JP6853102B2 - 排気ターボ過給機 - Google Patents

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本願発明は、内燃機関に使用する排気ターボ過給機に関するものである。
内燃機関に使用する排気ターボ過給機では、タービンが配置されているタービンハウジングが高温の排気ガスに晒される。そこで、タービンハウジングに冷却水ジャケットを形成して水冷式とすることが提案されており、その例が特許文献1に開示されている。
排気ターボ過給機は、タービンが配置されたタービンハウジングと、コンプレッサ翼が配置されたコンプレッサハウジングと、両者の間に位置した中間ハウジングとを有しているが、特許文献1では、冷却水ジャケットはタービンハウジングのみに形成されており、冷却水ジャケットは、スクロール室の外側の部位と、スクロール室に排気ガスを送り込む入口通路の周囲とに、一体に連続した状態で、又は互いに分離した状態で形成されている。この特許文献1では、タービンハウジングをアルミ製として軽量化することも開示されている。
特開2016−75287号公報
さて、排気ターボ過給機では、排気ガスは、タービンを駆動してから出口通路から排出されるが、入口通路と出口通路とは方向が交差しており、かつ、排気ガスを入口通路から出口側に逃がすウエストゲート通路も形成されているため、加熱の態様は一様ではなく、ウエストゲート通路を中心にした部分が最も高温になる。
従って、最も高温になる部分に冷却水が多く当たるように、冷却水ジャケットの形態を配慮すべきであるが、特許文献1では、スクロール室を挟んでコンプレッサ側に位置したエリアの容積と、出口通路の側に位置したエリアの容積は殆ど同じであり、従って、タービンハウジングを的確に冷却できるか否か、問題があると思料される。
また、冷却水で冷却する場合、冷却水ジャケットの内部を冷却がどのように流れるかも重要であり、従って、冷却水入口と冷却水出口の位置関係も重要な設計要素であるが、特許文献1には、冷却水入口と冷却水出口とに関し、冷却性能を高めるための記載は見当たらない。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、加熱の態様に応じて的確に冷却できる排気ターボ過給機を提供せんとするものである。
本願発明に係る排気ターボ過給機は、
「タービンが回転自在に配置されたハウジングに、前記タービンを排気ガスで駆動するためのスクロール室と、前記スクロール室に排気ガスを送り込む入口通路と、前記タービンを駆動した排気ガスが排出される出口通路と、少なくとも前記スクロール室を囲う冷却水ジャケットとが形成されており、
前記入口通路は前記タービンの外接円の接線方向に向かい、前記出口通路はタービンの回転軸心方向に向かっている一方、
前記冷却水ジャケットは、前記スクロール室を挟んで出口通路の側に広がるアウトサイドエリアと、前記スクロール室を挟んで出口通路と反対側に広がるインサイドエリアとを有し、前記アウトサイドエリアの容積がインサイドエリアの容積よりも大きくなって
いる」
という基本構成である。
そして、上記基本構成において、
前記ハウジングのうち前記出口通路が開口していて排気系部材が接続される出口側端面は、前記タービンの回転軸心方向から見て前傾した傾斜面になっている一方、
前記冷却水ジャケットのうちアウトサイドエリアは、上に行くに従ってスクロール室からタービンの軸心方向に遠ざかっていて、前記アウトサイドエリアの上部に冷却水出口を設けており、冷却水ジャケットの下部に設けた冷却水入口と前記冷却水出口とが、前記タービンの回転軸心方向にオフセットされている
という特徴を備えている。
本願発明では、冷却水ジャケットは、インサイドエリアよりもアウトサイドエリアの容積が大きいため、冷却水はアウトサイドエリアに多く流れる。このため、入口通路と出口通路とで挟まれていてウエストゲート通路が存在する部位が、多くの冷却水に晒されて的確に冷却される。従って、タービンハウジングの全体をできるだけ均等に冷却して、熱ひずみの発生を大幅に抑制できるのであり、結果として、タービンハウジングのアルミ化にも大きく貢献できる。
タービンハウジングの出口側端面に接続される排気系部材としては、触媒を内蔵した触媒ケースが好ましいが、本願発明のようにタービンハウジングの出口側端面を前傾した傾斜面に形成すると、高温の排気ガスを触媒にスムースに当てることが可能になるため、特に暖機運転時の触媒の早期活性化を図ることができる。
