JP6734219B2 - 角型電線管、角型電線管の接続構造、管路構造の長さ調整方法、角型電線管の切断方法 - Google Patents

角型電線管、角型電線管の接続構造、管路構造の長さ調整方法、角型電線管の切断方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線を保護するための角型電線管、角型電線管の接続構造、管路構造の長さ調整方法、角型電線管の切断方法に関する。
例えば、地中埋設用の電線保護管として、断面が円形の丸型電線管と矩形断面を有する角型電線管が提案されている。これまでは、多くの場合、丸型電線管が用いられていたが、工事の際に、電線管の敷設領域が狭いトンネルなどに用いる電線管としては、角型断面を有する角型電線管が用いられていた。角型電線管は、可撓性を付与するため、角型断面と円形断面が交互に形成されている、所定長さの波付け電線管である。
ここで、丸型電線管は、断面が円形のため、電線管同士を相互に所定間隔を空けて埋設されることが多かった。今後、都市景観や災害時の電柱の倒壊防止あるいは、送電容量の増加等に対応するため、都市部の既設道路の無電柱化の促進する方針が国土交通省により提案され、敷設作業にも優れ、強度が高い角型波付き地中埋設電線管の増設が期待されている。
このような角型電線管としては、例えば、光ファイバーケーブルや電力線等を収容保護するケーブル保護管であって、環状または螺旋状の凹凸状に形成され、該凹凸の凸部の断面形状が方形状で凹部の断面形状が円形状に形成されているケーブル保護管が提案されている(特許文献1)。
特許文献1では、方形状の凸部の各面は平行配管や収束配管時に密着配置できる面に形成され、管の内部がケーブル収容用空間となる。また、ケーブル保護管の凹部が、管内において円形リブとして突出し、ケーブル挿通時のケーブル支持リブとなる。
また、光ファイバーケーブルや電力線等を収容保護するケーブル保護管であって、管軸方向において断面方形壁部分と断面円形壁部分とが交互に配設形成されている管体が提案されている(特許文献2)。
特許文献2の合成樹脂製波形管は、断面円形壁部分が、その幅方向中央部分に断面コの字形の環状突条部を備える。
特開2000−172233号公報 特開平11−351461号公報
従来の角型電線管は、例えば所定の間隔で配置されたハンドホール間に配置される。このため、ハンドホール同士の間に管路構造を構築するため、複数本の角型電線管が接続されて使用される。しかし、ハンドホール同士の間隔は、道路の状況により異なるため、必ずしも角型電線管の長さの整数倍となるわけではない。このため、少なくとも一部の角型電線管については、長さ調整が必要となる。
角型電線管の長さ調整は、その一部を切断することで行われる。角型の大径部と円形の小径部とが交互に形成される角型電線管を切断して用いる場合には、通常、円形の小径部が切断されて使用される。角型電線管を切断した後、対向する角型電線管の小径部同士を接続することで、角型電線管による管路構造を所望の長さに調整することができる。
しかし、小径部において角型電線管を切断する際には、切断される部位の目印がないと、切断位置を一定にすることが困難である。例えば、本来は、小径部の略中央を切断すべきところ、中央からずれた位置で切断され、切断後の小径部長さが長すぎると、当該切断部同士を突き合せて管継手で接続する際、小径部が互いに長すぎて、管継手の内部で干渉するおそれがある。また、切断後の小径部長さが短すぎると、当該切断部同士を突き合せて管継手で接続する際、止水性等が悪くなるおそれがある。
また、仮に、切断位置を特定できたとしても、切断の際に、刃物が滑って斜めに角型電線管が切断される場合がある。特に、雨天の場合などには角型電線管が濡れるため、切断時に角型電線管や刃物が滑りやすくなる。このため、角型電線管が所定位置で切断されず、また、斜めに切断されやすい。このように、斜めに切断された角型電線管同士を接続しようとすると、管継手内の角型電線管の端部同士の位置調整がうまくできずに、角型管継手での接続ができないことがある。
しかし、工場などであらかじめ長さ調整を行った角型電線管を現場に搬入して使用すると、現場の状況が図面通りでない場合の誤差や、施工誤差の累積等の影響を吸収するために、現場で所望の長さに調整することが困難である。したがって、現場において、管路構造の構築場所の誤差や、施工誤差、電線管長さのバラつきなどに対応することができない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、現場でも正確な位置で切断を行うことが可能な、角型電線管、角型電線管の接続構造、管路構造の長さ調整方法、角型電線管の切断方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、管軸方向に複数の大径部と小径部が交互に形成された電線管であって、電線管の両端には、接続部としてそれぞれ雌型嵌合部と雄型嵌合部とが形成され、前記雄型嵌合部は、前記雌型嵌合部に差し込んで接続することが可能な形状であり、前記大径部の断面形状が略正方形状で、前記小径部の断面形状が円形状に形成され、それぞれの前記小径部の管軸方向の略中央に、管軸方向に略対称に形成された外周方向に突出する2つの突部と、前記突部の間の中央に溝が形成されていることを特徴とする角型電線管である。
