JP2017089449A - タービンハウジング - Google Patents

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悟 横嶋
飯島 徹
Toru Iijima
徹 飯島
公貴 戸張
Kimitaka Tobari
公貴 戸張
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Abstract

【課題】渦状の排気ガス流路を有したスクロール部の熱変形を確実に抑制することができ、排気管を含めた排気出口側の剛性を高めることができるタービンハウジングを提供する。
【解決手段】排気ガスBの入口12aを構成する排気入口側のフランジ12と排気ガスBの出口13aを構成する排気出口側のフランジ13との間に渦状の排気ガス流路Kを構成するスクロール部20を備え、スクロール部20の排気出口側の箇所に排気管30を接続し、排気管30よりタービンホイール14を経由した排気ガスBを排出するタービンハウジング10において、スクロール部20の排気ガスBの排気出口側の領域を鋳物製のスクロール部材23によって形成すると共に、残りの領域を板金製のスクロール部材21,22によって形成し、鋳物製のスクロール部材23の排気出口側に筒状部23dを形成し、筒状部23dに排気管30の端部31側を嵌合させて固定した。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のターボチャージャ(ターボ過給機)に用いられるタービンハウジングに関する。
ターボチャージャに用いられるタービンハウジングとしては、鋳造製のものが一般的である。これに対し、板金製のタービンハウジングが例えば特許文献1により開示されている。これを、図8〜図10に示す。
図8〜図10に示すように、タービンハウジング1は、渦状の排気ガス通路を構成するスクロール部2と、このスクロール部2から突設され、排気ガスの出口となるタービン出口2bを構成するタービン出口構成配管7と、スクロール部2を外部の排気ガス通路(図示せず)とバイパスするバイパス通路5を構成するためにスクロール部2から突設され、タービン出口構成配管7と別体に並設されたバイパス通路構成配管6と、タービン出口構成配管7とバイパス通路構成配管6とで支持されるタービン出口フランジ4とを備えている。なお、図中符号2aはタービン入口を示し、符号3はタービン入口フランジを示している。
そして、タービンハウジング1は、タービン出口構成配管7とバイパス通路構成配管6の2つの配管によって、鋳物品で比較的重量のあるタービン出口フランジ4を支持している。
特開2008−57448号公報
しかしながら、前記従来のタービンハウジング1では、スクロール部2が全て板金製で形成されているため、軽量ではあるが、熱により変形したり、亀裂等が発生し易く、耐久性の確保が難しかった。特に、図10に示すように、板金製のスクロール部2の排気出口側の筒状部の外周面に排気用の薄肉のタービン出口構成配管7が嵌め込まれているため、排気出口側の剛性が弱かった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、渦状の排気ガス流路を有したスクロール部の熱変形を確実に抑制することができ、排気管を含めた排気出口側の剛性を高めることができるタービンハウジングを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、排気ガスの入口を構成する排気入口側のフランジと前記排気ガスの出口を構成する排気出口側のフランジとの間に渦状の排気ガス流路を構成するスクロール部を備え、前記スクロール部の排気出口側の箇所に排気管を接続し、前記排気管よりタービンホイールを経由した前記排気ガスを排出するタービンハウジングにおいて、前記スクロール部の前記排気ガスの排気出口側の領域を板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材によって形成すると共に、残りの領域を板金製のスクロール部材によって形成し、前記板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材の排気出口側に筒状部を形成し、前記筒状部に前記排気管の端部側を嵌合させて固定したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のタービンハウジングであって、前記板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材の排気出口側の筒状部の内壁を出口側に行くに従って拡がる斜面に形成し、前記筒状部の内壁の斜面に前記排気管の端部側を嵌合させて溶接により固定したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載のタービンハウジングであって、前記板