JP2016156331A - タービンハウジング - Google Patents

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悟 横嶋
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Abstract

【課題】熱膨張を有効に吸収することができ、簡単かつ低コストで製造することができるタービンハウジングタービンハウジングを提供する。
【解決手段】ターボチャージャにおけるタービンハウジング10であって、タービンホイールを経由せずに排気を排出させるバイパス部Pを備え、このバイパス部Pは、吸気側のフランジ11側に配置されるバイパス配管21と、排気出口側のフランジ13側に配置されるバイパスガイド配管22とで構成され、バイパスガイド配管22は、排気出口側のフランジ13に溶接Eによって固定されると共に、バイパス配管21に摺動自在に取り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のターボチャージャ(ターボ過給機)に用いられる板金製のタービンハウジングに関する。
ターボチャージャに用いられるタービンハウジングとしては、鋳造製のものが一般的である。これに対し、板金製のタービンハウジングが例えば特許文献1により開示されている。これを、図6〜図9に示す。
図6及び図7に示すように、タービンハウジング1は、渦状の排気ガス通路を構成するスクロール部2と、このスクロール部2から突設され、排気ガスの出口となるタービン出口2bを構成するタービン出口構成配管7と、スクロール部2を外部の排気ガス通路(図示せず)とバイパスするバイパス通路5を構成するためにスクロール部2から突設され、タービン出口構成配管7と別体に並設されたバイパス通路構成配管6と、タービン出口構成配管7とバイパス通路構成配管6とで支持されるタービン出口フランジ4とを備えている。なお、図中符号2aはタービン入口を示し、符号3はタービン入口フランジを示している。
そして、タービンハウジング1は、タービン出口構成配管7とバイパス通路構成配管6の2つの配管によって、鋳物品で比較的重量のあるタービン出口フランジ4を支持している。
また、図8及び図9に示すように、タービン出口構成配管7の板厚t1よりもバイパス通路構成配管6の板厚t2を2倍程度厚く形成して、バイパス通路構成配管6側に応力が集中しないようにしいる。
特開2008−57448号公報
しかしながら、前記従来のタービンハウジング1では、バイパス通路構成配管6をスクロール部2及びタービン出口フランジ4の両方に固定するため、熱膨張を有効に吸収することができない。これに対処するに、バイパス通路構成配管6の材質をタービン出口構成配管7の材質よりも熱膨張の小さいものとすると共に、バイパス通路構成配管6の板厚t2をタービン出口構成配管7の板厚t1よりも厚く形成しているので、タービンハウジング1の製造コストが高くなった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、熱膨張を有効に吸収することができ、簡単かつ低コストで製造することができるタービンハウジングを提供することを目的とする。
本発明は、ターボチャージャにおけるタービンハウジングであって、タービンホイールを経由せずに排気を排出させるバイパス部を備え、バイパス部は、吸気側のフランジ側に配置されるバイパス配管と、排気出口側のフランジ側に配置されるバイパスガイド配管とで構成され、バイパス配管とバイパスガイド配管、及び、バイパスガイド配管と排気出口側のフランジのいずれか一方を溶接によって固定し、他方を摺動自在に取り付けたことを特徴とする。
また、本発明は、タービンホイールを経由して排気を排出させるスクロール部を更に備え、スクロール部は、吸気側のフランジ側に配置されるスクロール配管と、排気出口側のフランジ側に配置されるスクロールガイド配管とで構成され、スクロール配管とスクロールガイド配管、及び、スクロールガイド配管と排気出口側のフランジのいずれか一方を溶接によって固定し、他方を摺動自在に取り付けたことを特徴とする。
本発明によれば、バイパスガイド配管がバイパス配管に、或いは、バイパスガイド配管がフランジの孔部に摺動自在に取り付けられているため、排気の熱によりバイパス部が熱膨張した場合であっても、バイパスガイド配管或いはバイパス配管が摺動することによって、バイパス部の熱膨張による変位を許容することができる。これにより、バイパス部の熱膨張を有効に吸収することができる。
また、スクロールガイド配管がスクロール配管に、或いは、スクロールガイド配管がフランジの孔部に摺動自在に取り付けられているため、排気の熱によりスクロール部が熱膨張した場合であっても、スクロールガイド配管或いはスクロール配管が摺動することによって、スクロール部の熱膨張による変位を許容することができる。これにより、スクロール部の熱膨張を有効に吸収することができる。
