JP6469938B2 - 電線管、電線管の接続構造、ベルブロック、電線管同士の接続方法、電線管とベルブロックの接続方法、管継手、リング部材 - Google Patents

電線管、電線管の接続構造、ベルブロック、電線管同士の接続方法、電線管とベルブロックの接続方法、管継手、リング部材 Download PDF

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Description

本発明は、電線を保護するための電線管、電線管の接続構造、ベルブロック、電線管同士の接続方法、電線管とベルブロックの接続方法、管継手、およびリング部材に関する。
従来、例えば地中に電線管が埋設されて用いられる。この場合、複数の電線管が併設して埋設される。また、それぞれの電線管は、所定の長さで製造・運搬されるため、複数の電線管が管継手や嵌合構造などによって接続部で接続されて用いられる。
このような電線管の接続構造としては、例えば、螺旋管を有する管継手が提案されている(特許文献1)。
特許文献1では、外面螺旋状の電線管の端部(雄型構造)を、管継手の内面螺旋形状(雌型構造)に回転させてねじ込むことで接続が行なわれる。さらに、雄型継手部の外周と雌型継手部の内周面に水膨張部材が設けられて止水が行なわれる。
また、コンパクトかつ容易に波付き可撓管同士を接合でき、衝撃等においても簡単に管継手から脱落することがない抜け止めリングが提案されている(特許文献2)。
特許文献2には、ケーブル等の保護管である電線管の接続に使用される雌型嵌合部内に抜け止めリングが配置される。雌型嵌合部に挿入された雄型嵌合部が、抜け止めリングによって、雌型嵌合部から抜けることを防止することができる。この際、抜け止めリングの形状を適正にすることで、抜け止めリングの装着が容易である。
より詳細には、特許文献2の発明の抜け止めリングは、リング状の本体部と、本体部の半径方向内側へ曲げられた複数の爪部と、本体部の外周面に設けられ、本体部の外周側に突出した複数のストッパとを具備するものである。
ここで、抜け止めリングのストッパは、第1の一対のストッパと、第2の一対のストッパからなり、第1の一対のストッパは、本体部の対向する位置に設けられ、第2の一対のストッパは、本体部の対向する位置に設けられる。また、ストッパの内、少なくとも第2の一対のストッパの外面には、本体部の管軸方向に傾斜する傾斜部が設けられる。第2の一対のストッパに設けられる傾斜部の傾斜角は、本体部の管軸方向に対して互いに反対を向いて形成される。
特許文献2の発明によれば、抜け止めリングを、電線管の雌管継手に装着する時に、抜け止めリングが管の内部で倒れたり、電線管の内壁自体に取付けるのに手間がかかるなどの問題を解決することができる。また、トラックなどからの荷下ろしの際の衝撃で、C文字型の抜け止めリングが一時的に縮径して、抜け止めリングが管継手から抜け落ちることを防止することができる。
また、この他に、管軸方向両端に受口および差口を形成し、ゴム輪とそのゴム輪より奥側の第1所定位置にリングが装着され、差口を受口に挿入することが可能な波付合成樹脂管が提案されている(特許文献3)。
特許文献3において、ゴム輪より先端側の受口の第2所定位置には、リングを受容し、かつリングと協働して抜けを防止する溝が形成される。特許文献3は、波付合成樹脂管と、この波付合成樹脂管を用いた接続構造に関するものである。また、特許文献3の発明において、外周面に山部と谷部とが交互に形成された波付合成樹脂管に装着されるリングは、それぞれ周方向の一部が切断された2つのリング部材が管軸方向に重ね合わせられて形成される。差口を受口に挿入するときには、この2つのリング部材の双方が縮径する。一方、差口を引き抜く時には、波付合成樹脂管が一方のリング部材に当接するため、一方のリング部材が縮径しても、他方のリング部材は開いたままとなる。このため波付合成樹脂管の引き抜きが規制される。
また、ハンドホールに用いられる電線管を保護するためのブロック体に、電線管の抜け止め構造を設ける旨が提案されている(特許文献4)。
特許文献4では、ブロック体は、外形が略立方体または略直方体状であり、貫通孔が形成れる。貫通孔には、略円形状の断面形状が、管軸方向に凹凸状にブロックの表面側から裏面側に連続する。この貫通孔の凹部には、係止片を有する抜け止め部材が装着される。
特開2007−64267号公報 特開2009−275790号公報 特開2002−98268号公報 特開2011−234520号公報
しかし、特許文献1は、螺旋形状の波付管の接続に用いられるものであり、適用可能な管体の形状に制約がある。また、接続時には、管継手をねじ込む必要があることから、接続作業に時間を要する。また、管継手の外径が管体の外径よりも大きくなるため、例えば複数の電線管を積層させて地中に配置する際に、継手部分が不安定になる。
また、特許文献2は、雌型嵌合構造の内部に挿入される抜け止めリングに関するものであるが、組み立てる際に、抜け止めリングを雌型嵌合部の内部に挿入する作業性が悪い。また、組み立て後の状態を視認することができないため、抜け止めリングの付け忘れや、運搬時の脱落等に気づかない場合もある。
また、特許文献3は、雄部の差し込み口側に近い位置にゴム輪を有し、さらに雄部の奥側に抜け止めリングを有するものである。拡径リングは、雄部の周期的に設けられる波付け部の溝に落とし込まれるものであるが、特許文献3では、ゴム輪が雄部の差込み口側に近い位置に設けられる。このため、さらに雌型継手部に雄型継手部を奥深く挿入して、抜け止めリングと嵌合させる際には、ゴム輪部の挿入抵抗が大きくなるため、場合により、ゴム輪部に滑剤を塗布する必要がある
また、特許文献4では、係止片の一部がブロック本体に埋め込まれているため、製造性が悪いとともに、特許文献2と同様に、係止片を外部から視認することができない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、組立作業性に優れ、接続が容易な、電線管、電線管の接続構造、ベルブロック、電線管同士の接続方法、電線管とベルブロックの接続方法、管継手、およびこれらに用いられるリング部材を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、管体の端部近傍の外周部に形成される雄型嵌合部を有する電線管であって、前記雄型嵌合部は、管軸方向に離間して配置される一対の係止壁と、前記係止壁で挟まれた領域に配置されるリング部材と、を具備し、前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、前記リング部材は、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の爪部と、を有し、前記爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径され、前記リング部材は、前記爪部の先端が、前記管体の基部側に位置し、前記縮径部が前記管体の先端側に位置するように配置され、前記係止壁で挟まれた領域の、前記管体の先端側には大径部が形成され、前記係止壁で挟まれた領域の前記管体の基部側には小径部が形成され、前記大径部と前記小径部との間に斜面部が形成され、前記リング部材の管軸方向の長さは、前記大径部、前記斜面部および前記小径部の長さの和よりも短く、前記小径部と前記斜面部の長さの和および前記大径部の長さのいずれよりも長く、前記リング部材は、少なくとも一方の前記係止壁との間にクリアランスを有し、前記リング部材が前記係止壁で挟まれた領域において、軸方向にスライド可能であることを特徴とする電線管である。
前記爪部の裏面には、それぞれの前記爪部の周方向の中央に、管軸方向に向かって形成された係止リブが形成されてもよい。
前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に、止水部材が設けられる電線管としても良い。本発明においては、後述するように、管体の開口部側を管体の先端側とし、その逆側である管体の長手方向の奥側を管体の基部側と規定する。
第1の発明によれば、リング部材を雄型嵌合部の外面に配置したリング部材を容易に視認することができる。また、雄型嵌合部を雌型嵌合部に挿入する際に、リング部材の弾性反発力によるリング部材の周長の拡大による拡径と、爪部の管軸方向断面内の曲げ変形の回復による拡径の両者の効果によって、リング部材を効率よく変形させることができる。このため、雄型嵌合部の挿入性が良好である。
特に、雌型嵌合部に雄型嵌合部を嵌合させる際に、リング部材は、雄型嵌合部の2段構造の大径部上を移動することができる。さらに、雌型嵌合部に雄型嵌合部を押し込むと、最終的には、雌型嵌合部の端部が、リング部材の爪部に当接する。このため、雌型嵌合部に雄型嵌合部がリング部材によって拘束され、雄型嵌合部が電線管の接続に有効に作用する。
このように、第1の発明は、雌型嵌合部に形成されたリング嵌合部によって雄型嵌合部がロックされるもので、リング部材の爪部が、リング嵌合部を越えた瞬間にロックがかかるものである。また、リング部材の縮径や拡径がしやすいように、リング部材の軸方向における大径部側を電線管の奥側に配置して、リング部材の大径部の弾性反発力で、拡径を容易にすることができる。また、引き抜き力がかかる大径部の端部の肉厚を大きくしても、リング部材の周方向の一部に開口部があるので、容易に縮径することができる。
