JP6436737B2 - タービンハウジング - Google Patents

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Description

本発明は、ターボチャージャーにおける排気タービン用のハウジング(タービンハウジング)に関し、特に水冷ジャケット付きのタービンハウジングに関する。
従来の一般的なタービンハウジングは、鋳造による鋳物製品である。鋳物製ハウジングの長所は、形状設定の自由度が大きく生産性が良好なこと、並びに、耐熱鋼の使用および高剛性化が容易で耐久性に優れることである。近年、エンジンの燃費向上に伴い排気ガス温度が高温化しているため、オーステナイト等の鉄系材料を使用する傾向にある。ただし、オーステナイトは耐熱性等に優れるものの、コストが高いという欠点がある。また、鉄系の鋳造品は重く、薄肉化するにも限界があるという欠点がある。
タービンハウジングを従来よりも軽量化及び低コスト化するための試みとして、ハウジング本体のステンレス板金製化や、水冷ジャケット付きアルミニウム合金製(以下単に「水冷アルミ製」という)化が提案されている。しかしながら、ステンレス板金製のタービンハウジングには、高精度加工が必要な部位の製造上の問題や薄肉化による変形のために、機能(耐久信頼性等)とコストとの両立が非常に難しいという欠点がある。他方、水冷アルミ製のタービンハウジングによれば、水冷ジャケットを併設することでアルミ材の使用が可能となり、オーステナイトに比べて材料コストを低減できるというメリットがある。ただし、アルミは鋳鉄に比べて熱伝導率がかなり大きい(300℃におけるアルミの熱伝導率:233(W/m・K)に対し、300℃における鋳鉄の熱伝導率:31(W/m・K)程度)。このため、タービンハウジング内を流れる排気ガスの熱がアルミ製のハウジング壁を介して水冷ジャケットに過度に伝わり、排気ガスの冷え過ぎによる熱又は運動エネルギーの減少、ひいては過給性能の低下を招く結果となっている。また、水冷ジャケットを流れる冷却水が過度に高温化することで、エンジン側での冷却性能の向上(即ちラジエータの大容量化)が必要になり、結果的にコスト増につながってしまう。
なお、特許文献1は、水冷ジャケット付きのタービンハウジングの一例を開示する。特許文献1によれば、タービンハウジング(10)の本体は、アルミニウム合金又は他の金属からなる鋳造部品である。該ハウジング本体の周囲に中空室(12)を形成するために、二つのシェル部材(14,16)が設けられており、これらシェル部材によって冷却ジャケット(18)が構成されている。また、冷却ジャケット(18)の内部であって前記ハウジング本体の外周部には、冷却液を導くための少なくとも1つのフローエレメント(28)が設けられている。同文献1のFIG.1及び2には、フローエレメントは突条の形態で描かれている。
国際公開WO2009/106166号公報
本発明は、従来の鋳物製タービンハウジングの長所を生かしつつ従来の水冷アルミ製タービンハウジングの欠点を克服することを意図したものである。即ち、本発明の目的は、排気ガス流路を流れる排気ガスの冷え過ぎによる熱又は運動エネルギーの減少を極力回避して過給効率の低下を防止することができると共に、水冷ジャケットを流通する冷却水の量を低減可能な水冷ジャケット付きタービンハウジングを提供することにある。
本発明は、排気タービンの収容室およびそれを取り囲む排気ガス流路を内部に区画形成するスクロール本体部と、前記スクロール本体部の外側に配設され、前記スクロール本体部の外壁面との間に水冷ジャケットを区画形成するシェルとを備えたタービンハウジングであって、
前記スクロール本体部は、鉄系材料からなる鋳物として構成され、
