JP2019065813A - Egrガスの冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シリンダヘッド内の省スペース化およびEGRガスの冷却性能の向上が可能なEGRガスの冷却構造を提供することを課題とする。【解決手段】シリンダヘッドに設けられたEGRガス通路と、前記シリンダヘッドに設けられ、第1の温度の第1冷却水が流れる第1ウォータジャケットと、前記シリンダヘッドに設けられ、前記第1ウォータジャケットよりも前記EGRガス通路の下流側に位置し、前記第1の温度とは異なる第2の温度の第2冷却水が流れる第2ウォータジャケットと、を具備するEGRガスの冷却構造。【選択図】図1
Description
本発明はEGRガスの冷却構造に関する。
内燃機関において燃料の燃焼により発生する窒素酸化物(NOx)の低減および燃費向上のため、排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)装置が用いられている。燃焼室の燃焼温度が高くなるとNOxが発生しやすくなる。シリンダヘッドの排気側から吸気側へと排気の一部(EGRガス)を還流させ吸入空気と混合させることで、燃焼温度を低下させる。これによりNOxの低減が可能である。
EGRガスの通路をシリンダヘッドに設け、ウォータジャケット内の冷却水によりEGRガスを冷却することがある(例えば特許文献1)。これにより燃焼温度を低下させることができる。
EGRガス通路を長くし、EGRガスと冷却水との熱交換を広い範囲で行うことで、EGRガスの冷却性能を高めることができる。しかしEGRガス通路がシリンダヘッド内で大きなスペースを占めてしまう。そこで、シリンダヘッド内の省スペース化およびEGRガスの冷却性能の向上が可能なEGRガスの冷却構造を提供することを目的とする。
上記目的は、シリンダヘッドに設けられたEGRガス通路と、前記シリンダヘッドに設けられ、第1の温度の第1冷却水が流れる第1ウォータジャケットと、前記シリンダヘッドに設けられ、前記第1ウォータジャケットよりも前記EGRガス通路の下流側に位置し、前記第1の温度とは異なる第2の温度の第2冷却水が流れる第2ウォータジャケットと、を具備するEGRガスの冷却構造によって達成できる。
シリンダヘッド内の省スペース化およびEGRガスの冷却性能の向上が可能なEGRガスの冷却構造を提供できる。
(実施形態)
以下、図面を参照して本実施形態のEGRガスの冷却構造100について説明する。冷却構造100は例えば自動車のエンジン(内燃機関)のシリンダヘッド10に適用される。エンジンは例えばガソリンエンジンなどである。図1(a)は本実施形態に係るEGRガスの冷却構造100を例示する平面図であり、透視してEGRガス通路16も図示している。
以下、図面を参照して本実施形態のEGRガスの冷却構造100について説明する。冷却構造100は例えば自動車のエンジン(内燃機関)のシリンダヘッド10に適用される。エンジンは例えばガソリンエンジンなどである。図1(a)は本実施形態に係るEGRガスの冷却構造100を例示する平面図であり、透視してEGRガス通路16も図示している。
図1(a)に示すように、シリンダヘッド10は例えばアルミニウム合金などの金属で形成され、ウォータジャケット12および14、EGRガス通路16、ボア18が設けられている。ウォータジャケット12(第1ウォータジャケット)は複数のボア18を囲み、配管によりラジエータ20に接続されている。ウォータジャケット12およびラジエータ20には冷却水W1(第1冷却水)が循環する。
ウォータジャケット14(第2ウォータジャケット)は、ボア18からは離間し、シリンダヘッド10の壁面10b付近に位置し、配管によりラジエータ22に接続されている。ウォータジャケット14およびラジエータ22には冷却水W2(第2冷却水)が循環する。ウォータジャケット12とウォータジャケット14とは分離され、冷却水W1と冷却水W2とは混合しない。冷却水W1の温度T3は、冷却水W2の温度T4よりも高い。
EGRガス通路16はシリンダヘッド10内を通り、ウォータジャケット12および14とは分離されている。EGRガス通路16の入口16aは不図示の排気管に接続され、EGRガスが流入する。EGRガス通路16の出口16bは不図示の吸気管に接続され、EGRガスを排出する。入口16aはシリンダヘッド10の壁面10aに設けられ、ウォータジャケット12の近くに位置し、ウォータジャケット14からは遠い。出口16bは、シリンダヘッド10の壁面のうち壁面10aとは別の壁面10bに設けられ、ウォータジャケット14の近くに位置し、ウォータジャケット12からは遠い。EGRガス通路16のうち、シリンダヘッド10の厚さ方向においてウォータジャケット12に重なる部分を領域R1、ウォータジャケット14に重なる部分を領域R2とする。領域R2は領域R1よりもEGRガス通路16の下流側に位置する。
