JP4905565B2 - ターボチャージャおよびそのホイールハウジング - Google Patents

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Description

本発明は、スクロール部を有するシェル体と、ホイールが収納される収納部を有するベース体とを含み、これらシェル体とベース体との間にガス通路が形成されるターボチャージャのホイールハウジングに関する。
上記ホイールハウジングとして、例えば特許文献1のタービンハウジングが知られている。同タービンハウジングをはじめとする板金製のタービンハウジングによれば、鋳造製のものと比べて各壁部の厚みを小さくすることができるため、軽量化および熱容量低減を図ることができる。
特開2008−106667号公報
しかし、板金製のハウジングにおいては、シェル体の厚みが小さいことにより次のことが問題となる。すなわち、万一ホイールの回転中にその一部が破片として本体から離脱してシェル体に衝突したときには、シェル体の厚みが小さいことに起因して破片の衝突した部分に大きな変形が生じる。なお、板金製のハウジングに限らず、シェル体の側壁部に薄肉部を含むものは、同様の問題が生じるおそれがある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シェル体に大きな変形が生じることを抑制することのできるターボチャージャおよびそのホイールハウジングを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段およびその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、スクロール部を有するシェル体と、ホイールが収納される収納部を有するベース体とを含み、これらシェル体とベース体との間にガス通路が形成されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、前記シェル体は、各別に形成された第1シェル体および第2シェル体の組み合わせにより構成されるものであり、前記第2シェル体は、前記スクロール部を含むものであり、前記収納部は、ホイールが配置されるホイール室と、前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを許容する連通部と、この連通部と隣り合うところに設けられて前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを遮る柱部とを含むものであり、前記第1シェル体は、前記スクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせられる補強部を含むものであり、この補強部は、周方向の一部において不連続となる切目部を有するものであり、前記柱部は、前記ホイールの本体から前記切目部に向けて移動する前記ホイールの破片の進行方向上に設けられることを要旨としている。
この発明では、スクロール部の周壁に補強部が重ね合わせられているため、ホイールの破片がスクロール部の周壁に衝突したときの第2シェル体の変形を小さくすることができる。一方、補強部の構造としては切目部を含まないものも考えられるが、そのような構造の場合には、シェル体の製造時に補強部をスクロール部の周壁に重ね合わせる作業が繁雑なものとなる。当該発明では、補強部に切目部が設けられているため、補強部をスクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせるときの作業性を良好なものにすることができる。
他方、切目部を含むシェル体の構造によれば、切目部に対応する第2シェル体の部位が実質的には補強部による補強がなされていない状態にあるため、この部分での第2シェル体の変形が十分に抑制されない。当該発明では、ホイールの本体から切目部に向けて移動するホイールの破片の進行方向上に柱部が設けられているため、ホイールの破片が同ホイールの本体から離脱したとき、この破片がホイールと切目部との間にある柱部に衝突するため切目部には衝突しにくくなる。これにより、第2シェル体の切目部と対応する部位に大きな変形が生じることを抑制することができる。
(2)請求項2に記載の発明は、スクロール部を有するシェル体と、ホイールが収納される収納部を有するベース体とを含み、これらシェル体とベース体との間にガス通路が形成されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、前記シェル体は、各別に形成された第1シェル体および第2シェル体の組み合わせにより構成されるものであり、前記第2シェル体は、前記スクロール部を含むものであり、前記収納部は、ホイールが配置されるホイール室と、前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを許容する連通部と、この連通部と隣り合うところに設けられて前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを遮る柱部とを含むものであり、前記第1シェル体は、前記スクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせられる補強部を含むものであり、この補強部は、周方向の一部において不連続となる切目部を有するものであり、前記柱部は前記ホイールの接線のうち前記切目部を通過する接線と重なり合うところに設けられることを要旨としている。
この発明では、スクロール部の周壁に補強部が重ね合わせられているため、ホイールの破片がスクロール部の周壁に衝突したときの第2シェル体の変形を小さくすることができる。一方、補強部の構造としては切目部を含まないものも考えられるが、そのような構造の場合には、シェル体の製造時に補強部をスクロール部の周壁に重ね合わせる作業が繁雑なものとなる。当該発明では、補強部に切目部が設けられているため、補強部をスクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせるときの作業性を良好なものにすることができる。
