JP2009275790A - 抜け止めリング、管継手の接合構造および抜け止めリングの装着方法 - Google Patents

抜け止めリング、管継手の接合構造および抜け止めリングの装着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 狭い場所でも接合作業性に優れ、コンパクトかつ容易に波付き可撓管同士を接合でき、衝撃等においても簡単に管継手から脱落することがない抜け止めリング、これを用いた管継手の接合構造、および抜け止めリングの装着方法を提供する。
【解決手段】 本体3の外周部には、ストッパ7および傾斜ストッパ5a、5bが設けられる。傾斜ストッパ5a、5bは、本体3の互いに対向する位置に設けられる。傾斜ストッパ5a、5bにそれぞれ設けられる傾斜部6a、6bは、それぞれ反対方向に向けられる。抜け止めリング1は、雌管継手内で、傾斜部6a、6bの傾斜に沿って変形しながら回転させることができ、傾斜ストッパ5a、5bが抜け止めリング設置部16へ嵌められる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル等の保護管の接続に使用される雌管継手内に設けられ、雌管継手に挿入された雄管継手が雌管継手から抜けることを防止するとともに、装着が容易な抜け止めリング、これを用いた管継手の接合構造、および抜け止めリングの装着方法に関するものである。
従来、ケーブル等の敷設を行う際には、ケーブルは、ケーブルを保護するための保護管に通される。保護管としては、敷設作業にも優れ、強度も高い波付き可撓管が多く使用される。この場合、複数の波付き可撓管同士を接合する必要がある。
波付き可撓管同士を接合するためには、2つ割りの管継手を用いて、接合対象であるぞれぞれの波付き可撓管の端部を、管継手で挟み込みようにして接合する方法がある。また、波付き可撓管の外形に対応した螺旋溝を有する管継手に、接合対象であるぞれぞれの波付き可撓管の端部をねじ込む方法がある。しかし、波付き可撓管の設置については、複数の波付き可撓管を結束して配列させて、よりコンパクトな設置が要求されている。このような、複数の波付き可撓管を結束してユニット化する場合には、前述のような波付き可撓管同士の接合方法では、極めて作業性が悪い。
このような状況でも、簡易かつ確実に波付き可撓管同士を接合可能な方法としては、例えば、波付き可撓管の端部にあらかじめ雌管継手および雄管継手を設け、雌管継手内に、一か所にスリットが設けられたC字形の抜け止めリングを設け、抜け止めリングによって、雄管継手の抜けを防止可能な管継手付き波付き管がある(特許文献1)。
特開2008−19926号公報
しかし、従来の管継手付き波付き管では、抜け止めリングが雌管継手内に取り付けられた状態で工場より出荷されるため、トラック等からの荷降ろしの際の衝撃等で、C字形の抜け止めリングが一時的に縮径して、抜け止めリングが管継手から抜け落ちる恐れがあるという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、狭い場所でも接合作業性に優れ、コンパクトかつ容易に波付き可撓管同士を接合でき、衝撃等においても簡単に管継手から脱落することがない抜け止めリング、これを用いた管継手の接合構造、および抜け止めリングの装着方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、雌管継手内に設けられ、前記雌管継手に挿入された雄管継手が前記雌管継手から抜けることを防止する抜け止めリングであって、リング状の本体部と、前記本体部の半径方向内側へ曲げられた複数の爪部と、前記本体部の外周面に設けられ、前記本体部の外周側に突出した複数のストッパと、を具備し、前記ストッパの内、少なくとも一つのストッパの外面には、前記本体部の軸方向に傾斜する傾斜部が設けられることを特徴とする抜け止めリングである。
