JP5338991B1 - タービンハウジング及び排気タービン過給機 - Google Patents
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Abstract
タービンハウジング(1)は、板金により形成されるとともにハウジング本体を構成する第1シェル部材(10)及び第3シェル部材(30)と、これらシェル部材(10)、(30)の内周面に固定されるとともにこれらシェル部材(10)、(30)とは別体のタング部材(40)であってインレットポートとスクロール空間とをハウジング本体の内部において区画するタング部材(40)とを備えている。
Description
本発明は、排気のエネルギによってタービンホイールが回転駆動されることにより過給を行なう排気タービン過給機、及びその筐体であってタービンホイールを囲繞するタービンハウジングに関する。
従来、この種の排気タービン過給機及びタービンハウジングとしては例えば特許文献1に記載の排気タービン過給機(以下、過給機)及びタービンハウジングがある。
図15に示すように、特許文献1に記載のタービンハウジング601は、過給機のベアリングハウジングに接続される第1フランジ604と、同過給機における排気の出口を構成する第2フランジ605との間に、外側シェルと内側シェルとが設けられており、これらシェルによって二重管構造をなしている。
外側シェルは第1フランジ604の外周面に連結された第1シェル部材610と第2フランジ605に連結された第2シェル部材620とからなり、これらシェル部材610、620は板金をプレス成形することにより形成されている。尚、これらシェル部材610、620は重ね継ぎ手により互いに接合されている。
内側シェルは第1フランジ604の内周面に連結された第3シェル部材630と第2シェル部材620の内周面に連結された第4シェル部材640とからなり、これらシェル部材630、640も板金をプレス成形することにより形成されている。尚、これらシェル部材630、640も基本的には重ね継ぎ手により互いに接合されている。具体的には、第3シェル部材630の先端部631の内周面と第4シェル部材640の基端部641の外周面とが接合されている。
また、図16に示すように、内側シェルの内部にはタング部650が設けられており、このタング部650によってタービンハウジング601の内部に排気を導入するインレットポート607とスクロール空間608とが区画されている。上述したように、図16に矢印で示す領域Rにおいて各シェル部材630、640が重ね継ぎ手により互いに接合されている。一方、タング部650は各シェル部材630、640をフレア継ぎ手にて接合することによって形成されている。
図17に示すように、第3シェル部材630には先端側に向けて突出した突面部632が形成されている。また、第4シェル部材640には基端側に向けて突出した突面部642が形成されている。そして、これら突面部632、642は互いに当接するようにして、すなわちフレア継ぎ手にて接合されている。これら突面部632、642の接合部によってタング部650が構成されている。
こうしたタービンハウジングは、鋳造製のタービンハウジングに比べて薄肉であることから、タービンハウジング自体の熱容量を低減することができる。このため、タービンハウジングを通過する際に排気の熱が奪われにくくなり、過給機の下流側に設けられて排気を浄化する触媒装置の暖機が促進されるようになる。
ところが、シェル部材をフレア継ぎ手にて互いに接合することでタング部が形成されるタービンハウジングの場合には、以下の不都合が生じるおそれがある。
すなわち、図17に示すように、タング部650の厚さtは各シェル部材630、640の板厚の2倍とされる。すなわち、タング部の厚さは各シェル部材の板厚に依存することとなる。そのため、タービンハウジング自体の熱容量を低減すべく各シェル部材の板厚を薄くするほどタング部の厚さが小さくなり、同タング部の耐熱強度を確保することが困難となる。
また、このようにフレア継ぎ手による接合を用いる場合、図18に示すように、重ね継ぎ手による接合部(631、641)とフレア継ぎ手による接合部(632、642)との境界においては、各シェル部材630、640にひねりが生じるため、各シェル部材630、640の間に隙間が生じることとなる。したがって、こうした部位を接合する工法としては、各シェル部材の間の隙間が大きくてもこれらを接合することのできるアーク溶接に限られてしまい、各シェル部材に熱歪みが生じてしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、インレットポートとスクロール空間とを区画する部位における耐熱強度の設定の自由度を高めることのできるタービンハウジング及び排気タービン過給機を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記目的を達成するため、本発明に従うタービンハウジングは、タービンホイールを囲繞するタービンハウジングにおいて、板金により形成されるハウジング本体と、前記ハウジング本体の内周面に固定されるとともに同ハウジング本体とは別体のタング部材であって、インレットポートとスクロール空間とを同ハウジング本体の内部において区画する前記タング部材とを備えることをその要旨としている。
こうした構成によれば、ハウジング本体が板金により形成されるものにあって、インレットポートとスクロール空間とを区画するタング部材が同ハウジング本体とは別体とされている。このため、タング部材の厚さや材質などを、ハウジング本体を構成する板金とは独立して設定することができるようになる。したがって、インレットポートとスクロール空間とを区画する部位における耐熱強度の設定の自由度を高めることができるようになる。
