JP2017031929A - エンジンのegrクーラ - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRクーラの内部ガス通路の強度の大幅な低下を抑制しつつ、内部ガス通路の入口部が煤によって閉塞することを抑制することができるエンジンのEGRクーラを提供する。
【解決手段】エンジン1のEGRクーラ30は、熱交換用のフィン38を有するとともにEGRガスが通過する複数の内部ガス通路37を備えるエンジンのEGRクーラにおいて、少なくとも一部の内部ガス通路には、EGRガスの入口部から下流側にかけて所定距離Lの範囲に、フィンの密度が内部ガス通路の所定距離の範囲以外の領域におけるフィンの密度よりも低い低密度領域40が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンのEGRクーラに関する。
従来、エンジンの排気通路の途中から分岐して吸気通路の途中に接続したEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気還流)通路に配置されて、このEGR通路を通過するEGRガスを冷却するEGRクーラが知られている(例えば特許文献1参照)。
このようなEGRクーラは、ハウジング(特許文献1ではシェルと称されている)の内部に、EGRガスと冷却水等の冷媒との間で熱交換をさせる熱交換体を備えている。この熱交換体は複数のチューブ状の内部ガス通路を有している。EGRガスは、この内部ガス通路を通過する際に、内部ガス通路の外側を流れる冷媒との間で熱交換を行っている。
また、特許文献1には、内部ガス通路の内部に設けられた熱交換用のフィンの先端位置を、内部ガス通路の先端部よりも所定距離だけ後退させて配置すること、すなわち、内部ガス通路の先端部から所定距離だけ下流側に、フィンの存在しない領域を設けることも開示されている。
また、近年、上記のようなEGRクーラにおいて、チューブ状の内部ガス通路の代わりに、熱交換プレートによって熱交換用のフィンが挟持された内部ガス通路を有するものも開発されてきている(後述する図3参照)。
特開2002−295992号公報
上記のようなEGRクーラの場合、内部ガス通路のEGRガスの入口部で、EGRガスの流速が低下する可能性がある。内部ガス通路の入口部でEGRガスの流速が低下した場合、内部ガス通路の入口部が煤によって閉塞される可能性がある。
これに関して、特許文献1の技術を参考にして、内部ガス通路の内部に設けられた熱交換用のフィンの先端部を、内部ガス通路の先端部よりも所定距離だけ下流側に後退させることで、内部ガス通路の入口部におけるEGRガスの流速低下を抑制することが考えられる。しかしながら、この技術の場合、内部ガス通路の先端部にフィンが存在しない領域が形成されるため、この先端部の強度が大幅に低下してしまう。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、EGRクーラの内部ガス通路の強度の大幅な低下を抑制しつつ、内部ガス通路の入口部が煤によって閉塞することを抑制することができるエンジンのEGRクーラを提供することである。
上記の目的を達成するための本発明に係るエンジンのEGRクーラは、熱交換用のフィンを有するとともにEGRガスが通過する複数の内部ガス通路を備えるエンジンのEGRクーラにおいて、少なくとも一部の前記内部ガス通路には、EGRガスの入口部から下流
側にかけて所定距離の範囲に、前記フィンの密度が該内部ガス通路の前記所定距離の範囲以外の領域における前記フィンの密度よりも低い低密度領域が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、少なくとも一部の内部ガス通路のEGRガスの入口部から下流側にかけて所定距離の範囲に低密度領域が設けられているので、このような低密度領域が設けられていない場合に比較して、内部ガス通路の入口部におけるEGRガスの流速低下を抑制することができる。これにより、内部ガス通路の入口部が煤によって閉塞することを抑制することができる。また、低密度領域の代わりに、フィンが存在しない領域を設ける場合に比較して、内部ガス通路の強度の大幅な低下を抑制することができる。
上記構成において、前記低密度領域において前記フィンの密度は、下流側に向かうに従って連続的に上昇する構成とすることができる。
この構成によれば、低密度領域におけるEGRガスと冷媒との熱交換量を連続的に上昇させることができる。
