JP6734319B2 - 角型電線管用管継手、π型固定部材、π型固定部材の継手本体への固定方法、角型電線管の角型電線管用管継手への固定方法 - Google Patents

角型電線管用管継手、π型固定部材、π型固定部材の継手本体への固定方法、角型電線管の角型電線管用管継手への固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線が挿通される角型電線管同士を接続するための、角型電線管用管継手および角型電線管の角型電線管用管継手への固定方法に関する。
例えば、地中埋設用の電線保護管として、断面が円形の丸型電線管と矩形断面を有する角型電線管が提案されている。これまでは、多くの場合、丸型電線管が用いられていたが、工事の際に、電線管の敷設領域が狭いトンネルなどに用いる電線管としては、角型断面を有する角型電線管が用いられていた。角型電線管は、可撓性を付与するため、角型断面と円形断面が交互に形成された波付け電線管である。
また、道路を掘り起こして電線管を敷設する際に、角型電線管を用いると、複数の隣接する電線管同志を相互に接触させて埋設することが可能なため、断面が円形の電線管を敷設する場合に較べて、土砂の堀り起こし量が少なく工事が容易であるという特徴がある。
このような角型電線管同士の接続には、角型電線管用の管継手が用いられる。例えば、合成樹脂製の継手本体と、半円弧状の両端部分から外周方向に突出するフランジ縁を備えた管継手が提案されている(特許文献1)。
特許文献1の管継手の継手本体は、幅方向の両側縁部を残してその間の部分に、水密用パッキングを受け入れる凹溝を有する。継手本体の周方向の両端部の締め付け用ボルト穴をボルトで締めこむことで、水密用パッキングを備えた継手本体を合成樹脂製波付け管体に固定することができる。特許文献1の管継手によれば、角型電線管の場合であっても連結可能である。
また、管径方向の断面が略方形状の凸部を有する波形管端部を、管継手における管径方向の断面が略方形状の嵌合筒部に差し込んで、これらを接続する管継手が提案されている(特許文献2)。
特許文献2の管継手は、嵌合筒部の内壁面に、薄肉金属板からなる掛止片が設けられる。波形管の凸部によって掛止片をその弾性力に抗して外方向へ押し広げることで、波形管の嵌合筒部への差し込みが許容される。この際、嵌合筒部に差し込んだ波形管の隣接する凸部間の隙間に掛止片をその弾性復帰力によって嵌り込ませて、凸部に係合させることで、波形管の嵌合筒部からの抜けを阻止することができる。このため、波形管の抜けを確実に防止するとともに、接続作業を簡単にし、波形管の凸部よりも外方向への張り出しを極力抑えることができる。
また、複数個の抜け止め部材を周方向に連設してなり、リング外周面上に突出する掛止爪を設けた抜け止めリングを用いた管継手が提案されている(例えば特許文献3)。
特許文献3では、波形合成樹脂管の管端部の外周面の凹部に、複数個の抜け止め部材を周方向に連設してなる抜け止めリングが装着される。管継手には、抜け止めリングを装着した状態の波形合成樹脂管の管端部を受け入れる合成樹脂製のソケット部が設けられる。また、ソケット部の周壁には、抜け止めリングの掛止爪に対応する位置に貫通穴が形成される。特許文献3の管継手は、波形合成樹脂管の管端部を挿入した際に、掛止爪が貫通穴の開口縁部に係合することで、波形合成樹脂管の抜け止めとして機能する。
また、外形が略矩形状の半割形状の継手部材を用いることもできる。この場合、継手部材は、電線管の小径部を挟んで対向する大径部を、一体として被覆するように形成される。半割形状の継手部材の一方の嵌合用の端部には、嵌合用の足部が設けられ、足部を他方の端部に形成した溝に嵌合させることで互いに固定することができる。また、継手部材の小径部の内周面には水膨張不織布を張り付けてもよい。
また、この他にも、管継手の角筒状部の開口部側の内面に板バネが傾斜立設された管継手や、一方の端部に管体を圧入し、他方の端部に管体を螺旋回転させてねじ込むことで、管体を接続する管継手(特許文献4)がある。さらに、一方に管継手内部に係止部材や板バネが内蔵される固定部と他方にベルマウスを有する管継手がある(特許文献5)。
特開2000−337573号公報 特開2005−172233号公報 特開2010−270879号公報 特開2004−007996号公報 特開2007−037266号公報
しかし、特許文献1のようにボルトを用いる方法では、接続作業が面倒である。このため、ボルトやナットを使用せずに、ワンタッチで電線管に固定でき、容易に外れることがない管継手が望まれている。
また、特許文献2の管継手は、抜け止め機構が複雑であり、簡単にワンタッチで電線管に固定できるものではなく、管継手を作製する時に、管継手への掛止片の固定が面倒である。また、管継手に大きな引き抜き力が加わった時には、管継手と掛止片の接続部が座屈する可能性がある。
また、特許文献3では、挿入される波付け管の端部に係止爪が形成されるが、特許文献2と同様に、係止爪を用いるため、管継手に大きな引き抜き力が加わった時には、管継手と掛止片の接続部が座屈する可能性がある。
このような構造においては、嵌合用の足部の先端に返し部を設ける必要があり、この返し部が管継手の輪郭の外部に突出しているため、管継手が外部の衝撃などを受けた場合には、継手が外れる場合がある。
また、特許文献5のように板バネを用い方法は機構が複雑となる。また、特許文献4の管継手は、螺旋状に凹凸が形成されたものしか接続することができない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、ボルトやナットを使用せずに簡易な構造で、ワンタッチで、角型電線管の小径部と雌型嵌合部とを接続することが可能な角型電線管用管継手、Π型固定部材、Π型固定部材の継手本体への固定方法、および角型電線管の角型電線管用管継手への固定方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、管体の端部に雄型嵌合部と雌型嵌合部を有し、前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間に、前記管体の外周面に複数の略矩形状の山部としての管体大径部と、円形状の谷部としての管体小径部が交互に形成される角型電線管の、前記管体小径部で切断した角型電線管の前記管体小径部と角型電線管の前記雌型嵌合部を接続する管継手であって、前記管継手は、継手本体とΠ型固定部材により形成され、前記Π型固定部材は、天面部と前記天面部に略直交するように接続された下方に向けて突出する両足部を有し、前記天面部の下面には、前記両足部と前記天面部の接続部から、外方に向けて突出する段部がそれぞれ形成され、記継手本体の一方の側には、前記管体小径部を固定する小径部固定部が形成され、前記小径部固定部には、前記管体小径部を挟んで前記管体小径部の両側に配置される前記管体大径部が挿入される筒状部と、さらに前記筒状部の奥側に配置される円筒部とを有し、前記筒状部の一部には、略矩形状部の側面の上方及び天面が開口する切欠き部が形成され、前記Π型固定部材が上方から前記切欠き部へ挿入され、前記筒状部の側面上部に、前記Π型固定部材の前記段部が載置され、前記Π型固定部材の前記両足部が前記継手本体の前記筒状部の底部の両側に設けた開口部に挿入され、前記Π型固定部材が前記継手本体へ固定されることを特徴とする角型電線管用管継手である。
前記継手本体の他方の側には前記雌型嵌合部の固定部として雄型継手部が形成されてもよい。