前記水冷ジャケットに面した前記スクロール本体部の外壁面の表面性状(表面粗さ)が、前記排気ガス流路に面した前記スクロール本体部の内壁面の表面性状(表面粗さ)よりも粗く設定されるべく、前記スクロール本体部の外壁面の表面性状が、算術平均粗さRa=25μm以上に設定されており、且つ前記スクロール本体部の内壁面の表面性状が、算術平均粗さRa=18μm以下に設定されている、ことを特徴とするタービンハウジングである。
また、前記シェルが板金製または樹脂製であることは好ましい。
[作用]
本発明によれば、排気タービンの収容室およびそれを取り囲む排気ガス流路を形成するスクロール本体部を、熱伝導率がアルミよりも低い鉄系材料の鋳物製としている。このため、スクロール本体部を流れる排気ガスの熱が水冷ジャケットを流れる冷却水に必要以上に伝達される事態を防止して排気ガスの冷え過ぎを回避することができ、ひいては熱又は運動エネルギーの過度な減少による過給効率の低下を防止することができる。
また、本発明のタービンハウジングでは、水冷ジャケットに面したスクロール本体部の外壁面の表面性状が、排気ガス流路に面したスクロール本体部の内壁面の表面性状よりも粗く設定されている。このように、排気ガス流路に面したスクロール本体部内壁面の表面性状が相対的に滑らかなことで、当該内壁面と排気ガスとの接触面積が小さくなり、排気ガスからスクロール本体部へ熱が多少なりとも伝わり難くなる。このことは排気ガスの冷え過ぎ防止に貢献する。他方で、水冷ジャケットに面したスクロール本体部外壁面の表面性状を相対的に粗くすることで、水冷ジャケットを流れる冷却水と当該外壁面との接触面積を増大させて効率的な熱移動が可能になるため、従来よりも少ない冷却水量で鋳物製スクロール本体部の冷却(高温化阻止)を図ることができる。
なお、スクロール本体部外壁面の表面性状が算術平均粗さRaで25μm未満では、外壁面の表面性状の粗化による冷却水と当該外壁面との間の接触面積の増大効果が得られず、上記のような作用効果を期待できなくなる。
また、鋳物製スクロール本体部の外側において水冷ジャケットを区画形成するシェルを、鋳物製ではなく板金製または樹脂製とすることで、水冷ジャケット付きタービンハウジングの軽量化を図ることができる。
本発明のタービンハウジングによれば、排気ガス流路を流れる排気ガスの冷え過ぎによる熱又は運動エネルギーの減少を極力回避して過給効率の低下を防止することができると共に、水冷ジャケットを流通する冷却水の必要量を従来よりも低減することができる。
図1及び図2は本発明の一実施形態に従う水冷ジャケット付きタービンハウジングの全体像を示し、図1の(A)は正面図、(B)は右側面図。 図2の(A)は背面図、(B)は平面図(上面図)。 図3は、図1(B)のX−X線での概略断面図。 図4は、図3のY−Y線での概略断面図。 図5は、鋳物製スクロール本体部の一側面図。 図6は、鋳物製スクロール本体部の平面図(上面図)。 図7は、鋳物製スクロール本体部の外壁面及び内壁面の表面性状を模式的に示す部分拡大断面図。 図8は、実施例及び比較例の比較実験の結果を示すグラフ。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施形態に従う水冷ジャケット付きタービンハウジングは、鋳物製のスクロール本体部10、板金製又は樹脂製の第1及び第2のシェル21,22、金属製の入口フランジ30、並びに、金属製の出口フランジ40を備える。
特に図3及び図4に示すように、スクロール本体部10は、その中心域に排気タービン(図示略)の収容室11を区画形成すると共に、その排気タービン収容室11を取り囲む位置に略環状(より具体的には略渦巻き状)の排気ガス流路12を区画形成することを基本形状(この基本形状自体は公知)とする中空な鋳物部品である。スクロール本体部10の正面サイド(図4の左側)には、車両エンジンからの排気ガスを排気ガス流路12に導入するための入口ポート13が設けられている。また、スクロール本体部10の一方側面の中央付近(図3の右側)には、排気ガス流路12を経て排気タービン収容室11に集められた排気ガスを車両の排気系(触媒コンバータやマフラー等)に向けて排出するための出口ポート14が設けられている。