管軸方向の断面において、前記突部は、管軸に対して75°〜90°の範囲で互いに対向して起立し、前記溝の底部は略U字状に形成されてもよい。
前記角形電線管は溝部で管軸方向に略垂直に切断されたもので前記角形電線管の切断された端部は、前記小径部であって、管軸方向に対する前記切断された端部の前記小径部の長さは、他の切断されていない前記小径部の長さの略1/2であってもよい
第1の発明によれば、略正方形状の大径部を設けることで、角型電線管を積み上げた際に、角型電線管を安定して配列することができる。また、角型電線管の軸方向に対する小径部の略中央部に、一対の突部が管軸方向に略対称に形成され、突部の間に溝形状を形成することで、溝に沿って刃物を使用することができる。このため、切断位置を容易に把握することができるとともに、切断位置がずれにくいため、角型電線管を容易に精度よく切断することができる。
また、管軸方向の断面において、管軸に対する突部の側面の角度を適正な角度で互いに対向して起立させることで、刃物を溝部に当てる際に、効率よくガイドとしての機能を発揮させることができる。
なお、このようにして、溝で切断した角型電線管は、一方の端部にのみ雄型嵌合部または雌型嵌合部が形成され、他方の端部は切断された小径部が形成される。しかし、このように切断された一対の角型電線管であっても、小径部同士を対向させて管継手を用いることで接続して利用することができる。
第2の発明は、第1の発明にかかる角型電線管を2個用い、一の前記角型電線管の前記雄型嵌合部と、他の前記角型電線管の前記雌型嵌合部を嵌合させて接続することを特徴とする角型電線管の接続構造である。
また、第1の発明に係る角型電線管を複数個用い、雄型嵌合部と雌型嵌合部とを繰り返し嵌合させて、接続することを特徴とする角型電線管の接続構造とすることもできる。
また、第1の発明にかかる角型電線管を複数個用い、角型電線管の端部の前記小径部同士を対向させて、管継手で接続されることを特徴とする角型電線管の接続構造であってもよい。
このようにすることで、複数の角型電線管のそれぞれの雄型嵌合部と雌型嵌合部とを互いに嵌合させて接続することで、所望の長さの管路構造を形成することができる。ここで、複数の角型電線管のそれぞれの雄型嵌合部と雌型嵌合部とを互いに嵌合させて繰り返し接続した角型電線管の接続構造が得られる。
また、第1の発明の一方の端部に雄型嵌合部が形成され、他方の端部に雌側嵌合部が形成された角型電線管の前記雌型嵌合部に、一方の端部に接続部として雄型嵌合部が形成され、他方の端部に、所定位置で切断され、小径部が形成された角型電線管を接続することで、一方の端部に雄型嵌合部が形成され、他方の端部に切断された小径部が形成された角型電線管の接続構造であってもよい。
この場合には、例えば、角型電線管の接続構造の端部の雌型嵌合部に、端部が小径部で切断された角型電線管の雄型嵌合部を接続したものを用いることもできる。従って、このため、端部が小径部で切断された角型電線管を含む接続構造を得ることができる。
また、一方の端部に雄型嵌合部が形成され、他方の端部に雌側嵌合部が形成された電線管の代わりに、これらが複数回繰り返して形成された接続構造の雌型嵌合部に、一方の端部に接続部として雄型嵌合部が形成され、他方の端部に、所定位置で切断され、小径部が形成された角型電線管を接続することで、一方の端部に雄型嵌合部が形成され、他方の端部に切断された小径部が形成される角型電線管の接続構造であってもよい。
このようにすることで、角型電線管を小径部で切断した場合には、小径部同士を対向させて、小径部同士を接続することが可能な管継手を用いることで、容易に所望の長さの管路構造を形成することができる。ここで、所定位置で切断された小径部同士を接続することが可能な管継手を用いれば、長さの異なる所定長さの一方の端部に雄型嵌合部が形成され、他方の端部に小径部が形成される角型電線管の接続構造同士を接続することができる。
また、角型電線管を2個用い、前記小径部の所定位置で切断された前記角型電線管の端部の前記小径部同士を対向させて、前記小径部同士が管継手で接続されることで、管路の長さ調整が可能な角型電線管の接続構造が得られる。ここで、予め所定長さに切断された角型電線管の小径部同士を接続し、前記小径部の切断位置を調整することで、管路の長さが調整された接続構造であってもよい。
ここで、角型電線管の接続構造において、角型電線管の前記小径部同士を接続する管継手が、2つの部材を対向させて嵌合させることで、前記小径部の切断部位から、大径部の、電線管の断面の最表面を囲う構造を内装する内断面形状に形成される管継手を用いた角型電線管の接続構造とすることができる。
さらに、角型電線管の接続構造は、角型電線管の前記小径部同士を接続する管継手が、前記小径部の切断部位から、大径部、小径部、大径部の順に、それぞれ対向配置される前記各部位を内装可能な略矩形状の筒状部材内に、前記切断部位から遠い側に支持されたばね性を有する係止片を、前記切断部位から近い側の大径部側面に当接させる機構を設ける角型電線管の接続構造であってもよい。
