近に置いておくことはできず、その都度、脚立から下りて材料を取りに行くことが必要となるため、作業が煩雑であり、作業効率を損なう重要な問題となっている。
上記したような事情から、脚立を使用しての高所作業では、工具ホルダに収納できない長尺の工具等や、刃物等の危険性の高い工具類や、必要となる材料等(以下、これらを道具類という)を脚立から下りて取りに行くことが頻繁に行われている。このように、脚立の上り下りを頻繁に行うことは、作業効率を低下させる大きな原因となっている。更に、脚立の上り下りを頻繁に行うことは、作業者に負担がかかるばかりではなく、落下の危険性が増し、安全性の点でも問題がある。これに対して、工具ホルダを使用し、予定する作業に必要となる道具類を十分に選別して工具ホルダに収納すれば、必要な工具等を身近に置くことが可能になり、ある程度、脚立の上り下りの回数を減らすことができる。
しかしながら、長尺な工具や、長尺な材料等の大型の道具類や、刃物等の危険性の高い工具類については、どうしても脚立から下りて、これらの道具類を取りに行くことが必要となるため、作業者へ負担をかけ、作業効率を低下させる原因となっている。
これに対し、脚立の上部に容易に取り付けることができ、工具ホルダの代替品として利用できる工具箱についての提案がある(特許文献1参照)。かかる工具箱に、作業に必要な各種の工具を予め収納しておけば、脚立の上り下りの回数を減らすことができ、作業者の負担を軽減させることができるとしている。
しかしながら、上記の工具箱は、使用の際に斜めに開かれる脚(支柱)に取り付けられるものであるため、脚立の上部等、取り付け位置が限定されるという問題がある。また、工具の収納される荷重のかかる部分をカギ型の板状金具の水平部分に乗せ、垂直部分を脚立の脚に2箇所でネジ止めしているので、全ての荷重は、この2箇所のネジにかかる構造となっている。このため、工具箱に多くの重い工具を収納させた場合には、荷重に耐えられなくなることが懸念され、簡単な工具であればよいが、大型の工具や取り付け材料等の重量物を収納させるには不向きである。また、その構造上、工具箱を取り付けたままでは脚立の脚をしっかりと閉じることができないので、作業終了後に工具箱を取り外す必要がある。このことは、使用する度に、工具箱の取り付け及び取り外し作業が必要となることを意味しており、不便であり、この点でも改良の余地がある。
本考案の目的は、取り付け位置が限定されることなく、所望の高さの位置に、強固な状態に、容易に取り付けることができ、従来のものに比べて、構造上、台に大きな荷重をかけることが可能であり、台の上に長尺ものの道具類を良好な状態で保持することができ、しかも、台を装着した状態で脚立の脚をしっかりと閉じることができる、簡易な部材からなる有用な脚立用の道具類の置き台を提供することにある。また、本考案の目的は、作業に必要な道具類をより多く、安定した状態で身近な場所に置くことを可能とし、作業途中での脚立の上り下りを軽減することで、作業効率の向上を図ると同時に、脚立の上り下りに伴う作業者への負担を軽減し、作業の安全性の向上を達成することにある。
上記課題は本考案によって解決される。即ち、本考案は、脚立の踏み板に取り付けて使用される脚立用の道具類の置き台であって、脚立の対峙する2つの踏み板にそれぞれに取り付けられる構造の1対の踏み板取り付け部材と、該踏み板取り付け部材からそれぞれに引き出される構造の1対のアームと、該アームの一方の先端に回動自在な状態で固定され、且つ、他方のアームが掛合して固定される構造を有する連結部材とからなり、該連結部と上記1対のアームとによって、作業道具等を保持できる、脚立側の一辺が開放されてなる枠状の台が形成されるように構成されていることを特徴とする脚立用の道具類の置き台である。
