JP7252108B2 - 排気ターボ過給機 - Google Patents

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Description

本願発明は、アルミ等の軽金属より成るハウジングを備えた排気ターボ過給機に関するものである。
排気ターボ過給機は、タービン翼が配置されたタービンスクロール室を有するタービンハウジングを備えている。タービンスクロール室には、タービン翼の軸心と交叉した方向に向かう排気ガス導入通路と、タービン翼の回転軸心方向に向かう排気ガス排出通路とが連通しており、排気ガス流入通路からウエイストゲート通路が分岐している。
そして、排気ターボ過給機の軽量化のために、ハウジングをアルミ製とすることが研究されている。ハウジングをアルミ製にした場合の問題点は、特にタービンハウジングの耐熱性であり、耐熱性を確保するための手段として、特許文献1には、冷却水ジャケットを設けることに加えて又はこれに代えて、排気ガス導入通路や排気ガス排出通路、ウエイストゲート通路に金属板製のスリーブを装着し、スリーブと通路との間に遮熱用の間隙(空隙)を設けることが開示されている。
特許文献1では、排気ガスがアルミ製ハウジングの通路内面に直接接触することが抑制されるため、排気ガスからハウジングへの伝熱を抑制できる。従って、水冷式の場合は、排気ガスから冷却水への熱交換量が抑制される。
特開2016-75287号公報
さて、特許文献1では、スリーブは周方向に連続した筒状になっており、その開口部に設けたフランジをハウジングの固定部に固定し、筒部と通路との間に間隙を形成している。従って、ガス通路が大型化し、延いてはハウジングも大型化するという問題がある(ハウジングが大型化すると、軽量化のためにアルミ製としたことの意味が没却されてしまうし、自動車に搭載するに当たって設計に手間が掛かりやすい。)。
また、間隙は通路のうち開口部よりも奥の部位を広げることによって形成されているため、ハウジングを鋳造するに当たっては、通路を形成するための中子に、間隙に相当する部分を付加することになるが、かくすると、中子の形態が複雑化するため鋳造に要するコストが嵩むと共に、製造能率も悪くなるという問題もある。
更に、特許文献1では、スリーブは、その縁部に設けたフランジのみがハウジングの固定部に固定されているに過ぎず、いわば、片持ち梁の状態でハウジングに取り付けられているため、機関の振動や排気ガスの脈動によって振動し、騒音が発生したり破断しやすくなったりすることが懸念される。また、スリーブの筒部は通路に接触していないため、スリーブからハウジングへの伝熱性は過剰に低くなっており、このため、スリーブが過剰昇温して溶損するおそれも懸念される。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明の排気ターボ過給機は、
「軽金属製のハウジングに、タービン翼が配置されたタービンスクロール室と、前記タービンスクロール室に連通した排気ガス導入通路及び排気ガス排出通路と、前記排気ガス導入通路から分岐したウエイストゲート通路が分岐しており、前記排気ガス導入通路と排気ガス排出通路とウエイストゲート通路とはそれぞれ外部に開口している」
という基本構成である。
そして、上記基本構成において、
「前記排気ガス導入通路と排気ガス排出通路とウエイストゲート通路とのうち少なくとも1つの通路に、耐熱板材製のスリーブが装着されており、前記スリーブと通路とのうちいずれか一方又は両方に、排気ガスの流れ方向に長い姿勢の突条を設けることにより、前記スリーブと通路との間に、前記突条で仕切られた遮熱空間を形成している」
という構成が付加されている。
本願発明において、スリーブは筒状でもよいし、半割状のような非筒状の形態であってもよい。排気ガス導入通路には半割状のスリーブを装着し、ウエイストゲート通路と排気ガス排出通路には筒状のスリーブを装着するというように、場所によってスリーブの形態を異ならせることも可能である。また、遮熱空間に断熱材を充填することも可能である。
