JP6975072B2 - 排気ターボ過給機 - Google Patents

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本願発明は、内燃機関に使用する排気ターボ過給機に関するものである。
排気ターボ過給機では、タービン翼が配置されているタービンハウジングが高温の排気ガスに晒される。そこで、タービンハウジングや軸受けハウジングが熱害を受けることを抑制するため、タービンハウジングに冷却水ジャケットを設けて水冷式とすることが提案されており、その例が特許文献1に開示されている。
排気ターボ過給機は、タービン翼が配置されたタービンハウジングと、コンプレッサ翼が配置されたコンプレッサハウジングと、これらタービンハウジングとコンプレッサハウジングとの間に位置して回転軸を軸支する軸受けハウジング(中間ハウジング)とを備えているが、特許文献1では、タービンハウジングと軸受けハウジングとは別体に構成されており、タービンハウジングに形成された冷却水通路は、隔壁により、軸受けハウジングの側に位置した部分と、軸受けハウジングと反対側に位置した部分とに区分されている。
また、排気ターボ過給機は、シリンダヘッドに固定されるフランジを備えているが、特許文献1では、冷却水入口ポートと冷却水出口ポートとはフランジの近くに位置しており、冷却水入口ポートは軸受けハウジングの側に位置して、冷却水出口ポートが軸受けハウジングと反対側に位置している。
特許文献1では、冷却水が冷却水入口ポートから冷却水通路に対してどのような態様で流入しているのか明確でないが、タービンハウジングの熱が軸受けハウジングに伝わることを抑制するという目的からして、冷却水は、隔壁で区分された両側のうち、軸受けハウジングに近い部分に流入させてから、軸受けハウジングと反対側の部分に流入させるように構成していると推測される。
実開昭58−152528号のマイクロフィルム
さて、タービンハウジングは排気ガスによって高温になるが、排気出口孔が軸受けハウジングと反対側に開口していることと、ウエイストゲート通路が軸受けハウジングと反対側に形成されていることとにより、軸受けハウジングと反対側の部分の受熱量が圧倒的に多い。従って、タービンハウジングは、軸受けハウジングと反対側の部分を強く冷却する要請が高いが、特許文献1では、このような要請に的確に応えているとは言い難い。
また、タービンハウジングの冷却に当たっては、全体の熱膨張ができるだけ均等になるように冷却して、熱ひずみが発生しないように考慮すべきであるが、特許文献1は、かかる考慮もなされているとは言い難い。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、水冷式のタービンハウジングにおいて、受熱量に応じてできるだけ均等に冷却できるようにした冷却構造を提供せんとするものである。
本願発明の排気ターボ過給機は、
「タービン翼が回転自在に配置されたタービンハウジングに、前記タービン翼を駆動する排気ガスが流れる単一のタービンスクロール室が、前記タービン翼を囲うように形成されていると共に、前記タービンスクロール室を経由した排気ガスが排出される排気出口孔が、前記タービン翼の回転軸心方向に開口するように形成されており、
更に、前記タービンハウジングには、前記排気出口孔と反対側から前記タービンスクロール室を覆うインサイドジャケットと、前記排気出口孔の側から前記タービンスクロール室を覆うアウトサイドジャケットとが、単一の隔壁を介して分離するように形成されている」
という基本構成になっている。
そして、上記基本構成において、
「前記タービンハウジングに、前記インサイドジャケットとアウトサイドジャケットとに連通した冷却水入口ポートが、当該冷却水入口ポートの軸心方向から見て、前記アウトサイドジャケットの開口面積が前記インサイドジャケットの開口面積よりも大きくなるようにして形成されている」
という構成が付加されている。
本願発明は請求項2の構成も含んでいる。この請求項2は、請求項1において、
「前記インサイドジャケット及びアウトサイドジャケットは、前記タービンスクロール室の上流側に位置した入口通路を囲う部分を有して、前記入口通路よりも高い位置において冷却出口ポートに集合しており、