上記本考案の好ましい形態としては、下記の(1)〜(4)ものが挙げられる。(1)上記踏み板取り付け部材が、内部にアームが収納されてなる管体と、該管体の表面に固定して取り付けられた1対の取付具と、収納されたアームを所望の位置で固定する手段とを有し、上記取付具は、脚立の踏み板の端部近傍のそれぞれの一部を掴持した状態で取り付けられる構造のものである上記の脚立用の道具類の置き台。(2)更に、連結部材が固定されていない側のアームに板が取り付けられており、前記枠状の台を形成した状態とした際に、該板の一部を他のアームの上に置いて、該板が1対のアーム間にかけ渡されて、トレイが形成された状態となる構造を有する上記いずれかの脚立用の道具類の置き台。(3)更に、連結部材に着脱可能に構成された少なくとも1の支柱を有し、該支柱が、前記枠状の台が形成された状態で連結部材に取り付けられた場合に、脚立が接地している床或いは地面に接地する長さを有し、枠状の台を支持する機能を有するものである上記いずれかの脚立用の道具類の置き台。(4)更に、前記連結部材に、道具を引っ掛けることが可能な部材が取り付けられている上記いずれかの脚立用の道具類の置き台。
本考案にかかる脚立用の道具類の置き台を使用することで、高所作業において、身近な所望する位置に、大型の工具や材料、鋭利な刃物等の工具等の道具類を置くことができるため、効率のよい安全な作業の実施ができ、しかも、作業途中での脚立の上り下りの回数が格段に減り、作業者への負担も軽減されるため、より安全性の高い作業を実現できる。また、本考案にかかる脚立用の道具類の置き台は、簡易な部材からなるため脚立に簡単に装着することができ、脚立の踏み板に取り付ける構造のものでありながら、その機能を損なうことがなく、しかも、台を装着した状態で脚立の脚をしっかりと閉じることができるので、装着したままで何らの支障も生じない、有用で非常に利便性の高い脚立用の道具類の置き台が提供される。
以下、図面を参照しながら本考案の好ましい実施の形態を挙げて、本考案を説明する。本考案にかかる脚立用の道具類の置き台は、図1及び2に示したように、基本的に、[1]脚立Aの対峙する1対の踏み板Bに取り付けて固定される、1対の踏み板取り付け部材1と、[2]該踏み板取り付け部材1から、それぞれに引き出される構造の1対のアーム4と、[3]1対のアーム4の一方の先端に回動自在な状態で固定され、且つ、他方のアームに掛合して固定される構造を有する連結部材2からなる。かかる構成からなる脚立用の道具類の置き台(以下、道具類の置き台という)は、図1に示すように、連結部材2と、1対のアーム4とで、脚立側の一辺が開放されてなる枠状の台が形成される構造を有する。この際、1対のアーム4は、脚立の、水平の位置に対峙する1対の踏み板Bにそれぞれ固定された取り付け部材1から引き出される構造をしているため、1対のアーム4は、1対の踏み板Bのほぼ延長上に位置することになる。このため、これら1対のアーム4と連結部材2とで形成される枠状の台は、長尺の工具や材料の道具類を水平に、良好な状態で保持できるものとなる。更に、取り付け部材1は、脚立の踏み板Bに取り付けているため、強固に固定でき、前記した従来の脚立の支柱に取り付けた工具箱よりも、重量物に耐えられる構造のものとなる。
本考案にかかる道具類の置き台の好ましい形態としては、図1に示したように、更に、連結部材2が固定されていない側のアーム4bに、板5(図中に点線で表示)が取り付けられてなるものが挙げられる。この場合には、前記枠状の台を形成した状態とした際に、該板5の一部が他のアーム4aの上に置かれるため、図1に示したように、該板5が1対のアーム4間にかけ渡されてトレイが形成された状態となる。従って、このような態様とすれば、長尺の道具類に限らず、細かい道具類を置くこともできるようになる。
また、本考案にかかる道具類の置き台の好ましい別の形態のものとしては、連結部材2に着脱可能に構成された支柱3を有し、該支柱が、上記枠状の台が形成された状態で連結部材に取り付けられた場合に、脚立が接地している床或いは地面に接地する長さを有し、枠状の台を支持する機能を有するものが挙げられる。図1に示したように、この場合には、上記で説明した枠状の台を構成する連結部材2を支える構造のものとなるため、台をより重量物に耐えられる構造にすることができる。
更に、本考案にかかる道具類の置き台の好ましい別の形態のものとしては、図2に示したように、上記連結部材2に、道具を引っ掛けることが可能な部材8が取り付けられてなるものが挙げられる。この場合には、図5に示したように、ドリル等の引っ掛けた状態で保持することが好ましい工具等を身近に置いておくことができる。