第2の発明は、両端に嵌合構造を有する電線管であって、管体と、前記管体の一方の端部に形成された雄型嵌合部と、前記管体の他方の端部に形成され、前記雄型嵌合部と嵌合可能な形状を有する雌型嵌合部と、を具備し、前記雄型嵌合部は、前記管体の端部近傍の外周部に形成され、管軸方向に離間して配置される一対の係止壁と、前記係止壁で挟まれた領域に配置されるリング部材と、を具備し、前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、前記リング部材は、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の爪部と、を有し、前記爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径され、前記リング部材は、前記爪部の先端が、前記管体の基部側に位置し、前記縮径部が前記管体の先端側に位置するように配置され、前記係止壁で挟まれた領域の、前記管体の先端側には大径部が形成され、前記係止壁で挟まれた領域の前記管体の基部側には小径部が形成され、前記大径部と前記小径部との間に斜面部が形成され、前記リング部材の管軸方向の長さは、前記大径部、前記斜面部および前記小径部の長さの和よりも短く、かつ、前記小径部と前記斜面部の長さの和および前記大径部の長さのいずれよりも長く、前記リング部材は、少なくとも一方の前記係止壁との間にクリアランスを有し、前記リング部材が前記係止壁で挟まれた領域において、管軸方向にスライド可能であり、前記雌型嵌合部は、前記管体の内周部に形成され、先端側から、筒状部と、前記筒状部から徐々に縮径する斜面部と、前記斜面部の最小内径部から拡径したリング嵌合部と、を具備することを特徴とする電線管である。
前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に、止水部材が設けられてもよい。
前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間において、前記管体の外周面に連続した所定ピッチの螺旋状の波形状が形成されてもよい。
前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間において、前記管体の外周面に略正方形状の山部としての大径部位と、円形状の谷部として小径部位が交互に形成されてもよい。
前記管体の管軸方向に対する前記谷部としての小径部位の略中央部に、一対の突起部が形成され、前記管体の管軸方向断面において、前記突起部の間に平坦部が形成されてもよい。
前記管体の管軸方向断面において、前記谷部としての小径部位が波形に形成されてもよい。
前記リング部材は、管軸方向断面において、前記爪部の先端から前記縮径部に向かって縮径するテーパ部を有し、前記爪部の断面は、前記爪部の先端から前記縮径部に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型形状であってもよい。
前記リング部材の内周部の形状が爪部から徐々に連続的に縮径するくさび形状であっても良いし、あるいは内周部が折れ曲がって形成された2段の鋭角のくさび形状に形成されていても良い。このように、リング部材の内周部は、前記のように2段に折れ曲がって形成されても良いし、リング部材の内周部は、爪部から徐々に連続的に縮径するくさび形状であっても良い。
前記爪部の裏面には、それぞれの前記爪部の周方向に、管軸方向に向かって形成された係止リブが形成されてもよい。
また、リング部材に引き抜き力がかかった時に座屈しない十分な強度を付与すれば、リング部材の形状として、爪部の先端から前記縮径部に向かう途中に僅かに肉厚が薄くなる部分を形成したくさび型形状とすることも可能である。
また、前記縮径部の内周部の所定位置には内周部から突出する曲線状の凸部が形成されてもよい。
前記リング部材は、ABS樹脂、PP樹脂、硬質塩化ビニルまたはこれらのいずれかとPC樹脂の混合樹脂またはポリマーアロイのいずれかであってもよい。
前記止水部材は、前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に形成された止水部材収容部に配置されてもよい。
前記止水部材は、ゴム製または水膨張部材のいずれかであってもよい。
第2の発明によれば、第1の発明と同様の効果を得ることができる。また、他方の端部に雌型嵌合部を有するため、複数の電線管同士を接続するのが容易である。
また、第2の発明にかかる電線管は、管体の外周面に螺旋状の波形状を形成することもできる。すなわち、従来の螺旋波付管に対して、雄型嵌合部と雌型嵌合部を設けることができる。
また、第2の発明にかかる電線管は、管体の外周面に略正方形状の山部と、円形状の谷部とが交互に形成されてもよい。すなわち、電線管を角型電線管としてもよい。このようにすることで、複数の電線管を積層する際に、安定して電線管を積み上げることができる。
この際、管体の管軸方向に対する谷部の略中央部に、一対の突起部が形成され、突起部の間に溝形状が形成されれば、当該部位で、容易に電線管を切断することができる。このため、長さ調整が容易である。
なお、略正方形の山部と山部の間の谷部を波形としてもよい。このようにすることで、より可撓性を高めることができる。
リング部材は、縮径部の内周部の所定位置に凸部を形成することができる。この場合には、リング部材を縮径させる際、凸部と雄型嵌合部における斜面部とを係合させ、係合部を支点としてリング部材を管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径させることができる。
ここで、リング部材内周部の所定位置に凸部が形成されていない場合には、リング部材は、爪部の先端から縮径部に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび形状であるか、あるいはリング部材の内周部が折れ曲がって2段に形成されたくさび型形状である。すなわち、リング部材が、爪部の先端から縮径部に向かって縮径する縮径部を有するくさび形となる。この場合でも、リング部材を縮径させる際、リング部材の縮径部の内周側と大径部との接触部を支点として、管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径させることができる。
また、リング部材の材質と形状を適切に選定することで、適度な弾性力と、引き抜き力に耐える強度とを両立することができる。
また、止水部材としては、ゴム製または水膨張部材のいずれかを選択することができる。
第3の発明は、第2の発明にかかる電線管の接続構造であって、複数の前記電線管を具備し、一の前記電線管の前記雄型嵌合部と、他の前記電線管の前記雌型嵌合部とが嵌合して接続されることを特徴とする電線管の接続構造である。
また、第3の発明は、第2の発明にかかる電線管の接続構造であって、ベルブロックを有するハンドホールと、前記電線管を具備し、前記雌型嵌合部と同一構造を有する前記ベルブロックと、前記電線管の前記雄型嵌合部とが接続されることを特徴とする電線管の接続構造である。
前記ハンドホールは、複数の前記ベルブロックを有し、前記電線管は、前記ベルブロックの一部またはすべてと接続されてもよい。
第3の発明によれば、接続作業が容易な電線管同士または電線管とベルブロックとの接続構造を得ることができる。
第4の発明は、第2の発明にかかる電線管と接続可能であり、前記雌型嵌合部と同一構造を有することを特徴とするベルブロックである。
第4の発明によれば、電線管との接続が容易な、ベルブロックを得ることができる。
第5の発明は、第2の発明にかかる電線管同士の接続方法であって、前記雄型嵌合部の先端を前記雌型嵌合部に挿入する工程と、前記雌型嵌合部の前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、前記リング部材を前記雄型嵌合部の前記斜面部の近傍の前記大径部の端部側までスライド移動させて、前記リング部材の前記爪部を、前記リング部材の前記縮径部の内周側と前記雄型嵌合部の前記大径部との接触部を支点として、前記リング部材の前記爪部を、管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径する工程と、前記爪部の端部が前記雌型嵌合部の前記斜面部を通り抜けることで、前記爪部が、前記雌型嵌合部の前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管同士の接続方法である。
また第5の発明は、第2の発明にかかる電線管同士の接続方法であって、前記雄型嵌合部の先端を前記雌型嵌合部に挿入する工程と、前記雌型嵌合部の前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、前記リング部材の内周面の所定位置に形成された前記凸部を前記雄型嵌合部の前記斜面部までスライド移動させて、前記雄型嵌合部の前記斜面部に前記リング部材の内周の前記凸部を係合させ、係合部を支点として、前記リング部材の前記爪部を、管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径し、前記爪部の一部を前記雄型嵌合部の前記小径部に収納する工程と、前記爪部の端部が前記雌型嵌合部の前記斜面部を通り抜けることで、前記爪部が、前記雌型嵌合部の前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管同士の接続方法である。