前記隔壁は、前記入口通路の上に位置した上側部分と、これに連続して前記タービンスクロール室を囲う下側部分とを有し、前記上側部分の高さ又は厚さが前記下側部分の高さ厚さよりも小さくなるように設定している」
という構成になっている。
本願発明では、冷却水は冷却水入口ポートからインサイドジャケットとアウトサイドジャケットとに送水されるが、冷却水入口ポートに対する開口面積は、インサイドジャケットよりもアウトサイドジャケットの方が大きいため、冷却水はアウトサイドジャケットに向けて多く流れる。
そして、アウトサイドジャケットは、タービンハウジングのうち受熱量が大きい排気出口孔の部分やウエイストゲート通路の部分をカバーしているため、受熱量が多い部分を適切に冷却できると共に、隔壁を挟んだ両側での温度差をできるだけ小さくして、熱ひずみの発生も防止又は著しく抑制できる。
また、冷却水入口ポートからインサイドジャケットとアウトサイドジャケットとに流れる冷却水の割合を制御するだけの簡単な構造であるため、コストアップを招来することはない。従って、コストをかけることなく冷却水の冷却機能をフルに発揮させて、タービンハウジングの冷却性能を格段に向上させることができる。
本願発明において、請求項2のように、隔壁の高さ又は幅寸法(厚さ)を、冷却水入口ポートからタービンスクロール室の始端部のあたりまで大きくして、それよりも下流側の部分(排気ガスがタービンスクロール室に向けて直進する入口通路の部分)においては小さくすることが可能である。
タービンスクロール室を囲う部分は、インサイドジャケット及びアウトサイドジャケットにより、内外のシェル体に分離しており、内外のシェル体は隔壁で連結されているが、上記のように、隔壁の高さ又は幅寸法を、冷却水入口ポートからタービンスクロール室の始端部の近傍部まで大きくすると、まず、内外のシェル体の連結強度が高くなるため、タービンハウジングの全体の剛性を向上させることができる。
また、隔壁の高さ又は幅寸法を大きくすると、それだけジャケットの容積が小さくなるため、ジャケットを流れる冷却水の流量を抑制して、タービンハウジングの過冷却を抑制することが可能になる。
そして、冷却水の流れ方向から見てタービンスクロール室よりも下流側は、排気ガスの流れから見ると上流側になっており、この部位では最も高温の排気ガスに晒されるため熱負荷が大きいが、この部位では隔壁の幅は狭くなっているため、ジャケットの内面に対する冷却水の接触面積をできるだけ大きくして、冷却性能を向上できる。
実施形態に係るハウジングを示す図で、(A)は斜視図、(B)は底面図である。 (A)はハウジングの平面図、(B)は正面図である。 (A)は右側面図、(B)は左側面図である。 全体の縦断正面図である。 図4の要部拡大図である。 一部破断正面図である。 冷却水ジャッケトを示す図で、(A)は斜視図、(B)は側面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜4を参照して概要を説明する。本実施形態では、方向を明確にするため前後・左右・上下の文言を使用するが、回転軸の長手方向を左右方向として、これと直交すると共にシリンダヘッドH(図(B)や図2(A)参照)の排気側面と直交した方向を前後方向として、シリンダヘッドから向いた方向を前としている。上下方向は鉛直方向である。念のため、図1,2等に方向を明示している。
図3に示すように、排気ターボ過給機は、ねじれた羽根を有するタービン翼1及びコンプレッサ翼2を備えており、両者は、水平姿勢の回転軸3の一端部と他端部とに固定されている。また、排気ターボ過給機は、タービンハウジング4とコンプレッサハウジング5、及び、両者の間に位置した軸受けハウジング(軸受けハウジング)6とを有しており、タービンハウジング4と軸受けハウジング6とは、アルミの鋳造品として一体に製造されている。コンプレッサハウジング5は、アルミのダイキャスト品又は鋳造品である。
タービンハウジング4には、タービン翼1を囲うようにタービンスクロール室7が形成されていると共に、タービン翼1の回転軸心方向に開口した排気出口孔8が形成されている。タービンスクロール室7は、タービン翼1の回転軸心からの距離が始端から終端に向けて徐々に小さくなる渦巻き形状になっており、その始端(上端)に、シリンダヘッドHに向けて開口した入口通路9(図4参照)が連通している。