冷却水W1はシリンダヘッド、およびEGRガス通路16の上流側のEGRガスを冷却する。冷却水W2はEGRガス通路16の下流側のEGRガスを冷却する。
図1(b)は図1(a)の線A−Aに沿った断面図である。図1(b)に示すように、EGRガス通路16はウォータジャケット12および14のそれぞれに上下から挟まれる。シリンダヘッド10にはウォータジャケット12および14の間を隔てる溝11が設けられている。溝11によりウォータジャケット12の冷却水W1とウォータジャケット12の冷却水W2との熱交換が抑制される。
図2は本実施形態におけるEGRガスの温度を示す図である。横軸はEGRガス通路16の入口16aを始点として通路の延伸方向に沿って出口16bに向かう方向の距離、縦軸はEGRガスの温度である。入口16aからの距離がd0の位置からd1の位置までは領域R1に対応し、d2〜d3は領域R2に対応する。温度T0は入口16aにおけるEGRガスの温度である。温度T2はEGRガスの目標温度であり、シリンダヘッド10においてEGRガスをT2まで冷却することが好ましい。温度T3はウォータジャケット12内の冷却水W1の温度(第1の温度)である。温度T4はウォータジャケット14内の冷却水W2の温度(第2の温度)である。温度の関係はT0>T1>T2>T3>T4である。図2中に斜線で示した部分の面積S1はEGRガスと冷却水W1との熱交換量を表し、面積S2はEGRガスと冷却水W2との熱交換量を表す。
入口16aから流入したEGRガスは、冷却水W1との熱交換により冷却される。距離d1の位置に到達するまでに、EGRガスは温度T1まで冷却される。さらにEGRガスは領域R2において冷却水W2と熱交換して冷却される。距離d3の位置に到達するまでに、EGRガスは温度T2まで冷却される。温度T2のEGRガスは吸気管に供給される。
以上、本実施形態によれば、EGRガス通路16の上流側にウォータジャケット12、下流側にウォータジャケット14をそれぞれ設け、温度の異なる冷却水W1およびW2を循環させる。EGRガスは、ウォータジャケット12の冷却水W1、およびウォータジャケット14の冷却水W2により冷却される。より低温の冷却水W2を用いるためEGRガスの冷却が効率的に行われる。また、EGRガス通路16を短くすることができ、シリンダヘッド10内の省スペース化が可能である。
冷却水W1の温度T3と冷却水W2の温度T4とは異なればよく、T4をT3より高くすることもできる。すなわち、図1において冷却水W1およびW2のうち一方を他方より低温にすることで冷却性能は向上する。また、EGRガス通路16の上流側(壁面10a側)にボア18から離間した低温冷却水用のウォータジャケットを設け、ボア18を囲みかつ下流側(壁面10b側)まで延伸する高温冷却水用のウォータジャケットを設けてもよい。
ただし、図2に示したように、冷却水W2の温度T4は冷却水W1の温度T3より低いことが好ましい。EGRガスは、EGRガス通路16の上流側において冷却水W1により温度T1まで冷却され、下流側において冷却水W2により温度T2まで冷却される。このため効果的な冷却が可能である。また、EGRガスと冷却水との間の熱の移動量は両者の温度差に比例する。したがって、温度T1のEGRガスと温度T4の冷却水W2との熱交換量(図2のS1)は、例えば温度T0のEGRガスと冷却水W2との熱交換量より小さくなる。すなわち、本実施形態によれば、EGRガス冷却後の冷却水W2の温度は大幅には上昇しない。したがって、冷却水W2を冷却するラジエータ22の負荷が抑制される。
図3(a)および図3(b)は比較例における温度を示す図である。図3(a)は冷却水W1のみを用い、低温の冷却水W2は用いない例である。図3(a)に示すように、熱交換量は温度差に比例するため、EGRガスの温度がT2に近づくほどEGRガスは冷却されにくくなる。そこで、EGRガスをT2まで冷却するには、入口からの距離がd3より大きいd4の位置までEGRガスを流す。このためEGRガス通路16が長くなり、EGRガス通路16がシリンダヘッド10内で占める体積が大きくなってしまう。一方、本実施形態によれば、前述のようにEGRガスの冷却性能が向上するため、図3(a)の例に比較してEGRガス通路16を短くすることができる。
