本明細書中に特記されない限り、本明細書中で利用される命名法は、全般的に、典型的な化学構造名称及び化学構造を命名する規則に関して引用により本明細書に組み込まれるNomenclature of Organic Chemistry,Sections A,B,C,D,E,F,and H,Pergamon Press,Oxford,1979に述べられている例及び規則に従う。任意選択で、化合物の名称は、化学命名プログラム:ACD/ChemSketch,Version 5.09/September 2001,Advanced Chemistry Development,Inc.,Toronto,Canadaを使用して生成することができる。
本発明の化合物は、不斉中心、キラル軸、及びキラル面を有することがあり(例えば、E.L.Eliel and S.H.Wilen,Stereo−chemistry of Carbon Compounds,John Wiley & Sons,New York,1994,pages 1119−1190に記載の通り)、光学異性体を含めて可能性のある全異性体及びその混合物を本発明に含めて、ラセミ体、ラセミ混合物として、及び個別のジアステレオマー又はエナンチオマーとして存在する。
本明細書では、用語「モノアルキルアミノ」は、アルキル基が本明細書で定義される通りである式アルキル−NHの基を意味する。一態様において、モノアルキルアミノは、(C1−C6)アルキル−アミノ−である。典型的なモノアルキルアミノ基には、メチルアミノ及びエチルアミノがある。
「アリール」又は「芳香族」は、芳香族炭素環式環系を意味する。アリール部分は、単環式でも、縮合二環式でも、多環式でもよい。一実施形態において、「アリール」は、6〜15員の単環式又は多環式の系である。アリール系には、フェニル、ナフタレニル、フルオレニル、インデニル、アズレニル、及びアントラセニルがあるが、これらに限定されない。
縮合二環式アリールは、2つの隣接する環原子を共有する2つの環を有する。第一の環は単環式アリールであり、第二の環は単環式カルボシクリル又は単環式ヘテロシクリルである。
多環式アリールは、3つ以上の環を有し(例えば、三環式環系をもたらす3つの環)、隣接する環は少なくとも2つの環原子を共有する。第一の環は単環式アリールであり、残りの環構造は、単環式カルボシクリル又は単環式ヘテロシクリルである。多環式環系は縮合環系を含む。縮合多環式環系は、2つの隣接する環原子を共有する少なくとも2つの環を有する。
「カルボシクリル」は、環炭素原子のみを有する環式基を意味する。「カルボシクリル」は、3〜15員の飽和、部分的に飽和、若しくは不飽和の脂肪族環式炭化水素環又は6〜15員のアリール環を含む。カルボシクリル部分は、単環式でも、縮合二環式でも、架橋二環式でも、スピロ二環式でも、多環式でもよい。
単環式カルボシクリルは、明示された数の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の脂肪族環式炭化水素環又は芳香族炭化水素環である。単環式カルボシクリルには、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、及びフェニルがある。
縮合二環式カルボシクリルは、2つの隣接する環原子を共有する2つの環を有する。第一の環は単環式カルボシクリルであり、第二の環は単環式カルボシクリル又は単環式ヘテロシクリルである。
架橋二環式カルボシクリルは、3つ以上の隣接する環原子を共有する2つの環を有する。第一の環は単環式カルボシクリルであり、第二の環は単環式カルボシクリル又は単環式ヘテロシクリルである。
スピロ二環式カルボシクリルは、1つの環原子のみを共有する2つの環を有する。第一の環は単環式カルボシクリルであり、第二の環は単環式カルボシクリル又は単環式ヘテロシクリルである。
多環式カルボシクリルは、3つ以上の環を有し(例えば、三環式環系をもたらす3つの環)、隣接する環は少なくとも1つの環原子を共有する。第一の環は単環式カルボシクリルであり、残りの環構造は単環式カルボシクリル又は単環式ヘテロシクリルである。多環式環系には、縮合、架橋、及びスピロ環系がある。縮合多環式環系は、2つの隣接する環原子を共有する少なくとも2つの環を有する。スピロ多環式環系は、1つの環原子のみを共有する少なくとも2つの環を有する。架橋多環式環系は、3つ以上の隣接する環原子を共有する少なくとも2つの環を有する。
「ヘテロ」は、環系中の少なくとも1つの炭素原子員の、N、S、及びOから選択される少なくとも1つのヘテロ原子による置換を意味する。「ヘテロ」は、非環式系中の少なくとも1つの炭素原子員の置換も指す。いくつかの実施形態において、ヘテロ環系は、ヘテロ原子により替えられた1、2、3、又は4つの炭素原子員を有し得る。
「ヘテロシクリル」は、環中の1つ以上の炭素原子が独立にヘテロ原子により替えられている環式の4〜15員の飽和又は不飽和の脂肪族環又は芳香環を意味する。ヘテロ原子がSである場合、それは、任意選択で一酸素化又は二酸素化されていてよい(すなわち、−S(O)−又は−S(O)2−)。ヘテロシクリルは、単環式でも、縮合二環式でも、架橋二環式でも、スピロ二環式でも、多環式でもよい。
「飽和ヘテロシクリル」は、不飽和性が全くない(すなわち、二重結合も三重結合もない)脂肪族ヘテロシクリル基を意味する。それは、単環式でも、縮合二環式でも、架橋二環式でも、スピロ二環式でも、多環式でもよい。
単環式飽和ヘテロシクリルの例には、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、アゼパン、ヘキサヒドロピリミジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、モルホリン、チオモルホリン、チオモルホリン1,1−ジオキシド、テトラヒドロ−2H−1,2−チアジン、テトラヒドロ−2H−1,2−チアジン1,1−ジオキシド、イソチアゾリジン、イソチアゾリジン1,1−ジオキシドがあるが、これらに限定されない。
縮合二環式ヘテロシクリルは、2つの隣接する環原子を共有する2つの環を有する。第一の環は単環式ヘテロシクリルであり、第二の環は、単環式炭素環(シクロアルキル又はフェニルなど)又は単環式ヘテロシクリルである。例えば、第二の環は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルなどの(C3−C6)シクロアルキルである。或いは、第二の環はフェニルである。縮合二環式ヘテロシクリルの例には、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリル、インドリン、イソインドリン、2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール、2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール、オクタヒドロベンゾ[d]オキサゾール、オクタヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール、オクタヒドロベンゾ[d]チアゾール、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン、及び3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタンがあるが、これらに限定されない。
スピロ二環式ヘテロシクリルは、1つの環原子のみを共有する2つの環を有する。第一の環は単環式ヘテロシクリルであり、第二の環は、単環式炭素環(シクロアルキル又は飽和ヘテロシクリルなど)又は単環式ヘテロシクリルである。例えば、第二の環は(C3−C6)シクロアルキルである。或いは、第二の環は(C3−C6)飽和ヘテロシクリルである。スピロ二環式ヘテロシクリルの例には、アザスピロ[4.4]ノナン、7−アザスピロ[4.4]ノナン、アザスプリオ(azasprio)[4.5]デカン、8−アザスピロ[4.5]デカン、アザスピロ[5.5]ウンデカン、3−アザスピロ[5.5]ウンデカン、及び3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカンがあるが、これらに限定されない。スピロ二環式ヘテロシクリルのさらなる例には、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン、1−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン、及び2−アザスピロ[3.3]ヘプタンがある。
架橋二環式ヘテロシクリルは、3つ以上の隣接する環原子を共有する2つの環を有する。第一の環は単環式ヘテロシクリルであり、その他の環は、単環式炭素環(シクロアルキル又はフェニルなど)又は単環式ヘテロシクリルである。架橋二環式ヘテロシクリルの例には、アザビシクロ[3.3.1]ノナン、3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン、アザビシクロ[3.2.1]オクタン、3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、6−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、及びアザビシクロ[2.2.2]オクタン、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタンがあるが、これらに限定されない。架橋二環式ヘテロシクリルのさらなる例には、6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、及び2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンがある。
多環式ヘテロシクリルは3つ以上の環を有し、環の1つがヘテロシクリルであり(例えば、三環式環系をもたらす3つの環)、隣接する環が少なくとも1つの環原子を共有している。多環式環系には、縮合、架橋、及びスピロ環系がある。縮合多環式環系は、2つの隣接する環原子を共有する少なくとも2つの環を有する。スピロ多環式環系は、1つの環原子のみを共有する少なくとも2つの環を有する。架橋多環式環系は、3つ以上の隣接する環原子を共有する少なくとも2つの環を有する。
「ヘテロアリール」又は「複素芳香族環」は、5〜15員の一価複素芳香族環基を意味する。ヘテロアリール部分は、単環式でも、縮合二環式でも、多環式でもよい。一実施形態において、ヘテロアリールは、N、O、及びSから独立に選択される1、2、3、又は4つのヘテロ原子を含む。ヘテロアリールには、フラン、オキサゾール、チオフェン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアジン、1,2,4−トリアゾール、1,2,5−チアジアゾール1,1−ジオキシド、1,2,5−チアジアゾール1−オキシド、1,2,5−チアジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、1,3,5−トリアジン、イミダゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリジンN−オキシド、ピラジン、ピリミジン、ピロール、テトラゾール、及びチアゾールがあるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリール環には、インドリジン、インドール、イソインドール、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンズチアゾール(benzthiazole)、プリン、キノリン、イソキノリン、シンノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、1,8−ナフチリジン、及びプテリジンなどのビシクロ[4.4.0]及びビシクロ[4.3.0]縮合環系があるが、これらに限定されない。
縮合二環式ヘテロアリールは、2つの隣接する環原子を共有する2つの環を有する。第一の環は単環式ヘテロアリールであり、第二の環は、単環式カルボシクリル又は単環式ヘテロシクリルである。
多環式ヘテロアリールは、3つ以上の環を有し(例えば、三環式環系をもたらす3つの環)、隣接する環は少なくとも2つの環原子を共有する。第一の環は単環式ヘテロアリールであり、残りの(remainding)環構造は、単環式カルボシクリル又は単環式ヘテロシクリルである。多環式環系は縮合環系を含む。縮合多環式環系は、2つの隣接する環原子を共有する少なくとも2つの環を有する。
本発明の化合物上の置換基及び置換パターンが、化学的に安定で当技術分野に公知である技法並びに以下に述べられる方法により容易に合成可能な化合物を与えるように当業者により選択可能であることが理解される。一般に、用語「置換されている」は、用語「任意選択で」が前についていてもいなくても、指定された部分の1つ以上の水素が好適な置換基に替えられていることを意味する。特記されない限り「任意選択で置換されている基」は、基の置換可能な各位置で好適な置換基を有することができ、ある構造中の2つ以上の位置が特定の群から選択される2つ以上の置換基により置換され得る場合、置換基は各位置で同じでも異なっていてもよい。或いは、「任意選択で置換されている基」は非置換でよい。
本発明により構想される置換基の組み合わせは、好ましくは、安定又は化学的に実現可能な化合物の形成をもたらすものである。置換基自体が2つ以上の基により置換される場合、安定な構造が生じるならば、これらの多数の基が同じ炭素原子上でも、異なる炭素原子上でもよいことが理解される。本明細書での用語「安定な」は、その製造、検出、並びに特定の実施形態において、その回収、精製、及び本明細書に開示される目的の1つ以上のための使用を可能にする条件に曝露される場合実質的に変化しない化合物を指す。
いくつかの実施形態において、「任意選択で置換されている基」の置換可能な原子、例えば、置換可能な炭素原子上の好適な一価置換基は、独立に、ハロゲン;ハロアルキル;−(CH2)0−4R○;−(CH2)0−4OR○;−O(CH2)0−4R○、−O−(CH2)0−4C(O)OR○;−(CH2)0−4CH(OR○)2;−(CH2)0−4SR○;R○により置換されていてよい−(CH2)0−4Ph;R○により置換されていてよい−(CH2)0−4O(CH2)0−1Ph;R○により置換されていてよい−CH=CHPh;R○により置換されていてよい−(CH2)0−4O(CH2)0−1−ピリジル;−CH(OH)(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル);−NO2;−CN;−N3;−(CH2)0−4N(R○)2;−(CH2)0−4N(R○)C(O)R○;−N(R○)C(S)R○;−(CH2)0−4N(R○)C(O)NR○ 2;−(CH2)0−4OC(O)NR○ 2;−N(R○)C(S)NR○ 2;−(CH2)0−4N(R○)C(O)OR○;−N(R○)N(R○)C(O)R○;−N(R○)N(R○)C(O)NR○ 2;−N(R○)N(R○)C(O)OR○;−(CH2)0−4C(O)R○;−C(S)R○;−(CH2)0−4C(O)OR○;−(CH2)0−4C(O)SR○;−(CH2)0−4C(O)OSiR○ 3;−(CH2)0−4OC(O)R○;−OC(O)(CH2)0−4SR−、SC(S)SR○;−(CH2)0−4SC(O)R○;−(CH2)0−4C(O)NR○ 2;−(CH2)0−4C(O)NR○ 2;−C(S)NR○ 2;−C(O)NR○NR○ 2;−C(S)SR○;−SC(S)SR○、−(CH2)0−4OC(O)NR○ 2;−C(O)N(OR○)R○;−C(O)C(O)R○;−C(O)C(O)NR○ 2;−C(O)CH2C(O)R○;−C(NOR○)R○;−(CH2)0−4SSR○;−(CH2)0−4S(O)2R○;−(CH2)0−4S(O)2OR○;−(CH2)0−4OS(O)2R○;−S(O)2NR○ 2;−(CH2)0−4S(O)R○;−N(R○)S(O)2NR○ 2;−N(R○)S(O)2R○;−N(OR○)R○;−C(NH)NR○ 2;−P(O)2R○;−P(O)R○ 2;−OP(O)R○ 2;−OP(O)(OR○)2;SiR○ 3;−(C1−4直鎖又は分岐鎖アルキレン)O−N(R○)2;又は−(C1−4直鎖又は分岐鎖アルキレン)C(O)O−N(R○)2であり、ここで、各R○は以下に定義される通り置換されていてよく、独立に、水素、C1−6脂肪族、−CH2Ph、−O(CH2)0−1Ph、−CH2−(5〜6員ヘテロアリール環)、又は5〜6員のカルボシクリル若しくはヘテロシクリルであり、或いは、上記の定義にもかかわらず、2つの独立したR○の出現は、それらの間に挟まれた原子と共に、以下に定義される通り置換されていてよい3〜12員のカルボシクリル又はヘテロシクリルを形成する。
いくつかの実施形態において、「任意選択で置換されている基」の置換可能な原子、例えば、置換可能な炭素原子上の好適な一価置換基は、独立に、ハロゲン;ハロアルキル;−(CH2)0−4R○;−(CH2)0−4OR○;−O(CH2)0−4R○、−O−(CH2)0−4C(O)OR○;−(CH2)0−4CH(OR○)2;−(CH2)0−4SR○;R○により置換されていてよい−(CH2)0−4Ph;R○により置換されていてよい−(CH2)0−4O(CH2)0−1Ph;R○により置換されていてよい−CH=CHPh;R○により置換されていてよい−(CH2)0−4O(CH2)0−1−ピリジル;−NO2;−CN;−N3;−(CH2)0−4N(R○)2;−(CH2)0−4N(R○)C(O)R○;−N(R○)C(S)R○;−(CH2)0−4N(R○)C(O)NR○ 2;−N(R○)C(S)NR○ 2;−(CH2)0−4N(R○)C(O)OR○;−N(R○)N(R○)C(O)R○;−N(R○)N(R○)C(O)NR○ 2;−N(R○)N(R○)C(O)OR○;−(CH2)0−4C(O)R○;−C(S)R○;−(CH2)0−4C(O)OR○;−(CH2)0−4C(O)SR○;−(CH2)0−4C(O)OSiR○ 3;−(CH2)0−4OC(O)R○;−OC(O)(CH2)0−4SR−、SC(S)SR○;−(CH2)0−4SC(O)R○;−(CH2)0−4C(O)NR○ 2;−(CH2)0−4C(O)NR○ 2;−C(S)NR○ 2;−C(O)NR○NR○ 2;−C(S)SR○;−SC(S)SR○、−(CH2)0−4OC(O)NR○ 2;−C(O)N(OR○)R○;−C(O)C(O)R○;−C(O)C(O)NR○ 2;−C(O)CH2C(O)R○;−C(NOR○)R○;−(CH2)0−4SSR○;−(CH2)0−4S(O)2R○;−(CH2)0−4S(O)2OR○;−(CH2)0−4OS(O)2R○;−S(O)2NR○ 2;−(CH2)0−4S(O)R○;−N(R○)S(O)2NR○ 2;−N(R○)S(O)2R○;−N(OR○)R○;−C(NH)NR○ 2;−P(O)2R○;−P(O)R○ 2;−OP(O)R○ 2;−OP(O)(OR○)2;SiR○ 3;−(C1−4直鎖又は分岐鎖アルキレン)O−N(R○)2;又は−(C1−4直鎖又は分岐鎖アルキレン)C(O)O−N(R○)2であり、ここで、各R○は以下に定義される通り置換されていてよく、独立に、水素、C1−6脂肪族、−CH2Ph、−O(CH2)0−1Ph、−CH2−(5〜6員ヘテロアリール環)、又は5〜6員のカルボシクリル若しくはヘテロシクリルであり、或いは、上記の定義にもかかわらず、2つの独立したR○の出現は、それらの間に挟まれた原子と共に、以下に定義される通り置換されていてよい3〜12員のカルボシクリル又はヘテロシクリルを形成する。
本明細書での「ヘテロアリール置換基」は、ヘテロアリール基上の置換基を指す。そのような置換基には、上述の置換可能な原子のための好適な一価置換基がある。好ましいヘテロアリール置換基には、ハロゲン;−(CH2)0−4R○;−(CH2)0−4OR○;−O(CH2)0−4R○、−(CH2)0−4SR○;R○により置換されていてよい−(CH2)0−4Ph;R○により置換されていてよい−(CH2)0−4O(CH2)0−1Ph;−NO2;−CN;−N3;又は−(CH2)0−4N(R○)2があり、ここで、各R○は先に定義されており、先に定義された通り置換されていてよい。特に好ましいヘテロアリール置換基には、水素、ハロゲン;(C1−C4)アルキル;(C1−C4)ハロアルキル;(C1−C4)アルコキシ;(C1−C4)チオアルコキシ;−NO2;−CN;−N3;又は−N(R○)2があり、ここで、各R○は先に定義されており、先に定義された通り置換されていてよい。
本明細書では、用語「薬学的に許容できる塩」は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応など無しにヒト及び下等動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、妥当なベネフィット/リスク比に釣り合う塩を指す。薬学的に許容できる塩は、当技術分野に周知である。例えば、S.M.Bergeらは、薬学的に許容できる塩を、J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1−19に詳細に記載しており、その関連する教示は引用により本明細書にその全体として組み込まれる。本発明の化合物の薬学的に許容できる塩には、患者の治療と適合性のある好適な無機及び有機の酸及び塩基から誘導された塩がある。
薬学的に許容できる非毒性の酸付加塩の例は、塩化水素酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、及び過塩素酸などの無機酸若しくは酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、若しくはマロン酸などの有機酸により、又はイオン交換など当技術分野で利用される他の方法を利用して形成されたアミノ基の塩である。他の薬学的に許容できる酸付加塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、硫酸水素塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などがある。
いくつかの実施形態において、好適な塩を形成する典型的な無機酸には、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、並びにオルトリン酸一水素ナトリウム及び硫酸水素カリウムなどの酸金属塩があるが、これらに限定されない。好適な塩を形成する例示的な有機酸には、モノ−、ジ−、及びトリカルボン酸がある。そのような酸の例示は、例えば、酢酸、グリコール酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、サリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、p−トルエンスルホン酸、並びにメタンスルホン酸及び2−ヒドロキシエタンスルホン酸などの他のスルホン酸である。一酸塩と二酸塩のいずれも形成することがあり、そのような塩は、水和しても、溶媒和しても、実質的に無水の形態でも存在し得る。一般に、これらの化合物の酸付加塩は、その遊離塩基形態に比べて、水及び種々の親水性有機溶媒への溶解性が高く、全般的に高い融点を示す。
いくつかの実施形態において、式Iの化合物の酸付加塩は、薬学的に許容できる酸から最も好適に形成され、例えば、無機酸、例えば、塩化水素酸、硫酸、又はリン酸及び有機酸、例えば、コハク酸、マレイン酸、酢酸、又はフマル酸により形成されるものがある。
他の薬学的に許容できない塩、例えば、シュウ酸塩は、例えば、実験室での使用のための式Iの化合物の単離に、又は薬学的に許容できる酸付加塩へのその後の転化に使用できる。本発明の化合物の塩基付加塩(ナトリウム塩、カリウム塩、及びアンモニウム塩など)、溶媒和物、及び水和物も本発明の範囲内に含まれる。ある化合物塩の所望の化合物塩への転化は、当業者に周知である標準的な技法を適用することにより達成される。
「薬学的に許容できる塩基性付加塩」は、式Iにより表される酸化合物又はその中間体のいずれかの非毒性の有機又は無機塩基付加塩である。好適な塩を形成する例示的な無機塩基には、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、又は水酸化バリウムがあるが、これらに限定されない。好適な塩を形成する例示的な有機塩基には、メチルアミン、トリメチルアミン、及びピコリンなどの脂肪族、脂環式、若しくは芳香族の有機アミン又はアンモニアがある。エステル官能基が分子内のどこかに存在する場合加水分解されないために、適切な塩の選択は重要であり得る。適切な塩の選択基準は当業者に公知であろう。
特記されない限り、本明細書に描かれる構造は、その構造の全ての異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体(又は配座異性体))形態、例えば、各不斉中心のR及びS配置、Z及びE二重結合異性体、並びにZ及びE配座異性体を含むように意図される。したがって、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、並びにエナンチオマー、ジアステレオマー、及び幾何異性体(又は配座異性体)混合物は、本発明の範囲内にある。特記されない限り、本発明の化合物の全互変異性形態は、本発明の範囲内にある。
さらに、特記されない限り、本明細書に描かれる構造は、1つ以上の同位体濃縮された原子の存在のみが異なる化合物を含むように意図される。例えば、水素の重水素若しくはトリチウムによる置き換え又は炭素の13C−若しくは14C−濃縮炭素による置き換えにより製造された化合物は、本発明の範囲内にある。そのような化合物は、例えば、分析ツールとして、生物学的アッセイのプローブとして、又は本発明による治療剤として有用である。例えば、変数R1の場合、(C1−C4)アルキル又は−O−(C1−C4)アルキルは、好適には重水素化することができる(例えば、−CD3、−OCD3)。
用語「立体異性体」は、原子の空間的配置のみが異なる個別の分子の全異性体の一般的な用語である。それは、鏡像異性体(エナンチオマー)、幾何(シス/トランス)異性体、及び互いの鏡像でない2つ以上のキラル中心を持つ化合物の異性体(ジアステレオマー)を含む。
用語「薬学的に許容できる担体」は、非毒性の溶媒、分散剤、賦形剤、補助剤、又は医薬組成物、すなわち、患者に投与することが可能な剤形を形成できるために有効成分と混合される他の材料を意味する。そのような担体の一例は、典型的には非経口投与に使用される薬学的に許容できる油である。薬学的に許容できる担体は当技術分野に周知である。
本明細書に開示される要素を導入する際に、冠詞「a(1つの)」、「an(1つの)」、「the(その)」、及び「said(前記)」は、1つ以上のその要素があることを意味するものとする。用語「含む(comprising)」、「有する(having)」、及び「含む(including)」は開放型であるものとし、列記された要素以外の追加の要素があり得ることを意味する。
第3の実施形態の第14の態様において、化合物は、構造式III、又はその薬学的に許容できる塩により表される。構造式III中の変数の値及び別な値並びに任意選択の置換基は、第1若しくは第2の実施形態若しくは前記のいずれかの態様、又は第3の実施形態若しくはその第1から第13の態様に定義の通りである。
第3の実施形態の第15の態様において、化合物は、構造式IV、又はその薬学的に許容できる塩により表される。構造式IV中の変数の値及び別な値並びに任意選択の置換基は、第1若しくは第2の実施形態若しくは前記のいずれかの態様、又は第3の実施形態若しくはその第1から第13の態様に定義の通りである。
第4の実施形態の第5の態様において、m’は1である。残りの変数の値及び任意選択の置換基は、第1から第3の実施形態若しくは前記のいずれかの態様、又は第4の実施形態若しくはその第1から第4の態様に定義の通りである。
第4の実施形態の第7の態様において、化合物は、構造式V、又はその薬学的に許容できる塩により表される。構造式V中の変数の値及び別な値並びに任意選択の置換基は、第1から第3の実施形態若しくは前記のいずれかの態様、又は第4の実施形態若しくはその第1から第6の態様に定義の通りである。
第4の実施形態の第8の態様において、化合物は、構造式VI、又はその薬学的に許容できる塩により表される。構造式VI中の変数の値及び別な値並びに任意選択の置換基は、第1から第3の実施形態若しくは前記のいずれかの態様、又は第4の実施形態若しくはその第1から第7の態様に定義の通りである。
第5の実施形態の第3の態様において、化合物は、構造式VII、又はその薬学的に許容できる塩により表される。構造式VII中の変数の値及び別な値並びに任意選択の置換基は、第1から第4の実施形態若しくは前記のいずれかの態様、又は第5の実施形態若しくはその第1若しくは第2の態様に定義の通りである。
第5の実施形態の第4の態様において、化合物は、構造式VIII、又はその薬学的に許容できる塩により表される。構造式VIII中の変数の値及び別な値並びに任意選択の置換基は、第1から第4の実施形態若しくは前記のいずれかの態様、又は第5の実施形態若しくはその第1若しくは第2の態様に定義の通りである
第6の実施形態の第5の態様において、m’は1である。残りの変数の値及び任意選択の置換基は、第1から第5の実施形態若しくは前記のいずれかの態様、又は第6の実施形態若しくはその第1から第4の態様に定義の通りである。
第7の実施形態の第1の態様において、qは、0、1、又は2、好ましくは、0又は1である。残りの変数の値及び任意選択の置換基は、第1から第6の実施形態若しくは前記のいずれかの態様又は第7の実施形態に定義の通りである。
本明細書での用語「患者」は、動物を意味する。いくつかの実施形態において、動物は哺乳動物である。特定の実施形態において、患者は、獣医学的患者(すなわち、非ヒト哺乳動物患者)である。いくつかの実施形態において、患者はイヌである。他の実施形態において、患者はヒトである。
「薬学的又は薬理学的に許容できる」は、動物又はヒトに必要に応じて投与された場合、有害な、アレルギー性、又は他の不都合な反応を生み出さない分子実体及び組成物を含む。ヒト投与のために、調合物は、FDA Office of Biologics基準により要求される無菌状態、発熱原性、並びに全般的な安全性及び純度の基準を満たさなければならない。
句「薬学的に許容できる担体、補助剤、又はビヒクル」は、共に製剤される化合物の薬理活性を損なわず、治療量の化合物を送達するのに充分な投与量で投与される場合非毒性である、非毒性の担体、補助剤、又はビヒクルを指す。本発明の組成物に使用できる薬学的に許容できる担体、補助剤、又はビヒクルには、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、ヒト血清アルブミンなどの血清タンパク質、リン酸塩などの緩衝剤物質、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩などの塩又は電解質、コロイダルシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリラート、蝋、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコール、及び羊毛脂があるが、これらに限定されない。
本発明の組成物は、経口、非経口(皮下、筋肉内、静脈内、及び皮内を含む)、又は吸入スプレーにより、局所的に、直腸内に、鼻腔内に、頬側に、膣内に、又は埋込型リザーバーにより投与できる。いくつかの実施形態において、提供される化合物又は組成物は、静脈内及び/又は腹腔内に投与可能である。
本明細書での用語「非経口」は、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、眼内、硝子体内、関節内、動脈内、滑液嚢内、胸骨内、髄腔内、病変内、肝内、腹腔内病変内、及び頭蓋内の注射又は注入技法を含む。好ましくは、組成物は、経口、皮下、腹腔内、又は静脈内投与される。
本発明の薬学的に許容できる組成物は、カプセル剤、錠剤、水性の懸濁剤、分散剤、及び液剤を含むがこれらに限定されない任意の経口的に許容できる剤形で経口投与できる。経口使用のための錠剤の場合、通常使用される担体には、ラクトース及びコーンスターチがある。ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤も、典型的には加えられる。カプセル形態での経口投与のために、有用な希釈剤には、ラクトース及び乾燥コーンスターチがある。水性懸濁剤及び/又は乳剤が経口使用のために必要とされる場合、有効成分を油相に懸濁又は溶解させて、乳化剤及び/又は懸濁化剤と合わせることができる。所望の場合、特定の甘味剤、着香剤、又は着色剤も加えてよい。
経口投与用の固体剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、及び顆粒剤がある。そのような固体剤形において、活性化合物は、クエン酸ナトリウム又はリン酸二カルシウムなどの、少なくとも1種の不活性な、薬学的に許容できる賦形剤又は担体、並びに/又は、a)スターチ、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、及びケイ酸などの充填剤若しくは増量剤、b)カルボキシメチルセルロース、アルギナート、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロース、及びアラビアゴムなどの結合剤、c)グリセロールなどの保水剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ポテトスターチ若しくはタピオカスターチ、アルギン酸、特定のシリケート、及び炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、e)パラフィンなどの溶解遅延剤、f)四級アンモニウム塩などの吸収促進剤、g)アセチルアルコール及びグリセロールモノステアラートなどの湿潤剤、h)カオリン及びベントナイト粘土などの吸収剤、並びにi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、及びこれらの混合物などの滑沢剤と混合される。カプセル剤、錠剤、及び丸剤の場合、剤形は緩衝剤も含み得る。
頬側又は舌下投与に好適な組成物には、錠剤、ロゼンジ剤、及び香錠があり、その場合、有効成分は、砂糖、及びアラビアゴム、トラガカント、又はゼラチン、及びグリセリンなどの担体と共に製剤される。
類似の種類の固体組成物は、ラクトース又は乳糖などの賦形剤並びに高分子量ポリエチレングリコールなどを使用して、軟質及び硬質ゼラチンカプセルにおける充填剤としても利用されることがある。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、及び顆粒剤の固体剤形は、腸溶性コーティング及び製剤分野に周知である他のコーティングなどのコーティング及びシェルと共に調製できる。それらは、任意選択で乳白剤を含んでよく、有効成分を、腸管の特定部分でのみ、又は腸管の特定部分で優先的に、任意選択で遅延した方法で放出する組成でもよい。使用できる埋め込み組成物の例にはポリマー性物質及び蝋がある。
本発明の化合物は、上述の1種以上の賦形剤と共にマイクロカプセル形態にすることもできる。そのような固体剤形において、本発明の化合物は、スクロース、ラクトース、又はスターチなどの少なくとも1種の不活性な希釈剤と混合することができる。そのような剤形は、通常の慣行どおり、不活性な希釈剤以外の追加の物質、例えば、ステアリン酸マグネシウム及び微結晶性セルロースなどの打錠滑沢剤及び他の打錠助剤も含んでよい。
別な実施形態において、本発明の化合物は、延長(又は「遅延」若しくは「持続」)放出組成物で提供できる。この遅延放出組成物は、本発明の化合物を遅延放出成分と組み合わせて含む。そのような組成物は、下部消化管への、例えば、小腸、大腸、結腸、及び/又は直腸への、提供される化合物の標的化放出を可能にする。特定の実施形態において、本発明の化合物を含む遅延放出組成物は、酢酸フタル酸セルロース及び他のフタラート(例えば、ポリビニルアセテートフタレート、メタクリラート(Eudragit))などの腸溶性又はpH依存性コーティングをさらに含む。或いは、遅延放出組成物は、pH感受性メタクリラートコーティング、pH感受性ポリマー性微小球、又は加水分解により分解するポリマーの提供により、小腸及び/又は結腸への制御放出を与える。遅延放出組成物は、疎水性又はゲル性の賦形剤又はコーティングと共に製剤できる。結腸送達は、アミロース又はペクチンなどの細菌酵素により消化されるコーティングにより、pH依存性ポリマーにより、時間とともに膨張するハイドロゲルプラグ(Pulsincap)により、時間依存性ハイドロゲルコーティングにより、及び/又はアゾ芳香族結合コーティングに結合したアクリル酸によりさらに提供できる。
特定の実施形態において、本発明の遅延放出組成物は、ヒプロメロース、微結晶性セルロース、及び滑沢剤を含む。本発明の化合物と、ヒプロメロースと、微結晶性セルロースの混合物は、経口投与用の錠剤又はカプセル剤に製剤できる。特定の実施形態において、混合物は、顆粒状にされ、錠剤に圧縮される。
或いは、本発明の薬学的に許容できる組成物は、直腸投与用の坐剤の形態で投与できる。これらは、室温では固体だが直腸温度で液体であり、そのため直腸中で融解して薬物を放出する好適な非刺激性賦形剤と、本発明の化合物を混合して調製できる。そのような材料には、カカオバター、蜜蝋、及びポリエチレングリコールがある。
本発明の薬学的に許容できる組成物は、特に、眼、皮膚、又は下部消化管の疾患を含む、治療の標的が局所適用により容易に接近できる部分又は器官を含む場合、局所投与もできる。好適な局所製剤は、これらの部分又は器官のそれぞれのために容易に調製される。
他の局所適用には、本発明の薬学的に許容できる組成物は、1種以上の担体に懸濁又は溶解された有効成分を含む好適な軟膏で製剤できる。本発明の化合物の局所投与用の担体には、鉱油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化蝋、及び水、並びに浸透促進剤があるが、これらに限定されない。或いは、本発明の薬学的に許容できる組成物は、1種以上の薬学的に許容できる担体に懸濁又は溶解された活性成分を含む好適なローション又はクリームに製剤できる。或いは、医薬組成物は、好適な乳化剤と共に担体に懸濁又は溶解された活性化合物を含む好適なローション又はクリームと共に調製できる。いくつかの実施形態において、好適な担体には、鉱油、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコール、及び水があるが、これらに限定されない。他の実施形態において、好適な担体には、鉱油、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコール、及び水、並びに浸透促進剤があるが、これらに限定されない。
眼科用の使用には、本発明の薬学的に許容できる組成物は、等張性のpH調整された滅菌食塩水中の微細化懸濁液(micronized suspensions)として、又は、好ましくは、等張性のpH調整された滅菌食塩水中の溶液として、塩化ベンジルアルコニウム(benzylalkonium)などの保存剤と共に、又はなしで製剤できる。或いは、眼科用の使用には、薬学的に許容できる組成物は、ペトロラタムなどの軟膏中に製剤できる。
本発明の薬学的に許容できる組成物は、鼻腔内エアゾール又は吸入によっても投与できる。そのような組成物は、医薬製剤の技術分野に周知である技法により調製され、ベンジルアルコール若しくは他の好適な保存剤、バイオアベイラビリティを増大させる吸収促進剤、フルオロカーボン、及び/又は他の従来の可溶化剤若しくは分散剤を利用して、食塩水中の溶液として調製できる。
担体材料と組み合わせて単一剤形の組成物を生み出すことができる本発明の化合物の量は、治療される宿主、特定の投与様式、及び使用される化合物の活性により様々だろう。好ましくは、組成物は、0.01〜100mg/体重kg/日の阻害剤の用量を、組成物を受け取る患者に投与できるように、製剤されなければならない。
特定の患者の具体的な用量及び治療レジメンが、利用される具体的な化合物の活性、年齢、体重、全般的な健康、性別、食事、投与の時間、排泄速度、薬物組み合わせ、治療する医師の判断、及び治療される特定の疾患の重症度を含む種々の因子によるだろうことも理解されなければならない。組成物中の本発明の化合物の量は、組成物中の特定の化合物にもよるだろう。
本発明の医薬組成物に使用できる他の薬学的に許容できる担体、補助剤、及びビヒクルには、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、d−α−トコフェロールポリエチレングリコール1000スクシナートなどの自己乳化薬物送達系(SEDDS)、Tween又は他の類似のポリマー性送達マトリックスなどの医薬剤形に使用される界面活性剤、ヒト血清アルブミンなどの血清タンパク質、リン酸塩などの緩衝剤物質、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩などの塩又は電解質、コロイダルシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリラート、蝋、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコール及び羊毛脂があるが、これらに限定されない。α−、β−、及びγ−シクロデキストリンなどのシクロデキストリン、又は2−及び3−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンを含むヒドロキシアルキルシクロデキストリンなどの化学修飾された誘導体、又は他の可溶化された誘導体も、好都合に使用して、本明細書に記載される化合物の送達を増大させることができる。
本発明の医薬組成物は、好ましくは、経口投与又は注射により投与される。本発明の医薬組成物は、どのような従来の非毒性の薬学的に許容できる担体も、補助剤も、ビヒクルも含み得る。場合によっては、製剤のpHを、薬学的に許容できる酸、塩基、又は緩衝剤により調整して、製剤された化合物又はその送達形態の安定性を増大できる。
医薬組成物は、滅菌注射用製剤、例えば、滅菌された注射用の水性又は油性の懸濁剤の形態でよい。この懸濁剤は、当技術分野に公知である技法に従って、好適な分散化剤又は湿潤剤(例えば、Tween80など)及び懸濁化剤を使用して製剤できる。滅菌注射用製剤は、例えば、1,3−ブタンジオール中の液剤として、非毒性の非経口的に許容できる希釈剤又は溶媒中の滅菌注射液剤又は懸濁剤でもよい。使用可能な許容できるビヒクル及び溶媒の中に、マンニトール、水、リンゲル液、及び等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、滅菌不揮発油は、溶媒又は懸濁媒体として従来利用されている。この目的のために、合成のモノ又はジグリセリドを含むどのような無刺激の不揮発油も利用できる。オレイン酸及びそのグリセリド誘導体などの脂肪酸は、特にポリオキシエチル化された型のオリーブ油又はヒマシ油などの天然の薬学的に許容できる油と同様に、注射液の調製に有用である。これらの油性液剤又は懸濁剤は、長鎖アルコール希釈剤若しくは分散剤、又は乳剤及び/若しくは懸濁剤などの薬学的に許容できる剤形の製剤に通常使用されるカルボキシメチルセルロース若しくは類似の分散化剤も含んでよい。Tween若しくはSpanなどの他の通常使用される界面活性剤及び/又は薬学的に許容できる固体、液体、若しくは他の剤形の製造に通常使用される他の類似の乳化剤若しくはバイオアベイラビリティ向上剤も、製剤の目的に使用できる。
本発明の組成物が、本明細書に記載される式の化合物と1種以上の追加の治療剤又は予防剤の組み合わせを含む場合、化合物と追加の薬剤のどちらも、単独療法レジメンで通常投与される用量の約1から100%、より好ましくは約5から95%の用量レベルで存在すべきである。追加の薬剤は、多回投与レジメンの一部として、本発明の化合物とは別に投与できる。或いは、追加の薬剤は、単一組成物中で本発明の化合物と混合された単一剤形の一部でよい。
本明細書に記載される化合物は、例えば、注射により、静脈内に、動脈内に、眼内に、硝子体内に、皮下に(subdermallym)、経口的に、頬側に、鼻腔内に、経粘膜的に、局所的に、眼科用製剤において、又は吸入により、約0.5から約100mg/体重kgの範囲の用量で、又は約1mgから約1000mg/投与量の範囲の用量で4から120時間ごとに、又は特定の薬物の要件に従って投与できる。本明細書の方法は、有効量の本発明の化合物又はその組成物の投与により所望の効果又は述べられた効果を達成することを企図する。典型的には、本発明の医薬組成物は、1日あたり約1から約6回投与され、或いは連続的な注入として投与されるだろう。そのような投与は、長期治療としても急性期治療としても利用できる。担体材料と組み合わせて単一の剤形を生み出すことができる有効成分の量は、治療される宿主及び特定の投与様式により様々であろう。典型的な調合物は約5%から約95%の活性化合物(重量基準)を含むだろう。或いは、調合物は、約20%から約80%の活性化合物を含み得る。
上記に列挙されたものより低い投与量も高い投与量も要求されることがある。特定の患者のための具体的な用量及び治療レジメンは、利用される具体的な化合物の活性、年齢、体重、全般的な健康状態、性別、食事、投与の時間、排泄速度、薬物組み合わせ、疾病、病態、又は症状の重症度及び経過、疾病、病態、又は症状に対する患者の素因、並びに治療する医師の判断を含む種々の因子によるだろう。
患者の病態が改善すると、本発明の化合物、組成物、又は組み合わせの維持量を、必要な場合投与することができる。その後に、投与の用量若しくは頻度、又は両方を、症状が所望のレベルに軽減された場合に改善された病態が維持されるレベルに、症状の関数として低減できる。しかし、患者は、疾病の症状の再発時に、長期的に間欠的な治療を必要とすることがある。
P21活性化キナーゼ(PAK)は、2つの群:グループI及びグループIIに分類される。グループIは、PAK1、PAK2、及びPAK3を含み、グループIIは、PAK4、PAK5、及びPAK6を含む。本発明のいくつかの実施形態は、グループIのPAK媒介性疾患又は病態、例えば、PAK1媒介性疾患若しくは病態、PAK2媒介性疾患若しくは病態、PAK3媒介性疾患若しくは病態、又はPAK1と、PAK2と、PAK3の組み合わせにより媒介される疾患若しくは病態、例えば、PAK1とPAK2、PAK1とPAK3、PAK2とPAK3、若しくはPAK1と、PAK2と、PAK3により媒介される疾患若しくは病態を治療することに関する。本発明の他の実施形態は、グループIIのPAK媒介性疾患又は病態、例えば、PAK4媒介性疾患若しくは病態、PAK5媒介性疾患若しくは病態、PAK6媒介性疾患若しくは病態、又はPAK4と、PAK5と、PAK6の組み合わせにより媒介される疾患若しくは病態、例えば、PAK4とPAK5、PAK4とPAK6、PAK5とPAK6、若しくはPAK4と、PAK5と、PAK6により媒介される疾患若しくは病態を治療することに関する。
「PAK4」のように「PAK」の後に数字がある場合、その数字に対応する特定のPAKアイソフォームが明示される。そのため、本明細書では、「PAK4媒介性」疾患又は病態は、PAK4が役割を果たすことが知られているあらゆる疾病又は他の有害病態を意味する。したがって、本発明の別な実施形態は、PAK4媒介性疾患又は病態を治療すること、例えば、その重症度を軽減することに関する。PAK4媒介性疾患には、癌、神経変性疾患、及び免疫系疾患がある。PAK4媒介性疾患の具体例は、以下に詳細に述べられる。
本発明による提供される化合物は、例えば、生物学的及び病理学的な現象におけるPAK調節を研究するための、癌を研究するための、又はPAK調節因子の特定及び/若しくは比較評価のためのツールとしても有用である。したがって、特定の実施形態において、本発明は、本明細書に記載される化合物、又はその塩若しくは組成物の、試料に対する作用を試験する方法であって、培養細胞又は1種以上のPAKを含む試料を、化合物又はその塩若しくは組成物と接触させること;及び化合物又はその塩若しくは組成物の、細胞又は1種以上のPAKに対する作用を測定することを含む方法を与える。例えば、本明細書に記載される化合物は、潜在的なPAK調節因子を特定又は評価する結合アッセイ(例えば、競合結合アッセイ)における基準又は対照物質としても、癌及びPAK媒介性の疾患又は病態を含む本明細書に記載されるものなどの特定の疾患又は病態におけるPAK調節の役割を調査するための発見ツールとしても使用できる。
調節、例えば、1種以上のPAKの調節は、例えば、作動薬、部分作動薬、反作動薬、拮抗薬、又はアロステリック調節因子(例えば、アロステリック作動薬、正のアロステリック調節因子、負のアロステリック調節因子)として作用するリガンド、詳細にはPAKリガンドにより達成できる。作動薬は、直接作用して受容体を活性化するが、拮抗薬は、受容体との会合により作動薬活性を防ぐことにより、間接的に作用して受容体シグナル伝達を遮断する。アロステリック調節は、リガンドが、受容体のオルソステリック結合部位ではなくアロステリック部位に結合した場合に起こる。アロステリック調節因子は、オルソステリックリガンド媒介性活性の正と負の両方の調節因子を含み得る。特定の理論により拘束はされないが、本明細書に記載される化合物は、1種以上のPAKに結合して、アロステリック調節因子として機能できると考えられている。
本明細書に記載される化合物及び組成物は、その必要のある対象の癌を治療するのに有用である。そのため、特定の実施形態において、本発明は、癌を治療する方法であって、その必要のある患者に、本発明の化合物、又はその薬学的に許容できる塩若しくは組成物を投与することを含む方法を与える。本明細書に記載される化合物及び組成物は、例えば、インビトロ又はエクスビボでの培養細胞にも、例えば、インビボで対象にも投与して、本明細書で以下に記載されるものを含む種々の疾患を治療、予防、及び/又は診断できる。
本発明に利用される化合物の抗癌剤としての活性は、インビトロでも、インビボでも、細胞系中でもアッセイできる。抗癌剤として本発明に利用される化合物をアッセイする詳細な条件は、実施例において述べられる。
本明細書では、用語「治療する」又は「治療」は、疾患、疾患の1つ以上の症状、若しくは疾患にかかりやすい素因を治癒し、治し、緩和し、和らげ、変化させ、矯正し、寛解させ、改善し、又は影響を与えるために(例えば、疾患の少なくとも1つの症状を防ぐか、又は疾患の少なくとも1つの症状の発症を遅延するために)、単独若しくは第2の化合物と組み合わせた化合物の、対象、例えば患者への適用若しくは投与、又は疾患(例えば、本明細書に記載される疾患)、疾患の症状、若しくは疾患にかかりやすい素因を有する対象、例えば、患者からの単離された組織若しくは細胞、例えば、細胞系への化合物の適用若しくは投与であると定義される。創傷治癒の場合、治療上有効な量は、創傷の治癒を促進する量である。
本明細書では、「創傷治癒を促進すること」は、創傷のある対象を治療し、部分的又は完全に創傷の治癒を達成することを意味する。創傷治癒を促進することは、例えば、下記の1つ以上を意味し得る:表皮の閉鎖を促進すること;真皮の移動を促進すること;真皮中の皮膚の閉鎖を促進すること;創傷治癒合併症、例えば、表皮の過形成及び接着を減少させること;創傷の裂開を減少させること;及び適正な痂皮形成を促進すること。
本明細書では、疾患の治療に有効な化合物の量、又は「治療上有効な量」は、対象又は細胞への単回投与又は反復投与時に、疾患の1つ以上の症状を治癒し、緩和し、軽減し、又は改善するのに有効である化合物の量を指す。創傷治癒の場合、治療上有効な量は、創傷の治癒を促進する量である。
本明細書では、疾患を予防するのに有効な化合物の量、又は化合物の「予防上有効な量」は、対象への単回投与又は反復投与時に、疾患又は疾患の1つ以上の症状の発症又は再発を予防又は遅延させるのに有効な量を指す。
本明細書では、用語「対象」は、ヒト又は非ヒト動物を含むものとする。典型的なヒト対象には、疾患、例えば、本明細書に記載される疾患を有するヒト患者、又は正常な対象がある。本発明の用語「非ヒト動物」には、全脊椎動物、例えば、非哺乳動物(ニワトリ、両生類、爬虫類など)並びに非ヒト霊長類、家畜及び/又は農耕上有用な動物、例えば、ヒツジ、ウシ、ブタなど、及び伴侶動物(イヌ、ネコ、ウマなど)などの哺乳動物がある。
例えば、哺乳動物(ヒト及び非ヒトを含む)における種々の癌を治療する方法であって、その必要のある患者に、本発明の化合物、又はその薬学的に許容できる塩を投与することを含む方法が本明細書に提供される。そのような癌には、血液系悪性腫瘍(白血病、リンパ腫、骨髄腫、骨髄異形成症候群、及び骨髄増殖症候群)及び固形腫瘍(口腔、胆嚢、前立腺、乳房、肺、結腸、膵臓、腎、卵巣などの癌腫並びに軟部組織肉腫及び骨肉腫、並びに間質腫瘍)がある。乳癌(BC)は、基底様乳癌(BLBC)、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、及びBLBCとTNBCの両方である乳癌を含み得る。さらに、乳癌は、浸潤性又は非浸潤性の乳管癌又は小葉癌、乳房の腺管癌、髄様癌、粘液癌、乳頭癌、篩状癌、男性乳癌、再発性又は転移性乳癌、乳房の葉状腫瘍、及び乳首のパジェット病を含み得る。いくつかの実施形態において、本発明は、リンパ腫、具体的にはマントル細胞リンパ腫を治療する方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、患者の炎症性疾患を治療する方法であって、患者に、本発明の化合物、又はその薬学的に許容できる塩を投与することを含む方法を提供する。本発明の化合物により治療可能な炎症性疾患には、多発性硬化症、関節リウマチ、変性関節疾患、全身性狼瘡、全身性強皮症、血管炎症候群(小血管、中血管、及び大血管)、アテローム性動脈硬化、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、クローン病、粘液性大腸炎、潰瘍性大腸炎、胃炎、敗血症、乾癬、及び他の皮膚の炎症性疾患(湿疹、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、蕁麻疹、強皮症、及び急性炎症性要素を有する皮膚病、天疱瘡、類天疱瘡、アレルギー性皮膚炎など)、並びに蕁麻疹症候群があるが、これらに限定されない。
本発明の化合物により治療可能なウイルス性疾患には、急性熱性咽頭炎、咽頭結膜熱、流行性角結膜炎、小児胃腸炎、コクサッキー感染症、伝染性単核細胞症、バーキットリンパ腫、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌、初発HSV−1感染(例えば、小児の歯肉口内炎、成人の扁桃炎及び咽頭炎、角結膜炎)、潜伏性HSV−1感染(例えば、口唇ヘルペス及び単純疱疹)、初発HSV−2感染、潜伏性HSV−2感染、無菌性髄膜炎、伝染性単核細胞症、巨細胞性封入体病、カポジ肉腫、多中心性キャッスルマン病、原発性滲出性リンパ腫、AIDS、インフルエンザ、ライ症候群、麻疹、感染後脳脊髄炎、おたふくかぜ、過形成上皮病変(例えば、尋常性、扁平、足底、及び肛門性器の疣贅、喉頭パピローマ、疣贅状表皮発育異常症)、子宮頸癌、扁平上皮癌、クループ、肺炎、細気管支炎、感冒、ポリオ、狂犬病、インフルエンザ様症候群、肺炎を伴う重症細気管支炎、風疹、先天性風疹、水痘、及び帯状疱疹があるが、これらに限定されない。本発明の化合物により治療可能なウイルス性疾患には、B型肝炎及びC型肝炎を含む慢性ウイルス感染もある。
典型的な眼科疾患には、黄斑浮腫(糖尿病性及び非糖尿病性の黄斑浮腫)、滲出型及び萎縮型加齢(aged related)黄斑変性、老人性(aged)円板状黄斑変性、嚢胞様黄斑浮腫、眼瞼浮腫、網膜浮腫、糖尿病性網膜症、網脈絡膜炎、血管新生黄斑症、血管新生緑内障、ブドウ膜炎、虹彩炎、網膜血管炎、眼内炎、全眼球炎、転移性眼炎、脈絡膜炎、網膜色素上皮炎、結膜炎、毛様体炎、鞏膜炎、上強膜炎、視神経炎、球後視神経炎、角膜炎、眼瞼炎、滲出性網膜剥離、角膜潰瘍、結膜潰瘍、慢性貨幣状角膜炎、低酸素症又は虚血と関連する眼病、未熟児網膜症、増殖性糖尿病性網膜症、ポリープ脈絡膜血管症、網膜血管腫状増殖、網膜動脈閉塞症、網膜静脈閉塞症、コーツ病、家族性滲出性硝子体網膜症、脈なし病(高安病)、イールズ病、抗リン脂質抗体症候群、白血病性網膜症、血液過粘稠症候群、マクログロブリン血症、インターフェロン関連網膜症、高血圧性網膜症、放射線網膜症、角膜上皮幹細胞疲弊症、又は白内障があるが、これらに限定されない。
式Iの化合物により治療可能な神経変性疾患には、パーキンソン病、アルツハイマー病、及びハンチントン病、並びに筋萎縮性側索硬化症(ALS/ルー・ゲーリック病)があるが、これらに限定されない。
本明細書に記載される化合物及び組成物は、拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症、肺線維症、肝線維症、糸球体腎炎、多発性嚢胞腎(PKD)、及び他の腎疾患を含む異常な組織増殖の疾患及び線維症の治療にも使用できる。
別な実施形態において、本明細書に記載される化合物又は組成物は、喘息、気管支炎、肺線維症、アレルギー性鼻炎、酸素中毒、肺気腫、慢性気管支炎、急性呼吸窮迫症候群、及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)を含むアレルギー及び呼吸器疾患の治療又は予防にも使用できる。
本明細書に記載される化合物及び組成物により治療可能な他の疾患には、筋ジストロフィー、関節炎、例えば、変形性関節症及び関節リウマチ、強直性脊椎炎(ankylosing spondilitis)、外傷性脳損傷、脊髄損傷、敗血症、リウマチ性疾患、癌アテローム性動脈硬化、1型糖尿病、2型糖尿病、レプトスピラ(leptospiriosis)腎臓病、緑内障、網膜疾患、加齢、頭痛、疼痛、複合性局所疼痛症候群、心臓肥大、筋肉消耗、異化障害、肥満、胎児発育遅延、高コレステロール血症、心臓病、慢性心不全、虚血/再潅流、脳卒中、脳動脈瘤、狭心症、肺疾患、嚢胞性線維症、酸誘発性肺損傷、肺高血圧、喘息、慢性閉塞性肺疾患、シェーグレン症候群、ヒアリン膜症、腎臓病、糸球体疾患、アルコール性肝臓病、消化管疾患、腹膜子宮内膜症、皮膚病、鼻腔内副鼻腔炎、中皮腫、免疫不全を伴う無汗性外胚葉(ecodermal)形成異常症、ベーチェット病、色素失調症、結核、喘息、クローン病、大腸炎、眼のアレルギー、虫垂炎、パジェット病、膵炎、歯周病(periodonitis)、子宮内膜症、炎症性腸疾患、炎症性肺疾患、シリカ誘発性疾患、睡眠時無呼吸、AIDS、HIV−1、自己免疫疾患、抗リン脂質症候群、狼瘡、ループス腎炎、家族性地中海熱、遺伝性周期性発熱症候群、心理社会的ストレス疾患、神経病理学的疾患、家族性アミロイドポリニューロパチー、炎症性神経障害、パーキンソン病、多発性硬化症、アルツハイマー病、筋萎縮性(amyotropic)側索硬化症、ハンチントン病、白内障、又は難聴がある。
本明細書に記載される化合物及び組成物により治療可能な他の疾患には、頭部損傷、ブドウ膜炎、炎症性疼痛、アレルゲン誘発性喘息、非アレルゲン誘発性喘息、糸球体腎炎、潰瘍性大腸炎、壊死性小腸結腸炎、再発性発熱を伴う高免疫グロブリンD血症(HIDS)、TNF受容体関連周期性症候群(TRAPS)、クリオピリン関連周期性症候群、マックル・ウェルズ症候群(蕁麻疹難聴アミロイドーシス)、家族性寒冷蕁麻疹、新生児発症多臓器炎症性疾患(NOMID)、周期性発熱、アフタ性口内炎、咽頭炎、及び腺炎(PFAPA症候群)、ブラウ症候群、化膿性無菌性関節炎、壊疽性膿皮症、ざ瘡(PAPA)、インターロイキン−1−受容体拮抗物質欠損症(DIRA)、くも膜下出血、多発性嚢胞腎、移植、臓器移植、組織移植、骨髄異形成症候群、刺激物質誘発性炎症、植物刺激物質誘発性炎症、ツタウルシ/ウルシオール油誘発性炎症、化学物質刺激物質誘発性炎症、蜂さされ誘発性炎症、虫刺され誘発性炎症、日焼け、熱傷、皮膚炎、内毒素血症、肺損傷、急性呼吸窮迫症候群、アルコール性肝炎、又は寄生虫感染により起こる腎障害がある。
さらなる態様において、本発明は、その薬学的に許容できる塩の本発明の化合物の、癌の治療のための医薬品の製造のための使用を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、癌及び/又は腫瘍性疾患、血管新生、自己免疫疾患、炎症性の疾患及び/又は疾病、エピジェネティクス、ホルモン疾患及び/又は疾病、ウイルス性疾患、神経変性の疾患及び/又は疾病、創傷、及び眼(ophthamalogic)疾患のいずれかの治療のための医薬品の製造における本発明の化合物の使用を提供する。
開示される方法は、例えば、固形腫瘍、軟部組織腫瘍、及びその転移、並びにリ・フラウメニ症候群、家族性乳癌卵巣癌(BRCA1又はBRAC2変異)症候群などの家族性癌症候群、及びその他を含む癌の予防及び治療に有用である。開示される方法は、非固形癌の治療にも有用である。典型的な固形腫瘍には、肺、乳房、リンパ球、胃腸(例えば、結腸)、及び泌尿生殖器(例えば、腎、尿路上皮、又は精巣腫瘍)管、咽頭、前立腺、及び卵巣のものなど種々の器官系の悪性腫瘍(例えば、肉腫、腺癌、及び癌腫)がある。典型的な腺癌には、結腸直腸癌、腎細胞癌、肝臓癌、肺の非小細胞癌、及び小腸の癌がある。