以下、本考案にかかる道具類の置き台を構成する各部材について説明する。本考案にかかる道具類の置き台を構成する材質は特に制限はないが、上に重量物を乗せるという本考案の目的から、金属、プラスチック、材木等の高強度の材質を選択することが望ましい。例えば、踏み板取り付け部材1、連結部材2及びアーム4は鋼やステンレス等の金属や、剛性の高いエンジニアリングプラスチック等で形成し、トレイとなる板5は、プラスチックや材木等で形成すればよい。
[1]踏み板取り付け部材1及びアーム4
踏み板取り付け部材1は、アーム4が引き出される構造のものであればいずれのものであってもよいが、図2に示したように、踏み板取り付け部材1は、管体1aと、該管体の表面に固定して取り付けられた取付具1bとからなるものが好ましい。取付具1bは、管体1aを踏み板Bに容易に着脱することが可能で、しかも強固に装着できるのであれば、特に限定されない。しかし、本考案の目的は、脚立の踏み板に延長した位置に、道具類を乗せることができる台を設けることにあるので、管体1aと、これに設ける取付具1bとの形状は、台に道具類を乗せた場合に、十分な強度を有し、安定して道具類を保持できるように設計することが好ましい。
踏み板取り付け部材1は、アーム4が引き出される構造のものであればいずれのものであってもよいが、図2に示したように、踏み板取り付け部材1は、管体1aと、該管体の表面に固定して取り付けられた取付具1bとからなるものが好ましい。取付具1bは、管体1aを踏み板Bに容易に着脱することが可能で、しかも強固に装着できるのであれば、特に限定されない。しかし、本考案の目的は、脚立の踏み板に延長した位置に、道具類を乗せることができる台を設けることにあるので、管体1aと、これに設ける取付具1bとの形状は、台に道具類を乗せた場合に、十分な強度を有し、安定して道具類を保持できるように設計することが好ましい。
図2に、踏み板取り付け部材1を構成する管体1aと、これに設ける取付具1bの一例を示したが、このようにすれば、踏み板取り付け部材1を踏み板Bに強固に装着させることができ、且つ着脱が容易な構造となる。図2に示した例について説明する。図2に示した例は、管体1aの表面に、踏み板の厚みよりも高さのあるコの字型の取付具1bを溶接してなるものであるが、取付具1bのコの字型の部分に踏み板Bの一部を収納させ、更に下部からボルトb1等を用いて装着することで、簡単に、踏み板Bの一部を掴持した状態で、踏み板取り付け部材1を、踏み板Bに強固に取り付けることができる。上記のような構成とすれば、取付具1bの上面が踏み板Bとほぼ同一面となるため、取り付け後の踏み板Bに、何らの違和感も生じない。
図示した例では、取付具1bを管体1aの両端近傍の2箇所に設けてあるが、本考案は、管体1aの形状や、これに設ける取付具1bの数や形状、更に、設ける位置は、これに限定されるものではなく、踏み板取り付け部材1を十分な強度をもって、脚立の踏み板に取り付けることができるものであれば、いずれでもよい。即ち、取付具1bは、管体1aの1箇所に設けても、2箇所以上設けてもよい。また、管体1aや取付具1bの長さも、特に限定されるものではないが、脚立の収納時の取扱性を考慮すれば、管体1aの長さは、脚立の踏み板の長さと同等程度にすることが好ましい。取付具1bの長さも特に限定されるものではないが、管体1aに設ける取付具1bの数にもよるが、例えば、3〜15cm程度の長さとすることが好ましい。図示した例では、取付具1bを管体1aの両端近傍に、それぞれに1箇所設けているが、例えば、管体1aの中央に、コの字型の長めの取付具1bを1箇所設ける態様としてもよい。