第2の発明は、Π型固定部材は、天面部の両側端部に、前記天面部に略直交するように接続された下方に向けて突出する両足部を有し、前記天面部の下部に位置する内周面が前記天面部の上端部に位置する平板状部に対向するように所定距離離隔して形成されさらに、前記両足部と前記天面部の両側の接続部から前記天面部の中央にかけて前記天面部の下部に位置する前記内周面の中央が上方に向けて突状となるように略半円弧形状またはアーチ形状に形成されていて、前記天面部の上端部に位置する前記平板状部の下方には、記両足部と前記天面部の前記接続部の両側より、前記両足部の外側面から外方に向けて突出する段部として下向きの係合面がそれぞれ形成され、さらに、前記両足部に形成された前記段部より下方であって、前記天面部の下部に位置する前記内周面の最下端部近傍より方において、前記両足部の外側面に、前記外側面より外側に向けて突出する上向きの係合面が係合部としてそれぞれ形成され、前記接続部には、前記段部から前記係合部にかけて、前記段部と前記係合部を直線状に繋ぐ前記両足部の前記外側面によって略コの字型の溝状の嵌合部が形成され、前記両足部の、前記段部と前記係合部の前記係合面の、両者のそれぞれの、前記両足部の外側に向けて形成された係合長さにおいて、前記係合部の前記係合面の係合長さが前記段部の前記係合面の係合長さより所定長さだけ短く形成されることを特徴とするΠ型固定部材である。
また、前記両足部は、前記係合部から下方に向けてそれぞれ所定長さだけ延出することで、前記両足部の先端が継手本体の筒状部の底部に形成された開口部に挿入可能で、前記開口部から突出しない長さに形成されることが望ましい。
また、第3の発明は、Π型固定部材は、天面部の両側端部に、前記天面部に略直交するように接続された下方に向けて突出する両足部を有し、前記天面部の下部に位置する内周面が前記天面部の上端部に位置する平板状部に対向するように所定距離離隔して形成されさらに、前記両足部と前記天面部の両側の接続部から前記天面部の中央にかけて前記天面部の下部に位置する前記内周面の中央が上方に向けて突状となるように略半円弧形状またはアーチ形状に形成されていて、前記天面部の上端部に位置する前記平板状部の下方には、前記両足部と前記天面部の前記接続部の両側より、前記両足部の外側面から外方に向けて突出する段部として下向きの係合面がそれぞれ形成され、さらに、前記両足部に形成された前記段部より下方であって、前記天面部の下部に位置する前記内周面の最下端部近傍より方において、前記両足部の外側面に、前記外側面より外側に向けて突出する上向きの係合面が係合部としてそれぞれ形成され、前記接続部には、前記段部から前記係合部にかけて、前記段部と前記係合部を直線状に繋ぐ前記両足部の前記外側面によって略コの字型の溝状の嵌合部が形成され、前記両足部の、前記段部と前記係合部の前記係合面の、両者のそれぞれの、前記両足部の外側に向けて形成された係合長さにおいて、前記係合部の前記係合面の係合長さが前記段部の前記係合面の係合長さより所定長さだけ短く形成されることで、前記Π型固定部材の前記係合部を、継手本体の筒状部の側面内側に形成された係合段部に対向させて係合する際に、前記係合部が前記継手本体の前記筒状部の壁部側面に内包されて係合されること特徴とするΠ型固定部材の継手本体への固定方法である。
また、前記両足部は、さらに前記両足部の先端が前記継手本体の底部に形成された開口部に挿入された時に、前記両足部の先端が前記開口部から突出しないように、前記Π型固定部材の前記段部から前記両足部の先端までの長さは、前記筒状部の側面の切欠き部の上縁部から前記筒状部の底部の上面を超えるが、前記筒状部の底部の下面を越えない距離以下の長さの範囲になるように、前記係合部から下方に向けてそれぞれ延出して形成され、前記Π型固定部材の前記両足部を、前記継手本体の前記開口部に挿入することが望ましい。
第1〜3の発明によれば、角型電線管を継手本体の一方の小径部固定部に挿入した状態でΠ型固定部材を挿入するだけで角型電線管と管継手を固定することができる。
また、継手本体の他方の雄型継手部は、管体の端部に雌型嵌合部を有する角型電線管の雌型嵌合部と、容易に接続することができる。このため、ボルトやナットを使用せずに、ワンタッチで角型電線管に管継手を固定することができる。
また、リング部材を雄型継手部の外面に配置するため、リング部材を容易に視認することができる。また、雄型継手部を角型電線管の雌型嵌合部に挿入する際に、リング部材の弾性反発力によるリング部材の周長の拡大による拡径と、爪部の管軸方向断面内の曲げ変形の回復による拡径の両者の効果によって、リング部材を効率よく変形させることができる。このため、雄型継手部の挿入性が良好である。
特に、雌型嵌合部と雄型継手部を嵌合させる際に、リング部材は、雄型継手部の2段構造の大径部上を移動することができる。さらに、雌型嵌合部に雄型継手部を押し込むと、最終的には、雌型嵌合部の端部が、リング部材の爪部に当接することで、雌型嵌合部に雄型継手部がリング部材によって拘束され、雄型継手部が角型電線管の接続に有効に作用する。
の発明は、管体の端部に雄型嵌合部と雌型嵌合部を有し、前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間に、前記管体の外周面に複数の略矩形状の山部としての管体大径部と、円形状の谷部としての管体小径部が交互に形成される角型電線管の、前記管体小径部で切断した角型電線管の前記管体小径部を接続する管継手の接続方法であって、前記管継手は、継手本体とΠ型固定部材により形成され、前記Π型固定部材は、天面部と前記天面部に略直交するように接続された下方に向けて突出する両足部を有し、前記天面部の下面には、前記両足部と前記天面部の接続部から、外方に向けて突出する段部がそれぞれ形成され、少なくとも前記継手本体の一方の側には、前記管体小径部を固定する小径部固定部が形成され、前記小径部固定部には、前記管体小径部を挟んで前記管体小径部の両側に配置される前記管体大径部が挿入される筒状部と、さらに前記筒状部の奥側に配置される円筒部とを有し、前記筒状部の一部には、略矩形状部の側面の上方及び天面が開口する切欠き部が形成され、前記Π型固定部材を上方から前記切欠き部へ挿入して、前記筒状部の側面上部に、前記Π型固定部材の前記段部が載置されることで、前記Π型固定部材を前記継手本体へ固定することを特徴とする角型電線管の角型電線管用管継手への固定方法である。
第4の発明によれば、角型電線管を小径部固定部に挿入した状態でΠ型固定部材を挿入するだけで角型電線管の小径部と管継手とを接続可能である。また、雄型継手部を角型電線管の雌型嵌合部に挿入するだけで、角型電線管と管継手とを接続可能である。このため、角型電線管と管継手の接続方法を容易に得ることができる。
本発明によれば、ボルトやナットを使用せずに簡易な構造で、ワンタッチで、角型電線管を接続することが角型電線管用管継手、Π型固定部材、Π型固定部材の継手本体への固定方法、および角型電線管の角型電線管用管継手への固定方法を提供することができる。
管継手1の分解斜視図。 (a)は、継手本体3の側面図、(b)は、継手本体3の底面図。 (a)は、管継手1の側面図、(b)は、(a)の断面図。 雄型継手部4の拡大断面図。 リング部材6の部分拡大断面図。 リング部材6aを示す斜視図。 角型電線管40を示す図。 (a)は、図7のM−M線断面図、(b)は、図7のN−N線断面図。 管体小径部45近傍であって、図7のO部拡大断面図。 雄型継手部4と雌型嵌合部43の接続方法を示す図。 (a)、(b)は、雄型継手部4と雌型嵌合部43の接続方法を示す図。 (a)、(b)は、図11(b)のH部拡大図であって、雄型継手部4と雌型嵌合部43の接続方法を示す図。 (a)は、雄型継手部4と雌型嵌合部43の接続方法を示す図、(b)は、雄型継手部4と雌型嵌合部43の接続構造10を示す図。 (a)は、角型電線管40の切断方法を示す図、(b)は、(a)の管体小径部45の拡大図。 (a)は、切断した角型電線管40を示す図、(b)は、(a)の管体小径部45の拡大図。 (a)、(b)は、切断された角型電線管40と小径部固定部2の接続方法を示す図。 (a)、(b)は、切断された角型電線管40と小径部固定部2の接続方法を示す図。 (a)は、図17(a)のK−K線断面図、(b)は、図17(a)のL−L線断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態にかかる管継手1について説明する。図1は、管継手1を示す分解斜視図である。なお、斜視図においては、後述するリング部材等の構成を省略する。角型電線管用の管継手1は、主に、継手本体3とΠ型固定部材5からなる。