角型電線管の接続構造において、角型電線管の端部の小径部同士を対向させて、前記角型電線管の切断された小径部同士が対向して収納される部位である前記管継手の収納部の長さは、角型電線管の小径部の長さに等しくすることができる。このようにすることで、管継手で接続することにより接続した電線管の全体の長さは、両端の雄型嵌合部や雌型嵌合部を除いた接続構造の長さは、電線管の大径部と小径部の整数倍を組み合わせた長さの調整を行うことができる。
第3の発明は、第1の発明にかかる角型電線管を複数個用い、一部の前記角型電線管を、前記溝で切断して接続することを特徴とする管路構造の長さ調整方法である。
第3の発明によれば、角型電線管を溝部で切断して接続するため、管路構造の長さを、容易に任意の長さに調整することができる。
第4の発明は、管軸方向に複数の大径部と小径部が交互に形成された電線管の両端に、接続部として雌型嵌合部と雄型嵌合部とが形成され、前記雄型嵌合部は、前記雌型嵌合部に差し込んで接続することが可能な形状であり、前記大径部の断面形状が略正方形状で、前記小径部の断面形状が円形状に形成され、前記それぞれの前記小径部の管軸方向の略中央に、管軸方向に対称に形成された外周方向に突出する2つの突部と、前記突部の間の中央に溝が形成され、前記溝で、角型電線管を切断することを特徴とする角型電線管の切断方法である。
第4の発明によれば、角型電線管の溝の位置で切断を行うことで、切断位置を容易に把握することができるとともに、溝に刃物を当てて切断するため、切断部が斜めにずれたりすることがない。また、溝で切断された小径部同士を対向させて管継手で接続して接続構造を作る場合には、接続構造の長さを、大径部と小径部を所定数組み合わせた長さで調整することができる。
本発明によれば、現場でも正確な位置で切断を行うことが可能な、角型電線管、角型電線管の接続構造、管路構造の長さ調整方法、角型電線管の切断方法を提供することができる。
角型電線管1を示す図。 (a)は、図1のA−A線断面図、(b)は、図1のB−B線断面図。 (a)は、図1のC部拡大図、(b)は、(a)のD部拡大図。 (a)、(b)は、角型電線管1同士の接続方法を示す図。 (a)は、角型電線管1の切断方法を示す図、(b)は、(a)の小径部5の拡大図。 (a)は、切断した角型電線管1同士を対向させた状態を示す図、(b)は、(a)の小径部5の拡大図。 接続構造10dを示す図。 (a)、(b)は、切断された角型電線管1同士の接続方法を示す図。 (a)、(b)は、切断された角型電線管1同士の他の接続方法を示す図。 (a)、(b)は、切断された角型電線管1同士の他の接続方法を示す図。 図10(b)のJ−J線断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態にかかる角型電線管1ついて説明する。図1は、角型電線管1を示す側面図である。また、図2(a)は、角型電線管1の径方向断面図であって、図1のA−A線断面図である。また、図2(b)は、角型電線管1の径方向断面図であって、図1のB−B線断面図である。
角型電線管1は、主に、管体9、雄型嵌合部11、雌型嵌合部13等から構成される。角型電線管1は、管体9の一方の端部に雄型嵌合部11が設けられ、他方の端部に雌型嵌合部13が設けられる。雄型嵌合部11と雌型嵌合部13は、他の角型電線管1との接続部となる。すなわち、角型電線管1の両端には、接続部として雌型嵌合部13と雄型嵌合部11とが形成される。また、雄型嵌合部11と雌型嵌合部13のいずれかの形状に整合する形状を有し、これと他の管継手との嵌合部とすることもできる。
雄型嵌合部11は、管体9の一方の端部近傍の外周部に形成される。雄型嵌合部11は、管体9の先端から順に、リング部材7、止水部材8がそれぞれ設けられる。リング部材7は、例えば、断面略C字状の部材であって、弾性変形によって縮径可能である。また、リング部材7の外周には、複数の爪が形成され、後述する雌型嵌合部13の内面突起(図示せず)と係合可能である。
止水部材8は、環状の部材であり、止水部材8の内径は、雄型嵌合部11における止水部材8の装着部の外径よりも小さい。このため、止水部材8の内面は、雄型嵌合部11の外面に密着する。また、止水部材8は、雄型嵌合部11において、径方向の外方に突出する。雄型嵌合部11を雌型嵌合部13に挿入した際には、止水部材8の外面が雌型嵌合部13の内面と接触して、止水性を確保することができる。
止水部材8は、例えば、ゴム製または水膨張部材からなる。止水部材8がゴム製である場合には、例えばエチレンプロピレンゴム(Ethylene Propylene Rubber)を適用可能である。エチレンプロピレンゴムは、エチレンとプロピレンの共重合によって得られる合成ゴムの一種である。硫黄化合物による加硫を可能にするため、エチレンプロピレンゴムに少量のジエンモノマーを共重合したEPDMゴムとして用いられることが多い。なお、この他に、SBR、CR、NBR、ACMゴムやEPDM/PPの動的架橋エラストマー等を使用することもできる。
また、止水部材8が水膨張部材からなる場合には、例えば、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの繊維からなる不織布を用いることができる。この場合、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの割合は、両者の合計を100質量%とした場合に、ポリアクリル酸ナトリウム量は、30%から70%であり、望ましくは50から70質量%である。