本願発明では、スリーブ又は通路に突条を形成することによって遮熱空間を形成しているため、ガス通路の断面積が増大することはない。従って、ハウジングが大型化することはなくて、軽量化のために軽金属製にしたことの意義を全うして燃費向上に貢献できると共に、自動車に実装するに当たっての設計の自由性も向上できる。
特に、突条をスリーブに形成すると、ハウジングへの加工は不要であるため、ハウジングの製造コストの悪化といった問題は皆無である一方、スリーブに突条を形成することはプレス加工等によって簡単に行えるため、スリーブの製造コストが嵩むこともない。他方、ハウジングの通路に突条を形成する場合、突条は通路の長手方向に長い姿勢であるため、抜き型を使用して突条付き通路を形成することも可能である。従って、コストアップや製造能率悪化を抑制可能である。
また、スリーブは突条を介して通路に支持されているため、振動しない状態に安定的に保持できる。更に、スリーブの熱は突条を介してハウジングに伝達されるため、スリーブが過剰昇温して溶損するような不具合も防止できる。
実施形態に係るハウジングを示す図で、(A)は斜視図、(B)は底面図である。 (A)はハウジングの平面図、(B)は正面図である。 (A)は右側面図、(B)は左側面図である。 図2(A)のIV-IV視断面図である。 (A)は図2(A)の方向から見た要部断面図、(B)は(A)のB-B視断面図、(C)は(A)のC-C視断面図、(D)は(B)の箇所の別例図、(E)は(C)の箇所の別例図である。 (A)(B)ともウエイストゲート通路の遮熱構造の別例図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1~4を参照して概要を説明する。本実施形態では、方向を明確にするため前後・左右・上下の文言を使用するが、回転軸の長手方向を左右方向として、これと直交すると共にシリンダヘッドH(図1(B)や図2(A)参照)の排気側面と直交した方向を前後方向として、シリンダヘッドから向いた方向を前としている。上下方向は鉛直方向である。念のため、図1,2等に方向を明示している。
図4に示すように、排気ターボ過給機は、回転軸1の一端部に固定されたタービン翼2を備えており、回転軸1の他端には図示しないコンプレッサ翼が固定されている。そして、図2(B)に示すように、排気ターボ過給機は、タービンハウジング3とコンプレッサハウジング4、及び、両者の間に位置した軸受けハウジング(センターハウジング)5とを有しており、タービンハウジング3と軸受けハウジング5とは、アルミの鋳造品として一体に製造されている。コンプレッサハウジング4は、アルミのダイキャスト品又は鋳造品である。
図4のとおり、タービンハウジング3には、タービン翼2を囲うようにタービンスクロール室6が形成されていると共に、タービン翼2の回転軸心方向に開口した排気ガス排出通路7が形成されている。タービンスクロール室6は、タービン翼2の回転軸心からの距離が始端から終端に向けて徐々に小さくなる渦巻き形状になっており、その始端(上端)に、シリンダヘッドHに向けて開口した排気ガス導入通路8(図5も参照)が連通している。
従って、タービンハウジング3は、タービンスクロール室6が形成された円形状部3aと、排気ガス導入通路8が形成された入口筒部3bとを有しており、かつ、軸受けハウジング5と反対側に突出したサイド張り出し部3cが、円形状部3a及び入口筒部3bと一体に繋がった状態で形成されている。入口筒部3bの後端には、シリンダヘッドH(又は排気マニホールドの集合部)にボルトで固定される入口側フランジ3dが形成されている。
また、図4(図5や図1(A)も参照)に示すように、排気ガス導入通路8から分岐したウエイストゲート通路9が、軸受ハウジング5と反対側に向けて開口しており、ウエイストゲート通路9と排気ガス排出通路7とは、サイド張り出し部3cの内部で連通している。このため、サイド張り出し部3cは上下に長い形態になっている。
ウエイストゲート通路9は、図示しないウエイストゲートバルブで開閉される。例えば図1(A)に示すように、サイド張り出し部3cの上端部には、ウエイストゲートバルブを駆動する弁軸が嵌まる弁軸孔10が、上下に貫通した状態に形成されている。従って、サイド張り出し部3cの内部のうちその上部は、ウエイストゲートバルブの回動を許容する作動空間11になっている。