米国国立癌研究所により説明される典型的な癌には、成人急性リンパ芽球性白血病;小児急性リンパ芽球性白血病;成人急性骨髄性白血病;副腎皮質癌;小児副腎皮質癌;AIDS関連リンパ腫;AIDS関連悪性腫瘍;肛門癌;小児小脳星細胞腫;小児大脳星細胞腫;肝外胆管癌;膀胱癌;小児膀胱癌;骨癌、骨肉腫/悪性線維性組織球腫;小児脳幹グリオーマ;成人脳腫瘍;脳腫瘍、小児脳幹グリオーマ;脳腫瘍、小児小脳星細胞腫;脳腫瘍、小児大脳星細胞腫/悪性グリオーマ;脳腫瘍、小児脳室上衣腫;脳腫瘍、小児髄芽細胞腫;脳腫瘍、小児テント上原始神経外胚葉性腫瘍;脳腫瘍、小児視経路及び視床下部グリオーマ;小児脳腫瘍(他の);乳癌;乳癌及び妊娠;小児乳癌;男性乳癌;小児気管支腺腫/カルチノイド;小児カルチノイド腫瘍;胃腸カルチノイド腫瘍;副腎皮質癌;島細胞癌;原発不明癌;中枢神経系原発リンパ腫;小児小脳星細胞腫;小児大脳星細胞腫/悪性グリオーマ;子宮頸癌;小児癌;慢性リンパ球性白血病;慢性骨髄性白血病;慢性骨髄増殖性疾患;腱鞘の明細胞肉腫;結腸癌;小児結腸直腸癌;皮膚T細胞リンパ腫;子宮内膜癌;小児脳室上衣腫;上皮性卵巣癌;食道癌;小児食道癌;ユーイングファミリー腫瘍;小児頭蓋外胚細胞腫瘍;性腺外胚細胞腫瘍;肝外胆管癌;眼癌、眼内メラノーマ;眼癌、網膜芽細胞腫;胆嚢癌;胃(Gastric)(胃)(Stomach)癌;小児胃(Gastric)(胃)(Stomach)癌;胃腸のカルチノイド腫瘍;小児頭蓋外胚細胞腫瘍;性腺外胚細胞腫瘍;卵巣胚細胞腫瘍;妊娠性絨毛性腫瘍;小児脳幹グリオーマ;小児視経路及び視床下部グリオーマ;有毛細胞白血病;頭頸部癌;成人肝細胞(肝臓)癌(原発性);小児肝細胞(肝臓)癌(原発性);成人ホジキンリンパ腫;小児ホジキンリンパ腫;妊娠中のホジキンリンパ腫;下咽頭癌;小児視床下部及び視経路グリオーマ;眼内メラノーマ;島細胞癌(膵臓内分泌);カポジ肉腫;腎臓癌;喉頭癌;小児喉頭癌;成人急性リンパ芽球性白血病;小児急性リンパ芽球性白血病;成人急性骨髄性白血病;小児急性骨髄性白血病;慢性リンパ球性白血病;慢性骨髄性白血病;ヘアリー細胞白血病;口唇口腔癌;成人肝臓癌(原発性);小児肝臓癌(原発性);非小細胞肺癌;小細胞肺癌;成人急性リンパ芽球性白血病;小児急性リンパ芽球性白血病;慢性リンパ球性白血病;AIDS関連リンパ腫;中枢神経系リンパ腫(原発性);皮膚T細胞リンパ腫;成人ホジキンリンパ腫;小児ホジキンリンパ腫;妊娠中のホジキンリンパ腫;成人非ホジキンリンパ腫;小児非ホジキンリンパ腫;妊娠中の非ホジキンリンパ腫;中枢神経系原発リンパ腫;ワルデンストレームマクログロブリン血症;男性乳癌;成人悪性中皮腫;小児悪性中皮腫;悪性胸腺腫;マントル細胞リンパ腫;小児髄芽細胞腫;メラノーマ;眼内メラノーマ;メルケル細胞癌;悪性中皮腫;原発不明転移性扁平上皮性頸部癌;小児多発性内分泌腫瘍症候群;多発性骨髄腫/形質細胞新生物;菌状息肉腫;骨髄異形成症候群;慢性骨髄性白血病;小児急性骨髄性白血病;多発性骨髄腫;慢性骨髄増殖性疾患;鼻腔癌及び副鼻腔癌;鼻咽頭癌;小児鼻咽頭癌;神経芽細胞腫;成人非ホジキンリンパ腫;小児非ホジキンリンパ腫;妊娠中の非ホジキンリンパ腫;非小細胞肺癌;小児口腔癌;口腔口唇癌;口腔咽頭癌;骨肉腫/骨悪性線維性組織球腫;小児卵巣癌;卵巣上皮癌;卵巣胚細胞腫瘍;卵巣低悪性度腫瘍;膵臓癌;小児膵臓癌;島細胞膵臓癌;副鼻腔癌及び鼻腔癌;副甲状腺癌;陰茎癌;褐色細胞腫;小児松果体腫瘍及びテント上原始神経外胚葉性腫瘍;下垂体腫瘍;形質細胞新生物/多発性骨髄腫;胸膜肺芽腫;妊娠及び乳癌;妊娠及びホジキンリンパ腫;妊娠及び非ホジキンリンパ腫;原発性中枢神経系リンパ腫;成人原発性肝臓癌;小児原発性肝臓癌;前立腺癌;直腸癌;腎細胞(腎臓)癌;小児腎細胞癌;腎盂及び尿管の移行上皮癌;網膜芽細胞腫;小児横紋筋肉腫;唾液腺癌;小児唾液腺癌;肉腫、ユーイングファミリー腫瘍;カポジ肉腫;肉腫(骨肉腫)/骨悪性線維性組織球腫;肉腫、小児横紋筋肉腫;成人軟部組織肉腫;小児軟部組織肉腫;セザリー症候群;皮膚癌;小児皮膚癌;皮膚癌(メラノーマ);メルケル細胞皮膚癌;小細胞肺癌;小腸癌;成人軟部肉腫;小児軟部肉腫;原発不明転移性頸部扁平上皮癌;胃(Stomach)(胃)(Gastric)癌;小児胃(Stomach)(胃)(Gastric)癌;小児テント上原始神経外胚葉性腫瘍;皮膚T細胞リンパ腫;精巣癌;小児胸腺腫;悪性胸腺腫;甲状腺癌;小児甲状腺癌;腎盂及び尿管の移行上皮癌;妊娠性絨毛性腫瘍;小児の原発部位不明の癌;小児にはまれな癌;尿管及び腎盂の移行上皮癌;尿道癌;子宮肉腫;膣癌;小児視経路及び視床下部グリオーマ;外陰部癌;ワルデンストレームマクログロブリン血症;及びウィルムス腫がある。さらなる典型的な癌には、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、並びに漿液性癌及び類内膜癌がある。なおさらなる典型的な癌は、胞巣状軟部肉腫である。
さらなる典型的な癌には、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)及びマントル細胞リンパ腫(MCL)がある。なおさらなる典型的な癌には、子宮頸管(endocervical)癌、B細胞ALL、T細胞ALL、B細胞又はT細胞リンパ腫、肥満細胞癌、膠芽腫、神経芽細胞腫、濾胞性リンパ腫、及びリヒター症候群がある。なおさらなる典型的な癌にはグリオーマがある。
本発明の一実施形態において、第2の治療剤が対象に投与される場合、本発明の化合物の有効量は、第2の治療剤が投与されない場合の有効量よりも少ない。別な実施形態において、第2の治療剤の有効量は、本発明の化合物が投与されない場合の有効量より少ない。このようにして、いずれかの薬剤の高投与量に関連する望まれない副作用は、最小限にできる。他の潜在的な利点(非限定的に、投薬レジメンの改善、及び/又は薬物コストの低減を含む)は当業者には明らかであろう。追加の薬剤は、反復投与レジメンの一部として、本発明の化合物とは別に投与できる。或いは、これらの薬剤は、単一組成物中で本発明の化合物と混合された単一剤形の一部でもよい。
本明細書では、用語「組み合わせ」、「組み合わせた」、及び関連用語は、本発明による治療剤の同時又は連続的な投与を指す。例えば、本発明の化合物は、別な治療剤と共に、別な単位剤形で同時又は連続的にも、単一の単位剤形において一緒にも投与できる。したがって、本発明は、本発明の化合物、追加の治療剤、及び薬学的に許容できる担体、補助剤、又はビヒクルを含む単一単位剤形を提供する。
担体材料と組み合わせて単一剤形を製造できる本発明の化合物と追加の治療剤の両方の量(以下に記載される追加の治療剤を含む組成物における)は、治療される宿主及び特定の投与様式により様々だろう。好ましくは、本発明の組成物は、0.01〜100mg/kg体重/日の本発明の化合物の用量を投与できるように、製剤されなければならない。
癌療法に使用される化学療法剤の例には、例えば、代謝拮抗剤(例えば、葉酸、プリン、及びピリミジン誘導体)、並びにアルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード、ニトロソウレア、白金、スルホン酸アルキル、ヒドラジン、トリアゼン、アジリジン、紡錘体阻害剤、細胞毒性剤、トポイソメラーゼ阻害剤など)がある。典型的な薬剤には、アクラルビシン、アクチノマイシン、アリトレチノン(Alitretinon)、アルトレタミン、アミノプテリン、アミノレブリン酸、アムルビシン、アムサクリン、アナグレリド、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アトラセンタン、ベロテカン、ベキサロテン、ベンダムスチン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カンプトテシン、カペシタビン、カルボプラチン、カルボクオン、カルモフール、カルムスチン、セレコキシブ、クロラムブシル、クロルメチン、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、クリサンタスパーゼ、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デシタビン、デメコルシン、ドセタキセル、ドキソルビシン、エファプロキシラル、エレスクロモール、エルサミトルシン、エノシタビン、エピルビシン、エストラムスチン、エトグルシド、エトポシド、フロクスウリジン、フルダラビン、フロオロウラシル(5FU)、フォテムスチン、ゲムシタビン、グリアデルインプラント、ヒドロキシカルバミド、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イホスファミド、イリノテカン、イロフルベン、イキサベピロン、ラロタキセル、ロイコボリン、リポソームドキソルビシン、リポソームダウノルビシン、ロニダミン、ロムスチン、ルカントン、マンノスルファン、マソプロコール、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、メトトレキサート、アミノレブリン酸メチル、ミトブロニトール、ミトグアゾン、ミトタン、マイトマイシン、ミトキサントロン、ネダプラチン、ニムスチン、オブリメルセン、オマセタキシン、オルタタキセル、オキサリプラチン、パクリタキセル、ペグアスパラガーゼ、ペメトレキセド、ペントスタチン、ピラルビシン、ピキサントロン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プレドニムスチン、プロカルバジン、ラルチトレキセド、ラニムスチン、ルビテカン、サパシタビン、セムスチン、シチマジーンセラデノベック、ストラタプラチン(Strataplatin)、ストレプトゾシン、タラポルフィン、テガフール−ウラシル、テモポルフィン、テモゾロミド、テニポシド、テセタキセル、テストラクトン、テトラニトレート(Tetranitrate)、チオテパ、チアゾフリン、チオグアニン、チピファルニブ、トポテカン、トラベクテジン、トリアジクオン、トリエチレンメラミン、トリプラチン、トレチノイン、テレオスルファン、トロホスファミド、ウラムスチン、バルルビシン、ベルテポルフィン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビンフルニン、ビノレルビン、ボリノスタット、ゾルビシン、及び本明細書に記載される他の細胞増殖抑制剤又は細胞毒性剤がある。
一部の薬物は単独よりも一緒の方が良好に作用するので、2種以上の薬物が同時に与えられることが多い。多くの場合、2種以上の化学療法剤が、併用化学療法として使用される。いくつかの実施形態において、化学療法剤(併用化学療法を含む)を、本明細書に記載される化合物と組み合わせて使用できる。
標的療法は、細胞表面受容体又は腫瘍を取り巻く冒された細胞外マトリックスに結合できる「自動誘導装置」として小ペプチドも含み得る。これらのペプチド(例えば、RGD)に結合された放射性核種は、核種が細胞近傍で崩壊する場合最終的に癌細胞を殺す。そのような療法の例にはBEXXAR(登録商標)がある。
血管新生は、既存の血管からの新しい血管の成長を含む生理学的プロセスである。血管新生は、成長及び発育において、創傷治癒及び肉芽組織においてと同様に、正常で不可欠なプロセスである。しかし、それは、休眠状態から悪性状態への腫瘍の変容における基本的ステップでもある。血管新生は、血管新生の不良又は異常な脈管構造のどちらかを特徴とする疾病と戦うための標的になり得る。
体内の新しい血管の生成を阻害又は誘起し得る特定の化合物の適用は、そのような疾病と戦うのを助け得る。あるべきでない場所に血管が存在すると、組織の機械的性質に影響を与えることがあり、機能不全の可能性を増加させる。修復中又は他の点で代謝的に活性な組織に血管がないと、修復又は他の必要な機能が阻害され得る。虚血性慢性創傷などのいくつかの疾病は、血管形成の失敗又は不十分の結果であり、血管の局所的拡張により治療可能であり、そのようにして新しい栄養素がその部位に運ばれ、修復が促進される。加齢黄斑変性などの他の疾病は、正常な生理学的プロセスに干渉する血管の局所的拡張により生じ得る。
血管内皮細胞成長因子(VEGF)は血管新生の主要な一因であり、あるネットワーク中の毛細血管の数を増やすことが示された。VEGFの上向き調節は、運動に対する生理学的応答の主な要素であり、血管新生におけるその役割は、血管損傷における可能な治療であると推測されている。インビトロ試験は、VEGFが血管新生の強力な刺激物質であることを明らかに示したが、その理由は、この成長因子の存在下で、播種された内皮細胞が増殖及び移動して、最終的に毛細血管に似た管構造を形成するからである。
腫瘍は、種々の成長因子(例えば、VEGF)の分泌により、血管成長(血管新生)を誘起する。bFGF及びVEGFなどの成長因子は、腫瘍中への毛細血管の成長を誘起し得るが、研究者の一部は、それが必要な栄養素を供給し、腫瘍の拡がりを可能にしていると考えている。
血管新生は、心血管疾患の治療のための優れた治療標的である。それは、我々の体が重要器官への血液供給の減少に応答する自然な方法、すなわち、虚血性障害を克服するための新しい副行血管の産生の根底をなす強力な生理学的プロセスである。
VEGFの過剰発現は、血管新生を刺激するのに加え、血管の透過性を増加させる。滲出型黄斑変性において、VEGFは、網膜中への毛細血管の増殖を起こす。血管新生の増加は浮腫も起こすので、血液及び他の網膜液が網膜に漏れ出し、失明を起こす。
抗血管新生療法は、スニチニブ、ソラフェニブなど、血管内皮細胞成長因子(VEGF)を標的とするキナーゼ阻害剤、又は、ベバシズマブ若しくはVEGF−Trapを含む、VEGF若しくはVEGF受容体に対するモノクローナル抗体若しくは受容体「デコイ」、又はサリドマイド若しくはそのアナログ(レナリドミド、ポマリドミド)、又は線維芽細胞増殖因子(FGF)、アンジオポエチンなど非VEGF血管新生標的を標的にする薬剤、又はアンギオスタチン若しくはエンドスタチンを含み得る。
エピジェネティック変化は、細胞が分裂されるときに保存される。ほとんどのエピジェネティック変化は、1つの個々の生物の生涯の間だけで起こるが、DNA中の突然変異が受精をもたらす精子又は卵細胞中に起こった場合、エピジェネティック変化の一部はある世代から次の世代に受け継がれる。具体的なエピジェネティックプロセスには、疑似突然変異、ブックマーキング、インプリンティング、遺伝子サイレンシング、X染色体の不活性化、位置効果、リプログラミング、トランスベクション、母性効果、発癌の進行、催奇性物質の多くの効果、ヒストン修飾及びヘテロクロマチンの制御、並びに単為生殖及びクローニングに影響を与える技術的限界がある。
エピジェネティクスと関連する典型的な疾病には、ATR−症候群、脆弱X症候群、ICF症候群、アンジェルマン症候群、プラダー・ウィルス(Prader−Wills)症候群、BWS、レット症候群、α−サラセミア、癌、白血病、ルビンシュタイン・テイビ症候群、及びコフィン・ローリー症候群がある。
エピジェネティクスに関連する可能性のある第1のヒトの疾病は、癌であった。研究者らは、結腸直腸癌の患者からの患部組織が、同じ患者からの正常な組織よりも低いDNAメチル化を有することを見出した。メチル化された遺伝子は典型的にはオフにされるため、DNAメチル化の低下は、クロマチンの配列を変えることにより異常に高い遺伝子活性化を起こし得る。他方で、多すぎるメチル化は、保護性の腫瘍抑制因子遺伝子の働きを元に戻し得る。
DNAメチル化はCpG部位で起こり、CpGシトシンの大多数は、哺乳動物においてメチル化されている。しかし、正常細胞においてメチル化を免れている高濃度のCpG部位を有するプロモーター領域付近のDNAの範囲(CpGアイランドとして知られる)がある。これらのCpGアイランドは、癌細胞においては過度にメチル化され、それにより、サイレンシングされていてはいけない遺伝子をオフにする。この異常は、腫瘍中で起こり、癌発生の初期に起こるトレードマーク的なエピジェネティック変化である。CpGアイランドの過剰メチル化は、癌抑制遺伝子を遮断することにより、腫瘍を起こし得る。実際に、これらの種類の変化は、ヒトの癌においてDNA配列突然変異よりもよくみられ得る。
さらに、エピジェネティック変化はDNAの配列を変化させないが、それらは突然変異を起こし得る。家族性又は遺伝性の形態の癌を起こす遺伝子の約半分は、メチル化によりオフにされる。O6−メチルグアニン−DNAメチルトランスフェラーゼ(MGMT)、MLH1サイクリン依存性キナーゼ阻害剤2B(CDKN2B)、及びRASSF1Aを含むこれらの遺伝子のほとんどは、通常、腫瘍形成を抑制しており、DNAの修復を助けている。例えば、MGMTのプロモーターの過剰メチル化は、GからAへの突然変異の数を増加させる。
過剰メチル化は、DNAの反復配列であるマイクロサテライトの不安定性をもたらすことがある。マイクロサテライトは正常な個体中によくみられ、通常、ジヌクレオチドCAの反復からなる。DNA修復遺伝子MLH1のプロモーターの過度のメチル化は、マイクロサテライトを不安定にし、長くしたり短くしたりすることがある。マイクロサテライトの不安定性は、結腸直腸癌、子宮内膜癌、卵巣癌、及び胃癌を含む多くの癌に関連付けられてきた。
脆弱X症候群は、特に男性に最も頻繁に遺伝する精神障害である。男女ともこの病態に冒され得るが、男性はX染色体を1つしか持たないので、1つの脆弱Xがより激しく男性に影響を与える。実際に、脆弱X症候群は、およそ男性4,000人に1人、女性8,000人に1人に起こる。この症候群を有する人々は、重い知的障害、言語の発達の遅滞、及び「自閉症様」挙動を有する。
脆弱X症候群は、その遺伝子異常を含むX染色体の一部が顕微鏡下で見える様子からその名前を得ている。それは、通常、糸一本でぶら下がっていて容易に壊れるように見える。その症候群は、FMR1(脆弱X精神遅滞1)遺伝子の異常により起こる。脆弱X症候群でない人々は、そのFMR1遺伝子中にトリヌクレオチドCGGの6から50の反復を有する。しかし、200を超える反復を有する個体は完全変異を有し、彼らは症候群の症状を通常示す。CGGが多すぎると、FMR1遺伝子のプロモーター領域CpGアイランドがメチル化される。通常は、それらはメチル化されていない。このメチル化は遺伝子をオフにし、FMR1遺伝子が、脆弱X精神遅滞タンパク質と呼ばれる重要なタンパク質を産生するのを停止させる。この特異的なタンパク質の喪失が脆弱X症候群を起こす。多くの関心が脆弱Xの原因としてのCGG伸長変異に対して向けられてきたが、FMR1メチル化と関連するエピジェネティック変化が、症候群の真の犯人である。
脆弱X症候群は、エピジェネティック変化を含む精神遅滞と関連する唯一の疾患ではない。他のそのような病態には、ルベンシュタイン(Rubenstein)・テイビ症候群、コフィン・ローリー症候群、プラダー・ウィリー症候群、アンジェルマン症候群、ベックウィズ・ヴィーデマン症候群、ATR−X症候群、及びレット症候群がある。
エピジェネティック療法には、エピジェネティック修飾を制御する酵素、具体的には、いくつかの悪性腫瘍に対して期待できる抗腫瘍効果を示してきたDNAメチルトランスフェラーゼ及びヒストンデアセチラーゼの阻害剤があり、それに加えてアンチセンスオリゴヌクレオチド及びsiRNAがある。
同種異系造血幹細胞移植は、ドナーの免疫細胞が移植片対腫瘍効果で腫瘍を攻撃することが多いので、免疫療法の一形態として考えられる。いくつかの実施形態において、免疫療法剤は、本明細書に記載される化合物と組み合わせて使用できる。
ホルモン療法剤には、ホルモン作動薬又はホルモン拮抗薬の投与があり、レチノイド/レチノイン酸、エストロゲン又はテストステロンを阻害する化合物、並びにプロゲストーゲンの投与がある。
別な実施形態において、本明細書に記載される化合物又は方法は、喘息、気管支炎、肺線維症、アレルギー性鼻炎、酸素中毒、肺気腫、慢性気管支炎、急性呼吸窮迫症候群、及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)を含むアレルギー及び呼吸器の病態の治療又は予防に使用できる。化合物を使用して、B型肝炎及びC型肝炎を含む慢性肝炎感染を治療できる。
さらに、本明細書に記載される化合物又は方法は、器官組織自己免疫疾患(例えば、レイノー症候群)、強皮症、重症筋無力症、移植片拒絶、内毒素ショック、敗血症、乾癬、湿疹、皮膚炎、多発性硬化症、自己免疫性甲状腺炎、ブドウ膜炎、全身性エリテマトーデス、アジソン病、多腺性自己免疫病(自己免疫性多腺性症候群としても知られる)、及びグレーブス病など、自己免疫疾患及び/又は自己免疫疾患と関連する炎症の治療に使用できる。
抗炎症剤のさらなる例には、例えば、アセクロフェナク、アセメタシン、e−アセトアミドカプロン酸、アセトアミノフェン、アセトアミノサロール、アセトアニリド、アセチルサリチル酸、S−アデノシルメチオニン、アルクロフェナク、アルクロメタゾン、アルフェンタニル、アルゲストン、アリルプロジン、アルミノプロフェン、アロキシプリン、アルファプロジン、アルミニウムビス(アセチルサリチラート)、アムシノニド、アンフェナク、アミノクロルテノキサジン、3−アミノ−4−ヒドロキシ酪酸、2−アミノ−4−ピコリン、アミノプロピロン、アミノピリン、アミキセトリン、アンモニウムサリチラート、アンピロキシカム、アムトルメチングアシル、アニレリジン、アンチピリン、アントラフェニン、アパゾン、ベクロメタゾン、ベンダザック、ベノリレート、ベノキサプロフェン、ベンズピペリロン、ベンジダミン、ベンジルモルフィン、ベルモプロフェン、ベタメタゾン、ベタメタゾン−17−吉草酸エステル、ベジトラミド、[アルファ]−ビサボロール、ブロムフェナク、p−ブロモアセトアニリド、5−ブロモサリチル酸アセタート、ブロモサリゲニン、ブセチン、ブクロキシ酸、ブコローム、ブデソニド、ブフェキサマク、ブマジゾン、ブプレノルフィン、ブタセチン、ブチブフェン、ブトルファノール、カルバマゼピン、カルビフェン、カイプロフェン(caiprofen)、カルサラム、クロロブタノール、クロロプレドニゾン、クロルテノキサジン、コリンサリチラート、シンコフェン、シンメタシン、シラマドール、クリダナク、クロベタゾール、クロコルトロン、クロメタシン、クロニタゼン、クロニキシン、クロピラク、クロプレドノール、クローブ、コデイン、コデインメチルブロミド、リン酸コデイン、硫酸コデイン、コルチゾン、コルチバゾール、クロプロパミド、クロテタミド、シクラゾシン、デフラザコート、デヒドロテストステロン、デソモルヒネ、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、デキサメタゾン−21−イソニコチナート、デキソキサドロール、デキストロモラミド、デキストロプロポキシフェン、デオキシコルチコステロン、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルフォン(diamorphone)、ジクロフェナク、ジフェナミゾール、ジフェンピラミド、ジフロラゾン、ジフルコルトロン、ジフルニサル、ジフルプレドナート、ジヒドロコデイン、ジヒドロコデイノンエノールアセタート、ジヒドロモルフィン、ジヒドロキシアルミニウムアセチルサリチラート、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオキサフェチルブチラート、ジピパノン、ジプロセチル(diprocetyl)、ジピロン、ジタゾール、ドロキシカム、エモルファゾン、エンフェナム酸、エノキソロン、エピリゾール、エプタゾシン、エテルサラート、エテンザミド、エトヘプタジン、エトキサゼン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルヒネ、エトドラク、エトフェナメート、エトニタゼン、オイゲノール、フェルビナク、フェンブフェン、フェンクロズ酸、フェンドサール、フェノプロフェン、フェンタニル、フェンチアザク、フェプラジノール、フェプラゾン、フロクタフェニン、フルアザコルト、フルクロロニド、フルフェナム酸、フルメタゾン、フルニソリド、フルニキシン、フルノキサプロフェン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、フルオコルチンブチル、フルオコイトロン(fluocoitolone)、フルオレソン、フルオロメトロン、フルペロロン、フルピルチン、フルプレドニデン、フルプレドニゾロン、フルプロクアゾン、フルランドレノリド、フルルビプロフェン、フルチカゾン、ホルモコルタール、ホスホサール、ゲンチジン酸、グラフェニン、グルカメタシン、サリチル酸グリコール、グアイアズレン、ハルシノニド、ハロベタソール、ハロメタゾン、ハロプレドノン(haloprednone)、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロコルタメート、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、ヒドロコルチゾンコハク酸エステル、ヒドロコルチゾンヘミコハク酸エステル、ヒドロコルチゾン21−リジナート、ヒドロコルチゾンシピオン酸エステル、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イブフェナック、イブプロフェン、イブプロキサム、イミダゾールサリチラート、インドメタシン、インドプロフェン、イソフェゾラク、イソフルプレドン、イソフルプレドン酢酸エステル、イソラドール(isoladol)、イソメタドン、イソニキシン、イソキセパク、イソキシカム、ケトベミドン、ケトプロフェン、ケトロラク、p−ラクトフェネチド、レフェタミン、レバロルファン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、ロナゾラク、ロルノキシカム、ロキソプロフェン、アセチルサリチル酸リジン、マジプレドン、メクロフェナム酸、メドリゾン、メフェナム酸、メロキシカム、メペリジン、メプレドニゾン、メプタジノール、メサラミン、メタゾシン、メタドン、メトトリメプラジン、メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロン酢酸エステル、メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム、メチルプレドニゾロンスレプトナート(suleptnate)、メチアジン酸、メトホリン、メトポン、モフェブタゾン、モフェゾラク、モメタゾン、モラゾン、モルヒネ、塩酸モルヒネ、硫酸モルヒネ、モルホリンサリチラート、ミロフィン、ナブメトン、ナルブフィン、ナロルフィン、1−ナフチルサリチラート、ナプロキセン、ナルセイン、ネホパム、ニコモルフィン、ニフェナゾン、ニフルム酸、ニメスリド、5’−ニトロ−2’−プロポキシアセトアニリド、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、オルサラジン、アヘン、オキサセプロール、オキサメタシン、オキサプロジン、オキシコドン、オキシモルホン、オキシフェンブタゾン、パパベレタム、パラメタゾン、パラニリン、パルサルミド、ペンタゾシン、ペリソキサール、フェナセチン、フェナドキソン、フェナゾシン、フェナゾピリジン塩酸塩、フェノコール、フェノペリジン、フェノピラゾン、フェノモルファン、アセチルサリチル酸フェニル、フェニルブタゾン、サリチル酸フェニル、フェニラミドール、ピケトプロフェン、ピミノジン、ピペブゾン、ピペリロン、ピラゾラク、ピリトラミド、ピロキシカム、ピロプロフェン、プラノプロフェン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニバール、プレドニリデン、プログルメタシン、プロヘプタジン、プロメドール、プロパセタモール、プロペリジン、プロピラム、プロポキシフェン、プロピフェナゾン、プロクアゾン、プロチジン酸、プロキサゾール、ラミフェナゾン、レミフェンタニル、メチル硫酸リマゾリウム、サラセタミド、サリシン、サリチルアミド、サリチルアミドo−酢酸、サリチル酸、サリチル硫酸、サルサレート、サルベリン、シメトリド、スフェンタニル、スルファサラジン、スリンダク、スーパーオキシドジスムターゼ、スプロフェン、スキシブゾン、タルニフルメート、テニダップ、テノキシカム、テロフェナマート、テトランドリン、チアゾリノブタゾン、チアプロフェン酸、チアラミド、チリジン、チノリジン、チキソコルトール、トルフェナム酸、トルメチン、トラマドール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、トロペシン、ビミノール、キセンブシン、キシモプロフェン、ザルトプロフェン、及びゾメピラクがある。
一実施形態において、本明細書に記載される化合物は、炎症を治療又は予防するために選択的COX−2阻害剤と共に投与できる。典型的な選択的COX−2阻害剤には、例えば、デラコキシブ、パレコキシブ、セレコキシブ、バルデコキシブ、ロフェコキシブ、エトリコキシブ、及びルミラコキシブがある。
いくつかの実施形態において、提供される化合物は、アントラサイクリン又はTopo II阻害剤と組み合わせて投与される。特定の実施形態において、提供される化合物は、ドキソルビシン(Dox)と組み合わせて投与される。特定の実施形態において、提供される化合物は、ボルテゾミブ(より幅広くカーフィルゾミブを含む)と組み合わせて投与される。驚くべきことに、提供される化合物とDox又はボルテゾミブの組み合わせが相乗作用(すなわち、加成を超える)を生み出すことが見出された。
典型的なウイルス性疾患には、急性熱性咽頭炎、咽頭結膜熱、流行性角結膜炎、小児胃腸炎、コクサッキー感染症、伝染性単核細胞症、バーキットリンパ腫、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌、初発HSV−1感染(例えば、小児歯肉口内炎、成人の扁桃炎及び咽頭炎、角結膜炎)、潜伏性HSV−1感染(例えば、口唇ヘルペス及び単純疱疹)、初発HSV−2感染、潜伏性HSV−2感染、無菌性髄膜炎、伝染性単核細胞症、巨細胞性封入体病、カポジ肉腫、多中心性キャッスルマン病、原発性滲出性リンパ腫、AIDS、インフルエンザ、ライ症候群、麻疹、感染後脳脊髄炎、おたふくかぜ、過形成上皮病変(例えば、尋常性、扁平、足底、及び肛門性器の疣贅、喉頭パピローマ、疣贅状表皮発育異常症)、子宮頸癌、扁平上皮癌、クループ、肺炎、細気管支炎、感冒、ポリオ、狂犬病、インフルエンザ様症候群、肺炎を伴う重症細気管支炎、風疹、先天性風疹、水痘、及び帯状疱疹がある。
典型的なウイルス病原体には、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、デング熱ウイルス、脳炎ウイルス、エプスタイン・バール・ウイルス、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、単純ヘルペスウイルス1型、単純ヘルペスウイルス2型、サイトメガロウイルス、ヒトヘルペスウイルス8型、ヒト免疫不全ウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、ムンプスウイルス、ヒトパピローマウイルス、パラインフルエンザウイルス、ポリオウイルス、狂犬病ウイルス、呼吸器多核体ウイルス、風疹ウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、ウエストナイルウイルス、ダンギー(Dungee)、及び黄熱病ウイルスがある。ウイルス病原体は、耐性ウイルス感染を起こすウイルスも含み得る。
抗ウイルス薬は、ウイルス感染の治療に特に使用される一種の医薬品である。抗ウイルス作用は、一般的に3つの機構のいずれかに分類される:ウイルスが標的細胞に侵入する能力への干渉(例えば、アマンタジン、リマンタジン、及びプレコナリル)、ウイルスの合成の阻害(例えば、ヌクレオシドアナログ、例えば、アシクロビル及びジドブジン(AZT)、及びウイルスの放出の阻害(例えば、ザナミビル及びオセルタミビル)。
いくつかの実施形態において、ウイルス病原体は、ヘルペスウイルス、フラビウイルス、ブニヤウイルス、アレナウイルス、ピコルナウイルス、トガウイルス、パポバウイルス、ポックスウイルス、呼吸器ウイルス、肝臓ウイルス、及び他のウイルスからなる群から選択される。
典型的なヘルペスウイルスには、単純ヘルペスウイルス−1;単純ヘルペスウイルス−2;サイトメガロウイルス、例えば、ヒトサイトメガロウイルス;水痘帯状疱疹ウイルス;エプスタイン・バール・ウイルス;ヘルペスウイルス−6、例えば、ヒトヘルペスウイルス−6;及びヘルペスウイルス−8、例えば、ヒトヘルペスウイルス−8がある。
典型的なピコルナウイルスには、ポリオウイルス;エンテロウイルス、例えば、エンテロウイルス−71;及びコクサッキーウイルス、例えば、コクサッキーウイルスB3がある。
典型的なトガウイルスには、脳炎ウイルス、例えば、ベネズエラウマ脳炎ウイルス、東部ウマ脳炎ウイルス、及び西部ウマ脳炎ウイルス;並びにチクングニアウイルスがある。
典型的な他のウイルスには、アデノウイルス、例えば、アデノウイルス−5;狂犬病ウイルス;麻疹ウイルス;エボラウイルス;ニパウイルス;及びノロウイルスがある。
アルツハイマー病は、大脳皮質及び特定の皮質下の領域におけるニューロン及びシナプスの喪失により特徴づけられる。この喪失は、側頭葉及び頭頂葉並びに前頭皮質と帯状回の一部における変性を含む、冒された領域の著しい萎縮をもたらす。
ハンチントン病は、アストログリオーシス及び中型有棘神経細胞の喪失を起こす。脳の領域は、その構造及び含まれるニューロンの種類によって冒され、漸増的に細胞を失うにつれてサイズが小さくなる。冒される領域は主に線条体だが、前頭皮質及び側頭皮質も冒される。線条体の視床下核は淡蒼球に制御シグナルを送り、淡蒼球は運動を開始し、調節する。そのため、視床下核からのシグナルが弱いと、動きの開始及び調節が低下し、疾患に独特な動きが生じる。ハンチントン病の典型的な治療には、テトラベナジン、神経弛緩薬、ベンゾジアゼピン、アマンタジン、レマセミド、バルプロ酸、選択的セロトニン再取込み阻害剤(SSRI)、ミルタザピン、及び抗精神病薬がある。
パーキンソン病患者の脳細胞が失われる機構は、損傷を受けた細胞中のユビキチンに結合したタンパク質α−シヌクレインの異常な蓄積からなるかもしれない。α−シヌクレイン−ユビキチン複合体は、プロテオソームに向けられ得ない。このタンパク質蓄積は、レビー小体と呼ばれるタンパク質性細胞質封入体を形成する。疾病の病因に関する最新の研究は、α−シヌクレインによるドーパミン作動性ニューロンの死が、2つの主要な細胞小器官−小胞体(ER)とゴルジ装置の間でタンパク質を輸送する機構の欠損によることを示した。Rab1のような特定のタンパク質は、動物モデルにおいてα−シヌクレインにより起こったこの欠損を逆転させることができる。典型的なパーキンソン病療法には、レボドパ、ブロモクリプチン、ペルゴリド、プラミペキソール、ロピニロール、ピリベジル、カベルゴリン、アポモルヒネ、及びリスリドなどのドーパミン作動薬、ドーパデカルボキシラート(decarboxylate)阻害剤、セレギレン(selegilene)及びラサギレン(rasagilene)などのMAO−B阻害剤、抗コリン作用薬、並びにアマンタジンがある。
筋萎縮性側索硬化症(ALS/ルー・ゲーリック病)は、運動ニューロンが選択的に変性の標的になっている疾病である。典型的なALS療法には、リルゾール、バクロフェン、ジアゼパム、トリヘキシフェニジル、及びアミトリプチリンがある。
本明細書に記載される化合物及び組成物を、創傷治癒の促進(例えば、創傷閉鎖及び/又は創傷治癒の促進又は加速、創傷の組織及び/又はその周囲組織の傷跡の線維症の緩和、創傷周辺又は近傍の細胞のアポトーシスの阻害)に使用できる。そのため、特定の実施形態において、本発明は、対象における創傷治癒を促進する方法であって、対象に、治療上有効な量の化合物(例えば、CRM1阻害剤)、又はその薬学的に許容できる塩若しくは組成物を投与することを含む方法を提供する。方法は、創傷の完全な治癒又は閉鎖を達成する必要はない。方法が、どのような程度でも創傷閉鎖を促進すれば充分である。この点で、方法は、単独でも、損傷を受けた組織を治癒する他の方法の補助剤としても使用できる。
より具体的には、治療上有効な量の本明細書に記載される化合物又は組成物は、創傷を被覆することにより、又は本明細書に記載される化合物若しくは組成物により被覆若しくは処理された包帯、包装材料、糸などを適用することにより、(任意選択で他の薬剤と組み合わせて)創傷部位に投与できる。したがって、本明細書に記載される化合物及び組成物は、体表創を治療する局所投与用に製剤できる。局所製剤には、口を経由する(頬側)送達のもの並びに皮膚の層(すなわち表皮、真皮、及び/又は皮下層)が本明細書に記載される化合物又は組成物と接触するような皮膚への送達のものがある。局所送達系を利用して、本明細書に記載される化合物及び組成物の局所製剤を投与できる。
或いは、本明細書に記載される化合物及び組成物を、例えば、液剤の注射、延長放出製剤の注射、又は本明細書に記載される化合物又は組成物を含む生分解性インプラントの導入により、創傷部位又はその付近に投与できる。
本明細書に記載される化合物及び組成物を使用して、急性創傷も慢性創傷も治療できる。慢性創傷は、正常な修復のためのプロセスが妨害される場合に生じる。慢性創傷は、認識されていない持続感染又は不適当な一次治療の結果として急性外傷から生じ得る。しかし、ほとんどの場合には、慢性病変は、静脈性、動脈性、若しくは代謝性血管疾患、褥瘡、放射線障害、又は腫瘍による進行性組織破壊の末期である。
慢性創傷において、糖尿病性潰瘍における不適切な循環、熱傷の場合などの著しい壊死、及び感染を含む種々の理由で、治癒は起こらない。これらの慢性創傷において、生存能力又は回復期は律速工程であることが多い。細胞はもはや生存可能でなく、そのため、最初の回復期は、不都合な創面環境により長くなる。
慢性創傷には下記があるが、これらに限定されない:慢性虚血性皮膚病変;強皮症潰瘍;動脈性潰瘍;糖尿病性足部潰瘍;褥瘡;静脈性潰瘍;難治性の下肢創傷;炎症性病態による潰瘍;及び/又は長期の創傷。慢性創傷の他の例には、慢性潰瘍、糖尿病性創傷、糖尿病性神経障害により起こった創傷、静脈不全、及び動脈不全、及び圧力創傷(pressure wounds)、並びに低温火傷及び熱傷がある。慢性創傷のさらに別な例には、慢性潰瘍、糖尿病性創傷、糖尿病性神経障害により起こった創傷、静脈不全、動脈不全、及び圧力創傷がある。
特定の実施形態において、本明細書に記載される化合物及び組成物は、対象の糖尿病性創傷の治癒又は糖尿病若しくは虚血に続発する脚及び足の潰瘍の治癒の加速に使用できる。
一実施形態において、創傷は体表創である。別な実施形態において、創傷は、外科的創傷(例えば、腹部又は胃腸の外科的創傷)である。さらなる実施形態において、創傷は火傷である。さらに別な実施形態において、創傷は、被曝の結果である。
本明細書に記載される化合物及び組成物は、他の疾病に続発した創傷の治癒にも使用できる。例えば、乾癬及び皮膚炎などの炎症性皮膚病において、疾病に続発した皮膚病変及び皮膚の深いひび割れ又は皮膚を掻くことにより起こる皮膚病変が数多く発生する。本明細書に記載される化合物及び組成物は、これらの疾病、例えば、乾癬及び皮膚炎などの炎症性皮膚病に続発した創傷の治癒にも使用できる。
さらなる実施形態において、創傷は内傷である。具体的な態様において、内傷は慢性創傷である。別な具体的な態様において、創傷は血管の創傷である。さらに別な具体的な態様において、内傷は潰瘍である。内傷の例には、瘻孔及び美容整形手術と関連した内傷、体内の適応症(internal indications)、クローン病、潰瘍性大腸炎、体内の縫合、及び骨格固定があるが、これらに限定されない。内傷の他の例には、瘻孔及び美容整形手術と関連した内傷、体内の適応症、体内の縫合、及び骨格固定があるが、これらに限定されない。
創傷の例には、擦傷、裂離、開放気胸(blowing wounds)(すなわち開放気胸症(open pneumothorax))、火傷、打撲傷、銃創、切創、開放創、穿通創、貫通創、刺創、串線創、刺創、外科的創傷、皮下創傷、糖尿病性病変、又は接線創があるが、これらに限定されない。本明細書に記載される化合物及び組成物により治療できる創傷には、熱傷、化学熱傷、放射線熱傷、紫外線への過度な曝露により起こる熱傷(例えば、日焼け)などの急性の病態又は創傷;分娩及び出産による会陰部など体組織への損傷;会陰切開など医療処置の間に受けた外傷;切傷、切開、擦過傷など外傷誘発性の損傷;事故から受けた外傷;手術後の外傷、並びに褥瘡、床ずれ、糖尿病及び血行不良に関連する病態、及び全種類のざ瘡などの慢性病態がある。さらに、創傷は、膿痂疹、間擦疹、毛包炎、及び湿疹などの皮膚炎、歯科手術の後の創傷;歯周病;外傷の後の創傷;並びに腫瘍関連創傷を含み得る。創傷のさらに別な例には、動物咬傷、動脈疾患、昆虫刺傷及び昆虫咬傷、骨感染症、傷ついた皮膚/筋グラフト、壊疽、皮膚の引裂き又は裂傷、皮膚の加齢、回復が遅い又は回復しない外科的創傷を含む外科的切開、脳出血、動脈瘤、皮膚無力症、及び手術後の感染がある。
好ましい実施形態において、創傷は、火傷、切創、開放創、手術による又は手術後の創傷、糖尿病性病変、熱傷、化学熱傷、放射線熱傷、褥瘡、床ずれ、及び糖尿病又は血行不良に関連する病態からなる群から選択される。より好ましい実施形態において、創傷は、切創、開放創、手術による又は手術後の創傷、糖尿病性病変、褥瘡、床ずれ、及び糖尿病又は血行不良に関連する病態又は創傷からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、創傷は、非放射線熱傷、切創、開放創、手術による又は手術後の創傷、糖尿病性病変、熱傷、化学熱傷、褥瘡、床ずれ、及び糖尿病又は血行不良に関連する病態からなる群から選択される。いくつかの実施形態において、創傷は、切創、開放創、手術による又は手術後の創傷、糖尿病性病変、褥瘡、床ずれ、及び糖尿病又は血行不良に関連する病態からなる群から選択される。
本開示は、対象の創傷治癒の間の瘢痕形成を減少させる方法及び組成物にも関する。本明細書に記載される化合物及び組成物は、直接創傷にも、創傷に近い細胞にも、創傷及び/又はその周囲の瘢痕形成を減少させるのに有効な量で投与できる。そのため、いくつかの実施形態において、対象の創傷治癒の間に瘢痕形成を減少させる方法であって、対象に、治療上有効な量の本明細書に記載される化合物(例えば、CRM1阻害剤)、又はその薬学的に許容できる塩を投与することを含む方法が提供される。
創傷は、対象の身体のどの部分に加えられるどの外傷も含み得る。実施形態によると、熱傷を負った対象の瘢痕の形成を改善し、減少させ、又は低減する方法が提供される。好ましい実施形態によると、急性又は慢性の創傷又は外傷を負った対象の肥厚性瘢痕を治療し、その発生を減少させ、又はそれを生じる確率を減少させる方法が提供される。
放射線療法は、いくつかの方法で患者に送達できる。例えば、放射線は、体外照射療法のように、患者の体の外にある機械などの外部の源から送達できる。癌の治療のための体外照射療法は、患者の外にある放射線源、典型的には、60Co、137Csなどの放射性同位元素か、線形加速器などの高エネルギーX線源のいずれかを使用する。外部源は、患者の中の腫瘍部位に向けて平行ビームを発生させる。外部源放射線療法は、内部源放射線療法の問題のいくつかを回避するが、放射線ビームの経路において、腫瘍組織と共にかなりの体積の非腫瘍性又は健康な組織を、望ましくなく必然的に照射する。
外部放射線ビームを、患者の中に、種々の「ガントリー」角度で、ビームを腫瘍部位に集中させながら投射することにより、ある線量の放射線を腫瘍組織に維持しながら、健康な組織を照射する有害作用を低減できる。放射線ビームの経路に沿った健康な組織の特定の体積要素は変化し、治療全体の間の健康な組織のそのような各要素への総線量を減少させる。
健康な組織の照射は、放射線ビームの軸に垂直に取られた腫瘍の一般断面に対して、放射線ビームを厳密に平行にすることによっても低減できる。そのような周方向の平行化(circumferential collimation)を生み出す多くのシステムが存在し、そのいくつかは、各区分で任意の輪郭の放射線不透性マスクを発生させることができる、多数のスライド式シャッターを利用する。
外部ビーム放射線の投与のために、量は、治療体積に対して少なくとも約1グレイ(Gy)フラクションを1日ごとに少なくとも1回でよい。特定の実施形態において、放射線は、治療体積に対して、少なくとも約2グレイ(Gy)フラクションで、少なくとも1日1回投与される。別な特定の実施形態において、放射線は、治療体積に対して少なくとも約2グレイ(Gy)フラクションで、少なくとも1日1回、1週あたり5連続日投与される。別な特定の実施形態において、放射線は、治療体積に対して10Gyフラクションで、1日ごとに、週に3回投与される。別な特定の実施形態において、合計で少なくとも約20Gyがその必要のある患者に投与される。別な特定の実施形態において、少なくとも約30Gyがその必要のある患者に投与される。別な特定の実施形態において、少なくとも約40Gyがその必要のある患者に投与される。
典型的には、患者は、外部ビーム療法を、週に4又は5回受ける。全体の治療のクールは、癌の種類及び治療の目標によって、通常1から7週間続く。例えば、患者は、2Gy/日の線量を、30日にわたり受け取り得る。
内部放射線療法は局所の放射線療法であり、放射線源が腫瘍又は患部の部位に配置されることを意味する。内部放射線療法は、治療を要する領域の内部又は隣に放射線源を配置することにより、送達できる。内部放射線療法は小線源療法とも呼ばれる。小線源療法には、腔間(intercavitary)治療及び組織内治療がある。腔内治療において、放射線源を収容する容器は腫瘍内又はその近くに配置される。源は体腔中に置かれる。組織内治療において、放射線源は単独で腫瘍中に置かれる。これらの放射線源は患者の中に永久に留まることができる。典型的には、放射線源は、数日後に患者から除去される。放射線源は容器中にある。
放射性医薬品の投与の方法がいくつかある。例えば、放射性医薬品は、標的化送達によっても、放射線標識された抗体、放射線標識されたペプチド、及びリポソーム送達系などの標的化放射性コンジュゲートの全身送達によっても投与できる。標的化送達の特定の一実施形態において、放射線標識された医薬品は、放射線標識された抗体であり得る。例えば、その内容が引用により本明細書に組み込まれるBallangrud A.M.,et al.Cancer Res.,2001;61:2008−2014及びGoldenber,D.M.J.Nucl.Med.,2002;43(5):693−713を参照されたい。
標的化送達の別な特定の実施形態において、放射性医薬品は、小型単層小胞、大型単層小胞、及び多層小胞などのリポソーム送達系の形態で投与できる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミン、又はホスファチジルコリンなどの種々のリン脂質から形成できる。例えば、その内容が引用により本明細書に組み込まれるEmfietzoglou D,Kostarelos K,Sgouros G.An analytical dosimetry study for the use of radionuclide−liposome conjugates in internal radiotherapy.J Nucl Med 2001;42:499−504を参照されたい。
標的化送達のさらに別な特定の実施形態において、放射線標識された医薬品は放射線標識されたペプチドであり得る。例えば、その内容が引用により本明細書に組み込まれるWeiner RE,Thakur ML.Radiolabeled peptides in the diagnosis and therapy of oncological diseases.Appl Radiat Isot 2002 Nov;57(5):749−63を参照されたい。
標的化送達に加えて、小線源療法を利用して、放射性医薬品を標的部位に送達できる。小線源療法は、放射線源をできる限り腫瘍部位の近くに配置する技法である。多くの場合、源は、腫瘍に直接挿入される。放射線源は、ワイヤー、シード、又はロッドの形態であり得る。一般的に、セシウム、イリジウム、又はヨウ素が使用される。
全身放射線療法は別な種類の放射線療法であり、血液中の放射性物質を使用するものである。全身放射線療法は、標的療法の一形態である。全身放射線療法において、患者は、典型的には、モノクローナル抗体に結合した放射性ヨウ素又は放射性物質などの放射性物質を摂取するか、又はその注射を受ける。
本明細書に定義される「放射性医薬品」は、少なくとも1種の放射線を放出する放射性同位元素を含む医薬品を指す。放射性医薬品は、種々の疾病の診断及び/又は療法のために核医学において日常的に使用されている。放射線標識された医薬品、例えば、放射線標識された抗体は、放射線源として作用する放射性同位元素(RI)を含む。本明細書で企図される通り、用語「放射性同位元素」は、金属及び非金属の放射性同位元素を含む。放射性同位元素は、放射線標識された医薬品の医学的用途に基づいて選択される。放射性同位元素が金属放射性同位元素である場合、典型的にはキレート化剤が、金属放射性同位元素と分子の残りの部分との結合に利用される。放射性同位元素が非金属放射性同位元素である場合、非金属放射性同位元素は、典型的には、直接、又はリンカーを介して、分子の残りの部分に連結される。
本明細書では、「金属放射性同位元素」は、インビボ又はインビトロで治療手技又は診断手順に有用な好適な金属放射性同位元素である。好適な金属放射性同位元素には、下記があるが、これらに限定されない:アクチニウム−225、アンチモン−124、アンチモン−125、ヒ素−74、バリウム−103、バリウム−140、ベリリウム−7、ビスマス−206、ビスマス−207、ビスマス212、ビスマス213、カドミウム−109、カドミウム−115m、カルシウム−45、セリウム−139、セリウム−141、セリウム−144、セシウム−137、クロム−51、コバルト−55、コバルト−56、コバルト−57、コバルト−58、コバルト−60、コバルト−64、銅−60、銅−62、銅−64、銅−67、エルビウム−169、ユウロピウム−152、ガリウム−64、ガリウム−67、ガリウム−68、ガドリニウム153、ガドリニウム−157 金−195、金−199、ハフニウム−175、ハフニウム−175−181、ホルミウム−166、インジウム−110、インジウム−111、イリジウム−192、鉄55、鉄−59、クリプトン85、鉛−203、鉛−210、ルテチウム−177、マンガン−54、水銀−197、水銀203、モリブデン−99、ネオジム−147、ネプツニウム−237、ニッケル−63、ニオブ95、オスミウム−185+191、パラジウム−103、パラジウム−109、白金−195m、プラセオジム−143、プロメチウム−147、プロメチウム−149、プロトアクチニウム−233、ラジウム−226、レニウム−186、レニウム−188、ルビジウム−86、ルテニウム−97、ルテニウム−103、ルテニウム−105、ルテニウム−106、サマリウム−153、スカンジウム−44、スカンジウム−46、スカンジウム−47、セレン−75、銀−110m、銀−111、ナトリウム−22、ストロンチウム−85、ストロンチウム−89、ストロンチウム−90、硫黄−35、タンタル−182、テクネチウム−99m、テルル−125、テルル−132、タリウム−204、トリウム−228、トリウム−232、タリウム−170、スズ−113、スズ−114、スズ−117m、チタン−44、タングステン−185、バナジウム−48、バナジウム−49、イッテルビウム−169、イットリウム−86、イットリウム−88、イットリウム−90、イットリウム−91、亜鉛−65、ジルコニウム−89、及びジルコニウム−95。
本明細書では、「非金属放射性同位元素」は、インビボ又はインビトロで治療手技又は診断手順に有用な好適な非金属放射性同位元素(非金属放射性同位元素)である。好適な非金属放射性同位元素には、ヨウ素−131、ヨウ素−125、ヨウ素−123、リン−32、アスタチン−211、フッ素−18、炭素−11、酸素−15、臭素−76、及び窒素−13があるが、これらに限定されない。
放射線療法のために最適な同位元素を特定するには、種々の因子の慎重な検討が必要である。これらには、腫瘍取込み及び保持、血液クリアランス、放射線送達の速度、放射性同位元素の半減期及び比放射能、並びに経済的な方法での放射性同位元素の大規模製造の実現可能性がある。治療用放射線医薬品の重要な点は、制御不可能な副作用を起こさずに、必要な量の放射線量を腫瘍細胞に送達し、細胞傷害性又は殺腫瘍効果を達成することである。
治療用放射性同位元素の物理学的半減期が、腫瘍部位での放射線医薬品の生物学的半減期に類似であることが好ましい。例えば、放射性同位元素の半減期が短すぎる場合、崩壊の多くが、放射線医薬品が最大の標的バックグラウンド比に達する前に起こるだろう。他方で、長すぎる半減期は正常な組織に不要な放射線量を起こすことがあるだろう。理想的には、放射性同位元素は、最低限の線量率を達成し、細胞周期の最も放射線に感受性のある期の間に全細胞を照射するのに充分長い半減期を持たなければならない。さらに、放射性同位元素の半減期は、製造、発売、及び輸送に充分な時間を見込むために充分に長くなくてはならない。
腫瘍療法における所与の用途のために放射性同位元素を選択する際の他の実際的な検討事項は、利用可能性及び品質である。痕跡量の不純物が放射線医薬品の放射線標識純度及び放射化学純度に影響を与え得るので、純度は、充分で再現性が無ければならない。
腫瘍中の標的受容体部位は、典型的には、数が限られている。したがって、放射性同位元素が高い比放射能を有することが好ましい。比放射能は、主として、製造法に依存する。痕跡の金属汚染物質は、キレート化剤をめぐって放射性同位元素と競合することが多く、その金属錯体は、受容体結合をめぐってキレート化された放射線標識薬剤と競合するので、痕跡の金属汚染物質は最低限にしなくてはならない。
本発明の方法に使用するのに好適な放射線の種類は、様々であり得る。例えば、放射線は、本質的に、電磁気でも、粒子でもよい。本発明の実施に有用な電磁放射線には、X線及びガンマ線があるが、これらに限定されない。本発明の実施に有用な粒子放射線には、電子線(ベータ粒子)、陽子線、中性子線、アルファ粒子、及び負電荷のパイ中間子があるが、これらに限定されない。放射線は、従来の放射線医学的治療装置及び方法を利用して、術中及び定位法により送達できる。本発明の実施における使用に好適な放射線治療に関するさらなる議論は、Steven A.Leibel et al.,Textbook of Radiation Oncology(1998)(publ.W.B.Saunders Company)の全体並びに特に13章及び14章に見出すことができる。放射線は、標的化送達などの他の方法、例えば、放射性の「シード」により、又は標的化放射性コンジュゲートの全身送達によっても送達できる。J.Padawer et al.,Combined Treatment with Radioestradiol lucanthone in Mouse C3HBA Mammary Adenocarcinoma and with Estradiol lucanthone in an Estrogen Bioassay,Int.J.Radiat.Oncol.Biol.Phys.7:347−357(1981)。他の放射線送達方法は、本発明の実施に利用できる。
腫瘍療法には、α及びβ粒子放射体の両方が研究されてきた。アルファ粒子は、多量のエネルギーを1又は2つの細胞直径内に散逸させるので、特に良好な細胞毒性剤である。β粒子放射体は、エネルギーレベルに応じて、比較的長い透過範囲(組織中で2〜12mm)を有する。長距離の透過は、不均一な血流及び/又は受容体発現を有する固形腫瘍にとって特に重要である。β粒子放射体は、標的組織内で不均一に分布する場合ですら、より均一な線量分布を生み出す。
特定の実施形態において、治療上有効な量の本明細書に記載される化合物及び組成物は、治療上有効な量の放射線療法と組み合わせて投与されて、癌(例えば、非小細胞肺癌などの肺癌)が治療される。必要な放射線の量は、特定の種類の癌のための公知の線量に基づいて、当業者により決定できる。例えば、Cancer Medicine 5th ed.,Edited by R.C.Bast et al.,July 2000,BC Deckerを参照されたい。
上記の開示は、全般的に本発明を説明する。以下の具体的な実施例を参照して、より完全な理解が得られる。これらの実施例は、説明の目的にのみ記載され、本発明の範囲を限定しないものとする。状況が示唆するか又は好都合であり得る場合、形態の変化及び等価物の置換が企図される。特定の用語が本明細書に使用されてきたが、そのような用語は説明的な意味であり、限定目的ではないと意図される。
略語
Ac アセチル
ACN アセトニトリル
Boc tert−ブトキシカルボニル
CI 化学イオン化
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
dppf (ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDCI 3−(エチルイミノメチレンアミノ)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン
EDTA エチレンジアミン四酢酸
EI 電子衝撃イオン化
equiv(s). 当量
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
Et エチル
g グラム
h 時間
HATU (ジメチルアミノ)−N,N−ジメチル(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メタンイミニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
LAH 水素化アルミニウムリチウム
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析法
LRMS 低分解能質量分析法
Me メチル
mg ミリグラム
min 分
mL ミリリットル
Ms メシチル又はメシル
NMR 核磁気共鳴
PBS リン酸緩衝食塩水
PEG ポリエチレングリコール
Ph フェニル
RT,rt,r.t. 室温
SDS−PAGE ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
T3P プロピルホスホン酸無水物(Archimicaから利用可能)
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
tR 保持時間
そのようなプロセスの以下の記載全体を通して、適切な場合、好適な保護基が、有機合成の当業者に容易に理解されるだろう方法で、種々の反応物及び中間体に加えられ、その後に除去されることが理解できよう。そのような保護基を使用する従来の手順並びに好適な保護基の例は、例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis”,T.W.Green,P.G.M.Wuts,Wiley−Interscience,New York,(1999)に記載されている。化学操作による基又は置換基の別な基又は置換基への変換が、最終生成物へと向かう合成経路でどの中間体にも最終生成物にも実施でき、その場合、可能な変換の種類が、その段階で分子が有する他の官能基の、変換中に利用される条件又は試薬に対する固有な不適合性によってのみ制限されていることも理解されよう。そのような固有の不適合性並びに適切な変換及び合成工程を好適な順序で実施することによりそれらを回避する方法は、有機合成の当業者には容易に理解されるだろう。変換の例は以下に示され、記載される変換が、変換が例示される一般的な基又は置換基のみに限定されるわけではないことが理解できよう。他の好適な変換に関する参照文献及び説明は、“Comprehensive Organic Transformations−A Guide to Functional Group Preparations”R.C.Larock,VHC Publishers,Inc.(1989)に与えられている。他の好適な反応の参照文献及び記載は、有機化学の成書、例えば、“Advanced Organic Chemistry”,March,4th ed.McGraw Hill(1992)又は“Organic Synthesis”,Smith,McGraw Hill,(1994)に記載されている。
中間体及び最終生成物の精製の技法には、例えば、カラム又は回転板(rotating plate)による順相(straight)及び逆相クロマトグラフィー、再結晶、蒸留、及び液液又は固液抽出があるが、それらは当業者により容易に理解されるだろう。置換基及び基の定義は、異なるように定義されていない限り、式Iにある通りである。用語「室温」及び「周囲温度」は、特記されない限り、16から25℃の温度を意味するものとする。用語「還流」は、特記されない限り、利用される溶媒に関連して、指定された溶媒の沸点以上の温度を意味するものとする。
合成された化合物を特性化するのに使用した典型的なLCMS法を以下に記載する:
移動相:A:水(0.01%TFA);B:CAN(0.01%TFA)
勾配:5%Bが1.2分以内に100%Bに増加、100%Bで1.3分間
流量:2.0mL/分
Column:SunFire C18、4.6×50mm、3.5μM
カラム温度:50℃
検出:UV(214、254nm)及びMS(ESI、ポジティブモード、110−1000amu)。
特記されない限り、合成された化合物に報告される保持時間は、このLCMS法を利用して得た。
具体的な合成が示されていない化合物が、本明細書に開示される全般的な手順に従って製造できることが理解される。
実施例1.合成方法
(E)−N−((5−(5−アセチルチオフェン−2−イル)−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(500)及び(E)−N−((5−(5−アセチルチオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(503)の合成
5−ブロモ−3−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(2)の合成:3−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(1)(10g、63.87mmol)を、室温でPEG−400(50mL)に溶かした。N−ブロモスクシンイミド(11.94g、67.06mmol)を反応混合物に加え、2時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。有機層を減圧下で濃縮すると5−ブロモ−3−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(2)を与え、さらに精製せずに次の工程に使用した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 11.22(s,1H),10.12(s,1H),8.00(s,1H),7.84(s,1H).