そして、ハウジングタービンの出口側端面を前傾させると、出口側端面の上端に行くに従って高温になるが、本願発明では、冷却水ジャケットのアウトサイドエリアは、上に行くに従ってスクロール室から離れるようにタービンの軸心方向に遠ざかっていて、しかも、アウトサイドエリアの上部に冷却水出口を設けているため、タービンハウジングのうち出口側端面の上側の部位は冷却水の強い流れに晒されて、しっかりと冷却される。
実施形態に係る排気ターボ過給機の全体図であり、(A)は吸気入口の方向から見た斜視図、(B)は排気ガスの入口方向から見た斜視図である。 (A)は排気ターボ過給機の平面図、(B)は正面図である。 図2(A)のIII-III 視断面図である。 (A)はタービンハウジングの平面図、(B)は冷却水ジャケットを実線で表示してタービンハウジングの外形を一点鎖線で表示した平面図、(C)は排気ガス通路を実線で表示してタービンハウジングの外形を一点鎖線で表示した平面図である。 (A)はタービンハウジングの正面図、(B)は冷却水ジャケットを実線で表示してタービンハウジングの外形を一点鎖線で表示した正面図である。 (A)はタービンハウジングの右側面図、(B)は冷却水ジャケットを実線で表示してタービンハウジングの外形を一点鎖線で表示した右側面図である。 (A)はタービンハウジングの底面図、(B)は図4(A)の VIIB-VIIB視左断面図、(C)は冷却水ジャケットの左側面図である。 (A)は図4(A)及び図5(A)の VIIIA-VIIIA視断面図、(B)は(A)のB−B視断面図で図5(A)の VIIIB-VIIIB視断面図、(C)は図4(A)及び図6(A)並びに図7(B)の VIIIC-VIIIC視概略断面図である。 (A)は図4(A)及び図7(B)のIX-IX 視断面図、(B)は図6(A)及び図8(A)のIXB-IXB 視断面図である。 触媒ケースを取付けた状態での縦断正面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜3を参照して概要を説明する。本実施形態では、方向を明確にするため前後・左右・上下の文言を使用するが、回転軸の長手方向を左右方向として、これと直交すると共にシリンダヘッドの排気側面と直交した方向を前後方向として、シリンダヘッドから向いた方向を前としている。上下方向は鉛直方向である。念のため、図1,2等に方向を明示している。
図3に示すように、排気ターボ過給機は、ブレード式のタービン1及びコンプレッサ翼2を備えており、両者は、水平姿勢の回転軸3の一端部と他端部とに固定されている。また、排気ターボ過給機は、タービンハウジング4とコンプレッサハウジング5、及び、両者の間に位置した中間ハウジング6とを有しており、タービンハウジング4と中間ハウジング6とは、アルミの鋳造品として一体に製造されている。コンプレッサハウジング5は、アルミのダイキャスト品又は鋳造品である。
タービンハウジング4には、タービン1が回転自在に配置されたタービン室7と、タービン室7の外周部に連通したタービン側スクロール室8とが形成されている。タービン側スクロール室8は、タービン1の回転軸心からの距離が始端から終端に向けて徐々に小さくなる渦巻き形状になっており、その始端(上端)に、図1(B)に示す入口通路9が、タービン1の外接円に接する方向に延びる姿勢で連通している。
従って、タービンハウジング4は、タービン側スクロール室8が形成された円形状部4aと、入口通路9が形成された入口筒部4bとを有しており、かつ、中間ハウジング6と反対側に突出したサイド張り出し部4cが、円形状部4a及び入口筒部4bと一体に繋がった状態で形成されている。入口筒部4bの後端には、シリンダヘッド(又は排気マニホールドの集合部)にボルトで固定される入口側フランジ12が形成されている。
また、図3から理解できるように、サイド張り出し部4cには、タービン室7から排出された排気ガスが流れる出口通路13と、入口通路9と出口通路13とを繋ぐウエストゲート通路14とが形成されており、ウエストゲート通路14は、回動式のウエストゲートバルブ15で開閉される。出口通路13には、タービン側スクロール室8の内周部を構成するためのシュラウドピース13aを装着している。ウエストゲートバルブ15は、図1に示すダイヤフラム式のアクチュェータ16によって駆動される。アクチュェータ16はロッド17を有しており、ロッド17が前後動すると、外リンク18と支軸19と内リンク20とを介して、ウエストゲートバルブ15が支軸19の軸心回りに回動する。