Π型固定部材5は、天面部7と、一対の両足部9からなる。両足部9は、天面部7の両端部近傍に、天面部7に対して略直交するように接続され、両足部9が前記天面部の下方に向けて突出する。Π型固定部材5の両足部9には、天面部の上端部に位置する平板状部より下方に、段部11が設けられる。段部11は、上方が両側方向に張り出すように下方に向けて形成される。すなわち、天面部7の上端部に位置する平板状部より、下面(下方)には、それぞれの両足部9と天面部7の接続部の両側より、それぞれの両足部9の外側面から外方に向けて突出する段部11の下向きの係合面がそれぞれ形成される。段部11は、継手本体3の管軸方向に対して略平行に形成される。
Π型固定部材5の両側部9の段部11より下方の所定位置に、両足部9の外側に向けて係合部27として上向きの係合面が形成される。係合部27は、下方が係合面として両側方向に張り出すように形成される。なお、係合部27と段部11は、互いに略平行に形成される。そして、段部11から前記係合部27にかけて、前記段部11と前記係合部27とを直線状に繋ぐ両足部9の外側面とが略コの字型の溝状の嵌合部を形成する。さらに、両足部の段部11と係合部27の両者のそれぞれの外側に向けて形成された係合面の係合長さにおいて、係合部27の係合面の係合長さが段部11の係合面の係合長さより所定長さだけ短く形成される。このことにより、後述するように、Π型固定部材5が継手本体3の筒状部15の側面19の内側に内包されることが可能になる。
Π型固定部材5の天面部7の内周面は、半円弧形状またはアーチ形状である。天面部7の内周面の形状は、後述する角型電線管の小径部の外形に対応した形状である。
Π型固定部材5は、天面部7の両側端部に、天面部7に略直交するように接続された下方に突出する両足部9を有し、天面部7の内周面が天面部7の上端部に位置する平板状部に対して所定距離離隔して、天面部7の内周面が両足部9と前記天面部7の両側の接続部から天面部7の中央にかけて天面部7の内周面の中央が上方に向けて突状になるように略半円弧形状またはアーチ形状に形成される。
さらに、両足部9の段部11より下方であって、天面部7の下部に位置する内周面の最下端部近傍より方において、前記両足部9の外側面に、外側面より外側に向けて突出する上向きの係合面として係合部27がそれぞれ形成される。
図2(a)は、継手本体3の側面図、図2(b)は、継手本体3の底面図である。継手本体3の一方の側には、小径部固定部2が形成される。小径部固定部2は、後述する角型電線管の管体小径部を固定する部位である。継手本体3の他方の側には雄型継手部4が形成される。雄型継手部4は、後述する角型電線管の雌型嵌合部の固定部として機能する。継手本体3の小径部固定部2と雄型継手部4の間には、継手本体3の管軸方向に垂直な接続壁34が形成される。すなわち、小径部固定部2と雄型継手部4とは、接続壁34で接続される。
まず、小径部固定部2について詳細に説明する。小径部固定部2は、略矩形状の筒状部15と、筒状部15の奥側(雄型継手部4側)に配置される円筒部13とを有する。円筒部13は、後述する角型電線管の管体小径部が挿入される部位であり、筒状部15は、管体小径部を挟んで管体小径部の両側に配置される管体大径部等が挿入される部位である。なお、筒状部15の雄型継手部4側(円筒部13と切欠き部17の間)の外周部に形成される2本のリブは必ずしも必要でないことから、前記リブは設けても良いが、設けなくてもよい。
筒状部15の一部には、略矩形状部の側面19の上方及び天面21が開口する切欠き部17が形成される。また、小径部固定部2の筒状部15の略矩形状の底部29の両側には、開口部23が設けられる。開口部23は、継手本体3の管軸方向に対して、切欠き部17に対応する位置に形成される。
図3(a)は、管継手1の側面図であり、図3(b)は管継手1の断面図である。Π型固定部材5は、継手本体3の上方から切欠き部17へ挿入される。この際、筒状部15の側面19の上部に、Π型固定部材5の段部11が載置される。また、Π型固定部材5の両足部9の先端が、継手本体3の筒状部15の底部29の両側に設けられた開口部23に挿入され、Π型固定部材5が継手本体3へ固定される。
継手本体3の小径部固定部2側であって、切欠き部17に対応する位置の筒状部15の側面19の内側には、係合段部25が形成される。係合段部25は、継手本体3の管軸方向に略平行に、内側に向かって突出する突部によって形成される。係合段部25は、Π型固定部材5の係合部27と、相互に上下方向に係合する。
ここで、Π型固定部材5の両足部9を切欠き部17に挿入すると、両足部9の側面外方に突出し、上方に向けて形成される係合部27と、小径部固定部2の切欠き部17に対応する部位の内面に、下方に向けて形成される係合段部25とが接触する。この際、Π型固定部材5が樹脂製であるため、両足部9の間隔は、弾性変形により縮径する。さらに切欠き部17の奥までΠ型固定部材5を挿入し、係合部27が係合段部25を乗り越えると、弾性力により両足部9が拡径して、Π型固定部材5が、開口部23に挿入される。この際、係合段部25と係合部27とが相互に上下方向に係合する。
両足部9は、係合部27の裏面に天面部7の内周面の略半円弧形状またはアーチ形状の最下端部の近傍が対向しているので、係合部27が縮径されると、略半円弧形状またはアーチ形状部からの反発力が生じる補強効果が生じる。
なお、Π型固定部材5の両足部9が小径部固定部2に形成された開口部23に挿入された際に、両足部9の先端は、底部29の外面へ突出しない。すなわち、Π型固定部材5の段部11から両足部9の先端までの長さは、段部11と接触する側面19の切欠き部17の上縁部から底部29の下面までの距離以下である。このようにすることで、両足部9の先端が、底部29から突出して、他部材等と接触することを防止することができる。そのため、角型電線管同志を積み重ねる場合であっても、Π型固定部材5の両足部9の先端が下層の角型電線管など接触して、接触による反動でΠ型固定部材5が外れることがない。
両足部9は、係合部27から下方に向けてそれぞれ所定長さだけ延出することで、両足部9の先端が継手本体3の筒状部15の底部29に形成された開口部23に挿入可能で、開口部23に挿入された際に、開口部23から突出しない長さに形成される。
また、図3(b)に示すように、切欠き部17より奥側(雄型継手部4側)の小径部固定部2には、筒状部15の内周面全周を取り囲むように止水部材31が配置される。なお、雄型継手部4の係止壁8よりもさらに奥側(小径部固定部2側)に止水部材31が配置されてもよい。
止水部材31は、例えば、水膨張部材であり、この場合、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウム繊維とバインダー樹脂を含む不織布を適用可能である。また、止水部材31は、ゴムパッキンであってもよい。
なお、小径部固定部2を含む管継手1とΠ型固定部材5は、それぞれ高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、PC樹脂、ABS樹脂またはPC樹脂のポリマーアロイのいずれかからなることが望ましいが、所定の強度を有すれば、他の樹脂も用いることができる。