図1に示すように、タービンハウジング3のサイド張り出し部3cには出口側フランジ12が形成されており、図示は省略するが、この出口側フランジ12に、触媒ケースが固定される(排気管を固定してもよい。)。センターハウジング(軸受ハウジング)5には、コンプレッサハウジング4と接合するためのフランジ5aを設けている。回転軸1は軸受けハウジング5に回転自在に保持されているが、本願発明との関係はないので説明を省略する。
図4のとおり、排気ガス排出通路7には、タービンスクロール室6の内周部を構成するシュラウドピース14が装着されている。すなわち、タービンスクロール室6の内径はタービン翼2の外径よりも小さいため、タービン翼2の嵌め込みを許容しつつタービンスクロール室6を形成するために、別部材のシュラウドピース14を後付けしている。
(2).冷却構造
図4に示すように、タービンハウジング3には、冷却水が流れる冷却水ジャケットを形成している。冷却水ジャケットは、軸受けハウジング5の側に位置したインサイドジャケット15と、排気ガス排出通路7の側に位置したアウトサイドジャケット16とで構成されており、両者は、タービンスクロール室7と排気ガス導入通路8とを左右に二分するように延びるセンター隔壁17によって左右に分離している。
図4に示すように、インサイドジャケット15とアウトサイドジャケット16とは下端において連通しており、タービンハウジング3における円形状部3aの下端には、インサイドジャケット15及びアウトサイドジャケット16に向けて冷却水を送る冷却水入口ポート18が、下向きに開口するように形成されている。
インサイドジャケット15とアウトサイドジャケット16とは、上端においても連通している。そこで、タービンハウジング3における入口筒部3bの上端部には、インサイドジャケット15及びアウトサイドジャケット16に連通した冷却水出口ポート19が上向きに形成されている。図5に示すように、ジャケット15,16は、入口筒部3b及びサイド張り出し部3cまで広がっている。
(3).排気ガス導入通路の排気ガス通路の遮熱構造
図5に示すように、排気ガス導入通路8は、始端は小判形の断面で下流に向けて幅が狭まるように先窄まりになっており、既述のとおり、先端はタービンスクロール室6と連通している。また、その中途部からウエイストゲート通路9が分岐している。ウエイストゲート通路9は概ね円形になっている。また、排気ガス導入通路8は、概ね全長に亙ってジャケット15,16で囲われている。また、ウエイストゲート通路9も、アウトサイドジャケット16で囲われている。
排気ガス導入通路8の内部には、その下半部を覆う第1スリーブ31が装着されている。第1スリーブ31は、概ねウエイストゲート通路9を超えたあたりまで延びている。第1スリーブ31は、左右方向から見てほぼ直線状の姿勢になっている。従って、排気ガス導入通路8に簡単に後付け(嵌着)できる。
第1スリーブ31は、ステンレス板のように耐熱性及び耐蝕性に優れた金属板で製造されており、その下面に、排気ガス導入通路8に当たる第1突条32が形成されている。この第1突条32は溝形になっており、溶接によって第1スリーブ31に固定されている。第1突条32は排気ガス導入通路8の長手方向(排気ガスの流れ方向)に長い姿勢であり、従って、第1スリーブ31と排気ガス導入通路8との間には、第1突条32によって分断された複数の第1遮熱空間33が形成されている。
図5(B)の例では、第1スリーブ31と第1突条32との間にも、第1スリーブ31の全長に亙って延びる補助遮熱空間34が形成されている。いずれにしても、第1遮熱空間33と補助遮熱空間34とは、排気ガスの流れが生じないように前後両端のうち一方又は両方が塞がれている。
第1スリーブ31は、排気ガス導入通路8に強制的に嵌着させられている。排気ガス導入通路8及び第1スリーブ31は先窄まりになっているので、強制的な押し込みによって抜け離脱不能に保持される。第1スリーブ31の後端にフランジを形成して、このフランジを、排気ガス導入通路8の始端部に形成した段部に嵌め込んでもよい。排気ガス導入通路8には、第1スリーブ31の長手側縁31aが下方から当接する段部35が形成されている。