サイド張り出し部4cには出口側フランジ21が形成されており、図示は省略するが、この出口側フランジ21に触媒ケースが固定される(排気管を固定してもよい。)。排気ガスが排出される出口穴13bは、斜め下向きに開口している。出口側フランジ21は、下に行くほどタービン1の側にずれるように、正面視で鉛直面に対して前傾している。出口側フランジ21の端面が請求項に記載した出口側端面であり、従って、実質的には、出口側フランジ21と出口側端面とは同じになっている。
図3に示すように、コンプレッサハウジング5には、吸気入口22と、コンプレッサ翼2の外側に位置したコンプレッサ側スクロール室23とが形成されており、コンプレッサ側スクロール室23で加圧された吸気は、排出口24から吸気系に排出される。コンプレッサハウジング5は、C形又は2つ割り状のリング25を介して中間ハウジング6と連結されている。
中間ハウジング6には、フローティングメタル26を介して回転軸3を回転自在に保持する軸受け部27が形成されている。軸受け部27には、上向きに開口したオイル供給穴28と、下向きに開口したオイル排出穴29とが形成されている。回転軸3のシール構造は、本願発明との関係はないので説明は省略する。
(2).タービンハウジングの冷却構造
タービンハウジング4には、冷却水が流れる冷却水ジャケットを形成している。この点を、図4以下の図面を参照して説明する。図7(C)及び図8に示すように、冷却水ジャケット31は、左右の横長隔壁32a,32bにより、上下に分かれた上部ジャケット33と下部ジャケット34とを有しており、これら上下ジャケット33,34は、1つのフロント連通部35と、左右2つのリア連通部36とによって連通している。隔壁32a,32bは、概ねタービン側スクロール室8を挟んで前後に分かれている。
そして、下部ジャケット34には冷却水入口37が連通して、上部ジャケット33は冷却水出口38が連通している。冷却水入口37及び冷却水出口38はボス部に形成されており、図8,9に示すように、冷却水入口37及び冷却水出口38は、継手筒37a,38aを介してホースに接続されている。
円形状部4a及び入口筒部4bは左右の隔壁32a,32bで内外の部分が繋がっているので、排気ガスが流れる内部は安定的に保持されており、全体として高い剛性が確保されている。また、連通部35,36は前後に分かれているので、冷却水は上下ジャケット33,34の全体をまんべんなく流れて冷却水出口38から排出される。従って、タービンハウジング4の全体をできるだけ均等に冷却して、熱ひずみの発生を大幅に抑制できる。
図3,5,7(A)(B)などに示すように、サイド張り出し部4cは、円形状部4a及び入口筒部4bよりも上に突出した山形になっており、最も高い部位に出口ボス39を形成して、これに冷却水出口38を形成している。従って、上部ジャケット33は、側面視及び正面視で上向きに窄まった漏斗状になっており、下から送られた冷却水は、途中で淀むようなことなく、冷却水出口38に集められて確実に排出される。この点、本実施形態の利点の一つである。例えば図6(B)において、上部ジャケット33の上向き突出部に符号33aを付している。
また、例えば図5に明示するように、冷却水ジャケット31の冷却水入口37は、タービン側スクロール室8の真下に位置して筒状の形態になっている一方、冷却水出口38は、タービン側スクロール室8よりも出口通路13及びウエストゲート通路14の側に偏って配置されており、両者は左右方向に離れている(オフセットされている)。
図3、図4(B)、図5(B)などに示すように、上下冷却水ジャケット33,34は出口通路13及びウエストゲート通路14の側が、中間ハウジング6の側よりも体積(容積)が遥かに大きくなっている。すなわち、タービン側スクロール室8を左右に分断する平面を基準平面Qとして、冷却水ジャケット33,34のうち、基準平面Qを挟んで出口通路13の側に位置した部分をアウトサイドエリア、基準平面Qを挟んで中間ハウジング6の側に位置した部分をインサイドエリアとすると、アウトサイドエリアの容積がインサイドエリアの容積よりも遥かに大きくなっている。