従って、タービンハウジング4は、タービンスクロール室7が形成された円形状部4aと、入口通路9が形成された入口筒部4bとを有しており、かつ、軸受けハウジング6と反対側に突出したサイド張り出し部4cが、円形状部4a及び入口筒部4bと一体に繋がった状態で形成されている。入口筒部4bの後端には、シリンダヘッドH(又は排気マニホールドの集合部)にボルトで固定される入口側フランジ4dが形成されている。
また、図4(図1(B)も参照)に示すように、入口通路9から分岐したウエイストゲート通路10が、軸受けハウジング6と反対側に向けて開口しており、ウエイストゲート通路10と排気出口孔8とは、サイド張り出し部4cの内部で連通している。このため、サイド張り出し部4cは上下に長い形態になっている。
ウエイストゲート通路10は、図示しないウエイストゲートバルブで開閉される。サイド張り出し部4cの上端部には、ウエイストゲートバルブを駆動する弁軸が嵌まる弁軸孔11が、上下に貫通した状態に形成されている。従って、サイド張り出し部4cの内部のうちその上部は、ウエイストゲートバルブの回動を許容するウエイストゲート空間12になっている。なお、ウエイストゲートバルブは、コンプレッサハウジング5に設けたダイヤフラム式のアクチュェータによって駆動される。
タービンハウジング4のサイド張り出し部4cには出口側フランジ13が形成されており、図示は省略するが、この出口側フランジ13に、触媒ケースが固定される(排気管を固定してもよい。)。
図3に示すように、コンプレッサハウジング5には、吸気入口14と、コンプレッサ翼2の外側に位置したコンプレッサスクロール室15とが形成されており、コンプレッサスクロール室15で加圧された吸気は、排出口16から吸気系に排出される。コンプレッサハウジング5は、C形又は2つ割り状のリング17を介して軸受けハウジング6とボルト18で連結されている。このため、軸受けハウジング6の端部にはフランジ6aを形成している。
軸受けハウジング6には、フローティングメタル19を介して回転軸3を回転自在に保持する軸受け部20が形成されている。また、軸受けハウジング6には、上向きに開口したオイル供給穴21と、下向きに開口したオイル排出穴22とが形成されている。回転軸3のシール構造は、本願発明との関係はないので説明を省略する。
回転軸3の一端部は大径部3aに形成されており、この大径部3aがタービン翼1に圧入されている。また、大径部3aには、タービンハウジング4の軸受け部に摺接するシール材23(図5参照)を装着している。
図4,5のとおり、排気出口孔8には、タービンスクロール室7の内周部を構成するシュラウドピース24が装着されている。すなわち、タービンスクロール室7の内径はタービン翼1の外径よりも小さいため、タービン翼1の嵌め込みを許容しつつタービンスクロール室7を形成するために、別部材のシュラウドピース24を後付けている。
(2).冷却構造
タービンハウジング4には、冷却水が流れる冷却水ジャケットを形成している。冷却水ジャケットは、軸受けハウジング6の側に位置したインサイドジャケット25と、排気出口孔8の側に位置したアウトサイドジャケット26とで構成されており、両者は、タービンスクロール室7と入口通路9を左右に二分するように延びるセンター隔壁27(請求項の隔壁)によって左右に分離している。
図4,5に示すように、インサイドジャケット25とアウトサイドジャケット26とは下端において連通しており、タービンハウジング4における円形状部4aの下端には、インサイドジャケット25及びアウトサイドジャケット26に向けて冷却水を送る冷却水入口ポート28が、下向きに開口するように形成されている。冷却水入口ポート29には、継手パイプ29を介してホースが接続されている。
インサイドジャケット25とアウトサイドジャケット26とは、上端においても連通している。そこで、タービンハウジング4における入口筒部4bの上端部には、インサイドジャケット25及びアウトサイドジャケット26に連通した冷却水出口ポート30が上向きに形成されている。冷却水出口ポート30には、継手パイプ31を介してホースが接続されている。
ジャケット25,26のうち特にアウトサイドジャケット26の形態は、図7において明示している。この図に示すように、アウトサイドジャケット26は、タービンスクロール室7を囲う第1部分26aと、ウエイストゲート通路10を囲う第2部分26bと、排気出口孔8を囲う第3部分26cと、入口通路9を片側から囲う第4部分26dとを有しており、隣り合った部分は互いに連通している。冷却水入口ポート28は第1部分26aの下端に連通しており、冷却水出口ポート30は第4部分26dの上端に連通している。