本発明によれば、EGRクーラの内部ガス通路の強度の大幅な低下を抑制しつつ、内部ガス通路の入口部が煤によって閉塞することを抑制することができる。
実施形態に係るエンジンのEGRクーラとその周辺の構成を模式的に示す概略図である。 実施形態に係る下流EGRクーラの内部構造を模式的に示す概略断面図である。 図3(a)は比較例に係る下流EGRクーラのEGRガスの入口側の内部構造を拡大して模式的に示す概略断面図である。図3(b)は比較例に係る下流EGRクーラに煤が堆積した様子を模式的に示す概略断面図である。 実施形態の変形例に係るEGRクーラの低密度領域におけるフィンの密度変化の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るエンジン1のEGRクーラ30について図面を参照しつつ説明する。なお、図面に関しては、構成が分かり易いように実際の製品から寸法を変化させており、各部材、各部品の板厚や幅や長さなどの比率も必ずしも実際の製品の比率と一致しているとは限らない。
図1はエンジン1のEGRクーラ30とその周辺の構成を模式的に示す概略図である。なお、図1において、EGRクーラ30の構成を視認し易くするために、EGRクーラ30と一部のEGR通路10以外の構成は二点鎖線によって模式的に図示されている。エンジン1は車両に搭載されている。車両の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態においては一例としてバス、トラック等の大型車両を用いる。
エンジン1は、エンジン本体2、吸気通路3、排気通路4、EGR通路10、EGRバルブ20、及びEGRクーラ30を備えている。エンジン本体2は、気筒(シリンダ)が形成されたシリンダブロックと、シリンダブロックの上部に配置されたシリンダヘッドと、気筒に配置されたピストンとを備えている。エンジン本体2の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態においては一例としてディーゼルエンジンを用いる。
吸気通路3はエンジン本体2に吸入される吸気が通過する通路であり、その下流側端部がエンジン本体2のシリンダヘッドに形成された吸気ポートに接続している。排気通路4はエンジン本体2から排出された排気が通過する通路であり、その上流側端部がエンジン本体2のシリンダヘッドに形成された排気ポートに接続している。なお、エンジン本体2の燃料噴射量、燃料噴射時期等は、制御装置(図示せず)としての電子制御装置(Electric Control Unit:すなわちECU)によって制御されている。
EGR通路10は、排気通路4の排気の一部を吸気通路3に還流させる通路であり、排気通路4の途中から分岐して吸気通路3の途中に接続している。具体的には本実施形態に係るEGR通路10は、排気通路4の排気マニホールドの部分の途中から分岐して吸気通路3の吸気マニホールドの部分の途中に接続している。但し、EGR通路10の排気通路4からの分岐箇所及び吸気通路3への接続箇所はこれに限定されるものではない。これ以降、EGR通路10を通過する排気をEGRガスと称する。
EGRバルブ20はEGR通路10に配置されている。具体的には本実施形態に係るEGRバルブ20は、EGR通路10のEGRクーラ30よりもEGRガスの流動方向で下流側の部分に配置されており、制御装置としての電子制御装置の指示を受けて開閉することで、EGRガスの流量を制御する。なお、EGRクーラ30とEGRバルブ20の配置順序はこれに限定されるものではなく、例えばEGRクーラ30がEGRバルブ20よりも下流側に配置された構成とすることもできる。
EGRクーラ30は、EGR通路10を通過するEGRガスを冷媒(例えば冷却水等)との熱交換によって冷却する装置である。本実施形態に係るEGRクーラ30は、上流EGRクーラ31及び下流EGRクーラ32を備えている。下流EGRクーラ32は、上流EGRクーラ31よりもEGRガスの流動方向で下流側に配置されている。
また下流EGRクーラ32は、上流EGRクーラ31よりも上方側(重力の方向とは反対の方向の側)に位置している。EGR通路10のうち、上流EGRクーラ31と下流EGRクーラ32との間を接続する部分は、所定角度、屈曲している。したがって、EGRガスは、上流EGRクーラ31の内部を通過した後に、所定角度屈曲して下流EGRクーラ32の内部に流入する。但し、本発明が適用されるEGRクーラ30の構成はこれに限定されるものではなく、本発明は、上流EGRクーラ31と下流EGRクーラ32とが重力方向で同じ高さに配置されているものや、上流EGRクーラ31と下流EGRクーラ32との間のEGR通路10が屈曲していないもの等に適用することもできる。