前記ストッパは、第1の一対のストッパと、前記傾斜部を有する第2の一対のストッパを有し、前記第1の一対のストッパは、前記本体部の対向する位置に設けられ、前記第2の一対のストッパは、前記本体部の対向する位置に設けられ、前記第2の一対のストッパに設けられる前記傾斜部の傾斜角が、前記本体部の軸方向に対して互いに反対を向いていることが望ましい。
第1の発明によれば、内側へ曲げられた複数の爪部によって、雄管継手の挿入が容易であるとともに、抜けを確実に防止することができ、また、ストッパに設けられた傾斜部によって、スリット等を有さなくても、容易に管継手に装着することが可能な抜け止めリングを得ることができる。特に、抜け止めリングがスリットを有さないため、運搬時等の衝撃で抜け止めリングが縮径することがなく、管継手からの脱落の恐れがない。
第2の発明は、第1の発明にかかる抜け止めリングが内部に設けられた雌管継手と、先端に外周方向に突出した突起部を有する雄管継手と、を具備し、前記雌管継手に前記雄管継手が挿入され、前記雄管継手の前記突起部が前記抜け止めリングの前記爪部に引っ掛かり、前記雌管継手と前記雄管継手とが接合されることを特徴とする管継手の接合構造である。
第2の発明によれば、第1の発明にかかる抜け止めリングが雌管継手内に配置され、先端に外周方向に突出した突起部を有する雄管継手が雌管継手に挿入されるので、管継手同士の接合が容易であり、突起部が抜け止めリングの爪部に引っ掛かるため、雄管継手が雌管継手から抜けることがなく、確実に管継手同士の接合が可能な管継手の接合構造を得ることができる。
第3の発明は、リング状の本体部と、前記本体部の半径方向内側へ曲げられた複数の爪部と、前記本体部の外周面に設けられ、前記本体部の外周側に突出し、前記本体部の互いに対向する位置に設けられた、第1の一対のストッパと、前記本体部の外周面に設けられ、前記本体部の外周側に突出し、前記本体部の互いに対向する位置に設けられ、前記本体部の軸方向に傾斜する傾斜部を有する第2の一対のストッパと、を具備する抜け止めリングを用い、前記第1の一対のストッパが雌管継手の内面に接触するように前記抜け止めリングを変形させ、前記本体部の軸方向が前記雌管継手の軸方向と略垂直となるような向きで前記抜け止めリングを前記雌管継手に挿入する工程と、前記第1の一対のストッパが前記雌管継手の抜け止めリング設置部に嵌った状態で、前記抜け止めリングを前記第1の一対のストッパを軸に回転させる工程と、前記傾斜部を前記抜け止めリング設置部に押し当て、前記第2の一対のストッパを前記抜け止めリング設置部に挿入する工程と、を具備することを特徴とする抜け止めリングの装着方法である。
第3の発明によれば、第1の一対の対向するストッパを軸にして抜け止めリングを回転させ、第2の一対のストッパに設けられた傾斜部によって、第2の一対のストッパを抜け止めリング設置部に押し当てることで、抜け止めリングを容易に必要量変形させることができ、このため、抜け止めリングにスリット等を設けなくても、容易に抜け止めリングを管継手内に設置することができる。
本発明によれば、狭い場所でも接合作業性に優れ、コンパクトかつ容易に波付き可撓管同士を接合でき、衝撃等においても簡単に管継手から脱落することがない抜け止めリング、これを用いた管継手の接合構造、および抜け止めリングの装着方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかる抜け止めリング1について説明する。図1は、抜け止めリング1を示す斜視図であり、図2は抜け止めリング1の正面図(図1のA方向から見た図)、図3は抜け止めリング1の側面図である。
抜け止めリング1は、主に本体3、爪部9、ストッパ7、傾斜ストッパ5a、5b等から構成される。抜け止めリング1の材質としては、弾性変形可能であれば良く、例えば、ABS樹脂やポリカーボネイトなどの比較的硬質な樹脂が使用できる。