他方、切目部を含むシェル体の構造によれば、切目部に対応する第2シェル体の部位が実質的には補強部による補強がなされていない状態にあるため、この部分での第2シェル体の変形が十分に抑制されない。当該発明では、ホイールの本体から切目部に向けて移動するホイールの接線のうち切目部を通過する接線と重なり合うところに設けられているため、ホイールの破片が同ホイールの本体から離脱したとき、この破片がホイールと切目部との間にある柱部に衝突するため切目部には衝突しにくくなる。これにより、第2シェル体の切目部と対応する部位に大きな変形が生じることを抑制することができる。
(3)請求項3に記載の発明は、スクロール部を有するシェル体と、ホイールが収納される収納部を有するベース体とを含み、これらシェル体とベース体との間にガス通路が形成されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、前記シェル体は、各別に形成された第1シェル体および第2シェル体の組み合わせにより構成されるものであり、前記第2シェル体は、前記スクロール部を含むものであり、前記収納部は、ホイールが配置されるホイール室と、前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを許容する連通部と、この連通部と隣り合うところに設けられて前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを遮る柱部とを含むものであり、前記第1シェル体は、前記スクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせられる補強部を含むものであり、この補強部は、周方向の一部において不連続となる切目部を有するものであり、前記柱部は、前記シェル体の周壁のうち前記スクロール部の周壁と前記切目部とが重ね合わされる部位を薄肉部として、前記ホイールの本体から離脱して同薄肉部に向けて移動する前記ホイールの破片が前記薄肉部に衝突することを妨げる態様で設けられることを要旨としている。
この発明では、スクロール部の周壁に補強部が重ね合わせられているため、ホイールの破片がスクロール部の周壁に衝突したときの第2シェル体の変形を小さくすることができる。一方、補強部の構造としては切目部を含まないものも考えられるが、そのような構造の場合には、シェル体の製造時に補強部をスクロール部の周壁に重ね合わせる作業が繁雑なものとなる。当該発明では、補強部に切目部が設けられているため、補強部をスクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせるときの作業性を良好なものにすることができる。
他方、切目部を含むシェル体の構造によれば、切目部に対応する第2シェル体の部位が実質的には補強部による補強がなされていない状態にあるため、この部分での第2シェル体の変形が十分に抑制されない。当該発明では、ホイールの本体から切目部に向けて移動するホイールの破片が薄肉部に衝突することを妨げる態様で柱部が設けられているため、ホイールの破片が同ホイールの本体から離脱したとき、この破片がホイールと切目部との間にある柱部に衝突するため切目部には衝突しにくくなる。これにより、第2シェル体の切目部と対応する部位に大きな変形が生じることを抑制することができる。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、前記第1シェル体および前記第2シェル体として板金製のものが設けられることを要旨としている。
この発明では、第1シェル体および第2シェル体として板金製のものが設けられているため、当該ホイールハウジングの軽量化および熱容量の低減を図ることができる。また、第1シェル体および第2シェル体を板金製とすることにより周壁の強度が鋳造製のものと比較してより小さくなるものの、補強部により周壁が補強されているため、周壁の変形を抑制することができる。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、前記シェル体は、前記スクロール部と排気管または吸気管とを接続する接続部を含み、前記第1シェル体は、前記接続部の一部としての第1分割接続部を含み、前記第2シェル体は、前記接続部の一部としての第2分割接続部を含み、前記接続部は、前記第1分割接続部と前記第2分割接続部との組み合わせにより構成されるものであることを要旨としている。
板金製のシェル体の構造として、接続部が分割されていないものも考えられるが、この場合には接続部にガス通路のための開口部を形成するときに、板金の一部を打ち抜く工程が必要になる。上記発明では、第1分割接続部と第2分割接続部との組み合わせにより接続部が構成されるため、接続部の形成のために板金の一部を打ち抜く工程が不要になる。従って、材料の歩留まりを高めることができる。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項5に記載されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、前記第1シェル体は、長方形状の平板部とこの平板部の長辺から突出した突出部とを有する金属板から形成されたものであり、前記補強部は、前記平板部が円筒形状に加工されたものであり、前記第1分割接続部は、前記突出部が円弧形状に加工されたものであることを要旨としている。