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材の排気出口側の筒状部の内壁に位置決め用の突起を形成し、前記筒状部の内壁の突起で前記排気管の端部を位置決めして溶接により固定したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタービンハウジングであって、前記板金製より耐熱性の高い材料は、鋳造より形成されていることを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、渦状の排気ガス流路を有したスクロール部の排気ガスの排気出口側の領域を板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材によって形成すると共に、残りの領域を板金製のスクロール部材によって形成し、板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材の排気出口側に筒状部を形成し、この筒状部に排気管の端部側を嵌合させて固定したことにより、スクロール部の熱変形を確実に抑制することができ、排気管を含めた排気出口側の剛性を高めることができる。これにより、スクロール部とタービンホイールとのクリアランス(チップクリアランス)を簡単かつ確実に経時的に確保することができる。また、板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材の排気出口側に筒状部を形成し、この筒状部に排気管の端部側を嵌合させて固定したことにより、排気管を介して排気出口側の排気ガスを漏らすことなく排気出口側のフランジの出口より確実に排出することができる。
請求項2の発明によれば、板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材の排気出口側の筒状部の内壁を出口側に行くに従って拡がる斜面に形成し、筒状部の内壁の斜面に排気管の端部側を嵌合させて溶接により固定したことにより、排気管の端部が筒状部内壁の奥に行き過ぎることがなく、筒状部と排気管を簡単かつ確実に溶接により固定することができる。
請求項3の発明によれば、板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材の排気出口側の筒状部の内壁に位置決め用の突起を形成し、筒状部の内壁の突起で排気管の端部を位置決めして溶接により固定したことにより、排気管の端部が筒状部内壁の奥に行き過ぎることがなく、筒状部に排気管を簡単かつ確実に位置決めして溶接により固定することができる。
請求項4の発明によれば、板金製より耐熱性の高い材料として鋳造より形成された鋳物製のスクロール部材を用いたことにより、スクロール部の一部を構成する排気ガスの排気出口側の領域を簡単かつ確実に製造することができる。
本発明の一実施形態のターボチャージャに用いられるタービンハウジングの側面図である。 上記タービンハウジングの正面図である。 上記タービンハウジングの背面図である。 上記タービンハウジングの断面図である。 上記タービンハウジングの板金製のスクロール部材と鋳物製のスクロール部材との接合状態を示す部分拡大断面図である。 (a)は上記タービンハウジングの鋳物製のスクロール部材と排気管の接合状態を示す部分拡大断面図、(b)は同鋳物製のスクロール部材と排気管の別の接合状態を示す部分拡大断面図である。 図4中Y−Y線に沿う断面図である。 従来のターボチャージャに用いられる板金製のタービンハウジングを示す側面図である。 上記従来の板金製のタービンハウジングの背面図である。 図9中X−X線に沿う断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態のターボチャージャに用いられるタービンハウジングの側面図、図2は同タービンハウジングの正面図、図3は同タービンハウジングの背面図、図4は同タービンハウジングの断面図、図5は同タービンハウジングの板金製のスクロール部材と鋳物製のスクロール部材との接合状態を示す部分拡大断面図、図6(a)は同タービンハウジングの鋳物製のスクロール部材と排気管の接合状態を示す部分拡大断面図、図6(b)は同鋳物製のスクロール部材と排気管の別の接合状態を示す部分拡大断面図、図7は図4中Y−Y線に沿う断面図である。
図1〜図4に示すように、タービンハウジング10は、車両のターボチャージャ(ターボ過給機)のハウジングとして用いられ、吸入空気(吸気)Aの入口11aを構成する吸気入口側のフランジ11と、排気ガスBの入口12aを構成する排気入口側のフランジ12と、排気ガスBの出口13aを構成する排気出口側(排気流れ下流側)のフランジ13との間に備えられた渦状の排気ガス流路Kを構成するスクロール部としての内筒20と、この内筒20の排気出口側の箇所(円筒状部23d)に接続された排気管30と、これら内筒20と排気管30を隙間G(所定間隔)を空けて覆う外筒40とからなる所謂二重殻構造となっていて、排気入口側のフランジ12の入口12aから入った排気ガスBを、内筒20の旋回中心部(中心部)Oに配設されたタービンホイール14を経由して排気出口側のフランジ13の出口13aから排出するものである。