この場合には、リング部材がスライドしながら縮径するので、リング材を固定して縮径する場合と比べて、スライド位置に応じて少しずつ縮径することができるので、電線管同士の接続時の抵抗が少なくて済む効果がある。
また、第6の発明は、第2の発明にかかる電線管とベルブロックとの接続方法であって、前記ベルブロックは、前記電線管の前記雌型嵌合部と同一の構造を有し、前記雄型嵌合部の先端を前記ベルブロックに挿入する工程と、前記ベルブロックの前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、前記リング部材を前記雄型嵌合部の前記斜面部近傍の前記大径部の端部側までスライド移動させて、前記リング部材の前記爪部を、前記リング部材と前記雄型嵌合部の前記大径部との接触部を支点として、管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径する工程と、前記爪部の端部が前記ベルブロックの前記斜面部を通り抜けることで、前記爪部が、前記ベルブロックの前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管とベルブロックの接続方法である。
また第6の発明は、第2の発明にかかる電線管とベルブロックとの接続方法であって、前記ベルブロックは、前記電線管の前記雌型嵌合部と同一の構造を有し、前記雄型嵌合部の先端を前記ベルブロックに挿入する工程と、前記ベルブロックの前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、前記リング部材の内周面の所定位置に形成された前記凸部を前記雄型嵌合部の前記斜面部までスライド移動させて、前記雄型嵌合部の前記斜面部に前記リング部材の前記凸部を係合させ、係合部を支点として、前記リング部材の前記爪部を、管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径し、前記爪部の一部を前記雄型嵌合部の前記小径部に収納する工程と、前記爪部の端部が前記ベルブロックの前記斜面部を通り抜けることで、前記爪部が、前記ベルブロックの前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管とベルブロックの接続方法である。
第5の発明、第6の発明によれば、電線管同士または電線管とベルブロックとを、容易に接続することができる。
第7の発明は、第2の発明にかかる電線管と接続可能であり、少なくとも一方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする管継手である。
この場合、両方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有してもよい。また、一方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部がベルマウスであってもよい。また、一方の端部が雌型嵌合部で、他方の端部が雄型嵌合部であっても良い。
また、第7の発明は、第2の発明にかかる電線管と接続可能であり、少なくとも一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする管継手である。
この場合、一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部がベルマウスであってもよい。また、一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部が前記管体の外表面に連続した螺旋状の波形状を有してもよい。
第7の発明によれば、電線管の雄型嵌合部または雌型嵌合部と接続することが可能な管継手を得ることができる。
第8の発明は、電線管の接続部に用いられるリング部材であって、前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の爪部と、を有し、前記爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径され、前記リング部材の管軸方向断面において、前記爪部の先端から前記縮径部に向かって縮径するテーパ部を有し、前記爪部の断面は、前記爪部の先端から前記縮径部に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型形状であることを特徴とするリング部材である。
前記縮径部の内周部の所定位置には内周部から突出する曲線状の凸部が形成されてもよい。
前記爪部の裏面には、それぞれの前記爪部の周方向の中央に、軸方向に向かって形成された係止リブが形成されてもよい。
第8の発明によれば、雄型嵌合部に使用した際に、雌型嵌合部との嵌合が容易であり、接続作業が容易な雄型嵌合部を得ることができる。
本発明によれば、組立作業性に優れ、接続が容易な、電線管、電線管の接続構造、ベルブロック、電線管同士の接続方法、電線管とベルブロックの接続方法、管継手、およびこれらに用いられるリング部材を提供することができる。
雄型嵌合部1aの分解斜視図。 雄型嵌合部1aの組み立て斜視図。 雄型嵌合部1aの断面図。 リング部材5の部分拡大断面図。 雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続方法を示す図。 (a)、(b)は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続方法を示す図。 (a)、(b)は、図6(b)のH部拡大図であって、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続方法を示す図。 (a)は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続方法を示す図、(b)は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続構造10を示す図。 (a)は、折れ曲がり部を有するリング部材5aの部分拡大断面図。(b)は、折れ曲がり部がないリング部材5aの部分拡大断面図。 図7に対応する図であって、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの他の接続方法を示す図。 (a)は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続方法を示す図、(b)は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの他の接続構造10を示す図。 (a)、(b)は、リング部材5bの斜視図。 電線管40aを示す図。 (a)は、電線管40bを示す図、(b)は(a)のN部の拡大断面図。 (a)は、図13(a)のL−L線断面図、(b)は、図14(a)のM−M線断面図。 電線管40bを示す図。 ベルブロック50を示す図。 ハンドホール55を示す図。 ハンドホール55と電線管40aの接続構造10aを示す図。 ベルブロック50aを示す図。 (a)は、管継手60aを示す図、(b)は、管継手60bを示す図。 (a)は、管継手60cを示す図、(b)は、管継手60dを示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、雄型嵌合部1aの分解斜視図であり、図2は、雄型嵌合部1aの組立斜視図である。また、図3は、雄型嵌合部1aの管軸方向の断面図である。雄型嵌合部1aは、主に、管体3、リング部材5、止水部材7等から構成される。雄型嵌合部1aは、管体3の端部近傍の外周部に形成される。
管体3は、例えば可撓性を有する電線管や、管継手本体、ベルブロックなどであり、形態の詳細は後述するが、内部に電線等を挿通可能であればその態様は限定されない。また、管体3の材質は問わないが、例えば樹脂製であり、高密度ポリエチレン製であることが望ましい。
高密度ポリエチレンは、繰り返し単位のエチレンが分岐をほとんど持たず直鎖状に結合した、結晶性の熱可塑性樹脂に属するポリエチレンで、比較的に硬い性質から硬質ポリエチレンとも呼ばれる。旧JIS K6748:1995において高密度ポリエチレンとは密度0.942以上のポリエチレンと定義されている。高密度ポリエチレンのコポリマーは、通常ではエチレンモノマー1000に対し1〜5の分岐を持つ結晶性樹脂である。比重0.97のホモポリマーの結晶化度は75%を越え、剛性が高く、引張り強さや衝撃強さ、耐寒性に優れ、−80℃の低温下まで機械的特性が低下しない。また、分子内の分極が少ないため、接着や印刷加工性に劣るが、絶縁性に優れるという性質を持つ。
管体3の端部には、先端から順に、係止壁9、リング部材配置部11、係止壁9、止水部材収容部27が形成される。なお、以下の説明において、管体3の開口部側(図中矢印B方向)を管体3の先端側と規定し、その逆側(図中矢印A方向)を管体3の基部側と規定する。係止壁9は、周囲と比較して外径が大きな部位である。一対の係止壁9は、管軸方向に離間して配置され、後述するリング部材5の動作範囲を規制するものである。
一対の係止壁9で挟まれた領域が、後述するリング部材5が配置されるリング部材配置部11となる。すなわち、雄型嵌合部1aは、管軸方向に離間して配置される一対の係止壁9と、係止壁9で挟まれた領域に配置されるリング部材5とを具備する。リング部材配置部11は、管体3の先端側から順に、大径部13、斜面部15、小径部17から構成される。すなわち、一対の係止壁9で挟まれた領域の管体3の先端側には大径部13が形成され、一対の係止壁9で挟まれた領域の管体3の基部側には小径部17が形成され、大径部13と小径部17との間に斜面部15が形成される。なお、大径部13の外径は、係止壁9よりも小さく、小径部17よりも大きい。