本体3は、スリット等を有さないO型形状のリング状部材である。本体3の内径はD1である(図2参照)。本体3の一方の側には、複数の切り込みが設けられ、本体3の端部の一部が本体3の半径方向の内側へ曲げられる。本体3の半径方向内側へ曲げられる部位は爪部9である。爪部9は本体3の全周にわたって、互いに間隔をおいて複数設けられる(図では8か所)。各爪部9の先端をつなげて形成される円形の内径(抜け止めリング1の最内径)はD2である(図2参照)。
本体3の外周部には、ストッパ7および傾斜ストッパ5a、5bが設けられる。ストッパ7は矩形の板状部材であり、本体3の外周方向に突出するように設けられる。ストッパ7は一対設けられ、一対のストッパ7は本体3の互いに対向する位置に設けられる。
傾斜ストッパ5a、5bは、それぞれ傾斜部6a、6bを有する略三角形の板状部材であり、本体3の外周方向に突出するように設けられる。傾斜部6a、6bは、本体3の軸方向に対して傾斜するテーパ形状である。傾斜部6a、6bの傾斜角度(本体3の軸方向と傾斜部6a、6bとがなす角度)は、20°〜50°程度が望ましい。傾斜角度が小さすぎると、本体3の幅に対して外径D3を大きくとることができず、また、傾斜角度が大きすぎると、後述する抜け止めリング1の装着が困難となるためである。
傾斜ストッパ5a、5bは、本体3の互いに対向する位置に設けられる。傾斜ストッパ5a、5bにそれぞれ設けられる傾斜部6a、6bは、それぞれ反対方向に向けて傾斜する。すなわち、図3に示すように、傾斜ストッパ5aの傾斜部6aは、本体3の爪部9が設けられる側(図面に向かって右側)へ傾斜し、傾斜ストッパ5bの傾斜部6bは、本体3の爪部9が設けられない側(図面に向かって左側)へ傾斜する。したがって、本体3の軸方向(図3の矢印X方向)に対して、傾斜部6aは矢印X方向へ傾斜し、傾斜部6bは矢印Xとは反対方向へ傾斜する。このように、傾斜部6a、6bの傾斜角が、本体3の軸方向に対して互いに反対を向いているとは、図3に示すように、傾斜によって形成される、傾斜ストッパ5a、5bの高さが低くなる側の向き(すなわち傾斜角の向き)が、本体3の軸方向(一方の方向)に対して互いに反対側を向いていることを示す。なお、傾斜部6a、6bのそれぞれの傾斜角度は、所定の範囲内であれば、互いに同一である必要はない。
ストッパ7と傾斜ストッパ5a、5bは、本体3の外周に、それぞれ略90°の位置に設けられる。ストッパ7の最外部および傾斜ストッパ5a、5bの最外部をつなげて形成される円形の外径(抜け止めリング1の最外径)はD3である(図3参照)。なお、ストッパ7、傾斜ストッパ5a、5bと本体3とは同じ幅である必要はなく、例えば、ストッパ7、傾斜ストッパ5a、5bが本体3から、本体3の軸方向へはみ出していてもよい。
次に、抜け止めリング1が設置される雌管継手11について説明する。図4は、雌管継手11を示す図で、図4(a)は雌管継手11が設けられた波付き管13の側面図であり、図4(b)は、雌管継手11の端部方向(図4(a)の矢印B方向)から見た図である。
雌管継手11は、波付き管13の端部に設けられる筒状部材である。波付き管13はケーブル等が挿入される可撓管である。雌管継手11は、主に、雄管継手挿入部17と枕部15等から構成される。枕部15は、略八角形である。枕部15の外面の幅の広い面は接触面12である。複数の管継手同士を結束して配列する際には、複数の管継手のそれぞれの接触面12同士を互いに接触させて管継手を配列することで、波付き管をコンパクトに配置することができる。
雌管継手11の軸方向に対する枕部15の前後には、縮径部19a、19bが設けられる。すなわち、枕部15は、枕部15の周囲に対して部分的に外方へ突出している。接触面12と接触面12との間の幅の小さな突出した面は、突出部14である。突出部14については後述する。なお、枕部15の形状は図4に示すような八角形に限られない。互いに略平行な平面を有すれば、いずれの形状であってもよい。