さらに、一方を溶接により固定し、他方を摺動自在にして、両方を固定しなくても熱膨張を吸収することができるため、バイパス部を構成する配管とスクロール部を構成する配管を同じ素材で形成することができ、バイパス部及びスクロール部を簡単かつ低コストで製造することがことができる。
本発明の第1実施形態のターボチャージャに用いられる板金製のタービンハウジングを示す側面図である。 上記タービンハウジングの要部の断面図である。 本発明の第2実施形態の板金製のタービンハウジングの要部の断面図である。 本発明の第3実施形態の板金製のタービンハウジングの断面図である。 本発明の第4実施形態の板金製のタービンハウジングの断面図である。 従来の板金製のタービンハウジングを示す側面図である。 上記従来の板金製のタービンハウジングの正面図である。 図7中A−A線に沿う断面図である。 図7中B−B線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態のターボチャージャに用いられる板金製のタービンハウジングを示す側面図、図2はタービンハウジングの要部の断面図である。
図1,図2に示すように、タービンハウジング10は、車両のターボチャージャ(ターボ過給機)のハウジングとして用いられ、図示しないタービンホイールが入って吸入空気(吸気)の入口を構成する吸気側のフランジ11と、排気ガスの入口を構成する排気入口側のフランジ12、及び、排気ガスの出口を構成する排気出口側(排気流れ下流側)のフランジ13に溶接によりそれぞれ固定される内筒20及び外筒30からなる所謂二重殻構造となっている。
図1に示すように、吸気側のフランジ11には外部から吸入空気を取り入れるコンプレッサ14が接続され、また、排気ガスを放出する排気出口側のフランジ13には排気ガスの有害な汚染物質を取り除く図示しない触媒コンバータが接続される。
図2に示すように、内筒20は、上側にタービンホイールを経由して排気を排出させるスクロール部Sを、下側にタービンホイールを経由せずに排気を排出させるバイパス部Pを、それぞれ備えている。
バイパス部Pは、吸気側のフランジ11側に配置されるバイパス配管21と、排気出口側のフランジ13側に配置されるバイパスガイド配管22とで構成されている。
バイパス配管21は、内筒20を構成すると共に、プレス成形された2つの板金製の分割体21a,21bを溶接により接合することにより構成されている。
バイパスガイド配管22の一端部22a内には、バイパス配管21の分割体21bの他端部21cが挿入されて摺動自在に取り付けられている。
また、バイパスガイド配管22の他端部22bは、排気出口側のフランジ13の内側のフランジ部13aに形成された孔部13b内に挿入されて孔部13bの周りの環状突起部13cに溶接Eによって固定されている。
さらに、バイパス配管21とバイパスガイド配管22は同じ素材(材質)で形成されていて、熱膨張を吸収させるために、バイパスガイド配管22の他端部22bのみを排気出口側のフランジ13に溶接Eにて固定し、バイパスガイド配管22の一端部22aはバイパス配管21の分割体21bの他端部21cの外周に摺動できるように構成されている。これによって、バイパス部Pを構成するバイパス配管21とバイパスガイド配管22の熱膨張を吸収している。
なお、外筒30は、図1に示すように、プレス成形された2つの板金製の分割体31,32を溶接により接合することで、内筒20を所定の隙間を空けて完全に覆っている。
以上実施形態のタービンハウジング10によれば、図示しない内燃機関から排気がスクロール部Sへ流入し、この排気が流れる際にタービンホイールを回転させる。タービンホイールを回転させた排気は、排気出口側のフランジ13へと流れる。また、バイパス部Pへもタービンホイールを経由せずに排気が排気出口側のフランジ13の孔部13bへと流れる。
内燃機関からスクロール部S及びバイパス部Pへ排気が流入することによって、スクロール部S及びバイパス部Pを形成する内筒20が排気の熱により熱膨張しても、バイパス配管21の分割体21bの他端部21cの外周に摺動自在に下流側のバイパスガイド配管22の一端部22aが挿入されているため、バイパス配管21がバイパスガイド配管22の内周と摺動することによって、内筒20のバイパス部Pの熱膨張による変位を許容することができる。これにより、バイパス部Pの熱膨張を有効に吸収することができる。
また、バイパス配管21とバイパスガイド配管22を同じ材質で形成すると共に、バイパスガイド配管22の他端部22bと排気出口側のフランジ13のフランジ部13aの環状突起部13cを先に溶接して一体化した後で、このフランジ13が一体化されたバイパスガイド配管22の一端部22a内にバイパス配管21の分割体21bの他端部21cを挿入することによって、バイパス配管21とバイパスガイド配管22及びフランジ13を一体に形成する。これにより、バイパス部Pを簡単かつ低コストで製造することができる。
〔第2実施形態〕
