JP6391903B1 - 電線管、電線管の接続構造、ベルブロック、電線管同士の接続方法、電線管とベルブロックの接続方法、管継手、およびリング部材 - Google Patents

電線管、電線管の接続構造、ベルブロック、電線管同士の接続方法、電線管とベルブロックの接続方法、管継手、およびリング部材 Download PDF

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Abstract

一対の係止壁9で挟まれた領域が、リング部材配置部11となる。リング部材配置部11は、管軸方向に平行に直管状に形成される。リング部材配置部11には、リング部材5が配置される。リング部材5は、円周方向の一部が開口部19で開口した略C字状である。リング部材5の一方の端部側は、外径が他の部位よりも小さい縮径部21となる。リング部材5の他方の端部側に向けて、第2の爪部23は、縮径部21に対して、円周方向にスリット25介して互いに離間して併設される。また、第1の爪部22は、縮径部21から管軸方向に略平行に突出してスライドガイドを形成し、第2の爪部23は、縮径部21から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される。上記リング部材を用いて、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aが接続される。

Description

本発明は、電線を保護するための電線管、電線管の接続構造、ベルブロック、電線管同士の接続方法、電線管とベルブロックの接続方法、管継手、およびリング部材に関する。
従来、例えば地中に電線管が埋設されて用いられる。この場合、複数の電線管が併設して埋設される。また、それぞれの電線管は、所定の長さで製造・運搬されるため、複数の電線管が管継手や嵌合構造などによって接続部で接続されて用いられる。
このような電線管の接続構造としては、例えば、螺旋管を有する管継手が提案されている(特許文献1)。
特許文献1では、外面螺旋状の電線管の端部(雄型構造)を、管継手の内面螺旋形状(雌型構造)に回転させてねじ込むことで接続が行なわれる。さらに、雄型継手部の外周と雌型継手部の内周面に水膨張部材が設けられて止水が行なわれる。
また、コンパクトかつ容易に波付き可撓管同士を接合でき、衝撃等においても簡単に管継手から脱落することがない抜け止めリングが提案されている(特許文献2)。
特許文献2には、ケーブル等の保護管である電線管の接続に使用される雌型嵌合部内に配置される抜け止めリングが記載されている。雌型嵌合部に挿入された雄型嵌合部が、雌型嵌合部に配置される抜け止めリングによって、雌型嵌合部から抜けることを防止することができる。この際、抜け止めリングの形状を適正にすることで、抜け止めリングの装着が容易である。
より詳細には、特許文献2の発明の抜け止めリングは、リング状の本体部と、本体部の半径方向内側へ曲げられた複数の爪部と、本体部の外周面に設けられ、本体部の外周側に突出した複数のストッパとを具備するものである。
ここで、抜け止めリングのストッパは、第1の一対のストッパと、第2の一対のストッパからなり、第1の一対のストッパは、本体部の対向する位置に設けられ、第2の一対のストッパは、本体部の対向する位置に設けられる。また、ストッパの内、少なくとも第2の一対のストッパの外面には、本体部の管軸方向に傾斜する傾斜部が設けられる。第2の一対のストッパに設けられる傾斜部の傾斜角は、本体部の管軸方向に対して互いに反対を向いて形成される。
特許文献2の発明によれば、抜け止めリングを、電線管の雌管継手に装着する時に、抜け止めリングが管の内部で倒れたり、電線管の内壁自体に取付けるのに手間がかかるなどの問題を解決することができる。また、トラックなどからの荷下ろしの際の衝撃で、C文字型の抜け止めリングが一時的に縮径して、抜け止めリングが管継手から抜け落ちることを防止することができる。
また、この他に、管軸方向両端に受口および差口を形成し、ゴム輪とそのゴム輪より奥側の第1所定位置にリングが装着され、差口を受口に挿入することが可能な波付合成樹脂管が提案されている(特許文献3)。
特許文献3において、ゴム輪より先端側の受口の第2所定位置には、リングを受容し、かつリングと協働して抜けを防止する溝が形成される。特許文献3は、波付合成樹脂管と、この波付合成樹脂管を用いた接続構造に関するものである。また、特許文献3の発明において、外周面に山部と谷部とが交互に形成された波付合成樹脂管に装着されるリングは、それぞれ周方向の一部が開口した2つのリング部材が管軸方向に重ね合わせられて形成される。差口を受口に挿入するときには、この2つのリング部材の双方が縮径する。一方、差口を引き抜く時には、波付合成樹脂管が一方のリング部材に当接するため、一方のリング部材が縮径しても、他方のリング部材は開いたままとなる。このため波付合成樹脂管の引き抜きが規制される。
また、ハンドホールに用いられる電線管を保護するためのブロック体に、電線管の抜け止め構造を設ける旨が提案されている(特許文献4)。
特許文献4では、ブロック体は、外形が略立方体または略直方体状であり、貫通孔が形成される。貫通孔には、略円形状の断面形状が、管軸方向に凹凸状にブロックの表面側から裏面側に連続する。この貫通孔の凹部には、係止片を有する抜け止め部材が装着される。
特開2007−64267号公報 特開2009−275790号公報 特開2002−98268号公報 特開2011−234520号公報
しかし、特許文献1は、螺旋形状の波付管の接続に用いられるものであり、適用可能な管体の形状に制約がある。また、接続時には、管継手をねじ込む必要があることから、接続作業に時間を要する。また、管継手の外径が管体の外径よりも大きくなるため、例えば複数の電線管を積層させて地中に配置する際に、継手部分が不安定になる。
また、特許文献2は、雌型嵌合構造の内部に挿入して固定される抜け止めリングに関するものであるが、組み立てる際に、抜け止めリングを雌型嵌合部の内部に挿入する作業性が悪い。また、組み立て後の状態を視認することができないため、抜け止めリングの付け忘れや、運搬時の脱落等に気づかない場合もある。
また、特許文献3は、雄部の差し込み口側に近い位置にゴム輪を有し、さらに雄部の奥側に抜け止めリングを有するものである。拡径リングは、雄部の周期的に設けられる波付け部の溝に落とし込まれるものであるが、特許文献3では、ゴム輪が雄部の差込み口側に近い位置に設けられる。このため、さらに雌型継手部に雄型継手部を奥深く挿入して、抜け止めリングと嵌合させる際には、ゴム輪部の挿入抵抗が大きくなるため、場合により、ゴム輪部に滑剤を塗布する必要がある。
また、特許文献4では、係止片の一部がブロック本体に埋め込まれているため、製造性が悪い。また、特許文献2と同様に、係止片を外部から視認することができない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、組立作業性に優れ、接続が容易な、電線管、電線管の接続構造、ベルブロック、電線管同士の接続方法、電線管とベルブロックの接続方法、管継手、およびこれらに用いられるリング部材を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、管体の端部近傍の外周部に形成される雄型嵌合部を有する電線管であって、前記雄型嵌合部は、管軸方向に離間して配置される一対の係止壁と、前記係止壁間を相互に結んで管軸方向に平行に形成される直管状のリング部材配置部と、前記係止壁で挟まれた前記リング部材配置部に配置されるリング部材と、を具備し、前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、前記リング部材は、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の第1の爪部と、複数の第2の爪部を有し、前記第1の爪部は、前記縮径部から管軸方向に略平行に突出してスライドガイドを形成する爪部であり、前記第2の爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される係止爪であり、前記リング部材は、前記第2の爪部の先端と前記スライドガイドの先端がともに、前記管体の基部側に位置するように配置され、前記縮径部が前記管体の先端側に位置するように配置され、前記縮径部の外径は、前記係止壁の外径より小さく、前記第2の爪部の先端の外径は、前記係止壁の外径より大きく形成され、前記リング部材は、少なくとも一方の前記係止壁との間にクリアランスを有し、前記リング部材が前記リング部材配置部において、軸方向にスライド可能であることを特徴とする電線管である。
このように、リング部材は、リング部材の一方の端部側の縮径部と、縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の第1の爪部と、複数の第2の爪部を有する。ここで、第1の爪部は、縮径部から管軸方向に略平行に突出してスライドガイドを形成する爪部であり、第2の爪部は、縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される係止爪により構成される。このように、円周方向の一部に第1の爪部を配置するため、その第2の爪部の配置本数が少なくなり、雌型嵌合部に雄型嵌合部を挿入する際の挿入抵抗が減少して、雌型嵌合部に雄型嵌合部を挿入しやすくなる。ここで、第1の爪部を設けることによる挿入抵抗の低下効果は、特に大口径の電線管の接続に際しては、特に有効である。
また、電線管の第1の爪部であるスライドガイドと第2の爪部である係止爪は、所定間隔で複数個形成される。この際、例えば、それぞれの爪部を円周方向に相互に所定間隔で形成されるように配置しても良いし、それぞれの爪部をリング部材配置部の中心に対向するように配置しても良い。
ここで、電線管同士を嵌合させるために、雄型嵌合部を雌型嵌合部に挿入すると、第1の爪部であるスライドガイドの外径が係止壁の外径より小さいため、リング部材がスライド移動する際に、第1の爪部が係止壁に当接する。このため、抜け止めリングが係止壁を乗り越えることがなく、リング部材を安定して保持することができる。また、第2の爪部である係止爪が係止壁より外径が大きく、係止爪が係止壁から突出して形成されるため、リング部材に引き抜き力がかかった時に雌型嵌合部のリング部材嵌合部を係止爪で安定して保持できる。
また、リング部材がスライド移動することで、雌型嵌合部とリング部材の間の摩擦抵抗を減少させることもできるため、電線管同志の接続が容易となる。