雄管継手挿入部17は、雄管継手が挿入される部位であり、内径はD4である(図4(b)参照)。なお、互いに対向する平行な接触面12の距離は、波付き管13の外径とはほぼ等しいことが望ましい。
図5は、雌管継手11の断面図であり、図5(a)は、雌管継手11の縦断面図、図5(b)は、図5(a)のC−C断面図である。
枕部15の内部は、縮径部19a、19bの内径に対して径が大きく、溝状の抜け止めリング設置部16が形成される。すなわち、枕部15内部の抜け止めリング設置部16に抜け止めリング1が設置される。抜け止めリング1のストッパ7及び傾斜ストッパ5a、5bは枕部15の突出部14内に収められる。
すなわち、突出部14はストッパ7、および傾斜ストッパ5a、5bの収納部となる。このため、抜け止めリング1のストッパ7、傾斜ストッパ5a、5bによる最外径D3は、対向する突出部14の内面よりもわずかに小さい。また、抜け止めリング1の最外径D3は、縮径部19a、19bの内径よりも大きいため、抜け止めリング1は抜け止めリング設置部16に収容された状態で保持され、抜け止めリング設置部16から抜け落ちることはない。
次に、雄管継手21について説明する。雄管継手21は、波付き管23の端部に設けられる筒状部材である。雄管継手21は、主に、枕部25、パッキン31、縮径部29、突起部27等から構成される。枕部25は、略八角形であり、枕部15と同様の形状である。
パッキン31は、雄管継手21が雌管継手11に挿入された際に、雌管継手11の内面と接触して、接続部の防水を行うための部材である。パッキン31としては、ゴム製、水膨張部材等が使用できる。
パッキン31よりも雄管継手21の先端側には、縮径部29が設けられる。雄管継手21の先端には、外周方向に突出する突起部27が設けられる。突起部27の外径はD5である(図6参照)。
図7は、雄管継手21と雌管継手11とが接合された状態を示す断面図である。雄管継手21が雌管継手11の雄管継手挿入部17より挿入されると、雄管継手21の先端に設けられた突起部27が雌管継手11内に設けられた抜け止めリング1に挿入される。爪部9は挿入された突起部27によって外周方向へ押し広げられ、突起部27は容易に抜け止めリング1を貫通する。
突起部27が抜け止めリング1を貫通すると、爪部9の変形は元に戻り、再び内側へ向けられる。この際、突起部27が爪部9に引っ掛かることで雄管継手21が雌管継手11より抜けることが防止され、確実に接合される。すなわち、突起部27の外径D5は、爪部9により形成される円形の内径D2よりも大きい。また、突起部27の外径D5は、雄管継手挿入部17の内径D3および抜け止めリング1の本体3の内径D1よりも小さい。
なお、雄管継手21が雌管継手11へ接合された状態において、パッキン31は雄管継手挿入部17の内面に押し当てられる。したがって、雄管継手21と雌管継手11との接合部から、内部へ水が浸入することがない。
次に、抜け止めリング1を雌管継手11へ装着する方法について説明する。図8〜図9は、抜け止めリング1を雌管継手11へ装着する工程を示す図であり、図8(a)は抜け止めリング1を雌管継手1へ挿入する状態を示す断面図、図8(b)は、抜け止めリング1が挿入された状態における、図8(a)の矢印D方向から見た断面図である。
まず、図8(a)に示すように、抜け止めリング1を雌管継手1内に挿入する。抜け止めリング1を挿入する際には、傾斜ストッパ5a、5bを雌管継手11の軸方向に向けて挿入する。すなわち、抜け止めリング1の軸方向が、雌管継手11の軸方向とは略垂直な方向となるように抜け止めリング1を雌管継手11に挿入する。
抜け止めリング1の最外径D3は、雄管継手挿入部17の内径D4よりも大きい。このため、抜け止めリング1を矢印E方向(図8(a))へ挿入する際には、抜け止めリング1は矢印F方向(図8(a))に変形する。すなわち、抜け止めリング1は楕円形に変形された状態で挿入される。