図1〜図4に示すように、スクロール本体部10の外側には、第1のシェル21及び第2のシェル22が配設されている。これら第1及び第2のシェル21,22は、スクロール本体部10の左側半部及び右側半部を覆うようなカバー状の部材としてそれぞれ形成されており、第1及び第2のシェル21,22が組み合わされることで、スクロール本体部10が両シェル内に包み込まれる。そして、第1及び第2のシェル21,22がスクロール本体部10に装着されると、両シェルの内壁面とスクロール本体部の外壁面との間には、水冷ジャケット23が区画形成される。水冷ジャケット23は、その内部に冷却水流路(24,25)を提供する。
図1、図2及び図4に示すように、入口フランジ30は、スクロール本体部の入口ポート13の位置に取り付けられ、同位置において、スクロール本体部の入口ポート13を区画する周壁部と第1及び第2のシェル21,22の端縁部とを連結している。図1(A)及び図4から見て取れるように、入口フランジ30には、その中央域において前記入口ポート13と連通する排気ガス用の中央開口31が形成され、その中央開口31の下及び上の各位置に冷却水導入口32及び冷却水導出口33がそれぞれ形成されている。冷却水導入口32及び冷却水導出口33は、水冷ジャケット23内に設定された冷却水流路と連通する。なお、入口フランジ30は、車両エンジンの排気マニホルド及び冷却系統と、当該水冷ジャケット付きタービンハウジングとを連結するためのフランジ部品である。この入口フランジ30が車両エンジンの排気マニホルド等に連結されると、前記中央開口31が排気マニホルドの下流側に接続されると共に、前記冷却水導入口32及び冷却水導出口33が車両エンジンの冷却系統(ラジエータを含む)に接続されることになる。
図3に示すように、出口フランジ40は、スクロール本体部の出口ポート14の位置に配置されると共に、当該出口ポート14を区画する周壁部に対して外嵌状態で固定されている。出口フランジ40は、前記排気マニホルドよりも更に下流側にある車両の排気系(触媒コンバータやマフラー等)と、当該水冷ジャケット付きタービンハウジングとを連結するためのフランジ部品である。この出口フランジ40が車両の排気系に連結されることで、出口ポート14が車両の排気系につながる。
本発明では、スクロール本体部10は、鉄系材料からなる鋳物として構成されている。鉄系材料としては、鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄、ねずみ鋳鉄など)、鋳鋼を例示することができる。これら鉄系材料はいずれも、アルミニウム又はアルミニウム合金に比べて熱伝導率が低い金属である。そして、このスクロール本体部10を鋳造する際には、スクロール本体部の外壁面15に、流路仕切り部16が同時に形成される(図3,5,6参照)。
図3、図5及び図6に示すように、スクロール本体部の左右の外壁面15上には、それぞれ一条の流路仕切り部(流路仕切り突条)16が設けられている。流路仕切り部16の各々は、スクロール本体部10の入口ポート付近を起点(図5,6に符号「16a」で示す)として排気ガス流路12に沿うように延びると共に(図5参照)、スクロール本体部10の側面を約半周したところの該本体部の最も低い位置にある終点(図5に符号「16b」で示す)まで延びている。これら左右一対の流路仕切り部16は、各々が水冷ジャケット23の内部を該流路仕切り部の下側領域(内側領域)と上側領域(外側領域)とに区分する。