ここで、水膨張性不織布には、ポリエステル繊維とポリアクリル酸ナトリウムの繊維の両者の合計に対して、低融点のバインダー樹脂を1〜10%の範囲で使用することが望ましく、さらに望ましくは、1〜5%である。例えば、バインダーとしては、低融点ポリエステルを用いることができ、不織布の成形はニードルパンチ法により行うことができる。
雌型嵌合部13は、内面にリング部材7と係合可能な突起(図示せず)を有する。雄型嵌合部11を雌型嵌合部13に挿入すると、雌型嵌合部13内部の突起によって、リング部材7が管軸中心方向に押圧されて縮径する。さらに雄型嵌合部11を雌型嵌合部13に押し込むと、リング部材7が突起を超え、突起よりも拡径された部位に移動する。したがって、リング部材の変形が復元して拡径し、リング部材7の爪部と雌型嵌合部内面の突起とが嵌合する。以上により、両者が接続される。
なお、本発明において、雄型嵌合部11および雌型嵌合部13の構造は特に限定されない。雄型嵌合部11が、雌型嵌合部13に差し込んで接続することが可能な形状であれば、公知の如何なる構造も適用可能である。
管体9は、雄型嵌合部11と雌型嵌合部13とで挟まれる。管体9は、可撓性を有する樹脂管である。管体9の材質は問わないが、例えば、高密度ポリエチレン製であることが望ましい。
高密度ポリエチレンは、繰り返し単位のエチレンが分岐をほとんど持たず直鎖状に結合した、結晶性の熱可塑性樹脂に属するポリエチレンで、比較的に硬い性質から硬質ポリエチレンとも呼ばれる。旧JIS K6748:1995において高密度ポリエチレンとは密度0.942以上のポリエチレンと定義されている。高密度ポリエチレンのコポリマーは、通常ではエチレンモノマー1000に対し1〜5の分岐を持つ結晶性樹脂である。また、比重0.97のホモポリマーの結晶化度は75%を越え、剛性が高く、引張り強さや衝撃強さ、耐寒性に優れ、−80℃の低温下まで機械的特性が低下しないことが知られている。また、分子内の分極が少ないため、接着や印刷加工性に劣るが、絶縁性に優れるという性質を持つ。
管体9の外周面には、管軸方向に複数の大径部3と小径部5が交互に形成される。図2(a)に示すように、大径部3は、断面形状が略正方形状である。また、図2(b)に示すように、小径部5は、断面形状が円形状に形成される。なお、大径部3の径(1辺の長さ)は、小径部5における外径よりも大きい。
このように、略正方形状の大径部3を設けることで、角型電線管1を積み上げた際に、角型電線管1を安定して配列することができる。なお、雌型嵌合部13の最大外径は、大径部3の径(1辺の長さ)よりも小さい。したがって、雌型嵌合部13側の端部から見た際に、雌型嵌合部13は、大径部3の外周にはみ出すことがない。したがって、大径部3同士を接触させて角型電線管1を積み上げた際に、雌型嵌合部13が、隣り合う角型電線管1と干渉することがない。
図3(a)は、図1のC部における軸方向の断面図である。図3(a)に示すように、管体9の軸方向に対する小径部5の略中央部に、一対の突部15が形成される。また、管体9の軸方向断面において、突部15の間には溝17が形成される。すなわち、それぞれの小径部5の管軸方向の略中央に、管軸方向に略対称に形成された外周方向に突出する2つの突部15と、突部15の間の中央に溝17が形成されている。
なお、突部15および溝17に対応する部位において、管体9(小径部5)の内面側には突起などは形成されず、軸方向断面において、突部15および溝17に対応する位置の管体9の内面は、突部15は、僅かに径が大きくなるため、管体の成形時の材料移動の関係で、突部15の位置に対応する内面が、わずかに径が大きくなるように、管体9の内面にへこみが形成される。また、溝17の表面は小径部とほぼ同様の寸法に形成されるため、溝17の裏面は突部15が形成されていない通常の小径部と同様の形状に形成される。このように、管体9の内面側に突起などが形成されないため、角型電線管1の内部に電線等を挿通する際に、電線挿通の妨げとなることがない。
また、角型電線管1は、例えば、ブロー成形によって形成される。この際、溝17を造ることにより、ブロー成形時の材料の肉厚分布を考慮すると、突部15の成形により、前記のように、ブロー成形時の材料移動により、突部15の裏面は窪んで形成され、溝17の底の部分が両側壁により案内されて切断され、さらに溝17の裏面は僅かにへこんで形成されるため、バリが形成されないか、形成されたとしても軽微である。また、万一バリが形成されたとしても、突部15間の溝17を切断するため、管軸方向にバリが突出し難く、ケーブル表面を傷付けにくい。
このように、突部15の間に溝17を形成することで、溝17に沿って刃物を使用することができ、管体9の切断が容易である。また、切断位置がずれにくいため、管体9を精度よく切断することができる。なお、角型電線管1の切断方法については後述する。