エチル5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−カルボキシラート(3)の合成:5−ブロモ−3−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(2)(13.90g、59.03mmol)を、室温でDMFに溶かした。エチル2−ブロモアセタート(10.19mL、88.55mmol)及び炭酸カリウム(20.40g、147.58mmol)を加え、反応混合物を120℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に放冷し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。有機層を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−4%酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製すると、エチル5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−カルボキシラート(3)を得た。(収量:4.40g、25%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.71−7.66(m,1H),7.51(s,1H),6.80(s,1H),4.10−4.08(m,2H),1.50−1.49(m,3H).
(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メタノール(4)の合成:エチル5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−カルボキシラート(3)(4.80g、15.82mmol)を室温でTHF(150mL)に溶かした。反応混合物を−20℃に冷却し、THF中の1Mの水素化アルミニウムリチウム(11mL、11mmol)を滴加した。反応混合物を15分間撹拌し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。有機層を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−15%酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製すると、(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メタノール(4)を得た。(収量:3g、73%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.84(s,1H),7.63(s,1H),6.86(s,1H),5.66−5.63(m,1H),4.62(d,J=4Hz,2H).LCMS:m/z262.5[M+H]+,tR=2.30min.
(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルメタンスルホナート(5)の合成:(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メタノール(4)(4g、15.29mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶かした。反応混合物を0℃に冷却し、トリエチルアミン(3.19mL、22.94mmol)を滴加し、それに続いてメタンスルホニルクロリド(1.44mL、18.35mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、ジクロロメタン(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、4.8gの粗製(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルメタンスルホナート(5)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.96(s,1H),7.76(s,1H),7.25(s,1H),5.50(s,2H),3.33(s,3H).LCMS:m/z339.56[M+H]+,tR=2.78min.
2−(アジドメチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(6)の合成:(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルメタンスルホナート(5)(4.8g、14.13mmol)を室温でアセトニトリル(48mL)に溶かした。アジ化ナトリウム(1.83g、28.26mmol)、ジメチルスルホキシド(1.50mL、21.20mmol)、及び15−クラウン−5(0.48g、2.12mmol)を、室温で反応混合物に加え、次いで、反応混合物を90℃で30分間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。有機層を減圧下で濃縮すると、4gの粗製2−(アジドメチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(6)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.91(s,1H),7.70(s,1H),7.07(s,1H),4.75(s,2H).
(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(7)の合成:2−(アジドメチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(6)(4g、13.96mmol)を室温でエタノール(40mL)に溶かした。反応混合物をN2ガスで脱気し、10%パラジウムカーボン(0.8g)を加えた。反応混合物をH2ガスでパージし、2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、ジクロロメタン(3×100mL)で洗浄した。合わせた有機層を減圧下で濃縮すると、3.45gの粗製(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(7)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.81(s,1H),7.58(s,1H),6.79(s,1H),3.86(s,2H),2.02−1.94(m,2H).LCMS:m/z262.0[M+H]+,tR=1.80min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(8)の合成:
全般的手順1:アミドカップリング
(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(7)(3.45g、13.24mmol)をジクロロメタン(35mL)に溶かした。反応混合物を0℃に冷却し、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(3.25g、19.86mmol)、EDCI(3.04g、15.89mmol)、及びHOBt(2.14g、15.89mmol)を加え、それに続いてDIPEA(6.80mL、39.72mmol)を加えた。反応混合物を放置して室温に温め、8時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0−5%MeOH)により精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(8)を得た。(収量:5.14g、95%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.91(s,1H),8.69−8.67(m,1H),8.09(s,1H),7.83(s,1H),7.68−7.63(m,2H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.83(s,1H),6.64(s,2H),6.54−6.52(m,1H),6.43(d,J=15.6Hz,1H),4.59−4.57(m,1H).LCMS:m/z406.6[M+H]
+,t
R=2.04min.
(E)−N−((5−(5−アセチルチオフェン−2−イル)−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(500)及び(E)−N−((5−(5−アセチルチオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(503)の合成:
全般的手順2:クロスカップリング
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(8)(0.23g、0.56mmol)を、室温で1,4−ジオキサン(3mL)に溶かし、N
2ガスで5分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.032g、0.02mmol)及び5−アセチルチオフェン−2−ボロン酸(0.14g、0.84mmol)を室温で加え、5分間撹拌した。K
2CO
3(0.12g、0.84mmol)の0.5mLの水中の脱気した溶液を加え、反応混合物を、マイクロ波下で、15分間80℃で照射した。反応混合物を室温に放冷し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0−6%MeOH)により精製すると、(E)−N−((5−(5−アセチルチオフェン−2−イル)−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(500)及び(E)−N−((5−(5−アセチルチオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(503)を得た。
500のデータ:(収量:0.017g、6.65%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.66−8.63(m,1H),8.09(s,1H),7.99−7.97(m,2H),7.85(s,1H),7.73(d,J=4Hz,1H),7.64−7.62(m,1H),7.36(d,J=15.6Hz,1H),6.90(s,1H),6.49−6.40(m,4H),4.60(d,J=5.6Hz,2H),2.55−2.50(m,3H).LCMS:m/z452.93[M+H]+,tR=2.06min.
503のデータ:(収量:0.02g、8%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.61−8.58(m,1H),8.08(d,J=2Hz,1H),8.02(d,J=1.2Hz,1H),7.95(d,J=3.6Hz,1H),7.69(dd,J1=2Hz,J2=1.6Hz,1H),7.65−7.60(m,3H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.81(s,1H),6.49−6.40(m,4H),4.57(d,J=5.6Hz,2H),2.55−2.50(m,3H).LCMS:m/z418.48[M+H]+,tR=1.92min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチル)アクリルアミド(501)の合成:
2−アミノ−4−ブロモ−6−クロロフェノール(10)の合成:4−ブロモ−2−クロロ−6−ニトロフェノール(9)(10g、39.61mmol)を室温でメタノール(100mL)に溶かした。亜鉛末(13g、198mmol)を反応混合物に加え、それに続いて室温で飽和NH
4Cl(100mL)を滴加した(注意:発熱反応が観察された)。添加が完了した後、反応混合物を50℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に放冷し、濾過し、酢酸エチル(3×150mL)で洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗製の2−アミノ−4−ブロモ−6−クロロフェノール(10)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.97−8.85(bs,1H),6.71(s,1H),6.68(s,1H),5.57−5.10(bs,2H).
5−ブロモ−7−クロロ−2−(クロロメチル)ベンゾ[d]オキサゾール(11)の合成:2−クロロ−1,1,1−トリメトキシエタン(0.3mL、2.04mmol)を室温でジクロロメタン(20mL)に溶かし、0℃に冷却した。三フッ化ホウ素エーテラート(0.5mL、4.09mmol)を滴加し、それに続いて2−アミノ−4−ブロモ−6−クロロフェノール(10)(0.5g、2.25mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3溶液中に移し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗製化合物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−20%酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製すると、5−ブロモ−7−クロロ−2−(クロロメチル)ベンゾ[d]オキサゾール(11)を得た。(収量:0.18g、19%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.82(s,1H),7.58(s,1H),4.78(s,2H).
2−(アジドメチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール(12)の合成:5−ブロモ−7−クロロ−2−(クロロメチル)ベンゾ[d]オキサゾール(11)(0.1g、0.35mmol)を室温でアセトニトリル(2mL)に溶かした。アジ化ナトリウム(0.03g、0.42mmol)、15−クラウン−5(0.010g)、及びヨウ化ナトリウム(0.03g、0.177mmol)を加え、反応混合物を90℃で18時間加熱した。反応混合物を室温に放冷し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、0.13gの粗製2−(アジドメチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール(12)を得て、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.10(d,J=1.6Hz,1H),7.86(d,J=2Hz,1H),4.93(s,2H).
(5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メタンアミン(13)の合成:2−(アジドメチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール(12)(0.3g、1.04mmol)を室温でメタノール(40mL)に溶かした。反応混合物をN2ガスで脱気し、10%パラジウムカーボン(0.06g)を加えた。反応混合物をH2ガスでパージし、2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、ジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。合わせた有機層を減圧下で濃縮すると、粗製の(5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メタンアミン(13)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z262.98[M+H]+,tR=1.71min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチル)アクリルアミド(14)の合成:(5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メタンアミン(13)(0.5g、1.91mmol)を室温でジクロロメタン(20mL)に溶かした。反応混合物を0℃に冷却し、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(0.37g、2.29mmol)、EDCI(0.43g、2.29mmol)、及びHOBt(0.31g、2.29mmol)を加え、それに続いてDIPEA(0.65mL、3.82mmol)を加えた。反応混合物を放置して室温に温め、8時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2中0−5%MeOH)により精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチル)アクリルアミド(14)を得た。(収量:0.14g、18%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.80−8.77(m,1H),8.16(s,1H),8.08(s,1H),7.79(s,1H),7.66−7.36(m,1H),7.34(d,J=16Hz,1H),6.49−6.35(m,4H),4.71(d,J=5.6Hz,2H).LCMS:m/z409.0[M+H]+,tR=1.89min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチル)アクリルアミド(501)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチル)アクリルアミド(14)(0.02g、0.049mmol)を室温でTHF(2mL)に溶かし、N2ガスで15分間脱気した。ブロモ(トリ−tert−ブチルホスフィン)Pd(I)ダイマー(1mg)及び4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニルボロン酸(0.02g、0.073mmol)及びKF(0.01g、0.15mmol)を、室温で加え、5分間撹拌した。反応混合物を、マイクロ波下で、30分間100℃で照射した。反応混合物を室温に放冷し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗製化合物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2中0−6%MeOH)により精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチル)アクリルアミド(501)を得た。(収量:0.009g、36%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.83−8.80(m,1H),8.09(s,1H),8.04(s,1H),7.86−7.83(m,3H),7.67−7.64(m,1H),7.52(d,J=8.4Hz,2H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.50−6.44(m,4H),4.74(d,J=6Hz,1H),3.63−3.41(m,8H).LCMS:m/z518.24[M+H]+,tR=1.82min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(502)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(0.20g、0.49mmol)(8)を室温で1,4−ジオキサン(3mL)に溶かし、N
2ガスで5分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.028g、0.02mmol)及び4−モルホリン−4−カルボニルフェニルボロン酸(0.17g、0.73mmol)を室温で加え、5分間撹拌した。K
2CO
3(0.10g、0.73mmol)の0.5mLの水中の脱気した溶液を加え、反応混合物を、マイクロ波下で、1時間80℃で照射した。反応混合物を室温に放冷し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗製化合物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0−6%MeOH)により精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(502)を得た。(収量:0.12g、47%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.66−8.63(m,1H),8.09(s,1H),7.91(s,1H),7.79(d,J=8.4Hz,2H),7.73(s,1H),7.62(d,J=11.2Hz,1H),7.51(d,J=8.4Hz,2H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.90(s,1H),6.49−6.41(m,4H),4.60(d,J=5.6Hz,2H),3.62(s,8H).LCMS:m/z517.98[M+H]
+,t
R=1.88min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(504)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(504)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:10mg、10%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.65(s,1H),8.08(d,J=4Hz,1H),8.03−7.99(m,3H),7.82(t,J=2Hz,3H),7.62(d,J=6Hz,1H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.93(s,1H),6.49(s,1H),6.46(s,2H),6.42(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.65(t,J=4.4Hz,4H),2.92(t,J=4.4Hz,4H).LCMS:m/z553.4[M+H]
+,t
R=1.97min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(2−(ピラジン−2−イル)ヒドラジンカルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(505)の合成:
4−ブロモ−N’−(ピラジン−2−イル)ベンゾヒドラジド(15)の合成:4−ブロモ安息香酸(0.5g、2.4mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶かし、0℃に冷却した。2−ヒドラジニルピラジン(0.32g、2.9mmol)、EDCI(0.55g、2.9mmol)、HOBt(0.39g、2.9mmol)、及びDIPEA(0.96g、7.4mmol)を0℃で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)中に移し、CH
2Cl
2(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0−5%MeOH)により精製すると、4−ブロモ−N’−(ピラジン−2−イル)ベンゾヒドラジド(15)を得た。(収量:0.15g、20%)。LCMS:m/z295.18[M+2],t
R=1.8min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(2−(ピラジン−2−イル)ヒドラジンカルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(505)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(16)(0.25g、0.55mmol)を室温で1,4−ジオキサン(2mL)に溶かし、N2を使用して5分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(31mg、20mol%)及び4−ブロモ−N’−(ピラジン−2−イル)ベンゾヒドラジド(0.24g、0.82mmol)を加え、5分間撹拌した。K2CO3(0.15g、1.1mmol)の2mLの水中の脱気した溶液を加え、反応混合物を、マイクロ波下で、30分間100℃で照射した。反応混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをクロマトグラフィーにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(2−(ピラジン−2−イル)ヒドラジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(505)を得た。(収量:0.01g、4%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 10.58(s,1H),9.07(s,1H),8.66(t,J=5.8Hz,1H),8.16(s,1H),8.10−8.07(m,2H),8.03(d,J=8.4Hz,2H),7.97(s,2H),7.88(d,J=8.4Hz,2H),7.78(s,1H),7.61(dd,J1,J2=2.4Hz,1H),7.36(d,J=15.6Hz,1H),6.91(s,1H),6.49−6.41(m,4H),4.60(d,J=5.6Hz,2H).LCMS:m/z540.18[M+H]+,tR=1.73min.
(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ベンズアミド(506)の合成:
(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ベンズアミド(506)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.12mg、12%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.64 (d, J = 4 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 4 Hz, 1H), 8.00-7.94 (m, 3H), 7.83-7.75 (m, 3H), 7.62 (d, J = 6 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.35 (d, J = 16 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 6.47 (s, 2H), 6.42 (d, J = 16 Hz, 1H), 4.57 (s, 2H). LCMS: m/z 446.99 [M+H]
+, t
R =
4.84 min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(2−モルホリノアセチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(507)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(16)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(8)(0.5g、1.22mmol)を室温で1,4−ジオキサンに溶かした。4,4,4’,4’,5,5,5’−ヘプタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.62g、2.44mmol)及び酢酸カリウム(0.24g、2.44mmol)を加え、反応混合物を、N
2を使用して15分間脱気し、それに続いてビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.08g、0.12mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波下で、40分間100℃で照射した。反応混合物を室温に放冷し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0−4%MeOH)により精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(16)を得た。(収量:0.3g、55%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.63(t,J=5.8Hz,1H),8.07(d,J=2Hz,1H),7.90(d,J=0.8Hz,1H),7.61(dd,J
1,J
2=2.4Hz,1H),7.53(d,J=0.8Hz,1H),7.34(d,J=16Hz,1H),6.87(s,1H),6.48−6.39(m,4H),4.58(d,J=5.6Hz,2H),1.33(s,12H).
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(2−モルホリノアセチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(507)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(16)(0.05g、0.11mmol)を室温で1,4−ジオキサン(2mL)に溶かし、N2を使用して5分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(7mg、20mol%)及び1−(4−ブロモフェニル)−2−モルホリノエタノン(0.47g、0.16mmol)を室温で加え、5分間撹拌した。K2CO3(0.03g、0.22mmol)の2mLの水中の脱気した溶液を加え、反応混合物を、マイクロ波下で、30分間100℃で照射した。反応混合物を室温に放冷し、水中に移し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2中0−5%MeOH)により精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(2−モルホリノアセチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(507)を得た。(収量:0.01g、10%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.63 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 4.4 Hz, 3H), 7.96 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.77 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.61 (dd, J1, J2 = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 16 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.48-6.40 (m, 4H), 4.61 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.88 (s, 2H) 3.60-3.58 (m, 4H), 3.34-3.32 (m, 4H). LCMS: m/z 531.4 [M+H]+, tR = 1.65 min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(508)の合成。
4−ブロモ−2−クロロ−6−ヨードフェノール(18)の合成:4−ブロモ−2−クロロフェノール(17)(2.06g、10.0mmol)をアンモニア(30mL)に溶かした。5mLの水中のKI(0.166g、1.0mmol)及びヨウ素(2.54g、10.0mmol)を25℃で加え、反応混合物を25℃で4時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、濃HClを使用して酸性化し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を得たが、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10−20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、4−ブロモ−2−クロロ−6−ヨードフェノール(18)(2.3g、70.0%収率)を灰白色の固体として与えた。LCMS:m/z332.1[M+H]
+,t
R=1.92min.
tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(19)の合成:4−ブロモ−2−クロロ−6−ヨードフェノール(18)(500mg、1.5mmol)をDMF(10mL)に溶かした。tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(233mg、1.5mmol)及びテトラメチルグアニジン(TMG)(345mg、3.0mmol)、CuI(28.8mg、0.15mmol)、及びPd(PPh3)2Cl2(105mg、0.15mmol)を25℃で、窒素雰囲気下で加え、40℃で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を得たが、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10−20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(19)(240mg、44.4%収率)が得られた。LCMS:m/z381.9[M+Na]+,tR=2.05min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(21)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(21)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(60%)。LCMS:m/z477.0[M+H]+,tR=1.91min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)メタノン(22)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)メタノンを、全般的手順3を利用して合成した(以下の24から25への転化参照)。収率(89%)。LCMS:m/z377.0[M+H]+,tR=1.36min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(508)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(508)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(12%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.10−7.65(m,8H),7.51−7.36(m,2H),6.95−6.52(m,3H),4.60(s,4H),4.45(s,2H).LCMS:m/z523.1[M+H]+,tR=1.39min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチル)アクリルアミド(509)の合成:
tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチルカルバマート(23)の合成:(5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メタンアミン(13)(640mg、2.46mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶かした。二炭酸ジ−tert−ブチル(638mg、2.95mmol)及びトリエチルアミン(496mg、4.92mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗製のtert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチルカルバマート(23)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z305.0[M−55]+,t
R=1.87.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチルカルバマート(24)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチルカルバマート(23)(310mg、0.86mmol)と、モルホリノ(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノン(20)(278mg、0.86mmol)と、Pd(dppf)Cl2(63mg、0.086mmol)と、K2CO3(237mg、1.72mmol)の、15mLのジオキサンと3mLのH2O中の混合物を、85℃で、窒素雰囲気下で3時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチルカルバマート(24)を黄色の固体として与えた(収量:180mg、44%)。LCMS:m/z422[M−55]+;tR=1.77min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)フェニル)(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)メタノン(25)の合成:
全般的手順3.Boc脱保護。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチルカルバマート(24)(100mg、0.21mmol)をCH
2Cl
2(10mL)に溶かした。TFA(3mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると粗製の(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)フェニル)(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)メタノン(25)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(100%)。LCMS:m/z378.1[M+H]
+;t
R=1.69min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチル)アクリルアミド(509)の合成:
(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾ[d]オキサゾール−5−イル)フェニル)(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)メタノン(25)(100mg、0.265mmol)をDMF(5mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(44mg、0.65mmol)を0℃で加えた。EDCl(100mg、0.53mmol)及びHOBt(72mg、0.53mmol)を0℃で加え、それに続いてDIPEA(68mg、0.53mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を氷冷水(20mL)中に移し、EtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをクロマトグラフィーにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)メチル)アクリルアミド(509)が得られた。収率(46mg、33%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.09−8.08(m,1H),7.92(d,J=1.5Hz,1H),7.82−7.77(m,6H),7.5(d,J=15.6Hz,1H),6.63(d,J=8.9Hz,1H),6.54(d,J=15.7Hz,1H),4.85−4.83(m,4H),4.63−4.51(m,2H).LCMS:m/z524.2[M+H]
+;t
R=1.35min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(510)の合成:
4−ブロモ−2−ヨード−6−(トリフルオロメチル)フェノール(27)の合成:4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェノール(26)(8g、33.3mmol)と、KI(16g、99.9mmol)と、I
2(8.5g、33.3mmol)の、50mLのNH
3OHと50mLのH
2O中の混合物を、30℃で16時間撹拌した。HClを溶液に加えて7のpHに達した。反応混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、4−ブロモ−2−ヨード−6−(トリフルオロメチル)フェノール(27)を白色の固体として与えた(収量:8g、67%)。LCMS:t
R=1.53min.
tert−ブチル(5−ブロモ−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(28)の合成。4−ブロモ−2−ヨード−6−(トリフルオロメチル)フェノール(27)(1g、2.7mmol)と、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(500mg、3.24mmol)と、Pd(PPh3)Cl2(118mg、0.27mmol)と、CuI(51mg、0.27mmol)の、20mLのトリエチルアミン中の混合物を、80℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−ブロモ−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(28)を白色の固体として与えた(収量:600mg、57%)。LCMS:m/z417.9[M+Na]+;tR=2.04min.
tert−ブチル(5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(29)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(28)(200mg、0.51mmol)と、モルホリノ(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノン(193mg、0.61mmol)と、Pd(dppf)Cl2(38mg、0.051mmol)と、KOAc(100mg、1.02mmol)の、8mLのジオキサンと2mLのH2O中の混合物を、85℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(40%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート7を白色の固体として与えた。(収量:150mg、47%)。LCMS:m/z505.0[M+H]+;tR=1.85min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(30)の合成:tert−ブチル(5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート29(120mg、0.24mmol)をCH2Cl2(4mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると粗製の(4−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(30)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(100%)。LCMS:m/z405.0[M+H]+;tR=1.316min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(510)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(30)(先の工程からの粗生成物、0.24mmol)を、DMF(3mL)と(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(39mg、0.24mmol)に溶かした。反応混合物を0℃に冷却した。EDCI(55mg、0.28mmol)及びHOBt(32mg、0.24mmol)を、0℃のこの反応混合物に加え、それに続いてDIPEA(93mg、0.72mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)中に移し、EtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それを分取HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミドが得られた(収量:68mg、52%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.89(t,J=5.7Hz,1H),8.25−8.21(m,4H),8.11(dd,J=2.0Hz,J=9.2Hz,1H),7.87−7.82(m,3H),7.64(d,J=8.2Hz,1H),7.44(d,J=15.8Hz,1H),7.00−6.96(m,2H),6.62(d,J=15.8Hz,1H),4.64(d,J=5.7Hz,1H),3.41−3.32(m,8H).LCMS:m/z551.1[M+H]+;tR=1.423min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−tert−ブチル−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(511)の合成。
4−ブロモ−2−tert−ブチル−6−ヨードフェノール(32)を、26から27への転化に関する上述の手順に従って合成した。収率(37%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.66(d,J=2.5Hz,1H),7.36(d,J=2.2Hz,1H),5.51(s,1H),1.39(s,9H).
tert−ブチル(5−ブロモ−7−tert−ブチルベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(33)を、27から28への転化に関する上述の手順に従って合成した。収率(27%)。LCMS:tR=1.427min.
tert−ブチル(7−tert−ブチル−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(35)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(59%)。LCMS:m/z493.2[M+H]+;tR=1.945min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−tert−ブチルベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン35を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z393.1[M+H]+;tR=0.874min.
((E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−tert−ブチル−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(511)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(40%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.79(t,J=6.2Hz,1H),8.21(s,1H),8.15−8.08(m,2H),7.75−7.73(m,3H),7.51−7.44(m,3H),7.37(d,J=1.8Hz,1H),6.97(d,J=9.4Hz,1H),6.76(s,1H),6.61(d,J=16Hz,1H),4.61(d,J=5.9Hz,1H),3.71−3.40(m,8H),1.50(s,9H).LCMS:m/z539.2[M+H]+;tR=1.477min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−イル)アクリルアミド(512)の合成。
2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−オール(36)の合成。2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−オール(36)を、27から28への転化に関する上述の手順に従って合成した。収率(71%)。LCMS:m/z=271.0[M−OH]
+;t
R=1.192min.
2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−イルメタンスルホナート(37)の合成。2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−オール(36)(500mg、1.74mmol)を、ジクロロメタン(15mL)に溶かした。メタンスルホニルクロリド(299mg、2.08mmol)及びトリエチルアミン(263mg、2.61mmol)を0℃で加え、反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗製の2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−イルメタンスルホナート(37)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z270.9[M−OMs]+;tR=1.38min.
2−(2−アジドプロパン−2−イル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(38)の合成。2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−イルメタンスルホナート(37)(粗製、1.74mmol)をDMF(5mL)に溶かした。アジ化ナトリウム(226mg、3.48mmol)を室温で加えた。反応混合物を、80℃で2時間還流した。室温に冷却した後、混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、450mgの粗製2−(2−アジドプロパン−2−イル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(38)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z270.9[M−N3]+;tR=1.37min.
2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−アミン(39)の合成。2−(2−アジドプロパン−2−イル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(38)(100mg、0.32mmol)を、メタノール(2mL)に溶かした。ラネーニッケル(100mg、湿潤)を水素雰囲気下で加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると、70mgの粗製2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−アミン(39)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z271[M−NH2]+;tR=0.87min.
tert−ブチル2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−イルカルバマート(40)の合成。2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−アミン(39)(220mg、0.77mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶かし、二炭酸デ(de)−tert−ブチル(184mg、0.847mmol)を、0℃で加えた。トリエチルアミン(116mg、1.15mmol)を反応混合物中に加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをクロマトグラフィー(0−10%酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製すると、tert−ブチル2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−イルカルバマート57が得られた。収率(100mg、87%)。LCMS:m/z410.0[M+Na]+;tR=1.33min.
tert−ブチル2−(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−イルカルバマート(41)の合成。tert−ブチル2−(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−イルカルバマート(41)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(78%)。LCMS:m/z499.1[M+H]+,tR=1.90min.
(4−(2−(2−アミノプロパン−2−イル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(42)の合成。(4−(2−(2−アミノプロパン−2−イル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(42)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z382.0[M−NH2]+,tR=1.337min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−イル)アクリルアミド(512)の合成。(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)プロパン−2−イル)アクリルアミド(512)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(11%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.51(s,1H),8.12(d,J=1.6Hz,1H),7.99(d,J=9.9Hz,2H),7.87(d,J=1.6Hz,1H),7.78(d,J=8.3Hz,2H),7.67(d,J=1.6Hz,1H),7.52(d,J=8.3Hz,2H),7.25(d,J=15.6Hz,1H),6.93(d,J=9.0Hz,1H),),6.84(s,1H),6.61(d,J=15.8Hz,1H),3.71−3.55(m,8H),1.72(s,6H).LCMS:m/z545.1[M+H]+,tR=1.498min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2−メチル−1−オキソイソインドリン−5−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(513)の合成。
tert−ブチル((7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)カルバマート(43)の合成。tert−ブチル((7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)カルバマート(43)を、(tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(60)の合成に関して以下に記載される手順に従って合成した。
メチル4−ブロモ−2−メチルベンゾアート(45)の合成:4−ブロモ−2−メチル安息香酸(44)(2.5g、11.6mmol)をメタノール(30mL)に溶かした。SOCl2(4069mg、34.2mmol)を0℃で加えた。添加後に、混合物を一晩還流した。混合物を濃縮すると、粗製のメチル4−ブロモ−2−メチルベンゾアート45を得て、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(75.5%)。LCMS:m/z229[M+H]+,tR=1.91min.
メチル4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾアート(46)の合成:メチル4−ブロモ−2−メチルベンゾアート45(2000mg、8.77mmol)と、N−ブロモスクシンイミド(NBS)(3035mg、17.54mmol)と、過酸化ベンゾイル(BPO)(1061mg、4.39mmol)のCCl4(20mL)溶液を窒素雰囲気下で一晩還流した。室温に冷却した後、混合物をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(2−5%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、メチル4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾアート46を白色の固体として与えた(収量:1.8g、67%)。LCMS:m/z308.7[M+H]+;tR=1.88min.
5−ブロモ−2−メチルイソインドリン−1−オン(47)の合成:4−ブロモ−2−(ブロモメチル)ベンゾアート46(1000mg、3.27mmol)の、エタノール(10mL)中30%アンモニア中の溶液を、一晩還流加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を10mLの水に注ぎ、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−2−メチルイソインドリン−1−オン47を白色の固体として与えた(収量:400mg、54%)。LCMS:m/z226.7[M+H]+;tR=1.49min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(2−メチル−1−オキソイソインドリン−5−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(48)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(2−メチル−1−オキソイソインドリン−5−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(48)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(79%)。LCMS:m/z427[M+H]+,tR=1.20min.
5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)−2−メチルイソインドリン−1−オン(49)の合成:5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)−2−メチルイソインドリン−1−オン(49)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(70%)。LCMS:m/z327[M+H]+;tR=1.17min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2−メチル−1−オキソイソインドリン−5−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(513)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2−メチル−1−オキソイソインドリン−5−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(513)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(13.8%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.67−8.64(t,J=5.6Hz,1H),8.08(s,1H),7.94−7.93(m,2H),7.82−7.61(m,5H),7.36(d,J=15.6Hz,1H),6.91(s,1H),6.49−6.41(m,3H),4.61−4.52(m,4H),3.10(s,3H).LCMS:m/z473.7[M+H]+;tR=1.55min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(514)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(2−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(50)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(63%)。LCMS:m/z463.7[M+Na]
+,t
R=1.90min.
5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)−2−メチルイソインドリン−1,3−ジオン(51)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(65%)。LCMS:m/z324[M−NH2]+;tR=1.22min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2−メチル−1,3−ジオキソイソインドリン−5−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(514)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(35%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.66−8.34(t,J=5.6Hz,1H),8.17−8.05(m,4H),7.94−7.87(m,2H),7.62(d,J=8.8Hz,1H),7.36(d,J=15.6Hz,1H),6.91(s,1H),6.49−6.41(m,3H),4.61(d,J=5.6Hz,2H),3.07(s,3H).LCMS:m/z488.7[M+H]+;tR=1.79min.
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−メチルモルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(515)の合成。
メチル4−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(52):メチル4−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(52)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(60%)。LCMS:m/z:438[M+Na]
+,t
R=1.95min.
メチル4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(53):メチル4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(53)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(79%)。LCMS:m/z:299[M−NH2]+;tR=1.01min.
(E)−メチル4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(54):(E)−メチル4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(54)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(47.8%)。LCMS:m/z:462.7[M+H]+;tR=1.35min.
(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)安息香酸(55):(E)−メチル4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(54)(350mg、0.759mmol)を、5mLのTHFと5mLのH2Oに溶かした。LiOH(64mg、1.52mmol)を0℃で加えた。次いで、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を水中に移し、希HCl(1N、pH3まで)で中和した。混合物を、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)安息香酸(55)を得た。収量(300mg、88%)。LCMS:m/z:447.7[M+H]+;tR=1.29min.
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−メチルモルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(515)の合成。(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)安息香酸(55)(60mg、0.134mmol)をDMF(2mL)に溶かし、(S)−2−メチルモルホリン(16mg、0.161mmol)を0℃で加えた。HATU(102mg、0.268mmol)を、この反応混合物に0℃で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、一晩撹拌した。混合物を、直接クロマトグラフィーにより精製すると、(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−メチルモルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(515)が得られた。収量(12mg、14%)。1H NMR(400MHz,MeOD−d6)δ 8.65(s,1H),8.08−7.34(m,9H),6.89(s,1H),6.41(s,4H),4.60(s,2H),3.81−3.35(m,7H),1.25(s,3H).LCMS:m/z531.2[M+H]+;tR=1.72min.
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−メチルモルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(516)の合成。
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−メチルモルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(516)を、(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−メチルモルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(515)の合成に関する上述された手順に従って合成した。収率(17%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.64(t,J=4.8Hz,1H),8.08(s,1H),7.90(s,1H),7.80−7.72(m,4H),7.62(d,J=8.8Hz,1H),7.48(d,J=8.0Hz,2H),7.35(d,J=15.6Hz,1H),6.90(s,1H),6.49−6.41(m,4H),4.60(d,J=5.2Hz,1H),3.80−3.31(m,7H),1.27(d,J=7.20Hz,3H).LCMS:m/z531.2[M+H]
+;t
R=1.74min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(517)の合成。
メチル4−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(56)の合成。tert−ブチル(5−ブロモ−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(28)(3.5g、8.9mmol)と、4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸(2.0g、10.7mmol)と、Pd(dppf)Cl
2(679mg、0.89mmol)と、KOAc(1.8g、17.8mmol)の、20mLのジオキサンと1mLのH
2Oの中の混合物を、85℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(40%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、メチル4−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(56)を白色の固体として与えた。収量(2.5g、63%)。LCMS:m/z472.0[M+Na]
+,t
R=2.03min.
メチル4−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(57)の合成。メチル4−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(56)(2.4g、5.5mmol)をCH2Cl2(20mL)に溶かした。TFA(6mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、粗製のメチル4−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(57)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(100%)。LCMS:m/z367.0[M+H]+;tR=0.71min.収率(100%).LCMS:m/z333.0[M−NH2]+,tR=1.49min.
(E)−メチル4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(58)の合成。粗製のメチル4−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(57)(先の工程からの粗製混合物、5.5mmol)をDMF(20mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(918mg、5.6mmol)を0℃で加えた。EDCI(1.3g、6.7mmol)及びHOBt(756mg、5.6mmol)を、この反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(2.2g、16.8mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずに分取HPLCにより精製すると、(E)−メチル4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(58)が得られた。収量(1.5g、55%)。LCMS:m/z496.0[M+H]+,tR=0.99min.
(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)安息香酸(59)の合成。(E)−メチル4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート5(1.0g、2mmol)をTHF(4mL)に溶かし、LiOH(169mg、4mmol)及び水(1mL)をこの混合物に加えた。混合物を室温で8時間撹拌し、次いで、1NのHCl溶液を加えて、pHをpH6に調整した。(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)安息香酸(59)を濾過により回収した。収量(600mg、83%)。LCMS:m/z482.0[M+H]+,tR=1.29min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(517)の合成。(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)安息香酸(59)(60mg、0.12mmol)をDMF(2mL)に溶かし、3,3−ジメチルモルホリン(14mg、0.12mmol)を0℃で加えた。HATU(57mg、0.15mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(31mg、0.24mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに4時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)中に移し、EtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それを分取HPLCにより精製すると、(517)が得られた。(収量:20mg、27%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.19(dd,J=2Hz,J=9.2Hz,1H),8.18(s,1H),8.05(d,J=1.6Hz,1H),7.80−7.75(m,3H),7.56(d,J=8Hz,2H),7.49(d,J=15.6Hz,1H),7.05(d,J=9.2Hz,1H),6.93(s,1H),6.65(d,J=15.6Hz,1H),4.73(s,2H),3.78(t,J=4.8Hz,2H),3.52(s,2H),3.46(t,J=5.2Hz,2H),1.54(s,6H).LCMS:m/z579.3[M+H]+;tR=1.85min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(2−(ピリジン−2−イル)ヒドラジンカルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(518)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(2−(ピリジン−2−イル)ヒドラジンカルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(518)を、示された試薬を使用し、全般的手順1に従って合成した。収率(31%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.16(s,1H),8.09−8.06(m,4H),7.85−7.83(m,3H),7.76(dd,J=2.4Hz,J=8.8Hz,1H),7.66−7.62(m,1H),7.50(d,J=15.6Hz,1H),6.94−6.83(m,3H),6.62−6.47(m,2H),4.73(s,2H).LCMS:m/z573.3[M+H]
+;t
R=1.70min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(2−(ピラジン−2−イル)ヒドラジンカルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(519)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(2−(ピラジン−2−イル)ヒドラジンカルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(519)を、示された試薬を使用し、全般的手順Iに従って合成した。収率(9.8%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.16(s,2H),8.12−8.06(m,4H),7.96(d,J=2.8Hz,1H),7.87−7.77(m,3H),7.76(dd,J=2.4Hz,J=8.8Hz,1H),7.50(d,J=15.6Hz,1H),6.92(d,J=14Hz,1H),6.61(d,J=8.4Hz,1H),6.49(d,J=15.6Hz,1H),4.73(s,2H).LCMS:m/z574.2[M+H]
+;t
R=1.63min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(520)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(520)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(32%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.14(s,1H),8.07(s,1H),7.82−7.74(m,7H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.93(s,1H),6.61(d,J=8.8Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),4.72−4.59(m,6H).LCMS:m/z557.2[M+H]
+;t
R=1.80min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(521)の合成。
(tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(60)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)カルバマート(28)(1.0g、2.5mmol)と、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(839mg、3mmol)と、Pd(dppf)Cl
2(184mg、0.25mmol)と、AcOK(485mg、5mmol)の、20mLのジオキサン中の混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で4時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(60)を白色の固体として与えた(収量:1.0g、89%)。LCMS:m/z386.0[M−55]
+,t
R=2.17min.
tert−ブチル(5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(61)の合成。tert−ブチル(5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(61)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(40%)。LCMS:m/z506.2[M+H]+,tR=1.127min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン(62)の合成。(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン(62)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z406.0[M+H]+,tR=1.13min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(521)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(521)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(5%)。1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.77−8.76(m,1H),8.54(s,1H),8.35(s,1H),8.11−8.07(m,2H),8.01−7.99(m,1H),7.76(dd,J=2.2Hz,J=8.7Hz,1H),7.50(d,J=16.0Hz,1H),6.97(s,1H),6.62(d,J=8.9Hz,1H),6.49(d,J=15.6Hz,1H),4.73(s,2H),3.81−3.71(m,8H).LCMS:m/z552.2[M+H]+,tR=1.65min.
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(522)の合成。
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(522)を、示された試薬を使用し、全般的手順1に従って合成した。収率(15%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.06(d,J=12Hz,2H),7.78−7.64(m,6H),7.48(d,J=15.6Hz,1H),6.89(s,1H),6.59(d,J=8.8Hz,1H),6.47(d,J=15.6Hz,1H),5.44−5.31(m,1H),4.70(s,2H),3.90−3.67(m,4H),2.29−2.04(m,2H).LCMS:m/z553.3[M+H]
+;t
R=1.76min.
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(523)の合成。
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(523)を、示された試薬を使用し、全般的手順1に従って合成した。収率(11%)。
1H NMR(400MHz,MeOD−d
6)δ 8.15(dd,J=2.0Hz,J=9.2Hz,1H),8.06(s,1H),7.81−7.76(m,3H),7.69−7.63(m,3H),7.50(d,J=15.6Hz,1H),6.99(d,J=9.2Hz,1H),6.89(s,1H),6.63(d,J=15.6Hz,1H),4.72(s,2H),3.92−3.78(m,4H),2.33−2.178(m,2H).LCMS:m/z519.7[M+H]
+;t
R=1.61min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(524)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(524)を、示された試薬を使用し、全般的手順1に従って合成した。収率(34%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.12(d,J=0.8Hz,1H),8.06(d,J=2.4Hz,1H),7.81−7.73(m,6H),7.49(d,J=15.6Hz,1H),6.92(s,1H),6.61(d,J=8.4Hz,1H),6.48(d,J=15.6Hz,1H),5.52−5.34(m,1H),4.84(s,2H),4.72−4.23(m,4H).LCMS:m/z539.3[M+H]
+;t
R=1.75min.
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(525)の合成。
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(525)を、示された試薬を使用し、全般的手順1に従って合成した。収率(17%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.10−8.05(m,2H),7.80−7.65(m,6H),7.49(d,J=15.6Hz,1H),6.91(s,1H),6.60(d,J=8.8Hz,1H),6.48(d,J=15.6Hz,1H),5.45−5.32(m,1H),4.88(s,2H),3.91−3.65(m,4H),2.28−2.05(m,2H).LCMS:m/z553.3[M+H]
+;t
R=1.76min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(526)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(526)を、示された試薬を使用し、全般的手順1に従って合成した。収率(28%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.66(s,1H),8.24(s,1H),8.08(d,J=1.6Hz,1H),7.86−7.73(m,5H),7.62(dd,J=2Hz,J=8.8Hz,1H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.94(s,1H),6.49−6.41(m,3H)4.61(d,J=3.6Hz,2H),4.05−4.02(m,3H),3.75(s,2H),1.25(s,6H).LCMS:m/z549.3[M+H]
+;t
R=1.87min.
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(527)の合成。
(R)−1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−フルオロピロリジン(64)の合成:(R)−3−フルオロピロリジン塩酸塩(125mg、1mmol)を10mLのCH
2Cl
2に溶かした。混合物を0℃に冷却し、この混合物にEt
3N(202mg、2mmol)及び4−ブロモベンゼン−1−スルホニルクロリド(63)(255mg、1mmol)を加えた。生じた混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。混合物をH
2O(10mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮すると、308mgの(R)−1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−フルオロピロリジン(64)(100%収率)を白色の固体として与えた。LCMS:m/z307.9[M+H]
+;t
R=1.74min.
(R)−tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(65)の合成:(R)−tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(65)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(68%)。LCMS:m/z509.2[M+H]+;tR=2.10min.
(R)−(7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(66)の合成。(R)−(7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(66)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z409.2[M+H]+;tR=1.83min.
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(527)の合成。(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(527)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(15%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.84(t,J=5.6Hz,1H),8.19(s,1H),8.19−7.88(m,8H),7.79(d,J=1.6Hz,1H),7.43(d,J=13.2Hz,1H),6.96−6.93(m,2H),6.59(d,J=15.6Hz,1H),5.29−5.16(m,1H),4.62(d,J=5.6Hz,2H),3.25−3.15(m,4H),2.08−2.01(m,2H).LCMS:m/z555.1[M+H]+,tR=1.70min.
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(528)の合成。
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(528)を、示された試薬を使用し、全般的手順1に従って合成した。収率(26%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.64(t,J=5.6Hz,1H),8.08(d,J=2.4Hz,1H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.79(d,J=8.4Hz,2H),7.73(d,J=1.6Hz,1H),7.67−7.61(m,3H),7.36(d,J=15.6Hz,1H),6.90(s,1H),6.49−6.41(m,4H),4.60(d,J=6.0Hz,2H),3.79−3.56(m,4H),2.16−2.03(m,2H).LCMS:m/z519.7[M+H]
+;t
R=1.63min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(529)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(529)を、示された試薬を使用し、全般的手順1に従って合成した。収率(25%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.64(t,J=5.6Hz,1H),8.08(d,J=2.4Hz,1H),7.91(d,J=1.6Hz,1H),7.80−7.60(m,6H),7.35(d,J=15.6Hz,1H),6.90(s,1H),6.49−6.40(m,4H),4.60(d,J=5.6Hz,2H),4.03(s,2H),3.75(s,2H),1.26(s,6H).LCMS:m/z515.7[M+H]
+;t
R=1.74min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(2,2−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(530)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(2,2−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(530)を、示された試薬を使用し、全般的手順1に従って合成した。収率(27%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.11(s,1H),8.06(d,J=2.4Hz,1H),7.80−7.73(m,4H),7.56(s,2H),7.49(d,J=15.6Hz,1H),6.92(s,1H),6.61(d,J=8.8Hz,1H),6.48(d,J=15.6Hz,1H),4.72(s,2H),4.63(s,2H),3.82−3.49(m,4H),1.31−1.16(s,6H).LCMS:m/z579.2[M+H]
+;t
R=1.68min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(531)の合成。
4−(4−ブロモフェニルスルホニル)モルホリン(68)の合成。4−(4−ブロモフェニルスルホニル)モルホリン(68)を、(R)−1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−フルオロピロリジン(64)の合成に関して上述された手順に従って合成した。収率(100%)。LCMS:m/z306.0[M+H]
+,t
R=1.06min.
4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルスルホニル)モルホリン(69)の合成:4−(4−ブロモフェニルスルホニル)モルホリン(68)6.0g、19.7mmol)と、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(5.0g、19.7mmol)と、Pd(dppf)Cl2(1.6g、1.97mmol)と、AcOK(3.8g、39.4mmol)の、100mLのジオキサン中の混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5.2gの4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニルスルホニル)モルホリン(69)を帯黄色の固体として与えた(収率:75%)。LCMS:m/z354.0[M+H]+,tR=1.89min.
tert−ブチル(5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(70)の合成:tert−ブチル(5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(70)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(47%)。LCMS:m/z541.0[M+H]+;tR=1.97min.
(5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(71)の合成。(5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(71)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(88%)。LCMS:m/z441.1[M+H]+;tR=1.29min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(531)の合成。(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(531)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(77%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.06−7.95(m,5H),7.85−7.36(m,5H),6.83−6.35(m,3H),4.61(s,2H),3.63−6.22(m,4H),2.92−2.90(m,4H).LCMS:m/z587.0[M+H]+;tR=1.47min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)エチル)アクリルアミド(532)の合成。
2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エタノール(72)の合成。4−ブロモ−2−ヨード−6−(トリフルオロメチル)フェノール(18)(6.8g、20.48mmol)と、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(1.48g、20.48mmol)と、Pd(PPh
3)Cl
2(710mg、1.02mmol)と、CuI(503mg、2.66mmol)の、20mLのEt
3N中の混合物を80℃で、窒素雰囲気下で4時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2.8gの2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エタノール(72)を白色の固体として与えた(収率:50%)。LCMS:m/z256.8[M−17]
+;t
R=1.79min.
2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エチルメタンスルホナート(73)の合成:2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エタノール(72)(500mg、1.83mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶かした。メタンスルホニルクロリド(416mg、3.66mmol)及びトリエチルアミン(370mg、3.66mmol)を0℃で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、600mgの粗製の2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エチルメタンスルホナート92を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z376[M+Na]+,tR=1.85min.
2−(2−アジドエチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(74)の合成:2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エチルメタンスルホナート(73)(600mg、1.71mmol)をDMF(10mL)に溶かした。アジ化ナトリウム(222mg、3.42mmol)を室温で加えた。反応混合物を80℃で8時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、600mgの粗生成物を与え、それをクロマトグラフィー(0−10%酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製すると、2−(2−アジドエチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン93を得た(収量:400mg、80%)。LCMS:m/z300[M+H]+,tR=1.96min.
2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エタンアミン(75)の合成:2−(2−アジドエチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(74)(100mg、0.34mmol)をエタノール(8mL)に溶かした。10%Pd/C(50%湿潤(10mg))を加えて、反応フラスコを水素ガスでパージした。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると、60mgの粗製の2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エタンアミン(75)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z274[M+H]+,tR=1.32min.
tert−ブチル2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エチルカルバマート(76)の合成:(2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エタンアミン(75)(250mg、0.92mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶かし、二炭酸ジ−tert−ブチル(400mg、1.84mmol)を0℃で加えた。次いで、トリエチルアミン(185mg、1.84mmol)を加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、ジクロロメタン(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、300mgの粗製のtert−ブチル2−(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)エチルカルバマート(76)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z395[M+Na]+,tR=2.11.
tert−ブチル2−(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)エチルカルバマート(77)の合成:tert−ブチル2−(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)エチルカルバマート(77)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(77%)。LCMS:m/z485[M+H]+,tR=2.02.