図1に示すように、吸気入口側のフランジ11には外部から吸入空気Aを取り入れるコンプレッサ15が接続され、また、排気ガスBを放出する排気出口側のフランジ13には排気ガスBの有害な汚染物質を取り除く触媒コンバータ(排気ガス浄化装置)16が連結フランジ17と連結管18を介して接続されている。即ち、タービンハウジング10は、吸気側のコンプレッサ15と触媒コンバータ16の間に介在されている。
図2及び図4に示すように、内筒(スクロール部)20がハウジング内部の排気ガスBの渦巻き状の排気ガス流路Kを実質的に区画形成し、外筒40は内筒20及び排気管30を隙間(所定間隔)Gを空けて完全に覆い、内筒20及び排気管30を保護すると同時に断熱し、かつ、タービンハウジング10としての剛性を高める役割を担う外殻構造体をなしている。
図4に示すように、内筒20は、タービンホイール14のタービン軸14aの軸方向Lに直交する方向で2分割形成された板金製で薄板状のスクロール部材から成る第1内筒分割体21及び第2内筒分割体22と、タービンホイール14に相対向する部位(排気ガスBの排気出口側の領域)に位置する板金製より耐熱性の高い材料として鋳造より形成された鋳物製のスクロール板材から成る第3内筒分割体23とから構成されている。
図2及び図4に示すように、第1内筒分割体21と第2内筒分割体22は、板金をプレス加工することにより所定の湾曲筒形状に成形されていて、このプレス成形された2つの板金製の第1内筒分割体21の後周縁側の端部21bと第2内筒分割体22の前周縁側の端部22aを溶接により接合して固定してある。即ち、第1内筒分割体21の後周縁側の端部21bと第2内筒分割体22の前周縁側の端部22aは、外側に垂直に長さが異なるように折り曲げ形成されており、この長短の端部21b,22a同士は溶接(溶接部分を符号Eで示す)により固定されている。
また、図2及び図4に示すように、第3内筒分割体23は、鋳物部品にて所定の湾曲筒形状に成形されていて、図4及び図5に示すように、板金製の第2内筒分割体22の後周縁側の端部22bと鋳物製の第3内筒分割体23の後外周縁側の段差凹状の端部23b同士を排気ガス流路Kの流路面kの反対側の面からの溶接(溶接部分を符号Eで示す)により接合して固定してある。これにより、内筒20の排気ガスBの排気出口側の領域としてのタービンホイール14に相対向する部位は、鋳物製のスクロール部材から成る鋳物製の第3内筒分割体23によって形成され、残りの部位は、板金製のスクロール板材から成る板金製の第1内筒分割体21及び第2内筒分割体22から形成されていて、その内部に渦巻き状の排気ガス流路Kが形成されている。
さらに、図2及び図4に示すように、鋳物製の第3内筒分割体23の正面23aは、平坦部になっていて、その下側(排気入口側のフランジ12)の面積が上側(排気入口側のフランジ12の反対側)の面積よりも広く形成されている。即ち、図4に示すように、鋳物製の第3内筒分割体23の排気入口側のフランジ12寄りの部位は、その反対側の部位よりも厚肉に形成されている。これにより、鋳物製の第3内筒分割体23によって内筒20の排気ガス流路Kの流路面kの一部が形成されている。
さらに、鋳物製の第3内筒分割体23の排気入口側には段差円環状の凹部23cが形成されていると共に、排気出口側には円筒状部(筒状部)23dが一体突出形成されている。この段差円環状の凹部23cには、タービンホイール14を保護する円環リング状の補強部材(図示省略)を嵌め込んである。
また、図6(a)に示すように、円筒状部23dの内壁は出口側に行くに従って拡がる円錐状の斜面23eに形成されていて、この円筒状部23dの内壁の斜面23eに排気管30の前側の端部31を嵌め込んで両者が溶接(溶接部分を符号Eで示す)により固定されている。
図1〜図4に示すように、外筒40は、タービンホイール14のタービン軸14aの軸方向L(車両走行時の振動方向)に沿って2分割形成された第1外筒分割体41と第2外筒分割体42との2枚の板金製の薄板部材によって構成されている。この第1外筒分割体41と第2外筒分割体42は、板金をプレス加工することにより所定の湾曲形状に成形されていて、このプレス成形された2枚の板金製の第1外筒分割体41と板金製の第2外筒分割体42を溶接により接合することにより、内筒20及び排気管30が隙間Gを空けて完全に覆われるようになっている。
即ち、図1,図3,図4及び図7に示すように、板金製の第1外筒分割体41の段差状に延びた他端部41bと板金製の第2外筒分割体42の段差状に延びた一端部42aは、第1外筒分割体41の他端部41bを下にして重ね合わせてタービンホイール14のタービン軸14aの軸方向(軸直線方向)Lに沿って溶接(溶接部分を符号Eで示す)により互いに固定されている。これにより、車両が走行中において、タービン軸14aの軸方向Lで伸縮するため、軸方向Lに沿って溶接することによって、溶接目の破裂が防止されようになっている。