図3(b)は、図3(a)のD部の拡大図である。図3(b)に示すように、管軸方向の断面において、突部15は、溝17を挟んで互いに対向する。管軸方向(図中E)に対する、突部15の互いの対向面のそれぞれの角度(F1、F2)は、75°〜90°の範囲で起立することが望ましい。すなわち、互いに対向する突部15同士の角度は、0〜30°となる。また、溝17は、底部が略U字状の形状である。このような突部角度および溝形状とすることで、突部15が刃物のガイドとして効率よく機能し、切断が容易となる。
次に、角型電線管1の接続構造について説明する。前述したように、角型電線管1は、その両端にそれぞれ、雄型嵌合部11と雌型嵌合部13とを有する。まず、図4(a)に示すように、一対の角型電線管1の互いの雄型嵌合部11と雌型嵌合部13とを対向させる。
この状態から、図4(b)に示すように、雄型嵌合部11を雌型嵌合部13へ挿入して接続することで、前述したように、雄型嵌合部11と雌型嵌合部13とを接続することができる。すなわち、角型電線管1を2個用い、一の角型電線管1の雄型嵌合部11と、他の角型電線管1の雌型嵌合部13とを嵌合させて接続することで、複数の角型電線管1同士の接続構造10を構築することができる。
なお、角型電線管1を2個用いた角型電線管1の接続構造10に対し、角型電線管1を複数個用い、雄型嵌合部11と雌型嵌合部13とを繰り返し嵌合させて、接続することもできる。
なお、角型電線管1は、ハンドホールに設けられるベルブロックと接続されてもよい。この場合、ベルブロックは、一方の端部に雄型嵌合部11が形成され、他方の端部がベルマウス形状であるか、あるいはベルブロックに雌型嵌合部13が形成されても良い。角型電線管1とベルブロックとを接続することで、複数のベルブロックが配置されたハンドホールに対して、角型電線管1を接続することができる。
ハンドホールは、例えばコンクリート製の箱型であり、ベルブロックがコンクリートに埋め込まれて配置される。すなわち、コンクリート製のハンドホールの側面には、ベルブロックによって複数の貫通孔が形成される。なお、ハンドホールに接続孔を形成し、接続孔に挿入したベルブロックの外周をモルタルやエポキシパテなどで固めて、ハンドホールにベルブロックを固定してもよい。
ここで、角型電線管1を繰り返し接続して角型電線管1の管路構造を形成する場合には、例えば、向かい合う2つのハンドホールに、雌型嵌合部13の形状を有するベルブロックを配置する。そして、まず一方のハンドホールのベルブロックに、雄型嵌合部11を挿入することで、雄型嵌合部11をハンドホールに固定する。嵌合が終わった角型電線管1の他端の雌型嵌合部13には、隣り合う、次の角型電線管1の雄型嵌合部11を接続することで管路を延線していく。
また、この作業と並行して、向かい合うもう一方のハンドホールのベルブロックにも、角型電線管1の雄型嵌合部11を挿入し接続する。嵌合が終わった角型電線管1の他端の雌型嵌合部13に、隣り合う、次の角型電線管1の雄型嵌合部11を接続することで管路を延線していく。この作業を両側のハンドホールから繰り返すと、角型電線管1がラップする部分が生じるため、角型電線管1の長さ調整が必要となる。角型電線管1の長さ調整は、両側から延線してきた角型電線管1の小径部5を切断して接続することで行われる。
すなわち、前述したように、角型電線管1同士を接続して管路構造を形成すると、管路構造の長さが必ずしも角型電線管1の長さの整数倍にはならない。このため、角型電線管1の長さ調整を行う必要がある。この場合には、図5(a)に示すように、鋸などの刃物19によって、角型電線管1を所定の長さに切断する必要がある。
図5(b)は、図5(a)の小径部5の拡大断面図である。図5(b)に示すように、角型電線管1を切断する際には、刃物19の先端を溝17の位置に合わせる。したがって、切断位置を正確に把握することができる。
ここで、このような突部15が存在せず、溝17が形成されていない角型電線管を切断する場合には、切断の案内溝が存在しないことから、切断の際に、刃物が滑って斜めに角型電線管が切断される場合がある。例えば、切断位置が把握できたとしても、その通りにまっすぐに角型電線管を切断することは困難である。
特に、雨天の場合などには角型電線管が濡れるため、切断時に角型電線管や刃物が滑りやすくなるため、角型電線管が所定位置で切断されず、また、斜めに切断されやすい。このように、斜めに切断された角型電線管同士を接続しようとすると、管継手内の角型電線管の端部同士の位置調整がうまくできずに、管継手での接続ができないことがある。このような場合には、切断した角型電線管が無駄になる。
これに対し、角型電線管は、小径部5に対向する2つの突部15を設け、突部15の間に溝17を形成することで、溝17に沿って刃物19を使用することができる。このため、切断位置を把握しやすく、また、刃物19が滑ることを抑制することができる。このため、刃物19の先端位置が溝17からずれることがなく、切断位置のずれや斜めに切断されることがない。
なお、刃物19の厚みに対して、突部15間の溝17の幅は、例えば、0.1mm〜0.2mm程度クリアランスがあれば良い。この程度のクリアランスであれば、切断位置に誤差が生じても、その誤差はわずかである。このように、一対の突部15と突部15の間の溝17は、切断位置を示すマークとしての機能と、刃物19で切断する際のずれ止めの機能とを有する。