図5や図6に示すように、センター隔壁27は、アウトサイドジャケット26の第1部分26aの箇所では、軸受けハウジング6の側に(インサイドジャケット25の側に)ずれている。他方、冷却水入口ポート28は、タービンスクロール室7を左右に二分する位置に設けている。このため、センター隔壁27のうち冷却水入口ポート28に露出した部位は、軸受けハウジング6の側にずれるようにオフセットされている。
従って、図1(B)に明示するように、冷却水入口ポート28の軸心方向から見て、アウトサイドジャケット26の開口面積が、インサイドジャケット25の開口面積よりも大きくなっている(或いは、インサイドジャケット25の開口面積が、アウトサイドジャケット26の開口面積よりも小さくなっている。)。
更に、センター隔壁27のうち、アウトサイドジャケット26の第1部分26aに位置した部位(便宜的に、この部分を下側部分27aと呼ぶ)の左右方向の幅寸法(厚さ)T1は、アウトサイドジャケット26のうち第4部分26dに位置した部分(便宜的に、この部分を上側部分27bと呼ぶ)の厚さT2よりも大きくなっており、かつ、第1部分のT1は、冷却水入口ポート28から下流側に向けて徐々に大きくなっている。T1はT2の数倍の大きさになっている。
図6に明示するように、センター隔壁27の下側部分27aは、その全体が円形状部4aの左右中心線Oに対して軸受けハウジング6の側にオフセットされており、上側部分27bは、左右中心線Oの上を通っている。但し、下側部分27aも左右中心線Oの上に位置させて、冷却水入口ポート28の箇所でのみ、センター隔壁27を軸受けハウジング6の側にずらしてもよい(左右中心線Oの全体の態様は、図2(A)にも表示している。)。
図7に示すように、センター隔壁27の高さは、下側部分27aの箇所での高さH1が上側部分27bの高さH2よりも高くなっている。従って、ジャケットの通路の断面積は、第4部分26dよりも第1部分26aの方が大きくなっている。図7に示すように、アウトサイドジャケット26の第1部分26aの上部には、下方から流れてきた冷却水が第3部分に向けて多く流れるように方向付ける整流リブ32を設けている。
なお、図7に一点鎖線で示すように、タービンハウジング4の円形状部4aに円形のダミー通路33が形成されているが、これは、タービンハウジング4を鋳型で鋳造するにおいて、中子型を安定させるためのものであり、冷却水の流れには寄与しておらず、プラグで塞がれている。
タービンハウジング4は、大まかには、冷却水ジャケット25,26によってインナーシェルとアウターシェルとに分かれており、内外のシェル体はセンター隔壁27によって接続されているが、内外のシェル体は、センター隔壁27のみによって接続されている訳ではなく、複数箇所においてブリッジ状リブ(図示せず)で接続されており、これにより、必要な剛性を確保している。
(3).まとめ
さて、タービンハウジング4は排気ガスによって昇温するが、排気出口孔8やウエイストゲート通路10を設けている部位(サイド張り出し部4cの部位)が特に排気ガスによる受熱量が大きい。従って、サイド張り出し部4cの側をより強く冷却する必要がある。
そして、本実施形態では、冷却水入口ポート28に送られた冷却水は、インサイドジャケット25とアウトサイドジャケット26とに分かれて流れ込むが、冷却水入口ポート28においてアウトサイドジャケット26の開口面積がインサイドジャケット25の開口面積よりも大きいため(すなわち、センター隔壁27が、冷却水入口ポート28に露出した部位において軸受けハウジング6の側にオフセットされているため)、冷却水は、インサイドジャケット25よりもアウトサイドジャケット26に多く流れていく。
従って、タービンハウジング4のうち、受熱量が大きいサイド張り出し部4cの側を強く冷却できる。その結果、タービンハウジング4がアルミ製であっても、温度上昇を耐用限度内に抑えて、高い耐久性・実用性を確保することができる。
また、タービンハウジング4のうちタービンスクロール室7を有する円形状部4aは、タービン翼1及び回転軸3が回転するため高い寸法精度を維持する必要があり、そのためには高い剛性が必要であるが、本実施形態では、センター隔壁27のうち下側部分27aには厚肉になっているため、円形状部4aの剛性を高めて、タービン翼1及び回転軸3をこじれなく円滑に回転させることができる。
