JP6395636B2 - タービンハウジングの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ターボ過給機等のタービンハウジングの製造方法に関する。
ターボ過給機のタービンハウジングとして、鋳造製のものが一般的に使用されている。しかし、鋳造時の湯流れを考慮する必要があることから、肉厚を一定以下とすることができないため、軽量化や、熱容量の点において限界がある。
そのため、近年、鋼板のプレス成形品を用いてタービンハウジングを製作することが提案され、例えば、図6に示すようなタービンハウジング101が知られている。
このタービンハウジング101は、ケース102とスクロール103と入口部材とディフューザー105を有し、ケース102は、プレス成形で形成された第1外殻部材102aと第2外殻部材102bの2枚の部材で構成され、スクロール103は、プレス成形で形成された第1内殻部材103aと第2内殻部材103bと仕切部材103cの3枚の部材で構成されている。仕切部材103cは、第1内殻部材103aと第2内殻部材103bにより挟持され、その挟持部において、第1内殻部材103a、第2内殻部材103b、仕切部材103cは、溶接等により接合されている。
また、第2内殻部材103bをディフューザー105に嵌合させた後に溶接により接合するために、組付け上、第2内殻部材103bとディフューザー105の間に隙間を設ける必要がある。この隙間を設けたことによる溶接不良を減らすために、ディフューザー105の内側端部を外側方向に曲折させて接合部105aを形成し、この接合部105aに第2内殻部材103bの内周部を重ね合わせるとともに、この重ね合わせ部106を大きくし、溶接しろを大きくすることで溶接不良が起きないようにしていた。
上記タービンハウジング101は、内殻部材103a,103b、仕切部材103cで形成されるスクロール103の断面積Aを、このスクロール103の断面積重心からディフューザー105の中心軸Xまでの距離Rで割った、A/Rの値を小さくすることが、タービンハウジングの性能を向上させるために必要となる。
しかし、溶接不良を防ぐ点から、重ね合わせ部106を一定の長さ以上確保する必要があるために、上記Rを一定以上短くすることが困難であり、A/Rを下げるためには、スクロール103を大きくする必要があり、タービンハウジングの性能向上と小型化の両立が困難であった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決したタービンハウジングの製造方法を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、本発明は、複数の板金部材を接合して形成されるスクロールを有するタービンハウジングの製造方法において、
ディフューザーの外周部に、ディフューザーの軸芯と直交する方向の外側方向に突出する段部を形成し、該段部におけるディフューザーの軸芯方向の内側で、かつ、前記段部よりディフューザーの軸芯と直交する方向の外側方向に突出する流路形成部を形成し、
この流路形成部に前記スクロールを構成する一つの板金部材の端部を嵌合し、
レーザー溶接により前記段部の外側角部を溶融した溶金で、前記段部と前記板金部材の相互を接合して、前記ディフューザーとスクロールとを接合することを特徴とするものである。
また、前記段部の前記ディフューザーの軸芯方向における外側角部を、内側から外側に向かうほど、徐々にその厚みが薄くなるように形成してもよい。
本発明によれば、ディフューザーの外周部に段部を形成し、段部の外側にスクロールを構成する一つの板金部材の端部を嵌合し、レーザー溶接により段部を溶融して、ディフューザーとスクロールとを接合したことにより、接合部分の長さを、上記従来技術のものよりも短くすることができるために、スクロールの断面積Aを同じとした場合に、上記従来技術のものよりもA/Rを小さくすることができ、タービンハウジングの性能向上と小型化の両立を図ることができる。
本発明の実施例に用いるタービンハウジングの正面図。 図1の左側面図。 図1の縦断面図。 本発明の実施例に用いるディフューザーと第2内殻部材との接合方法を説明するための要部拡大図。 図4の状態から溶接した状態を示す要部拡大図。 従来技術のタービンハウジングの縦断面図。
本発明を実施するための形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本実施例のタービンハウジング1の正面図、図2は図1の左側面図である。
タービンハウジング1は、車両用ターボ過給機に用いられるタービンハウジングであり、図示しないエンジンから流入した流体である排気ガスが、入口11からタービンハウジング1内に導入され、タービンハウジング1内を通り、出口12から排出されるとともに、この排気ガスの流れにより、タービンハウジング1の中心部に設けられたタービンホイール(図示せず)が回転駆動されるようになっている。また、このタービンホイールの回転によりコンプレッサホイール(図示せず)が回転駆動され、エンジンへ空気が過給されるようになっている。
タービンハウジング1は、ケース2とスクロール3と入口部材4とディフューザー5を有している。
ケース2は、板金部材である第1外殻部材2aと第2外殻部材2bの2枚の部材で構成されている。第1外殻部材2aと第2外殻部材2bは、金属製の板材を、プレス成形することにより作製される。用いられる板材としては、耐食性、耐熱性に優れたものが好ましい。
第1外殻部材2aと第2外殻部材2bは、夫々外側方向に膨出し、内側にスクロール3が配設できるようになっている。第1外殻部材2aと第2外殻部材2bは、外周部において、入口11以外の全周に亘って溶接等により接合されている。