このため、図3のように正断面視で見ても、図4(B)のように平面視で見ても、図8(B)のように平断面視で見ても、みな同じで、アウトサイドエリアの容積がインサイドエリアの容積よりも大きくなっている。図6(B)の状態でも、アウトサイドエリアの容積がインサイドエリアの容積の2倍以上あることは理解できるので、冷却水ジャケット31の全体として見ると、アウトサイドエリアの容積はインサイドエリアの容積の数倍以上ある。このため、高温に晒されて熱害を受けやすい部位(特に、排気ガス通路で囲まれた部位)を強く冷却して、熱ひずみの発生を大幅に抑制できる。
また、例えば図3に示すように、出口側フランジ21は前傾しているため、冷却水ジャケット33,34も、上に行くほど、タービン1から(或いはタービン側スクロール室8から)その回転軸心方向に沿って外側にずれており、タービン1から最もずれた端部に冷却水出口38が形成されている。従って、冷却水は、サイド張り出し部4cを的確に冷却水しつつ淀みなく上向きに流れて、冷却水出口38から排出される。すなわち、冷却水がよどみなく冷却水出口38に収束する傾向を呈するのであり、このようなスムースな流れにより、タービンハウジング4を的確に冷却できる。
さて、タービンハウジング4はアルミを素材にして鋳造されているが、鋳造のための鋳型は、排気ガスの通路に相当する部分を形成する中子と、冷却水ジャケット31を形成するための中子とを有しており、上部ジャケット33を形成するための中子と下部ジャケット34を形成するための中子とは、前端部の1か所と、後端部の左右両側部とにおいて円柱状の接続部を介して接続されており、接続部の端面は、鋳型の外面に露出している。これにより、中子は安定した状態に保持されている。前端部の接続部は前向きで、後端の接続部は左右外向きになっている。
そして、上下中子の接続部はその端面が鋳型の外側に露出しているため、出来上がった製品においては、上下の中子の接続部の箇所は円形の空洞部40として外側に開口しており、空洞部40の箇所は筒状のボス40aになっている。そこで、図8に示すように空洞40をプラグ41で塞いでいるが、プラグ41を奥までねじ込みきらずに途中で止めることによって、連通部35,36を形成している。
また、本実施形態では、ねじ式のプラグ41の嵌め込み深さ(ねじ込み深さ)を調節して、連通部35,36の奥行き寸法Lを調節することにより、各連通部35,36を流れる冷却水の量を制御できる。このため、フロント連通部35の流量とリア連通部36の流量とを調整したり、冷却水ジャケット31の全体を流れる冷却水の量を調整したりすることを、特別の部材を要することなく実現できる。
実施形態では、左右2つのリア連通部36のうち、サイド張り出し部4cのものを大径に設定して、サイド張り出し部4cの箇所で水量が多くなるように設定している。このため、受熱量が大きいサイド張り出し部4cを的確に冷却できる。
図4(B)や図8(A)から理解できるように、円形状部4aには、上部ジャケット33と下部ジャケット34とを左右に二分する補助リブ42,43を設けている。このため、タービン1の保持部は高い剛性が確保されていて、タービン1の正確な回転を確保できる。また、リブ42,43には、水流を左右に分ける整流機能も保持させ得るため、冷却水の流れのスムース化にも貢献できる。更に、リブ42,43は放熱の機能も発揮するため、熱の籠もりを抑制できる利点もある。
図7(B)に示すように、入口筒部4bは、その後端から前端に向けて高さが少し高くなるように傾斜している。このため、図7(C)に示すように、冷却水ジャケット31のうち入口筒部4bの箇所に位置した部分も、手前に向けて高くなるように側面視でやや傾斜している。この冷却水ジャケット31の形態に呼応して、タービン側スクロール室8を挟んで後ろに位置した後部隔壁32bは、いったん立ち上がってから水平状の姿勢で後ろに向かい、それから後ろに向けて低くなるように傾斜しており、このため、下部ジャケット34の後半部の上面は、概ね側面視で山形の形態を成している。
そこで、下部ジャケット34の上端部に気泡が溜まることを確実に阻止すべく、後部隔壁32bのうち高さが高い部分に、図9(A)に示すように連通穴44を形成している。このため、冷却水に気泡が含まれていたり、冷却水が沸騰して気泡が発生したりしても、気泡を速やかに排除できる。従って、さらに高い冷却性を確保できる。連通穴44はドリル加工で形成されているため、タービンハウジング4には連通穴44と同心のドリル穴45が空いているが、このドリル穴45は図示しないプラグで塞がれている。