尚、ハウジング本体に対してタング部材を固定する態様としては、ハウジング本体及びタング部材に熱歪みが生じにくい、ろう付が好ましい。
この場合、前記ハウジング本体は前記タービンホイールの軸線方向において前記タング部材を挟み込む一対のシェル部材を有し、それらシェル部材は重ね継ぎ手により互いに接合されるといった構成が好ましい。
こうした構成によれば、タング部材がハウジング本体とは別体とされているため、一対のシェル部材を接合部位の全体にわたって重ね継ぎ手により互いに接合することができるようになる。すなわち、フレア継ぎ手によることなくシェル部材を互いに接合することができるようになる。このため、フレア継ぎ手を採用する場合に必須とされるアーク溶接などの溶融接合が必ずしも必要ではなくなり、アーク溶接におけるトーチのためのスペースを確保することが不要となる。したがって、タービンホイールの径方向におけるタービンハウジングの体格を小さくすることができるようになる。
またこの場合、前記タング部材は、前記一対のシェル部材を重ね継ぎ手にて接合することにより形成された段差空間に対応した形状を有し且つ同段差空間内に位置する凸部を有するといった構成が好ましい。
こうした構成によれば、一対のシェル部材により形成された段差空間にタング部材の凸部を位置させて同タング部材の位置決めを行なった状態で、これらシェル部材に対してタング部材が接合される。このため、シェル部材に対するタング部材の位置決め及びその接合を容易且つ的確に行なうことができるようになる。
また、前記タング部材は前記タービンホイールの軸線方向において所定の厚さを有する金属片からなるといった構成が好ましい。
こうした構成によれば、タービンホイールの軸線方向におけるタング部材の厚さを適宜設定することにより、タング部材の耐熱強度を好適に設定することができるようになる。
また、前記ハウジング本体は前記タービンホイールの軸線方向において前記タング部材を挟み込む一対のシェル部材を有し、それらシェル部材は重ね継ぎ手により互いに接合されるといった構成にあっては、前記タング部材は前記タービンホイールの軸線方向において前記一対のシェル部材の板厚の和よりも大きい厚さを有する金属片からなるといった構成が好ましい。
こうした構成によれば、ハウジング本体を構成する一対のシェル部材をフレア継ぎ手により接合することでインレットポートとスクロール空間とを区画する構成に比べて、当該区画する部位の厚さが大きくされる。したがって、タング部材とハウジング本体とが同一の材料によって形成される場合においては、このようにタング部材の厚さを設定することによってインレットポートとスクロール空間とを区画する部位における耐熱強度を的確に高めることができるようになる。
この場合、前記タング部材の内部には冷却媒体が流通する冷却通路が形成されるといった構成が好ましい。
こうした構成によれば、タング部材の内部に形成された冷却通路内を冷却媒体が流通するようになる。このため、タング部材の温度が過度に上昇することを好適に抑制することができる。また、タング部材がハウジング本体とは別体であるため、こうした冷却通路を容易に形成することができるようになる。尚、こうした冷却媒体としては例えば水が望ましい。
これらの場合、前記タング部材の内部には前記タービンホイールを迂回する迂回通路が形成されるといった構成が好ましい。
こうした構成によれば、インレットポートを通じてタービンハウジング内部に導入された排気をタング部材の内部に形成された迂回通路を通じてタービンホイールの下流に流すことができるようになる。すなわち、ウェイストゲート通路としての機能をタング部材に具備させることができるようになる。また、タング部材がハウジング本体とは別体であるため、こうした迂回通路を容易に形成することができるようになる。
また、前記タング部材は断熱材により覆われるといった構成が好ましい。
タング部材はインレットポート側及びスクロール空間側の双方から高温の排気に曝されることから加熱されて高温となりやすい。そのため、例えばタング部材とこれを覆うハウジング本体とが広範囲にわたって、ろう材によって接合されている場合にあって、加熱及び冷却が繰り返されると、ろう材である合金とタング部材との線膨張係数の差によってタング部材が熱劣化するなどの不都合が生じるおそれがある。
この点、上記構成によれば、タング部材が断熱材により覆われているため、タング部材が排気に直接曝されなくなる。これにより、排気の熱がタング部材に伝わることを抑制することができ、タング部材の温度上昇、ひいてはタング部材の熱膨張を抑制することができるようになる。したがって、加熱及び冷却が繰り返されることに起因したタング部材の熱劣化を好適に抑制することができるようになる。
この場合、前記タング部材は前記インレットポートと前記スクロール空間との境界を区画する先端部を有し、前記断熱材は同先端部を被覆するといった構成が好ましい。
タング部材においてインレットポートとスクロール空間との境界を区画する先端部は先細形状とされることから耐熱強度の確保が難しい。そのため、上記構成によるように、タング部の先端部を断熱材によって被覆するようにすれば、同先端部の温度上昇を抑制することができ、同先端部の熱膨張を抑制することができるようになる。したがって、加熱及び冷却が繰り返されることに起因して先端部が熱劣化することを的確に抑制することができるようになる。
また、前記タング部材は前記インレットポートと前記スクロール空間との境界に向けて次第に細くなる先細形状とされ、同タング部材は、その基端側の部位において前記ハウジング本体に接合される一方、その先端側の部位においては前記ハウジング本体に接合されないといった構成が好ましい。