第1シェル体の構造としては、補強部と第1分割接続部とを各別に形成し、これらを溶接等の接合作業により互いに接合するものも考えられる。しかしこの場合には、第1シェル体を製造するにあたり上記接合作業が必要となる。本発明では、長方形状の平板部とこの平板部の長辺から突出した突出部とを有する1枚の金属板から第1シェル体が形成されているため、溶接等の接合作業を含めなくとも第1シェル体を製造することができる。
(7)請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、前記ベース体は、前記収納部よりも径方向の外側に突出したフランジ部を含むものであり、当該ホイールハウジングは、前記第1シェル体の補強部および前記第2シェル体のスクロール部の一方が前記ベース体のフランジ部の外周に嵌め合わされ、前記補強部および前記スクロール部の他方が前記補強部および前記スクロール部の一方の内周に嵌め合わされたものであることを要旨としている。
この発明によれば、第1シェル体の補強部がベース体のフランジ部の外周に嵌め合わされるとともに、第2シェル体のスクロール部が補強部の内周に嵌め合わされる。または、第2シェル体のスクロール部がベース体のフランジ部の外周に嵌め合わされ、第1シェル体の補強部が第2シェル体のスクロール部の内周に嵌め合わされる。そして、いずれの場合においても上記の各構造体同士の嵌め合わせにより、各構造体が組み合わせられた状態が維持される。従って、上記の各構造体を組み合わせるための治具を不要または治具の構成を簡便なものにすることができる。
(8)請求項8に記載の発明は、ターボチャージャのタービンハウジングにおいて、請求項1〜7のいずれか一項に記載のホイールハウジングとして構成されることを要旨としている。
この発明によれば、タービンハウジングについて第2シェル体の変形を小さくすることおよび、補強部をスクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせるときの作業性を良好なものにすることができる。
(9)請求項9に記載の発明は、ターボチャージャのコンプレッサハウジングにおいて、請求項1〜7のいずれか一項に記載のホイールハウジングとして構成されることを要旨としている。
この発明によれば、コンプレッサハウジングについて第2シェル体の変形を小さくすることおよび、補強部をスクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせるときの作業性を良好なものにすることができる。
(10)請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載のホイールハウジングを含むターボチャージャであることを要旨としている。
本発明のターボチャージャを具体化した一実施形態について、ターボチャージャの全体の構造を模式的に示す模式図。 同実施形態のタービンハウジングについて、その斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のタービンハウジングについて、その分解斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のタービンハウジングについて、図2のDA−DA線に沿う断面構造を示す断面図。 同実施形態のタービンハウジングについて、(a)は図4のDB−DB線に沿う断面構造を示す断面図。(b)は図5の一部を拡大して示す拡大図。 同実施形態のタービンハウジングについて、図4のDC−DC線に沿う断面構造を示す断面図。 同実施形態のタービンハウジングについて、第1シェル体を製造するときの作業態様を示す工程図。
(第1実施形態)
図1〜図7を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。なお、この実施形態では、本発明を内燃機関のターボチャージャのタービンハウジングとして具体化した一例を示している。
図1に示されるように、ターボチャージャ1には、排気のエネルギにより回転するタービンホイール21と、同ホイール21の回転にともない吸気を圧縮するコンプレッサホイール22と、これらホイールを接続するロータシャフト23と、タービンホイール21を収容するタービンハウジング11と、コンプレッサホイール22を収容するコンプレッサハウジング12と、ロータシャフト23を収容するセンタハウジング13とが設けられている。タービンハウジング11およびコンプレッサハウジング12には、それぞれ排気管91および吸気管92が接続される。
ターボチャージャ1においては、タービンホイール21およびコンプレッサホイール22がそれぞれロータシャフト23に接続されていることにより、これら3つの要素が一体的に回転する。また、タービンハウジング11およびコンプレッサハウジング12とセンタハウジング13とが互いに接続されている。
タービンハウジング11内には、タービンホイール21を収容するホイール室64と、タービンハウジング11上流側の排気管91からの排気をタービンハウジング11下流側の排気管91に流すための排気通路80とが形成されている。排気通路80は、タービンホイール21を収容するホイール室64と、上流側の排気管91からの排気をホイール室64に供給するスクロール通路81と、タービンホイール21からの排気を下流側の排気管91に送り出す出口通路82とにより形成されている。
図2〜図4を参照して、タービンハウジング11の構造について説明する。
図2に示されるように、タービンハウジング11は、互いに組み合わされて排気通路80を形成するシェル体30およびベース体60と、タービンハウジング11上流側の排気管91に接続部31を介して接続される入口フランジ71と、タービンハウジング11下流側の排気管91が接続される出口フランジ72とを含めて構成されている。
シェル体30は、第1シェル体40および第2シェル体50により構成されている。第1シェル体40および第2シェル体50としては、プレス成形された板金製のものが用いられている。ベース体60および入口フランジ71および出口フランジ72としては、鋳造製のものが用いられている。