上流EGRクーラ31及び下流EGRクーラ32の筐体部材であるハウジング33には、それぞれ冷媒導入部34及び冷媒排出部35が接続されている。上流EGRクーラ31及び下流EGRクーラ32において冷媒は、それぞれの冷媒導入部34から導入され、上流EGRクーラ31及び下流EGRクーラ32の内部においてEGRガスを冷却した後に、それぞれの冷媒排出部35から排出される。
続いてEGRクーラ30の内部構造について説明する。図2はEGRクーラ30のうち、下流EGRクーラ32の内部構造を模式的に示す概略断面図である。なお、上流EGRクーラ31の構成は、下流EGRクーラ32と同様であるので、上流EGRクーラ31の内部構造の図示による詳細な説明は省略する。
EGRクーラ30(すなわち下流EGRクーラ32及び上流EGRクーラ31)のハウジング33の内部には、EGRガスと冷媒との間で熱交換をさせる熱交換体36が配置されている。具体的には熱交換体36は、熱交換用のフィン38を有するとともに、EGRガスが通過する内部ガス通路37を複数個備えている。
各々の内部ガス通路37は、EGRクーラ30の軸線方向に延在している。また各々の内部ガス通路37は、熱交換用のフィン38を挟持する一対の熱交換プレート37aを備えている。すなわち、本実施形態に係る内部ガス通路37は、熱交換プレート37aによって熱交換用のフィン38が挟持された構造を有し、EGRガスが通過する内部ガス通路である。また本実施形態に係るEGRクーラ30は、プレート式のEGRクーラである。
また、隣接する内部ガス通路37のうち、一方の内部ガス通路37の熱交換プレート37aと他方の内部ガス通路37の熱交換プレート37aとの間には、エンドプレート39が配置されている。具体的にはエンドプレート39は、複数の内部ガス通路37の端部を支持するための板部材であり、隣接する一方の内部ガス通路37と他方の内部ガス通路37との間の部分のうち、上流側の端部及び下流側の端部に配置されて、複数の内部ガス通路37を支持している。
また、上流側に配置されているエンドプレート39の上流側端面は、内部ガス通路37の上流側端面よりも下流側に位置している。下流側に配置されているエンドプレート39の下流側端面は、内部ガス通路37の下流側端面よりも上流側に位置している。これを換言すると、本実施形態に係る内部ガス通路37の上流側端面は、上流側に配置されているエンドプレート39の上流側端面よりも上流側に突出しており、内部ガス通路37の下流側端面は、下流側に配置されているエンドプレート39の下流側端面よりも下流側に突出している。
また、内部ガス通路37の外周部には冷媒が通過するための冷媒通路が設けられており、これにより、内部ガス通路37の熱交換プレート37aは冷却されている。内部ガス通路37のEGRガスの入口部(上流側端部)から流入したEGRガスは、フィン38の間を通過しながら流動して、内部ガス通路37のEGRガスの出口部(下流側端部)から排出される。この際、フィン38によって効果的にEGRガスの熱が放熱される。この放熱された熱は内部ガス通路37の熱交換プレート37aを伝導して、冷媒通路の冷媒によって冷却される。このようにしてEGRクーラ30はEGRガスを冷却している。
またEGRクーラ30の複数の内部ガス通路37のうち、少なくとも一部の内部ガス通路37には、EGRガスの入口部から下流側にかけて所定距離(L)の範囲に、低密度領域40が設けられている。この低密度領域40は、フィン38の密度が内部ガス通路37の所定距離(L)の範囲以外の領域におけるフィン38の密度よりも低い領域である。
具体的には、本実施形態に係るEGRクーラ30の全ての内部ガス通路37は、フィン38の密度が相対的に高い高密度領域41と、フィン38の密度が高密度領域41よりも相対的に低い低密度領域40とを備えており、この低密度領域40は内部ガス通路37のEGRガスの入口部から下流側にかけて所定距離(L)の範囲に設けられており、高密度領域41は低密度領域40よりも下流側の範囲(所定距離よりも下流側の範囲)に設けられている。
なお、本実施形態において、フィン38の密度とは、単位体積当たりにおけるフィン38の個数をいう。したがって、フィン38に密度が低いとは、単位体積当たりにおけるフィン38の個数が少ないことを意味している。