タング部材においては、インレットポートとスクロール空間との境界を区画する先端部が先細形状とされることから耐熱強度の確保が難しい。そのため、タング部材における先端側の部位では熱膨張及び熱収縮が繰り返されることによって熱劣化が生じることを無視することができないのに対して、基端側の部位についてはこうした不都合が生じることはほとんどない。
この点、上記構成によれば、タング部材はその基端側の部位がハウジング本体に接合され、その先端側の部位はハウジング本体に対して自由とされる。すなわち、例えば、ろう材によってタング部材とハウジング本体とを接合する構成にあって、タング部材の先端側の部位には、ろう材が設けられない。このため、ろう材とタング部材との線膨張係数の差によってタング部材に熱劣化が生じることを回避することができるようになる。
また、前記タング部材は長尺状の薄板により形成されるとともに、その長手方向における途中において屈曲して前記インレットポートと前記スクロール空間との境界を区画する屈曲部を有しており、同タング部材はその長手方向における両端においてのみ前記ハウジング本体に固定されるといった構成が好ましい。
こうした構成によれば、タング部材はタービンホイールの軸線方向に対して垂直な方向において可撓性を有するものとなる。これにより、タング部材は高温となっても撓むことによってタング部材内部の熱エネルギを放出することができ、応力集中に起因したタング部材の熱劣化を好適に抑制することができるようになる。
この場合、前記屈曲部の変位を規制する規制部材を備えるといった構成が好ましい。
タング部材が長尺状の薄板によって形成されるとともに、その途中において屈曲した屈曲部を有するものとされ、更にその両端においてのみハウジング本体に対して固定される構成にあっては、タング部材が高温となり熱変形することで屈曲部が変位すると、インレットポート及びスクロール空間の形状が変化して過給機の過給性能に影響を与えるおそれがある。
この点、上記構成によれば、規制部材によって屈曲部の変位が規制されるようになるため、インレットポート及びスクロール空間の形状変化を好適に抑制することができるようになる。
この場合、更に、上記規制部材を屈曲部の内側に設けるようにすれば、同規制部材を設けることに起因してインレットポートなどを通過する排気の流れを妨げることもない。
またこれらの場合、前記タング部材の内側空間には同タング部材とこれを覆う前記ハウジング本体との間をシールするシール部材が設けられるといった構成が好ましい。
タング部材が長尺状の薄板によって形成されるとともに、その途中において屈曲した屈曲部を有するものとされ、更にその両端においてのみハウジング本体に対して固定される構成にあっては、タング部材とこれを覆うハウジング本体との間に間隙が生じる。そのため、インレットポートからの排気がこうした間隙を通じてスクロール空間に漏出するおそれがある。
この点、上記構成によれば、タング部材とこれを覆うハウジング本体との間がシール部材によってシールされるようになる。したがって、インレットポートからの排気が上記間隙を通じてスクロール空間に漏出することを好適に抑制することができるようになる。
尚、こうしたシール部材としては、タング部材の熱変形に追従して変形するものが望ましい。すなわち、シール部材としては可撓性を有するものが望ましい。
この場合、前記シール部材は金属メッシュにより形成されるといった構成が好ましい。
こうした構成によれば、シール部材が可撓性を有する金属メッシュとされるため、同シール部材がタング部材の熱変形に追従して好適に変形するようになる。したがって、シール部材を設けることに起因してタング部材の可撓性が損なわれることを好適に抑制することができるようになる。
また、上記発明のタービンハウジングを備え、排気のエネルギによってタービンホイールが回転駆動されることにより過給を行なう排気タービン過給機といった構成が好ましい。
以下、図1〜図7を参照して、本発明を車載内燃機関に搭載される排気タービン過給機(以下、過給機と称する)及びタービンハウジングとして具体化した第1実施形態について詳細に説明する。
図1に、本実施形態に係るタービンハウジングについて、ベアリングハウジング側から見た平面構造を示す。また、図2に、図1のA−A線に沿ったタービンハウジングの断面構造を部分的に示す。尚、以降において、タービンホイール2の軸線方向Zにおけるベアリングハウジングに近接する側(図2における左側)を基端側と称し、ベアリングハウジングから離間する側(図2における右側)を先端側と称する。
過給機は、内燃機関の排気通路の途中に設けられるとともに排気のエネルギによって回転駆動されるタービンホイール2と、吸気通路の途中に配置されるとともにタービンシャフト3を介してタービンホイール2に連結されたコンプレッサインペラ(図示略)とを備えている。タービンホイール2は、排気通路において排気マニホルドの下流側に設けられている。
図1及び図2に併せ示すように、タービンハウジング1はタービンホイール2を囲繞するものであり、3つのフランジ4、5、6と、これらフランジの間に設けられたハウジング本体と、ハウジング本体とは別体のタング部材40とを備えている。
第1フランジ4はベアリングハウジングに接続され、第2フランジ5はタービンハウジング1の下流側の排気管に接続され、第3フランジ6はタービンハウジング1の上流側の排気管、すなわち排気マニホルドに接続される。尚、タービンシャフト3はベアリングハウジング内部に設けられたベアリングにより回転自在に支持されている。また、タービンハウジング1の下流側の排気管には排気を浄化する触媒装置が設けられている。
図2に示すように、ハウジング本体は、3つのシェル部材10、20、30と、支持パイプ50及びシール部材60とを備えている。
これら3つのシェル部材10、20、30及び支持パイプ50は共にステンレス鋼製の板金をプレス成形することにより形成されている。また、これらシェル部材10、20、30にはタービンホイール2が挿通される挿通孔がそれぞれ形成されている。尚、本実施形態ではこれらシェル部材10、20、30は共に同一の板厚t1を有している。