図3に示されるように、第2シェル体50には、円盤形状のスクロール部51と、接続部31の一部を構成する第2分割接続部54とを含めて構成されている。スクロール部51には、周方向に延びる側壁部53と、径方向に延びる頂壁部52とが設けられている。
第1シェル体40には、接続部31の一部を構成する第1分割接続部41と、同接続部41から周方向に延伸されて第2シェル体50の側壁部53の外周に沿う円筒形状の補強部42とを含めて構成されている。補強部42には、周方向の一部において不連続となる切目部43が形成されている。すなわち、補強部42は周方向において不連続となる部位を有する円筒形状の要素として構成されている。
ベース体60には、センタハウジング13(図1参照)とタービンハウジング11と接続するための円形状のフランジ部62と、第2シェル体50の接合部52Aおよび出口フランジ72が嵌め込まれる円筒部61と、タービンホイール21を収納する収納部63とが設けられている。収納部63は、円筒部61とフランジ部62とを接続する態様で設けられている。収納部63には、スクロール通路81とホイール室64とを連通する連通部66が設けられている。隣り合う連通部66の間には、フランジ部62と円筒部61とを接続する態様で柱部65が設けられている。
図4を参照して、タービンハウジング11の縦断面構造について説明する。なお同図は、図2のDA−DA線に沿うタービンハウジング11の断面構造を示している。また図中の一点鎖線Pは、タービンハウジング11およびタービンホイール21の中心線を示している。
タービンハウジング11の各要素は次のように組み合わせられている。
ベース体60の円筒部61の先端部61C外側には、出口フランジ72が嵌め込まれている。先端部61Cの外周面61Aと出口フランジ72の内周面72Aとは、ろう付けにより互いに接合されている。
ベース体60の円筒部61の基端部61B外側には、第2シェル体50の接合部52Aが嵌め込まれている。基端部61Bの外周面61Aと接合部52Aの内周面52Bとは、ろう付けにより互いに接合されている。
ベース体60の収納部63の円筒部61付近の頂面63Aには、第2シェル体50の頂壁部52の内周面52Bが突き当てられている。円筒部61付近の頂面63Aと頂壁部52の内周面52Bとは、これらの面の間に隙間が形成されないように接触している。
ベース体60のフランジ部62の頂面62Aには、第2シェル体50の側壁部53の下端面53Bが突き当てられている。フランジ部62の頂面62Aと側壁部53の下端面53Bとは、ろう付けにより互いに接合されている。
ベース体60のフランジ部62外側および第2シェル体50の側壁部53外側には、第1シェル体40の補強部42の下端部42Bが嵌め込まれている。フランジ部62の外周面62Bおよび側壁部53の外周面53Aと補強部42の下端部42Bの内周面42Aとは、ろう付けにより互いに接合されている。
タービンハウジング11内には次のように排気の通路が形成されている。
スクロール部51と収納部63およびフランジ部62との間にスクロール通路81が形成されている。また、円筒部61内に出口通路82が形成されている。スクロール通路81は、連通部66を介してホイール室64の入口と連通している。出口通路82は、ホイール室64の出口と連通している。
図5を参照して、タービンハウジング11の横断面構造について説明する。なお同図は、図4のDB−DB線に沿うタービンハウジング11の断面構造を示している。また図中の点Pは、タービンハウジング11およびタービンホイール21の中心線を示している。また図中の矢印RAは、タービンホイール21の回転方向を示している。
図5(a)に示されるように、第2シェル体50の第2分割接続部54外側には、第1シェル体40の第1分割接続部41が嵌め込まれている。第2分割接続部54の外周面54Aと第1分割接続部41の内周面41Bとは、ろう付けにより互いに接合されている。
第1シェル体40の第1分割接続部41外側には、入口フランジ71が嵌め込まれている。接続部41の外周面41Aと入口フランジ71の内周面71Aとは、ろう付けにより互いに接合されている。
図示しないが、図4の断面と平行かつ同断面よりも出口通路82の下流側の断面において、第2シェル体50の第2分割接続部54外側には、入口フランジ71が嵌め込まれている。接続部54の外周面54Aと入口フランジ71の内周面71Aとは、ろう付けにより互いに接合されている。すなわち、第2分割接続部54及び第1分割接続部41とから構成される接続部31の外周面に入口フランジ71が嵌めこまれるとともに、接続部31の外周面と入口フランジ71の内周面71Aとがろう付けにより互いに接合されている。
第1シェル体40の補強部42は、周方向において全体にわたり第2シェル体50の側壁部53の外周面53Aに重ね合わせられている。補強部42および側壁部53が重ね合わせられた部分により、シェル体30の側壁部32が構成されている。
図5(b)に示されるように、側壁部32の厚みHAは、シェル体30の周方向において接続部31の一方の端部から他方の端部までにわたり同じ略大きさに設定されている。ただし、側壁部32のうち切目部43と側壁部53とが重ね合わせられた部位(以下、「薄肉部32A」)の厚みHBは、側壁部32の他の部位よりも厚みが小さい。
各部位の厚みは次のような関係にある。
補強部42の厚みHCは、側壁部53の厚みHDと実質的に同じ大きさに設定されている。薄肉部32Aを除く側壁部32の厚みHAは、補強部42の厚みHCと側壁部53の厚みHDとを合わせたものに相当する。薄肉部32Aの厚みHBは、側壁部53の厚みHDと同じ大きさになる。
柱部65の厚みHEは、補強部42の厚みHCおよび側壁部53の厚みHDのそれぞれよりも大きく設定されている。また薄肉部32Aを除く側壁部32の厚みHAよりも大きく設定されている。