図5(D)に示すように、第1スリーブ31に第1突条32をプレス加工によって形成することも可能である。この場合、第1スリーブ31に、第1突条32を上から覆う底板を溶接等によって固定することも可能であり、この場合は、第1スリーブ31の耐熱性・遮熱性を向上できる。また、図示していないが、第1スリーブ31を筒体に形成したり、上下に分離した2つ割り状の部材で筒状の第1スリーブ31を構成することも可能である。
なお、図面では明示していないが、第1スリーブ31のうちウエイストゲート通路9の入り口に対応して部位には、ウエイストゲート通路9への排気ガスの流入を阻害しないように切り欠きが形成されている。
(4).ウエイストゲート通路の遮熱構造
既に述べたが、ウエイストゲート通路9は真円状の断面形状になっており、全長に亙って同径のストレートになっている。そして、ウエイストゲート通路9に、円筒形の第2スリーブ36を外側から嵌着している。
第2スリーブ36には、周方向に離れた複数本(4本)の第2突条37が外向きに形成されている。従って、ウエイストゲート通路9の内面と第2スリーブ36との間に、第2突条37によって分断された第2遮熱空間38が、第2スリーブ36の全長に亙って延びるように形成されている。
ウエイストゲート通路9の下流側縁部には、拡径部39を形成してこれにウエイストゲートバルブが当たるシールリング40を嵌め入れている。そして、第2スリーブ36の基端に、拡径部39の段差面に重なるフランジ41を形成して、フランジ41をシールリング39で押さえ保持している。第2スリーブ36は、各第2突条37がウエイストゲート通路9の内面に突っ張り気味となるように設定しておくのが好ましい。
なお、第2遮熱空間38に排気ガスが進入しても、排気ガスは第2遮熱空間38に溜まったままで流れないため、第2遮熱空間38は排気ガス導入通路8に向けて開口していても特段の問題はないが、第2スリーブ36の先端にフランジを設けて第2遮熱空間38を塞ぐと、遮熱性を向上できて好適である。
図5(E)に示すように、第2スリーブ36は、1枚の金属帯板を筒状に曲げることによっても形成できる。この場合は、長手側縁にフランジ状の第2突条37を形成して、2枚のフランジ状第2突条37をぴったりと重ね合わせている。第1スリーブ31についても、この図5(E)のような構造を適用可能である。
ウエイストゲート通路9は、図6(A)に示すように下流側に向けて拡径したテーパ状や、図6(B)に示すように下流側に向けて縮径したテーパ状に形成することも可能である。図6(A)の形態では、第2スリーブ36は、テーパを利用してウエイストゲート通路9に外側から強制嵌合できる。従って、フランジ41はなくても、抜け不能に保持できる。
ウエイストゲート通路9が図6(B)のように下流側に向けて縮径している場合は、第2スリーブ36を、図5(E)のように非筒体に形成しておいて、窄めた状態でウエイストゲート通路9に嵌め入れてから、弾性復元力によってウエイストゲート通路9の内面に当接させたらよい。
(4).排気ガス排出通路の遮熱構造
図3(A)及び図4に示すように、排気ガス排出通路7のうちシュラウドピース14よりも下流側の部位に、第3スリーブ42を装着している。第3スリーブ42は上向きに開口した略U形の形態を成しており、外面に、回転軸1の軸心方向に長い第3突条43が、周方向に離反して複数本形成されている。これにより、第3スリーブ42の外側に、第3突条43で分断された複数の第3遮熱空間44が形成されている。
第3スリーブ42は、予め広げて状態に形成されており、弾性に抗して窄めて排気ガス排出通路7に嵌着している。従って、離反不能に保持されている。第3スリーブ42にも、排気ガス排出通路7の出口の縁部に重なるフランジ45を形成している。
本実施形態では、シュラウドピース14の内周に第4スリーブ46を嵌着している。第4スリーブ46は全周に亙って連続した筒状の形態になっており、複数本の第4突条47が周方向に離反して多数形成されている。従って、第4スリーブ46とシュラウドピース14と間に、第4突条47で分断された複数の第4遮熱空間48が周方向に並んでいる。
第4スリーブ46のうちタービン翼2に近い先端部には、シュラウドピース14の先端部を覆う湾曲部46aが曲げ形成されており、湾曲部46aとタービン翼2との間に、排気ガスが流れる空間が空いている。