ケース2内には、スクロール3が配設され、ケース2とスクロール3間には空間10が形成されている。
スクロール3は、板金部材である第1内殻部材3aと第2内殻部材3bと仕切部材3cの3枚の部材で構成されている。第1内殻部材3aと第2内殻部材3bと仕切部材3cは、金属製の板材を、プレス成形することにより作製される。用いられる板材としては、耐食性、耐熱性に優れたものが好ましい。
仕切部材3cは、入口11以外の外周部において周方向全体に亘って、第1内殻部材3aと第2内殻部材3bにより挟持されている。その挟持部において、両内殻部材3a,3bと仕切部材3cは、溶接等により接合されている。
第1内殻部材3aと第2内殻部材3bと仕切部材3cの夫々の外周3dと、ケース2は、接合されず、空間10が介在している。
第1内殻部材3aの内周面と仕切部材3cの一方の面により第1流路13が形成され、第2内殻部材3bの内周面と仕切部材3cの他方の面により第2流路14が形成されている。2つの流路13,14は、「の」字状に形成され、周方向の一部が開口して入口11と連通し、また、内周部が開口して出口12と連通している。
入口11から流路13,14内に流入した流体は周方向に旋回した後に、内周側の開口から出口12に排出されるようになっている。また、2つの流路13,14は、図示しないタービンホイール近傍で合流するようになっている。
スクロール3の周方向の開口部には、フランジ状に形成された入口部材4が固設されている。この入口部材4には2つの開口部4aが上下に形成され、この開口部4aが入口11を構成している。
ケース2とスクロール3の中心部には、ディフューザー5が挿通されている。このディフューザー5には、図4に示すように、その内側端部の外周部に本体部20から外側方向に突出する段部21が形成されている。これにより、段部21部分の厚みは、本体部20の板厚よりも大きくなっている。段部21部分と本体部20との厚みの差は、第2内殻部材3bの板厚よりも大きくなるように設定されている。
段部21のディフューザー5の軸芯方向(X−X方向)における外側角部21aは、内側から外側に向かうほど、徐々にその厚みが薄くなるように形成されている。
ディフューザー5の段部21よりも内側には流路形成部23が形成されている。流路形成部23は、段部21よりも外側方向に突出するように形成されている。ディフューザー5の段部21の外周部には、スクロール3を構成する一つの板金部材である第2内殻部材3bの端部が溶接Wにより接合されている。
このように、タービンハウジング1は、内部に2つの流路13,14が形成されたツインスクロール型のタービンハウジングを構成している。なお、仕切部材3cを設けず、1つの流路からなるシングルスクロール型のタービンハウジングとしてもよい。
次に、ディフューザー5と第2内殻部材3bの接合方法について説明する。
先ず、図4に示すように、段部21の外周に、第2内殻部材3bを嵌合させ、流路形成部23の外側面に第2内殻部材3bの内側面を当接させる。この流路形成部23の外周面は、位置決めの役割を果たすようになっている。この際、段部21と第2内殻部材3bとの間には隙間24が形成されている。
次に、レーザー溶接により段部21を溶融させて、図5に示すように、隙間24を埋めるとともに、ディフューザー5と第2内殻部材3bを接合する。
段部21のディフューザー5の軸芯方向(X−X方向)における外側角部21aを、内側から外側に向かうほど、徐々にその厚みが薄くなるように形成したことにより、図5に示すように、溶接部の溶接後の形状を滑らかにすることができる。また、段部の大きさや、その外側角部21aの形状を変えることにより、ビード(溶金)量を容易に調整することができる。
本発明は、段部21を溶融させて、ディフューザー5と第2内殻部材3bを接合することにより、溶接に必要な接合部分で、かつ、ディフューザー5の軸芯方向(X−X方向)と直交する長さを、上記従来技術の重ね合わせ部106の約半分にすることができるため、スクロールの断面積Aを同じとした場合に、上記従来技術よりもA/Rを下げることができ、タービンハウジングの小型化、軽量化とともに、その性能を向上させることができる。
なお、タービンハウジングの形状及び構造は、ディフューザー5の段部21の外周部に、スクロール3を構成する一つの板金部材の端部が溶接により接合されたものであれば、任意の形状及び構造とすることができる。
1 タービンハウジング
3 スクロール
3a,3b,3c 板金部材
5 ディフューザー
21 段部
21a 外側角部

Claims (2)

  1. 複数の板金部材を接合して形成されるスクロールを有するタービンハウジングの製造方法において、
    ディフューザーの外周部に、ディフューザーの軸芯と直交する方向の外側方向に突出する段部を形成し、該段部におけるディフューザーの軸芯方向の内側で、かつ、前記段部よりディフューザーの軸芯と直交する方向の外側方向に突出する流路形成部を形成し、
    この流路形成部に前記スクロールを構成する一つの板金部材の端部を嵌合し、
    レーザー溶接により前記段部の外側角部を溶融した溶金で、前記段部と前記板金部材の相互を接合して、前記ディフューザーとスクロールとを接合することを特徴とするタービンハウジングの製造方法。
  2. 前記段部の前記ディフューザーの軸芯方向における外側角部を、内側から外側に向かうほど、徐々にその厚みが薄くなるように形成したことを特徴とする請求項1記載のタービンハウジングの製造方法。
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