ここで、前記リング部材の両端部には、それぞれリング部材接続部が形成され、前記リング部材の両端部がリング部材接続部で相互に接続されて、管体の雄型嵌合部にリング部材配置部にリング部材が環状に形成されていても良い。
このように、リング部材接続部で、リング部材の端部が相互に接続され、リング部材が環状に形成されることで、電線管を運搬したり、電線管同士を接続したりする際に、リング部材が傾いたり、脱落したりすることがない。
また、リング部材の接続部を、例えば、鋸刃状溝群、多数の微小突起、離型紙付き粘着剤層などで形成することで、リング部材の接続位置を変えることが可能となり、リング部材を長さ調整可能にすることもできる。このようにリング部材の接続部が長さ調整可能に形成されていれば、電線管の嵌合部の製造時の寸法バラツキを吸収したり、リング部材とリング部材配置部のクリアランスを最適化することができる。
前記リング部材の第2の爪部は、面状に形成することができる。例えば、第2の爪部の面状形状としては矩形状、台形状、舌片状である。また、第2の発明における爪部は、例えば、面状の形状の輪郭外周部のみの形状に形成することができる。たとえば、コの字型、U字型、V字型である。このような輪郭外周部のみの形状にすることによって、雌型嵌合部を挿入する時に、縮径部が変形しやすくなり、電線管の挿入が容易になる。
前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に、止水部材が設けられる電線管としても良い。本発明においては、後述するように、管体の開口部側を管体の先端側とし、その逆側である管体の長手方向の奥側を管体の基部側と規定する。
第1の発明によれば、雄型嵌合部の外面に配置したリング部材を容易に視認して、リング部材配置部上をスライド移動することができる。また、雄型嵌合部を雌型嵌合部に挿入する際に、リング部材に第1の爪部であるスライドガイドが形成されていることから、スライドガイドにより雌型嵌合部を雄型嵌合部に安定した状態で挿入することができる。さらに、リング部材にスライドガイドを形成することによりリング部材の第2の爪部である係止爪の本数が減少することでも挿入抵抗が減少して、リング部材の挿入性が改善する。また、リング部材の弾性反発力によるリング部材の周長の拡大による拡径と、爪部の管軸方向断面内の曲げ変形の回復による拡径の両者の効果によって、リング部材を効率よく変形させることができる。
また、リング部材の端部にリング部材接続部を設けてリング部材の端部同士を接続すれば、リング部材を環状に形成することができる。このようにリング部材を環状に形成することで、リング部材を円滑にリング部材配置部上でスライド移動させることができる。
特に、雌型嵌合部に雄型嵌合部を嵌合させる際に、リング部材は、雄型嵌合部のリング部材配置部上をスライド移動することができる。さらに、雌型嵌合部に雄型嵌合部を押し込むと、最終的には、雌型嵌合部の斜面部に隣接するリング嵌合部が、リング部材の第2の爪部に当接することで、雌型嵌合部に雄型嵌合部がリング部材によって拘束され、雄型嵌合部が電線管の接続に有効に作用する。
このように、第1の発明は、雌型嵌合部に形成されたリング嵌合部によって雄型嵌合部がロックされるもので、リング部材の爪部が、リング嵌合部を越えた瞬間にロックがかかるものである。また、リング部材の縮径や拡径がしやすいように、リング部材の第2の爪部の先端を電線管の奥側に配置して、リング部材の弾性反発力で、拡径を容易にするものである。また、引き抜き力がかかるリング部材の縮径部の端部の肉厚を大きくしても、リング部材にスリットが形成されているので、容易に縮径することができる。
第2の発明は、両端に嵌合構造を有する電線管であって、管体と、前記管体の一方の端部に形成された雄型嵌合部と、前記管体の他方の端部に形成され、前記雄型嵌合部と嵌合可能な形状を有する雌型嵌合部と、を具備し、前記雄型嵌合部は、前記管体の端部近傍の外周部に形成され、管軸方向に離間して配置される一対の係止壁と、前記係止壁間を相互に結んで管軸方向に平行に形成される直管状のリング部材配置部と、前記係止壁で挟まれた前記リング部材配置部に配置されるリング部材と、を具備し、前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、前記リング部材は、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の第1の爪部と、複数の第2の爪部を有し、前記第1の爪部は、前記縮径部から管軸方向に略平行に突出してスライドガイドを形成する爪部であり、前記第2の爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される係止爪であり、前記リング部材は、前記第2の爪部の先端と前記スライドガイドの先端がともに、前記管体の基部側に位置するように配置され、前記縮径部が前記管体の先端側に位置するように配置され、前記縮径部の外径は、前記係止壁の外径より小さく、前記第2の爪部の先端の外径は、前記係止壁の外径より大きく形成され、前記リング部材は、少なくとも一方の前記係止壁との間にクリアランスを有し、前記リング部材が前記リング部材配置部において、管軸方向にスライド可能であり、前記雌型嵌合部は、前記管体の内周部に形成され、先端側から、筒状部と、前記筒状部から徐々に縮径する斜面部と、前記斜面部の最小内径部から拡径したリング嵌合部と、を具備することを特徴とする電線管である。
前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に、止水部材が設けられてもよい。このようにすることで、より確実に止水することが可能になる。
前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間において、前記管体の外周面に連続した所定ピッチの螺旋状の波形状が形成されてもよい。
前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間において、前記管体の外周面に略正方形状の山部としての大径部位と、円形状の谷部として小径部位が交互に形成されてもよい。
前記管体の管軸方向に対する前記谷部としての小径部位の略中央部に、一対の突起部が形成され、前記管体の管軸方向断面において、前記突起部の間に平坦部が形成されてもよい。
前記管体の管軸方向断面において、前記谷部としての小径部位が波形に形成されてもよい。
前記リング部材の前記第2の爪部は、管軸方向断面において、前記第2の爪部の先端から前記縮径部に向かって縮径するテーパ部を有し、前記第2の爪部の先端から前記縮径部に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型形状であってもよい。
前記リング部材の内周部の形状が第2の爪部から徐々に連続的に縮径するくさび形状であっても良いし、あるいは内周部が折れ曲がって形成された2段の鋭角のくさび形状に形成されていても良い。このように、リング部材の内周部は、前記のように2段に折れ曲がって形成されても良いし、リング部材の内周部は、第2の爪部から徐々に連続的に縮径するくさび形状であっても良い。
また、リング部材に引き抜き力がかかった時に座屈しない十分な強度を付与すれば、リング部材の形状として、第2の爪部の先端から前記縮径部に向かう途中に僅かに肉厚が薄くなる部分を形成したくさび型形状とすることも可能である。
前記リング部材の両端部には、それぞれリング部材接続部が形成され、リング部材接続部で接続され、前記リング部材が前記リング部材配置部に環状に形成されていてもよい。
前記リング部材は、ABS樹脂、PP樹脂、硬質塩化ビニルまたはこれらのいずれかとPC樹脂の混合樹脂またはポリマーアロイのいずれかであってもよい。
前記止水部材は、前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に形成された止水部材収容部に配置されてもよい。
前記止水部材は、ゴム製または水膨張部材のいずれかであってもよい。
第2の発明によれば、第1の発明と同様の効果を得ることができる。また、一方の端部に雄型嵌合部を有し、他方の端部に雌型嵌合部を有するため、複数の電線管同士を接続するのが容易である。
また、第2の発明にかかる電線管は、管体の外周面に螺旋状の波形状を形成することもできる。すなわち、従来の螺旋波付管に対して、雄型嵌合部と雌型嵌合部を設けることができる。
また、第2の発明にかかる電線管は、管体の外周面に略正方形状の山部と、円形状の谷部とが交互に形成されてもよい。すなわち、電線管を角型電線管としてもよい。このようにすることで、複数の電線管を積層する際に、安定して電線管を積み上げることができる。
この際、管体の管軸方向に対する谷部の略中央部に、一対の突起部が形成され、突起部の間に溝形状が形成されれば、当該部位で、容易に電線管を切断することができる。このため、長さ調整が容易である。
なお、略正方形の山部と山部の間の谷部を波形としてもよい。このようにすることで、より可撓性を高めることができる。
ここで、電線管同士を嵌合させるために、雄型嵌合部を雌型嵌合部に挿入する際、第1の爪部であるスライドガイドの外径が係止壁の外径より小さいため、リング部材がスライド移動すると、第1の爪部が係止壁に当接する。このため、抜け止めリングが係止壁を乗り越えることがなく、リング部材を安定して保持することができる。また、第2の爪部である係止爪が係止壁より外径が大きく、係止爪が係止壁から突出して形成されるため、リング部材に引き抜き力がかかった時に雌型嵌合部のリング部材嵌合部を係止爪で安定して保持できる。また、リング部材がスライド移動することで、雌型嵌合部とリング部材の間の摩擦抵抗を減少させることもできるため、電線管同志の接続が容易となる。
ここで、リング部材の両端部には、それぞれリング部材接続部が形成され、リング部材の両端部がリング部材接続部で相互に接続されて、リング部材配置部にリング部材が環状に形成されていても良い。このように、リング部材接続部で、相互に接続され、リング部材が環状に形成されることで、電線管を運搬したり、電線管同士を接続したりすることにより、リング部材が管軸に対して傾いたり、脱落したりすることがない。
ここで、第2の発明に用いるリング部材は、第1の発明に用いるリング部材と同等の構造を有するため、第1の発明のリング部材を用いた場合と、同様の効果を有する。そのため、リング部材が第2の爪部である係止爪のみから形成されるリング部材を用いる場合に起こるリング部材が傾いたり、係止壁に乗りあげたりする電線管の嵌合時に生じる不具合が起こりにくい。さらに、雌型嵌合部に雄型嵌合部を挿入する際の挿入抵抗を減少させることが可能になり、電線管の接続がしやすくなる。また、第2の発明におけるリング部材の第1の爪部や第2の爪部の配置や形状も第1の発明におけるリング部材と同様の構成を取ることができるため、第1の発明と同様の効果を有する。