第1シェル部材10は、その基端部11が第1フランジ4の先端外周面に接合されるとともに、その先端部12の外周面が第2シェル部材20の基端部21の内周面に接合されている。第2シェル部材20は、その先端部22の外周面が第2フランジ5の内周面に接合されている。第3シェル部材30は、その基端部31の外周面が第1シェル部材10の先端部12の内周面に接合されている。すなわち、これらシェル部材10、20、30は重ね継ぎ手にて互いに接合されている。具体的には、これらシェル部材10〜30は、「ろう付け」にて互いに接合されている。
第1シェル部材10は基端部11から先端部12に向かう途中の部位が基端側に向けて湾曲した形状をなしており、その先端側の面は凹部13となっている。また、第3シェル部材30は、軸線方向Zにおいて上記凹部13に対向する部位が先端側に向けて湾曲した形状をなしており、その基端側の面は凹部33となっている。これら凹部13、33によって区画される空間がタービンハウジング1のスクロール空間8とされる。
第3シェル部材30は、上記凹部33からタービンホイール2に向けて延び、屈曲して先端側に向けて延びるシュラウド部34を有している。このシュラウド部34はタービンホイール2の羽根部2aに沿った形状をなしている。
シール部材60は略円筒状をなしており、第3シェル部材30の先端部32の外周面と支持パイプ50の内周面との間に設けられている。シール部材60は例えばシール性及び耐熱性を有するワイヤメッシュによって形成されている。
タング部材40は、ステンレス鋼製の片であって第1シェル部材10の内壁10aと、軸線方向Zにおいて同内壁10aに対向する第3シェル部材30の内壁30aとによって挟み込まれている。具体的には、タング部材40の軸線方向Zにおける厚さtzは、第1シェル部材10の板厚t1と第3シェル部材30の板厚t1との和(=2×t1)よりも大きくされている(tz>2×t1)。
次に、図2〜図7を参照して、タング部材40の構造について説明する。
図3に、本実施形態におけるタービンハウジング1について、第2フランジ5及び第3フランジ6側から視た斜視構造を示す。また、図4に、図3のB−B線に沿ったタービンハウジング1の断面構造、すなわち、第3フランジ6の中心孔の中心Yを通るとともにタービンホイール2の軸線方向Zに対して垂直な方向に沿った断面構造を示す。
図4に示すように、タング部材40は、断面略三角形状をなしており、各辺をそれぞれ含む底壁41、スクロール壁42、及びポート壁43を有している。
スクロール壁42はタービンホイール2の回転中心Zを中心とした円弧状をなしており、第1シェル部材10の内壁10a(図4では非表示)及び第3シェル部材30の内壁30aと共にスクロール空間8を形成する。
ポート壁43は第1シェル部材10の内壁10a及び第3シェル部材30の内壁30aと共にインレットポート7を形成する。インレットポート7は第3フランジ6からタービンハウジング1内部に流入した排気を上記スクロール空間8に向けて導入するための通路であってその通路断面積は下流側ほど(図4における上側ほど)小さくされている。
このように、タービンハウジング1内部はタング部材40によってインレットポート7とスクロール空間8とに区画されている。
図5に、本実施形態におけるタービンハウジング1について、第2フランジ5側から視た平面構造を示す。また、図6に、図5のC−C線に沿ったタービンハウジング1の断面構造を示す。また、図7に、図5のD−D線に沿ったタービンハウジング1の断面構造を示す。
図4及び図6に併せ示すように、タング部材40の底壁41は、第1シェル部材10と第3シェル部材30とが重ね合わされた部位の内周面に沿った形状を有している。具体的には、第1シェル部材10の先端部12の内周面及び第3シェル部材30の基端部31の内周面にはこれらシェル部材10、30が重ね継ぎ手にて接合されることによって段差空間14が形成されており、底壁41は同段差空間14に対応した凸部41aを有している。この凸部41aは段差空間14内に位置している。
次に、本実施形態の作用について説明する。
タービンハウジング1を構成する第1シェル部材10、第3シェル部材30が板金により形成されるものにあって、インレットポート7とスクロール空間8とを区画するタング部材40がこれらシェル部材10、30とは別体とされている。また、タング部材40は軸線方向Zにおいて所定の厚さtzを有する金属片とされており、その厚さtzは第1シェル部材10の板厚t1と第3シェル部材30の板厚t1との和(=2×t1)よりも大きくされている(tx>2×t1)。このため、先の図15〜図18に示したようにシェル部材630、640をフレア継ぎ手により接合することでインレットポート607とスクロール空間608とを区画するタング部650が形成される構成に比べて、当該区画する部位の厚さtzが大きくされる。すなわち、軸線方向Zにおけるタング部650の厚さt1が一対のシェル部材630、640の板厚の和とされる構成に比べて、当該区画する部位の厚さtzが大きくされる。その結果、タング部材40における耐熱強度が高められるようになる。
また、タング部材40は軸線方向Zにおいて一対のシェル部材10、30により挟み込まれている。また、これらシェル部材10、30は互いに重ね継ぎ手により、ろう付けにて接合されている。上述したように、タング部材40がハウジング本体を構成する第1シェル部材10及び第3シェル部材30とは別体とされているため、これら一対のシェル部材10、30を接合部位の全体にわたって重ね継ぎ手により互いに接合することができるようになる。すなわち、フレア継ぎ手によることなくシェル部材10、30を互いに接合することができるようになる。このため、フレア継ぎ手を採用する場合に必須とされるアーク溶接などの溶融接合が必ずしも必要ではなくなり、アーク溶接におけるトーチのためのスペースを確保することが不要となる。