リング部材配置部11よりも基部側には、止水部材収容部27が設けられる。図3に示すように、止水部材収容部27は、断面略矩形の溝であり、止水部材収容部27には、止水部材7が収容される。すなわち、雄型嵌合部1aの基部側の係止壁9よりもさらに基部側に、止水部材7が設けられる。止水部材7は環状の部材であって、止水部材7の内径は、止水部材収容部27の外径よりも小さく、止水部材7の内面は、止水部材収容部27の外面に密着する。
止水部材7は、断面形状の内周部は直線状(管軸方向に略同一径)で、外周部には、管軸方向の一方の端部から他方に向かう斜面部を有する形状を有する。なお、図3に示すように、止水部材7の最大外径部は、管体3の基部側に向けて配置され、当該部位の外径は、雄型嵌合部1aにおける管体3の最大外径よりも大きく、止水部材7は、径方向の外方に突出する。尚、管軸方向の一方の端部から他方に向かう斜面部の最大外径部は、止水部材の最も基部側でなく、先端部側と最も基部側の中間に形成されても良い。
止水部材7は、例えば、ゴム製または水膨張部材からなる。止水部材7がゴム製である場合には、例えばエチレンプロピレンゴム(Ethylene Propylene Rubber)を適用可能である。エチレンプロピレンゴムは、エチレンとプロピレンの共重合によって得られる合成ゴムの一種である。硫黄化合物による加硫を可能にするため、エチレンプロピレンゴムに少量のジエンモノマーを共重合したEPDMゴムとして用いられることが多い。なお、この他に、SBR、CR、NBR、ACMゴムやEPDM/PPの動的架橋エラストマー等を使用することもできる。
止水部材7が水膨張部材からなる場合には、例えば、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの繊維からなる不織布を用いることができる。この場合、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの割合は、両者の合計を100質量%とした場合に、ポリアクリル酸ナトリウム量は、30%から70%であり、望ましくは50から70質量%である。
ここで、水膨張性不織布には、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの繊維の両者の合計に対して、低融点の樹脂であるバインダー樹脂を1〜10%の範囲で使用することが望ましく、さらに望ましくは、1〜5%である。例えば、バインダー樹脂としては、低融点ポリエステルを用いることができ、不織布の成形はニードルパンチ法により行うことができる。
リング部材配置部11には、リング部材5が配置される。リング部材5は、円周方向の一部が開口部19で開口した略C字状である。リング部材5の一方の端部側は、外径が他の部位よりも小さい縮径部21となる。リング部材5の他方の端部側に向けて、複数の爪部23が設けられる。複数の爪部23は、縮径部21に対して、円周方向にスリット25介して互いに離間して併設される。また、爪部23は、縮径部21から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される。
図4は、リング部材5の断面形状の詳細を示す図である。前述した様に、リング部材5の外面は、縮径部21から爪部23の端部に向かって徐々に径が大きくなる。すなわち、リング部材5は、管軸方向断面において、爪部23先端から縮径部21に向かって縮径するテーパ部33を有する。リング部材5は、爪部先端から縮径部21に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型、又は爪部先端の肉厚が縮径部より厚いくさび型形状である。縮径部21の内周部の所定位置には内周部から突出する曲線状の凸部31が形成される。
図3に示すように、電線管の接続に用いられるリング部材5は、爪部23の先端が、管体3の基部側に位置し、縮径部21が管体3の先端側に向くように配置される。なお、リング部材5の内径は、係止壁9の外径よりも小さいため、リング部材5は、係止壁9の間に保持される。
リング部材5は、例えば、ABS樹脂、PP樹脂、硬質塩化ビニルまたはこれらのいずれかとPC樹脂の混合樹脂またはポリマーアロイのいずれかを適用可能であり、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)を適用することが望ましい。
ABS樹脂は、常用温度が70〜100℃の熱可塑性樹脂で、剛性、硬度、加工性、耐衝撃性、曲げ疲労性など機械的特性のバランスに優れる樹脂である。原料の配合比率を調整することで、上記特性バランスを取ることが可能で、また、印刷特性にも優れ、良好な流動性を持ち、薄肉品などの成形性が良く、表面の美観に優れる樹脂である。ABS樹脂の機械的特性としては、例えば、引張強度が39MPa程度、曲げ弾性率が64MPa程度である。
ABS樹脂の製造方法としては、例えばグラフト法が知られている。乳化グラフト法では、アクリロニトリル、ラテックス、スチレンおよび触媒や乳化剤を重合反応機内で重合させ、水分などを遠心分離機で取り除いた後、押出機でペレット化する。塊状重合法では、重合反応槽を使用してそれぞれを重合させ、未重合のモノマーを回収した後、押出機でペレット化する。また、ポリマーブレンド法では、AS樹脂にゴムと添加剤を加えてミキサーでコンパウンドした後、押出機でペレット化する。極端にブタジエン比率が高いABS樹脂をグラフト法にて製造し、AS樹脂とコンパウンドする手法も同法の一種に当たる。
図3に示すように、リング部材5の管軸方向の長さ(図中C)は、リング部材配置部11の長さ(図中Dであって、大径部13、斜面部15および小径部17の長さの和)よりも短い。また、リング部材5の管軸方向の長さ(図中C)は、小径部17および斜面部15の長さの和(図中E)よりも長く、大径部13の長さ(図中D−E)よりも長い。したがって、リング部材5は、リング部材配置部11に配置された状態で、少なくとも一方の係止壁9との間にクリアランス29を有する。このため、リング部材5は、リング部材配置部11において、管軸方向にスライド可能である。
このように、リング部材5の側端部である縮径部21は、大径部13上に位置するように取付けられ、大径部13上をスライド移動することになる。しかし、リング部材5の寸法が小径部17と斜面部15の長さの和より大きいことから、リング部材5が全体として小径部17と斜面部15の中に入り込むことはない。
次に、雄型嵌合部1aと、これと嵌合可能な雌型嵌合部との接続方法について説明する。図5は、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aとを対向させて配置し、雌型嵌合部30aへ雄型嵌合部1aを挿入した状態を示す図である。まず、図5に示すように、雄型嵌合部1aの先端を雌型嵌合部30aに挿入する。
雌型嵌合部30aは、管体3の内周部に形成される。雌型嵌合部30aは、先端側(開口側)から、順に、筒状部35と、筒状部35から徐々に縮径する斜面部37と、斜面部37の最小内径部から拡径したリング嵌合部39を有する。
図6(a)に示すように、この状態から雌型嵌合部30aへ雄型嵌合部1aを押し込むと(図中矢印F)、雌型嵌合部30aの斜面部37に、リング部材配置部11に配置されたリング部材5の外周のテーパ部33が接触する。さらに、雌型嵌合部30aへ雄型嵌合部1aを押し込むと、図6(b)に示すように、リング部材5の縮径部21近傍を雄型嵌合部1aの斜面部15近傍までスライド移動させることができる(図中矢印G)。
図7(a)は、この状態におけるリング部材5近傍の拡大図であり、図6(b)のH部拡大図である。リング部材5は、リング部材配置部11内で、爪部23の先端が係止壁9と接触するまでスライド移動することができる。この際、リング部材5の長さが、小径部17の長さよりも長いため、リング部材5の縮径部21側端部は、大径部13上に位置する。
図7(b)に示すように、この状態から雌型嵌合部30aへ雄型嵌合部1aを押し込むと(図中矢印F)、雄型嵌合部1aの斜面部15にリング部材5の内周の凸部31が係合し、この係合部を支点として、リング部材5の爪部23を、管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径することができる(図中矢印I)。したがって、爪部23の先端部近傍の一部を、雄型嵌合部1aの小径部17に収納することができ、さらに凸部31を斜面部上に収納することが可能になる。
図8(a)に示すように、この状態から雌型嵌合部30aへさらに雄型嵌合部1aを押し込むと(図中矢印F)、爪部23の端部が雌型嵌合部30aの斜面部37を通り抜ける。この際、弾性変形していた爪部23は、斜面部37からの押圧が解放され、元の径に復元して拡径する(図中矢印J)。これにより、爪部23が、雌型嵌合部30aの斜面部37の基部側に形成されたリング嵌合部39に収納される。
図8(b)は、このようにして得られる、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aとが接続された接続構造10を示す図である。この状態では、爪部23の先端が、雌型嵌合部30aのリング嵌合部39と嵌合する。このため、雌型嵌合部30aを引き抜こうとしても(図中矢印K)、リング部材5は、係止壁9によって移動が規制され、雌型嵌合部30aから雄型嵌合部1aが引き抜かれることがない。