次に、雄型継手部4について詳細に説明する。図4は、図3(b)の部分拡大断面図である。雄型継手部4は、リング部材6、止水部材32を具備する。雄型継手部4は、管継手1の端部近傍の外周部に形成される。
図4に示すように、雄型継手部4の端部には、先端から順に、係止壁8、リング部材配置部12、係止壁8、止水部材収容部26が形成される。なお、以下の説明において、雄型継手部4の開口部側(図中矢印B方向)を雄型継手部4の先端側と規定し、その逆側(図中矢印A方向)を雄型継手部4の基部側と規定する。係止壁8は、周囲と比較して外径が大きな部位である。一対の係止壁8は、管軸方向に離間して配置され、リング部材6の動作範囲を規制するものである。
一対の係止壁8で挟まれた領域が、リング部材6が配置されるリング部材配置部12となる。すなわち、雄型継手部4は、管軸方向に離間して配置される一対の係止壁8と、係止壁8で挟まれた領域に配置されるリング部材6とを具備する。リング部材配置部12は、雄型継手部4の先端側から順に、大径部14、斜面部16、小径部18から構成される。すなわち、一対の係止壁8で挟まれた領域の雄型継手部4の先端側には大径部14が形成され、一対の係止壁8で挟まれた領域の雄型継手部4の基部側には小径部18が形成され、大径部14と小径部18との間に斜面部16が形成される。なお、大径部14の外径は、係止壁8よりも小さく、小径部18よりも大きい。
リング部材配置部12よりも基部側には、止水部材収容部26が設けられる。図3に示すように、止水部材収容部26は、断面略矩形の溝であり、止水部材収容部26には、止水部材32が収容される。すなわち、雄型継手部4の基部側の係止壁8よりもさらに基部側に、止水部材32が設けられる。止水部材32は環状の部材であって、止水部材32の内径は、止水部材収容部26の外径よりも小さく、止水部材32の内面は、止水部材収容部26の外面に密着する。
止水部材32は、断面形状の内周部は直線状(管軸方向に略同一径)で、外周部には、管軸方向の一方の端部から他方に向かう斜面部を有する形状を有する。なお、図4に示すように、止水部材32の最大外径部は、管体49の基部側に向けて配置され、当該部位の外径は、雄型継手部4における管体49の最大外径よりも大きく、止水部材32は、径方向の外方に突出する。
止水部材32は、例えば、ゴム製または水膨張部材からなる。止水部材32がゴム製である場合には、例えばエチレンプロピレンゴム(Ethylene Propylene Rubber)を適用可能である。エチレンプロピレンゴムは、エチレンとプロピレンの共重合によって得られる合成ゴムの一種である。硫黄化合物による加硫を可能にするため、エチレンプロピレンゴムに少量のジエンモノマーを共重合したEPDMゴムとして用いられることが多い。なお、この他に、SBR、CR、NBR、ACMゴムやEPDM/PPの動的架橋エラストマー等を使用することもできる。
止水部材32が水膨張部材からなる場合には、止水部材32は、止水部材収容部26の外周に管軸方向に平行に水膨張部材が設けられる。例えば、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの繊維からなる不織布を用いることができる。この場合、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの割合は、両者の合計を100質量%とした場合に、ポリアクリル酸ナトリウム量は、30%から70%であり、望ましくは50から70質量%である。
ここで、水膨張不織布には、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの繊維の両者の合計に対して、低融点の樹脂であるバインダー樹脂を1〜10%の範囲で使用することが望ましく、さらに望ましくは、1〜5%である。例えば、バインダー樹脂としては、低融点ポリエステルを用いることができ、不織布の成形はニードルパンチ法により行うことができる。
リング部材配置部12には、リング部材6が配置される。リング部材6は、略円環形状であり、円周方向の一部が切断部36(図3(a)参照)で切断された略C字状である。
図5は、リング部材6の断面形状の詳細を示す図である。リング部材6の一方の端部側は、外径が他の部位よりも小さい縮径部22となる。リング部材6の他方の端部側に向けて、複数の爪部24が設けられる。複数の爪部24は、縮径部22に対して、円周方向にスリット38(図3(a)参照)介して互いに離間して併設される。
また、爪部24は、縮径部22から先端に行くにつれて、徐々に外径が大きくなるように拡径される。すなわち、リング部材6は、管軸方向断面において、爪部24の先端から縮径部22に向かって縮径するテーパ部33を有する。リング部材6は、内周部が折れ曲がって2段に形成され、爪部24の先端から縮径部22に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型形状である。
図3(a)に示すように、リング部材6は、爪部24の先端が、管体49の基部側に位置し、縮径部22が管体49の先端側に向くように配置される。なお、リング部材6の内径は、係止壁8の外径よりも小さいため、リング部材6は、係止壁8の間に保持される。
リング部材6は、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)、PP樹脂、硬質塩化ビニルまたはこれらのいずれかとPC樹脂の混合樹脂またはポリマーアロイのいずれかを適用可能であり、ABS樹脂を適用することが望ましい。
図4に示すように、リング部材6の管軸方向の長さ(図中C)は、リング部材配置部12の長さ(図中Dであって、大径部14、斜面部16および小径部18の長さの和)よりも短い。また、リング部材6の管軸方向の長さ(図中C)は、小径部18および斜面部16の長さの和(図中E)よりも長く、大径部14の長さ(図中D−E)よりも長い。したがって、リング部材6は、リング部材配置部12に配置された状態で、少なくとも一方の係止壁8との間にクリアランス28を有する。このため、リング部材6は、リング部材配置部12において、管軸方向にスライド可能である。
このように、リング部材6の側端部である縮径部22は、大径部14上に位置するように取付けられ、大径部14上をスライド移動することになる。しかし、リング部材6の寸法が小径部18と斜面部16の長さの和より大きいことから、リング部材6が全体として小径部18と斜面部16の中に入り込むことはない。
なお、リング部材6に代えて、図6に示すリング部材6aを用いてもよい。リング部材6aは、リング部材6とほぼ同様の構成であるが、スライドガイド61およびリング部材接続部63が形成される点で異なる。リング部材6aの爪部24が設けられない部分には、縮径部22から他方の端部に向けて、スライドガイド61が形成される。
スライドガイド61は、爪部24のように、縮径部22から他方の端部に行くにつれて拡径するように形成されるのではなく、リング部材6aの軸方向に略平行に形成される。したがって、リング部材6aを管継手1の雄型継手部4に装着すると、大径部14の外周において、スライドガイド61が、縮径部22から管軸方向に平行に突出する。
また、リング部材6aは、略C字形状の部材の円周方向の両端部に、両端部同士を相互に重ね合わせて接続するリング部材接続部63が形成される。両端部のそれぞれのリング部材接続部63には、互いの対向面に歯が形成され、互いの歯がかみ合うことで、リング部材6aの周方向端部が接続される。このとき、リング部材接続部63の対向面の歯が相互にかみ合う位置を調整することで、リング部材6aの縮径部の開口径を雄型継手部4の大径部14の外周の寸法に適合するように調整することができる。このようにリング部材6aにスライドガイド61を設けたり、あるいはリング部材6aの端部同士を接続することで、リング部材6aが雄型継手部4の大径部14をスライド移動する時に、リング部材6aが大径部14に対して傾いたりせずに、大径部14を安定して把持した状態で、スライド移動させることができる。