また、踏み板取り付け部材1は、アーム4が引き出される構造のものであることを要するが、上記したように、管体1aと取付具1bとからなる構成とすることで、管体1aの内部に、アーム4を収納できる。アーム4の長さは、管体1aから容易に引き出すことができるように、図2に示したように、管体1aの長さよりも若干長めのものとすることが好ましい。図2には、アーム4が管状である例を示したが、本考案はこれに限定されず、中実の棒からなるものであってもよい。アーム4は、角管或いは角棒、円管或いは円柱状のものでもよい。後述するように、アーム4を回動させる場合を考慮して、少なくとも一方のアームを円管或いは円柱状にすることが好ましい。アーム4は、踏み板取り付け部材1から引き出されて使用されるが、その状態で強固に固定することが好ましい。アーム4を固定する具体的な方法としては、例えば、図2に示したような、管体1aに孔を設けておき、この孔にボルトb2を装入してアーム4を固定する方法等が挙げられる。この際、図2に示したように、管体1aの両端に孔を設けておけば、作業環境に応じて、脚立の最適な側に、容易に道具類の置き台を形成することができる。
以上説明した例では、踏み板取り付け部材1は、1対になっており、図1等に示したように、それぞれの踏み板取り付け部材1が、脚立の対峙している1対の踏み板Bに装着される。本考案において、踏み板取り付け部材1を装着する踏み板Bの段は、作業内容によって適宜に変更することができる。例えば、高所作業をする位置によって、或いは、乗せる道具類の重量によって、最上段に装着したり、中段に装着したりすることができる。従って、利便性と、道具類を保持させた場合の安定性との兼ね合いで、適宜に、踏み板取り付け部材1の取り付け位置を決定すればよい。
[2]連結部材2
連結部材2は、上記1対の踏み板取り付け部材1から引き出される1対のアーム4に掛け渡して連結し、連結部と上記1対のアームとによって、脚立側の一辺が開放されてなる、作業道具等を保持できる枠状の台が形成されるように構成されている。連結部材2は、上記機能を実現でき、一方のアームの先端に回動自在な状態で固定され、且つ、他方のアームが掛合して固定される構造を有するものであればいずれでもよい。図2に、その一例を示したが、これについて説明する。
連結部材2は、上記1対の踏み板取り付け部材1から引き出される1対のアーム4に掛け渡して連結し、連結部と上記1対のアームとによって、脚立側の一辺が開放されてなる、作業道具等を保持できる枠状の台が形成されるように構成されている。連結部材2は、上記機能を実現でき、一方のアームの先端に回動自在な状態で固定され、且つ、他方のアームが掛合して固定される構造を有するものであればいずれでもよい。図2に、その一例を示したが、これについて説明する。
図示した例では、連結部材2には、1対のアーム4の一方に、ボルトb3で連結部材2が回動自在な状態で固定され、該連結部材2の固定されていない側に、他方のアーム4の先端に掛合して固定できる切り欠け6が設けられている。ここで、連結部材2には、連結部材2をボルトb3によってアーム4に固定するための孔7が設けられているが、図2に示したように、孔7の形状を横長とし、且つこれを複数設けることが好ましい。このように構成すれば、脚立の形状の違いにより、或いは、装着する脚立の踏み板の違いにより、1対のアーム4の間隔が種々に異なる場合であっても、ボルトb3のみで、1対のアーム4の間に、良好な状態で連結部材2を取り付けることができるようになる。
図2に示した例では、連結部材2に、道具を引っ掛けることが可能な部材として、フック8が取り付けられている。該フック8には、例えば、輪ゴム、コード類等を通したり、また、ドリルやグラインダー等のハンディタイプの電気工具等を吊したりすることができる(図5参照)。この結果、積載性及び利便性を更に向上させることができる。
[3]支柱3
上記[1]及び[2]の構成によって、本考案が目的とする脚立に登って高所作業をする際に、身近に道具類を置くことが可能となる台が提供される。しかし、一対のアーム4と連結部材2とで形成される台の上に、例えば、種々の工具や、材木や鋼管等からなる材料を置き、更に、フックにドリル等を吊したとすると相当の重量になる場合がある。それらの重みが、全て脚立から横にせり出した台の部分にかかると、台が破損したり、場合によっては、脚立のバランスが崩れて安全性が損なわれることが懸念される。そこで、先に述べたように、本考案の好ましい形態では、前記連結部材2の中央に着脱可能に固定した支柱3を設ける。支柱3の連結部材2への取り付け方法は、強固に固定できればいかなる方法でもよい。例えば、図2に示したように、連結部材2の中央に回動可能にプレートPを取り付けておき、該プレートPに、支柱3をネジ等で固定するように構成すれば、容易に且つ強固に支柱3を連結部材2に取り付けることができる。