図3は本発明の第2実施形態のターボチャージャに用いられる板金製のタービンハウジングの要部の断面図である。
図3に示すように、第2実施形態のタービンハウジング10Aは、バイパスガイド配管22の一端部22a内にバイパス配管21の分割体21bの他端部21cを挿入して溶接Eにより固定すると共に、バイパスガイド配管22の他端部22bを排気出口側のフランジ13の孔部13bの周りの環状突起部13c内に挿入して摺動自在に取り付けてある点が、前記第1実施形態と異なる。なお、他の構成は前記第1実施形態と同様であるので、同一構成部分に同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
これにより、第2実施形態も前記第1実施形態と同様の作用・効果を奏する。
また、バイパス配管21とバイパスガイド配管22を同じ材質で形成すると共に、バイパス配管21の分割体21bの他端部21cとバイパスガイド配管22の一端部22aを先に溶接して一体化した後で、この一体化されたバイパスガイド配管22の他端部22bを排気出口側のフランジ13の孔部13bの周りの環状突起部13c内に挿入することによって、バイパス配管21とバイパスガイド配管22及びフランジ13を一体に形成する。これにより、バイパス部Pを簡単かつ低コストで製造することができる。
〔第3実施形態〕
図4は本発明の第3実施形態のターボチャージャに用いられる板金製のタービンハウジングの断面図である。
図4に示すように、第3実施形態のタービンハウジング10Bは、車両のターボチャージャ(ターボ過給機)のハウジングとして用いられ、図示しないタービンホイールが入って吸入空気(吸気)の入口を構成する吸気側のフランジ11と、排気ガスの出口を構成する排気出口側のフランジ13と、タービンホイールを経由して排気を排出させるスクロール部Sと、タービンホイールを経由せずに排気を排出させるバイパス部Pと、を備えている。
スクロール部Sは、吸気側のフランジ11側に配置されるスクロール配管23と、排気出口側のフランジ13側に配置されるスクロールガイド配管24と、で構成されされている。
スクロール配管23の一端部23aは、溶接Eにより吸気側のフランジ11に固定されていると共に、他端部23b内にスクロールガイド配管24の一端部24aが挿入されて摺動自在に取り付けられている。
また、スクロールガイド配管24の他端部24bは、排気出口側のフランジ13のフランジ部13aに形成された孔部13d内に挿入されて孔部13dの周りの環状突起部13eに溶接Eによって固定されている。
さらに、スクロール配管23とスクロールガイド配管24は同じ素材(材質)で形成されていて、熱膨張を吸収させるために、スクロールガイド配管24の他端部24bのみを排気出口側のフランジ13に溶接Eにて固定し、スクロールガイド配管24の一端部24aはスクロール配管23の他端部23b内に摺動できるように構成されている。これにより、スクロール部Sを構成するスクロール配管23とスクロールガイド配管24の熱膨張を吸収している。
バイパス部Pは、吸気側のフランジ11側に配置されるバイパス配管21と、排気出口側のフランジ13側に配置されるバイパスガイド配管22とで構成されている。バイパス配管21はスクロール配管23に連なるように一体に形成されている。
バイパス配管21の中途の環状突起部21e内には、バイパスガイド配管22の一端部22aが挿入されて摺動自在に取り付けられている。
また、バイパスガイド配管22の他端部22bは、排気出口側のフランジ13のフランジ部13aに形成された孔部13b内に挿入されて孔部13bの周りの環状突起部13cに溶接Eによって固定されている。
さらに、バイパス配管21とバイパスガイド配管22は同じ素材(材質)で形成されていて、熱膨張を吸収させるために、バイパスガイド配管22の他端部22bのみを排気出口側のフランジ13に溶接Eにて固定し、バイパスガイド配管22の一端部22aはバイパス配管21の中途部の環状突起部21e内に挿入されて摺動できるように構成されている。これにより、バイパス部Pを構成するバイパス配管21とバイパスガイド配管22の熱膨張を吸収している。
このように構成したことにより、スクロールガイド配管24がスクロール配管23の他端部23b内に摺動自在に取り付けられ、スクロールガイド配管24の他端部24bが排気出口側のフランジ13の孔部13dの周りの環状突起部13eに溶接Eにより固定されているため、排気の熱によりスクロール部Sが熱膨張した場合であっても、スクロールガイド配管24がスクロール配管23に対して摺動することによって、スクロール部Sの熱膨張による変位を許容することができる。これにより、スクロール部Sの熱膨張を有効に吸収することができる。
また、バイパスガイド配管22の一端部22aがバイパス配管21の中途部の環状突起部21e内に摺動自在に取り付けられ、バイパスガイド配管22の他端部22bが排気出口側のフランジ13の孔部13bの周りの環状突起部13cに溶接Eによって固定されているため、排気の熱によりバイパス部Pが熱膨張した場合であっても、バイパスガイド配管22がバイパス配管21に対して摺動することによって、バイパス部Pの熱膨張による変位を許容することができる。これにより、バイパス部Pの熱膨張を有効に吸収することができる。