また、爪部24の外面側において、爪部24の外縁部に対して外縁部の内側に薄肉部65を形成してもよい。このように、爪部24の爪面の外縁部に対して外縁部の内部の厚さを、薄く形成することで、雌型嵌合部に雄型継手部4を挿入する際の挿入抵抗を少なくすることができる。また、角型電線管の継手部に引き抜き力がかかった場合にも、爪面の外縁部の厚さが内部より厚く形成されているので、爪部24が座屈することがない。
なお、リング部材接続部63は、前述した歯に代えて、互いの重ね合わせ部の対向面を両面テープで貼り付けてもよい。あるいは、重ね合わせ部の対向面に円周方向に係合用の周期構造の凹凸を設けて、凹凸を相互に係合させても良い。例えば、円周方向に三角波形状の周期構造の係合部が形成されても良い。リング部材接続部63の接続は他の公知のいかなる方法で接続しても良い。
次に、管継手1で接続される角型電線管40ついて説明する。なお、以下の説明では、特に記載がない限り、リング部材6を適用した例を説明する。図7は、角型電線管40を示す側面図である。また、図8(a)は、角型電線管40の径方向断面図であって、図7のM−M線断面図である。また、図8(b)は、角型電線管40の径方向断面図であって、図7のN−N線断面図である。
角型電線管40は、主に、管体49、雄型嵌合部41、雌型嵌合部43等から構成される。角型電線管40は、管体49の一方の端部に雄型嵌合部41が設けられ、他方の端部に雌型嵌合部43が設けられる。雄型嵌合部41と雌型嵌合部43は、他の角型電線管40との接続部となる。すなわち、角型電線管40の両端には、接続部として雌型嵌合部43と雄型嵌合部41とが形成される。
管体49は、雄型嵌合部41と雌型嵌合部43とで挟まれる。管体49は、可撓性を有する樹脂管である。管体49の材質は問わないが、例えば、高密度ポリエチレン製であることが望ましい。
管体49の外周面には、管軸方向に複数の管体大径部44と管体小径部45が交互に形成される。図8(a)に示すように、管体大径部44は、断面形状が略正方形状である。また、図8(b)に示すように、管体小径部45は、断面形状が円形状に形成される。すなわち、雄型嵌合部41と雌型嵌合部43の間において、管体49の外周面に複数の略矩形状の山部としての管体大径部44と、円形状の谷部としての管体小径部45が交互に形成される。
なお、管体大径部44の径(正方形の一辺の長さ)は、管体小径部45における外径よりも大きい。このように、略正方形状の管体大径部44を設けることで、角型電線管40を積み上げた際に、角型電線管40を安定して配列することができる。なお、雌型嵌合部43の最大外径は、管体大径部44の径(一辺の長さ)よりも小さい。したがって、雌型嵌合部43側の端部から見た際に、雌型嵌合部43は、管体大径部44の外周にはみ出すことがない。したがって、管体大径部44同士を接触させて角型電線管40を積み上げた際に、雌型嵌合部43が、隣り合う角型電線管40と干渉することがない。
図9は、図7のO部における管軸方向の断面図である。図9に示すように、管体49の管軸方向に対する管体小径部45の略中央部に、一対の突部51が形成される。また、管体49の軸方向断面において、突部51の間には溝53が形成される。すなわち、角型電線管40のそれぞれの管体小径部45の管軸方向の略中央に、外周方向に突出し、相互に対向して対称に形成された2つの突部51と、突部51の間の中央に溝53が形成されている。
なお、管体49の成形時の材料移動の関係で、突部51の位置に対応する内面は、わずかに径が大きくなるように、管体49の内面にへこみが形成される。また、溝53の表面は管体小径部45とほぼ同様に形成されるため、溝53の裏面は突部51が形成されていない通常の管体小径部45と同様の形状に形成される。すなわち、突部51および溝53に対応する部位において、管体49(管体小径部45)の内面側には突起などは形成されない。このように、管体49の内面側に突起などが形成されないため、角型電線管40の内部に電線等を挿通する際に、電線挿通の妨げとなることがない。
また、角型電線管40は、例えば、ブロー成形によって形成される。この際、ブロー成形時の材料の肉厚分布を考慮すると、ブロー成形時の材料移動により、突部51の裏面は窪んで形成される。
雄型嵌合部41は、前述した管継手1の雄型継手部4とほぼ同様の構成であり、管体49の一方の端部近傍の外周部に形成される。雄型嵌合部41は、管体49の先端から順に、リング部材47、止水部材48がそれぞれ設けられる。リング部材47は、例えば、断面略C字状の部材であって、弾性変形によって縮径可能である。また、リング部材47の外周には、複数の爪が形成され、後述する雌型嵌合部43の内面突起と係合可能である。
止水部材48は、環状の部材であり、止水部材48の内径は、雄型嵌合部41における止水部材48の装着部の外径よりも小さい。このため、止水部材48の内面は、雄型嵌合部41の外面に密着する。また、止水部材48は、雄型嵌合部41において、径方向の外方に所定寸法で突出するように形成される。雄型嵌合部41を雌型嵌合部43に挿入した際には、止水部材48の外面が雌型嵌合部43の内面と接触して、止水性を確保することができる。なお、止水部材48は、例えば、ゴム製または水膨張部材からなる。
雌型嵌合部43は、内面にリング部材47と係合可能な突起を有する。一対の角型電線管40の雄型嵌合部41と雌型嵌合部43とを対向させて、雄型嵌合部41を雌型嵌合部43に挿入することで両者を接続することができる。なお、雌型嵌合部43の構造については後述する。
なお、本発明において、雄型嵌合部41および雌型嵌合部43の構造は特に限定されない。雄型嵌合部41を雌型嵌合部43に差し込んで接続することが可能な形状であれば、公知の如何なる構造も適用可能である。
次に、管継手1の雄型継手部4と、雌型嵌合部43との接続方法について説明する。図10は、雄型継手部4と雌型嵌合部43とを対向させて配置し、雌型嵌合部43へ雄型継手部4を挿入した状態を示す図である。まず、図10に示すように、雄型継手部4の先端を雌型嵌合部43に挿入する。
雌型嵌合部43は、管体49の先端部(開口部)の内周部に形成される。雌型嵌合部43は、先端側から、順に、雌側筒状部35と、雌側筒状部35から徐々に縮径する雌側斜面部37と、雌側斜面部37の最小内径部から拡径したリング嵌合部39を有する。
図11(a)に示すように、この状態から雌型嵌合部43へ雄型継手部4を押し込むと(図中矢印F)、雌型嵌合部43の雌側斜面部37に、リング部材配置部12に配置されたリング部材6の外周のテーパ部33が接触する。さらに、雌型嵌合部43へ雄型継手部4を押し込むと、図11(b)に示すように、リング部材6の縮径部22近傍を雄型継手部4の斜面部16近傍までスライド移動させることができる(図中矢印G)。
図12(a)は、この状態におけるリング部材6近傍の拡大図であり、図11(b)のH部拡大図である。リング部材6は、リング部材配置部12内で、爪部24の先端が係止壁8と接触するまでスライド移動することができる。この際、リング部材6の長さが、小径部18の長さよりも長いため、リング部材6の縮径部22側端部は、大径部14上に位置する。