図6(a)は、切断後の角型電線管1を示す図である。角型電線管1を小径部5で切断することで、二つの角型電線管1a、1bに分離される。角型電線管1aは、一方の端部に雌型嵌合部13を有し、他方の端部に切断後の小径部5を有する。角型電線管1bは、一方の端部に雄型嵌合部11を有し、他方の端部に切断後の小径部5を有する。
図6(b)は、図6(a)の切断部近傍の拡大断面図である。前述したように、角型電線管1は、それぞれの小径部5の管軸方向の略中央に、外周方向に突出する2つの突部15と、突部15の間の中央に溝17が形成され、溝17で、角型電線管1が管軸方向に略垂直に切断される。従って、切断後の角型電線管1a、1bは、共に、一方の端部が小径部5となる。また、端部の小径部5には、それぞれ一つの突部15が残る。
ここで、溝17で切断を行うと、切断位置は、小径部5の管軸方向に対する略中央で切断される。したがって、切断部以外の小径部5の幅(軸方向長さであって、図6(a)のG)に対して、切断部である小径部5の幅(軸方向長さであって、図6(a)のH)は、略1/2となる。すなわち、角型電線管1a、1bの一方の端部は、接続部として雌型嵌合部13または雄型嵌合部11が形成され、角型電線管1a、1bの他方の端部は小径部5であって、小径部5の端部に一つの突部15が設けられ、管軸方向に対する端部の小径部5の長さは、他の部位の小径部5の長さの略1/2となる。ここでは、略1/2と記載するが、管軸方向に対する端部の小径部5の長さは、厳密には切断代が存在するため1/2より僅かに短くなる。
次に、切断後の角型電線管1a、1bの接続構造について説明する。図7は、一例として、両端にそれぞれ雄型嵌合部11と雌型嵌合部13を有する角型電線管1と、切断後の角型電線管1bとを接続した接続構造10dを示す図である。角型電線管1bは、小径部5で切断されているため、一方の端部に雄型嵌合部11を有し、他方の端部は切断部となる。
このように、角型電線管1の雌型嵌合部13に、一方の端部に接続部として雄型嵌合部11が形成され、他方の端部に小径部5の所定位置で切断された角型電線管1bを接続することで、一方の端部に雄型嵌合部11が形成され、他方の端部に切断された小径部5が形成される角型電線管1、1bの接続構造10dを得ることができる。
なお、角型電線管1、1bの接続構造10dとしては、前述した、角型電線管1同士の接続構造10の一部(最端部)の雌型嵌合部13に角型電線管1bを接続してもよい。すなわち、角型電線管1の接続構造10の一部の雌型嵌合部13に、一方の端部に接続部として雄型嵌合部11が形成され、他方の端部に小径部5の所定位置で切断された角型電線管1bを接続することで、一方の端部に雄型嵌合部11が形成され、他方の端部に切断された小径部5が形成された接続構造10dを得ることができる。
なお、切断した角型電線管1a、1bによって、長さ調整が行われて両者が接続されてもよい。この場合、まず、図8(a)に示すように、所定の長さに角型電線管1を切断し、互いの切断端部(小径部5)同士を対向させて配置する。次に、図8(b)に示すように、互いに対向する小径部5同士を、管継手21によって接続する。以上により、角型電線管1a、1bの接続構造10aを得ることができる。
なお、角型電線管1を2個用い、それぞれの角型電線管1の小径部5の所定位置で切断された角型電線管1a同士または角型電線管1b同士の端部の小径部5同士を対向させて、小径部5同士を管継手21で接続してもよい。すなわち、切断された角型電線管1a、1bを接続し、一方が雄型嵌合部11、他方が雌型嵌合部13としてもよく、または、角型電線管1a同志あるいは角型電線管1b同志を接続して、両方が雄型嵌合部11または雌型嵌合部13としてもよい。
なお、管継手21の構造は、特に限定されないが、例えば、図9(a)に示すように、係止片23を有する管継手21aを用いることができる。管継手21aは、軸方向の略中央が縮径される筒状部材25からなる。なお、筒状部材25は、中央の縮径部が略円形であり、その両側の他の部位が略矩形の形状である。
管継手21aの矩形断面部には、軸方向の中心に向けて突出する係止片23が設けられる。係止片23は、ばね性を有し、軸方向の中心に向かって徐々に内部突出量が大きくなるように形成される。なお、係止片23は、軸方向中央の縮径部を挟んで略対称な位置にそれぞれ配置される。また、係止片23は、筒状部材25の周方向にも複数箇所(例えば少なくとも対向する2カ所)に配置される。
図9(a)に示すように、管継手21aの両端の開口部から、例えば角型電線管1a、1bをそれぞれ挿入すると(図中矢印I)、それぞれの角型電線管1a、1bの大径部3が、係止片23と接触する。さらに、管継手21aの両端の開口部から、角型電線管1a、1bさらに押し込むことで、係止片23が大径部3を乗り越えて、ばね性によって元の状態に戻る。したがって、係止片23の先端が、それぞれの大径部3の側面と接触して、角型電線管1a、1bが係止される。
この際、それぞれの角型電線管1a、1bは、小径部5の切断部位から、大径部3、小径部5、大径部3の順に、それぞれ対向配置される各部位が、略矩形状の筒状部材内に内装される。また、切断部位から遠い側に支持されたばね性を有する係止片23を、切断部位から近い側の大径部3の側面に当接させる機構によって、角型電線管1a、1bの接続構造10bを得ることができる。このように接続構造10bを用いれば、角型電線管1a、1bを遠ざける方向に引抜き力が作用しても、管継手21a内の係止片23により、それぞれ、角型電線管1a、1bが支持されるので、管継手21aから角型電線管1a、1bが抜けることがない。