即ち、流路仕切り部16の下側領域(内側領域)は、入口フランジの冷却水導入口32と連通すると共に、冷却水導入口32からの冷却水を流路仕切り部16に沿ってガイドする流入側冷却水流路24を提供する。これに対し、流路仕切り部16の上側領域(外側領域)は、入口フランジの冷却水導出口33と連通する。そして、この流路仕切り部16の上側領域(外側領域)は、前記流入側冷却水流路24に沿って水冷ジャケット23の奥にまで流れ入った冷却水が、流路仕切り部の終点16bに達したところで折り返し反転(Uターン)した後に、冷却水導出口33に向けて冷却水を流路仕切り部16に沿ってガイドする流出側冷却水流路25を提供する。
なお、スクロール本体部10の外側に第1及び第2のシェル21,22が装着された状態において、流路仕切り部16の頂部(該突条16の高さ方向の頂上部)がシェルの内壁面に接するか、又は、流路仕切り部16の頂部とシェル内壁面との間に存する隙間が0.5mm以下となるように、流路仕切り部16の高さが設定されている。このように0.5mm以下の隙間であれば、かかる隙間が存在していても、流路仕切り部16の「流路仕切り」としての機能は何ら損なわれない。
本実施形態のタービンハウジングが、入口フランジ30を介して車両エンジンに連結されると、車両エンジンの冷却系統の主要な構成要素であるラジエータからの冷却水(即ちエンジンクーラント)が冷却水導入口32を介して水冷ジャケット23内に導入可能となる。冷却水導入口32から導入された冷却水は、流路仕切り部16の下側領域(内側領域)を占める流入側冷却水流路24に沿って水冷ジャケット23の奥にまで流れ入り、その後、流路仕切り部16の上側領域(外側領域)を占める流出側冷却水流路25に沿って入口フランジ30に向けて逆流する。そして冷却水は、冷却水導出口33から水冷ジャケット23の外に流れ出て、車両エンジンの冷却系統に戻される。
図7の丸囲みは、スクロール本体部10の外壁面15及び内壁面17の表面性状を模式的に示す部分拡大断面図である。図7が示唆するように本発明では、水冷ジャケット23に面したスクロール本体部外壁面15の表面性状が、排気ガス流路12に面したスクロール本体部内壁面17の表面性状よりも粗くなっている。より具体的には、スクロール本体部内壁面17の表面性状が、算術平均粗さRaで18μm以下(実施例ではRa=18μm)に設定されている。これに対し、スクロール本体部外壁面15の表面性状は、算術平均粗さRaで25μm以上(実施例ではRa=40μm)に設定されている。
スクロール本体部10の外内壁面15,17間において表面性状を異ならせる手法としては種々のものがある。一例を示せば、砂型鋳造の際に、スクロール本体部の内側中空部を形成する内側砂型(中子)に相対的に細目の鋳物砂(中子砂)を使用する一方で、スクロール本体部の外殻部を形成する外側砂型に相対的に粗目の鋳物砂を使用することがあげられる。あるいは、スクロール本体部の内側中空部を形成する内側砂型(中子)にだけ、その表面に塗型材を塗布しておき、鋳造完了後に、スクロール本体部の内壁面の鋳肌が外壁面の鋳肌よりも平滑になるようにすることも可能である。
図8は、鋳物製スクロール本体部10の外内壁面15,17間の表面性状を異ならせることが、スクロール本体部10の壁部の温度にどのような影響を及ぼすかについて調べた比較実験の結果を示す。図8の実線は、本発明の実施例の結果を示す。この実施例は「スクロール本体部外壁面15のRa=40μm、スクロール本体部内壁面17のRa=18μm」のスクロール本体部10を採用したタービンハウジングの事例である。図8の破線は、本発明と対比されるべき比較例の結果を示す。この比較例は「スクロール本体部外壁面15のRa=18μm、スクロール本体部内壁面17のRa=18μm」のスクロール本体部10を採用したタービンハウジングの事例である。