なお、この状態において、止水部材7の外周面は、雌型嵌合部30aの筒状部35の内面と密着する。すなわち、止水部材7で、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの隙間を埋めることができる。このため、接続構造10に、外部から水分が浸入することを防止することができる。
また、止水部材7が、リング部材5よりも基部側に配置されるため、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aへ押し込む際に、雌型嵌合部30aが止水部材7と接触するまでは、止水部材7による抵抗を受けることがない。このため、雄型嵌合部1aの雌型嵌合部30aへの押込み抵抗を小さくすることができる。
なお、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aのそれぞれの形状を、十分な強度を有する材質で作成し、両者を嵌合させた状態で引張試験機に取付けて、引張試験機で荷重を負荷して、引抜き荷重を求めた。その結果、引き抜き荷重は、100kgを満足した。したがって、継手部の引き抜き力は十分な引き抜き力を有することが確認できた。
なお、本実施形態では、凸部31を有するリング部材5を用いた例を説明したが、本発明はこれに限定されない。図9(a)は、リング部材5aを示す部分拡大図である。リング部材5aはリング部材5とほぼ同様の構成であるが、凸部31が形成されない点で異なる。
図9(a)は、リング部材5aの形状として、内周部が折れ曲がって形成された2段の鋭角のくさび形状に形成される。ここで、リング部材5aが2段に折れ曲がって形成された場合でも、リング部材は、爪部から縮径部21に縮径することには変わりはない。
図9(b)には、リング部材5aの形状として、内面が、爪部23から徐々に連続的に縮径するくさび形状の場合を示す。このように、リング部材5aは、内周部が2段に形成されても良いし、リング部材5aの内周部は、爪部23から徐々に連続的に縮径するくさび形状であっても良い。
図10(a)は、リング部材5aを用いた際の、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aとの接続方法を示す図であり、図7(a)に対応する図である。リング部材5aを用いた場合も、リング部材5を用いた場合と同様に、雌型嵌合部30aに雄型嵌合部1aを挿入すると、リング部材5aのテーパ部33が雌型嵌合部30aの斜面部37と接触し、リング部材5aは、リング部材配置部11内で、爪部23の先端が係止壁9と接触するまでスライド移動する。
図10(b)に示すように、この状態から雌型嵌合部30aへ雄型嵌合部1aをさらに押し込むと(図中矢印F)、雄型嵌合部1aの斜面部15とリング部材5aの大径部13との接触部を支点として、爪部23が管軸方向に倒れるように回転し、弾性変形させて縮径させることができる(図中矢印I)。すなわち、リング部材5aの爪部23を、リング部材5aの縮径部21の内周側と雄型嵌合部1aの大径部13との接触部を支点として、管軸方向に倒れるように回転させることができる。したがって、爪部23の先端部近傍の一部を、雄型嵌合部1aの小径部17に収納することができる。
図10(a)に示すように、この状態から雌型嵌合部30aへさらに雄型嵌合部1aを押し込むと(図中矢印F)、爪部23の端部が雌型嵌合部30aの斜面部37を通り抜ける。この際、弾性変形していた爪部23は、斜面部37からの押圧が解放され、元の径に復元して拡径する(図中矢印J)。これにより、爪部23が、雌型嵌合部30aの斜面部37の基部側に形成されたリング嵌合部39に収納される。
図10(b)は、このようにして得られる、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aとが接続された接続構造10を示す図である。この状態では、爪部23の先端が、雌型嵌合部30aのリング嵌合部39と嵌合する。このため、雌型嵌合部30aを引き抜こうとしても(図中矢印K)、リング部材5は、係止壁9によって移動が規制され、雌型嵌合部30aから雄型嵌合部1aが引き抜かれることがない。このように、リング部材5aを用いても、リング部材5と同様の効果を得ることができる。
図12(a)は、リング部材5bを示す。リング部材5bは、図9(a)、図9(b)に示したリング部材5aに対して、それぞれの爪部23の裏面に、それぞれ周方向の中央部に管軸方向に向かって形成された係止リブ24を有している。係止リブ24は少なくとも、爪部23の裏面に形成される必要があるが、縮径部の裏面に形成されていても良い。ここで、係止リブ24が縮径部の裏面にまで、延長されて形成されていると、雄型嵌合部のリング部材配置部とリング部材5bとの接触部が縮径部の裏面全体でなく、係止リブ24の下面のみとなることから、リング部材5bのスライド移動時の摩擦抵抗を低減することができる。
リング部材5bは、爪部23の裏面に係止リブ24を有することで、リング部材5のように爪部23の裏面に凸部31が形成されていなくても、リング部材5bをより確実に、係止壁9の間に形成されたリング部材配置部11内をスライド移動させることができる。また、万一、リング部材5bに管軸方向からずれた偏荷重が働いて、リング部材5bが傾いたとしても、係止リブ24の端部が係止壁9に当接することから、リング部材5bが電線管の大径部13から外れることがない。
なお、図12(b)に示すように、図12(a)に示した例に対して、爪部23の爪面の外縁部の厚さに対して、外縁部の内部の厚さを薄く形成してもよい。すなわち、爪部23の形態として、外縁部の内側に、外縁部よりも厚みの薄い薄肉部が形成されるようにすることもできる。このように、爪部23の爪面の外縁部に対して外縁部の内部の厚さを、薄く形成することで、爪部23を容易に変形させることができる。
また、爪部23の外面側において、外縁部よりも厚みの薄い薄肉部を形成することで、雌型嵌合部30aに雄型嵌合部1aを挿入する際の挿入抵抗を少なくすることができる。また、雌型嵌合部30aと雄型嵌合部1aとに引き抜き力がかかった場合にも、爪面の外縁部の厚さが内部より厚く形成されているので、爪部23が座屈することがない。
以上のように、リング部材5bは、リング部材5、5aと同様に使用することができる。
次に、雄型嵌合部1aを有する電線管について説明する。図13は、電線管40aを示す図である。電線管40aは、両端に嵌合構造を有し、管体3aと、管体3aの一方の端部に形成された雄型嵌合部1aと、管体3aの他方の端部に形成され、雄型嵌合部1aと嵌合可能な形状を有する雌型嵌合部30aとを具備する。
電線管40aは、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの間において、管体3aの外周面に、連続した所定ピッチの螺旋状の波形状41が形成される。このような電線管40aを用いれば、複数本の電線管40aを互いに接続して使用することができる。例えば、電線管40aの接続方法としては、前述した雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aとの接続方法と同様である。すなわち、複数の電線管40aを用い、一の電線管40aの雄型嵌合部1aを、他の電線管40aの雌型嵌合部30aを挿入するだけで、一の電線管40aの雄型嵌合部1aと、他の電線管40aの雌型嵌合部30aとが嵌合して接続される電線管の接続構造を得ることができる。そのため、電線管40a同士の接続に関して、螺旋状の継手などのねじ込みを必要としないので、工事が容易である。
なお、管体の形状はこれには限られない。図14(a)は、電線管40bを示す図である。また、図14(b)は、図14(a)のN部近傍の拡大断面図であり、図15(a)は、図14(a)のL−L線断面図、図15(b)は、図14(a)のM−M線断面図である。電線管40bは、電線管40aの管体3aに代えて、管体3bが適用される点で異なる。
図15(a)、図15(b)に示すように、電線管40bでは、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの間において、管体3bの外周面に山部43(大径部位)と谷部45(小径部位)とが交互に形成される。山部43は、断面が略正方形状であり、谷部45は、断面が円形状である。山部43の径(1辺の長さ)は、谷部45における外径よりも大きい。
このように、略正方形の山部43を谷部45に対して交互に設けることで、電線管40bを積み上げた際に、電線管40bを安定して配列することができる。なお、雌型嵌合部30aの最大外径は、山部43の径(1辺の長さ)よりも小さい。したがって、雌型嵌合部30a側の端部から見た際に、雌型嵌合部30aは、山部43の外周にはみ出すことがない。したがって、山部43同士を接触させて電線管40bを積み上げた際に、雌型嵌合部30aが、隣り合う電線管40bと干渉することがない。
また、図14(b)に示すように、管体3bの管軸方向に対する谷部45の略中央部に、一対の突起部47が形成される。また、管体3bの管軸方向断面において、突起部47の間には、平坦部49が形成される。このように、突起部47の間に溝形状を形成することで、溝に沿って刃物を使用することができ、管体3bの切断が容易である。また、切断位置がずれにくいため、管体3bを精度よく切断することができる。もちろん、特に図示しないが、谷部45に一対の突起部を設けずに、谷部45を断面円形状の直管とすることができる。