抜け止めリング1が楕円形に変形した状態で挿入され、図8(b)に示すように、ストッパ7が抜け止めリング設置部16まで到達すると、抜け止めリング1の変形は元に戻り、ストッパ7は抜け止めリング設置部16に嵌る。なお、ストッパ7は、枕部15の突出部14(図5(b)参照)の位置でセットされる。すなわち、対向する突出部14の内面間の距離は、抜け止めリング1の最外径D3よりも大きい。
次に、図9(a)に示すように、ストッパ7を軸に、雌管継手11内で矢印G方向へ抜け止めリング1を回転させる。したがって、傾斜ストッパ5a、5bは、図9(a)の上下方向へ移動する。なお、抜け止めリング1の回転方向は、傾斜ストッパ5a、5bがそれぞれ傾斜部6a、6bが設けられた側へ移動するような回転方向である。
抜け止めリング1の最外径D3は、雄管継手挿入部17の内径D4よりも大きいため、抜け止めリング1を回転させていくと、傾斜ストッパ5a、5bは、抜け止めリング設置部16へ嵌る前に縮径部19a、19bの内面に引っ掛かる。この際、抜け止めリング1は、縮径部19a、19bと傾斜部6a、6bで接触する。
縮径部19a、19bと接触した抜け止めリング1は、傾斜部6a、6bの傾斜に沿って徐々に抜け止めリング1を楕円形に変形させながら容易に回転させることができる。すなわち、抜け止めリング1を雌管継手1へ挿入する際には、抜け止めリング1は、対向するストッパ7同士が近付く方向へ変形するが、抜け止めリング1を回転させる際には、傾斜ストッパ5a、5bが互いに近付く方向へ楕円形に変形する。したがって、抜け止めリング1の変形方向は、抜け止めリング1の挿入時と回転時とで90°方向が異なる。
図9(b)は、抜け止めリング1が傾斜部6a、6bの傾斜に沿って変形しながら回転し、傾斜ストッパ5a、5bが抜け止めリング設置部16へ嵌った状態を示す。抜け止めリング1が完全に抜け止めリング設置部16へ到達すると、抜け止めリング1の変形は元に戻り、傾斜ストッパ5a、5bが抜け止めリング設置部16へ嵌る。抜け止めリング1の最外径D3は、縮径部19a、19bの内径D4よりも大きいため、抜け止めリング1は、抜け止めリング設置部16に収容され、抜けることがない。
以上説明したように、本実施の形態にかかる抜け止めリング1によれば、本体3にスリットを設けなくても、容易に雌管継手11内へセットすることができる。スリットを有さないため、雌管継手11の運搬時等において、抜け止めリング1が衝撃で縮径し、雌管継手より脱落することがない。
抜け止めリング1は、対向する位置にストッパ7が設けられるため、ストッパ7を軸にして容易に抜け止めリング1を雌管継手1内で回転させることができ、また、外周部に傾斜ストッパ5a、5bを有するため、傾斜部6a、6bに沿って抜け止めリング1を容易に変形させながら雌管継手11内に設置することができる。
また、雄管継手1の先端の突起部27が爪部9に引っ掛かるため、接合作業が容易で、確実に雄管継手と雌管継手とを接合することができる。雄管継手21にはパッキン31が設けられるため、防水性に優れた管継手接合構造を得ることができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、傾斜ストッパ5a、5bの形状は略三角形に限られない。例えば、図10に示す抜け止めリング33のように、略台形の傾斜ストッパ35a、35bであってもよい。傾斜部6a、6bを有すれば、この他いかなる形状でもよい。また、傾斜ストッパ5a、5bを設けたが、傾斜ストッパは1個でもよく、また、3個以上設けてもよい。