この比較実験は、排気ガス流路12を流れる排気ガスの温度を約1000℃に統一すると共に、水冷ジャケット23を流れる水量を同量としつつ冷却水の温度を約100℃に統一するという統一条件の下で行われた。その結果、図8に示すように、比較例ではスクロール本体部10の壁部(鋳物)の温度が約500℃であったのに対し、実施例ではスクロール本体部10の壁部(鋳物)の温度が約300℃であった。この比較実験により、スクロール本体部の外内壁面15,17間の表面性状を異ならせることによるスクロール本体部10の冷却効果を確認することができた。
[実施形態の効果]
本実施形態では、排気タービン収容室11および排気ガス流路12を形成するスクロール本体部10を、熱伝導率がアルミよりも低い鉄系材料の鋳物製としている。このため、スクロール本体部10を流れる排気ガスの熱が水冷ジャケット23を流れる冷却水に必要以上に伝達される事態を防止して排気ガスの冷え過ぎを極力回避することができる。その結果、排気ガスの熱又は運動エネルギーの過度な減少による過給効率の低下を防止することができる。また、本タービンハウジングの水冷ジャケット23を出た後にエンジンの冷却系統に戻される冷却水は過度に高温化されていないため、ラジエータの熱交換負荷を殊更に高めることは無く、ひいてはラジエータ容量の増加を図る必要が無く、冷却系統の設備コストを増大させるおそれがない。
本実施形態のタービンハウジングでは、水冷ジャケット23に面したスクロール本体部外壁面15の表面性状を、排気ガス流路12に面したスクロール本体部内壁面17の表面性状よりも粗く設定した。排気ガス流路12に面したスクロール本体部内壁面17の表面性状が相対的に滑らかなことで、当該内壁面と排気ガスとの接触面積が小さくなり、排気ガスからスクロール本体部10へ熱が多少なりとも伝わり難くなる。このことは排気ガスの冷え過ぎ防止に貢献する。その一方で、水冷ジャケット23に面したスクロール本体部外壁面15の表面性状を相対的に粗くすることで、水冷ジャケット23を流れる冷却水と当該外壁面との接触面積を増大させて効率的な熱移動が可能になる。このため、従来よりも少ない冷却水量で鋳物製スクロール本体部10の冷却(高温化阻止)を図ることができる。また、スクロール本体部10がアルミよりも高温耐熱性に優れた鉄系材料(例えば鋳鉄)であることも、必要冷却水量の低減に貢献する。また、必要冷却水量が少なくて済むことは、冷却系統の設備コストを低く抑えることにも貢献する。
本実施形態では、水冷ジャケット23を区画形成するシェル21,22を、鋳物製ではなく板金製または樹脂製とすることで、水冷ジャケット付きタービンハウジングの軽量化を図ることができる。
[変更例]
上記実施形態では、水冷ジャケット23を形成するためのシェルを二つの部品(21,22)で構成したが、単一のシェル部品で水冷ジャケット23を形成してもよい。
10 スクロール本体部
11 排気タービン収容室
12 排気ガス流路
15 スクロール本体部の外壁面
17 スクロール本体部の内壁面
21,22 シェル
23 水冷ジャケット
24,25 冷却水流路

Claims (2)

  1. 排気タービンの収容室およびそれを取り囲む排気ガス流路を内部に区画形成するスクロール本体部と、
    前記スクロール本体部の外側に配設され、前記スクロール本体部の外壁面との間に水冷ジャケットを区画形成するシェルとを備えたタービンハウジングであって、
    前記スクロール本体部は、鉄系材料からなる鋳物として構成され、
    前記水冷ジャケットに面した前記スクロール本体部の外壁面の表面性状が、前記排気ガス流路に面した前記スクロール本体部の内壁面の表面性状よりも粗く設定されるべく、前記スクロール本体部の外壁面の表面性状が、算術平均粗さRa=25μm以上に設定されており、且つ前記スクロール本体部の内壁面の表面性状が、算術平均粗さRa=18μm以下に設定されている、ことを特徴とするタービンハウジング。
  2. 前記シェルは、板金製または樹脂製である、ことを特徴とする請求項1に記載のタービンハウジング。
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