また、リング部材の端部にリング部材接続部を設けてリング部材の端部同士を接続すれば、リング部材を環状に形成することができる。このようにリング部材を環状に形成することで、リング部材を円滑にリング部材配置部上でスライド移動させることができる。さらに、リング部材を接続する時に、リング部材の接続部が鋸刃状溝群や、多数の微小突起群により形成されていて長さ調整可能な構造であれば、電線管の嵌合部の製造時の寸法バラツキを吸収したり、リング部材とリング部材配置部のクリアランスを最適化することができる。
ここで、リング部材は、第2の爪部の先端から縮径部に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび形状であるか、あるいはリング部材の内周部が折れ曲がって2段に形成されたくさび型形状である。すなわち、リング部材が、第2の爪部の先端から縮径部に向かって縮径する縮径部を有するくさび形となる。この場合でも、リング部材を縮径させる際、縮径部を支点として、管軸方向に倒れるように弾性変形させてリング部材を縮径させることができる。
また、リング部材の材質と形状を適切に選定することで、適度な弾性力と、引き抜き力に耐える強度とを両立することができる。
また、止水部材としては、ゴム製または水膨張部材のいずれかを選択することができる。
第3の発明は、第2の発明にかかる電線管の接続構造であって、複数の前記電線管を具備し、一の前記電線管の前記雄型嵌合部と、他の前記電線管の前記雌型嵌合部とが嵌合して接続されることを特徴とする電線管の接続構造である。
また、第3の発明は、第2の発明にかかる電線管の接続構造であって、ベルブロックを有するハンドホールと、前記電線管を具備し、前記雌型嵌合部と同一構造を有する前記ベルブロックと、前記電線管の前記雄型嵌合部とが接続されることを特徴とする電線管の接続構造である。
前記ハンドホールは、複数の前記ベルブロックを有し、前記電線管は、前記ベルブロックの一部またはすべてと接続されてもよい。
第3の発明によれば、接続作業が容易な電線管同士または電線管とベルブロックとの接続構造を得ることができる。
第4の発明は、第2の発明にかかる電線管と接続可能であり、前記雌型嵌合部と同一構造を有することを特徴とするベルブロックである。
第4の発明によれば、電線管との接続が容易な、ベルブロックを得ることができる。
第5の発明は、第2の発明にかかる電線管同士の接続方法であって、前記雄型嵌合部の先端を前記雌型嵌合部に挿入する工程と、前記雌型嵌合部の前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、前記リング部材を前記雄型嵌合部のリング部材配置部の端部側までスライド移動させて、前記リング部材の前記第2の爪部を、前記リング部材の前記縮径部の内周側と前記雄型嵌合部の前記リング部材配置部との接触部を支点として、前記リング部材の前記第2の爪部を、管軸方向に倒れるように弾性変形させて縮径する工程と、前記爪部の端部が前記雌型嵌合部の前記斜面部を通り抜けることで、前記爪部が、前記雌型嵌合部の前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管同士の接続方法である。
また、リング部材の両端部に、それぞれリング部材接続部が形成され、電線管同士を接続する前に、前記リング部材の両端部がリング部材接続部で相互に接続されて、前記リング部材がリング部材配置部の周囲を囲むように環状に形成される工程を含んでもよい。
この場合には、リング部材がスライドしながら縮径するので、リング部材を固定して縮径する場合に比べてスライド位置に応じて少しずつ縮径することができる。このため、電線管同士の接続時の抵抗が少なくて済む。
また、第6の発明は、第2の発明にかかる電線管とベルブロックとの接続方法であって、前記ベルブロックは、前記電線管の前記雌型嵌合部と同一の構造を有し、前記雄型嵌合部の先端を前記ベルブロックに挿入する工程と、前記ベルブロックの前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、前記ベルブロックの前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、前記リング部材をリング部材係止部の端部までスライド移動させて、前記リング部材の前記第2の爪部を、前記リング部材と前記リング部材配置部との接触部を支点として、管軸方向に倒れるように弾性変形させて縮径する工程と、前記第2の爪部の端部が前記ベルブロックの前記斜面部を通り抜けることで、前記第2の爪部が、前記ベルブロックの前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管とベルブロックの接続方法である。
また、リング部材の両端部に、それぞれリング部材接続部が形成され、電線管同士を接続する前に、前記リング部材の両端部が前記リング部材接続部で相互に接続されて、前記リング部材がリング部材配置部の周囲を囲むように環状に形成される工程を含んでもよい。
第5の発明、第6の発明によれば、電線管同士または電線管とベルブロックとを、容易に接続することができる。
第7の発明は、第2の発明にかかる電線管と接続可能であり、少なくとも一方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする管継手である。
この場合、両方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有してもよい。また、一方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部がベルマウスであってもよい。また、一方の端部が雌型嵌合部で、他方の端部が雄型嵌合部であっても良い。
また、第7の発明は、第2の発明にかかる電線管と接続可能であり、少なくとも一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする管継手である。
この場合、一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部がベルマウスであってもよい。また、一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部が前記管体の外表面に連続した螺旋状の波形状を有してもよい。
第7の発明によれば、電線管の雄型嵌合部または雌型嵌合部と接続することが可能な管継手を得ることができる。
第8の発明は、電線管の接続部に用いられるリング部材であって、前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、前記リング部材は、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の第1の爪部と、複数の第2の爪部を有し、前記第1の爪部は、前記縮径部から管軸方向に略平行に突出してスライドガイドを形成する爪部であり、前記第2の爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される係止爪であることを特徴とするリング部材である。
前記リング部材の管軸方向断面において、前記第2の爪部の先端から前記縮径部に向かって縮径するテーパ部を有し、前記第2の爪部の先端から前記縮径部に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型形状であることを特徴とするリング部材である。前記第2の爪部の爪面の外縁部の厚さに対して、前記外縁部の内部の厚さを薄く形成した薄肉部が設けられてもよい。
前記スライドガイドの形状が面状に形成されてもよい。また、前記スライドガイドの形状が枠状に形成されてもよい。ここで、面状のスライドガイドの形状は、矩形状や台形状であることが望ましく、枠状のスライドガイドの形状は、略コの字型、U字型、またはV字型が好ましい。
第8の発明によれば、雄型嵌合部にリング部材を使用することで、雌型嵌合部との嵌合が容易であり、接続作業が容易な雄型嵌合部を得ることができる。
本発明によれば、組立作業性に優れ、接続が容易な、電線管、電線管の接続構造、ベルブロック、電線管同士の接続方法、電線管とベルブロックの接続方法、管継手、およびこれらに用いられるリング部材を提供することができる。
雄型嵌合部1aの分解斜視図。 雄型嵌合部1aの側面図。 雄型嵌合部1aの断面図。 リング部材5の斜視図。 雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続方法を示す図。 (a)、(b)は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続方法を示す図。 (a)は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続方法を示す図、(b)は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続構造10を示す図。 (a)は、リング部材5aの斜視図、(b)は接続部24a、24bの拡大図。 図7に対応する図であって、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの他の接続方法を示す図。 (a)は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続方法を示す図、(b)は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの他の接続構造10を示す図。 電線管40aを示す図。 (a)は、電線管40bを示す図、(b)は(a)のN部の拡大断面図。 電線管40cを示す図。 ベルブロック50を示す図。 ハンドホール55を示す図。 ハンドホール55と電線管40bの接続構造10aを示す図。 ベルブロック50aを示す図。 (a)は、管継手60aを示す図、(b)は、管継手60bを示す図。 (a)は、管継手60cを示す図、(b)は、管継手60dを示す図。 (a)、(b)は、リング部材5の第2の爪部23の断面形状を示す図。 (a)は、リング部材5bの斜視図、(b)は、リング部材5bの第2の爪部23に薄肉部17を設けた場合の爪部の拡大図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、雄型嵌合部1aの分解斜視図であり、図2は、雄型嵌合部1aの側面図である。また、図3は、雄型嵌合部1aの管軸方向の断面図である。雄型嵌合部1aは、主に、管体3、リング部材5、止水部材7等から構成される。雄型嵌合部1aは、管体3の端部近傍の外周部に形成される。