また、図7に示すように、外筒40を構成する板金製の第1外筒分割体41と板金製の第2外筒分割体42の各内面には、外筒40の湾曲形状に沿うようにプレス成形された板金製の各プレート(補強板材)45,46が少なくとも一点の溶接(点状の溶接)により固定されている。
図2及び図4に示すように、吸気入口側のフランジ11は、円環状に形成されており、その中央の円形の開口部11aが吸入空気Aの入口になっている。そして、吸気入口側のフランジ11の内周面11bには、内筒20の板金製の第1内筒分割体21の前周縁側の端部21aが溶接(溶接部分を符号Eで示す)により固定されている。また、吸気入口側のフランジ11の外周面11cには、外筒40を構成する板金製の第1外筒分割体41及び板金製の第2外筒分割体42の前周縁側の各端部41c,42cが溶接(溶接部分を符号Eで示す)により固定されている。尚、吸気入口側のフランジ11には、ボルト取付用のネジ孔11dが等間隔に複数形成されている。
図4に示すように、排気入口側のフランジ12は、略円環状に形成されており、その開口部12aが排気ガスBの入口になっている。そして、排気入口側のフランジ12の外周面12bの上側には、段差環状の凹部12cが形成されている。この凹部12cに沿って内筒20の板金製の第1内筒分割体21の下端部21c側及び板金製の第2内筒分割体22の下端部22c側が半円弧湾曲状にそれぞれ形成されていると共に該凹部12cのまわりにスライド自在に当接して嵌め込まれている。
また、図2〜図4に示すように、排気入口側のフランジ12の外周面12bに沿って外筒40を構成する板金製の第1外筒分割体41及び板金製の第2外筒分割体42の下端部41e,42e側が半円弧湾曲状にそれぞれ形成されていると共に該外周面12bに溶接(溶接部分を符号Eで示す)により固定されている。尚、排気入口側のフランジ12には、図示しないボルト取付用のネジ孔が等間隔に複数形成されている。
さらに、図3及び図4に示すように、排気出口側のフランジ13は、略四角板状に形成されており、その中央の円形の開口部13aが排気ガスBの出口になっている。そして、排気出口側のフランジ13の内周面13bには、外筒40を構成する板金製の第1外筒分割体41及び板金製の第2外筒分割体42の後周縁側の各端部41d,42d及び排気管30の後側の端部32が溶接(溶接部分を符号Eで示す)により固定されている。尚、排気出口側のフランジ13には、角部にはボルト取付用のネジ孔13dがそれぞれ形成されている。
以上実施形態のタービンハウジング10によれば、図4に示すように、渦状の排気ガス流路Kを有した内筒(スクロール部)20の排気ガスBの排気出口側の領域としてのタービンホイール14に相対向する部位を鋳物製の内筒分割体(鋳物製のスクロール部材)23によって形成し、残りの部位を板金製の内筒分割体(板金製のスクロール板材)21,22によって形成し、鋳物製の内筒分割体23の排気出口側に円筒状部23dを一体突出形成し、この円筒状部23d内に排気管30の前側の端部31を嵌め込んで固定したことにより、簡単な構造で内筒20及び排気管30の排気ガスBの排気出口側の領域の熱変形及び亀裂等の発生を確実に防止することができ、かつ、内筒20及び排気管30の排気ガスBの排気出口側の領域の剛性をより一段と高めることができる。これにより、内筒20の鋳物製の内筒分割体23とタービンホイール14とのクリアランス(チップクリアランス)を簡単かつ確実に経時的に確保することができる。
また、渦状の排気ガス流路Kを構成する内筒20を、分割された2つの板金製の内筒分割体21,22とタービンホイール14に相対向する部位に位置する鋳物製の内筒分割体23とで構成し、この内筒20を分割された2つの板金製の外筒分割体41,42からなる外筒40で所定間隔Gを空けて覆ったことにより、内筒20を外筒40により保護することができると共に、外筒40から外に排気ガスBが漏れることを確実に防止することができる。
さらに、図4に示すように、鋳物製の内筒分割体23の排気出口側に円筒状部23dを一体突出形成し、この円筒状部23d内に排気管30の前側の端部31を嵌め込んで固定したことにより、排気管31を介して排気出口側の排気ガスBを漏らすことなく排気出口側のフランジ13の出口13aより確実に排出することができる。
特に、図6(a)に示すように、鋳物製の内筒分割体23の円筒状部23dの内壁は出口側に行くに従って拡がる円錐状の斜面23eに形成されていて、この円筒状部23dの内壁の斜面23eに排気管30の前側の端部31を嵌め込んで溶接により固定したことにより、排気管30の前側の端部31を円筒状部23dの内壁の奥に行き過ぎることがなく、円筒状部23dと排気管30の前側の端部31を簡単かつ確実に溶接により固定することができる。