なお、角型電線管1a、1bの端部の小径部5同士を対向させて、接続させる管継手21aにおいて、角型電線管1a、1bの小径部5同士が対向して収納される管継手21aの収納部26(縮径部)の長さは、角型電線管1a、1bの小径部5の長さに略等しくすることが望ましい。また、縮径部または矩形断面部には、図示を省略した水膨張部材を配置してもよい。
また、切断された角型電線管1a、1bの接続には、図10(a)に示すような、管継手21bを用いてもよい。なお、図では角型電線管1bを用いた例を説明する。管継手21bは、2分割された半割部材27によって構成される。半割部材27は、係合爪および係合部を有し、互いの係合部と係合爪を係合させることで、図10(b)に示すように、筒状部材25aが形成される。
図11は、図10(b)のJ−J線断面図であり、接続構造10cを示す図である。管継手21bも、筒状部材25aは、軸方向の中央部が縮径される。中央の収納部26は角型電線管1bの小径部5が収容可能な円形状であり、その両側には、角型電線管1bの大径部3が収容可能なほぼ矩形形状である。
管継手21bの両端部の開口部は、小径部5が貫通する縮径される。開口部のサイズは、管継手21bの大径部3のサイズよりも小さい。このため、管継手21bの両端部の内面に大径部3の側面が接触して、角型電線管1bが係止される。このように、管継手21bは、2つの半割部材27を嵌合させることで、小径部5の切断部位から、大径部3に、角型電線管1bの断面の最表面を囲う形状に形成される。
なお、このように角型電線管1を切断して使用すると、例えば、一端が雌型嵌合部13で、もう一端が小径部5で切断した管が端材として出てくることになる。この端材は捨てずに電線管路を形成する電線管として用いる方が経済的である。このような端材を用いるためには、一端が雄型嵌合部11でもう一端も雄型嵌合部11の形状をした管継手を用いることが有効である。
例えば、端部に雌型嵌合部13を有する角型電線管1aには、両端に雄型嵌合部11を有する管継手を接続することで、端部に雄型嵌合部11を有する角型電線管1bとして利用することができる。同様に、端部に雄型嵌合部11を有する角型電線管1bには、両端に雌型嵌合部13を有する管継手を接続することで、端部に雌型嵌合部13を有する角型電線管1aとして利用することができる。
以上のように、角型電線管1を互いに接続して延線し、必要に応じて角型電線管1を切断して長さ調整を行うことで、所望の長さの管路構造を形成することができる。すなわち、本実施形態の角型電線管の切断方法によって、角型電線管1を正確に切断することができる。また、これらを用いた管路構造の長さ調整方法によって、所望の長さの管路構造を構築することができる。
以上、本実施の形態によれば、角型電線管1は、大径部が略正方形状の電線管であるため、角型電線管1を多条多段に積み重ねることができ、コンパクトに配置することができる。このため、角型電線管1の埋設時の土砂の掘り起し量を少なくすることが可能になると共に、一括で埋め戻すことができるため工事の負荷が減少する。この結果、工期の短縮、工事コストの削減を達成することができる。
また、本発明の角型電線管1の接続は、雄型嵌合部11を雌型嵌合部13に挿入するだけで、角型電線管1同士を接続することができる。したがって、螺旋溝を有する管継手によって接続する電線管と異なり、例えば、定尺の角型電線管1同士を相互に直接接続することができる。
また、小径部5には、一対の突部15が形成され、突部15の間には溝17が形成される。このため、角型電線管1の長さ調整を行う際に、切断位置を確実に把握することができる。
また、一対の突部15が、刃物19のガイドとして機能する。したがって、仮に雨などで角型電線管1や刃物19が濡れて、滑りやすい状況となっても、確実に溝17の位置で、角型電線管1を切断することができる。このため、切断部がずれたり、斜めになることを抑制することができる。
このように、角型電線管1を用いれば、角型電線管1を切断するときに切断が安定してできるので、安全に所定長さに切断することが可能である。また、切断部位の長さや形状が安定することから、小径部5同士を管継手で接続する時に、切断部位同士が当接したりして接続できないことがない。さらに、切断時には、バリがほとんど発生しないので、角型電線管1の内部に電線やケーブルを挿入する時に、これらの電線やケーブルを傷つけることがない。
また、切断された小径部5同士は、管継手21によって接続可能である。また、切断後の端材も、所定の管継手等を用いることで、雄型嵌合部11または雌型嵌合部13の接続構造を有する電線管として利用することができる。さらに、これらの小径部5同士を接続した電線管は所定長さの電線管として利用できることから、長さ調整が可能である。
また、溝17に対応する管体9の内面側には、凸部等が形成されない。このため、電線等を挿通する際に、凸部が電線の挿通の妨げとなることがない。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b………角型電線管