図3(b)は冷却水W2のみを用い、高温の冷却水W1は用いない例である。図3(b)に示すように、冷却水W2の温度T4と温度T2との温度差は大きいため熱交換が効果的に行われ、EGRガスの温度がT2に到達する。しかしEGRガスと冷却水W2との熱交換量(面積S3に対応)が大きいため、冷却水W2の温度は大幅に上昇する。シリンダヘッド10において高温になった冷却水W2は、ラジエータ22により冷却されウォータジャケット14に還流する。しかし高温の冷却水W2を冷却するため、ラジエータ22における熱交換量が増大し、負荷が大きくなる。一方、本実施形態によれば、前述のように、EGRガスを冷却水W1で冷却した後に、さらに冷却水W2で冷却する。このため冷却水W2とEGRガスとの熱交換量が小さくなる。したがって冷却水W2の温度上昇が抑制され、ラジエータ22の負荷が抑制される。
図1(b)に示したように、ウォータジャケット12とウォータジャケット14との間に溝11を設けることが好ましい。冷却水W1と冷却水W2との間の熱交換が抑制され、それぞれの温度T3およびT4が維持される。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 シリンダヘッド
10a、10b 壁面
11 溝
12、14 ウォータジャケット
16 EGRガス通路
16a 入口
16b 出口
18 ボア
20、22 ラジエータ
100 冷却構造
10a、10b 壁面
11 溝
12、14 ウォータジャケット
16 EGRガス通路
16a 入口
16b 出口
18 ボア
20、22 ラジエータ
100 冷却構造
Claims (1)
- シリンダヘッドに設けられたEGRガス通路と、
前記シリンダヘッドに設けられ、第1の温度の第1冷却水が流れる第1ウォータジャケットと、
前記シリンダヘッドに設けられ、前記第1ウォータジャケットよりも前記EGRガス通路の下流側に位置し、前記第1の温度とは異なる第2の温度の第2冷却水が流れる第2ウォータジャケットと、を具備するEGRガスの冷却構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017194807A JP2019065813A (ja) | 2017-10-05 | 2017-10-05 | Egrガスの冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017194807A JP2019065813A (ja) | 2017-10-05 | 2017-10-05 | Egrガスの冷却構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019065813A true JP2019065813A (ja) | 2019-04-25 |
Family
ID=66337800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017194807A Pending JP2019065813A (ja) | 2017-10-05 | 2017-10-05 | Egrガスの冷却構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2019065813A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021161980A (ja) * | 2020-04-01 | 2021-10-11 | マツダ株式会社 | エンジンのegrシステム |
-
2017
- 2017-10-05 JP JP2017194807A patent/JP2019065813A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021161980A (ja) * | 2020-04-01 | 2021-10-11 | マツダ株式会社 | エンジンのegrシステム |
JP7487529B2 (ja) | 2020-04-01 | 2024-05-21 | マツダ株式会社 | エンジンのegrシステム |
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