(4−(2−(2−アミノエチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(78)の合成:((4−(2−(2−アミノエチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(78)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(72%)、LCMS:m/z385[M+H]+,tR=1.28.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)エチル)アクリルアミド(532)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)エチル)アクリルアミド(532)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(47%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.14(t,J=5.6Hz,1H),8.05(d,J=2.0Hz,1H),7.86(d,J=1.6Hz,1H),7.78(d,J=8.4Hz,2H),7.67(d,J=1.6Hz,1H),7.58(dd,J=2.4Hz,J=8.8Hz,1H),7.50(d,J=8.4Hz,2H),7.28(d,J=15.6Hz,1H),6.84(s,1H),6.46−6.30(m,4H),3..60−3.55(m,8H),3.04(t,J=5.6Hz,2H).LCMS:m/z:531.7[M+H]+;tR=1.71min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(533)の合成。
1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−フルオロアゼチジン(80)の合成:1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−フルオロアゼチジン(80)を、(R)−1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3−フルオロピロリジン(64)の合成に関する上述された手順に従って合成した。収率(90%)。LCMS:m/z294.0[M+H]
+,t
R=1.08min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(81)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(81)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(73%)。LCMS:m/z517.0[M+Na]+,tR=1.82min.
(7−クロロ−5−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(82)の合成。(7−クロロ−5−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(82)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z395.1[M+H]+,tR=1.28min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロアゼチジン−1イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(533)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−I−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロアゼチジン−1イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(533)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(35%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.18(dd,J=9.6HzJ=2Hz,1H),8.07(d,J=1.6Hz,1H),7.97(s,4H),7.89(d,J=1.6Hz,1H),7.72(d,J=1.6Hz,1H),7.51(d,J=15.6Hz,1H),7.04(d,J=9.6Hz,1H),6.92(s,1H),6.65(d,J=15.6Hz,1H),5.25−5.22(m,1H),5.11−5.08(m,1H),4.73(s,2H),4.18−4.09(m,2H),3.91−3.82(m,2H).LCMS:m/z541.0[M+H]+,tR=1.48min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(534)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(534)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.06g、22%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.02(d,J=4Hz,1H),8.67−8.62(m,2H),8.18(t,J=2Hz,1H),8.09(d,J=4Hz,1H),8.01(s,1H),7.84(d,J=4Hz,1H),7.62(dd,J
1,J
2=4Hz,1H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.91(s,1H),6.49(s,1H),6.46(s,2H),6.42(d,J=16Hz,1H),4.61(d,J=8Hz,2H),3.68(s,4H),3.58(s,2H),3.41(s,2H).LCMS:m/z518.4[M+H]
+,t
R=1.70min.
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)アクリルアミド(535)の合成:
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)アクリルアミド(535)を、全般的手順1を利用して合成した。(収量:0.01g、37%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.01(t,J=6.0Hz,1H),8.62(d,J=6Hz,2H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.80(s,1H),7.78(s,1H),7.73(d,J=1.6Hz,1H),7.56−7.47(m,5H),6.95−6.91(m,2H),4.65(s,1H),4.64(s,1H),3.62−3.38(m,8H).LCMS:m/z502.63[M+H]
+,t
R=1.90min.
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)アクリルアミド(536)の合成:
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)アクリルアミド(536)を、全般的手順1を利用して合成した。(収量:0.02g、13%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.03−8.99(m,2H),8.31−8.28(m,1H),7.97(d,J=8.4Hz,1H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.80(s,1H),7.78(s,1H),7.73(d,J=1.6Hz,1H),7.52(s,1H),7.50(s,1H),6.98−6.94(m,2H),4.66(s,1H),4.65(s,1H),3.76−3.62(m,8H).LCMS:m/z570.39[M+H]
+,t
R=2.32min.
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)アクリルアミド(537)の合成:
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−クロロピリジン−3−イル)アクリルアミド(537)を、全般的手順1を利用して合成した。(収量:0.01g、7%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.93(t,J=5.6Hz,1H),8.64(d,J=2.4Hz,1H),8.09(dd,J
1,J
2=2.4Hz,1H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.81(s,1H),7.78(s,1H),7.73(d,J=1.6Hz,1H),7.60−7.51(m,4H),6.94(s,1H),6.83(d,J=16Hz,1H),4.64(d,J=5.6Hz,2H),3.63−3.16(m,8H).LCMS:m/z536.20[M]+,tR=2.22min.
((E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(538)の合成:
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(83)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(19)(0.85g、2.35mmol)を室温で1,4−ジオキサン(8mL)に溶かし、N
2ガスで5分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.25g、0.21mmol)及び4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニルボロン酸(0.83g、3.55mmol)を室温で加え、5分間撹拌した。K
2CO
3(0.65g、4.71mmol)の水(2mL)中の脱気された溶液を加え、反応混合物を、マイクロ波下で、30分間90℃で照射した。反応混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗製化合物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−90%酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製すると、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(83)を得た。(収量:0.50g、45%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 7.91(s,1H),7.80(s,1H),7.78(s,1H),7.10(d,J=1.6Hz,1H),7.54−7.50(m,2H),6.83(s,1H),4.34(s,1H),4.33(s,1H),3.42−3.37(m,8H),1.42(s,9H).
(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン塩酸塩(84)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(83)(0.5g、1.06mmol)を、室温でジクロロメタン(15mL)に溶かした。反応混合物を0℃に冷却し、ジオキサン(5mL)中のHClを滴加した。反応混合物を、ゆっくりと放置して室温に温め、18時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物をジエチルエーテルにより結晶化し、減圧下で乾燥させると、(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン塩酸塩(84)を得た。(収量:0.33g、85%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.72(bs,3H),8.03(d,J=1.6Hz,1H),7.83−7.80(m,3H),7.55(s,1H),7.51(s,1H),7.21(s,1H),4.35(s,2H),3.63−3.41(m,8H).
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(538)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン塩酸塩(84)(0.1g、0.26mmol)を室温でジクロロメタン(10mL)に溶かした。反応混合物を0℃に冷却し、(E)−3−(ピリジン−3−イル)アクリル酸(0.06g、0.40mmol)、EDCI(0.077g、0.40mmol)、及びHOBt(0.054g、0.4mmol)を加え、それに続いてDIPEA(0.05mL、0.53mmol)を加えた。反応混合物を放置して室温に温め、3時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2中0−5%MeOH)により精製すると、(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(538)を得た。(収量:0.01g、7%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.92(t,J=5.6Hz,1H),8.79(d,J=1.6Hz,1H),8.57(dd,J1=1.6Hz,J2=1.2Hz,1H),8.03−7.92(m,1H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.80(s,1H),7.78(s,1H),7.73(d,J=1.6Hz,1H),7.54(s,1H),7.53−7.44(m,3H),6.94(s,1H),6.83(d,J=15.6Hz,1H),4.65(s,1H),4.63(s,1H),3.63−3.49(m,8H).LCMS:m/z502.63[M+H]+,tR=1.96min.
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−2−イル)アクリルアミド(539)の合成:
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−2−イル)アクリルアミド(539)を、全般的手順1を利用して合成した。(収量:0.015g、11%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.02(t,J=5.8Hz,1H),8.63(d,J=3.6Hz,1H),7.91(d,J=1.6Hz,1H),7.87−7.78(m,3H),7.73(d,J=1.6Hz,1H),7.61(d,J=7.6Hz,1H),7.55−7.50(m,3H),7.39−7.36(m,1H),7.16(d,J=15.6Hz,1H),6.93(s,1H),4.65(s,1H),4.64(s,1H),3.62−3.38(m,8H).LCMS:m/z502.38[M+H]
+,t
R=2.06min.
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリダジン−3−イル)アクリルアミド(540)の合成:
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリダジン−3−イル)アクリルアミド(540)を、全般的手順1を利用して合成した。(収量:0.02g、13%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.20(dd,J
1,J
2=1.6Hz,1H),9.15(t,J=11.2Hz,1H),7.99−7.91(m,3H),7.81−7.76(m,4H),7.52(s,1H),7.50(s,1H),7.29(d,J=16Hz,1H),6.96(s,1H),4.68(s,1H),4.66(s,1H),3.62−3.35(m,8H).LCMS:m/z503.43[M+H]
+,t
R=1.94min.
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)アクリルアミド(541)の合成:
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)アクリルアミド(541)を、全般的手順1を利用して合成した。(収量:0.012g、9%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.83(t,J=11.6Hz,1H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.81(s,1H),7.79(s,1H),7.74(d,J=1.6Hz,1H),7.52(d,J=8.4Hz,2H),7.28(d,J=16.4Hz,1H),6.94(s,1H),6.51(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=5.6Hz,2H),3.63−3.35(m,8H),2.49(s,3H),2.34(s,3H).LCMS:m/z520.4[M+H]
+,t
R=2.19min.
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(チアゾール−2−イル)アクリルアミド(542)の合成:
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(チアゾール−2−イル)アクリルアミド(542)を、全般的手順1を利用して合成した。(収量:0.02g、15%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.18(d,J=1.2Hz,1H),8.96(t,J=10.4Hz,1H),8.02(d,J=2Hz,1H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.81(s,1H),7.78(s,1H),7.73(d,J=1.6Hz,1H),7.54−7.51(m,3H),6.94(d,J=14.4Hz,2H),4.63(d,J=5.6Hz,2H),3.63−3.35(m,8H).LCMS:m/z508.33[M+H]
+,t
R=2.07min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(543)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(543)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.05g、20%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.65(t,J=6Hz,1H),8.08(d,J=4Hz,1H),7.91(d,J=4Hz,1H),7.80(dd,J
1,J
2=4Hz,1H),7.72(d,J=4Hz,2H),7.61(dd,J
1,J
2=4Hz,1H),7.54(t,J=8Hz,1H),7.39(d,J=8Hz,1H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.89(s,1H),6.47(d,J=8Hz,1H),6.45(s,2H),6.42(d,J=16Hz,1H),4.60(d,J=4Hz,2H),3.65−3.38(m,8H).LCMS:m/z517.63[M+H]
+,t
R=1.84min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(544)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(544)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.02g、18%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.88(t,J=4Hz,1H),8.66(t,J=4Hz,1H),8.30(ddJ
1,J
2=4Hz,1H),8.09(s,1H),8.06(s,1H),7.90(s,1H),7.63(dd,J
1,J
2=2Hz,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.92(s,1H),6.51(d,J=4Hz,1H),6.49(s,2H),6.43(d,J=16Hz,1H),4.61(d,J=4Hz,2H),3.69−3.29(m,8H).LCMS:m/z536.43[M+H]
+,t
R=1.77min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(2−モルホリノ−2−オキソアセチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(545)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(2−モルホリノ−2−オキソアセチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(545)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.02g、12%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.65(t,J=5.8Hz,1H),8.09(d,J=2Hz,1H),8.01−7.96(m,5H),7.81(d,J=1.6Hz,1H),7.62(dd,J
1=2.0Hz,J
2=2.4Hz,1H),7.35(d,J=15.6Hz,1H),6.93(s,1H),6.49−6.40(m,4H),4.61(d,J=5.6Hz,2H),3.73−3.67(m,4H),3.56−3.54(m,2H),3.34−3.32(m,2H).LCMS:m/z545.29[M+H]
+,t
R=1.87min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−5−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(546)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−5−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(546)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.03g、17%),
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.28(s,2H),8.66(s,1H),8.08(d,J=4Hz,2H),7.94(d,J=4Hz,1H),7.64−7.61(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.94(s,1H),6.48(d,J=8Hz,1H),6.46(s,2H),6.43(d,J=16Hz,1H),4.59(d,J=4Hz,2H),3.67(s,4H),3.54(t,J=4Hz,2H),3.25(t,J=4Hz,2H).LCMS:m/z519.03[M+H]
+,t
R=1.69min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2,5−ジフルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(547)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2,5−ジフルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(547)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.02g、11%)、
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.65(t,J=4Hz,1H),8.08(s,1H),7.82(s,1H),7.65−7.62(m,3H),7.51−7.48(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.92(s,1H),6.48(d,J=8Hz,1H),6.46(s,2H),6.43(d,J=16Hz,1H),4.61(d,J=5.2Hz,2H),3.66(s,4H),3.57(s,2H),3.34(s,2H).LCMS:m/z553.39[M+H]
+,t
R=1.89min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2,3−ジフルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(548)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(2,3−ジフルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(548)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.02g、11%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.65(t,J=5.8Hz,1H),8.08(s,1H),7.81(s,1H),7.63−7.61(m,2H),7.51−7.48(m,1H),7.37−7.32(m,2H),6.93(s,1H),6.49−6.40(m,4H),4.61(d,J=5.6Hz,2H),3.67(s,4H)3.56−3.55(m,2H),3.34−3.32(m,2H).LCMS:m/z554.21[M+H]
+,t
R=1.86min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(3−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(549)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(3−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(549)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.02g、12%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.64(t,J=6.0Hz,1H),8.08(d,J=1.6Hz,1H),7.96(d,J=1.6Hz,1H),7.79(d,J=1.6Hz,1H),7.73−7.61(m,3H),7.61−7.49(m,1H),7.35(d,J=15.6Hz,1H),6.90(s,1H),6.49−6.40(m,4H),4.61(d,J=5.2Hz,2H),3.67(s,4H),3.56−3.54(m,2H),3.30−3.28(m,2H).LCMS:m/z535.13[M+H]
+,t
R=1.85min.
(E)−3−(4−アミノフェニル)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(550)の合成:
(E)−3−(4−アミノフェニル)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(550)を、全般的手順1を利用して合成した。(収量:0.012g、9%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.58(t,J=5.8Hz,1H),7.90(d,J=1.6Hz,1H),7.79(d,J=8.0Hz,2H),7.72(d,J=1.6Hz,1H),7.51(d,J=8.0Hz,2H),7.33(d,J=15.6Hz,1H),7.25(d,J=8.4Hz,2H),6.89(s,1H),6.56(d,J=8.8Hz,2H),6.36(d,J=15.6Hz,1H),5.61(s,2H),4.59(d,J=5.6Hz,2H),3.68−3.41(m,8H).LCMS:m/z516.18[M+H]
+,t
R=2.08min.
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)アクリルアミド(551)の合成:
(E)−N−((7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)アクリルアミド(551)を、全般的手順1を利用して合成した。(収量:0.02g、14%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.66(t,J=5.8Hz,1H),8.26(d,J=2.4Hz,1H),7.91(d,J=1.6Hz,1H),7.81(s,1H),7.78(s,1H),7.75−7.72(m,2H),7.51(d,J=8.4Hz,2H),7.40(d,J=8.4Hz,1H),6.91(s,1H),7.71(d,J=9.2Hz,1H),6.48(d,J=15.6Hz,1H),4.61(d,J=5.2Hz,2H),3.62−3.47(m,8H),3.02(s,6H).LCMS:m/z545.44[M]
+,t
R=1.90min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリダジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(552)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリダジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(552)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.012g、7%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.67(t,J=5.2Hz,1H),8.47(s,1H),8.26(s,1H),8.09(s,1H),8.00(d,J=9.2Hz,1H),7.60(m,2H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.99(s,1H),6.50(s,1H),6.47(s,2H),6.43(d,J=16Hz,1H),4.61(d,J=4.8Hz,2H),3.73(s,4H),3.62(d,J=4Hz,2H),3.53(d,J=4Hz,2H).LCMS:m/z519.28[M+H]
+,t
R=1.69min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(2−モルホリノ−2−オキソエチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(553)の合成:
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(2−モルホリノ−2−オキソエチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(553)を、全般的手順2を利用して合成した。(収量:0.01g、4%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.63(t,J=5.8Hz,1H),8.08(d,J=1.6Hz,1H),7.85(d,J=1.6Hz,1H),7.66−7.60(m,4H),7.37−7.31(m,3H),6.88(s,1H),6.49−6.40(m,4H),4.60(d,J=5.2Hz,2H),3.77(s,2H),3.55−3.51(m,4H),3.48−3.30(m,4H).LCMS:m/z531.28[M]
+,t
R=1.87min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−4−(4−(モルホリンスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(554)の合成:
エチル4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−カルボキシラート(86)の合成:6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(85)(10g、43.2mmol)を室温でDMF(100mL)に溶かした。K
2CO
3(14.92g、108.0mmol)及びエチルブロモアセタート(7.47mL、64.9mmol)を加え、反応混合物を100℃で6時間加熱した。反応混合物を室温に放冷し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0−5%酢酸エチル)により精製すると、エチル4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−カルボキシラート(86)を得た。(収量:6.7g、52%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.54(s,1H),7.49(d,J=8Hz,1H),7.09(d,J=8.4Hz,1H),4.34−4.40(m,2H),3.96(s,3H),1.36−1.33(m,3H).LCMS:m/z299.12[M]
+,t
R=2.72min.
(4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メタノール(87)の合成:エチル4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−カルボキシラート(86)(1.7g、5.6mmol)を室温でTHF(40mL)に溶かした。反応混合物を0℃に冷却し、THF中1MのLAH(3.9mL、0.02mmol)を同じ温度で滴加し、15分間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それを、n−ペンタンを使用して結晶化すると、(4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メタノール(87)を得た。(収量:1.40g、97%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.35(d,J=8.8Hz,1H),6.89(d,J=8.4Hz,1H),6.88(s,1H),5.59−5.56(m,1H),4.58(d,J=6.4Hz,2H),3.92(s,3H).
(4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルメタンスルホナート(88)の合成:(4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メタノール(87)(1.48g、5.7mmol)を室温でジクロロメタン(20mL)に溶かした。反応混合物を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(0.54mL、6.9mmol)を滴加し、それに続いてトリエチルアミン(1.19mL、8.5mmol)を加えた。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、CH2Cl2(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗製の(4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルメタンスルホナート(88)を得て、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
2−(アジドメチル)−4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン(89)の合成:(4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルメタンスルホナート(88)(1.55g、4.6mmol)を室温でアセトニトリル(ACN)(20mL)に溶かした。アジ化ナトリウム(0.60g、9.2mmol)、DMSO(0.48mL、6.9mmol)、及び15−クラウン−5(0.15g、0.70mmol)を反応混合物に加え、それを95℃で30分間加熱した。反応混合物を室温に放冷し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗製の2−(アジドメチル)−4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン(89)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
(4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(90)の合成:2−(アジドメチル)−4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン(89)(1.4g、4.96mmol)を、室温で、エタノール(15mL)及び水(7mL)に溶かした。塩化アンモニウム(0.618g、115.6mmol)及び亜鉛末(0.42g、6.50mmol)を反応混合物に加え、それを90℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に放冷し、酢酸エチル(20mLと0.2mLアンモニアの溶液)中に移した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると、粗製の(4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(90)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 7.32(d,J=8.4Hz1H),6.85(d,J=8.4Hz,1H),6.63(s,1H),3.93(s,3H),3.80(s,2H).
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((4−ブロモ−7−tert−ブチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(91)の合成:(4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(90)(1.05g、4.09mmol)を室温でジクロロメタン(10mL)に溶かした。(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(1.00g、6.14mmol)、EDCI(0.94g、4.91mmol)、HOBt(0.66g、4.91mmol)、及びDIPEA(2.1mL、12.2mmol)を0℃で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌し、氷冷水中に移し、CH2Cl2(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中の0−3%MeOH)により精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(91)を得た(収量:1.5g、91%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.63(t,J=5.8Hz,1H),8.08(d,J=2Hz,1H),7.65(dd,J1=2.4Hz,J2=2Hz,1H),7.36(d,J=8.8Hz,1H),7.33(s,1H),6.90(d,J=8.8Hz,1H),6.66(s,1H),6.60(bs,2H),6.52(d,J=8.8Hz,1H),6.43(d,J=16Hz,1H),4.54(d,J=5.6Hz,2H),3.89(s,3H).LCMSm/z403.24[M+H]+,tR=1.87min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−4−(4−(モルホリンスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(554)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(91)(0.3g、0.74mmol)を室温で1,4−ジオキサン(5mL)に溶かした。(4−(モルホリンスルホニル)フェニル)ボロン酸(0.30g、1.11mmol)及びK2CO3(0.20g、1.48mmol)の1mLの水中の脱気した溶液を室温で加え、N2を使用して10分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.04g、0.03mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波下で、1時間80℃で照射した。反応混合物を室温に放冷し、氷冷水中に移し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗製化合物を与え、それを分取HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−4−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(554)を得た。(収量:0.18g、44%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.57(t,J=5.8Hz,1H),8.06(d,J=2.2Hz,1H),7.88−.7.82(m,4H),7.60(dd,J1=2.4Hz,J2=2Hz1H),7.42(d,J=8Hz,1H),7.33(d,J=15.6Hz,1H),7.08(d,J=8.4Hz,1H),6.95(s,1H),6.47−6.38(m,4H),4.53(d,J=5.6Hz,2H),3.98(s,3H),3.66(t,J=8.8Hz,4H),2.93(t,J=4.4Hz,4H).LCMS:m/z549.61[M+H]+,tR=1.90min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(555)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(94)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(94)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(64%)。LCMS:m/z505.1[M+H]
+;t
R=1.30min.
(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(95)の合成:(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(95)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z405.1[M+H]+;tR=0.95min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(555)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジメチルアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(555)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(31%)。H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.07(s,1H),7.97−7.88(m,5H),7.76−7.74(m,1H),7.69(s,1H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.89(s,1H),6.60(d,J=9Hz,1H),6.48(d,J=16Hz,1H),4.71(s,2H),3.50(s,4H),1.07(s,6H).LCMS:m/z551.2[M+H]+;tR=1.92min.
(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(556)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(96)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(96)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(92%)。LCMS:m/z396.0[M+Na]
+;t
R=1.88min.
4−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(97)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(96)(311mg、0.83mmol)を20mLのCH2Cl2に溶かした。N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(97mg、0.83mmol)、Et3N(167mg、1.66mmol)、及びモルホリン−4−カルボニルクロリド(148mg、1mmol)を連続的に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、水(20mL)でクエンチし、CH2Cl2(20mL×2)で抽出した。合わせた有機溶媒をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮(concentraed)乾固すると、298mgの4−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(97)を与え、それをさらに精製せずに直接使用した。収率(74%)。LCMS:m/z487.0[M+H]+;tR=1.98min.
4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(98)の合成:4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(98)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z387.0[M+H]+;tR=1.29min.
(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(556)の合成:(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(556)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(51%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 6.69−6.59(m,1H),8.05(d,J=2Hz,1H),7.75−7.45(m,5H),7.29−7.20(m,2H),7.04(d,J=9Hz,1H),6.86(s,1H),6.65(d,J=16Hz,1H),4.71(s,2H),3.82−3.52(m,8H).LCMS:m/z533.2[M+H]+;tR=1.31min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(ジフルオロメチル)−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(557)の合成。
5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ヨードベンズアルデヒド(100)の合成:5−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(99)(10g、50mmol)をDMF(100mL)に溶かした。NIS(11g、50mmol)を室温で加え、反応混合物を48時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、14gの5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ヨードベンズアルデヒド(100)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(85%収率)。LCMS:t
R=1.93分。
tert−ブチル(5−ブロモ−7−ホルミルベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(101)の合成:5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ヨードベンズアルデヒド(100)(3.3g、10mmol)と、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(1.6g、10mmol)と、Pd(PPh3)2Cl2(700mg、1mmol)と、CuI(191mg、1mmol)の、3mLのEt3Nと20mLのDMF中の混合物を脱気し、80℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を20mLの水で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2.2gのtert−ブチル(5−ブロモ−7−ホルミルベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(101)を黄色の固体として与えた(収率:63%)。LCMS:m/z378.0[M+H]+;tR=1.18min.
tert−ブチル(5−ブロモ−7−(ジフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(102)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−ホルミルベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(101)(353mg、1mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶かした。DAST(386mg、2.4mmol)を0℃で(氷浴)加えた。反応混合物を放置して室温に温め、それを2時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(15%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、200mgのtert−ブチル(5−ブロモ−7−(ジフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(102)が得られた(53%収率)。LCMS:m/z375.9[M+H]+,tR=1.89min.
tert−ブチル(7−(ジフルオロメチル)−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(103)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−(ジフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(102)(375mg、1mmol)及びモルホリノ(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノン(317mg、1mmol)をジオキサン(10mL)に溶かし、5分間脱気した。Pd(dppf)Cl2(82mg、0.1mmol)、K2CO3(276mg、2mmol)、及び1mLの水を加えた。反応混合物を90℃で2時間加熱した。反応混合物を水(20mL)中に移し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、クロマトグラフィー(10−20%酢酸エチル/石油)により精製すると、tert−ブチル(7−(ジフルオロメチル)−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート103(200mg、41%収率)を帯黄色の固体として与えた。LCMS:m/z487.2[M+1]+,tR=1.73min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−(ジフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(104)の合成:tert−ブチル(7−(ジフルオロメチル)−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾ−フラン−2−イル)メチルカルバマート(103)(200mg、0.41mmol)をCH2Cl2(6mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、粗製の(4−(2−(アミノメチル)−7−(ジフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(104)を与え、さらに精製せずに次の工程に使用した。(120mg、76%収率)。LCMS:m/z387.2[M+H]+;tR=1.20min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(ジフルオロメチル)−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(557)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−7−(ジフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(104)(120mg、0.31mmol)をDMF(5mL)に加え、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(51mg、0.31mmol)を0℃で加えた。EDCI(60mg、0.31mmol)及びHOBt水和物(42mg、0.31mmol)を加え、それに続いてDIPEA(80mg、0.62mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。反応混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(ジフルオロメチル)−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(557)を白色の固体として与えた(80mg、49%収率)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.90(t,J=6Hz,1H),8.46−8.19(m,2H),8.15−8.09(m,2H),7.84−7.76(m,3H),7.58−7.37(m,4H),7.01(d,J=9Hz,1H),6.91(s,1H),6.64(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=5Hz,2H),3.68−3.43(m,9H).LCMS:m/z533.3[M+H]+;tR=1.29min.
(E)−3−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(558)の合成
tert−ブチル(5−(3−ヒドロキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(105)の合成:tert−ブチル(5−(3−ヒドロキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(105)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(96%)。LCMS:m/z430.1[M+Na]
+;t
R=1.80min.
3−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(106)の合成:tert−ブチル(5−(3−ヒドロキシフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(105)(268mg、0.66mmol)を20mLのCH2Cl2に溶かした。N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(80mg、0.66mmol)、Et3N(132mg、1.32mmol)、及びモルホリン−4−カルボニルクロリド(196mg、1.31mmol)を連続的に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、水(20mL)でクエンチし、CH2Cl2(20mL×2)で抽出した。合わせた有機溶媒をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固すると、279mgの3−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(106)を与え、それをさらに精製せずに直接使用した。収率(82%)。LCMS:m/z521.1[M+H]+;tR=1.26min.
3−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(107)の合成:3−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(107)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z421.3[M+H]+;tR=1.27min.
(E)−3−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(558)の合成:(E)−3−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニルモルホリン−4−カルボキシラート(558)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(60%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.20(d,J=9Hz,1H),8.07(d,J=13Hz,2H),7.79(s,1H),7.60−7.43(m,4H),7.18(d,J=8Hz,1H),7.05(d,J=9Hz,1H),6.93(s,1H),6.66(d,J=16Hz,1H),4.73(s,2H),3.80−3.55(m,8H).LCMS:m/z567.2[M+H]+;tR=1.35min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(559)の合成。
2−(2−ブロモ−6−ホルミルフェノキシ)アセトニトリル(109)の合成:3−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(108)(1.2g、6mmol)を30mLのCH
3CNに溶かした。2−クロロアセトニトリル(450mg、6mmol)及びK
2CO
3(1.66g、12mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了後、30mLのH
2Oをこの混合物に加えた。混合物をEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、1.28gの2−(2−ブロモ−6−ホルミルフェノキシ)アセトニトリル(109)が得られた。収率(91%)。LCMS:m/z239.9[M+H]
+;t
R=1.56min.
7−ブロモベンゾフラン−2−カルボニトリル(110)の合成:2−(2−ブロモ−6−ホルミルフェノキシ)アセトニトリル(109)をCH3CNに溶かした。Cs2CO3(5.7g、17.6mmol)を加えた。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、30mLのH2Oを加え、反応混合物をEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機溶媒をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、210mgの7−ブロモベンゾフラン−2−カルボニトリル(110)が得られた。収率(11%)。LCMS:tR=1.78min.
7−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(111)の合成:モルホリノ(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノン(301mg、0.95mmol)と、7−ブロモベンゾフラン−2−カルボニトリル(110)(210mg、0.95mmol)と、Pd(dppf)Cl2(73mg、0.1mmol)と、K2CO3(262mg、1.95mmol)の、10mLのジオキサンと2mLのH2O中の混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で3時間撹拌した。混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、185mgの7−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(111)が得られた。収率(58%)。LCMS:m/z333.1[M+H]+;tR=1.62min.
(4−(2−(アミノメチル)ベンゾフラン−7−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(112)の合成:7−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(111)(154mg、0.46mmol)を15mLのEtOHに溶かした。100mgのラネーニッケルを加えた。混合物をH2雰囲気下で20分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮し、Prep−TLC(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、132mgの(4−(2−(アミノメチル)ベンゾフラン−7−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(112)が得られた。収率(85%)。LCMS:m/z337.2[M+H]+;tR=0.83min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(559)の合成:(4−(2−(アミノメチル)ベンゾフラン−7−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(112;100mg、0.3mmol)をDMF(5mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(49mg、0.3mmol)を0℃で加えた。EDCI(84mg、0.44mmol)及びHOBt(59mg、0.44mmol)をこの反応混合物に0℃で加えて、それに続いてDIPEA(77mg、0.6mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに4時間撹拌した。反応混合物を水中(20mL)に移し、EtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPrep−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(559)が得られた(43mg、収率:30%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.22−8.18(m,1H),8.07−7.99(m,3H),7.61−7.46(m,5H),7.38−7.32(m,1H),7.05(d,J=9Hz,1H),6.82(s,1H),6.63(d,J=16Hz,1H),4.71(s,2H),3.83−3.53(m,8H).LCMS:m/z483.1[M+H]+;tR=1.22min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(560)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(113)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(113)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(69%)。LCMS:m/z:472.0[M+H]
+,t
R=1.70min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン(114)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン(114)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z:372.0[M+H]+,tR=0.78min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(560)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(560)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(69%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.85(t,J=6Hz,1H),8.72(d,J=2Hz,1H),8.37(d,J=2Hz,1H),8.27−7.92(m,7H),7.44(d,J=16Hz,1H),7.01−6.93(m,2H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=6Hz,2H),3.78−3.36(m,8H).LCMS:m/z518.2[M+H]+;tR=1.26min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(561)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(561)の合成。
全般的手順4:HATUを使用するアミドカップリング。
(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)安息香酸(59)(60mg、0.12mmol)をDMF(2mL)に加え、1−メチルピペラジン(12mg、0.12mmol)を0℃で加えた。HATU(68mg、0.18mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(31mg、0.24mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)中に移し、EtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPrep−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(561)が得られた。収率(9%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.03−7.93(m,3H),7.73−7.61(m,5H),7.49−7.35(m,4H),6.81(s,1H),6.50(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.77−3.38(m,4H),2.51−2.30(m,4H).LCMS:m/z564.3[M+H]+;tR=1.71min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(562)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(115)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(115)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(60%)。LCMS:m/z:489.1[M+H]
+,t
R=1.72min.
(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)−2−フルオロフェニル)(モルホリノ)メタノン(116)の合成:(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)−2−フルオロフェニル)(モルホリノ)メタノン(116)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:tR=1.26min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(562)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(562)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(23%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.15−8.06(m,1H),7.93(s,1H),7.70−7.34(m,5H),7.25−7.16(m,1H),6.95(d,J=9Hz,1H),6.75(s,1H),6.54(d,J=16Hz,1H),4.60(s,2H),3.75−3.52(m,6H),3.36−3.29(m,2H).LCMS:m/z535.2[M+H]+;tR=1.73min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(563)の合成。
tert−ブチル(5−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(117)の合成:tert−ブチル(5−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(117)を、全般的手順2を利用して合成した。収率(70%)。LCMS:m/z:523.2[M+H]
+,t
R=1.91min.
(5−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−2−フルオロフェニル)(モルホリノ)メタノン(118)の合成:(5−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−2−フルオロフェニル)(モルホリノ)メタノン(118)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z:423.0[M+H]+,tR=0.90min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(563)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(563)を、全般的手順1を利用して合成した。収率(23%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.06(s,2H),7.85−7.69(m,4H),7.49(d,J=16Hz,1H),7.38−7.30(m,1H),6.91(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.48(d,J=16Hz,1H),4.71(s,2H),3.86−3.75(m,4H),3.70−3.65(m,2H),3.47−3.40(m,2H).LCMS:m/z569.2[M+H]+,tR=1.66min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(564)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(564)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(564)を、全般的手順4を利用して合成した。収率(9%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.02−7.94(m,2H),7.72−7.61(m,4H),7.47−7.35(m,3H),6.81(s,1H),6.50(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.60(s,2H),3.70−3.61(m,2H),3.44−3.32(m,2H),2.87−2.64(m,4H).LCMS:m/z550.2[M+H]
+,t
R=1.51min.4.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(565)の合成。
tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(119)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(28)(140g、356mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(100g、392mmol)、Pd(dppf)Cl
2(30g、36mmol)、及び酢酸カリウム(70g、712mmol)を、1.5Lのジオキサンに加えて、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で6時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(5−20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、143gのtert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(119)を黄色の固体として与えた(90%収率)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.10(s,1H),7.88(s,1H),6.59(s,1H),4.97(s,1H),4.42(d,J=5Hz,2H),1.40(s,9H),1.30(s,12H).LCMS:m/z464.1[M+Na]
+,t
R=2.05min.
メチル6−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(120)の合成:tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(119)(2.4g、5.52mmol)と、メチル6−ブロモニコチナート(1g、4.6mmol)と、Pd(dppf)Cl2(337mg、0.46mmol)と、K2CO3(1.26g、9.2mmol)の、20mLのジオキサンと4mLのH2O中の混合物を、85℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(40%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2gのメチル6−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(120)を黄色の固体として与えた。収率(96%)。LCMS:m/z451.1[M+H]+,tR=1.88min.
メチル6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(121)の合成:メチル6−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(120)(2g、4.4mmol)をCH2Cl2(20mL)に溶かした。TFA(6mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、粗製のメチル6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(121)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(100%)。LCMS:m/z351.0[M+H]+;tR=0.89min.
(E)−メチル6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(122)の合成:粗製のメチル6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(121)(先の工程からの粗製混合物、4.4mmol)をDMF(8mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(722mg、4.4mmol)を0℃で加えた。HATU(2.5g、6.6mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(1.13g、8.8mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、800mgの(E)−メチル6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(122)が得られた。収率(36%)。LCMS:m/z497.1[M+H]+,tR=1.38min.
(E)−6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチン酸(123)の合成:(E)−メチル6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(122)(800mg、1.6mmol)をTHF(10mL)に溶かした。LiOH(98mg、2.4mmol)及び水(2mL)をこの混合物に加えた。混合物を室温で8時間撹拌し、1NのHCl溶液を加えて、pH約6に調整した。700mgの(E)−6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチン酸(123)を濾過により回収し、真空中で乾燥させた。収率(90%)。LCMS:m/z483.1[M+H]+,tR=1.34min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(565)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(565)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。(10mg;収率:14%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.74−8.73(m,1H),8.49(d,J=1Hz,1H),8.31(s,1H),8.07−8.06(m,2H),7.98−7.95(m,1H),7.75−7.72(m,1H),7.49(d,J=16Hz,1H),6.94(s,1H),6.60(d,J=9Hz,1H),6.48(d,J=16Hz,1H),4.72(s,2H),3.83(s,2H),3.57(s,2H),2.56−2.49(m,4H),2.35(s,3H).LCMS:m/z565.2[M+H]+;tR=1.53min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(566)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(566)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(77%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.24−8.18(m,1H),7.87(s,1H),7.76−7.47(m,7H),6.80(s,1H),6.49(d,J=8Hz,1H),6.34−6.20(m,2H),4.77(d,J=6Hz,2H),4.71(s,2H),3.98−3.49(m,4H),2.15−1.92(m,4H).LCMS:m/z585.3[M+H]
+;t
R=1.81min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−フルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(567)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−フルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(567)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(55%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.66(t,J=6Hz,1H),8.25(s,1H),8.09(d,J=2Hz,1H),7.87−7.82(m,3H),7.64−7.61(m,1H),7.53(d,J=8Hz,2H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.95(s,1H),6.49−6.41(m,4H),5.00−4.85(m,1H),4.02(d,J=6Hz,2H),3.68−3.47(m,4H),1.96−1.75(m,4H).LCMS:m/z567.2[M+H]
+;t
R=1.70min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(568)の合成。
tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(124)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(83)(140mg、0.3mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(125mg、0.9mmol)、Pd(PPh
3)
4(35mg、0.03mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(17mg、0.06mmol)、及びK
3PO
4(201mg、0.9mmol)を、10mLのジオキサンと1mLの水に加えた。反応混合物を脱気し、130℃で、窒素雰囲気下で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、5mLの水に注ぎ、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(124)を白色の固体として与えた(100mg、63%収率)。LCMS:m/z532.1[M+H]
+;t
R=1.78min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン(125)の合成:tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(124)(110mg、0.21mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃で滴加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(6−(2−(アミノメチル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン(125)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(80mg、89%収率)。LCMS:m/z432.1[M+H]+;tR=0.87min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(568)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(モルホリノ)メタノン(125)(80mg、0.2mmol)、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(35mg、0.2mmol)、HOBt水和物(40mg、0.3mmol)、EDCI(55mg、0.3mmol)、及びDIPEA(74mg、0.6mmol)を室温でDMF(6mL)に加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(568)(36mg、34%収率)を白色の固体として与えた。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.82(s,1H),8.73(s,1H),8.38(s,1H),8.26−7.94(m,9H),7.50−7.36(m,3H),7.01−6.91(m,2H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.62(d,J=5Hz,2H),3.94−3.42(m,8H).LCMS:m/z578.2[M+H]+,tR=1.32min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3,3−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(569)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3,3−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(569)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(49%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.73−8.66(m,3H),8.38(s,1H),8.18(d,J=8Hz,1H),8.08(s,1H),7.98−7.95(m,1H),7.63−7.61(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.00(s,1H),6.48−6.41(m,4H),4.62(d,J=6Hz,2H),3.71−3.69(m,2H),3.44(s,2H),3.33(s,2H),1.44(s,6H).LCMS:m/z580.0[M+H]
+;t
R=1.37min.
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(570)の合成。
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(570)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(22%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.89−8.85(m,1H),8.70−8.65(m,2H),8.40(s,1H),8.22−8.08(m,3H),7.64−7.61(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.00(s,1H),6.49−6.41(m,4H),5.48−5.29(m,1H),4.62(d,J=6Hz,2H),3.80−3.60(m,4H),2.19−2.17(m,2H).LCMS:m/z554.2[M+H]
+;t
R=1.31min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(571)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(571)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(45%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 7.98−7.94(m,2H),7.68−7.62(m,4H),7.43−7.36(m,3H),6.80(s,1H),6.49(d,J=5Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.67−4.51(m,2H),4.17−4.14(m,1H),3.43−3.21(m,3H),1.60−1.47(m,4H),1.17(s,3H).LCMS:m/z579.3[M+H]
+;t
R=1.69min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(572)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(572)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(52%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.11(s,1H),8.06(d,J=2Hz,1H),7.80−7.74(m,4H),7.54−7.48(m,3H),6.92(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=4Hz,1H),4.72−4.64(m,4H),3.74−3.45(m,2H),2.85−2.76(m,2H),1.23(s,3H),1.06(s,3H).LCMS:m/z578.3[M+H]
+;t
R=1.63min.
(E)−N−((5−(4−(1,4−ジアゼパン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(573)の合成。
(E)−N−((5−(4−(1,4−ジアゼパン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(573)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(24%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.12−8.04(m,2H),7.84−7.74(m,4H),7.61−7.46(m,3H),6.92(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),4.72(s,2H),3.87−3.77(m,2H),3.63−3.53(m,2H),3.13−2.87(m,4H),2.00−1.78(m,2H).LCMS:m/z564.2[M+H]
+,t
R=1.19min.
(E)−N−((5−(4−(1,4−オキサゼパン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(574)の合成。
(E)−N−((5−(4−(1,4−オキサゼパン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(574)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(51%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.69(t,J=6.0Hz,1H),8.25(s,1H),8.08(d,J=2Hz,1H),7.86−7.81(m,3H),7.65−7.63(m,1H),7.51(d,J=8Hz,2H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.95(s,1H),6.50−6.41(m,4H),4.61(d,J=5Hz,2H),3.75−3.59(m,8H),1.91−1.73(m,2H).LCMS:m/z565.2[M+H]
+;t
R=1.62min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(2,2−ジメチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(575)の合成。
(E)−tert−ブチル4−(4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾイル)−3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボキシラート(126)の合成:(E)−tert−ブチル4−(4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ベンゾイル)−3,3−ジメチルピペラジン−1−カルボキシラート(126)を、全般的手順4を利用して合成した。収率(35%)。LCMS:m/z678.3[M+H]
+;t
R=1.86min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(2,2−ジメチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(575)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(2,2−ジメチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(575)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収率(14%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.77(t,J=6Hz,1H),8.26−8.08(m,3H),7.86−7.92(m,2H),7.50(d,J=8Hz,1H),6.94(s,1H),6.55−6.31(m,5H),5.80(d,J=13Hz,1H),4.62−4.56(m,2H),3.20−3.17(m,4H),2.76−2.74(m,2H),2.62(s,2H),1.44(s,6H).LCMS:m/z578.3[M+H]+,tR=1.59min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(576)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(127)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(127)を、示された試薬を使用して、全般的手順2に従って合成した。収率(87%)。LCMS:m/z484.1[M+H]
+;t
R=1.39min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(128)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(128)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収率(100%)。LCMS:m/z385.2[M+H]+;tR=1.54min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(576)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(576)を、示された試薬を使用して、全般的手順1に従って合成した。収率(100%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.64(t,J=6Hz,1H),8.08−7.61(m,6H),7.48(d,J=8.0Hz,2H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.90(s,1H),6.49−6.41(m,4H),4.61−4.59(m,2H),3.78−3.54(m,4H),2.34−2.33(m,4H),2.20(s,3H).LCMS:m/z530.2[M+H]+;tR=1.54min.
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(577)の合成。
(E)−tert−ブチル4−(6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチノイル)ピペラジン−1−カルボキシラート(129)の合成:(E)−tert−ブチル4−(6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ニコチノイル)ピペラジン−1−カルボキシラート(136)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。(52%収率)。LCMS:m/z651.2[M+H]
+;t
R=1.73min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(577)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(577)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収率(50%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.74(s,1H),8.53(s,1H),8.34(s,1H),8.10−7.93(m,4H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.95(d,J=13Hz,1H),6.66−6.51(m,1H),6.47−6.37(m,1H),4.73−4.67(m,2H),3.79−3.50(m,4H),2.94−2.86(m,4H).LCMS:m/z551.2[M+H]+;tR=1.45min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−((3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)チオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(578)の合成。
(5−ブロモチオフェン−2−イル)(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メタノール(131)の合成:4−ヨード−3,5−ジメチルイソオキサゾール(130)(3.35g、15mmol)を45mLのTHFに溶かした。混合物を脱気し、−78℃に冷却した。n−BuLi(6.6mL、16.5mmol、ヘキサン中2.5N)をゆっくりと加えた。−78℃で1時間撹拌した後、5−ブロモチオフェン−2−カルボアルデヒド(3.15g、16.5mmol)を加えた。混合物を−78℃でさらに1時間撹拌し、次いで放置してゆっくりと0℃に温めた。10mLのNH
4Cl水溶液を加えて反応物をクエンチし、混合物をEtOAc(35mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィー(10%−20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、455mgの(5−ブロモチオフェン−2−イル)(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メタノール(131)を黄色の油として与えた(収率:8%)。LCMS:m/z290.0[M+H]
+;t
R=1.66min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−((3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)チオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(132)の合成:(5−ブロモチオフェン−2−イル)(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メタノール(131)(160mg、0.55mmol)及びtert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(203mg、0.5mmol)を、ジオキサン(6mL)に溶かし、脱気した。Pd(dppf)Cl2(40mg、0.05mmol)、K2CO3(138mg、1mmol)、及び0.6mLの水を加えた。反応混合物を、100℃で2時間加熱した。反応混合物を水中に移し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをクロマトグラフィー(20−30%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−((3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)チオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(132)(160mg、66%収率)を帯黄色の固体として与えた。LCMS:m/z489.1[M+H]+,tR=1.85min.
(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)チオフェン−2−イル)(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メタノール(133)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−((3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)チオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(132)(80mg、0.16mmol)をCH2Cl2(4mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、粗製の(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)チオフェン−2−イル)(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メタノール(133)を与え、さらに精製せずに次の工程に使用した。(80mg、収量:100%)。LCMS:m/z371.1[M+H]+;tR=1.38min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−((3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)チオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(578)の合成:(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)チオフェン−2−イル)(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メタノール(133)(80mg、0.16mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(32mg、0.19mmol)を0℃で加えた。EDCI(37mg、0.19mmol)及びHOBt(26mg、0.19mmol)をこの反応混合物に0℃で加えて、それに続いてDIPEA(41mg、0.32mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、18時間撹拌した。粗製の混合物をPrep−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−((3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)(ヒドロキシ)メチル)チオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(578)(6mg、7%収率)が得られた。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.07(d,J=2Hz,1H),7.78−7.72(m,2H),7.57−7.48(m,2H),7.27(d,J=4Hz,1H),6.88(m,1H),6.81(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.48(d,J=16Hz,1H),6.00(s,1H),4.68(s,2H),2.43(s,3H),2.21(s,3H).LCMS:m/z535.0[M+H]+,tR=1.64min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(579)の合成。
tert−ブチル(5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(134)の合成:(5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(134)を、示された試薬を使用して、全般的手順2に従って合成した。収量:68%。LCMS:m/z524.2[M+H]
+;t
R=1.78min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロピリジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン(135)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロピリジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン(135)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収量:75%。LCMS:m/z424.0[M+H]+;tR=1.22min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(579)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(579)を、示された試薬を使用して、全般的手順1に従って合成した。収量:38%。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.86(t,J=6Hz,1H),8.61(s,1H),8.34−7.98(m,7H),7.44(d,J=16Hz,1H),7.02(s,1H),6.94(d,J=9Hz,1H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.64(d,J=6Hz,2H),3.75−3.56(m,8H).LCMS:m/z570.2[M+H]+,tR=1.32min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(580)の合成。
(2−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)(モルホリノ)メタノン(137)の合成:2−ブロモ−5−フルオロイソニコチン酸(136)(1.0g、4.6mmol)をDCM(20mL)に溶かし、モルホリン(0.4g、4.6mmol)を0℃で加えた。EDCI(1.3g、6.8mmol)及びHOBt水和物(0.9g、6.8mmol)をこの反応混合物に加え、それに続いてDIPEA(1.2g、9.0mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに4時間撹拌した。反応混合物を、水(10mL)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルコラマタグラフィー(choramatagraphy)(15%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1.2gの(2−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)(モルホリノ)メタノン(137)が得られた。収率(90%)。LCMS:m/z289.0[M+H]
+,t
R=1.50min
tert−ブチル(5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(138)の合成:(2−ブロモ−5−フルオロピリジン−4−イル)(モルホリノ)メタノン(137)(100mg、0.34mmol)と、tert−ブチル(7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(60)(150mg、0.34mmol)と、Pd(dppf)Cl2(25mg、0.034mmol)と、K2CO3(94mg、0.68mmol)の、5mLのジオキサンと1mLのH2O中の混合物を脱気した。反応混合物を、85℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を氷水(10mL)に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをprep−TLC(30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、124mgのtert−ブチル(5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(138)を白色の固体として与えた。収率(70%)。LCMS:m/z524.2[M+H]+,tR=1.89min.
(2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−5−フルオロピリジン−4−イル)(モルホリノ)メタノン(139)の合成:tert−ブチル(5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(138)(90mg、0.17mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、75mgの粗製の(2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−5−フルオロピリジン−4−イル)(モルホリノ)メタノン(139)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(100%)。LCMS:m/z424.0[M+H]+;tR=1.63min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(580)の合成:(2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−5−フルオロピリジン−4−イル)(モルホリノ)メタノン(139)(75mg、0.17mmol)をDMF(5mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(31mg、0.19mmol)を0℃(氷浴)で加えた。EDCI(54mg、0.28mmol)及びHOBt水和物(38mg、0.28mmol)をこの反応混合物に0℃で加えて、それに続いてDIPEA(49mg、0.38mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに4時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、23mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(580)が得られた。収率(20%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.57(s,1H),8.38(s,1H),8.19(s,1H),7.99−7.94(m,2H),7.64(d,J=9Hz,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.83(s,1H),6.50(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.75−3.66(m,4H),3.59−3.55(m,2H),3.34−3.30(m,2H).LCMS:m/z570.2[M+H]+,tR=1.63min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(581)の合成。
(6−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン(141)の合成:6−クロロ−3−フルオロピコリン酸(140)(700mg、4.0mmol)をDCM(20mL)に溶かした。モルホリン(348mg、4.0mmol)、HATU(1.5g、4.0mmol)、及びDIPEA(774mg、6.0mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、水(20mL)、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、694mgの(6−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン(141)を白色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(60%)。LCMS:m/z245.1[M+H]
+;t
R=1.56min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(142)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(43)(322mg、0.79mmol)と、(6−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン(141)(193mg、0.79mmol)と、Pd2(dba)3(56mg、0.08mmol)と、PCy3(45mg、0.16mmol)と、K3PO4(335mg、1.58mmol)の、8mLのジオキサンと2mLのH2O中の混合物を脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(25%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、160mgのtert−ブチル(7−クロロ−5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(142)を油として与えた。収率(70%)。LCMS:m/z490.2[M+H]+,tR=1.85min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロピリジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン(143)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(142)(160mg、0.33mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(0.5mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、粗製の(6−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロピリジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン(143)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収量(130mg、100%)。LCMS:m/z390.0[M+H]+;tR=1.29min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(581)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロピリジン−2−イル)(モルホリノ)メタノン(143)(370mg、0.95mmol)をDMF(8mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(7;156mg、0.95mmol)を0℃(氷浴)で加えた。EDCI(274mg、1.42mmol)及びHOBt水和物(192mg、1.42mmol)をこの反応混合物に加え、それに続いてDIPEA(245mg、1.9mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPre−HPLCにより精製すると、33mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−フルオロ−6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(581)を白色の固体として与えた。収率(83%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.84(t,J=6Hz,1H),8.31−7.94(m,8H),7.43(d,J=16Hz,1H),6.97(s,1H),6.93(d,J=9Hz,1H),6.59(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=6Hz,2H),3.71(s,4H),3.60−3.56(m,2H),3.35−3.32(m,2H).LCMS:m/z536.2[M+H]+,tR=1.21min.
(E)−N−(4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)モルホリン−4−カルボキサミド(582)の合成。
tert−ブチル(5−(4−アミノフェニル)−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(144)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(19)(360mg、1mmol)と、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼンアミン(219mg、1mmol)と、Pd(dppf)Cl
2(82mg、0.1mmol)と、K
2CO
3(276mg、2mmol)の、10mLのジオキサンと1mLのH
2O中の混合物を脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で1時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を氷水(10mL)に注ぎ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(25%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、300mgのtert−ブチル(5−(4−アミノフェニル)−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(144)を黄色の固体として与えた。収量:(81%)。LCMS:m/z373.1[M+H]
+,t
R=1.66min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボキサミド)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(145)の合成:tert−ブチル(5−(4−アミノフェニル)−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(144)(300mg、0.8mmol)の混合物を15mLのCH2Cl2に溶かした。モルホリン−4−カルボニルクロリド(120mg、0.8mmol)、DMAP(98mg、0.8mmol)、及びEt3N(162mg、1.6mmol)を室温で加えた。反応混合物を48時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を、H2O(15mL)、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、280mgのtert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボキサミド)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(145)を黄色の固体として与えた。収量:(72%)。LCMS:m/z486.2[M+H]+,tR=2.30min.
N−(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)モルホリン−4−カルボキサミド(146)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(モルホリン−4−カルボキサミド)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(145)(280mg、0.58mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、230mgの粗製のN−(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)モルホリン−4−カルボキサミド(146)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収量:(100%)。LCMS:m/z386.1[M+H]+;tR=1.22min.
(E)−N−(4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)モルホリン−4−カルボキサミド(582)の合成:N−(4−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)モルホリン−4−カルボキサミド(146)(220mg、0.57mmol)をDMF(8mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(94mg、0.57mmol)を0℃(氷浴)で加えた。EDCI(163mg、0.85mmol)及びHOBt水和物(115mg、0.85mmol)をこの反応混合物に加え、それに続いてDIPEA(147mg、1.14mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。混合物を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをprep−HPLCにより精製すると、53mgの(E)−N−(4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)フェニル)モルホリン−4−カルボキサミド(582)を白色固体として与えた。収量:(17%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.85(t,J=6Hz,1H),8.67(s,1H),8.35−8.06(m,4H),7.81(s,1H),7.67−7.56(m,5H),7.44(d,J=16Hz,1H),6.99(d,J=9Hz,1H),6.88(s,1H),6.61(d,J=16Hz,1H),4.61(d,J=6Hz,2H),3.67−3.58(m,4H),3.48−3.41(m,4H).LCMS:m/z532.2[M+H]+,tR=1.23min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(583)の合成。
エチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(147)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(43)(1.2g、2.9mmol)、エチル2−クロロピリミジン−5−カルボキシラート(460mg、2.5mmol)、Pd(dppf)Cl
2(190mg、0.25mmol)、及びK
2CO
3(680mg、4.9mmol)を、ジオキサン(10mL)とH
2O(1mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、370mgのエチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(147)を白色の固体として与えた。収率(35%)。LCMS:m/z432.1[M+H]
+,t
R=2.02min.
エチル2−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(148)の合成:エチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(147)(370mg、0.86mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(0.5mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、粗製のエチル2−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(148)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収量(290mg、100%)。LCMS:m/z332.0[M+H]+;tR=1.98min.
(E)−エチル2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(149)の合成:エチル2−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(148)(150mg、0.34mmol)をDMF(5mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(55mg、0.34mmol)を0℃(氷浴)で加えた。HATU(155mg、0.41mmol)を加え、それに続いてDIPEA(87mg、0.68mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を氷−水(10mL)に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、120mgの(E)−エチル2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(149)が得られた。収率(75%)。LCMS:m/z478.2[M+H]+,tR=1.92min.