排気は次のようにタービンハウジング11内を流れる。
図5(a)の矢印GAにて示されるように、タービンハウジング11上流側の排気管91の排気は、接続部31から構成されるスクロール通路81の入口を介して、タービンハウジング11内に流れ込む。矢印GBにて示されるように、スクロール通路81の入口に流れ込んだ排気は、同通路81において収納部63のまわりを周方向に流れるとともに、その過程で連通部66を介してホイール室64に流れ込む。矢印GCにて示されるように、ホイール室64に流れ込んだ排気は、タービンホイール21のブレードに衝突した後に同ホイール21の回転にともない出口通路82に送り出される。そして、出口通路82に送り出された排気は、同通路82を通過してタービンハウジング11下流側の排気管91に流れ込む。
図6を参照して、ベース体60の柱部65および第1シェル体40の補強部42および第2シェル体50の側壁部53の構成を中心にタービンハウジング11のより詳細な構造について詳述する。なお、同図は図4のDC−DC線に沿うタービンハウジング11の断面構造を示している。また図中の矢印RAは、タービンホイール21の回転方向を示している。
ベース体60には、周方向において90度間隔で4つの柱部65が設けられている。周方向において隣り合う柱部65の間に連通部66が形成されている。連通部66の周方向の長さは、柱部65の周方向の長さよりも大きく設定されている。柱部65の周方向の長さは、切目部43の周方向の長さよりも大きく設定されている。
シェル体30とベース体60との周方向の回転位相は次の考え方に基づいて設定されている。すなわち、シェル体30の側壁部32の薄肉部32Aにおいては、側壁部32の他の部位よりも厚みが小さいため、タービンホイール21のブレードの破片が当該薄肉部32Aに衝突したときには過度に大きな変形が生じるおそれがある。
そこで、このタービンハウジング11においては、タービンホイール21の本体から薄肉部32Aに向けて移動するタービンホイール21の破片の進行方向上に柱部65を設けるようにしている。すなわち、タービンホイール21の本体から飛散する破片のうち、シェル体30の薄肉部32Aに衝突するおそれのあるものについては、同破片が薄肉部32Aに到達する前に薄肉部32Aよりも強度の高い部位で受け止められるように、シェル体30とベース体60との周方向の位相を設定している。
この位相の設定態様は、具体的には次のように示すことができる。
ここで、タービンホイール21の接線のうち薄肉部32Aの一方の端を通過する接線、すなわちタービンホイール21の外周上の接点PT1および薄肉部32Aの端部の点PC1を通過する接線を接線T1とする。また、薄肉部32Aの他方の端を通過する接線、すなわちタービンホイール21の外周上の接点PT2および薄肉部32Aの端部の点PC2を通過する接線を接線T2とする。タービンハウジング11においては、これら接線T1およびT2の間に柱部65が位置するようにシェル体30およびベース体60の周方向の位相が設定されている。
従って、タービンホイール21から破片が同ホイールの本体から離脱したとき、この破片がタービンホイール21と薄肉部32Aとの間にある柱部65に衝突する頻度が高くなる。これにより、破片との衝突に起因してシェル体30に過度に大きな変形が生じることが抑制される。
タービンホイール21から破片が離脱したときの破片の進行方向の態様を以下に例示する。
接点PT1および接点PT2からから破片が飛び出したと仮定したとき、この破片は接線T1およびT2上を移動し、シェル体30の薄肉部32Aに到達する前に柱部65に衝突する。
接点PT3から破片が飛び出したと仮定したとき、この破片は接点PT3を接点とする接線T3上を移動し、シェル体30の側壁部32のうち補強部42および側壁部53により形成された部位に衝突する。
接点PT4から破片が飛び出したと仮定したとき、この破片は接点PT4を接点とする接線T4上を移動し、シェル体30の側壁部32に到達する前にベース体60の柱部65に衝突する。
図7を参照して、第1シェル体40の製造工程について説明する。
図7(a)に示されるように、第1シェル体40の製造にあたり、長方形状の平板部141とこの平板部141の長辺141Aから突出した突出部142とを有する金属板140が形成される。
図7(b)に示されるように、金属板140の平板部141が円筒状に曲げ加工されることにより、切目部43を有する補強部42が形成される。また、突出部142がプレス加工により第1分割接続部41の形状に成形される。これにより第1シェル体40が形成される。
シェル体30およびベース体60の組み付け工程について説明する。
(工程A)ベース体60のフランジ部62外側に第1シェル体40の補強部42を嵌め合わせる。このとき、ベース体60の柱部65が接線T1及びT2と対応するところに位置するようにベース体60および第1シェル体40の周方向の位相を合わせる。
(工程B)第1シェル体40の補強部42内側に第2シェル体50の側壁部53を嵌め込むとともに、第2シェル体50の下端面53Bをベース体60のフランジ部62の頂面62Aに付き当てる。
(工程C)第1シェル体40、第2シェル体50およびベース体60の各接合部に硬ろうを配置する。
(工程D)第1シェル体40、第2シェル体50およびベース体60を窯に入れて加熱する。このとき、硬ろうが溶融して各接合部の隙間に流れ込むことにより、第1シェル体40、第2シェル体50及びベース体60が互いに接合される。
(工程E)シェル体30の接続部31外側に入口フランジ71を嵌め合わせるとともに、ベース体60の円筒部61外側に出口フランジ72を嵌め合わせる。
(工程F)シェル体30の接続部31と入口フランジ71との接合部、並びにベース体60と出口フランジ72との接合部のそれぞれに硬ろうを配置する。