また、実施形態では、センター隔壁27のうち下側部分27aは高さH1も高くなっているため、アウトサイドジャケット26のうち第1部分26aは容積が大きくなっているが、このように容積が大きいと、冷却水入口ポート28から噴出した冷却水の流速が低下するため、冷却水を第2部分26bや第3部分26cの隅々まで行き渡らせて、排気出口孔8の周囲部やウエイストゲート空間12の周囲部などを的確に冷却できる。
インサイドジャケット25及びアウトサイドジャケット26を流れた冷却水は、入口筒部4bのジャケット25,26dを経由して冷却水出口ポート30から排出されるが、入口筒部4bの箇所ではセンター隔壁27の高さH2は低くなっているため、入口筒部4bは高い剛性を保持している。他方、センター隔壁27の高さH2が低くなると、ジャケット25,26dの断面積は小さくなって冷却水の流速は速くなるが、本実施形態では、入口筒部4bの箇所ではセンター隔壁27の厚さT2は小さくなっているため、ジャケット25,26dの容積をできるだけ大きくして(ジャケット25,26の表面積をできるだけおおきくして)、流れ抵抗を抑制できると共に放熱性も向上できる。
タービンハウジング4と軸受けハウジング6とを一体化したハウジングの冷却において重要なことは、損傷や変形などを生じることなくタービン翼1及び回転軸3の円滑な回転を確保できる許容限度以内にタービンハウジング4の昇温を抑制することと、熱ひずみが発生しないように熱膨張をできるだけ均等化することであるが、本実施形態では、センター隔壁27を冷却水入口ポート28の箇所においてオフセットさせる等の工夫により、できるだけ少ない量の冷却水で、必要な冷却性能の確保と熱膨張の均等化とを実現している。
本願発明は、図示の形態の他にも様々に具体化できる。例えば、軸受けハウジングと別体に構成されたタービンハウジングにも適用可能である。
本願発明は、内燃機関の排気ターボ過給機に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 タービン翼
2 コンプレッサ翼
3 回転軸
4 タービンハウジング
4a 円形状部
4b 入口筒部
4c サイド張り出し部
5 コンプレッサハウジング
6 軸受けハウジング
7 タービンスクロール室
8 排気出口孔
25 インサイドジャケット
26(26a〜26d) アウトサイドジャケット
27 センター隔壁
27a 下側部分
27b 上側部分
28 冷却水入口ポート
30 冷却水出口ポート

Claims (2)

  1. タービン翼が回転自在に配置されたタービンハウジングに、前記タービン翼を駆動する排気ガスが流れる単一のタービンスクロール室が、前記タービン翼を囲うように形成されていると共に、前記タービンスクロール室を経由した排気ガスが排出される排気出口孔が、前記タービン翼の回転軸心方向に開口するように形成されており、
    更に、前記タービンハウジングには、前記排気出口孔と反対側から前記タービンスクロール室を覆うインサイドジャケットと、前記排気出口孔の側から前記タービンスクロール室を覆うアウトサイドジャケットとが、単一の隔壁を介して分離するように形成されている構成であって、
    前記タービンハウジングに、前記インサイドジャケットとアウトサイドジャケットとに連通した冷却水入口ポートが、当該冷却水入口ポートの軸心方向から見て、前記アウトサイドジャケットの開口面積が前記インサイドジャケットの開口面積よりも大きくなるようにして形成されている、
    排気ターボ過給機。
  2. 前記インサイドジャケット及びアウトサイドジャケットは、前記タービンスクロール室の上流側に位置した入口通路を囲う部分を有して、前記入口通路よりも高い位置において冷却出口ポートに集合しており、
    前記隔壁は、前記入口通路の上に位置した上側部分と、これに連続して前記タービンスクロール室を囲う下側部分とを有し、前記上側部分の高さ又は厚さが前記下側部分の高さ厚さよりも小さくなるように設定している、
    請求項1に記載した排気ターボ過給機。
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