第4スリーブ46の基端部には、シュラウドピース14の後端面に重なるフランジ49が形成されている。フランジ49の突出寸法は僅かであり、第4スリーブ46は、弾性に抗してシュラウドピース14に強制嵌合させられる。排気ガス排出通路7の箇所では、第3スリーブ42のみ又は第4スリーブ46のみを装着することも可能である。
(5).まとめ
以上のように、排気ガスの通路にスリーブ31,36,42,46を設けているため、排気ガスからタービンハウジング3への伝熱を抑制できる。このため、タービンハウジング3が熱害を受けることを抑制して、耐久性を向上できる。また、排気ガスから冷却水への伝熱を抑制できるため、ジャケット15,16を流れる冷却水の水量を少なくしつつ必要な冷却性を確保できる。これにより、ウォータポンプの負担を軽減して燃費の向上に貢献できる。
また、スリーブ31,36,42,46からタービンハウジング3への伝熱が抑制されるため、排気ガスを、あまり降温させることなく触媒ケースに流入させることができる。これにより、暖機運転時において触媒の早期昇温による早期活性化に貢献できる。特に、実施形態のように第2~第4スリーブ36,42,46を設けると、排気ガスの降温を大幅に抑制できるため、特に好適である。
更に、各スリーブ31,36,42,46と通路との間には遮熱空間33,38,44,48が存在するため、各スリーブ31,36,42,46からタービンハウジング3への伝熱を抑制して、タービンハウジング3の熱害を防止できる。そして、タービンハウジング3への断熱を抑制できることに加えて、タービンハウジング3は冷却水によって冷却されているため、アルミ製のタービンハウジング3でありながら、溶損のような不具合を防止して信頼性を大幅に向上できる。
しかも、各スリーブ32,36,43,47は複数本(多数本)の突条32を介してタービンハウジング3で支持されているため、振動しない状態に安定的に保持されている。特に、突条32,37,43,47を通路の内面に弾性的に突っ張らせると、振動や騒音の防止効果を向上できて好適である。
本実施形態では、第1スリーブ31は排気ガス導入通路8の下半部にしか装着していないが、本実施形態の排気ターボ過給機は下巻き方式であるため、排気ガスは排気ガス導入通路8の下面に強く接触する傾向を呈する。従って、排気ガス導入通路8は、上面よりも下面の伝熱量が大きくなっている。従って、実施形態のように、排気ガス導入通路8の下半部のみに第1スリーブ31を装着しても高い断熱効果を発揮できる。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、突条を螺旋状に形成することも可能である。また、スリーブは、セラミック製のものも採用できる。
本願発明は排気ターボ過給機に具体化できる。従って、産業上利用できる。
2 タービン翼
3 タービンハウジング
4 コンプレッサハウジング
5 軸受ハウジング
6 タービンスクロール室
7 排気ガス排出通路
8 排気ガス導入通路
9 ウエイストゲート通路
14 シュラウドピース
15,16 冷却水ジャケット
31 第1スリーブ
32 第1突条
33 第1遮熱空間
36 第2スリーブ
37 第2突条
38 第2遮熱空間
42 第3スリーブ
43 第3突条
44 第3遮熱空間
46 第4スリーブ
47 第4突条
48 第4遮熱空間

Claims (1)

  1. 軽金属製のハウジングに、タービン翼が配置されたタービンスクロール室と、前記タービンスクロール室に連通した排気ガス導入通路及び排気ガス排出通路と、前記排気ガス導入通路から分岐したウエイストゲート通路が分岐しており、前記排気ガス導入通路と排気ガス排出通路とウエイストゲート通路とはそれぞれ外部に開口している構成であって、
    前記排気ガス導入通路と排気ガス排出通路とウエイストゲート通路とのうち少なくとも1つの通路に、耐熱板材製のスリーブが装着されており、前記スリーブと通路とのうちいずれか一方又は両方に、排気ガスの流れ方向に長い姿勢の突条を設けることにより、前記スリーブと通路との間に、前記突条で仕切られた遮熱空間を形成している、
    排気ターボ過給機。
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