JP5342427B2 - 板金タービンハウジング - Google Patents
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Description
また、特許文献2においても、スクロール部を、板金部材を突き合わせて形成する構造であり、前記特許文献1で説明したように舌部領域において熱応力に起因する亀裂等の発生が生じやすい問題がある。さらに、特許文献3には舌部の被膜形成については示されるが、スクロールの巻き終わり部となる舌部領域における急激な加熱およびその加熱の繰り返しによる熱疲労強度の低下に起因する亀裂の発生等の防止策については開示されていない。
その結果、板金タービンハウジングの舌部近傍での亀裂発生を防止でき、板金タービンハウジングの安全性および信頼性を向上できる。
また、第2の発明によれば、その溶接ラインを舌部が形成される舌部形成位置に設けないようにタービン回転軸方向にずらして、舌部はいずれか一方のスクロール部材だけによって形成するので、熱応力による舌部の強度低下を防止できるとともに、舌部近傍での熱応力および熱疲労に起因する亀裂の発生等の危険を回避できる。
以上のように、第1の発明および第2の発明によれば、舌部近傍での熱応力に起因する亀裂の発生等の危険を回避でき、板金タービンハウジングの安全性および信頼性を向上できる。
図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態に係る板金タービンハウジンについて説明する。
図1、2に示すように、板金製のタービンハウジング1は大きく分けてスクロール部3とセンターコア部9と、出口管部23とからなり、さらに、スクロール部3は向かい合わせて設けられる第1スクロール部5と、第2スクロール部7とからなっている。そしてこれら4つの部材が溶接接合されることでタービンハウジング1が形成される。
なお、流路出口部17の先端にはパイプ形状の出口管部23が全周溶接によって接合されている。
なお、溶接は片側すみ肉溶接でなく、板金材の先端同士を突き合わせてその部分を溶接する突合せ溶接によって接合してもよい。また、板金材はオーステナイト系とステンレス鋼等の耐熱鋼によって構成されるとよい。
すなわち、壁部材31が、スクロール部3の巻き終わり部分の外壁と、排ガスの流入口から舌部27に向う第1および第2スクロール部5、7の外壁との間にわたって形成され、壁部材31の上端が第1および第2スクロール部5、7の外壁に溶接接合し、壁部材31の下端がスクロール部3の巻き終わり部分の外壁に溶接接合し、さらに、両壁部材31、31の先端部は閉じられて、第1および第2スクロール部5、7の重ね合せ部を覆うようにして内部に密閉空間33を形成している。
このように、壁部材31によって、亀裂貫通の危険性がある舌部近傍領域Xに限定して2重壁構造を簡単に設けることができる。
その結果、板金製のタービンハウジング1の舌部27近傍での排ガスが漏えいするような亀裂発生を防止でき、板金タービンハウジングの安全性および信頼性を向上できる。
(第2実施形態)
図6は、図5に対応するものであり、図4のD−D線方向のタービンハウジング1の全体断面形状を示す。舌部近傍領域X内において、第1スクロール部5と第2スクロール部7との合せ部を溶接する溶接部aのラインが、タービンの回転軸方向において舌部27の形成位置から外れるように迂回して設けられる。スクロール部3の外周側の溶接部aのラインはa1位置に移動して設けられ、舌部側の溶接部aのラインはa2位置に移動して設けられる。
また、舌部27が形成される舌部形成位置Yにおいては、突き合わされる第1スクロール部5と第2スクロール部7との合わせ部が存在せず、溶接部aは舌部形成位置Yの外側(タービン軸方向外側)に移動されて位置させることで、舌部形成位置Yには第1スクロール部5の部材だけが存在して形成される。
なお、舌部形成位置Yとは、図5、6に示すようにスクロール部3からタービン動翼13への径方向流入通路を形成する部分をいう。
その結果、熱応力、熱疲労による舌部27および舌部近傍領域での亀裂の発生等の危険を回避でき、板金タービンハウジングの安全性および信頼性を向上できる。
3 スクロール部
5 第1スクロール部(スクロール部材)
7 第2スクロール部(スクロール部材)
9 センターコア部
13 タービン動翼
15 ベアリングハウジング部
17 流路出口部
21 支柱
23 出口管部
27 舌部
31 壁部材
33 密閉空間
a、b、c 溶接部
X 舌部近傍領域
Y 舌部形成位置
Claims (3)
- 渦状の排ガス通路を構成するスクロール部が板金製のスクロール部材を向い合わせて接合して形成される板金タービンハウジングにおいて、
前記スクロール部の巻き終わり部を構成する舌部の近傍領域における前記スクロール部材の合せ部の両側に設けられるとともに、前記スクロール部材における前記スクロール部の外壁面と、前記スクロール部材における排ガスの流入口の外壁面との間を繋ぐようにして設けられ、前記合せ部を覆うように密閉空間を形成して舌部近傍の外周壁を2重壁構造とする壁部材を備えることを特徴とする板金タービンハウジング。 - 向い合わされた両スクロール部材は、スクロール部の渦巻方向全周にわたって溶接接合して一体化されることを特徴とする請求項1記載の板金タービンハウジング。
- 向い合わされた両スクロール部材は、前記壁部材の内側に位置する両スクロール部材の合わせ部は溶接されずに、それ以外の合わせ部をスクロール部の渦巻方向に沿って溶接接合されて一体化されることを特徴とする請求項1記載の板金タービンハウジング。
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