以上説明した本実施形態に係るタービンハウジング及び排気タービン過給機によれば、以下に示す効果(1)〜(4)が得られるようになる。
(1)タービンハウジング1は、板金により形成されるとともにハウジング本体を構成する第1シェル部材10及び第3シェル部材30と、これらシェル部材10、30の内周面に固定されるとともにこれらシェル部材10、30とは別体のタング部材40であってインレットポート7とスクロール空間8とをハウジング本体の内部において区画するタング部材40とを備えている。こうした構成によれば、インレットポート7とスクロール空間8とを区画する部位であるタング部材40における耐熱強度の設定の自由度を高めることができるようになる。
(2)タング部材40は、タービンホイール2の軸線方向Zにおいて一対のシェル部材10、30により挟み込まれている。また、これらシェル部材10、30は互いに重ね継ぎ手により、ろう付けにて接合されている。こうした構成によれば、タービンホイール2の径方向におけるタービンハウジング1の体格を小さくすることができるようになる。また、ハウジング本体を構成する第1シェル部材10及び第3シェル部材30に対して、ろう付けによりタング部材40が接合されているため、これらシェル部材10、30、及びタング部材40に熱歪みが生じにくい。
(3)タング部材40はタービンホイール2の軸線方向Zにおいて所定の厚さtzを有する金属片とされている。具体的には、タング部材40の上記所定の厚さtzは第1シェル部材10の板厚と第3シェル部材30の板厚との和よりも大きくされている。こうした構成によれば、このようにタング部材40の厚さtzを設定することによってタング部材40における耐熱強度を的確に高めることができるようになる。
(4)タング部材40は上記一対のシェル部材10、30を重ね継ぎ手にて接合することにより形成された段差空間14に対応した形状を有し且つ同段差空間14内に位置する凸部41aを有している。こうした構成によれば、一対のシェル部材10、30により形成された段差空間14にタング部材40の凸部41aを位置させて同タング部材40の位置決めを行なった状態で、これらシェル部材10、30に対してタング部材40が接合される。このため、シェル部材10、30に対するタング部材40の位置決め及びその接合を容易且つ的確に行なうことができるようになる。
以下、図8を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図8に、本実施形態におけるタービンハウジング201について、図4の断面構造に対応する断面構造を示す。尚、先の第1実施形態に対応する構成については「200」を付した符号を付すことにより重複した説明を割愛する。
図8に示すように、本実施形態では、タング部材240の内部に略V字状をなす冷却通路245が形成されている。この冷却通路245の両端部は共に底壁241に開口している。また、第1シェル部材210、第2シェル部材220、及び第3シェル部材230には上記冷却通路245の入口部に接続する導入孔及び同冷却通路245の出口部に接続する排出孔がそれぞれ貫通形成されている。また、上記導入孔及び排出孔には冷却通路245に対する冷却水の供給及び冷却通路245からの冷却水の排出を行なうための冷却水供給装置(図示略)が接続されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
冷却水供給装置から供給される冷却水がタング部材240の内部に形成された冷却通路245内を流通するようになる。このため、タング部材240の温度が過度に上昇することが好適に抑制されるようになる。
以上説明した本実施形態に係るタービンハウジング及び排気タービン過給機によれば、先の第1実施形態の効果(1)〜(4)に加えて、新たに以下に示す効果(5)が得られるようになる。
(5)タング部材240の内部には冷却水が流通する冷却通路245が形成されている。こうした構成によれば、タング部材240の温度が過度に上昇することを好適に抑制することができる。また、タング部材240が各シェル部材210,230とは別体であるため、こうした冷却通路245を容易に形成することができるようになる。
以下、図9及び図10を参照して、本発明に係るタービンハウジング及び排気タービン過給機の第3実施形態について説明する。
図9に、本実施形態におけるタービンハウジング301について、図4の断面構造に対応する断面構造を示す。また、図10に、本実施形態におけるタービンハウジング301について、第2フランジ305側から視た斜視構造を示す。尚、先の第1実施形態に対応する構成については「300」を付した符号を付すことにより重複した説明を割愛する。
図9に示すように、タング部材340の内部には迂回通路346が形成されている。この迂回通路346は一端がポート壁343に開口するとともに、図10に示すように、他端がタング部材340の先端側(図10において紙面手前側)の面に開口している。すなわち、迂回通路346はインレットポート307とタービンホイール2の下流側とを接続する通路、すなわちタービンホイール2を迂回する通路とされている。尚、ここでは図示を割愛するが、迂回通路346の出口部にはアクチュエータにより同出口部を開閉するバルブが設けられている。
以上説明した本実施形態に係るタービンハウジング及び排気タービン過給機によれば、先の第1実施形態の効果(1)〜(4)に加えて、新たに以下に示す効果(6)が得られるようになる。