3………大径部
5………小径部
7………リング部材
8………止水部材
9………管体
10、10a、10c、10d………接続構造
11………雄型嵌合部
13………雌型嵌合部
15………突部
17………溝
19………刃物
21、21a、21b………管継手
23………係止片
25、25a………筒状部材
26………収納部
27………半割部材

Claims (14)

  1. 管軸方向に複数の大径部と小径部が交互に形成された電線管であって、
    電線管の両端には、接続部としてそれぞれ雌型嵌合部と雄型嵌合部とが形成され、
    前記雄型嵌合部は、前記雌型嵌合部に差し込んで接続することが可能な形状であり、
    前記大径部の断面形状が略正方形状で、前記小径部の断面形状が円形状に形成され、
    それぞれの前記小径部の管軸方向の略中央に、管軸方向に略対称に形成された外周方向に突出する2つの突部と、前記突部の間の中央に溝が形成されていることを特徴とする角型電線管。
  2. 管軸方向の断面において、前記突部は、管軸に対して75°〜90°の範囲で互いに対向して起立し、前記溝の底部は略U字状に形成されることを特徴とする請求項1記載の角型電線管。
  3. 前記角型電線管は溝部で管軸方向に略垂直に切断されたもので
    前記角型電線管の切断された端部は、前記小径部であって
    軸方向に対する前記切断された端部の前記小径部の長さは、他の切断されていない前記小径部の長さの略1/2であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の角型電線管。
  4. 請求項1または請求項2に記載の角型電線管を2個用い、
    一の前記角型電線管の前記雄型嵌合部と、他の前記角型電線管の前記雌型嵌合部を嵌合させて接続することを特徴とする角型電線管の接続構造。
  5. 請求項1または請求項2に記載の角型電線管を複数個用い、雄型嵌合部と雌型嵌合部とを繰り返し嵌合させて、接続することを特徴とする角型電線管の接続構造。
  6. 請求項1に記載の角型電線管の前記雌型嵌合部に、一方の端部に接続部として雄型嵌合部が形成され、他方の端部に、所定位置で切断され、小径部が形成された角型電線管を接続することで、一方の端部に雄型嵌合部が形成され、他方の端部に切断された小径部が形成されることを特徴とする角型電線管の接続構造。
  7. 前記角型電線管の接続構造の一部の前記雌型嵌合部に、一方の端部に接続部として雄型嵌合部が形成され、他方の端部に、所定位置で切断され、小径部が形成された角型電線管を接続することで、一方の端部に雄型嵌合部が形成され、他方の端部に切断された小径部が形成されることを特徴とする請求項5に記載の角型電線管の接続構造。
  8. 前記角型電線管の接続構造同士を、それぞれの接続構造の所定位置で切断された前記小径部同士を接続することで、管路の長さ調整が可能であることを特徴とする請求項7記載の角型電線管の接続構造。
  9. 請求項3に記載の角型電線管を2個用い、前記小径部の所定位置で切断された前記角型電線管の端部の前記小径部同士を対向させて、前記小径部同士が管継手で接続されることで、管路の長さ調整が可能であることを特徴とする角型電線管の接続構造。
  10. 前記管継手は、2つの部材を対向させて嵌合させることで、前記小径部の切断部位から、前記大径部に、前記角型電線管の断面の最表面を囲う形状に形成されることを特徴とする請求項9記載の角型電線管の接続構造。
  11. 前記管継手が、前記小径部の切断部位から、前記大径部、前記小径部、前記大径部の順に、それぞれ対向配置される前記各部位を内装可能な略矩形状の筒状部材内に、前記切断部位から遠い側に支持されたばね性を有する係止片を、前記切断部位から近い側の前記大径部の側面に当接させる機構を設けることを特徴とする請求項9記載の角型電線管の接続構造。
  12. 前記角型電線管の端部の前記小径部同士を対向させて、接続させる前記管継手において、前記角型電線管の切断された小径部同士が対向して収納される部位である前記管継手の収納部の長さは、前記角型電線管の前記小径部の長さに等しことを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載の角型電線管の接続構造。
  13. 請求項1または請求項2に記載の角型電線管を複数個用い、一部の前記角型電線管を、前記溝で切断して接続することを特徴とする管路構造の長さ調整方法。
  14. 管軸方向に複数の大径部と小径部が交互に形成された電線管の両端に、接続部として雌型嵌合部と雄型嵌合部とが形成され、
    前記雄型嵌合部は、前記雌型嵌合部に差し込んで接続することが可能な形状であり、
    前記大径部の断面形状が略正方形状で、前記小径部の断面形状が円形状に形成され、
    それぞれの前記小径部の管軸方向の略中央に、管軸方向に略対称に形成された外周方向に突出する2つの突部と、前記突部の間の中央に溝が形成され、前記溝で、角型電線管を切断することを特徴とする角型電線管の切断方法。
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