管体3は、例えば可撓性を有する電線管や、管継手本体、ベルブロックなどであり、形態の詳細は後述するが、内部に電線等を挿通可能であればその態様は限定されない。また、管体3の材質は問わないが、例えば樹脂製であり、高密度ポリエチレン製であることが望ましい。
高密度ポリエチレンは、繰り返し単位のエチレンが分岐をほとんど持たず直鎖状に結合した、結晶性の熱可塑性樹脂に属するポリエチレンで、比較的に硬い性質から硬質ポリエチレンとも呼ばれる。旧JIS K6748:1995において高密度ポリエチレンとは密度0.942以上のポリエチレンと定義されている。高密度ポリエチレンのコポリマーは、通常ではエチレンモノマー1000に対し1〜5の分岐を持つ結晶性樹脂である。比重0.97のホモポリマーの結晶化度は75%を越え、剛性が高く、引張り強さや衝撃強さ、耐寒性に優れ、−80℃の低温下まで機械的特性が低下しない。また、分子内の分極が少ないため、接着や印刷加工性に劣るが、絶縁性に優れるという性質を持つ。
管体3の端部には、先端から順に、係止壁9、リング部材配置部11、係止壁9、止水部材収容部27が形成される。なお、以下の説明において、管体3の開口部側(図2、図3の矢印B方向)を管体3の先端側と規定し、その逆側(図2、図3の矢印A方向)を管体3の基部側と規定する。係止壁9は、周囲と比較して外径が大きな部位である。一対の係止壁9は、管軸方向に離間して配置され、後述するリング部材5の動作範囲を規制するものである。
一対の係止壁9で挟まれた領域が、後述するリング部材5が配置されるリング部材配置部11となる。すなわち、雄型嵌合部1aは、管軸方向に離間して配置される一対の係止壁9と、係止壁9で挟まれたリング部材配置部11に配置されるリング部材5とを具備する。リング部材配置部11は、係止壁9間を相互に結んで、管軸方向に平行に形成される直管状に形成される。一対の係止壁9で挟まれた領域の管体3の先端側には縮径部21が配置され、一対の係止壁9で挟まれた領域の管体3の基部側には第1の爪部22、第2の爪部23が配置される。縮径部21と第1の爪部22の外径は係止壁9の外径より小さく、第2の爪部23の外径は係止壁9の外径より大きく、係止壁9から径方向の外方に向けて突出する。
リング部材配置部11よりも基部側には、止水部材収容部27が設けられる。図3に示すように、止水部材収容部27は、断面略矩形の溝であり、止水部材収容部27には、止水部材7が収容される。すなわち、雄型嵌合部1aの基部側の係止壁9よりもさらに基部側に、止水部材7が設けられる。止水部材7は環状の部材であって、止水部材7の内径は、止水部材収容部27の外径よりも小さく、止水部材7の内面は、止水部材収容部27の外面に密着する。
止水部材7は、断面形状の内周部は直線状(管軸方向に略同一径)で、外周部には、管軸方向の一方の端部から他方に向かう斜面部を有する形状に形成される。なお、図3に示すように、止水部材7の最大外径部は、管体3の基部側に向けて配置され、当該部位の外径は、雄型嵌合部1aにおける管体3の最大外径よりも大きく、止水部材7は、径方向の外方に突出する。尚、管軸方向の一方の端部から他方に向かう斜面部の最大外径部は、止水部材の最も基部側でなく、先端部側と最も基部側の中間に形成されても良い。
なお、図3においては、止水部材7の外周面が斜面部を有する形状に形成される例を示したがこれに限られない。例えば、後述するように、止水部材7が水膨張部材で形成される場合には、止水部材7の外周面に斜面部を設けずに、雌型嵌合部とクリアランスを有する平坦な形状に形成されても良い。この理由は、水膨張部材は、親水性のカルボキシル基を有し、かつ網目構造の中に多数の水分子を取り込んでゲル構造を作ることにより、膨潤して体積膨張することにより止水するためである。
止水部材7は、例えば、ゴム製または水膨張部材からなる。止水部材7がゴム製である場合には、例えばエチレンプロピレンゴム(Ethylene Propylene Rubber)を適用可能である。エチレンプロピレンゴムは、エチレンとプロピレンの共重合によって得られる合成ゴムの一種である。硫黄化合物による加硫を可能にするため、エチレンプロピレンゴムに少量のジエンモノマーを共重合したEPDMゴムとして用いられることが多い。なお、この他に、SBR、CR、NBR、ACMゴムやEPDM/PPの動的架橋エラストマー等を使用することもできる。
止水部材7が水膨張部材からなる場合には、例えば、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの繊維からなる不織布を用いることができる。この場合、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの割合は、両者の合計を100質量%とした場合に、ポリアクリル酸ナトリウム量は、30%から70%であり、望ましくは50から70質量%である。
ここで、水膨張性不織布には、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの繊維の両者の合計に対して、低融点の樹脂であるバインダー樹脂を1〜10%の範囲で使用することが望ましく、さらに望ましくは、1〜5%である。例えば、バインダー樹脂としては、低融点ポリエステルを用いることができ、不織布の成形はニードルパンチ法により行うことができる。
(接続部がないリング部材の実施例)
リング部材配置部11には、リング部材5が配置される。リング部材5は、円周方向の端部が開口部19で開口した略C字状である。リング部材5の管軸方向の一方の端部側は、外径が他の部位よりも小さい縮径部21となる。リング部材5の他方の端部側に向けて、複数の第1の爪部22と複数の第2の爪部23が設けられる。複数の第1の爪部22と第2の爪部23は、縮径部21に対して、円周方向にスリット25を介して互いに離間して併設される。また、複数の第2の爪部23は、縮径部21から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される。
図4は、リング部材5の斜視図である。リング部材5は、スライドガイドである第1の爪部22と、係止爪である第2の爪部23を有する。すなわち、第1の爪部22は、縮径部21から管軸方向に略平行に突出して形成されるスライドガイドであり、第2の爪部23は、縮径部21から先端に行くにつれて外径が大きくなるように拡径するテーパ部を有する係止爪である。図示したリング部材5は、リング部材5の端部が、接続部を有しておらずに、開口部19で離間している。
なお、図示した例では、第1の爪部22は、略矩形状であるが、第1の爪部22の形状は、矩形状である場合には限られない。例えば、第1の爪部22の形状としては、矩形状または台形状の面状に形成されたものが適用可能である。
前述したように、リング部材5の外面は、縮径部21から第2の爪部23の端部に向かって徐々に径が大きくなる。すなわち、リング部材5は、管軸方向断面において、第2の爪部23の先端から縮径部21に向かって縮径するテーパ部を有する。リング部材5は、第2の爪部23の先端から縮径部21に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型、又は爪部先端の肉厚が縮径部より厚いくさび型形状である。
図3に示すように、電線管の接続に用いられるリング部材5は、第1の爪部22、第2の爪部23の先端が、管体3の基部側に位置し、縮径部21が管体3の先端側に向くように配置される。なお、リング部材5の内径は、係止壁9の外径よりも小さいため、リング部材5は、係止壁9の間に保持される。
リング部材5は、例えば、ABS樹脂、PP樹脂、硬質塩化ビニルまたはこれらのいずれかとPC樹脂の混合樹脂またはポリマーアロイのいずれかを適用可能であり、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)を適用することが望ましい。
ABS樹脂は、常用温度が70〜100℃の熱可塑性樹脂で、剛性、硬度、加工性、耐衝撃性、曲げ疲労性など機械的特性のバランスに優れる樹脂である。原料の配合比率を調整することで、上記特性バランスを取ることが可能である。また、ABS樹脂は、印刷特性にも優れ、良好な流動性を持ち、薄肉品などの成形性が良く、表面の美観に優れる樹脂である。ABS樹脂の機械的特性としては、例えば、引張強度が39MPa程度、曲げ弾性率が64MPa程度である。
ABS樹脂の製造方法としては、例えばグラフト法が知られている。乳化グラフト法では、アクリロニトリル、ラテックス、スチレンおよび触媒や乳化剤を重合反応機内で重合させ、水分などを遠心分離機で取り除いた後、押出機でペレット化する。塊状重合法では、重合反応槽を使用してそれぞれを重合させ、未重合のモノマーを回収した後、押出機でペレット化する。また、ポリマーブレンド法では、AS樹脂にゴムと添加剤を加えてミキサーでコンパウンドした後、押出機でペレット化する。極端にブタジエン比率が高いABS樹脂をグラフト法にて製造し、AS樹脂とコンパウンドする手法も同法の一種に当たる。
図3に示すように、リング部材5の管軸方向の長さは、リング部材配置部11の長さよりも短い。したがって、リング部材5は、リング部材配置部11に配置された状態で、少なくとも一方の係止壁9との間にクリアランス29を有する。このため、リング部材5は、係止壁9間を相互に結んで管軸方向に平行に形成されるリング部材配置部11上を、リング部材5のスライドガイドである第1の爪部22で案内されて管軸方向にスライド可能である。
そのため、リング部材5の側端部である縮径部21は、リング部材配置部11上に位置するように取付けられ、リング部材配置部11上をスライド移動することになる。この際、スライドガイドである第1の爪部22は、係止壁9に当接してリング部材5の移動を規制するストッパとして機能する。
(開口部を有するリング部材を用いる場合の実施形態)
次に、雄型嵌合部1aと、これと嵌合可能な雌型嵌合部との接続方法について説明する。図5は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aとを対向させて配置し、雌型嵌合部30aへ雄型嵌合部1aを挿入した状態を示す図である。まず、図5に示すように、雄型嵌合部1aの先端を雌型嵌合部30aに挿入する。
雌型嵌合部30aは、管体3の先端側の内周部に形成される。雌型嵌合部30aは、先端側(開口側)から、順に、筒状部35と、筒状部35から徐々に縮径する斜面部37と、斜面部37の最小内径部から拡径したリング嵌合部39を有する。