既に述べたが、図8に示すように、タービン側スクロール室8は始端から終端に向けて、タービン1の回転軸心からの距離が徐々に小さくなっている。このため、入口通路9とタービン側スクロール室8の終端部とで挟まれた部分は、先端に向けて厚さが薄くなった舌部46になっている。このため、舌部46はタービンハウジング4で最も過酷な熱環境に晒されるが、本実施形態では、舌部46の上近傍に2つの空気抜き穴用連通穴44が配置されているため、舌部46の近傍部において冷却水への熱交換(冷却性能)が高くなっている。このため、舌部46の昇温を抑制して、信頼性を向上できる。
また、図9に示すように、入口通路9とウエストゲート通路14とは左右に並んでおり、両者の間に隔壁32a,32bの片側が位置しているが、本実施形態のように、後部隔壁32bに空気抜き穴用連通穴44を空けると、ウエストゲート通路14の箇所からの伝熱も抑制できるため、舌部46の熱害保護手段として一層有益である。
図10に示すように、タービンハウジング4の出口側フランジ21には、触媒51を内蔵した触媒ケース52が継手管53を介して接続される。継手管53は、入口から出口に向けて断面積が徐々に小さくなっており、かつ、先端が下向きになるように曲がっている。触媒ケース52は、正面視でタービンハウジング4の側に倒れるように傾斜しているが、鉛直姿勢に配置することも可能である。
ウエストゲート通路14の終端は斜め下向きに開口しているため、排気ガスは、あまり方向変換することなく、触媒ケース52に流入する。これにより、排気ガスの放熱を抑制して、特に暖機運転時における触媒51の早期昇温に貢献できる。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、冷却水ジャケットの形態は、タービンハウジングの形状等に応じて適宜設定できる。中間ハウジングは、タービンハウジングとは別体であってもよい。
本願発明は、実際に排気ターボ過給機に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 タービン
2 コンプレッサ翼
3 回転軸
4 タービンハウジング
4c サイド張り出し部
6 中間ハウジング
8 タービン側スクロール室
9 入口通路
14 ウエストゲート通路
21 出口側フランジ(出口側端面)
31 冷却水ジャケット
33 上部ジャケット
34 下部ジャケット
35,36 連通部
37 冷却水入口
38 冷却水出口
52 排気系部材の一例としての触媒ケース

Claims (2)

  1. タービンが回転自在に配置されたハウジングに、前記タービンを排気ガスで駆動するためのスクロール室と、前記スクロール室に排気ガスを送り込む入口通路と、前記タービンを駆動した排気ガスが排出される出口通路と、少なくとも前記スクロール室を囲う冷却水ジャケットとが形成されており、
    前記入口通路は前記タービンの外接円の接線方向に向かい、前記出口通路はタービンの回転軸心方向に向かっている一方、
    前記冷却水ジャケットは、前記スクロール室を挟んで出口通路の側に広がるアウトサイドエリアと、前記スクロール室を挟んで出口通路と反対側に広がるインサイドエリアとを有し、前記アウトサイドエリアの容積がインサイドエリアの容積よりも大きくなっている構成であって、
    前記ハウジングのうち前記出口通路が開口していて排気系部材が接続される出口側端面は、前記タービンの回転軸心方向から見て前傾した傾斜面になっている一方、
    前記冷却水ジャケットのうちアウトサイドエリアは、上に行くに従ってスクロール室からタービンの軸心方向に遠ざかっていて、前記アウトサイドエリアの上部に冷却水出口を設けており、冷却水ジャケットの下部に設けた冷却水入口と前記冷却水出口とが、前記タービンの回転軸心方向にオフセットされている、
    排気ターボ過給機。
  2. 前記ハウジングのうち前記出口通路が開口していて排気系部材が接続される出口側端面は、前記タービンの回転軸心方向から見て前傾した傾斜面になっている一方、
    前記冷却水ジャケットのうちアウトサイドエリアは、上に行くに従ってスクロール室からタービンの軸心方向に遠ざかっていて、前記アウトサイドエリアの上部に冷却水出口を設けており、冷却水ジャケットの下部に設けた冷却水入口と前記冷却水出口とが、タービンの回転軸心方向にオフセットされている、
    請求項1に記載した排気ターボ過給機。
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