上記[1]及び[2]の構成によって、本考案が目的とする脚立に登って高所作業をする際に、身近に道具類を置くことが可能となる台が提供される。しかし、一対のアーム4と連結部材2とで形成される台の上に、例えば、種々の工具や、材木や鋼管等からなる材料を置き、更に、フックにドリル等を吊したとすると相当の重量になる場合がある。それらの重みが、全て脚立から横にせり出した台の部分にかかると、台が破損したり、場合によっては、脚立のバランスが崩れて安全性が損なわれることが懸念される。そこで、先に述べたように、本考案の好ましい形態では、前記連結部材2の中央に着脱可能に固定した支柱3を設ける。支柱3の連結部材2への取り付け方法は、強固に固定できればいかなる方法でもよい。例えば、図2に示したように、連結部材2の中央に回動可能にプレートPを取り付けておき、該プレートPに、支柱3をネジ等で固定するように構成すれば、容易に且つ強固に支柱3を連結部材2に取り付けることができる。
[4]板(トレイ)5
また、本考案においては、先に述べたように、更に、一方のアーム4に板(トレイ)5が取り付けてあると、細々とした工具や材料等も置けるようになり、より利便性に優れたものとできる。例えば、アーム4の何れか一方に回動可能にトレイ5を取り付ければ、アーム4を軸として回転させ他方のアーム4の上に単に乗せるだけで、大変安定したトレイが形成される(図1及び3等参照)。トレイ5を取り付ける場合には、取り付ける側のアーム4をトレイを回動させるために円管或いは円柱状とすることが好ましい。また、この場合は、連結部材2に設ける切れ込み6の形状を、このトレイが装着されている側のアーム4の形状と対応するように構成する。
また、本考案においては、先に述べたように、更に、一方のアーム4に板(トレイ)5が取り付けてあると、細々とした工具や材料等も置けるようになり、より利便性に優れたものとできる。例えば、アーム4の何れか一方に回動可能にトレイ5を取り付ければ、アーム4を軸として回転させ他方のアーム4の上に単に乗せるだけで、大変安定したトレイが形成される(図1及び3等参照)。トレイ5を取り付ける場合には、取り付ける側のアーム4をトレイを回動させるために円管或いは円柱状とすることが好ましい。また、この場合は、連結部材2に設ける切れ込み6の形状を、このトレイが装着されている側のアーム4の形状と対応するように構成する。
本考案の道具類の置き台は、上記のような構成部材からなるが、先に説明したように、容易に脚立の所望する側の所望する高さに、道具類の置き台を形成することができる。更に、後述するように、本考案の道具類の置き台は、脚立に取り付けた状態で脚立を折り畳むことができる(図3及び4参照)。
次に、本考案にかかる道具類の置き台の使用に当たり、脚立に装着させる方法について簡単に説明する。先ず、1対の踏み板取り付け部材1を、取付具1bとボルトb1等によって、それぞれ踏み板Bに取り付ける。次に、踏み板取り付け部材1に収納されている一方のアーム4に、連結部材2をボルトb3で連結する。次に、連結部材2の中央にあるプレートPへ支柱3をネジやボルト等で取り付ける。以上の非常に簡単な操作で組み立ては完了する。使用する際には、管体1aからアーム4をそれぞれ引き出して所望の長さにし、その位置でそれぞれをボルトb2によって、アーム4が動かないように固定する。更に、必要であれば、一方のアーム4に、トレイ5を取り付けて、他方のアーム4の上に乗せて使用する。
次に、本考案にかかる道具類の置き台を装着した状態で脚立を折り畳む方法について説明する。この場合には、トレイ5を回動して垂直方向にし(図3参照)、次に、引き出したアーム4を管体1aの内部に収容する。このようにすれば、本考案品を脚立に装着した状態で脚立を、通常と同じ状態に折り畳むことができる(図4参照)。このため、本考案にかかる道具類の置き台は、従来品のように脚立を使う度に台を取り付ける煩雑さがなく、常に脚立に装着したままの状態とできるため、非常に使い勝手のよいものである。