(6)タング部材340の内部にはタービンホイール2を迂回する迂回通路346が形成されている。こうした構成によれば、インレットポート307を通じてタービンハウジング1内部に導入された排気をタング部材340の内部に形成された迂回通路346を通じてタービンホイール2の下流に流すことができるようになる。すなわち、ウェイストゲート通路としての機能をタング部材340に具備させることができるようになる。また、タング部材340が各シェル部材310,330とは別体であるため、こうした迂回通路346を容易に形成することができるようになる。
以下、図11及び図12を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。
図11に、本実施形態におけるタービンハウジング401について、図4の断面構造に対応する断面構造を示す。また、図12に、図11のE−E線に沿ったタービンハウジング401の断面構造を示す。尚、先の第1実施形態に対応する構成については「400」を付した符号を付すことにより重複した説明を割愛する。
タング部材はインレットポート側及びスクロール空間側の双方から高温の排気に曝されることから加熱されて高温となりやすい。そのため、例えばタング部材とこれを覆うハウジング本体とが広範囲にわたって、ろう材によって接合されている場合にあって、加熱及び冷却が繰り返されると、ろう材である合金とタング部材との線膨張係数の差によってタング部材に熱劣化が生じるなどの不都合が生じるおそれがある。特に、タング部材においてインレットポートとスクロール空間との境界を区画する先端部は先細形状とされることから耐熱強度の確保が難しい。
そこで、本実施形態では、図11及び図12に併せ示すように、タング部材440を断熱部材448により被覆するようにしている。タング部材440はインレットポート407とスクロール空間408との境界に向けて徐々に細くなる先端部447を有している。また、断熱部材448は上記先端部447から同先端部447と底壁441との略中央位置までの部位全体を被覆している。
尚、断熱部材448は断熱性及び耐熱性に優れたガラス繊維とされている。
尚、断熱部材448は断熱性及び耐熱性に優れたガラス繊維とされている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
タング部材440の先端部447が断熱部材448により覆われているため、タング部材440、特に先端部447が排気に直接曝されなくなる。これにより、排気の熱が先端部447に伝わることを抑制することができ、先端部447の温度上昇、ひいては先端部447の熱膨張が抑制されるようになる。
以上説明した本実施形態に係るタービンハウジング及び排気タービン過給機によれば、先の第1実施形態の効果(1)〜(4)に加えて、新たに以下に示す効果(7)が得られるようになる。
(7)タング部材440は断熱部材448により覆われている。具体的には、タング部材440はインレットポート407とスクロール空間408との境界を区画する先端部447を有しており、断熱部材448は同先端部447を被覆している。こうした構成によれば、加熱及び冷却が繰り返されることに起因して先端部447が熱劣化することを好適に抑制することができるようになる。
以下、図13及び図14を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。
図13に、本実施形態におけるタービンハウジング501について、図4の断面構造に対応する断面構造を示す。また、図14に、図13のF−F線に沿ったタービンハウジング501の断面構造を示す。尚、先の第1実施形態に対応する構成については「500」を付した符号を付すことにより重複した説明を割愛する。
図13に示すように、タング部材540は長尺状の薄板をその長手方向における途中において屈曲させることにより略V字状に形成されている。具体的には、タング部材540は、スクロール空間508を区画するスクロール壁部542と、インレットポート507を区画するポート壁部543と、これらインレットポート507とスクロール空間508との境界を区画する屈曲部547とを有している。尚、本実施形態のタング部材540はステンレス鋼製である。
また、スクロール壁部542の基端部542a及びポート壁部543の基端部543aは第1シェル部材510及び第3シェル部材530に接合されている。具体的には、図14(a)に示すように、第1シェル部材510及び第3シェル部材530において上記各基端部542a、543aに対応する部位には導入孔519、539がそれぞれ形成されている。そして、図14(b)に示すように、これら導入孔519、539を通じて、ろう付けに用いられる合金ALYが溶融状態にて流し込まれることによってタング部材540の長手方向における両端部542a,543aにおいてのみ各シェル部材510、530に接合されている。
また、図13に示すように、屈曲部547の内側には同屈曲部547の変位を規制する規制ピン570が設けられている。この規制ピン570はその軸線が軸線方向Zに沿うようにして各シェル部材510、530に取り付けられる一方、タング部材540(屈曲部547)に対しては固定されず当接した状態とされている。
また、タング部材540の内側空間全体には、タング部材540とこれを覆う各シェル部材510、530との間をシールするシール部材580が設けられている。具体的には、シール部材580はステンレス鋼製のメッシュにより形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
タング部材540は軸線方向Zに対して垂直な方向において可撓性を有するため、タング部材540は高温となっても撓むことによってタング部材540内部の熱エネルギが放出されるようになる。