抜け止めリング1を示す斜視図。 抜け止めリング1の正面図。 抜け止めリング1の側面図。 雌管継手11を示す図で、(a)は波付き管13が接合された管継手11を示す側面図、(b)は管継手11を示す正面図。 雌管継手11を示す図で、(a)は雌管継手11の側面断面図、(b)は(a)のC−C線矢視図。 雄管継手21を示す側面図。 雌管継手11と雄管継手21とが接合された状態を示す図。 抜け止めリング1を雌管継手11へ挿入する工程を示す図で。(a)は抜け止めリング1が雌管継手11へ挿入された状態を示す側面断面図、(b)はストッパ7が抜け止めリング設置部16へ嵌った状態での(a)のD方向矢視図。 抜け止めリング1を雌管継手11へ挿入する工程を示す図で。(a)は抜け止めリング1を雌管継手11内で回転させた状態を示す側面断面図、(b)は抜け止めリング1が抜け止めリング設置部16へ嵌った状態を示す側面断面図。 抜け止めリング33の側面図。
符号の説明
1………抜け止めリング
3………本体
5a、5b………傾斜ストッパ
6a、6b………傾斜部
7………ストッパ
9………爪部
11………雌管継手
12………接触面
13………波付き管
14………突出部
15………枕部
16………抜け止めリング設置部
17………雄管継手挿入部
19a、19b………縮径部
21………雄管継手
23………波付き管
25………枕部
27………突起部
29………縮径部
31………パッキン
33………抜け止めリング
35a、35b………傾斜ストッパ

Claims (4)

  1. 雌管継手内に設けられ、前記雌管継手に挿入された雄管継手が前記雌管継手から抜けることを防止する抜け止めリングであって、
    リング状の本体部と、
    前記本体部の半径方向内側へ曲げられた複数の爪部と、
    前記本体部の外周面に設けられ、前記本体部の外周側に突出した複数のストッパと、
    を具備し、
    前記ストッパの内、少なくとも一つのストッパの外面には、前記本体部の軸方向に傾斜する傾斜部が設けられることを特徴とする抜け止めリング。
  2. 前記ストッパは、第1の一対のストッパと、前記傾斜部を有する第2の一対のストッパを有し、
    前記第1の一対のストッパは、前記本体部の対向する位置に設けられ、
    前記第2の一対のストッパは、前記本体部の対向する位置に設けられ、
    前記第2の一対のストッパに設けられる前記傾斜部の傾斜角が、前記本体部の軸方向に対して互いに反対を向いていることを特徴とする請求項1記載の抜け止めリング。
  3. 請求項1または請求項2に記載の抜け止めリングが内部に設けられた雌管継手と、
    先端に外周方向に突出した突起部を有する雄管継手と、
    を具備し、
    前記雌管継手に前記雄管継手が挿入され、前記雄管継手の前記突起部が前記抜け止めリングの前記爪部に引っ掛かり、前記雌管継手と前記雄管継手とが接合されることを特徴とする管継手の接合構造。
  4. リング状の本体部と、
    前記本体部の半径方向内側へ曲げられた複数の爪部と、
    前記本体部の外周面に設けられ、前記本体部の外周側に突出し、前記本体部の互いに対向する位置に設けられた、第1の一対のストッパと、
    前記本体部の外周面に設けられ、前記本体部の外周側に突出し、前記本体部の互いに対向する位置に設けられ、前記本体部の軸方向に傾斜する傾斜部を有する第2の一対のストッパと、
    を具備する抜け止めリングを用い、
    前記第1の一対のストッパが雌管継手の内面に接触するように前記抜け止めリングを変形させ、前記本体部の軸方向が前記雌管継手の軸方向と略垂直となるような向きで前記抜け止めリングを前記雌管継手に挿入する工程と、
    前記第1の一対のストッパが前記雌管継手の抜け止めリング設置部に嵌った状態で、前記抜け止めリングを前記第1の一対のストッパを軸に回転させる工程と、
    前記傾斜部を前記抜け止めリング設置部に押し当て、前記第2の一対のストッパを前記抜け止めリング設置部に挿入する工程と、
    を具備することを特徴とする抜け止めリングの装着方法。
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