(工程G)シェル体30、ベース体60、入口フランジ71および出口フランジ72を窯に入れて加熱する。このとき、硬ろうが溶融して各接合部の隙間に流れ込むことにより、シェル体30、ベース体60、入口フランジ71及び出口フランジ72が互いに接合される。
以上詳述したように、本実施形態によれば以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、第1シェル体40としてスクロール部51の側壁部53の外周面53Aに重ね合わせられる補強部42を含むものが設けられている。また補強部42として、周方向の一部において不連続となる切目部43を有するものが設けられている。また、タービンホイール21の接線のうち薄肉部32Aの端部の点PC1および点PC2を通過する接線T1,T2と重なり合うところに柱部65が位置するように、すなわちホイール21の本体から薄肉部32Aに向けて移動するホイール21の破片の進行方向上に柱部65が位置するようにシェル体30およびベース体60が組み合わせられている。
これにより、ホイール21の破片がスクロール部51の側壁部53に衝突したときの第2シェル体50の変形を小さくすることができる。一方、補強部42の構造としては切目部43を含まないものも考えられるが、そのような構造の場合には、シェル体50の製造時に補強部42をスクロール部51の側壁部53に重ね合わせる作業が繁雑なものとなる。本実施形態では補強部42に切目部43が設けられているため、補強部42をスクロール部51の側壁部53の外周面53Aに重ね合わせるときの作業性を良好なものにすることができる。
(2)本実施形態の第1シェル体40および第2シェル体50として板金製のものが設けられているため、タービンハウジング11の軽量化および熱容量の低減を図ることができる。また、第1シェル体40および第2シェル体50を板金製とすることにより側壁部53の強度が鋳造製のものと比較してより小さくなるものの、補強部42により側壁部53が補強されているため、側壁部53の変形を抑制することができる。また、タービンハウジング11に用いていることにより、排気の熱エネルギの低下を抑制できる。
(3)板金製のシェル体30の構造として、接続部31が分割されていないものも考えられるが、この場合には接続部31に排気通路80のための開口部を形成するときに、板金の一部を打ち抜く工程が必要になる。本実施形態では、第1シェル体40の第1分割接続部41と第2シェル体の第2分割接続部54との組み合わせによりシェル体の接続部31を構成している。このため、接続部31の形成のために板金の一部を打ち抜く工程が不要になる。従って、材料の歩留まりを高めることができる。
(4)第1シェル体40の構造としては、補強部42と第1分割接続部41とを各別に形成し、これらを溶接等の接合作業により互いに接合するものも考えられる。しかしこの場合には、第1シェル体40を製造するにあたり上記接合作業が必要となる。本実施形態では、長方形状の平板部141とこの平板部141の長辺から突出した突出部142とを有する金属板140を第1シェル体40の素材として用いている。そして、この金属板140の平板部141を円筒形状に加工して補強部42を形成するとともに、突出部142を円弧形状に加工して第1分割接続部41を形成する工程を経て第1シェル体40を製造している。これにより、溶接等の接合作業を含めなくとも第1シェル体40を製造することができる。また、簡便な加工で第1シェル体40を得られるため、歩留まりを向上させることができる。
(5)本実施形態では、タービンハウジング11の構造として、第1シェル体40の補強部42をベース体60のフランジ部62の外周に嵌め合わせるとともに、第2シェル体50の側壁部53を補強部42の内周に嵌め合わせることにより、当該ハウジング11を組み立てることのできる構造を採用している。これにより、第1シェル体40および第2シェル体50およびベース体60が組み合わせられた状態が維持される。従って、第1シェル体40および第2シェル体50およびベース体60を組み合わせるための治具を不要または治具の構成を簡便なものにすることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記実施形態に限られるものではなく、例えば以下に示す態様をもって実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態では、第1シェル体40の補強部42の内側に第2シェル体50の側壁部53を嵌め合わせるようにしたが、第2シェル体50の側壁部53の内側に第1シェル体40の補強部42を嵌め合わせることもできる。
・上記実施形態では、第1シェル体40の構造として第1分割接続部41および補強部42が同一の材料により一体的に形成されたものを採用したが、同シェル体40の構造を次のように変更することもできる。すなわち、第1分割接続部41と補強部42とを各別に形成し、これらを溶接等により互いに接合することにより第1シェル体40を構成することもできる。また、第1分割接続部41に代えて接続部31に相当する部位と補強部42とを同一の材料により一体的に形成し、これを第1シェル体40とすることもできる。
・上記実施形態では、第2シェル体50の構造として、第2分割接続部54およびスクロール部51が同一の材料により一体的に形成されたものを採用したが、同シェル体50の構造を次のように変更することもできる。すなわち、第2分割接続部54とスクロール部51とを各別に形成し、これらを溶接等により互いに接合することにより第2シェル体50を構成することもできる。また、第2分割接続部54に代えて接続部31に相当する部位とスクロール部51とを同一の材料により一体的に形成し、これを第2シェル体50とすることもできる。