ところで、タング部材540が長尺状の薄板によって形成されるとともに、その途中において屈曲した屈曲部547を有するものとされ、更にその両端部542a、543aにおいてのみ各シェル部材510、530に対して固定される構成にあっては、以下の不都合が生じるおそれがある。
すなわち、タング部材540が高温となり熱変形することで屈曲部547が変位すると、インレットポート507及びスクロール空間508の形状が変化して過給機の過給性能に影響を与えるおそれがある。
この点、上記実施形態によれば、規制ピン570によって屈曲部547の変位が規制されるようになるため、インレットポート507及びスクロール空間508の形状変化が好適に抑制されるようになる。
また、タング部材540とこれを覆う各シェル部材510、530との間に間隙が生じるため、インレットポート507からの排気がこうした間隙を通じてスクロール空間508に漏出するおそれがある。
この点、上記実施形態によれば、タング部材540とこれを覆うハウジング本体との間がシール部材580によってシールされるようになる。
更に、シール部材580は可撓性を有するステンレス鋼製のメッシュにより形成されているため、シール部材580がタング部材540の熱変形に追従して好適に変形するようになる。
以上説明した本実施形態に係るタービンハウジング及び排気タービン過給機によれば、先の第1実施形態の効果(1)〜(3)に加えて、新たに以下に示す効果(8)〜(10)が得られるようになる。
(8)タング部材540はステンレス鋼の長尺状の薄板により形成されるとともに、その長手方向における途中において屈曲してインレットポート507とスクロール空間508との境界を区画する屈曲部547を有している。また、タング部材540はその長手方向における両端部542a,543aにおいてのみハウジング本体を構成する各シェル部材510、530に固定されている。こうした構成によれば、応力集中に起因したタング部材540の熱劣化を好適に抑制することができるようになる。
(9)屈曲部547の内側には同屈曲部547の変位を規制する規制ピン570が設けられている。こうした構成によれば、インレットポート507及びスクロール空間508の形状変化を好適に抑制することができるようになる。しかも、規制ピン570を設けることに起因してインレットポート507などを通過する排気の流れを妨げることもない。
(10)タング部材540の内側空間には同タング部材540とこれを覆う各シェル部材510、530との間をシールするシール部材580が設けられている。具体的には、シール部材580はステンレス鋼製のメッシュにより形成されている。こうした構成によれば、インレットポート507からの排気が上記間隙を通じてスクロール空間508に漏出することを好適に抑制することができるようになる。また、シール部材580を設けることに起因してタング部材540の可撓性が損なわれることを好適に抑制することができるようになる。
尚、本発明に係るタービンハウジング及び排気タービン過給機は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第1実施形態によるように、タング部材40が凸部41aを有するものとすることが、シェル部材10、30に対するタング部材40の位置決め及びその接合を容易且つ的確に行なう上では望ましい。しかしながら、こうした凸部に依らなくともタング部材の位置決めや接合を好適に行なうことができるのであれば、こうした凸部を割愛することもできる。
・上記第1実施形態では、タング部材40の軸線方向Zにおける厚さtzを各シェル部材10、30の板厚の2倍よりも大きくしたが、タング部材の当該厚さを各シェル部材10、30の板厚の2倍以下とすることもできる。すなわち、本発明によれば、各シェル部材を構成するステンレス鋼よりも耐熱強度の高い材料によってタング部材を形成することもできる。そのため、タング部材の軸線方向における厚さを当該材料の耐熱強度に応じて適宜設定するようにすればよい。
・上記第1実施形態では、タング部材40をステンレス鋼の片、すなわち中空状ではなくステンレス綱の塊とした。これに代えて、タング部材を中空状とすることもできる。この場合、タング部材の軽量化を図ることができ、ひいてはタービンハウジング、過給機の軽量化を図ることができるようになる。
・上記第2実施形態では、タング部材240の内部に形成された冷却通路245に冷却水を流通させるようにした。この場合、タング部材の温度を推定するとともにタング部材の温度が高いときほど冷却水の流通量を増大させるようにすれば、タング部材の温度上昇を的確に抑制するとともに、タング部材の過冷却についてもこれを抑制することができるようになる。
・上記第2実施形態では、冷却通路245に冷却水を流通させるようにしたが、本発明に係る冷却媒体は水に限られるものではない。他に例えば、冷却通路に対して空気などの気体や水以外の液体を流通させるようにしてもよい。
・上記第4実施形態では、タング部材440の一部を断熱部材448により被覆するようにしたが、これに代えて、タング部材全体を断熱部材により覆うようにしてもよい。
・上記第4実施形態及びその変形例では、タング部材を断熱部材によって覆うようにしたが、タング部材表面を断熱材によってコーティングするようにしてもよい。