さらに、板金製より耐熱性の高い材料として鋳造より形成された鋳物製のスクロール板材を用いたことにより、内筒20の一部を成す排気ガスBの排気出口側の領域に位置する第3内筒分割体23を簡単かつ確実に製造することができる。
また、図7に示すように、外筒40を構成する板金製の第1外筒分割体41と板金製の第2外筒分割体42の各内面に、各プレート補強板材45,46をそれぞれ少なくとも一点の溶接により固定したことにより、外筒40を構成する板金製の第1外筒分割体41と板金製の第2外筒分割体42の歪み変形を確実に防止することができると共に、外筒40全体の振幅を減衰させることができる。これにより、熱膨張による板金製の第1外筒分割体41と板金製の第2外筒分割体42の歪みを有効に分散して防止することができる。
尚、前記実施形態では、図6(a)に示すように、鋳物製の第3内筒分割体23の排気出口側に一体突出形成した円筒状部23dの内壁を、出口側に行くに従って拡がる円錐状の斜面23eに形成して、この円筒状部23dの内壁の斜面23eに排気管30の前側の端部31を嵌め込んで溶接により固定したが、図6(b)に示すように、円筒状部23dの内壁に、排気管30の前側の端部31を位置決めする位置決め用のリブ(突起)23fを一体突出形成し、この円筒状部23dの内壁の位置決め用のリブ23fで排気管30の前側の端部31を位置決めして溶接(溶接部分を符号Eで示す)により固定しても良い。これにより、排気管30の前側の端部31が円筒状部23dの内壁の奥に行き過ぎることがなく、円筒状部23dに排気管30の前側の端部31を簡単かつ確実に位置決めして溶接により固定することができる。
また、前記実施形態によれば、内筒を外筒で完全に覆うタイプのものについて説明したが、内筒を外筒で覆わないタイプのものでも良いことは勿論である。
さらに、前記実施形態によれば、板金製より耐熱性の高い材料として鋳造より形成された鋳物製のスクロール板材を用いたが、鋳物以外の材料で形成したスクロール板材を用いても良い。
10 タービンハウジング
12 排気入口側のフランジ
12a 開口部(排気ガスの入口)
13 排気出口側のフランジ
13a 開口部(排気ガスの出口)
14 タービンホイール
20 内筒(スクロール部)
21 板金製の第1内筒分割体(板金製のスクロール部材)
22 板金製の第2内筒分割体(板金製のスクロール部材)
23 鋳物製の第3内筒分割体(板金製より耐熱性の高い材料として鋳造より形成された鋳物製のスクロール部材)
23d 円筒状部(筒状部)
23e 斜面
23f 位置決め用のリブ(位置決め用の突起)
30 排気管
32 端部
B 排気ガス
K 渦状の排気ガス流路

Claims (4)

  1. 排気ガス(B)の入口(12a)を構成する排気入口側のフランジ(12)と前記排気ガス(B)の出口(13a)を構成する排気出口側のフランジ(13)との間に渦状の排気ガス流路(K)を構成するスクロール部(20)を備え、前記スクロール部(20)の排気出口側の箇所に排気管(30)を接続し、前記排気管(30)よりタービンホイール(14)を経由した前記排気ガス(B)を排出するタービンハウジング(10)において、
    前記スクロール部(20)の前記排気ガス(B)の排気出口側の領域を板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材(23)によって形成すると共に、残りの領域を板金製のスクロール部材(21,22)によって形成し、
    前記板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材(23)の排気出口側に筒状部(23d)を形成し、前記筒状部(23d)に前記排気管(30)の端部(31)側を嵌合させて固定したことを特徴とするタービンハウジング。
  2. 請求項1記載のタービンハウジング(10)であって、
    前記板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材(23)の排気出口側の筒状部(23d)の内壁を出口側に行くに従って拡がる斜面(23e)に形成し、前記筒状部(23d)の内壁の斜面(23e)に前記排気管(30)の端部(31)側を嵌合させて溶接により固定したことを特徴とするタービンハウジング。
  3. 請求項1記載のタービンハウジング(10)であって、
    前記板金製より耐熱性の高い材料からなるスクロール部材(23)の排気出口側の筒状部(23d)の内壁に位置決め用の突起(23f)を形成し、前記筒状部(23d)の内壁の突起(23f)で前記排気管(30)の端部(31)を位置決めして溶接により固定したことを特徴とするタービンハウジング。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のタービンハウジング(10)であって、
    前記板金製より耐熱性の高い材料は、鋳造より形成されていることを特徴とするタービンハウジング。
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