(E)−2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(150)の合成:(E)−エチル2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(149)(120mg、0.25mmol)をTHF(4mL)に溶かした。LiOH(32mg、0.75mmol)及び水(1mL)を室温で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃(氷浴)に冷却し、2NのHCl水溶液を加え、pH=6に調整した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、100mgの(E)−2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(150)が得られた。収率(89%)。LCMS:m/z450.1[M+H]+,tR=1.28min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(583)の合成:(E)−2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(150)(50mg、0.11mmol)をDMF(3mL)に溶かした。モルホリン(10mg、0.11mmol)、HATU(84mg、0.22mmol)、及びDIPEA(28mg、0.22mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温でさらに2時間撹拌した。15mLのEtOAc及び10mLのH2Oを加えた。有機相を分離し、水相をEtOAc(15mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、Prep−HPLCにより精製すると、15mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(583)が得られた。収率(26%)。1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δ 9.02−8.97(m,2H),8.65(t,J=4Hz,2H),8.39(d,J=2Hz,1H),8.08(d,J=2Hz,1H),7.64−7.59(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.01(s,1H),6.50−6.39(m,4H),4.61(d,J=6Hz,2H),3.73−3.43(m,8H).LCMS:m/z519.2[M+H]+,tR=1.62min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(584)の合成。
(6−ブロモピリジン−3−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(152)の合成:6−ブロモニコチン酸(151)(500mg、2.5mmol)をCH
2Cl
2(15mL)に溶かし、1−メチルピペラジン(274mg、2.7mmol)を0℃で加えた。EDCI(573mg、3mmol)及びHOBt(402mg、3mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(642mg、5mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)中に移し、CH
2Cl
2(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、(6−ブロモピリジン−3−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(152)が得られた。収量(400mg、52%)。LCMS:m/z285.1M+H]
+;t
R=1.35min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(153)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(153)を、示された試薬を使用して、全般的手順2に従って合成した。収率(47%)。LCMS:m/z485.2[M+H]+;tR=1.26min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(154)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(154)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収率(100%)。LCMS:m/z385.1[M+H]+;tR=1.45min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(584)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(584)を、示された試薬を使用して、全般的手順1に従って合成した。収率(52%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.72−8.64(m,2H),8.35(s,1H),8.19−8.07(m,3H),7.97−7.90(m,1H),7.66−7.60(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.95(s,1H),6.51−6.39(m,4H),4.60(d,J=6Hz,2H),3.64(s,4H),2.41−2.29(m,4H),2.20(s,3H).LCMS:m/z531.2[M+H]+,tR=1.05min
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(585)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(585)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(28%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.78(s,1H),8.53(s,1H),8.34(s,1H),8.10−8.00(m,3H),7.77−7.74(m,1H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.96(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),4.73(s,2H),3.91−3.65(m,4H),2.17−2.03(m,4H).LCMS:m/z586.2[M+H]
+;t
R=1.81min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(586)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(586)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:17%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.97(s,2H),8.66(s,2H),8.39(s,1H),8.09(s,1H),7.62(d,J=8Hz,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.01(s,1H),6.52−6.38(m,4H),4.61(d,J=5Hz,2H),3.70−3.60(m,2H),3.49−3.42(m,2H),2.42−2.29(m,4H),2.21(s,3H).LCMS:m/z532.3[M+H]
+,t
R=1.61min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロ−3−メチルアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(587)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロ−3−メチルアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(587)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(18%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.67(t,J=6Hz,1H),8.26(s,1H),8.08(s,1H),7.91−7.75(m,5H),7.66−7.61(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.95(s,1H),6.51−6.39(m,4H),4.62(d,J=6Hz,2H),4.57−4.07(m,4H),1.61(d,J=22Hz,3H).LCMS:m/z553.2[M+H]
+,t
R=1.39min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(588)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(155)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(155)を、示された試薬を使用して、全般的手順2に従って合成した。収量:44%。LCMS:m/z490.2[M+H]
+,t
R=1.85min.
(2−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)−5−フルオロピリジン−4−イル)(モルホリノ)メタノン(156)の合成。(2−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)−5−フルオロピリジン−4−イル)(モルホリノ)メタノン(156)を、示された試薬を使用して、全般的手順(Porcedure)3に従って合成した。収量:100%。LCMS:m/z390.1[M+H]+;tR=1.30min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(588)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−フルオロ−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(588)を、示された試薬を使用して、全般的手順1に従って合成した。収量:23%。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.86(t,J=6Hz,1H),8.77(s,1H),8.37−8.06(m,7H),7.44(d,J=16Hz,1H),6.98(d,J=9Hz,1H),6.95(s,1H),6.61(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=6Hz,2H),3.78−3.48(m,8H).LCMS:m/z536.1[M+H]+,tR=1.28min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(589)の合成。
4−ブロモ−2−クロロ−6−ヨードフェノール(158)の合成:4−ブロモ−2−クロロ−6−ヨードフェノール(158)を、示された試薬、中間体(18)の類似の手順を利用して合成した。収率(63%)。
tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(159)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(159)を、中間体(19)の類似の手順を利用して合成した。収率(75%)。LCMS:m/z306.0[M−55]+;tR=2.07min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(160)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(160)を、示された試薬、中間体(20)の類似の手順を利用して合成した。収率(92%)。LCMS:m/z352.1[M−55]+;tR=2.15min.
メチル6−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(161)の合成:メチル6−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(161)を、示された試薬を使用して、全般的手順2に従って合成した。収率(96%)。LCMS:m/z417.1[M+H]+;tR=2.16min.
メチル6−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(162)の合成:メチル6−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(162)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収率(100%)。LCMS:m/z317.1[M+H]+;tR=1.83min.
(E)−メチル6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(163)の合成:(E)−メチル6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ニコチナート(163)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(89%)。LCMS:m/z463.1[M+H]+;tR=1.81min.
(E)−6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ニコチン酸(164)の合成:(E)−6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ニコチン酸(164)を、示された試薬を使用して、中間体(55)の類似の手順に従って合成した。収率(78%)。LCMS:m/z449.1[M+H]+;tR=1.25min.
(E)−tert−ブチル4−(6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ニコチノイル)ピペラジン−1−カルボキシラート(165)の合成:(E)−tert−ブチル4−(6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ニコチノイル)ピペラジン−1−カルボキシラート(165)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(37%)。LCMS:m/z617.2[M+H]+;tR=1.70min
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(589)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(589)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収率(61%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.68−8.62(m,2H),8.36(s,1H),8.17−8.08(m,4H),7.93−7.91(m,1H),7.63−7.60(m,1H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.95(s,1H),6.49−6.40(m,4H),4.60(d,J=6Hz,2H),3.58−3.56(m,2H),2.76−2.65(m,6H).LCMS:m/z517.2[M+H]+;tR=1.50min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(590)の合成。
エチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(166)の合成:tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(60)(3.0g、6.8mmol)、エチル2−クロロピリミジン−5−カルボキシラート(1.5g、38.2mmol)、Pd(dppf)Cl
2(450mg、0.6mmol)、及びCs
2CO
3(4.4g、13.6mmol)を、ジオキサン(50mL)とH
2O(5mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2.8gのエチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(166)を黄色の固体として与えた。収率(81%)。LCMS:m/z466.2[M+H]
+,t
R=1.97min.
エチル2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(167)の合成:エチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(166)(0.75g、1.6mmol)をCH2Cl2(20mL)に溶かした。TFA(5mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、粗製のエチル2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(167)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した、収率(0.6g、100%)。LCMS:m/z366.1[M+H]+;tR=1.31min.
(E)−エチル2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(168)の合成:エチル2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(167)(0.6g、1.6mmol)をDMF(15mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(0.3g、1.8mmol)を0℃(氷浴)で加えた。HATU(0.71g、1.8mmol)を加え、それに続いてDIPEA(0.4g、3.1mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を、氷冷水(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、700mgの(E)−エチル2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(168)が得られた。収率(88%)。LCMS:m/z512.2[M+H]+,tR=1.36min.
(E)−2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(169)の合成:(E)−エチル2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(168)(630mg、1.2mmol)をTHF(10mL)に溶かした。LiOH(150mg、3mmol)及び水(2.5mL)を室温で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃(氷浴)に冷却し、2NのHCl溶液を加え、pH=6に調整した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、550mgの(E)−2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(169)が得られた。収率(92%)。LCMS:m/z484.1[M+H]+,tR=1.22min.
(E)−tert−ブチル4−(2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(170)の合成:(E)−2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(169)(20mg、0.04mmol)をDMF(3mL)に溶かした。tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(8mg、0.04mmol)、HATU(30mg、0.08mmol)、及びDIPEA(10mg、0.08mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、20mgの(E)−tert−ブチル4−(2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(170)が得られた。収率(60%)。LCMS:m/z652.7[M+H]+,tR=1.89min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(590)の合成:(E)−tert−ブチル4−(2−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(170)(20mg、0.03mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPrep−HPLCにより精製すると、18mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(590)を白色の固体として与えた。(90%収率)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 9.07−8.97(m,4H),8.65−8.67(m,3H),8.10−8.07(m,1H),7.64−7.60(m,1H),7.39−7.32(m,1H),7.07(s,1H),6.50−6.39(m,3H),4.67−4.59(m,2H),3.16−3.09(m,4H),1.35−1.13(m,4H).LCMS:m/z552.2[M+H]+;tR=1.48min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(591)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(591)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(16%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.75(s,1H),8.66−8.63(m,1H),8.37(d,J=2Hz,1H),8.17−8.03(m,3H),8.01−7.98(m,1H),7.63−7.61(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.95(s,1H),6.49−6.41(m,4H),4.61(d,J=6Hz,2H),3.75−3.49(m,4H),2.08−2.07(m,4H).LCMS:m/z552.2[M+H]
+;t
R=1.65min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(592)の合成。
4−ブロモ−2−ヨード−6−メトキシフェノール(171)の合成:4−ブロモ−2−メトキシフェノール(1;14.5g、71.8mmol)を500mLのNH
4OHに溶かした。KI(36.0g、220mmol)とI
2(18.2g、71.8mmol)の120mLのH
2O中の溶液をこの混合物に加え、反応混合物を30℃で4時間撹拌した。HClを、pH=7まで反応混合物に加えた。混合物をEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、12.0gの4−ブロモ−2−ヨード−6−メトキシフェノール(171)を黄色の固体として与えた(収率:52%)。LCMS:t
R=1.83min.
tert−ブチル(5−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(172)の合成:4−ブロモ−2−ヨード−6−メトキシフェノール(171)(12.0g、36.6mmol)と、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(6.84g、44.1mmol)と、Pd(PPh3)2Cl2(1.56g、3.66mmol)と、CuI(695mg、3.66mmol)の100mLの、Et3N中の混合物を、80℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を氷水に注ぎ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、6.7gのtert−ブチル(5−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(172)を白色の固体として与えた(収率:51%)。LCMS:m/z380.0[M+Na]+,tR=1.92min.
tert−ブチル(7−メトキシ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(173)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(172)(200mg、0.56mmol)と、モルホリノ(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノン(213mg、0.67mmol)と、Pd(dppf)Cl2(44mg、0.06mmol)と、K2CO3(155g、1.1mmol)の、6mLのジオキサンと0.6mLのH2O中の混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(25%−50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、140mgのtert−ブチル(7−メトキシ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(173)を黄色の固体として与えた。収率(95%)。LCMS:m/z467.1[M+H]+,tR=1.68min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(174)の合成:tert−ブチル(7−メトキシ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(173)(140mg、0.3mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、粗製の(4−(2−(アミノメチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(174)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(100%)。LCMS:m/z367.2[M+H]+;tR=1.17min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(592)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(174)(110mg、0.3mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(74mg、0.45mmol)を0℃で加えた。EDCI(86mg、0.45mmol)及びHOBt(61mg、0.45mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(77mg、0.6mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、18時間撹拌した。粗製の混合物をPrep−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(592)が得られた(5mg、収率:3%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.18(d,J=9Hz,1H),8.05(s,1H),7.76(d,J=8Hz,2H),7.55−7.42(m,4H),7.13(s,1H),7.03(d,J=9Hz,1H),6.77(s,1H),6.64(d,J=16Hz,1H),4.68(s,2H),4.06(s,3H),3.82−3.53(m,8H).LCMS:m/z513.2[M+H]+,tR=1.18min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(593)の合成。
2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(175)の合成:エチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボキシラート(166)(300mg、0.82mmol)をTHF(6mL)に溶かし、LiOH(103mg、2.46mmol)及び水(1.5mL)をこの混合物に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。1NのHCl溶液を加えて、pH=3に調整した。250mgの2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(175)を濾過により回収した(90%収率)。LCMS:m/z438.1[M+H]
+;t
R=1.3min.
tert−ブチル(5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(176)の合成:2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(175)(200mg、0.46mmol)をDMF(3mL)に溶かした。モルホリン(40mg、0.46mmol)、HATU(348mg、0.92mmol)、及びDIPEA(119mg、0.92mmol))を室温で加えた。反応混合物を室温でさらに2時間撹拌した。15mLのEtOAc及び10mLのH2Oを加えた。有機相を分離し、水相をEtOAc(15mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、70mgのtert−ブチル(5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(176)が得られた。収率(30%)。LCMS:m/z507.1[M+H]+,tR=1.84min.
(2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−イル)(モルホリノ)メタノン(177)の合成:tert−ブチル(5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(176)(70mg、0.14mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、粗製の(2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−イル)(モルホリノ)メタノン(177)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(80mg)。収率(100%)。LCMS:m/z407.1[M+H]+,tR=1.55min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(593)の合成:(2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリミジン−5−イル)(モルホリノ)メタノン(177)(20mg、0.05mmol)をDMF(5mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(9mg、0.05mmol)を0℃で加えた。EDCI(14mg、0.075mmol)及びHOBt(10mg、0.075mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(13mg、0.10mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに18時間撹拌した。反応混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(593)が得られた(10mg、収率:36%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.88−8.84(m,3H),8.63(s,1H),7.95(s,1H),7.67−7.60(m,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.86(s,1H),6.50(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.72−3.46(m,8H).LCMS:m/z553.2[M+H]+,tR=1.57min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(594)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(594)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(50%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.84(s,3H),8.62(s,1H),7.95(s,1H),7.67−7.60(m,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.85(s,1H),6.49(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.75−3.46(m,4H),2.50−2.36(m,4H),2.25(s,3H).LCMS:m/z566.2[M+H]
+,t
R=1.55min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(595)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(595)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(79%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.86(t,J=6Hz,1H),8.30−7.77(m,8H),7.55−7.39(m,3H),7.01−6.90(m,2H),6.60(d,J=15.8Hz,1H),4.64(d,J=6Hz,2H),3.65−3.54(m,4H),1.69−1.45(m,6H).LCMS:m/z549.3[M+H]
+;t
R=1.33m
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(596)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(596)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(37mg、43%収率)白色の固体として。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.87(t,J=6Hz,1H),8.34−8.07(m,4H),7.92(d,J=2Hz,1H),7.80(d,J=8Hz,2H),7.74(d,J=2Hz,1H),7.56(d,J=8Hz,2H),7.45(d,J=16Hz,1H),6.99(d,J=9Hz,1H),6.92(s,1H),6.62(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=6Hz,2H),3.82−3.66(m,4H),2.14−1.97(m,4H).LCMS:m/z551.2[M+H]
+;t
R=1.31min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(4−フルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(598)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(4−フルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(598)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(32%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.87(t,J=6Hz,1H),8.36−8.06(m,4H),7.94−7.70(m,4H),7.56−7.40(m,3H),7.03−6.89(m,2H),6.62(d,J=16Hz,1H),5.04−4.83(m,1H),4.64(t,J=9Hz,2H),3.75−3.64(m,4H),2.02−1.64(m,4H).LCMS:m/z533.2[M+H]
+;t
R=1.28min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロ−3−メチルアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(599)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロ−3−メチルアゼチジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(599)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(10%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.65(t,J=6Hz,1H),8.10−8.08(m,1H),7.96−7.92(m,1H),7.84−7.73(m,6H),7.66−7.59(m,1H),7.39−7.32(m,1H),6.90(s,1H),6.49−6.40(m,3H),4.60(d,J=6Hz,2H),4.54−4.40(m,2H),4.20−4.11(m,2H),1.61(d,J=22Hz,3H).LCMS:m/z519.3[M+H]
+,t
R=1.65min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(600)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(600)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(70%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.84(t,J=6Hz,1H),8.24−7.97(m,4H),7.91(d,J=2Hz,1H),7.81−7.70(m,3H),7.50−7.39(m,3H),6.97−6.89(m,2H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.62(d,J=6Hz,2H),3.64−3.55(m,4H),1.68−1.42(m,6H).LCMS:m/z515.2[M+H]
+;t
R=1.31min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(601)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(601)を、示された試薬を使用して、全般的手順4及び3に従って合成した。収率(90%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 7.96−7.91(m,1H),7.69−7.61(m,4H),7.50−7.35(m,4H),6.74(s,1H),6.49(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.58(s,2H),3.76−3.34(m,4H),2.92−2.71(m,4H).LCMS:m/z516.3[M+H]
+,t
R=1.17min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(602)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(602)を、全般的手順4に従って合成した。収率(47%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.13−8.04(m,1H),7.98−7.90(m,1H),7.72−7.60(m,3H),7.50(d,J=2Hz,1H),7.44−7.32(m,3H),6.93(d,J=9Hz,1H),6.76(s,1H),6.54(d,J=16Hz,1H),4.60(s,2H),4.20−4.10(m,1H),3.49−3.25(m,3H),1.65−1.40(m,4H),1.17(s,3H).LCMS:m/z545.2[M+H]
+;t
R=1.21min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(603)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(603)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(49%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.13−7.90(m,3H),7.74−7.52(m,5H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.95(d,J=9Hz,1H),6.82(s,1H),6.55(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.94−3.65(m,4H),2.47−2.28(m,2H).LCMS:m/z571.2[M+H]
+;t
R=1.32min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−フルオロ−4−メチルピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(604)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−フルオロ−4−メチルピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(604)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(4%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.14−7.91(m,3H),7.73−7.62(m,3H),7.52−7.34(m,3H),6.96(d,J=9Hz,1H),6.82(s,1H),6.55(d,J=16Hz,1H),4.62(s,2H),4.41−3.27(m,4H),2.09−1.50(m,4H),1.36−1.15(m,3H).LCMS:m/z581.2[M+H]
+;t
R=1.07min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(トリフルオロメチル)−5−(4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(605)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(トリフルオロメチル)−5−(4−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(605)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(46%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.04−7.93(m,2H),7.71−7.62(m,4H),7.48−7.34(m,3H),6.81(s,1H),6.50(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.60(s,2H),4.56−4.47(m,1H),3.88−3.73(m,1H),3.15−3.04(m,1H),2.87−2.73(m,1H),2.52−2.37(m,1H),1.99−1.72(m,2H),1.56−1.35(m,2H).LCMS:m/z617.3[M+H]
+;t
R=1.94min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(606)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(606)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(42%)。%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.14−7.90(m,3H),7.76−7.53(m,5H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.95(d,J=9Hz,1H),6.83(s,1H),6.55(d,J=16Hz,1H),4.62(s,2H),3.87−3.41(m,4H),2.34−1.92(m,2H).LCMS:m/z619.2[M+H]
+;t
R=1.30min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−クロロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(607)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−クロロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(607)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(52%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.10−7.94(m,3H),7.70−7.36(m,6H),6.95−6.53(m,3H),4.62(s,2H),4.32−4.26(m,1H),3.97−3.20(m,4H),2.10−1.70(m,4H).LCMS:m/z583.2[M+H]
+;t
R=1.46min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(608)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(608)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(8%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.03−7.93(m,2H),7.74−7.50(m,6H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.81(s,1H),6.51(d,J=9Hz,1H),6.38(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.82−3.48(m,4H),2.21−1.95(m,2H),1.56−1.35(m,3H).LCMS:m/z567.3[M+H]
+;t
R=1.83min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(609)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(609)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(39%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.73(t,J=6Hz,1H),8.25(s,1H),8.12(d,J=2Hz,1H),7.94−7.71(m,4H),7.55(d,J=8Hz,2H),7.39(d,J=16Hz,1H),7.03−6.93(m,3H),6.64(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),6.17(s,1H),4.62(d,J=5Hz,2H),4.54−4.42(m,1H),3.68−3.52(m,1H),3.23−2.93(m,2H),1.84−1.58(m,4H).LCMS:m/z633.2[M+H]
+;t
R=1.70min.
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−クロロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(610)の合成。
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−クロロピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(610)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(21%)。
1H NMR(400MHz,MeOD−d
6)δ 7.99−7.90(m,2H),7.71−7.49(m,6H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.78(s,1H),6.48(d,J=9Hz,1H),6.36(d,J=16Hz,1H),4.68−4.48(m,3H),3.95−3.46(m,4H),2.43−2.07(m,2H).LCMS:m/z569.2[M+H]
+;t
R=1.83min.
(E)−N−((5−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(611)の合成。
(E)−N−((5−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(611)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:24%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.90−8.83(m,1H),8.27(s,1H),8.21(s,1H),8.12−8.04(m,3H),7.92−7.81(m,3H),7.73(d,J=8Hz,2H),7.45(d,J=16Hz,1H),7.01−6.90(m,2H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.70(s,4H),4.64(d,J=6Hz,2H),4.53(s,2H),4.24(s,2H).LCMS:m/z563.2[M+H]
+,t
R=1.33min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(612)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(612)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(42%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.75−8.07(m,3H),7.98−7.92(m,4H),7.39−6.53(m,4H),4.62(s,2H),3.93−3.74(m,4H),2.41−2.37(m,2H).LCMS:m/z572.1[M+H]
+;t
R=1.28min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(613)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(613)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(48%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.81−8.71(m,1H),8.41(s,1H),8.24−7.87(m,4H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.95(d,J=9Hz,1H),6.86(s,1H),6.55(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.96−3.44(m,4H),2.32−1.94(m,2H).LCMS:m/z620.1[M+H]
+;t
R=1.26min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−クロロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(614)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−クロロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(614)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(33%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.64−8.09(m,4H),7.98−7.86(m,3H),7.40−6.53(m,4H),4.63(s,2H),4.33−4.28(m,1H),3.96−3.20(m,4H),2.11−1.77(m,4H).LCMS:m/z584.1[M+H]
+;t
R=1.40min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(トリフルオロメチル)−5−(5−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(615)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(トリフルオロメチル)−5−(5−(4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(615)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(16%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.77−8.61(m,3H),8.39(s,1H),8.20(d,J=8Hz,1H),8.09(d,J=2Hz,1H),8.03−7.95(m,1H),7.65−7.59(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.00(s,1H),6.52−6.39(m,4H),4.69−4.53(m,3H),3.71(s,1H),3.24−3.14(m,1H),2.94−2.60(m,2H),2.00−1.72(m,2H),1.55−1.40(m,2H).LCMS:m/z618.3[M+H]
+;t
R=1.87min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(616)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(611)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(23%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.83−8.60(m,3H),8.39(s,1H),8.24−7.97(m,3H),7.66−7.63(m,1H),7.38(d,J=15.7Hz,1H),7.01(s,1H),6.55−6.39(m,4H),6.21(s,1H),4.70−4.42(m,3H),3.71−3.52(m,1H),3.22−2.94(m,2H),1.89−1.57(m,4H).LCMS:m/z634.2[M+H]
+;t
R=1.62min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(617)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(617)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(14%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.74(d,J=8Hz,1H),8.41(s,1H),8.22(s,1H),8.03−7.90(m,3H),7.69−7.61(m,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.86−6.82(m,1H),6.51(d,J=9Hz,1H),6.38(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.85−3.47(m,4H),2.20−1.94(m,2H),1.55−1.38(m,3H).LCMS:m/z568.2[M+H]
+;t
R=1.76min.
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−クロロピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(618)の合成。
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−クロロピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(618)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って(accoeding)合成した。収率(7%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.75(d,J=16Hz,1H),8.42(s,1H),8.23(s,1H),8.06−7.91(m,3H),7.68−7.59(m,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.85(s,1H),6.50(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.70−4.54(m,3H),4.02−3.56(m,4H),2.45−2.08(m,2H).LCMS:m/z570.2[M+H]
+;t
R=1.65min.
(E)−6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−N−(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ニコチンアミド(619)の合成。
(E)−6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−N−(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)ニコチンアミド(619)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(28%)。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ 9.10(d,J=2Hz,1H),8.57(s,1H),8.39−8.31(m,2H),8.25(dd,J=9Hz,2Hz,1H),8.12(d,J=9Hz,1H),8.07(s,1H),7.51(d,J=16Hz,1H),7.08(d,J=9Hz,1H),7.00(s,1H),6.67(d,J=16Hz,1H),4.75(s,2H),1.43(t,J=7Hz,2H),1.30−1.25(m,2H).LCMS:m/z590.2[M+H]
+,t
R=1.26min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(620)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(620)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(30%)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.88(t,J=6Hz,1H),8.73−8.67(m,2H),8.39(s,1H),8.25−8.16(m,4H),8.11(d,J=9Hz,1H),7.99−7.93(m,1H),7.45(d,J=16Hz,1H),7.02(s,1H),6.99(d,J=9Hz,1H),6.61(d,J=16Hz,1H),4.65(d,J=6Hz,2H),4.17−4.09(m,1H),3.42−3.20(m,4H),1.62−1.39(m,4H),1.17(s,3H).LCMS:m/z580.3[M+H]
+,t
R=1.26min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(621)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(621)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(6%)。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ 8.95(s,1H),8.54(s,1H),8.35(s,1H),8.27−8.02(m,4H),7.50(d,J=15Hz,1H),7.11−6.94(m,2H),6.67(d,J=15Hz,1H),4.75(s,2H),4.40−4.06(m,4H),1.55(s,3H).LCMS:m/z552.2[M+H]
+,t
R=1.36min.
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(トリフルオロメチル)−5−(5−(2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(622)の合成。
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(トリフルオロメチル)−5−(5−(2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(622)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(40%)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.88(s,1H),8.75−8.65(m,2H),8.41(s,1H),8.23(d,J=8Hz,1H),8.16−8.07(m,2H),7.64(dd,J=9Hz,2Hz,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),7.01(s,1H),6.51−6.42(m,4H),5.17−5.04(m,1H),4.64(d,J=5Hz,2H),3.77−3.47(m,2H),2.30−2.17(m,1H),2.08−1.85(m,3H).LCMS:m/z604.2[M+H]
+,t
R=1.80min.
(E)−N−((5−(5−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(623)の合成。
(E)−N−((5−(5−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(623)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(8%)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.83(d,J=2Hz,1H),8.77−8.70(m,2H),8.44(s,1H),8.23(d,J=8Hz,1H),8.14(d,J=2Hz,1H),8.07(dd,J=8Hz,2Hz,1H),7.68(dd,J=8Hz,2Hz,1H),7.41(d,J=16Hz,1H),7.05(s,1H),6.56−6.36(m,4H),4.67(d,J=6Hz,2H),4.00(d,J=12Hz,1H),3.86−3.78(m,1H),3.51−3.43(m,2H),1.69−1.58(m,2H),0.72(dd,J=12Hz,7Hz,1H),0.25−0.18(m,1H).LCMS:m/z548.3[M+H]
+,t
R=1.73min.
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(トリフルオロメチル)−5−(5−(2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(624)の合成。
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(トリフルオロメチル)−5−(5−(2−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(624)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(17%)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.87(s,1H),8.74−8.66(m,2H),8.39(d,J=16Hz,1H),8.23(d,J=8Hz,1H),8.15−8.07(m,2H),7.63(dd,J
1=9Hz,J
2=2Hz,1H),7.37(d,J=16Hz,1H),7.01(s,1H),6.51−6.40(m,4H),5.17−5.02(m,1H),4.63(d,J=6Hz,2H),3.77−3.45(m,2H),2.29−2.15(m,1H),2.07−1.84(m,3H).LCMS:m/z604.2[M+H]
+,t
R=1.39min.
(E)−N−((5−(5−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(625)の合成。
(E)−N−((5−(5−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(625)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(36%)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.90(d,J=2Hz,1H),8.73−8.65(m,2H),8.41(s,1H),8.22(d,J=8Hz,1H),8.15−8.06(m,2H),7.63(dd,J
1=9Hz,J
2=2Hz,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.00(s,1H),6.51−6.40(m,4H),4.70(q,J=7Hz,4H),4.62(d,J=6Hz,2H),4.58(s,2H),4.26(s,2H).LCMS:m/z564.2[M+H]
+;t
R=1.25min.
(E)−N−((5−(5−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(626)の合成。
(E)−N−((5−(5−(6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(626)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(42%)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.84(s,1H),8.74−8.65(m,2H),8.40(s,1H),8.21(d,J=8Hz,1H),8.14−8.06(m,2H),7.63(d,J=8Hz,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.00(s,1H),6.52−6.31(m,4H),4.70−4.47(m,4H),4.04−3.97(m,1H),3.89−3.80(m,1H),3.65−3.53(m,2H),3.34−3.32(m,1H),3.12−3.04(m,1H).LCMS:m/z563.9[M+H]
+;t
R=1.77min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(627)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−ヒドロキシ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(627)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(16%)。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ 8.77−8.69(m,1H),8.40(s,1H),8.21(s,1H),8.00−7.92(m,3H),7.63(dd,J
1=9Hz,J
2=2Hz,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.84(s,1H),6.49(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.78−3.48(m,3H),3.35(dd,J
1=43Hz,J
2=12Hz,1H),1.95−1.83(m,2H),1.37−1.27(m,3H).LCMS:m/z566.2[M+H]
+;t
R=1.23min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロ−4−メトキシピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(628)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロ−4−メトキシピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(628)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量(50mg、17%収率)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.93−8.85(m,1H),8.71(s,1H),8.66(t,J=6Hz,1H),8.41(s,1H),8.24−8.06(m,3H),7.63(d,J=9Hz,1H),7.37(d,J=16Hz,1H),7.01(s,1H),6.52−6.39(m,4H),5.28(dd,J
1=50Hz,J
2=30Hz,1H),4.63(d,J=5Hz,2H),4.15−3.53(m,5H),3.38(s,3H).LCMS:m/z584.2[M+H]
+;t
R=1.32min.
(E)−6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)ニコチンアミド(629)の合成。
(E)−6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)ニコチンアミド(629)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(40%)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 9.10(d,J=2Hz,1H),8.72(s,1H),8.67(t,J=6Hz,1H),8.56(d,J=6Hz,1H),8.40(s,1H),8.33(dd,J=8Hz,2Hz,1H),8.24(d,J=8Hz,1H),8.09(d,J=2Hz,1H),7.63(dd,J=8Hz,2Hz,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.01(s,1H),6.51−6.39(m,4H),4.63(d,J=6Hz,2H),4.10−3.99(m,1H),2.15−1.88(m,6H),1.73−1.61(m,2H).LCMS:m/z600.2[M+H]
+;t
R=1.74min.
(E)−6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ニコチンアミド(630)の合成。
(E)−6−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ニコチンアミド(630)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(26%)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 9.48−9.40(m,1H),9.17(s,1H),8.93−8.84(m,1H),8.79−8.70(m,2H),8.68−8.61(m,1H),8.44−8.34(m,3H),8.29−8.18(m,3H),8.15−8.09(m,2H),7.73−7.64(m,1H),7.46(d,J=16Hz,1H),7.03(s,1H),7.00(d,J=9Hz,1H),6.62(d,J=16Hz,1H),4.68−4.58(m,4H).LCMS:m/z573.3[M+H]
+;t
R=1.63min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(631)の合成
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(631)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量(35mg、38%収率)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.79(d,J=2Hz,1H),8.70−8.63(m,2H),8.39(s,1H),8.18(d,J=8Hz,1H),8.09(d,J=2Hz,1H),8.03(dd,J=8Hz,2Hz,1H),7.63(dd,J=8Hz,2Hz,1H),7.37(d,J=16Hz,1H),7.00(s,1H),6.51−6.40(m,4H),4.63(d,J=6Hz,2H),3.88−3.82(m,1H),3.69−3.59(m,2H),3.27(d,J=11Hz,1H),1.50−1.42(m,2H),1.02(s,3H),0.90(s,3H).LCMS:m/z576.3[M+H]
+,t
R=1.86min.
(E)−N−((5−(5−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(632)の合成。
(E)−N−((5−(5−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(632)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(54%)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.73(s,1H),8.69(s,1H),8.66(t,J=6Hz,1H),8.39(s,1H),8.20(d,J=8Hz,1H),8.09(s,1H),7.98(d,J=8Hz,1H),7.63(d,J=9Hz,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.00(s,1H),6.50−6.40(m,4H),4.63(d,J=6Hz,2H),4.46−4.37(m,1H),4.28−4.15(m,2H),3.53−3.43(m,1H),3.30−3.24(m,1H),3.09−2.99(m,1H),1.89−1.60(m,4H).LCMS:m/z578.2[M+H]
+;t
R=1.67min.
(E)−N−((5−(5−(2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(633)の合成。
(E)−N−((5−(5−(2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(633)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(9%)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.88−8.82(m,1H),8.72−8.64(m,2H),8.41(d,J=6Hz,1H),8.22(t,J=9Hz,1H),8.14−8.02(m,2H),7.63(dd,J
1=9Hz,J
2=2Hz,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.01(s,1H),6.53−6.37(m,4H),4.92−4.45(m,4H),4.00−3.52(m,4H),1.98−1.75(m,2H).LCMS:m/z564.3[M+H]
+;t
R=1.62min.
(E)−N−((5−(5−(1−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(634)の合成。
(E)−N−((5−(5−(1−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド(634)を、示された試薬を使用して、全般的手順3及び4に従って合成した。収率(21%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.92(d,J=2Hz,1H),8.71(s,1H),8.67(t,J=6Hz,1H),8.41(s,1H),8.21(d,J=8Hz,1H),8.17−8.12(m,1H),8.09(d,J=2Hz,1H),7.66−7.59(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),7.00(s,1H),6.51−6.39(m,4H),4.67−4.54(m,4H),4.47−4.33(m,3H),4.21−4.12(m,1H),2.86(t,J=8Hz,2H).LCMS:m/z564.3[M+H]
+;t
R=1.65min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(635)の合成。
tert−ブチル(7−メトキシ−5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(178)の合成:tert−ブチル(7−メトキシ−5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(178)を、示された試薬を使用して、全般的手順2に従って合成した。収率(54%)。LCMS:m/z503.1[M+H]
+;t
R=1.70min.
(7−メトキシ−5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(179)の合成:(7−メトキシ−5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(179)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って、合成した(syntheized)。収率(100%)。LCMS:m/z403.2[M+H]+;tR=1.10min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(635)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(4−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(635)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(4%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.22−8.20(m,1H),7.83−7.74(m,4H),7.62−7.52(m,3H),7.36−7.34(m,1H),6.99−6.97(m,1H),6.74(s,1H),6.50(d,J=8Hz,1H),6.25(d,J=16Hz,1H),4.75(d,J=6Hz,2H),4.67(s,2H),4.09(s,3H),3.79−3.76(m,4H),3.07−3.04(m,4H).LCMS:m/z549.2[M+H]+,tR=1.32min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(636)の合成。
4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニルスルホニル)モルホリン(181)の合成:モルホリン(0.64g、7.3mmol)を20mLのCH
2Cl
2に溶かした。Et
3N(0.74g、7.3mmol)及び5−ブロモ−2−フルオロベンゼン−1−スルホニルクロリド(1.0g、3.67mmol)を0℃で加えた。混合物を放置して室温に温め、3時間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、CH
2Cl
2(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニルスルホニル)モルホリン(181)を白色の固体として与えた(1.18g、収量:100%)。LCMS:m/z324[M+H]
+;t
R=1.63min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(182)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(182)を、示された試薬を使用して、全般的手順2に従って合成した。収率(77%)。LCMS:m/z547.1[M+Na]+;tR=1.78min.
(7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(183)の合成:(7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(183):を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収率(100%)。LCMS:m/z426.0[M+H]+;tR=1.72min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(636)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−フルオロ−3−(モルホリノスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(636):を、示された試薬を使用して、全般的手順1に従って合成した。収率(31%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.08(d,J=9Hz,1H),7.97−7.81(m,3H),7.64(s,1H),7.48−.30(m,3H),6.94(d,J=9Hz,1H),6.76(s,1H),6.54(d,J=16Hz,1H),4.60(s,2H),3.66−3.58(m,4H),3.12−3.03(m,4H).LCMS:m/z571.1[M+H]+,tR=1.40min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(637)の合成。
メチル4−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(184)の合成。tert−ブチル(5−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(172)(2.0g、5.6mmol)と、4−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸(1.2g、6.7mmol)と、Pd(dppf)Cl
2(0.37g、0.84mmol)と、K
2CO
3(1.56g、11.2mmol)の、40mLのジオキサンと4mLのH
2O中の混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2.3gのメチル4−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(184)を黄色の固体として与えた(収率:97%)。LCMS:m/z434.1[M+Na]
+,t
R=1.79min.
メチル4−(2−(アミノメチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(185)の合成。メチル4−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(184);(2.3g、5.6mmol)をCH2Cl2(50mL)に溶かした。TFA(10mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、粗製のメチル4−(2−(アミノメチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(185)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(100%)。LCMS:m/z334.0[M+Na]+;tR=1.23min.
(E)−メチル4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(186)の合成:粗製のメチルメチル4−(2−(アミノメチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(185);先の工程からの粗製の混合物、5.6mmol)をDMF(50mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(1.1g、6.6mmol)を0℃で加えた。HATU(2.5g、6.6mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(1.4g、11.2mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、1.64gの粗生成物を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(64%)。LCMS:tR=1.30min.
(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)安息香酸(187)の合成:(E)−メチル4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)ベンゾアート(186);(200mg、0.44mmol)をTHF(10mL)に溶かした。LiOH(30mg、1.3mmol)及び水(2.5mL)をこの混合物に加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、1NのHCl溶液を加えて、pH=6に調整した。180mgの(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)安息香酸(187)を濾過により回収した。収率(90%)。LCMS:m/z444.3[M+H]+,tR=1.17min.
(E)−tert−ブチル4−(4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)ベンゾイル)ピペラジン−1−カルボキシラート(188)の合成:(E)−4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)安息香酸(187);(180mg、0.4mmol)をDMF(10mL)に溶かし、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(89mg、0.48mmol)を0℃で加えた。HATU(180mg、0.48mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(31mg、0.22mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)中に移し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、200mgの粗生成物を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(81%)。LCMS:m/z612.3[M+H]+,tR=1.33min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(637)の合成:(E)−tert−ブチル4−(4−(2−((3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリルアミド)メチル)−7−メトキシベンゾフラン−5−イル)ベンゾイル)ピペラジン−1−カルボキシラート(188);(0.2g、0.33mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(2mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それを後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、16mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(637)が得られた。収率(10%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.07−8.00(m,1H),7.93(s,1H),7.67(d,J=8Hz,2H),7.47(d,J=8Hz,2H),7.37(d,J=16Hz,1H),7.32−7.29(m,1H),7.01(s,1H),6.89(d,J=9Hz,1H),6.65(s,1H),6.52(d,J=16Hz,1H),4.56(s,2H),3.94(s,3H),3.90−3.67(m,4H),3.27−3.22(m,4H).LCMS:m/z512.3[M+H]+,tR=1.06min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(638)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(638)を、実施例637に類似な方法で、示された試薬を使用して合成した。収率(10%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.82(s,2H),8.23(s,1H),8.12−8.05(m,1H),7.97−7.91(m,2H),7.37(d,J=16Hz,1H),6.94(d,J=9Hz,1H),6.71(s,1H),6.53(d,J=16Hz,1H),4.58(s,2H),3.96(s,3H),3.76−3.44(m,8H).LCMS:m/z515.2[M+H]
+,t
R=1.14min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(639)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(639)を、示された試薬を使用して、全般的手順2及び3に従って合成した。収率(31%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.83(s,2H),8.19(s,1H),8.08−8.03(m,1H),7.91−7.87(m,2H),7.34(d,J=16Hz,1H),6.92(d,J=9Hz,1H),6.69(s,1H),6.52(d,J=16Hz,1H),4.57(s,2H),3.94(s,3H),3.92−3.76(m,4H),3.31−3.23(m,4H).LCMS:m/z514.2[M+H]
+,t
R=1.04min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(640)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(640)を、実施例565に類似な方法で、示された試薬を使用して調製した。収率(50%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.62(s,1H),8.10−7.87(m,4H),7.66(s,1H),7.45(s,1H),7.34(d,J=16Hz,1H),6.92(d,J=9Hz,1H),6.68(s,1H),6.51(d,J=16Hz,1H),4.57(s,2H),3.95(s,3H),3.76−3.39(m,8H).LCMS:m/z514.1[M+H]
+,t
R=1.15min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(641)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−メトキシ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(641)を、示された試薬を使用して、全般的手順2及び3に従って合成した。収率(50%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.65(s,1H),8.08(d,J=9Hz,1H),7.96−7.87(m,3H),7.70(s,1H),7.50(s,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.94(d,J=9Hz,1H),6.69(s,1H),6.53(d,J=16Hz,1H),4.57(s,2H),3.96(s,3H),3.91−3.70(m,4H),3.30−3.22(m,4H).LCMS:m/z513.2[M+H]
+,t
R=1.05min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(642)の合成。
1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3,3−ジフルオロアゼチジン(198)の合成:1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−3,3−ジフルオロアゼチジン(198)を、中間体(199)の類似手順を利用して合成した。収率(92%)。LCMS:m/z311.9[M+H]
+,t
R=1.85min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(199)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(199)の合成を、全般的手順2を利用して合成した。収率(53%)。LCMS:m/z513.0[M+H]+,tR=1.98min.
(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(200)の合成:(7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(200)を、全般的手順3を利用して合成した。収率(100%)。LCMS:m/z413.7[M+H]+,tR=1.29min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(642)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(642)を、全般的手順4を利用して合成した。収率(25%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.95(s,1H),7.91−7.84(m,4H),7.77(s,1H),7.64(d,J=9Hz,1H),7.58(s,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.78(s,1H),6.50(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.60(s,2H),4.13(t,J=12Hz,4H).LCMS:m/z559.1[M+H]+,tR=1.85min.
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(643)の合成。
(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(4−(3−フルオロピロリジン−1−イルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(643)を、実施例642に類似な方法で、示された試薬を使用して合成した。収率(12%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.07(d,J=2Hz,1H),7.97−7.84(m,5H),7.78−7.73(m,1H),7.67(d,J=2Hz,1H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.88(s,1H),6.62(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),5.18(d,J=52Hz,1H),4.71(s,2H),3.65−3.43(m,4H),2.19−1.90(m,2H).LCMS:m/z555.2[M+H]
+,t
R=1.81min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(644)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イルスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(644)を、実施例(643)に類似な方法で、示された試薬を使用して合成した。収率(27%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.21(s,1H),8.07−8.06(m,5H),7.89(s,1H),7.77−7.74(m,1H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.95(s,1H),6.62(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),4.77−4.73(m,2H),4.28−4.22(m,4H).LCMS:m/z593.2[M+H]
+;t
R=1.89min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(645)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(645)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(43%)。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.99(s,1H),8.56(s,1H),8.37(s,1H),8.23−8.20(m,1H),8.12−8.07(m,2H),7.77−7.74(m,1H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.97(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),4.73(s,2H),4.61(s,4H).LCMS:m/z558.2[M+H]
+;t
R=1.78min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(646)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(646)の合成:実施例(644)に類似な方法で、示された試薬を使用した(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(646)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.62(t,J=6Hz,1H),8.21−8.07(m,3H),8.00(s,1H),7.84(d,J=9Hz,1H),7.65−7.58(m,1H),7.35(d,J=16Hz,1H),7.22−7.14(m,1H),6.88(s,1H),6.51−6.36(m,4H),4.58(d,J=6Hz,2H),2.99(s,6H).LCMS:m/z448.2[M+H]
+,t
R=1.70min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−フルオロフェニル)−3−メチルイソオキサゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(648)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−フルオロフェニル)−3−メチルイソオキサゾール−4−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(648)を、示された試薬を使用して、全般的手順1に従って合成した。収量:41%。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 7.91(s,1H),7.72−7.58(m,2H),7.44−7.31(m,4H),7.03−6.91(m,2H),6.76(s,1H),6.48(d,J=9Hz,1H),6.41−6.29(m,1H),4.59(s,2H),2.11(s,3H).LCMS:m/z537.2[M+H]
+,t
R=1.83min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(649)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(649)を、示された試薬を使用して、全般的手順4及び3に従って合成した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 9.04−8.96(m,2H),8.68(s,1H),8.49(s,1H),8.20(d,J=9Hz,1H),8.05(s,1H),7.49(d,J=16Hz,1H),7.05(d,J=9Hz,1H),6.94(s,1H),6.66(d,J=16Hz,1H),4.73(s,2H),4.05−3.87(m,4H),3.43−3.34(m,4H).LCMS:m/z518.2[M+H]
+,t
R=1.14min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)チオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(650)の合成。
1−(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)チオフェン−2−イル)エタノン(214)の合成:tert−ブチル(5−(5−アセチルチオフェン−2−イル)−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(213;200mg、0.49mmol)をCH
2Cl
2(5mL)に溶かし、TFA(1mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPrep−TLC(5%MeOH/DCM)により精製すると、120mgの1−(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)チオフェン−2−イル)エタノン(214)が得られた(80%収率)。LCMS:m/z306.0[M+H]
+;t
R=0.97min.
2−(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)チオフェン−2−イル)プロパン−2−オール(215)の合成:1−(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)チオフェン−2−イル)エタノン(214);(200mg、0.65mmol)をTHF(10mL)に溶かし、CH3MgBr(1.8mL、5.2mmol、THF中3M)を、0℃で(氷浴)滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、3時間撹拌した。反応混合物を0℃(氷浴)に冷却し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)を反応混合物に加え、ジクロロメタン(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPrep−HPLCにより精製すると、100mgの2−(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)チオフェン−2−イル)プロパン−2−オール(215)が得られた(48%収率)。LCMS:m/z344.9[M+Na]+;tR=1.34min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)チオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(650)の合成。2−(5−(2−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)チオフェン−2−イル)プロパン−2−オール(215);(100mg、0.3mmol)をDMF(2mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(49mg、0.3mmol)、HATU(136mg、0.36mmol)、DIPEA(77mg、0.6mmol))を室温で加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌し、後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、9mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)チオフェン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(650)が得られた。収率6%。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.07(s,1H),7.78−7.69(m,2H),7.58−7.45(m,2H),7.21(d,J=4Hz,1H),6.94(d,J=4Hz,1H),6.81(s,1H),6.62(d,J=9Hz,1H),6.48(d,J=16Hz,1H),4.68(s,2H),1.65(s,6H).LCMS:m/z468.0[M+H]+,tR=1.74min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(651)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリジュウテロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(651)を、実施例(640)と類似な方法で、示された試薬を使用して合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.77−8.71(m,1H),8.64−8.54(m,1H),8.15−7.92(m,4H),7.70(s,1H),7.65−7.58(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.82(s,1H),6.49−6.40(m,4H),4.56(s,2H),4.03(s,3H),3.83−3.43(m,4H),2.18−2.00(m,4H).LCMS:m/z548.0[M+H]
+,t
R=1.37min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(652)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(652)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率83%。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.91−8.82(m,3H),8.63(s,1H),8.10(d,J=9Hz,1H),7.97−7.91(m,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.95(d,J=9Hz,1H),6.88(s,1H),6.55(d,J=16Hz,1H),4.63(s,2H),3.90−3.50(m,4H),2.11−1.94(m,4H).LCMS:m/z587.1[M+H]
+,t
R=1.30min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(653)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボニル)ピリミジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(652)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率50%。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.84(s,3H),8.62(s,1H),7.95(s,1H),7.67−7.60(m,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.85(s,1H),6.49(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),3.75−3.46(m,4H),2.50−2.36(m,4H),2.25(s,3H).LCMS:m/z566.2[M+H]
+,t
R=1.55min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(617)のキラル分割。
120mgの化合物617を、以下のキラルHPLC条件下で分割すると、シス−トランス異性体654と656の粗製の混合物及びシス−トランス異性体655と657の粗製の混合物が得られた:
Column:AD−H(250*4.6mm×5μm)
移動相:n−ヘキサン(0.1%DEA):EtOH(0.1%DEA)=10:90
流量:1.0mL/分
温度:40℃
波長:214nm及び254nm
装置:SHIMADZU。
シス、単一エナンチオマー656はトランス、単一エナンチオマー654の濃縮の間に形成され、シス、単一エナンチオマー657は、トランス、単一エナンチオマー655の濃縮の間に形成された。654及び656を、その後に、分取TLC(6%MeOH/CH2Cl2)により互いから分離すると、トランス(又はE)、単一エナンチオマー654及びシス(又はZ)、単一エナンチオマー656を与えた。10mgの654及び10mgの656を得た。655と657も、分取TLC(6%MeOH/CH2Cl2)により互いから分離すると、トランス、単一エナンチオマー655及びシス、単一エナンチオマー657を与えた。7mgの655及び11mgの657を得た。
化合物654、655、656、及び657の絶対配置を決定した。したがって、特定の化合物に関連して本明細書で使用される場合、654、655、656、及び657のそれぞれは、化合物617のキラル分割に関して上述されたキラル分取HPLC法に示された分析データ及び示された保持時間を有する化合物を指す。化合物654、655、656、及び657のそれぞれの分析データ及び保持時間を、以下に示す。
(654)(tR=19.46分、キラル分取HPLCによる)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.77−8.69(m,1H),8.39(s,1H),8.20(s,1H),8.01−7.89(m,3H),7.65−7.58(m,1H),7.37(d,J=16Hz,1H),6.82(s,1H),6.48(d,J=9Hz,1H),6.36(d,J=16Hz,1H),4.60(s,2H),3.85−3.49(m,4H),2.23−1.92(m,2H),1.55−1.37(m,3H).LCMS:m/z568.2[M+H]+,tR=1.27min.
(655)(tR=30.74分、キラル分取HPLCによる)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.94−8.78(m,1H),8.52(s,1H),8.34(s,1H),8.13−8.05(m,3H),7.79−7.69(m,1H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.95(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),4.73(s,2H),3.98−3.60(m,4H),2.31−2.06(m,2H),1.67−1.48(m,3H).LCMS:m/z568.2[M+H]+,tR=1.31min.
(657)(tR=7.51分、キラル分取HPLCによる)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.76−8.70(m,1H),8.39(s,1H),8.21(s,1H),8.03−7.94(m,3H),7.87−7.79(m,1H),6.81(s,1H),6.51(d,J=12Hz,1H),6.26(d,J=9Hz,1H),5.81(d,J=12Hz,1H),4.54(s,2H),3.86−3.48(m,4H),2.23−1.89(m,2H),1.55−1.35(m,3H).LCMS:m/z568.2[M+H]+,tR=1.26min.
(656)(tR=8.16分、キラル分取HPLCによる)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.78−8.67(m,1H),8.37(s,1H),8.20(s,1H),8.02−7.89(m,3H),7.86−7.79(m,1H),6.78(s,1H),6.51(d,J=13Hz,1H),6.26(d,J=9Hz,1H),5.80(d,J=13Hz,1H),4.54(s,2H),3.84−3.49(m,4H),2.21−1.91(m,2H),1.55−1.36(m,3H).LCMS:m/z568.2[M+H]+,tR=1.30min.
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド、(R,Z)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド、(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド、及び(S,Z)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミドは、それぞれ、以下の通り描くことができる。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)アクリルアミド(658)の合成。
5−ブロモ−3−ヨードピリジン−2−オール(218)の合成:5−ブロモピリジン−2−オール(1.74g、10mmol)をDMF(40mL)に溶かし、NIS(2.7g、12mmol)を室温で加えた。反応混合物を50℃で6時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、50mLの水に注ぎ、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、5−ブロモ−3−ヨードピリジン−2−オール(218)を黄色の固体として与えた(1.0g、33%収率)。LCMS:m/z301.9[M+H]
+;t
R=1.34min.
tert−ブチル(5−ブロモフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルカルバマート(219)の合成:5−ブロモ−3−ヨードピリジン−2−オール(218);(200mg、0.67mmol)、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(104mg、0.67mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(47mg、0.07mmol)、CuI(13mg、0.07mmol)、及びトリエチルアミン(135mg、1.34mmol)を10mLのDMFに加え、脱気した。反応混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で3時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、150mgのtert−ブチル(5−ブロモフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルカルバマート(219)が黄色の固体として生じた(69%収率)。LCMS:m/z329.0[M+H]+;tR=1.76min.
tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルカルバマート(220)の合成:tert−ブチル(5−ブロモフロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルカルバマート(219);(600mg、1.8mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(460mg、1.8mmol)、Pd(dppf)Cl2(147mg、0.18mmol)、及び酢酸カリウム(353mg、3.6mmol)を10mLのジオキサンに加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(5−20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、300mgのtert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルカルバマート(220)が黄色の固体として生じた(45%収率)。LCMS:m/z375.2[M+H]+,tR=1.36min.
tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルカルバマート(221)の合成:(6−ブロモピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(83mg、0.27mmol)、tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルカルバマート(220);(100mg、0.27mmol)、Pd(dppf)Cl2(22mg、0.03mmol)、及びK2CO3(75mg、0.54mmol)を、(10:1)ジオキサン(10mL)と水(1mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。回収した固体を酢酸エチルですすぎ、廃棄した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、100mgのtert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルカルバマート(221)が灰白色の固体として生じた(収率39%)。LCMS:m/z473.2[M+H]+,tR=1.65min.