図12(b)に示すように、この状態から雌型嵌合部43へ雄型継手部4を押し込むと(図中矢印F)、雄型継手部4の斜面部16とリング部材6の大径部14との接触部を支点として、爪部24が管軸方向に倒れるように回転し、弾性変形させて縮径させることができる(図中矢印I)。すなわち、リング部材6の爪部24を、リング部材6の縮径部22の内周側と雄型継手部4の大径部14との接触部を支点として、管軸方向に倒れるように回転させることができる。したがって、爪部24の先端部近傍の一部を、雄型継手部4の小径部18に収納することができる。
図13(a)に示すように、この状態から雌型嵌合部43へさらに雄型継手部4を押し込むと(図中矢印F)、爪部24の端部が雌型嵌合部43の雌側斜面部37を通り抜ける。この際、弾性変形していた爪部24は、雌側斜面部37からの押圧が解放され、元の径に復元して拡径する(図中矢印J)。これにより、爪部24が、雌型嵌合部43の雌側斜面部37の基部側に形成されたリング嵌合部39に収納される。
図13(b)は、このようにして得られる、雄型継手部4と雌型嵌合部43とが接続された接続構造10を示す図である。この状態では、爪部24の先端が、雌型嵌合部43のリング嵌合部39と嵌合する。このため、雌型嵌合部43を引き抜こうとしても(図中矢印K)、リング部材6は、係止壁8によって移動が規制され、雌型嵌合部43から雄型継手部4が引き抜かれることがない。
なお、この状態において、止水部材32の外周面は、雌型嵌合部43の雌側筒状部35の内面と密着する。すなわち、止水部材32で、雄型継手部4と雌型嵌合部43の隙間を埋めることができる。このため、接続構造10に、外部から水分が浸入することを防止することができる。
また、止水部材32が、リング部材6よりも基部側に配置されるため、雄型継手部4を雌型嵌合部43へ押し込む際に、雌型嵌合部43が止水部材32と接触するまでは、止水部材32による抵抗を受けることがない。このため、雄型継手部4の雌型嵌合部43への押込み抵抗を小さくすることができる。なお、詳細は省略するが、雄型嵌合部41と雌型嵌合部43との接続も、同様の原理により行われる。
次に、角型電線管40の切断方法について説明する。図14(a)に示すように、鋸などの刃物55によって、角型電線管40は、所定の長さに切断することができる。この際、管体小径部45には、対向する2つの突部51が設けられ、突部51の間に溝53を形成されるため、溝53に沿って刃物55を使用することができる。
図14(b)は、図14(a)の管体小径部45の拡大断面図である。図14(b)に示すように、角型電線管40を切断する際には、刃物55の先端を溝53の位置に合わせる。したがって、切断位置を正確に把握することができる。このように、角型電線管40は、切断位置を把握しやすく、また、刃物55が滑ることを抑制することができる。このため、刃物55の先端位置が溝53からずれることがなく、切断位置のずれや斜めに切断されることがない。
図15(a)は、切断後の角型電線管40を示す図である。角型電線管40を管体小径部45で切断することで、二つの角型電線管に分離される。一方の角型電線管は、一方の端部に雌型嵌合部43を有し、他方の端部に切断後の管体小径部45を有する。他方の角型電線管は、一方の端部に雄型嵌合部41を有し、他方の端部に切断後の管体小径部45を有する。
図15(b)は、図15(a)の切断部近傍の拡大断面図である。前述したように、角型電線管40は、それぞれの管体小径部45の管軸方向の略中央に、外周方向に突出する2つの突部51と、突部51の間の中央に溝53が形成され、溝53で、角型電線管40が切断される。
次に、切断された角型電線管40と管継手1の接続方法について説明する。前述したように、角型電線管40の管体小径部45の略中央で切断された角型電線管40は、例えば長さ調整が行われて、管継手1に接続される。
まず、図16(a)に示すように、所定の長さに角型電線管40を切断し、切断端部(管体小径部45)を管継手1の小径部固定部2に対向させて配置する。次に、管体小径部45を、管継手1の小径部固定部2へ挿入する(図中矢印P方向)。
図16(b)は、小径部固定部2へ、角型電線管40が挿入された状態を示す図である。筒状部15の開口径は、管体大径部44が収納可能な大きさに形成される。さらに、筒状部15の長さは、筒状部15に挿入される角型電線管の管体小径部45を挟んだ一対の管体大径部44の全長と略一致するように形成される。また、円筒部13は、角型電線管40の管体小径部45の直径より大きく、管体大径部44の径より小さく形成される。また、円筒部13の円断面部の長さは、角型電線管40の管体小径部45の長さに等しいか、それより長く形成される。
このように円筒部の円断面の長さを設定することで、管体小径部45に、突部51や溝53が形成されずに、管体小径部45の任意の位置で切断した角型電線管も接続することが可能になる。
このように、小径部固定部2の円筒部13には、角型電線管40の管体小径部45の切断部が、管軸方向の奥側に向けて挿入されて配置される。また、小径部固定部2の筒状部15には、少なくとも角型電線管40の管体大径部44、管体小径部45、管体大径部44の順に配置され、筒状部15の切欠き部17の位置には、角型電線管40の管体小径部45が配置される。
また、前述したように、切欠き部17より奥側の小径部固定部2の筒状部15には、筒状部15の内周面全周を取り囲むように止水部材31が配置される。したがって、小径部固定部2の内面と角型電線管40の管体大径部44の外面が止水部材31を介して密着して、止水性が確保される。
次に、小径部固定部2の上方から、切欠き部17へΠ型固定部材5を挿入する。図17(a)は、Π型固定部材5の挿入前の状態を示す図、図17(b)は、Π型固定部材5を挿入した後の状態を示す図である。また、図18(a)は、図17(a)のK−K線断面図、図18(b)は、図17(b)のL−L線断面図である。
図17(b)、図18(b)に示すように、Π型固定部材5が上方から切欠き部17へ挿入され、筒状部15の側面上部に、Π型固定部材5の段部11が載置される。すなわち、切欠き部17の側面の上部に、Π型固定部材5の両足部9の上部に形成された段部11を接触させ、Π型固定部材5を、天面部7の側面が角型電線管40の管体大径部44の側面に接するように筒状部15の側面上部に載置される。この状態で、Π型固定部材5の両足部9の先端が、小径部固定部2の筒状部15の底部29の両側に設けられた開口部23に挿入され、Π型固定部材5が小径部固定部2へ固定される。
この際、Π型固定部材5の天面部7の内周面は、円形状の管体小径部45に整合する形状か、あるいは管体大径部44より小さく管体小径部45に干渉しない形状に形成されている。このため、Π型固定部材5の天面部7の内周面は、角型電線管40の管体小径部45の円断面の上部の少なくとも一部に当接するか、あるいは管体小径部45に整合する略円弧形状で管体小径部45を覆うように接触することが可能である。
なお、切欠き部17の側面の上部にΠ型固定部材5を載置したときに、Π型固定部材5の天面部7の内周面が、内部の角型電線管40の管体大径部44より小さく、角型電線管40の管体小径部45よりも大きくしてもよい。この場合、Π型固定部材5は、角型電線管40の管体小径部45に干渉しないように所定距離離間して、角型電線管40の管体小径部45の円断面の上部を囲うように覆う形状となる。すなわち、切欠き部17に挿入されたΠ型固定部材5は、角型電線管40の管体小径部45と接触してもよく、接触しなくてもよい。
Π型固定部材5を、段部11が切欠き部17の縁部と接触するまで押し込むと、Π型固定部材5の係合部27が係合段部25と係合する。このため、Π型固定部材5が小径部固定部2へ固定されて、Π型固定部材5が小径部固定部2から抜け落ちることがない。また、前述したように、この状態において、Π型固定部材5の両足部9の先端は、小径部固定部2の底部29の外面へ突出することがない。このため、両足部9が外部の他部材等と接触することを抑制することができる。