図6〜図7は、雄型嵌合部1aのリング部材配置部11に外周に開口部を有するリング部材5が配置された、雄型嵌合部1aを、雌型嵌合部30aに挿入して接続する場合の電線管の接続方法の各工程を示す断面図である。この場合には、例えば、管体の中心軸に対称に、第2の爪部23が対向して配置され、各断面図では、雄型嵌合部1aの上側と下側に対称にリング部材5aの第1の爪部22と第2の爪部23が図示されている。
図6(a)に示す状態から雌型嵌合部30aへ雄型嵌合部1aを押し込むと(図中矢印F)、雌型嵌合部30aの斜面部37に、リング部材配置部11に配置されたリング部材5の外周のテーパ部33が接触する。さらに、雌型嵌合部30aへ雄型嵌合部1aを押し込むと、図6(b)に示すように、リング部材5の第1の爪部22の先端を、雄型嵌合部1aの基部側のリング部材配置部11の端部の係止壁9に当接するまでスライド移動させることができる(図中矢印G)。
図7(a)に示すように、この状態から雌型嵌合部30aへさらに雄型嵌合部1aを押し込むと(図中矢印F)、第2の爪部23の端部が雌型嵌合部30aの斜面部37を通り抜ける。この際、弾性変形していた第2の爪部23は、斜面部37からの押圧が解放され、元の径に復元して拡径する(図中矢印J)。これにより、第2の爪部23が、雌型嵌合部30aの斜面部37の基部側に形成されたリング嵌合部39に収納される。
図7(b)は、このようにして得られる、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aとが接続された接続構造10を示す図である。この状態では、第2の爪部23の先端が、雌型嵌合部30aのリング嵌合部39と嵌合する。このため、雌型嵌合部30aを引き抜こうとしても(図中矢印K)、リング部材5は、リング部材5の縮径部側の係止壁9によって移動が規制され、雌型嵌合部30aから雄型嵌合部1aが引き抜かれることがない。
なお、この状態において、止水部材7の外周面の少なくとも一部は、雌型嵌合部30aの筒状部35の内面と密着する。すなわち、止水部材7で、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの隙間を埋めることができる。このため、接続構造10に、外部から水分が浸入することを防止することができる。
また、止水部材7が、リング部材5よりも基部側に配置されるため、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aへ押し込む際に、雌型嵌合部30aが止水部材7と接触するまでは、止水部材7による抵抗を受けることがない。このため、雄型嵌合部1aの雌型嵌合部30aへの押込み抵抗を小さくすることができる。
なお、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aのそれぞれの形状を、十分な強度を有する材質で作成し、両者を嵌合させた状態で引張試験機に取付けて、引張試験機で荷重を負荷して、引抜き荷重を求めた。その結果、引き抜き荷重は、100kgを満足した。したがって、継手部の引き抜き力は十分な引き抜き力を有することが確認できた。
なお、本実施形態では、開口部19を有するリング部材5を用いた例を説明したが、本発明はこれに限定されない。図8(a)は、リング部材5aを示す斜視図である。リング部材5aはリング部材5とほぼ同様の構成であるが、周方向の両端部にそれぞれ接続部24a、24bを有し、接続部24a、24b同士が接続可能である点で異なる。
(接続部を有する環状のリング部材を用いる場合の実施形態)
リング部材5aは、第1の爪部22と第2の爪部23の両者を有し、さらにリング部材5aの周方向の両端部に、接続部24a、24bが形成されている。
図8(b)は、接続部24a、24bの拡大図である。接続部24a、24bには、それぞれ、鋸刃状溝群からなる嵌合部26が形成される。リング部材5aの両端部の嵌合部26同士を嵌合させて、接続部24a、24b同士を接続することで、リング部材5aが環状に形成される。したがって、リング部材配置部11に環状のリング部材5aを配置することができる。
図9〜図10は、リング部材5aの接続部を接続して、雄型嵌合部1aの外周に環状に配置した雄型嵌合部1aを、雌型嵌合部30aに挿入して接続する接続方法の各工程を示す断面図である。各断面図では、雄型嵌合部1aの上側にリング部材5aの第1の爪部22と第2の爪部23が図示され、雄型嵌合部1aの下側にリング部材5aの接続部24a、24bが図示されている。ここで、図9は、接続部がない場合の実施形態の図6に対応し、図10は接続部がない場合の実施形態の図7に対応する。ここで、図9〜図10の雌型嵌合部の構造は、図6、図7と同様である。
まず、電線管同士を接続する前に、リング部材5aの周方向の両端部の接続部24a、24bを、相互に接続して、リング部材5aをリング部材配置部11の周囲を囲むように環状に形成する。次いで、リング部材5aを用いた場合も、リング部材5を用いた場合と同様に、雌型嵌合部30aに雄型嵌合部1aを挿入すると、図9(a)に示すように、リング部材5aのテーパ部33が雌型嵌合部30aの斜面部37と接触する。
さらに雌型嵌合部30aに雄型嵌合部1aを挿入すると、リング部材5aは、リング部材配置部11内で、スライドガイドである第1の爪部22に案内されて、第2の爪部23の先端が係止壁9と接触するまでスライド移動する。この際、リング部材5aの両端部が接続部24a、24bで相互に固定されていることから、リング部材がその両端部に接続部を有しないリング部材5を用いる場合よりもより安定に雄型嵌合部1aのリング部材配置部11上をスライド移動することが可能になる。また、この時、雄型嵌合部1aが雌型嵌合部30aに斜めに挿入されたとしてもリング部材5aが外れることがない。
また、図9(b)に示すように、この状態から雌型嵌合部30aへ雄型嵌合部1aをさらに押し込むと(図中矢印F)、リング部材5の第1の爪部22の先端を雄型嵌合部1aの基部側のリング部材配置部11の端部の係止壁に当接するまでスライド移動することができる(図中矢印G)。また、図9(b)では、雄型嵌合部1aのリング部材配置部11とリング部材5の縮径部21の内面との接触部を支点として、第2の爪部23が管軸方向に倒れるように弾性変形させて縮径させることができる(図中矢印I)。
図10(a)に示すように、この状態から雌型嵌合部30aへさらに雄型嵌合部1aを押し込むと(図中矢印F)、第2の爪部23の端部が雌型嵌合部30aの斜面部37を通り抜ける。この際、弾性変形し縮径していた第2の爪部23は、斜面部37からの押圧が解放され、元の径に復元して拡径する(図中矢印J)。これにより、第2の爪部23が、雌型嵌合部30aの斜面部37の基部側に形成されたリング嵌合部39に収納される。
図10(b)は、以上の工程を順に行うことで得られる、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aとが接続された接続構造10を示す図である。この状態では、第2の爪部23の先端が、雌型嵌合部30aのリング嵌合部39と嵌合する。このため、雌型嵌合部30aを引き抜こうとしても(図中矢印K)、リング部材5aは、リング部材5aの縮径部側の係止壁9によって移動が規制され、雌型嵌合部30aから雄型嵌合部1aが引き抜かれることがない。このように、両端に接続部24a、24bを有するリング部材5aを用いても、リング部材5と同様の効果を得ることができる。また、リング部材5aは、接続部24a、24bの接続位置を調整することが可能なため、スライド移動に必要なクリアランスを調整したり、大口径の電線管等の管径の製造ばらつきを吸収することができ、リング部材5aはリング部材配置部11上をよりスムーズにスライド移動できる。
次に、雄型嵌合部1aを有する電線管について説明する。図11は、電線管40aを示す図である。電線管40aは、両端に嵌合構造を有し、管体3aと、管体3aの一方の端部に形成された雄型嵌合部1aと、管体3aの他方の端部に形成され、雄型嵌合部1aと嵌合可能な形状を有する雌型嵌合部30aとを具備する。
電線管40aは、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの間において、管体3aの外周面に、連続した所定ピッチの螺旋状の波形状41が形成される。このような電線管40aを用いれば、複数本の電線管40aを互いに接続して使用することができる。例えば、電線管40aの接続方法としては、前述した雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aとの接続方法と同様である。すなわち、複数の電線管40aを具備し、一の電線管40aの雄型嵌合部1aを、他の電線管40aの雌型嵌合部30aを挿入するだけで、一の電線管40aの雄型嵌合部1aと、他の電線管40aの雌型嵌合部30aとが嵌合して接続される電線管の接続構造を得ることができる。そのため、電線管40a同士の接続に関して、螺旋状の継手などのねじ込みを必要としないので、工事が容易である。
なお、管体の形状はこれには限られない。図12(a)は、電線管40bを示す図である。また、図12(b)は、図12(a)のN部近傍の拡大断面図であり、電線管40bは、電線管40aの管体3aに代えて、管体3bが適用される点で異なる。
図12(a)、図12(b)に示す電線管40bでは、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの間において、管体3bの外周面に山部43(大径部位)と谷部45(小径部位)とが交互に形成される。山部43は、断面が略正方形状であり、谷部45は、断面が円形状である。山部43の径(1辺の長さ)は、谷部45における外径よりも大きい。
このように、略正方形の山部43を谷部45に対して交互に設けることで、電線管40bを積み上げた際に、電線管40bを安定して配列することができる。なお、雌型嵌合部30aの最大外径は、山部43の径(1辺の長さ)よりも小さい。したがって、雌型嵌合部30a側の端部から見た際に、雌型嵌合部30aは、山部43の外周にはみ出すことがない。したがって、山部43同士を接触させて電線管40bを積み上げた際に、雌型嵌合部30aが、隣り合う電線管40bと干渉することがない。
また、図12(b)に示すように、管体3bの管軸方向に対する谷部45の略中央部に、一対の突起部47が形成される。また、管体3bの管軸方向断面において、突起部47の間には、平坦部49が形成される。このように、突起部47の間に溝形状を形成することで、溝に沿って刃物を使用することができ、管体3bの切断が容易である。また、切断位置がずれにくいため、管体3bを精度よく切断することができる。もちろん、特に図示しないが、谷部45に一対の突起部を設けずに、谷部45を断面円形状の直管とすることができる。