(6−(2−(アミノメチル)フロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(222)の合成。tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチルカルバマート(221);(47.2mg、0.1mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃で滴加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(6−(2−(アミノメチル)フロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(222)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(35mg、収率85%)。LCMS:m/z373.2[M+H]+;tR=1.21min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)アクリルアミド(658)の合成:(6−(2−(アミノメチル)フロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(222);(37.2mg、0.1mmol)、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(16.4mg、0.1mmol)、HATU(38mg、0.1mmol)、及びトリエチルアミン(21mg、0.2mmol)を、室温でDMF(5mL)に加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)フロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)メチル)アクリルアミド(658)が得られた(30mg、収率57%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 9.00(t,J=2Hz,1H),8.83−7.98(m,6H),7.67−7.31(m,1H),6.90(s,1H),6.58−5.77(m,5H),4.65−4.52(m,2H),3.83−3.48(m,4H),2.18−2.01(m,4H).LCMS:m/z519.2[M+H]+,tR=1.50min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−シクロプロピル−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(659)の合成。
tert−ブチル(7−シクロプロピル−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(224)の合成。tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(223);(300mg、0.6mmol)、シクロプロピルボロン酸(155mg、1.8mmol)、Pd(PPh
3)
4(70mg、0.06mmol)、PCy
3(40mg、0.12mmol)、及びリン酸カリウム(407mg、1.8mmol)を、ジオキサン(5mL)とH
2O(0.5mL)の混合物に加えて、脱気した。反応混合物を、140℃で、マイクロ波条件下で、1時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、150mgのtert−ブチル(7−シクロプロピル−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(224)が白色の固体として生じた(50%収率)。LCMS:m/z512.3[M+H]
+,t
R=1.84min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−シクロプロピルベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(225)の合成:tert−ブチル(7−シクロプロピル−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(224);(100mg、0.2mmol)をCH2Cl2(12mL)に溶かした。TFA(2mL)を0℃で滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(6−(2−(アミノメチル)−7−シクロプロピルベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(225)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(80mg、100%収率)。LCMS:m/z412.2[M+H]+;tR=1.35min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−シクロプロピル−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(659)の合成。(6−(2−(アミノメチル)−7−シクロプロピルベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(225);(80mg、0.19mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(34mg、0.21mmol)を0℃で加えた。HATU(87mg、0.23mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(74mg、0.57mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。反応混合物をPrep−HPLCにより精製すると、40mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−シクロプロピル−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(659)が得られた(38%収率)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.81(t,J=6Hz,1H),8.72(d,J=2Hz,1H),8.33−8.05(m,6H),7.95(dd,J1=8Hz,J2=2Hz,1H),7.62(d,J=2Hz,1H),7.45(d,J=16Hz,1H),7.00(d,J=9Hz,1H),6.82(s,1H),6.62(d,J=16Hz,1H),4.61(d,J=5Hz,2H),3.83−3.42(m,4H),2.35−2.27(m,1H),2.16−2.00(m,4H),1.12−0.96(m,4H).LCMS:m/z558.2[M+H]+,tR=1.32min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(メトキシ−d3)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(660)の合成。
tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−ヒドロキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(227)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(226);(1g、2mmol)を15mLのDMFに溶かした。デカンチオール(521mg、3mmol)及びt−BuOK(336mg、3mmol)をこの混合物に加えた。混合物を110℃に加熱し、1.5時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を20mLのH
2Oに注ぎ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10−20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、300mgのtert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−ヒドロキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(227)が得られた(31%収率)。LCMS:m/z488.1[M+H]
+;t
R=1.58min.
tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリジュウテロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(228)の合成。tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−ヒドロキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(5;20mg、0.05mmol)を5mLのCH3CNに溶かした。K2CO3(14mg、0.1mmol)及びCD3I(15mg、0.1mmol)を室温で加えた。混合物を、室温で18時間撹拌した。3mLのH2Oを加え、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、10mgのtert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリジュウテロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(228)が得られた(50%収率)。LCMS:m/z505.1[M+H]+;tR=1.68min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリジュウテロメトキシ)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(229)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリジュウテロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(228);(100mg、0.2mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かし、TFA(1mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(60mg、75%収率)。LCMS:m/z405.2[M+H]+;tR=1.28min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(メトキシ−d3)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(660)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリジュウテロメトキシ)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(229);(60mg、0.15mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(25mg、0.15mmol)、HATU(113mg、0.3mmol)、DIPEA(39mg、0.3mmol))を室温で加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、30mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(メトキシ−d3)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(660)が得られた。収率(37%)。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.83(s,1H),8.74(s,1H),8.49−8.07(m,5H),8.03−7.93(m,2H),7.69(s,1H),7.46(d,J=16Hz,1H),7.03(d,J=9Hz,1H),6.84(s,1H),6.61(d,J=16Hz,1H),4.59(d,J=5Hz,2H),3.82−3.43(m,4H),2.14−2.02(m,4H).LCMS:m/z551.2[M+H]+,tR=1.82min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(6,6−ジフルオロ−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(661)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(6,6−ジフルオロ−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(661)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ 8.82(d,J=2Hz,1H),8.42(s,1H),8.23(s,1H),8.07−8.03(m,1H),7.99−7.93(m,2H),7.66−7.61(m,1H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.84(s,1H),6.49(d,J=9Hz,1H),6.37(d,J=16Hz,1H),4.61(s,2H),4.46(s,2H),4.20(s,2H),2.78−2.73(m,4H).LCMS:m/z598.2[M+H]
+;t
R=1.25min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(662)の合成。
メチル5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ヨードベンゾアート(230)の合成:メチル5−ブロモ−2−ヒドロキシベンソアート(10g、43.3mmol)及びNaI(7.8g、52mmol)を200mLのDMFに加えた。混合物を0℃に冷却し、クロラミンT水和物(14.7g、52mmol)を加えた。反応混合物を0℃で5時間撹拌し、200mLのH
2Oでクエンチし、EtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和亜硫酸水素ナトリウム及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、8.6gのメチル5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ヨードベンゾアート(230)が得られた(55%収率)。LCMS:m/z356.2[M−55]
+;t
R=1.95min.
メチル5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ベンゾフラン−7−カルボキシラート(231)の合成:メチル5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ヨードベンゾアート(230)(7.5g、21mmol)と、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(3.6g、23mmol)と、Pd(PPh3)2Cl2(1.5g、2.1mmol)と、CuI(800mg、4.2mmol)の、80mLのEt3N中の混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(33%−59%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、6.1gのメチル5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ベンゾフラン−7−カルボキシラート(231)を帯黄色の固体として与えた(76%収率)。LCMS:m/z408.0[M+Na]+;tR=1.82min.
メチル2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−7−カルボキシラート(232)の合成:メチル5−ブロモ−2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ベンゾフラン−7−カルボキシラート(231)(5g、13mmol)と、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(4.6g、18mmol)と、Pd(dppf)Cl2(913mg、1.3mmol)と、AcOK(2.6g、26mmol)の、50mLのジオキサン中の混合物を脱気し、100℃で、窒素雰囲気下で6時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、4.65gのメチル2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−7−カルボキシラート(232)を黄色の固体として与えた(83%収率)。LCMS:m/z453.9[M+Na]+,tR=2.12min.
メチル2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−7−カルボキシラート(233)の合成:(6−ブロモピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(3.1g、10mmol)と、メチル2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−7−カルボキシラート(232)(4.3g、10mmol)と、Pd(dppf)Cl2(702mg、1mmol)と、K2CO3(2.8g、20mmol)の、50mLのジオキサンと5mLのH2O中の混合物を脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で6時間加熱し、室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して溶媒のほとんどを除去し、50mLの水を加えた。生じた混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%−70%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、3.2gのメチル2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−7−カルボキシラート(233)を黄色の固体として与えた。(60%収率)。LCMS:m/z530.2[M+H]+,tR=1.92min.
tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ヒドラジンカルボニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(234)の合成:メチル2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−7−カルボキシラート(233);(1g、1.9mmol)を9mLのEtOHに溶かした。抱水ヒドラジン(3mL)を室温で加えた。反応混合物を、100℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、沈殿物を濾過により回収し、減圧下で乾燥させると、0.81gのtert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ヒドラジンカルボニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(234)が得られた。(68%収率)。LCMS:m/z530.2[M+H]+,tR=1.71min.
tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(235)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ヒドラジンカルボニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(234);(423mg、0.8mmol)を26mLのオルトギ酸トリエチルに加えた。4−メチルベンゼンスルホン酸(7mg、0.04mmol)を加えた。反応混合物を、125℃で2時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、215mgのtert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(235)が得られた(50%収率)。LCMS:m/z540.3[M+H]+,tR=1.83min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(236)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(235);(162mg、0.3mmol)をCH2Cl2(4mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、167mgの粗製の(6−(2−(アミノメチル)−7−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(236)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。(100%収率)。LCMS:m/z440.2[M+H]+;tR=1.54min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(662)の合成。
(6−(2−(アミノメチル)−7−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(236)(167mg、0.3mmol)をDMF(4mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(59mg、0.36mmol)を0℃で加えた。HATU(148mg、0.39mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(77mg、0.6mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。20mLのEtOAc及び10mLの水をこの混合物に加えた。水相を分離し、EtOAc(15mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテルから5%MeOH/EtOAcに)により精製すると、40mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(662)を黄色の固体として与えた(23%収率)。1H NMR(500MHz,CD3OD)δ 9.20(s,1H),8.80(d,J=2Hz,1H),8.73(d,J=2Hz,1H),8.52(d,J=2Hz,1H),8.11(d,J=8Hz,1H),8.07−8.02(m,2H),7.77−7.74(m,1H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.97(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.50(d,J=16Hz,1H),4.78(s,2H),3.99−3.63(m,4H),2.23−2.05(m,4H).LCMS:m/z586.2[M+H]+,tR=1.23min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(663)の合成。
4−ブロモ−2−ヨード−6−(トリフルオロメトキシ)フェノール(237)の合成:4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)フェノール(3.2g、12mmol)を100mLのNH
4OHに溶かした。KI(6.2g、37mmol)とI
2(3.3g、13mmol)の、50mLのH
2O中の溶液を反応混合物に加え、室温で5時間まで撹拌した。反応混合物を0℃(氷浴)に冷却し、(濃)HClでpH約6〜7まで中和し、EtOAc(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、4gの4−ブロモ−2−ヨード−6−(トリフルオロメトキシ)フェノール(237)を黄色の固体として与えた(85%収率)。LCMS:t
R=1.79min.
tert−ブチル(5−ブロモ−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(238)の合成:4−ブロモ−2−ヨード−6−(トリフルオロメトキシ)フェノール(237)(4g、15.7mmol)、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(2.9g、18.8mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(0.73g、1.6mmol)、CuI(0.6g、3.1mmol)を50mLのトリエチルアミンに加え、脱気した。反応混合物を、85℃で、窒素雰囲気下で2時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(5%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、3.6gのtert−ブチル(5−ブロモ−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(238)が薄黄色の固体として生じた(82%収率)。LCMS:m/z354.0[M−55]+,tR=1.88min.
tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(239)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(238)(4.7g、11mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(5.8g、22mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.9g、1.2mmol)、及び酢酸カリウム(2.3g、22mmol)を50mLのジオキサンに加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5.1gのtert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(239)が白色の固体として生じた(96%収率)。LCMS:m/z480.2[M+Na]+,tR=1.93min.
tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(240)の合成:tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(239)(5g、11mmol)、(6−ブロモピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(3.7g、12mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.8g、1.1mmol)、及びK2CO3(3g、22mmol)を、ジオキサン(50mL)と水(5mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、4.7gのtert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(240)が白色の固体として生じた(収率78%)。LCMS:m/z556.2[M+H]+,tR=2.06min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(241)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(240)(3.7g、6.7mmol)をCH2Cl2(30mL)に溶かした。TFA(3mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、粗製の(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(241)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(3g、100%収率)。LCMS:m/z456.1[M+H]+,tR=1.83min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(663)の合成。(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(241)(2.2g、4.8mmol)をDMF(40mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(0.9g、5.3mmol)を0℃で加えた。HATU(3.7g、9.7mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(12g、96mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに4時間撹拌した。反応混合物を氷水(100mL)に注ぎ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%MeOH/EtOAc)により精製すると、1gの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(663)が得られた(34%収率)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.77(d,J=2Hz,1H),8.65(t,J=6Hz,1H),8.43(d,J=1Hz,1H),8.17(d,J=8Hz,1H),8.15−8.07(m,2H),8.05−7.99(m,1H),7.66−7.60(m,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.97(s,1H),6.52−6.38(m,4H),4.61(d,J=6Hz,2H),3.83−3.43(m,4H),2.17−2.00(m,4H).LCMS:m/z602.4[M+H]+;tR=1.80min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(664)の合成。
4−ブロモ−2−ヨード−5−(トリフルオロメチル)フェノール(242)の合成:4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェノール(2g、8.3mmol)を100mLのNH
4OHに溶かした。KI(4.1g、25mmol)とI
2(2.1g、8.3mmol)の50mLのH
2O中の溶液を反応混合物に加え、室温で2時間まで撹拌した。反応混合物を0℃(氷浴)に冷却し、(濃)HClでpH約6〜7まで中和し、EtOAc(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、2.1gの4−ブロモ−2−ヨード−5−(トリフルオロメチル)フェノール(242)を黄色の固体として与えた(70%収率)。LCMS:t
R=1.22min.
tert−ブチル(5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(243)の合成:4−ブロモ−2−ヨード−5−(トリフルオロメチル)フェノール(242)(2.1g、5.7mmol)、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(0.93g、6mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(0.42g、0.6mmol)、CuI(0.1g、0.05mmol)を50mLのトリエチルアミンに加え、脱気した。反応混合物を、85℃で、窒素雰囲気下で2時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(5%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2.2gのtert−ブチル(5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(243)が薄黄色の固体として生じた(95%収率)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.85(s,1H),7.79(s,1H),6.60(s,1H),4.47(d,J=6Hz,2H),1.47(s,9H).LCMS:m/z339.9[M−55]+;tR=1.95min.
tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(244)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(243)(1g、2.5mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.8g、11mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.3g、0.42mmol)、及び酢酸カリウム(1.1g、11mmol)を50mLのジオキサンに加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、240mgのtert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(244)が白色の固体として生じた(22%収率)。LCMS:tR=2.02min.
tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(245)の合成:tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(244)(200mg、0.45mmol)、(6−ブロモピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(130mg、0.5mmol)、Pd(dppf)Cl2(48mg、0.05mmol)、及びK2CO3(124mg、0.9mmol)を、ジオキサン(10mL)と水(1mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、135mgのtert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(245)が白色の固体として生じた(収率56%)。LCMS:m/z540.2[M+H]+,tR=1.33min.
(6−(2−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(246)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(245)(135mg、0.25mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(1.5mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、粗製の(6−(2−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(246)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(110mg、100%収率)。LCMS:m/z440.1[M+H]+,tR=1.36min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(664)の合成。(6−(2−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(246)(50mg、0.10mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(18mg、0.10mmol)を0℃で加えた。HATU(46mg、0.12mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(65mg、0.50mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。反応混合物をPrep−HPLCにより精製すると、15mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(664)が得られた(26%収率)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.75−8.71(m,1H),8.68−8.62(m,1H),8.12(s,1H),8.08(d,J=2Hz,1H),8.02−7.98(m,1H),7.78(s,1H),7.64−7.58(m,2H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.91(s,1H),6.49−6.39(m,4H),4.63(d,J=6Hz,2H),3.82−3.70(m,2H),3.53−3.44(m,2H),2.19−2.03(m,4H).LCMS:m/z586.2[M+H]+,tR=1.63min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(665)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(665)を、実施例(659)に類似な方法で、示された試薬を使用して合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.86−8.79(m,1H),8.76(d,J=2Hz,1H),8.38(d,J=2Hz,1H),8.28−8.16(m,3H),8.08−7.97(m,4H),7.48−7.35(m,3H),7.30−6.89(m,4H),6.64−6.54(m,1H),4.62(d,J=6Hz,2H),3.82−3.68(m,4H),2.15−2.03(m,4H).LCMS:m/z612.2[M+H]
+;t
R=1.44min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(666)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(666)を、実施例(659)に類似な方法で、示された試薬を使用して合成した。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.91−8.83(m,3H),8.79(s,1H),8.56(s,1H),8.48(s,1H),8.35−8.18(m,6H),8.12(d,J=8Hz,1H),8.04(d,J=10Hz,1H),7.48(d,J=16Hz,1H),7.04−6.96(m,2H),6.62(d,J=16Hz,1H),4.67(d,J=6Hz,2H),3.84−3.43(m,4H),2.17−2.02(m,4H).LCMS:m/z595.2[M+H]
+,t
R=1.65min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(667)の合成。
tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(252)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(251)(200mg、0.37mmol)及びローソン試薬(105mg、0.26mmol)を10mLのピリジンに加えた。反応混合物を、80℃で12時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPrep−HPLCにより精製すると、55mgのtert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(252)を薄黄色の固体として与えた(27%収率)。)。LCMS:m/z556.2[M+H]
+;t
R=1.82min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタンチオン(253)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(252)(55mg、0.10mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(1.5mL)を0℃で滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、粗製の(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタンチオン(253)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(45mg、100%収率)。LCMS:m/z456.1[M+H]+;tR=1.37min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(667)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタンチオン(253);(45mg、0.10mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(Z)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(16mg、0.10mmol)を0℃で加えた。HATU(46mg、0.15mmol)を0℃で加え、それに続いてDIPEA(39mg、0.30mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。反応混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、25mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(667)が得られた(収率:42%)。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.90−8.84(m,1H),8.72−8.66(m,2H),8.38(s,1H),8.20(s,1H),8.17(d,J=8Hz,1H),8.12−8.05(m,1H),7.93(dd,J=8Hz,2Hz,1H),7.46(d,J=16Hz,1H),7.02(s,1H),6.95(d,J=8Hz,1H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.65(d,J=5Hz,2H),4.48−4.41(m,2H),3.75−3.70(m,2H),2.32−2.11(m,4H).LCMS:m/z602.2[M+H]+;tR=1.46min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5’−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−2,7’−ビベンゾフラン−2’−イル)メチル)アクリルアミド(668)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5’−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−2,7’−ビベンゾフラン−2’−イル)メチル)アクリルアミド(668)を、実施例(659)に類似な方法で、示された試薬を使用して合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.82(d,J=2Hz,1H),8.70(d,J=2Hz,2H),8.43(d,J=2Hz,1H),8.21(d,J=8Hz,1H),8.11(d,J=2Hz,1H),8.03(dd,J
1=8Hz,J
2=2Hz,1H),7.80−7.74(m,3H),7.64(dd,J
1=8Hz,J
2=2Hz,1H),7.46−7.29(m,3H),6.97(s,1H),6.51−6.41(m,4H),4.71(d,J=6Hz,2H),3.86−3.44(m,4H),2.17−2.03(m,4H).LCMS:m/z634.5[M+H]
+;t
R=1.86min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(669)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(669)を、実施例(659)に類似な方法で、示された試薬を使用して合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.24−9.14(m,1H),8.77(s,1H),8.69−8.63(m,1H),8.45(s,2H),8.43−7.95(m,6H),7.66−7.53(m,2H),6.94(s,1H),6.56−6.36(m,3H),6.36−6.26(m,1H),4.64−4.50(m,2H),3.83−3.67(m,2H),3.60−3.46(m,2H),2.15−2.03(m,4H).LCMS:m/z595.6[M+H]
+;t
R=1.66min.
(E)−3−(3−アミノイソキノリン−7−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(670)の合成。
(E)−エチル3−(3−アミノイソキノリン−7−イル)アクリラート(259)の合成:7−ブロモイソキノリン−3−アミン(258)(450mg、2.0mmol)、エチルアクリラート(300mg、3.0mmol)、Pd(OAc)
2(45mg、0.2mmol)、トリo−トリルホスフィン(122mg、0.4mmol)、及びDIPEA(516mg、4.0mmol)をDMF(4mL)に加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、3時間窒素雰囲気下で加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を氷水(20mL)に注ぎ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、(E)−エチル3−(3−アミノイソキノリン−7−イル)アクリラート(259)を白色の固体として与えた(400mg、83%収率)。LCMS:m/z243.2[M+H]
+;t
R=1.34min.
(E)−3−(3−アミノイソキノリン−7−イル)アクリル酸(260)の合成:(E)−エチル3−(3−アミノイソキノリン−7−イル)アクリラート(259);(400mg、1.7mmol)及びLiOH(200mg、8.3mmol)を、THF(10mL)とH2O(1mL)の混合物に、室温で加えた。反応混合物を70℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮してTHFを除去し、水(10mL)で希釈し、2NのHClでpH=3まで中和し、CH2Cl2(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、200mgの(E)−3−(3−アミノイソキノリン−7−イル)アクリル酸(260)を白色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(57%収率)。LCMS:m/z215.1[M+H]+;tR=1.09min.
(E)−3−(3−アミノイソキノリン−7−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(670)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(211)(75mg、0.17mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(E)−3−(3−アミノイソキノリン−7−イル)アクリル酸(260)(35mg、0.16mmol)を0℃で加えた。HATU(122mg、0.32mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(62mg、0.48mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。反応混合物をPrep−HPLCにより精製すると、53mgの(E)−3−(3−アミノイソキノリン−7−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(670)が得られた(52%収率)。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.93(s,1H),8.88(s,1H),8.81−8.69(m,4H),8.41(s,1H),8.23(d,J=8Hz,1H),8.06−8.01(m,2H),7.77(d,J=9Hz,1H),7.65(d,J=9Hz,1H),7.58(d,J=16Hz,1H),7.04(s,1H),6.86−6.80(m,1H),6.75(d,J=16Hz,1H),4.67(d,J=5Hz,2H),3.81−3.71(m,2H),3.55−3.44(m,2H),2.15−2.03(m,4H).LCMS:m/z636.2[M+H]+;tR=1.46min.
(E)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(671)の合成。
(E)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(671)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:75%。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.79(s,1H),8.67(d,J=2Hz,1H),8.56(d,J=5Hz,1H),8.43(s,1H),8.31(d,J=8Hz,1H),8.24(s,1H),8.01−7.88(m,2H),7.69−7.62(m,1H),7.58(d,J=16Hz,1H),6.89(s,1H),6.80(d,J=16Hz,1H),4.65(s,2H),3.87−3.49(m,4H),2.11−1.91(m,4H).LCMS:m/z571.2[M+H]
+,t
R=1.50min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(イソキノリン−6−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(672)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(イソキノリン−6−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(672)を、実施例(658)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.67−9.59(m,1H),8.89−8.73(m,3H),8.68−8.61(m,1H),8.54−8.42(m,5H),8.30−8.00(m,6H),7.48(d,J=16Hz,1H),7.02−6.95(m,2H),6.62(d,J=16Hz,1H),4.68(d,J=5Hz,2H),3.82−3.46(m,4H),2.18−2.03(m,4H).LCMS:m/z645.3[M+H]
+;t
R=1.70min.
(E)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(673)の合成。
(E)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(673)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:17%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.21(d,J=2Hz,1H),8.91(d,J=5Hz,1H),8.81−8.75(m,2H),8.69−8.64(m,1H),8.59−8.53(m,1H),8.46(d,J=2Hz,1H),8.38(d,J=8Hz,1H),8.32(d,J=2Hz,1H),8.26(d,J=8Hz,1H),8.05−7.96(m,2H),7.63−7.57(m,1H),7.55(d,J=16Hz,1H),7.49−7.42(m,1H),6.98(s,1H),6.82(d,J=16Hz,1H),4.65(d,J=5Hz,2H),3.81−3.46(m,4H),2.17−2.01(m,4H).LCMS:m/z580.2[M+H]
+,t
R=1.71min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(674)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(674)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:10%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.94−8.88(m,1H),8.81−8.73(m,4H),8.60−8.47(m,2H),8.40(s,1H),8.26(d,J=8Hz,1H),8.08−7.96(m,4H),7.56(d,J=16Hz,1H),7.50−7.41(m,1H),6.99(s,1H),6.83(d,J=16Hz,1H),4.67(d,J=6Hz,2H),3.82−3.45(m,4H),2.09(s,4H).LCMS:m/z580.2[M+H]
+,t
R=1.70min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(675)の合成。
2−ブロモ−5−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(264)の合成:(6−ブロモピリジン−3−イル)メタノール(1)(1.0g、5.3mmol)をCH
2Cl
2(15mL)に溶かし、SOCl
2(3mL、42mmol)を室温で滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、2−ブロモ−5−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(263)を白色の固体として与えた(1.3g、98%収率)。LCMS:m/z205.1[M+H]
+;t
R=1.78min.
2−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン(264)の合成:2−ブロモ−5−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(263)(1.3g、5.2mmol)、4,4−ジフルオロピペリジン(692mg、5.7mmol)、K2CO3(3.6g、26mmol)、及びKI(86mg、0.52mol)をCH3CN(15mL)に加えた。反応混合物を、45℃で6時間加熱した。LC−MS分析は、反応の完了を示した。室温に冷却した後、反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、H2O(100mL)、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、2−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン(264)を白色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(1.3g、85%収率)。LCMS:m/z291.1[M+H]+;tR=1.77min.
tert−ブチル(5−(5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(265)の合成:2−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン(264)190mg、0.65mmol)、tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(300mg、0.68mmol)、Pd(dppf)Cl2(48mg、0.065mmol)、及びK2CO3(180mg、1.3mmol)を、ジオキサン(15mL)とH2O(0.3mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で16時間加熱した。LC−MS分析は、反応の完了を示した。室温に冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−(5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(265)を白色の固体として与えた(40mg、24%収率)。LCMS: m/z 526.1 [M+H]+; tR = 1.48 min.
(5−(5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(266)の合成:tert−ブチル(5−(5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(264)(40mg、0.076mmol)をCH2Cl2(3mL)に溶かし、TFA(1mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。TLCは、反応の完了を示した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(5−(5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(266)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(35mg、99%収率)。LCMS:m/z426.2[M+H]+;tR=1.81min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(675)の合成:(5−(5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(266)(35mg、0.076mmol)、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(16mg、0.1mmol)、HATU(0.11mol)、及びDIPEA(59mg、0.46mmol)をDMF(2mL)に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(675)を白色の固体として与えた(10mg、23%収率)。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.69−8.60(m,3H),8.34(s,1H),8.11−8.06(m,2H),7.86(d,J=8Hz,1H),7.63(d,J=9Hz,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.98(s,1H),6.51−6.40(m,4H),4.62(d,J=6Hz,2H),3.64(s,2H),2.56−2.51(m,4H),2.03−1.92(m,4H).LCMS:m/z572.5[M+H]+;tR=1.90min.
(E)−3−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(676)の合成。
(E)−エチル3−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)アクリラート(267)の合成:(E)−エチル3−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)アクリラート(267)を中間体(259)に類似な方法で合成した。収量:95%。LCMS:m/z210.2[M+H]
+;t
R=1.59min.
(E)−3−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)アクリル酸(268)の合成:(E)−3−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)アクリル酸(268)を、中間体(260)に類似な方法で合成した。収量:87%。LCMS:m/z182.1[M+H]+;tR=1.30min.
(E)−3−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(676)の合成:(E)−3−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(676)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:6%。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.78(d,J=2Hz,1H),8.70(s,1H),8.67(t,J=6Hz,1H),8.39(s,1H),8.22(d,J=8Hz,1H),8.05−8.01(m,1H),7.34(d,J=16Hz,1H),7.24(d,J=11Hz,1H),7.14(d,J=8Hz,1H),7.00(s,1H),6.75(t,J=9Hz,1H),6.43(d,J=16Hz,1H),4.62(d,J=6Hz,2H),3.80−3.72(m,2H),3.53−3.44(m,2H),2.14−2.04(m,4H).LCMS:m/z603.3[M+H]+;tR=1.90min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(677)の合成。
5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(270)の合成:4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェノール(20g、83mmol)をCF
3CO
2H(100mL)に溶かし、ヘキサメチレンテトラミン(23.2g、166mmol)を少量ずつ10分かけて加えた。混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で18時間撹拌した。混合物を室温に冷却した。H
2O(100mL)を加え、それに続いて50%H
2SO
4(60mL)を加え、混合物を2時間撹拌した。H
2O(100mL)を加え、生じた沈殿物を濾過により回収すると、粗製の5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(270)を黄色の固体として与え(12.5g、56%収率)、それを直接使用した。LCMS:m/z271.1[M+H]
+;t
R=1.58min.
4−ブロモ−2−(1−ヒドロキシエチル)−6−(トリフルオロメチル)フェノール(271)の合成:5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(270)(12.5g、46mmol)をTHF(100mL)に溶かし、CH3MgBr(38.3mL、115mmol、ジエチルエーテル中3M)を、0℃で、窒素雰囲気下で滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、NH4Cl水溶液(100mL)でクエンチし、EtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(6%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、4−ブロモ−2−(1−ヒドロキシエチル)−6−(トリフルオロメチル)フェノール(271)を黄色の固体として与えた(7.5g、57%収率)。LCMS:m/z269.2[M−OH]+;tR=1.70min.
1−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノン(272)の合成:PDC(11.8g、315mmol)を、4−ブロモ−2−(1−ヒドロキシエチル)−6−(トリフルオロメチル)フェノール(271)(6.0g、21mmol)のCH2Cl2(260mL)中の撹拌されている溶液に加え、混合物を室温で2時間撹拌し、濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(6%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノン(272)を白色の固体として与えた(300mg、6%収率)。LCMS:m/z285.0[M+H]+;tR=1.70min.
2−(2−アセチル−4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)フェノキシ)アセトニトリル(273)の合成:1−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノン(271);(300mg、1.06mmol)をDMF(4mL)に溶かした。K2CO3(293mg、2.1mmol)及び2−ブロモアセトニトリル(0.1mL、1.4mmol)を加えた。混合物を、40℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(6%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−(2−アセチル−4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)フェノキシ)アセトニトリル(268)を白色の固体として与えた(150mg、収率44%)。LCMS:m/z322.0[M+H]+;tR=1.66min.
5−ブロモ−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(274)の合成:2−(2−アセチル−4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)フェノキシ)アセトニトリル(273);(150mg、0.46mmol)をCH3CN(4mL)に溶かした。K2CO3(254mg、1.84mmol)を加えた。混合物を、95℃で18時間撹拌し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(6%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(274)を白色の固体として与えた(60mg、43%収率)。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.54(s,1H),8.17(s,1H),2.48(s,3H).
3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(275)の合成:5−ブロモ−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(274);(60mg、0.2mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(76mg、0.3mmol)、Pd(dppf)Cl2(15mg、0.02mmol)、及び酢酸カリウム(39mg、0.4mmol)を3mLのジオキサンに加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で3時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、60mgの3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(275)が白色の固体として生じた(85%収率)。LCMS:m/z352.1[M+H]+;tR=2.01min.
5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(276)の合成:3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(275)(60mg、0.17mmol)、(6−ブロモピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(61mg、0.2mmol)、Pd(dppf)Cl2(13mg、0.02mmol)、及びK2CO3(47mg、0.34mmol)を、ジオキサン(3mL)と水(0.2mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、40mgの5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(276)が白色の固体として生じた(収率53%)。LCMS:m/z450.1[M+H]+;tR=1.81min.
(6−(2−(アミノメチル)−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタドン(277)の合成:5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−カルボニトリル(276)(40mg、0.09mmol)、ラネーニッケル(5mg)のC2H5OH(5mL)中の溶液を、水素雰囲気下で、室温で2時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮すると、(6−(2−(アミノメチル)−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタドン(277)を白色の固体として与えた(20mg、収率50%)。LCMS:m/z454.2[M+H]+;tR=1.83min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(677)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタドン(277)(20mg、0.04mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(8mg、0.05mmol)を0℃で加えた。HATU(23mg、0.06mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(8mg、0.08mmol)を加えた。反応混合物を放置して室温に温め、さらに2時間撹拌した。反応混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、5mgの((E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3−メチル−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(677)が得られた。収率:21%。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.83−8.76(m,2H),8.68(s,1H),8.42(s,1H),8.31(d,J=8Hz,1H),8.17(s,1H),8.07−8.01(m,2H),7.42(d,J=16Hz,1H),6.93(d,J=9Hz,1H),6.54(d,J=16Hz,1H),4.60(d,J=6Hz,2H),3.80−3.72(m,2H),3.53−3.44(m,2H),2.37(s,3H),2.15−2.03(m,4H).LCMS:m/z600.2[M+H]+;tR=1.43min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)プロパ−2−エンチオアミド(678)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(585)(293mg、0.5mmol)及びローソン試薬(404mg、1mmol)をトルエン(10mL)に溶かした。反応混合物を16時間還流に加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、それをPrep−HPLCにより精製すると、3mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)プロパ−2−エンチオアミド(678)が得られた。収量:1%。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.67−7.34(m,8H),7.01−5.97(m,3H),5.20(s,2H),4.55−4.87(m,2H),3.87−3.76(m,2H),2.34−2.01(m,2H),2.12−2.05(m,2H).LCMS:m/z618.2[M+H]
+,t
R=2.00min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(679)の合成。
1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−4,4−ジフルオロピペリジン(278)の合成:4−ブロモベンゼン−1−スルホニルクロリド(2.5g、10mmol)をDCM(30mL)に溶かし、トリエチルアミン(3g、30mmol)を加えた。4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩(1.8g、12mmol)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、2.9gの1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−4,4−ジフルオロピペリジン(278)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(87%収率)。LCMS:m/z340.0[M+H]
+,t
R=1.73min.
tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イルスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(279)の合成:1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−4,4−ジフルオロピペリジン(278)(1.5g、4.4mmol)、tert−ブチル(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(2.1g、4.8mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.36g、0.44mmol)、及びK2CO3(1.8g、13.2mmol)を、ジオキサン(30mL)と水(6mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で6時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10−30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1.5gのtert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イルスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(279)が白色の固体として生じた(58%収率)。LCMS:m/z575.1[M+H]+,tR=1.86min.
(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イルスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(280)の合成:tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イルスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(279)1g、3.1mmol)をCH2Cl2(20mL)に溶かした。TFA(5mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イルスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(280)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(580mg、70%収率)。LCMS:m/z475.1[M+H]+,tR=1.44min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(679)の合成:(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イルスルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イ(y))メタンアミン(280)(250mg、0.53mmol)をDMF(4mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(95mg、0.58mmol)を0℃で加えた。HATU(222mg、0.58mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(205mg、1.6mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに2時間撹拌した。反応混合物をPrep−HPLCにより精製すると、70mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(679)(21%収率)が得られた。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.88−8.82(m,1H),8.34(s,1H),8.20(s,1H),8.09−7.84(m,8H),7.45(d,J=16Hz,1H),7.02−6.90(m,2H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.68−4.61(m,2H),3.19−3.07(m,4H),2.16−2.03(m,4H).LCMS:m/z621.2[M+H]+,tR=1.91min.
(E)−N−((5−(4−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(680)の合成。
(E)−N−((5−(4−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)スルホニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(680)を、実施例(677)に類似な方法で合成した。収量:24%。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.99−8.94(m,1H),8.86(s,1H),8.68−8.60(m,1H),8.34(s,1H),8.20−8.14(m,1H),8.10−8.03(m,2H),7.97(s,1H),7.92−7.87(m,2H),7.62−7.55(m,2H),7.01(s,1H),6.87(d,J=16Hz,1H),4.68(d,J=5Hz,2H),3.18−3.11(m,4H),2.14−2.06(m,4H).LCMS:m/z606.2[M+H]
+,t
R=1.96min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6,7−ジフルオロベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(681)の合成。
4−ブロモ−2,3−ジフルオロ−6−ヨードフェノール(281)の合成:4−ブロモ−2,3−ジフルオロフェノール(2g、9.7mmol)を100mLのNH
4OHに溶かした。KI(4.8g、29mmol)とI
2(2.5g、9.7mmol)の50mLのH
2Oの溶液を反応混合物に加え、室温で1時間まで撹拌した。反応混合物を0℃(氷浴)に冷却し、(濃)HClでpH約6〜7まで中和し、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、2.8gの4−ブロモ−2,3−ジフルオロ−6−ヨードフェノール(281)を黄色の固体として与えた(85%収率)。LCMS:m/zt
R=1.31min.
tert−ブチル(5−ブロモ−6,7−ジフルオロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(282)の合成:4−ブロモ−2,3−ジフルオロ−6−ヨードフェノール(281)(2g、5.9mmol)、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(1.1g、7.1mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(0.6g、0.9mmol)、CuI(0.17g、0.9mmol)を30mLのトリエチルアミンに加え、脱気した。反応混合物を、80℃で、窒素雰囲気下で2時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(5%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1.7gのtert−ブチル(5−ブロモ−6,7−ジフルオロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(282)が薄黄色の固体として生じた(80%収率)。LCMS:m/z384.3[M+Na]+,tR=2.13min.
tert−ブチル(6,7−ジフルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(283)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−6,7−ジフルオロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(282)(500mg、1.4mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(534mg、2.2mmol)、Pd(dppf)Cl2(190mg、0.2mmol)、及び酢酸カリウム(280mg、2.8mmol)を10mLのジオキサンに加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、0.4gのtert−ブチル(6,7−ジフルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(283)が白色の固体として生じた(70%収率)。LCMS:m/ztR=1.87min.
tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6,7−ジフルオロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(284)の合成:tert−ブチル(6,7−ジフルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(283)(0.4g、0.96mmol)、(6−ブロモピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(0.29g、0.96mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.11g、0.14mmol)、及びK2CO3(0.26g、1.92mmol)を、ジオキサン(10mL)と水(1mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、0.38gのtert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6,7−ジフルオロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(284)が白色の固体として生じた(収率80%)。LCMS:m/z508.1[M+H]+,tR=1.96min.
(6−(2−(アミノメチル)−6,7−ジフルオロベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(285)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6,7−ジフルオロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(284)(100mg、0.2mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、粗製の(6−(2−(アミノメチル)−6,7−ジフルオロベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(285)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(81mg、100%収率)。LCMS:m/z408.1[M+H]+,tR=1.22min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6,7−ジフルオロベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(681)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−6,7−ジフルオロベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(285)(81mg、0.2mmol)をDMF(2mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(33mg、0.2mmol)を0℃で加えた。HATU(152mg、0.4mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(52mg、0.4mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに2時間撹拌した。反応混合物をPrep−HPLCにより精製すると、23mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6,7−ジフルオロベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(681)が得られた(20%収率)。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.96−8.76(m,2H),8.32−7.82(m,7H),7.45(d,J=16Hz,1H),7.08−6.89(m,2H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.68−4.58(m,2H),3.82−3.71(m,2H),3.56−3.42(m,2H),2.15−2.02(m,4H).LCMS:m/z554.2[M+H]+;tR=1.71min.
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(682)の合成。
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(682)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:31%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.94(t,J=6Hz,1H),8.79(d,J=2Hz,1H),8.62−8.53(m,1H),8.27(s,1H),8.06−8.00(m,1H),7.91−7.81(m,3H),7.61−7.52(m,3H),7.49−7.43(m,1H),6.99(s,1H),6.84(d,J=16Hz,1H),4.66(d,J=6Hz,2H),3.78−3.43(m,4H),2.16−1.96(m,4H).LCMS:m/z569.9[M+H]
+,t
R=2.03min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(683)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(683)を、実施例(538)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.98(s,1H),8.74(s,1H),8.63−8.55(m,1H),8.07(s,1H),7.94−7.86(m,1H),7.78−7.65(m,3H),7.46−7.38(m,2H),7.01−6.91(m,2H),4.78(s,2H),3.98−3.81(m,2H),3.73−3.57(m,2H),2.20−1.99(m,4H).LCMS:m/z603.2[M+H]
+,t
R=1.44min.
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(684)の合成。
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(684)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:37%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.02−8.84(m,2H),8.70−8.61(m,1H),8.29−8.12(m,2H),7.79(s,1H),7.72(t,J=8Hz,1H),7.68−7.55(m,2H),7.50(d,J=11Hz,1H),7.44−7.38(m,1H),7.01(s,1H),6.92−6.83(m,1H),4.67(d,J=6Hz,2H),3.82−3.65(m,2H),3.54−3.35(m,2H),2.15−1.99(m,4H).LCMS:m/z588.2[M+H]
+,t
R=1.58min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)チオフェン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(685)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)チオフェン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(685)を、実施例(521)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.15(s,1H),8.07(s,1H),7.83(s,1H),7.76(d,J=9Hz,1H),7.53−7.45(m,3H),6.91(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.48(d,J=16Hz,1H),4.71(s,2H),3.95−3.89(m,4H),2.18−2.07(m,4H).LCMS:m/z591.2[M+H]
+,t
R=1.84min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(686)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(688)を、実施例(663)に類似の方法で、示された試薬を使用して合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.65(t,J=6Hz,1H),8.08(d,J=2Hz,1H),7.99(d,J=2Hz,1H),7.83−7.77(m,2H),7.68−7.54(m,4H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.92(s,1H),6.53−6.31(m,4H),4.60(d,J=6Hz,2H),3.79−3.42(m,4H),2.13−1.98(m,4H).LCMS:m/z601.3[M+H]
+,t
R=1.84min.
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(687)の合成。
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(687)を、示された試薬を使用し、全般的(Genral)手順4に従って合成した。収量:27%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.92(t,J=6Hz,1H),8.79(d,J=2Hz,1H),8.60−8.53(m,1H),8.05−7.98(m,2H),7.84−7.77(m,2H),7.67(s,1H),7.60−7.43(m,4H),6.96(s,1H),6.82(d,J=16Hz,1H),4.64(d,J=6Hz,2H),3.79−3.41(m,4H),2.14−1.97(m,4H).LCMS:m/z586.2[M+H]
+,t
R=1.88min.
(E)−N−((5−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(688)の合成。
(E)−N−((5−(4−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(688)を、示された試薬を使用して、実施例(517)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.03−8.85(m,2H),8.66(s,1H),8.30−8.18(m,2H),7.89(s,1H),7.84(d,J=8Hz,2H),7.73(d,J=8Hz,2H),7.68−7.55(m,2H),6.99(s,1H),6.89(d,J=16Hz,1H),4.75−4.63(m,6H),4.53(s,2H),4.24(s,2H).LCMS:m/z548.2[M+H]
+,t
R=1.39min.
(E)−N−((5−(5−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(689)の合成。
(E)−N−((5−(5−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(689)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収率(22%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.98−8.88(m,2H),8.79(d,J=2Hz,1H),8.72(s,1H),8.60−8.53(m,1H),8.41(s,1H),8.22(d,J=8Hz,1H),8.14−8.10(m,1H),8.02(d,J=8Hz,1H),7.56(d,J=16Hz,1H),7.50−7.43(m,1H),7.04(s,1H),6.84(d,J=16Hz,1H),4.75−4.62(m,6H),4.58(s,2H),4.26(s,2H).LCMS:m/z549.2[M+H]
+,t
R=1.61min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エチル)アクリルアミド(690)の合成。
2−(5−ブロモ−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エタノール(297)の合成:4−ブロモ−2−ヨード−6−(トリフルオロメチル)フェノール(20g、55mmol)、ブタ−3−イン−1−オール(3.9g、55mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(3.9g、5.5mmol)、CuI(1.1g、5.5mmol)を400mLのトリエチルアミンに加え、脱気した。反応混合物を、80℃で、窒素雰囲気下で2時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、13.5gの2−(5−ブロモ−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エタノール(297)が薄黄色の固体として生じた(80%収率)。LCMS:t
R=1.94min.
2−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エタノール(298)の合成:2−(5−ブロモ−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エタノール(297)(10g、32.5mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(12.4g、48.8mmol)、Pd(dppf)Cl2(2.4g、3.3mmol)、及び酢酸カリウム(6.4g、65mmol)を200mLのジオキサンに加え、脱気した。反応混合物を、80℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、9gの2−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エタノール(298)が白色の固体として生じた(80%収率)。LCMS:m/z357.1,tR=1.86min.
(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)(6−(2−(2−ヒドロキシエチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)メタノン(299)の合成:2−(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エタノール(298)(8g、22.5mmol)、(6−ブロモピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(6.9g、22.5mmol)、Pd(dppf)Cl2(1.6g、2.3mmol)、及びK2CO3(3.5g、25mmol)を、ジオキサン(150mL)と水(15mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、80℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、9gの(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)(6−(2−(2−ヒドロキシエチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)メタノン(299)が白色の固体として生じた(収率90%)。LCMS:m/z455.1[M+H]+,tR=1.82min.
2−(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エチルメタンスルホナート(300)の合成:(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)(6−(2−(2−ヒドロキシエチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)メタノン(299);(3g、6.6mmol)をDCM(50mL)に溶かし、トリエチルアミン(1.3g、13.2mmol)を加えた。メタンスルホニルクロリド(0.75g、6.6mmol)を、0℃(氷浴)で10分かけて滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、3.3gの2−(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エチルメタンスルホナート(300)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(95%収率)。LCMS:m/z533.1[M+H]+,tR=1.67min.
(6−(2−(2−アジドエチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(301)の合成:2−(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エチルメタンスルホナート(300;1g、1.9mmol)を20mLのDMFに溶かした。NaN3(0.4g、5.7mmol)及びK2CO3(0.5g、3.7mmol)を加えた。反応混合物を、60℃で2時間加熱し、室温に冷却し、氷水(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出し、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、0.8gの(6−(2−(2−アジドエチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(301)を黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(90%収率)。LCMS:m/z480.1[M+H]+;tR=1.80min.
(6−(2−(2−アミノエチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(302)の合成。:(6−(2−(2−アジドエチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(301;200mg、0.42mmol)をメタノール(10mL)に溶かした。10%ラネーニッケル(50%湿潤)(0.3g)を加え、水素ガスを室温で1時間パージした。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると、170mgの(6−(2−(2−アミノエチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(302)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(90%収率)。LCMS:m/z454.1[M+H]+;tR=1.33min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エチル)アクリルアミド(690)の合成。(6−(2−(2−アミノエチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(302;50mg、0.11mmol)をDMF(2mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(18mg、0.11mmol)を0℃で加えた。HATU(84mg、0.22mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(28mg、0.22mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに2時間撹拌した。反応混合物をPrep−HPLCにより精製すると、38mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エチル)アクリルアミド(690)が得られた(58%収率)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.82−8.76(m,1H),8.50(s,1H),8.30(s,1H),8.19(d,J=9Hz,1H),8.13−8.00(m,3H),7.43(d,J=16Hz,1H),7.06(d,J=9Hz,1H),6.87(s,1H),6.57(d,J=16Hz,1H),4.00−3.87(m,2H),3.77(t,J=7Hz,2H),3.71−3.61(m,2H),3.19(t,J=7Hz,2H),2.21−2.03(m,4H).LCMS:m/z600.1[M+H]+,tR=1.40min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エチル)アクリルアミド(691)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(2−(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)エチル)アクリルアミド(691)を、示された試薬を使用して、実施例(690)に類似な方法で調製した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.41−8.15(m,5H),8.09(d,J=9Hz,1H),7.87−7.79(m,3H),7.58(d,J=8Hz,2H),7.38(d,J=16Hz,1H),6.99(d,J=9Hz,1H),6.91(s,1H),6.51(d,J=16Hz,1H),3.80−3.45(m,6H),3.08(t,J=7Hz,2H),2.15−1.98(m,4H).LCMS:m/z599.1[M+H]
+,t
R=1.47min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(692)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(308)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(308)を、全般的手順2を利用して合成した。収量:91%。LCMS:m/z448.1[M+Na]
+,t
R=1.95min.
tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(309)の合成:tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(309)を、示された試薬を使用して、全般的手順2に従って合成した、収量:61%。LCMS:m/z508.1[M+Na]+,tR=1.99min.
(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(310)の合成:(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(310)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収量:98%。LCMS:m/z369.0[M−NH2]+,tR=1.56min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(692)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(692)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:45%。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.62(t,J=6Hz,1H),8.11−7.99(m,5H),7.96(d,J=2Hz,1H),7.86−7.76(m,3H),7.64−7.58(m,1H),7.44−7.31(m,3H),6.88(s,1H),6.50−6.39(m,4H),4.60(d,J=6Hz,2H).LCMS:m/z532.2[M+H]+,tR=2.05min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(693)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(312)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(19、500mg、1.9mmol)、4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸(311、460mg、2.3mmol)、Pd(dppf)Cl
2(163mg、0.2mmol)、及びK
2CO
3(787mg、5.7mmol)を、ジオキサン(30mL)とH
2O(6mL)の混合物に加えた。反応混合物を、95℃で、窒素雰囲気下で12時間撹拌した。LCMSは、反応の完了を示した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(30mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(312)(450mg、54%収率(yiled))を帯黄色の固体として与えた。LCMS:m/z458.0[M+23]
+,t
R=1.73min.
tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(313)の合成:ジオキサン(2mL)とH2O(0.2mL)の混合物中の、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(312、220mg、0.5mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(84mg、0.6mmol)、Pd(PhP3)4(58mg、0.05mmol)、PCy3(14mg、0.05mmol)、及びK3PO4(320mg、1.5mmol)。混合物を、マイクロ波下で、1.5時間140℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(30mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(313)、(200mg、80%収率)を灰白色の固体として与えた。LCMS:m/z518.0[M+23]+,tR=1.79min.
(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(314)の合成:tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(313、200mg、0.4mmol)をCH2Cl2(20mL)に溶かした。TFA(4mL)を0℃で加えた。反応混合物を、15℃で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、粗製の(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(314)、(160mg、100%収率)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z396.1[M+H]+;tR=1.33min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(693)の合成:(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(314、80mg、0.20mmol)、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(36mg、0.22mmol)、及びHATU(84mg、0.22mmol)をDMF(3mL)に溶かし、DIPEA(78mg、0.60mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を、20℃で2時間撹拌した。混合物をPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(693)を白色の固体として与えた(40mg、37%収率)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.81(t,J=6Hz,1H),8.20(s,1H),8.11−7.96(m,10H),7.82(d,J=2Hz,1H),7.48−7.36(m,3H),6.94(d,J=9Hz,1H),6.90(s,1H),6.59(d,J=16Hz,1H),4.62(d,J=6Hz,2H),3.28(s,3H).LCMS:m/z542.2[M+H]+,tR=1.40min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(694)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(694)を、示された試薬を使用して、実施例(693)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6) δ8.07(s,1H),8.01−7.84(m,4H),7.65(d,J=9Hz,1H),7.57(s,1H),7.46−7.20(m,5H),6.87−6.77(m,1H),6.53−6.37(m,2H),4.57(s,2H),2.41(s,3H),2.24(s,3H).LCMS:m/z483.2[M+H]
+,t
R=1.84min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)シクロプロピル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(695)の合成。
(E)−エチル3−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)アクリラート(318)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(28;2.0g、5.1mmol)と、エチルアクリラート(1.02g、10.2mmol)と、Pd(OAc)
2(228mg、1.02mmol)と、トリo−トリルホスフィン(620mg、2.04mmol)と、DIPEA(1.32g、10.2mmol)の、30mLのDMF中の混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、0.7gの(E)−エチル3−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)アクリラート(318)を黄色の液体として与えた。収量:30%。LCMS:m/z357.9[M−55]
+,t
R=2.29min.
エチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5イル)シクロプロパンカルボキシラート(319)の合成:水素化ナトリウム(20mg、0.5mmol、鉱油中60%)を、トリメチルスルホキソニウムヨージド(198mg、0.86mmol)の0℃の10mLのDMSO中の撹拌している溶液に加えた。混合物を、0℃で1時間撹拌した。2mLのDMSOと2mLのTHF中の(E)−エチル3−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)アクリラート(318;206mg、0.5mmol)を、反応混合物に加えた。反応の完了後、1NのHClを加え、反応混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、50mgのエチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5イル)シクロプロパンカルボキシラート(319)を黄色の液体として与えた。収量:23%。LCMS:m/z450.1[M+Na]+,tR=1.71min.
2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(320)の合成:エチル2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5イル)シクロプロパンカルボキシラート(319;150mg、0.35mmol)をTHF(5mL)に溶かした。LiOH(30mg、0.7mmol)及び水(2mL)をこの混合物に加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、1NのHCl溶液を加えてpH約6に調整した。反応混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、110mgの2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(320)を帯黄色の固体として与えた。収量:79%。LCMS:m/z422.1[M+Na]+,tR=1.66min.
tert−ブチル(5−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)シクロプロピル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(321)の合成:2−(2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(320;40mg、0.1mmol)及び4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩(16mg、0.1mmol)を0℃でDMF(5mL)に溶かした。HATU(38mg、0.1mmol)をこの反応混合物に加え、それに続いてDIPEA(26mg、0.2mmol)を加えた。反応混合物を4時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)中に移し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、30mgのtert−ブチル(5−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)シクロプロピル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(321)を与え、それを精製せずに次の工程に直接使用した。収量:60%。LCMS:m/z503.1[M+H]+,tR=1.77min.
(2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)シクロプロピル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(322)の合成:tert−ブチル(5−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)シクロプロピル)−7−(トリフルオロメチル)−ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(321;50mg、0.1mmol)をCH2Cl2(6mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、40mgの(2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)シクロプロピル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(322)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収量:99%。LCMS:m/z403.1[M+H]+;tR=1.30min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)シクロプロピル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(695)の合成:(2−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)シクロプロピル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(322;40mg、0.1mmol)及び(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(16.4mg、0.1mmol)を0℃でDMF(5mL)に溶かした。HATU(38mg、0.1mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(26mg、0.2mmol)を加えた。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)中に移し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPrep−HPLCにより精製すると、30mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)シクロプロピル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(695)が得られた。収量:55%。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.10(d,J=9Hz,1H),7.94(s,1H),7.54(s,1H),7.37(d,J=16Hz,1H),7.28(s,1H),6.95(d,J=9Hz,1H),6.70(s,1H),6.53(d,J=16Hz,1H),4.57(s,2H),3.78−3.57(m,4H),2.51−2.44(m,1H),2.29−2.22(m,1H),1.98−1.80(m,4H),1.52−1.45(m,1H),1.36−1.28(m,1H).LCMS:m/z549.1[M+H]+,tR=1.38min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(696)の合成。
tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(324)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(323;200mg、0.4mmol)、3−フルオロピリジン−4−イルボロン酸(85mg、0.6mmol)、触媒(31mg、0.04mmol)、及びK
3PO
4(2mL、1mmol、0.5M)をTHF(4mL)に加え、脱気した。反応混合物を、40℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(324)が得られた(200mg、88%収率)。LCMS:m/z566.2[M+H]
+;t
R=1.97min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−(3−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(325)の合成:tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(324;200mg、0.35mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃(氷浴)で滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(4−(2−(アミノメチル)−7−(3−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(325)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(200mg、100%収率)。LCMS:m/z466.1[M+H]+;tR=1.74min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(696)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−7−(3−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(325;200mg、0.34mmol)をDMF(2mL)に溶かした。(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(85mg、0.52mmol)、HATU(260mg、0.68mmol)、及びDIPEA(220mg、1.7mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−フルオロピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(696)(75mg、36%収率)を白色の固体として与えた。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.84−8.74(m,2H),8.61(d,J=5Hz,1H),8.37−8.01(m,5H),7.91−7.73(m,4H),7.60−7.54(m,2H),7.43(d,J=16Hz,1H),6.99(d,J=9Hz,1H),6.91(s,1H),6.59(d,J=16Hz,1H),4.58(d,J=5Hz,2H),3.78−3.47(m,4H),2.15−1.97(m,4H).LCMS:m/z612.3[M+H]+;tR=1.38min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(2,4,6−トリフルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(697)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(2,4,6−トリフルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(697)を、示された試薬を使用して、実施例(696)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.62−8.53(m,1H),8.10−8.01(m,2H),7.80(d,J=8Hz,2H),7.69−7.52(m,4H),7.43(t,J=9Hz,2H),7.33(d,J=16Hz,1H),6.86(s,1H),6.50−6.35(m,4H),4.52(d,J=6Hz,2H),3.77−3.45(m,4H),2.15−1.97(m,4H).LCMS:m/z647.3[M+H]
+;t
R=1.86min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(698)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(698)を、示された試薬を使用して、実施例(696)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.58(t,J=5Hz,1H),8.10−7.98(m,3H),7.88−7.81(m,2H),7.76(t,J=9Hz,1H),7.68(s,1H),7.63−7.52(m,3H),7.34(d,J=16Hz,1H),6.86(s,1H),6.50−6.36(m,4H),4.54(d,J=5Hz,2H),3.75−3.46(m,4H),2.14−1.97(m,4H).LCMS:m/z663.2[M+H]
+;t
R=1.91min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5’−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−2,7’−ビベンゾフラン−2’−イル)メチル)アクリルアミド(699)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5’−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−2,7’−ビベンゾフラン−2’−イル)メチル)アクリルアミド(699)を、示された試薬を使用して、実施例(696)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.20−8.16(m,1H),8.09(s,1H),7.91−7.84(m,3H),7.81−7.75(m,1H),7.74−7.68(m,2H),7.66−7.59(m,3H),7.56(d,J=16Hz,1H),7.39−7.26(m,2H),6.91(s,1H),6.62(d,J=9Hz,1H),6.54(d,J=16Hz,1H),4.82(s,2H),3.96−3.64(m,4H),2.21−2.01(m,4H).LCMS:m/z633.3[M+H]
+;t
R=1.94min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(700)の合成。
tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(332)の合成。:(4−ブロモフェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(4.1g、14.6mmol)と、tert−ブチル(7−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(193;5g、12.4mmol)と、Pd(dppf)Cl
2(0.91g、1.2mmol)と、K
2CO
3(3.4g、24.8mmol)の、50mLのジオキサンと5mLのH
2O中の混合物を、90℃で4時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水(50mL)中に移し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−50%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、1.75gのtert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(332)が得られた(30%収率)。LCMS:m/z501.1[M+H]
+;t
R=1.72min.
tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−ヒドロキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(333)の合成:tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−メトキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(332;1g、2mmol)を20mLのDMFに溶かした。デカンチオール(521mg、3mmol)及びt−BuOK(336mg、3mmol)をこの混合物に加えた。混合物を110℃に加熱し、4時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を20mLのH2Oに注ぎ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10−20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、500mgのtert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−ヒドロキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(333)(31%収率)が得られた。LCMS:m/z487.1[M+H]+;tR=1.63min.