また、図16は、電線管40cを示す図である。電線管40cは、電線管40aの管体3aに代えて、管体3cが適用される点で異なる。管体3cは、管体3bと同様に、略正方形の山部43と、円形の谷部45とが交互に形成される。
管体3cの谷部45は、山部43の長さよりも十分に長い。また、管体3cの軸方向断面において、谷部45は波形状41aに形成される。なお、谷部45における波形の最大外径は、山部43の外径よりも小さい。電線管40cも、電線管40bと同様に、略正方形の山部43を設けることで、電線管40cを積み上げた際に、電線管40cを安定して配列することができる。
次に、前述した電線管と接続可能なベルブロックについて説明する。図17は、ベルブロック50の断面図である。ベルブロック50は、電線管40b等と接続可能であり、雌型嵌合部30aと同一構造を有する。すなわち、ベルブロック50の一端側の内面には、一方の先端側(開口側)から、順に、筒状部35と、筒状部35から徐々に縮径する斜面部37と、斜面部37の最小内径部から拡径したリング嵌合部39を有する。また、ベルブロック50の他方の端部は、開口端に向かって徐々に内径が広がるベルマウス53が形成される。
ベルブロック50は、雌型嵌合部30a側に電線管40b等の雄型嵌合部1aが挿入されて接続される。また、ベルマウス53からは、内部に電線等を挿通することができる。
図18は、複数のベルブロック50を有するハンドホール55を示す図である。ハンドホール55は、例えばコンクリート製の箱型であり、ベルブロック50がコンクリートに埋め込まれる。すなわち、コンクリート製のハンドホール55の側面には、ベルブロック50によって複数の貫通孔が形成される。なお、ハンドホール55に接続孔を形成し、接続孔に挿入したベルブロック50の外周をモルタルやエポキシパテなどで固めて、ハンドホール55にベルブロック50を固定してもよい。
図19は、ハンドホール55に設けられたベルブロック50と電線管40bとの接続構造10aを示す断面図である。なお、電線管40bに代えて、他の電線管を適用することもできる。前述したように、ハンドホール55には、複数のベルブロック50が配置される。電線管40bは、ベルブロック50の一部またはすべてと接続される。すなわち、接続構造10aは、ベルブロック50を有するハンドホール55と、電線管40bを具備し、雌型嵌合部30aと同一構造を有するベルブロック50と、電線管40bの雄型嵌合部1aとが接続されて構成される。
なお、電線管40bとベルブロック50との接続方法としては、前述した電線管同士の接続方法と同様である。すなわち、一方の電線管40bの雌型嵌合部30aに代えて、ベルブロック50の雌型嵌合部30aに対して、前述した方法と同様の手順で、雄型嵌合部1aを挿入すればよい。このようにすることで、電線管の雌型嵌合部30aと同一構造のベルブロック50を有するハンドホール55と、電線管40bの雄型嵌合部1aとが接続される電線管の接続構造10aを得ることができる。
ここで、前述したように、電線管40bは、山部43が角型の電線管であるため、電線管40bを多条多段に積み重ねることができ、コンパクトに配置することができる。このため、電線管40bの埋設時の土砂の掘り起し量を少なくすることが可能になると共に、一括で埋め戻すことができるため工事の負荷が減少する。この結果、工期の短縮、工事コストの削減を達成することができる。
例えば、本発明の電線管40bは、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aに挿入するだけで、電線管40b同士を接続することができる。したがって、螺旋溝を有する管継手によって接続する電線管と異なり、例えば、定尺の電線管40b同士を相互に直接接続することができる。
なお、ハンドホール55と電線管40bの接続は、電線管40bの雄型嵌合部1aで接続する他、雌型嵌合部30aと嵌合する嵌合部を有するベルマウスを有していても良い。
図20は、ベルブロック50aを示す図である。なお、本発明においては、前述した各種の電線管と接続が可能であり、少なくとも一方に雄型嵌合部1aまたは雌型嵌合部30aと同一の構造を具備する部材を、管継手と称する場合がある。
ベルブロック50aは、ベルブロック50と異なり、雄型嵌合部1aを具備する。すなわち、ベルブロック50aは、一方の端部が雄型嵌合部1aと同一構造を有し、他方の端部がベルマウス53である。この場合には、雄型嵌合部1aをハンドホール55の外面から突出させることで、電線管の雌型嵌合部30aと接続が可能である。
また、図21(a)は、管継手60aを示す図である。管継手60aは、両方の端部が雄型嵌合部1aと同一構造を有する。管継手60aを用いることで、端部に雌型嵌合部30aを具備する電線管同士を接続することができる。例えば、両端が雌型嵌合部30aの電線管同士を接続することもできる。また、電線管の端部の雌型嵌合部30aを雄型嵌合部1aに変換することもできる。
ここで、電線管40bを繰り返し接続して電線管40bの管路を形成する場合には、例えば、向かい合う2つのハンドホール55に、雌型嵌合部30aの形状を有するベルブロック50を配置する。次に、一方のハンドホール55のベルブロック50に、雄型嵌合部1aを挿入することで、雄型嵌合部1aをハンドホール55に固定する。嵌合が終わった電線管40bの他端の雌型嵌合部30aには、隣り合う、次の電線管40bの雄型嵌合部1aを接続することで管路を延線していく。
また、この作業と並行して、向かい合うもう一方のハンドホール55のベルブロック50にも、電線管40bの雄型嵌合部1aを挿入し接続する。嵌合が終わった電線管40bの他端の雌型嵌合部30aに、隣り合う、次の電線管40bの雄型嵌合部1aを接続することで管路を延線していく。この作業を両側のハンドホール55から繰り返すと、電線管40bがラップする部分が生じる。このため、電線管40bの長さ調整が必要となる。電線管40bの長さ調整は、両側から延線してきた電線管40bの谷部45を切断して接続することで行われる。
ところで、このように電線管40bを接続していくと、一端が雌型嵌合部30aで、もう一端が谷部45で切断した管が端材として出てくることになる。この端材は捨てずに電線管路を形成する管として用いる方が経済的である。端材を用いるためには、一端が雄型嵌合部1aでもう一端も雄型嵌合部1aの形状をした管継手60aを用いることが有効である。
端材の雌型嵌合部30aに両端が雄型嵌合部1aの継手を接続すると、片端が雄型嵌合部1a、もう片端が谷部45で切断した管ができる。片端を雄型嵌合部1aとすることで、向かい合う2つのハンドホール55に形成された雌型形状を有するベルブロック50の一方に接続することができる。また、他方のハンドホール55から延線してきた管と長さ調整をすることで、ハンドホール間を繋ぐ電線管路が形成される。ここで、このようにして、片端が谷部45である切断した管同士が対向した場合には、対向した谷部45同士を接続する専用の継手を用いて接続することができる。
ここで、前述したように、電線管40bは、谷部45に対向する2つの突起部47が設けられ、突起部47の間に溝形状が形成される。このような突起部47が存在せず、溝形状が形成されていない電線管を切断する場合には、切断される部位の目印がなく、切断の案内溝が存在しないことから、切断の際に、刃物が滑って斜めに電線管が切断される場合がある。特に、雨天の場合などには電線管が濡れるため、切断時に電線管や刃物が滑りやすくなるため、電線管が所定位置で切断されず、また、斜めに切断されやすい。このように、斜めに切断された電線管同士を接続しようとすると、管継手内の電線管の端部同士の位置調整がうまくできずに、管継手での接続ができないことがある。このような場合には、切断した電線管が無駄になる。
これに対し、電線管40bは、谷部45に対向する2つの突起部47を設け、突起部47の間に溝形状を形成することで、溝に沿って刃物を使用することができる。このため、切断位置を把握しやすく、また、刃物が滑ることを抑制することができる。このため、切断位置のずれや斜めに切断されることがない。
また、図21(b)は、管継手60bを示す図である。管継手60bは、一方の端部が雄型嵌合部1aと同一構造を有し、他方の端部が雌型嵌合部30aと同一構造を有する。管継手60bを用いることで、少なくとも一方の端部に雄型嵌合部1aを具備する電線管と、少なくとも一方の端部に雌型嵌合部30aを具備する電線管同士を接続することができる。
また、図22(a)は、管継手60cを示す図である。管継手60cは、両方の端部が雌型嵌合部30aと同一構造を有する。管継手60cを用いることで、一方の端部に雄型嵌合部1aを具備する電線管同士を接続することができる。例えば、両端が雄型嵌合部1aの電線管同士を接続することもできる。また、電線管の端部の雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aに変換することもできる。