・上記実施形態では、接続部31を構成する第1分割接続部41および第2分割接続部54のそれぞれを第1シェル体40および第2シェル体50の一部として構成したが、接続部31を各シェル体とは各別に形成することもできる。この場合、第1分割接続部41および第2分割接続部54を各シェルとは各別に形成し、第1分割接続部41および第2分割接続部54を互いに接合し、これを接続部31とすることもできる。または、各シェル体とは各別に形成され、且つ第1分割接続部41および第2分割接続部54が互いに接合された状態の接続部31を単一の要素として形成し、これを接続部31とすることもできる。
・上記実施形態では、切目部43として、補強部42の一方の端面と他方の端面とが互いに平行となる形状のものを形成したが、切目部43の形状はこれに限られるものではない。例えば、補強部42の幅方向の一方から他方に向かうにつれて補強部42の一方の端面と他方の端面との間隔が次第に大きくなる形状の切目部43を形成することもできる。
・上記実施形態では、ベース体60の構造として、4つの柱部65および連通部66を含むものを採用したが、柱部65および連通部66の数はそれぞれ「1〜3のいずれか」または「5以上」に変更することもできる。
・上記実施形態では、タービンホイール21の破片が薄肉部32Aに衝突することを妨げるための構造として、タービンホイール21の接線のうち切目部43の両端部の点のそれぞれを通過する接線T1および接線T2の内側に柱部65を設けるものを採用したが、上記構造の具体的な内容はこれに限られるものではない。例えば、接線T1および接線T2の一方のみが柱部65を通過するように柱部65の位置を設定することもできる。また上記実施形態では、図5に示される大きさの柱部65および切目部43を前提として、タービンホイール21の破片が薄肉部32Aに衝突することを妨げるための上記構造を採用した。しかし、柱部65および切目部43の大きさが上記実施形態にて例示したものと異なる場合にも、同実施形態と同様の考え方に基づいてシェル体30およびベース体60の周方向の位相を設定することにより、同実施形態に準じた効果を奏することはできる。要するに、タービンホイール21の本体から離脱して薄肉部32Aに向かう破片の進行方向上に柱部65が設けられる構造であれば、柱部65および切目部43の位置関係およびこれら要素の大きさおよび形状は適宜変更することができる。
・上記各実施形態では、タービンハウジング11の構成として、各別に形成された第1シェル体40、第2シェル体50、ベース体60、入口フランジ71および出口フランジ72を接合するものを採用したが、タービンハウジング11の構成はこれに限られるものではない。例えば、上記の各別に形成された各構造体の少なくとも1つをさらに複数の構造体に分割して形成することもできる。また、第1シェル体40および第2シェル体50を除いた上記各構造体の少なくとも2つを単一の構造体として形成することもできる。
・上記各実施形態では、第1シェル体40および第2シェル体50として板金製のものを採用したが、第1シェル体40および第2シェル体50を鋳造製または樹脂製のものに変更することもできる。
・上記各実施形態では、ベース体60として鋳造製のものを採用したが、ベース体60を板金製または樹脂製のものに変更することもできる。
・上記各実施形態では、タービンハウジング11およびコンプレッサハウジング12のうち前者にのみ本発明を適用したが、各ハウジングに対して本発明を適用することもできる。また、コンプレッサハウジング12に対してのみ本発明を適用することもできる。
1…ターボチャージャ、11…タービンハウジング(ホイールハウジング)、12…コンプレッサハウジング、13…センタハウジング、21…タービンホイール、22…コンプレッサホイール、23…ロータシャフト、30…シェル体、31…接続部、32…側壁部(周壁)、32A…薄肉部、40…第1シェル体、41…第1分割接続部、41A…外周面、41B…内周面、42…補強部、42A…内周面、42B…下端部、43…切目部、140…金属板、141…平板部、141A…長辺、142…突出部、50…第2シェル体、51…スクロール部、52…頂壁部、52A…接合部、52B…内周面、53…側壁部(周壁)、53A…外周面、53B…下端面、54…第2分割接続部、54A…外周面、60…ベース体、61…円筒部、61A…外周面、61B…基端部、61C…先端部、62…フランジ部、62A…頂面、62B…外周面、63…収納部、63A…頂面、64…ホイール室、65…柱部、66…連通部、71…入口フランジ、71A…内周面、72…出口フランジ、72A…内周面、80…排気通路(ガス通路)、81…スクロール通路、82…出口通路、91…排気管、92…吸気管。

Claims (10)

  1. スクロール部を有するシェル体と、ホイールが収納される収納部を有するベース体とを含み、これらシェル体とベース体との間にガス通路が形成されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、
    前記シェル体は、各別に形成された第1シェル体および第2シェル体の組み合わせにより構成されるものであり、
    前記第2シェル体は、前記スクロール部を含むものであり、
    前記収納部は、ホイールが配置されるホイール室と、前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを許容する連通部と、この連通部と隣り合うところに設けられて前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを遮る柱部とを含むものであり、
    前記第1シェル体は、前記スクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせられる補強部を含むものであり、
    この補強部は、周方向の一部において不連続となる切目部を有するものであり、
    前記柱部は、前記ホイールの本体から前記切目部に向けて移動する前記ホイールの破片の進行方向上に設けられる