2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(334)の合成:tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−ヒドロキシベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(333;500mg、1.03mmol)を、20mLのCH2Cl2に溶かした(sisolved)。Et3N(312mg、3.1mmol)及びTf2O(348mg、1.23mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、20mLのH2Oで希釈し、CH2Cl2(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、210mgの2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(334)が生じた。収量:40%。LCMS:m/z619.1[M+H]+;tR=1.80min.
tert−ブチル(7−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(335)の合成:2−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−7−イルトリフルオロメタンスルホナート(334;40mg、0.07mmol)、3,5−ジクロロフェニルボロン酸(37mg、0.19mmol)、Pd(PPh3)4(8mg、0.007mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(5mg、0.02mmol)、及びK3PO4(28mg、0.13mmol)を、ジオキサン(2mL)と水(0.2mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、マイクロ波照射下で、140℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、5mLの水に注ぎ、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPrep−TLC(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(7−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(335)を白色の固体として与えた(30mg、75%収率)。LCMS:m/z615.1[M+H]+;tR=1.93min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−(3,5−ジクロロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(336)の合成:tert−ブチル(7−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(335;30mg、0.05mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃で滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(4−(2−(アミノメチル)−7−(3,5−ジクロロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(336)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(25mg、100%収率)。LCMS:m/z515.0[M+H]+;tR=1.50min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(700)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−7−(3,5−ジクロロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(336;25mg、0.05mmol)をDMF(3mL)に溶かした。(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(10mg、0.06mmol)、HATU(37mg、0.1mmol)、及びDIPEA(13mg、0.1mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗製の混合物をPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(700)(3mg、10%収率)を白色の固体として与えた。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.11(d,J=9Hz,1H),7.94−7.83(m,6H),7.75(s,1H),7.60−7.50(m,5H),6.90(s,1H),6.61(d,J=16Hz,1H),4.74(s,2H),3.99−3.60(m,4H),2.18−2.01(m,4H).LCMS:m/z661.0[M+H]+;tR=1.57min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(701)の合成。
1−ブロモ−4−(4−フルオロフェノキシ)ベンゼン(338)の合成:4−(4−フルオロフェノキシ)アニリン(337;200mg、1mmol)を10mLのAcOHに溶かし、混合物を0℃に冷却し、脱気した。NaNO
2(76mg、1.1mmol)を加えた。0.5時間撹拌した後、CuBr(240mg、1.5mmol)及びHBr水溶液(5mL)を加えた。混合物を、70℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を20mLのH
2Oで希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、200mgの1−ブロモ−4−(4−フルオロフェノキシ)ベンゼン(338)を白色の固体として与えた。収量:80%。LCMS:t
R=1.86min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(339)の合成:1−ブロモ−4−(4−フルオロフェノキシ)ベンゼン(338;300mg、1.12mmol)と、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(456mg、1.12mmol)と、Pd(dppf)Cl2(82mg、0.12mmol)と、K2CO3(309mg、2.24mmol)の、10mLのジオキサンと1mLのH2O中の混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(40%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、400mgのtert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(339)を白色の固体として与えた。収率(80%)。LCMS:m/z490.1[M+Na]+,tR=2.3min.
tert−ブチル(5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(340)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(339;150mg、0.32mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(90mg、0.64mmol)、Pd(PPh3)4(70mg、0.06mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(27mg、0.1mmol)、及びK3PO4(136mg、0.64mmol)を、ジオキサン(5mL)と水(0.5mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、マイクロ波照射下で、140℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、5mLの水に注ぎ、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(17−50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(340)を白色の固体として与えた(130mg、80%収率)。LCMS:m/z550.1[M+H]+;tR=1.99min.
(5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(341)の合成:tert−ブチル(5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(340;100mg、0.19mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(2mL)を0℃で滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(341)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(80mg、100%収率)。LCMS:m/z411.0[M−NH2]+;tR=1.56min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(701)の合成:(5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(341;80mg、0.19mmol)をDMF(3mL)に溶かした。(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(46mg、0.28mmol)、HATU(108mg、0.28mmol)、及びDIPEA(49mg、3.8mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(701)(5mg、5%収率)を黄色の固体として与えた。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.06(s,1H),8.01−7.89(m,2H),7.80−7.62(m,5H),7.50(d,J=16.0Hz,1H),7.30−7.02(m,8H),6.83(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.48(d,J=16Hz,1H),4.70(s,2H).LCMS:m/z574.2[M+H]+;tR=2.18min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(702)の合成。
2−ブロモ−6−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノール(342)の合成:2−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)フェノール(3g、12.4mmol)を100mLのNH
4OHに溶かした。KI(6g、37.2mmol)とI
2(3.2g、12.4mmol)の200mLのH
2O中の溶液をこの混合物に加え、反応混合物を、20℃で6時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、pH=7まで(濃)HClを反応混合物に加えた。混合物をEtOAc(300mL×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和亜硫酸水素ナトリウム及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、2−ブロモ−6−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノール(342)、(4.5g、99%収率)を、黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:t
R=1.76min.
tert−ブチル(7−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(343)の合成:2−ブロモ−6−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノール(342、4.5g、12.3mmol)と、tert−ブチルプロパ−2−イニルカルバマート(2.1g、13.5mmol)と、Pd(PPh3)2Cl2(882mg、1.2mmol)と、CuI(228mg、1.2mmol)の、100mLのトリエチルアミン中の混合物を、70℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル0〜15%)により精製すると、tert−ブチル(7−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(343)、(1.7g、35%収率)を橙色の固体として与えた。LCMS:m/z340[M−55]+;tR=1.86min.
tert−ブチル(7−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(344)の合成:tert−ブチル(7−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(343、420mg、1.1mmol)、(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノン(420mg、1.2mmol)、Pd(dppf)Cl2(82mg、0.1mmol)、及びK2CO3(455mg、3.3mmol)を、ジオキサン(20mL)とH2O(4mL)の混合物に加えた。反応混合物を、95℃で、窒素雰囲気下で16時間撹拌した。LCMSは、反応の完了を示した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(30mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(7−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(344)、(480mg、85%収率)を白色の固体として与えた。LCMS:m/z483.1[M−55]+,tR=1.81min.
(4−(2−(アミノメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−7−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(345)の合成:(7−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(344、95mg、0.18mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃で加えた。反応混合物を、15℃で3時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、粗製の(4−(2−(アミノメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−7−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(345)、(77mg、100%収率)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z439.1[M+H]+;tR=1.41min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(702)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−7−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(345、95mg、0.18mmol)、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(33mg、0.2mmol)、及びHATU(76mg、0.2mmol)をDMF(3mL)に溶かし、DIPEA(70mg、0.54mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を、20℃で2時間撹拌した。混合物をPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(702)を白色の固体として与えた(40mg、39%収率)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.88−8.79(m,1H),8.22−7.96(m,7H),7.83(s,1H),7.63(d,J=8.1Hz,2H),7.44(d,J=16Hz,1H),6.98(s,1H),6.93(d,J=9Hz,1H),6.58(d,J=16Hz,1H),4.64(d,J=5Hz,2H),3.89−3.38(m,4H),2.20−1.92(m,4H).LCMS:m/z584.8[M+H]+,tR=2.02min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(703)及び(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(5−((4−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(704)の合成。
(6−ブロモピリジン−3−イル)(4−フルオロフェニル)メタノン(348)の合成:6−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(347;2g、8.1mmol)をTHF(10mL)に溶かした。(4−フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(346;4.5mL、9mmol、THF中2M)を5分かけて0℃(氷浴)で滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(10mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1.7gの(6−ブロモピリジン−3−イル)(4−フルオロフェニル)メタノン(348)白色の固体として与えた(75%収率)。LCMS:m/z280.1[M+H]
+;t
R=1.93min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(349)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(1.8g、4.3mmol)、(6−ブロモピリジン−3−イル)(4−フルオロフェニル)メタノン(348;1g、3.6mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.29g、0.4mmol)、及びK2CO3(1g、7.2mmol)を、(10:1)ジオキサン(10mL)と水(1mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、80℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、1.4gのtert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(349)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(81%収率)。LCMS:m/z481.1[M+H]+;tR=1.88min.
tert−ブチル(5−(5−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(350)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(349;200mg、0.42mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(175mg、1.25mmol)、Pd(PPh3)4(50mg、0.04mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(35mg、0.08mmol)、及びCs2CO3(410mg、1.25mmol)を、ジオキサン(5mL)と水(0.5mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、マイクロ波照射下で、140℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、10mLの水に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−(5−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(350)を白色の固体として与えた(120mg、54%収率)。LCMS:m/z541.2[M+H]+;tR=2.21min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4−フルオロフェニル)メタノン(351)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(350;120mg、0.22mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃(氷浴)で滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(6−(2−(アミノメチル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4−フルオロフェニル)メタノン(351)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(70mg、72%収率)。LCMS:m/z441.2[M+H]+;tR=2.21min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(703)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4−フルオロフェニル)メタノン(351;70mg、0.18mmol)をDMF(5mL)に溶かした。(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(30mg、0.18mmol)及びHATU(116mg、0.31mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(703)(60mg、57%収率)を白色の固体として与えた。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.99(s,1H),8.66−8.59(m,1H),8.46(s,1H),8.37−8.28(m,2H),8.26−8.18(m,1H),8.09(s,1H),8.06−7.91(m,4H),7.62(d,J=10Hz,1H),7.50−7.33(m,6H),6.94(s,1H),6.51−6.38(m,3H),4.61(d,J=5Hz,2H).LCMS:m/z587.2[M+H]+;tR=1.97min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(5−((4−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(704)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−フルオロベンゾイル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(703;40mg、0.07mmol)をTHF(5mL)とMeOH(5mL)に溶かした。水素化ホウ素ナトリウム(5mg、0.14mmol)を室温で加え、5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(5−((4−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(704)が得られた。(5mg、12%収率)白色の固体として。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.62(s,1H),8.12−7.99(m,4H),7.96−7.85(m,4H),7.43−7.34(m,3H),7.16(t,J=9Hz,2H),7.02(t,J=9Hz,2H),6.94(d,J=9Hz,1H),6.81(s,1H),6.53(d,J=16Hz,1H),5.89(s,1H),4.62(s,2H).LCMS:m/z589.0[M+H]+;tR=1.44min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(705)の合成。
tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(352)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(323;250mg、0.5mmol)、ピリジン−4−イルボロン酸(183mg、1.5mmol)、Pd(PPh
3)
4(57mg、0.05mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(42mg、0.15mmol)、及びK
3PO
4(210mg、1mmol)を、ジオキサン(3mL)と水(0.3mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、マイクロ波照射下で、140℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、5mLの水に注ぎ、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(17−20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(352)を白色の固体として与えた(209mg、71%収率)。LCMS:m/z548.3[M+H]
+;t
R=1.92min.
tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(353)の合成:tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(352;209mg、0.38mmol)及びローソン試薬(170mg、0.42mmol)を30mLのトルエンに加えた。反応混合物を、100℃で1時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10−25%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、145mgのtert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(353)を黄色の固体として与えた。収量:67%。LCMS:m/z564.3[M+H]+;tR=2.04min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタンチオン(354)の合成:tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(353;159mg、0.28mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(2mL)を0℃で滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(4−(2−(アミノメチル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタンチオン(354)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(168mg、100%収率)。LCMS:m/z464.2[M+H]+;tR=1.82min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(705)の合成。
(4−(2−(アミノメチル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタンチオン(354;138mg、0.30mmol)をDMF(3mL)に溶かした。(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(49mg、0.3mmol)、HATU(110mg、0.36mmol)、及びDIPEA(192mg、1.49mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(705)(22mg、11%収率)を黄色の固体として与えた。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.73(d,J=6Hz,2H),8.64(t,J=6Hz,1H),8.11−8.00(m,4H),7.95−7.93(m,1H),7.84(d,J=8Hz,2H),7.65−7.59(m,1H),7.48(d,J=8Hz,2H),7.37(d,J=16Hz,1H),6.89(s,1H),6.52−6.37(m,4H),4.62(d,J=5Hz,2H),4.51−4.39(m,2H),3.76−3.63(m,2H),2.30−2.06(m,4H).LCMS:m/z610.2[M+H]+;tR=1.81min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(706)の合成
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(706)を、示された試薬を使用して、実施例(705)に類似な方法で合成した。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.57(t,J=6Hz,1H),8.07(s,1H),7.97(s,1H),7.84−7.75(m,3H),7.64−7.57(m,2H),7.51−7.42(m,3H),7.37−7.25(m,2H),6.85(s,1H),6.55−6.34(m,4H),4.59−4.39(m,4H),3.75−3.62(m,2H),2.29−2.05(m,4H).LCMS:m/z645.3[M+H]
+,t
R=1.98min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(707)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(707)を、示された試薬を使用して、実施例(705)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.61−8.54(m,3H),8.26−8.20(m,2H),8.02−7.89(m,4H),7.81−7.76(m,1H),7.67−7.63(m,1H),7.40(d,J=16Hz,1H),6.82(s,1H),6.51(d,J=9Hz,1H),6.38(d,J=16Hz,1H),4.63(s,2H),4.48−4.38(m,2H),3.77−3.70(m,2H),2.23−1.96(m,4H).LCMS:m/z611.3[M+H]
+,t
R=1.90min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(708)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(708)を、示された試薬を使用して、実施例(706)に類似な方法で合成した。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.66(s,1H),8.58(s,1H),8.42(s,1H),8.14−8.05(m,3H),7.91−7.75(m,2H),7.60(d,J=8Hz,1H),7.52−7.44(m,1H),7.37−7.26(m,2H),6.90(s,1H),6.51−6.35(m,4H),4.54(d,J=5Hz,2H),4.47−4.39(s,2H),3.77−3.69(m,2H),2.31−2.11(m,4H).LCMS:m/z646.2[M+H]
+,t
R=1.91min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(709)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(364)の合成:4−(エチルスルホニル)フェニルボロン酸(300mg、1.4mmol)と、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(43)(500mg、1.4mmol)と、Pd(dppf)Cl
2(100mg、0.14mmol)と、K
2CO
3(380mg、2.8mmol)の、20mLのジオキサンと1mLのH
2O中の混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、600mgのtert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(364)を白色の固体として与えた。収率(96%)。LCMS:m/z394.0[M−55]
+,t
R=2.01min.
tert−ブチル(5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(365)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(364;200mg、0.44mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(187mg、1.32mmol)、Pd(PPh3)4(51mg、0.05mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(25mg、0.10mmol)、及びK3PO4(280mg、1.32mmol)を、ジオキサン(3mL)と水(0.3mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、マイクロ波照射下で、140℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、5mLの水に注ぎ、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、220mgのtert−ブチル(5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(365)を白色の固体として与えた(98%収率)。LCMS:m/z410.1[M+H−100]+;tR=2.08min.
(5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(366)の合成:tert−ブチル(5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(365;220mg、0.43mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(5mL)を0℃(氷浴)で滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(366)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(175mg、100%収率)。LCMS:m/z410.2[M+H]+;tR=1.86min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(709)の合成:(5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(366;175mg、0.43mmol)をDMF(5mL)に溶かした。(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(78mg、0.48mmol)、HATU(245mg、0.64mmol)、及びDIPEA(166mg、1.30mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(エチルスルホニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(709)(120mg、50%収率)を白色の固体として与えた。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.20(d,J=9Hz,1H),8.07−7.93(m,7H),7.88(d,J=2Hz,1H),7.75(s,1H),7.49(d,J=16Hz,1H),7.26(t,J=9Hz,2H),7.05(d,J=9Hz,1H),6.89(s,1H),6.65(d,J=16Hz,1H),4.73(s,2H),3.27(q,J=7Hz,2H),1.28(t,J=7Hz,3H).LCMS:m/z556.1[M+H]+;tR=1.42min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(710)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(710)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.84−8.78(m,1H),8.75(s,1H),8.44(s,1H),8.36−8.08(m,6H),7.99(d,J=6Hz,1H),7.82−7.73(m,1H),7.53−7.39(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.01(d,J=10Hz,1H),6.92(s,1H),6.59(d,J=16Hz,1H),4.57(d,J=5Hz,2H),3.80−3.44(m,4H),2.15−2.02(m,4H).LCMS:m/z630.2[M+H]
+,t
R=1.41min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(711)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(711)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.61(t,J=5Hz,1H),8.25−8.20(m,1H),8.11−8.00(m,2H),7.97−7.79(m,4H),7.65−7.52(m,4H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.87(s,1H),6.50−6.38(m,4H),4.60(d,J=5Hz,2H),3.77−3.42(m,4H),2.14−1.98(m,4H).LCMS:m/z645.3[M+H]
+;t
R=1.91min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((6−クロロ−4−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(713)の合成。
1−ブロモ−3−クロロ−5−(2−クロロアリルオキシ)ベンゼン(373)の合成:3−ブロモ−5−クロロフェノール(13.4g、64.6mmol)を100mLのDMFに溶かした。2,3−ジクロロプロパ−1−エン(14.4g、129.2mmol)、及びK
2CO
3(17.8g、129.2mmol)を加えた。混合物を、110℃で4時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、H
2O(100mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機溶媒を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル)により精製すると、15.5gの1−ブロモ−3−クロロ−5−(2−クロロアリルオキシ)ベンゼン(373)を無色の液体として与えた。収率(85%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.17−7.16(m,1H),7.01−7.00(m,1H),6.89−6.88(m1H),5.57−5.56(m,1H),5.50(s,1H),4.57(s,2H).
4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルベンゾフラン(374a)及び6−ブロモ−4−クロロ−2−メチルベンゾフラン(374b)の合成:1−ブロモ−3−クロロ−5−(2−クロロアリルオキシ)ベンゼン(373;22g、78mmol)を100mLのN,N−ジエチルアニリンに溶かした。混合物を、220℃で32時間加熱した。室温に冷却した後、500mLのEtOAcを加えた。混合物を、2NのHCl水溶液(200mL×3)、ブライン(60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル)により精製すると、1.4gの混合物4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルベンゾフラン(374a)及び6−ブロモ−4−クロロ−2−メチルベンゾフラン(374b)を白色の固体として与えた。収率(7%)。LCMS:tR=2.01min.
4−ブロモ−2−(ブロモメチル)−6−クロロベンゾフラン(375a)及び6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−4−クロロベンゾフラン(375b)の合成。4−ブロモ−6−クロロ−2−メチルベンゾフラン(374a)及び6−ブロモ−4−クロロ−2−メチルベンゾフラン(374b)(500mg、2mmol)を20mLのCCl4に溶かした。NBS(399mg、2.2mmol)及びAIBN(66mg、0.4mmol)を加えた。混合物を脱気し、5時間撹拌し、室温に冷却し、濾過し、濾液を濃縮すると、650mgの4−ブロモ−2−(ブロモメチル)−6−クロロベンゾフラン(375a)及び6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−4−クロロベンゾフラン(375b)を与え、それを次の工程に直接使用した。収率(98%)。LCMS:tR=1.95min.
2−(アジドメチル)−4−ブロモ−6−クロロベンゾフラン(376a)及び2−(アジドメチル)−6−ブロモ−4−クロロベンゾフラン(376b)の合成:4−ブロモ−2−(ブロモメチル)−6−クロロベンゾフラン(375a)及び6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−4−クロロベンゾフラン(375b)(650mg、2mmol)を10mLのDMFに溶かした。NaN3(195mg、3mmol)及びK2CO3(553mg、4mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、H2O(20mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出し、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮すると、550mgの2−(アジドメチル)−4−ブロモ−6−クロロベンゾフラン(376a)及び2−(アジドメチル)−6−ブロモ−4−クロロベンゾフラン(376b)を黄色の固体として与え、それを直接使用した。収率(96%)。LCMS:tR=1.91min.
(4−ブロモ−6−クロロベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(377a)及び(6−ブロモ−4−クロロベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(377b)の合成:2−(アジドメチル)−4−ブロモ−6−クロロベンゾフラン(376a)及び2−(アジドメチル)−6−ブロモ−4−クロロベンゾフラン(376b)(500mg、1.7mmol)を20mLのTHFに溶かした。PPh3(668mg、2.5mmol)を加えた。混合物を、室温で1時間撹拌し、H2O(10mL)を加えた。混合物を、60℃で4時間撹拌し、室温に冷却し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc)により精製すると、360mgの(4−ブロモ−6−クロロベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(377a)及び(6−ブロモ−4−クロロベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(377b)が得られた。収率(62%)。LCMS:m/z244.9[M−NH2]+;tR=1.27min.
tert−ブチル(4−ブロモ−6−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(378a)及びtert−ブチル(6−ブロモ−4−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(378b)の合成:(4−ブロモ−6−クロロベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(377a)及び(6−ブロモ−4−クロロベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(377b)(310mg、1.2mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶かした。二炭酸ジ−tert−ブチル(523mg、2.4mmol)及びトリエチルアミン(364mg、3.6mmol)を0℃で加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、360mgのtert−ブチル(4−ブロモ−6−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(378a)及びtert−ブチル(6−ブロモ−4−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(378b)が得られた(84%収率)。LCMS:m/z388.9.7[M+Na]+;tR=1.87min.2つの化合物を、キラルHPLC(AD−Hカラム)により互いから分離すると、100mgのtert−ブチル(4−ブロモ−6−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート374a及び100mgのtert−ブチル(6−ブロモ−4−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート374bが得られた。
tert−ブチル(6−クロロ−4−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(375)の合成:tert−ブチル(4−ブロモ−6−クロロベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(378a;50mg、0.14mmol)と、(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタノン(73mg、0.21mmol)と、Pd(dppf)Cl2(10mg、0.01mmol)と、K2CO3(38g、0.28mmol)の、10mLのジオキサンと2mLのH2O中の混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、Prep−TLC(33%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、60mgのtert−ブチル(6−クロロ−4−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(379)を白色の固体として与えた。収率(83%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.72(d,J=8Hz,2H),7.62(d,J=8Hz,2H),7.54(s,1H),7.36(s,1H),6.78(s,1H),4.39(s,2H),3.92−3.54(m,4H),2.01−2.20(m,4H),1.47(s,9H).LCMS:m/z449.0[M−55]+,tR=1.82min.
(4−(2−(アミノメチル)−6−クロロベンゾフラン−4−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(380)の合成:tert−ブチル(6−クロロ−4−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(379;60mg、0.1mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(2mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、47mgの(4−(2−(アミノメチル)−6−クロロベンゾフラン−4−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(380)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(98%)。LCMS:m/z405.1[M+H]+;tR=1.37min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((6−クロロ−4−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(713)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−6−クロロベンゾフラン−4−イル)フェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(380;47mg、0.1mmol)をDMF(2mL)に溶かし、(E)−3−(ピリジン−3−イル)アクリル酸(25mg、0.15mmol)を0℃で加えた。HATU(57mg、0.15mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(38mg、0.3mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、25mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((6−クロロ−4−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(713)が生じた。収率(39%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.56(t,J=6Hz,1H),8.07(s,1H),7.81(s,1H),7.73(d,J=8Hz,2H),7.64−7.57(m,3H),7.46(d,J=2Hz,1H),7.33(d,J=16Hz,1H),6.91(s,1H),6.50−6.34(m,4H),4.58(d,J=5Hz,2H),3.82−3.44(m,4H),2.19−1.97(m,4H).LCMS:m/z551.2[M+H]+,tR=1.85min.
(E)−3−(5−アミノピリジン−2−イル)−N−((4−クロロ−6−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(714)の合成。
(E)−3−(5−アミノピリジン−2−イル)−N−((4−クロロ−6−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(714)を、示された試薬を使用して、実施例(713)に類似な方法で合成した。収率(16%)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.62(t,J=5Hz,1H),8.09(s,1H),7.96(s,1H),7.85(d,J=8Hz,2H),7.71(s,1H),7.66−7.53(m,3H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.83(s,1H),6.55−6.34(m,4H),4.67−4.56(m,2H),3.83−3.39(m,4H),2.20−1.95(m,4H).LCMS:m/z551.2[M+H]
+,t
R=1.79min.
化合物(608)のキラル分割。
200mgの化合物(608)を以下の条件を利用して分割すると、27mgの単一のエナンチオマー715及び40mgの単一のエナンチオマー716が得られた:
カラム:As−H(250*4.6mm、5μM)
移動相;ヘキサン:メタノール(0.1%DEA)(70:30)
流量:3mL/分
温度40℃
波長:214nm及び254mm。
これらのキラルHPLC条件下で、化合物715の保持時間は5.09分であり、化合物716の保持時間は5.99分であった。
化合物715及び716の絶対配置は決定されなかった。したがって、特定の化合物に関連して本明細書で使用される場合、715は、化合物608のキラル分割に関して上述されたキラルHPLC法において、示された分析データ及び5.09分の保持時間を有する化合物を指す。特定の化合物に関連して本明細書で使用される場合は、716は、化合物608のキラル分割に関して上述されたキラルHPLC法において、示される分析データ及び5.99分の保持時間を有する化合物を指す。化合物715及び716の分析データを以下に示す。
715:1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.12(s,1H),8.07(s,1H),7.84−7.64(m,6H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.93(s,1H),6.62(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),4.72(s,2H),3.93−3.59(m,4H),2.34−2.01(m,2H),1.67−1.48(m,3H).LCMS:m/z567.3[M+H]+;tR=1.38min.
716:1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.12(s,1H),8.07(d,J=2Hz,1H),7.83−7.64(m,6H),7.50(d,J=16Hz,1H),6.92(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),4.72(s,2H),3.94−3.60(m,4H),2.35−2.01(m,2H),1.66−1.48(m,3H).LCMS:m/z567.3[M+H]+;tR=1.38min.
(R,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド及び(S,E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(3−フルオロ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミドは、それぞれ以下の通り描くことができる。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(717)の合成。
tert−ブチル(5−(3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(383)の合成:tert−ブチル(5−(3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(383)を、示された試薬を使用して、全般的手順2に従って合成した。収量:67%。LCMS:m/z504.9[M+H]
+;t
R=1.81min.
(3−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(384)の合成:(3−(2−(アミノメチル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−5−イル)フェニル)(モルホリノ)メタノン(384)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収率(100%)。LCMS:m/z404.8[M+H]+;tR=1.27min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(717)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(717)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。(45mg、収率:48%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.86−8.83(m,1H),8.26−7.42(m,11H),6.96(s,1H),6.91(d,J=10Hz,1H),6.58(d,J=16Hz,1H),4.64(d,J=6Hz,2H),3.65−3.40(m,8H).LCMS:m/z550.8[M+H]+,tR=1.35min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((6−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(718)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((6−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(718)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:46%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.85(t,J=6Hz,1H),8.75(s,1H),8.41−8.20(m,4H),8.17−8.04(m,3H),7.98(dd,J=8Hz,2Hz,1H),7.71(d,J=8Hz,1H),7.45(d,J=16Hz,1H),7.02(d,J=9Hz,1H),6.83(s,1H),6.62(d,J=16Hz,1H),4.61(d,J=5Hz,2H),3.81−3.45(m,4H),2.15−2.02(m,4H).LCMS:m/z518.2[M+H]
+,t
R=1.27min.
(E)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(719)の合成。
(E)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(719)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:18%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.94−8.87(m,1H),8.83(s,1H),8.77(s,1H),8.64−8.56(m,1H),8.39(s,1H),8.27−7.95(m,6H),7.62−7.49(m,2H),7.44−7.35(m,2H),6.95(s,1H),6.84(d,J=16Hz,1H),4.64(d,J=5Hz,2H),3.81−3.46(m,4H),2.18−2.01(m,4H).LCMS:m/z597.2[M+H]
+,t
R=1.53min.
(E)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(3−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(720)の合成。
(E)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(3−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(720)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。収量:52%。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δ 8.97−8.90(m,1H),8.90−8.85(m,1H),8.80−8.74(m,1H),8.68−8.62(m,1H),8.44(s,1H),8.32−8.16(m,3H),8.04−7.98(m,1H),7.88−7.80(m,2H),7.65−7.55(m,3H),7.34−7.27(m,1H),6.98(s,1H),6.88(d,J=16Hz,1H),4.69−4.62(m,2H),3.82−3.45(m,4H),2.16−2.02(m,4H).LCMS:m/z597.2[M+H]
+,t
R=1.53min.
(E)−N−((5’−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−[2,7’−ビベンゾフラン]−2’−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(721)の合成。
(E)−N−((5’−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−[2,7’−ビベンゾフラン]−2’−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(721)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:40%。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 9.02−8.94(m,1H),8.82(s,1H),8.76−8.68(m,1H),8.65(s,1H),8.56(d,J=8Hz,1H),8.29(s,1H),8.17−8.03(m,2H),7.87(s,1H),7.79−7.68(m,3H),7.63(d,J=8Hz,1H),7.42−7.27(m,2H),7.04−6.94(m,2H),4.86(s,2H),4.00−3.63(m,4H),2.22−2.05(m,4H).LCMS:m/z619.2[M+H]
+,t
R=1.61min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(722)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(722)を、示された試薬を使用して、全般的手順3及び4に従って合成した。収量:40%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.73(d,J=6Hz,2H),8.63(t,J=6Hz,1H),8.11−8.01(m,4H),7.96−7.86(m,3H),7.65−7.54(m,3H),7.37(d,J=16Hz,1H),6.90(s,1H),6.53−6.38(m,4H),4.62(d,J=5Hz,2H),3.78−3.44(m,4H),2.14−2.01(m,4H).LCMS:m/z594.2[M+H]
+,t
R=1.68min.
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(723)の合成。
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−4−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(723)を、示された試薬を使用して、全般的手順3及び4に従って合成した。収量:48%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.90(t,J=6Hz,1H),8.82−8.71(m,3H),8.57(d,J=4Hz,1H),8.09−7.99(m,4H),7.97−7.86(m,3H),7.62−7.52(m,3H),7.49−7.42(m,1H),6.94(s,1H),6.83(d,J=16Hz,1H),4.66(d,J=5Hz,2H),3.79−3.43(m,4H),2.14−1.99(m,4H).LCMS:m/z579.2[M+H]
+,t
R=1.72min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(724)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(724)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.24(s,1H),8.86−8.79(m,1H),8.71−8.65(m,1H),8.50−8.41(m,1H),8.20(s,1H),8.13−8.06(m,1H),8.02−7.98(m,1H),7.93−7.86(m,2H),7.68−7.52(m,3H),7.45(d,J=16Hz,1H),6.97(d,J=9Hz,1H),6.91(s,1H),6.59(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=5Hz,2H),3.60−3.43(m,4H),2.16−1.98(m,4H).LCMS:m/z594.2[M+H]
+,t
R=1.34min.
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(725)の合成。
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(725)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:20%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 9.32(d,J=2Hz,1H),8.93(t,J=6Hz,1H),8.90−8.84(m,1H),8.78−8.72(m,1H),8.67−8.60(m,2H),8.21−8.15(m,1H),8.03(d,J=2Hz,1H),7.96−7.87(m,3H),7.81−7.74(m,1H),7.63−7.54(m,4H),6.95(s,1H),6.86(d,J=16Hz,1H),4.66(d,J=6Hz,2H),3.78−3.45(m,4H),2.13−1.99(m,4H).LCMS:m/z579.2[M+H]
+,t
R=1.74min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(726)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(726)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.81(t,J=6Hz,1H),8.20(s,1H),8.10−8.03(m,1H),7.96(d,J=2Hz,1H),7.92−7.81(m,6H),7.63−7.54(m,4H),7.44(d,J=16Hz,1H),7.33−7.24(m,1H),6.95(d,J=9Hz,1H),6.89(s,1H),6.59(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=6Hz,2H),3.81−3.60(m,4H),2.15−2.01(m,4H).LCMS:m/z611.3[M+H]
+,t
R=1.79min.
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(727)の合成。
(E)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(727)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:39%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.88(t,J=6Hz,1H),8.78(d,J=2Hz,1H),8.59−8.53(m,1H),8.01(d,J=8Hz,1H),7.96(d,J=2Hz,1H),7.93−7.81(m,5H),7.63−7.51(m,4H),7.49−7.42(m,1H),7.32−7.25(m,1H),6.91(s,1H),6.82(d,J=16Hz,1H),4.65(d,J=6Hz,2H),3.81−3.44(m,4H),2.14−2.00(m,4H).LCMS:m/z596.3[M+H]
+,t
R=2.11min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(728)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(728)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.83(t,J=6Hz,1H),8.27−8.15(m,2H),8.13−8.00(m,3H),7.92(d,J=2Hz,1H),7.87(d,J=8Hz,2H),7.82−7.71(m,2H),7.61−7.52(m,2H),7.49−7.33(m,3H),6.99(d,J=9Hz,1H),6.88(s,1H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.62(d,J=6Hz,2H),3.80−3.40(m,4H),2.14−1.98(m,4H).LCMS:m/z611.3[M+H]
+,t
R=1.88min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(729)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(729)を、示された(inciated)試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:19%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.88(t,J=6Hz,1H),8.78(d,J=2Hz,1H),8.59−8.54(m,1H),8.08−7.98(m,3H),7.93(d,J=2Hz,1H),7.87(d,J=8Hz,2H),7.77(d,J=2Hz,1H),7.60−7.51(m,3H),7.48−7.43(m,1H),7.42−7.34(m,2H),6.90(s,1H),6.82(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=5Hz,2H),3.79−3.44(m,4H),2.14−2.01(m,4H).LCMS:m/z596.3[M+H]
+,t
R=1.92min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(730)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(730)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.54(t,J=6Hz,1H),8.07(d,J=2Hz,1H),7.91(d,J=2Hz,1H),7.81(d,J=8Hz,2H),7.62−7.46(m,6H),7.33(d,J=16Hz,1H),7.22(d,J=9Hz,1H),6.82(s,1H),6.49−6.36(m,4H),4.52(d,J=6Hz,2H),3.76(s,3H),3.72−3.44(m,4H),2.13−1.99(m,4H).LCMS:m/z657.3[M+H]
+,t
R=1.89min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(731)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(731)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.82(t,J=6Hz,1H),8.34−8.06(m,6H),7.99(d,J=2Hz,1H),7.93−7.85(m,3H),7.84−7.75(m,2H),7.57(d,J=8Hz,2H),7.45(d,J=16Hz,1H),6.99(d,J=9Hz,1H),6.91(s,1H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=6Hz,2H),3.79−3.42(m,4H),2.14−1.97(m,4H).LCMS:m/z661.2[M+H]
+,t
R=1.54min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3−シアノフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(732)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3−シアノフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(732)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.66−8.59(m,1H),8.48(s,1H),8.38(d,J=8Hz,1H),8.10−8.06(m,1H),8.01−7.96(m,1H),7.96−7.87(m,4H),7.76(t,J=8Hz,1H),7.65−7.53(m,3H),7.37(d,J=16Hz,1H),6.89(s,1H),6.54−6.38(m,4H),4.61(d,J=5Hz,2H),3.81−3.46(m,4H),2.16−1.99(m,4H).LCMS:m/z618.2[M+H]
+,t
R=1.81min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(733)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(733)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.61(t,J=6Hz,1H),8.26−8.18(m,2H),8.08(s,1H),7.99(s,1H),7.95−7.83(m,5H),7.64−7.53(m,3H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.89(s,1H),6.49−6.30(m,4H),4.60(d,J=5Hz,2H),3.80−3.43(m,4H),2.13−1.99(m,4H).LCMS:m/z661.3[M+H]
+,t
R=1.93min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(734)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(734)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.63(t,J=5Hz,1H),8.08(s,1H),7.99(s,1H),7.94−7.87(m,3H),7.84−7.77(m,2H),7.65−7.53(m,3H),7.41−7.29(m,2H),6.92−6.85(m,1H),6.50−6.32(m,4H),4.62(d,J=5Hz,2H),3.80−3.44(m,4H),2.15−2.01(m,4H).LCMS:m/z629.3[M+H]
+,t
R=1.89min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(735)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(735)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.90(d,J=2Hz,1H),8.84(t,J=5Hz,1H),8.65−8.58(m,1H),8.23−8.03(m,4H),7.99(d,J=2Hz,1H),7.93−7.86(m,3H),7.60−7.54(m,2H),7.48−7.37(m,2H),6.96(d,J=9Hz,1H),6.91(s,1H),6.59(d,J=16Hz,1H),4.63(d,J=5Hz,2H),3.80−3.45(m,4H),2.15−1.99(m,4H).LCMS:m/z612.3[M+H]
+,t
R=1.78min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(736)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(736)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.63−8.57(m,1H),8.07(s,1H),7.98(s,1H),7.85−7.76(m,3H),7.64−7.43(m,5H),7.37−7.25(m,2H),6.85(s,1H),6.50−6.36(m,4H),4.53(d,J=6Hz,2H),3.80−3.43(m,4H),2.13−1.98(m,4H).LCMS:m/z628.9[M+H]
+,t
R=2.02min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(737)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(737))を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.62(t,J=6Hz,1H),8.15−8.06(m,2H),7.97−7.79(m,5H),7.65−7.53(m,4H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.87(s,1H),6.50−6.39(m,4H),4.61(d,J=6Hz,2H),3.80−3.42(m,4H),2.16−1.96(m,4H).LCMS:m/z629.3[M+H]
+,t
R=1.88min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(738)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(738)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.08(d,J=9Hz,1H),7.92(s,1H),7.79(s,1H),7.73−7.65(m,2H),7.51−7.42(m,3H),7.42−7.27(m,3H),7.16−7.08(m,1H),6.94(d,J=9Hz,1H),6.76(s,1H),6.50(d,J=16Hz,1H),4.53(s,2H),3.85−3.45(m,4H),2.09−1.84(m,4H).LCMS:m/z645.2[M+H]
+,t
R=1.50min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(739)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(739)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.21(d,J=9Hz,1H),8.05(s,1H),7.91(d,J=2Hz,1H),7.84−7.55(m,9H),7.47(d,J=16Hz,1H),7.42−7.35(m,2H),7.07(d,J=9Hz,1H),6.88(s,1H),6.63(d,J=16Hz,1H),4.68(s,2H),3.94−3.60(m,4H),2.19−1.97(m,4H).LCMS:m/z645.3[M+H]
+,t
R=1.92min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,5−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(740)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,5−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(740)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ
1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.59(t,J=6Hz,1H),8.09−7.97(m,2H),7.87−7.82(m,2H),7.72−7.28(m,8H),6.86(s,1H),6.56−6.31(m,4H),4.60−4.49(m,2H),3.84−3.41(m,4H),2.18−1.94(m,4H).LCMS:m/z629.3[M+H]
+,t
R=1.88min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3−クロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(741)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3−クロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(741)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.65−8.56(m,1H),8.13−7.77(m,7H),7.70−7.48(m,5H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.87(s,1H),6.56−6.36(m,4H),4.70−4.48(m,2H),3.84−3.40(m,4H),2.18−1.96(m,4H).LCMS:m/z627.1[M+H]
+,t
R=1.91min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−クロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(742)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−クロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(742)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.66−8.58(m,1H),8.13−7.51(m,12H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.87(s,1H),6.57−6.31(m,4H),4.68−4.51(m,2H),3.85−3.42(m,4H),2.19−1.96(m,4H).LCMS:m/z627.2[M+H]
+,t
R=1.94min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(6−フルオロ−4−メチルピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(743)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(6−フルオロ−4−メチルピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(743)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.82−8.76(m,1H),8.30−8.00(m,5H),7.84(d,J=8.2Hz,2H),7.60−7.52(m,4H),7.42(d,J=16Hz,1H),7.29(s,1H),6.97(d,J=9Hz,1H),6.89(s,1H),6.56(d,J=16Hz,1H),4.55(d,J=5Hz,2H),3.77−3.44(m,4H),2.28(s,3H),2.10−2.00(m,4H).LCMS:m/z626.2[M+H]
+,t
R=1.41min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(4−メチルピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(744)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(4−メチルピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(744)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。収量:51%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.84−8.69(m,3H),8.39−8.04(m,5H),7.88−7.54(m,6H),7.42(d,J=16Hz,1H),7.00(d,J=9Hz,1H),6.91(s,1H),6.58(d,J=16Hz,1H),4.56(s,2H),3.84−3.38(m,4H),2.36(s,3H),2.14−1.99(m,4H).LCMS:m/z608.1[M+H]
+,t
R=1.30min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(745)の合成。
5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−アミン(424)の合成:5−ブロモピリジン−2−アミン(423;1g、5.8mmol)をジオキサン(20mL)に溶かした。4−フルオロフェノール(0.7g、5.8mmol)、CuI(0.1g、0.6mmol)、及びCs
2CO
3(3.8g、11.6mmol)を25℃で加えた。反応混合物を、110℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、150mgの5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−アミン(424)を白色の固体として与えた(13%収率)。LCMS:m/z205.1[M+H]
+;t
R=1.23min.
2−ブロモ−5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン(3)の合成:5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−アミン(424;200mg、1mmol)を5mLのAcOHに溶かし、混合物を0℃に冷却し、脱気した。NaNO2(76mg、1.2mmol)を加えた。0.5時間撹拌した後、CuBr(170mg、1.2mmol)及びHBr水溶液(2mL)を加えた。混合物を、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を20mLのH2Oで希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、100mgの2−ブロモ−5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン(425)を白色の固体として与えた(37%収率)。LCMS:m/z270.0[M+H]+;tR=1.73min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(426)の合成:2−ブロモ−5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン(425;135mg、0.5mmol)と、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(203mg、0.5mmol)と、Pd(dppf)Cl2(41mg、0.05mmol)と、K2CO3(138mg、1mmol)の、5mLのジオキサンと0.5mLのH2O中の混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、溶媒を減圧下で除去すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、170mgのtert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(426)を白色の固体として与えた(71%収率)。LCMS:m/z469.1[M+H]+,tR=1.89min.
tert−ブチル(5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(427)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(426;180mg、0.4mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(60mg、0.4mmol)、Pd(PPh3)4(42mg、0.04mmol)、XPhos(36mg、0.08mmol)、及びK3PO4(170mg、0.8mmol)を、ジオキサン(5mL)と水(0.5mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、110℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、100mgのtert−ブチル(5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(427)を白色の固体として与えた(47%収率)。LCMS:m/z529.2[M+H]+;tR=1.92min.
(5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(428)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(427;100mg、0.19mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を0℃で滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(428)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(80mg、100%収率)。LCMS:m/z429.1[M+H]+;tR=1.49min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(745)の合成:(5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(428;80mg、0.19mmol)をDMF(3mL)に溶かした。(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(31mg、0.19mmol)、HATU(72mg、0.19mmol)、及びDIPEA(50mg、0.38mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPre−HPLCにより精製すると、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(745)(45mg、41%収率)を白色の固体として与えた。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.23(d,J=3Hz,1H),7.94−7.76(m,6H),7.64−7.57(m,1H),7.40−7.32(m,2H),7.15−6.99(m,6H),6.72(s,1H),6.48(d,J=9Hz,1H),6.35(d,J=16Hz,1H),4.57(s,2H).LCMS:m/z575.2[M+H]+,tR=2.01min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(746)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(746)を、示された試薬を使用して、実施例(699)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.76−8.69(m,1H),8.40−8.34(m,1H),8.25(d,J=2Hz,1H),8.09−7.98(m,2H),7.94(s,1H),7.90−7.85(m,2H),7.75(d,J=9Hz,1H),7.63−7.57(m,2H),7.54−7.42(m,2H),6.92−6.85(m,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),4.75(s,2H),3.95−3.61(m,4H),2.18−2.04(m,4H).LCMS:m/z594.2[M+H]
+;t
R=1.74min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(747)の合成。
ベンジル3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−1−カルボキシラート(432)の合成:ベンジル3−オキソアゼチジン−1−カルボキシラート(431、1.0g、6.1mmol)をTHF(20mL)に溶かした。TMSCF
3(2.2g、9.1mmol)を、0℃で(氷浴)5分かけて滴加し、それに続いてTBAF(156mg、0.6mmol)を滴加した。反応混合物を、0℃で20分撹拌した。TBAF(1.6g、6.1mmol)のTHF(5mL)溶液を0℃で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、15分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(20mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、ベンジル3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−1−カルボキシラート(432)(1.1g、82%収率)を白色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。
1H NMR(500MHz,CD
3OD)δ 7.50−7.27(m,5H),5.13(s,2H),4.24(s,2H),3.98(s,2H).
3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール塩酸塩(433)の合成:ベンジル3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−1−カルボキシラート(432、500mg、1.9mmol)をメタノール(40mL)に溶かした。パラジウムカーボン(10%Pd、100mg)を加えた。反応混合物を、H2雰囲気下で、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液をHCl(2mL、1N水溶液)で処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−3−オール塩酸塩(433)(340mg、100%収率)を与え、さらに精製せずに次の工程に使用した。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(747)の合成:(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(3−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(747)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。(50mg、22%収率)。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.97(s,1H),8.92−8.86(m,1H),8.73(s,1H),8.43(s,1H),8.27−8.17(m,4H),8.13(d,J=9Hz,1H),7.54(s,1H),7.46(d,J=16Hz,1H),7.05−6.98(m,2H),6.62(d,J=16Hz,1H),4.71(d,J=10Hz,1H),4.65(d,J=5Hz,2H),4.41(d,J=9Hz,1H),4.34(d,J=10Hz,1H),4.12(d,J=11Hz,1H),2.93(s,1H).LCMS:m/z606.2[M+H]+,tR=1.40min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(748)の合成。
(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(435)の合成。
4−ブロモ−3−フルオロ安息香酸(434;2.2g、10mmol)をCH
2Cl
2(40mL)に溶かし、4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩(1.6g、10mmol)を0℃(氷浴)で加えた。EDCI(2.3g、12mmol)及びHOBt水和物(1.6g、12mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(2.6g、20mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに2時間撹拌した。反応混合物をCH
2Cl
2(100mL)で希釈し、水(50mL)、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(435)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(3g、93%収率)。LCMS:m/z322.1[M+H]
+,t
R=1.63min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(436)の合成:(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(435;786mg、2.45mmol)、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(43;1g、2.45mmol)、Pd(dppf)Cl2(204mg、0.25mmol)、及びK2CO3(676mg、4.9mmol)を、ジオキサン(20mL)と水(2mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、95℃で、窒素雰囲気下で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1.0gのtert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(436)が白色の固体として生じた(78%収率)。LCMS:m/z523.1[M+H]+,tR=2.06min.
tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(437)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(436;500mg、0.96mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(177mg、1.4mmol)、Pd(PPh3)4(222mg、0.19mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(81mg、0.29mmol)、及びK3PO4(248mg、1.9mmol)を、ジオキサン(10mL)と水(2mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、マイクロ波照射下で、140℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、10mLの水に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(437)を白色の固体として与えた(240mg、44%収率)。LCMS:m/z566.2[M+H]+;tR=1.59min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロフェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(438)の合成:tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(437;240mg、0.43mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(1mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(4−(2−(アミノメチル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロフェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(438)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(250mg、100%収率)。LCMS:m/z466.1[M+H]+,tR=1.56min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(748)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロフェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(438;250mg、0.43mmol)をDMF(4mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(84mg、0.51mmol)を0℃で加えた。HATU(194mg、0.51mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(111mg、0.86mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。反応混合物をPrep−HPLCにより精製すると、38mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(ピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(748)が得られた(15%収率)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 9.18(d,J=2Hz,1H),8.69−8.59(m,2H),8.38−8.30(m,1H),8.08(d,J=2Hz,1H),7.87(s,1H),7.81−7.71(m,2H),7.64−7.54(m,2H),7.48(d,J=11Hz,1H),7.41(d,J=8Hz,1H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.91(s,1H),6.51−6.36(m,4H),4.61(d,J=6Hz,2H),3.82−3.64(m,2H),3.58−3.40(m,2H),2.14−2.00(m,4H).LCMS:m/z612.2[M+H]+,tR=1.72min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(749)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(749)を、示された試薬を使用して、実施例(748)に類似な方法で合成した。収量:43%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.62(t,J=5Hz,1H),8.22−8.14(m,2H),8.09(s,1H),7.93−7.85(m,3H),7.80−7.71(m,2H),7.65−7.59(m,1H),7.49(d,J=11Hz,1H),7.44−7.33(m,2H),6.91(s,1H),6.52−6.38(m,4H),4.61(d,J=5Hz,2H),3.79−3.43(m,4H),2.16−1.99(m,4H).LCMS:m/z679.2[M+H]
+,t
R=1.95min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−クロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(750)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−クロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(750)を、示された試薬を使用して、実施例(748)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.63(t,J=6Hz,1H),8.09(s,1H),8.02−7.95(m,2H),7.83(s,1H),7.75(t,J=8Hz,1H),7.68−7.56(m,4H),7.48(d,J=11Hz,1H),7.44−7.32(m,2H),6.89(s,1H),6.51−6.39(m,4H),4.59(d,J=6Hz,2H),3.79−3.42(m,4H),2.15−2.00(m,4H).LCMS:m/z645.2[M+H]
+,t
R=1.51min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(751)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(751)を、示された試薬を使用して、実施例(748)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.63(t,J=6Hz,1H),8.09(s,1H),8.02−7.95(m,2H),7.83(s,1H),7.75(t,J=8Hz,1H),7.68−7.56(m,4H),7.48(d,J=11Hz,1H),7.44−7.32(m,2H),6.89(s,1H),6.51−6.39(m,4H),4.59(d,J=6Hz,2H),3.79−3.42(m,4H),2.15−2.00(m,4H).LCMS:m/z645.2[M+H]
+,t
R=1.51min.
(E)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(752)の合成。
(E)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−7−(トリフルオロメトキシ)ベンゾフラン−2−イル)メチル)−3−(ピリジン−3−イル)アクリルアミド(752)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:27%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.93(t,J=6Hz,1H),8.81−8.74(m,2H),8.60−8.54(m,1H),8.45(d,J=2Hz,1H),8.20−8.11(m,2H),8.05−7.98(m,2H),7.55(d,J=16Hz,1H),7.49−7.43(m,1H),7.01(s,1H),6.83(d,J=16Hz,1H),4.65(d,J=6Hz,2H),3.79−3.44(m,4H),2.15−2.02(m,4H).LCMS:m/z587.2[M+H]
+,t
R=1.82min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(753)の合成。
tert−ブチル(7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(445)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(436;150mg、0.29mmol)、2,4−ジフルオロフェニルボロン酸(68mg、0.43mmol)、触媒(23mg、0.03mmol)、及びK
3PO
4(1.2mL、0.6mmol、0.5M)をTHF(4mL)に加え、脱気した。反応混合物を、40℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(445)(160mg、92%収率)が得られた。LCMS:m/z601.2[M+H]
+;t
R=1.82min.
(4−(2−(アミノメチル)−7−(2,4−ジフルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロフェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(446)の合成:tert−ブチル(7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(445;160mg、0.27mmol)をCH2Cl2(5mL)に溶かした。TFA(3mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、133mgの(4−(2−(アミノメチル)−7−(2,4−ジフルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロフェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(446)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(100%収率)。LCMS:m/z501.1[M+H]+;tR=1.27min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(753)の合成:(4−(2−(アミノメチル)−7−(2,4−ジフルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロフェニル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(446;130mg、0.25mmol)をDMF(5mL)に溶かし、(E)−3−(ピリジン−3−イル)アクリル酸(46mg、0.28mmol)を0℃で加えた。HATU(148mg、0.39mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(100mg、0.78mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、60mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(753)が生じた。収率(36%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.06(d,J=2Hz,1H),7.82(s,1H),7.77−7.66(m,3H),7.52(s,1H),7.48(d,J=16Hz,1H),7.42−7.36(m,2H),7.18−7.09(m,2H),6.86(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.46(d,J=16Hz,1H),4.67(s,2H),3.95−3.58(m,4H),2.20−1.99(m,4H).LCMS:m/z647.2[M+H]+,tR=1.88min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(754)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−7−(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(754)を、示された試薬を使用して、実施例(753)に類似な方法で合成した。収量:28%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.62−8.51(m,2H),8.09−8.00(m,2H),7.87−7.80(m,2H),7.74(s,1H),7.62−7.53(m,3H),7.43−7.38(m,1H),7.34(d,J=16Hz,1H),6.88(s,1H),6.50−6.36(m,4H),4.55(d,J=5Hz,2H),3.77−3.41(m,4H),2.14−1.97(m,4H).LCMS:m/z630.3[M+H]
+,t
R=1.81min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(3−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(755)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)−7−(3−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(755)を、示された試薬を使用して、実施例(753)に類似な方法で合成した。収量:34%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.83(t,J=6Hz,1H),8.24−8.03(m,4H),7.86−7.38(m,9H),7.29(t,J=9Hz,1H),6.96(d,J=9Hz,1H),6.91(s,1H),6.60(d,J=16Hz,1H),4.64(d,J=6Hz,2H),3.77−3.44(m,4H),2.15−2.00(m,4H).LCMS:m/z629.2[M+H]
+,t
R=1.47min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3−クロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(756)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3−クロロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(756)を、示された試薬を使用して、実施例(753)に類似な方法で合成した。収量:15%。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.08−8.05(m,1H),7.95−7.92(m,1H),7.85(d,J=8Hz,1H),7.82−7.78(m,1H),7.77−7.69(m,2H),7.66−7.62(m,1H),7.54−7.47(m,2H),7.45−7.37(m,3H),6.87(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.49(d,J=16Hz,1H),4.73(s,2H),3.94−3.60(m,4H),2.20−2.03(m,4H).LCMS:m/z645.2[M+H]
+,t
R=1.93min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(757)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(757)を、示された試薬を使用して、実施例(753)に類似な方法で合成した。収量:8%。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.61(t,J=5Hz,1H),8.20−8.14(m,1H),8.10−8.05(m,1H),8.03−7.96(m,1H),7.84(s,1H),7.77(t,J=8Hz,1H),7.70(s,1H),7.64−7.56(m,2H),7.47(d,J=11Hz,1H),7.40(d,J=8Hz,1H),7.36(d,J=16Hz,1H),6.89(s,1H),6.49−6.38(m,4H),4.61(d,J=5Hz,2H),3.79−3.43(m,4H),2.15−1.99(m,4H).LCMS:m/z663.2[M+H]
+,t
R=1.90min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)−2−フルオロフェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(758)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボノチオイル)−2−フルオロフェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(758)を、示された試薬を使用して、実施例(705)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.61(t,J=6Hz,1H),8.09(s,1H),8.04−7.96(m,2H),7.80(s,1H),7.69(t,J=8Hz,1H),7.66−7.58(m,2H),7.42−7.27(m,5H),6.88(s,1H),6.52−6.38(m,4H),4.60(d,J=6Hz,2H),4.48−4.38(m,2H),3.76−3.66(m,2H),2.33−2.09(m,4H).LCMS:m/z645.3[M+H]
+,t
R=1.99min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(759)の合成。
tert−ブチル(7−クロロ−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(457)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(43;1.2g、3mmol)、5−ブロモベンゾフラン(500mg、2.5mmol)、Pd(dppf)Cl
2(200mg、0.25mmol)、及びK
2CO
3(1g、7.5mmol)を、(10:1)ジオキサン(20mL)と水(2mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、90℃で、窒素雰囲気下で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、720mgのtert−ブチル(7−クロロ−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(457)が無色の油として生じた(収率71%)。LCMS:m/z420.0[M+Na]
+,t
R=1.91min.
tert−ブチル(7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(458)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(457;500mg、1.3mmol)、2,4−ジフルオロフェニルボロン酸(300mg、1.9mmol)、触媒(76mg、0.13mmol)、及びK3PO4(7.6mL、3.8mmol、0.5M)をTHF(20mL)に加え、脱気した。反応混合物を、40℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(458)が得られた(470mg、56%収率)。LCMS:m/z498.0[M+Na]+;tR=1.92min.