また、図13は、電線管40cを示す図である。電線管40cは、電線管40aの管体3aに代えて、管体3cが適用される点で異なる。管体3cは、管体3bと同様に、略正方形の山部43と、円形の谷部45とが交互に形成される。
管体3cの谷部45は、山部43の長さよりも十分に長い。また、管体3cの軸方向断面において、谷部45としての小径部位は波形に形成される。なお、谷部45における波形の最大外径は、山部43の外径よりも小さい。電線管40cも、電線管40bと同様に、略正方形の山部43を設けることで、電線管40cを積み上げた際に、電線管40cを安定して配列することができる。ここで、図13では、波形は、独立波に形成されているが、波形は螺旋波に形成されていても良い。
次に、前述した電線管と接続可能なベルブロックについて説明する。図14は、ベルブロック50の断面図である。ベルブロック50は、電線管40b等と接続可能であり、雌型嵌合部30aと同一構造を有する。すなわち、ベルブロック50の一端側の内面には、一方の先端側(開口側)から、順に、筒状部35と、筒状部35から徐々に縮径する斜面部37と、斜面部37の最小内径部から拡径したリング嵌合部39を有する。また、ベルブロック50の他方の端部は、開口端に向かって徐々に内径が広がるベルマウス53が形成される。
ベルブロック50は、雌型嵌合部30a側に電線管40b等の雄型嵌合部1aが挿入されて接続される。また、ベルマウス53からは、内部に電線等を挿通することができる。
図15は、複数のベルブロック50を有するハンドホール55を示す図である。ハンドホール55は、例えばコンクリート製の箱型であり、ベルブロック50がコンクリートに埋め込まれる。すなわち、コンクリート製のハンドホール55の側面には、ベルブロック50によって複数の貫通孔が形成される。なお、ハンドホール55に接続孔を形成し、接続孔に挿入したベルブロック50の外周をモルタルやエポキシパテなどで固めて、ハンドホール55にベルブロック50を固定してもよい。ここで、特に図示しないがベルブロック50の代わりに、複数個のベルブロックを縦横に配置して一体化したベルブロックをハンドホールに適用することもできる。
図16は、ハンドホール55に設けられたベルブロック50と電線管40bとの接続構造10aを示す断面図である。なお、電線管40bに代えて、他の電線管を適用することもできる。前述したように、ハンドホール55には、複数のベルブロック50が配置される。電線管40bは、ベルブロック50の一部またはすべてと接続される。すなわち、接続構造10aは、ベルブロック50を有するハンドホール55と電線管40bを具備し、雌型嵌合部30aと同一構造を有するベルブロック50と、電線管40bの雄型嵌合部1aとが接続されて構成される。
なお、電線管40bとベルブロック50との接続方法としては、前述した電線管同士の接続方法と同様である。すなわち、一方の電線管40bの雌型嵌合部30aに代えて、ベルブロック50の雌型嵌合部30aに対して、前述した方法と同様の手順で、雄型嵌合部1aを挿入すればよい。このようにすることで、電線管の雌型嵌合部30aと同一構造のベルブロック50を有するハンドホール55と、電線管40bの雄型嵌合部1aとが接続される電線管の接続構造10aを得ることができる。
ここで、前述したように、電線管40bは、山部43が角型の電線管であるため、電線管40bを多条多段に積み重ねることができ、コンパクトに配置することができる。このため、電線管40bの埋設時の土砂の掘り起し量を少なくすることが可能になると共に、一括で埋め戻すことができるため工事の負荷が減少する。この結果、工期の短縮、工事コストの削減を達成することができる。
例えば、本発明の電線管40bは、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aに挿入するだけで、電線管40b同士を接続することができる。したがって、螺旋溝を有する管継手によって接続する電線管と異なり、例えば、定尺の電線管40b同士を相互に直接接続することができる。
なお、ハンドホール55と電線管40bの接続は、電線管40bの雄型嵌合部1aとベルブロック50とを接続する他、雌型嵌合部30aと嵌合する嵌合部を有するベルブロックと電線管40bの雌型嵌合部30aとを接続しても良い。
図17は、ベルブロック50aを示す図である。なお、本発明においては、前述した各種の電線管と接続が可能であり、少なくとも一方に雄型嵌合部1aまたは雌型嵌合部30aと同一の構造を具備する部材を、管継手と称する場合がある。
ベルブロック50aは、ベルブロック50と異なり、雄型嵌合部1aを具備する。すなわち、ベルブロック50aは、一方の端部が雄型嵌合部1aと同一構造を有し、他方の端部がベルマウス53である。この場合には、雄型嵌合部1aをハンドホール55の外面から突出させることで、電線管の雌型嵌合部30aと接続が可能である。
また、図18(a)は、管継手60aを示す図である。管継手60aは、両方の端部が雄型嵌合部1aと同一構造を有する。管継手60aを用いることで、少なくとも一方の端部に雌型嵌合部30aを具備する電線管同士を接続することができる。また、両端が雌型嵌合部30aの電線管同士を接続することもできる。また、雌型嵌合部30aを管継手60aの一方の端部に接続することで雌型嵌合部30aを雄型嵌合部1aに変換することもできる。
ここで、電線管40bを繰り返し接続して電線管40bの管路を形成する場合には、例えば、向かい合う2つのハンドホール55に、雌型嵌合部30aの形状を有するベルブロック50を配置する。次に、一方のハンドホール55のベルブロック50に、雄型嵌合部1aを挿入することで、雄型嵌合部1aをハンドホール55に固定する。嵌合が終わった電線管40bの他端の雌型嵌合部30aには、隣り合う、次の電線管40bの雄型嵌合部1aを接続することで管路を延線していく。
また、この作業と並行して、向かい合うもう一方のハンドホール55のベルブロック50にも、電線管40bの雄型嵌合部1aを挿入し接続する。嵌合が終わった電線管40bの他端の雌型嵌合部30aに、隣り合う、次の電線管40bの雄型嵌合部1aを接続することで管路を延線していく。この作業を両側のハンドホール55から繰り返すと、電線管40bがラップする部分が生じる。このため、電線管40bの長さ調整が必要となる。電線管40bの長さ調整は、両側から延線してきた電線管40bの谷部45を切断して接続することで行われる。
ところで、このように電線管40bを接続していくと、一端が雌型嵌合部30aで、もう一端が谷部45で切断した管が端材として出てくることになる。この端材は捨てずに電線管路を形成する管として用いる方が経済的である。端材を用いるためには、一端が雄型嵌合部1aでもう一端も雄型嵌合部1aの形状をした管継手60aを用いることが有効である。
端材の雌型嵌合部30aに両端が雄型嵌合部1aの継手を接続すると、片端が雄型嵌合部1a、もう片端が谷部45で切断した管ができる。片端を雄型嵌合部1aとすることで、向かい合う2つのハンドホール55に形成された雌型形状を有するベルブロック50の一方に接続することができる。また、他方のハンドホール55から延線してきた管と長さ調整をすることで、ハンドホール間を繋ぐ電線管路が形成される。ここで、このようにして、片端が谷部45である切断した管同士が対向した場合には、対向した谷部45同士を接続する専用の継手を用いて接続することができる。
ここで、前述したように、電線管40bは、谷部45に対向する2つの突起部47が設けられ、突起部47の間に溝形状が形成される。このような突起部47が存在せず、溝形状が形成されていない電線管を切断する場合には、切断される部位の目印がなく、切断の案内溝が存在しないことから、切断の際に、刃物が滑って斜めに電線管が切断される場合がある。特に、雨天の場合などには電線管が濡れるため、切断時に電線管や刃物が滑りやすくなるため、電線管が所定位置で切断されず、また、斜めに切断されやすい。このように、斜めに切断された電線管同士を接続しようとすると、管継手内の電線管の端部同士の位置調整がうまくできずに、管継手での接続ができないことがある。このような場合には、切断した電線管が無駄になる。
これに対し、電線管40bは、谷部45に対向する2つの突起部47を設け、突起部47の間に溝形状を形成することで、溝に沿って刃物を使用することができる。このため、切断位置を把握しやすく、また、刃物が滑ることを抑制することができる。このため、切断位置のずれや斜めに切断されることがない。
また、図18(b)は、管継手60bを示す図である。管継手60bは、一方の端部が雄型嵌合部1aと同一構造を有し、他方の端部が雌型嵌合部30aと同一構造を有する。管継手60bを用いることで、少なくとも一方の端部に雄型嵌合部1aを具備する電線管と、少なくとも一方の端部に雌型嵌合部30aを具備する電線管同士を接続することができる。
また、図19(a)は、管継手60cを示す図である。管継手60cは、両方の端部が雌型嵌合部30aと同一構造を有する。管継手60cを用いることで、一方の端部に雄型嵌合部1aを具備する電線管同士を接続することができる。また、両端が雄型嵌合部1aの電線管同士を接続することもできる。また、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aに変換することもできる。この際、図19(a)では、継手の中央の小径部に溝が形成されているが、溝は必ずしも必要でないことから、形成されていなくても良い。
また、図19(b)は、管継手60dを示す図である。管継手60dは、一方の端部が雌型嵌合部30aと同一構造を有し、他方の端部が管体の外表面(および内表面)に連続した螺旋状の波形状61を有する。管継手60dを用いることで、少なくとも一方の端部に雄型嵌合部1aを具備する電線管と、外面に螺旋波付形状を有する電線管を接続することができる。このように、図19(b)に示すような管継手60dを用いれば、本発明のような角型断面形状を有する電線管と外面に螺旋波付形状を有する電線管の異なる断面形状を有する電線管同士を接続する異種管継手が実現できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、リング部材5が雄型嵌合部1aの外面に配置されるため、リング部材5を容易に視認することができる。また、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aに挿入する際に、リング部材5の弾性反発力によるリング部材の周長の拡大による拡径と、第2の爪部23の管軸方向断面内の曲げ変形の回復による拡径の両者の効果によって、リング部材5を効率よく変形させることができる。