このように、一方を溶接により固定し、他方を摺動自在にして、両方を固定しなくてもスクロール部S及びバイパス部Pの熱膨張を吸収することができるため、スクロール部Sを構成する配管23,24及びバイパス部Pを構成する配管21,22を全て同じ素材で形成することができ、スクロール部S及びバイパス部Pを簡単かつ低コストで製造することがことができる。
〔第4実施形態〕
図5は本発明の第4実施形態のターボチャージャに用いられる板金製のタービンハウジングの断面図である。
図5に示すように、第4実施形態のタービンハウジング10Cは、スクロール部Sのスクロール配管23の他端部23bとスクロールガイド配管24の一端部24aが溶接Eによって固定されていると共に、スクロールガイド配管24の他端部24bが排気出口側のフランジ13の孔部13dの周りの環状突起部13e内に挿入されて摺動自在に取り付けられており、また、バイパス部Pのバイパス配管21の中途の環状突起部21eとバイパスガイド配管22の一端部22aが溶接Eによって固定されていると共に、バイパスガイド配管22の他端部22bが排気出口側のフランジ13の孔部13bの周りの環状突起部13c内に挿入されて摺動自在に取り付けられている点が、前記第3実施形態と異なる。なお、他の構成は前記第3実施形態と同様であるので、同一構成部分に同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
これにより、第4実施形態も前記第3実施形態と同様の作用・効果を奏する。
なお、前記第1及び第2実施形態によれば、スクロール部Sの詳細な説明を省略したが、前記第3及び第4実施形態のスクロール部Sと同様に構成しても良い。
10,10A,10B,10C タービンハウジング
11 吸気側のフランジ
13 排気出口側のフランジ
13b,13d 孔部
21 バイパス配管
22 バイパスガイド配管
23 スクロール配管
24 スクロールガイド配管
P バイパス部
S スクロール部
E 溶接

Claims (6)

  1. ターボチャージャにおけるタービンハウジング(10,10A,10B,10C)であって、
    タービンホイールを経由せずに排気を排出させるバイパス部(P)を備え、
    前記バイパス部(P)は、吸気側のフランジ(11)側に配置されるバイパス配管(21)と、排気出口側のフランジ(13)側に配置されるバイパスガイド配管(22)とで構成され、
    前記バイパス配管(21)と前記バイパスガイド配管(22)、及び、前記バイパスガイド配管(22)と前記排気出口側のフランジ(13)のいずれか一方を溶接(E)によって固定し、他方を摺動自在に取り付けたことを特徴とするタービンハウジング。
  2. 請求項1記載のタービンハウジング(10)であって、
    前記バイパスガイド配管(22)は、前記排気出口側のフランジ(13)に溶接(E)によって固定されると共に、前記バイパス配管(21)に摺動自在に取り付けられていることを特徴とするタービンハウジング。
  3. 請求項1記載のタービンハウジング(10A)であって、
    前記バイパスガイド配管(22)は、前記バイパス配管(21)に溶接(E)によって固定されると共に、前記排気出口側のフランジ(13)の孔部(13b)に摺動自在に取り付けられていることを特徴とするタービンハウジング。
  4. 請求項1記載のタービンハウジング(10B,10C)であって、
    タービンホイールを経由して排気を排出させるスクロール部(S)を更に備え、
    前記スクロール部(S)は、吸気側のフランジ(11)側に配置されるスクロール配管(23)と、排気出口側のフランジ(13)側に配置されるスクロールガイド配管(24)とで構成され、
    前記スクロール配管(23)と前記スクロールガイド配管(24)、及び、前記スクロールガイド配管(24)と前記排気出口側のフランジ(13)のいずれか一方を溶接(E)によって固定し、他方を摺動自在に取り付けたことを特徴とするタービンハウジング。
  5. 請求項4記載のタービンハウジング(10B)であって、
    前記スクロールガイド配管(24)は、前記排気出口側のフランジ(13)に溶接(E)によって固定されると共に、前記スクロール配管(23)に摺動自在に取り付けられていることを特徴とするタービンハウジング。
  6. 請求項4記載のタービンハウジング(10C)であって、
    前記スクロールガイド配管(24)は、前記スクロール配管(23)に溶接(E)によって固定されると共に、前記排気出口側のフランジ(13)の孔部(13d)に摺動自在に取り付けられていることを特徴とするタービンハウジング。
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