    ことを特徴とするターボチャージャのホイールハウジング。
  2. スクロール部を有するシェル体と、ホイールが収納される収納部を有するベース体とを含み、これらシェル体とベース体との間にガス通路が形成されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、
    前記シェル体は、各別に形成された第1シェル体および第2シェル体の組み合わせにより構成されるものであり、
    前記第2シェル体は、前記スクロール部を含むものであり、
    前記収納部は、ホイールが配置されるホイール室と、前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを許容する連通部と、この連通部と隣り合うところに設けられて前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを遮る柱部とを含むものであり、
    前記第1シェル体は、前記スクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせられる補強部を含むものであり、
    この補強部は、周方向の一部において不連続となる切目部を有するものであり、
    前記柱部は、前記ホイールの接線のうち前記切目部を通過する接線と重なり合うところに設けられる
    ことを特徴とするターボチャージャのホイールハウジング。
  3. スクロール部を有するシェル体と、ホイールが収納される収納部を有するベース体とを含み、これらシェル体とベース体との間にガス通路が形成されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、
    前記シェル体は、各別に形成された第1シェル体および第2シェル体の組み合わせにより構成されるものであり、
    前記第2シェル体は、前記スクロール部を含むものであり、
    前記収納部は、ホイールが配置されるホイール室と、前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを許容する連通部と、この連通部と隣り合うところに設けられて前記ガス通路から前記ホイール室へのガスの流れを遮る柱部とを含むものであり、
    前記第1シェル体は、前記スクロール部の周壁の内周面または外周面に重ね合わせられる補強部を含むものであり、
    この補強部は、周方向の一部において不連続となる切目部を有するものであり、
    前記柱部は、前記シェル体の周壁のうち前記スクロール部の周壁と前記切目部とが重ね合わされる部位を薄肉部として、前記ホイールの本体から離脱して同薄肉部に向けて移動する前記ホイールの破片が前記薄肉部に衝突することを妨げる態様で設けられる
    ことを特徴とするターボチャージャのホイールハウジング。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、
    前記第1シェル体および前記第2シェル体として板金製のものが設けられる
    ことを特徴とするターボチャージャのホイールハウジング。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、
    前記シェル体は、前記スクロール部と排気管または吸気管とを接続する接続部を含み、
    前記第1シェル体は、前記接続部の一部としての第1分割接続部を含み、
    前記第2シェル体は、前記接続部の一部としての第2分割接続部を含み、
    前記接続部は、前記第1分割接続部と前記第2分割接続部との組み合わせにより構成されるものである
    ことを特徴とするターボチャージャのホイールハウジング。
  6. 請求項5に記載されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、
    前記第1シェル体は、長方形状の平板部とこの平板部の長辺から突出した突出部とを有する金属板から形成されたものであり、
    前記補強部は、前記平板部が円筒形状に加工されたものであり、
    前記第1分割接続部は、前記突出部が円弧形状に加工されたものである
    ことを特徴とするターボチャージャのホイールハウジング。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載されるターボチャージャのホイールハウジングにおいて、
    前記ベース体は、前記収納部よりも径方向の外側に突出したフランジ部を含むものであり、
    当該ホイールハウジングは、前記第1シェル体の補強部および前記第2シェル体のスクロール部の一方が前記ベース体のフランジ部の外周に嵌め合わされ、前記補強部および前記スクロール部の他方が前記補強部および前記スクロール部の一方の内周に嵌め合わされたものである
    ことを特徴とするターボチャージャのホイールハウジング。
  8. ターボチャージャのタービンハウジングにおいて、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のホイールハウジングとして構成される
    ことを特徴とするターボチャージャのタービンハウジング。
  9. ターボチャージャのコンプレッサハウジングにおいて、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のホイールハウジングとして構成される
    ことを特徴とするターボチャージャのコンプレッサハウジング。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のホイールハウジングを含むターボチャージャ。
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