このため、引き抜き力がかかるリング部材5の第2の爪部23の肉厚を大きくしても、リング部材5を容易に縮径することができる。この結果、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続が容易であるとともに、接続状態から雄型嵌合部1aの抜けを確実に防止することができる。
また、リング部材5が、リング部材配置部11内でスライド移動可能であるため、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aへ押し込む際には、リング部材5とリング部材配置部11の接触部を支点として、リング部材5を容易に変形させることができる。また、雄型嵌合部1aが引き抜かれる方向に力が付与されると、リング部材5が移動して、リング部材5の縮径部21側の端部がリング部材配置部11の端部の係止壁9に当接する。そのため、リング部材5のリング部材配置部上での移動に際して、リング部材5がリング部材配置部11から外れることを防止すると共に、リング部材5をリング部材配置部11に強固に固定することができる。
特に、リング部材5が、第2の爪部23の先端から縮径部21に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型形状であるため、リング部材5を縮径させる際、リング部材5の縮径部21とリング部材配置部11とが接触して、接触部を支点としてリング部材5を容易に変形させることができる。
また、止水部材7が、リング部材5よりも基部側に配置されるため、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aに挿入する際、止水部材7による挿入抵抗を受けにくくすることができる。また、仮に止水部材7に滑剤を塗布したとしても、滑剤がリング部材5に付着することがない。
尚、リング部材5aを用いる場合にも、リング部材5の場合と同様に、リング部材配置部11内において、リング部材5aの縮径部21の端部近傍の内面が、リング部材配置部11の端部の係止壁9近傍まで移動することができる。この場合にも、雄型嵌合部1aをスライド移動させながら、雌型嵌合部30aに嵌合させるので、雄型嵌合部1aにリング部材5aを固定した状態で挿入する場合に比べて挿入抵抗が少なく挿入が容易である。
また、リング部材5aの場合には、リング部材5aの端部に接続部24a、24bが形成され、この接続部24a、24b同士を相互に接続してリング部材5aを電線管の雄型嵌合部や異種管継手などの雄型形状部のリング部材配置部に取り付けることができる。このため、リング部材5aをスライド移動させる際に、リング部材5のように接続部24a、24bがない場合に比べてより安定してリング部材5aをスライド移動することが可能になる。
また、リング部材5aの接続部24a、24bは鋸刃状溝群、多数の微小突起、離型紙付き粘着剤層などの接続部の接続位置を変えることで、長さ調整が可能である。このような構造に形成されていれば、リング部材5aを接続する時に長さ調整を行うことで、リング部材5aを環状に形成した時の周長を最適化することができる。このため、電線管の嵌合部の寸法バラツキを吸収することができる。
また、電線管40a等は、一方の端部に雄型嵌合部1aを有し、他方の端部に雌型嵌合部30aを有するため、複数の電線管40a同士を接続するのが容易である。
特に、電線管40bは、管体の外周面に略正方形状の山部43と、円形状の谷部45が交互に形成されるため、複数の電線管40bを積層する際に、安定して電線管40bを積み上げることができる。また、電線管40bは、管体の管軸方向に対する谷部45の略中央部に、一対の突起部47が形成され、突起部47の間に溝形状が形成されるため、当該部位で、容易に電線管40aを切断することができる。そのため、切断された管の切断位置の精度を高く保ち、高精度の電線管の接続構造や電線管の管路を構築することが可能になる。
また、少なくとも一方の端部に雄型嵌合部1aまたは雌型嵌合部30aを具備する管継手を用いることで、種々の電線管を容易に接続することができる。同様に、一方の端部に雄型嵌合部1aまたは雌型嵌合部30aを具備するベルブロックを用いることで、ベルブロックと電線管とを容易に接続することができる。
なお、第2の爪部23の断面形状としては、例えば、図20(a)に示すようなくさび形状とすることができる。図20(a)に示す例では、リング部材5の外面が、第2の爪部23の先端から徐々に連続的に縮径するテーパ部33を有する。また、リング部材5の内周部は、内周部が折れ曲がって2段の角度で形成される。このようなに、第2の爪部23の先端から縮径部21に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型としてもよい。
また、図20(b)に示すように、リング部材5の内周部は、第2の爪部23の先端から縮径部21へ向かってから徐々に直線的に縮径するようにしてもよい。この場合、リング部材5の外周面のテーパ部33のテーパ角度よりも内周面のテーパ角度を小さくすることで、第2の爪部23の先端から縮径部21に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型とすることができる。
また、図21(a)に示すようなリング部材5bを用いてもよい。リング部材5bは、リング部材5とほぼ同様の構成であるが、第1の爪部22の形態が異なる。
リング部材5bの第1の爪部22は、形状が略コの字型に形成される。すなわち、第1の爪部22は、縮径部21側から先端部側に向けてスリット25aが形成される。このため、第1の爪部22は、縮径部21側に開口し、先端側で周方向に連結する枠状の形状である。なお、略コの字型のように、縮径部21側からのスリット25aが略矩形でなくてもよく、例えば、第1の爪部22は、U字型、V字型の枠状に形成されてもよい。
リング部材5bによれば、第1の爪部22に、縮径部21側からスリット25aが形成されることで、第2の爪部23に押圧力が働いた時に、枠状の第1の爪部22が僅かに拡径する。その結果、第1の爪部22と第2の爪部23の両者の基底部を含む縮径部21の周長が僅かに大きくなり、第1の爪部22の両側の第2の爪部23の変形が容易となる。このため、第2の爪部23を容易に変形させて、リング部材5bを縮径することができるため、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続が容易である。
図21(b)に示すように、第2の爪部23の形態を、外縁部の内側に、外縁部よりも厚みの薄い薄肉部17が形成されるようにすることもできる。すなわち、第2の爪部23の爪面の外縁部の厚さに対して、外縁部の内部の厚さが薄く形成される。このように、第2の爪部23の爪面の外縁部に対して外縁部の内部の厚さを、薄く形成することで、第2の爪部23を容易に変形させることができる。ここでは、リング部材5bの第2の爪部23に対して薄肉部17を形成したが、他のリング部材5やリング部材5aにも適用することもできる。
また、第2の爪部23の外面側において、外縁部よりも厚みの薄い薄肉部17を形成することで、雌型嵌合部30aに雄型嵌合部1aを挿入する際の挿入抵抗を少なくすることができる。また、雌型嵌合部30aと雄型嵌合部1aとに引き抜き力がかかった場合にも、爪面の外縁部の厚さが内部より厚く形成されているので、第2の爪部23が座屈することがない。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1a………雄型嵌合部
3、3a、3b、3c………管体
5、5a、5b………リング部材
7………止水部材
9………係止壁
10、10a………接続構造
11………リング部材配置部
17………薄肉部
19………開口部
21………縮径部
22………第1の爪部
23………第2の爪部
24a、24b………接続部
25、25a………スリット
26………嵌合部
27………止水部材収容部
29………クリアランス
30a………雌型嵌合部
33………テーパ部
35………筒状部
37………斜面部
39………リング嵌合部
40a、40b、40c………電線管
41……波形状
43……山部
45……谷部
47……突起部
49……平坦部
50、50a……ベルブロック
53……ベルマウス
55……ハンドホール
60a、60b、60c、60d……管継手
61……波形状

Claims (35)

  1. 管体の端部近傍の外周部に形成される雄型嵌合部を有する電線管であって、
    前記雄型嵌合部は、管軸方向に離間して配置される一対の係止壁と、
    前記係止壁間を相互に結んで管軸方向に平行に形成される直管状のリング部材配置部と、
    前記係止壁で挟まれた前記リング部材配置部に配置されるリング部材と、
    を具備し、
    前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、
    前記リング部材は、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の第1の爪部と、複数の第2の爪部を有し、
    前記第1の爪部は、前記縮径部から管軸方向に略平行に突出してスライドガイドを形成する爪部であり、前記第2の爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される係止爪であり、
    前記リング部材は、前記第2の爪部の先端と前記スライドガイドの先端がともに、前記管体の基部側に位置するように配置され、前記縮径部が前記管体の先端側に位置するように配置されていて、
    前記縮径部と前記スライドガイドの外径は、前記係止壁の外径より小さく、前記第2の爪部の先端の外径は、前記係止壁の外径より大きく形成され、
    前記リング部材は、少なくとも一方の前記係止壁との間にクリアランスを有し、前記リング部材が前記リング部材配置部において、軸方向にスライド可能であることを特徴とする電線管。
  2. 前記リング部材の両端部には、それぞれリング部材接続部が形成され、前記リング部材の両端部が前記リング部材接続部で接続されて、前記リング部材が前記リング部材配置部に環状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の電線管。
  3. 前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に、止水部材が設けられることを特徴とする請求項1記載の電線管。
  4. 両端に嵌合構造を有する電線管であって、
    管体と、
    前記管体の一方の端部に形成された雄型嵌合部と、
    前記管体の他方の端部に形成され、前記雄型嵌合部と嵌合可能な形状を有する雌型嵌合部と、