また、図22(b)は、管継手60dを示す図である。管継手60dは、一方の端部が雌型嵌合部30aと同一構造を有し、他方の端部が管体の外表面(および内表面)に連続した螺旋状の波形状61を有する。管継手60dを用いることで、少なくとも一方の端部に雄型嵌合部1aを具備する電線管と、外面に螺旋波付形状を有する電線管を接続することができる。このように、図22(b)に示すような管継手を用いれば、本発明のような角型断面形状を有する電線管と外面に螺旋波付形状を有する電線管の異なる断面形状を有する電線管同士を接続する異種管継手が実現できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、リング部材5が雄型嵌合部1aの外面に配置されるため、リング部材5を容易に視認することができる。また、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aに挿入する際に、リング部材5の弾性反発力によるリング部材の周長の拡大による拡径と、爪部の管軸方向断面内の曲げ変形の回復による拡径の両者の効果によって、リング部材5を効率よく変形させることができる。
このため、引き抜き力がかかるリング部材5の爪部の肉厚を大きくしても、リング部材5を容易に縮径することができる。この結果、雄型嵌合部1aと雌型嵌合部30aの接続が容易であるとともに、接続状態から雄型嵌合部1aの抜けを確実に防止することができる。
また、リング部材5が、リング部材配置部11内でスライド移動可能であるため、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aへ押し込む際には、リング部材5の端部近傍を大径部13と斜面部15との境界部近傍に位置させることができる。このため、接続時には、大径部13と斜面部15との境界近傍とリング部材5との接触部近傍を支点として、リング部材5を容易に変形させることができる。また、雄型嵌合部1aが引き抜かれる方向に力が付与されると、リング部材5が移動して、リング部材5の大径部13の外周部に位置する。このため、リング部材5の縮径を抑制することができる。
特に、リング部材5が、爪部23の先端から縮径部21に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型形状であり、縮径部21の内周部の所定位置に凸部31が形成されるため、リング部材5を縮径させる際、凸部31とリング部材配置部11における斜面部15とが接触して、接触部を支点としてリング部材5を容易に変形させることができる。
また、止水部材7が、リング部材5よりも基部側に配置されるため、雄型嵌合部1aを雌型嵌合部30aに挿入する際、止水部材7による挿入抵抗を受けにくくすることができる。また、仮に止水部材7に滑剤を塗布したとしても、滑剤がリング部材5に付着することがない。
尚、凸部31を有さないリング部材5aを用いる場合には、斜面部15に嵌る凸部31が存在しない。このため、リング部材5aは、リング部材配置部11内において、リング部材5aの縮径部21の端部近傍の内面が、斜面部15との境界部の大径部13の端部近傍まで移動することができる。この場合にも、雄型嵌合部1aをスライド移動させながら、雌型嵌合部30aに嵌合させるので、雄型嵌合部1aにリング部材5aを固定した状態で挿入する場合に比べて挿入抵抗が少なく挿入が容易である。
また、電線管40a等は、一方の端部に雄型嵌合部1aを有し、他方の端部に雌型嵌合部30aを有するため、複数の電線管40a同士を接続するのが容易である。
特に、電線管40bは、管体の外周面に略正方形状の山部43と、円形状の谷部45が交互に形成されるため、複数の電線管40bを積層する際に、安定して電線管40bを積み上げることができる。また、電線管40bは、管体の管軸方向に対する谷部45の略中央部に、一対の突起部47が形成され、突起部47の間に溝形状が形成されるため、当該部位で、容易に電線管40aを切断することができる。そのため、切断された管の切断位置の精度を高く保ち、高精度の電線管の接続構造や電線管の管路を構築することが可能になる。
また、少なくとも一方の端部に雄型嵌合部1aまたは雌型嵌合部30aを具備する管継手を用いることで、種々の電線管を容易に接続することができる。同様に、一方の端部に雄型嵌合部1aまたは雌型嵌合部30aを具備するベルブロックを用いることで、ベルブロックと電線管とを容易に接続することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、組合せ可能な実施形態同士の組合せも、本発明の範囲に含むものとする。
1a………雄型嵌合部
3、3a、3b、3c………管体
5、5a、5b………リング部材
7………止水部材
9………係止壁
10、10a………接続構造
11………リング部材配置部
13………大径部
15………斜面部
17………小径部
19………開口部
21………縮径部
23………爪部
24………係止リブ
25………スリット
27………止水部材収容部
29………クリアランス
30a………雌型嵌合部
31………凸部
33………テーパ部
35………筒状部
37………斜面部
39………リング嵌合部
40a、40b、40c………電線管
41、41a……波形状
43……山部
45……谷部
47……突起部
49……平坦部
50、50a……ベルブロック
53……ベルマウス
55……ハンドホール
60a、60b、60c、60d……管継手
61……波形状

Claims (34)

  1. 管体の端部近傍の外周部に形成される雄型嵌合部を有する電線管であって、
    前記雄型嵌合部は、管軸方向に離間して配置される一対の係止壁と、
    前記係止壁で挟まれた領域に配置されるリング部材と、
    を具備し、
    前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、
    前記リング部材は、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の爪部と、を有し、前記爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径され、
    前記リング部材は、前記爪部の先端が、前記管体の基部側に位置し、前記縮径部が前記管体の先端側に位置するように配置され、
    前記係止壁で挟まれた領域の、前記管体の先端側には大径部が形成され、前記係止壁で挟まれた領域の前記管体の基部側には小径部が形成され、前記大径部と前記小径部との間に斜面部が形成され、
    前記リング部材の管軸方向の長さは、前記大径部、前記斜面部および前記小径部の長さの和よりも短く、前記小径部と前記斜面部の長さの和および前記大径部の長さのいずれよりも長く、
    前記リング部材は、少なくとも一方の前記係止壁との間にクリアランスを有し、前記リング部材が前記係止壁で挟まれた領域において、管軸方向にスライド可能であることを特徴とする電線管。
  2. 前記爪部の裏面には、それぞれの前記爪部の周方向の中央に、管軸方向に向かって形成された係止リブが形成されることを特徴とする請求項1に記載の電線管。
  3. 前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に、止水部材が設けられることを特徴とする請求項1記載の電線管。
  4. 両端に嵌合構造を有する電線管であって、
    管体と、
    前記管体の一方の端部に形成された雄型嵌合部と、
    前記管体の他方の端部に形成され、前記雄型嵌合部と嵌合可能な形状を有する雌型嵌合部と、
    を具備し、
    前記雄型嵌合部は、前記管体の外周部に形成され、管軸方向に離間して配置される一対の係止壁と、
    前記係止壁で挟まれた領域に配置されるリング部材と、
    を具備し、
    前記リング部材は、円周方向の一部が開口した略C字状であり、
    前記リング部材は、前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の爪部と、を有し、前記爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径され、
    前記リング部材は、前記爪部の先端が、前記管体の基部側に位置し、前記縮径部が前記管体の先端側に位置するように配置され、
    前記係止壁で挟まれた領域の、前記管体の先端側には大径部が形成され、前記係止壁で挟まれた領域の前記管体の基部側には小径部が形成され、前記大径部と前記小径部との間に斜面部が形成され、
    前記リング部材の管軸方向の長さは、前記大径部、前記斜面部および前記小径部の長さの和よりも短く、かつ、前記小径部と前記斜面部の長さの和および前記大径部の長さのいずれよりも長く、
    前記リング部材は、少なくとも一方の前記係止壁との間にクリアランスを有し、前記リング部材が前記係止壁で挟まれた領域において、管軸方向にスライド可能であり、
    前記雌型嵌合部は、前記管体の内周部に形成され、先端側から、筒状部と、前記筒状部から徐々に縮径する斜面部と、前記雌型嵌合部の斜面部の最小内径部から拡径したリング嵌合部と、を具備することを特徴とする電線管。
  5. 前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に、止水部材が設けられることを特徴とする請求項4記載の電線管。
  6. 前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間において、前記管体の外周面に連続した所定ピッチの螺旋状の波形状が形成されることを特徴とする請求項5に記載の電線管。
  7. 前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間において、前記管体の外周面に略正方形状の山部としての大径部位と、円形状の谷部として小径部位が交互に形成されることを特徴とする請求項5に記載の電線管。