また、所定距離(L)の具体的な値は特に限定されるものではないが、例えば次の観点に基づいて設定すればよい。具体的には、所定距離(L)が長いほど、内部ガス通路37における低密度領域40の割合が大きくなるので、EGRガスがフィン38を通過することに伴うEGRガスの流速低下をより抑制することができる。一方、所定距離(L)が短
いほど、内部ガス通路37における高密度領域41の割合が大きくなるので、フィン38による放熱性能を高くすることができるとともに内部ガス通路37の強度をより高くすることができる。そこで、このような観点を考慮して、適切な所定距離(L)を設定すればよい。
なお本実施形態においては、所定距離(L)の一例として、内部ガス通路37の全長の1/3程度の距離を用いている。この構成によれば、EGRクーラ30に要求されるフィン38による放熱性能を十分に確保し且つ内部ガス通路37に必要な強度を十分に確保しつつ、EGRガスの流速低下を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態に係る上流EGRクーラ31は下流EGRクーラ32と同様に、低密度領域40を備えている。
続いて、EGRクーラ30の作用効果について、比較例と比較しつつ説明する。図3(a)は比較例に係る下流EGRクーラ200のEGRガスの入口側の内部構造を拡大して模式的に示す概略断面図であり、図3(b)は下流EGRクーラ200に煤が堆積した様子を模式的に示す概略断面図である。比較例に係る下流EGRクーラ200の内部ガス通路210は、低密度領域40を備えておらず、高密度領域41のみを備えている点において、図2に示す本実施形態に係る下流EGRクーラ32と異なっている。
下流EGRクーラ200の場合、隣接する内部ガス通路210の間に形成された領域50(具体的にはこの領域50は隣接する内部ガス通路210と上流側に配置されたエンドプレート39とによって区画された領域である)にEGRガスが流入する。また、内部ガス通路210の内部に流入したEGRガスは熱交換用のフィン38を通過しながら流動するところ、内部ガス通路210は高密度領域41のみを備えているので、内部ガス通路210のEGRガスの入口部において、EGRガスの流速が低下する可能性がある。この場合、領域50において、EGRガスが淀んでしまい、その結果、図3(b)に示すように、この領域50にEGRガスに含まれる煤が堆積する可能性がある。この堆積した煤が成長した場合、内部ガス通路210のEGRガスの入口部が煤によって閉塞される可能性がある。
また、下流EGRクーラ200の場合、内部ガス通路210のEGRガスの入口部において、EGRガスが急激に冷却される可能性が高い。この場合、EGRガス中の水分や煤成分の一部が凝結して煤が堆積し易くなる。この点においても、下流EGRクーラ200の場合、内部ガス通路210の入口部が煤によって閉塞される可能性が高い。
これに対して、本実施形態に係るEGRクーラ30によれば、少なくとも一部の内部ガス通路37のEGRガスの入口部から下流側にかけて所定距離(L)の範囲に低密度領域40が設けられているので、このような低密度領域40が設けられていない場合に比較して、内部ガス通路37の入口部におけるEGRガスの流速低下を抑制することができるので、煤の堆積を抑制することができる。その結果、内部ガス通路37の入口部が煤によって閉塞することを抑制することができる。また、EGRクーラ30によれば、内部ガス通路37の入口部におけるEGRガスの冷却性能を低下させることもできるので、内部ガス通路37の入口部においてEGRガスが急激に冷却されることも抑制することができる。これにより、EGRガス中の水分や煤成分の一部が凝結することによって生じる煤の堆積を抑制することもできる。この点においても、EGRクーラ30によれば、内部ガス通路37の入口部が煤によって閉塞することを効果的に抑制することができる。また、EGRクーラ30によれば、低密度領域40の代わりに、フィン38が存在しない領域を設ける場合に比較して、内部ガス通路37の強度の大幅な低下を抑制することができる。
また、EGRクーラ30によれば、低密度領域40においてEGRガスと冷媒との熱交換量が減少するので、この低密度領域40において冷媒が局部沸騰することも抑制することができる。