    を具備し、
    前記雄型嵌合部は、前記管体の端部近傍の外周部に形成され、
    管軸方向に離間して配置される一対の係止壁と、
    前記係止壁間を相互に結んで管軸方向に平行に形成される直管状のリング部材配置部と、
    前記係止壁で挟まれた前記リング部材配置部に配置されるリング部材と、
    を具備し、
    前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、
    前記リング部材は、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の第1の爪部と、複数の第2の爪部を有し、
    前記第1の爪部は、前記縮径部から管軸方向に略平行に突出してスライドガイドを形成する爪部であり、前記第2の爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される係止爪であり、
    前記リング部材は、前記第2の爪部の先端と前記スライドガイドの先端がともに、前記管体の基部側に位置するように配置され、前記縮径部が前記管体の先端側に位置するように配置されていて、
    前記縮径部と前記スライドガイドの外径は、前記係止壁の外径より小さく、前記第2の爪部の先端の外径は、前記係止壁の外径より大きく形成され、
    前記リング部材は、少なくとも一方の前記係止壁との間にクリアランスを有し、前記リング部材が前記リング部材配置部において、管軸方向にスライド可能であり、
    前記雌型嵌合部は、前記管体の内周部に形成され、先端側から、筒状部と、前記筒状部から徐々に縮径する斜面部と、前記斜面部の最小内径部から拡径したリング嵌合部と、を具備することを特徴とする電線管。
  5. 前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に、止水部材が設けられることを特徴とする請求項4記載の電線管。
  6. 前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間において、前記管体の外周面に連続した所定ピッチの螺旋状の波形状が形成されることを特徴とする請求項5に記載の電線管。
  7. 前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間において、前記管体の外周面に略正方形状の山部としての大径部位と、円形状の谷部として小径部位が交互に形成されることを特徴とする請求項5に記載の電線管。
  8. 前記管体の管軸方向に対する前記谷部としての小径部位の略中央部に、一対の突起部が形成され、前記管体の管軸方向断面において、前記突起部の間に平坦部が形成されることを特徴とする請求項7記載の電線管。
  9. 前記管体の管軸方向断面において、前記谷部としての小径部位が波形に形成されることを特徴とする請求項7記載の電線管。
  10. 前記リング部材の前記第2の爪部は、管軸方向断面において、前記第2の爪部の先端から前記縮径部に向かって縮径するテーパ部を有し、前記第2の爪部の先端から前記縮径部に向かって肉厚が薄くなるくさび型形状であることを特徴とする請求項4記載の電線管。
  11. 前記リング部材の前記第2の爪部の形状が、内周部が折れ曲がって形成された2段の鋭角のくさび形状であることを特徴とする請求項10に記載の電線管。
  12. 前記リング部材の周方向の両端部には、それぞれリング部材接続部が形成され、前記リング部材の両端部が前記リング部材接続部で接続されて、前記リング部材が前記リング部材配置部に環状に形成されることを特徴とする請求項10記載の電線管。
  13. 前記リング部材は、ABS樹脂、PP樹脂、硬質塩化ビニルまたはこれらのいずれかとPC樹脂の混合樹脂またはポリマーアロイのいずれかであることを特徴とする請求項4記載の電線管。
  14. 前記止水部材は、前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に形成された止水部材収容部に配置されることを特徴とする請求項5記載の電線管。
  15. 前記止水部材は、ゴム製または水膨張部材のいずれかであることを特徴とする請求項5記載の電線管。
  16. 請求項4記載の電線管の接続構造であって、
    複数の前記電線管を具備し、一の前記電線管の前記雄型嵌合部と、他の前記電線管の前記雌型嵌合部とが嵌合して接続されることを特徴とする電線管の接続構造。
  17. 請求項4記載の電線管の接続構造であって、
    ベルブロックを有するハンドホールと、前記電線管を具備し、
    前記雌型嵌合部と同一構造を有する前記ベルブロックと、前記電線管の前記雄型嵌合部とが接続されることを特徴とする電線管の接続構造。
  18. 前記ハンドホールは、複数の前記ベルブロックを有し、
    前記電線管は、前記ベルブロックの一部またはすべてと接続されることを特徴とする請求項17記載の電線管の接続構造。
  19. 請求項4記載の電線管と接続可能であり、前記雌型嵌合部と同一構造を有することを特徴とするベルブロック。
  20. 請求項10記載の電線管同士を接続する接続方法であって、
    前記雄型嵌合部の先端を前記雌型嵌合部に挿入する工程と、
    前記雌型嵌合部の前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、前記リング部材を前記雄型嵌合部の前記リング部材配置部の端部側までスライド移動させて、前記リング部材の前記第2の爪部を、前記リング部材の前記縮径部の内周側と前記雄型嵌合部の前記リング部材配置部との接触部を支点として、前記リング部材の前記第2の爪部を、管軸方向に倒れるように弾性変形させて縮径する工程と、
    前記第2の爪部の端部が前記雌型嵌合部の前記斜面部を通り抜けることで、前記第2の爪部が、前記雌型嵌合部の前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管同士の接続方法。
  21. 前記リング部材の周方向の両端部に、それぞれリング部材接続部が形成され、電線管同士を接続する前に、前記リング部材の両端部がリング部材接続部で相互に接続されて、前記リング部材が前記リング部材配置部の周囲を囲むように環状に形成される工程を含むことを特徴とする請求項20に記載の電線管の接続方法。
  22. 請求項10記載の電線管とベルブロックとの接続方法であって、
    前記ベルブロックは、前記電線管の前記雌型嵌合部と同一の構造を有し、
    前記雄型嵌合部の先端を前記ベルブロックに挿入する工程と、
    前記ベルブロックの前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、前記リング部材をスライド移動させて、前記リング部材の前記第2の爪部を、前記リング部材の前記縮径部の内周側と前記リング部材配置部との接触部を支点として、管軸方向に倒れるように弾性変形させて縮径する工程と、
    前記第2の爪部の端部が前記ベルブロックの前記斜面部を通り抜けることで、前記第2の爪部が、前記ベルブロックの前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管とベルブロックの接続方法。
  23. 前記リング部材の両端部に、それぞれリング部材接続部が形成され、電線管同士を接続する前に、前記リング部材の両端部が前記リング部材接続部で相互に接続されて、前記リング部材が前記リング部材配置部の周囲を囲むように環状に形成される工程を含むことを特徴とする請求項22に記載の電線管とベルブロックの接続方法。
  24. 請求項4記載の電線管と接続可能であり、少なくとも一方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする管継手。
  25. 両方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする請求項24記載の管継手。
  26. 一方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部がベルマウスであることを特徴とする請求項24記載の管継手。
  27. 一方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする請求項24に記載の管継手。
  28. 請求項4記載の電線管と接続可能であり、少なくとも一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする管継手。
  29. 一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部がベルマウスであることを特徴とする請求項28記載の管継手。
  30. 一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部が前記管体の外表面に連続した螺旋状の波形状を有することを特徴とする請求項28記載の管継手。
  31. 電線管の接続部に用いられるリング部材であって、
    前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、
    前記リング部材は、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の第1の爪部と、複数の第2の爪部を有し、
    前記第1の爪部は、前記縮径部から管軸方向に略平行に突出してスライドガイドを形成する爪部であり、
    前記第2の爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される係止爪であることを特徴とするリング部材。
  32. 前記リング部材の管軸方向断面において、前記第2の爪部の先端から前記縮径部に向かって縮径するテーパ部を有し、前記第2の爪部の先端から前記縮径部に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型形状であることを特徴とする請求項31に記載のリング部材。
  33. 前記第2の爪部の爪面の外縁部の厚さに対して、前記外縁部の内部の厚さを薄く形成した薄肉部を設けることを特徴とする請求項31記載のリング部材。
  34. 前記スライドガイドの形状が面状に形成されたものであることを特徴とする請求項31記載のリング部材。
  35. 前記スライドガイドの形状が枠状に形成されたものであることを特徴とする請求項31記載のリング部材。

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