  8. 前記管体の管軸方向に対する前記谷部としての小径部位の略中央部に、一対の突起部が形成され、前記管体の管軸方向断面において、前記突起部の間に平坦部が形成されることを特徴とする請求項7記載の電線管。
  9. 前記管体の管軸方向断面において、前記谷部としての小径部位が波形に形成されることを特徴とする請求項7記載の電線管。
  10. 前記リング部材は、管軸方向断面において、前記爪部の先端から前記縮径部に向かって縮径するテーパ部を有し、前記爪部の断面は、前記爪部の先端から前記縮径部に向かって肉厚が薄くなるくさび型形状であることを特徴とする請求項4記載の電線管。
  11. 前記リング部材の形状が、内周部が折れ曲がって形成された2段の鋭角のくさび形状であることを特徴とする請求項10に記載の電線管。
  12. 前記縮径部の内周部の所定位置には内周部から突出する曲線状の凸部が形成されることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の電線管。
  13. 前記爪部の裏面には、それぞれの前記爪部の周方向の中央に、管軸方向に向かって形成された係止リブが形成されることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の電線管。
  14. 前記リング部材は、ABS樹脂、PP樹脂、硬質塩化ビニルまたはこれらのいずれかとPC樹脂の混合樹脂またはポリマーアロイのいずれかであることを特徴とする請求項10記載の電線管。
  15. 前記止水部材は、前記雄型嵌合部の基部側の前記係止壁よりもさらに基部側に形成された止水部材収容部に配置されることを特徴とする請求項5記載の電線管。
  16. 前記止水部材は、ゴム製または水膨張部材のいずれかであることを特徴とする請求項5記載の電線管。
  17. 請求項4記載の電線管の接続構造であって、
    複数の前記電線管を具備し、一の前記電線管の前記雄型嵌合部と、他の前記電線管の前記雌型嵌合部とが嵌合して接続されることを特徴とする電線管の接続構造。
  18. 請求項4記載の電線管の接続構造であって、
    ベルブロックを有するハンドホールと、前記電線管を具備し、
    前記雌型嵌合部と同一構造を有する前記ベルブロックと、前記電線管の前記雄型嵌合部とが接続されることを特徴とする電線管の接続構造。
  19. 前記ハンドホールは、複数の前記ベルブロックを有し、
    前記電線管は、前記ベルブロックの一部またはすべてと接続されることを特徴とする請求項18記載の電線管の接続構造。
  20. 請求項4記載の電線管と接続可能であり、前記雌型嵌合部と同一構造を有することを特徴とするベルブロック。
  21. 請求項13に記載の電線管同士の接続方法であって、
    前記雄型嵌合部の先端を前記雌型嵌合部に挿入する工程と、
    前記雌型嵌合部の前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、
    前記リング部材を前記雄型嵌合部の前記斜面部の近傍の前記大径部の端部側までスライド移動させて、
    前記リング部材の前記爪部を、前記リング部材の前記縮径部の内周側と前記雄型嵌合部の前記大径部との接触部を支点として、前記リング部材の前記爪部を管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径する工程と、前記爪部の端部が前記雌型嵌合部の前記斜面部を通り抜けることで、前記爪部が、前記雌型嵌合部の前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管同士の接続方法。
  22. 請求項12記載の電線管同士の接続方法であって、
    前記雄型嵌合部の先端を前記雌型嵌合部に挿入する工程と、
    前記雌型嵌合部の前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、
    前記リング部材の内周面の所定位置に形成された前記凸部を前記雄型嵌合部の前記斜面部までスライド移動させて、前記雄型嵌合部の前記斜面部に前記リング部材の内周の前記凸部を係合させ、係合部を支点として、前記リング部材の前記爪部を、管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径し、前記爪部の一部を前記雄型嵌合部の前記小径部に収納する工程と、
    前記爪部の端部が前記雌型嵌合部の前記斜面部を通り抜けることで、前記爪部が、前記雌型嵌合部の前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管同士の接続方法。
  23. 請求項13に記載の電線管とベルブロックとの接続方法であって、
    前記ベルブロックは、前記電線管の前記雌型嵌合部と同一の構造を有し、
    前記雄型嵌合部の先端を前記ベルブロックに挿入する工程と、
    前記ベルブロックの前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、
    前記リング部材を前記雄型嵌合部の前記斜面部の近傍の前記大径部の端部側までスライド移動させて、
    前記リング部材の前記爪部を、前記リング部材の前記縮径部の内周側と前記雄型嵌合部の前記大径部との接触部を支点として、
    管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径する工程と、
    前記爪部の端部が前記ベルブロックの前記斜面部を通り抜けることで、前記爪部が、前記ベルブロックの前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管とベルブロックの接続方法。
  24. 請求項12記載の電線管とベルブロックとの接続方法であって、
    前記ベルブロックは、前記電線管の前記雌型嵌合部と同一の構造を有し、
    前記雄型嵌合部の先端を前記ベルブロックに挿入する工程と、
    前記ベルブロックの前記斜面部に、前記係止壁で挟まれた領域に配置された前記リング部材の外周の前記テーパ部を接触させて、
    前記リング部材の内周面の所定位置に形成された前記凸部を前記雄型嵌合部の前記斜面部までスライド移動させて、
    前記雄型嵌合部の前記斜面部に前記リング部材の前記凸部を係合させ、係合部を支点として、前記リング部材の前記爪部を、管軸方向に倒れるように回転させることで弾性変形させて縮径し、前記爪部の一部を前記雄型嵌合部の前記小径部に収納する工程と、
    前記爪部の端部が前記ベルブロックの前記斜面部を通り抜けることで、前記爪部が、前記ベルブロックの前記斜面部の基部側に形成された前記リング嵌合部に収納される工程を順に行なうことを特徴とする電線管とベルブロックの接続方法。
  25. 請求項4記載の電線管と接続可能であり、少なくとも一方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする管継手。
  26. 両方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする請求項25記載の管継手。
  27. 一方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部がベルマウスであることを特徴とする請求項25記載の管継手。
  28. 一方の端部が前記雄型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする請求項25に記載の管継手。
  29. 請求項7記載の電線管と接続可能であり、少なくとも一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有することを特徴とする管継手。
  30. 一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部がベルマウスであることを特徴とする請求項29記載の管継手。
  31. 一方の端部が前記雌型嵌合部と同一構造を有し、他方の端部が前記管体の外表面に連続した螺旋状の波形状を有することを特徴とする請求項29記載の管継手。
  32. 電線管の接続部に用いられるリング部材であって、
    前記リング部材は、
    円周方向の一部が開口した略C字状であり、
    前記リング部材の一方の端部側の縮径部と、前記縮径部に対して、円周方向にスリットを介して互いに離間して併設される複数の爪部と、を有し、前記爪部は、前記縮径部から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径され、
    前記リング部材の管軸方向断面において、前記爪部の先端から前記縮径部に向かって縮径するテーパ部を有し、前記爪部の断面は、前記爪部の先端から前記縮径部に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型形状であるか、あるいは前記爪部の先端の肉厚が前記縮径部より厚いくさび型形状であることを特徴とするリング部材。
  33. 前記縮径部の内周部の所定位置には内周部から突出する曲線状の凸部が形成されることを特徴とする請求項32記載のリング部材。
  34. 前記爪部の裏面には、それぞれの前記爪部の周方向の中央に、軸方向に向かって形成された係止リブが形成されることを特徴とする請求項33記載のリング部材。
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