さらに、両足部9は、両足部9の先端が継手本体3の底部29に形成された開口部23に挿入された時に、両足部9の先端が前記開口部23から突出しないように、Π型固定部材5の段部11から両足部9の先端までの長さが、筒状部15の側面19の切欠き部17の上縁部から筒状部の底部29の上面を超えるが、筒状部の底部29の下面を越えない距離以下の長さの範囲になるように、係合部27から下方に向けてそれぞれ延出して形成される。これにより、Π型固定部材5の両足部9を、前記継手本体3の開口部23に挿入するΠ型固定部材の継手本体への固定方法を得ることができる。
このようにΠ型固定部材5が小径部固定部2に固定された状態で、角型電線管40を管継手1から引き抜こうとすると、Π型固定部材5の天面部7の内面の上部の一部および両足部9が、角型電線管40の略正方形状の管体大径部44の側面に当接して係合する。このように、角型電線管40と管継手1とが管軸方向に係合されるため、角型電線管40が管継手1から抜けることがない。
以上により、管体小径部45で切断された角型電線管40の管体小径部45と角型電線管40の雌型嵌合部43を接続することができる。すなわち、角型電線管40の管体小径部45で切断された側の管体小径部45と、角型電線管40の雌型嵌合部43とが管継手1で接続された、角型電線管40と管継手1との接続構造10aを得ることができる。
以上、本実施の形態によれば、管継手1の一方の端部に、管体49の外周面に複数の略矩形状の山部としての管体大径部44と、円形状の谷部としての管体小径部45が交互に形成される角型電線管40の、管体小径部45で切断した角型電線管40を接続することができる。また、管継手1の他方の端部の雄型継手部4に、管体49の内周部に形成され、先端側から、雌側筒状部35と、雌側筒状部35から徐々に縮径する雌側斜面部37と、雌側斜面部37の最小内径部から拡径したリング嵌合部39と、を具備する雌型嵌合部43を接続することができる。
この際、管体小径部45で切断された角型電線管40の管継手1の一方の端部への固定が、Π型固定部材5と継手本体3の嵌合により行なわれ、雌型嵌合部43の管継手1の雄型継手部4への固定は、リング嵌合部39とリング部材6の嵌合により行なわれる。このため、角型電線管40の管体小径部45における切断部と、雌型嵌合部43とを容易に接続することができる。この際、ボルトやナットを使用せずにワンタッチで、接続作業が完了するため、接続作業が容易である。
また、角型電線管40の管体小径部45との接続部において、Π型固定部材5の天面部7の下部に段部11を形成し、段部11を切欠き部17の上部に接触させるため、Π型固定部材5の挿入代を容易に把握することができる。このため、Π型固定部材5を小径部固定部2へ過剰に挿入して、角型電線管40を押圧することがない。また、両足部9に段部11が形成され、両足部9の断面が補強されているため、Π型固定部材5が安定で、軸方向に座屈することがない。
また、Π型固定部材5の両足部9の先端が、小径部固定部2から外面に突出しないため、両足部9が、外部の他部材と接触することが抑制される。このため、両足部9が小径部固定部2へ押し込まれて、Π型固定部材5が抜けたり、損傷を受けたりすることを抑制することができる。したがって、管継手1を他部材とぶつけたりした場合にも角型電線管40が小径部固定部2から外れることがない。
また、Π型固定部材5と小径部固定部2とは、係合段部25と係合部27とを係合させることで、確実に固定することができる。このため、Π型固定部材5が小径部固定部2から抜けることがない。
また、筒状部15の奥側(円筒部13側)に止水部材31を配置することで、接続される角型電線管40の管体大径部44の外周面と筒状部15との間で、止水性を確保することができる。このため、円筒部13への水の浸入を防ぐことができる。
また、Π型固定部材5の側面に、筒状部15の奥側に配置された管体大径部44の側面が接触することで、角型電線管40が小径部固定部2から抜けることがない。この際、両足部9が開口部23に挿入されているため、角型電線管40に引張力が付与された際にも、両足部9の変形が抑制される。
また、角型電線管40の雌型嵌合部43との接続部において、リング部材6が雄型継手部4の外面に配置されるため、リング部材6を容易に視認することができる。
また、雄型継手部4を雌型嵌合部43に挿入する際に、リング部材6の弾性反発力によるリング部材の周長の拡大による拡径と、爪部24の管軸方向断面内の曲げ変形の回復による拡径の両者の効果によって、リング部材6を効率よく変形させることができる。このため、引き抜き力がかかるリング部材6の爪部24の肉厚を大きくしても、リング部材6を容易に縮径することができる。この結果、雄型継手部4と雌型嵌合部43の接続が容易であるとともに、接続状態から雄型継手部4の抜けを確実に防止することができる。
また、リング部材6が、リング部材配置部12内でスライド移動可能であるため、雄型継手部4を雌型嵌合部43へ押し込む際には、リング部材6の端部近傍を大径部14と斜面部16との境界部近傍に位置させることができる。このため、接続時には、大径部14と斜面部16との境界近傍とリング部材6との接触部近傍を支点として、リング部材6を容易に変形させることができる。また、雄型継手部4が引き抜かれる方向に力が付与されると、リング部材6が移動して、リング部材6の大径部14の外周部に位置する。このため、リング部材6の縮径を抑制することができる。
特に、リング部材6が、爪部24の先端から縮径部22に向かって肉厚が薄くなる鋭角のくさび型形状であるため、リング部材6を縮径させる際、リング部材配置部12における斜面部16との接触部を支点としてリング部材6を容易に変形させることができる。
また、リング部材6aを用いれば、リング部材6aには、スライドガイド61及びリング部材接続部63が形成されているため、リング部材6aが傾いたりせずに、リング部材6aを安定してスライド移動することができる。また、それぞれのリング部材接続部63の対向面に形成された歯の嵌合位置を調整することで、リング部材の縮径部の開口径を調整することができる。そのため、成形時の寸法ばらつきが大きい大口径の角型電線管40を管継手1に接続する場合でも、リング部材6aを安定してスライド移動させることが可能となる。
また、爪部24の爪面の外縁部の厚さに対して、爪面の外縁部の内部の厚さを薄く形成することで、雌型嵌合部43に雄型継手部4を挿入する時の挿入抵抗を少なくすることができる。また、角型電線管40の雄型継手部4に引き抜き力がかかった場合にも、爪部24の外周部の厚さがその内部より厚く形成されているので、爪部24が座屈することがない。
また、止水部材32が、リング部材6よりも基部側に配置されるため、雄型継手部4を雌型嵌合部43に挿入する際、止水部材32による挿入抵抗を受けにくくすることができる。また、仮に止水部材32に滑剤を塗布したとしても、滑剤がリング部材6に付着することがない。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………管継手
2………小径部固定部
3………継手本体
4………雄型継手部
5………Π型固定部材
6、6a………リング部材
7………天面部
8………係止壁
9………両足部
10、10a………接続構造
11………段部
12………リング部材配置部
13………円筒部
14………大径部
15………筒状部
16………斜面部
17………切欠き部
18………小径部
19………側面
21………天面
22………縮径部
23………開口部
24………爪部
25………係合段部
26………止水部材収容部
27………係合部
28………クリアランス
29………底部
31、32………止水部材
33………テーパ部
34………接続壁
35………雌側筒状部
36………切断部