なお、本実施形態において、複数の内部ガス通路37が低密度領域40を備えているが、この構成に限定されるものではない。例えば、EGRクーラ30の1つの内部ガス通路37のみが低密度領域40を備える構成とすることもできる。但し、本実施形態のように、複数の内部ガス通路37が低密度領域40を備える場合の方が、1つの内部ガス通路37のみが低密度領域40を備える場合に比較して、内部ガス通路37の入口部の煤による閉塞を効果的に抑制できる点で好ましい。
なお、前述したように、本実施形態に係る上流EGRクーラ31は図2に示す下流EGRクーラ32と同様に、低密度領域40を備えているが、EGRクーラ30の構成はこれに限定されるものではない。例えばEGRクーラ30は、上流EGRクーラ31または下流EGRクーラ32のいずれか一方のみが低密度領域40を備える構成とすることもできる。但し、上流EGRクーラ31及び下流EGRクーラ32の両方が低密度領域40を備えている場合の方が、そうでない場合に比較して、内部ガス通路37の入口部の煤による閉塞をより効果的に抑制できる点で好ましい。
また、本発明が適用されるEGRクーラは、本実施形態のような合計2つのEGRクーラ(上流EGRクーラ31及び下流EGRクーラ32)を備えるものに限定されない。例えば、本発明は、上流EGRクーラ31または下流EGRクーラ32のいずれか一方のみを備えるものに適用することもでき、上流EGRクーラ31及び下流EGRクーラ32の他に第3または第4のEGRクーラ等をさらに備えるものに適用することもできる。
(変形例)
上述した実施形態において、内部ガス通路37の低密度領域40におけるフィン38の密度は、EGRガスの流動方向で下流側にかけて同じ値となっている。しかしながら、低密度領域40におけるフィン38に密度は、この構成に限定されるものではなく、例えば次に説明する変形例の構成とすることもできる。
図4は、本実施形態の変形例に係るEGRクーラ30の低密度領域40におけるフィン38の密度変化の一例を示す図である。具体的には図4の横軸は、内部ガス通路37のEGRガスの入口部からの距離を示し、縦軸はフィン38の密度を示している。また、ライン300は、本変形例に係るEGRクーラ30の低密度領域40におけるフィン38の密度の変化の一例を示している。なお、図4の横軸において、右側はEGRガスの流動方向で下流側に相当する。
図4のライン300から分かるように、本変形例に係る低密度領域40におけるフィン38の密度は、下流側に向かうに従って連続的に上昇している。なお、図4において、ライン300は下流側に向かうに従って「直線的」に上昇しているが、これに限定されるものではなく、例えば「曲線的」に上昇するものであってもよい。
本変形例に係るEGRクーラ30によれば、EGRクーラ30の内部ガス通路37の強度の大幅な低下を抑制しつつ、内部ガス通路37の入口部が煤によって閉塞することを抑制することができるとともに、さらに、低密度領域40におけるEGRガスと冷媒との熱交換量を連続的に上昇させることもできる。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、
種々の変形・変更が可能である。
1 エンジン
10 EGR通路
30 EGRクーラ
31 上流EGRクーラ
32 下流EGRクーラ
33 ハウジング
36 熱交換体
37 内部ガス通路
37a 熱交換プレート
38 フィン
39 エンドプレート
40 低密度領域
41 高密度領域
L 所定距離

Claims (2)

  1. 熱交換用のフィンを有するとともにEGRガスが通過する複数の内部ガス通路を備えるエンジンのEGRクーラにおいて、
    少なくとも一部の前記内部ガス通路には、EGRガスの入口部から下流側にかけて所定距離の範囲に、前記フィンの密度が該内部ガス通路の前記所定距離の範囲以外の領域における前記フィンの密度よりも低い低密度領域が設けられていることを特徴とするエンジンのEGRクーラ。
  2. 前記低密度領域において前記フィンの密度は、下流側に向かうに従って連続的に上昇する請求項1に記載のエンジンのEGRクーラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018180058A1 (ja) * 2017-03-29 2018-10-04 株式会社デンソー 熱交換器
CN113482808A (zh) * 2021-06-30 2021-10-08 东风汽车集团股份有限公司 一种egr冷却器及egr系统

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