1,201,301,401,510…タービンハウジング、2…タービンホイール、2a…羽根部、3…タービンシャフト、4…第1フランジ、5,305…第2フランジ、6,206,306,406,506…第3フランジ、7,207,307,407,507…インレットポート、8,208,308,408,508…スクロール空間、10,210,310,410,510…第1シェル部材(ハウジング本体)、10a…内壁、11…基端部、12,412…先端部、13…凹部、14…段差空間、20,220,320,420,520…第2シェル部材、21…基端部、22…先端部、30,230,330,430,530…第3シェル部材(ハウジング本体)、30a…内壁、31,431…基端部、32…先端部、33…凹部、34…シュラウド部、40,240,340,440,540…タング部材、41,241,441…底壁、41a,441a…凸部、42…スクロール壁、43,343…ポート壁、50…支持パイプ、60…シール部材。245…冷却通路、346…迂回通路、447…先端部、448…断熱部材(断熱材)、519…導入孔、539…導入孔、542…スクロール壁部、542a…基端部、543…ポート壁部、543a…基端部、547…屈曲部、570…規制ピン(規制部材)、580…シール部材、601…タービンハウジング、604…第1フランジ、605…第2フランジ、607…インレットポート、608…スクロール空間、610…第1シェル部材、620…第2シェル部材、630…第3シェル部材、631…先端部、632…突面部、640…第4シェル部材、641…基端部、642…突面部、650…タング部。
Claims (15)
- タービンホイールを囲繞するタービンハウジングにおいて、
板金により形成されるハウジング本体と、
前記ハウジング本体の内周面に固定されるとともに同ハウジング本体とは別体のタング部材であって、インレットポートとスクロール空間とを同ハウジング本体の内部において区画する前記タング部材とを備える
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項1に記載のタービンハウジングにおいて、
前記ハウジング本体は前記タービンホイールの軸線方向において前記タング部材を挟み込む一対のシェル部材を有し、それらシェル部材は重ね継ぎ手により互いに接合される
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項2に記載のタービンハウジングにおいて、
前記タング部材は、前記一対のシェル部材を重ね継ぎ手にて接合することにより形成された段差空間に対応した形状を有し且つ同段差空間内に位置する凸部を有する
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のタービンハウジングにおいて、
前記タング部材は前記タービンホイールの軸線方向において所定の厚さを有する金属片からなる
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項2又は請求項3に記載のタービンハウジングにおいて、
前記タング部材は前記タービンホイールの軸線方向において前記一対のシェル部材の板厚の和よりも大きい厚さを有する金属片からなる
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項4又は請求項5に記載のタービンハウジングにおいて、
前記タング部材の内部には冷却媒体が流通する冷却通路が形成される
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載のタービンハウジングにおいて、
前記タング部材の内部には前記タービンホイールを迂回する迂回通路が形成される
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のタービンハウジングにおいて、
前記タング部材は断熱材により覆われる
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項8に記載のタービンハウジングにおいて、
前記タング部材は前記インレットポートと前記スクロール空間との境界を区画する先端部を有し、前記断熱材は同先端部を被覆する
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のタービンハウジングにおいて、
前記タング部材は前記インレットポートと前記スクロール空間との境界に向けて次第に細くなる先細形状とされ、同タング部材は、その基端側の部位において前記ハウジング本体に接合される一方、その先端側の部位においては前記ハウジング本体に接合されない
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項1又は請求項2に記載のタービンハウジングにおいて、
前記タング部材は長尺状の薄板により形成されるとともに、その長手方向における途中において屈曲して前記インレットポートと前記スクロール空間との境界を区画する屈曲部を有しており、同タング部材はその長手方向における両端においてのみ前記ハウジング本体に固定される
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項11に記載のタービンハウジングにおいて、
前記屈曲部の変位を規制する規制部材を備える
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項11及び請求項12に記載のタービンハウジングにおいて、
前記タング部材の内側空間には同タング部材とこれを覆う前記ハウジング本体との間をシールするシール部材が設けられる
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項13に記載のタービンハウジングにおいて、
前記シール部材は金属メッシュにより形成される
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項1〜請求項14のいずれか一項に記載のタービンハウジングを備え、排気のエネルギによってタービンホイールが回転駆動されることにより過給を行なう排気タービン過給機。
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