37………雌側斜面部
38………スリット
39………リング嵌合部
40………角型電線管
41………雄型嵌合部
43………雌型嵌合部
44………管体大径部
45………管体小径部
47………リング部材
48………止水部材
49………管体
51………突部
53………溝
55………刃物
61………スライドガイド
63………リング部材接続部
65………薄肉部

Claims (7)

  1. 管体の端部に雄型嵌合部と雌型嵌合部を有し、前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間に、前記管体の外周面に複数の略矩形状の山部としての管体大径部と、円形状の谷部としての管体小径部が交互に形成される角型電線管の、前記管体小径部で切断した角型電線管の前記管体小径部と角型電線管の前記雌型嵌合部を接続する管継手であって、
    前記管継手は、継手本体とΠ型固定部材により形成され、
    前記Π型固定部材は、天面部と前記天面部に略直交するように接続された下方に向けて突出する両足部を有し、前記天面部の下面には、前記両足部と前記天面部の接続部から、外方に向けて突出する段部がそれぞれ形成され、
    前記継手本体の一方の側には、前記管体小径部を固定する小径部固定部が形成され、前記小径部固定部には、前記管体小径部を挟んで前記管体小径部の両側に配置される前記管体大径部が挿入される筒状部と、さらに前記筒状部の奥側に配置される円筒部とを有し、
    前記筒状部の一部には、略矩形状部の側面の上方及び天面が開口する切欠き部が形成され、
    前記Π型固定部材が上方から前記切欠き部へ挿入され、前記筒状部の側面上部に、前記Π型固定部材の前記段部が載置され、前記Π型固定部材の前記両足部が前記継手本体の前記筒状部の底部の両側に設けた開口部に挿入され、前記Π型固定部材が前記継手本体へ固定されることを特徴とする角型電線管用管継手。
  2. 前記継手本体の他方の側には前記雌型嵌合部の固定部として雄型継手部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の角型電線管用管継手。
  3. Π型固定部材は、
    天面部の両側端部に
    前記天面部に略直交するように接続された下方に向けて突出する両足部を有し、
    前記天面部の下部に位置する内周面が前記天面部の上端部に位置する平板状部に対向するように所定距離離隔して形成されさらに、前記両足部と前記天面部の両側の接続部から前記天面部の中央にかけて前記天面部の下部に位置する前記内周面の中央が上方に向けて突状となるように略半円弧形状またはアーチ形状に形成されていて
    前記天面部の上端部に位置する前記平板状部の下方には、
    前記両足部と前記天面部の前記接続部の両側より、前記両足部の外側面から外方に向けて突出する段部として下向きの係合面がそれぞれ形成され、
    さらに、前記両足部に形成された前記段部より下方であって、前記天面部の下部に位置する前記内周面の最下端部近傍より方において、前記両足部の外側面に、前記外側面より外側に向けて突出する上向きの係合面が係合部としてそれぞれ形成され、
    前記接続部には、前記段部から前記係合部にかけて、前記段部と前記係合部を直線状に繋ぐ前記両足部の前記外側面によって略コの字型の溝状の嵌合部が形成され、
    前記両足部の、前記段部と前記係合部の前記係合面の、両者のそれぞれの、前記両足部の外側に向けて形成された係合長さにおいて、前記係合部の前記係合面の係合長さが前記段部の前記係合面の係合長さより所定長さだけ短く形成されることを特徴とするΠ型固定部材。
  4. 前記両足部は、前記係合部から下方に向けてそれぞれ所定長さだけ延出することで、前記両足部の先端が継手本体の筒状部の底部に形成された開口部に挿入可能で、前記開口部から突出しない長さに形成されることを特徴とする請求項3に記載のΠ型固定部材。
  5. Π型固定部材は、
    天面部の両側端部に
    前記天面部に略直交するように接続された下方に向けて突出する両足部を有し、
    前記天面部の下部に位置する内周面が前記天面部の上端部に位置する平板状部に対向するように所定距離離隔して形成されさらに、前記両足部と前記天面部の両側の接続部から前記天面部の中央にかけて前記天面部の下部に位置する前記内周面の中央が上方に向けて突状となるように略半円弧形状またはアーチ形状に形成されていて
    前記天面部の上端部に位置する前記平板状部の下方には、
    前記両足部と前記天面部の前記接続部の両側より、前記両足部の外側面から外方に向けて突出する段部として下向きの係合面がそれぞれ形成され、
    さらに、前記両足部に形成された前記段部より下方であって、前記天面部の下部に位置する前記内周面の最下端部近傍より方において、前記両足部の外側面に、前記外側面より外側に向けて突出する上向きの係合面が係合部としてそれぞれ形成され、
    前記接続部には、前記段部から前記係合部にかけて、前記段部と前記係合部を直線状に繋ぐ前記両足部の前記外側面によって略コの字型の溝状の嵌合部が形成され、
    前記両足部の、前記段部と前記係合部の前記係合面の、両者のそれぞれの、前記両足部の外側に向けて形成された係合長さにおいて、前記係合部の前記係合面の係合長さが前記段部の前記係合面の係合長さより所定長さだけ短く形成されることで、前記Π型固定部材の前記係合部を、継手本体の筒状部の側面内側に形成された係合段部に対向させて係合する際に、前記係合部が前記継手本体の前記筒状部の壁部側面に内包されて係合されること特徴とするΠ型固定部材の継手本体への固定方法。
  6. 前記両足部は、さらに前記両足部の先端が前記継手本体の底部に形成された開口部に挿入された時に、前記両足部の先端が前記開口部から突出しないように、前記Π型固定部材の前記段部から前記両足部の先端までの長さは、前記筒状部の側面の切欠き部の上縁部から前記筒状部の底部の上面を超えるが、前記筒状部の底部の下面を越えない距離以下の長さの範囲になるように、前記係合部から下方に向けてそれぞれ延出して形成され、前記Π型固定部材の前記両足部を、前記継手本体の前記開口部に挿入することを特徴とする請求項5に記載のΠ型固定部材の継手本体への固定方法。
  7. 管体の端部に雄型嵌合部と雌型嵌合部を有し、前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部の間に、前記管体の外周面に複数の略矩形状の山部としての管体大径部と、円形状の谷部としての管体小径部が交互に形成される角型電線管の、前記管体小径部で切断した角型電線管の前記管体小径部を接続する管継手の接続方法であって、
    前記管継手は、継手本体とΠ型固定部材により形成され、
    前記Π型固定部材は、天面部と前記天面部に略直交するように接続された下方に向けて突出する両足部を有し、前記天面部の下面には、前記両足部と前記天面部の接続部から、外方に向けて突出する段部がそれぞれ形成され、
    少なくとも前記継手本体の一方の側には、前記管体小径部を固定する小径部固定部が形成され、前記小径部固定部には、前記管体小径部を挟んで前記管体小径部の両側に配置される前記管体大径部が挿入される筒状部と、さらに前記筒状部の奥側に配置される円筒部とを有し、
    前記筒状部の一部には、略矩形状部の側面の上方及び天面が開口する切欠き部が形成され、
    前記Π型固定部材を上方から前記切欠き部へ挿入して、前記筒状部の側面上部に、前記Π型固定部材の前記段部が載置されることで、前記Π型固定部材を前記継手本体へ固定することを特徴とする角型電線管の角型電線管用管継手への固定方法。
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