(7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(459)の合成:tert−ブチル(7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(458;150mg、0.32mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(2mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、118mgの(7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(459)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(100%収率)。LCMS:m/z359.0[M−NH2]+;tR=1.45min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(759)の合成:(7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(459;118mg、0.31mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(E)−3−(ピリジン−3−イル)アクリル酸(56mg、0.34mmol)を0℃で加えた。HATU(130mg、0.34mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(120mg、0.93mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、45mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,5’−ビベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(759)が生じた。収率(27%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.56(t,J=5Hz,1H),8.07(s,1H),8.04(d,J=2Hz,1H),7.99(s,1H),7.93(s,1H),7.83−7.77(m,1H),7.70−7.57(m,4H),7.49−7.41(m,1H),7.34(d,J=16Hz,1H),7.31−7.24(m,1H),7.01(d,J=2Hz,1H),6.85(s,1H),6.49−6.36(m,4H),4.54(d,J=5Hz,2H).LCMS:m/z522.2[M+H]+,tR=1.99min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(760)の合成。
1−(4−ブロモフェニル)エタノール(461)の合成:4−ブロモベンズアルデヒド(460;3g、16.2mmol)をTHF(100mL)に溶かした。混合物を0℃(氷浴)に冷却した。メチルマグネシウムブロミド(8.1mL、24.3mmol、エーテル中3M)を30分かけて滴加した。反応混合物を、0℃で2時間撹拌し、飽和NH
4Cl水溶液(20mL)でクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2.6gの1−(4−ブロモフェニル)エタノール(461)を無色の油として与えた(80%収率)。
1−ブロモ−4−(1−クロロエチル)ベンゼン(462)の合成:1−(4−ブロモフェニル)エタノール(461;1.1g、5.5mmol)をCH2Cl2(50mL)に溶かした。混合物を0℃(氷浴)に冷却した。SOCl2(10mL)を、10分かけて滴加した。反応物を放置して室温に温め、次いで50℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮すると残渣を与え、それをEtOAc(150mL)に溶かした。混合物を飽和NaHCO3水溶液(100mL)、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮すると、940mgの1−ブロモ−4−(1−クロロエチル)ベンゼン(462)を無色の油として与えた(78%収率)。
1−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−4,4−ジフルオロピペリジン(463)の合成:1−ブロモ−4−(1−クロロエチル)ベンゼン(462;1.4g、6.2mmol)をアセトニトリル(80mL)に溶かした。4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩(1.2g、7.4mmol)、K2CO3(2.6g、18.6mmol)、及びKI(100mg、0.6mmol)を、25℃で加えた。反応混合物を、80℃で6時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水(60mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1.5gの1−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−4,4−ジフルオロピペリジン(463)を無色の油として与えた(79%収率)。LCMS:m/z304.0[M+H]+,tR=1.29min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(464)の合成:1−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−4,4−ジフルオロピペリジン(463;740mg、2.4mmol)と、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(43;1.2g、2.9mmol)と、Pd(dppf)Cl2(195mg、0.2mmol)と、K2CO3(1g、7.2mmol)の、20mLのジオキサンと2mLのH2O中の混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で16時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、800mgのtert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(464)を無色の油として与えた(65%収率)。LCMS:m/z505.1[M+H]+,tR=1.53min.
tert−ブチル(5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(465)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(464;320mg、0.63mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(132mg、0.95mmol)、触媒(35mg、0.06mmol)、及びK3PO4(3.8mL、1.9mmol、0.5M)をTHF(10mL)に加え、脱気した。反応混合物を、40℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(465)が得られた(350mg、98%収率)。LCMS:m/z444.2[M−120]+;tR=2.37min.
(5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(466)の合成:tert−ブチル(5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(465;140mg、0.25mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(2mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、115mgの(5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(466)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(100%収率)。LCMS:m/z344.1[M−120]+;tR=1.27min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(760)の合成:(5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(466;115mg、0.25mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(E)−3−(ピリジン−3−イル)アクリル酸(46mg、0.28mmol)を0℃で加えた。HATU(110mg、0.28mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(97mg、0.75mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、12mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−(1−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(760)が生じた。収率(7%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.06(s,1H),8.00−7.93(m,2H),7.80−7.63(m,5H),7.53−7.41(m,3H),7.25(t,J=8Hz,2H),6.83(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.48(d,J=16Hz,1H),4.70(s,2H),3.64(q,J=6Hz,1H),2.71−2.54(m,4H),2.07−1.91(m,4H),1.47(d,J=6Hz,3H).LCMS:m/z611.3[M+H]+,tR=2.11min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((4−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(761)の合成。
1−ブロモ−3−(2−クロロアリルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンゼン(468)の合成:3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)フェノール(467;5g、20.7mmol)を50mLのDMFに溶かした。2,3−ジクロロプロパ−1−エン(4.6g、41.4mmol)及びK
2CO
3(5.7g、41.4mmol)を加えた。反応混合物を、100℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、H
2O(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機溶媒をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル)により精製すると、6.4gの1−ブロモ−3−(2−クロロアリルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンゼン(468)を無色の液体として与えた。収率(98%)。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 7.42(s,1H),7.28(s,1H),7.12(s,1H),5.58(s,1H),5.52(s,1H),4.63(s,2H).
4−ブロモ−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(469a)及び6−ブロモ−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(469b)の合成:1−ブロモ−3−(2−クロロアリルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンゼン(468;6.4g、20.3mmol)を20mLのN,N−ジエチルアニリンに溶かした。反応混合物を、220℃で15時間加熱した。室温に冷却した後、100mLのEtOAcを加えた。混合物を、2NのHCl水溶液(100mL×3)、ブライン(60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル)により精製すると、4−ブロモ−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(469a)と6−ブロモ−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(469b)の混合物を白色の固体として与えた(2.8g、49%収率)。LCMS:tR=1.95min.
4−ブロモ−2−(ブロモメチル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(470a)及び6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(470b)の合成:4−ブロモ−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(469a)と6−ブロモ−2−メチル−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(469b)の混合物(1g、3.6mmol)を、40mLのCCl4に溶かした。NBS(770mg、4.3mmol)及びAIBN(118mg、0.7mmol)を加えた。反応混合物を脱気し、80℃で5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると、4−ブロモ−2−(ブロモメチル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(470a)と6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(470b)の混合物を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(1.2g、86%収率)。LCMS:tR=1.92min.
2−(アジドメチル)−4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(471a)及び2−(アジドメチル)−6−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(471b)の合成:4−ブロモ−2−(ブロモメチル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(470a)と6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(470b)の混合物(1.2g、3.3mmol)を、50mLのDMFに溶かした。NaN3(325mg、5mmol)及びK2CO3(926mg、6.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌し、H2O(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出し、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、2−(アジドメチル)−4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(471a)と2−(アジドメチル)−6−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(471b)の混合物を、黄色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(950mg、88%収率)。LCMS:tR=1.89min.
(4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(472a)及び(6−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(472b)の合成:2−(アジドメチル)−4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(471a)及び2−(アジドメチル)−6−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン(471b)(950mg、2.9mmol)を、30mLのTHFに溶かした。PPh3(1.1g、4.4mmol)を加えた。混合物を、室温で1時間撹拌し、H2O(10mL)を加えた。反応混合物を、60℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc)により精製すると、(4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(472a)と(6−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(472b)の混合物が得られた(800mg、91%収率)。LCMS:m/z277.0[M−55]+;tR=1.91min.
tert−ブチル(4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(473a)及びtert−ブチル(6−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(473b)の合成。
(4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(472a)及び(6−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(472b)(800mg、2.7mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶かした。二炭酸ジ−tert−ブチル(1.2g、5.4mmol)及びトリエチルアミン(819mg、8.1mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(473a)とtert−ブチル(6−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(473b)の混合物が得られた(900mg、84%収率)。LCMS:m/z338.0[M+Na]+;tR=2.18min.2つの化合物を、キラルHPLC((R,R)−Whelk−O1カラム)により互いから分離すると、290mgのtert−ブチル(4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(473a)及び270mgのtert−ブチル(6−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(473b)が得られた。
tert−ブチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(474)の合成:tert−ブチル(4−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(473a;200mg、0.5mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(190mg、0.7mmol)、Pd(dppf)Cl2(37mg、0.05mmol)、及び酢酸カリウム(98mg、1mmol)を、20mLのジオキサンに加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で6時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(15%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、200mgのtert−ブチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(474)が黄色の固体として生じた(85%収率)。LCMS:m/z464.1[M+Na]+,tR=1.94min.
tert−ブチル(4−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(475)の合成:tert−ブチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(474;200mg、0.45mmol)と、(6−ブロモピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(213mg、0.7mmol)と、Pd(dppf)Cl2(37mg、0.05mmol)と、K2CO3(124mg、0.9mmol)の、30mLのジオキサンと5mLのH2O中の混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で4時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、Prep−TLC(33%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、110mgのtert−ブチル(4−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(475)を白色の固体として与えた。収率(45%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.84(s,1H),8.06−8.01(m,3H),7.87(s,1H),7.28(s,1H),4.46(s,2H),3.92−3.61(m,4H),2.11(s,4H),1.20(s,9H).LCMS:m/z540.2[M+H]+,tR=2.01min.
(6−(2−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−4−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(476)の合成:tert−ブチル(4−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(475;60mg、0.15mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(2mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、46mgの(6−(2−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−4−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(476)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。収率(94%)。LCMS:m/z440.1[M+H]+;tR=1.83min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((4−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(761)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−4−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(476;46mg、0.1mmol)をDMF(2mL)に溶かし、(E)−3−(ピリジン−3−イル)アクリル酸(25mg、0.15mmol)を0℃で加えた。HATU(57mg、0.15mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(38mg、0.3mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、6mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((4−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(761)が生じた。収率(10%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.90−8.82(m,1H),8.67(t,J=6Hz,1H),8.21−8.03(m,5H),7.66−7.58(m,1H),7.43(s,1H),7.35(d,J=16Hz,1H),6.52−6.38(m,4H),4.66(d,J=6Hz,2H),3.82−3.48(m,4H),2.18−2.00(m,4H).LCMS:m/z586.2[M+H]+,tR=1.96min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((6−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(762)の合成。
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((6−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(762)を、示された試薬を使用して、実施例(761)に類似な方法で合成した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 8.79(s,1H),8.69−8.61(m,2H),8.45(s,1H),8.29(d,J=8Hz,1H),8.09(s,1H),8.03(d,J=8Hz,1H),7.62(d,J=9Hz,1H),7.37(d,J=16Hz,1H),6.93(s,1H),6.50−6.38(m,4H),4.66(d,J=6Hz,2H),3.80−3.45(m,4H),2.16−2.01(m,4H).LCMS:m/z586.2[M+H]
+,t
R=1.94min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)オキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(763)の合成。
1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(481)の合成:1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(480;10g、64mmol)をMeOH(200mL)に溶かした。混合物を0℃(氷浴)に冷却した。NaBH
4(7.3g、192mmol)を、少量ずつ加えた。反応混合物を放置して25℃に温め、2時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、9.2gの1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(481)を無色の油として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(91%収率)。LCMS:m/z159.2[M+H]
+,t
R=1.18min.
8−(4−ブロモフェノキシ)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(482)の合成:1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(481;4g、25mmol)をTHF(100mL)に溶かした。4−ブロモフェノール(5.3g、30mmol)、DEAD(6.1g、30mmol)、及びPPh3(7.9g、30mmol)を、25℃で加え、2時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3水溶液(100mL)でクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(5−10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、4.2gの8−(4−ブロモフェノキシ)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(482)を白色の固体として与えた(54%収率)。LCMS:m/z315.0[M+H]+,tR=1.83min.
4−(4−ブロモフェノキシ)シクロヘキサノン(483)の合成:8−(4−ブロモフェノキシ)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(482;1.8g、5.8mmol)を、DCM(10mL)に溶かした。TFA(1mL)及び水(1mL)を加えた。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM(100mL)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、1.4gの4−(4−ブロモフェノキシ)シクロヘキサノン(483)を白色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(90%収率)。LCMS:m/z269.0[M+H]+,tR=1.71min.
1−ブロモ−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルオキシ)ベンゼン(484)の合成:4−(4−ブロモフェノキシ)シクロヘキサノン(483;1.6g、6mmol)をDCM(20mL)に溶かした。混合物を0℃に冷却し、DAST(1.9g、12mmol)を加えた。反応混合物を放置して25℃に温め、1時間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−5%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1gの1−ブロモ−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルオキシ)ベンゼン(484)を白色の固体として与えた(60%収率)。LCMS:m/z 検出せず,tR=1.87min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(485):(7−クロロ−5−(4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(485)を、示された試薬を使用して、全般的手順2に従って合成した。収量:45%。LCMS:m/z514.1[M+Na]+,tR=1.90min.
tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルオキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(486):tert−ブチル(5−(4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルオキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(486)を、示された試薬を使用して、中間体(445)に類似な方法で合成した。収量:90%。LCMS:m/z574.1[M+Na]+,tR=1.96min.
(5−(4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルオキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(487):(5−(4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルオキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(487)を、示された試薬を使用して、全般的手順3に従って合成した。収量:100%。LCMS:m/z474.1[M+Na]+,tR=1.51min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)オキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(763):(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(4−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)オキシ)フェニル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(763)を、示された試薬を使用して、全般的手順4に従って合成した。収量:20%。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.58(t,J=5Hz,1H),8.08(s,1H),8.05−7.98(m,2H),7.79(s,1H),7.73−7.57(m,4H),7.41−7.31(m,3H),7.10(d,J=9Hz,2H),6.83(s,1H),6.51−6.35(m,4H),4.72−4.62(m,1H),4.58(d,J=5Hz,2H),2.17−1.79(m,8H).LCMS:m/z598.2[M+H]+,tR=2.09min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(764)の合成。
(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(489)の合成:6−クロロ−5−フルオロニコチン酸(488;875mg、5mmol)をDCM(20mL)に溶かし、4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩(942mg、6mmol)を加えた。EDCI(1.2g、6mmol)、HOBt水和物(810mg、6mmol)、及びDIPEA(2g、15mmol)を加えた。反応混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、790mgの(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(489)を無色の油として与えた(57%収率)。LCMS:m/z279.0[M+H]
+,t
R=1.51min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(490)の合成:(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(489;790mg、2.8mmol)と、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(43、1.4g、3.4mmol)と、Pd(dppf)Cl2(245mg、0.3mmol)と、K2CO3(1.2g、8.4mmol)の、20mLのジオキサンと2mLのH2O中の混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で3時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−50%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1.2gのtert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(490)を白色の固体として与えた(81%収率)。LCMS:m/z524.1[M+H]+,tR=1.74min.
tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(491)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(490;320mg、0.6mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(125mg、0.9mmol)、触媒(48mg、0.06mmol)、及びK3PO4(3.6mL、1.8mmol、0.5M)をTHF(10mL)に加え、脱気した。反応混合物を、40℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(491)が得られた(330mg、94%収率)。LCMS:m/z584.2[M+H]+;tR=1.78min.
(6−(2−(アミノメチル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(492)の合成:tert−ブチル(5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(491;330mg、0.57mmol)をCH2Cl2(20mL)に溶かした。TFA(3mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、270mgの(6−(2−(アミノメチル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(492)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(100%収率)。LCMS:m/z484.1[M+H]+;tR=1.36min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(764)の合成:(6−(2−(アミノメチル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−5−イル)−5−フルオロピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(492;270mg、0.56mmol)をDMF(3mL)に溶かし、(E)−3−(ピリジン−3−イル)アクリル酸(102mg、0.62mmol)を0℃で加えた。HATU(240mg、0.62mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(220mg、1.7mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、70mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)−3−フルオロピリジン−2−イル)−7−(4−フルオロフェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(764)が生じた。収率(20%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 8.66(s,1H),8.64−8.59(m,1H),8.19(s,1H),8.11−7.93(m,5H),7.62(d,J=7Hz,1H),7.44−7.33(m,3H),6.95(s,1H),6.51−6.38(m,4H),4.61(d,J=5Hz,2H),3.82−3.47(m,4H),2.17−2.04(m,4H).LCMS:m/z630.5[M+H]+,tR=1.83min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−3−イル)メチル)アクリルアミド(766)の合成。
4−ブロモ−2−クロロフェニルアセタート(901)の合成:4−ブロモ−2−クロロフェノール(900;15g、73mmol)をDCM(300mL)に溶かし、トリエチルアミン(15g、145mmol)を加えた。混合物を0℃(氷浴)に冷却し、アセチルクロリド(8.5g、109mmol)を滴加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで1NのHCl(100mL)でクエンチした。反応混合物をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、16.5gの4−ブロモ−2−クロロフェニルアセタート(901)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(92%収率)。LCMS:t
R=1.79min.
1−(5−ブロモ−3−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン(902)の合成:4−ブロモ−2−クロロフェニルアセタート(901;14.5g、58mmol)とAlCl3(12g、88mmol)の混合物を、160℃で1時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、希HCl水溶液(1N、100mL)に注いだ。混合物をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、5.1gの1−(5−ブロモ−3−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン(902)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(35%収率)。LCMS:m/z250.9[M+H]+,tR=1.76min.
エチル2−(2−アセチル−4−ブロモ−6−クロロフェノキシ)アセタート(903)の合成:1−(5−ブロモ−3−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン(902;6g、24mmol)をアセトン(150mL)に溶かし、K2CO3(3.3g、24mmol)を加え、それに続いてエチル2−ブロモアセタート(4g、24mmol)を加えた。反応混合物を3時間還流加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5.1gのエチル2−(2−アセチル−4−ブロモ−6−クロロフェノキシ)アセタート(903)を白色の固体として与えた(63%収率)。LCMS:m/z337.0[M+H]+,tR=1.76min.
2−(2−アセチル−4−ブロモ−6−クロロフェノキシ)酢酸(904)の合成:エチル2−(2−アセチル−4−ブロモ−6−クロロフェノキシ)アセタート(903;6.2g、18.5mmol)をEtOH(150mL)に溶かし、NaOH(1.5g、37mmol)のH2O(50mL)溶液を加えた。反応混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、HCl(6N)でpH=5〜6に中和し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、5.2gの2−(2−アセチル−4−ブロモ−6−クロロフェノキシ)酢酸(904)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(90%収率)。LCMS:m/z308.9[M+H]+,tR=1.53min.
5−ブロモ−7−クロロ−3−メチルベンゾフラン(905)の合成:2−(2−アセチル−4−ブロモ−6−クロロフェノキシ)酢酸(904;5.1g、16.6mmol)とKOAc(9.8g、100mmol)の、50mLのAc2O中の混合物を150℃で1時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を飽和NaHCO3水溶液に注ぎ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、760mgの5−ブロモ−7−クロロ−3−メチルベンゾフラン(905)が得られた(19%収率)。LCMS:tR=2.24min.
5−ブロモ−3−(ブロモメチル)−7−クロロベンゾフラン(906)の合成:5−ブロモ−7−クロロ−3−メチルベンゾフラン(905;760mg、3.1mmol)を30mLのCCl4に溶かした。NBS(830mg、4.6mmol)及びAIBN(50mg、0.3mmol)を加えた。反応混合物を脱気し、80℃で3時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を濃縮すると、600mgの粗製の5−ブロモ−3−(ブロモメチル)−7−クロロベンゾフラン(906)を与え、それを次の工程に直接使用した(60%収率)。LCMS:tR=1.88min.
3−(アジドメチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(907)の合成:5−ブロモ−3−(ブロモメチル)−7−クロロベンゾフラン(906;600mg、1.9mmol)を10mLのDMFに溶かした。NaN3(240mg、3.7mmol)及びK2CO3(510mg、3.7mmol)を加えた。反応混合物を80℃で2時間加熱し、室温に冷却し、氷水(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、450mgの3−(アジドメチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(907)が得られた(85%収率)。LCMS:tR=1.74min.
(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−3−イル)メタンアミン(908)の合成:3−(アジドメチル)−5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン(907、450mg、1.6mmol)をTHF(10mL)及びPPh3(825mg、3.2mmol)に溶かし、水(2mL)を加えた。反応混合物を60℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−100%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、330mgの(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−3−イル)メタンアミン(908)を薄黄色の固体として与えた(84%収率)。LCMS:m/z262.0[M+H]+;tR=1.83min.
tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−3−イル)メチルカルバマート(909)の合成:(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−3−イル)メタンアミン(908;330mg、1.3mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶かした。二炭酸ジ−tert−ブチル(550mg、2.5mmol)及びトリエチルアミン(260mg、2.5mmol)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を放置して室温に温め、12時間撹拌した。反応混合物を氷冷水中に移し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、460mgのtert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−3−イル)メチルカルバマート(909)が得られた(100%収率)。LCMS:m/z306.0[M−55]+;tR=2.19min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−3−イル)メチルカルバマート(910)の合成:tert−ブチル(5−ブロモ−7−クロロベンゾフラン−3−イル)メチルカルバマート(909;200mg、0.55mmol)をジオキサン(10mL)に溶かし、脱気した。Pd(dppf)Cl2(44mg、0.06mmol)、KOAc(108mg、1.1mmol)、及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(211mg、0.83mmol)を室温で加えた。反応混合物を100℃で5時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−10%酢酸エチル/石油エーテル)により精製すると、170mgのtert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−3−イル)メチルカルバマート(910)を白色の固体として与えた(76%収率)。LCMS:m/z352.0[M−55]+;tR=2.28min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−3−イル)メチルカルバマート(911)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−3−イル)メチルカルバマート(910;176mg、0.43mmol)、(6−ブロモピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(132mg、0.43mmol)、Pd(dppf)Cl2(13mg、0.04mmol)、及びK2CO3(120mg、0.86mmol)を、(10:1)ジオキサン(10mL)と水(1mL)の混合物に加え、脱気した。反応混合物を、100℃で、窒素雰囲気下で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−10%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、120mgのtert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−3−イル)メチルカルバマート(911)が白色の固体として生じた(55%収率)。LCMS:m/z506.2[M+H]+,tR=2.03min.
(6−(3−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(912)の合成:tert−ブチル(7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−3−イル)メチルカルバマート(911;120mg、0.24mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(2mL)を室温で滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると、(6−(3−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(912)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(90mg、93%収率)。LCMS:m/z406.1[M+H]+,tR=1.32min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−3−イル)メチル)アクリルアミド(766)の合成:(6−(3−(アミノメチル)−7−クロロベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メタノン(912;90mg、0.22mmol)をDMF(4mL)に溶かし、(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)アクリル酸(40mg、0.24mmol)を0℃で加えた。HATU(99mg、0.26mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(85mg、0.66mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。反応混合物をPrep−HPLCにより精製すると、27mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−クロロ−5−(5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−2−イル)ベンゾフラン−3−イル)メチル)アクリルアミド(766)が得られた(22%収率)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.80−8.69(m,1H),8.38−8.29(m,1H),8.19−8.11(m,1H),8.09−7.89(m,4H),7.76−7.64(m,1H),7.56−7.43(m,1H),6.63−6.53(m,1H),6.49−6.37(m,1H),4.69(s,2H),3.99−3.57(m,4H),2.24−1.97(m,4H).LCMS:m/z552.2[M+H]+,tR=1.75min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(767)の合成。
2−フルオロ−5−(4−ニトロフェノキシ)ピリジン(915)の合成:6−フルオロピリジン−3−オール(914;2g、17.7mmol)をDMF(20mL)に溶かした。1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(2.5g、17.7mmol)及びK
2CO
3(4.9g、35.4mmol)を加えた。反応混合物を、80℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮すると、4gの2−フルオロ−5−(4−ニトロフェノキシ)ピリジン(915)(97%収率)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した。LCMS:m/z235.1[M+H]
+;t
R=1.60min.
4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)アニリン(916)の合成:2−フルオロ−5−(4−ニトロフェノキシ)ピリジン(915;4g、17.1mmol)をMeOH(50mL)に溶かし、Pd/C(400mg、10%)を加えた。反応混合物を、H2雰囲気下で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮すると、3.4gの4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)アニリン(916)を白色の固体として与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(98%収率)。LCMS:m/z205.1[M+H]+;tR=1.33min.
5−(4−ブロモフェノキシ)−2−フルオロピリジン(917)の合成:4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)アニリン(916;3.4g、16.7mmol)を、HBrのAcOH溶液(50mL、33%w/w)に加えた。混合物を0℃に冷却し、NaNO2(1.7g、25mmol)を加えた。0℃で0.5時間撹拌した後、CuBr(2.9g、20mmol)を加えた。反応混合物を放置して室温に温め、80℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、50mLのH2Oで希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2.7gの5−(4−ブロモフェノキシ)−2−フルオロピリジン(917)を黄色の固体として与えた(60%収率)。LCMS:m/z268.0[M+H]+;tR=1.77min.
tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(918)の合成:5−(4−ブロモフェノキシ)−2−フルオロピリジン(917;500mg、1.8mmol)と、tert−ブチル(7−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(760mg、1.8mmol)と、Pd(dppf)Cl2(150mg、0.2mmol)と、K2CO3(520mg、3.7mmol)の、ジオキサン(10mL)と水(1mL)中の混合物を脱気し、90℃で5時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−20%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、500mgのtert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(918)の白色の固体として与えた(57%収率)。LCMS:m/z469.1[M+H]+,tR=2.22min.
tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(919)の合成。tert−ブチル(7−クロロ−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(918;200mg、0.43mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(90mg、0.64mmol)、触媒(32mg、0.04mmol)、及びK3PO4(1.8mL、0.9mmol、0.5M)をTHF(10mL)に加え、脱気した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮すると粗生成物を与え、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(919)が得られた(150mg、66%収率)。LCMS:m/z551.2[M+Na]+;tR=1.93min.
(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(920)の合成:tert−ブチル(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチルカルバマート(919;150mg、0.28mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶かした。TFA(2mL)を0℃(氷浴)で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮すると、120mgの(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(920)を与え、それをさらに精製せずに次の工程に使用した(100%収率)。LCMS:m/z428.1[M+H]+;tR=1.20min.
(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(767)の合成:(7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メタンアミン(920;120mg、0.28mmol)をDMF(4mL)に溶かし、(E)−3−(ピリジン−3−イル)アクリル酸(51mg、0.31mmol)を0℃で加えた。HATU(128mg、0.34mmol)をこの反応混合物に0℃で加え、それに続いてDIPEA(109mg、0.84mmol)を滴加した。反応混合物を放置して室温に温め、さらに1時間撹拌した。粗製の混合物を後処理せずにPrep−HPLCにより精製すると、40mgの(E)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−((7−(4−フルオロフェニル)−5−(4−(6−フルオロピリジン−3−イルオキシ)フェニル)ベンゾフラン−2−イル)メチル)アクリルアミド(767)が生じた。収率(25%)。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.06(s,1H),8.01−7.92(m,3H),7.78−7.61(m,6H),7.49(d,J=16Hz,1H),7.24(t,J=9Hz,2H),7.18−7.09(m,3H),6.83(s,1H),6.61(d,J=9Hz,1H),6.47(d,J=16Hz,1H),4.69(s,2H).LCMS:m/z575.2[M+H]+;tR=2.00min.
実施例2.MTT細胞増殖アッセイ
MTT細胞増殖アッセイを利用して、化合物の細胞傷害性を試験した。少し修正を加えたRoche Molecular Biochemicalsにより記載されている方法に従ってアッセイを実施した。アッセイは、電子結合試薬の存在下でのテトラゾリウム塩、MTTの開裂に基づいている。産生された水に不溶性のホルマザン塩は、追加の工程で可溶化されなければならない。96ウェル組織培養プレートで増殖させた細胞を、MTT溶液と共におよそ4時間インキュベートした。このインキュベーション期間の後に、水に不溶性のホルマザン染料が形成した。可溶化の後、走査型マルチウェル分光光度計(ELISAリーダー)を使用してホルマザン染料を定量化した。明らかになった吸光度は、細胞数と直接相関する。細胞を、96ウェルプレートの各ウェルに5,000〜10,000細胞で、100μLの新鮮な培地に播種し、一晩接着させた。化合物のストック溶液を、100μL細胞培地に希釈して、1nMから30μMの範囲の各被験化合物の8種の濃度を得た。およそ64〜72時間のインキュベーションの後、20μLのCellTiter 96 Aqueous One Solution Reagent(Promega、G358B)を各ウェルに加え、対照細胞で1.5の絶対ODに達するまでプレートをインキュベーター(37℃;5%CO2)に戻した。Vmax Kinetic Microplate Reader(Molecular Devices)を使用して、全光学濃度を490nMで測定した。ほとんどの場合、アッセイを二連で行い、結果を、陰性対照に対する平均阻害パーセント±SEとして表した。以下の式を利用して、阻害のパーセントを計算した:阻害(%)=(1−(OD0/OD))×100。
化合物を、MS751、Z138、及び3T3細胞に対して試験した。MS751細胞系は、子宮頚部の扁平上皮癌と診断された患者由来のヒト子宮頚部のリンパ節への転移から誘導されている。Z138細胞系は、慢性リンパ球性白血病の患者から誘導された成熟B細胞急性リンパ芽球性白血病細胞系である。3T3細胞は、標準線維芽細胞であり、元々Swissマウス胚組織から単離された。
MTTアッセイの結果を表1に報告する。
選択された化合物を、表2に列記した細胞系に対してMTT細胞増殖アッセイでさらに試験した。M24細胞系は、ヒトメラノーマ細胞から誘導されたものである。U2OS細胞系は、野生型p53及びRbを発現するがp16を欠くヒト骨肉腫細胞系である。MM1S細胞系は多発性骨髄腫細胞系であり、親細胞系、MM.1は、ステロイド系療法に抵抗性になった多発性骨髄腫患者の末梢血から確立された。RPMI8226細胞系は、ヒトBリンパ球細胞から誘導されたものである。NHDF細胞は、正常ヒト皮膚線維芽細胞である。MRC−5細胞系は、男性胎児の正常肺組織から誘導されたものである。PC3細胞系は、ヒト前立腺癌細胞系である。DU−145細胞系は、ヒト前立腺癌細胞系である。MDA−MB−231細胞系は、ヒト乳腺癌細胞系である。MDA−MB−468細胞系は、ヒト乳癌細胞系である。HL−60細胞は、ヒト前骨髄球性白血病細胞である。Hep G2細胞は、ヒト肝細胞癌細胞である。HEP 3B細胞は、ヒト肝細胞癌細胞である。DLD−1細胞系は、結腸直腸腺癌細胞系である。HCT−15細胞系は、ヒト結腸癌腫細胞系である。Colo−205細胞系は、ヒトの結腸腺癌から誘導されたものである。LoVo細胞系は、ヒト結腸腺癌細胞系である。
MTTアッセイのさらなる結果を表2に報告する。
化合物504、510、525、及び585を、選択された固形癌及び血液系癌細胞系並びに選択された正常細胞系に対して、72時間MTT細胞増殖アッセイでさらに試験した。化合物504及び510のMTTアッセイのさらなる結果を表3に報告する。化合物525のMTTアッセイのさらなる結果を表4に報告する。化合物585のMTTアッセイのさらなる結果を表5に報告する。
表5は、化合物585が、試験した癌細胞系の72%(91/126)で1μM未満のIC50を有したことを示す。化合物585は、試験した血液系癌細胞系の91%(30/33)で500nM未満のIC50を有し、試験した固形癌細胞系の45%(42/93)で500nM未満のIC50を有した。試験した血液系癌細胞系には、MOLT−4、Z−138、THP−1、MO7E、AML−193、Jurkat、Daudi、Toledo、AML−5、TF−1、Farage、DOHH−2、Pfieffer、HH、MV−4−11、MM1S、Raji、MINO、HEL.92.1.7、KG−1、RPMI8226、BL−2、MM1R、HS−Sultan、HL−60、RL、U−937、DB、BL−40、U−266、NCI−H929、ANBL−6、及びK562があった。試験した固形癌細胞系には、NCI−H520、RKO、U118MG、HeLa、HuCCT−1、CAPAN−1、U2OS、NCI−H889、NCI−H187、L3.6pl、HEP 3B、MS751、NCI−H69、DU−4475、AU−565、SHSY 5Y、Tera−1、SW−620、PC3、LS−180、HepG2、SW−48、NCI−H1299、Colo−205、NCI−H28、HCC−1143、HT1080、SHP−77、MDA−MB−468、MSTO−211H、LoVo、HCT−15、NCI−H2030、Calu−6、SW−403、HPAC、NCI−H1563、PATU−8988S、A549、HPAF−II、Colo−201、NCI−H747、SW−837、HCC−4006、NCI−H358、HCC−827、Panc−1、PANC−10.05、MiaPaCa−2、SW−948、DLD−1、SW−1116、MDA−MB−231、NCI−H508、BT−549、MCF7、LN−18、HCC−202、CaOV3、NCI−H820、HCC−2935、SNU−398、DU145、NCI−H2122、BT−474、NCI−H226、LS−174T、NCT116、MDA−MB−175、MDA−MB−361、SW−900、NCI−H1993、HCT116.1、C6、HTB−38、MHCC97H、及びSKOV3があった。
表6は、化合物585が正常細胞を阻害しなかった(n=10)ことも示す。試験した正常細胞系には、NHDF、3T3、NHEK、IMR−90、PBMC、ARPE−19、HS738.st、WI−38、MRC−5、及びRWPE−1があった。
実施例3.標的特定
特定の理論には拘束されないが、本明細書に記載される化合物が、1種以上のp21活性化キナーゼ(PAK)、例えば、PAK1〜6の1つ以上を調節(例えば、阻害)できると考えられる。より具体的には、特定の理論には拘束されないが、本明細書に記載される化合物が、1種以上のPAKに結合し、1種以上のPAKのアロステリック調節因子として機能できると考えられる。例えば、本明細書に記載される化合物は、1種以上のPAKに結合して不安定にするか、又は1種以上のPAKの分解の一因になり、それにより、1種以上のPAKの下流の1種以上のタンパク質、例えば、Akt、ERK1/2、p90RSK、β−カテニン、コフィリン、p21、及びサイクリンD1などの成長シグナル伝達タンパク質に対する1種以上のPAKの作用を調節する(例えば、阻害する)ことにより、1種以上のPAKに対するその調節作用を発揮できる。
特定の実施形態において、1種以上のグループIのPAK(例えば、PAK1、PAK2、PAK3)が調節される。例えば、PAK1が調節され、PAK2が調節され、PAK3が調節され、或いは、PAK1とPAK2、PAK1とPAK3、PAK2とPAK3、又はPAK1と、PAK2と、PAK3などのPAK1と、PAK2と、PAK3の組み合わせが調節される。特定の実施形態において、1種以上のグループIIのPAK(例えば、PAK4、PAK5、PAK6)が調節される。例えば、PAK4が調節され、PAK5が調節され、PAK6が調節され、或いは、PAK4とPAK5、PAK4とPAK6、PAK5とPAK6、又はPAK4と、PAK5と、PAK6などのPAK4と、PAK5と、PAK6の組み合わせが調節される。したがって、本明細書に記載される化合物は、PAK媒介性の疾患を治療するのに有用であり得る。
別な特定の実施形態において、1種以上のグループIのPAK(例えば、PAK1、PAK2、PAK3)が阻害される。例えば、PAK1が阻害され、PAK2が阻害され、PAK3が阻害され、或いは、PAK1とPAK2、PAK1とPAK3、PAK2とPAK3、又はPAK1と、PAK2と、PAK3などのPAK1と、PAK2と、PAK3の組み合わせが阻害される。特定の実施形態において、1種以上のグループIIのPAK(例えば、PAK4、PAK5、PAK6)が阻害される。例えば、PAK4が阻害され、PAK5が阻害され、PAK6が阻害され、或いは、PAK4とPAK5、PAK4とPAK6、PAK5とPAK6、又はPAK4と、PAK5と、PAK6などのPAK4と、PAK5と、PAK6の組み合わせが阻害される。したがって、本明細書に記載される化合物は、PAK媒介性の疾患を治療するのに有用であり得る。
PAKは、多数の細胞内シグナル伝達経路に関与するセリン/スレオニンキナーゼのファミリーである。現在までに、6種のヒトPAKが特定されてきた(PAK1〜6)。PAKは、ドメイン構造、配列相同性、及び制御に基づいて2つのサブファミリーに分類できる:PAK1〜3を含むグループ1及びPAK4〜6を含むグループ2(1)。
グループIのPAKは、自己抑制ドメイン(AID)と重複する保存されているp21結合ドメイン(PBD)を含むN末端領域及びC末端キナーゼドメインにより特徴づけられる。グループIのPAKは、正常な細胞活動の制御に関与することが知られており、疾病進行に役割を果たし得る。例えば、PAK1は、細胞骨格動態、細胞の接着、移動、増殖、アポトーシス、有糸分裂、及び小胞媒介性輸送プロセスにおいて重要な役割を果たしており、乳癌、卵巣癌、及び甲状腺癌で上方調節されていることが示された。PAK1活性が、アルツハイマー病患者から得た脳ライセートにおいて抑制されていることも示された。PAK2は、細胞骨格制御、細胞運動性、細胞周期進行、アポトーシス、及び増殖を含む、種々の異なるシグナル伝達経路において役割を果たす。PAK3は、細胞骨格制御、細胞遊走、及び細胞周期制御に役割を果たす。
グループIIのPAKは、N末端PBD及びC末端キナーゼドメインにより特徴づけられるが、グループIのPAKに存在する他のモチーフを欠いている。PAK4は、細胞の運動性及びモルホロジー、増殖、胚発生、細胞の生存、免疫防御、並びに発癌性形質転換を媒介することが知られている多能性キナーゼであり(2)、Rasが主導する腫瘍形成に必要なことが示された、Rho GTPaseファミリーのサブセットであるCdc42の主要なエフェクターである(3)。PAK5は、PAKファミリーの中で独特であり、その理由は、構成的にミトコンドリアに局在しており、その局在化がキナーゼ活性及びCdc42結合に依存しないからである。PAK5のミトコンドリア局在は、それがその抗アポトーシス作用を発揮し、細胞の生存を促進するために必要である。ある報告は、PAK5が結腸直腸癌において過剰発現され、癌細胞浸潤を促進することを示唆している。PAK4とPAK5はどちらも、神経突起伸長の制御に関与している。PAK5が神経突起伸長を誘起するのに対し、PAK4は神経突起伸長を阻害する。PAK4及びPAK5の神経発達との関連は、PAK4及びPAK5がパーキンソン病、認知症、及び脳萎縮などの神経疾患の進行に関与し得ることを示唆する。PAK6は、アンドロゲン受容体(AR)及びエストロゲン受容体α(ERα)に特異的に結合することが見出されており、アンドロゲンに反応してARと共に核内に共移行する。成体組織でのPAK6発現は、主に、前立腺(prostrate)及び精巣に限定されている。しかし、PAK6は、多くの癌細胞系、特に乳癌及び前立腺癌において過剰発現していることが見出された。
PAK、とりわけPAK4はシグナリングカスケードの重要な中心であるので、その機能の阻害は、本明細書に記載される癌、神経変性疾患、及び免疫系疾患の治療に有益になり得る。
SILAC(細胞中のアミノ酸の安定同位元素標識)を利用する標的特定
MS751細胞タンパク質を、7から8の倍加の間、非放射性の重いリジン(L−リジン−2HCl、13C6、15N2)及びアルギニン(L−アルギニン−HCl、13C6、15N4)で標識する。重い同位元素は効率よく組み込まれ、95%超の重いタンパク質がLC−MSにより同定される。別なプレートの細胞を軽いアミノ酸中に維持する。図1は、SILAC実験の概略図であり、実験計画を示す。
同位元素標識が成功した後、MS751細胞の重いプレート及び軽いプレートを回収し、ModRIPA緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.8、150mM NaCl、1%NP−40、0.1%デオキシコール酸ナトリウム、1mM EDTA)中で溶解させ、Pierce660試薬を使用して、タンパク質を定量化する。2ミリグラムの軽い全タンパク質を、50倍過剰の可溶性競合物質(例えば、本発明の化合物又はペグ化された本発明の化合物)と混合する一方で、2ミリグラムの重いタンパク質ライセートを等量のビヒクル(DMSO)と混合する。第2の反復実験において、重いタンパク質と軽いタンパク質を入れ替える。混合物を、常に回転させながら、4℃で1時間インキュベートする。30μLのスラリー(例えば、15μLのPBS中の樹脂に固定化された12.5%ペグ化された本発明の化合物15μL)を、DMSO又は可溶性競合物質とのタンパク質混合物と共に、別なチューブに加え、16から24時間、常に回転させながらインキュベートする。
翌日、急速な遠心分離によりビーズを回収し、上清を除去する。樹脂を、ModRIPA緩衝液中で別々に2回、洗浄後に回転しながら洗浄する。軽い(ペグ化された本発明の化合物)樹脂と重い(DMSO)樹脂を混合し、次いで、ModRIPAで2回、洗浄後に回転しながら洗浄し、SDS−PAGEの準備をする。
ライセートを勾配SDS−PAGEゲルにかけ、クマシーブルーで染色する。各反復実験から6本のバンドをゲルから切り出し、トリプシンにより消化し、脱塩し、LC−MSプロテオミクスの準備をする。
試料をQ−Exactiveにかけ、重いペプチドと軽いペプチドを、統計分析のためにMaxQuan及びR Moderated T検定を利用して同定した。統計分析は、可溶性競合物質試料に比べてDMSO試料中のPAK4の濃縮を示す。
固定化された阻害剤を使用するタンパク質のプルダウン
MS751、U2OS、又はHeLa細胞を集め、ModRIPA緩衝液中で溶解させ、Pierce660試薬を使用して、タンパク質含量を定量化する。2ミリグラムの全タンパク質を、50倍過剰の可溶性競合物質(例えば、本発明の化合物又はペグ化された本発明の化合物)又は等量のDMSOと、3つの別々なチューブ中で混合する。混合物を、常に回転させながら、4℃で1時間インキュベートする。30μLのスラリー(例えば、15μLのPBS中の樹脂に固定された12.5%ペグ化された本発明の化合物15μL)を、別なチューブに、DMSO又は可溶性競合物質とのタンパク質混合物と共に加え、常に回転させながら16から24時間インキュベートする。
翌日、急速な遠心分離によりビーズを回収し、上清を除去する。樹脂を、ModRIPA緩衝液中で、各洗浄後に回転しながら、別々に3回洗浄する。各試料を、インプットライセートとともにSDS−PAGE用に準備する。
試料をボイルし、4〜20%SDS−PAGEゲルにかけ、ウェスタンブロッティングのためにニトロセルロースメンブレンに移す。抗PAK4一次抗体をメンブレン上で一晩インキュベートし、蛍光二次抗体により検出する。ウェスタンブロットは、PAK4がDMSOにより事前処理された樹脂には結合するが、可溶性競合物質により事前処理された試料に対応する樹脂には結合しないことを示す。
実施例4.化合物585はオートファジーを誘発する。
U2OS細胞を、6ウェルプレートに一晩播種した。翌日、細胞を、1μM又は10μMの化合物585により48時間処理し、次いで回収し、RIPA緩衝液に溶解させた。ライセートをSDS−PAGEにかけ、PAK4、PUMA、CHOP、p21、サイクリンD、MLH1、p−AMPK、AMPK、及びLC3のウェスタンブロットを実施した。
図2は、ウェスタンブロットの画像であり、増加する濃度の化合物585による48時間処理の、U2OS細胞中のpAMPK、AMPK、及びLC3などのオートファジーのマーカーのレベルに対する作用を示す。化合物585による48時間の処理は、AMPKリン酸化の増加及び短い形態のLC3リソソームマーカーの存在により証明される通り、ストレス応答及びオートファジーのマーカーを誘起した。化合物585による処理はまた、細胞周期タンパク質、p21及びサイクリンD1を減少させた。
実施例5.PAK4シグナリングは正常細胞系で変化しない。
正常ヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)及び正常肺細胞(IMR−90)を、化合物585により72時間処理し、その時点でRIPA緩衝液に溶解させた。ライセートをSDS−PAGEにかけ、ホスホ−PAK4、PAK4、ホスホ−コフィリン、コフィリン、ホスホ−β−カテニン、β−カテニン、PARP、及びカスパーゼ−3のウェスタンブロットを実施した。
図3は、ウェスタンブロットの画像であり、ホスホ−PAK4、PAK4、ホスホ−コフィリン、コフィリン、ホスホ−β−カテニン、β−カテニン、PARP、及びカスパーゼ3のレベルにより示される通り、増加する濃度の化合物585による72時間処理が、2つの正常細胞系、NHDF及びIMR−90において、PAK4シグナリングにほとんど又は全く影響を与えなかったことを示す。
実施例6.化合物585は、β−カテニン及びコフィリンシグナルを減少させ、ストレスファイバーを増加させる。
U2OS細胞をカバーガラス上で成長させ、DMSO又は1μMの化合物585により48時間処理し、その時点で細胞を固定化し染色した。細胞を、ホスホ−又は総β−カテニン抗体;ホスホ−又は総コフィリン抗体;又はALEXA−FLUOR(登録商標)488ファロイジンにより標識した。ホスホ−及び総β−カテニンはどちらも、化合物585による処理により減少した。ホスホ−及び総コフィリンはどちらも、化合物585による処理により減少した。ALEXA−FLUOR(登録商標)488ファロイジンを使用してF−アクチンを染色した。化合物585は、ストレスファイバー形成の増加を起こした。
実施例7.化合物585は細胞周期の変化を起こす。
U2OS細胞を、DMSO又は1μMの化合物585により、1、2、又は3日間処理した。各時点で、細胞を10μMのBrdUにより2時間処理し、次いでトリプシン処理により回収した。その後に、細胞を洗浄し、固定化し、BrdU及び総DNA用に染色した(7−AAD)。BrdU取込み及び細胞周期分析を、BD Fortessa Analyzerでフローサイトメトリーを利用して実施した。次いで、FCS Express 4ソフトウェアを利用して、データを分析した。
図4は、1μMの化合物585による、1、2、又は3日間のU2OS細胞の処理時に観察された細胞周期変化のグラフ表示である。化合物585による処理は、48〜72時間でS期の喪失及びG2期の増加を起こした。サブG1期は48〜72時間付近で現れ始めた。
実施例8.SCIDマウス中のMDA−MB−468異種移植片
化合物504及び化合物510の腫瘍学的影響を、CB−17 SCIDマウス中のMDA−MB−468(トリプルネガティブ乳癌)異種移植片モデルを使用して試験した。MDA−MB−468(ATCC番号HTB−102)乳腺癌細胞を、ATCCから得た。細胞を、10%ウシ胎児血清、1%ペニシリン及びストレプトマイシン、並びに2mMのL−グルタミンを補った高グルコースDMEM中で成長させた。細胞を、1:4の比で希釈して継代培養した。MDA−MB−468細胞を、トリプシン処理により収集し、血球計を使用して計数した。細胞を、mLあたり4×108細胞でPBSに再懸濁させた。細胞を氷上に置き、等体積のMatrigel(BD Biosciences CB−40234)と混合した。32匹のCB−17 SCIDマウスの左脇腹に、4×107のMDA−MB−468細胞を皮下接種した。腫瘍が平均体積約100mm3に達すると、処置を開始した。各群の平均腫瘍体積が約100mm3であるように、マウスを8匹のマウスの4群に割り当てた。マウスを、ビヒクル、標準治療/陽性対照薬物(パクリタキセル)、化合物504又は化合物510により処置した。化合物504(15mg/kg)及び化合物510(15mg/kg)は、各週の月曜日から金曜日まで1日1回経口で(PO)与えた。動物の体重及び状態を毎日記録し、腫瘍を、月曜日、水曜日、及び金曜日に測定した。
図5は、時間の関数としての平均腫瘍体積のグラフであり、CB−17 SCIDマウス中のMDA−MB−468異種移植片の体積に対する化合物504及び510の作用を示す。モデルは、重い毒性(200mg/kg1日量まで、副作用又は体重減少が最小限又は全く無い)なしに腫瘍成長阻害を表した。
MDA−MB−468腫瘍を有するマウスを、3週間、30mg/kgの化合物525により経口的に毎日処置した。腫瘍をマウスから切除し、緩衝ホルマリン中に固定化し、パラフィンブロックにした。ブロックを薄片にし、Ki67、Apotag、c−Myc、p−S473−Akt1、又はp−S450−Akt1に対する抗体で染色した。細胞を、ニコン顕微鏡により画像化した。
化合物525による処置時に、増殖(Ki67)の減少及びアポトーシス(Apotag)の増加があった。Akt(ホスホ−Akt1)を介する、c−Myc及びPAK4経路シグナリングの全体的な減少もあった。
実施例9.SCIDマウス中のZ−138異種移植片
化合物585の腫瘍成長に対する影響を、SCIDマウス中のZ−138マントル細胞リンパ腫癌異種移植片モデルを使用して試験した。Z−138(ATCC番号CRL−3001)マントル細胞リンパ腫細胞を、ATCCから得た。これらの細胞を、10%ウマ血清、1%ペニシリン及びストレプトマイシン、並びに2mMのL−グルタミンを補ったIMEM培地中で成長させた。細胞を、1:5から1:10の比で希釈して継代培養した。Z−138細胞を遠心分離により収集し、血球計を使用して計数した。細胞を、mLあたり2×108細胞でPBSに再懸濁させた。細胞を氷上に置き、等体積のMatrigel(BD Biosciences CB−40234)と混合した。この混合物を氷上に保ち、マウスの左脇腹に、マウスあたり2×107細胞に等しい体積0.2mLで注射した。40匹のCB−17 SCIDマウスの左脇腹に、2×107のZ−138細胞を皮下接種した。腫瘍が平均体積125.2mm3に達すると処置を開始した。各群の平均腫瘍体積が106.5から138.8mm3の範囲内であるように、マウスを、8匹のマウスの5群に割り当てた。マウスを、ビヒクル、標準治療/陽性対照薬物(シクロホスファミド)、又は化合物585で処置した。化合物585(10、30、又は60mg/kg)を、第1日に始まり毎日経口的に与えた(PO)。動物の体重及び状態を毎日記録し、腫瘍を、月曜日、水曜日、及び金曜日に測定した。
図6は、時間の関数としての平均腫瘍体積のグラフであり、SCIDマウス中のZ−138異種移植片の体積に対する、様々な濃度の化合物585の作用を示す。モデルは、重い毒性(200mg/kg1日量まで、副作用又は体重減少が最小限又は全く無い)なしに腫瘍成長阻害を表し、腫瘍退縮すら表した。
実施例10.SCIDマウス中のHep3B異種移植片
化合物585の効果を、SCIDマウス中のHep3B肝細胞癌異種移植片モデルを使用して腫瘍成長に関して評価した。Hep3B(ATCC番号HTB−8064)肝細胞癌細胞をATCCから得た。これらの細胞を、10%ウシ胎児血清並びに1%ペニシリン及びストレプトマイシンを補ったDMEM培地中で成長させた。細胞を、1:4の比で希釈して継代培養した。Hep3B細胞を遠心分離により収集し、血球計を使用して計数した。細胞を、mLあたり5×107細胞でPBSに再懸濁させた。細胞を氷上に配置し、次いで等体積のMatrigel(商標)(BD Biosciences CB−40234)と混合した。この混合物を氷上に保ち、マウスの左脇腹に、マウスあたり5×106細胞に等しい体積0.2mLで注射した。32匹のSCIDマウスの左脇腹に、5×106のHep3B細胞を皮下接種した。腫瘍が平均体積103.7mm3(標準偏差±30mm3、範囲17−183mm3)に達すると処置を開始した。各群の平均腫瘍体積が95から104mm3の範囲であるように、マウスを、8匹のマウスの4群に割り当てた。マウスを、ビヒクル、標準治療対照(ドキソルビシン)、又は化合物585で処置した。ドキソルビシン(IPで与えた)以外、全化合物を強制経口投与により与えた。化合物585(20又は60mg/kg)を、毎日経口的に(PO)与えた。動物の体重及び状態を毎日記録し、腫瘍を、月曜日、水曜日、及び金曜日に測定した。
図7は、時間の関数としての平均腫瘍体積のグラフであり、SCIDマウス中のHep3B異種移植片の体積に対する、様々な濃度の化合物585の作用を示す。モデルは、重い毒性(200mg/kg1日量まで副作用又は体重減少が最低限又は全く無い)なしに腫瘍成長阻害を表した。
実施例11.SCIDマウス中のMOLT−4異種移植片
本試験において、SCIDマウス中のMolt−4 T−ALL癌異種移植片モデルを使用して、腫瘍成長に対する化合物667及び728の影響を試験した。MOLT−4(CRL−1582)急性リンパ芽球性白血病細胞をATCCから得た。これらの細胞を、10%ウシ胎児血清、1%ペニシリン及びストレプトマイシンを補ったRPMI−1640培地中で成長させた。細胞を、1:4の比で継代培養する前に、浮遊細胞を新しいフラスコに移し、接着細胞をトリプシン処理することにより、継代培養した。Molt−4細胞を遠心分離により収集し、血球計を使用して計数した。細胞を、mLあたり5×107細胞でPBSに再懸濁させた。細胞を氷上に置き、等体積のMatrigel(BD Biosciences CB−40234)と混合した。この混合物を氷上に保ち、マウスの左脇腹に、マウスあたり5×106細胞に等しい体積0.2mLで注射した。24匹のCB−17 SCIDマウスの左脇腹に、Molt−4細胞を皮下接種した。腫瘍がおよそ100mm3の平均体積に達すると、処置を開始した。マウスを、8匹のマウスの3群に割り当てた。マウスを、ビヒクル、化合物667、又は化合物728で処置した。化合物667及び728(100mg/kg)を、第1日に始めて1日2回(BID)経口的に(PO)与えた。動物の体重及び状態を毎日記録し、腫瘍を、月曜日、水曜日、及び金曜日に測定した。
図8は、時間の関数としての腫瘍体積中央値(投与前の腫瘍体積のパーセンテージとして)のグラフであり、SCIDマウス中のMolt−4異種移植片の体積に対する化合物667及び化合物728の作用を示す。モデルは、腫瘍成長阻害を表した。
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