以上説明した本考案にかかる道具類の置き台は、大工、塗装、造園等の脚立を使用するいずれの分野においても有効に利用できる。更に、本考案にかかる道具類の置き台の応用としては、アーム4が収納された踏み板取り付け部材1を1つだけを使用し、アーム4に回動自在にトレイ5を付ける構成のものによっても、上記したと同様の機能を付与することができる。但し、この場合は、ハシゴの踏み板に装着させる踏み板取り付け部材1を、更なる補助手段によって上記したよりも強固に取り付け、更に、アーム4に取り付けるトレイ5を水平の位置で強固に固定できる手段を設ける必要がある。上記補助手段としては、例えば、図2の取り付け具1bで表されたコの字型の部材で踏み板Bに取り付け、該部材の開放されている側からも同じようにコの字型或いはU字型の鈎具で留めることによって、踏み板Bを両側から包み込むようになり、前記した形態と比べると更に強固に装着できる。このようにすれば、踏み板が、対峙する位置で対になった構造を有さない、例えば、ハシゴ等に対しても、上記で説明したと同様の有用な道具類の置き台を、任意の位置に形成することが可能になる。
1:踏み板取り付け部材
1a:管体
1b:取り付け具
2:連結部材
3:支柱
4:アーム
5:板(トレイ)
6:切り欠き
7:孔
8:引っ掛け部材(フック)
A:脚立
B:踏み板
P:プレート
b1〜b3:ボルト
1a:管体
1b:取り付け具
2:連結部材
3:支柱
4:アーム
5:板(トレイ)
6:切り欠き
7:孔
8:引っ掛け部材(フック)
A:脚立
B:踏み板
P:プレート
b1〜b3:ボルト
Claims (5)
- 脚立の踏み板に取り付けて使用される脚立用の道具類の置き台であって、脚立の対峙する2つの踏み板にそれぞれに取り付けられる構造の1対の踏み板取り付け部材と、該踏み板取り付け部材からそれぞれに引き出される構造の1対のアームと、該アームの一方の先端に回動自在な状態で固定され、且つ、他方のアームが掛合して固定される構造を有する連結部材とからなり、該連結部と上記1対のアームとによって、作業道具等を保持できる、脚立側の一辺が開放されてなる枠状の台が形成されるように構成されていることを特徴とする脚立用の道具類の置き台。
- 前記踏み板取り付け部材が、内部にアームが収納されてなる管体と、該管体の表面に固定して取り付けられた1対の取付具と、収納されたアームを所望の位置で固定する手段とを有し、上記取付具は、脚立の踏み板の端部近傍のそれぞれの一部を掴持した状態で取り付けられる構造のものである請求項1に記載の脚立用の道具類の置き台。
- 更に、連結部材が固定されていない側のアームに板が取り付けられており、前記枠状の台を形成した状態とした際に、該板の一部を他のアームの上に置いて、該板が1対のアーム間にかけ渡されて、トレイが形成された状態となる構造を有する請求項1または2に記載の脚立用の道具類の置き台。
- 更に、連結部材に着脱可能に構成された少なくとも1の支柱を有し、該支柱が、前記枠状の台が形成された状態で連結部材に取り付けられた場合に、脚立が接地している床或いは地面に接地する長さを有し、枠状の台を支持する機能を有するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の脚立用の道具類の置き台。
- 更に、前記連結部材に、道具を引っ掛けることが可能な部材が取り付けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の脚立用の道具類の置き台。
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JP2020101015A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | 有限会社エアーズ | 脚立工具収納構造 |
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2005
- 2005-06-07 JP JP2005004154U patent/JP3113438U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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